iOS 7の普及率は90%。Android Kit Katは未だ10%以下(Mixpanel調べ)

Mobile分析会社のMixpanelによると、iOS 7はAppleモバイル端末の殆どに浸透しており、同社のリアルタイム普及統計トラッカーの時間単位ブラウジングデータよると、iOS 7はApple端末の88~90%で利用されている。比較のためにAndroid端末のデータを見ると、GoolgeモバイルOSのKit Kat(4.4)以上を使っているのは、わずか8%前後だ。

この統計画面によると、Appleユーザーは端末を最新状態に保つのが得意のようで、これはデベロッパーにとって実に有難い。iOS 7用にデザインされたアプリは、旧iOS用と比べて著しく異っている場合が多いからだ。断片化問題におけるこのAppleの優位性は、異なるOS間でアプリの動作確認を行うコストの減少を意味する。その点でAndroidが未だに大きく遅れをとっていることを、現Kit Katの普及状態が示している。

Apple iOS 7の最新リリースであるiOS 7.1は、3月10日の公開以来、Mixpanelのパートナーアプリやサイトを訪問するiOSユーザーの大部分を占めている。当日から現在にいたる訪問者の31%がiOS 7.1で、次に多いのは7.0.6の29%だった。結論:Appleユーザーはアップデートが早く、それをためらい始める様子は見られない。iOSのためにソフトウェアを開発する効率のAndroidとの差は、当分なくなりそうにない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google、 Nestlé®と提携してAndroidの次世代版をKit Kat®と命名―緑色のロボットを印刷したチョコレート5000万個が売りだされるらしい

Googleは次世代Androidとなるv4.4をKitKat’と命名したが、そのためにNestléと契約を結んだという。Kit Katというコードネームは今朝(米国時間9/3)GoogleのSundar Pichai上級副社長がブログで発表し、即座に大量のコメントを呼び込んでいる。しかしGoogleは単にKit Katの名称を利用しただけではなかった。

GoogleのAndroidのaboutページに行くと、例によってAndroidロボットのかっこうをした大きなKit Katチョコレートの画像が出迎える。しかもページの最後のリンクをたどると「KitKat4.0―お菓子の未来がやってきた」というKitKatチョコレートの専用CMサイトに誘導される。インターネットの巨人と世界的食品メーカーという思いがけないコラボレーションだ。

われわれがGoogleに取材したところ、「両社の間に金銭的やりとりは一切ない」とのことだった。それでもお互いにメリットがあるクロスプラットフォーム契約となっているようだ。

ちなみにアメリカではAndroidサイトのリンクはHersheyチョコレートのサイトに飛ぶ。現在世界の大部分でKitKatを製造販売しているのはNestléだが、Rowntree社(後にNestléが買収)がHersheyにアメリカでの製造販売のライセンスを与えた関係でこうなっているのだという。このためGoogleが契約した相手がHersheyなのかNestléなのか当初混乱が生じた。.

今日のBBCニュースによると Androidのグローバル・パートナーシップ担当ディレクターのJohn Lagerlingは「この提携は金銭のやりとりはない。意外性があって面白いから企画した。たしかに以前コードネームとしてKey Lime Pieを考えたこともあったが、食べたことのある人の数が少なすぎるのでボツにした」と語ったという。LagerlingはKit Katになった経緯をこう説明する。

Googleのキッチンにいつも備え付けてあるお菓子の一つがKitKatだった。そこで誰かが「KitKatはどうだい?」と言い出した。

当時われわれはKitKatに関する権利をどこの会社が持っているのかも知らなかった。「使わせてくれ」といっても難しいだろうと思った。しかしダメモトでNestleに話を持っていくことにした。われわれは去年の11月の末に飛び込みでいきなりNestléのイギリスの広告代理店の代表番号に電話してタイアップを提案した。

すると翌日、スイスのNestlé本社から電話があって、カンファレンス・コールで話し合った。Nestléは24時間でOKと言ってきた。.

Nestléのマーケティング責任者の Patrice BulaがBBCに語ったところでは、Googleとの提携は即決だったという。世界中のコンビニやスーパーの店頭でAndroid4.4のプロモーションができるというのはGoogleにとって巨大な利益だ。いっぽうNestléも延べ10億台にも上るAndroidデバイスにKit Katという名前のOSがインストールされるならたいへんなブランド力の増強になる。

とはいえ、Googleは広告代理店でありライバルの食品会社の広告も扱っているのに、特定の会社とこのような大規模なクロスプラットフォーム・プロモーションをすることには私自身はいささか疑問を抱いている。いずれにせよ、NestléはAndroidのマスコットを印刷したKitKatを5000万個も製造するという。

Googleの社員も本社に巨大な彫像が立って初めて新Androidのコードネームを知ったようだ。記事トップの写真はGoogleのSundar Pichai上級副社長の撮影。

この記事のタイトルのアイディアはMike Hayにもらった。,

アップデート: マスコットの彫像は以前どおりThemendousの作成。去年われわれはJelly Beanの製作過程を取材した。 運送されるKit Katの彫像。.

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+