Googlegが生産性ツールをアップデート―カレンダー他にリマインダー機能が追加される

2015-12-08-googlereminder

Gmailにははるか以前からこれからやるべきことをメモしておく “to-do”リスト機能があったが、ただそれだけで他のGoogleツールと何の連携もないスタンドアロンだったため、実用性は低かった。たぶんラボでいろいろな実験をしているうちにたまたま生まれたベータ機能の一つに過ぎなかったのだろう。しかし幸いなことに今日(米国時間12/7)、Googleのエンジニアはこの問題を修正してくれた。

GoogleはGoogleカレンダーなどにto-doリストの作成機能を追加した。 iOS版とAndroid版はすでに提供中で、ウェブ版もすぐにアップデートされるという。.

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こんな簡単な機能追加になぜこれほど長い時間がかかったのかは謎だが、「遅くてもないよりはいい」ということわざもある。こちらは開発チームからのメッセージだ。

医師の診察を受けるとか荷物をピックアップするなど、書き込んだ予定が実行された後は、Reminderを簡単にスワイプで削除できます。 … そして次になすべきto-doを書き込んでくさい。

to-doリストは住所、電話番号など書き込まれた予定を実行するのに必要な情報を自動的に収集、表示してくれる。ユーザーはこのリマインダーをカレンダーだけでなく、Inbox、Keep、Google Nowからも作成できる。 つまりユーザーはマイクに向かって「今日の午後1時にゴミ出しするのを忘れないようリマインドすること」など言うだけでよい。それだけでカレンダーにto-do事項が作成される。うむ…まるでSiriのようだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google Now、リマインダや音楽等、新しく6種類の「カード」を追加


GoogleからGoogle Nowについてもアップデートの発表があった。AndroidおよびiOSで利用する自動情報提示インテリジェントツールである「カード」に、新たに6種類が加わることとなった。加わったのは位置情報を活用するリマインダ、公共交通機関情報、本、音楽、テレビ、そしてゲームに関するものだ。いずれもこれまで同様に利用者にとってタイムリーに表示される。

たとえば新しいリマインダカードは時間、一緒にいる人、位置情報に基いて情報を表示する。また自然言語処理を行うことができ、簡単に音声コマンドでセットすることもできる。AppleがiOS環境で提供しているリマインダーに似ているとも言えるかもしれない。ただ、Google Nowのナレッジグラフと連動することで、一層便利に使える可能性がありそうだ。また、ReminderはNowに対して自ら情報提供のタイミングを指示するものという意味もある。これまでNow側からの自動情報提供であまり有益な情報が得られないと感じていた人も、このリマインダ機能により、新たな可能性を感じることになるかもしれない。

他に提供されることとなった新カードも、外出時などにいろいろと役立ちそうだ。ただ透けて見えるのはGoogle Playの売り上げを伸ばそうとするGoogleの意図だ。Nowと連動させていくという方向性は、なるほど頭の良いやり方というべきだろう。本格的モバイル時代が到来し、デスクトップにおける検索広告の収益性がますます低くなっていくものと思われる。そのような中、新たな収益源として機能しそうに思われる。

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(翻訳:Maeda, H)