AMDがZen 4および3D V-Cache搭載Ryzen 7 5800X3D公開、2022年後半発売へ

AMDがZen 4および3D V-Cache搭載Ryzen 7 5800X3D公開、2022年後半発売へ
AMDがオンライン発表会「AMD 2022 Product Premiere」を行い、3D V-Cache技術を搭載するRyzen 7 5800X3Dを発表しました。また今年(2022年)後半には、Zen 4アーキテクチャーを採用するRyzen 7000プロセッサーシリーズを市場投入することも明らかにしています。

まず3D V-Cache技術に関してですが、Ryzen 7 5800Xの搭載する36MB L2 / L3キャッシュが、今年の春以降に出荷されるというRyzen 7 5800X3Dでは合計で約100MBに大容量化。これにより1080p解像度のゲームプレイではRyzen 9 5900Xに対して約15%パフォーマンスを向上します。さらに、またインテルのCore i9-12900Kに対しても5%上回る性能を示すとAMDは主張しました。

AMDがZen 4および3D V-Cache搭載Ryzen 7 5800X3D公開、2022年後半発売へ

AMD

5%の差は、体感的にはほとんど変わりないかもしれません。しかしAMDには、まずはこの技術が実用レベルに仕上がっていることを示し、将来登場する新しい世代のCPUへの期待値を上げる意図もあるかもしれません。

そして、その将来登場するCPU製品に採用されるのが、次世代Zen 4アーキテクチャー。2022年後半とアナウンスされたRyzen 7000番台は5nmプロセスで製造され、DDR5、PCIE5に対応するとのこと。またRyzen 7000以降ではマザーボードへの搭載ソケットがSocket AM5になり、その形状がインテルと同様のLGA方式(LGA1718)に変わります。

発表ではZen 4を採用したチップでマイクロソフトのマルチプレイヤーFPSゲーム「Halo:Infinite」をデモンストレーションし、短時間ながら非常にスムーズなプレイが可能であることをアピールしていました。このデモではCPUの全てのコアが5GHzで動作していると説明していました。

(Source:AMD(YouTube)Engadget日本版より転載)

AMDベースPCで発生するWIndows 11性能低下について2つの修正パッチがリリース

AMDベースPCで発生するWIndows 11性能低下について2つの修正パッチがリリース

AMD

先週、AMDはWindows 11に、AMD製プロセッサーを搭載したPCにインストールすると本来の性能を発揮できなくなる問題があることを確認しました。この問題はAMD製CPU、特にRyzenユーザーから最適なパフォーマンスが得られないとの報告が多くあがっています。その性能低下は一般的なアプリケーションで3~5%、一部のゲームでは最大15%もの性能低下がみられたとされています。

最近のRyzenは特に最高のパフォーマンスが求められるeSportsプレイヤーに人気があり、ゲームのパフォーマンス低下は大きな痛手になります。AMDとマイクロソフトはこれらの問題に対応するため、2つの修正パッチを用意しました。

修正のひとつはAMDチップセットドライバー アップデートv3.10.08.506として提供され、アプリケーションが使用するCPUコア選択システムの問題を修正します。この問題はRyzenが搭載するCollaborative Power and Performance Control(UEFI CPPC2)機能において、もっともパフォーマンスの高いコアにワークロードが割り当てられない症状を発していました。

一方、もうひとつの性能低下要因は、L3キャッシュのレイテンシーが通常時に比べ最大3倍も大きくなるというものでした。こちらには、Windows 11 アップデート22000.282(KB5006746)が提供されます。

今回のアップデートは、Windows 11に対応したAMDのすべてのCPU、Ryzen 2000、3000、4000、および5000シリーズ、さらには最新のEpycおよびAthlonに対応しています。

AMDとマイクロソフトはこれらの問題を解決するため、影響を受けているWindows 11ユーザーは直ちにこのアップデートを適用するよう推奨しています。また、Windows 11の要件を満たさないものの手動でアップグレードをしたユーザーに対しては、これらのアップデートを手動でインストールする必要があると述べています。ただ、一部にはWindows Updateで今回のパッチが表示されインストールできたとの報告もある模様。いずれにせよ、問題を経験したAMD製CPUユーザーは、修正プログラムの適用状況を確認しておくことをおすすめします。

(Source:AMDMicrosoftEngadget日本版より転載)

AMDがRyzenプロセッサーとWindows 11による性能低下に関する情報公開、修正プログラムを10月中公開へ

AMDがRyzenプロセッサーとWindows 11による性能低下に関する情報公開、修正プログラムを10月中公開へ

米AMDは自社製プロセッサ「Ryzen」を搭載したパソコンに「Windows 11」をインストールすると、アプリケーションなどの性能が低下する可能性があると発表。米マイクロソフトと協力し、問題を修正すると発表しました。

AMDのサポートページによれば、現在確認されている問題は2点。1つはプロセッサに搭載されたL3キャッシュのレイテンシが増大するというもので、これによりアプリケーションによっては3〜5%の性能低下があるとしています。また、特にゲームなどで影響が顕著になるとのこと。

これに関する修正プログラムはWindowsアップデートとして、10月中に配布予定です。

もう1つは、プロセッサの最速コアへとスレッドを優先的に割り当てる機能が、うまく動作しない問題です。これにより、1〜数コアのCPUを利用するアプリケーションが影響を受ける可能性があります。また8コアかつTDP 65W以上のプロセッサにて、影響が顕著です。

この問題はソフトウェアアップデートとして、同じく10月中に公開予定となっています。

Windows 11のパフォーマンスに関する問題としては、仮想化を利用したセキュリティ技術「VBS(Virtualization-based Security)」により、ゲームのパフォーマ寸が低下する問題が報告されています。やはりリリースされたばかりのOSということで、いくつかの問題の発生は仕方ないのかもしれません。

(Source:AMD。Via Ars TechnicaEngadget日本版より転載)

レノボが重量1.1kgの14型ノートYoga Slim 7 Carbon発表、Ryzen 5800Uで16:10有機EL・解像度2880×1800

レノボが重量1.1kgの14型ノートYoga Slim 7 Carbon発表、Ryzen 5800Uで16:10有機EL・解像度2880×1800

大手IT関連機器メーカーのレノボが2021年9月8日開催のプライベートショー『Lenovo Tech World 2021』に合わせて、Windows 11搭載ノートPCの第一陣となる製品を海外向けに発表しました。

その中でも最大の注目モデルが、14インチ/2880×1800解像度/16:10仕様の有機EL(OLED)画面を搭載し、本体重量1.1kgからのモバイルノートPC『Yoga Slim 7 Carbon』。

日本では“白いカーボン”などのキャッチコピーで知られる13.3インチ機『Yoga Slim 750i Carbon』の大画面+AMD CPU版モデルとも呼べる位置づけです。

発売はWindows 11のリリースとほぼ同時となる2021年10月から、米国での価格は1289.99ドルから。

レノボが重量1.1kgの14型ノートYoga Slim 7 Carbon発表、Ryzen 5800Uで16:10有機EL・解像度2880×1800

有機EL搭載だけあり、液晶パネルとのコントラストや色域比較イメージも。仕様は後述しますが、いよいよ高級モバイルノートPCも“世代交代”が本格化しそうな仕様です

「世界最軽量の14インチ有機EL画面搭載ノートPC」を謳うこのモデルの特徴は、ノートPC用としては新世代となるアスペクト比16:10の有機ELパネル(これまでは、PC用としては16:9のみでした)をはじめ、CPUには8コア16スレッド対応のAMD『Ryzen 7 5800U』を、単体GPUとしてNVIDIA『GeForce MX 450』を搭載可能など、2021年末のモバイルノートPCとしてヘビーユーザーが欲しい機能を満載した“欲張りセット”的な仕様という点。

本体重量は現行13.3インチ版の約966gから140gほど増し1kgをオーバーしてしまいますが、仕様の充実度は間違いなくそれ以上と呼べるレベルです。

・参考記事:レノボ「白いカーボン」は966g高級モバイル。2560×1600液晶のYoga Slim 750i Carbon発表(2020年12月)

本体色は、13.3インチ版のホワイトとは一転し、シルバーとグレーの中間的な『クラウドグレー』。本体外装は現行モデルに引き続き、カーボンファイバーとマグネシウム合金を採用。本体重量は公称1.1kg、薄さは14.9mmからとなります。レノボが重量1.1kgの14型ノートYoga Slim 7 Carbon発表、Ryzen 5800Uで16:10有機EL・解像度2880×1800

第一の注目点は、搭載される有機ELパネルです。上述したように、ノートPC用としてはアスペクト比16:10の有機EL、という時点で目新しいもの。

さらに解像度はQHD+(2880×1800)、最高リフレッシュレートはモバイルノートでありながら90Hz、さらに総合的な画質ではVESAの『DisplayHDR TrueBlack 500』認証をパスするなど、モバイルノートPCとしては驚異的な数値が並びます。

HDR映像ソースではドルビービジョンに対応し、最高輝度はHDR映像ソースによって上げられるタイプ(iPhone 12系などと似た仕様です)となっており、通常時は400nitながら、HDR映像ソースなどでのピーク値は600nitとなる仕様に。

色域はデジタルシネマ仕様であるDCI-P3を100%カバー、出荷時カラーキャリブレーション(色較正)済みで色差(ΔE)は2以下、さらに4辺ナローベゼル設計……など、最新世代だけあり、モバイルノートPCとしては(現行の有機ELパネルを含めてさえも)ちょっと驚くような仕様です

なお隠れた特徴として、レノボのプレスリリースではパネルメーカーに関してSamsung Display製を明示しています。

加えて視力保護の観点では、第三者認証機関であるTUV Rheinland(テュフ ラインランド)のEye Comfort認証を得ている点も特徴。これは同社のディスプレイ認証で一般的なブルーライトカットに関してのみならず、反射防止処理やフリッカーフリーの効果についても規定された、より上位的な認証となっています。

さらにタッチ対応もオプションで選択可能。その場合の表面ガラスは、おなじみコーニングのゴリラガラスを採用します(ただし世代は非公開)。

レノボが重量1.1kgの14型ノートYoga Slim 7 Carbon発表、Ryzen 5800Uで16:10有機EL・解像度2880×1800

キーボードは現行のYoga 7シリーズとほぼ共通。Enterキー周りの“複数配列を兼用するための変形レイアウト”も引き継がれます

この超強力な液晶パネルに応じて、基幹パーツも現状のモバイルノートとしては最も強力、と言っても過言ではない布陣が敷かれます。

CPUはAMDのノートPC用Ryzen 5000Uシリーズ。モバイルノートだけありTDP(性能と発熱、消費電力の目安となる数値)は15W版となりますが、最上位には“Zen 3”世代のCPUを8コア搭載し、16スレッドの同時実行が可能な『Ryzen 7 5800U』を搭載可能です。

さらにグラフィックス部オプションとして、単体GPUのNVIDIA『GeForceMX 450』も搭載可能。Ryzen 5000Uシリーズは内蔵GPUも比較的強力ですが、これをさらに強化できる仕様。昨今のモバイルノートで単体GPUが搭載可能という時点で、非常に珍しい仕様です。

レノボが重量1.1kgの14型ノートYoga Slim 7 Carbon発表、Ryzen 5800Uで16:10有機EL・解像度2880×1800

天板は現行Yogaシリーズに共通したシンプルな仕上げ。右側面には電源ボタンとカメラオフ用スライドスイッチ、USB Type-C端子を備えます

RAMはノートPC用Ryzenでは最速となるLPDDR4Xタイプで、最大16GB。ここまで充実の仕様で32GBオプションがないのは残念ですが、おそらく価格バランスも考慮されたものと想定されます。

ストレージは、最大1TBのNVMe(PCI Express接続)のM.2 SSDと、イマドキとしては標準的な仕様です。

これだけ強力な心臓部となるとバッテリー駆動時間が心配、という方もいるでしょうが、そちらもしっかりと強化。容量は61Whと、13.3インチ版の50Whより大幅増になりました。

これにより公称バッテリー駆動時間は最大14.5時間をキープ。強力な有機ELパネルやCPU、GPUを搭載しつつも、昨今のモバイルノートとしての水準を満たす仕様。また急速充電も「15分で約3時間分」とアピールする、かなりの速度です。

隠れた特徴はスピーカー。現行モデルと同じくドルビーアトモス対応ですが、搭載位置は大きく変更され、キーボード左右になりました。現行モデルでは底面側だったため、実際の音質や定位は改善が期待できます。

またこのスピーカーグリルは冷却孔も兼ねるシステム。強力な基幹パーツから発生する熱対策の手助けともなっています。

レノボが重量1.1kgの14型ノートYoga Slim 7 Carbon発表、Ryzen 5800Uで16:10有機EL・解像度2880×1800

左側面にはUSB Type-C×2基とヘッドセットジャックが配置。ACアダプタはType-C経由となる仕様です

拡張端子は、USB Type-C×3基(速度は全て10Gbps、ただし電源入力とDisplayPort Alt Mode対応は内2基のみ)と、3.5mmヘッドホン/マイク兼用オーディオ入出力。さすがにCPUがRyzen系だけあってかThunderboltには非対応ですが、現行世代の水準と呼べそうです。

本体の堅牢性に関しても、現行モデルに引き続き9種の『MIL-STD 810H』テスト(米軍調達仕様)をパス。厳しい動作環境や物理的な衝撃にも強い点をアピールします。

使い勝手の面では、現行モデルから引き続き、のぞき見警告機能『プライバシー・アラート』機能を継承。Webカメラ部に搭載された赤外線カメラとTOFセンサーにより、離席時の自動画面ロックや復帰なども行えます。

レノボが重量1.1kgの14型ノートYoga Slim 7 Carbon発表、Ryzen 5800Uで16:10有機EL・解像度2880×1800

プレスリリースでの仕様一覧。有機ELパネルに関する仕様は、改めて見ても壮観と呼べるレベルでしょう(なお、「AAR」とはいわゆる「画面占有率」です)

レノボが重量1.1kgの14型ノートYoga Slim 7 Carbon発表、Ryzen 5800Uで16:10有機EL・解像度2880×1800このようにYoga Slim 7 Carbonは、モバイルノートPCのヘビーユーザーが欲しくなるようなディスプレイと基本性能をジャストで備えてきたかのような、非常に魅力あふれる意欲作。

重量こそ1kgの大台を上回るものの、高解像度かつ広色域な有機EL画面と快速処理という特徴を思い切り追求したかのような仕様に魅力を感じるEngadget読者も少なくないはずです。

昨今のレノボのYogaシリーズの製品展開から予想するに、日本での発売も期待できそうなモデルだけに、可能であれば早め、かつ内外価格差少なめでの発売を期待したいところでしょう。

(Source:レノボ ニュースリリース(英語版)Engadget日本版より転載)

8コアRyzenノートならコレ、1.5kg切りの14型「HUAWEI MateBook 14 2020 AMD」

ファーウェイ・ジャパンは、8コア16スレッドの「Ryzen 7 4800H」を搭載したハイパフォーマンス14型モバイルノートPC「HUAWEI MateBook 14 2020 AMD」を11月17日に発表、11月20日より販売を開始した。市場想定価格は税抜10万9800円。同時発表された「MateBook X」(市場想定価格税抜15万4800円)より低価格ながら、ハイパフォーマンスなAMDプロセッサーを搭載することで、現在日本向けに販売されている同社ノートPCの中で最も高い性能を備えている。

ファーウェイ・ジャパンの14型ノート「HUAWEI MateBook 14 2020 AMD」。市場想定価格は税抜10万9800円。マルチタッチ対応液晶ディスプレーの解像度は2160×1440ドット。指紋認証センサー(電源ボタン一体型)搭載

ファーウェイ・ジャパンの14型ノート「HUAWEI MateBook 14 2020 AMD」。市場想定価格は税抜10万9800円。マルチタッチ対応液晶ディスプレーの解像度は2160×1440ドット。指紋認証センサー(電源ボタン一体型)搭載

8コア16スレッド、7nmプロセスのRyzen 7 4800H搭載による圧倒的パワー

MateBook 14は、CPUに7nmプロセスの第3世代「Ryzen 7 4800H」(8コア16スレッド、2.9~4.2GHz)を採用。メモリー(RAM)は16GB、ストレージは512GB SSD(PCIe接続)を搭載している。

ベンチマークを実施したところ、CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は「10009pts」、3Dゲームベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは「4040」(快適)だった。

ファーウェイのフラッグシップであるMateBook X(Core i5-10210U搭載)では、CINEBENCH R23のCPU(Multi Core)の数値は「2869 pts」。あくまでも同社ラインナップ内の比較ではあるが、MateBook 14はMateBook Xの約3.49倍の処理性能を備えていることになる。RAW画像の現像、4K動画の書き出しなどにも活躍してくれるはずだ。

TDP45W、7nmプロセスの「Ryzen 7 4800H」を搭載

TDP45W、7nmプロセスの「Ryzen 7 4800H」を搭載

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は10009 pts、CPU(Single Core)は「1253pts」

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は「10009 pts」、CPU(Single Core)は「1253pts」

「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは「4040」(快適)

「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは「4040」(快適)

「CrystalDiskMark 8.0.0」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は「3569.98MB/s」、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は「2978.55MB/s」

「CrystalDiskMark 8.0.0」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は「3569.98MB/s」、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は「2978.55MB/s」

新旧インターフェースを装備、SDメモリーカードスロット非搭載は残念

インターフェースはUSB Type-C(充電、データ転送、DisplayPort対応)、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI 1.4b、3.5mmヘッドセット端子を用意。通信機能はWi-Fi 5(11ac)、Bluetooth 5.0をサポートしている。

無線LANがWi-Fi 6(11ax)に対応していない点、SDメモリーカードスロットが用意されていない点は残念だが、新旧インターフェースを揃えているところは使い勝手がよさそうだ。

ボディーはアルミニウム合金製で、カラーはスペースグレーを用意

ボディーはアルミニウム合金製で、カラーはスペースグレーを用意

ディスプレイには14型IPS液晶(2160×1440ドット、185ppi、輝度300cd/平方m、色域sRGB100%、コントラスト比1500:1、タッチ対応)を採用

ディスプレイには14型IPS液晶(2160×1440ドット、185ppi、輝度300cd/平方m、色域sRGB100%、コントラスト比1500:1、タッチ対応)を採用

色域を計測したところ、sRGBカバー率は99.3%、sRGB比は101.1%と表示された

色域を計測したところ、sRGBカバー率は99.3%、sRGB比は101.1%と表示された

8コア16スレッドのRyzen 7 4800Hを効率的に冷やすために、大きめの冷却口が設けられている

8コア16スレッドのRyzen 7 4800Hを効率的に冷やすために、大きめの冷却口が設けられている

キーボードはバックライト付きのフルサイズ日本語キーボード

キーボードはバックライト付きのフルサイズ日本語キーボード

フラッグシップのMateBook Xと同様に、ポップアップ式のウェブカメラ(720p)がキーボード奥に内蔵されている

フラッグシップのMateBook Xと同様に、ポップアップ式のウェブカメラ(720p)がキーボード奥に内蔵されている

本体前面と本体背面

本体前面と本体背面

右側面にUSB 3.2 Gen1 Type-A×2、左側面にUSB Type-C(充電、データ転送、DisplayPort対応)、3.5mmヘッドフォン端子、HDMI 1.4bを用意

右側面にUSB 3.2 Gen1 Type-A×2、左側面にUSB Type-C(充電、データ転送、DisplayPort対応)、3.5mmヘッドフォン端子、HDMI 1.4bを用意

本体以外に、ACアダプター、USB Type-Cケーブル、クイックスタートガイド、PCリサイクルマークシール、WPS Officeライセンスカードが同梱。本体がUSB Type-A、HDMI端子を備えているのでUSBハブは同梱されていない

本体以外に、ACアダプター、USB Type-Cケーブル、クイックスタートガイド、PCリサイクルマークシール、WPS Officeライセンスカードが同梱。本体がUSB Type-A、HDMI端子を備えているのでUSBハブは同梱されていない

コストパフォーマンス抜群、モバイル用途にも活用できる携帯性

本体サイズは308×224×15.9mm、重量は約1.49kg。設計容量5万5237mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載しており(Battery reportコマンドで確認)、バッテリー駆動時間は約11.2時間(JEITA2.0)とされている。ディスプレイ輝度100%、バッテリー残量2%までという条件でバッテリーベンチマーク「BBench」を実施したところ、5時間36分12秒動作した。最大輝度でもモバイル用途に十分活用できるバッテリー駆動時間を備えている。

本体の実測重量は1457g

本体の実測重量は1457g

ACアダプターとUSB Type-Cケーブルの合計重量は実測193.6g

ACアダプターとUSB Type-Cケーブルの合計重量は実測193.6g

設計容量5万5237mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載

設計容量5万5237mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載

14インチで1.5kg切り、モバイルできる8コアRyzen搭載ノート

Ryzen 7 4800Hを搭載しているノートPCはASUS、Dell、HP、MSI、ドスパラなどから発売されているものの、その多くが1.9~2.6kgとかなり重めで、1.5kgを下回るMateBook 14はめずらしい部類に入る。また、実売価格が11万円を切るなど、同CPUを搭載するマシンの中でも特にリーズナブルだ。コストパフォーマンスが魅力のRyzen 7 4800H搭載モデルの中でも、特にお買い得のマシンであることは間違いない。

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タグ:AMD(企業)ガジェット(用語)Huawei / ファーウェイ(企業)MateBook 14Ryzenレビュー(用語)

圧倒的な性能アップで注目されるAMDのモバイルCPU「Ryzen Mobile」とは?

圧倒的な性能アップで注目されるモバイルCPU「AMD Ryzen Mobile」とは?

2017年に投入され、Intel一択だったCPU市場にクサビを打ち込んだのが、AMD Ryzenプロセッサーだ。第1世代Ryzenでは、Intelの強固な地盤にひびを入れた程度だったが、2019年7月に投入されたZen 2アーキテクチャを採用した第3世代Ryzenでは、確実に地盤を砕き、自作PC市場のCPU単体販売数シェア(BCNランキング調べ)がIntelを上回ったほどだ。

  • 第1世代Ryzen: Zenアーキテクチャ(Ryzen 1000シリーズ)
  • 第2世代Ryzen: Zen+アーキテクチャ(Ryzen 2000シリーズ)
  • 第3世代Ryzen: Zen 2アーキテクチャ(Ryzen 3000シリーズ)

プロセッサーを手がけて半世紀のAMD

Ryzenとともにその名を知らしめたAMDだが、まだまだ「AMDって?」と首を傾げてしまう人も、かなりの数になるはずだ。そこで、駆け足になるが、軽くその歴史に触れておこう。

AMDこと、Advanced Micro Devices(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)の歴史は約半世紀と長く、1969年に半導体メーカーとして設立された。当初はIntelプロセッサーと同じ仕様の製品を提供するセカンドソースメーカーだったが、Intel互換プロセッサーの開発を経て、1999年にIntelと互換性のない独自プロセッサー「Athlon」を投入、すでにIntel独占状態だったCPU市場に一石を投じた。

その後も独自CPUの開発し、2006年にはNVIDIA GeForceのライバルとなるRadeonを手がけていたATI Technologiesを買収。dGPUのRadeonシリーズに加え、CPUにGPUを統合したAPUを開発している。

Zen 2アーキテクチャ採用の「Ryzen Mobile 4000」シリーズ

しばらくの間パッとしなかったAMDは、Ryzenの高いコストパフォーマンスに加え、PlayStation 5や次世代Xboxはじめ据置型家庭用ゲーム機にもAMDプロセッサーやグラフィックス機能が採用され続けるなどで改めて知られるようになった。今や自作PCだけでなく、メーカー、BTO PCに第3世代AMD Ryzenシリーズを採用するデスクトップPCが増えている。

そんなAMD Ryzenのモバイル向けは、デスクトップ向けに遅れること約1年、Zen2アーキテクチャを採用するRyzen Mobile 4000シリーズを投入している。

大幅性能アップで注目を集める第3世代Ryzen Mobile。GPUにはRadeon Vegaを内蔵する

大幅性能アップで注目を集める第3世代Ryzen Mobile。GPUにはRadeon Vegaを内蔵する

Ryzen Mobile 4000シリーズは、同社デスクトップ向けAPU(CPUとGPUを統合したAMDの製品名)と同じく、GPU「Radeon Vega」を内蔵する開発コードネーム「Renoir」(ルノアール)として噂されていた新世代のAPUになる。

  • 第1世代Ryzen Mobile APU: Zenアーキテクチャ+Radeon Vega(Ryzen Mobile 2000シリーズ)
  • 第2世代Ryzen Mobile APU: Zen+アーキテクチャ+Radeon Vega(Ryzen Mobile 3000シリーズ)
  • 第3世代Ryzen Mobile APU: Zen 2アーキテクチャ+Radeon Vega(Ryzen Mobile 4000シリーズ)

製造プロセスとして、7nmプロセスを採用

メインストリームCPUの製造プロセスが14nmで滞っているIntelと異なり、7nmプロセスを採用しており、Zenアーキテクチャ、12nmプロセス採用の第2世代Ryzen Mobileから大幅に性能を引き上げられている。

7nmプロセス製造とZen2アーキテクチャの採用は大きく、第2世代Ryzen Mobileからはメモリーコントローラーが強化され、メモリークロックは第2世代Ryzen MobileのDDR4-2666から、DDR4-3200に向上ししている。

さらに、IntelがIce LakeでサポートするLPDDR4-3733を上回るLPDDR4x-4266にも対応している。このメモリーの高クロック化により、iGPUの性能アップに期待が持てる。

 

開発コードネーム「Renoir」の第3世代Ryzen Mobile 4000シリーズ

開発コードネーム「Renoir」の第3世代Ryzen Mobile 4000シリーズ

Ryzen Mobile 4000シリーズのラインナップ

2つのスキームで展開するIntelのモバイル向け第10世代Coreプロセッサーと比較すると、Ryzen Mobile 4000のSKUは少ない。8コア/16スレッド、ベース稼働クロック3.3GHz、最大稼働クロック4.4GHzとなる「Ryzen 9 4900H」を最上位に、4コア/4スレッドでベース稼働クロック2.7GHz、最大稼働クロック3.7GHzの「Ryzen 3 4300U」まで、9SKUを用意している。

TDP(熱設計電力)は、15W、35W、45W、35-54Wの4種類。TDP15WのSKUを含め、ベース稼働クロックが高くなっている点にも注目といえる。なお、TDPはプロセッサナンバー末尾のアルファベットで分かり、TDP15Wは「U」、35Wは「HS」、45W、35~54Wは「H」となっている。

Ryzen Mobile 4000シリーズのラインナップ

GPUコアは第2世代同様Radeon Vegaベース

GPUコアは第2世代と同じRadeon Vegaをベースに7nmプロセスに移行しており、各SKUでGPUコア数や、GPU稼働クロックが異なるAMD Radeon Graphicsが搭載されている。

GPUはAMD Radeon Graphicsを搭載

GPUはAMD Radeon Graphicsを搭載

そこで、GPUコア数7基、稼働クロック1600MHzのAMD Radeon Graphics(Vega 7)を搭載しているRyzen 7 4700Uでその性能を確認してみた。

「Intel Iris Plus Graphics」採用のモバイル向け第10世代Coreプロセッサー搭載ノートPC同様に、Ryzen 7 4700U搭載ノートPCにおいて、Epic Gamesの「フォートナイト」をフルHD解像度、画質(プリセット)「中」という条件でプレイしたところ、フレームレートは80fps台と、快適ゲーミングの指標となる60fpsを余裕でオーバーしていた。CPUスペックが異なるため横並びの比較にはならないので、あくまで参考程度としてほしい。

さらに、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXIV」の公式ベンチマークでは、フルHD解像度、標準品質(ノートPC)で「とても快適」指標を記録していた。フレームレートは30fps台だったので、実際にレイド戦などをプレイするのは厳しいが、iGPUとしては非常に高い性能を持っているのは確実といえる。

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」のスコア

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」のスコア (C)2010 – 2020 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

圧倒的な性能アップで注目されるモバイルCPU「AMD Ryzen Mobile」とは?

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