SEOを批判する人達が抱える矛盾

検索エンジンがインターネットで普及し始めた15年以上前から存在し続けてきたのがSEO。その手法は時代と共に大きく変わってきましたが、検索エンジンというネットにおける大きな集客チャンネルからユーザーを誘導したいというニーズは常に存在しますし、検索広告市場が巨大化(=Googleが世界最強レベルの企業に成長し)すると共にSEOも一定の成長を遂げてきました。にも関わらず、いつまでたってもSEOがイマイチ評価を受けないのもまた事実。検索アルゴリズムの裏をかいて順位操作しよう、というその姿勢やその過程で実施される手法が疑問視されがちなことは理解できますが、最近は肝心のSEO業界の中心的存在でもあったSEO Mozがその名からSEOを取りMozとしてリブランディングに取り組み中な始末。彼らの場合は、出資も受けている企業を成長させるうえでSEOを超えたさらに上位階層、最近話題のインバウンドマーケティングの枠組みに入っていきたい思惑があることが理由とは思いますが、いずれにしてもSEOで頑張ってきた私からすると少し悲しい話でもあります。今回はそんなSEOやインバウンドマーケティングにまつわる旬な話題をSEO Bookが書き綴った興味深いエッセイ的な記事を。 — SEO Japan

ジョン・ヘンショー氏が、インバウンドマーケティングに関して“メッセージ”を発する人物が、薦めている行為に反する行為に及んでいるとして、批判した。 よく目にするインバウンドマーケティングの多くは、“何もわかっていない素人”の戯言か、何らかの有料プッシュマーケティングのいずれかである。

先週、まさに何も分かっていない素人にツイッターで遭遇した。(ツイッターのプロフィールによると)「HubSpotに承認されたパートナー」である、この人物は、私がフォロワーをもっとフォローするべきだと批判し、その後、SEOに関する自分の記事を読んだかどうかを尋ねるスパム行為に及んでいた。

当該のSEOの記事は、まったく役に立たない。「あからさま」な行動は避け、「自然」にリンクを集めるべきだと示唆していた。しかし、この記事自体が、薄っぺらいゲスト投稿であり、アンカーテキスト「search engine optimization」を使って、自分のサイトの奥深くにリンクを張っていた。この人物は、ファインダビリティ: SEOが消滅する理由と題された本まで出版している。

SEOが消滅しつつあると考えているなら、なぜ、ファインダビリティをアンカーテキストに使って、リンクを張らなかったのだろうか?SEOは使えないと断言している本人が、利用可能な解決策を用いることなく、今でも、消滅しつつあるSEOを利用しているのだ。

アンカーテキストが効果的だと主張したいなら、あるいは、プッシュマーケティングが、成功を収める上で欠かせないと思うなら、この手法を当人が否定していては、何が言いたいのかさっぱり分からなくなる。しかし、アンカーテキストを過剰に利用しているなら、「自然な行動」および「成り行きに任せる」というメッセージは、的外れである。だからこそ、Shitbound.orgのようなサイトが存在しているのだ。 ;)

肩書きからSEOを外したいと望む人達は、SEOが悪者扱いされていると主張している。そして、方向転換をした日の翌日、これからもSEOを大切に扱うと主張していた人達が、既にSEO業者を追放する行動に出ている。

「従来型」のSEOが、ブラックハット、または、効果がないと主張している人達は、実在する人間を中傷し、スパムの標的にすることを全く意に介していない。実在する人間がどのように扱われるかに関する考え方を示す上で、所謂「ブラックハット」な手法が用いられているのだ。

それだけではない。インバウンドツールのベンダーのせいで、SEOは評判を落としている。SEOの宣伝マシンがPPCに関してついた嘘(誰も見ていないとき)と題された記事に目を通してもらいたい。

その後、大げさな「インバウンドマーケティング、コンテンツマーケティング」ツールベンダーの説明に従ったところで、何も成果が出なかったと述べた。「先月のビジターは528名で、今月は587名です。」1000名を集めたいなら、一生懸命作業を行い、1、2年後には何とかなると待ち続ける必要がある。10000名を集めたいなんて、冗談はほどほどにしてもらいたい

インバウンドマーケティングのおとぎ話が現実になると待っていては、あっという間に年老いてしまうだろう。

当然ながら、私はこの記事にコメントを投稿し、記事のタイトルに「インバウンドマーケッター」を加えてもらいたいと要請した。なぜなら、大げさなSEOのソリューションを宣伝しているのが、明らかにインバウンドマーケッターだからだ。

インバウンドマーケティングをインコンリートマーケティング(中途半端なマーケティング)と呼んだヘンショー氏の投稿((& 数本の重要コメント)に応える形で、ダーミッシュ・シャー氏が、次のように見解を述べた:

マーケティングに関して話をする際、弊社は、従来型のアウトバウンドの手法を、長期的にみると、効果が薄い(そして、高価)だと表現する。ただし、全く役に立たないわけではない ? 全盛期よりも効果が低下しており、この傾向が続くことを言いたいだけだ。」

オンライン風刺漫画作家のヒュー・マクラウド氏が、核心を突いた作品を発表している。マクラウド氏は、言葉を変えても、真意を残すスキルを持っている。同氏の仕事は、メッセージの中核を抽出することだ。マクラウド氏は、HubSpotに対して次のように述べている。

  • 運よく、2006年に従来のマーケティングを抹殺することに成功した。
  • 従来型のマーケティングは簡単だ。うまくいく素振りを見せればいいだけだ。
  • 幸いにも、顧客は、従来型のマーケティングと同じぐらい、頭が悪い。
  • 従来型のマーケティングがうまくいっていた時代は、何年前だったか覚えているだろうか?私は忘れた
  • 従来型のマーケティングは、役に立たない。今までも役に立たなかった。


「従来型のマーケティングが役に立たない – 今までも役に立たなかった」と主張するのは、従来のマーケティングの手法が、無力であり、使い物にならないと言っているようなものだ。

「効果がない」なら、「役に立たない」ことになる。

「この金槌はすごい役に立つよ。使い物にならない!」と言う人はいない。

やはり、言葉よりも、行動に注目するべきである。

言動が一致しないなら、行為をまねするべきである。

これは、「自然なSEOを心掛けろ」と主張する記事にキーワードが豊富に詰められたアンカーテキストが掲載されているケース、そして、新しい名前をつける一方、批判している取り組みを自分達が実施している人達にも当てはまる。

「従来のマーケティング」の効果がなく、反対しているなら、なぜ今でもその従来のマーケティングを実施しているのだろうか?

金になるからだ。


この記事は、SEO Bookに掲載された「Inbound, Outbound, Outhouse」を翻訳した内容です。

ほぼ雑感を書き殴っただけに近いアーロン・ウォールの雑文でしたが、SEOに10年以上携わっている人間として気持ちはよく分かる記事でしたね 笑 インバウンドマーケティング、コンテンツマーケティング、旬レベルではSEOを遥かに凌駕していますし、SEOはその一部と言い切ることは簡単ですが、実際に結果につながるマーケティングができるかは、また別問題。もちろんSEO業者も従来型のSEOだけに固執していてはGoogle&時代に取り残されるのへ目に見えていますし、インバウンドマーケティング、コンテンツマーケティング的な幅広い視点を持ってSEOに取り組みたいですね。 — SEO Japan [G+]

未来を見据えたリンク構築

人口リンク頼みのSEOもそろそろ日本でも終焉に近づきつつあるのをリアルに感じている最近です。とはいえ、リンクはやっぱり大事ということで、来年、いや3年後5年後10年後も通じるであろうリンク構築の在り方について考えた記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

リンク構築は、オンラインマーケティングのその他の領域とは、一線を画している。独自であり、常に変化している。理解しようと試みたところで、勘違いしてしまうマーケッターは多く、また、SEOエージェンシーに至っては、距離を置こうとする有様である。

リンク構築は、運が良ければ当たる、動く標的であり – 再び挑戦すると、そこにあるはずの標的は既に別の場所に移動していたり、カモフラージュして見えなくなっていたり、あるいは、大きさが半分程度に縮んでいたりする。

また、リンク構築は、一筋縄ではいかず、サプライズに満ちている。これは、既に死んでおり、調理されているにも関わらず、そのままの形を残した、活きイカの踊り丼のようなものだ。醤油をイカにかけると、ナトリウムによって、神経が反応し、触手が荒々しく動くのだ(実際の活きイカの踊り丼の映像を見て確認しよう – 心臓が悪い人は見ない方がいい)。何が来るのか分からない状態で、この料理が運ばれてきた状況を想像してもらいたい。

全てのリンク構築の手法、戦略、あるいは、スキームは、ホワイトハットであれ、グレイハットであれ、あるいは、ブラックハットであれ、得られる見返りは減りつつある。ゲスト投稿、インフォグラフィックの埋め込み、リンク切れ構築 – 使い方によっては、まだ十分に効果的である。しかし、すべて、いずれは朽ちていく運命にある。

リンク構築の手法やスキームが失敗に終わっても、驚く必要はない。たった99ドルで買うことが出来た、ウェブ 2.0とソーシャルメディアのブックマークリンクのネットワークを覚えているだろうか?(信じられないかもしれないが、一部のサービスは今もなお順調である)。あるいは、アーティクルスピニングのソフトウェアを見つけ、ようやくチャンスが巡ってきたと喜んだことがあるだろうか?いずれにせよ、心の奥深くで、容易なリンク構築の時代は、やがて幕を閉じることになると分かっていたはずである。

そのため、出来るだけ廃れにくい手法を用いて、出来るだけ質の高いリンクを構築することが重要である。以下に、まっとうなリンク構築を行う上で役に立つ3点の原則を挙げていく。

組み合わせて勝つ — 手を掛けずに成果を出す

コンテンツマーケティングスタイルのリンク構築の効果が高いのは、あらゆるコンテンツが、様々な目標を達成することが出来るためだ。一本のブログの投稿が、リンク構築から、ロングテールのトラフィック、リードの生成、オーディエンスのエンゲージメント、ソーシャルメディアでの共有、さらには、契約の締結に至るまで、多くのメリットをもたらすのだ。慎重に作成すれば、そのコンテンツは、ウェブマスターに代わって、長時間働いてくれるだろう。

これはコンテンツの計画プロセスにも言えることである。新たなコンテンツのアイデアが浮かばずに苦労しているだろうか?インフルエンサー、つまり、ターゲットのリンクパートナーに尋ねてみよう。作成している記事が、目的を達成するかどうか不安だろうか?リンクを張って欲しい人達と共有し、意見を求めよう。コンテンツ戦略をリフレッシュさせる必要があるだろうか?アイデアの考案、計画、ブレインストーミング、さらには、戦略のディスカッションにリンクパートナーを参加させよう。

一流のリーダー達は、難問を歓迎する – 問題の解決を得意にしているのだ。従って、望むものを与えよう。また、アドバイスに従う際は、アイデアを実行に移す必要がある。前向きな、未来志向の質問(トレンド、5年後の業界の状況等)を投げ掛け、問題と成功について誠実に伝え、包み隠さずに明らかにしよう。リーダー達は、当該の取り組みを気に入り、プロジェクトの一翼を担う点を満足気に自慢するようになるだろう – その後、リンク構築に取り掛かる。

グーグルを出しぬくことが出来ない点を理解する

信じ難いことに、リンク構築コミュニティは、いまだに、“安全”な完全一致のアンカーテキストの割合について、わざわざ時間を割いて議論し、そして、このアンカーテキストが上位にランク付けされる上で必要だと考えている。

しかし、現実に目を向けると、ある明白なトレンドが見えてくる: グーグルのアルゴリズムが、大幅に賢くなっているのだ。グーグルの優秀な従業員達は、SEO業者を愕然とさせる、機械学習アルゴリズムの作成および改善に励んでいる。

ここで分かりやすいパンダアップデートの比喩を提供する。まず、原子力発電所の制御室を思い浮かべてもらいたい。熟練したエンジニア達が、発電所の核反応によって、メルトダウンが発生し、危険な放射線を外部に排出しないようにモニタリング、そして、調節を行うための、多数のダイヤルを利用している。

nuclear power plant

イメージ: Shutterstock

次に、今度はグーグルのアルゴリズムを制御する制御室を思い浮かべてもらいたい。この制御室にも多数のダイヤルがあり、それぞれのダイヤルが、検索の要素 – つまりソーシャルシグナル、リンクの真偽性、キーワードの濃度、サイトの構造等 – を担当している。

従来、グーグルのエンジニア達は、この制御室を歩き回り、一度に1つか2つのダイヤルを調整して、小規模なアップデートを実際に導入する前に、検索結果とユーザーエクスペリエンスに与えるインパクトをテストしていた。

パンダアップデートは、従来のプロセスとは異なるプロセスを採用している。複数のダイヤルに対する変更ではなく、パンダアルゴリズムは、新しい機械学習エンティティ(人工知能)であり、全てのダイヤルを学び、各種の品質のメーターに応じて、事実上、全てのダイヤルで調整を行うことが出来るのだ。

つまり、グーグルは、大量のデータを消化することで、毎日賢くなるサイボーグを作り上げたようなものである。この半分人間、半分機械のシステムは、365日、休むことなく、グーグルのランキングの要素を学習し、さらに効率を上げる作業のみに従事している。

グーグルを改善する方法を2週間連続で考え、大量の情報を処理し、星の数のどの可能性を精査した後、このサイボーグは、本物の人間にエンジニアに対して、一連の推奨する変更点を提示する。その後、エンジニアは、稼働中のグーグルのアルゴリズムにリリースする前に、サイボーグの推奨を見直す。

2008年、リンクスキームのスキルで、数名のグーグルの優秀なエンジニア達を、翻弄し、操作することが可能であった。しかし、エンジニアに勝つことが出来ても、パンダサイボーグ、そして、ペンギンサイボーグを相手にすることは出来るだろうか?

そして、現在、パンダは、(ほぼ)リアルタイムでアルゴリズムに統合されている。「参りました」と言うしかない。

それで良い。健全な恐れは、悪いことではない。心の中に留めておくべきものである。そのおかげで、的確に状況を分析し、懸命にではなく、賢く働くことが出来るのだ。

賢く働く: 慎重に何を求めるべきかを決める

かつて、特定のリンクを獲得するため、懸命に働く時代があった – 特定のアンカーテキストを使って、オーソリティのレベルが高いページを求めていた。その後、私達は“賢くなり”、一部キーワードを用いたブランドのリンクをより多く獲得するようになった。優秀なリンク構築のエキスパートは、リンクが必要な本数、そして、利用するべきテキストを完全に特定する公式を持っていた。

リンクを求めることのみが、現在、最も安全で、最も効果的な方法だと言えるだろうか?関係を構築し、リンクを求め、そして、(出来るだけ)リンクのパートナーに、リンクを張るアプローチを決めさせるべきではないだろうか?

この考えが常軌を逸していると思うなら、次の問いに答えてもらいたい: 自然なリンクプロフィールを作ろうと思っているだろうか?リンクを張る方法を相手に選ばせるアプローチよりも、自分で指定するアプローチの方が、どれだけ「自然」なリンクプロフィールになるのだろうか?

このコンセプトが的外れだと思うなら、コメントを残してもらいたい。どこが納得できないのか(またはできるのか)是非教えてもらいたい。

構築するリンクを「コントロール」するレベルを下げると、それだけ価値の高いトラフィックがサイトに流れてくるケースを、実際に私は何度か目の当たりにしている。偶然だろうか?その可能性もある。しかし、グーグルが、あらゆる「不自然なリンク」の形式に対して、敏感になりつつある点は、全てのSEOの専門家に納得してもらえるのではないだろうか。

前進し、リードを維持する

SEOコミュニティが胸を躍らせる、あらゆるリンク構築の手法は、2-12ヶ月の間に滅亡する。そのため、一つの戦略に全てを託すべきではない。カーブの先に何が待っているのかを考え、「どのリンクが、永遠にサイトを上位にランク付けさせる上で、効果があるのか?」自問してもらいたい。要するに、グーグルのスパム対策を統括する、マット・カッツ氏から言われたことにもっと力を入れる必要があるのだ: 優れたコンテンツを作成することが、“自然なリンク”の獲得につながる。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「3 Principles Of Future-Focused, No-Surprise Link Building」を翻訳した内容です。

日本と英語圏のGoogleのリンクSEOに対する基準や管理に差が無くなってきた最近、色々と納得&学ばなければと思った記事でした。コンテンツマーケティングをSEOに活用していく手法は手間暇がかかりますし結果も保障できないため、中々導入に踏み切れないサイトも多いようですが、これまでのリンク手法は日に日に通用しなくなりつつある最近、コンテンツマーケティングに真剣に取り組む時代はすぐそこまで迫っている、、、というか既にそういう時代なんですよね。この過渡期をどうにか乗り切ってGoogleと共存共栄できる次世代SEOを構築していきたいものです。 — SEO Japan [G+]

SEO業者はコンテンツマーケッターに鞍替えするべきか?

2週間近く、SEO Japanの更新をご無沙汰してしまい失礼しました。新サービスのリリースで忙しかったのに加え、SEO関連でも色々動きがありまして。。。そんな状況でタイムリーな話題を1つ。従来行われていたSEOが最近注目のコンテンツマーケティングに取り込まれつつある、今後のSEOはコンテンツマーケティングの一環として扱われるべき、という動きや論調が業界内でありますが、今回はそんな業界の方向性に関して米国のサーチマーケティング会社が1つの見解を。 — SEO Japan

今月の初め、ガーディアンは、グーグルが「旧知の仲のSEOを嫌いになり、新たに台頭しつつあるコンテンツマーケティングとの関係を深めている」と指摘していた。しかし、SEOは今でもグーグルと良好な関係にある。また、ガーディアンが何と言おうと、グーグルはSEOなしでは生きていくことは出来ない…その上、コンテンツマーケティングは「新たに台頭」しているのではなく、検索エンジン業界にとって、新しいだけである。

この記事の著者(DBD Mediaのジョナサン・ピギンズ氏)は「SEOは、質の高い記事の作成とPR等、以前よりも遥かに広範なスキルが必要とされている..」と示唆しているが、この指摘は必ずしも正しいとは言えない。検索エンジンは、健全なウェブサイトを上位にランク付けすることを望んでおり、非常に多くのブランドが、コンテンツマーケティング戦略よりも、ウェブサイトのカノニカルタグから多くのメリットを得ている。


テクニカルSEOの担当者が、デザイナーになるべく勉強する必要がないように、コンテンツマーケッターに鞍替えする必要もない。フリーランサーの場合は別だが、全ての役割を一人でこなさなくてもよい。ちなみに、「とんでもなく魅力的なコンテンツ」を作る方法に加え、コーディングもマスターしているなら、高額な料金を請求することが出来るだろう。

Google is not trying to turn you into Shakespeare

グーグルは、SEOのエキスパートをコンテンツマーケッターに変えようと試みているわけではない。

このサイト(Branded3)の検索部門を統括するティム・グライスは、3月に開催されたBrightonSEOBranded3のデジタルマーケティングセミナーで行ったプレゼンで、「既に上位にランクインしているなら、リンクはあまり関係がない」と指摘した。

グーグルの検索結果で上位に君臨するサイトは、必ずしもリンクの数が多いわけでも、あるいは、優れたリンクを持っているわけでもない。ただ単にその他のサイトよりも質が遥かに高いだけである。良質なリンクやコンテンツの量が多くても、ユーザーエクスペリエンスがひどいなら、トップ3に食い込むことは難しい。だからこそ、SEOが今でも重要な鍵を握っているのだ。

コンテンツマーケティングは、ブラックハットSEOに対するリアクションなのか?

SEO業界の関係者が「ビッグデータ」と言うフレーズを聞くと「今SEO業者が計測しているデータであり、グーグルがますます巧妙にSEOから隠そうとしている」と考えてしまう。同じように、「コンテンツマーケティング」に関しては、デジタルマーケティング業界が、グーグルが積極的に与えるペナルティに反応し、もともと有効に働くべきではなかった以前のSEOの戦略から距離を置きたがるだけであり、あっさりと退けてしまいたくなる。事実上、これはスパム行為を行わないようにするための専門用語に過ぎない。

SEO、そして、私達(SEO業界)が「コンテンツマーケティング」と呼ぶ取り組みは、目的は似ているものの、内容は全く異なる。リンク構築、オンラインPR、そして、コンテンツマーケティングは、全て、SEOの一部である。コンテンツマーケティングは、他の取り組みよりも、よりグーグルの管理下に置かれていると言えるだろう – 良質なコンテンツを作成すると、自然にリンクを張ってもらえる。オンライン PRは、コンテンツを活用して、リンクを獲得するアプローチだが、リンクが関わらない場合でもPRは行われいる。そのため、グーグルを操作しているわけではないと考えられるのだ。

最近でも、昨年の11月、マット・カッツ氏が、SEOを「アクセス可能であり、クロール可能な優れたサイトを作り、ほぼマーケティングと同じような取り組みを行い、知ってもらう試み」だと定義していた。カッツ氏が、オンページSEOとアウトリーチ(外部への宣伝/接触)をSEOの重要な要素と見なしていることは明らかであり、なぜ、突然、テクニカルSEOのエキスパートが、キャリアを変える必要があるのか私には分からない。

SEOのエキスパートとコンテンツマーケッターは持ちつ持たれつの関係

ピギンズ氏は、次のように結論付けている:

「コラボレーションが、今後の鍵を握っている。コンテンツマーケティングとSEOの関係は、共存を目指すとき、最高のポテンシャルを発揮する。つまり、ブランドは、強固な内部のナビゲーション等、SEOの戦略を使って、コンテンツを支える必要があるのだ。」

The future of SEO

「コラボレーション」と言う用語は、一人で双方の取り組みを担当しなくても良いと示唆している。また、ウィル・クリッチロー氏が、「万能型のマーケッター」になることを薦めているが、現実には、スキルを拡大することは不可能である – 大企業の場合、2つの領域を把握している1名の人材ではなく、SEOを得意にする人材とコンテンツを得意にする人材を雇用する方が、効率が良い。

コンテンツマーケッターはSEOのエキスパートから学ぶ点が多い

これはどちらにも言えることである。SEOは、長年に渡って、コンテンツを濫用してきたが(今もなお濫用を続けている)、一流の広告代理店やマーケティング企業は、効果的なSEM戦略に多額の予算をどのように割り当てればいいのか、理解していない。

リー・オデン氏は、「コンテンツマーケティングは、SEOの一部ではない」と主張している。その通りだ。コンテンツマーケティングは、SEOの実行を望む全ての会社が実施するべき取り組みだが、だからと言って、一人で全て背負い込まなければいけないわけではない。

リンク構築は、クライアントが持つマーケティング素材を使っているなら、それがオフラインの取り組みであれ、あるいは、既に作成しているコンテンツであれ、自然に実施しやすい。しかし、特にコンテンツをリンクに値する作品にする時間は限られている場合、この素材を得ることは難しい。だからこそ、コンテンツマーケッターにはSEOの知識が求められているのだ。

…そして、SEOのエキスパートは、すぐそばに待機し、指示を送る必要がある。さもなくば、グーグルのような、収益性の高いチャンネルは無駄になり、また、その優れたコンテンツを誰にも活用してもらえなくなってしまう。


この記事は、Branded3に掲載された「Should SEOs become Content Marketers?」を翻訳した内容です。

立場がサーチマーケッターということもあるでしょうが、どちらが上というより持ちつ持たれつで協力・共存しながらより効果の高いウェブマーケティングを目指すべき、というお話でした。ま、私もどちらが重要か、という点には余り興味がありませんし、SEOをやってきた人はSEOにコンテンツマーケティングの視点を、コンテンツマーケッターはSEOの視点をより自身のウェブマーケティングに活かせればより良い結果が期待できる、ということかと思います。言葉は流行っているものの、未だ実施しているサイトの数は少ない、特にそれがSEOと連携したものは皆無のコンテンツマーケティングですが、さて今後どのように発展していくのでしょうか。そしてSEOは今までの形を変えてどのように進化していくのでしょうか。 — SEO Japan [G+]

ネット通販歴10年の経験で学んだECサイトSEOの8つの教訓

今年頑張って更新頻度を高めにしてきたSEO Japanですが6月は色々あって更新控えめで恐縮です。とはいえ、公開する記事はその分濃い目で、ということで今回はサーチエンジンランドからECサイトのSEOに関する有益な記事をどうぞ。 — SEO Japan

前回のコラム「SEOでEコマースの収益を2倍に増やした具体例」(日本語)のコメント欄で、クライアントのサイトに対して、実際に適用することが可能な具体的なeコマースSEOの手法を求めるコメントが寄せられた。

今回の記事では、eコマースサイトのSEOに10年以上携わった経験から得られた、貴重な教訓を紹介していく。以下の8つのeコマースSEO向けのアドバイスには、あらゆるオンラインビジネスに変化を与え、収益を後押しする手法が凝縮されている。

1. インフォメーションアーキテクチャ & URLの構造のSEOへの影響を理解する

E-Commerce SEO Tip #1

大半のSEOコンサルタントと同じように、ウェブサイトの開発プロセスの最後の段階、つまり、インフォメーションアーキテクチャとURLの構造が決定されてから、仕事を依頼されることがよくある。通常、サイトはほぼ完成している – あるいは、既にローンチされている状態である。

これはSEOにとって最悪の状況である。コンテンツの作成は終了し、製品カタログのインポートも終了している。検索エンジンはクロールとインデックスを終えている。既に顧客候補がサイトを訪問している。しかも、- SEOの観点から見て – 内部の構造が劣悪と言わざるを得ない状態になっている。

適切にURLの構造化を行っていない場合、内部のページは、サイト全体を強化するのではなく、お互いに競合してしまう。URLのパラメータ、セッション ID、そして、プリンタフレンドリなバージョンのおかげで、コンテンツが重複する問題がまん延している。ユーザーエクスペリエンスを強化する意図を持つ高度なフィルタリングと検索機能は、この問題を悪化させている。

通常、eコマースサイトのオーナーは、第三者を雇い、サイトの肉付けを行い、特別な機能の実装 & コーディングを行い、完成したサイトをアップロードする – これは、全てプロジェクト自体が完了する前に行わる。その後、様々な問題が発生する – そして、ある段階でサイトのオーナーは、コンサルタントに声をかけて、「SEOマジック」を期待する。SEOは、トラフィックを増やす上で効果があると言う噂を聞いたためだ。少しでもプラスに働くことは積極的にチャレンジする。

これは、SEOコンサルタントを最も困らせる状況(日本語)である。依頼するのが遅過ぎるのだ。多くの調整やコーディングのやり直しが求められる。それでも、ウェブサイトを一から作り直さなければ、マーケットのニーズを満たすことが出来ないサイトもある。このプロセスには、時間とコストが大幅に費やされる。

eコマースSEOのアドバイス #1: ウェブデザイナー、インフォーメーションアーキテクト、そして、SEOコンサルタントを初めからグループで作業させるべきである。すると、ウェブサイトは、より効果が上がり、より最適化が進み、そして、顧客候補が容易に利用することが出来るようになる。

仲間のコラムニスト、トム・シュミッツが、ウェブの構造と内部リンクに関して、SEOに最適なサイト構造と内部リンクの全て(日本語)の中で、適切なアドバイスを提供しているので参考にしてもらいたい。私自身もこの件を詳しく調査し、コンテンツをeコマースサイトに対して構造化する方法に関して実用的な提案を幾つか行っている。

2. 重複するコンテンツの原因を認識し、解決策を探す

新たなクライアントのためにサイトを分析する際、重大な重複するコンテンツの問題に遭遇することがよくある。全体のデザインとコードを修正することなく、この問題を解決するのは容易ではない。

コンテンツが重複する問題の原因は、不十分な計画、軽率なインフォメーションアーキテクチャ、そして、非直観的なウェブサイトの構造が該当することが多い。

eコマースサイトでは、URLパラメータ、セッション ID、そして、プリンタフレンドリなコンテンツのバージョンの利用が、この問題を発生させている犯人である可能性が高い。コンテンツ階層の通常の場所に加え、複数のカテゴリ[キャンペーン]や[オファー]で同じコンテンツが配信されている場合、さらに問題は悪化する。それぞれのシナリオを認識し、計画の段階で予防しなければならない。

eコマースSEOのアドバイス #2: コーディングを始める前に、ディベロッパーに重複するコンテンツの可能性と問題の解決策を把握させる。

デザイナーとディベロッパーは、高度な検索やフィルタリング、robots.txtファイル等の関連する問題、そして、メタディレクティブやロボットの除外の関連するメリットやリスク(利用するべきではないケースを含む)を熟知している必要がある。ページネーションもまたコンテンツの重複を生み出す可能性がある。また、グーグルに対して、正確なページネーションの属性を実装することも重要である。

3. 効率の良いリンク構造を用いて、リンクオーソリティを保つ

eコマースSEOプロジェクトにおいて、効果的なリンク構造は、インフォメーションアーキテクチャ、URLの構造、そして、製品の分類および整理の仕組みに左右される。論理的なカテゴリやサブトピックを割り当てるのではなく、場当たり的に製品を分類している場合、リンクのアーキテクチャは、SEOの観点から見て、効率が悪いと言わざるを得ない。

eコマースSEOのアドバイス #3: コマースサイト内の製品を、トピックおよびサブトピックに応じて、URLの階層に反映されるように、カテゴリとサブカテゴリに分類する。

こうすることで、eコマースサイトの最適化は強化され、人間のビジターに対するユーザビリティは改善される。新たに製品がサブカテゴリに加えられると、ブレッドクラムのナビゲーションが、URL階層内の各レベルに新しいURLを確保し、カテゴリページとホームページに遡る。サブナビゲーションメニューを特定のカテゴリに採用すると、高い階層に位置する、その他の関連するカテゴリにリンクを張ることが出来るようになる。

良質なキーワード分析を行い、完全一致のテキストを計画することで、事実上、内部リンク構築を自動的に実行させることが出来るようになる。新たに製品ページを加える度に(新しいランニングシューズ等)、URLの[shoes/running-shoes]を促進するだけでなく、同時にリンクジュースを高い階層にある[shoes]カテゴリにも送り込むことが可能になる。

関連するカテゴリにリンクを張ったセクション/カテゴリレベルのメニューを用いると、グーグルのクローラが、サイトの全てのセクションにアクセスし、その他のコンテンツとの関連性を考慮してページを確認して、容易にランクを決定させる効果が見込める。

一方、フラットなURL構造をもたらし、サイトの関連性の薄い部分にリンクを張ることがある、大きなメニューとドロップダウンメニューは避けておいた方が無難である。オーソリティ、パワー、そして、ページランクが漏れてしまうためだ。

4. SEOの自動化は(時折)有効

SEOに関して言えば、「自動化」と言う用語は、ネガティブな意味を持つことが多い。事実、私自身がSEOの「自動化」を回避する方針を持っている。しかし、自動化を促すことが有効に働く、例外のケースがある。例えば、プログラマーにオンサイトの要素(タイトルタグ等)をSEOのコンサルタントが決定したフォーマットを基に自動化してもらうケースが考えられる。

大量の製品を掲載するeコマースのストアでは、この取り組みは便利である。タイトルタグ等の要素を自動化して、適切なターゲットのキーワードを含めつつ、ユーザーフレンドリーな情報を提示させることが出来るためだ。

eコマースSEOのアドバイス #4: 大規模なeコマースサイトに関しては、新しいページに対して、SEOフレンドリーなタイトルタグとメタディスクリプションを作成する作業を自動化する方法をディベロッパーに伝える。

こうすることで、長期的に見ると全ての関係者の時間と手間を省くことが出来る – そのため、タイトルタグに通常費やす時間よりも長くかかっても、適切に実行することが肝要である。サイトワイドに展開される点を忘れないでもらいたい。タイトルタグとメタディスクリプションをeコマースサイトの製品ページに表示するコンテンツに応じて、言葉を選ぶ仕組みを技術者に対して、明確に指示する必要がある。

個別の製品名やタイトルをH1タグとタイトルタグで利用するだけでよい。ディベロッパーは、容易に、そして、速やかにプログラミングすることが出来るはずだ。また、ページのコンテンツ自体からテキストを集めて、製品ページに対するメタディスクリプションを動的に作成することも可能である。

申し分のない滑り出しだが、他にもやらなければならないことはある。リッチスニペットは、検索結果ページのCTRを高める効果がある。SEOコンサルタントが支援することで、ディベロッパーは、SEOの知識がなくても、素晴らしいタイトルやメタディスクリプションを提供することが出来るだろう。

5. 小さな反復プロセスは非常に効率が良い

計画に失敗すると、プロジェクト自体が失敗する。SEO戦略は全て重要だが、戦略および実装を行う際、ある要素が他の要素よりも重要になることがある – ここで「小さな規模でスタート」する方針が鍵を握る。

eコマースサイトのオーナー達は、全てを一度に変えようとする傾向がよく見られる。サイトを変身させ、全てのページをグーグルで上位にランクインさせようとするサイトのオーナーが後を絶たない。必要以上に変更を加え、効果が不確かな状態で、過剰に大きなリスクを取ってしまうのだ。

eコマースサイトSEOのアドバイス #5: サイトの一部に焦点を絞った小規模なプロセスを実施すると、飛躍的な効果が見込める。

変更をテストする必要がある。効果がある点を確認するのだ。何をするべきか、そして、どうするべきかを理解したら、サイト全体で変更を展開する。最も重要な変更点から手をつけよう。大半のディベロッパーやデザイナーは、仕事の時間が限られている。そのため、作業を第三者にアウトソースする際、スクラム、または同等のシステムを採用する可能性が高い。この際、重要になるのがタイミングである。一度に一つのタスクを割り当てる方が、通常、結果的に作業は捗る。

6. eコマースのトラッキングシステムを実装する

多くのウェブサイトのオーナーは、トラフィックの増加を、正しい方向に向かっており、賢く、効率的な取り組みを行っている良い兆候と見なす。しかし、トラフィックが売り上げにコンバートしていなくても同じことが言えるだろうか?

eコマースSEOのアドバイス #6: グーグルアナリティクスでeコマーストラッキングを有効にして、クライアントが実際に稼ぎだしている収益を把握する。

私のクライアントのほとんどは既にグーグルアナリティクスを利用している。コンサルタントとして、私は早い段階でeコマーストラッキングが設定/実装されていることを確認する。こうすることで、SEOの改善により、増加した収益の額が明らかになる。ページビュー、クリック数、あるいは、ランキングの増加よりも、実際の金額で成果を見せる方が効果的である。金額に勝るものはない。

サービスの価値を常にアピールしなくても済むなら、クライアントとの仕事は大幅に楽になる – エネルギーと集中力をより優先順位の高いアクティビティに投じることが出来る状況の方が、クライアントにとってもプラスに働くはずである。また、eコマーストラッキングは、クライアントのオンライン(またはオフライン)のマーケティングにおいて、効率的ではないセクション、または、ビジネスに十分な価値を与えていないセクションを素早く特定することが出来る。

データで武装することで、単なるグーグルの仲介者ではなく、eコマースビジネスの収益にとって有益な人物として認めてもらえるようになる。すると、採用期間が長くなる。私を雇う時間数について、クライアントが気にしなくなるのだ – 高いROIが実証されているためだ。SEOコンサルタントにとっても、クライアントにとってもお互いにメリットがある。

1年間で収益を100%増加させる計画を策定し、グーグルアナリティクスで進歩を共有しながら、計画を実行に移していくことで、提案した計画を実施し、最後まで実践する上で必要な支援と承認を得ることが出来るようになる。たった、10万ドルで1000万ドルを稼ぎだすことが出来るなら、反対する人などいるがない。抵抗ゼロで予算を確保することが出来るだろう。

7. 従来のSEOは今でもeコマースSEOに有効

従来のSEOは今でも十分に効果がある。eコマースサイトでは、製品ページのパフォーマンスが低いケースがよく見受けられる。コーディング、テキスト、そして、その他のコンテンツが原因になっている。また、製品の情報が少なすぎる、固有のコンテンツが欠けている、または、サイトの別の場所に同じアイテムが掲載されていることが、パフォーマンスを落としている可能性もある。

eコマースSEOのアドバイス #7: 製品に関すテキストが存在しないなら、上位にランクインすることも、検索トラフィックをサイトにもたらすことも不可能である。

コンテンツが必要である。イメージ、動画、そして、適切なキーワードのターゲティングが欠けているなら、競争の激しい分野で勝負するのは不可能に近い。ガイドチェックリストを使って、適切な取り組みを行ってもらいたい。

まずは、サイトの別の場所、または、別のオンラインのリソース(競合者のウェブサイトやベンダーのウェブサイト)に掲載されているコンテンツを再び配信する行為は慎むべきである。重複するコンテンツはグーグルの怒りを買う可能性があり、上位にランク付けしてもらえなくなる。

8. ダッシュボードを作成し、金額を報告する

派手な写真やカラフルなグラフやチャートを用意するだけでは、クライアントを説得することは出来ない。ビジター数、クリック数、ページビュー数についてアピールするだけでは、疲れるだけで、厳しい表情の経営者達を納得させることは不可能である。何が言っているのか分からない人も多いはずだ。つまり、信頼してもらうため、そして、予算を確保するために、さらに労力を費やさなければならなくなる。

eコマースSEOのアドバイス #8: グーグルアナリティクスでダッシュボードを作成し、SEOの取り組みを介して得た金額を明確に示す。

その他のマーケティングミックスの取り組みと比較しよう。SEOの取り組みが利益をもたらしている点を証明することが、契約の続行を勝ち取る上で鍵を握る。ダッシュボードを作成して、最も重要な数字を提示するのだ。

金額に焦点を絞るべきである。これはクライアントからの信頼を高める上で効果がある。クライアントは、SEOコンサルタントのことを食物連鎖の高い位置にいる存在であり、優先する必要があると考えるようになる。「単なるSEOに詳しい人」と過小評価されることはなくなるだろう。

優れたSEOコンサルタントは、優れたウェブアナリストでもある。しかし、クライアントはこの点を理解していない。ダッシュボードを利用することで、クライアントに自分の価値を分かってもらうためのスライドやスプレッドシートのプレゼンを作るために時間を無駄遣いしなくても済む。すると、クライアントの収益をさらに増やすアクティビティに時間を注ぐことが可能になる。

その他の教訓 & 収穫

  • SEOは飾りではない。初期の段階で盛り込む必要がある、重要な材料の一つである。
  • そのまま利用することが可能な、既成のSEOが施されたeコマースプラットフォームは存在しない。SEOフレンドリーなプラットフォームは、インストール後にSEOのエキスパートが調節および最適化を実施することが可能である。
  • SEOは応急措置ではない。この考え方に固執すると、多くのセールスを逃してしまうだろう。

今回の投稿では、多くの大規模なeコマースサイトにSEOを実施した経験から得られたアドバイスを紹介した。今度は皆さんの意見を聞かせて頂きたい。

  • 今回のアドバイスに関する感想を聞かせてもらいたい。
  • 皆さんにとっての最も効果的なeコマースSEOのアドバイスは何だろうか?
  • SEOコンサルタントとして、eコマースのSEOを担当した際に、特にどのような問題に苦労させられただろうか?
  • 最後にその他に何か質問はあるだろうか?

考え、提案、そして、コメントを聞かせてもらいたい。効果的なeコマースSEOについて熱い議論を交そうではないか。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「8 E-Commerce SEO Tips Gathered From A Decade Of Consulting」を翻訳した内容です。

10日ぶりの記事にふさわしい?、中々に充実した記事だったのではないでしょうか。私も現在、2つのECサイトを運用中ですが、ここに書かれた内容はどれも100%実用的&参考になりますし、改めて実践しきれてないと思うものもあり、早速担当者に伝えようと思った所です・・・(担当者さん、仕事増やしてごめんなさい)。 — SEO Japan [G+]

今後のリンク構築に求められること

大きな話題となっていたペンギンアップデート2.0も意外と地味な着地をした様子ですが、Googleのアルゴリズムがどれだけ進化するにせよ、リンク構築の重要さと難しさは当面変わることはありません。今回はSEO Bookがこれからのリンク構築の在り方について深く語った記事を。 — SEO Japan

常識では考えられないリンクに関する被害妄想がまん延している。「不自然なリンクの通知」が飛び交うにつれ、もともと神経質なSEO業界は、最近、新たな境地に足を踏み入れている

リンクの一部(サイトの規模が大きいため、数百本に達する)が、グーグルのアルゴリズムにおいて、サイトにダメージを与えているのか気になって仕方ない。外部サイトへのリンクを「rel=”nofollow”」に変えようかと思っている。出来れば変えたくないんだけど … 」

跪き、リンクスパムを行ったことを認め、許しを請おうとするサイトのオーナー達が続出している。しかし、謝罪しても、サイトをSERPに戻してもらえないケースが多い。復帰を認められるものの、ランキングとトラフィックは回復しないサイトが存在する。その一方で、同じようなリンクを持っている多くのサイトが、ペナルティを免れている。

これは、グーグルに決定権を与えるデメリットだと私は思う。

リンクの削除

サイトのオーナーが、リンクに問題があることをグーグルから告げられると、フォーラムに姿を現し、状況を説明するため、効果が数倍に増す。

グーグルは、わざわざ「不自然なリンク通知」と言う茶番をなぜ演じているのだろうか?

グーグルがあるサイトへ向かうリンクに問題がある点に気づいたなら、ウェブマスターにリンクを削除するよう促すレポートを送るのではなく、単純に削除する、あるいは、価値を軽減すればいいのではないだろうか。そして、リンクの価値を考慮しない点をウェブマスターに伝えることも出来るはずである。

グーグルの戦略はPRであり、リンクの買い手と売り手の間に爆弾を落とすための取り組みだと仮定する人もいる。なぜ、そんなことをするのだろうか?リンクはリンクでも、グーグルは、自分達が気に食わないリンクを見極めることに苦労していると思われる。

そこで、グーグルは助けを得る。

再掲載リクエスト付きのリンクの否認ツールの提供は、賢明な策だと言えるだろう。リンクを買ったことをサイトのオーナーに認めさせ、リンクを買っている場所を指摘させる、もしくは、コストをかけずに質の低いリンクのデータベースを構築することが出来るなら、これ以上優れた労働力をアウトソースするシステムは他には考えられない。

サイトを運営しており、大量のリンクを削除する必要がある場合、その作業は容易ではない。大変であり、時間がかかり、また、最終的にその努力は無駄に終わる。

多くのサイトのオーナーがリンク否認リクエストに群がり、リンクの削除に対する費用を要請する事態に発展した。リンクのオーナーを確認し、リンクを見つけ、削除し、サイトをアップデートするには、時間と労力が必要とされるため、気持ちは分かる。

明らかに辟易しているディレクトリのオーナーは次のように正直な気持ちを吐露している:

脅迫?脅迫しているのはグーグルだ。料金を払って掲載してもらったディレクトリが脅迫しているわけではない。大事なことを言っておこう。削除してもらいたいなら、私は削除料金を要求する。この作業に価値がないと思うなら、付きまとうのは止めて、これ以上eメールで無料でリンクを削除して欲しいと頼まないでくれ。

リンクを探し、削除して、削除されたことを確認し、eメールを送信して確認する。5分間で終わる。そのためには29ドル支払ってもらう。それが嫌ならeメールを送らないでくれ。一分たりとも無料で働かなければいけない義務はない。29ドルと言う料金設定が脅迫に近いと指摘するeメールが送られてきたことがある。そのため、29ドルではなく – 新たに109ドルを要求することに決めた – これが脅迫だ。

念の為に言っておくが、グーグルのランキングを操作することを理解して、料金を支払ってディレクトリにリンクを掲載してもらい、今度は、自分のグーグルのランキングを再び操作するために、料金を支払ってディレクトリから抜け出す。自分で決定を下した点を忘れないでもらいたい。誰かのせいにして不満を言うのは筋違いだ。自分の失敗の後始末は自分一人でつけてくれ。

なるほど。

いずれにせよ、当該のリンクが実際にサイトにダメージを与えているなら – 議論の余地はあるが – 次の展開は誰にでも読めるはずである。サイトのオーナー達は、ディレクトリに対して、大量に、そして、迅速に競合者のリンクを投稿することになる。

それでは、ネガティブSEOについてマット・カッツ氏に語ってもらおう….


回復する保証はない

多くのサイトは、どんなことをしても、グーグルのペナルティから回復することが出来ないだろう。

どれだけ懺悔しても、印が消えることは永遠にないと考えられる。グーグルは、アドワーズで過去の行動を考慮に入れている。そのため、同じような印が自然な結果でも永遠に残ると考えても、決して飛躍し過ぎているとは言えないはずだ。

サイトが現在推進している取り組みではなく、過去に推進した取り組みが要因になっている。
なぜグーグルは過去の取り組みを恨んでいるのだろうか?恐らく、何年も前に、アフィリエイトがかつてドメインをかき回し、葬っていたやり方を問題視しているのではないだろうか…

これが、一部の回復したサイトが、以前よりもランクが落ちている理由なのかもしれない。永遠にマイナスの印を背負っていかなければならない可能性がある。

しかし、実際にサイトがSERPに復帰した際に、ランキングとトラフィックが落下していたとしても、それが質の低いリンクや過去の行動と全く関係がないこともあり得る。ランク付けにはその他にも多くの要素がある。また、グーグルのアルゴリズムのアップデートは、じっとしているわけではないため、原因を突き止めるのは容易ではない。

SEO業界が妄想に走っているのはこのためだ。

ブランドは逃げられるのか?

マット・カッツ氏は、大きなブランドもペナルティーの対象だと明言している。Interflora UKの件を覚えているだろうか?

グーグルは確かに大きなブランドにも罰を与えているのかもしれないが、無名のサイトに対して課される罰とは全く異なる罰が与えられているようだ。ユーザーが期待するサイトがSERPに存在しない場合、グーグルの立場が危うくなるため、大きなブランドは、容易に復帰することが出来る。

BBCが – 楽しそうに – 説明したこのレポートが典型的な例である:

私はBBCのサイトを代表する立場にある。土曜日、BBCは「検知された不自然なリンクの通知」を受けた。BBCのサイトは巨大であり、また、個々にサブセクションが乱立し、大勢のオーサーやエージェントが関与している。そのため、当該の「不自然なリンク」が存在する場所のヒントを教えてもらえると有難い。

私がBBCのウェブマスターだったら、通知を無視するだろう。グーグルはBBCのサイトのランクを落とすことはない。なぜなら、自分達のイメージが悪くなるからだ。BBCに向けられたリンクの一部を問題視しているなら、グーグル自身が問題を解決するべきである。

辛抱して、前に進め

アグレッシブなリンクスキームに関わったなら、ゲームの仕組みを理解していたはずである。関連性を人為的に押し上げることを望み、そして、リンク構築を行った結果、SERPでのランクの上昇を勝ち取ったのだ。

これは、被リンクを考慮するグーグル、つまり検索エンジンが“デザイン”した仕組みを操作していることになる。グーグルは意図的に多くのリンクが向けられたサイトを少ないサイトよりも上位にランク付けする。

サイトのオーナーは、あまりアグレッシブな手法を利用しない競合者を傍目に、この成果を存分に味わった。この取り組みの短所は – どんな取り組みにも弱点は付きもの – 関連性において、グーグルに人為的な後押しを見つけられたら、ドメインを葬られるリスクがある点である。

これもゲームの一部である。

抗議を行うウェブマスターもいるが、グーグルは全く関心を持っていない。そのため、最初からこのリスクを考慮しておく必要がある。

戦略的な面で、主に2つの視点でこの“ゲーム”を見ることが出来る:

モグラたたき: 負けを見越してアグレッシブなリンク構築を行う。叩かれたら、それはこの試みを行う代償だと考える。様々なドメインを運営し、異なるリンクグラフを用意する。常に一部が生き残り、ゲームに切れ目なく参加することを願う。一部のドメインが打撃を受けたら、我慢する。復活させる試みを行うものの、うまくいかなかったら諦めて前に進む。

グーグルを無視する: グーグルの存在を無視してサイトを運営すれば、グーグルからペナルティを課される可能性は低い。ただし、成功の保証はない。いずれにせよ、ペナルティと低いランキングは、結果においては同等の意味合いを持つ。

一歩離れて状況を見てみよう。グーグルのランキングにビジネスを依存している場合、これも立派なリスクである。背負う価値のあるリスクではないと指摘しているわけではない。あくまでも、ビジネスにとって負う価値のあるリスクかどうかは、当事者にしか分からない。

モグラたたき戦略が自分のビジネスに向かず、グーグルの逆鱗に触れるリスクを減らしたいなら、トラフィックを得る手段を多様化して、トラフィックのソースが一つなくなっても、ビジネス全体を失わないように工夫する価値はある。長期的にビジネスを運営するつもりなら、ブランドを確立し、トラフィックを多様化し、そして、自然なSEOのトラフィックをボーナスとして対処する方針を検討してもらいたい。そうすることで、グーグルへの依存度が大幅に減るため、グーグルが何をするにせよ、あまり心配しなくて済む。

2つの戦略を同時に用いるサイトもある。これはリスク管理の手法として理解できる。大半のサイトのオーナーは中間に位置し、最善の結果を期待する。

前進するリンク構築

グーグルの恐れ、不安、そして、疑いをベースとした戦略により、怯える、または、混乱する、あるいは、その双方に該当する数多くのサイトのオーナーが続出するだろう。

何が許容されているのだろうか?

問題は、現在許容されている行為が、来週には許されない可能性がある点である。サイトのオーナーが、あるリンク戦略を採用したら後戻りするのは不可能に近く、また、数年後に何が禁止されているのか誰も分からない。

当然ながら、リンク戦略の目的が“ランキングを高める”ことなら、グーグルはサイトのオーナーに「リンク戦略」を考えてもらいたくないはずである。この点に関しては、グーグルの方針は変わっていない。

リスクの低いアプローチを望むなら、グーグルのトラフィックをおまけとして考えた方が得策だ。ウェブマスターワールドを設立したブレット・タブキ氏は、「検索エンジンは存在しないものだと思え」、または同じようなメッセージが綴られたステッカーをモニターに貼っていた。SEOを超えた戦略的な思考を促されるため、今こそこのステッカーが役に立つのではないだろうか。グーグルからサイトが消えても、ビジネスを引き続き運営することは出来るだろうか?その答えがNoなら、戦略を考え直すべきである。

妥協案は考えられるだろうか?

時の試練に耐えられる可能性があり、グーグルの気まぐれな行動にも負けない戦略を組み込んだ、リンク構築に対するアプローチを幾つか紹介する。全てのアプローチにおいて、リンクの価値の一部がランクの高さであれ、SEO以外の理由でリンクを獲得する点が鍵を握る。

1. パブリッシャー

オーディエンスにとって関連する、有益なコンテンツを配信する。

あるトピックに関する情報を掲載したページを投稿するだけでは不十分であり、情報の実用性を証明する必要がある – 要するに、他の人達が情報を有益であると見なし、参照し、アクセスし、そして、話題にしている必要がある。資金をリンクの購入に費やす代わりに、コンテンツの作成、そして、オーディエンスへの宣伝に資金をつぎ込もう。 するとリンクが自然に集まる可能性が高くなる。受動的にリンクを獲得するのだ。

このタイプのリンクが集まってくる分には、リンクグラフは自然に見え、要な特徴にはならないため、問題視されないだろう。その他のシグナルがこの特徴を打ち消し、インパクトを抑えてくれる。

固有で、質の高い情報を基にしたブランドを構築し、複数のチャンネルを介して売り込むことで、リンクが集まり、その結果、グーグルのランキングが引き上げられる傾向が見られる。何よりもハイレベルな実用性を証明するべきである。

このモデルの問題点は、その他のサイトに容易に実用性を盗まれてしまう点だ。これは大きな問題であり、質の高いコンテンツへの投資を躊躇させている。この問題を回避する方法として、一部のコンテンツを客寄せ目的で使って、残りを有料線にする手が考えられる。十分な量のコンテンツをオーディエンス、そして、グーグルに公開し、そして、残りを見たい人に登録を求めるのだ。

コンテンツの全てをクローラーに与える見返りについては慎重に考える必要がある。「コンテンツ」ではなく「実用性」を与えることを重視してもらいたい。

2. 差別化

リンクの獲得に関しては、先発者利益が大きい。

新しい分野が開拓され、誰よりも早く、または、早い段階でその分野に進出すると、比較的に簡単に信頼できるリンクグラフを構築することが出来る。分野が拡大し、新たな層のアクティビティが活発化し、- ブロガー、メディア、そして、その他の情報のキュレイターがコンテンツの作成を始める。あらゆるニッチに共通することだが、スタート地点では、話題になる人数が限られるため、早く行動を起こすと全てのリンクを手に入れることが出来る。

分野が成熟していくと、マイク・グレハン氏が巧みに表現しているように「汚れたリンクが増加」する。

ウェブの新しいリンクは既に多くのリンクを持つサイトに向かう傾向があり、基本的にこの構想は新しいページや知名度の低いページとって不利である。検索エンジンが、人気の高いページを毎回上位にランク付けすると、このページを発見し、リンクを張るユーザーが増えていく。

早い段階でこのように全てのリンクを獲得したサイトは、結果の上位に掲載されるため、時間の経過とともに更にリンクの本数を増やしていく。今の行動を続けていればよい。何か常識を超えた行動に出なければ、後に参加したサイトが古株のサイトに打ち勝つことは難しい。常識を超えた行動とは、本質的に、新しいニッチへのシフト変更を意味する。

競争の激しい分野に遅れて参加しているなら、差別化について本気で知恵を絞りだす必要がある。その他のサイトとは異なり、何を提供することが出来るのだろうか?このような分野では卓越したコンテンツが要求される – 取り上げる価値のあるコンテンツが求められているのだ。

当該の分野は新たな方向に向かって動いているだろうか?もしそうなら、この方向に狙いを定め、誰よりも早く動きだすことが出来るだろうか?ニッチの現在の場所ではなく、今後向かう場所を察知し、予めその場所に向かうのだ。

「ありきたり」のコンテンツは、リンクを張ってもらえず、興味を持ってもらえず、上位にランク付けしてもらえず、話題に上げてもらえない – 当然だ。ウェブは、コンテンツには不足していない。ウェブには無数のコンテンツが存在し、グーグル等の企業が対処可能な10本のリンクに縮小し、大儲けしている。

3. ブランド

ブランドはグーグルから身を守る究極の戦略である。

ブランドだからと言って、グーグルのペナルティから逃れられるわけではない。実際に、ブランドもペナルティを科されている。しかし、科される量刑に差がある。ブランドの規模が大きければ大きいほど、量刑が少ない、もしくは短い。なぜなら、ウォルマートやアメリカ政府がどれだけグーグルをスパムしても、グーグルはこのようなサイトを表示せざるを得ないのだ。この2つのサイトがアグレッシブなSEOの戦略を採用している、または、その必要があるわけではないが、確実にグーグルに掲載してもらえる。

大きなブランドである必要はない。ただし、固有のブランド名に関してある程度の量の検索が行われている必要はある。当該のニッチで十分に知られているなら、- つまりタイプインの検索が十分に行われているなら、グーグルはブランドをSERPに表示させなければならない。さもなければ質の低い検索結果だと思われてしまう。

だからと言って、低俗な行動を取っても許されるわけではない。しかし、タイプインのトラフィックが多ければ多いほど、グーグルにかかるプレッシャーは大きくなり、上位に格付けしてもらいやすくなる。

ブランドネームに向かうリンクは、フッターの「オンラインで激安価格の薬を購入」等のリンクと比べ、無理やりリンクをを張っているようには見えない。リンクを張る側はブランドの名前を知っており、- 自然に – 名前を使ってリンクを張り、名指しで話題に取り上げている。

サイトが包括的であればあるほど、弱くなる。なぜなら、包括的なキーワードの用語に合わせている場合、当該のスペースを自分のものにするのが難しくなるためだ。常に若干 – あるいは大いに – 無理やりリンクが張られているように映ってしまう。

キーワードが掲載されたリンクを得ても構わないが、固有のブランドを確立する取り組みも忘れずに行ってもらいたい。そうすることで、当然ながらリンクグラフは自然に見えるようになる。質の低いリンクが数本あったところで、多くの自然なブランドリンクが作り出す良いシグナルを踏みにじる結果にはならないだろう。

4. エンゲージメント

ウェブは“場所”である。

この場所には大勢の人々が存在する。そして、人と人の間には関係が存在する。ウェブ上の人と人の間の関係は、リンクとして表現されることが多い。フェイスブックのリンクかもしれないし、ツイッターのリンクかもしれない。コメントのリンクやブログのリンクの可能性もあるが、リンクであることに変わりはない。クロール可能かどうか、no-followかどうかに関わらず、リンクは関係を表す。

グーグルが生き残るためには、この関係を理解しなければならない。

だからこそ、- ネガティブSEOを除く – 全てのリンクは価値を持つ。実際の関係のシグナルが多ければ多いほど、客観的に見て関連性が高いため、より上位にランク付けされる*べき*である。

そのため、関係とエンゲージメント(交流)を育む方法を探してもらいたい。ゲスト投稿かもしれないし、別のサイトにコメントを投稿する行為かもしれない。フォーラムに寄稿することだって出来る。インタビューを実施する手もある。インタビューを受ける側に回っても良い。会社との関係を構築することも可能だ。チャリティーへの貢献かもしれない。カンファレンスの参加なのかもしれない。影響力を持つ人物への接触がこの方法に該当する可能性もある。

全てに共通するのは、ネットワーク作りである。

そして、ネットワーク作りを行うと、副産物としてリンクが付いてくる。

しかし、気をつけてもらいたい点がある:

長い – 400ワード以上 – の固有の記事を提供する必要がある。リンクを張ってもらい、読者に没頭してもらい、コンテンツファームではなく、オーディエンスが実際にアクセスするサイトに掲載する必要がある。

実用的かどうか」自分自身に問いかけてもらいたい。

5. ニーズを満たす

このポイントは、差別化に似ているものの、若干焦点が絞られていると言える。

ある分野でオーディエンスが抱えている問題について考えてみよう。解決するのは困難な問題だ。「how to」、「ヒント」、「アドバイス」等々。

難問を解決すると、とりわけ本来ならば料金を支払わなければならない場合、オーディエンスは、義務感を持つようになる。この義務感をリンクの獲得に結びつけることが出来るなら、都合がよい。例えば、「この記事/動画が役に立ったとしても、料金を支払う必要はありません。その代わりに、リンクを張る/ツイッターでフォローしてもらえると嬉しいです」等のメッセージを送る手が考えられる。ここまであからさまに訴える必要はないが、時には露骨なアピールが求められることもある。こうすることでエンゲージメントは促され、ネットワークが作られ、リンクは構築されていく。

リンクに結びつくコール・トゥ・アクションを盛り込む方法を考案してもらいたい。

最後に

ちなみにシーザーズパレスはグーグルを拒否したようだ :)


この記事は、SEO Bookに掲載された「Link Madness」を翻訳した内容です。

SEO Bookらしい記事でしたが、大局的にSEOやリンク構築を理解するために考える要素が色々詰まった充実の内容だったと思います。月曜朝一にしては濃すぎましたが時間がある時にじっくり読み直したい記事でした。 — SEO Japan [G+]

GoogleのSEO責任者が語るSEO業界の3つの誤り

マット・カッツが最近積極的に行っているSEO関連のビデオ映像シリーズでちょっと面白い内容があったのでご紹介。 — SEO Japan

cutts-google-seo-misconceptionsグーグルの検索スパム対策を統括するマット・カッツ氏が、「SEO業界の誤り」と題した動画を新たにリリースした。この5分間の動画では、カッツ氏は次の3つのトピックを取り上げている。

(1) SEOの関係者はデータの更新とアルゴリズムのアップデートを混同している。

(2) パンダ & ペンギンアルゴリズムの意図は、短期的にグーグルにより多くの利益をもたらすことではない。

(3) SEOは、リンク構築に余りにも多くの時間と労力をつぎ込み、検索エンジンについてばかり考えている。

以下に当該の動画を掲載する。その下に概要を紹介する:

アルゴリズムのアップデートとデータの更新:

マット・カッツ氏は、SEOの関係者は、よくデータの更新とアルゴリズムのアップデートを混合しており、これは大きな間違いだと指摘している。この点に関しては、少なくとも一度はこのサイトでも取り上げた(日本語)ことがある。要するに、アルゴリズムのアップデートとは、検索結果のランク付け、インデックス、そして、フィルターの仕組みを変更する取り組みであり、一方、データの更新とは、アルゴリズムを動かすデータをアップデートする取り組みである。例えば、先日、ペンギンアップデート(日本語)が行われたが、これはアルゴリズムのアップデートであった。アルゴリズムが動く仕組みに変更が加えられていたからだ。その前のペンギン 2(日本語)は基本的に単なるデータの更新であった。

パンダ & ペンギンアップデートは利益を得るための取り組みではない:

SEO業界の中には、パンダアップデートやペンギンアップデート等のアルゴリズムのアップデートは、グーグルが短期間で収益を増やすために導入されていると考えている人達が大勢いる。

カッツ氏は、過去の業績レポートを持ち出し、グーグルの収益が今後の四半期で伸びない理由として挙げられている点を紹介している。要するに、パンダはグーグルの収益に対して、短期的にマイナスの影響を与える可能性があるのだ。これは、パンダが、主にアドセンスを介して収益化を行う質の低いコンテンツサイトを追放することを目標にしているためだ。

そして、マット・カッツ氏は、長期的な目標は、検索エンジンのユーザーを満足させ、再びグーグルに戻って来てもらい、検索を行ってもらうことだと説明している。ユーザーがデータを得て、去るための手段をグーグルは提供している。カッツ氏は、グーグルが短期的に収益を増やすことを目標に据えているわけではないと何度も強調している。

これは明らかにPRだが、カッツ氏自身は、この主張を心の底から正しいと感じているように思える。

SEOはリンク構築 & 検索エンジンばかりに気を取られている:

マット・カッツ氏は、最後にSEOの関係者が労力を必要以上に注いでいる取り組みを話題に挙げていた。SEO業界は、リンク構築、そして、ユーザーではなく検索エンジンを重視し過ぎているようだ。同氏は、ソーシャルメディアやその他の分野にもっと力を入れて、サイトの認知度を高めるべきだと指摘している。

その後、カッツ氏は、優れたサイトは、通常、デザインとユーザーエクスペリエンスを優先していると述べている。こうすることで、ユーザーは満足し、その他のユーザーに薦めるようになる。例えば、クレイグズリストは素晴らしいサイトだが、ユーザーエクスペリエンスの質は高くないと加えていた。つまり、多くのスタートアップサイトが、ユーザーエクスペリエンスにおいてクレイグズリストを打ち負かし、一部のニッチにおいて同サイトから覇権を奪っているようだ。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s Matt Cutts On SEO Industry Misconceptions: Updates, Revenue Goals & Link Building Obsession」を翻訳した内容です。

本音と建前が混じった内容と思う人もいるかもしれませんが、まぁ、SEOに関していっていることはその通りではあるとは思います。どんなSEOをするにもまずはGoogleの公式意見は大事ということで、ここに書かれていることを理解しつつ、その裏にあることまで考えた上でSEOに取り組みたいですね。 — SEO Japan [G+]

Googleは世界を壊滅状態に追い込むか?

骨太のGoogle論が魅力のSEO Bookが、米国で最近出版され話題になっている本「Who Owns the Future?」をベースにGoogleと世界の関係について書き下ろした熱い記事を。検索エンジンからメール、各種サービスまで、私含め多くの人々が様々な恩恵を受けておりそれなしには生活できない存在になっているGoogleですが、Googleをはじめとするネット技術の革新と普及により失われていったものも数多くあります。「IT技術が人の仕事を奪う」という話は日本でも昔からいわれてきた議論ですが、その現状と未来について改めて考えさせられる内容です。 — SEO Japan

当初は、目立たない存在であった。

街の郊外に一店あるのみであった。大きな、一体型の店舗であった。この店は、主に輸入された製品や委託された製品等、大量の安価な品物を売りさばいた。従業員の給与、そして、納入業者の利鞘は限界まで抑えられていた。

そして、この小売店は数を増やしていった。

規模を拡大するにつれ、この店は大通りの空洞化を招いた。大通りの店舗と巨大な店舗との力の差は歴然としていた。巨大な店舗が市場に与える影響には、歯が立たなかった。巨大店舗が持つ莫大なデータを分析することで得られる独自の情報には、太刀打ち出来なかったのだ。

ご想像通り、この巨大な店とは、ウォルマートである。

好き嫌いは別にして、ウォルマートは、人々が求めるものを与えた。しかし、そのために、アメリカの中流階級に大きな打撃を与えた。多くの小売店が廃業に追い込まれ、メインストリートの店が姿を消していった。中流階級に安定した収入を与えていた、小規模な家族経営の小売店が消えていった。

どこに行ってしまったのだろうか?

数を減らしたのは、小規模な個人営業の小売店や町工場のメーカーだけではない。この効果はその他の分野にも波及していった。このような中小企業が利用していた地域の会計士、弁護士、広告会社、金融会社、そして、中流階級の経済を調整していたサービスプロバイダーに対する需要が減った。

その結果、やはり彼らも姿を消すことになった。

ウォルマートで仕事を見つけた人もいるだろう。無職になった人もいるはずだ。事業を閉鎖し、早く退職した人もいる。仕事を変えた人もいれば、顧客が多い土地への引っ越しを余儀なくされた人もいるのではないだろうか。

それがインターネットとどのような関係があるのだろうか?

インターネットでも同じ現象が起きているのだ。

零細企業を経営しており、インターネット版の大通りと言える場所に事業を展開している、または、零細企業のビジネスのオーナーに収益が左右されるなら、この記事を読み進めていってもらいたい。

テクノロジーはミドルクラスを壊滅状態に追い込むのか?

ジャラン・ラニエ氏が綴った本「Who Owns The Future」をたった今読み終えた。この本を読むと、インターネットを利用しているなら – そして、少しでも中流階級に該当するなら、自分達の現在および未来について切実な疑問が脳裏をよぎるはずだ。

次の指摘について考えてもらいたい。

写真用品会社のコダックは、全盛期に14万人もの従業員を抱え、280億ドルの価値があると言われていた。コダックは初めてデジタルカメラを販売した企業でもある。しかし、コダックは破産した。そして、現在、デジタル写真の分野において頭角を現しているのがインスタグラムである。フェイスブックに10億ドルで売却された際、このサービスを運営しているのは、たった13名であった。

インスタグラムにとっては最高の状況だが、コダック、そして、コダックの元従業員にとっては、最悪の結果であった。しかし、進化には代償が付きものだと主張する人もいるだろう。コダックのビジネスモデルは廃れ、テクノロジーに飲み込まれてしまったのだ。

これは真実である。そして、進歩である。あらゆる行動が結果をもたらすと言う主張も的を射ている。ラニエ氏によると、革新的なテクロノジーが現れ、大きなテクノロジー企業が価値の多くを保有する場合、中流階級を破壊する結果をもたらす可能性があるようだ。

ラニエ氏は、テクノロジーの進歩は、奪う仕事の数ほど新たな仕事を生むわけではなく、また、仕事を失う人の中では、ミドルクラスに属する人達が増えつつあると指摘している。

(多分)政治とは無関係

この記事では政治を巻き込みたくない。ただし、全ての変化には、本質的に政治が絡んでいる。それでも、政治的な側面には触れないつもりだ。この問題は、政治の範囲を超えている。テクノロジーがもたらす空想的なアイデアやメリットには異論はなく、また、技術革新を反対する時間もない。

しかし、テクノロジーによってもたらされる富と力においてシフトチェンジが行われた結果、そして、インターネットの価値連鎖の中にいる人達が、労力に対して十分な価値を得ているかどうかは、熟慮に値する。

資本主義の本質とは異なり、価値が全体に流れなくなると、一部の人達しか利益を得られなくなる。以前よりも家の中で過ごす子供達は長生きしているだろうか?同じ仕事量をこなすため、以前よりも長い時間働いているだろうか?価値連鎖は壊れてしまったのだろうか?修復するには何をすればいいのだろうか?とラニエ氏は問いかけている。

インスタグラムは本当に10億ドルに値するのか

ラニエ氏は、インスタグラムは10億ドルに値しないと指摘している。なぜなら、非常に優秀なスタッフが素晴らしい仕事をしているためだ。

インスタグラムの価値はネットワーク効果によって算定されたものだ。

インスタグラムを利用する大勢のユーザーがインスタグラムのネットワークの価値となっている。このユーザーベースがなければ、インスタグラムは単なる写真アプリに過ぎない。

最終的に誰が得をするのだろうか?ネットワークに価値を与えるユーザー達ではない。上でネットワークをまとめるほんの一握りの人達 – 「サイレンサーバー」を所有する人達だ:

権力は、ラニエ氏が「サイレンサーバー」と呼ぶ – ユーザー達が無償で提供し、また、一部の飛び抜けた裕福な人達によって、金銭的なメリットとして、許可なく利用されている、生活に関する情報を保有する巨大な企業のレポジトリに存在する。

価値は、ネットワークを構成する全ての人達によって作られるものの、その多くはデジタル処理ツールと言う形で価値のひとかけらを受けるだけである。メリットを得るためには、自分でサイレンサーバーを所有するか、あるいは、サイレンサーバーとの距離を縮める必要がある。

同様に、グーグルの価値の大半もユーザーのネットワークによって生み出されている。グーグルのユーザーは、単純にグーグルを利用することで価値を与え、その結果、グーグルにコンスタントにデータを提供しているのだ。これがグーグルの価値を高める仕組みである。提供するサービスにおいてはグーグルとビングの間に大きな差があるわけではないが、オーディエンスのサイズの差によって、価値に大きな違いが生じする。Orkutよりもフェイスブックの価値が高い理由も同じである。

価値を与えているのはユーザー

グーグルはユーザーからデータを得ている。ウェブパブリッシャーは、無償でグーグルに作品を提供し、グーグルのネットワークに価値を与えている。その後、グーグルは収集した情報のそばに広告を掲載するために、スポンサーに広告料金を請求する。

なぜパブリッシャーはこんなことをするのだろうか?

パブリッシャーは、トラフィックを得られると期待し、このトラフィックからメリットを享受するため、作品をグーグルに提供している。一部のパブリッシャーは実際に収益を得ており、住宅、食べ物、洋服等、現実世界の経費を賄っている。しかし、大半のインターネットパブリッシャーは、この非公式の取引から収益を得ていない。一部のパブリッシャーは大儲けしている。インターネットパブリッシングにおいて、ロングテールは非常に長い。富と権力の大半は、ヘッドに集中している。

同様に、グーグルのユーザーは、個人情報をグーグルに贈呈している。

グーグルを利用する度に、ユーザーはグーグルに価値のある個人情報を提供している。検索クエリ、閲覧パターン、eメールでのやり取り、連絡先のネットワーク。この情報をまとめて、パターンの分析を行い、パッケージに詰めて、その後、グーグルは広告スポンサーに販売する。

グーグルはユーザーにどんな見返りを与えているのだろうか?

ウェブサービスだ。

価値をフェアに取引していると言えるのだろうか?

ラニエ氏はフェアではないと指摘している。グーグル等の企業が籍を置くエコシステム – ミドルクラスの仕事量、そして、支出の選択肢 – そのものを破壊する可能性があるほど、不釣り合いな価値の交換が行われている。パブリッシャーが妥当な生活費を稼ぐことが出来ないなら、配信される作品の質は下がる、あるいは、作品自体が姿を消すことになるだろう。

オフラインを含め、その他の方法で収益を得ることは可能である。しかし、ウェブが既に多くのオフラインのビジネスに影響を与えている点を忘れないでもらいたい。音楽業界は、10年前と比べてみても、かつての盛況ぶりが嘘のように衰えている。音楽業界での中流階級の仕事は大幅に減っている。小規模な小売店は、オンラインストアに負けている。そのため、小売店の仕事の数も激減している。報道業界はほとんど収益を上げていない。出版社にも同じことが言える。オンラインアグリゲータが価値連鎖を断ち切ったため、上述した業界は苦戦を強いられているのだ。

次に、こういった業界を支える業界を考慮してほしい。 そして、健康、図書館、学習等、近いうちに影響を受ける業界についても考えてもらいたい。ミドリクラスを主に採用している会社は廃業、縮小、あるいは、価値の多くをインターネットに奪われてしまう。

当然ながら、中流階級の生活を破壊することがグーグルの目的ではない。私は反グーグルを訴えているわけではなく、単純に行動と結果に注目しているだけである。テクノロジー、特に、大きなウェブ企業はどのような影響をもたらしているのだろうか?その多くは、密かな、私有の場所にユーザーを出来るだけ閉じ込めておく行為に取りつかれているように見える。

グーグルの目的は、世界中の情報をインデックスし、公開することである。素晴らしい目標だ。便利であり、無料で利用することが出来る。しかし、ラニエ氏は、中流階級の骨抜きは再コンテキスト化の副作用であり、その結果、情報の価値が低下すると主張している。情報は無料の方が好ましいかもしれないが、情報を作成する人達は報酬を貰えないことになる。報酬を得ている人達の多くは、組織が弱く、事業の運営を維持するために、作品の質を落とすことを厭わない可能性がある。既に吟味されていなプレスリリースをメジャーなニュースサイトが配信している。今後の展開が気になる。

「共有」- つまり「贈呈」- を促すメッセージが至る所で見られるが、共有は大きなテクノロジー企業自体には及んでいないようだ。

クリックごとに料金を請求している。

robots.txt

グーグル、または検索エンジン全般を嫌いなら、検索エンジンをrobots.txtを使ってブロックするべきだと言う意見がある。これは、都会が嫌いなら、山の中に引っ越せと言っているようなものだ。実際に引っ越すことは可能だが、都会をもう少し住みやすい場所に変え、活気を与え、その中で成功したいのが本音である。

グーグルは便利なツールを提供している。私はiPhoneを利用するようにグーグルを利用している。取引の内容を理解しているし、情報を提供する代わりに利便性を手に入れている。しかし、この取引は、基本的にグーグルによって決められたものだ。ラニエ氏は、個人、そして、零細企業だけでなく、大きな情報サービス自体にもメリットを与える解決策を提案している。

循環するマネー

テクノロジーの改善は、成功をもたらし、強固な中流階級を生み出した。しかし、現在のテクノロジーの改善においては、商品化されているものが情報そのものであり、これが違いをもたらしている。 情報に対するインターフェースとして動作するソフトウェアによる管理が進む世界では、情報を商品化すると、その他の全ても商品化されることになる。

情報を作る人達が報酬を得られない場合、質が下がる、もしくは、量が減少する現象が起きるだろう。現実の世界で購入するものが減り、その結果、グーグルやフェイスブックの広告スポンサーにとって、アピールするオーディエンスが少なくなることを意味する。

ある社会的な概念から全てが始まった。21世紀の代わり目にグーグルのセルゲイ・ブリン氏によって、全ての情報サービスを提供し、その一方で広告から報酬を得ることで、情報を無料で公開しつつ、資本を流通させることが出来ると言う考えが生まれたのであった。しかし、通常の経済の決まりごとを守っていないと言う問題点が存在する。また、非常に範囲が狭いため、参加することで自滅する資本主義とも言える。勝者が全てを獲得する資本主義であり、これでは長続きするはずがない。

確かに長期的に維持することは出来ないだろう。一人の勝者が全てを得るシステムでは、富と力を頂上にいる一部が握りしめ、その他の人達はロングテールに群がる。グーグルは、AP、AFP、そして、その他の欧州の報道機関等の大型のパブリッシャーと手を組んでいるが、この契約は小規模なパブリッシャーには適用されていない。スポーツの世界にも同じことが言える。トップの選手はとんでもない大金を得ているものの、少しレベルが下がると、スズメの涙ほどの収入しか貰えず、家賃さえ支払うことが出来ない。

それでも、テクノロジーによって新たな仕事の機会が生まれているのではないだろうか?コダックを解雇された人達は、別の職を探せばいいのではないだろうか?

高度なテクノロジーのイノベーションが立て続けに起きているものの、過去の技術の進歩ほど多くの仕事が生まれているわけではない。フェイスブック等の象徴的なベンチャー企業は、例えば、ゼネラルモーターズのような大企業と比べ、採用する人数が圧倒的に少ない。 要するに、物々交換と評判で構成される非公式な経済に一般人の生産力の大半を導き、その一方で、抽出した富を自分達で独占しているのだ。デジタルネットワーク上で行われる全てのアクティビティは鞘取りの対象となり、ある意味、リスクはコンピュータの利用が少ない人達に向かう。

このような環境で力を発揮することが出来る人達は、グーグル等、ビッグデータを保有する企業に雇用される可能性がある。あるいは、起業および適応する能力を持ち、データを持つ企業 – ウォルマート、グーグル、フェイスブック、あるいは、大きな金融企業 – に貢献する、または利用することが出来る可能性がある。しかし、ラニエ氏は、このような企業が生まれた仕組みで社会を維持するためには、単純に仕事の数が少なすぎると指摘している。

ラニエ氏は、この状況は、あまりに多くの人々から、あまにりも早く生活の権利を奪ってしまうと主張している。この現象が起きると、ネットワークを保有する成功を収めたオーナーを含む、あらゆる人々にとばっちりが及ぶ。必要とされる情報の活性化を可能にする価値への見返りを渋ることで、貧窮していくのだ。ごく一部の人しか利益を得られない状況では、購入意欲が鈍るのは致し方ない。

検索エンジンであれ、ソーシャルネットワークであれ、保険会社であれ、あるいは、投資信託であれ、ネットワークは情報を使って、力を集中させている。ラニエ氏は、こういった企業は同じ仕組みで動いており、全て似た者同士だと指摘している。このような企業はネットワーク効果を利用して、ビッグデータを掘り出し、分析を行い、その結果、小規模な競合者、そして、その周りに存在する経済を犠牲にして、成長していく。

意図が何かは関係ない。テクノロジーは中流階級の繁栄を妨げる可能性があり、この現象が起きると、最終的に全体が損をすることになる。

どのような解決策が考えられるのか?

数日前、グーグルのスパム対策を統括するマット・カッツ氏が、動画で今後のグーグルの変更についてサイトのオーナーに情報を提供していた

グーグルは、ペンギン 2.0と呼ばれるウェブスパムの変更を行うと発表した。ペンギン 2.0は、アドバトリアル、記事広告に“目を光らせる”と言われており、このタイプの配信形式に対して“強硬な措置”を取るようだ。また、リンクスパムの効果を弱めるため、“上流に上る”とグーグルは指摘している。 

当然、グーグルがこのような動画をリリースすると、ウェブマスターのコミュニティは激震する。グーグルは変更を加え、この変更によって、ウェブマスター達は得をする、または、ピンチに追い込まれることになる。

この点に関して最も興味深いのは、力の関係だと私は思う。グーグルの検索結果で上位にランク付けしてもらいたいなら、交渉する余地はない。グーグルの命令に従わなければ、大負けするためだ。グーグルの言いなりになったものの、負けを見ることもある。富と力はパブリッシャーに分配されるのだろうか?

その答えはノーだ。

最近、グーグルは、リンクネットワークを再び葬った

その後、カッツ氏はさらに同様のネットワークを追うと警告している。富と力はリンクの買い手や売り手にもたらされるのだろうか?

答えはやはりノーである。

検索エンジンの価値を下げると感じたサイトを削除、または、低く評価する方針自体は間違えていない。グーグルは検索の仕組みを確立した。しかし、検索は、トピックが外れたジャンクを使って結果を容易に操作されるようになった12年前に終わっている。この問題の解決策の利益がグーグルに流れこむようになったのだ。

グーグルのような企業に余りにも多くの富が流れこむことで、グーグル自身の経済の大半を破壊してしまうのではないかと言う疑問が存在する。グーグルは、単なるプレイヤーではなく、非常に影響力が強いため、中心として計画を立てている。 マット・カッツ氏は製品の品質管理を行っているが、顧客はパブリッシャーではなく、スポンサーである。

また、グーグルの動画が指摘していない点に注目してもらいたい。カッツ氏が登場する動画は、ビジネスがより大きな成功を収める方法を紹介するものではない。グーグルがより大きな成功を収めるために、グーグルの望み通りにパブリッシャーを動かそうとする魂胆が丸見えである。意見が合う、合わないは問題ではない。なぜならグーグルに逆らうことは出来ないためだ。

これが取引である。

ウォルマートの懸念材料が町の小さな子売り店ではないように、グーグルの懸念は、ウェブマスターではない。グーグルが重視しているのは、企業の目標を達成し、株主に対する価値を強化することである。影響はグーグルやウォルマートのせいではない – グーグル、そして、ウォルマート自体が影響なのだ。

グーグルが目標を達成しようとする影響は、パブリッシングの価値をえぐり出し、その結果、多くの中流階級の価値をくり抜く。グーグルの自動運転する自動車のプロジェクトは、- グーグルが焦点を絞る傾向が見られる – テクノロジーの観点では確かに魅力的に映るが、少なくとも公の場では、このテクノロジーの導入によって影響を受ける人達、具体的に名前を上げると、タクシードライバーや配送業者のドライバーの身に何が起きるのかを全く考えない人達にとっては、さらに魅力的に映るのかもしれない。通常、移民がこの層に当たる。貧しいものの、将来性が豊かな人達だ。

この社会的な影響はグーグルには気にならないようだ。

それでは誰が懸念を持つべきなのだろうか?

やはりグーグルが重視するべき問題である。なぜなら、長期的な視点でみると、グーグルにプラスに働くためだ:

現在、ギターメーカーはグーグルを介して広告を行っている。しかし、ギターのデザインが3Dプリンターで行えるようになり、ギターのデザインが“無料”になったら、誰も広告を買わなくなる。しかし、グーグルにとって、無料で提供するこの情報は生命線である。この情報をグーグルのサーバーは整理している。長期的な視点で考えると、現在のグーグルのビジネスモデルには落とし穴があると言わざるを得ない。

ラニエ氏は、マイクロペイメントを介して、全ての関係者に報酬を分配し、ウェブパブリッシャーに価値に対する見返りを与えるべきだと主張している。コードであれ、写真であれ、音楽であれ、あるいは、記事であれ、自分が所有する作品を保有している限り、支払いは継続される。

例えば、ブログで記事を作成し、誰かが記事の一部を引用した場合、小額の支払いを受ける。引用される回数が増えれば増えるほど、適切な存在と見られるようになり、その結果、より多くの報酬を受け取るようになる。検索エンジンにページをインデックスされると、見返りが与えられる。誰かがページを閲覧すると、マイクロペイメントを受け取る。同様に、誰かの作品を見たら、料金を支払う。検索を行う場合、グーグルのコードを利用することになるため、グーグルに対価を支払う。支払いは、一つ一つを見ればごく僅かだが、塵も積もれば山となる。

このシステムを作る上では大きな技術的な問題が存在するが、ヘッドからテールに金銭を流す効果は見込める。他人が作った無料のコンテンツで帝国を築くのは難しくなるだろう。つまり、コンテンツの作者にお金を返すのだ。

また、こうすることで海賊版の問題も解決される。コンテンツのプロデューサーは、より多くの人々にコピーしてもらい、リミックシしてもらい、再配信してもらいたいはずだ。それだけ支払われる金額が増えるためだ。また、ラニエ氏が提案する双方向のリンクメカニズムを導入することで、所有権とクレジットを記録し、誰がコンテンツを利用しているのかを把握することが可能になる。

情報は無料ではなくなる。しかし、広義において、手頃な価格で得ることが出来る。また、製作に対する見返りを与えるメカニズム、そして、最も適切な情報に最も多くの見返りを与えるメカニズムも存在する。インターネットへの貢献度が高ければ高いほど、コンテンツを利用する人が多ければ多いほど、より多くの収益を得られる。僅かな金額の支払いだが、徐々に増加し、継続的に行われる。

興味深い疑問

今回紹介した疑問が気になったのなら、ジャレン・ラニエ氏が執筆した「Who Owns The Future」を読んでもらいたい。時折、まとまりのない主張が続き – 良い意味で – 脱線することもあるが – 良い意味で – それでも、とても知的で、思慮深い人物である点は十分に伝わってくるはずだ。ラニエ氏は、とても重大で、適切な質問を投げ掛けている。そして、その答えは粗く、異議、主張、議論の対象となるべきであり、そして、詳しく説明してもらいたい。

大きなテクノロジー会社が、世界を変えるような難問に立ち向かうためには、全ての知力、富、そして、力を、奪い去るよりも早いペースで、エコシステムを豊かにするために活用する必要がある。


この記事は、SEO Bookに掲載された「GoogleMart」を翻訳した内容です。

軽く感想を書くのもおこがましい重くハードなテーマですが、今日世界で台頭してきた世界を代表する巨大ネット企業、従来企業と比較して時価総額や売り上げと比較して雇用の数が少ないのは確かです。さらに彼らが提供する世界や技術革新で仕事を奪われた、今後奪われるであろう人々の行先は?Googleクラスの存在になればそこまで考える責任も、社会的にもまた自らが成長し続けるためにも、また出てくるのでしょうか。

ウェブマーケティングの世界一つとっても、かつて人が行っていた作業の多くがプログラムやツールに置き換わられていますよね。企業にとっては効率的であり経済的であり今日の世界で勝ち残るためには必要なことではありますが、そこで仕事を奪われてしまう人も一定数いるのもまた事実です。以前、日本の無駄な仕事の仕方や仕組みについて雑談していた時に、「日本はこんな狭い国に億を超える人が住んでいるんだから、無駄な仕事を適度に作らないと皆が生きていけないんだ」と話した人がいてナルホドと思ったことを思い出しました。日本もグローバル競争の中で既に一億総中流の幻想は完全に消え去っているわけですが、さて今後も進化し続けるであろうIT、ネット社会の行く末は私たちのどれだけに幸せな未来を提供してくれるのでしょうか? — SEO Japan [G+]

Googleがウェブサイトを品質評価でランク付けする仕組み

今週は出張中につき記事少な目になっています。さて久々の記事は、Googleがウェブサイトを評価する際、どのような品質基準を元に行っているのか、というトリックに頼らないSEOを中長期的に実践していくには知っておきたい知識をSEO by the SeaがまとめてくれたSEO担当者なら見逃せない記事を。 — SEO Japan

今週、グーグルに新たに特許が付与された。この特許は、ウェブサイトの一連のサンプルに対する人間による評価、そして、当該のサイトからのウェブサイトのシグナルを基に、ウェブサイトに対して、品質の評価が与えられる仕組みを描写している。

当該の特許は、このアプローチには次のようなメリットが存在すると指摘している:

  • 検索エンジンに対する満足度を高める
  • 質の評価が一定の基準よりも高いサイトを返す
  • 品質を基に検索結果に表示されるサイトのランク付けを行う
  • ユーザーが先にサイトを閲覧することなく、質の高いサイトを特定することが出来る

この特許の申請は2008年に行われた。質のシグナルの利用に関しては、パンダアップデートにおいてグーグルが実施した取り組みに類似する。ウェブスパムのペナルティと言うよりも、検索の品質の“改善”を意識したアップデートであった。

この特許は、請求および記述のセクションで、適応されるサイトのタイプとしてブログを挙げている。ブログ検索のランキングシグナルについての討論が行われたSMX セッションを参考にすると、発明者の一人、クリストファー C. ペノック氏は、グーグルブログ検索のシニアソフトウェアエンジニアであったようだ。

このアプローチでは、サイトのページ(全てのページ)の質を人間のユーザーの評価者に評価させ、1-5のスコアを与え(5が最高)、そして、サイト全体のスコアを集める手法が採用されている。そして、この評価は、次のようなウェブサイトの要素によって加算される:

  • サイトの主張や情報のオリジナリティ
  • オリジナルのコンテンツとコピーしたコンテンツの量
  • ウェブページ上のグラマーおよびスペリングの精度
  • 不愉快なコンテンツや不適切なコンテンツが提示されているか
  • ウェブサイトに空白、または、不完全なページが存在するか
  • サイトの品質に影響を与えるその他の要素

上述したシグナルは、2011年5月に投稿されたグーグルのウェブマスターセントラルブログの記事、「良質なサイトを作るためのアドバイス」で挙げられていたシグナルによく似ている。この記事は、「グーグルが質の高いサイトを探し仕組み」を – グーグルのスタッフが“サイトの品質を評価するアルゴリズムを作成する”際に問いかけるであろう23の疑問を提示することで説明している。

この特許は、グーグルのパンダアップデートのからくりを解説しているわけではないが、コンセプト自体は似ている。グーグルはブログの記事で次のように指摘している:

もちろん、Google が実際にアルゴリズムで使用しているランキング シグナルは公開できません。検索結果が操作されるような事態を防ぐためです。代わりに以下の項目をご覧頂くことで、Google がこの件をどうとらえているのか、ご理解頂けるのではないかと思います。

この特許(そして、その他の数多くの特許)において、グーグルの視点で、質の高いサイトを検索結果に表示する問題を見てもらう上で、これが最高のアプローチだと言えるだろう。それでは当該の特許を紹介する:

ウェブサイトの品質シグナルの生成
発明: クリストファー C. ペノック、ジェレミー・ハイルトン、コリーナ・コルテス
付与先: グーグル
米国特許番号: 8,442,984
付与日: 2013年5月14日
申請日: 2008年3月31日

概要

ウェブサイトの品質の評価を明らかにするシステムとメソッド。ウェブサイトの評価が行われ、評価およびウェブサイトのシグナルの関係が特定され、モデルが作られ、モデルを未評価のウェブサイトのウェブサイトのシグナルに適応することで、モデル化された評価が未評価のウェブサイトに割り当てられる。

その他の人間の評価者によるアクション

人間の評価者は、ページを確認する際、1-5のスコアを与える以外のアクションも行う。

サイト上のURLが、スパムやポルノ等の好ましくないコンテンツを提示する、あるいは、ページが読み込まれない場合、サイトをスキップするアクションもその一つである。このようなサイトは「無効」と評価される。評価者により「無効」と分類されると、一部のサイトが評価プロセスから除外される可能性がある。個人的に好ましくないページをネガティブにランク付けする、評価者のバイアスが存在するためだ。

また、評価者はウェブサイトに対するビューイングアピールを選択する。

ブロードアピール – 国内または国際のニュースの出来事に関連するウェブサイト等、幅広い層のオーディエンスをターゲットにするサイト。

ニッチアピール – 電磁力をテーマとしたサイト等、限られた範囲のオーディエンスにアピールするサイト。

ビューイングアピールは、検索のリクエストに対して提示するサイトのランク付け、または、除外の要素として用いられる可能性がある(この特許は、“ビューイングアピール”がポジティブまたはネガティブなランキングシグナルかどうかは明言していない)。

品質スコアをブログに適用する

この特許の請求項には、対象となるサイトのタイプとしてブログを挙げているが、複数の項目を除けば、あらゆるタイプのウェブサイトに適用される。

品質のシグナルがブログ以外のサイトに提供される仕組みを説明する、よく似た特許がグーグルによって申請されている可能性はある。

グーグルは、クリック率、ブログの購読率、そして、ページランクのスコアをブログに関連づけられるウェブサイトのシグナルとして具体的に挙げている。

クリック率 - ここでは2つのクリック率が用いられる – サイトのURLが、一般的なSERPに表示された際にクリックされた頻度、もう一つは、サイトのURLがブログ検索でクリックされた回数である。この点について、特許は次のように説明している:

クリック率は、ブログの人気指数であり、品質指数となるポテンシャルを持つ。

クリック数そのものではなく、クリック率は、検索結果に表示された回数に対して、ページが獲得したクリックの回数の比率と規定されている可能性がある。 この比率は、ページの結果内のポジションに応じて変動すると見られる。結果ページの上位は、下位よりもクリックされる回数が多いためだ。

ブログの購読率 – 面白いことに、グーグルリーダーが、情報源の一つとして挙げられている。ただし、その他のソースからもこのような情報を得る可能性があると指摘している。この情報の重要性については、次のように説明している:

ブログの購読率は、読者数の基準であり、ブログの品質を示す。読者数が多ければ多いほど、ブログの質が高いと言える。

ページランクのスコア – ブログに対してページンランクのスコアが用いられる可能性があり、これはウェブ上のその他のタイプのページをランク付けする際の品質の評価とほぼ同じ役割を持つと思われる。

教訓

この特許は、人間の評価およびウェブサイトのシグナルが、検索結果でページをランク付けする際の判断材料となる、品質の評価に対するモデルを作るために利用される可能性があると指摘している。この際、機械学習アプローチを用いて、実際に評価されたページのサンプルを基にページに対する評価の作成が行われるようだ。

また、ページが再び評価される、または、再び分類される点を指摘していたセクションは、特に興味深いと私は感じた。

定期的にページの再評価が行われるようだ。パンダアップデートにおいて、実際にこの取り組みが行われているように思える。

さらに、ページやサイトの再評価が、ウェブサイトのシグナルの所定の変更によって行われると言う、別のアプローチにはさらに興味をそそられた:

例えば、ウェブサイトに与えられたページランクのスコアが、所定の率(10%等)と差がある場合、ウェブサイトのシグナルとウェブサイトの品質の評価の関係を示すモデルをアップデートすると推測される。

パンダアップデートでは、グーグルは、データが“更新”される際に、警告を送っていた。これは、影響を受けたサイトは、定期的なアップデートによって再び分類の対象になることを意味していた。また、3月には、グーグルは、パンダップデートが継続的に行われると明言していた。

パンダは、この特許で描かれている、ページに対する品質の評価を特定するためのプロセスと同じようなプロセスで動いているのだろうか?グーグルは、ページランクのような品質シグナルにおける特定の改善のレベルによってパンダを発動し、サイトに対してアップデートを行う可能性はあるのだろうか?

この推測が正しいと仮定すると、パンダ等のアップデートによりネガティブな影響を受けたサイトは、品質の評価の改善を目指して再び評価を行ってもらうには、ページランク等の品質のシグナルが、特定の基準を超えるようにサイトを改善しなければいけないことになる。 


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「How Google May Rank Web Sites Based on Quality Ratings」を翻訳した内容です。

前半の品質という点については、特許申請自体は2008年ですし、今日のSEOにおいては(昔から?)ある種理解すべき当然のルールと認識されているような内容ですが、こうやって特許として書かれると改めて重要度を認識しますね。後半はその品質チェックのプロセスについて説明されていましたが、記事にもあるようにパンダアップデートのような定期的に更新が行われるアルゴリズムをサイト評価に的確に適用していこうというGoogleの意識が感じられる内容でした。しかし品質シグナルをある程度改善しなければ発動されないということは、何かしらのペナルティを受けた場合は「ある程度」改善しないと適応されないということでもあるのでしょうか。。。「ある程度」の基準がまた難しいわけですが。

グーグルリーダーと関連したような技術も出てきましたが、当初の目論みは結局フル活用しないまま、グーグルリーダーは終わりを迎えるようですね。。。とはいえ、グーグル+等で同種のデータは取っていけると思いますが。常に進化し続けるGoogle、サイトも負けずに進化していきたいものです。 — SEO Japan [G+]

Googleペンギンアップデート2.0の負け組リスト

噂されていたGoogleのペンギンアップデートが更新されましたが、意外に大きな変動がなかったというのが日米通しての第一印象でしょうか。とはいえ、検索結果全体の2.3%に影響を与えたといわれる今回のアップデート、それなりに変動は来ているということで膨大な検索データからその傾向を追った記事を早速。 — SEO Japan

angry-penguin-200pxグーグルの4度目のペンギンアップデート – グーグル自身はペンギン 2.0と呼んでいる(日本語) – が昨夜発動された。1日も経過しないうちに検索のビジビリティに関して“負け組”の烙印を押されたサイトが明らかになってきた。

基本的に、ポルノサイト、ゲームサイト、そして、Dish.com、サルベーションアーミー、CheapOair、さらには、エデュケーション・テスティング・サービス(ETS – 子供の頃誰しも一度は受けたことがある一般的なテストを作る会社)等の大きなブランドがビジビリティを落としていた。

SEOソフトウェア会社のサーチメトリクスが、早速、最新のペンギンアップデートの影響を大きく受けたサイトのリストの第一弾を発表した。いつもと同じように、サーチメトリクスは「SEOビジビリティ」を基準として用いており、グーグルの検索結果で広範なキーワードに対して、ウェブページが表示される(または表示されない)度合いに注目している。

それでは、ペンギン 2.0の負け組のリストを以下に掲載する。このリストには、とりわけ大きな影響を受けた25のサイトが含まれている:

penguin-losers-searchmetrics

25のサイトのうち8つはポルノサイト、4つはゲーム関連のサイトが占めている。ゲームのサイトのうち3つはトップ10入りしている(リストの下の方に掲載されているポルノサイトと上の方に掲載されているサイトを併せると実際のインパクトが見えてくる)。

また、Dish.com、サルベーションアーミー、ETS、ChepOair等の有名なブランドも負け組に含まれていた。REEDS Jewelersは1946年創業の老舗宝石店であり、18の州に店舗を持つ。さらに、オンラインニュースサイトとして評価の高い、DailyDot.comもビジビリティを失ったようだ。

右端のカラムには、サーチメトリクスが記録するキーワードに対して、各サイトが失った「SEOのビジビリティ」が記されている。ただし、リストアップされたウェブサイトが大幅にトラフィックを失ったとは限らない。なぜなら、記録されていないキーワードで高いビジビリティを維持している可能性があるためだ。しかし、ここ2、3年の間に提供したペンギンアップデートとパンダアップデートに関するレポートを参考にすると、サーチメトリクス、そして、その他の複数のSEOソフト会社が発表したリストは、基本的に精度が高いと言えるだろう。

サーチメトリクスの設立者、マーカス・トバー氏はブログの中で、最新のペンギンアップデートは思っていたよりも規模が小さかったと指摘している。

私の予想は外れた。今回のペンギンアップデートはパンダ1のように大きなインパクトをもたらすと私は考えていたが、そうではなかった。初回の分析では、薄っぺらいリンク、そして、特に信頼されていないリンクを持つ貧弱なサイトが問題に直面しているように思える。また、SEOを重視していなかったため、一部の小規模なビジネスのサイトもペンギンの攻撃を受けたようだ。

また、同氏から送られてきたeメールによると、ペンギンの影響は、米国よりもドイツで遥かに大きく、また、ドイツでペンギンの攻撃を受けた一部のウェブサイトの詳細を別の記事(ドイツ語)で明らかにしているようだ。

(ライセンス契約の下、Shutterstock.comのストックイメージを利用)

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Penguin 2.0 Losers: Porn Sites, Game Sites, & Big Brands Like Dish.com & The Salvation Army」を翻訳した内容です。

アダルトやゲーム関連のサイト、一部のブランドサイトが被害にあったようですが、一体どんなアルゴリズムが適用されたのですかね?最初のアップデートの時のようにジャンル問わず適応された傾向的なものがわかってこれば対応の仕方もあるというものですが、、、。記事の分析にもあるように、リンクの質が低いサイトが落ちた傾向はあるかも、ということですが、それであればもっと広範囲のジャンル、そして日本でももっと被害に遭ったサイトがあってもいいのですけどね。謎は深まるばかりの今回のアップデートですが、今後さらなる追加情報が出てくるのか、一時的な先行騒ぎで終わってしまうのか、しばらくは注目していきたいと思います。 — SEO Japan [G+]

SEOでEコマースの収益を2倍に増やした具体例

世の中はペンギン2.0(4?)で大騒ぎですが(でもないか)、今回は久々にSEOの効果的な導入事例に関する記事を。海外のEコマースの例ですが、日本でも、特に大型サイトを運営しているマーケッターにはほぼそのまま参考にできる内容だと思います。 — SEO Japan

2012年、私はノルウェーで最大規模のeコマースサイトのSEOを担当させてもらった。この投稿では、単純であり、簡単であるものの、型破りなアプローチを採用し、収益を2倍(ほぼ3倍)に増やすことに成功した経緯を紹介する。誰でも同じ取り組みを実施することが出来るはずだ。

この偉業達成では、相互的な関係にある2つのポイントが鍵となっていた:

  1. ユーザーの意図を解明し、ニーズを満たす
  2. 必要なことを全て実施する能力(と予算)

簡単だと思うかもしれないが、何層もの部門に明確に区切られている会社では、これが意外と思うようにうまくいかない。

パート 1: SEOのアクティビティを管理する

このサクセスストーリーの半分は、戦略および実装に関して私が採用したアプローチがもたらしたと言っても過言ではない。競争は激化し、また、ルールが変わり続ける中で、廃れないSEO戦略を策定することが出来るか否かが分かれ道となる。

A. 状況を厳格に評価する

ここ1年の間に、グーグルは大きな変更をアルゴリズムに加えた。マップと共にローカルビジネスの検索がSERPに導入された – モバイルデバイスを利用するユーザーが増え、GPSと場所のデータが結果に影響を与えるようになった。人物に対する検索結果が、フェイスブック、リンクトイン、そして、ツイッター等の有名なソーシャルネットワークサイトによって埋め尽くされるケースが増えた。しかし、このように新たな展開が行われ、その結果、競争がさらに激化しているにも関わらず、SEOの予算は昔と変わらない。

結果を残すため、私は発想を変える必要があった。クライアントのサイトは既に多くのトラフィックを獲得しているものの、ウェブ分析データを調べることなく、ビジターをカウントしたところで、たいした意味はない。そのため、トラフィックを増やすだけでは十分ではないと私は宣言した。適切なタイプのビジター – つまり製品を購入してくれるビジターを獲得する必要があったのだ。

そこで、一歩下がり、次の重大な問いに答えて、戦略を調整する作業を行った:

  • グーグルはどこに向かっているのか?
  • 今後の数ヶ月、または、数年間で、ウェブ検索はどのような状況になるのか?
  • 何が失敗、または、成功に導くのだろうか?/li>

B. 活用可能なトレンドを特定する

上の問いに答え – 利用可能なデータを徹底的に調査し、パターンを分析し、クライアントの現在のSEOの取り組みを調べた結果、幾つかの重要な結論が導かれた:

1. 関連性があるだけではもはや不十分

グーグルのユーザーは答えを求めている。検索結果に答えが見たらない場合、ユーザーは別の場所に向かう。グーグルは「最高のアンサーエンジン」になることを目指しているため、キーワードに“関連する”コンテンツを提供しているだけでは満足しない。検索エンジンのユーザーの問いに答えていない場合、上位のランキングを長く維持することは出来ない。

2. アイデンティティは重要

グーグルはユーザーのアイデンティティと興味を特定したがっている。また、誰がコンテンツを作成しているのか、そして、コンテンツのオーサー(作者)がどれだけ信頼に値し、どれだけ認められているかを理解しようと試みている。

3. その他大勢と一線を画して注目を浴びる

リッチスニペットおよびオーサーシップは、SERPに影響を与える。いずれ競争は激化し、このツールを利用する人達から注目を得ることは難しくなるだろう – 例えライバルよりも上位にランク付けされていてもだ。

4. オンラインはグローバルであり、ローカルではない

オンラインで購入可能な製品およびサービスは、ローカルの検索結果に表示される可能性は低い。従来のSEOキャンペーンは、今でも必要とされている。

5. パーソナルシグナルは重要

グーグルは、検索クエリに対する答えを提示する際に、ジオロケーションとGPSデータを考慮し、ロケーションに合わせて結果を調整する。ユーザーの声、そして、ソーシャル検索の重要性はさらに高まっている。

C. 戦略を策定する

上述したポイントに基づき、私は戦略を構築した。高度なSEOツールを投入し、複雑な評価を慌てて行うのではなく、「鮮度を失わない」(少なくとも1年間から2年間は利用可能な)戦略を策定することにした。

それでは上述したポイントの共通点は何だろうか?ウェブが変化すると廃れてしまう戦略を策定するには、何をすればいいのだろうか?

単純にウェブ検索を行うユーザーの意図を探し出し、この意図を基に戦略を構築すればいいのだ。

「ドリルを買う人達は機器を必要としているのではなく、を欲しがっている」と言うマーケティングの古い決まり文句がある。この明言をSEOに応用する方法を理解することが鍵になるだろう。

マット・カッツ氏は、ユーザーに焦点を絞るべきだと指摘している。ウェブマスターは、同氏の言葉を重く受け止めるべきである。人間の脳が考えるプロセスをモデル化するグーグルの試みによって、技術的なSEOおよび手っ取り早い調整から、ユーザーの意図を理解する取り組みへの方針転換が求められている。

D. ユーザーの意図を解明する

以前、人間の心理、SEO、そして、ビジネスの仕組みが交わるSEOノミクスを記事の中で取り上げたことがある。プロのSEOコンサルタントは、このアプローチを採用して、典型的な顧客の頭の中に侵入し、必要性および願望を理解し、その後、この情報をSEO戦略に織り込んで価値を与える。まずは、以下の質問に答えて、ユーザーの意図を解明する取り組みを始めてもらいたい:

  • 顧客は何を求めているのか?
  • 顧客はどのような困難に直面しているのか?
  • この困難によってどのような影響を受けているのか?
  • どのような解決策を求めているのか?
  • どれほど解決策を求めているのか?
  • 解決策を得るために幾ら支払うか?

分析データに以上の問いに対する答えが隠れている。ウェブ分析は、単なるトラフィックカウンターではない。隠れたニーズ、意図、そして、期待を解明し、顧客候補をウェブサイトに導く効果がある。キーワードから、ビジターがどのような問題に直面し、問題を解決するために何を求めているのかに関する情報を得られるのだ。検索エンジンのユーザーは、答え、あるいは、さらに詳しい情報を求めていることが多い。援助やレビューを求めていることもある。

また、ウェブ分析は、ウェブサイトに到達した後のビジターの行動を明らかにする。どのような行動を起こすのか、どのルートを辿るのか、どのコンテンツに関心を示すのか。優秀なSEOは、分析データを使って、何が売れるのか、ビジターは何を求めているのか、そして、サイトでどのような行動を取るのかを推測する。

分析データから得られるこのような情報によって、消費者の意図を判断する材料を手に入れることが出来る。この判断材料は、素晴らしいオンサイトのユーザーエクスペリエンスを提供するための指針としての役割を持つ。さらに、ユーザーが持つ問題を解決し、製品またはサービスを購入してもらうよに説得する上でも役に立つ。理想的な顧客候補の考えを理解することが出来たなら、行動を起こす準備は整ったと言えるだろう。

E. 考えて、行動して、計測して、また、行動する

大きな、時間のかかるプロセスではなく、小さな、焦点を絞った、反復的なプロセスを構築するべきである。加えた変更が効果的だった場合、変化をさらに大きな規模で実施する。思ったほど効果が高くなかった場合、規模を縮小 – またはその取り組みを中止する。この方針は、革新的でもなければ、刺激的でもないが、2012年のSEOにおいて成功する大きな要素の一つであった。この戦略を採用したことで得られた見解を挙げていく:

  • オンラインでは次々に変化が起きている。速やかに変化に適応しなければならない。戦略は重要だが、戦略の焦点、そして、変化に速やかに対応する自由が確保されていると、eコマースサイトでの展開をスピードアップすることが可能になる。
  • 行動を起こす前に、適切な取り組みを行っているのかどうかを確かめるべきである。時間を割いて、一歩下がり、評価する行為は、自信の無さを反映しているわけではない。むしろ、強さの証明である。
  • 計測不可能な取り組みに資金を投じるべきではない。重要な要素は計測することが出来る。全てを計測しよう – ただし、見直す対象のリストには、行動に移すことが可能なデータのみ記録するべきである。
  • 戦略および収益の目標に焦点を絞る。「あったら良い」程度のアイテムを削除するべきである – 気を散らす、または、混乱させる可能性があるためだ。

Generic search

結果: 検索トラフィック全体が113.29%増加した

パート 2: クライアントの管理

小規模な会社がクライアントである場合、このプロセスは比較的シンプルであり、容易である。しかし、クライアントの事業の規模が拡大するにつれ、問題の規模も大きくなっていく。コミュニケーションを取り、SEOを分かってもらい、戦略を承認してもらい、仕事をやり遂げるまでに放っておいてもらいたい点を納得させる必要がある人は増えていく一方だ。

この取り組みを適切に実施しない限り、内部の小競り合いや駆け引き、数名の上司への報告、そして、予算の確保に多大な時間を費やすことになるだろう。当然ながら、このような状況に遭遇すると、SEO戦略を実装する取り組みに費やす時間が短くなり、低調なパフォーマンスに終わってしまう。

すると、全員に責任をなすりつけられてしまう。

以下に私がこの問題を回避した方法を紹介する。一連のアプローチに従ってもらいたい。

A. 信頼を勝ち取る

大規模な起業のマーケティングマネージャーにとって、SEOは単なるツールの一つに過ぎない。経営者やCEOに至っては、SEOコンサルタントとしての役割を認識していない可能性がある。適切なスタッフと話しをする地位を確保するのは難しい。

しかし、本来の価値を実証することが出来れば、状況を変えられるはずだ。

そのためには – シンプルで、分かりやすい説明に固執する必要がある。「グーグルはオンラインの収益のXX%に貢献している」と説明すれば、大きな効果が期待できる。オンラインの収益の50%をもたらしている点を指摘しなければ、経営陣にとってグーグルはどうでもいい存在である。

この点を理解してもらえば、SEO担当者に対する見方は変わってくる。存在が認められ、頼りにされる。これはSEOコンサルタントはインハウスのSEO担当者にとって、願ってもない状況である。

B. データをシンプルに説明する

取締役会議では、私はデータを分かりやすいプレゼン資料にまとめている。SEOをよく知らない人が投資に関する決定、そして、SEOのキャンペーンに関する決定を下しているなら、速やかに & 効果的に理解することが可能な簡素化した情報を当該のキーパーソンに提供しなければならない – 必要な予算を確保するためだ。

最も重要な収益面のデータを抽出し(SEOの用語やランキングのデートは不要)、1ページの文書として提示しよう。因みに私はデザイナーの力を借りて、eコマースのマネージャーがオフィスに掲示することが可能なインフォグラフィックを作成した。こうすることで全てのスタッフに理解してもらえた。一目瞭然だったのだ。

C. 正当化は逆効果

大半のクライアントは、根拠でも、主張でもなく、結論を求めている。

信頼を築き上げ – 今度は、信頼してもらえるように、クライアントを信頼しよう。信頼されていない場合、見通しは暗い。そのため、信頼を得られるまで努力を続けてもらいたい。クライアントのビジネスを成功に導くのではなく – クライアントを説得し、予算を死守することに時間を費やさなければならなくなる。

D. 協力する

「早く進む必要があるなら一人で行くべきだ。遠いくに進みたいなら、一緒に行くべきである」

SEOマニアになるのではなく、「事業発展」の考え方を採用するべきである。顧客との距離を縮められるように努力してもらいたい。様々なプロセスに従業員を関与させよう。会社にとって、SEOが重要である点を全スタッフに理解してもらうことが目標である。部門の統括者に対して、それぞれの売り上げにおいて結果を出し、成長をもたらす上で協力する意思があることを伝えておこう。

トラフィックではなく、収益として成果を報告するようになると、主張を理解してもらえる人が増えていった – 「1000万人のユニークビジター」は「200万ドルの収益」ほど重要ではない。何にもましてお金が物を言う世界である。

E. 取り組みを始める前に不明な点をハッキリさせる

理由を問うべきだ。何度も尋ねるべきである。理由を理解せずに行動を起こすべきではない。理由がハッキリしてから、最適な方法を考えるプロセスに移ろう。

ウェブ分析と会社の目標が一致している必要がある。適切なデータを計測しよう。行動に移すことが出来る点を立証するべきである。グーグルアナリティクス(あるいはその他の分析ツール)でダッシュボードを作成し、全てのスタッフと共有しよう。スクリーンを購入し、誰でも見ることが出来る場所に設置する手もある。

  • 現在、グーグルからどれだけの収益を得ているのか?
  • 目標に達しているか?

このスクリーンは、スタッフのモチベーションを高め、SEOの収益への影響を強調する。グーグルが収益の60%を占めているクライアントがあり、この点をビジュアルで明らかにする取り組みは、絶大な効果を発揮した。

Q1 2013 revenue

教訓

  1. キーワードリサーチ、そして、分析は共に重要だが、検索用語の裏にあるユーザーの意図を理解する必要がある。検索エンジンではなく、ユーザーのためにサイトを最適化しなければならない。
  2. SEOのツールボックス、そして、ツールの組み合わせは、今でも重要な役割を担っている。知る必要がある情報をたった1つのツールで全て得ることは不可能である。私はグーグルのキーワードツール、マーケットサムライ、サーチメトリクス、SEOmoz プロ、Mozcast、スクリーミングフロッグ SEO スパイダー、オープンサイトエクスプローラ、そして、マイクロソフトのエクセルを併用している。プロジェクト管理およびコラボレーションには、Jiraを利用している。
  3. クライアントに取り組みを簡単に説明することが出来るように、シンプルにデータをまとめるべきである。クライアントに戦略を支持してもらい、早い段階で信頼を勝ち取ることは、とりわけ大規模な企業と仕事をする際は、成功を左右する要因となる。
  4. 継続的な改善を心掛ける。エキスパートの声に耳を傾け、地道にプロセスに磨きをかけていこう。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How to Double Your Revenue With SEO」を翻訳した内容です。

様々な分野を網羅した充実の内容でした。多少レベル高めな気もしますが、これ位のレベルで戦えないと収益2倍3倍は難しい?!これを読んで二の足を踏んでしまった方もできるところから始めていきましょう。 — SEO Japan [G+]

ペンギンアップデート4の展開が始まる

ご存じの方も多いと思いますが、ペンギンアップデートが実施されたようなのでご報告。 — SEO Japan

penguinグーグルのスパム対策「ペンギンアップデート」が発動された。今回で4度目である。ペンギン 4は今までのペンギンとは少し異なる。グーグルがスパムの阻止を改善するテクノロジーとして期待しているペンギン 2.0のテクノロジー(日本語)を搭載しているのだ。

グーグルの検索スパム対策を統括するマット・カッツ氏は、今週のグーグル – エピソード #199で、新たなペンギン 2.0のアップデートに関する告知を行った。同氏は、動画(日本語)で次世代のペンギンのアップデートに触れ、「数週間以内」に発動されると述べていた。

ウェブマスターおよびSEOの担当者なら、検索結果が大きく変動すると予め理解しておくべきである。カッツ氏は、具体的に英語のクエリの2.3%がこのアップデートの影響を受けると指摘していた。

その後、同氏はブログで今回のアップデートに関する詳しい情報を提供していた。カッツ氏は、「世界の別の言語への変更の展開が終わった」と述べ、米国外にもアップデートが展開されると明言している。インパクトの大きさは、「言語のウェブスパムのボリューム」に左右される。例えば、フランス語が大量のウェブスパムに汚染されているなら、グーグルフランスはより大きな影響を受けるだろう。

過去のペンギンアップデート:

ペンギンアップデートのバージョンに不慣れな人達のために、ペンギンアップデートを行われた順番で挙げていく:

しかし、2度目および3度目のペンギンアップデートは、基本的に最初のペンギンのアルゴリズムを採用しており、変化の規模は小さかった。4度目となるリリースはメジャーなアップデートであり、社内ではペンギン 2.0と呼ばれているようだ。

切れ味の鋭いペンギン 2.0、さらに多くのウェブサイトに影響を及ぼす

以前もお伝えしたように、マット・カッツ氏は、最近投稿した動画の中で、今回のペンギンアップデートはメジャーなアプデートであり、最初のアップデートよりもウェブの奥深くに浸透し、より多くのSEOおよびウェブマスターに影響を与えると明言している。以下に当該の動画を再び掲載する:

ペンギンアップデートの詳細が知りたいなら、ここをクリックしよう。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Penguin 4, With Penguin 2.0 Generation Spam-Fighting, Is Now Live」を翻訳した内容です。

2.3%の変化といえば、最初のペンギンが3%程度ですから、それなりの変化ではあるはずなのですが、イマイチまだ「これ!」というわかりやすい動きはないようで、大騒ぎしていた割には盛り上がりにかける状況のようです。今後新規情報あればまた別記事で紹介していきたいと思います。特に日本での大きな動きは今の所、余り感じられない気もしますが、「言語のウェブスパムのボリューム」が変化の影響に与える度合いが大きいのであれば、日本語はもっと動いてもいい気がするのは私だけでしょうか。。。 — SEO Japan [G+]

「SEOは終わった」のではなく、進化した

Googleの度重なるアルゴリズム進化やコンテンツマーケティングの台頭と共に「SEOはもう死んだ」といわれることも多い最近。検索エンジン黎明期からSEO業界で活躍してきた筆者が語るSEOの今をサーチエンジンランドから。来たるべきペンギンアップデート2.0を前にSEOの現在と未来について改めて考えさせられる記事です。 — SEO Japan

SEOの時代が終わったなら、5年後にはソーシャルメディアの時代も終わるだろう。焦らずに、じっくり進んでいこうではないか。

今回は、この主張について、私の意見を述べさせてもらう。

現在の検索業界では、ソーシャルが検索に「取って代わる」、「コンテンツが一番大事」、そして、ペンギンやパンダ等の検索アップデートがとどめを刺し、SEOが「終わった」と主張する人達が多い。私には随分と大げさに聞こえる。

The Future of SEO

SEOは「終わったのか」?

確かにソーシャルの重要度は高まりつつある。しかし、今現れているパターンを基にSEOの死を宣告するのは、時期尚早だと言わざるを得ない。どちらかといえば、現在の状況は、健全な変化がもたらした影響だと考えられる。

かつては非常に重要とされたシグナルの重要度が下がり、その代わりに、新しく、より純粋なシグナルの重要度が上がる段階である。しかし、システムは変わっていない。

分からないから、無視する – 都合が良い考え方

この「検索 vs ソーシャル」論において見過ごされている、あるいは、避けられている議論がある。それは、ソーシャルメディアの重要性が高まっている要素を突き止める議論である。 「ソーシャル」は広範な用語であり、ソーシャルが検索に取って代わると言う主張は、未熟な見解に過ぎない。

ソーシャルは検索に「取って代わる」のではなく、価値を加えているのだ。取って代わると言う主張は現実性に乏しい。

事実、検索アルゴリズムは、今でも以前と同じような取り組みを行っている – ユーザーに対して、障害物の少ない最善の結果、および、ユーザーエクスペリエンスを提供する試みである。これが検索エンジンが最も力を入れてきた試みであり、今後もこの焦点がぶれることはないだろう。

それでは、何が変わったのだろうか?

変わったのは、コミュニケーションを取る方法、そして、オンラインのコンテンツに対する行動およびリアクションである。当然ながら、この中にはオンラインで情報を共有するメソッドも含まれる。

2000年に私がグーグルで働いていたなら、「ウェブインデックス」の無数のデータについてのみ考えていればよかったはずだ。

ユーザーに最も関連するHTMLのコンテンツを検索クエリに基づいて提供する取り組みに力を入れていたことだろう。また、最大のコンテンツのコレクションを手に入れた時点で、ユーザーの行動および検索クエリに応じて、どのHTMLページが最高のコンテンツなのかを特定するだけでよかった。

しかし、その後の数年間で様々な変化が生じた。

何が起きたのか?

ユーザーの行動が変化した。現在、情報は、より小さな単位で、より頻繁に共有され、消化されるようになり、また、オーソリティは大型のサイロから小さな柱へと分散している。

2000年の初期には、オーソリティは、ウィキペディア等の大きなブランドや投稿済みのリサーチの論文に割り振られていた。ウェブサイトは「信頼に値」せず、検索エンジンが、コンテンツの“信頼性”を判断する唯一の基準は、リファラーのみであった(当時はリンクの本数)。リファラーが多ければ多いほど、人気が高く、それゆえ、信頼に値する – と言う概念である。

2013年に時間の針を戻そう。現在、- 検索エンジンがソーシャルシグナルの重要性を認めている以外 – 基本的に状況は変わっていない。ユーザーはオンラインで今まで以上に社交的な行動を取り、それに従い、情報もソーシャルネットワークを介して、社交的に共有されるようになった。かつては、重要な「リファラー」はリンクだけであった。現在、いいね!、共有、そして、ツイートがリファラーに仲間入りしている。

いいね!と共有だけがソーシャルではない

ソーシャルシグナルは、いいね!、共有、そして、ツイートのボリュームだけではない。エンゲージメントレベル、リーチの拡大、頻度、共起、ユーザー層の関連性、拡大の経緯、オーソリティサークル等、目立たないものの重要なシグナルが存在する。 全て、ブランドがオーディエンスから集めたがっていた情報である。TVやラジオからはこのような情報を得ることは不可能であり、全て推測に頼らざるを得なかった。現在、大量の生のデータを活用することが出来る。マーケティングアナリストにとっては宝の山と言っても過言ではない。

つまり、ソーシャルが検索に取って代わると言う主張は部分的に正しい。実際には、ソーシャルは検索の重要な一部となりつつあり、双方がより力強く、そして、高度に進化していくのだ。

SEOは終わったのではなく進化した

冒頭の指摘 – SEOが終わっているなら、ソーシャルも間もなく終わる – に戻らせてもらう。私個人としては、どちらも終わろうとしているわけでもなければ、終わっているわけでもないと思っている。

それよりも、検索が、より大きく、より重要度が高く、そして、より高度なマーケティングのチャンネルに進化したのではないだろうか。検索はソーシャルを組み込み、良いところを全て吸収し、ノイズを取り除いているのだ(完璧ではないが)。

検索はさらに進化していくだろう。現在の最適化の手法も変化していくだろう。一部のメトリクスは重要度が下がり、新たなメトリクスが現れるはずだ。要するに、数年前のSEOが終わったと言い換えることが出来るかもしれない。

未来のSEOとは

ソーシャルも同様に進化していく。要するに、これから登場する検索の新しいテクノロジーのことだ。ユーザーの行動を変えるアクションを簡素化するテクノロジーが台頭してくるだろう。2000年にはデスクトップを使ってウェブ形式で情報を探していたものの、現在、私達は音声コマンド機能を使ってスマートフォンで情報を求めている。今後、手を振ることで(あるいはトピックを思い浮かべることで)、目の前に(グーグルグラス)複数のメディアで情報が表示されるようになるかもしれない。

ハードウェアおよび検索テクノロジーの双方で進化が起きている。第六感や着用可能なジェスチャーインターフェース等のテクノロジーが高度化するにつれ、検索も高度化していくはずである。その他にも私は次のようなことが起きると予想している:

  • (従来の方式の)「SEO」が行われていないサイトが、検索結果で上位にランクインする – ブランドの関連性とソーシャルメディアでの引用が強いため。
  • ユーザーの推奨は、検索結果でクエリに対して、より賢明な方法で利用されるようになる。
  • ローカル検索は、さらに関連性が増し、カスタマイズされるようになる。
  • プラットフォームベースのカスタマイゼーションは、さらに適切に、そして、高度なレベルで行われるようになる。
  • オーソリティは、個人の影響力、ソーシャルサークルの強さ、そして、当該の分野の専門知識と改めて定義される。
  • ソーシャル検索は、「ウェブ検索」と並行してシステムとして残るものの、戦略的な判断でいずれ連携 & 融合していく。

上述したトレンドは、現状から推定されるものである – 当然、何かしら意外な展開が姿を現すはずである。

検索を形成する「ユーザー」と「データ」の二大要素は、分刻みで進化しているテクノロジーを利用し、さらに効率的で、さらに適切で、そして、さらに単純な形式へと進化している。このような常に変化する、動的な検索の世界においては、SEOが終わったと言う結論が導き出されるのは、先見の明が欠けていると言わざるを得ない。

知りたい欲求が尽きない限り、そして、情報を検索する行為がなくならない限り、検索テクノロジーは存続し、最適化のメソッドは – それが、ソーシャルであれ何であれ – 今後も求められるだろう。

プラットフォームの利用に劇的な変化が起こると、「関連性」は見直される – しかし、検索のDNAは基本的には変わることはない。

検索エンジンは、検索クエリからユーザーの思考を理解するにつれ、さらに賢くなり、SERPの適切度は増し、「テーラーメイド化」するだろう。検索エンジンに追いつき、同じように考えることが、マーケティングを成功に導く鍵となる。

そのため、ツイート、そして、共有に励んでもらいたい。データの流れを止めるべきではない。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Future Of SEO in a Socially Driven World」を翻訳した内容です。

検索、そしてソーシャル市場の今と、相反するのではなく融合していくであろう未来を冷静に見つめた記事でした。個人的にもほぼ全面的に納得・賛成できましたし、検索&ソーシャルの最新事情、そしてSEOの未来を5分で理解できる充実の内容だったと思います!そうはいってもまずはペンギンアップデート2.0が気になるわけですが、、、さて今年最大かもしれない運命の日は目の前です。 — SEO Japan [G+]

Googleが今後数か月で実施予定の大量アルゴリズム改善でSEOスパムが撲滅?

数週間後に迫ったペンギンアップデート2.0ですが、Googleのマット・カッツいわく、今後数か月に渡ってGoogleの検索アルゴリズムをそれ以上に大幅に改善する予定だそうです。いつも以上に詳しい動画で宣伝告知を行ったその内容をサーチエンジンランドが詳細解説。 — SEO Japan

matt-cutts-seo-futureグーグルの検索スパム対策を統括するマット・カッツ氏が、ウェブマスターおよびSEO業界に対して、SEOに関する予告を動画で行った。動画の中で、マット・カッツ氏は、「SEOに関して、今後数ヶ月の間にグーグルはどのような取り組みを実施するのか?」を問う疑問に答えていた。

カッツ氏は、検索結果において、ポイントを10点挙げ、良質なサイトに見返りを与え、スパマーとブラックハットにダメージを与えることで、検索結果を改善すると結んでいた。以下に同氏が挙げたポイント、そして、最後に動画を掲載しておく:

(1) ペンギン: 数週間後に展開される(日本語)予定の次回のペンギンアップデート、ペンギン 4(別名 ペンギン 2)は、ペンギンアップデートを凌ぐ破壊力を持ち、大きな影響を与える。ペンギン 4が発動されると、SEOコミュニティから多くの悲鳴が上がることになるだろう。

(2) アドバトリアル: 今年の始め、グーグルは、アドバトリアル(記事広告)を人為的にリンクプロフィールを誇張する手段として利用したとして、複数のウェブサイトにペナルティを与えていた。カッツ氏は、アドバトリアルをウェブマスターガイドラインに違反する方法で利用するサイトに対して、さらに断固とした措置を取ると警告している。

(3) スパムクエリ: グーグルの検索スパムチームは、[pay day loans]やポルノ関連のクエリ等、もともとスパムの特徴を持つクエリには、比較的寛容に対処してきたが、間もなくこの方針が見直されるようだ。このようなリクエストが、グーグルの外部から寄せられており、対策を講じる必要性が生じたとカッツ氏の言葉から感じられた。

(4) 上流: マット・カッツ氏は、さらに“上流”に上り、リンクスパム、そして、スパマーがソースから得るメリットを阻止すると指摘していた。個人的には、グーグルが以前の取り組みを引き継ぎ、さらに多くのリンクネットワークを狙っていると暗に言っているように思えた。

(5) 高度なリンク分析: カッツ氏は、リンク分析を改善すると約束している。スパム対策を統括する立場にある同氏は、グーグルが遥かに“高度”なリンク分析ソフトウェアの開発に乗り出しており、このアイテムをリリースする頃には、リンクを理解する能力が向上しているはずだと指摘していた。

(6) ハッキングされたサイトの検知: グーグルは、ハッキングされたサイト、および、このタイプのサイトのインデックスに関して、様々な取り組みを実施してきた – ハッキングされた可能性があるサイトの検索結果でのラベリング、当該のサイトの削除、そして、ハッキングに関するウェブマスターへの警告等。カッツ氏は、数ヶ月間後にハッキングされたサイトをより正確に検知する新しい機能を導入すると予告していた。

(7) オーソリティの押し上げ: グーグルは、特定の業界、コミュニティ、または、分野でオーソリティ(権威)を持っているサイトに対して、ランキングにおいて支援することを希望している。そのため、例えば医療や旅行の業界でオーソリティを持っているなら、関連するクエリにおいて、オーソリティのレベルが落ちるサイトよりもランキングで善処してもらえる可能性がある。

(8) パンダの影響を受けたサイトへの同情: 多くのサイトがグーグルのパンダアップデートの餌食になっているが、カッツ氏は、ぎりぎりのケースも多く見受けられると認めている。グーグルは、その他の品質の基準に注目して、境界線を動かし、パンダアルゴリズムによる影響を回避させることで、インパクトを“弱める”手法を模索している。

(9) クラスター: 今年、グーグルの検索結果の1ページ目に表示される、同じドメインのクラスターの数は少なくなる。カッツ氏は、SERPの1ページ目に表示する検索結果をさらに多様化したいと述べている。しかし、2ページ目には、同じドメインのクラスターが表示される可能性が高い。グーグルは、検索結果ページに表示させる同ドメインの結果の数を調整する取り組みを常に実施している。

(10) ウェブマスターとのコミュニケーションの改善: 今回も、ウェブマスターとのコミュニケーションの改善が議題に上がっていた。カッツ氏は、グーグルウェブマスターツール内で受け取る通知にさらに詳細な例が提示されるようになると予告している。

この動画の最後の部分で、マット・カッツ氏は、全ての変更の目的は、ブラックハットなスパム行為を実行するウェブマスターを減らし、ホワイトハットな手法を行う小規模なサイトがより上位にランクインするチャンスを与えることにあると説明している。

それでは当該の動画を以下に掲載しておく:


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s Matt Cutts: Black Hat & Link Spammers Less Likely To Show Up In Search Results After Summer」を翻訳した内容です。

内容的にはどれも通常のアルゴリズム改善の延長線上にあるものが大半に読めましたが、(5)に書かれている遥かに“高度”な新型リンク分析ソフトの内容が気になる所です。昨年から続くGoogleのSEOスパム対応、多くのSEO業者やスパム手法が既に過去の物となってはいますが、未だグレーどころかかなりブラックな手法が一方で生き残っているのもまた事実、ペンギン含む今後数か月のアルゴリズム更新で日本、そして世界のSEOシーンはどう変わっていくのでしょうか。。。 — SEO Japan [G+]

リンクは永遠に不滅です

ペンギンアップデートが数週間後に実施予定ということで、SEO業界を中心に盛り上がっているようです。これまで以上にSEOを意識しすぎたリンクに対する取り締まりが厳しくなるという噂もありますが、リンクがSEOに重要であり続けるのもまた事実。今回はそんなリンクにまつわる様々な噂を検証した記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

先月投稿したコラム「2013年に消えてもらいたいリンクの作り話」でも取り上げたが、恐ろしくひどい情報が、次から次へとウェブ上に配信されており、はっきりと誤りを指摘しなければならない。そのため、私のような人達に仕事が回ってくるのも事実だが。リンクの医師のような気分になる。まるでリンクの分析医である。根拠のないリンクやリンク構築に関する主張を行う人達には感謝している。

以下に、あるコンテンツサイトのオーナーから聞かされた作り話を幾つか挙げていく(彼らの情報源は、SEOストラテジストやリンクストラテジストだ)。

1. アンカーテキストは2013年にはランキングシグナルとしての役目を終える

随分と無謀な主張である。確かに、アンカーテキストを操作することは可能であり、また、今でも好きなアンカーテキストのリンクを買うことが出来る。そして、グーグルは、遠く離れた場所からでもこのような行為を見つけることが可能だ。しかし、だからと言って、すべてのアンカーテキストリンクが役に立たなくなるわけではない。

アンカーテキスト自体は問題ではない。アンカーテキストを含むコンテンツをサイトに配置する人の信頼性と意図が問題なのだ。米国議会図書館のサイトが、「Consumer Product Reviews」と言うアンカーテキストを使ってConsumer Reports Magazineのサイトにリンクを張った場合でも、シグナルとして無効なのだろうか?間違いなく有効である。

ソースのシグナルの信頼性が全てである – 全く信頼されていないサイトから生じるアンカーテキストと昔から信頼されている点を検索エンジンが心得ているサイトから始まるアンカーテキストの間には雲泥の差がある。

2. リンク切れリンク構築は効果がない

リンク切れリンク構築と言う用語を聞いたことがないなら、まずは、ガレット・フレンチ氏が投稿した「リンク構築アウトリーチ: 全ての機会を価値を最大限に利用する5つのステップ」に目を通し、特に次のパラグラフに注目してもらいたい。

リンク切れのページに新しい、代わりのページを提案する

リンク切れ発見ツールを使い、かつて、幅広くリンクを集めていた価値の高いページであったものの、現在は削除されている、無効になっている、あるいは、アフィリエイトリンクしか掲載されていないページを見つけたら、ラッキーである。このかつて有益なページに、自分のマーケットにとって利益のある関連するコンテンツが含まれていたなら、リサーチを行い、リライトし、同様のコンテンツにリンクを張っている人達に接触する価値はある。

リンク切れリンク構築は、うまくいく時もあれば、笑えるほど失敗する時もある。私のウェブサイトはとても古く、手書きに近い代物であり、リンク切れが多数発生している。リンク切れ発見ツールのXenuが根をあげるほどだ。

そのため、私のもとには、毎月のように善良な人達から、リンク切れを直して、存在しないサイトではなく、自分のサイトにリンクを向けてもらいたいと言う要請が届く。なんて親切な人達なんだろう。私のコンテンツが今後も役に立つように手を貸してくれるのだ。ただし、いきなり命取りになる過ちを犯していることが多い。メールが次のような文章で始まるのだ:

ウェブマスターの方へ

この時点で削除決定。私の名前はウェブマスターではない。私のサイトにはEricWard.comと言う名前が与えられている。ロゴにも名前が記されている。私の写真までロゴに掲載されている。「ウェブマスターの方へ」でeメールが始まると言うことは、私のサイトを訪問していない何よりの証拠である。その時点で、信頼性はゼロである。にも関わらず、アンカーテキストまで求める人達もいる。

以前、大学の経営学科の教授が作成した大学のサイトでリンク切れを見つけたことがあった。このリンク切れは、オンラインパブリシティに関するサイトへのリンクであった。そこで私は教授にeメールを送り、自己紹介し、200本を超えるコンテンツパブリシティとリンク構築に関する投稿が集められたライブラリのURLを送ってもいいか尋ねた。

教授は無効になったリンクを削除し、再びサイトにリンクを張ってくれた。重要なのは、いかに適切に遂行するかである。

3. 2013年、リンクは最も重要なランキングシグナルの座をソーシャルに明け渡す。

呆れるほど浅はかな主張である。内部情報があるわけではないが、私には18年以上に渡って検索に携わった者の勘がある。

簡単な質問に答えてもらいたい。検索エンジンを運営しているなら、結果を一つのユーザー生成型のシグナルではなく、様々なシグナルから選びたいのではないだろうか?また、ユーザーの意図に応じて、シグナルを選択したいのではないだろうか?

グーグルからログアウトしたに行う検索は一つや二つではない。その場合、グーグルはどのようなソーシャルシグナルを利用するのだろうか?

Example Search done while logged out for demonstration purposes only.

ログアウトした後に行った検索の例(デモ用)

グーグルからログアウトして、上の検索を行う場合、出来れば匿名で作業を行いたい。私が築き上げてきたイメージを崩したくない。

上の例はあくまでも冗談だが、言いたいことは分かってもらえたはずだ。プライベートで、または、特定のシグナルに結果を左右されない方法で、毎日のように多くの検索が行われている。 この素晴らしい記事の中で、アミット・シングハル氏が指摘しているように、私はリンクが複数の主要なシグナルの一つになるものの、消えることはないと確信している。リンクには無視することが出来ないほどの多くの有益な要素が詰まっているのだ。

今後もリンクの作り話を歓迎する。聞いた、または、読んだことがあるリンクおよびSEOに関する断定的な主張を教えてもらいたい。私が裁定を下す。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Link Shrink Is In: 3 Crazy Linking Assumptions」を翻訳した内容です。

2番目のリンク切れリンク構築は米国ならではの地道な手法でしたが、1番目と3番目は、SEOの知識がある程度ある人であれば納得感ある内容だったのではないでしょうか?まだまだ過度なリンク構築がはびこる日本ですが、次回のペンギンアップデートの内容も気になりますし、その結果に伴い、リンクにまつわる様々な話がまた出てくるのでしょうね。 — SEO Japan [G+]

Google、大規模なペンギンアップデートを数週間後に発動と予告

先週、Googleが大幅な更新をしたというニュースがSEO業界を流れましたが、どうもペンギンアップデートではなかったようです。しかしその後、Google自ら本当のペンギンアップデートを数週間後にリリース予定という発表を行ったということでその詳細をサーチエンジンランドから。日本でも数々のウェブサイトの順位を没落させたペンギンアップデート、さて今回はどうなるのでしょうか。。。 — SEO Japan

penguin3月、グーグルのウェブスパム対策チームを統括するマット・カッツ氏は、スパム対抗策のペンギンアップデートを今年の後半に大幅にリフレッシュすると明言していた。そして、本日、新たに情報を提供した – もう少しの辛抱だ。あと数週間後に発動する – とカッツ氏は述べたのだ。しかし、次回のペンギンアップデートが、ペンギン2なのか4なのかで混乱が生じている。個人的には4になると理解している。それでは詳しく見ていく。

今週のランキングの変化はペンギンではない

大勢の人達が指摘していた今週のランキングの変化の原因が、グーグルによるアップデートはないかと考えているパブリッシャーは多い。 しかし、何が起きても、グーグルは情報を公開しない方針を固めている。

それでも、カッツ氏は、 ツイートの中で3月に予告した大規模なペンギンアップデートではないと指摘している:

続けてカッツ氏は、次回のペンギンアップデートが数週間後に展開されることを明らかにした:

パンダ & ペンギンを数える

カッツ氏は次回のペンギンアップデートを「2.0」と表現していた。既にペンギンアップデートが3度発動されているにも関わらず、2.0と言う数字が出てくるのは奇妙である。事実、ペンギン 3が、昨年の10月に行われていたのだ。

この矛盾は別のアップデート – 2011年2月に初めて発動されたパンダアップデートにも当てはまる。2011年2月のアップデートは、パンダアップデート 1であった。勿論、パンダ 1とは私は呼ばなかった。初めて登場したこともあり、ただ単に「パンダアップデート」と名付けた。

2ヶ月後、グーグルはパンダに大規模な変更を加えた。そのため、このパンダのバージョンは、パンダ 2(日本語)と呼ばれるようになった。 しかし、3度目のリリースが行われ、パンダ 3と言う名称が定着すると、フィルターに対する変更は、大きな規模で行われたわけではないため、パンダ 2.1と呼ぶべきだとグーグルから指摘を受けた。

その結果、パンダアップデートが0.1単位で進むのか、あるいは、1単位で進むのかの判断は、変更の規模を基準に決められることになった。しかし、この方針のせいで、昨年の9月にはこのアップデートは3.92に達しており、既に妥当性を失っていると言わざるを得ない。当時説明(日本語)したように、アップデートが少数第二の位に到達するくらいなら、ストレートにパンダ1、2、3、4と名付けていった方が、合理的なように思える。

パンダの番号をつけ直す

パンダ 3.93となるアップデートが行われた際、限界を越えたと私は判断した。そのため、変化の規模を無視し、過去のパンダアップデートの番号をつけ直した。その方が分かりやすいと感じたからだ。

「世代交代」に値するほど大きな変化であったかどうかは反映しない。重度を考慮するのではなく、基準点として番号を振る方針に私は切り換えた。

それでは、パンダの状況を以下に挙げていく。各アップデートがクエリにもたらしたインパクトを数字(グーグルが情報を公開した場合)の次に掲載している:

  1. パンダアップデート 1(日本語) 2011年2月24日(クエリの11.8%: 米国の英語のページのみ – 発表あり)
  2. パンダアップデート 2
    (日本語) 2011年4月11日(クエリの2%: 世界の英語圏のページに展開 – 発表あり)
  3. パンダアップデート 3 2011年5月10日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  4. パンダアップデート 4 2011年6月16日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  5. パンダアップデート 5 2011年7月23日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  6. パンダアップデート 6 2011年8月12日(非英語圏のクエリの6-9%: 発表あり)
  7. パンダアップデート 7 2011年9月28日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  8. パンダアップデート 8 2011年10月19日(クエリの約2%: 後ほど確認)
  9. パンダアップデート 9 2011年11月18日(クエリの1%未満: 発表あり)
  10. パンダアップデート 10 2012年1月18日(詳細は非公開: 確認済み – 公式発表なし)
  11. パンダアップデート 11 2012年2月27日(詳細は非公開 – 発表あり)
  12. パンダアップデート 12 2012年3月23日(クエリの約1.6% – 発表あり)
  13. パンダアップデート 13 2012年4月19日(詳細は非公開: 後ほど公開)
  14. パンダアップデート 14 2012年4月27日(詳細は非公開: 確認済み – 前回のアップデートから数日後のアップデート)
  15. パンダアップデート 15 2012年6月9日(クエリの1%: 後ほど発表)
  16. パンダアップデート 16 20212年6月25日(クエリの約1%: 発表あり)
  17. パンダアップデート 17 2012年7月24日(クエリの約1%: 発表あり)
  18. パンダアップデート 18 2012年8月20日(クエリの約1%: 後ほど発表)
  19. パンダアップデート 19(日本語) 2012年9月18日(クエリの0.7%以下: 発表あり)
  20. パンダアップデート 20(日本語) 2012年9月27日(英語クエリの2.4%: 遅れて発表)
  21. パンダアップデート 21 2012年11月5日(米国の英語クエリの1.1% 世界のクエリの0.4%: 確認済み – 公式発表なし)
  22. パンダアップデート 22 2012年11月21日(英語クエリの0.8%: 確認済み – 公式発表なし)
  23. パンダアップデート 23 2012年12月21日(英語クエリの1.3%: 確認済み – 発表あり)
  24. パンダアップデート 24 2013年1月22日(英語クエリの1.2%: 確認済み – 発表あり)
  25. パンダアップデート 25 2013年3月15日(発動予定: 発動後の確認はまだ行われていない)

パンダ 25は、グーグル自身がパンダアップデートが行われたかどうかの確認を行わない初めてのアップデートになった。これは、グーグルの方針の一環であり、既に数日間に渡って展開されていることを考えると、今後も発表されないと見ていい。そのため、発動の判断は第三者が下すことになる。

パンダ 26は発動されたのか?

今週話題を集めたアップデートが、パンダ 26であった可能性がある。他のアップデートであったのかもしれない。私自身、自信を持って26だったと断言することは出来ず、上のリストではパンダ 25までしか取り上げなかった。しかし、ペンギンではないことがハッキリしたため、やはり、パンダ 26であったのかもしれない。

ただし、確証はない。いずれにせよ、グーグルの取り組みをあれこれと分析するのは意外と楽しい。

ペンギン 2.0か4.0か

続いてペンギンアップデートの歴史を振り返ってみる。現在までのペンギンを以下にリストアップしていく:

このサイトでは、ペンギンアップデートの「規模」に関わらず、次回のアップデートをペンギン 4と呼ぶことに決めている。

ペンギンは4は、大規模なアップデートになると見られている。ウェブスパム対策を統括する立場のマット・カッツ氏が既に明言しているのだ。事実、カッツ氏によると、余りにも大規模な変化であり、社内ではペンギン 2.0と呼ばれているようだ。

以下にカッツ氏から届いたツイートを掲載する:

何ということだ。次回のアップデートが「ペンギン 2」なら、ペンギン 4と呼ぶべきではないのだろうか?それでは、ペンギン 2と呼ぶよりも4の方が無難だと思う理由をこれから説明する。

なぜペンギン 4と呼ぶのか?

パンダアップデートに話を戻す。2011年10月、私はパンダ 2.5が発動されたと指摘した。グーグルは大規模な変化とは明言していなかったため、2.5と言う名称は適切であると思えた。しかし、その翌月、グーグルは2.5ではなく3.0の方が妥当だと注文をつけた。 私はその後名称を訂正した – しかし、グーグルが初めからこの方針で名称をつけていたら、ここまで苦労せずに済んだはずであった。

今後は、アップデートがどれぐらいの規模だったのか、と言うよりも、アップデートが行われたかどうかすら、グーグルが伝えてくれるとは限らない。そのため、少数点第一位で数字をつけるシステムは、私には誤っているように思える。

今後も変わらない名前をつける必要がある。新しい番号付けのシステムは、パンダと相性が良く、ペンギンにもこのシステムを採用していくつもりだ。

グーグルが大きな変化を日付、そして、一般的な名称と共にリストアップしてくれると嬉しい。是正するべき要素が原因で影響を受けたかどうかを確認しようと試みるパブリッシャー(スパマーではない)にとっては、その方が便利だと思う。誤りが何なのか良く分からないなら、修正することは出来ない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s Matt Cutts: Next Generation Of The Penguin Update “Few Weeks” Away」を翻訳した内容です。

アップデートの番号は別にどうでもいいのですが、さて今回の更新では何が起こるのでしょうか。英語圏では過度なゲストブログ戦略が危ないという話もありますが、日本ではそこまで活用されていませんしね。というか、そもそも英語版でアップデートが行われたからといって日本語でも同時に行われるとも限りません。まずは数週間後の状況を楽しみ&不安に待ちたいと思います。。。 — SEO Japan [G+]

Googleはアップデートを行ったのか? – 謎は深まる一方

先週英語圏を中心に「どうもGoogleが大幅な更新を行ったらしい」という噂が駆け巡りました。実際にかなりの順位が動いているようですし、日本でも私が少し確認した範囲では確かに動いているケースもちらほら(かなり?)あるようです。Googleがペンギンアップデートを今年中に行うという話もありまさかに到来かという懸念もありましたが、Google自身は本件に関してはノーコメントのようで・・そんなGoogleアップデートに関する狂想曲の一部をお届けします。 — SEO Japan

google-algorithm-search-featuredここ数日間、ウェブマスターおよびSEOのコミュニティは、グーグルの自然検索において見られたランキングおよびトラフィックのパターンに対する大きな変化、変動、そして、アップデートに関する議論で持ち切りである。

アップデートが実際に行われたかどうかをグーグルに尋ねたところ、明確な答えは得られず、「現時点で何も発表することはない」と言うお決まりの返事が返ってきた。その後、思った通り、「1年間に500以上の変更をアルゴリズムに加えているため、通常のクロールおよびインデックスに加えて、変動があるのは当然だ」と言うセリフが付け加えられた。毎回のことだ。グーグルは、アルゴリズムの変更やインデックスへのアップデートに関する問題を取り上げる際に、このレスポンスを常套句として用いている。

しかし、パンダアップデートペンギンアップデートEMD アップデートトップヘビーアップデート等、一部のアップデートに関しては、気前よく情報を提供してくれることもある。ただし、今後のパンダアップデートの確認は行わない可能性が高いことを付け加えておく。

グーグルはアップデートは行ったのか?

それでは、今週、グーグルの検索結果に対して、アップデートは行われたのだろうか?グーグルが情報を提供してくれない状況では、確証を持って断言することは出来ない。

ウェブマスターワールドグーグルのウェブマスターヘルプ等のフォーラムを見ると、ランキングの変更に関するディスカッションが明らかに増加している。また、MozCastSERPs.com等のグーグルをモニタリングするツールを利用すると、先週と比べて、今週、検索結果に大きな変動が現れている兆候が見られる。

サーチエンジンラウンドテーブルに5月9日5月7日に私が投稿した記事を見てもらえば分かるように、大勢の人達がランキングの変動を主張している – 合計でコメントの本数は200本に達する。

そのため、私はグーグルの検索結果に何かが行われたと確信している。

アップデートであったなら、グーグルは何をアップデートしたのか?

アップデートが行われたなら、何がアップデートされたのだろうか?アルゴリズムのアップデートなのだろうか?ペンギンだったのだろうか?小規模なパンダの更新だったのだろうか?あるいは、グーグルは、一部のユーザーにアルゴリズムをテストしており、そのため、一部のウェブマスターはこの変動に気づかなかったのだろうか?もしかしたら、グーグルは、ユーザーインターフェースに変更を加え、その結果、クリックスリー率が変化、または、検索結果の配置が変化したのかもしれない。

要するに、グーグルがアップデートを認めず、何が変わったのかを教えてくれないなら、アップデートが行われ、何がアップデートされたのかを自信を持って断言することは出来ない。大勢のウェブマスターやSEOの担当者が、まるでグーグルがアップデートを行ったような勢いで議論を行っているとしか私には言えない。

アップデート: 本日午後1時46分(東部夏時間)、グーグルの検索スパム対策を統括するマット・カッツ氏が、今回の変動はペンギンアップデートはないと明言した。そのため、ペンギンはリストから削除することが出来る。詳細は後続の記事で確認してもらいたい: グーグル、次回の大規模なペンギンアップデートを数週間後に発動と予告(日本語)


この記事は、Search Engine Landに掲載された「If That Was A Google Update You Felt, Google’s Not Confirming It」を翻訳した内容です。

この記事だけ読むとイマイチ詳細がわからない今回の更新ですが、最後にもある通り、ペンギンアップデートではなかったようですね。ということで、続編記事で詳細を確認あれ。 — SEO Japan [G+]

生まれたてのブログがアクセスを獲得する為の 7 ステップ

生まれたばかりのブログや Web サイトにアクセスを呼び込むのは至難の技です。
ブログを公開している以上アクセス数は気になりますし、なるべく多くの人に見てもらいたいと思うのが素直な気持ちでは無いでしょうか。

今日はそんな生まれたばかりのブログがアクセスを獲得するにはどうすれば良いかをご紹介したいと思います。勿論、既に運用しているブログにも応用できるものもありますので、参考にして頂けると幸いです。

特に奇をてらった施策や秘密の裏技をご紹介しているわけではないので、このブログの初月 PV をご覧の上参考になりそうであれば是非読んでみて下さい。何かのお役に立てば嬉しいです。

Twitter で記事タイトルと URL を呟く


基本中の基本ですね。
この時点で「なーんだ…。」と思ってしまう方も居るかも知れませんが、ちょっと待って頂きたい。これは何も、よくある SNS 活用を促しているのではありません。

既に持っているアカウントでも、新規に取得したアカウントでも何でも結構です。
たとえフォロワーが居なくとも、Twitter で呟く事に意味があります。

手動でも自動でも良いので、過剰にならない程度の頻度で呟きましょう。
勿論、フォロワー数が多く、既に多数のフォロワーと友好な関係が築けているアカウントの方が有用なのは言うまでもありませんが、Twitter で呟く事の意義は別にあります。

SEO の観点から Twitter を利用する

生まれたてのブログはコンテンツも少なく、満足な SEO 効果を発揮する事が出来ません。また、基本的には被リンクも無いですし、ドメインの年齢も低いとくれば、インターネットの世界ではまさに赤子のような脆弱さです。知名度も皆無と言って良いでしょう。

そこで Twitter を利用します。

インターネットを利用していて Twitter を知らない人は居ないでしょう。
Twitter には確固たる運用実績とコンテンツの集積があり、SEO 的にも優れています。(少なくとも、生まれたてのブログよりは。)

その為、Twitter で記事名やブログ名、URL を呟く事でインターネットと言う世界にあなたのブログの痕跡を残す事が出来ます。
そしてこれが、何かの拍子に検索で引っかかって、あなたのブログへの入口となるのです。

Twitter はフォロワーへのアピールではなく、Web 上に足跡を残すつもりで呟きましょう。暫くは、ブログ名で検索しても自分のブログよりも Twitter が上位に表示される場合も少なくありません。

ブログのランキングサイトに登録する

やがて殆ど意味を成さなくなるブログランキングですが、生まれたてのブログにとっては大切なアクセス源になります。『にほんブログ村』などの、代表的なランキングサイトに登録してみましょう。

少し面倒でも、最初は毎日自分でバナーをクリックしてランクを上げるよう務める事も重要です。もしも友人に頼めるなら、暫くの間クリックしてくれるようお願いすると更に効果的です。
ブログランキングからのアクセスは決して多くは無いかも知れませんが、生まれたてのブログにとっては貴重な数字です。

PING を整備する

Ping 自体に直接的なアクセスアップを期待する事は難しいかも知れません。
しかし、ブログの更新情報をより多くの場所に通知する事によって、検索エンジンにクロールされる速度がアップする可能性はあります。

Google ウェブマスターツールに登録する

Google ウェブマスターツールは、ブログや Web サイトに関してセキュリティや SEO などの総合的な観点から解析・管理してくれる、文字通りウェブマスターの為のツールです。

Google ウェブマスターツールにブログを登録する事で、少なくとも Google はあなたのブログを素早く正確にクロールする事が出来るようになります。また、セキュリティ上の観点からも Google ウェブマスターツールの登録は有益なものです。

将来的にコンテンツを見直す時のデータも蓄積される為、まさに一石二鳥です。

検索エンジン用サイトマップの作成

併せて検索エンジン用のサイトマップも作成して、ウェブマスターツールに登録しておくと良いでしょう。WordPress なら自動で最新のサイトマップを作成してくれる便利なプラグインがあります。

是非活用しましょう。

同好の士を見つける

あなたのブログで主に扱っている話題と、同じ話題に興味がありそうな人を探しましょう。
例えば、私のブログは WordPress についての記事が多く用意されています。ですから、WordPress に興味がありそうな人やコミュニティと接点を持つことで、よりアクセスアップに繋がる可能性があります。

極端な例ですが、WordPress の記事をグルメブロガーや政治経済・教育について熱く語っているブロガーに薦めてみても、あまり良い反応が得られるとは想像しがたいでしょう。

ガーデニングのブログなら、同じくガーデニングのブログ。
グルメならグルメ、ペットならペット、本や映画についてのブログであれば、同じような事を記事にしているブロガーや Web サイトの方と積極的に交流を計ってみるとブログそのものがもっと面白くなるでしょう。

Twitter や Facebook を活用したり、ブログランキングのコミュニティに登録したりすると探し易いです。

ひたすらコンテンツ量を増やす

ブログや Web サイトは一朝一夕でできる物ではありません。
一つ一つのコンテンツが集まって、やっとアクセス数が伸びて行きます。

その為、小手先の施策はここまでにして、あとはひたすらコンテンツをたくさん作りましょう。SEO なんかも気にしなくて大丈夫です。
真実を言うならば、アクセスアップには SEO の質より記事の量です。

とは言え殆ど内容の無いコンテンツばかりを増やすのは逆効果です。キチンと中身のある、読んだ人にとって有益なコンテンツを丁寧に作り上げましょう。
そうしていくうちに、ひとりコメントを下さり、ひとり Twitter で仲良くなり、ひとり呟きをRTして下さり、そのうち自然とコンテンツがシェアされるようになっていきます。

大切なのはしっかりと良質なコンテンツを、できる限りたくさん作る事のみです。

まとめ

なぜこんな記事を書こうかと思ったのかと言うと、世の中にはとても面白いけどアクセス数がそれ程無いブログと言うのが結構あるみたいです。

そういうブログを見てるとアピールの仕方と言うか、どう言う風にアクセスアップを図って行けば良いのかが分からなくて困惑してる印象を受けるんです。
アクセス数をもっと増やしたい!でも、どうすれば良いのか分からない…って。

SEO はかなり細かい話になりますし、そもそもあれが必要なブログは限られていると個人的には思います。

それよりももっと身近なアクセスアップ方法として、全くと言って良い程アクセス数が無い生まれたてのブログにも使えるものをまとめてみました。

勿論、アクセス数が全てでは無いのは承知の上です。
私もあまり神経質にならない方が良いと思いますし、このブログについては実はたまーに見る程度です。

しかし、アクセス数がひとつのモチベーションになるのも、また事実。
世の中に埋もれる面白いブログや Web サイトの管理者がモチベーションを無くして去って行ってしまうと寂しいので、少しでもアクセス数を稼ぐ方法がシェアされればと思い記事を書きました。

あなたのサイトが大きくなるまでのほんの少しの間、この記事が何かのお役に立てば幸いです。

生まれたてのブログがアクセスを獲得する為の 7 ステップ is a post from: Room 402

Googleペンギン2.0を見据えたゲスト投稿講座

Googleのペンギンアップデートが年内にアップデートされることが既にGoogle自身から名言されていますが、その中で影響を受けると考えられているSEO手法の1つがゲストブログ。他の人気ブログにゲスト記事を投稿してそこから被リンクやオーソリティを構築していく仕組みですが、重複コンテンツ諸々、考慮すべきリスクはあるものの、これまでSEO&ソーシャル共に効果的な手法として特に英語圏では幅広く活用されてきました。日本でもBlogosやハフィントンポストなど多種多様なメディアが増えている現在、ゲスト投稿の是非について改めて考えた記事をQuick Sproutから。 — SEO Japan

penguin 2.0

ゲスト投稿は、数あるリンク構築の手法の中でも特に人気が高い。SEOの効果が大いにあるため、ブロガーの下には、ゲスト投稿を受け入れているかどうかを問う多数のeメールが寄せられている。

そんな中、ペンギン 2.0が発動されたが、ゲスト投稿の効果はまだ落ちていないようだ。しかし、ゲスト投稿を介してリンク構築を行う仕組みは、ペンギン 2.0の影響を受けると思われる。

以下に、ペンギン 2.0がゲスト投稿に及ぼすインパクトを挙げていく:

変化 #1: ソーシャルシグナル

ツイート、共有、さらには、フェイスブックのいいね!が多ければ多いほど、プラスに働くはずであるこのルールは今でも大半のケースに当てはまるものの、裏でFiverrを使ってこのシステムを操作している人達がいる。

5ドルで100本のツイート、いいね!、あるいはその他のソーシャル共有を買うことが出来るのだ。

検索エンジンがソーシャルシグナルに着目し、ウェブサイトのランキングを決めている点はご存知だとは思うが、ペンギン 2.0が発動された結果、検索エンジンはソーシャルシェアのカウント数ではなく、誰がシェアしているかを重要視するようになると私は見ている。例えば、200名の影響力のある(そして、ロボットではない)人物のネットワークを持つユーザーが記事を共有する場合、2000名のボッタやスパム提供者のネットワークを持つユーザーよりも重視されるだろう。現時点ではカウントのみが重視されていても、やがて共有するユーザーの質が反映されるようになるはずだ。

また、グーグルは、ユーザー自身が、自分のソーシャルプロフィールで投稿した記事をシェアしているかどうかにも注目する可能性が高い。自分のゲスト投稿をツイートする、または、いいね!していないなら、質の低い記事を作成していると推測されるためだ。

解決策: 自分のソーシャルプロフィールで共有したくなるほど優れた記事を作成しよう。また、ソーシャルメディアのフォロワーが多いインフルエンサーとのネットワーク作りを始める必要がある。コンテンツの質が本当に高いなら、共有してもらえる可能性は十分にある。さらに、ソーシャルメディアのファンが多い同業界のサイト全てに連絡を取るべきである。リンクを張ってもらうよりも、ツイートやいいね!してもらう方が遥かに確率は高いからだ。

変化 #2: オーサーランク

オーサーランクを利用するライター達が増え始めている。オーサーランクを使うと、グーグルは、コンテンツをどこで配信しているのか、また、ウェブ上でどのように評価されているのかを把握することが出来るようになる。

継続して優れたコンテンツを作成しているなら、どのサイトに投稿しているかに関わらず、グーグルにコンテンツを重要視してもらえるようになる。

一方、劣悪な記事ばかり投稿している場合もグーグルは把握し、投稿内のリンクの価値を軽視する。ハッフィントンポストで投稿していようが、知名度の低いブログに寄稿していようが、リンクを得るためだけにゲスト投稿していることがグーグルに伝わると、リンクを張る全てのページの価値が下げられてしまう。

つまり、グーグルは、サイトだけではなく、オーサーの価値も下げていくのだ。

解決策: 投稿する記事を今以上に厳しく選別する。 並外れて優れたコンテンツを書く方法が分からないなら、コピーブロガープロブロガー等のブログを参考にしよう。記事の作成に必要な知識を全て得られるはずだ。私がコンテンツを作成する方法を知りたいなら、このガイドラインに従うか、あるいは、 ビジネス向けのゲスト投稿に対するこのガイドに目を通してもらいたい。

変化 #3: リンクを低く評価する

ご存知のように、オーサーのバイオグラフィー経由のリンクの効果は、以前と比べると落ちている。このタイプのリンクは、さらに軽視されるようになるだろう。

また、グーグルは、重要視するリンクを選ぶ基準を高くしていくだろう。

キーワードが詰まったアンカーテキストのリンクをゲスト投稿の1~2行目に掲載している場合、このリンクの価値は低く見積もられる可能性がある。同じインフォグラフィックを複数のブログで繰り返し投稿している場合も、やはりリンクは軽視されるだろう。

コンテンツを容易に投稿することが出来るため、このように規制を強化せざるを得ないのだ。ただ、料金を支払い、マッシャブルやハッフィントンポスト等の人気の高いブログでインフォグラフィックを投稿して被リンクを獲得することが出来るものの、このタイプのリンクが、有名なサイト側から張ってもらえたリンクと、同一視されてしまう

解決策: 容易なリンク構築のメソッドに頼るのではなく、価値を提供することに焦点を絞るべきである。素晴らしいコンテンツを作成すれば、自然にリンクを張ってもらえるはずだ。また、インフォグラフィック等、デザインのスキルを活かし、コンテンツと組み合わせることで、基本的なインフォグラフィックを共有することで得られるリンクよりも、遥かに質の高いリンクを得られるだろう。4万5,000ワード以上で構成されるインフォグラフィック、上級者向けのSEOガイドが典型的な例である。

変化 #4: サイトの価値を低く評価する

一貫して一つのサイトにリンクを張っているサイトは、ペナルティーを受ける可能性がある。グーグルは、ウェブマスターに様々なサイトにリンクを張ってもらうことを望んでいる。とりわけ、オーソリティサイトへのリンクは理想である。優れたコンテンツを作成しているなら、自然にこの取り組みを実施しているはずである。

例えば、私はウィキペディア、フォーブズ、そして、その他の複数のオーソリティサイトに何度もリンクを張っている – これはグーグルを操作しようと試みているからではなく、このようなサイトが良質な情報を提供しているためだ読者にメリットがあるなら、リンクを張る価値はあるはずだ。

また、関連しないコンテンツを投稿しているサイトは、今後、ペナルティーの対象になるか、あるいは、リンクを軽視されるようになる。例えば、ドッグフードに関するブログが、ローンのサイトにリンクを張っているなら、明らかに問題がある。どう考えても筋が通らない

また、コンテンツ内でスパムリンクをプッシュするブログも、価値を低く評価される可能性がある。1度や2度程度なら、特に問題視されないと思うが、定期的に実施している場合、グーグルに睨まれるだろう。

解決策: ゲスト投稿を実行するブログを選ぶ際は、スパムサイトにリンクを張っているサイトを候補から外し、関連性の高いサイトを選ぼう。また、ゲスト投稿を行う際は、読者にプラスに働くその他のサイトにリンクを張るように心掛けてもらいたい – たとえそのサイトが競合者であっても

変化 #5: 共起

自分のウェブサイトを話題に上げてもらっても、リンクを張ってもらえないケースがよくある。私にとっては日常茶飯事であり、とりわけオーソリティレベルの高いブログによく見られる。

フォーブスやその他のニュースサイトの多くは、Quicksprout(私のサイト)に言及してくれても、リンクを張ってくれないことが多い。

事実、検索を実施し、最近私のサイトに言及した100のサイトを調べた結果、私のサイトにリンクを張っていないサイトが29%に達していたことが分かった。

継続的にゲスト投稿を行い、自分のサイトに被リンクを張っていると、最終的にサイトにマイナスの影響を与える可能性がある。グーグルは、自然なリンクの比率を把握しており、この範囲を飛び出してしまうと、損害を及ぼすリスクがあるのだ。

解決策: 毎回自分のサイトにリンクを張らないように注意する。読者に情報を与え、自分が学んだことを他の人達と共有するために、優れたコンテンツを作成するべきである。この方針は、言及してリンクを張ってくれるサイト、そして、言及するもののリンクを張ってくれないサイトの比率を改善する上でも有効である。

結論

今回紹介した変化の一部は、ペンギン 2.0とは関係ないが、今後のアルゴリズムのアップデートの対象になっていると私は考えている。現段階では問題視されていなくても、グーグルが永遠に見逃すとは考えにくい。


この記事はQuicksproutに掲載された「Penguin 2.0: How Guest Blogging Will Be Affected」を翻訳した内容です。

ゲスト投稿は集客やオーサリティ確立の手法として重要であるものの、余りSEOを意図しすぎた記事作成・拡散方法は今後、特にペンギン2.0の襲来を前に、危険だというお話でした。ゲスト投稿に限らない話ですが、手法レベルでSEOを意識しすぎると、Googleの厳しいペナルティやフィルターにかかる可能性が高い今日現在のSEOなんですよね。これまで必死にテクニカルなSEOを研究・実施してきた努力はどうなるんだ、という話ですが、皆が皆がSEOを意識し、一部以上の人が過激なSEOに手を染め順位操作を目論んでいる時代ですから仕方ないといえば仕方ありません。

大枠の戦略・戦術レベルでSEOを意図・理解・活用したプランニングを行い、後は余り詳細にこだわりすぎず日々潜在&既存個客に対する積極的な情報発信を行っていく、というのが定番ながら絶対的な勝利への最短ルートのようです。 — SEO Japan [G+]

手動ペナルティを受けた際の対処方法をマット・カッツに訊く

久々に純SEOな記事を、、、ということで今回はマット・カッツにサーチエンジンランドがインタビューを試み、手動ペナルティーを受けた時の対応方法について色々聞いてみたSEO担当者必読の記事をお楽しみあれ。 — SEO Japan

google-penalty-squareグーグルからペナルティーの通知を受け、その理由が分からない場合、ウェブマスターはどうすればいいのだろうか?グーグルのウェブスパム対策部門を統括するマット、カッツ氏は、ウェブマスター向けのヘルプフォーラムを利用することを薦めている。それでも問題が解決されない場合は、再審査リクエストを行い、ペナルティーの詳細を教えてもらうことが出来るようだ。

あるページにスパムが見つかり、モジラが「手動」ペナルティーを受けたことが、今回の騒動のきっかけであった。また、先月には、サイトの1ページに向けられたリンクが原因でBBCが「不自然」なリンクに関する警告を受けていた。

幸いにも、ペナルティーは特定のページのみに対して課されていた。しかし、通知にはこの点が明示されていなかったため、混乱を招いていた。さらに、どちらのサイトも大量のページを抱えており、問題のページを探す作業は、ミッション・インポッシブルに近いと言わざるを得ない。

実は、グーグルは、このタイプの通知の“分かりやすさ”について神経を使ってきた。昨年、不自然なリンクに関する警告(日本語)を送ってパニックを引き起こし、その後、無視しても構わないと告げ、さらなる混乱を招いていた過去があるためだ。グーグルは、URLの例を提示する取り組み(日本語)を始めている。さらに、今月の始めには、再審査リクエストを投稿すると、サイトの問題点を“明確”に指摘してもらえると明言していた。

対処に関するQ&A

通知を送信する際に問題点を明確に示すことで、パブリッシャーにとって、グーグルのサポートフォーラムで活動するボランティアの人達にとって、そして、グーグル自身にとって、大幅に時間を節約することが出来るような気がする。そこで私はその他の質問と共にこの疑問を、グーグルのウェブスパム対策チームを引きいるマット・カッツ氏にぶつけてみた。以下にeメールを介して行ったインタビューの内容を掲載していく:

Q. 通知を送信する際に、とりわけ特定のURLが関係している場合、可能な範囲で問題点をウェブマスターに明確に示すべきではないでしょうか?

グーグルは、ウェブマスターに送信するメッセージの内容を大幅に改善しており、今後も、より具体的で、対処することが可能なメッセージを送る方法を検討していきます。

Q. 通知を受けたら、より具体的な情報を得るため、再審査リクエストを介してグーグルに連絡を取り、問題点に関して、詳しいアドバイスを得ることは可能なのでしょうか?

ウェブスパムに関する通知を受けた場合、手動のウェブスパムのアクションが発動されたことになります。メッセージが明確ではなく、より詳しいアドバイスが必要なら、ウェブマスターのSEOフォーラムで質問することを私は薦めます。問題が解決されたら、再審査リクエストを投稿しましょう。

再審査リクエストを投稿した後、グーグルは、リクエストが承認されたかどうか、あるいは、さらなる作業が必要とされているかどうか等、リクエストの処理に関する情報を提供します。ウェブマスター全員に1対1で対処することが出来るほど多くのスタッフを抱えているわけではありませんが、一部のリクエストには、詳しい情報やアドバイスを提供しています。

Q. 具体的なアドバイスを得られない場合、ウェブマスターは何をすればいいのでしょうか?BBCやモジラ等のサイトの運営者は、大量のページから1つのページを探す上で、具体的にどのような対策を取ればいいのでしょうか?

この点は、ウェブマスターフォーラムを利用することを薦めるアドバイスに当てはまると思います。

手動のペナルティー Vs. アルゴリズムによるペナルティー

それでは、このアドバイスを総合的に検証していく。

まず、グーグルは2つのタイプのペナルティーを用意している。手動ペナルティーとアルゴリズムによるペナルティーである。グーグルは「アクション」や「調整」と呼んでいるものの、基本的にはペナルティーと何ら変わりはない。手動のペナルティー、または、アルゴリズムによるペナルティーを受けた場合、一部のコンテンツ、あるいは全てのコンテンツのランキングは、アクションが発動される以前と比べて大幅に落ちる。

昨年、投稿した「Google、手動ペナルティをほぼ100%ウェブマスターへ報告」(日本語)では、この2つのタイプの詳細、どちらのタイプのペナルティーを受けたのかを見極める方法、そして、アルゴリズムによるペナルティーを受けた場合の対処方法を説明している。 「リンク無効化ツールを使ってペナルティーを解除する方法」でも、ペンギンアップデート等のアルゴリズムによるペナルティーを受けた際の対処方法を紹介している。

手動ペナルティーを受けた理由を解明するには

手動のペナルティーを受けた場合、ウェブマスターは、ほぼ100%ペナルティーの存在を把握することが出来る。グーグルが通知を送るためだ。昨年の秋から、ほぼ全てのケースで通知がウェブマスターに送られるようになっている。

手動のペナルティーの場合、問題を解決し、その後、再審査リクエストを投稿して、グーグルに伝える必要がある。しかし、何が問題なのか、どのページが問題とされているのかが分からない場合は、どうすればいいのだろうか?

カッツ氏は、ウェブマスターは、グーグルが運営するウェブマスターセントラルのヘルプフォーラムで助けを求めるべきだとアドバイスしている。このフォーラムでは、投稿されたサイトの問題点に関するアドバイスをボランティアの人達が送る活動が行われている。

しかし、ボランティアは、サイトの問題点を把握しているわけでもなければ、グーグルの従業員でもない。当然ながら、サイトが手動のペナルティーの通知を受けた理由に関するデータにアクセスする権限を持っていない。つまり、事実上、問題点を推測しているに過ぎない。優れた、経験に基づく推測が行われるかもしれないが、完全に的外れな推測が行われる可能性もある。

フォーラムもいいけど…

BBCの件に関しては、このディスカッションをご覧になれば分かるように、不自然なリンクの通知を受けた理由を解明することが出来たボランティアは一人もいなかった。気にする必要はないと指摘する人達が何人かいたが、グーグルは、何らかの通知を受けたら、放置するべきではないと明言している。

最終的にグーグルの従業員が介入し、1本の記事に向けられたリンクが原因であり、サイト全体に影響を及ぼすものではないと保証していた。しかし、それが実際にどのページなのかは明示しなかったようだ。

モジラに関しては、ボランティアの人達の間で活発な議論が行われ、助けを求めたモジラの代表者に対して、サイト上のスパムと思われるページの例を豊富に挙げていた。しかし、当該のページを見つけることに成功したボランティアは一人もいなかった。そのため、再びグーグルの代表者が介入し、調べるべき場所に関するヒントを出し、その後、カッツ自身が現れ、問題のページを特定した。

つまり、サイトの規模に関わらず、パブリッシャーは、グーグルのペナルティーに関するアドバイスをフォーラムで求めたところで、大勢のボランティアが、実際の問題とは異なる問題を解決するために無駄骨を折るだけで終わる可能性があるのだ。

浮き彫りになった問題を解決することも可能だが、それは違反とは無関係であり、違反自体が解決されない限り、ペナルティーは解除されない。

ペナルティーが交通違反切符だったら

これは、車を運転している際に警察官に止められ、車に問題があるために交通違反の切符を切られるケースに似ている。しかし、切符には、車が安全ではないと記されているだけで、何が問題なのかは明確に記述されていない。

問題を解決する必要があるため、修理のプロに相談する。テールライトが壊れていることに気づき、修理してもらった。さらに、タイヤ圧が低過ぎることが判明し、修理してもらった。どちらかの問題が原因で切符が切られていた場合は、問題点を解決したことを法廷で証明すればいいだけだ。

しかし、フロントガスにひびが入っていることが原因であり、誰もそのことに気づかなかった場合、車を運転することは出来ない。

リクエストの投稿

以上の点を踏まえ、昨年のように(日本語)、今後、グーグルがさらに多くのチケットをグーグルが切るなら、ウェブマスター側としては、理由を詳しく教えてもらいたいはずである。単一のページが問題なら、当該のページを指摘するのは、それほど面倒とは思えない。 そもそも、グーグルの従業員は既にサイトを確認し、特定の理由を挙げて通知を送付しているのだ。

しかし、現実を受け止めるしかない。通知を受けても、原因が明記されていない可能性がある。その場合、次の2つの選択肢から対処方法を選ぶことになる:

  • 原因だと思った場所を修正し、再審査リクエストを投稿する
  • 問題点に関するアドバイスをフォーラムで求め、妥当と思われる問題点を修正し、再審査リクエストを投稿する

カッツ氏は、フォーラムで何が“解決”されるのか明言していない。実際に、一部の質問は無視され、また、“最善の答え”が提供されない場合もある。個人的には、質問を投げかけ、反応を見て、最善の判断を下すべきだと思う。数日間経過しても何も解決策が提示されないなら、詳しいアドバイスが必要な点を明記し、再審査リクエストを投稿しよう。

やはり、グーグルは、再審査リクエストに応答し、問題を解決しようとする姿勢が見られるならば、ペナルティーを解除するか、あるいは、改善されていない問題点について明確な説明を行うべきである。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Q&A With Google’s Matt Cutts On What To Do If You Get A Manual Penalty」を翻訳した内容です。

フォーラムでアドバイスを求めるというのは日本においてどこまで有効なのかわかりませんし、マット・カッツの回答自体も記事も指摘しているように100%クリアでない点もありますが、ペナルティを受けた時の対策の現状を理解する、という意味では貴重な情報源でした。日本でも以前に比べると(適切な対応を行えば)ペナルティ解除が行われる事例が増えているようですが、まだまだ対応面では不十分な点もあるようですし(ま、元々SEOやりすぎたサイトのせいといえば仕方ないのかもしれませんが、長年過剰なSEOを容認・放置してきた、結果サイト側もSEOをやりこみ続けるしかなかった点も多少考慮してほしいです・・・)今後のさらなる改善に期待したいですね。– SEO Japan [G+]

究極のAuthor Rank(オーサーランク)講座

コンテンツマーケティングの台頭やGoogle/SEOの進化で注目されるAuthor Rank(オーサーランク)の概念。過去にも幾つか記事で紹介してきましたが、今回はコンテンツマーケティングの巨頭CopyBloggerから初心者から上級者まで参考になる決定版的な記事を。 — SEO Japan

“Author Rank(オーサーランク)”という言葉を口にすると、オンラインライターは大抵、首をかしげるか、片方の眉を上げる。

彼らは恐らくそれについて聞いたことはあるが、それは全く異なる動物だと定義している

なぜなら、それは現実よりも伝説のように思え、しばしば混乱を引き起こすことがある不明瞭なGoogleアルゴリズムについて言及しているからだ。

しかし、もしあなたが私が書いた過去の記事を読んでいるのなら、Author Rank(Google+、Search + Your World、オーサーシップ・マークアップ)の背後にある開発が、あなたのウェブサイトにより多くのトラフィックをもたらし、あなたのオンライン・ビジビリティを高め、オンライン・オーソリティを確立するということに恐らく気が付いているだろう。

つまり、Author Rankと呼ばれるものには確固たるメリットがあるのだ。しかし、それらのメリットを活かすのは手ごわいかもしれない。あなたは、もしかすると以下のような疑問を持っているのでは…

  • どこから始めればいいのか?
  • 自分は技術的なスキルを持っているのか?
  • それは自分にとって効果があるのか?
  • それが機能していることをどうやって知るのか?
  • 自分は何を成し遂げようとしているのか?
  • これをする時間があるのか?

このアルゴリズムに取り組むのに必要なリソースを持つことができない(もしくは、持っていない)ために、注目やオーソリティやリードを棚上げにする恐れがあるという考えをこれらの心配と合わせると・・・不安が高まる。

うまくいけば、この記事が(このシリーズの前の記事と同様に)その不安をいくらか解消するだろう。

Author Rankの概要

最初から始めよう。

Author Rankは、2005年にGoogleが申請したAgentRankと呼ばれる特許から生まれた。私は、Google+でオーソリティを築く7つの方法(日本語)の中でこう書いた:

AgentRankは、本来、“エージェント”(ライターやその他のコンテンツクリエイターのこと)のためのデジタル署名を作って、その後、彼らのコンテンツ(コメント、ソーシャルシェア、リンク)への大衆の反応に基づいて評判を蓄積するものだ。

ここでの重要な特徴は、このスコアが“ポータブル”だったことだ。それはサイトには結びついておらず(つまりウェブを横断しない)、人(それを作る人)に結びついていた。しかしながら、あなたが“エージェント”を特定するプラットフォームを確立しない限りは、それをするのは不可能だ。

上記特許の1つの問題は、アイデンティティがポータブルではなかったことだ。それは可動性のものではなかったのだ。だから、Googleはその特許をAuthor Rankへとアップデートして、オーサーがGoogle+のアカウントとオーサーシップ・マークアップを埋め込んでいる限りは、オーサーのアイデンティティをウェブ中で追跡できるようにしているのだ。

うん、自分の言葉を引用してみた…

Googleは、スパマーが検索ランキングを操作することを許していたPageRankの抜け道に迫っていた。コンテンツは間違いなく王様だったが、王座は空っぽだった。

つまり、GoogleアルゴリズムをAuthor Rankのようなものでアップデートすることの背後にある目的は、証明されたオーサーに高いビジビリティとクリックスルーを与えて報いつつ、匿名プレイヤーにペナルティーを科すことなのだ。

AJ Kohnは彼のAuthor Rankに関する記事の中でこんなことを言った:

…Google+(アイデンティティのプラットフォーム)のローンチとrel=author(デジタル署名)を一緒にして、アクティビティとエンゲージメントを採掘する2つの会社(PostRankとSocialGrapple)の買収を加えると、Googleがデジタルコンテンツの殺到に対処するためにAuthor Rankを使用することを切望しているのは明白だ。

ついに…目的と手段が正しく並んだ

Author Rankスコアとはどんなものなのか

Author Rankは理屈のままであるが(それをサポートする強力な証拠はある)、コンテンツクリエイターは恐らくPageRankでページ持っていたスコアによく似たスコアを持つことになるだろうと言ってもよいだろう。

あなたのAuthor Rank(以後“AR”と呼ぶ)のスコアは何に基づくのだろうか?

それは、オーサーがもたらす価値が全てだ。そして、その価値は、あなたが誰で、あなたが誰と付き合い、あなたが何を作るかに基づく。まず、あなたのGoogle+アカウントから始めよう:

  • 参加の度合い – Google+での参加が多いことは、高いARスコアを意味する。Googleはあなたが共有するコンテンツを詳細に評価することさえあるかもしれない:あなたはテキストを投稿しているのか、動画なのか、画像なのか?オリジナルの作品を作っているのか、他の人の作品を再シェアしているだけなのか?リンクをしたり、コメントをしたりしているか?受け取ったコメントに返答しているか?ハングアウトをしているか?コミュニティに参加しているか?それらのチャンネル内であなたの参加具合はどんな風に見えるのか?プロフィールを具体化しているか、Circleを作ったか?
  • オーディエンスの規模 – Google+上にどれくらいのコネクションを持っているのか?何人の人があなたと繋がっているか?それらのコネクションのクオリティは?あなたと繋がっているソートリーダーはいるか?
  • コンテンツとのやり取り – Googleは恐らく、あなたが他のコンテンツとどのようにやり取りするかも見ている。あなたは質の高いコメントを残しているか?人々はあなたのコメントやレビューに返答しているか?あなたのコメントは+1を獲得しているか?

もちろん、あなたのスコアはGoogle+アカウントだけと結びついているわけではない。Googleは、自分たちのソーシャルネットワークの外部にあるコンテンツの要素も利用する。

例えば、Googleは以下のようなことを見る:

  • あなたが発行したコンテンツの平均PageRank – PageRankのコンセプトについて知識がないなら、Danny Sullivanの記事、What Is Page Rank? A Guide for Searchers & Webmastersをチェックしよう。
  • 他のソーシャルメディアプラットフォームでのオーソリティ – Googleは、他のソーシャルメディア上のあなたのプロフィールを、それらのサイトから受け取る限られたデータを基に因数分解しようとするだろう。
  • トップレベルのオーソリティの指標WikipediaThe New York Times、大学または政府のサイトなどの権威あるウェブサイトにおける言及は、あなたがその分野で著名なエキスパートであるということをGoogleに示す。

しかし、Googleはあなた自身のウェブサイト上のコンテンツも見るということを忘れないこと:

  • コンテンツの質 – あなたのコンテンツは便利で、オリジナルで、超具体的か?読者はあなたを見つけると、しばらくそこにいるか?Pandaはそれを罰するだろうか?誰があなたのコンテンツを共有しているか?それはどれくらいの頻度なのか?権威あるサイトがそれにリンクしているか?
  • コンテンツの量 – あなたは自分のサイトにどれくらいの頻度で投稿するか?他のサイトはどうか?そのコンテンツの質はどうか?他のサイトに投稿する時、同じクオリティのシグナルを獲得しているか?

ここから核心に移る。

Author Rankのカンニングペーパー

以下のリストでは、あなたはAuthor Rankの要素を活用する方法を知ることになる:

  • Google+アカウントを作成する – これは簡単だ。必ず堅実な略歴を作ること。自分の専門知識の分野を特定するキーワードを使用すること。そして、Google+で私たちをフォローするのを忘れないこと。
  • オーサーシップ・マークアップを埋め込む – Googleが初めてオーサーシップ・マークアップを公開した時、それは手ごわかった。私は、クライアントのためにこのプロセスを説明しようとしていくつかのガイドを書いたが、それは簡単ではなかった。Googleは、オーサーシップ登録ツールを用いてこのプロセスを簡略化した。しかしながら、もしあなたがWordPress用のGenesis Frameworkを使用しているなら、ほんの数分でやってのけることができる。必ず、自分のGoogle+プロフィールと関連付け、見栄えのいい顔写真を使用し、リッチスニペット・ツールを使って自分のステイタスをチェックすること。
  • ソーシャルサイトでの活動を増やす – ソーシャルメディアサイト、特にGoogle+での交流にいくらかの充実した時間を注ぐこと。自分のトップ3に焦点を合わせるのだ。例えば、私にとってそれは、自分のブログとTwitterとGoogle+になる。あなたにとっては、それはGoogle+とPinterestとLinkedInを意味するかもしれない。
  • インフルエンサーと繋がる – 友人やソートリーダーからコンテンツを再共有する習慣を身に付けること。彼らの投稿に“+1”したり、知的なコメントをする。Google+に面白い投稿を書いたり、これらのインフルエンサーを名前付きで引用する。彼らがすでに作ったコンテンツを足場として、再共有の中でそれに追加したり、彼らの仕事に食ってかかるのだ。
  • 優れたコンテンツを作って配信し続ける – あなたは最終的にこれに基づいて判断される。これは、Author Rankの裏にいるライターの質的な経歴を中心となって後押しする。よく考えられた、役に立つブログ記事を書いて配信し、権威あるひとそろいのコンテンツを築き続けるのだ。

現在、オーサーシップ・マークアップの埋め込みの採用率はあまり振るわないが、自分のコンテンツを主張することには、はっきりとしたメリットがある。だから、ためらわずに、より高いクリックスルーから恩恵を受けようではないか。

あなた次第

あなたがGoogle+アカウントを開くまでは、誰もあなたを水の中に押し込むことはない。彼らは、あなたがオーサーシップ・マークアップで自分の記事を主張するまでは、定規であなたの拳をたたくことはない。彼らは、あなたが優れたコンテンツを作るまでは、あなたから睡眠を奪うことはない。

素晴らしいライターになること、そのライティングによって功績を認められることは、あなた次第だ。

そこでお願いがある。もしあなたが、偉大になるという願望をほんの少しでも持っているライターなら、pull a Cortez、自分の後ろにいる船を沈めるのだ。そうすれば、もう後戻りはできない。

今年は、あなたがストーリーの主人公になる年になると宣言するのだ…今年は、あなたが采配を振るう年なのだと宣言するのだ。

全てはあなた次第だ。


この記事は、CopyBloggerに掲載された「The Writer’s Author Rank Cheat Sheet?」を翻訳した内容です。

基本概念から各種ティップス、実践法までうまくまとめた、少し肉付けすれば十分本一冊分のなりそうなレベルで充実した記事でした。オーサーランクを言葉は知っていても何となく漠然と理解していた方もこの記事で大分その意味や重要性、使い方が理解できたのではないでしょうか。記事の最後にもあるように、後はあなた次第です。 — SEO Japan [G+]