BotifyはGoogleの検索クローラーGooglebotがあなたのページを訪れるようにしてくれる新種のSEOサービス

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Google検索のランクが、企業の浮沈を決める。検索結果の上の方に出ないと、あなたのサイトは訪れる人も途絶え、閑古鳥が鳴く。

では、Googleはどうやって、検索結果の登場順位を決めているのだろう? それを決めているのは、インターネット上のあらゆるサイトを這いまわって、検索結果の元となるインデックスを作っている、GooglebotというGoogle独自の自動運転ソフト、というかスクリプトだ。このスクリプトは仕様等が公開されていないので、Webサイトの作者が検索エンジンのクローラー(crawler, 這いまわり屋)の特性に合わせたSEOをやるのは、ほぼ不可能だ。

そこで、クラウドサービスとして提供されるBotifyは、あなたのWebサイトを調べて詳細なSEO分析を行い、何をすべきかを指南する。今日のDisrupt NYでデビューしたこのフランスの企業は、すでに720万ドルを調達しており、顧客の中にはeBay, BlaBlaCar, Expediaなどの大物の名も見える。

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Botifyは、いくつかの点でこれまでのSEO屋さんとは違っている。

第一に、あなたのサイトのどのページをGoogleがクロールしたかを検出できる。GoogleがWebサイトをクロールすると、そのサイトのサーバーのログに痕跡が残る。Botifyがそのログを見ることができれば、Googleのクローラーがどのページを訪れたかが分かる。

ユーザーはBotifyをクローラーとして利用することもできるが、そのクローラーの能力、一つのWebサイトから訪れる他のWebサイトの数1億5000万は、同社に言わせると世界記録だそうだ。なおユーザーは、自分のサイトのサーバーの能力に合わせって、このクローラーの速度(毎秒10〜200サイト)を指定できる。

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CEOのAdrien Menardによると、“Googleがクロールしないページは検索からのトラフィックが生じないので、サイトの売上に貢献しない。Googleのクローラーがそのページを訪れるようにすることが、そのWebサイトの必須の経営課題だ”。

そのためにBotifyが勧める策は、多くのSEOコンサルタントが言うように、そのページのコンテンツを増やすことではなく、“サイト全体の構成を改善して、効率を高める”ことだ。

たとえばそれは、内部的リンクの構造を、Googleのクローラが各ページを訪れやすいように組み替えること。また、各ページをロード時間の短い軽いページにすることも、重要だ。

こういう、密度の濃いSEOは、大きなWebサイトに合っているだろう。Botifyの料金体系もそのことを示唆していて、最低料金が対象URL数500万、月額500ドルだ。エンタープライズプランでは月額1万ドル以上になる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Search Engine Landによるランキングファクターの一覧表とその読み方。

Search Engine Landが作成したランキング要素の一覧表についての記事となります(フルサイズの一覧表はこちら)。2011年に初めて作成され、定期的に更新されていますが、最新の更新は2015年の6月でした。今回の記事は、一覧表が更新された時期に掲載された記事となるため、実はけっこう前の記事です(笑)。ただし、表の見方などはそこまで変更するものでもありませんので、改めて紹介させていただきます。来月にSMX Advanced(SEO Japanは不参加)が開かれますが、恒例のランキング要素についてのセッションもあるため、新情報が追加されるかもしれません。まずは、現段階の最新版をご確認いただければと思います。– SEO Japan

*記事内のリンク先は全て英語となっております。
*一覧表のフルサイズはこちらからダウンロードできます。また、本記事下部に、全ての要素の解説と表の読み方も記載しています。

3つの新しい要素が新たに加わった。Vertical Search(バーティカルサーチ) 、Direct Answers(ダイレクトアンサー)、そしてHTTPSである。また、全要素の中でモバイルと構造化データがの重み付けは増加している。

Search Engine LandによるSEOのランキングファクター・テーブルの最新版がリリースされた。2011年に、検索エンジン最適化のフレームワークを初めて公開してから、第三版となる。下記に、今回新しく加わった要素や変化した要素の概要を、テーブル全体の要素の紹介と併せて記載する。

1.テーブル作成の目的とねらい

ランキングファクターのテーブル作成の目的は、サイト作成者に検索エンジン最適化を成功させるために必要な基本的な項目に焦点を当ててもらうためである。つまり、このテーブルの目的は、Googleが使用している200個のランキングファクターや、1,000を超えるサブファクターの全網羅リストを作成することではない。また、ランキングの上位表示を狙う特定のキーワードをHTMLのタイトルタグに始めに記載するべきだ、といったアドバイスを送るものでもない。さらに言えば、Facebookのいいね数が、ランキングを押し上げる要素か否かを議論するためのものでもない。

このテーブルは、SEOの初心者も上級者も含む、広範囲の人たちに向けた、SEOにおける重要で一般的なトピックへのガイドとなるように設計されている。タイトルタグは、一般的に重要な要素である。こうした要素の全てを説明がつくようなものにすることを心がけている。また、ソーシャルシェアは、一般的に、SEOにとって良いものとされている。特定のネットワークに注力せず、ソーシャルシェアを目指すことだ。

このテーブルの狙いについてさらに理解を深めたいのであれば、2011年に紹介した際の記事2013年にアップデートした際に紹介した記事を読むことをおすすめする。

2.このテーブルがカバーしている範囲

2つの主要なクラスがある。

  • On-The-Page(内部要素):
    大部分をサイトオーナーがコントロールできる要素。
  • Off-The-Page(外部要素):
    大部分が他者からの影響があり、自身のサイトと直接結びついていない要素。

また、上記2つのクラスは、さらに7つのカテゴリーに分類される。

  • Content(コンテンツ)
    コンテンツや素材(サイトの構成要素)の品質に関連する要素。
  • Architecture(アーキテクチャ)
    サイト全体の機能に関する要素。
  • HTML
    Webページに特化した要素。
  • Trust(信頼度)
    サイトの信頼性や権威性に関連する要素。
  • Links
    ランキングに影響を与えるリンクについての要素。
  • Personal
    ランキングに影響を与えるパーソナル検索に関する要素。
  • Social
    ランキングに影響を与えるソーシャル上の推薦について要素。

テーブル全体は37の要素で成り立っている。HTMLのタイトルタグの記述から、訪問者のエンゲージメントの獲得まで、多岐にわたる。下記に、要素のみ切り取ったテーブルを記載する。

3.テーブルの使い方

全ての要素は2つの文字で表示されている。最初の文字はその要素が属するカテゴリー(上記に記載した7つ)を表している。例えば、AはArchitectureを表している。2つ目の文字は要素自身を表している。例えば、mはMobileを表している。2つを組み合わせ、Amと表記している。

各要素はそれぞれ重みを持たせている。これは、全体と他の要素と比較し、それぞれの要素がどの程度注力すべきかを表している。+3が最も重要なもので、+2、+1となるに連れ、重要度は低下していく。

また、複数の要素が組み合わされることによって、効力が発揮されることも理解しておこう。何か一つの要素が成功を約束することはない。しかし、いくつかの要素を組み合わせることで、仮に重要度の低い要素であっても、あなたの希望を満たすものとなる。

Violationsはネガティブな要素だ。サイトの順位を下落させてしまう恐れのあるスパム的な行為である。こうした要素は使用すべきではない。他の要素と異なり、Violationsとなる要素はどのカテゴリーに属しているかにかかわらず、Vから始まっている。それらの要素がViolationsであることをすぐに確認するためだ。重み付けに関しては、-3が最もネガティブであり、-2、-1と続く。

我々のSEOガイドも変更され、テーブルの変更が全て反映されている内容になっている。また、それぞれの要素についての深い説明も加えている。こちらのガイドもぜひ確認して欲しい。

4.変更点と調査

去年から、Search Engine Landの編集部は、このテーブルに新たに追加すべき要素について議論を重ねてきた。ある要素はテーブルから落とすべきか、重み付けを弱めるべきか、また、ランキングへの影響が強まった要素はどれか、などを丁寧に吟味してきた。

さらに、既存の要素についての解釈を求めるため、著名な方に質問をするなどの調査を行っている。新たに含める要素と、削除を検討した要素(IdentityとAuthorship)についてのコメントも依頼した。この調査により、400を超える返信をいただいた。各人の協力に感謝の意を表する。

2015年版のテーブルには3つの要素が新たに追加され、4つの要素の重み付けが強まった。全体の要約は下記に記載している。変更した箇所についての興味がなければ、それらは読み飛ばしてしまってかまわないだろう。

5.新しい要素

  • Cv: Vertical Search(バーティカルサーチ)
    “10個の青文字のリンク”の時代はとうの昔に終わった。現在は、画像、ニュース、動画、ローカル検索など、リッチな検索結果がバーティカルサーチから提供されているため、バーティカルサーチを重要な要素として含めることにした。上記の調査でも賛成を得られ、重み付けの平均は1.7であった。我々はバーティカルサーチのデビューに、+2の重みをつけた。
  • Ca: Direct Answers(ダイレクトアンサー)
    今日の検索エンジンはダイレクトアンサーを検索結果に含めている。しかし、ダイレクトアンサーに採用されたとしても、ダイレクトアンサーの内容が十分であり、そのサイトへのクリックが発生しないという場合でも、そのサイトにとっての恩恵はあるのだろうか?我々の答えは、Yesである。まず、ダイレクトアンサーに採用されたということは、そのサイトへの信頼を示すことであり、他のクエリの場合も助けとなるだろう。次に、十分に興味を引く内容の場合、ダイレクトアンサーのソースとなれば、実際にはトラフィックを生み出すという証拠もある。ダイレクトアンサーの重み付けは、上記の調査では、1.8を獲得している。しかし、Search Engine Landではより適切だと思われる、+1をつけた。
  • Ah: HTTPS
    昨年、GoogleがHTTPSへの対応をランキングファクターに使用すると明言したため、この要素を追加することに悩むことはなかった。調査結果によれば、この要素は平均で1.5という数字が出ている。GoogleはHTTPS対応がランキングに与える影響はごくわずかだと述べているが、我々はこの要素に対し、+1を与えることが妥当だと判断した。

6.変更のあった要素

  • Am: Mobile(モバイル)
    元は+1であったが、今回の調査では平均で2.6という数字が出ている。四捨五入をし、+3にするほどではないと感じているが、GoogleとBingは共にモバイル対応をランキングファクターに使用していることからも、+2を与える価値は十分にあると考えている。ちなみに、我々はApp Indexingをモバイルの要素から切り離すことも考えていた。App Indexing単体では1.5という調査結果が出ているが、今回はApp Indexingをモバイルの一部として考えるべきだと判断している。
  • Hs: Structured Data(構造化データ)
    元は+1であったが、今回の調査の平均は2であった。構造化データの重要性が高まっていることに異論はないため、この要素を+2に引き上げている。
  • Th: History(運用歴)
    元は+1で、今回の調査では平均で2であった。これについても異論はないため、+2に引き上げている。
  • Te: Engagement (エンゲージメント)
    前回まではコンテンツのカテゴリに含めていたが、信頼のカテゴリに移動させている。調査結果では2.3という結果が出ているため、重み付けは+2のままにしている。
  • Vs: Stuffing(詰め込み)
    前回は-1であったが、今回の調査の平均は-2.6であった。四捨五入で-3にするほどでもないと判断したが、今回から-2に引き上げている。
  • Vp: Spam(スパム)
    前回は-1であったが、今回の調査では-2.6であった。この要素については、-3にすることが妥当だと判断している。
  • Va: Ads(広告)
    前回まではコンテンツのカテゴリに含めていたが、信頼のカテゴリに移動させている。今回の調査結果では-2.1という数字がでたが、-1に留めている。なぜなら、この要素は多くのサイトにとって比較的大きな問題ではないと考えているからだ。

7.変更はないが、注目すべき要素

上記までの内容でお分かりいただけただろうが、我々は調査結果を常にそのまま使用しているわけではない。調査結果が示す内容よりも、注意深いスタンスを取ろうとしている。下記に、今回の調査から分かった、注目すべき変化をまとめたいと思う。

  • As: Speed(スピード)
    調査結果では2.4という数字が出たが、Googleもこの要素が与える影響は僅かなものだと発言しているため、+1のままにしておくことが妥当だと判断した。
  • Au: URLs
    調査結果では2.2という数字が出たが、+1のままが妥当だと判断した。
  • Hh: Headers(ヘッダー)
    調査結果の数字は2.2。しかし、比較的影響の少ない要素であるため、+1のままに留めている。
  • Ti: Identity(アイデンティティ)
    Googleのオーサーシップがなくなったため、この要素を残すべきか、真剣に討論をした。調査結果では1.6という数字が出ており、削除するべきか迷うことになった。最終的に我々は、アイデンティティの特定方法がどう変化したとしても、重要性には変わりはないという結論に至っている。そのため、この要素はチャートに存続させており、前回と同様、+1を与えている。
  • Ln: Numbers(リンク数)
    今回の調査では1.9という数字が出ているが、四捨五入をして+2にすると大きすぎると感じている。また、Googleもリンクの質ではなく、(作為的に)数を目的にしているサイトにペナルティを与えているという現状もある。そのため、+1のままにしておくべきだと判断した。
  • Pc: Country(国)
    今回の調査結果では2.2という数字が出ているが、国別の特有の検索結果は非常に大きな影響を与えていると考えているため、+3が適当だと判断した。
  • Pl: Locality(ローカル)
    ローカル(町)要素は2.2という数字が出たが、国と同様、前回の数字のままの+3にすべきと考えている。強力な要素と考えるべきだろう。それほど大きな要素なのだ。
  • Ph: History(履歴)
    調査結果では1.8という数字がでており、前回の+3よりも低い数字となっている。+2に引き下げることも考えたが、+3のままにしておくべきと判断した。検索履歴は非常に大きな要素と考えるからである。
  • Ps: Social(ソーシャル)
    Google+の縮小もあったため、この要素を+2から+1に引き下げることも検討した。しかし、調査結果では1.6という数字が出ており、四捨五入すると+2になる。そのため、現状のままにすることにしている。
  • Ss: Shares(シェア数)
    調査結果では1.7という数字が出ており、四捨五入すると+2になる。しかし、この要素は、ソーシャルでシェアされた回数と信頼性やオーソリティの比較ではない。そのため、現状のまま、+1にしている。
  • Vh: Hidden(隠しコンテンツ)
    しまった!この要素を調査に含めていなかった!しかし、現状の-1が妥当と判断している。
  • Vp: Paid(ペイドリンク)
    調査結果では-2.2という数字がでているが、現状のまま、-3にしている。なぜなら、ペイドリンクでペナルティを受けた場合、復活が非常に難しくなるからだ。
  • Vp: Piracy(海賊行為)
    調査結果では-2.5となっており、四捨五入すると-3になる。海賊行為はペナルティの対象となるため、妥当な数字だと考える。しかし、多くの人がコンテンツを盗用し、多くのDMCAにヒットされているわけではないため、-1のままにしておくべきと判断した。

8.ありがとう!

2015年版にアップデートする作業は非常に大変な作業だった。順番に感謝の意を述べたいと思う。

まずは、ケリー・マーガレット氏に感謝を述べる。調査結果の編集と分析を助けてくれ、SEOガイドのアップデートにも尽力していただいた。

次に、今回の調査に参加していただいた全ての人に感謝したい。

また、いつもながら、SEOガイドのアップデートに参加していただいた、ニュース記事の編集者でもある、バリー・シュワルツ氏にも感謝の意を述べたい。彼はSEOへの情熱を、誰よりも持っている。

Third Door Media社の技術部門からは、デイビッド・コーディガン氏に参加していただいた。既存のテーブルのアップデートに大きく協力してくれた。

最後に、メディアのColumn Fiveにお礼を言いたい。2011年に初めて作成した時から、継続してアップデートに協力いただいている。

9.関連リソース

作成したテーブルはホームページにて、より大きなフォーマットで見ることができる。また、プリントアウトや自身のサイトに埋め込む場合に備え、PDFでダウンロードできるようにもなっている。下記に、ホームページへのリンクを記載しておく。

このテーブルは、より多くのファクターについての説明を記載しているガイドの内容と連動している。全て、最新の情報にアップデートが完了している。下記に、ガイドへのリンクを記載しておく。

もしも、あなたがSEOの初心者だっとしても、決して慌てないでいただきたい。我々の概要ページが役に立つと思う。動画も掲載しているので、ぜひ確認していただきたい!

読者の方々が最新版のテーブルに満足していただくことを望んでいる。いつも通り、Lq, Lt, Ln and Ssは深く関連しあっているのだ!


ここからは、SEO Japanによる、全要素の解説となります。


全要素の解説と表の読み方(SEO Japanによる追記)

上記の説明であった通り、まずは、内部要素と外部要素の2つ(記事中では”クラス”と呼ばれていました)に分けられます。それぞれに合計で7つのカテゴリーがあり、さらに各カテゴリー内に要素がまとめられている、といった構成です。全体の要素の数は37個ですが、下記に、カテゴリーのまとめを記載します。

ON-THE-PAGE FACTORS(内部要素)
Content(コンテンツ)
ARCHITECTURE(アーキテクチャ)
HTML

FF-THE-PAGE FACTORS(外部要素)
TRUST(信頼性)
LINKS(リンク)
PERSONAL(パーソナル要素)
SOCIAL(ソーシャル)

Search Engine Landのページから一覧表をダウンロードしていただき、下記の項目を見ていただければ、一覧表の内容が把握できるかと思います。下記の解説は、一覧表の左上から開始し、右下が最後になるように並べています。

一覧表中央に記載されている各項目のラベルの右上には、数字が記載されています。+3が最もランキングとの関わり合いが強いと思われる要素であり、+2、+1と続きます。また、-3が最もランキングにネガティブな影響を与えるとされ、-2、-1と続きます。

全てのランキング要素をまとめた一覧表ではありませんが、重要となる要素のみをまとめた、多くの方の参考となる資料となっております。


ON-THE-PAGE FACTORS(内部要素)
パブリッシャーが直接管理できる要素。


Content(コンテンツ)

Cq:QUALITY(品質)
良く書かれ、十分な品質のコンテンツがあるページか?
Cr:RESEARCH(リサーチ)
そのコンテンツを発見するために、ユーザーが使用する可能性のあるキーワードをリサーチしているか?
Cw:WORDS(単語)
発見されたいと思う単語やフレーズがページ内で使用されているか?
Cf:FRESH(新鮮さ)
ページの内容は新鮮で、”ホット”なトピックであるか?
Cv:VERTICAL(バーティカル要素)
画像、ローカル情報、ニュース、動画など、バーティカルなコンテンツを記載しているか?
Ca:ANSWERS(ダイレクトアンサー)
検索結果内にダイレクトアンサーとして表示されているか?
Vt:THIN(薄いコンテンツ)
コンテンツの内容が薄く、浅く、実質的な内容に欠けているか?

ARCHITECTURE(アーキテクチャ)

Ac:CRAWL(クロール)
検索エンジンが、サイト内のページを”クロール”しやすくなっているか?
Ad:DUPLICATE(重複コンテンツ)
重複コンテンツの問題を上手く管理しているか?
Am:MOBILE(モバイル対応)
モバイルデバイスの使用に問題がないか?App Indexingは対応しているか?
As:SPEED(読み込み速度)
読み込み速度は速いか?
Au:URLS(URL)
URL内にページのトピックに関する、意味のあるキーワードを含んでいるか?
Ah:HTTPS(HTTPS)
訪問者へ安全な接続を提供するために、HTTPSに対応しているか?
Vc:CLOAKING(クローキング)
人間と検索エンジンに別々のページを表示しているか?

HTML

Ht:TITLES(タイトル)
タイトルタグにページ内のトピックに関連のあるキーワードが含まれているか?
Hd:DESCRIPTION(ディスクリプション)
ディスクリプションタグは、ページが何について書かれているかを説明しているか?
Hs:STRUCTURE(構造データ)
構造化データを使用しているか?
Hh:HEADERS(見出し)
見出しと小見出しにheaderタグを使用し、関連するキーワードを含めているか?
Vs:STUFFING(キーワードの詰め込み)
そのページを発見するために使用されたいキーワードを、ページ内に過度に使用しているか?
Vh:HIDDEN(隠しコンテンツ)
そのページを発見するために使用されたいキーワードを、色やデザインなどで”隠して”いるか?

OFF-THE-PAGE FACTORS(外部要素)
読者、訪問者、他のパブリッシャーなどによって影響される要素。


TRUST(信頼性)

Ta:AUTHORITY(権威性)
リンク数、シェア数、その他の要素などにより、信頼性のある権威を獲得しているか?
Te:ENGAGE(エンゲージメント)
訪問者が時間をかけてコンテンツを読んでいるか?もしくは、直ぐに”離脱”しているか?
Th:HISTORY(運用歴)
そのサイト(ドメイン)は、長い間、同じ方法で運営されているか?
Ti:IDENTITY(アイデンティティ)
サイトのアイデンティティや著者を証明する手段を採用しているか?
Vd:PIRACY(海賊版)
海賊版のコンテンツを掲載していると警告を受けたことがあるか?
Va:ADS(広告)
コンテンツ内、特にファーストビューで、広告が多く占めているか?

LINKS(リンク)

Lq:QUALITY(リンクの品質)
信頼性があり、高品質で、尊敬されるWebサイトからリンクを獲得しているか?
Lt:TEXT(アンカーテキスト)
該当のページに向けられているリンク内に、そのページを発見されるときに使用されてたいと思う言葉が含まれているか?
Ln:NUMBER(リンク数)
多くのリンクがそのページに向けられているか?
Vp:PAID(ペイドリンク)
ランキング上昇のためにリンクを購入しているか?
Vl:SPAM(スパム)
スパム行為のあるブログやフォーラムなどからリンクを獲得しているか?

PERSONAL(パーソナル要素)

Pc:COUNTRY(国)
検索者がいる国はどこか?
Pl:LOCALITY(地域)
検索者がいる町や、ローカルのエリアはどこか?
Ph:HISTORY(検索履歴)
検索者は定期的にそのサイトを訪れており、ソーシャルで言及などをしているか?
Ps:SOCIAL(ソーシャル要素)
検索者や検索者の友達は、ソーシャルで言及しているか?

SOCIAL(ソーシャル)

Sr:REPUTATION(ソーシャル上の評判)
該当のコンテンツはソーシャル上で共有され、尊敬されているか?
Ss:SHARES(シェア数)
該当のコンテンツはソーシャルネットワークで多数シェアされているか?

この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Periodic Table Of SEO Success Factors: 2015 Edition Now Released」を翻訳した内容です。


記事内で言及されていましたが、どちらかと言えば、ビギナーのための資料と言えそうです。ランキング要素と思われる全ての項目をカバーしているわけではありませんが、重要な項目は抑えられており、重みづけも納得いくものが多いのではないでしょうか?この要素に従えば、上位表示が獲得できるというわけではありませんが、振り返って確認する上で便利な一覧表になっていると思います。– SEO Japan

続きを読む Search Engine Landによるランキングファクターの一覧表とその読み方。

ダニー・サリバン氏が目撃してきた、この20年間で検索エンジンに起こった10の変化。

Search Engine Landのダニー・サリバン氏による、アニバーサリー記事となります。検索に関わるものであればだれもが知るといっても過言ではない方ですが、20年間も業界に携わっているのは驚きでした。Google、もしくは、検索エンジンの歴史と伴に歩んできたサリバン氏が、検索エンジンの変遷と、今後の展望をまとめています。– SEO Japan

Search Engine Landの創始者で編集者でもあるダニー・サリバンが、この20年間で目撃してきた検索の変化について記事を執筆している。

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*記事内のリンク先は一部を除き英語となっています。

検索業界と検索エンジンを初めて記事で取り上げてから、本日で20年目を迎えた。この節目を迎えるに当たり、検索業界に携わった20年の間に、私が見てきた大きな変化を振り返ろうと思う。

1. 検索という革命

何か疑問が浮かぶと、まず最初に頼りにするのは、検索エンジンではないだろうか。Googleかもしれないし、Siriかもしれないし、Bingかもしれない。Yelpの時もあるだろうし、複数の検索エンジンを組み合わせて利用することもある。

あまり深く考えず、我々が当たり前のように実行しているこのシンプルな行為は、人々が情報を求めるプロセスに対しての革命とも言えるものだ。消費者をターゲットとした検索エンジンが20年ほど前に誕生する以前は、何百年、何千年前と同じ方法で人間は情報を得ていた。つまり、「誰かに尋ねる」という方法だ。

何かに対する答えが必要になったら、教師、専門家、親友、または、司書のような人物を頼りにする。もちろん、ツールも利用していたはずだ。図書館、図書館の目録、イエローページ、そして、LexisNexisなどの専門家のデータベースだ。しかし、多くの人にとって、他の人に尋ねて疑問を解消するという方法が、最も一般的であった。

そして、今から遡ること20年と少し前、必要とする答えを全て把握しているように思える、検索エンジンという新たなパートナーが登場する。検索エンジンは、スマートフォンがコミュニケーションの方法を変えたように、情報収集の方法に革命的な変化をもたらした。しかし、スマートフォンとは異なり、検索エンジンは静かなる革命の担い手であった。 このツールが与えた奥深い変化は、賞賛に値したものの、あまりにも自然に発生したため、誰も意識しなかったのだ。

もしも時間に余裕があれば、8分ほどの下記の動画を視聴していただきたい。数年前に私がTEDxで講演した動画であり、検索の革命をより理解できるはずだ。

2. Googleの革命

Appleはスマートフォンを発明したのはではない。Appleはスマートフォンのコンセプトを完成させ、誰もが真似したくなるようなものを作成したのだ。同じように、Googleも検索エンジンを考案したわけではない。Googleが誕生する以前にも、既にOpen Text、Infoseek、WebCrawler、Lycos、Yahoo!、AltaVista、Exciteなどの有名な検索エンジンが存在していた。

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Googleは検索エンジンを完成させた。少なくとも、検索エンジンに出来ることを大幅に改善した。Googleはウェブページへリンクを張る行為を分析することで、関連性が高く、総合的な検索結果を提供することが出来る点を実証したのである。人気のあるトピックでも、曖昧なトピックでも検索することを可能とし、それらに対し、優れた検索結果を得ることが可能になった。

また、Googleは自身を「二番手」とすることで、繁栄することに成功した。当時の検索エンジンは、その多くが有償の結果に対する非難を逃れるため、検索から直接収益を得ることを行わなかった。現在では当たり前のこととして受け入れられているが、1996年にOpen Textが試験的に導入したところ、ユーザーを激怒させることとなり、その他の検索エンジンもこの分野から手を引くことになったのだ。

Googleがもっと早く誕生していたら、検索に力を入れるよりも、ライバルサイトのように「ポータル化」に焦点を絞っていたかもしれない。しかし、Googleは最適なタイミングで誕生したと言える。丁度その頃、GoTo(後のOverture)が有料の検索結果(ペイドサーチ)という概念を復活させていた。このタイプの検索結果が新たに受け入れられたことと、Googleの優れた検索テクノロジーによって、Googleは瞬く間に検索業界の台風の目となった。

Googleは時間の経過とともにライバルを蹴落としていく。現在、検索と言えば、真っ先にGoogleを思い浮かべるはずだ。事実、中国とロシアなどの一部の国を除く、ほとんどの国でGoogleは検索を独占している。その結果、会社名が動詞になるほどの、究極の賛辞を獲得した。つまり、「ググる」という言葉が「検索する」という意味を持つことになったのだ。

3. 目的地としてのGoogle

サービスを立ち上げたばかりの頃のGoogleの目的は、可能な限り早く、ユーザーを別のサイトへ導くことだった。共同設立者のラリー・ペイジ氏は、2004年にIPOを実施した頃に行われたPlayboyでのインタビューで次のように述べている。

ペイジ氏: ユーザーがGoogleにアクセスし、すぐに探していたアイテムを見つけてもらうことを私達は目標にしています。見つけてもらったら、喜んでその他のサイトにユーザーを送ります。実はここが大事なポイントなのです。反対に、ポータルサイトでは、全ての情報を自身で所有しようと試みています。

PLAYBOY: ポータルサイトは、「スティッキーコンテンツ(sticky content)」と彼らが呼ぶコンテンツを作り、出来るだけユーザーを長くサイトに留めようとしていますね。

ペイジ氏: そこが問題なんです。大半のポータルは自分のコンテンツをその他のウェブサイトのコンテンツよりも上部に掲載してしまいます。これはユーザーの利益に相反しており、検索結果に対して、料金を要求するようなものです。ポータルサイトの検索エンジンは、必ずしも最高の検索結果を提供しているわけではありません。あくまでも自分達の結果(ポータルサイトが所有するコンテンツ)を提示しているのです。Googleはこの概念から距離を取るようにしています。ユーザーが出来るだけ早くGoogleを去り、適切な場所に向かってもらいたいと願っています。ポータル化戦略とはビジネスモデルが大きく異なるのです。

PLAYBOY: Google ニュース、Gmail、Froogleなどをローンチするまでは、そう言えるでしょうね。

ペイジ氏: と言っても、それらはウェブを利用する上で役に立つテクノロジーに過ぎません。あくまでも代わりのサービスです。もちろん、良いサービスにしたいとは考えています。しかし、最善のウェブサイトにユーザーを導き、ユーザーの利益になることを実行しようと常に心掛けています。例えば、Google ニュースでは、Googleはそのニュースを購買することはしません。Googleが所有するその情報に、ユーザーを導くことを考えていないのです。我々は多くのニュースソースを集め、整理して表示し、外部のウェブサイトにユーザーを誘導します。また、Gmailは容量の大きな優れたメールプログラムに過ぎません。

重要なポイントを太字で表示している。ペイジ氏、そして、Googleは、Google自身がコンテンツを所有することは、ユーザーを最高の情報に導くという検索エンジンの主な仕事の利益と相反すると考えていた。

しかし、当時、GoogleはGmailやBloggerなどの検索ではないサービスを展開しており、既にコンテンツの矛盾を抱えていた。時間の経過とともに、この矛盾は肥大化していく。例えば、Googleの所有物であるYouTubeで動画を視聴してもらうことは、明らかにGoogleの利益になる。次の検索結果を見てもらいたい。

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上記の画像は、Googleで「rogue one trailer」を検索して表示された結果である。Googleが所有するサービスのYouTubeが、ページを占有するほどの大きさの画像でトップに表示されされている。Appleも同じ予告動画を提供しているにもかかわらず、下位に沈んでいる。Googleに有利なことは明白だ。

なぜGoogleは自身を贔屓しているのだろうか?YouTubeの方がAppleで視聴するよりも、体験として優れていることが理由なのかもしれない。個人的にはその通りだと思うが。しかし、YouTubeのコンテンツをより目立つ位置に表示することが彼らの利点となることを、Googleが理解していることが理由なのかもしれない。他にも色々な理由が考えられる。しかし、理由が何であれ、自社の動画サービスを検索結果に提示する限り、矛盾の問題は残るままだ。

多少矛盾が生じることは避けられないことなのだろう。例えば、ローカル検索はレビューに密接に結びついており、自社のレビューを表示することなく、良質なローカルのリスティングサービスを提供することは難しいのかもしれない。しかし、Yelpやその他のサービスからライセンスを得て、彼らのレビューデータを利用することで、この矛盾を避けるという手もある。

それでも、大体の場合において、Googleは検索と自社製品とのバランス、また、ユーザーの利益とのバランスをうまくとっていると私は思う(ただし、当然例外存在している)。それでも、野心的なプロジェクトを統括するAlphabetと呼ばれる新たな会社まで誕生しているが、Googleが成長するにつれ、こうした矛盾は数十倍に達し、恐らく今後もGoogleに付きまとうはずだ。

この件の詳細は、過去に投稿した「How Google Went From Search Engine To Content Destination」で確認してもらいたい。

4. “スマートフォン”の革命と”常にそこにある”検索

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あなたが手にしていものはスマートフォンではない。サーチフォンなのだ。

もちろん、Facebookで投稿するために、メッセージを送信するために、Eメールを利用するために、動画を見るために、ゲームで遊ぶために使用していることは確かだ。しかし、答えを得るためにも利用していることが多いはずだ。どこでも、いつでも、次々に質問を端末に投げ掛けていることだろう。

情報を求めるプロセスに検索エンジンが革命を与えたとすれば、スマートフォンは「常にそこにある」検索を実現した、第二の革命の担い手と言える。答えを探し、リサーチを実行するために、オフィスに戻ってノートパソコンを開く必要はなくなったのだ。今なら、そう思った瞬間に検索を行うことが可能だ。事実、検索の大半が現在はモバイルで行われている

その結果、昼夜を問わず検索が行われ、購入に結び付く買い物などの行動に大きな変化をもたらしている。また、テレビ番組等のコンテンツとも結びついており、見ている番組によって、関連するコンテンツの検索が急激に増加する現象も起きている。

スマートフォンは、Star Trekで見られるようなコミュニケーションの方法とは異なるかもしれないが、あらゆる物事に対する答えを持つ「図書館のようなコンピュータ」に常に接続しているという状態をもたらした点においては、一致していると言えるはずだ。

カーク船長(Star Trekの主人公)が惑星に降り、川の前で「川の長さ」を尋ねるシーンを想像してもらいたい。現在、このシーンは地球の至る所で実際に見ることが出来るのだ。

5. “10本の青いリンク”の消滅

「10本の青いリンク」というフレーズに聞き覚えがあるなら、恐らく、Ask Jeevesとジム・ランゾネ氏のおかげだろう。同氏はCBS Interactiveで製品担当のバイスプレジデントを勤め、後にCEOに昇格し、現在は会長職に就いている。

実際にはAsk Jeevesとランゾネ氏がこの用語を創っていない可能性もあるが、この用語を初めて使ったうちの一人であり、Ask Jeevesを新しく、新鮮なサービスへと変える手段として広めたことは間違いない。検索結果として「10本の青いリンク」を返すのではなく、Ask Jeevesは新しい方法でより有益な情報を提供することをユーザーに約束した。

10本の青いリンクは実際に消滅したわけではない。主要な検索エンジンは、今でも従来型のウェブリンクを提供している。しかし、それ以上に、ダイレクトアンサーやカルーセルの表示などによる、検索結果を利用する新しい手段を提供している。

次のスクリーンショットは随分と長いが、この変化を確認する上で非常にわかりやすい画像となっている(クリックすると拡大する)。

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左側のスクリーンショットは、2002年にGoogleで「cars」を検索した際の結果画面だ。広告と自然検索結果の全てがリンクである。画像は、Googleのロゴのみだ。

一方、右側には現在、モバイル端末を使って同じキーワードで検索を実行した場合の結果画面である。この検索結果にもリンクが多数表示されているが、グラフィックが増えており、アプリへのリンクはカラフルなフォーマットで提示されている。ニュースへのリンクは画像付きで、スワイプ可能なカルーセル内に表示されている。ローカルのリスティングはマップに掲載され、クリックすれば電話をかけることができるボタンも用意されている。ご覧のように、過去の10本の青いリンクとは大幅に異なっているのだ。

検索結果は、今後の数年間で、さらにグラフィックを多用し、双方向的な利用が可能になるはずだ。同様に、検索は今後もキーボードを離れ、Amazon Echoをはじめとする各種の端末に、欲しい情報を呼び掛けるという傾向に拍車がかかるだろう。

6. エージェント 2.0: 予測検索とボット

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検索エンジンが生まれて間もないころ、一部のコミュニティでは「エージェント」がユーザーが求めている情報を見つけてくれるようになり、我々が積極的に検索を行う必要はなくなるのではないか、という考えが存在していた。

このアイデアはまだ実現してはいない。今後数十年とは言わなくても、数年間は実現する可能性は限りなくゼロに近い。配管が壊れて始めて配管工の助けを必要とするよう状況のように、何か緊急の事態が発生するまでユーザー自身が何を必要としているか分かっていないことを、エージェントが検索することは非常に難しいことだ。

それでも、過去数年の間に予測検索の分野で、目覚ましい発展が起きている。Google Nowは、私が検索を行う前に必要とする情報を提示してくれており、それについては毎日のように驚かされている。MicrosoftのCortanaはGoogleのライバルとして名乗りを上げている。AppleのSiriは今も後塵を拝している状態だが、注目に値することに変わりはない。下記に、予測検索を取り上げた過去の記事を幾つか紹介しておこう。

予測検索の従兄とも言えるボットの存在も忘れてはならない。

予測検索はあくまでも受動的な検索だ。予測検索のエージェントは、優秀なアシスタントが上司に頼まれる前にアポイントを取るように、ユーザーが何を必要としているかを時間をかけて学び、提案する。

ボットは通常の検索と同じく能動的なものだ。しかし、あなたが購買を行う可能性のあるページを探し出すだけでなく、ボットはその全てを一つにしようとするのだ。これは、現実の世界において、アシスタントに誰々に花を贈りたいことを伝え、実際に行動に移してもらう、といった形に近い。

MicrosoftとFacebookがツールを紹介したことで、ボットへの注目はここ数ヶ月の間に非常に大きくなった。このツールは、デベロッパーやパブリッシャーが、コンサートのチケットの予約や花の注文などのタスクを、自動的に処理することができるボットの開発する手助けしているのである。

アメリカでは、ボットはまだまだ初期段階であり、一つのタスクに限定されている。花を贈りたいなら、生花店のボットが助けてくれる。しかし、タコスが食べたいなら、タコスボットが別に必要となる。いずれは、多くのタスクを処理することが可能なメタボットが登場するかもしれない。

ボットに関する詳細は、私、および、スタッフが投稿した最近の記事で確認してもらいたい。

この分野は注目に値する。予測検索とボットは、検索における刺激的な分野の一つであり、また、潜在的に業界を再編する力を持つ分野の一つでもある。

7. マシンラーニングの台頭

マシンラーニングも、検索の分野の中で成長著しい分野である。現在の検索エンジンは、数百点のシグナルを解析し、検索結果にランクインさせるコンテンツを決めるための、人間が作り出した複雑なレシピ、つまり、アルゴリズムに大きく依存している。

マシンがマシンを教育できるようになったら、何が起きるだろうか?昨年、Googleは検索エンジンが処理する”非常に大きな大部分”にマシンラーニングが取り入れられているという驚くべき事実を明かにした。このマシンラーニングのプロセスには、RankBrain(日本語記事)という名前すら、与えられている。

RankBrainが何を表示するかを我々が知るすべはないが、碁というゲームについての現状はご存じだろうか?この複雑なゲームで、マシンラーニングシステムのAlphaGoが世界チャンピオンを負かして世間を驚かせた。

検索結果の判断に関しても、勝負の「一手」が次々に繰り出されている。検索順位は、勝利の一手と敗北の一手が明確に分かれているわけではない、主観が支配するゲームだ。同じ地域で二名のユーザーが「abortion(中絶)」と検索しても、最も適切な検索結果に対する考え方は大幅に異なる可能性がある。「football」の検索結果に相応しいページも、アメリカ人とイギリス人では異なる。皆があらゆるトピックにおいて専門的な知識を持っているわけではないから、最高のコンテンツを決定することは非常に困難であるのだ。

検索は難しい。私の知る限り、Googleが実施しているマシンラーニングが行っている範囲は、複雑な検索をより一般的な検索とマッチさせ、同様の結果を表示させる試みが中心となっているはずだ。これは、非常に有意義な試みである。なぜなら、一般的な検索に照らし合わせることによって、Googleは検索結果に自信を持つことができるからだ。特に、予測されるクリック率を下回り始めた場合は、その検索結果の品質に問題があると言えるだろう。

マシンはさらに賢くなっていくはずだ。マシンは独自のルールを作り、様々なシグナルを分析するようになる。最も好奇心をくすぐられるのは、人間が思いつかなかったシグナルや関連を発見し、検索を改善することが出来る可能性があるという点だろう。

マシンラーニングについての詳細は、下記の記事を参照にして欲しい。

時間に余裕があるなら、下記に記載する、Googleのポール・ハー氏によるプレゼンテーションを視聴してほしい。Googleの複雑なランキングシステムをより深く理解することができるだろう。上から順に、プレゼンテーション、Q&Aセッション、スライドとなっている。

8. 検索はどのようにして社会を変容させたか

Marge Simpson googling herself

1990年代半ばに検索エンジンが登場したころ、検索エンジンが原因で、20年後に欧州裁判所が「忘れられる権利」を認める判決を出すことになるとは誰も想像していなかったはずだ。

これは、検索エンジンが社会を形成した数多くの構造の一つに過ぎない。あなたが欲しいものをすぐに見つけることが可能になったということは、他の人には見つけてもらいたくないことが簡単に見つかってしまうことも意味している。

先週も、カリフォルニア大学デービス校が、胡椒スプレー事件による失墜したイメージを改善するため、Googleの検索結果を変える取り組みを行っていたことが判明し、話題になっていた。当然、以前にも同じ試みを行った学校や企業は多数存在するはずだ。検索マーケッターに注目してもらいたいのは、この試みがことごとく失敗しているということだ。

コンテンツを消し去りたい人がいる一方で、そのコンテンツを確実に表示させたい人もいる。検索により、多くの会社が頭角を現し、成長した。以前は、主要なトラフィックを広告に頼っていたが、大量の無料のトラフィックを検索エンジンによって得られるよになったのだ。このトラフィックはとても重要になり、検索トラフィックを失うと、ビジネスの収益に大きな影響を及ぼすほどになった。eBayOverstockDemand MediaVerisignが良い例だ。これらの会社は、過去の収益の急激な減少をGoogleのアルゴリズムの変更を原因としたことがある。

検索に関連する司法の動向にも注目して欲しい。アメリカ国内で、検索エンジンには米国憲法修正第1項の言論の自由が認められている。ドイツでは事実上、検索エンジンがニュースの情報源にリンクを張る行為に課税する「付随的な著作権」の法律が可決された。スペインでも同様の法案が通過している。検索エンジンを巡る法律分野の戦いは続いているのだ。

検索エンジン自体も、検索結果に何を、どのように表示すべきかという問題に取り組んでいる最中である。自殺者の遺書を検索結果にに留めておくべきだろうか?戦争の記録映像を削除するべきだろうか?固定概念を含むオートサジェスチョンを検閲するべきだろうか?全て実際にGoogleが抱えている問題の一つである。詳細については、次の動画で確認することが出来る。

検索エンジンはその他にも社会に影響を及ぼしてる。

  • 学生は検索エンジンを使って学期末の論文を作成している。そして、教員は検索エンジンを使って学生が盗用を行っているかどうか確認してなければならない。
  • 犯罪者は検索をエンジンを使って、殺人事件を起こしている。亡くなったと思われていた人が実際には生きていたことが検索エンジンによって判明したのだ。
  • ジョージ W. ブッシュ元大統領やリック・サントラム元上院議員などの政治家は、彼らの名前に対する検索結果に好ましくない内容を意図的に表示させる「グーグル爆弾」の票的になっている。(厳密にはグーグル爆弾ではないが、目的は同じだ)
  • 患者が検索エンジンを使って自身を診断し、医師を心配させている。また、非公式ながら、病を患っているかどうかを特定するため検索を行い、症状を悪化させるサイバー心気症と呼ばれる病気も存在する。
  • 検索エンジンを用いて就職活動が行われている。企業は検索エンジンを介して、応募者のチェックを行っている。
  • 交際相手をGoogleで検索する。New York Observerが2001年に投稿した「恥ずかしがらずに彼をGoogleで検索しましょう!まずは彼を検索エンジンによるチェックをかけましょう!」は、この件の初期の名アドバイスの一つだ。

我々は、自分自身もGoogle検索にかけている。ケイティ・ペリーもその一人だ。マージ・シンプソンも自分の名前を検索している。ほぼ全ての人が経験済みであることだろう。

9. 検索マーケティング革命

検索エンジンが浸透する以前は、大勢のオーディエンスに接触する方法は、高額でありながら、ターゲットが全く絞られていなかった。TVの広告を買い、商品に関心を持つ人達が見ていると思われる時間帯に放映する。しかし、実際にCMを見ている人達のほとんどは、商品に興味を示さない。通常は早送りされてしまう。

検索はこの仕組みを変容させた。少ない金額で、大勢のオーディエンスに接触することが出来るようになったのだ。さらに言えば、あなたのコンテンツは、検索を行い、商品やサービスに関心があると明言した人達にピンポイントで表示されるのだ。

車を販売している会社を例にとって考えてみよう。テレビで多額の料金を支払い、大勢のオーディエンスに車の購入を呼び掛ける。しかし、実際に車の購入を検討している人はごく僅かだ。検索はわずかな金額をあなたから徴収し、「cars」で検索を実行したことがあり、購入を検討している人達に接触することを可能にしている。その上、実際に広告をクリックした場合のみ、あなたは料金を支払えばいい。また、無料のリスティング(自然検索結果)がクリックされた場合は、1円も支払う必要はない。

検索がオンライン広告の原動力となり、アメリカ国内のオンライン広告の支出の半分を占めるほど成長したのは、当然の成り行きだと言えるだろう。

また、現在のインターネットで常識となった、パフォーマンスを計測することが可能なマーケティングの基礎を築いたのも検索だ。検索出身のマーケターが、支出する価値が大いにあることを証明するため、ツールやレポートを片手に予算を巡る争いに参戦した。この知識が、この戦いが、そして、この進化が、動画からソーシャル、そして、ディスプレイなどのその他の形式のデジタルマーケティングが成長するお膳立てをしたのだ。

しかし、SEMでも、SEOでも、検索に関わる人達は今でも戦い、そして、正しく評価してもらえないと感じていることだろう。そろそろ価値を認めてあげるべきだ。彼らは、事実と賞賛に値する働きをしているのだ。少なくとも、Googleの自動運転自動車に衝撃を受けている人を見つけたなら、「その自動車を作ることが出来るほどの収入をGoogleに与えたのは、私のコンテンツであれ、広告だ」と言っても罰は当たらないはずだろう。

10. 高度な技術を要する検索が当たり前の存在となる

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検索のテクノロジーは悲しいほど不当に評価されている。SpaceXがファルコン9のロケットを浮いている離着陸台に着陸させた動画はバイラル化した。AppleがiPhoneをリリースする度に行列ができる。Googleの自動運転自動車は、テクノロジーの素晴らしさを世間に認識させている。

一方の検索は…ロケットを発射するわけでもなければ、毎年行列に並んでも買いたくなるオシャレなニューモデルをリリースするわけでもない。 検索は検索でしかない。元はSFの世界の話ではあるが、あまりにも当たり前の存在になり、普通であったり、魅力に欠けるツールと見なされ、注目されなくなってしまった。

検索は近年登場した数ある「ガジェット」の中でも特に重要度が高い。同じく当たり前の存在と化したインターネットとトップの座を争っている。科学、そして、テクノロジーがもたらした奇跡であるのだ。

そこで、今度検索を行う際は、1秒も経過しないうちに、星の数ほどのページが集められ、格納され、そして、順位付けされ、最高のページが表示される事実を少しの間だけでも噛みしめてもらいたい。これを実現するテクノロジーと検索エンジンを支える人達に感謝するべきだ。その価値は十分にあるはずだ。そして、私は運よくこの素晴らしいテクノロジーが展開する様子を特等席で見ることが出来ている。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「10 big changes with search engines over my 20 years of covering them」を翻訳した内容です。


SEO Japanでも数多く紹介させていただいておりますので、非常にお世話になっている方です。10個の変化はどれも大きなものでしたが、特にラストの変化は非常に興味深かったです。当たり前のように使用している検索エンジンですが、よく考えてみればとてつもないテクノロジーでありますね。ダニー氏が提言されている通り、たまには検索エンジンという技術に、賞賛の意を込めて検索したいと思います。– SEO Japan

続きを読む ダニー・サリバン氏が目撃してきた、この20年間で検索エンジンに起こった10の変化。

米国でGoogle NewsがAMP対応を開始。

Google NewsのAMP対応がアメリカ(英語のみ)で開始されたようです。GoogleのステイシーさんがTwitterNiemanLabの記事を紹介していましたが、Google Newsのブログ(英語)でも記事がアップされています。この記事によると、Google Newsの画面上部に14個のヘッドライン記事があり、通常のニュースストリームにも、AMP対応の記事は”AMP”ラベルが表示されているようです。今後は拡大していく予定とのことですが、現在はアメリカのみであるため、確認ができないのが寂しいです。– SEO Japan

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Google Newsブログの発表によると、Google NewsがAMPに対応し始めたようだ。つまり、モバイルデバイスでGoogle Newsにアクセスすると、AMP対応のコンテンツが表示され、これらはAMP方式でロードされるということだ。

下記に、iOSとAndroidの両方で、AMP対応の記事がGoogle Newsのカルーセルに表示されているスクリーンショットを記載しておく。

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表示されたコンテンツをクリックすることで、あなたをAMP体験へ導くことになる。コンテンツ上で左右にスワイプすることで別のコンテンツを行き来できるのだ。

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Google NewsはAMPの新しい対応ということになる。そして、次の対応はなんだろうか?もしかしたら、Googleファイナンスのニュースだろうか?

この話題については、TwitterWebmasterWorldでも話されている。


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Social Engineering Content Detected Google Search Console Notifications」を翻訳した内容です。


Google検索でAMP対応が開始されて以来、日本でもAMP対応を開始したパブリッシャーやプラットフォームが増えてきていますね。今回はアメリカのみの対応ではありますが、今後の拡大も予定されているとのことなので、日本にも近いうちにやってくるかもしれません。まだまだニュース記事というジャンルは超えていませんが、今後の展開は非常に興味深いです。– SEO Japan

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Googleがモバイルのローカル検索結果にフィルタ機能を追加。

表示方法がたびたび変更されるローカル検索結果ですが、米国で新しいフィルタが追加された例があるようです。ローカル検索は、自分の近くのお店を表示してくれる場合など非常に便利ですが、その検索結果からさらに条件付きの絞り込みができるようです。今後、スタンダードな機能になるかは未定ですが、実現性は高いのではと考えています。– SEO Japan

Googleは、検索者の位置や検索履歴などを元に、ローカルパックに新しい検索フィルタを表示している。

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あなたがローカルインテントのあるクエリで検索し、”3パック”、もしくは、”ローカルパック”が検索結果に表示された場合、Googleはそのクエリに対し、新たなフィルタを表示する場合があるようだ。

例えば、私が[la bella]と検索した場合、Googleは”5マイル以内(within 5 miles)”、”営業時間内(open now)”、”高評価(top rated)”などのフィルタを表示している。また、検索者のロケーションによっては、”イタリアン(italian)”、”ピザ(pizza)”などの、他のオプションも表示されるようだ。ローカルパック内の検索フィルタは、検索者に動的なフィルタを提供することになるが、それらは、クエリやロケーションなどが元になっている。

下記に、私がiPhoneで検索した場合のスクリーンショットを記載しておく。google-local-pack-filters

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google local results get additional search filters on mobile」を翻訳した内容です。

先日、ガソリン価格が表示される検索結果の話題もありましたが、ローカル検索はますますパワーアップしていきそうです。日本でいくつか試したところ、まだ表示されていませんでしたが、言語を英語に設定し、米国のローカル検索を行えば、それっぽいフィルタは表示されました。今後の展開が気になりますが、海外も含め、様々な場所で検索してみても、面白いかもしれません。– SEO Japan

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スカイスクレイパー・テクニック。14日間で検索トラフィックを110%増加させた、リンクビルディングのケーススタディ。

先日、100万の検索結果を分析したランキング要素の記事を紹介させていただきましたが、今回の記事もBACKLINKOのブライアン・ディーン氏による記事となります。数年前に掲載され、何度かリライトされており、彼の代名詞とも言える記事であると思っています。どちらかと言えばパーソナルブランディング寄りかと思いますが、考え方としては非常に参考になる内容となっています。– SEO Japan

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リンクビルディングにおける、厳しい現実を指摘しておこう。

インターネットマーケティングの業界には、「優れた」コンテンツを作れば、それで十分だと考えている人達があまりにも多い。

彼らは口を揃えてこのように言うのだ。「素晴らしいコンテンツを配信すれば、最終的に自然とリンクが集まってくる。」

それが本当であればどれだけよかったことか。。。

高品質なリンクの獲得を目指しているなら、コンテンツの作成とプロモーションをキチンと体系立てることが必要だ。

さもなければ、「茹であがったパスタ作戦」を実施してしまうことになる。つまり、大量の作品を投げつけ、どこかに引っかかることを期待する、という作戦だ。

そこで、この記事では、あなたが配信する全てのコンテンツが質の高いリンクを獲得するための、ほぼ確実に成功する方法を紹介したいと思う。

より多くのトラフィックを今すぐ獲得するために
“スカイスクレイパー・テクニック”を使用して、高順位を獲得する方法を紹介するPDFはこちらだ。(無料でダウンロード可能)

それでは、とっておきの方法を伝授するので、読み進めていってもらいたい。

スカイスクレイパー・テクニック:
(リンクビルダーのためのコンテンツマーケティング)

先日、私は「完全版!Googleが使用する200のランキング要素」という記事を投稿した。

この記事に対しスカイスクレイパー・テクニックを実施したところ、バックリンクの数が急激に増加したのだ。

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さらに重要なことに、この記事のトラフィックだけでなく、私のサイト全体への自然検索によるトラフィックも、たったの14日間で大きく増加したのだ。

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現在まで、この記事単体で300,000名を超えるビジターを獲得している。

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この方法の最も優れている点はなにか?

それは、大企業並みのマーケティングの予算を抱えていなくても、あるいは、影響力の強いブロガーと知り合いではなくても、あなた自身がこの方法を実践できるという点だ。

“スカイスクレイパー・テクニック”を使用して、
質の高いリンクと狙ったトラフィックを獲得する
3つのステップ

“スカイスクレイパー・テクニック”は3つのステップで構成されている。

下記の動画でこの3つの手順を簡潔に説明しているので、参考にしてもらいたい。

上記の動画でも説明した、”スカイスクレイパー・テクニック”を構成する3つのステップを紹介していく。

  • ステップ 1: リンクを張ることに値するコンテンツを探す。
  • ステップ 2: さらに優れたコンテンツを作る。
  • ステップ 3: 適切なサイト(人々)に接触する。

まずは、このテクニックがうまくいく理由(そして、スカイスクレイパーと呼ばれる所以)を説明していこう。

高層ビルの脇を通り、次のような感想を持ったことがあるだろうか?

「それにしても、すごい高いビルだな!世界で8番目に高いビルはどれぐらい高いんだろう!」

もちろん、そんなことは思わないはずだ。

人間は自然と最も優れたものに引き寄せられてしまう。

つまり、あなたがやるべきこととは、あなたの業界における最も高い”スカイスクレイパー”を探し出し、さらに20階ほど高い”スカイスクレイパー”を構築することなのだ。

すると、誰もが話題にしたいと思う(そして、リンクを張りたいと思う)コンテンツを「あなた」が獲得することになるのだ。

注: “スカイスクレイパー・テクニック”は、Googleの検索結果の1ページ表示を実現させるための、私が利用する多くの手法の一つに過ぎない。その他の手法については、有料のビジネス・トレーニング・コース「SEO That Works」で公開している。

ステップ #1: 実績のあるリンカブル・アセット
(Linkable Assets)を探し出す。

リンカブル・アセットは、リンク獲得を目的とした、あらゆるコンテンツマーケティングのキャンペーン(この手法もその一つ)の土台となるものだ。

“リンカブル・アセット”という言葉を誰が考案したのかは分からないが、あなたが作成したいコンテンツを完ぺきに表現している言葉であることは確かだ。つまり、「リンクのために繰り返し活用できる価値の高いページ」、ということになる。

ただし、リンカブル・アセットは「スパイダーマンがソーシャルメディア・マーケティングについて私に教えてくれた12のこと」のような、意味不明なリンクベイトとは大きく異なっている。

そのコンテンツを読んだ読者が、すぐに自分のWordPressにログインし、あなたのサイトへのリンクを自分のブログに載せてしまうほど、素晴らしく、最高で、そして、とても役に立つコンテンツである。

しかし、あなたが作成するリンカブル・アセットが、大成功するか大失敗するかを知ることは可能なのだろうか?

実は、非常に簡単に知ることが出来る。つまり、多くのリンクを”既に獲得している”コンテンツを探せばよいのだ。

その方法を紹介しよう。

Ahrefsを使用する方法

品質の高いリンクを集めているコンテンツを探し出す最も簡単な方法は、Ahrefsを利用する方法だ。

1. まず、多数のリンクを獲得するコンテンツを掲載しているサイトを選び、Ahrefsに入力しよう。

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2.次に、「Top Pages」ボタンをクリックしよう。

top-pages

3. 続いて、25以上のリンク(ルートドメイン)獲得しているコンテンツを探しだそう。

root-domains-ahrefs

BuzzSumoを使用する方法

BuzzSumoは、特定の分野(業界)で大勢の人にシェアされているコンテンツを探す上で役に立つ便利なサイトだ。

1. まず、該当の分野に関連するキーワードを入力しよう。

buzzsumo-search

2. 続いて、「Past Year」を選択しよう。

buzzsumo-past-year

3. すると、実績のある、シェアの回数が多いコンテンツの確かなリストが表示される。

proven-topics

Google検索を使用する方法

競争の激しいキーワードで既に上位にランク付けされている記事を探す方法だ。

難易度の高いキーワードで上位に表示されていると言うことは、多数のリンクを獲得しているという証拠にもなる。

google-search-results

上位にランク付けされているサイトをお好みのリンク分析ツールで調査し、少なくとも25個のリファラードメインを獲得しているサイトを探そう。

私の場合、Googleの200のランキング・ファクターを全てまとめようとした(そして、失敗に終わった)複数のサイトを発見した。

しかし、これらの記事は200の要素を網羅していないにもかかわらず、数百本もの質の高いリンクを獲得していたのだ。

例えば、”Google Ranking Factors”で1位を獲得していたサイトのリンクプロフィールは以下の通りだ。

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こうした、200個のランキング要素の全てをリストアップしていないコンテンツでも、これだけ多くのリンクを獲得していた。私がこの事実を発見した時、目の前に一攫千金のチャンスが転がり込んできたと感じたものだ。

続いて、ステップ 2に話を移そう。

【補足】上記のリンカブルアセットを探し出す方法ですが、現在はコンテンツがリライトされており、動画で説明されています。

ステップ #2: さらに優れたコンテンツを作成する

次にあなたがすべきことは、既に配信されているコンテンツを凌駕するコンテンツを作成することだ。

既存のコンテンツをさらにレベルアップさせる方法を紹介しよう。

コンテンツを長くする

単純にコンテンツを長くしたり、扱かう項目数を増やすことで功を奏する場合もある。

例えば、”50のヘルシーなスナックのアイデア”のようなコンテンツを発見し、そのコンテンツが多くのリンクを獲得している場合、あなたは150(または、500)の項目を記載したコンテンツを作成するのだ。

私の場合、200のランキング要素を一つ残らずリストアップすることにした。非常に骨の折れる作業であったが。。。

最初の50個は余裕だった。50-100個になると大幅に難易度が高くなる。100-150個に達すると、本当に大変だ。そして、150-200個になると、ほぼ不可能に思えるほどになる。

結局、40リットルのコーヒーを飲み、ノートパソコンで20時間の作業をするはめになったのだ。(トイレ休憩はキチンと取ったので心配は無用だ。)

しかし、最終的には、他のどのコンテンツよりも明らかに質の高いコンテンツを作成することが出来た。

最新の状態にする

廃れてしまったコンテンツを整理することで、勝利を呼び込むコンテンツを作成することも可能だ。

例えば、上記で取り上げたGoogleのランキング要素のリストの大半は、時代遅れの内容で、ソーシャルシグナルなどの重要な要素を欠いていた。

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古い情報を持つコンテンツを見つけた場合、そのコンテンツがカバーする内容の大半を網羅しつつ、さらにアップデートし、時代の最先端をいくコンテンツを作成しよう。

デザインを良くする

視覚的に素晴らしいコンテンツは、内容は同じでもつたないデザインのコンテンツよりも、遥かに多くのリンクとソーシャルシェアを獲得する場合もある。

Help Scoutの起業家向けの顧客獲得戦略という記事を参考にしてもらいたい。

content_curation1

このコンテンツは、インターネット・マーケティング関連の他サイトへのリンクを集めたキュレーションリストである。

そしてこのコンテンツは多くのバズを生み出している。デザインが美しいからだ。

私のガイドでは、上部におしゃれなバナーを加えることにした。

custom-banner

さらに徹底する

大半のリスト記事は、単なる箇条書きのリストであり、内容は薄っぺらく、役に立たないものばかりだ。

しかし、各アイテムの説明を濃くすることで、遥かに価値の高いリスト記事に生まれ変わる。

私の場合では、他のランキング要素のリストは、参照情報と説明に欠けていた。

low_detail

そこで、リストの各項目に(参照情報付きの)簡潔な説明を加えることにしたのだ。

ranking-factors-post

重要な注記:長さ、デザイン、情報の新鮮さなどのあらゆる領域で既存のコンテンツを凌駕することを薦める。

すると、客観的にも明らかなほど、より質の高いコンテンツを手にすることになるだろう。

これは、クチコミを発生させる上でも、とても重要なポイントとなる。

ステップ #3: 適切なサイトに接触する

Eメールでの接触は、スカイスクレイパー・テクニックの要である。

真正面からリンクをお願いする行為に似ているが、私は非常に重要な工夫を加えている。

ランダムにEメールを送付するのではなく、既に同様のコンテンツにリンクを張っているサイトのオーナーに接触するのだ。

このような基準で候補を限定すれば、次の条件を確実にクリアすることが出来る。

1. 同じ分野でWebサイトを運営している。
2. そのトピックに関心を持っている。
3. そのトピックの記事へ既にリンクを張っている。

あとは、彼らに対して、明らかに優れた作品を親切に教えてあげるだけだ。

その方法を伝授しよう。

1. ahrefs.comを使用し、競合者のコンテンツに向けられたリンクの全てをスプレッドシートにエクスポートしよう。Majestic SEOやOpen Site Exploreを使用してもかまわない。

ahrefs-export

2. フォーラム、アーティクル・ディレクトリなど、連絡する意味のないページを除外しよう。私の場合、こうした整理をした後、160サイトの折り紙つきの候補が残った。

3. その後、私は160サイトの全てに、次のテンプレートを使ってEメールを送信した。

skyscraper-technique-outreach-template1-1024x361

上記画像内の和訳
こんにちは、「名前」さん
「○○○」に関する記事を探していたところ、このページを見つけました: URL
私が気に入っている記事の1つにリンクを張っているようですね — 「記事のタイトル」
そこで、私も同様の記事を作ったので、紹介させてもらいたくなりました。
この記事は「記事のタイトル」に似ていますが、さらに詳しく、さらに新しい情報を加えています。
___さんのページで言及する価値はあると思います。
いずれにせよ、今後も素晴らしい作品を楽しみにしています!
お時間ありがとうございました。
「自分の名前」

予想以上に前向きな反応が多く、メールを送った私自身が驚くほどの反響であった。

email_response2

上記画像内の和訳(メール本文)
ブライアンさん
好感が持てるリンクの要請ですね。了解しました。同じパラグラフに載せておきましょう。
こちらこそ、ありがとう!

160本のメールのうち、17のサイトがリンクを張ってくれたのであった。つまり、 成功率は11% であったのだ。

初めての接触でいきなりリンクを要請するのは、少々馬鹿げた行為かもしれない。それを考えると、11%という成功率は十分過ぎるぐらいの成果と言えるのではないか。

「17本のリンク…たったそれだけ?」と思った方もいるだろう。

しかし、重要なのは量ではなく、あくまでもであるのだ。

この17本のリンクには、価値の高いリンクが含まれていた。DMOZにリストアップされているPR5のページからのリンクもあったのだ。

さらに、この17本のリンクが、多くの自然トラフィックを(短期間で)もたらしてくれたのだ。

この記事で扱ったランキング要素についてのページは、自然に獲得したリンクももちろんある。しかし、特に優れたリンクは、”スカイスクレイパー・テクニック”によってもたらされているのだ。

さぁ、次はあなたの番だ。

あなたのWebサイトとビジネスにおける、”スカイスクレイパー・テクニック”が持つ可能性を感じていただけたのではないだろうか?

もちろん、優れた作品を作成するには、多くの努力が必要とされる。

しかし、この戦略を使うことで、あなたの努力が実を結ぶことを事前に知ることが出来るわけだ。(大量のコンテンツを投稿し、そのうちの一つでもバイラル化することを願うのではなく。)

準備はいいだろうか?

下記のリンクをクリックし、Eメールアドレスを入力して、PDF版の”スカイスクレイパー・テクニック”のチェックリストを手に入れて欲しい。

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この記事は、Backlinkoに掲載された「Link Building Case Study: How I Increased My Search Traffic by 110% in 14 Days」を翻訳した内容です。

少々長い記事ではありましたが、詳細と実績(具体例)がしっかりと盛り込まれている記事だと思います。近頃、コンテンツのプロモーションの重要性を説く記事をよく目にしますが(私だけでしょうか!!??)、非常に同意できる意見であります。もちろん、リンク獲得を目的としたコンテンツマーケティングは本質ではないかもしれませんが、リンク獲得を全く無視したコンテンツマーケティングも十分ではないと考えています。Googleの発言からも、リンクはまだまだ重要な要素であることが伺えますが、高品質なリンクの獲得は、やはり、狙っていきたいところです。– SEO Japan

続きを読む スカイスクレイパー・テクニック。14日間で検索トラフィックを110%増加させた、リンクビルディングのケーススタディ。

Googleが品質評価ガイドラインをアップデート。

昨年末にGoogleの品質評価ガイドラインの完全版が公開され話題となりましたが、先週こちらのガイドラインの内容が更新されていたようです。全体のページ数は減少していることに加え、内容もいくつか変更になっているようです。公開されてから4か月での更新となりますが、ぜひ中身は確認しておきたいですね。– SEO Japan

Googleが品質評価ガイドラインを2016年3月28日にアップデートしていた。ページ数は160から146に減少している。

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2016年3月28日に、Googleは品質評価ガイドラインをアップデートした。2015年の11月に、Googleはガイドラインを公開していたが、今回は公開されてから初めてのアップデートとなる。

去年の10月に公開されたガイドラインは160ページであったが、アップデートされたガイドラインは146ページとなっている。そう、ページ数は減少しているのだ。今回のフルバージョンのPDFは前回の公開と同じURLから手に入れることができる。

ジェニファー・スレッグ氏は、昨年公開されたガイドラインと今回更新されたガイドラインの内容を分析した、素晴らしい記事を書いている。彼女は変更があった箇所についての詳細な分析をしているが、下記に彼女がまとめた概要を記載したいと思う。

  • 補完コンテンツへの強調が減少
  • ローカルを強調(Googleは“Visit-in-Person”と名称を変えている)
  • Your Money Your LifeとE-A-T(Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)の役割をより強調
  • モバイルは依然として重要視されており、モバイルについての例が増加

繰り返しになるが、アップデートされたガイドラインはこちらのURLから入手できる。また、ジェニファー氏のまとめは、こちらのURLだ。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Updates The Search Quality Rating Guidelines」を翻訳した内容です。

正直申し上げまして、まだ内容は確認していないです(笑)。なので、今回は速報という形でお伝えさせていただきました。また、同日のSearch Engine Roundtableにまとめられておりましたが、Googleのポール・ハー氏も、「品質評価ガイドラインはGoogleのユーザーに対する考えがよくわかるものだ」、と発言しています。(ポール・ハー氏はランキングアルゴリズムのエンジニアであり、SMX West 2016でも講演されていました。)比較すること自体にはあまり大きな意味はないかもしれませんが、強調された個所などは確認しておこうと思います。改めて読み直すには良いタイミングかもしれませんね。– SEO Japan

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Googleがランキング要素のTOP3を公式に発表。

昨年、GoogleがRankBrainを発表した際は大きな話題となりましたが、”3番目に重要なランキングシグナルである”、という発言もその理由の1つであったと思います。当時は上位2つの要素を明らかにはしていませんでしたが、Googleのアンドレ・リパッセ氏(発音が間違っているかもしれません)がハングアウト内で言及しました。1つはコンテンツ、もう1つはリンクだということです。ダニー・サリバン氏はリンクと言葉と予想していましたね。ダニー・サリバン氏ではなくとも、”まあ、そうだよね”、といった感想が大半だとは思いますが、Googleの方の発言は、確かに初めてのことだと思います。– SEO Japan

Googleのアンドレ・リパッセ氏が明らかにした。Google検索のランキング要素のTOP3は、リンク、コンテンツ、RankBrainだ。

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*リンク先は全て英語となっています。

Googleの検索結果で上位を獲得するための要素とは何だろうか?最も重要な3つの要素が初めて明らかになった。リンク、コンテンツ、そしてRankBrainだ。

RankBrainが3番目に重要なランキング要素であると、昨年Googleが発言していた。しかし、上位2つの要素が何であるかは明らかにしていなかった。昨日、GoogleとのQ&Aにて、Googleのサーチクオリティ・シニアストラテジストのアンドレ・リパッセ氏が、上位2つの要素はリンクとコンテンツであると発言した。

(上位2つの要素が)何であるかをお伝えしよう。先ずはコンテンツ。そして、サイトに向けられているリンクだ。

彼はその内のどちらがより重要であるかは述べていない。つまり、ランキング用をのTOP3のリストは下記のようになる。

1&2 リンクとコンテンツ
3  RankBrain

もちろん、Googleはその他の多くの要素も見ている。ちょうど、我々が作成したランキング要素のテーブル表のように。兎にも角にも、上位3つの要素が、Googleによって公式に認められたのだ。

下記に動画を掲載しておく。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Now we know: Here are Google’s top 3 search ranking factors」を翻訳した内容です。

RankBrainの内容についてはGoogleはあまり詳細を語っていないこともあり、ランキング要素としての解釈も難しいものであると感じています。(その分、先日のSMXでのRankBrainのセッションは非常に盛り上がっていましたが。)RankBrainの対象となっているクエリは全体の内の1部です。また、クエリの解釈の部分という働きからも、ランキング要素として考えることは、なかなか複雑なことだと思います。色々と明言できる部分は少なくなるのも仕方ないと感じつつも、定期的に行われるこうした議論を聞くことは非常に興味深いですね。– SEO Japan

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Googleがモバイルフレンドリー・アルゴリズムを5月に強化することを発表。

モバイルフレンドリー・アルゴリズムがローンチしてからそろそろ1年が経ちますが、5月にその影響が強化されることが発表されました。しかし、新しい要素が追加されるわけではないようです。あくまで、”モバイル対応かそうでないか”を判断するもので、”どの程度スマホ対応か”、を判断するものではありません。すでに多くのサイトがモバイル対応になっていると思いますが、改めて確認してみてもよいかもしれません。(以前紹介したseoClarityによるホワイトペーパーはこちら。)– SEO Japan

Googleはモバイルフレンドリーの影響を強化すると発表した。しかし、モバイルゲドンの再来ということではないだろう。

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GoogleはWebマスターブログにて、2015年4月21日にローンチした、モバイルフレンドリー・アルゴリズムの影響を強化することを発表した

Googleによると、このアップデートは”5月に開始される”、ということで、”(モバイルフレンドリーの)ランキング要素の影響を増加させる”、ものになっている。また、すでにモバイルフレンドリーの対応を済ませている場合は、特に心配することはないようだ。なぜなら、”(モバイルフレンドリーに対応済みの場合)このアップデートには影響されないからだ”、としている。

今回のアップデートは段階的に行われるため、このアルゴリズムが開始されても、モバイルフレンドリーに対応していないサイトの順位が直ちに大きく下がる、ということにはならない。こう説明されると、段階的にロールアウトされたパンダ4.2を思い出してしまう。しかし、今回のロールアウトが数週間かかるものなのか、数か月かかるものなのか、それは定かではない。Googleは、5月の初旬に”ロールアウトが開始される”としか発言していない。

モバイルフレンドリー・アルゴリズムはページ単位のシグナルだ。そのため、Googleがそれぞれのページを査定することに時間がかかる。もしかしたら、これが段階的なロールアウトの理由であるかもしれない。また、Googleがあなたのサイトの全てのページをクロールし、インデックスする速度にも影響されるだろう。

今回のロールアウトは、”モバイルゲドン”と呼ばれたオリジナルのモバイルフレンドリー・アルゴリズムの影響と比べれば、小さな影響にとどまると考えられる。オリジナルのモバイルゲドンは、モバイルの検索結果に非常に大きな影響を与えると考えられていた。しかし、皆が予想通りの影響だったと述べているわけではない

あなたのサイトがモバイルフレンドリーに対応していなければ、また、再度確認をしたいのであれば、Googleのモバイルフレンドリーのガイドラインを読み、モバイルフレンドリーテストで確認しよう。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google to boost mobile-friendly algorithm this May」を翻訳した内容です。

モバイルフレンドリー・アルゴリズムの強化ということで、新しい要素が加わるかと思いましたが、実際はそうではないようです。次の更新でページ速度が加わるのでは、という話も多かったと思いますが、今のところはインタースティシャル広告しか、追加要素はありませんね。また、具体的な開始日は決定しておらず、インテントも引き続き重要なシグナルであることも変わらないようです。(クエリによっては非モバイル対応のサイトが上位に表示されることもあります。)Googleの公式ブログも簡潔にまとめられており、そこまでの影響がなさそうなことがうかがえますが、TheSEMPostでも詳しく紹介されていましたので、ご興味のある方はご確認ください。– SEO Japan

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SMX West 2016-おまけ:マット・カッツ氏も登場!Google Danceでダンス!ダンス!ダンス!

前回の記事でセッションレポートは全て完了しましたが、今回の記事はおまけ記事となります。SMX West 2016の2日目、3月2日に開催された、Google Danceに参加したレポートです。マウンテンビューの本社で行われた、SMX参加者限定のパーティーです。非常に開放的で多くの参加者が楽しんでいました。そして、パーティーの途中では、マット・カッツ氏も登場し、会場は大いに盛り上がります。Google本社を訪れる機会などあまりないため、非常に貴重な体験となりました。– SEO Japan

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Google Danceとは?
かつては、Googleがアルゴリズムを変更するたびに順位が変動する現象を指す名前でした。しかし、Googleが検索マーケターを招待する、毎年のイベントの名前でもあります。

2002年から2008年まで開催されており、当時は、セルゲイ・ブリン氏とラリー・ペイジ氏の姿もあったようです。その後、しばらくの間開催されていませんでしたが、今回のSMX West 2016で復活を果たしました。

ホテル前に集合し、みんなでバス移動
SMX Westの会場近くのホテルで待機し、バスで移動します。500名が招待されたとのことで、大勢の人の姿がありました。参加者にはチケットが配られ、SMXのパスホルダーに入れておくよう言われました。

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ホテル前の交差点。夕暮れ時ですね。

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本社に向かうバスの中。全部で5台ほどでていました。

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Google Danceの参加チケット。揺れる社内での撮影のためピントが。。。

Google本社に到着
パーティーの時間は19:30-23:00。到着したときはすっかり日が落ちていましたが、オフィス内にはまだ働いているGooglerの姿がありました。

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Androidマシュマロがお出迎え。

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オフィスの一棟。非常に開放的な雰囲気。

ゲイリー氏がお出迎え
受付を済ませた後、Google DanceのTシャツのプレゼントがありました。ゲイリー氏が受付やTシャツの配布作業を率先して行っており、バリバリ働いていました。

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ゲイリー氏自らTシャツの配布。

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Google Dance Tシャツ。複数のサイズから選べます。

いざ、パーティー会場へ!
Google Danceの会場は室内でしたが、DJブースも設置され、にぎやかな音楽が流れています。すでに皆さんハイテンション。

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会場前の列。会場前の屋外のスペースも利用可能でした。

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Googleカラーに彩られたDJブース。

食事も用意されていました。もちろん、お酒も。

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普通に美味しかったです。カフェテリアからのデリバリーなんでしょうか?

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Google Danceのロゴの前で記念撮影。みんなやってました。

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もちろん、有名な方々もやってました。

マット・カッツ氏が登場
会場の入り口付近で楽しんでいると、フラっとマット・カッツ氏が現れました。ダニー・サリバン氏も近くにいたため、二人で再開を喜び合っていました。そして、あっという間に大勢の人に囲まれます。

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マット氏とダニー氏が仲良くセルフィー。

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ゲイリー氏もパーティー会場に。多くの参加者に声をかけていました。

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マット・カッツ氏と記念撮影。2年ぶり。

SMX West 2016
SMX Westに参加したのは今回が2度目(SEO Japanとしては4回目)になります。前回は2年前でしたが、当時は、ハミングバードやオーサーシップ、Not Providedなどの話題が多かったように感じます。

今年は、RankBrainやAMPに加え、手動による対策やランキングエンジニアの話など、様々なトピックのセッションに参加しました。SMX WestはGoogle本社とも近いサンノゼで開催されるため(?)、多くのGoogle社員の方が参加されます。日本からの距離も比較的近いので、おススメですよ!

最後に、今回のSMXのセッションレポートを下記に記載させていただきます。ご興味があれば、ぜひ、ご確認くださいm(__)m

 

 

 

 

 

 

 

 

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もちろん、Google Danceに参加するのは初めてでしたが、非常に貴重な体験であったと思います。今回のGoogle Danceはゲイリー氏の発案で復活が決定したと聞きましたが、ホスト役として参加者への気遣いを様々なところで感じました。また、バリー・シュワルツ氏によると、以前のGoogle Danceは広告主のためのイベント、という意味合いが強かったようですが、今回はWebマスター向けとしてのイベントだったとのことです。色々な方とお話しすることができ、非常に刺激的で貴重な体験でした。もちろん、次の日の午前のセッションは大変だったわけですが。(笑)SEO Japan

SMX West 2016-Googleのランキングエンジニアが語る、Googleの仕組み。

SMX West 2016、最終日のセッションです。Googleのポール・ハー氏を招いたセッションで、Googleの仕組みについて話してくれています。後半のQ&Aにゲイリー氏も登場しましたが、あまり多くは語りませんでした。もちろん、ランキングアルゴリズムを説明してくれるわけではないですが、普段はあまり聞く機会のないストーリーを語ってくれています。特徴的だったのは、大量の実験を行っていること。数々のトライアンドエラーと努力によって、精度の高い検索エンジンが生まれていることを垣間見ることができました。– SEO Japan

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Danny Sullivan(Founding Editor, Search Engine Land, @dannysullivan)
Gary Illyes(Webmaster Trends Analyst, Google, @methode)
Paul Haahr(Software Engineer, Google, @haahr)

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Googleのランキングエンジニアリングがしていること

  • サーバーのためのコードを書く
  • 新しいシグナルの研究や、新しい方法での古い複数のシグナルを組み合わせ
  • Googleが使用する測定基準の最適化
  • 品質評価に基づいた検索結果の修正
  • 品質評価ガイドラインの修正や新しい評価基準の開発

今日のGoogle検索
モバイルファーストだ。今までにないくらい、モバイルからのトラフィックが多い。それは、Googleの考え方に影響を与えるほどだ。モバイルではタイプ(入力)ではなく、ボイスサーチやタップが使われる。そして、ユーザーのロケーションもかなり影響する。

様々な機能
サジェスト、オートコンプリート、計算機、ナレッジグラフ、マップ、画像、天気・・・。生活のあらゆる場面で利用されている。

10個のブルーリンク
検索結果画面の1ページにつき、青色で10本のリンクを表示する。これが、一番おなじみのスタイルだ。この表示方法の課題は2つある。1つは、”どんなドキュメントを表示するべきか?”であり、もう1つは、”それらをどんな順番で表示するべきか?”というものだ。ちなみに、私の仕事は収益とは関係がない。ただただ、ユーザーを見ている。

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検索エンジンの2つのパーツ
検索エンジンには2つのパーツがある。

  • クエリの前段階
  • クエリの処理

クエリの前段階
まずはWeb(サイト)をクローリングする必要がある。その後、クロールしたページを分析する。リンクの展開、コンテンツの読み込み(JavaScriptやCSSも合わせたフルレンダリング)、意味づけした注釈、などだ。その後、インデックスを構築する。

Webインデックス
本のインデックスと似たようなものだ。一つ一つの言葉が記載されるページの、全てのリストを作成する。それらを、何百万というグループに落とし込む。Googleでは、これらを”シャード(shards:破片、かけら)”と呼んでいる。Webインデックスには何千ものシャードがある。さらに、ドキュメントごとのメタデータもこれに加わる。

クエリの処理
クエリの理解と拡大が行われる。スコア付けも行われ、クエリの調整も加えられる。

クエリの理解
まず、該当のクエリが、よく知られたエンティティであるかを確認する。例えば、”san jose convention center(サンノゼコンバーションセンター)”、”matt cutts(マット カッツ)”などがそれにあたる。また、類義語の存在も確認する。例えば、”gm trucks”という場合、”gm”は”general motors(ゼネナルモーターズ)”だろう。しかし、”gm corn”の場合、”gm”は”genetically modified(遺伝子組み換え)”となる。そして、前後関係や背景などのコンテクストも確認する。

スコア付け
ここでは、全てのシャードにクエリが送られる。そして、合致したページの検索、クエリとページのスコアの計算、スコアごとに上位○○ページを送り返す、といった作業が全てのシャードで行われる。その後、全てのページが組み合わされ、スコア順に並べ替えを行う。

検索後の調整
クラスタリング、サイトリンク、重複、スニペットの確認などを行う。また、スパムが原因の順位下落や手動による調整の確認も行う。

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スコア付けのシグナル
シグナルとは、スコア付けに使用される情報の一部であり、クエリに影響される項目と影響されない項目がある。クエリに影響されない項目は、ページの特徴となる項目だ。ページランク、言語、モバイルフレンドリーなどが挙げられる。クエリに影響される項目は、キーワード合致、類語、近接性などが挙げられる。

検索結果の品質の測定基準
「測定できなければ、改善できない」とあるように、測定基準は非常に重要だ。いくつか例を挙げてみよう。まずは、関連性だ。ユーザーからのクエリに対し、該当のページは有益な答えを提供しているか?これが、ランキングにおける一番の基準だ。次に品質が挙げられる。我々が提供している検索結果はどの程度良質なのか?、を見ている。また、結果を表示するまでの時間も重要となっている。もちろん、早ければ早いほうが良い。

Google自身の評価とその方法
我々は、我々自身の評価も行っている。具体的な手法は下記の2点だ。

  • ライブ実験(実際の検索結果を使用した実験・調査)
  • 人による評価実験

ライブ実験
他のWebサイトと同じように、実際のトラフィックでA/Bテストを行っている。また、クリックのパターンの変化も見ている。これは、おそらく、あなた方が考えているよりも難しい作業だ。こうした実験には多くのトラフィックが1つ、または、複数の実験で使われている。完璧な10個のブルーリンクとはなにか?そのために、沢山の実験を行っている。

人による評価実験
実際の人間に実験的な検索結果画面を見せ、どの程度良いかを尋ねている。評価者へのガイドラインを発行しており、自動化を図るべく、ツールの協力も得ている。実際の体験が、品質を伝えることになるからだ。昨年、Googleはガイドラインを公開した。我々が考える品質とは何か?を記載したものだ。

人による評価実験における2つの指標
ニーズメットとページクオリティという2つの指標がある。ニーズメットは、”該当のページがユーザーのニーズに合っているか”、を見る指標だ。完全に満たされている(Fully meets)から、満たされていない(Fails to Meet)まで、6個の段階がある。
ページクオリティは、”該当のページがどの程度良いページか”、を見る指標だ。E-A-Tという軸があり、それぞれ、”Expertise(エキスパート性)”、”Authoritativeness(権威性)”、 ”Trustworthiness(信頼性)”、を表している。

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モバイルファーストの評価
ニーズメットの評価者に対し、モバイルユーザーのニーズに注力してもらうよう、依頼している。つまり、該当の検索結果がモバイルユーザーにとって、どの程度有益で、どの程度満たされたものになっているかを考えてもらう、ということだ。

モバイルを中心とするために
ユーザーの位置情報に非常に気を配る。また、モバイルのユーザー体験を表示するツールなども使用している。評価者にはスマートフォンでWebサイトを確認してもらっている。

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ランキングエンジニアについて
数百人のコンピューターサイエンティストから成るチーム。我々の測定基準とランク付けのシグナルに注力している。多くの実験をしており、多くの変更を加えている。

開発プロセス
まずは、アイデアを出す。解決したい問題があり、そのためにはこのデータが使えそうだ、といった具合に。そして、コードを書き、データを作成し、実験を行い、分析する。これを、ローンチの準備ができるまで繰り返す。その後、定量データの分析チームからのレポートを受け、ローンチする。非常に長い時間がかかることもあり、最悪のケースは2年かかった。

2つの問題
もちろん、上手くいかない場合もあるが、その原因は2つ考えられる。1つは、評価の質が良くない場合であり、もう1つは、測定基準に問題がある場合だ。

評価の質が良くない場合
“texas farm fertilizer(テキサス 農場 肥料)”という検索をした際、ユーザーは肥料のブランドを知りたいと思っている。この製造企業の本社に行きたいと思う人はいないだろう。しかし、実際の検索結果は非常に遠く離れた本社のマップを表示していた。我々は、ライブ実験の結果からこの検索結果を変更することにしたのだが、実は、この検索結果に高評価を与えていた評価者がいた。このように、評価者による評価の質が悪い時がある。

測定基準に問題がある場合
2009年から2011年の間、低品質コンテンツへの不満が多くあった。しかし、我々の関連性における測定基準は、この期間、どんどん上昇していた。そのため、我々は自分たちはうまくやっていると考えていたが、実際は、我々が望むものを測定していなかったのだ。つまり、品質における測定基準は、関連性における測定基準と同じではなかったのだ。

Q&A

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*Q&Aからダニー・サリバン氏とゲイリー・イリーズ氏が登壇しました。また、それぞれを下記のように記載します。

  • ダニー・サリバン氏=”ダニー”
  • ポール・ハー氏=”ポール”
  • ゲイリー・イリーズ氏=”ゲイリー”

ダニー:RankBrainとインデックスの関係は?
ポール:RankBrainはシグナルのサブセットだ。RankBrainの仕組みについて、あまり詳しいことは話せない。

ダニー:RankBrainはオーソリティをどのようにして判断しているか?
ポール:トレーニングの成果によって可能だ。クエリとシグナルを見ている。しかし、皆様にとって有益なことはお話しできないと思う。

ダニー:エンティティは5年前に話していたような内容と変わりないか?
ポール:ナレッジグラフのことだろうか?もちろん、継続している。

ダニー:GoogleNowとクロームなどでデータは区別しているか?
ポール:ログインしているかどうか、ということだろう。我々は一貫した経験を提供しており、ブラウザの履歴などもそれに含まれている。

ダニー:一日のうちで、同じクエリで検索結果が変わっている
ゲイリー:マップやナレッジグラフの場合は、営業時間などで変わるかもしれない。しかし、確証は持てない。

ダニー:上手くいっていないという状況をどう判断しているのか?
ポール:実験を常に行っている。大量のメトリックスをそれぞれの実験で使っている。個別のクエリに当てはめている。

ダニー:パンダとペンギンについて
ゲイリー:ペンギンのローンチはもうすぐだと思うが、具体的な日付けはわからない。また、今後ローンチの予定日を伝えるのはやめようと思う。すでに数回失敗してしまっているし、ビジネスとしてよくないことだ。

ダニー:オーソリティについて、どのように計測しているのか?
ポール:詳細についてはお答えすることができない。しかし、我々は、評価者がオーソリティと思うことと同様に考えることができているか?を測定している。

ダニー:オーソリティは直接ランキングに影響するのか?
ポール:公定も否定もできない。直接的な回答があるほど、簡単なものではない仕組みになっている。

ダニー:rel=authorについては?
ゲイリー:rel=authorの将来的な活用を探っているチームが、少なくとも、1つある。私がSEO担当者であれば、タグを残したままにするね。しかし、新しいページを作成する場合は、わざわざ加える必要はない。

ダニー:CTRについて
ポール:CTRの実験はしている。パーソナライゼーションも考慮しながら。しかし、非常に課題が多い。ミスリーディングを起こすこともある。ちなみに、10位のCTRは8位や9位よりも高い。7位よりは低いが、おそらく、2ページ目に行きたがらないユーザーが多いのだろう。

Googleという巨大なプロダクトを構成するため、運用を含め、実に様々なチームが関わっているようです。今回のポール氏がお話してくれた内容は、その中でも核となる、ランキングに関わるチームのお話でした。おそらく、かなり簡略化した説明であると思いますが、それでも多くの項目を紹介してくれました。ゲイリー氏は、やはり、ペンギンについての質問を受けていましたが、大きな情報というものはありませんでした。ペンギンもプロダクトを構成する一要素であるため、すべての要素を細かく把握することは、非常に厳しいことなのかもしれないですね。今回の記事で、SMX West 2016のセッションレポートは全て終了となります。前回訪れてから2年も経っていることに驚きを隠せないのですが、今回も非常に刺激を受け、有意義なカンファレンスでした。今後もSEO Japanとして参加したカンファレンスのレポートを掲載したいと思いますので、引き続き、よろしくお願いいたします。m(__)m– SEO Japan

SMX West 2016-App IndexingとApple検索。

今回の記事は、それぞれ別のセッションからのピックアップとなります。前半はGoogleのマリヤさんによるプレゼンテーションで、App Indexingの概要をまとめてくれています。後半は、MobileDevHQ社のイアンさんによるプレゼンテーションで、Apple検索についてのデータなどを披露しています。SEOにおいても無視できない領域であるため、この辺りもしっかり押さえておきたいところです。– SEO Japan

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Moderator:Barry Schwartz(News Editor, Search Engine Land, RustyBrick, @rustybrick)
Speakers:Mariya Moeva(Webmaster Trends Analyst, Google)

多くの時間がスマホで過ごされている、多くのアプリが落とされているが、アクティブなアプリは少ない。今日はApp Indexingの実装におけるメリットを中心にお話しする。

リッチスニペットと検索画面
検索結果画面のリッチスニペットで目立つことができ、インプレッションの増加が期待できる。また、検索結果からアプリへの直接向かうリンクを設置できる。大きめのロゴと一緒に表示。

サジェストに表示される
クエリとコンテンツに関連性があれば、サジェスト表示される。

ディープリンク(Now on Tap)
スマートフォンのあらゆる場所からアプリへのディープリンクを張ることができる。チャットの会話中にお店の話題が出て、そこからアプリへ導く、ということも。

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インストールカード
アプリを探していると強く思われるクエリには、カードとして表示される。

ストリーミング
検索結果画面から直接アプリのトライアルができる。(注:米国で一部のパートナーのみ)

アプリファーストコンテンツ
Webコンテンツでクエリとマッチしないものがあれば、アプリのコンテンツが検索結果に表示されるように。(アプリ内のみのコンテンツも表示)

AliExpressの場合
検索でのインプレッションが80-90%増加。また、関連性のある検索におけるクリック率が、30-40%増加した。また、すでにアプリをインストールしているロイヤルカスタマーは、コンバージョン率が高まった。

サーチコンソール
インデックスされているアプリのページ数を確認。クリック数やインプレッションも。Webサイトのように。また、インストールボタンのクリック数も。どのくらいインストールボタンが表示され、どのくらいインストールされたか、など。Webサイトと同様、サーチコンソールでアプリを認証しましょう。

Fetch as Google
Googleから見たアプリの表示を確認。

フィードバックは?
App Indexingについてのハングアウト(オフィスアワー)を開催している。また、リリースノートも公開している。

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まとめ

  • アプリのコンテンツを検索結果に組み込む
  • サーチコンソールを使用してROIを確認
  • 実装方法などの資料はこちら

Q&A

スパム対策
偽のレビューやダウンロードなどのスパムとGoogle Playは戦っている。ただし、App Indexingを用いたスパム例は多く見かけない。

Android Studio
App Indexingを実装した際、不備があれば指摘してくれる。

コンテンツミスマッチ
App Indexinの実装のエラーでコンテンツミスマッチが多い。

アプリストアSEO
アプリストアは全く別のもの。説明文、スクリーンショット、プレビューなどを良くすること。

MariyaさんがTwitterを再開!
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Appleは次の検索のキングとなるのか?

Ian Sefferman(CEO, MobileDevHQ, @iseff)

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iOSの3つの検索

  • iOS SpotLight(一般的な目的)
  • iOS ユニバーサルリンク(Webをアプリへマッピング)
  • Google App Indexing(アプリをGoogleへインデックス)

AppleはGoogleのテクノロジーをうまく使っている。

SpotLight
自身のスマートフォン内のデータなど、パーソナルな検索。例えばGettという、タクシーサービスのアプリの場合。一回使って、その後SpotLightでGettと検索すると、複数のGettが表示。過去に行った場所の記録が表示される。

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普及率
SpotLightの普及率は伸びている。カテゴリごとでは、生産的なアプリ(ドキュメントの共有や修正のアプリなど)や旅行系などが多い。ゲームや画像などはテキストのインデックスが難しいので適していない。アプリストアのTOPチャートの35%がスポットライト。

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ユニバーサルリンク
次世代のディープリンク。アプリをインストールしていれば、Webではなく、アプリに行く。

カテゴリごとのデータ
フード、ライフスタイル、ショッピングなどが多い。画像、ソーシャル、スポーツなどは低い。アプリストアのTOPチャートの27%がユニバーサルリンク。

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ローンチ後のエンゲージメント
ローンチ後着実に伸びている。青色のバーは、ユニバーサルリンク経由のアプリを開いた数。

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SpotLightの測定
下記のコードを追加することで、SpotLight検索経由からアプリを開いた数を測定できる。

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ユニバーサルリンクの測定
下記のパラメータを追加することで、ユニバーサルリンクのリファラを測定できる。

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App Indexingはまだ公式に公開されてから、1年半ほど経ちましたが、着々と進化しているイメージがあります。今後も検索とアプリの融合は進んでいくと思われます。また、Appleに関しても、検索に力を入れている気配が伺えます。Googleとはプロダクトに対する哲学がかなり異なるため、今後の進化が気になりますね。どちらかと言えば、ざっくりとした内容のセッションではありましたが、こうした情報を契機により深い学習をするのも良いのではないでしょうか?– SEO Japan

SMX West 2016-RankBrain。我々は、Googleの新しいマシンラーニング・システムをどのように理解するべきか?

Googleが昨年公にした、RankBrainについてのセッションです。RankBrainについては、”機械学習の技術を用いていること”、”複雑なクエリの精製に使われていること”、”3番目に重要なシグナルであること”、は明らかにされていましたが、詳細な説明はGoogleからはされていません。そんな状況の中、Searchmetrics社のマーカス氏と、Stone Temple社のエリック氏が独自の調査を行い、RankBrainに対する解釈を披露しています。前者は、関連性の理解について、後者は検索結果の改良について、をメインに話していますが、非常に興味深い内容でした。Googleの方を招いたセッションではありませんでしたが、今回のSMX Westの中で最も内容の濃いセッションと感じています。– SEO Japan

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RankBrainとは何か、どう動いているのか、そして、それが意味するものは何か?

Moderator:Danny Sullivan(Founding Editor, Search Engine Land, @dannysullivan)
Speakers:Marcus Tober(Founder/CTO, Searchmetrics Inc., @marcustober)

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RankBrainについて、Googleはそこまで詳細な情報を与えてくれていない。しかし、我々が知っておくべきことであることは間違いない。(ダニー氏)

イントロダクション
このセッションでは、GoogleのRankBrainとは何なのか、どのような仕組みなのか、何を意味するのか、についてお話しする。

マシンラーニング(機械学習)? AI(Artificial Intelligence:人工知能)?
マシンラーニングはAIとイコールではない。マシンラーニングは、時間をかけて改良していくアルゴリズムである。AIは、人間と同様の知能である。また、ディープラーニングは、マシンラーニングとAIのギャップを埋める目的で、より複雑な問題を処理することができる。

マシンラーニングの技術を用いた例
スパムメールのフィルタリング、Facebookの写真認識、iTunesなどの音楽や動画のレコメンデーション機能、チェスなどのボードゲーム(対戦ロボット)、などが身近な例だろう。

囲碁:マシンラーニングの限界
囲碁は2,500年の歴史があり、世界中に4,000万人のプレーヤーがいる。マシンラーニングでは打ち破れないと考えられていた(AlphaGoまでは)。囲碁は非常に難しいゲームだ。駒の移動パターンは、チェスの場合10の50乗だが、囲碁の場合は10の171乗にもなる。

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ちなみに、Googleという名前の由来は”Googol”であり、10の100乗を意味する単語だ。

ディープラーニングとAlphaGo
今までの伝統的なAIの手法は、移動可能な全てのポジションを分析しようとしていたが、囲碁の場合は数が膨大なため、うまくいかなかった。AlphaGoは12の異なるネットワークの層をまたぐ、深いニューラルネットワークを使用している。1つのニューラルネットワークは次に動くべき手を選び、別のニューラルネットワークはゲームの勝者を予測している。このように、Googleは常に、問題を解決しようとしている。これはRankBrainにも当てはまる。

RankBrainを理解しよう
ジェフリー・ヒントン氏(トロント大学の教授であり、Googleでも活躍)の功績の賜物でもあるプロジェクトがある。これを簡単に説明してみよう。まずは、”thought vectors”の話だ。何もない空間を想像してほしい。そして、この世の全ての言葉がその空間に配置される。それぞれの言葉にはポジションがあり、別の言葉との近接(距離感、近さ)を持つ、というイメージだ(それぞれの言葉と言葉の距離=関係性を把握する)。Googleは検索クエリをマッピングし、それぞれのクエリの距離を測ることができる。

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ある言葉とある言葉の距離が近いことをGoogleは理解しており、それぞれの関連性を見出す。そして、良い検索結果は距離感に基づいている。RankBrainは、”カリフォルニアの天気はどんな感じになるかな?”という話し言葉のようなクエリを、”天気予報 カリフォルニア”と解釈することができ、それに近しい検索結果を出している。クエリ内の言葉を、その言葉と近しい距離の別の言葉に置き換え、それを元に検索結果を提供することで、良質な検索結果を得られるのだ。

Searchmetricsによる仮説
伝統的なランキング要素は全く意味が無くなっている、という仮説を立てた。現在、RankBrainはすべてのクエリに使われてはいないが、今後全てのクエリに使用されればどうなるだろうか?あるクエリに対してRankBrainが使われた場合、3番目に重要なシグナルとなる。下記に、我々の仮説をまとめる。

  • RankBrainは関連性のあるコンテンツに集中している。
  • RankBrainはクエリに対して関連のある結果を出すために、”thought vectors”を使用している。
  • 関連性スコアはランキングの順番を決定するのに役立つ。

調査内容
下記に、今回調査する上での基準をまとめる。

  • Google(米国)の上位30位の検索結果
  • およそ、400,000のデータポイント
  • 3つのキーワードセット(”ローン”、”Eコマース”、”健康”、の関連ワード)
  • どのランキング要素が最も重要かを知ることが目的
  • コンテンツの関連性を理解するためのスコアをつけることにより、RankBrainをエミュレートする

いわゆる、伝統的なランキング要素では説明がつかない例がある。例えば、”cash advance fresno ca”というクエリでは、5位に表示されているサイトは12位に表示されているサイトよりも、バックリンク数や内部リンク数で圧倒的に低い数字が出ている。

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既存の要素1:バックリンク数
”Eコマース”の相関関係はポジティブ。つまり、リンクが多ければ順位が良いという状況。”ローン”の場合はネガティブ。少ないバックリンク数でも上位表示されている。

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既存の要素2:内部リンク数
全体的に”Eコマース”で内部リンクが多いのは、多数の商品ページがあるなど、納得できる理由はある。

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既存の要素3:タイトル内のキーワード
”ローン”では、タイトルタグ内にキーワードが入っているページは10%ほどだ。

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既存の要素4:単語数
”Eコマース”と”健康”では単語数が多いほうが上位表示されている。つまり、コンテンツが多いほど有利ということだ。

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上記4つの例の中で、今までの理論が通用しない検索結果があった。例えば、バックリンク数が少ないページや、単語数が少ないページが上位表示されていることがあった。なぜ、伝統的な要素がランキング要素になっていない例があるのだろうか?

関連性の要素
我々は、RankBrainをエミュレートし、関連性のスコアをつけた。このスコアは、クエリに対する検索結果との関連性に基づいている。我々は、この関連性を測定するため、(関連性についての)25種類のランキング要素を使用した。この要素はキーワードによって異なるため、具体的に何かを説明することは、ここではできない。

Eコマースの例1
“security camera system(セキュリティ カメラ システム)”というクエリの例。1ページ表示のうち、9つのサイトにカート機能がついていた。9位に表示されていたサイトのみがついていなかったのだが、なぜ、このサイトは1ページ目に表示されているのか?このサイトの関連性のスコアは、上位30位の内、最も高いスコアであった。

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Eコマースの例2
“best bluetooth headphones(ベスト ブルートゥース ヘッドフォン)”というクエリの例を見てみよう。2位に表示されているサイトの内部リンク数は、26位のサイトよりもかなり少ない。しかし、2位に表示されているサイトの関連性のスコアは、上位30位の中で最も高かった。

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健康の例
“natural detox(ナチュラル デドックス)”というクエリの例。5位表示のサイトを見ると、単語数、内部リンク数、インタラクティブの要素、などが全て26位に表示されているサイトよりも低い。

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関連性スコアのまとめ
関連性スコアの高いサイトには、以下の特徴がある。

  • ユーザーの意図と合致している
  • 論理的に構成されており、包括的
  • 良いユーザー体験を提供している
  • 全体的(トピックに関連する別のトピックも扱っている)

調査結果のまとめ
この調査によって得られた結果を以下にまとめる。

  • キーワードによって上位に表示されるための要素は異なる
  • 関連性の要素は全てのキーワードで効果的である
  • 今回紹介した例の全ては、関連性スコアが高い、ということで説明がつく
  • 関連性スコアは他の要素を強化し、結果、高順位を獲得する

SEOへの影響
SEOが重要であることに変わりはないが、変化している。新しく導入されたRankBrainは、全てのクエリで使用されているわけではない。短い、人気のあるクエリの、すでに定番となっているような検索結果に対しては、RankBrainによるフィルタリングはないだろう。

RankBrainは関連性を見ており、関連性は高順位を獲得するうえで必須の要素だ。つまり、ユーザーのインテントとあなたのコンテンツを合致させることが、SEOにおいて重要なことであると言えるだろう。

検索の未来
強力なデータ分析から得られた改良の積み重ねが必要であり、マシンラーニングとディープラーニングは、複雑なデータから意味を見出す。データドリブンなアプローチこそが求められており、これは、コンテンツにもあてはまる。

この考えは、RankBrainとSearchmetricsで共通した考え方である。

RankBrainとは何か?そして、その仕組みは?

Eric Enge(CEO, Stone Temple Consulting, @stonetemple)

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2013年に脳の外科手術を受けた。しかし、これが今回私がRankBrainについてお話しする理由と関係があるわけではない。

RankBrainとは何か?
2015年10月に、ブルームバーグの記事によって明らかになった。その記事では、”RankBrainは言語やクエリを、人の直感や推測する方法と似た手法で、解釈する”と記載されている。つまり、”Googleは言語理解を深めている”、ということだ。

言語分析のコンセプト
RankBrainだけに限った話ではない、基本的なコンセプトをお話しする。まずは、ストップワード(Stop Words)だ。これは、”a”や”the”や”such”など、言語処理をする前にフィルタリングされる(不要な)単語だ。しかし、ストップワードを除外してはいけない場合もある。

ストップワードが必要な例
例えば”The Office” の”The” は重要。テレビドラマの名前の場合もあるし、会社という意味もある。また、”coach”という単語も、ブランドを意味する場合もあるだろう。同一のセンテンス内に、”バッグ”が含まれていたり、”Coach”と大文字で表記されていた場合、監督という意味の”coach”と違うことを人間は理解できる。

RankBrainの働き
上記の例の人間が理解できる部分を、アルゴリズムで可能にしたものがRankBrainだ。RankBrainは言語内の関連性を理解し、該当の単語の意味を解釈する。実際、ゲイリー氏はRankBrainを以下のように説明している。

“RankBrainは非常に高次元の空間においてテキストの文字列を表現することを可能とし、それらが互いにどのように関連しているのかを見ている。”

RankBrainと関連性の理解
RankBrainはある言葉のパターンを分析する。その言葉が使われているフレーズ、同一センテンス・パラグラフ・ページで使われている言葉、コンテキストやコンセプトなどだ。こうした分析の結果、”The”を典型的なストップワードではあるが、意味を決定する場合がある、という理解をし、”The Office”というクエリの意味を解釈する。

具体例1(単語の置き換え)
Googleが引用した例を用いて説明しよう。ブルームバーグの記事には、以下の文章が例に出されていた。この文章内の、それぞれの単語の意味を置き換えている。

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【SEO Japanによる補足】
上記を直訳すれば、”食物連鎖の最も高いレベルにいる消費者のラベルは何?”になります。そして、文章内のそれぞれの単語を以下のように置き換えています。
・label(ラベル)→ Name(名前)
・consumer(消費者)→ “消費者”のままですが、購入する(顧客)ではなく、捕食する存在としての“消費者”と理解します。
・highest level(最も高いレベル) → TOP(頂点)
・a → the (”the” にすることで、”食品チェーン店”ではなく、”食物連鎖”という意味を強めます。)
こうした置き換えを行った結果、”食物連鎖の頂点にいる消費者の名前は何?”というクエリと解釈し、それに関連した検索結果を出すことになります。

具体例2(withoutの扱い)
“Without”は“The”と同じように、Googleによってしばしば無視されてきた単語である。否定の意味を持つが、ページの意味を決定するうえで重要な場合もある。次の文章を例にしてみよう。

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“攻略本無しでスーパーマリオの100%のスコアを叩き出せるか?”というクエリになる。”without”の部分(”攻略本無しで”)を無視していれば、このクエリに対する正確な検索結果を出すことはできなかっただろう。実際、ゲイリー氏は”without”の扱いについて、以下のように説明している。

“かつて、クエリ内のwithoutの部分は無視されていた。RankBrainはwithoutの意味を把握するために素晴らしい仕事をしており、正確な検索結果を提供できている。”

我々が行った調査
GoogleとBingのサジェストから、50万のクエリを抽出し、データベースを構築した。そして、2015年の6月・7月と2016年1月の検索結果を比較し、正確に理解できていなかったクエリ(正しい検索結果を返していないクエリ)を探した。数を以下にまとめる。

  • 発見したクエリの総数 → 163
  • 改善された検索結果数 → 89
  • 改善された検索結果の割合 → 54.6%

また、改善の内容を下記にまとめる。

  • 改善された検索結果数 → 89
  • アンサーボックスの改良 → 39(43.8%)
  • マップの追加 → 2(2.2%)
  • 検索結果の改善 → 48(53.9%)

改善例1
“why are pdf so weak(なぜpdfは脆弱なのか?)”というクエリの例。2015年7月の検索結果はPDFファイルが検索結果の上位を占めていたが、2016年1月の検索結果ではPDFのセキュリティを解説したページが1位になっている。

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改善例2
“Where is Celtics Bench?(セルティックのベンチの場所は?)”というクエリの例。”Where is”の解釈が改良されており、”セルティックファンにとってベストな席”というタイトルのページが1位になっている。

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改善例3
“who is asking teachers to take a 20 pay cut(教師に20の減給を求めたのは誰?)”というクエリの例。ここで、”20”が”20%”を意味していることを理解するようになっている。

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改善のまとめ
フレーズや単語の解釈の改善が見られた。また、”What is”、”Where is”、”Not”などといった特定の単語やフレーズの理解が進んでいた。また、珍しい名前、スペルミス、誤解がある(別の意味に解釈できる)単語、などの理解も進んでいるようだ。

SEOにおける影響とまとめ
今のところ直接的な影響はないと考えている。しかし、覚えておくべきことをまとめてみよう。

  • あいまいなフレーズのクエリでも、上位に表示される可能性がある
  • キーワード調査は、まだ、必要
  • 自然な言語で、強調を加えることができる

Q&A

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Googleによると、RankBrainは複雑なクエリの理解で使われている。

長いクエリを短いクエリに置き換え、同等の検索結果を提供する。しかし、このセッションでも話されたように、他の要素ともなっている。

ところで、我々は何をすれば良いのだっけ?
パンダやペンギンの時は、対応策が明らかだった。しかし、ハミングバードは完全にアルゴリズムを変えた。RankBrainもそのようなイメージ。(マーカス氏)

構造化データとRankBrain
構造化データは検索結果での表示を変える、という意味合いが強い。レビューとか、栄養素とか。ナレッジグラフでも、Googleは使用している。個人的には使うことをおすすめする。(マーカス氏)

構造化データは適切に設置されれば、強力なシグナルになる。(エリック氏)

RankBrainをスパムやブラックハットに使う方法は?(笑)
あとでこっそり僕のとこに来てくれ(笑)(エリック氏)

SEOは新しいことが出る度に、それを利用しようとする。コンテンツが話題になった時は、高品質なコンテンツのテンプレートをくれ、などとよく言われた。こういうのが問題だと思う。(マーカス氏)

他の言語ではどうだろうか?
アムステルダムで同じ調査をしたけど、Google.comよりも3年位遅れている印象。スパム的な感じが多かった。言語が複雑だからだろう。(マーカス氏)

RankBrainは、クエリの精製とシグナルの2つの話しが平行している。それが状況を難しくしている。AIがどうやってクオリティを決めるのか?複数の写真から猫を認識することはできる。だが、ベストな猫をどう決めるのか?(ダニー氏)

囲碁の場合、パターンを全て予測し、ベストな手を決定している。(マーカス氏)

それはルールがあるからでは?(ダニー氏)

オイルフィルターの例。オイルフィルターで検索した後、多くの場合で次のクエリが決まっている。そういったユーザー行動の影響もあるのでは?(エリック氏)

*色々と議論は尽きないという感じでした。

RankBrainを理解する上でカギとなるのが”関連性”であると考えています。ランキング要素や検索結果の改良にも重要でありますが、Googleが関連性を強調したのは今回が初めてではありません。良質な検索結果において、クエリとの関連性は必須の項目であり、Googleがかねてから発言していたことでもあります。そのため、「RankBrainが関連性を強調しているようだから、SEOにとっても大事なのだろう」と考えるのは適切ではないでしょう。個人的には、「Googleが提唱するベストプラクティスに実際のベストプラクティスがさらに近づくために使用されている技術」と解釈しています。Q&Aの内容からも、まだまだ議論が尽きないトピックだと感じたため、少々私的な意見を書かせていただきました。今回の記事を読まれた方の意見も聞ければ嬉しいです。また、このセッションにも登壇したSearchmetrics社ですが、ブログの掲載許可をいただいたので、近々SEO Japanで紹介させていただきます!– SEO Japan

SMX West 2016-サイト診断に役立つSEOツールとアドバイス。

海外カンファレンスではおなじみのツールを紹介するセッションです。全部で3つのプレゼンテーションから成るセッションでしたが、その中から1つピックアップします。検索の未来やSEOに対する考え方のセッションなどに注目しがちですが、こうした現実的(?)な内容も大事です。サイトの定期的な診断は重要ですが、頻度を高めて行うのであれば、なるべく作業は簡略化したいところですね。エージェントの方も、インハウスの方にも向けられた内容となっているため、ご参考となれば幸いです。– SEO Japan

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SEO監査に必要なツールとアドバイス

Speaker:Benj Arriola(Technical SEO Director, The Control Group, @benjarriola)

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SEOの分解
SEOを内部や外部などに分けると、対象がわかる。今回は3つのパートに分けて紹介する。

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サーバーのセッティングやコード

クローリングツール
サイト内クローリング用のツールを3つ紹介する。

  • Xenu Link Sleuth → 無料。ローカルメモリを使用。大規模サイトは不向き。
  • Screamingfrog → 安価。ローカルメモリを使用。SEOの多くの要素を確認。
  • DEEPCRAWL → 安価。クラウドで利用。さらに多くのSEOの要素を確認。

クローリングツールからのデータ
クローリングツールからデータを取得したら、以下の項目を確認しよう。

  • ブロークンリンク(リンク切れ)
  • HTTPステータス(4××、5××など)
  • サイトマップの有無(不足しているURLなど)
  • ブロックされたURL(ロボットテキストなどで、不備はないか)
  • AJAX
  • OGT
  • 内容の浅いコンテンツ(文字数)
  • 重複コンテンツ(URL、タイトル、メタタグ)

インフォメーションアーキテクチャーツール
サイトの構成を知るためのツール。インデックスされている全てのサブドメインを対象にする場合は、以下のツールが役に立つ。

また、トピックごとを対象とする場合は、以下のツールが役に立つ。

サイト構造とSEO
下記の表の上から順に精査していく。

  • サイトアーキテクチャー → 既存のサイト構造を分析することで他の要素がわかる。
  • トピックバケッツ → トピック、分類、カテゴリ、タグごとの分類など。
  • パンくずとナビゲーション → 似たトピック構造を反映。
  • URL構造 → パンくずやナビゲーションと同様になるはず。
  • XMLサイトマップ → XMLサイトマップ作製の手助けとなる。

TOPページとその他のページで分類し、それぞれの修正項目をわける。ロングテールKWのページ特定など。それぞれのページでターゲットKWのジャンルが違う。

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コード監査のツール
これらのツールは100%正確で、SEOの利益とならないかもしれない。タスクを簡単に行うというイメージ。また、HTMLをきちんと記述することは重要ではあるが、正確にHTMLを記述したとしても、大きなランキング上昇を見込めるわけではない。

スキーマとマイクロフォーマット
それぞれの検索エンジンでテストツールがある。Microformatsの有無がランキングに影響するわけではない。しかし、検索結果での表示には影響を与える。リッチスニペットやナレッジグラフなど。Microformatsはランキング要素ではない。しかし、リッチスニペットはCTRに影響を与える可能性があり、CTRの改善はランキングに好影響を与える可能性がある。

ページスピード

ページスピードの改善に役立つツールを紹介する。GruntとGulpは、画像の解像度の最適化やJSとCSSファイルの統合などを自動で行ってくれる。

モバイル最適化
モバイル最適化も必須項目だ。モバイルでの表示を確認しよう。

コンテンツ

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読みやすさ
コンテンツの読みやすさ(分かりやすさ)を計測するツールを紹介する。テスト結果のスコアについては、賛否両論があるかもしれないが。

重複コンテンツ
Sitelinerは自身のサイト内での重複コンテンツを確認するツール。Copyscapeは外部の重複コンテンツ(盗用コンテンツ)を確認するツール。

浅いコンテンツ
ここでは、Screamingfrogを使用する。文字数の少ないページを確認し、ざっくりと、修正・加筆をすべきページを特定する。

パンダアップデート
パンダアップデートの時期を確認し、自身のサイトのアナリティクスのデータと照らし合わせる。

競合のコンテンツ
競合で自分より上位のコンテンツを分析する。競合サイトのキーワードを取得し、そこから自身のサイトのキーワード差し引く。新しいキーワードの機会が得られるかもしれない。

オーディエンスの分析
単純にメンションをカウントするのではなく、オーディエンスの内部の情報を獲得する。トレンドターム、ブランド評価、コンバージョン・ドライバーなど。

リンクの質と量

バックリンクのデータソース
検索エンジンが提供するツール(Google Search Console、Bing Webmaster Tool)に加え、サードパーティーのクローラーも活用する。

また、これらのツールを結びつけるツールも活用しよう。

オーソリティーなどの評価
オーソリティ、信頼性、信憑性などを計測できるプラグインを紹介する。

悪質なリンク
ペナルティを避けるためにも、悪質なリンクの確認は必要。定期的に確認しよう。

エンタープライズSEO
これらはただのレポートツールではなく、より良いSEOを行う上での分析ツールである。複数のソースから得られたデータは、関連する項目を同時に表示している。手動で行えば膨大な時間がかかる作業を短縮してくれる。レポートに時間をかけるのではなく、分析と最適化に時間を割こう。

ツールのまとめ
最後に、紹介したツールを項目ごとにまとめた表を記載する。

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やはり、ツールの多さに圧倒されてしまいます。日々の作業の中でツールに任せられるものは、できるだけ、任せたいところではあります。自身の業務で無駄な作業が発生していないか、改めて振り返るきっかけにもなり、気づきの多いセッションでした。– SEO Japan

SMX West 2016-手動対策について、Googleの担当者が質問に答えます。

今回のセッションは非常に変わったセッションです。Googleのホアン・フェリペ・リンコン氏を迎え、手動による対策についてのディスカッションを行うセッションでした。ホアン氏の相手役はダニー・サリバン氏。前半はダニー氏からの質問についてのディスカッションを行い、後半は会場からの質問に答えていただきました。普段はなかなか聞けない内容であったため、非常に興味深かったです。こうした情報を公開してくれることで、Googleの姿勢を感じ取ることができます。– SEO Japan

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Danny Sullivan(Founding Editor, Search Engine Land, @dannysullivan)
Juan Felipe Rincon(Webmaster Outreach, Google)

*下記、ダニー・サリバン氏を”ダニー”、ホアン・フェリペ・リンコン氏を”ホアン”と表記しています。

ダニー:手動による対策は、どうやって決定しているのですか?

ホアン:相談して決定している。ソースを見ているチームがある。アンチ・アビューズ(anti abuse:反悪用)というチーム。100%ガイドラインに違反しているという感じではない。レポートによる報告もあるし、サイトの巡回で気づくことも。

ダニー:何人くらいのチームですか?

ホアン:人数は言えない。でも、大きい数。彼らは問題となっているデータソースを見ている。トラスト・アンド・セーフティに貢献している。

ダニー:そのチームメンバーには、どういった能力が必要でしょうか?

ホアン:データマイニングや、パターン認識の能力や、分析など。

ダニー:今までで最も大きな手動による対策の例は?

ホアン:サイトの大部分がハッキングされており、オーナーが投稿していないコンテンツがあり、それらがペナルティの対象となっていたことがあった。

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ダニー:手動による対策を受けたサイトに共通していることは?

ホアン:サイト内の多くの場所でガイドラインに違反していること。手動による対策の多くは、見ればはっきりとスパムだとわかるようなもの。しかし、そうしたサイトの全てが再審査リクエストを送るわけではない。スパムの理由を推測することを、Googleはしない。

ダニー:手動による対策を受けたサイトは、SEO会社が(行ったことが)原因なのでしょうか?

ホアン:それは、サイトとSEO会社の話だろう。Googleは、ユーザーが見ているもの、を考えている。

ダニー:ペナルティの対象範囲はどうですか?

ホアン:ページ単位とサイト単位の場合で違う。ページ単位では、順位の下降(調整)が行われる。また、インデックスを止めることもある。これはサイト単位でも起こりうる。サイト単位の場合はより(そのサイトのビジネスへの)影響が大きいため、注意して行う。

ダニー:ペナルティを受けてもまだインデックスがある、といった場合もありますが?

ホアン:ランキングについては別問題で、別チームが担当している。我々はペナルティのチーム。特定のキーワードに対して、どのくらい順位を下げるか、といったことは我々にはわからない。

ダニー:ペナルティを受ける期間はどのくらいですか?

ホアン:Googleは良いページをランク外にはしたくない。手動ペナルティの期間がある。数日・数週間の場合もあれば、それ以上も。永遠ではない。また、期間が来る前に再審査リクエストが送られたら精査する。ペナルティの期間が終わってサイトを確認しても、まだ改善されていない場合は、再度ペナルティが適用される。

ダニー:スパムレポートがあっても何もおきない、ということがありますか?

ホアン:非常に多くのフィードバックをユーザーからもらっている。月に35,000ほど。そのうちの65%しかアクションを起こせていないかもしれない。アクションを起こした内の80%はスパムだ。全てのレポートが有益であるわけではない。URLが明記されていないレポートもあったりする。良いレポートをする人からのレポートは、次回から優先的に処理する。また、スパムでないけれどレポートがくる。それは、全体の20%ほどだと思う。

ダニー:再審査リクエストが頻繁に送られることは?

ホアン:4回も5回も送ってくる人がいる。そういった人たちは、原因が何かをわかっていないためだ。その場合、彼らとコミュニケーションをとれば改善される。意図的に複数回送ってくる人には出会ったことはない。

ダニー:自動アクションの対象は?

ホアン:アルゴリズムの処理は非常に公平。全体に対して処理をしている。

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ダニー:ペナルティからの、一番最適な復活の方法とはどういったものでしょう?

ホアン:警告文が来たら、その内容に従うこと。ハッキングされているのであれば、それらを処理する。リンクの場合はリンクプロフィールをすべて見る。低品質のコンテンツは価値を追加する。

ダニー:再審査リクエストの頻度は?

ホアン:再審査リクエストは受け取った順で処理している。

ダニー:”不自然なリンク”のメッセージに、”-影響のあるリンク”という文句がついている場合とついていない場合がありますが?

ホアン:特に違いはないと思う。

ダニー:メッセージがある場合とない場合がありますが?

ホアン:メッセージがなければ手動による対策は起こらない。

ダニー:Dofollowとnofollowを設定しているサイトに違いはありますか?

ホアン:リンクはWebの仕組みにとって重要。ただ、全てのリンクがページランクに関係しているわけではない。

ダニー:手動による対策はそのドメインにずっと残るのですか?

ホアン:中古ドメインを買った場合は、サーチコンソールで確認すること。もし、そのドメインがペナルティを受けている場合は、ここで確認できる。

ダニー:かつてスパマーだった人を雇ったりしますか?

ホアン:SEO業界にいた人を雇うことはある。しかし、彼らをスパマーとは呼ばない。

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ダニー:悪質なリンクがサンプルとして表示された場合は?

ホアン:リンクプロフィールで変更がなければ再審査には通らない。

ダニー:部分一致のペナルティへの対処方法は?

ホアン:なんらかのペナルティを受けたページがあれば、そのページは特に有益なものでないということ。どのような情報を載せれば有益となるか考えるべき。

ダニー:あるページがペナルティを受けた場合、それが原因でサイト全体がペナルティを受けますか?

ホアン:いくつかのページがペナルティを受けていれば、そのサイトは違った見方で見られるかもしれない。あまり詳しいことは言えない。(ペナルティを受けたページが)ルートに近ければ近いほど、注意すべきだろう。

ダニー:ページ単位か、サイト単位か、どうやって判断すればいいでしょうか?

ホアン:最初のメッセージに例が載っている。しかし、一般的に言って、メッセージを受けたらサイト全体を確認すべき。

ダニー:ペナルティを与えたサイトのサーチコンソールを確認し、他のサイトも見ていますか?

ホアン:手動による対策の場合は、サイトを個別(単体)で見ている。しかし、パターンを見たり、システマチックに確認はする。特定のサイトのみにスパム行為を行っている、とは考えていないだろう。

ダニー:ペナルティを受けた場合、どのくらいランキングが下降しますか?

ホアン:沢山だ。(笑)ハッキングが原因であれば、手動による対策が解除されれば、トラフィックは回復するだろう。しかし、リンクが原因の場合、価値のあるリンクを削除してしまえば、手動による対策が解除されても、元のランキングよりも低くなってしまうだろう。

手動による対策のみにトピックを絞ったセッションは初めてでした。非常に興味深い内容でしたが、スパムレポートの数と、優先的に処理をするレポートがあることは面白かったです。チームの正確な人数までは公表されませんでしたが、その中には、かつてSEO業界で働いていた人もいるようですね。おそらく、こうしたGoogleの姿勢が大幅にアップデートされることもないため、今後も定期的に開かれるかどうかは不明です。そういった意味でも、参加する意義があったセッションでありました。– SEO Japan

SMX West 2016-2016年のSEOに必要なことをしよう。

Googleのマイリー氏のセッションです。テクニカルな内容のセッションが多いイメージがありますが、今回のセッションは少々印象が異なります。個人的な感想ですが、特に、”人間性”に言及していた箇所は、それまでの彼女のイメージとは対極とも言えるため、より印象深かったです。結局は、Googleはユーザーフォーカスということになるのでしょう。SEO業界以外からの引用も多く、より重要性が印象付けられていました。マイリー氏が語る、2016年のSEOに必要な考え方は非常に興味深い内容です。– SEO Japan

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Matt McGee(Editor In Chief, Search Engine Land & Marketing Land,@mattmcgee)
Maile Ohye(Senior Developer Programs Engineer, Google Inc., @maileohye)

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昔と今の検索
かつて、検索エンジンはユーザーを追いかけていた。ランキングや検索結果はその後に続くものだった。さらに、Webサイトは検索エンジンを追いかけている状況であった。しかし、2016年の現在、ユーザーはカスタマー(顧客)となり、細分化が進んでいる。そして、”検索エンジン”、”Webサイト”、”カスタマー”、の全体でエコシステムを形成している。

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人間性が新しい経済に燃料を与える。(by Seth Godin

  • 通常以上のものを作ろう。
  • リスクを取ろう。成長はベストプラクティスに固執していては起こりえない。新しいプラクティスを創造し、より良いプラクティスが出現した時に、成長は初めて起こる。
  • 必要なことを行う。”成功に向かうものか”、ではなく、”問題となっているものか”、を問いかけよう。なぜなら、それが重要な事柄だからだ。そして、”問題となっているもの”を決めるのはクライアントであり、あなたではない。

コンバージョンの新しい定義(by Avinash Kaushik)
単純なクリックやセッションで測るものではない。我々の思考を人(個人)へと向かわせるものでなければならない。

  • 旧)コンバージョン=オーダー数/訪問数
  • 新)コンバージョン=オーダー数/訪問客数

オフラインとオンライン
オフラインの体験はオンラインの体験よりもはるかに進んでいる。人間の行動にはデジタル化されていないものがある。データだけを見るのでは不十分。

リッツカールトンのゴールドスタンダード
リッツカールトンによるサービスの定義は3段階ある。

  • 予期された(expected)→ 不備がないよう、顧客がタスクを完了することを助ける。
  • 要求された(requested)→ フィードバックや分析をもとに改良する。
  • 喜ばれた(delighted)→ 顧客が表現していない要求も満たす。

”喜ばれた”というレベルは、顧客から頼まれていないのに(頼まれる前に)やるということ。例えば、顧客がボタンを無くしたと気が付く前に、ボタンをつけてあげる(ほつれている段階で気が付く)ということ。これをWebサイトに置き換える。訪問客が予測していないところにも手助けする。

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Life is need in action
量のデータの最適化は、内在するニーズを捉えない。データの分析で顧客のビジュアル化は可能かもしれないが、見た目と実際は違う。スタイリッシュに見える女性も、家に帰れば育児に忙殺されているかもしれない。実際に話してみるまではわからない。

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過去のSEO

  • 何か、素晴らしいことをする。(価値のあるコンテンツやサービスの提供)
  • 関連したキーワードを含める。
  • タグとサイト構造をスマートにする。
  • 自然リンクを惹きつける。
  • 新鮮さと関連性を保持する。

これらの重要性が失われたわけではない。しかし、それだけでは不十分。2016年のSEOのために、3つのことを付け加えよう。

2016年のSEO その1

  • ”人のために”、何か、素晴らしいことをする。(価値のあるコンテンツやサービスの提供)

新しい市場とデバイス
中国とインドという市場、スマートカーやスマートウォッチなどのデバイス。部屋でくつろぎながら、プレーヤーに音声で音楽をかけるよう、命令することもできるようになるだろう。Internet of Thingsがあらゆる分野で起こっている。

マルチスクリーン
90%以上のユーザーがタスクを完了するためにマルチスクリーンを連続して使用している。パソコンでお店を検索し、モバイルで利用可能なクーポンコードを発行したり、モバイルで購入を考えている車の種類を調べ、デスクトップで詳細を確認するなど。クロス・デバイスで何か新しいことを創造すべきだ。

スキャニングとスピード
我々が何かを読むときのアイトラッキングをした際、最も大きく、興味深い発見は、我々は実際には読んでいないということだ。我々はおよそ80%の時間、Webページをスキャンしているだけなのだ。見出しや段落の始まりで、人々は最大で12-15文字しか見ていない。センテンス全体を見ておらず、6単語すらも見ていない。見ているのは2-3単語なのだ。また、読み込みに3秒以上かかる場合、40%の人が、そのページを読むことをあきらめる。

Webマスターヘルプのサイト
Googleが顧客の手助けとなるために行っていること。どの部分に改良の余地があるのか?を探している。

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2016年のSEO その2

  • ”検索エンジンのために”、タグとサイト構造をスマートにする。(AMP、JSON-LD)

AMPと構造化データ
タグやサイト構造は重要であるが、新しいものも生まれている。AMPと構造化データであり、これらに備えよう。その結果、検索結果から直接アクション(予約や視聴や投稿など)を起こすことが可能となる。Webは静的なエンティティの集まりではなく、そのエンティティにおけるアクションを可能とするものだ。

2016年のSEO その3

  • ”検索のエコシステムのために”、新鮮さと関連性を保持する。

顧客のライフタイムバリュー
リッツカールトンの図を再度引用。”予期された”段階では、再訪するかもしれないし、しないかもしれない。“要求された”段階は、ロイヤルカスタマー。そして、”喜ばれた”段階では、ブランドアンバサダー(大使)となる。

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人々のために、検索のために、エコシステムのために。

オフラインの体験をオンラインで実現するという取り組みはたびたび耳にしますが、リッツカールトンのレベルでそれを実現できれば、非常にユーザーファーストなWebサイトになると思います。こうした話を聞くたびに、日本でいう”おもてなし”精神が活かされるかと感じます。ユーザーが何を求めているのか。それを知るために、データ分析の重要性が低くなることはありませんが、それ以外の要素が存在し、その重要性は非常に高いということを意識したいと思います。– SEO Japan

SMX West 2016-AMPとGoogleについて、あなたが知っておくべきこと。

Googleのモバイル検索結果にAMP対応ページの表示が先日開始されました。まだまだ初期段階と言えそうなAMPですが、注目度は日々高まっているのではないでしょうか。今回のセッションはAMPを扱ったセッションであり、Googleのデイブ・ベスブリス氏を招いています。AMPの全体像から実装方法までを扱ったセッションですが、Q&Aでも多くの質問が挙がっていました。Googleが最も注力している分野の1つであるため、多くの関心を寄せた内容と言えそうです。– SEO Japan

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AMP:より速いコンテンツとオープンな配信

Moderator:Danny Sullivan(Founding Editor, Search Engine Land, @dannysullivan)
Speakers:Dave Besbris(Vice President of Engineering, Google)

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ダニーがスピーカーにはドレスコードがあると言ったんだ。だから、今日はお気に入りのパーカーを着てきたよ。(笑)

Googleのモバイル検索がAMPページに対応
検索の利用は様々。答えを見つけたい時もあれば、ただコンテンツを読みたい時もある。AMP対応のページが、カルーセルで表示されるようになったことを、お気づきの方は多いだろう。

AMP HTMLを用いたリーディング体験
AMP対応の記事はキャッシュされ、即時にロードされる。パブリッシャーはビジュアルデザインとビジネスモデルのコントロールが可能だ。また、既存の広告フォーマットもサポートしている。そして、関連性のある記事に対し、深いエンゲージメントを提供する。

既存のWebページとの比較
既存のWebページとAMPページは大きく違う。既存のページには、多くの広告やソーシャルボタンがあり、そのため、コードをたくさん送らなければならない。それらのコードが整理されていないことが課題と言え、余分なコードが沢山ある。特に、分析と広告のコードに多く発生している。ブラウザがそれらを理解することはできないが、AMPはこのブラウザの理解を手助けするものだ。

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AMPとは?
通常のWeb技術を用いてAMPは作成することができる。具体的には、以下の4つの要素から成る。

1.HTML5(AMP HTML)
2.JavaScript(AMP JS)
3.CSS3(Custom Styling)
4.Global Proxy Cache(AMP Cache)

AMPの配信の仕組み
通常のWebページに、AMPに向かうリンクを設置する。GoogleやTwitterはそのリンクを見て、AMPページを発見する。サーバーの調整などは必要ない。

AMPキャッシュ
AMP対応のページは、それぞれの地域にキャッシュがある、という状態になる。Googleは、非常に多くのデータポイントを設置している。その結果、リクエストの後、すぐにドキュメントの提供が可能となる。AMPの場合、ユーザーから近い距離のデータポイントからコンテンツを配信しているのだ。また、キャッシュの更新も非常に早く、常にフレッシュな状態にしている。おそらく、今日のパブリッシャーは多くのお金をCDNに使っているだろう。

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AMPの仕組み
通常、対となる別々のファイルが、オリジナルのページ内に設定されたリンクを経由して参照される。AMPはオープンソースのフレームワークであり、JavaScriptに置き換わるブロックを形成する。広告を含む、全てのコンテンツはHTTPSでホストされる。

AMPの特徴
要素の事前フェッチ(プリフェッチ)、再レイアウトなし、非同期読み込みなどの、スマートなコンテンツの優先順位がある。また、レスポンシブデザインで、常にスクリーンに対して最適なサイズを提供する。さらに、amp-iframe以外のカスタムJavaScriptの非許可、スクロール要素なし、50KBを上限としたインライン・スタイルシートなど、デザインに制限を持たせている。

AMPの設定方法
まずは、ドキュメントを参照しよう。技術的なドキュメントGitHubStackOverflow、などで情報を得ることができる。次に、AMPファイルを実装し、バリデーションを行う。最後にローンチ。既存の記事からAMPファイルへのリンクを設置し、クロールが可能な状態にする。

AMP対応は今すぐに!実装についての具体的なアドバイス。

Speakers:Paul Shapiro:(Organic Search Director, Catalyst, @fighto)

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AMPコンポーネント
多くのHTMLコンポーネントはAMPで使用することはできない。ビルトイン、もしくは、拡張コンポーネントを使用することになる。コンポーネントのリストは下記のとおり。

  • Images → amp-imag(ビルトイン)
  • Animated GIFs → amp-anim(拡張)
  • YouTube embeds → amp-youtube(拡張)
  • Social embeds → amp-facebook,-instagram-pinterest,-twitter,-vine(拡張)
  • TOC/Anchor Jumps → amp-accordion(拡張)
  • Analytics codes → amp-analytics(拡張)
  • Slideshow pages → amp-carousel(拡張)

アナリティクスの設定方法
通常のレシピサイトの例。複数のトラッキングコードのために、非常に時間がかかる。AMPは2つのタグを使用する。標準のAMPコンポーネントである<amp-pixel>と、拡張コンポーネントでより複雑な設定が可能な<amp-analytics>だ。

広告の設定方法
既存のニュースサイトの読み込み速度の比較表を見てみるとよくわかるが、広告の読み込みにかかる時間の割合が非常に多い。AMPにはすでに20を超えるパートナーが協力している。多くが、<amp-ads>を用いた実装が可能だ。

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AMPのバリデーション
それぞれのステップを説明する。

1.AMPページヘナビゲートする。

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2.クロームでデベロッパーツール(Ctrl+Shift+I)を起動し、
3.デベロッパーツール内のコンソールタブを選択する。

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4.URLに下記の”#develoment=1″ような文字列を加え、ページをリロードする。

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5.コンソールでバリデーションがうまくいったか、エラーが表示されているかを確認する。

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6.Googleのリッチスニペットテストツールを使用し、スキーマのマークアップを確認する。

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サーチコンソールでの確認
サーチコンソール(”検索での見え方”内)で確認することができるが、まだデータ反映が遅いため、ここのデータを完全に信用するべきでないだろう。

AMPのバリデーションツール
沢山ページが有る場合に便利なツールはこちら

WordPressでの設定方法
公式のプラグインをダウンロードする。しかし、スキーマの実装についてはエラーの可能性があるため、注意が必要。また、Googleアナリティクスの実装は、PageFrogのプラグインを追加しよう。

amp-iframeについて
amp-iframeはAMPではサポートされていない機能の救世主と言える存在。非サポートの広告フォーマットや埋め込み型のコメントシステムなど。

amp-iframeのルール
amp-iframeは拡張コンポーネントであり、追加のJSライブラリを<head>内に含める必要がある。ロードされるリソースは他のドメインやサブドメインから、HTTPS対応でなければならない。また、トップから600pxかファーストビューの75%は少なくとも離れている必要がある。

まとめ

  • AMPページのセットアップのために、多少の変更が必要だろう。(ビルトイン、もしくは拡張コンポーネントを使用。)
  • トラッキングピクセルにはamp-pixelを使用する。アナリティクスには、amp-analyticsを使用する。
  • AMPは多くの広告をサポートしており、amp-adコンポーネントを使用し、簡単に実装できる。
  • amp-htmlとSchemaのバリデートは必須。確認と修正を繰り返そう。
  • WordPressはAMP対応において、非常に楽な方法だ。簡単に設定が可能なプラグインを公開しており、マイナーチェンジを繰り返している。
  • AMPに対応していない機能があれば、amp-iframeを使用する。

Q&A

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AMP対応は拡大する?
今のところ検索のみ。また、記事の表示部分にアイコンを設置。AMPはニュースパブリッシャーだけに限っているわけではない。ブログも表示されている。将来的にはGoogle検索の他の部分でも、AMPページが表示されるようになるだろう。

カルーセルのサポート。Eコマースなどはいつ対応が始まる?
AMPは始まったばかり。でもユーザーのためになるようにしたい。具体的なタイムラインはない。

SEOについて。AMPページのメリットは?
新しい体験をユーザーに提供できる点。カルーセルでの表示やスワイプでも即時に表示する。他の方法では実現できない新しい体験をAMPで構築する。実装できるならした方がいい。

AMPはランキングブーストか?
AMP対応自体がランキングブーストであるわけではない。しかし、”AMPは非常にモバイルフレンドリー”だ。非常に速いサイトを作りたいのであれば、AMPはとてもよい方法だ。オープンなエコシステム。だれでもドキュメントを参照できる。Googleも色々共有する姿勢がある。

A/Bテストは?
A/BテストをAMPページで実装することに非常に興味がある。

サイトマップにAMP対応ページのURLを含めるべきか?
通常は既存のページのリンクからAMP対応のページを発見しているが、サイトマップにAMP対応のURLを含めても良い。

カルーセルに含まれるのはAMPページのみ?
カルーセルはAMPページのみ。AMP対応でなければカルーセル内に含まれない。

カノニカルについて
きちんと実装されていれば、GoogleはAMPをカノニカルだと認識する。その結果、オリジナルの記事がAMP対応のURLで共有され、バズッた場合、AMP対応のURLが上位表示されることを防ぐ。

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他のドメインやサブドメイン
他のドメインやサブドメインでAMPページを作ることもできる。オリジナルのサイトの構造に縛られることはない。

タグマネージャーの対応
AMPはGoogleタグマネージャーをまだサポートしていない。

クロールバジェットについて。
AMPページもクロールバジェットを使用(消費)する。

GoogleはいつまでAMPをサポートするの?(笑)
AMPはちょっとしたプロジェクトなどではない。他のパートナーとも共同しているプロジェクト。Web自体ををより良くするための取り組みだ。

サイト全体をAMP対応
基本的にはWebページを作成し、タグを設定して、こっちにAMPバージョンがあるよ、と伝えるイメージ。しかし、サイト全体をAMPにすることも可能。その結果、非常にモバイル対応なサイトのできあがり。

CDNからAMPにリプレイスできるか?
使用しているCDNの種類による。

AMPアナリティクスと普通のアナリティクスの違いは?
特にない。

レスポンシブでAMPの良い例は?
Search Engine LandはAMP対応なので参考になるかも。

現時点でAMP対応が必要なサイトは限られているでしょうが、今後のGoogleの対応によっては、その範囲は広がる可能性があります。既存のHTMLの技術をベースとしているため、実装方法は難しくないという発言もありましたが、ほぼ全てのドキュメントが英語で書かれているため、我々としてはとっつきにくい理由の1つでもあるでしょう。(内容の修正や変更もあるため、いきなりのローカライズは難しいかと思いますが。。。)記事中でも触れていましたが、全てのページをAMPで構成するサイトは非常に興味深いと思いました。これから多くの事例(成功も失敗も含めて)が出てくることも予想されるため、その辺りの情報もキャッチしていきたいと思います。– SEO Japan

SMX West 2016-未来を約束されたSEOにするために、必要なこと。

SMX West第2弾の記事は、これからのSEOに必要とされる要素を扱ったセッションです。30分と短いセッションではありましたが、重要な項目のみをピックアップした、わかりやすいセッションであったと思います。前回の記事(キーノート)では検索の未来について話されていましたが、こちらのセッションは、さらに具体性の高いものとなっていました。– SEO Japan

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Matt McGee(Editor In Chief, Search Engine Land & Marketing Land,@mattmcgee)
Adria Kyne(SEO Manager, North America and AU/NZ, Vistaprint, @adriak)

今日話すこと

  • 備えていないことで、あなたのWebサイトに悪影響を及ぼすであろう、次に起こる変化
  • 投資に値するトレンド
  • 重要性が失われつつあるもの

HTTPS

HTTPSの重要性
特定の状況下ではランキング要素となっている。少なくとも、その重要性はどんどん高まっており、Googleの発言から、それがうかがえる。

  • 2014年6月、”これは大事なことで、対応すべきだ。”(Google I/O)
  • 2014年8月、”我々はHTTPSにランキングブーストを与える”(Webmaster Central Blog)
  • 2015年12月、”我々はHTTPSのページをデフォルトでインデックスする”(Webmaster Central Blog)

HTTPSで大事なこと
まずは暗号化だ。これは、傍聴を防ぐために行う。次に、認証。パスワードや決済情報を収集するために、なりすましを行う者がいるのだ。最後は、データの整合性。クライアントとサーバーの間で、データの妨害や修正をされないために。

HTTPSを実装するために
2048ビットの暗号化で証明書を発行する。非商業サイトやオープンソースのサイトでは、無料の証明書でもいいかもしれない。(Let’s Encryptを確認しよう。)

認証を正確に設定する
サーバーの設定をベストプラクティスに。Mozilla WikiQualys SSL Labsなどを確認しよう。設定のテストは必ず行う。サーバーのパフォーマンスを最適化しよう。そして、期限切れにさせないこと。

サイトを正確に統合する
301リダイレクトを設定する。リダイレクトチェーンは起こらないように。内部リンクを正確に設定することも大事だ。

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モバイルのパフォーマンス

モバイルフレンドリー
2015年4月に開始したが、大規模な変動は起こらず。しかし、実際は大きな出来事である。Adobeのレポートによれば、モバイルフレンドリーでないサイトのトラフィックが12%減少し、Stone Temple社は、非モバイルフレンドリーサイトの50%近くがランキングの減少に遭った、と報告している。

モバイルの重要性
検索の50%以上がモバイルで行われており、今後拡大するインターネットの成長はモバイルからとなる。

AMP HTML
FacebookのインスタントアーティクルズとAppleニュースの対抗馬。既存のWeb技術を元に構築された、オープンソース。巨大なキャッシング配信システム。広告、分析、定期購読システムにも対応しており、マネタイズに必要な要素を備えている。

AMPとランキング
ページスピードはGoogleにとってシグナルとなっているため、AMP対応のページは有利に働く。しかし、AMPの対応自体が検索ランキングの強力なブーストになるわけではない。

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確約されたトレンド

サーバーサイドJavaScript
JavaScriptのメリットはクライアントサイドのアプリが速くなること。しかし、全ての要素がロードされるまで待たなければならない。ユーザーのデバイスに依存してしまう。サーバーサイドJavaScriptでは、クライアントサイドのプロセスとは関係なく、機能する。ユーザーは初速の速さを実感するだろう。サーバーサイドのJavaScriptを実装しているサイトの例には、Netflix、New York Times、Paypal、LinkedInなどが挙げられる。

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ナレッジボックス
Stone Temple社の調査によれば、2014年12月は22.6%であったが、2015年7月には31.2%にまで増えている。ナレッジボックスに取り上げられることで、ブランドの価値向上やトラフィック獲得といったメリットがある。

ナレッジボックスの例1
Verizon(アメリカの大手通信会社)のコンテンツが取り上げられている例。クエリは、”音声メールをiPhoneで記録する方法”。実際のページでは<ul>タグが使われておりリスト表記されているが、ナレッジグラフでは、まとめられた文章になっている。

ナレッジボックスの例2
“More Items”という表記がナレッジグラフ内にあり、元ページへリンクが張られている。トラフィック獲得の例と言える。こうしたサイトに共通している特徴として、写真を利用したステップごとの説明、必要なツールや素材のリスト、ショッピングリスト、上手くいくためのアドバイス、などが記載されている。

ナレッジグラフに取り上げられるために

  • パブリックなデータではなく、ユニークなコンテンツを提供する。
  • シンプルで、質問に対する直接的な答えを提供する。
  • HTMLのリストフォーマットを使用する。<ol>タグでも<ul>タグでも問題ない。
  • 深い情報をページ内に記載する。

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重要ではなくなることは?

インターネットはモバイルにシフトしている
モバイルの検索はデスクトップの検索を上回っており、スマートフォンを持つ人口が増えている。また、今後のインターネットはモバイルで行われる。アメリカのインターネットの普及率は85%でイギリスは90%。今後の普及は、他の国々で拡大する。

デジタルメディアで消費される時間
モバイルでのGoogle検索の利用率は下がっている。スマートフォンで使用されるアプリで、Google検索は2013年と2014年では2位だった。しかし、2015年では4位に落ちている。モバイルユーザーはデスクトップユーザーほど検索しないのだ。多くがインフォメーショナルクエリであり、ナビゲーショナルクエリは少ない。

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Googleの投資先は多岐に渡る
Alphabet社の設立設立。Google NowやNow on Tapの拡大。新しいメッセージアプリ。WeChatという中国のアプリは注目すべきだ。アプリ内で決済ができるシステムにも関心が高まっている。例えば、Pinterest内でクリックして何かを買える、というような。

重要でなくなるものは
モバイル検索だろう。パーソナルアシスタントを使用するためにスマートフォンは今後も使われる。しかし、それは検索のためではない。

モバイル利用の増加に伴い、アプリ滞在時間も増加していることはよく言われていますが、モバイルでの検索の減少については、そこまで強く叫ばれていないと感じています。しかし、今後のGoogleが注力する方向には合致している流れとも思います。マネタイズの部分など、気になるところは多いですが、SEOとして対応すべきところはしっかりと押さえておきたいですね。– SEO Japan

SMX West 2016-キーノート:音声検索と検索の未来。

3月1日から3日にかけて、アメリカのサンノゼで開催されました、SMX WestにSEO Japanとして参加しました。本日より、参加したセッションのレポートをお届けいたしますが、今回はGoogleのビシェイド・ベザディ氏によるキーノートとなります。ダニー・サリバン氏がモデレートを務め、Googleが目指す、検索の未来について紹介してくれています。多くのデモを紹介してくださいましたが、これからの検索の未来を垣間見た気がしました。– SEO Japan

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Moderator:Danny Sullivan(Founding Editor, Search Engine Land, @dannysullivan)
Speakers:Behshad Behzadi(Principal Engineer, Google Zurich, @BehshadBehzadi)

イントロダクション

自己紹介
10年間Googleで勤務。当初は検索(ランキング)の担当であったが、今は音声検索やNow on Tapなど、未来型の検索を担当している。Googleが今後検索をどのようにしていくか、本日はお話ししたいと思う。

映画の中のパースナルアシスタント
スタートレックの動画。200年後を描いており、機械に話しかけている。もう一つ、”her(邦題:世界でひとつの彼女)”では、20年後の世界を描いており、オペレーティングシステムに恋愛感情を抱く男性が主人公。

*デモをYouTubeで流した際、CMが流れてしまい、会場が笑いに包まれました。

Googleの進化

過去を見てみよう
1998年のGoogle検索は簡単なロジックであった。周りの人は”Googleって何をやっているの?”という感じだった。その後、検索は進化していく。

2002年の変化
同意語や類義語がクエリ内でどのような意味があるのか、を理解できるように。例えば、”CS”の場合。”phd cs admission in california”の場合は、”computer science”を指しており、”カルフォルニア州のコンピューター・サイエンスの博士号”というクエリになる。他のクエリでは、”central station(中央駅)”や”cerebrospinal(脳脊髄)”と解釈される場合もある。非常に大きな変化だ。

2007年の変化
ユニバーサル検索が登場。異なるタイプ(ファイル)を検索結果に表示するように。

2012年から現在にかけての変化
ナレッジグラフが登場。モノゴトをモノゴトとして理解する。目標はGoogleが実際の世界を理解すること。20億のエンティティ、540億の事実、3万8千のタイプがあり、その数は増え続けている。政治家、音楽アルバム、大学、テレビ俳優など、これらのエンティティが、それぞれ、どのように関連しているのか?

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これからの検索

次に起こること
世界は変化し続けている。世界はモバイルになっている。2015年にモバイル検索はデスクトップ検索を上回った。未来にむけて何かを作りたいのであれば、モバイルで何かを作らなければならない。

未来のデバイスはモバイルだ
時計や車などのさまざまなデバイス。Internet of Thingsで、すべての物事が結び付けられる。

モバイルでは音声を使用する
音声入力の方が簡単であり、音声が唯一の入力方法であるという場合もある。現在の音声認識のエラー率は8%。インタラクション(デバイスとの関わり方)の方法を再構築している。運転中、料理中など。また、音声検索は”普通”になっている。昔は機械に向かって話しかけると変に見られていた。

その結果
人々は”検索クエリ”ではなく、”普通の話し言葉”を使うようになっている。”天気 パリ”ではなく、”パリの天気はどう?”といった具合に。”おはよう、今日の天気は?”と機械に向かって話しかけている。

モバイルでは
人々は、アプリとWebの両方で答えを探している。

検索の未来は?
“究極のアシスタント(Ultimate Assistant)”、となること。そのためには、”世界”、”あなたとあなたの周りの世界”、”コンテキスト”、の理解が必要となる。”究極のアシスタント”は、いつでも、どこでも、その場所にいなければならず、あなたが何かを行う手助けをしなければならない。

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音声検索のデモ

*ここからはベザディ氏が実際に行った音声検索のデモの一部を紹介します。音声を聞きながらメモしたので、ところどころ不十分なところがあるかもしれませんが、一連の流れは大体お分かりいただけると思います。ベザディ氏が問いかける質問に、スムーズに、正確に答えていました。

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世界についての例
・マジックマウンテン(遊園地)のライド(ジェットコースター)のリストをちょうだい。
→スーパーマン(マジックマウンテンのライド)の最高時速は?

・バルセロナの最後のチャンピオンズリーグのスコアは?

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アシスタントのデモ
・僕が泊まるホテルの場所は?
→僕の次のフライトはいつ?
→僕の職場の住所は?

・ダニーからのメールを見せて。(Gメールにはありません、という返答で会場が笑いに包まれました。)
→SMXについてのメール見せて。(再度Gメールにはないという返答で、会場大爆笑。)

・僕のイルカの写真を見せて。(自分の携帯でとった写真からイルカの写真が表示)
→ブルファイティングの写真を見せて。
→ギネスの写真を見せて。

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アクションのデモ
・カスカールレストランに電話して。(地図と電話番号の検索結果)
→カスカールに金曜日の〇〇時に予約して。(オープンテーブルが開く)
→カスカールまでの経路は?(マップが表示)

アプリのデモ
・ワッツアップ(メッセージアプリ)でメッセージを送りたい。
→これを送る?修正する?(Googleからの返答)
→送って。(メッセージが送信される。)

・”I feel Good”を再生して。
→音楽流すね。
→James Brownの音楽が流れる。

・クジラの写真を見せて(クジラの写真が表示)
→ W・H・A・L・E・Sと一文字毎に発音。(ちゃんとクジラの写真を表示)

会話中のコンテキストのデモ

・ジョニーの写真を見せて。(ジョニーデップの写真が表示)
→SFジャイアンツのロスター、と検索。(選手のリスト、その中にジョニーがいる。)
→ジョニーの写真見せて。(ジャイアンツのジョニーの写真を表示)

・Cuit Towerはどこ?(場所を表示)
→写真が見たい。(写真が表示)
→高さは?(高さを表示)
→誰が作った?(建築者の情報が表示)
→いつ?(建てられた年数を表示)
→営業時間は?(営業時間を表示)
→その辺のレストランを教えて。(レストランの情報を表示)
→イタリアンはどう?(イタリアンレストランのみの検索結果)
→でも、フレンチが好きなんだよね。(フレンチレストランのみの検索結果)
→ふたつ目のとこに電話して。(電話をかける)

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Now On Tapのデモ
・Viberの例。
→車など色々なカードが表示。カレンダーにはリマインドが。
→レストランのカードをクリック。オープンテーブルが表示。
→複数の予約時間が表示。一個を選択、そこの画面が表示。
→店内の写真が360度で見られる。ぐるぐる動く。

*チャットの会話の内容を理解しており、質問の内容を理解している。

ロケーションの理解のデモ
→ここで上映されている映画は?(映画館の前で検索)
→メニューを表示して。(とあるレストランの前で検索)
→このビルの建築様式はなに?(とある建物の前で検索)
→ここのホテルのプールを見せて。(とあるホテルの前で検索)

*こちらは、Googleが作成した音声検索のデモ動画の内容です。ハリウッドを旅行している女性が、様々な場所で音声検索を利用するという、内容でした。

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まとめと検索の未来

デモのまとめ

  • 世界について答える
  • あなたの周りの世界について答える
  • 検索とアプリの統合
  • 物事を実行するアクション
  • 音声認識のためのコンテキスト
  • 修正する技術
  • ”以前発した言葉”、”画面上に映っているもの”、”あなたがいる場所”、のコンテキスト
  • NowとNow On Tap

究極のアシスタントは映画の中の世界なのか?
どんどん現実味を帯びてきている。そして、テクノロジーはこの方向に進んでいる。

検索の未来
あなたの日々の生活を手助けする、究極のモバイルアシスタント。これにより、あなたは、自身にとって大事な物事だけに、フォーカスできるようになる。

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Q&A

会話はあまりデスクトップでは使われてない。
インタラクションの方法が違うから。デスクトップではテキストがメイン。しかし、検索と答えの提供という形は変わらず、バックエンドのエンジンは一緒。答えの提供能力は変わらない。

パーソナルインフォメーション
アプリの統合。多くのアプリがAppIndexに対応している。どんどん使えるようになっている。より多くのアプリが統合されていくことは間違いない。

デスクトップでは、よりリサーチ的な検索が多い
そのため、音声検索はあまり向いていない。

iPhoneを使用しているユーザーも多い
Apple製の電話は素晴らしい電話だ。我々は全てのユーザーにリーチしたいと思っている。本日紹介したデモの内容の内、80%はiPhoneでも実現できるだろう。

言語による違いは?
なにか新しいテストをする上では、英語が一番わかり易い。しかし言語の依存はない。どの言語でも、同程度のクオリティだと信じている。

音声検索とマネタイズ
検索とセールスとは完全に違うチームなので、僕にはわからない。検索チームの好きなとこは、マネタイズを考えなくてよいところだ。しかし、マネタイズが可能であるものはマネタイズすべきだと思うよ。

Eコマース。ショッピングと音声検索
音声ショッピングにとりかかっている。もうちょっと安いのが買いたい、近くのショップが知りたい、などの機能を追加したい。

音声検索用のWebサイトの最適化について
最適化についてはあまり変更はない。会話のように話しても、それが天気についてということに変わりはない。つまり、良いコンテンツということが最適だ。

評価については変化がある?ベストレストランなど。
ランキングでアルゴリズムがどこがベストかを表示しようとしている。評価は信頼性の獲得のために重要。色々なシグナルがあるけど。

Googleが目指す未来の検索の姿は、”究極のパーソナルアシスタント”となることです。コンテキストや音声の認識、アプリと検索の統合など、かなりのレベルに既に達しています。また、音声検索によるショッピング機能にも取り組んでおり、ますます進化してくことでしょう。こうした機能を使いこなし、我々の生活を変えていく時代は、決して遠い未来のことではないはずです。– SEO Japan

Googleの検索結果画面の広告表示の変更について、今、わかっていること。

先週末に、Googleがデスクトップ検索における広告表示についての変更を加え、大きな話題となりました。変更が行われてからの日が浅いため、まだ多くのデータが出ている状態ではありませんが、現段階での見解をSearch Engine Landがまとめています。AMPのローンチも大きな話題でありますが、こちらについても大きな変更でありますので、まずはしっかりと把握しておこうと思います。– SEO Japan

Googleのデスクトップ検索に変更があった点を確認しよう。

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*リンク先は全て英語となっています。

金曜日の午後(正確に言えば、2016年2月19日)に、Googleはデスクトップの検索結果において、右側にテキスト広告を表示しないことを認めた。その代わりに、自然検索結果の上部に最大で4つの広告を表示し、ページの下部に3つの広告を表示することになった。

この変更が広告主にとってどのような影響(インプレッション、CPC、CTR、平均順位など)があるのか、いずれ様々な分析が行われるだろう。ここでは、現段階で判明している事実をまとめようと思う。

どういった変更があったのか?

今回の変更の全ては、Google.comとGoogle検索のパートナーのデスクトップにおける検索での変更である。

この変更における各要素を確認してみよう。

1.デスクトップの検索結果の右側にテキスト広告が表示されなくなった。
2.”非常に商業的なクエリ”(詳細は後述)では、自然検索結果の上部に、3つではなく、4つの広告を表示する。
3.検索結果ページの下部に、3つの広告が表示される。
4.検索結果ページに表示される広告の数は、11から(最大で)7に減少した。
5.商品リスト広告とナレッジパネル(広告も含まれる場合もある)は、関連性のあるクエリの場合には、表示される。

これらの更新は、Google.comとパートナーの両方でロールアウトし、全世界が対象となる。

今回の変更は、突然の変更だったのか?

Googleによる発表は多くのユーザーにとって驚きではあったが、以前からもこの現象は見られていた。

この手の変更におけるテストは、数年前から行われているのだ。自然検索結果の上部に4つの広告を表示するというテストは、住宅ローン関連のクエリを対象に、2010年に初めて行われている。昨年末には、多くのユーザーが、他のクエリの場合にも、右側に広告がなく上部に4つ表示される、という検索結果を目撃している。

去年の12月に、Search Engine LandがGoogleに尋ねたところ、恒久的なものではなく、少数のクエリに対してのテストだという返事をもらっている。そして、先週末に、正式に採用されたのだ。

Merkle RKG社のアンディ・テイラー氏が先週の金曜日に投稿した記事によると、検索結果の右側に広告が表示されない現象は、先週中にゆっくりと開始されており、水曜日(2月17日)に大きく変化があったとのことだ。

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下記は、ブランドと非ブランドにおける、クリック数をまとめた表である。

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“非常に商業的なクエリ”とは何か?

Googleによれば、”非常に商業的なクエリ”の場合、表示される広告の数は3つではなく、4つになることが多いとのことだが、具体的にはどういったクエリなのだろうか?Googleからの説明では、“ニューヨークのホテル(hotels in New York City)”や“自動車保険(car insurance)”が例に挙げられている。

あなたが思うクエリと、Googleによる定義が異なることもあるだろうが、一般的に言えば、”非常に商業的なクエリ”とは、Googleが何かを購入する意図が含まれているとみなしたクエリ、ということになる。

商品リスト広告とナレッジパネル内の広告(テスト中)には、どのような影響があるか?

現段階では影響がないだろう。

Googleはナレッジパネル内に広告を表示するテストを行っており、エンティティの検索における結果画面にたびたび現れている。そして、このテストは今後も続けるとしている。このテストは、2013年に車関連のクエリで初めて表示され、2014年には音楽映画、などに対象が拡大している。検索結果画面の右側の広告表示を廃止することで、現行と、今後におけるナレッジパネル内のテストに影響はない。

同様に、Googleは商品広告リストのレイアウトのテストも継続している。先月に話題になったものだが、16個の商品が表示されるレイアウトだ。

CPCの高騰につながるのか?

結論を下すには、時期尚早だろう。需要と供給の概念を持ち出し、表示される広告の数が減ることで、価格が上昇すると主張する者も多い。しかし、事態はそう簡単ではないだろう。

まず、広告主が、検索結果の下部に表示される広告に対し、右側に表示される場合の金額と同じ金額を支払うことに疑問が残る。そして、BloofusionのSEMのトップであるマーティン氏の指摘には、ページ上部の広告に対するインプレッションの増加は、CPCを抑えることにつながる、というものがある。

【画像内和訳】
ページ上部に表示されるスロットが増えた。この点だけを考えれば、上部に表示される広告の価格は下がるだろう。需要の側面以上に確かな現象だろう。

Martin氏の主張に異議を唱える者もいる。もちろん、そうした異論も含め、全てが推測の行きを超えていない。より多くのデータが明らかになるまで、議論は尽きないだろう。

先週末にかけてのMerkle RKGのデータを確認した後、アンディ氏は、「概して、非ブランドのテキスト広告におけるクリック数やインプレッションに対して、大きな影響は見られていない。CPCも大きな変化はない。しかし、1ページ目と入札金額における今後の影響は非常に興味深い。」と述べている。

明らかなことは、広告主が、掲載位置に対して入札金額を決定する方法を変更する必要があるということだ。なぜなら、他の広告主の対応によって、期間毎に変動するという入札パターンにつながってしまうからだ。

我々は、引き続き、今回の変更における影響を調べ続けるつもりだ。もちろん、ペイドとSEOの両面において。また、iProspectの商品戦略のトップであるアリスター氏が、自身の見解について、Search Engine Landで記事を投稿している。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「FAQ: All About The Changes To Google’s Ad Layout On Desktop Search Results」を翻訳した内容です。

記事内にもある通り、何か結論を下すには、まだ早いと言えるでしょう。多くの方が色々な予測をしているという状況のようですが、具体的なデータに基づいた見解などを待ちたいですね。SEOに対しての影響は限定的であると感じていますが、引き続き注視していきたいと思います。– SEO Japan