コーディング不要でスプレッドシートから簡単にモバイルアプリを作れるGlide

Y Combinatorの2019冬季クラスを受けているGlideのファウンダーたちは、一般企業がモバイルアプリを作ることの難しさを痛感している。そこで彼らは、そのプロセスをスプレッドシートから始めて、そのコンテンツを自動的に、すっきりしたモバイルアプリに変える方法を考えた。

GlideのCEOで協同ファウンダーのDavid Siegelは、他の協同ファウンダーJason Smith、Mark Probst、Antonio Garcia Apreaらと共にXamarinにいた。そこは、Microsoftが2016年に5億ドルで買収したクロスプラットホームなモバイル開発企業だ。彼らはそこで、一般企業がモバイルアプリを作るときに直面するさまざまな困難をとても具体的に見てきた。Microsoftに2年いた4人のファウンダーは、その問題を解決するスタートアップを作ろうと決心した。

Siegelはこう語る: “今では世界最大の企業でさえ、モバイル戦略を持とうと必死だ。そしてしかも、彼らにとっては、モバイルアプリの開発がきわめて困難で高価についている。スマートフォンがデビューして10年になるが、未だに何一つ進歩していない”。

彼らはまず、‘コードを書かなくてもよい’と称するノーコードツールを100種類近くも調べあげた。どれにも、満足できなかった。そこで次に彼らは、古臭いスプレッドシートに目をつけた。それは、今でも多くの人たちが情報の追跡に使っているビジネスツールだ。スプレッドシートをモバイルアプリビルダーのベースにすることを決めた彼らは、まずGoogle Sheetsから始めた。

Siegelは曰く、“スプレッドシートはこれまででもっとも成功したプログラミングモデルだと言われているし、そしてスマートフォンはこれまででもっとも成功したコンピューターだ。だからGlideを始めるにあたって考えたのは、これらの二つの力を組み合わせることができたら、何かとても価値あるものを作れるのではないか、ということだった。それによって個人も企業も、毎日Xamarinの顧客たちが作ってるようなアプリを、もっと早く作れるのではないか”。

そこで彼らは、Glideを開発した。ユーザーが情報をGoogle Sheetのスプレッドシートに加えると、Glideがそのコンテンツからすぐにアプリを作る。コーディングは要らない。“洗練されたデータドリブンのアプリを容易に組み立てられて、ユーザーはそれをカスタマイズでき、徐々に進歩していくWebアプリとしてシェアできる。それは、アプリをダウンロードしなくてもブラウザーにロードできるし、Glideのアプリをネイティブアプリとしてアプリストアにパブリッシュできる”、とSiegelは説明する。しかも、アプリとスプレッドシートの間には双方向の接続があるので、情報をどちらかに加えると他方もアップデートされる。

ファウンダーたちは、元XamarinのCEOで現在はGitHubのCEO Nat Friedmanと相談して、Y Combinatorの受講を決めた。彼やそのほかのアドバイザーたちは、会社を初めて作るファウンダーが指導を受ける場所としてはYCがベスト、と推薦した。YCの広大なネットワークも利用できる。

そこでSiegelらが学んだ最大のことは、顧客たちの間に入り込んで彼らの仕事の現場から学ぶことだ。ツールを作ることにのめり込んでしまってはいけない。それは、スタートアップにとって罠になる。そこでGlideも、自分たちのツールを使ってYCの同級企業たちのためのモバイルアプリをいくつも作った。

Glideは今日(米国時間2/12)すでの操業しており、人びとは自分のスプレッドシートのデータを使ってアプリを作れる。テンプレートも豊富に用意されているので、そこからスタートしてもよい。試用のための無料アカウントも作れる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Docs/Sheets/SlidesのMicrosoft Officeファイル編集対応がiOSアプリでも完成

Googleの生産性アプリケーションがついにどのプラットホーム上でもMicrosoft Officeのファイルを編集できるようになった。同社のiOS用のDocsSheetsアプリに今日(米国時間8/25)、新しい機能とデザインのアップデートが2〜3加わったが、それよりも重要なのは、MicrosoftのOfficeスイートのファイルの実物を開き、編集し、保存できるようになったことだ。

Googleが数か月前にGoogle DocsとSheetsのiOSアプリをリリースしたときは、PowerPointに相当するGoogle DriveのSlidesアプリのiOS化は時間の問題だ、と思われた。そして今日、その時間が来た。Google Slidesは今日から、Webアプリケーションとしてではなく、スタンドアロンのアプリとしてiPhone、iPad及びiPod touchに提供される。

今度のSlidesアプリはDocsやSheetsアプリと同様、そして2か月前にローンチしたAndroid上のSlidesと同様に、ユーザインタフェイスはGoogleの新しいデザインポリシーであるMaterial Designふうになり、また2012年にQuickofficeを買収して獲得したMicrosoft Officeとの相互変換性を備えている。

これでGoogleの生産性アプリケーションの完全なスイートがメジャーなプラットホームのすべてで使えることになった。それらはAndroid、iOS、Chrome OSそしてWebだが、WindowsのMetro上のアプリケーションは、今後も提供されないだろう。

Googleは明らかに同社のアプリケーションを、Officeのファイルをときどき編集する程度の企業に、低コストな代替製品として売り込むつもりだ。 Softwatchによると、GoogleはMicrosoft Officeの市場に関して、“Officeライセンスの80%はヘビーの逆のライトなユーザだ”、と見ている。そういう、たまにOfficeドキュメントやファイルを編集する程度のユーザは、Officeのライセンスを買うよりもGoogle Driveの生産性アプリケーションで十分だろう、とGoogleは言うのだ。

Microsoftは今年早くにOffice for iOSをローンチした。ただしそのアプリをすべて利用するためには、Office 365の(有料の)ユーザでなければならない。Googleのアプリケーションは無料だが、企業ユーザはすでにGoogle Apps for Businessの有料アカウントを持ってる場合が多いだろう。

iOS用のSlidesアプリはここでダウンロードできる。でも、Google Driveからダウンロードしろ、と言われるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))