Sling TV、録画機能を強化。削除保護、Fox系列局の録画が可能に

今日(米国時間6/14)ライブTVストリーミングサービスのSling TVはDVR機能を改良するとともに、様々な端末やチャンネルの番組を録画可能にした。DVR(デジタルビデオ録画)は、YouTube TV、Hulu(最近ライブTVを追加した)、およびAT&TのDirect TV Nowといったライバルたちとの競争が激化する中、Sling TVの大きなセールスポイントの一つだ。

Slingによると、特に要望の強かったDVR機能の数々を提供することで、顧客のフィードバックに答えた。録画の削除を防ぐプロテクト機能も追加された。従来からのハードウェアベースのDVRにははるか以前からある機能だが、ストリーミングサービスが提供するクラウドDVRでは提供されていこなかった。

例えば、SonyのPlayStation Vueサービスは放映後最大28日間しか番組を保存しておけないので、気に入った映画や番組を永久に手元に置く方法はない。

YouTube TVは無限のDVRストレージを提供し、番組保存期間も9カ月間と長いが、ユーザは録画した番組のCMを見なくてはならなくなる場合がある(録画した番組がオンデマンドで公開されると、YouTube TVはそちらを再生する ―― つまりCMを見なくてはならない)。DirectTV Nowは未だにDVR機能を提供していない。ちなみにHuluのDVRは録画を永久に保存できるが、新たに録画するスペースが足りなくなると上書きされる。

Sling TVの月間5ドルで50時間というDVRストレージは、他社の提供する容量とは違うことは指摘しておかなければならない。例えば、Huluには200時間の拡大オプションがある(標準パッケージでは50時間)。YouTube TVとVueはDVRの無限ストレージを提供している。それでもSlingでは録画した番組を保護できることで、ユーザーはDVRストレージを効率よく利用できる。しかもSlingの録画は永久に保存される。

さらにSlingは、番組の録画やDVRの検索をやさしくしたと言っている。番組やシリーズをホーム画面から録画できるようになり、同じシリーズの各回をフォルダーにまとめて連続鑑賞を便利にした(後者の機能は当初Rokuのみで利用可能で、その後他のプラットフォームにも提供される。
こうした機能強化に加えて、SlingのDVRは、Xbox Oneを始め様々なデバイスで利用できるようになった。Amazon Fire TVとFireタブレット、Androidモバイル端末、Android TV、Apple TV、Rokuストリーミングサービス、およびRoku TVでもDVRが使える。Windows 10、Air TV Player、およびiOS端末も数週間のうちに対応される見込みだ。

Foxとの契約によって、DVRの使えるチャンネルも増えた。つまり、Foxのローカル局(対象地域のみ)、Fox Sports 1(FS1)、Nat Geo、及びFXの番組も録画できる。しかし、YouTube TVと同じく、番組がFox オンデマンドで提供されると、そちらのコンテンツを見るよう切り替えられる。

DVRの新機能はクラウドDVRに対応している全デバイスで利用可能、ただし、「DVRフォルダー」は上記の通り当初Rokuだけに提供される。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

マルチカメラの撮影/編集/ライブ放送/録画が容易にできるビデオプロダクションハブSlingStudioはお値段999ドル

【抄訳】
SlingboxSling TVなどの、消費者向けビデオ/テレビ製品で知られるSling Mediaが今度は、Facebook LiveやYouTubeの上でライブのビデオストリームを‘放送したい’プロシューマーやクリエイターのための999ドルのハードウェアSlingStudioを今日(米国時間4/24)発売した。

プロフェッショナルな放送編集機器は値段が高くて、NewTekのTriCasterなどは5000ドル以上もする。しかもそれらは、学習曲線が急峻である。それに対しSlingStudioは、iPadのアプリで簡単にコントロールできる。

つまりビデオの制作者は、そのアプリを使って容易に、最大4つまでのHDビデオ入力からのフィードを、録画し、編集し、モニタできる。なおカメラやスマートフォンは最大10台まで接続できるけど、ライブで編集できるのは同時に4台までだ。でも、通常はそれで十分だろう。フィードを途中で適当に切り替えれば、結果的に10台全部のエディットが可能だ。あるいは、すでに録画されていたビデオをストリームに挿入してもよい。

ハブとしてのSlingStudioと、アプリと、HDMI接続のカメラが数台あればとりあえず十分だが、スマホ(iOS、Android)をカメラとして使うときはCaptureというアプリが必要だ。同社はこのほか、屋外撮影用に149ドルの電池や、撮影ストリーム(生およびスイッチ後)をUSBハードディスクに記録するためのUSB-Cエキスパンダーも売っている。それらの編集には、Adobe Premiereなどを使用する。

HDMI出力のあるカメラをワイヤレスカメラにしてしまうアクセサリ、CameraLinkもある。これ自身が2時間容量の電池を内蔵していて、SlingStudio本体から最大300フィートの距離に置ける。

またSlingStudioはライブの‘放送’(ブロードキャスティング)だけでなく、すべての入力ストリームを、あとからの制作のために記録録画するだけ、という使い方もできる。

【中略】

なお、Facebook LiveとYouTube以外のコンテンツ共有サイトも、‘もうすぐ’サポートするそうだ。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))