生後半年にもならないDisney+が有料会員数5000万を突破

The Walt Disney Company(ウォルト・ディズニー・カンパニー)がさきほど、同社のストリーミングサービスDisney+のサブスクライバーが5000万を超えた、と発表した。

このサービスが始まったのはわずか5か月足らず前で、2月3日にはサブスクライバー数が2860万とされていた。

このいわゆる「有料会員」の数字は、ディズニーに売上をもたらしている人たちのことだが、それは必ずしも自分でお金を払っている人ではない。たとえば本誌TechCrunchの親会社Verizonは一部の顧客に、Disney+の1年の無料視聴を提供している。またこの数字に含まれるインドの800万のサブスクライバーは、先週Disney+がHotstarの一部としてローンチしたもので、それはDisneyがFoxを買収したためにオーナーになった企業だ。

ディズニーは最初に「マンダロリアン」を大ヒットさせたわりには、ストリーミング向けのスクリプトつきオリジナルのペースは遅かったが、その後は加速度的に「Frozen 2」(アナと雪の女王2)、「Onward」(2分の1の魔法)、そして次に出る「Artemis Fowl」(アルテミスと妖精の身代金)を投入してきた。それらはCOVID-19パンデミックへの対応と、それによる映画館の閉鎖のせいでもあった。

サービスの国際化にも熱心で、過去2週間のあいだに西ヨーロッパの8つの国で提供を開始した。それらは、イギリス、アイルランド、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストリア、そしてスイスだ。

ディズニーのD2Cおよび国際ビジネス担当チェアマンKevin Mayer氏は、声明の中で次のように述べている: 「Disney+が世界の何百万人もの人びとの共感を得ていることを、あらためて謙虚な気持ちで受け止めたい。そしてこれは、拡張を本年後半に西ヨーロッパ全域と日本およびラテンアメリカ全域へ継続していく計画にとって、吉兆と信じている」。

最新の決算報告によると、グローバルでは大先輩のNetflixは全世界の有料会員が1億6700万人だ。

関連記事: ディズニー映画「Artemis Fowl」が新型コロナの影響で映画館をスルーしてDisney+へ直行

画像クレジット: Patrick T. Fallon/Bloomberg/Getty Images

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

HuluのLive TVが遅まきながらPlayStation 4にやってきた

HuluのLive TVサービスは、ライブとHulu Originalsのようなオンデマンドの番組を両方観ることができる。それがついに、米国のPlayStation 4にやってきた。サービスの開始から3年近くも経っている。Live TVはすでにメジャーなプラットホームのほとんどすべて、Apple TV(第4世代)、Amazon Fire TV、Echo Show、Rokuのデバイス、Xbox 360とXbox One、Nintendo Switch、iOS、Android、Windows 10、Web、Chromecast、一部のテレビ(LG、Vizio、Samsung)などに対応しているから、Huluは大きな穴を塞いだことになる。

Huluは、こんなに遅くなった理由を説明していないが、しかしPS4で見られないライブのTVストリーミングはHuluだけではない。DishのSling TVもPS4のサポートがないし、AT&TのTV NOWにもない。一方Huluの上位ライバルYouTube TVは、Sonyのゲーム機にもストリーミングする気のようだ。

テレビのストリーミングが観られる主なプラットフォームはゲーム機以外にもあるため、ゲーム機は重視されない傾向がある。eMarketerによると、例えば米国ではメディアプレーヤーとしてはライバルのAppleやAmazonよりも先にRokuがサポートした。それに忘れてならないのは、Sony自身のPlayStation Vueも、Live TVサービスではPlayStationの大きなユーザーベースに加われなかったことだ。PlayStation Vueは2020年1月に閉鎖されてしまった

Huluによると、すでにHuluの標準サービスをHuluアプリでストリーミングしているPS4のオーナーは、Hulu.comでアカウントの設定をしてHulu + Live TVに切り替えれば観られるようになる。すでにHulu + Live TVに加入しているユーザーは、PlayStation 4上でHuluアプリを起ち上げればLive TVのチャンネルを楽しむことができる。

Live TVが提供するチャンネルはESPN、FOX、NBC、ABCなどだ。

Disneyが21st Century Foxを買収し、次いでNBCUとの取引により、Huluの過半数オーナーはDisneyになり、Huluは同社が完全にコントロールする企業になった。Disneyの支配下になって以降、Huluは組織改革によりCEOのRandy Freer(ランディー・フリアー)氏が去り、そHuluのマーケティング最高責任者だったKelly Campbell(ケリー・キャンベル)氏が社長に昇格した。米国時間3月3日にHuluはそのサービスの上に新たなFXハブを展開し、40あまりの番組やオリジナル作品の提供を開始した。FXは21st Century Foxの買収で、HuluのFox保有株とともにDisneyの資産になった。

Disneyによる12月の発表によると、HuluのLive TVの加入者は320万人に成長し、Huluの総加入者は3040万人だという。PS4でも見られるDisneyのストリーミングサービスDisney+は、それよりやや少ない2650万人の加入者がいる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Huluが4KコンテンツをXbox OneやAmazon Fire TVなどにも提供へ

Huluは今夏、4Kコンテンツの提供を再開した。しかし2018年には、ほかのことを優先して4Kを引っ込めてしまった。そのときの4KコンテンツはApple TV 4KとChromecast Ultraだけでしか見られなかった。しかし米国時間10月14日からはXboxOneがサポートされ、Amazon Fire TVとLG WebOSにもまもなく対応する。同社によると、サポート対象デバイスは近日中にもっと増えるそうだ。

Huluが初めて4Kコンテンツを提供したのは2016年の12月だったが、その2年前にはNetflixAmazon Prime Video4K配信を始めている。Huluは4Kにあまり熱心でなかったと言えるが、内容もジェームズ・ボンドの映画とHuluのオリジナルが少々あるだけで寂しかった。そして、その後止めてしまった。

今回のHuluの4Kはオリジナル優先で、「The First」「Castle Rock」「Catch-22」などがある。同社のFAQによると、オリジナルの多くは4K Ultra HDで提供され、16Mbpsでストリーミングされる。

対照的に、オリジナルに積極的に投資しているNetflixには大きなライブラリがあり、それらは4Kで撮られることがここ数年は多くなっている。Amazon Prime Videoにも同社のオリジナルが4Kであり、ほかにライセンスされている映画が50本ぐらいある。

ただし、Netfliで4Kを観るには月額15.99ドルのプレミアムプランに入会する必要がある。一方.Huluの4Kはアカウントのアップグレードが要らない。

4Kコンテンツを見る方法はほかにもたくさんあり、iTunesやGoogle Play Movies&TVが代表的だが、後者は4Kの有料提供を2016年に始めている。Rokuのメニューにも4Kの欄がある。Apple TV+のオリジナルも11月のローンチ以降、4K HDRとDolby Atmosで見られる。Disney+は、追加料金なしの4Kを約束している。また、Vudu、YouTube、FandangoNow、fuboTV、などにも4Kコンテンツがある。

でも4Kがないことは消費者にとって重要な欠点ではないから、Huluの業績は伸びている。米国の定期サービス加入者の数は2018年から12%も増えて、今年4月には2800万人に達した。今後、Disneyのメニューに含まれたら、成長がさらに加速するだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Googleのクラウドゲームサービス「Stadia」へのアクセス方法

Googleはゲーム機を発売するわけではない。その代わりに同社は、Stadiaというサービスを立ち上げる。ゲームはサーバーの上で動き、ユーザーは自分のデバイスにそのビデオをストリーミングする。Stadiaにアクセスするために新しいハードウェアを買う必要はないが、ただし、いきなりどんなデバイスからでもStadiaを使えるわけでもない。

ゲームデベロッパーカンファレンス(Game Developers Conference)の開会直後に、GoogleのCEOサンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)氏はこう言った。「Googleでは、ChromeブラウザーやのChromebook、Chromecast、Pixelなどのデバイスで、20億の人びとがゲームをすぐに見つけられる。ほかのブラウザーやプラットホームをサポートする計画もある」。

おわかりのように、ラップトップやデスクトップコンピューターでこのサービスにアクセスするためには、Chromeブラウザーがメインのインタフェイスになる。コントローラーはユーザーの既存のコントローラーを使える、と言っているから、PlayStation 4やXbox One、Nintendo Switchをお持ちの方はそのコントローラーで大丈夫だろう。Googleにも、独自のコントローラーがある。

テレビにChromecastをつけてる人は、それがStadiaマシンになる。Bluetoothをサポートしているのはいちばん新しいChromecastだけだから、手持ちのコントローラーを使うにはそれが必要かもしれない。GoogleのコントローラーはWi-Fiを使うから、古いバージョンのChromecastでもいいはずだ。

さてモバイルだが、Googleは最初からどんなAndroidデバイスでもこのサービスを使えるようには、していないらしい。最初はピチャイのスピーチ(上記)で具体的に名前が挙がったPixelのスマートフォンとタブレットだけだ。いずれは、すべてのAndroidデバイスでStadiaをプレイできるようになる、と思うけどね。そうしない理由も、思い当たらないし。

しかしなぜか、アップルのデバイスの名前はまったく出てこなかった。だからiPhoneやiPadをお持ちの方は、待たされるのだろう。アップルではサードパーティのデベロッパーがデジタルコンテンツを売るには必ずApp Store経由だから、これがGoogleにとって問題になるかもしれない。

Stadiaはまだ、一般公開されていない。それは、今年の後半だ。よく分からないことが山ほどあったが、カンファレンスではすべての答えは得られなかった。Googleにとってはまったく新しい業態を構築していくわけだから、ビジネスモデルも流通の形も、これから徐々にかたまっていく、としか言えない。

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Sling TV、録画機能を強化。削除保護、Fox系列局の録画が可能に

今日(米国時間6/14)ライブTVストリーミングサービスのSling TVはDVR機能を改良するとともに、様々な端末やチャンネルの番組を録画可能にした。DVR(デジタルビデオ録画)は、YouTube TV、Hulu(最近ライブTVを追加した)、およびAT&TのDirect TV Nowといったライバルたちとの競争が激化する中、Sling TVの大きなセールスポイントの一つだ。

Slingによると、特に要望の強かったDVR機能の数々を提供することで、顧客のフィードバックに答えた。録画の削除を防ぐプロテクト機能も追加された。従来からのハードウェアベースのDVRにははるか以前からある機能だが、ストリーミングサービスが提供するクラウドDVRでは提供されていこなかった。

例えば、SonyのPlayStation Vueサービスは放映後最大28日間しか番組を保存しておけないので、気に入った映画や番組を永久に手元に置く方法はない。

YouTube TVは無限のDVRストレージを提供し、番組保存期間も9カ月間と長いが、ユーザは録画した番組のCMを見なくてはならなくなる場合がある(録画した番組がオンデマンドで公開されると、YouTube TVはそちらを再生する ―― つまりCMを見なくてはならない)。DirectTV Nowは未だにDVR機能を提供していない。ちなみにHuluのDVRは録画を永久に保存できるが、新たに録画するスペースが足りなくなると上書きされる。

Sling TVの月間5ドルで50時間というDVRストレージは、他社の提供する容量とは違うことは指摘しておかなければならない。例えば、Huluには200時間の拡大オプションがある(標準パッケージでは50時間)。YouTube TVとVueはDVRの無限ストレージを提供している。それでもSlingでは録画した番組を保護できることで、ユーザーはDVRストレージを効率よく利用できる。しかもSlingの録画は永久に保存される。

さらにSlingは、番組の録画やDVRの検索をやさしくしたと言っている。番組やシリーズをホーム画面から録画できるようになり、同じシリーズの各回をフォルダーにまとめて連続鑑賞を便利にした(後者の機能は当初Rokuのみで利用可能で、その後他のプラットフォームにも提供される。
こうした機能強化に加えて、SlingのDVRは、Xbox Oneを始め様々なデバイスで利用できるようになった。Amazon Fire TVとFireタブレット、Androidモバイル端末、Android TV、Apple TV、Rokuストリーミングサービス、およびRoku TVでもDVRが使える。Windows 10、Air TV Player、およびiOS端末も数週間のうちに対応される見込みだ。

Foxとの契約によって、DVRの使えるチャンネルも増えた。つまり、Foxのローカル局(対象地域のみ)、Fox Sports 1(FS1)、Nat Geo、及びFXの番組も録画できる。しかし、YouTube TVと同じく、番組がFox オンデマンドで提供されると、そちらのコンテンツを見るよう切り替えられる。

DVRの新機能はクラウドDVRに対応している全デバイスで利用可能、ただし、「DVRフォルダー」は上記の通り当初Rokuだけに提供される。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook