買収したSongzaのプレイリスト機能がやっとGoogle Play Musicに統合

この夏Songza買収したGoogleが今回やっと、Google Play Musicにその技術を取り入れた。これからは、人間エキスパートが作ったプレイリストが提供される。そのリストは、日付、時刻、天候、Googleが選んだそのほかの個人化要因、などに基づいて作成される。

すなわち今日(米国時間10/21)からPlay Musicのユーザは、そのときの気分や、やってること、日付、時間などに合ったプレイリストを選べる。エキスパートが作ったそういうプレイリストは、すでに数千ある。プレイリストをダウンロードしてオフラインで聴くこともできるが、それは元のSongzaになかった機能だ。

そのほか、プレイリスト上の次の曲を見る、プレイリストの内容の加除や並べ替えをする、などの機能もある。Songzaのプレイリストは、作成に人間が介入するから強力だ。

iTunes Radioにやや似ているが、Play Music + Songzaでは曲を自分で選んでステーション(放送局)を作ることもできる。

もちろん、既存のさまざまな局から検索して選ぶこともできる。

また、新たに導入された”Listen Now”のセクションでは、最近自分がプレイした曲や、おすすめの新曲、個人化情報に基づいたおすすめのステーション、などを聴くことができる。

ただしSongzaを統合したPlay Musicアプリが使えるのは、当面、合衆国とカナダだけだ。”Listen Now”は、Play Musicを使える45の国で利用できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google、音楽ストリーミングのSongzaを買収―Google Play MusicやYouTubeも強化へ

Googleは音楽ストリーミング・サービスのSongzaを買収した。GoogleがSongzaと交渉y中だという噂は数週間前から流れていた。

Songzaは個々のユーザーに対してもっとも適切と考えられるプレイリストを作成するために、人間(DJ、ローリングストーン誌のライターなどの音楽専門家)によるキュレーションを利用している。

音楽体験を改善するために人手を借りるサービスはほとんどない。Pandora、Spotifyその他、有力サービスはみなアルゴリズムを多用している―そしてそのことを主なセールスポイントとしている。

一方、Songzaはユーザーがどんな活動、時間帯、天候等々のコンテキストの下でどんな音楽を聞くかについて膨大なデータを持っている。Googleのように人間の生活のあらゆる部分にテクノロジーを浸透させたいGoogleのような企業にとってこのデータは垂涎ものだろう。

当初Googleは1500万ドル程度を提示しているという情報が流れた。しかし、われわれの情報源によると、Google以外にもSongzaの買収を望むライバルが現れたため、買収額は相当にアップしたという。

Googleの発表によれば、当面Songzaの運営は従来と一切変わりなく行われるが、SongzaのノウハウはGoogle Play MusicやYouTubeなど他のプロダクトに応用されるという。ただしGoogleは現在のSongza社員が今後どような処遇を受けるかについては明らかにしていない。

Songzaはここ数週間のうちに、ロングアイランド・シティーの現在のオフィスからGoogleのニューヨーク本部ビルに引っ越す。

Songzaが設立されたのは2007年で、音楽専門家によるプレイリストを提供するストリーミング・サービスとして出発した。その後、Songzaはユーザーの好み、活動、時間帯などの情報をベースに最適のプレイリストを選び出すコンシェルジュ機能を追加した。

SongzaはこれまでにAmazon、Gary Vaynerchuk、Scooter Braun、Deep Fork Capital、LererVentures、Metamorphic VenturesのDavid Hirschらの投資家から670万ドルの資金を調達している。Metamorphicにとってはこれが1週間で2度目のエグジットとなった。

Songzaのアクティブ・ユーザーは550人程度とみられる。無料版には広告が入るが、週0.99ドルの広告なしの有料版も提供されている。有料版のユーザーがどれほどの割合になるかは明らかにされていない。

Googleは次のようなコメントを発表した。

[Songzaは] 専門家のキュレーションによるユーザーのコンテキストに応じた音楽体験を提供する素晴らしいサービスを作り上げることに成功している。ユーザーはその時々に応じてもっとも適切な音楽を聞くことができる。われわれは当面Songzaの運営に変更を加える計画はない。

AppleがBeats Musicを30億ドルで買収したのも、同じような動機はによるものだろう。実はBeats Musicのプレイリスト作成のアプローチも、Pandoraその他と異なり、Songza似た人手によるキュレーションだった。

またAmazonも最近Prime会員向けの無料音楽サービスを開始し、“数百万のユーザー”が利用しているという。

音楽ストリーミングサービスのプラットフォーム戦争が激化する中でGoogleもGoogle Play Musicを強化するようなサービスが必要だったはずだ。Songzaはこの点理想的なターゲットだったといえそうだ。

〔日本版〕 Google Play Musicのストリーミング機能を日本から使う方法がネットに公開されている。登録に成功すればiTunesからの移行も比較的簡単なようだ。正式にサポートされているわけではないので利用する場合はあくまで自己責任ということになる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


2013年インターネット上のヒット曲はこれだ(アメリカの音楽サイト)

【注記: 日本からはアクセスできないサイトもあるので、記事中の曲名やアーチスト名をYouTubeなどでご利用ください。】

2013年もあと数歩で終わりだから、窓の外を見つめ、なんだか感傷的になりながら、今年のヒット曲をマッシュアップして聴くのも良いかもしれない。今年は良い年だったけど、良かったのはOne Directionが香水を発売したことだけじゃない。もっと、いろいろある。というわけで、インターネットの上のいろんな音楽サービスを訪ねて、今年どんな曲に人気があったか調べ、みなさんとお祝いをしよう。

Gizmodoの昨日の記事によると、ミュージシャンにギャラ(薄謝)を払うことにしたSpotifyが、2013年にもっとも多く再生された曲トップ100のプレイリストを作った。まず、グローバルでもUSでも、Macklemoreが”Can’t Hold Us”と”Thrift Shop”でトップファイブを独占。Imagine Dragonsの苦悩のシャウト”Radioactive”とDaft Punk and Pharrellの”Get Lucky”がそこに同席している。今年分かったのは、単純な繰り返しの多い曲が好まれること。”We’re up all night to get lu-cky”のループなんて、わざわざ5分も聴く必要ないよね。

iHeartRadio

歌のカテゴリーで今年多くの局(ユーザ作成局)が使ったのは、”Thrift Shop”だ。9月~11月では、Katy Perryの”Roar”がいちばん多く使われた。Bruno Marsの”When I Was Your Man”は、今年いちばん多く‘親指が立った’曲だが、たぶん10~12月では”Roar”がいちばん親指を稼ぐだろう。

アーチストのカテゴリーでは、局作りに最大の貢献をしたのがDrakeで、Bruno Marsは上で述べたように、親指でトップ。

iHeartRadioで人気最大のライブ局は102.7 KIIS-FM Los Angeles、カスタムではDrakeだ。個人的にどうしても名前を挙げておきたいMiley Cyrusは、人気59位から4位へジャンプした。

まとめ: あの傷心でベビーフェースのBruno Marsがやってるように、誰もが、スポットライトを浴びてシャウトするときには元カレ元カノを美化する。“I was wrooo-ooo-oooong”(ぼく/私は間違っていたぁぁぁ)って。

Songza

Songzaで最大のプレイリストは(降順で): Today’s Biggest Hits、Today’s Happy Pop、The Rap Report、Today’s Country Hits、Drop-a-Beat Workout、Blogged 50。

Songzaのチームによると、今年ニッチ的にブレークしたのはI’m A Boss(オープンカーの屋根をたたんで手の中指をまっすぐ伸ばしてハンドルを握ってぶっ飛ばすときに聴く曲)、Every Summer Dance PartyAt A ’90s School DanceThe Twerk TapeVodka Escapades: Ladies Be Pre-Gaming、そしてUp All Nightだ。

なお、Twerk TapeはTwitterとFacebookの上では、これまでの1年半あまり、トップ人気のプレイリストだ。Mileyのせいではないね。

まとめ: 人間の本性は誰もが考えるとおり。

8tracks

iHeartRadioやSongzaはポップスやヒット曲が中心だが、8tracksの2013年のトップ曲はインディーやフォーク系が多い。ここで一番多くプレイされ、三番目に多くLike(いいね!)されたのが”The last indie playlist you’ll ever need”(あなたが絶対に必要としないインディープレイリスト)だから、それも当然。このサービスのトップテンは:

1. Passenger, “Let Her Go”
2. The Neighborhood, “Sweater Weather”
3. Birdy, “Skinny Love”
4. Ed Sheeran, “Kiss Me”
5. Ed Sheeran, “Give Me Love”
6. Icona Pop, “I Love It”
7. Imagine Dragons, “Radioactive”
8. Imagine Dragons, “On Top Of The World”
9. Avicii, “Wake Me Up”
10. The 1975, “Chocolate”

まとめ: Death Cab For Cutieの “I’ll Follow You Into The Dark” が21位だ。これのリリースは、2006年。

[画像出典: Getty; Flickr: San Francisco Foghorn, Dominic Simpson, Steve Hunt]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))