スペースXが世界の海を監視する衛星の打ち上げに成功

【訳者注】打ち上げは成功(Twitter投稿)し、衛星は予定軌道に投入された。

SpaceX(スペースX)は米国時間11月21日土曜日の朝、カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地からFalcon 9を太平洋標準時の午前9時17分(東部標準時12時17分、日本時間11月22日2時17分)に打ち上げる予定だ。これは欧州宇宙機関(ESA)、NASAおよび米国とヨーロッパの気象観測機関によって開発されたSentinel-6 Michael Freilich Missionである。

Sentinel-6は、2006年から2019年までNASAの地球科学部門の責任者を務め、8月に他界した元NASA地球科学部門長のMichael Freilich(マイケル・フライリッチ)氏にちなんで命名された。これは、プログラムに予定されている2機のSentinel-6シリーズの衛星のうちの1つで、Sentinel-6Bは2025年のいずれかの時期にSentinel-6 Michael Freilichに参加する予定だ。

上の動画は、打ち上げ時刻の約15分前、つまり太平洋標準時午前9時2分(米国東部標準時12時2分)頃にライブ配信される。本日のミッションがキャンセルされた場合、日曜日の太平洋標準時午前9時4分(東部標準時12時4分)にバックアップのスケジュールが用意されている。

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

スペースXが16回目のStarlink衛星打ち上げ、Falcon 9の再使用限界をテストへ、本日11時すぎからライブ中継

SpaceX(スペースX)は16回目のStarlinkミッションを米国時間11月23日の東部標準時午後9時34分(日本時間11月24日11時34分)に打ち上げる。この打ち上げでは60機のブロードバンドインターネット衛星を地球低軌道に投入し、既存のコンステレーションに加えて成長を続けるネットワークに貢献し、最終的には世界中をカバーすることになる。打ち上げはFalcon 9ロケット再使用の新記録を達成する可能性があるという意味でも重要だ。

スペースXがこのミッションで使用するブースターは2020年8月、6月、1月だけでなく、2019年5月、2019年1月、2018年9月にも飛行している。さらにロケットの衛星ペイロードをカバーするフェアリングは、以前のミッションで1回飛行した半分と、修復される前に2回のミッションで使用された別の半分となっている。

これはもちろんスペースXのStarlinkミッションを推進することになるが、最終的には世界中の遠隔地に高速で低レイテンシー、かつ比較的低コストのブロードバンドインターネットアクセスを提供することを目的としている。同社はこれまでに約900基の衛星を打ち上げており、先週からカナダの一部の地域で「Better Than Nothing」の早期ベータ版の運用を開始している。

打ち上げライブストリームは打ち上げの15分前、または東部標準時午後9時19分(日本時間11月24日11時19分)頃から開始される。

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

SpaceXのCrew DragonがISSにドッキング完了、初の運用ミッションへ

SpaceX(スペースX)の宇宙飛行士を乗せたCrew Dragonは現在、地球周回軌道上の国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングされており、初の運用ミッションの第1段階が成功した。Crew Dragonは2020年初頭に有人でのデモンストレーションフライトを成功させて開発とテストプログラムを完了した後、2020年11月初めにNASAから有人宇宙飛行のための認定を受けていた。

Crew DragonはNASAのMichael Hopkins(マイケル・ホプキンス)飛行士、Victor Glover(ビクター・グローバー)飛行士、Shannon Walker(シャノン・ウォーカー)飛行士、JAXAの野口聡一宇宙飛行士を含む4人の宇宙飛行士を乗せて、米国時間11月15日の日曜日夕方にフロリダから打ち上げられた。宇宙船は軌道上で1日強を過ごし、ISSに合流するために移動し、ドッキングの準備を実施。ISSの新しい国際ドッキングアダプタに接続するために、スペースXの自動ドッキングソフトウェアを使って自律的に行動し、米国時間11月16日月曜日の夜遅くにドッキングを完了した。

ドッキングとハッチの開放成功は、スペースXとNASAがCommercial Crew programの目標を達成したことを意味する。これは米国から宇宙へ、そしてISSへと宇宙飛行士を打ち上げる効果的な手段を開発することが目的だ。このミッションに参加する宇宙飛行士たちは、Crew Dragonが接続された宇宙ステーションで今後6カ月を過ごし、ミッションの第2フェーズかつ最終フェーズである2021年6月に帰還する予定だ。これにより、このシステムが地球への帰還でも機能することを証明する。

関連記事:SpaceXとNASAが4人の宇宙飛行士を乗せた初の有人Dragon運用ミッションの打ち上げに成功

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

「マンダロリアン」のベビーヨーダもNASAとSpaceXのDragon宇宙船で国際ステーションへ

NASAは、現在、国際宇宙ステーション(ISS)に向かうCrew-1ミッションに、驚きの5人目の乗客も追加していた。「スター・ウォーズ」のスピンオフ「The Mandalian(マンダロリアン)」の「ザ・チャイルド」(別名:ベビーヨーダ)のぬいぐるみだ。この人形は「ゼロG・インジケーター」と呼ばれるもので、通常は柔らかくて小さな物体で、宇宙船のキャビン内を自由に浮遊させて、地球の重力が大きな影響を与えない宇宙空間に入ったことを簡単に、しかし効果的に確認できる。

Crew-1号の4人の乗員は、NASAのMichael Hopkins(マイケル・ホプキンス)飛行士、Victor Glover(ビクター・グローバー)飛行士、Shannon Walker(シャノン・ウォーカー)飛行士、そしてJAXAの野口聡一飛行士だ。彼らは、2020年初めにFalcon 9とCrew Dragon宇宙船の有人飛行を認可したSpaceX(スペースX)の協力を得て、今後半年間にわたるNASA初の商業クルーミッションで宇宙飛行士をISSを派遣するために飛行している。

ベビーヨーダは2019年、ディズニーのオリジナルのストリーミングコンテンツ「マンダロリアン」でデビューして視聴者のハートをつかみ、2020年の第2シーズンでも引き続き観客を魅了している。​「スター・ウォーズ」シリーズの初代ヨーダがどんなものであれ、子どもであることから、この名前で呼ばれるようになった。​新シリーズでベビーヨーダは、宇宙船の操縦装置をコントロールをいじったことで、シリーズを通して有名な賞金稼ぎから定期的に怒られている。

ベビーヨーダはすでに人気だが、過去のゼロG・インジケーターも宇宙旅行における注目の的になっている。スペースXの最初の有人宇宙飛行ミッションである、2020年初めに行われたDemo-2のテスト飛行では、「Tremor」と呼ばれるTy Flippableの恐竜が微重力空間を飛行した(collectSPACE記事)。

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

SpaceXとNASAが4人の宇宙飛行士を乗せた初の有人Dragon運用ミッションの打ち上げに成功

SpaceX(スペースエックス)は国際宇宙ステーション(ISS)への人の輸送を行う初の民間企業となったわけだが、これはNASAとのパートナーシップにより長年積み重ねてきた有人宇宙飛行能力の開発努力の結晶だ。米国東部標準時間11月15日午後7時27分(日本時間11月16日午前9時27分)、NASAのShannon Walker(シャノン・ウォーカー)、Victor Glover(ビクター・グローバー)、Michael Hopkins(マイケル・ホプキンス)、そしてJAXAの野口聡一宇宙飛行士は、フロリダ州ケネディー宇宙センターの39−A発射台からISSに向けて飛び立った。

SpaceXの有人打ち上げプログラムは、NASAのCommercial Crew(商業乗員輸送開発)計画の元で開発が進められてきた。そこでNASAは、米国の国土からISSへ宇宙飛行士を送り込む有人打ち上げシステムの構築を行う民間企業2社を選定していた。SpaceXは、2014年にBoeing(ボーイング)とともにNASAに選ばれ、それぞれが打ち上げシステムの開発を開始した。そしてSpaceXのDragon(ドラゴン)カプセルとFalcon 9(ファルコン・ナイン)ロケットが、2020年の初めに2人の宇宙飛行士をISSへ送り届けるというDemo-2テストミッションの最終テストに成功し、先にNASAから有人飛行の認可を取得した。

ここへ来るまでに、SpaceXはいくつもの関門を通過しなければならなかった。無人飛行でのISSへの完全自動ドッキングや、地上の打ち上げ台と打ち上げ後のロケットの両方での宇宙飛行士の命を守るための緊急脱出安全システムの実証などがこれに含まれていた。Demo-1ミッションでは、実際の打ち上げ、ドッキング、着陸までのすべてがSpaceXの完全自動のソフトウェアとナビゲーションによって行われたが、必要な場合には人間がバックアップに入り、予定どおりに運行できることを実証する短時間の手動操縦も試された。

現在のところCrew-1(クルーワン)は、フロリダからの完璧な打ち上げの後、順調に飛行を続けている。Crew Dragonを打ち上げたFalcon 9の第1段ブースターは、無事に帰還している。Crew Dragonの有人宇宙船Resilience(リジリエンス)は、打ち上げ10分後に予定どおりFalcon 9の第2段から切り離された。27時間軌道を飛行した後にISSにドッキングすることになっている。ドッキング予定時間は、米国東部標準時間11月16日午後11時前後(日本時間11月17日午後1時ごろ)となっている。ドッキングが完了すると、宇宙飛行士たちは下船してISSに移り、2021年6月まで滞在して、それぞれの任務を遂行する。

Crew-1の乗員、左からNASAのシャノン・ウォーカー、ビクター・グローバー、マイケル・ホプキンス、JAXAの野口聡一宇宙飛行士(画像クレジット:SpaceX)

ミッションの4人の宇宙飛行士のうち3人は宇宙飛行の経験を持つが、パイロットのビクター・グローバー氏はこれが初飛行となる。4人は、現在滞在中のNASAのKate Rubins(ケイト・ルービンス)、Roscosmos(ロスコスモス)のコスモノートSergey Ryzhikov(セルゲイ・リジコフ)、Sergey Kud-Sverchkov(セルゲイ・クドスべルチコフ)氏と合流し、ISSは7人体勢となる(通常は6人体勢だが、1人増えることで、日常の定期メンテナンスに関連する作業は増えるものの、宇宙飛行士が実験を行う際の時間的余裕が生まれるとNASAは話している)。

定期的なNASAの運用ミッションとして宇宙飛行士が宇宙に打ち上げられたのは、2011年にスペースシャトル計画が終了して以来となる。これで米国は、有人宇宙飛行能力を公式に取り戻したわけだ。さらにこれは、今後期待されるSpaceXとDragonによる数多くの宇宙飛行ミッションの最初のものとなる。それは、NASAの計画と、企業顧客が運営する宇宙飛行の両方にわたって展開されることになる。

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(翻訳:金井哲夫)

​スペースXのFalcon 9ロケットとDragon宇宙船がNASAから有人宇宙飛行の認可受ける

SpaceX(スペースX)とNASAは、初の商用宇宙飛行士輸送システムとして開発されたFalcon 9とDragon宇宙船の複数年にわたる認証プログラムを完了した。認証プロセスの最終段階は同社が2020年初めに打ち上げた、NASAのBob Behnken(ボブ・ベンケン)宇宙飛行士とDoug Hurley(ダグ・ハーリー)宇宙飛行士を2020年5月30日に国際宇宙ステーションに輸送したDemo-2ミッションであり、この結果によりミッションに必要なすべてのレビューが完了したことになる。

​NASAは公式ブログにてこのマイルストーンを発表し、Falcon 9とDragonの初めての公式なISS搭乗員ミッションに備えたFlight Readiness Reviewが含まれていることを明らかにした。Falcon 9とDragonは米国時間11月14日土曜日(天候がよければ)に予定されている。​NASAから3人、日本の宇宙機関(JAXA)から1人の宇宙飛行士を含む合計4人の宇宙飛行士がISSに移動し運ばれ、設備を維持しながら実験を行う正式な長期滞在が行われる。

これはマルチミッション認証プロセスの最終段階であり、完全自動化された無人でのISSドッキングミッションや、打ち上げ後に予期せぬ事故が発生しても軌道到達前にロケットの安全システムが機能するかを実証するための発射台中断テストなどが含まれる。​またスペースXは、宇宙ステーションから地球に帰還したDragonのクルーカプセルの降下を制御するための新しいパラシュートシステムを開発し、広範囲でテストした。

NASAによると、スペースXとの「試験飛行データの詳細な分析」は、ベンケン飛行士とハーリー飛行士を宇宙ステーションから地球に帰還させたDemo-2ミッションの後に行われたという。

関連記事:NASAとSpaceXがCrew Dragonの初運用打ち上げを11月14日に予定、野口聡一宇宙飛行士も搭乗

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

NASAがテスト飛行や技術開発のパートナーとしてSpaceX、Rocket Lab、Blue Originなどと契約

NASAは商用宇宙開発チームとして、新しく20の企業とのパートナーシップ(NASAリリース)を発表した。これにはSpaceX(スペースエックス)、Blue Origin(ブルー・オリジン)、Rocket Lab(ロケット・ラボ)との協力関係も含まれる。金銭的な取引はないものの、NASAは無数の人材とその他の支援をテスト飛行や技術開発に投入する。

これらの提携企業は、NASAのAnnouncement of Collaboration Opportunity(協力機会の通達、ACO)に基づく2020年の選抜組だ。今回の契約は、NASAが資金を出して「6カ月でどこまで可能かを示せ」と要求するSBIR(中小企業技術革新制度)や(未訳記事)、NIAC(NASA革新的で高度な宇宙技術コンセプト)といったプログラムとは形式が異なる。

逆に、NASAの世界最高水準の施設や専門家を自由に使えるというものだ。これは正式な官民パートナーシップであるため、プロジェクトが承認されるにはまだ競争の段階が残されている。17社の提案の中には、大型プロジェクトもある。

SpaceX は、NASAのラングレー研究所と協力して、同社のStarship(スターシップ)型ロケットと宇宙船が太平洋上で大気圏に再突入する際の温度測定と監視のための研究を行う。

Rocket Labも同様に、ラングレー研究所、エイムズ研究センター、アームストロング飛行研究センターと共同で、Electron型ロケットを再利用型に変更するハードウェアの組み込みのための分析を行う。同社は、今から1週間後に完全なブースター回収の実験を実施する予定だが、この計画にNASAが参加するかどうかは明らかにされていない。

またBlue Originは、2つの個別の契約をしている。1つは「宇宙ロボット用オペレーティングシステム」の開発を手伝う多施設共同事業。壮大な計画のように聞こえるが、むしろ、いくつものオープンソースやNASAが開発したフレームワークを、コストをかけず、互換性を高め、うまく協調するよう統合するまとめ役になるようだ。

もう1つは、3Dプリントを使ってエンジンの設計を進化させるためのもの。おそらく彼らは、同社でまさに同じ事業を始めようとしていたTim Ellis(ティム・エリス)氏を逃してしまったことを後悔しているだろう。彼はBlue Originを辞めてRelativity Space(レラティビティー・スペース)創設した。おかげで同社は、逆に追いかける立場になってしまった。

月の人工表土から電波周波数推進装置まで、残りのプロジェクトはNASAの資料で詳しく解説されている。

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(翻訳:金井哲夫)

SpaceXがStarlinkアプリをローンチ、ベータテスターに月額約1万円の参加費用とサービス内容を公開

SpaceX(スペースエックス)は、Starlink(スターリンク)衛星ブロードバンドインターネットサービスの公式アプリのiOS版とAndroid版を公開した。Starlinkアプリは、ユーザーが接続の管理に使うためのものだが、使用するには公式ベータプログラムに参加する必要がある。SpaceXが今週ベータテスター予定者に送付した電子メールによれば、今回の公開第1弾はほんの始まりに過ぎないとのことだ。

Starlinkアプリでは、Starlink用パラボラアンテナの設置ガイド、接続状況(信号の品質など)、ネットワークに何が接続されているかを確かめるためのデバイス状況、そしてスピードテスト用ツールが提供される。家庭のWi-Fi接続やルーターの管理を行う通常のモバイルアプリとよく似ている。また、CNBCが入手したベータテスト予定者向けのメールでは、料金、スピード、遅延といったユーザーが気になる情報が詳しく伝えている。

最初のStarlink公開ベータテストは、SpaceXのアプリの解説で見受けられるように「Better Than Nothing Beta(ないよりはマシのベータ)」テストと呼ばれている。米国とカナダで、2020年の年末までに開始される予定だ。これは先に発表されていたタイムラインに一致する。この名称が示すとおり、スピードは50〜150メガバイト毎秒、遅延は20〜40ミリ秒、さらに、まったくつながらない瞬間もあるなど、ユーザーが過大な期待を持たないような数値を参加者向けメールで知らせている。控えめに書かれてはいるが、このとおりの性能であったとしても、インターネット接続サービスが高価であったり、不安定であったり、ダイヤルアップ程度の速度しか得られない環境で苦労しているユーザーには大きな改善となる。

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料金は、SpaceXがメールで伝えたところによると、ベータプログラムの参加費用が月99ドル(約1万300円)、それにハードウエアの代金として最初に一度だけ支払う499ドル(約5万2000円)が必要となる。ハードウエアには、パラボラアンテナとその取り付け金具、Wi-Fiネットワーク機能付きのルーターが含まれる。

サービスの目標は、地球の低軌道を回る大きなコンステレーションを構成する小型衛星が、互いに接続を引き継ぎながら、安定した、遅延の小さいブロードバンド接続を提供することにある。すでにSpaceXは1000基近くの衛星を打ち上げているが、どこでも普通にサービスが受けられるよう、さらに数千基を打ち上げて地球全体をカバーしたいと同社は考えている。

SpaceXは、Starlinkの最初の商用パートナーシップと試験計画をすでに発表している。これには、Microsoft(マイクロソフト)と共同で、同社のモバイルAzure(アジュール)データセンターをつなぐ計画や、東テキサス教育委員会と地元コミュニティーとをつなぐプロジェクトが含まれている。

関連記事:SpaceXはStarlinkネット衛星サービスのプライベートベータを検証中、低遅延と100Mbps以上の速度を確保

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(翻訳:金井哲夫)

NASAとSpaceXがCrew Dragonの初運用打ち上げを11月14日に予定、野口聡一宇宙飛行士も搭乗

国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙飛行士を正式に輸送し、標準的なクルーローテーションを実施する最初のミッションは、現在、暫定的に米国時間11月14日に設定されている。NASAは当初の10月中の予定を変更した後、今週、ミッションの更新日を発表した。2020年に行われた歴史的なDemo-2ミッションが正式にテスト段階を終了し、NASAでの使用が認められた後、SpaceX(スペースX)の乗員用カプセルであるCrew DragonがISSでの 「シフトチェンジ」 ミッションのために飛行するはこれが初めてである。

今回の打ち上げではNASAのShannon Walker(シャノン・ウォーカー)、Victor Glover(ビクター・グローバー)、Mike Hopkins(マイク・ホプキンス)宇宙飛行士の3人と、JAXAの野口聡一宇宙飛行士がISSに到着し、クルーとともにISSのメンテナンスやアップグレードなどの定常運用を行うほか、地球上の研究者と共同で実験を行う。

彼らはロシアのSergey Ryzhikov(セルゲイ・リジコフ)、 Sergey Kud-Sverchkov(セルゲイ・クドスベルチコフ)宇宙飛行士、NASAのKate Rubins(ケイト・ルービンズ)宇宙飛行士など、現在ISSに滞在している乗組員に加わる予定だ。ISSに到着すると、クルーは通常の6人から7人になるが、これにより宇宙ステーションの円滑な運用を継続しつつ、通常の任務よりも研究や実験に多くの時間を費やすことができる。

Crew-1はケープカナベラルからFalcon 9ロケットで打ち上げられる予定で、東部標準時午後7時49分を予定している。もちろんこれは変更される可能性があるが、現時点ではこのスケジュールで予定されている。

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スペースXが15回目となるミッションで60基のStarlink衛星を打ち上げ

SpaceX(スペースX)は、来るべきグローバルなブロードバンドインターネットサービスの主要な構成要素である、Starlink(スターリンク)衛星を新たに60機打ち上げた。打ち上げは米国東部標準時午前11時31分に行われ、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から実施された。これは15回目のStarlinkの打ち上げであり、スペースXはこれまでに900機近くの低軌道衛星を打ち上げてきた。

今回の打ち上げは、Falcon 9の第1段ブースターの2回目の使用となった。ブースターは大西洋上のスペースXのドローン船「Just Read the Instructions」に乗って海上に着陸し、無事に回収された。

今週初めにテキサス州のEctor County Independent School Districtは、スペースXのStarlinkネットワークの新しいパイロットパートナーになることを発表した。2021年、この地区はStarlinkのネットワークを介して低レイテンシのブロードバンドに接続できるようになり、最初は最大45世帯が接続できるようになるが、さらに多くのコンステレーションがローンチされ、オンライン化されるにつれて、90世帯の顧客に拡大する計画だ。

スペースXがStarlinkで目指しているのは、これまで到達困難な地域や地方では不可能だった速度と遅延で世界中にブロードバンドサービスを提供することだ。その衛星コンステレーションは、最終的には最大何万機もの規模になることを目的としており、商業利用可能な既存のインターネットを提供する静止衛星と比較して、遅延と信頼性の点で大きな利点を提供する。

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

スペースXがStarlink衛星60機の打ち上げに成功、合計800機以上が軌道上に

SpaceX(スペースX)は米国時間10月18日、衛星インターネット計画「Starlink」を新たに60基打ち上げた。これによりStarlinkの衛星は835基打ち上げられたことになるが、すべてが稼働しているわけではない(いくつかは意図的に廃止されたテスト衛星だった)。フロリダのケネディ宇宙センターからの打ち上げでは、第1段ブースターの着陸と回収が成功し、ペイロードを保護する2つのフェアリングの回収は「半ば成功」した。

「半ば成功」と表現したのは、大西洋上の2隻のスペースXの回収用船舶がパラシュートで落下するフェアリングの半分を実際にキャッチしたものの、途中で回収用ネットの1つが破損したからだ。スペースXによると回収船のクルーは無事だったが、理想的な結果でないことは明らかだ。それでも2つのフェアリングの片方をキャッチできたことは、Falcon 9ロケットの再利用性という意味で同社の努力の勝利であることは間違いない。

これはスペースXが非常に速いペースで打ち上げを行う能力を維持していることを示す印象的な成果であり、2020年は主に自社のStarllink衛星を軌道に乗せることに重点を置いている。同社は6月以来、すでに300機近くの新しいStarlink衛星を打ち上げており、米国時間10月21日に予定されている暫定的な打ち上げがあり、来月中に少なくとも2回の打ち上げを予定している。

StarlinkはすでにスペースXの従業員や技術者による社内でのテストを行っており、2020年末までに一般向けのパブリックベータ版を開始する準備を進めているという。

関連記事:SpaceXが米国ミサイル追跡衛星ネットワーク開発支援の契約を獲得

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(翻訳:塚本直樹)

HBOがイーロン・マスクとSpaceXの6エピソードの限定シリーズを制作中

HBOが、イーロン・マスク氏とSpaceXの創業期を描いた6エピソードの限定シリーズを制作中であるとVarietyが報じている。この番組は、Tesla(テスラ)のCEOでありSpaceXの創業者のマスク氏について書かれたAshlee Vance(アシュリー・バンス)氏の伝記を基にしたものになる予定だ。Varietyの記事によると、億万長者の起業家自身はこのプロジェクトには直接関与していないという。

この限定シリーズでは、マスク氏が小さなエンジニアチームを採用して最初のSpaceXロケットの建造と打ち上げなどを実現した開発部分に焦点を当てる予定だ。シリーズの製作総指揮は、Channing Tatum(チャニング・テイタム)氏とその制作会社、そしてDoug Jung(ダグ・ユング)氏が担当。脚本は、以前に「スター・トレック BEYOND」やNetflixシリーズ「マインドハンター」などのSF映画を数多く手掛けたユング氏が担当するという。

一風変わった億万長者の起業家が伝記小説の中で描かれるのは初めてのことで、SpaceXとマスク氏の描写は興味深いものになるはずだ。SpaceXは創業当初、ロシアの宇宙企業にアプローチして既製品ロケットを購入する可能性があったが、費用がかかりすぎると判断して自社で作ることに決めるなど、話のネタには事欠かない。興味のある読者は、Kimbal Musk(キンバル・マスク)氏のBlogspotで、SpaceXのプロセスの一部と、その初期の頃のオリジナルのロケットを作る過程が詳しく紹介されているのでチェックしておこう。

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(翻訳:TechCrunch Japan)

SpaceXが米国ミサイル追跡衛星ネットワーク開発支援の契約を獲得

SpaceXは、米国の宇宙防衛能力を構築することを任務とする米軍の宇宙開発局から、1億5000万ドル(約158億円)弱の契約を獲得した。契約の対象となるのは、「宇宙輸送機」(Space Vehicles)、つまり実際の衛星を作成して提供することで、ミサイルの事前警告や追跡を世界規模で提供するコンステレーション(衛星群)を形成する。

SpaceXと並んで、SDAはL3Harrisにも同様の機能を提供する契約を約2億ドル(約2億円)で結んだ。L3Harris社は、米国を拠点とする防衛関連業者であり、昨年、HarrisとL3社が合併して設立されたハイテク企業だ。旧来の請負業者を2社を統合して世界の防衛関連企業のトップ10に入る企業になった。L3Harrisがこの仕事に抜擢されても不思議ではないが、SpaceXの契約獲得は間違いなく同社の新しい事業の柱になるだろう。

これらの衛星は、ペイロードは異なるものの、SpaceXが自社のブロードバンドインターネットコンステレーションを構成するために配備しているStarlink衛星に似ている。Starlinkは、体積と冗長性によって全世界をカバーすることができる低地球軌道のコンステレーションとして設計されており、従来の静止衛星と比較してコストとカバー率の面でメリットがある。

米国は、小型衛星を利用した宇宙防衛資源の構築に何度も関心を示してきた。その理由としては、展開の迅速性や対応力、潜在的な敵対勢力による攻撃を受けた場合に役立つ冗長性の構築能力などが挙げられる。

SpaceXが打ち上げサービスだけでなく、人工衛星を含む宇宙船のプロバイダーとしてより頻繁に利用されるようになれば、特に防衛や国家安全保障の契約に関連して、新たな有利な長期的な収益機会がたくさん生まれる可能性がある。

米国は、小型衛星を利用した宇宙ベースの防衛資源を構築することへの関心を繰り返し表明している。その理由として、配備の迅速さ、即応性、潜在的な敵によるあらゆる資源への攻撃に有用となり得る冗長性の観点からの利点を挙げている。

もしSpaceXが打ち上げサービスだけでなく、衛星を含む宇宙船の提供者としてもより頻繁に利用されるようになれば、特に防衛や国家安全保障の契約に関して、収益性の高い長期的な収益機会が数多く生まれる可能性がある。

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タグ:SpaceX

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(翻訳:TechCrunch Japan)

SpaceXがStarlink衛星の12回目のミッションに成功、700機以上のブロードバンドインターネット衛星が宇宙に

SpaceXは、Starlinkブロードバンドインターネット衛星60機の打ち上げに成功した。ロケットは、米国東部夏時間10月6日午前7時29分(日本時間10日6日午後8時29分)、フロリダのケネディ宇宙センターから発射された。これまで2回は天候で、1回はセンサーの異常値で打ち上げが延期されていたが、今回は12回目のStarlinkミッションであり、これで700機以上のStarlink衛星が打ち上げられたことになる。

このミッションでは、SpaceX初の人間のクルーとなったNASAの宇宙飛行士のBob Behnken(ボブ・ベーンケン)氏とDoug Hurley(ダグ・ハーリー)氏を乗せたCrew Dragon Demo-2(クルー・ドラゴン・デモ2)号の打ち上げを含む、2つのミッションで飛行したFalcon 9のブースターが再利用された。SpaceXは、このミッションのために海上のドローン船「Of Course I Still Love You」に制御された着陸でブースターを回収することにも成功している。異なる回収船を使ったフェアリングの回収も試みられたが、半分のうちの1つは計画どおりに船に捕まり、2つ目は失敗して海に落ちた。SpaceXはその部分の回収も今後試みる予定だ。

SpaceXは現在、Starlinkのプライベートベータテストを行っており、レイテンシーと接続の最適化を進めている。同社によると、非常に低いレイテンシーでも下り最大100Mbpsの速度を達成しているという。同社は、今年後半からベータサービスを一般公開する予定だ。

ロケットの打ち上げから約1時間後、Starlink衛星の配備も計画通りに進んだ。

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タグ:SpaceX、Starlink

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(翻訳:TechCrunch Japan)

SpaceXが米宇宙軍のGPS衛星を打ち上げ、日本時間10月3日午前10時43分からYouTube生中継

SpaceXは、米国東部夏時間午後9時43分(日本時間10月3日午前10時43分)の目標打ち上げ時間に、Falcon 9ロケットを使用して米国宇宙軍のためのGPS-III衛星を打ち上げる予定だ。打ち上げ時間は15分で、現時点では天候は比較的良好だ。

今回の打ち上げによってSpaceXは、最近不運にも続いてきた一連の打ち上げ中止から脱却できるかもしれない。その中には、今週初めに予定されていた衛星インターネット構想のStarlinkミッションも含まれる。

今回の打ち上げ用のFalcon 9は最近では珍しく、ブースターを含む真新しい機体が初めて使われる。今回の試みには、SpaceXの「Just Read the Instructions」と呼ばれるドローン着陸船に乗って、その第1段ロケットを大西洋に着陸させるミッションも含まれている。

SpaceXが以前に飛行したブースターを使用しないのには理由がある。SpaceXと米宇宙軍との契約では、国家安全保障宇宙発射(NSL)ミッションには、新品で改修されていない車両のみを使用できると規定されているからだ。しかし宇宙軍は最近、SpaceXが将来のフライトで再利用された第一段階を使用することを可能にする、更新された契約も発表している。

ウェブキャストは、打ち上げ開始15分前の午後9時28分頃(日本時間10月3日午前10時28分)にライブ配信が始まる。

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(翻訳:TechCrunch Japan)

イーロン・マスク氏が「Starship宇宙船開発プログラムのアップデートは3週間後に来る」と発表

SpaceXの創業者でCEOのイーロン・マスク氏によると、SpaceXは約3週間後にStarship(スターシップ)宇宙船で何が起こっているかについての最新情報を提供する予定だという。Starshipは完全に再利用可能な次世代宇宙船で、同社はFalcon 9やFalcon Heavyを含むすべてのロケットに取って代わることを目的に開発を進めている。地球の軌道上、さらには月、そして最終的には火星へのミッションを目指す。

Starshipは、SpaceXがテキサス州にある開発施設で一度に複数のプロトタイプを組み立てたため、ここ数週間で急速な進歩を遂げている。Starship SN6は、その前の同SN5と同様にホップテストを完了し、150m(500フィート弱)まで上昇した後、制御された着陸のために再び降下した。Starship SN8は現在、高高度飛行の準備を進めており、数週間後のアップデートでは「V1.0」のプロトタイプを発表する予定だとマスク氏は表明している。

SpaceXはStarshipに多くのことを依存している。Artemis(アルテミス)プログラムの一部として、将来的にNASAからの有人飛行のための月面着陸ミッションのための潜在的な契約を含む。スペースXは、ブルー・オリジンの業界をリードするチーム、ダイナティクスと並んで、これらの契約に入札するためにNASAから選ばれた3社のうちの1社である。

SpaceXは、Artemis(アルテミス)計画の一環として、将来NASAからの有人飛行のための月面着陸ミッションの契約を含む、多くのものをStarshipに乗せている。同社は、Blue Origin率いる業界横断チーム、そして応用科学および情報技術企業のDynetics(ダイネティクス)とともに、これらの契約に入札するためにNASaによって選ばれた3社のうちの1社だ。

一方でマスク氏は、SpaceXのStarlink(スターリンク)インターネットサービスは、テキサス州でStarshipの開発が進められているブラウンズビル地区では技術的には到達可能だが、米国のはるか南から接続品質が実際に良好になるのは約3カ月後だと述べた。

カテゴリー:宇宙
タグ:SpaceXイーロン・マスクStarshipStarlink

画像クレジット:Darrell Etherington

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(翻訳:TechCrunch Japan)

SpaceXのStarlinkが山火事で壊滅的な被害を受けた町の災害救助隊員にインターネット接続を提供する

SpaceXのStarlinkは、多くの山火事が農村部に甚大な被害をもたらしている西海岸のワシントン州で、遠く離れた場所を迅速かつ簡単にインターネット接続する機能の有用性を示した。同州のいくつかの小さな町では、地元の人々や救急隊員を助けるためにStarlink接続を利用している。

モールデンの町はほとんど完全に破壊されたが、復旧作業は進んでおり、もちろん住民や当局とのコミュニケーションのためにインターネットにアクセスできるのは助かっている。電力や携帯電話サービスが不安定なため、衛星インターネットは一時的な選択肢としては最適でありStarlinkの出番となった。

SpaceXの創業者であるElon Musk(イーロン・マスク)氏はTwitter(ツイッター)で語ったように、同社は緊急時対応要員とインターネットのない地域を優先しているという。

ワシントン州:緊急時対応要員による今月初めに山火事に破壊された町の住民救助と再建努力において、SpaceXのStarlinkインターネットのサポートが得られたことは喜ばしい。イーロン・マスク:SpaceXがお役に立ててうれしい。私たちは緊急時対応要員と、インターネット接続がまったくない地域を優先している。

この取り組みは州の緊急時監理課(Emergency Management Division、EMD)を通じて組織化されており、予想どおり、緊急事態の管理に役立つ軍の一部である。

EMDの広報担当であるSteven Friederich(スティーブン・フリーデリッヒ)はメールで、Starlinkを数週間利用して住民のためのインターネット接続を提供したと説明している。また、町では「かなり大きな家事が発生し、消防署や郵便局を含む地域のかなりの部分が焼けてしまった。高速で信頼性の高いインターネット接続を一般の人が利用できるようにする方法がなかった」という。

画像クレジット:WA EMD

さらに「Space Xがボランティアで機材を提供してくれたので、緊急時通信スタッフは感謝している。7台の端末が提供され、無料で使えるところであればどこでも使え得ようにしてもらった。ご存知のようにSpaceXは米国全域をカバーしているわけではないが、幸いにも私たちの州はカバーされていた」と述べている。

Starlinkは最終的には数千の人工衛星で構成される衛星コンステレーションになるはずだが、現在は約600基「だけ」であるため米国全域をカバーできていない。SpaceXの信頼性が圏域は、今のところ特定の地域に制限されている。

EMDはこれまでも、災害時(あるいはパンデミック時)の接続性(ワシントン軍事省リリース)を維持する方法の問題にしばらくの間取り組んできた(ワシントン軍事省リリース)が、たまたま今回はStarlinkが彼らがテストのために選んだ方法になった。

「山火事が今後さらに広がったり、カスケイディア地震のような大規模な災害があれば、このようなデバイスが絶対に必要だ」とフリーデリッヒ氏はいう。

カスケード沈み込み帯による地震は、住民から「The Big One」と呼ばれているマグニチュード9の大地震だ。その際、衛星インターネット接続は復旧に役立つだろう。

関連記事:SpaceXが高速ブロードバンドインターネット衛星群Starlinkの60機打ち上げに成功

カテゴリー:宇宙

タグ:SpaceX Starlink

画像クレジット:WA EMD

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

製造工程をSpaceX流に改善するワークフローツール開発のFirst Resonance、創業者は元SpaceXのエンジニア

元SpaceXのエンジニアによって創設されたFirst Resonance(ファースト・レゾナンス)は、およそ2年間のステルスモードからついに姿を現し、世界に向けてソフトウェアツールキットを発表した。彼らの以前のボスの物作りのやり方を導入できるようデザインされた製造業者向けのソフトだ。

一連のソフトウェア製品からなるこのツールキットは、より柔軟な製造工程を可能にし、この新型コロナウイルス感染拡大によるソーシャルディスタンスの時代に、ハードウェア製造業者を遠隔管理の重圧から解放する機能もある。

「最初の数社の顧客は、これを使うことで実際に成長し、在宅での工場のワークフロー管理を容易にしています」とFirst Resonanceの共同創設者Karan Talati(カラン・タラティ)氏は言う。

First Resonanceが開発したこのソフトウェアを使うことで、製造業者はワークフローの組み立てを調整できるようになる。「まさにこれのために、我々はSpaceXの運転席から降りて、製造業や改修業で我々と同じような立場にいる人たちに協力しようと決めたのです」とタラティ氏。「その根底を支えるるのは、デザインや製造工程の改善に関する見識を企業が利用できるようにするデータプラットフォームです」と続けた。

「作業工程の面で言えば、無駄を削減し、より効率的に製品を作るというです。しかしこのソフトウェアは、製造業から収集した情報も含めてデザイン判断や上流の製品開発工程の改善ための情報提供もしてくれます」とタラティ氏は説明する。

同社の技術は、すでにPhase Four(フェーズ・フォー)、Joby Aviation(ジョビー・エイビエーション)、Iron Ox(アイアン・オックス)といった最先端の製造業者に採用されている。

このソフトウェアが十分に力を発揮できるのは、新しい製造工程や製造能力を構築しようとしている企業であり、レガシーなインフラに埋もれているところではそもそも難しい。「Tesla(テスラ)やSpaceXがコスト削減を実現できた理由として、より柔軟に運用できるシステムに作り変え、生産ラインから上がってくる情報に適応してきたことが挙げられます」とタラティ氏。「そのようにして私たちはFalcon 9での巨額のコスト削減の要求に応えることができたのです。データを上流で生かし、そのデータをフィードバックして混乱を受け入れました」とのこと。

タラティ氏によれば、製造業の多くは、あまりにも膠着した工程に依存しているため、解きほぐす必要があるという。すでに、航空宇宙、防衛、自動車といった製造業者は、若い製造スタートアップを買収したり、または提携したりして、その専門性と柔軟性の利点を生かしている。同氏が例に挙げたのは、Boeing(ボーイング)に買収されたMillennium Space System(ミレニアム・スペース・システム)と、超音速Air Force 1ジェット機のデザインを請け負ったHermeus(ハーミュース)だ。「私たちは、敏捷な製造業という新しい行動様式を可能にすることで、本当に進化できるのです」とタラティ氏は語る。

顧客は現在6社で、そのほとんどは6月から7月に契約している。ソフトウェアを昔ながらのサービスモデルでユーザー数での課金する。

First Resonanceは本日までに、200万ドル(約2億1000万円)弱を、Fika Ventures、Wavemaker、Stage Venture Partners、Village Globalといった地元ロサンゼルスの投資会社から調達している。

First Resonanceが提示した調査会社Makets and Markets(マーケッツ・アンド・マーケッツ)によると、工業用ソフトウェアの市場は149億ドル(約1兆5700億円)規模に達しようとする急成長市場(Makets and Marketsレポート)とのことだ。First Resonanceは、SpaceX、NASA、Lexus(レクサス)その他の航空宇宙および自動車製造業から人材を集め、そこに挑んでいる。

「その需要の大部分は、SpaceXから、航空宇宙、防衛、製造という幅広いエコシステムに移籍してきた人材によって生み出されている」とタリティ氏は言う。それは、売り込みを行う際の大きなセールスポイントにもなっていると話していた。

「移籍してきた人材によって私たちは大いに助けられています。私たちはこう簡単に訴えることができます。『それを私たちはともにやってきたのです。つまり、私たちはユニットエコノミクスの形をとっているので、億万長者のCEOがいなくても資金調達ができます』と」と語った。

個人の能力を引き出し、システムとのつながりを持たせるというSpaceXでの教訓が、製品の改善を重ねる企業のイノベーションを可能にすると同氏。そしてFirst Resonanceは、他の企業にツールキットを提供し、そうした考え方を各社の製造工程に導入できるようにした。

「私たちがFirst Resonanceに投資したのは、創設者のカランとNeal(ニール)が、この企業の創業者として、SpaceXとUptake Technologiesで培った経験に基づく他に類を見ない資質を備えているからです」と、Wavemaker Partnersの共同経営者Mikal Khoso(ミカル・コーソ)氏は声明の中で述べている。「時代遅れの技術や手法に溢れる製造業界では、デジタル化による革命はなかなか起きません。First Resonanceは、現代の製造業のための工場用オペレーティングシステムを構築し、ハードウェア製造企業が21世紀の製品を21世紀のやり方で作れるようにします」と締めくくった。

画像クレジット:SpaceX

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(翻訳:金井哲夫)

国際宇宙ステーションへのSpaceXの旅を競うリアリティ番組が制作中、勝者にはDragon Crew宇宙船の座席が贈られる

米オンラインメディアのDeadlineが「2023年の国際宇宙ステーション(ISS)への旅を大賞にするリアリティTVコンテスト番組が制作中」(Deadline記事)と報じている。「Space Hero」(スペースヒーロー)と呼ばれるこの番組の背後にある制作会社は、2023年に国際宇宙ステーションへの旅をするために設定されたSpaceXのDragon Crew宇宙船の座席を予約しているそうだ。そのレポートによると「宇宙探査への深い愛を共有するあらゆる背景を持つ日常の人々」の間での競争で勝者となった人にその座席を報酬にする予定だという。

Deadlineによると、この競争は肉体的な課題だけでなく、パズルや問題解決の課題、感情的に挑戦的なシナリオなどを含む、一種の宇宙飛行士の訓練プログラムになるという。これは、プロデューサーが現在計画しているライブエピソードにつながるもので、最終的に誰が勝つかについての全世界の視聴者の投票をフィーチャーしたものになるだろう。この番組には、勝者のISSへの旅の記録も含まれており、打ち上げや10日間の宇宙ステーション滞在、帰還と着陸を含む。

これらすべてのピースをまとめるために、制作チームは民間の宇宙旅行サービスプロバイダーであり、ミッションオペレーターでもあるAxiom SpaceやNASAと協力しており、この予定されている番組にSTEM教育の要素に関して何ができるかを協議しているとのことだ。

Deadlineによると、孤島や密林、荒野などの僻地を舞台にした生き残りリアリティ番組「Survivor」(サバイバー)の生みの親でリアリティ業界の巨人であるMark Burnett(マーク・バーネット)氏は、以前にも宇宙への旅を主な構成要素とするリアリティ番組の制作を何度も試みたことがあるという。そのような試みの1つである「Space Race」(スペースレース)というNBCベースの番組は、Richard Branson(リチャード・ブランソン)氏との提携でVirgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)に焦点を当てて制作されたが、2015年に同社の致命的なテスト事故を受けて終了している。

また、宇宙ステーションをロケ地にした映画の制作も計画されており、Tom Cruise(トム・クルーズ)が主演を務めている。NASAは、低地球軌道と国際宇宙ステーションの商業化の増加を歓迎すると繰り返し述べてきた。また、米国を拠点とする宇宙飛行士ロケットのために、SpaceXのような民間のパートナーを探している。

画像クレジット:NASA

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(翻訳:TechCrunch Japan)

SpaceXが世界規模の衛星インターネットサービス構築に向けさらに60基のStarlink衛星を打ち上げ、本日は中止

【更新】米国東部夏時間9月17日午前2時19分(日本時間9月18日午前3時19分)の打ち上げは中止された。天候条件を考慮して、バックアップ日に明日を再度試みるかどうかを検討中だ。バックアップ日は、米国東部夏時間9月18日午後1時57分(日本時間9月19日午前2時57分)。

SpaceXは、Starlink(スターリンク)衛星の最新のバッチを米国時間8月17日に打ち上げる予定だった。目標のリフトオフ時間は米国東部夏時間午前2時19分(日本時間9月18日午前3時19分)に設定。このミッションはフロリダ州のケネディ宇宙センターから離陸する予定だった。なお、米国東部夏時間9月18日の午後1時57分(日本時間9月19日午前2時57分)には、天候やその他の問題が打ち上げの試みを妨げる場合に備えて、バックアップの機会が設けてあった。

今回の打ち上げにより、軌道上で運用中のSpaceXのStarlink衛星群に追加される。同社は、高速で低遅延な消費者向けインターネットサービスのプライベートベータテストを実施しており、今年後半のオープンベータサービス開始のための打ち上げに向けて準備を急ピッチで進めているため。すでに現在500機以上のStarlink衛星が世界中を周回している。目標は、これまで利用できなかった場所でインターネット接続サービスを提供することと、過去に不安定な接続や遅い接続に頼らざるを得なかった顧客にもサービスを提供できるような拡張性のある、最終的には地球規模のサービスを作ることだ。

今回の打ち上げには、これまでに2回飛行したFalcon 9(ファルコン9)の第1段ブースターが使用される、その中には、SpaceX社が人類初の宇宙飛行士を乗せた画期的なミッションだったDemo-2 Crew Dragonでも使われたものだ。同社はまた、将来の打ち上げに向けてブースターの回収を試みている。Falcon 9の上部にある貨物を保護する2つのフェアリングハーフのうちの1つは、以前にもStarlink衛星の打ち上げ時に2回使用されている。

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(翻訳:TechCrunch Japan)