日本の Disney+(ディズニープラス)が、ようやく4K UHD や Dolby Atmos といったフォーマットへの対応時期を明らかにしました。
10月27日より『デッドプール』や『ノマドランド』など、ディズニーの新しいブランド「スター」からのコンテンツが加わるほか、対応デバイスとしてゲーム機を追加、4K UHDやDolby Atmos対応、別の場所でも7人まで同時に同じコンテンツを再生して楽しめるグループウォッチなど新機能に対応し、改めて本格的なサービスローンチを迎えます。
と同時に、従来は月に770円だった価格は11月1日より990円に値上げ。新たにサービスに入会する経路も増やし、ウェブからPayPal払いでの加入、Apple App Store や Google Play、Amazon App Storeからも加入できるようになります。App Storeから加入した場合は月1000円。
日本国内での Disney+ サービス開始は2020年6月。それ以前からドコモとディズニーが組んで提供していた日本独自の動画サービス Disney DELUXE を引き継いだかたちでのスタートでした。
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ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナル・ジオグラフィックの魅力的なコンテンツが楽しめる点は海外の Disney+ と同様だったものの、アプリはディズニーデラックスのままアイコンと名前が変わっただけで、まずdアカウントを作るドコモ戦略的なサービスのままでした。
何より、サービス内容や機能が海外で本格展開を始めたDisney+より弱く、4Kテレビで観ても最高画質はフルHDまで、5.1chサラウンドやDolby Atmos といった音声フォーマットにも非対応なのが痛いところ。
コンテンツとしては、ディズニー本社が社運を掛けてNetflix など先行する競合に勝負を挑んだだけに、各ブランドの大人気映画ラインナップはもちろん、スター・ウォーズ初の実写ドラマシリーズとして大好評を博した『マンダロリアン』、マーブルの『ワンダビジョン』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』などなど、ここでしか観られないものが多数ありました。
このため、本来は4KやAtmos対応で制作されたコンテンツであっても、日本の加入者はサービスが非対応なために低画質でしか観ることができず、BDを買いたくても配信独占コンテンツなのでそもそも売っていないという痛し痒しの状態。
アプリ自体も、マーブルやスター・ウォーズが全部見られるサービスにもかかわらず「ロバート・ダウニーJr」や「マーク・ハミル」で検索してアイアンマンもスター・ウォーズも出てこない(キャラクターや作品名しか探せない)、番組詳細を開くとキャストは吹き替え担当の声優陣、スタッフは国内版の翻訳や演出担当者のデータしか入っていないなど、極めて残念な仕様。
でしたが、値上げと同時にようやく4K UHDやAtmosなど、制作陣が本来意図した品質で楽しめるようになります。
なお、新たに加わる「スター」は、ディズニーの新たなコンテンツブランド(日本のスター・チャンネルとは別)。ABC Signature や 20thテレビジョン、20世紀スタジオ、FXプロダクションズ、サーチライトピクチャーズ等々からの映画やドラマが含まれます。
配信されるのはアカデミー賞を受賞したノマドランドのほか、デッドプール、プリティ・ウーマン、タイタニック、プラダを来た悪魔などの映画、glee や24、ウォーキング・デッド等のドラマなど。オリジナルでは、FXのTVシリーズ版Alienも配信予定。
対応デバイスとしては新たにゲーム機が加わりますが、具体的な機種名と対応フォーマット等の詳細はまだ出ていません。
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8月に実施されたディズニー本社の決算報告での質疑応答では、日本市場でのディズニープラスについて「極めて限られた状態でのソフトローンチ」だったが、10月にはフルローンチを迎える予定との説明がありました。スターの追加コンテンツは他のサービスでも観られるものが多いものの、ディズニープラス独占で円盤がないコンテンツを本来の品質で観られるだけでもありがたいかぎりです。
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(Source:ウォルト・ディズニー・ジャパン、Disney+。Engadget日本版より転載)