スペースXがStarlink衛星60基を追加打ち上げ、予約注文は50万件以上

SpaceX(スペースX)は、ブロードバンドインターネット衛星のStarlink(スターリンク)60基を追加で打ち上げた。その日はまさしく「Star Wars Day(スター・ウォーズ・デー)」であり、同社最後の打ち上げからわずか5日後だった。これで同社は2021年3月始め以来420基のStarlink衛星を打ち上げた。おそらくこの数字にSpaceXのCEOは気づいていない、なぜなら知っていればツイートしていたに違いないから。

打ち上げはフロリダ州ケープ・カナベラルで東海岸時刻午後3時01分(日本時間5月5日午前4時1分)に行われ、再利用されたそのFalcon 9ブースターロケットは過去8回飛行している。今回もブースターは大西洋に浮かぶドローン・シップに軟着陸し、SpaceXの再利用飛行プログラムのブースター回収で2021年3月に打ち立てられたばかりの記録に並んだ。これは同社にとって115回目のFalcon 9打ち上げだ。

SpaceXは、ブロードバンドサービスのために衛星群との信号送受信に使用されるStarlink消費者向けハードウェアに関する最新データも公開した。同社はこのサービスの事前予約を「50万件以上」受けつけた。予約にはハードウェアの前払金が必要だ。

この強い需要は、Starlinkの受注残がなぜあんなに多いのか説明している。同サービスを利用したい顧客は、SpaceXのStarlinkウェブサイトに登録し、Starlink受信機、ルーター、電源、自宅に設置するためのマウントが含まれているキットを予約注文する。

現在同サービスは、オーストラリア、ニュージーランド、英国、メキシコ、米国、およびカナダ6カ国のベータ版ユーザーに提供されているが、目標は提供範囲を拡大し、2021年末までにほぼ全世界でサービスを利用できるようにすることで、2021年いっぱい何回かの追加打ち上げが予定されている。

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(文:Darrell Etherington、翻訳:Nob Takahashi / facebook

スペースXがStarlink衛星60機を追加打ち上げ実施、累計1500機以上が宇宙に

SpaceX(スペースX)はStarlink衛星を新たに打ち上げ、軌道上のコンステレーションに60機を追加した。これは24回目のStarlinkの打ち上げで、同社は現在1500機以上のStarlink衛星を打ち上げており、そのうち約1438機がまだ運用中である。今回は米国時間4月7日以来のStarlinkの打ち上げだったが、驚くべきことにこれは久々の打ち上げとなる。

スペースXは低軌道上のブロードバンドインターネットネットワークの可能性、品質、カバレッジの拡大を目指しており、2021年の打ち上げカレンダーはStarlinkの打ち上げが中心となっている。同社は2021年に入りStarlinkの提供を開始したが、現在はネットワークの容量や地域的な能力よりも、消費者向けの受信端末の供給がほぼ制限されているようだ。

Starlinkの打ち上げが数週間空いたことに関しては、スペースがその間に停滞していたわけではない。先週には国際宇宙ステーション(ISS)に向かう第2陣の宇宙飛行士を打ち上げた。さらに、2021面5月にも2、3回のStarlinkの追加打ち上げが予定されている。

今回の打ち上げは、米国時間4月29日水曜日の東部時間午後11時44分(日本時間4月30日午前1時44分)にフロリダ州のケープカナベラルから実施され、Starlinkの4回の打ち上げを含む過去6回のミッションで使用された、飛行実績のあるFalcon 9の第1段ブースターが使用された。

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(文:Darrell Etherington、翻訳:塚本直樹 / Twitter

スペースXが新たに60基のStarlink衛星を打ち上げ、1カ月あまりで計300基が地球低軌道へ

SpaceX(スペースX)は米国時間4月7日、地球低軌道に展開するブロードバンドコンステレーション「Starlink(スターリンク)」衛星を新たに打ち上げた。これで3月4日以降に打ち上げられたStarlink衛星は300基となり、5回のフライトで60基ずつという速いペースを維持している。

前回の打ち上げは米国時間3月24日で、その前は3月14日、3月11日、3月4日だった。SpaceXは、2021年中に合計1500基のStarlink衛星を打ち上げることを目標としているため、このペースは意図的に速いものとなっている。この特に忙しかった月の前にも、SpaceXは他に4つのStarlinkミッションを打ち上げており、その中には他の顧客の衛星も運んだSpaceX初のライドシェア専用ミッションも含まれる。

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SpaceXは、これまでに全部で1443基のStarlink衛星を打ち上げている。しかし、これは現在軌道上にある衛星の総数を反映したものではない。初期に打ち上げられた衛星のいくつかは、計画通りに離脱したためだ。現在、FCC(連邦通信委員会)に申請されている周波数スペクトラムに基づくと、最終的に計画されているコンステレーションの規模は、最大で4万2000基の衛星を含むと予想される。

SpaceXは先日、NASAと新たな協定を結び、両組織がそれぞれの宇宙船の接近や衝突を回避する方法を定義した。NASAはこの種の事故を回避するための方策を制定し、すべてのロケット打ち上げ会社に遵守を求めているが、SpaceXによるStarlinkミッションの規模と頻度から、より広範な追加協定が必要になった。

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今回の打ち上げでは、使用したFalcon 9(ファルコン・ナイン)ロケットの、これで7回目となるブースターの着陸も行われた。大西洋に浮かぶSpaceXの着地パッドに予定通り着陸したブースターは、今後の再利用のために改修が行われる予定だ。また、SpaceXは、離陸時に衛星を保護する分割式の貨物カバーであるフェアリングを、海上で回収することも検討している。同社はこれまでパラシュートで減速して落下するこのカバーを空中で回収するために使用していた2隻の船を退役させたばかりだが、現在は着水後に海から回収して再利用することを目指している。

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(文:Darrell Etherington、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

スペースXがStarlink衛星をさらに60機打ち上げ、3月だけで240機も投入

SpaceX(スペースX)は米国時間3月24日の朝、フロリダ州ケープ・カナベラルから60機の衛星を打ち上げ、Starlink衛星を軌道上の既存のコンステレーションにさらに追加した。今回のミッションでは過去5回の打ち上げで使われた飛行証明ブースターを使用したFalcon 9と、過去の飛行で使用された貨物フェアリングカバーを再使用した。

Starlinkは米国時間3月14日、11日、3月4日にそれぞれ60機ずつ打ち上げられており、今回は1カ月以内での4回目の打ち上げとなった。合計すると、約3週間で240機の衛星が打ち上げられたことになる。これは、世界第2位の商業衛星オペレーターであるPlanetが宇宙に保有する衛星の数とほぼ同じだ。

SpaceXの目標は2020年に1500機のStarlink衛星を打ち上げることだが、現在の打ち上げペースは目標達成に向けて順調なもののような。Starlinkは最終的には低軌道上に1万機以上のアクティブな衛星を保有するまでに成長するはずだが、短期的な目標はブロードバンドインターネットサービスの地理的な適用範囲をさらに多くの国や顧客にまで拡大し続けることだ。

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現在のところ、SpaceXがサービスを提供している地域なら誰にでも予約注文ができることから、ベータ版サービスの展開は地上コンポーネント側のハードウェアに制約があるようだ。Starlinkのアンテナとモデムのキットを申し込んでいる顧客は、サービスが提供されていることが知られている地域や、あるいは既存のベータ版ユーザーがきちんと利用できている地域であっても、2021年末まで配達時間が延長されている。

SpaceXのElon Musk(イーロン・マスク)CEOは、初期のインフラ投資が完了し収益が安定した段階で、最終的に会社をスピンアウトさせる計画だ述べている。これまでのところ他の地方のブロードバンドソリューションと比較して、顧客は速度と信頼性の面でStarlinkのネットワークを好意的に評価しているようだが、次の大きな試練はネットワークが顧客数の増加により高負荷になったときに訪れるはずだ。

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(文:Darrell Etherington、翻訳:塚本直樹 / Twitter

NASAとSpaceXがStarlink衝突予防のため高度な情報共有契約を締結

NASAは、誰でも自由に、何でもかんでも宇宙に打ち上げて良いとは認めていない。国際宇宙ステーション(ISS)を含む地球軌道上の同局のアセットへの影響を確認する必要があるからだ。NASAには、いわゆるConjunction Assessment(接近評価)を中心とした一連の標準規則がある。これは基本的に、宇宙に存在する物同士が接近し、衝突の危険性が生じるか否かを判断するためのものだ。ご推察のとおり、何がいつどこを飛ぶかを審査する。

米国時間3月19日、NASAは、SpaceX(スペースエックス)との間で、通常の接近評価の内容を超える新たな契約を発表した。NASAがその使命を果たすために、どのような企業とも協働できることを認めるSpace Act Agrement(航空宇宙契約)の委託下に位置するこの高度な合意は「非弁済」とされている。つまり、契約者双方が利益を得られるため、金銭的取引は生じない。

SpaceXは、Starlink(スターリンク)という現在、最も大量の人工衛星によるコンステレーションを運用しており、その数は急速に増え続けている。またStarlinkの各衛星にはミッションの内容に応じて自律的に移動できる能力がある。そのためNASAとSpaceXは、接近を避けるために緊密な協力関係を継続する必要がある。この契約は、事実上そう物語っている。

したがって、NASAとSpaceXとの間で交わされるコミュニケーションと情報共有の方法を規定したこの合意は、これまで通常考えられていたものよりも踏み込んだ内容になっている。NASAは、計画中のミッションに関する詳細情報を事前にSpaceXに伝えなければならない。NASAのアセットがSpaceXのコンステレーションの近くを通過する可能性のある場合、SpaceXはその情報を元にStarlink衛星の自動衝突防止機能を適切にプログラムする。またNASAは、その評価能力や事故防止対策の改善でSpaceXと直接協力し合うことができる。さらに「放射輝度」、つまりStarlink衛星の反射光をより効率的に抑えるための技術的支援をNASAが提供することもできる。

一方SpaceXは、Starlink衛星が「回避行動」を取り「NASAのあらゆるアセットとの距離を保ち衝突を防止する」ように責任を持つ。SpaceXはまた、Starlink衛星が衝突防止行動を取れない間の「準備期間」の予定を提出する必要がある。これはおもに打ち上げ直後から、目標軌道に到達して稼働を開始するまでの間に多く発生する時間帯だ。

もう1つ、この合意で重要な点は、SpaceXがStarlinkを打ち上げるときは、ISSの軌道の最低高度と最高高度からそれぞれ少なくとも5kmの高度の差をつけて地球を周回するよう計画しなければならないというものがある。さらにSpaceXは、衛星の反射光を減衰させる技術の効果に関する評価結果を共有することが求められる。この問題に関するガイドラインを、NASAが調整できるようにするためだ。

合意の全内容は下記の通りだが、最も注目すべきは、SpaceXのコンステレーション衛星の数が1200基を超え、2021年中に1500基以上にまで増えることを受けて、NASAは同社を地球低軌道の良きパートナーであり住民になって欲しいという望みが明らかに見て取れる点だ。またNASAは、SpaceXに多大な信頼を寄せると同時に、その手に大きな責任を持たせたいとも考えている。そもそもNASAは、Starlinkに搭載された自律的能力が、実際に起こり得るどのような危険も回避できると述べている。NASAはこの文書を、他のコンステレーション運営企業にも転用できるように構成している。

NASA-SpaceX Starlink Agreem… by TechCrunch

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(文:Darrell Etherington、翻訳:金井哲夫)

スペースXが記録となる9回目のFalcon 9打ち上げに成功、2週間で3回Starlink衛星を投入

SpaceX(スペースX)はさらに60機のStarlink衛星を軌道上に投入した。これにより、同社はこの2週間で合計180基のStarlink衛星を打ち上げたことになる。米国時間3月14日の打ち上げは、この第1段ブースターの9回目の飛行かつ9回目の着陸であり、Falcon 9ロケットの再使用プログラムにおける新記録でもある。

このブースターは過去にStarlink衛星を5回打ち上げたほか、Crew DragonカプセルのDemo-1など、さまざまなミッションで使用されてきた。打ち上げから国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキング、そして地球への帰還まで、意図どおりに機能することを証明する無人のテストフライトだった。

SpaceXは2021年1月のStarlinkの打ち上げで、2020年12月に飛行したばかりの改修された第1段を使用して、再使用回数の記録を更新した。同社はこのブースターが何度も再使用できることを示すだけでなく、、スピードとペイロードの両方が打ち上げコストに大きな影響を与えることもあり次のミッションに向けてブースターをすばやく運用できることも示したいと考えている。

関連記事:スペースXが2021年最初の打ち上げでStarlinkを60機投入、Falcon 9ロケットの再利用記録も更新

ロケットの再使用はこれらのStarlinkミッションにおいて特に重要であり、SpaceXがブロードバンドインターネットサービスの提供を世界的に拡大している中で、ますます頻繁に実施されている。前述のとおり、今回の打ち上げはわずか10日間で60基の衛星を打ち上げた3回目のミッションで、前回は3月11日に実施された。

関連記事:スペースXがStarlink衛星60機を打ち上げ、前回ミッションからわずか1週間後

SpaceXは米国時間3月21日に予定されているStarlinkの打ち上げを含め、3月末までにあと2回の打ち上げを予定しているため、しばらくはほぼこのペースで打ち上げを続けていくことになる。同社はこれらのミッションの顧客であるため、(少なくともStarlinkが現在のベータ版を終え、より多くの収益を上げるまでは)打ち上げにかかる費用を負担しており、ブースターの再飛行は全体的なコストを軽減するのに有効な方法だ。

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(文:Darrell Etherington、翻訳:塚本直樹 / Twitter

スペースXがStarlink衛星60機を打ち上げ、前回ミッションからわずか1週間後

SpaceX(スペースX)は米国時間3月11日の朝早く、フロリダ州のケープ・カナベラルから最新のブロードバンド衛星Starlinkをさらに60機を打ち上げた。同社は先週、米国時間3月4日に60機の衛星を打ち上げたばかりだが、今週にはStarlinkのインターネットサービスのベータ版をドイツやニュージーランドなど、世界の他の市場にも拡大することを発表している。

Starlinkの打ち上げは全体で21回目で、2021年に入ってからは6回目となる。天候やスケジュールが許せば2021年3月中にはさらに3回の打ち上げが予定されている。スペースXがこのような積極的な打ち上げを実施している理由には、低軌道上のコンステレーションに衛星を増やせば増やすほど、より多くの顧客と契約してサービスを提供できるからだ。Starlinkは現在ベータテスト中だが、地域によっては誰でも契約できるようになっており、SpaceXはデポジットを受け取り、利用可能になるまでの大まかなスケジュールを提示している。

これまでのところ、Starlinkのサービスは米国、カナダ、英国、ドイツおよびニュージーランドのユーザーに開放されているが、2021年末までに「世界人口のほぼ全域」をカバーする計画だ。衛星をコンステレーションに追加すると、地理的な到達範囲が広がるだけでなく、ネットワークのパフォーマンスも向上する。SpaceXによると、現在のベータ版の速度は50Mb/sから150Mb/sで、レイテンシーは20ms〜40msの間だが、今後数カ月のうちに、さらに多くの衛星がネットワークに参加し、SpaceXが地上ステーションのさらなる追加、展開により、これらの数値は改善されるという。

Starlinkのサービスはすでに、セルラーインターネットや静止衛星ベースのインターネットなどの地上インフラの代替サービスが期待外れだった農村部や到達困難な地域で、競合他社を圧倒したという報告がある。

今回の打ち上げでは、Starlink衛星を軌道に投入したFalcon 9ロケットのブースターの制御着陸にも成功した。SpaceXは同社初の有人宇宙飛行ミッションを含む5回のミッションで使用したロケット第1段を、大西洋に浮かぶドローン船に着陸させている。

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(文:Darrell Etherington、翻訳:塚本直樹 / Twitter

スペースXがStarlink衛星を新たに60機打ち上げ

SpaceX(スペースX)は現在のFalcon 9によるStarlinkミッションにおいて標準サイズとなる60機の衛星を打ち上げた。実験的なものや軌道から離脱したものまでを考慮に入れると、これにより軌道上で約1000機の衛星が活動していることになる。この動きは同社が現在、または将来計画されているカバーエリア内なら誰でも、Starlinkへの注文を開始したことに続くものだ。

Starlinkは、小型の低軌道衛星を利用したグローバルな衛星ベースのインターネットサービスだ。歴史的にブロードバンド衛星は、地球から遠く離れた固定軌道上に存在する大型かつ高価な衛星であり、単一のカバーエリアにサービスを提供してきた。地球からの距離と基地局への接続方法のためにレイテンシーが非常に高く、接続も安定しなかった(機内Wi-Fiを利用したことがある人ならわかるだろう)。SpaceXのコンステレーションでは、衛星を地球の近くに配置することでレイテンシーを改善し、衛星が地球を周回してお互いに接続を引き継ぐので、コンステレーションのサイズが大きくなるにつれて理論的にはより安定した接続が提供できる。

最終的にSpaceXは、地上インフラの問題でネット接続環境が脆弱な地域にサービスを提供することに重点を置き、Starllinkでグローバルなカバーエリアを提供することを目指している。最近になって、SpaceXはクローズドベータをオープンベータに拡大しており、顧客は住所を確認した後でStarlinkのウェブサイトからサインアップし、デポジットを全額支払うことでハードウェアキットを注文できる。

Starlinkのハードウェアキットには、顧客がサービス地域にて設置できる小型の衛星受信アンテナが含まれている。サービス自体の料金は月額99ドル(約1万500円)で、機器の価格は499ドル(約5万2900円、初回1回限り)だ。SpaceXのElon Musk(イーロン・マスク)CEOは最近Twitterで、初期投資の大部分が回収されればコストは時間の経過とともに下がっていく計画だと述べている。マスク氏はStarlinkをスピンオフして最終的にはIPOを行う計画だとし、「キャッシュフローを合理的に予測することができます」とも述べている。

関連記事:SpaceXはStarlinkをスピンアウトさせてIPOを目指す

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(文:Darrell Etherington、翻訳:塚本直樹 / Twitter

SpaceXが地方ブロードバンド推進基金から920億円獲得、ファイバー網を引けない地域でのStarlink衛星サービスに期待

FCC(米連邦通信委員会)は、地方部デジタル機会基金フェーズⅠ入札の結果を公表した(FCCリリース)。この基金は難しい名称に聞こえるが、サービスが十分に提供されていない地方に安定したインターネット接続を提供するブロードバンドプロバイダーに資金を分配するというものだ。ここにはSpaceX(スペースX)に割り当てられた8億8500万ドル(約920億円)が含まれる。同社のStarlink衛星サービスはファイバー網を敷くことが現実的ではない地方にとってゲームチェンジャーとなり得る。

SpaceXより多くの資金を獲得したのはたったの3社だ。Charter(チャーター)の12億2000万ドル(約1270億円)、ミネソタ州とアイオワ州のプロバイダーLTD Broadband(LTDブロードバンド)の13億2000万ドル(約1370億円)、そして公共事業の集合体Rural Electric Cooperate Consortium(地方部電気協同組合コンソーシアム)の11億ドル(約1140億円)だ。これら3社は基本的に従来型の有線ブロードバンドを提供し、資金受領者リストを一読したところ他に衛星ブロードバンドのプロバイダーはないようだ(合計180の入札者が資金提供対象として選ばれた)。

92億ドル(約9570億円)の入札(FCCリリース)では、企業が特定のエリアにどのくらいのサービスを提供できるかを求めている。下りが100Mbs、上りが20Mbs以上というのが理想だ。この入札で地方の企業は、現在では銅が使われているファイバー網を敷くのに必要な巨額の資金を得ることができ、また複数の州にまたがる未整備地域では数億ドル(数百億円)もの大きな開発プロジェクトが展開される。

SpaceXのStarlinkには、地方に暮らす人にインターネットを提供するのに大型建設プロジェクトは不要という利点がある。必要なものはパラボラアンテナで、急速に拡大している地球低軌道衛星ネットワークに現在カバーされているエリア向けのサービスだ。つまり、同社は理論的には多くの競合他社より一歩先を行くことができる。

Starlinkはまだ本格提供されておらず小規模なテスト展開のみだが、SpaceXによるとテストは極めてうまくいっているとのことだ。このサービスのベータテスター第1陣は毎月99ドル(約1万300円)の使用料と、1度限りの設置費用500ドル(約5万2000円)を払うことになる。しかし商業サービスの価格がどれくらいになるのかはまだわかっていない(おそらくもう少し安くなると思われる)。

FCCの入札で8億8500万ドルを確保するために、SpaceXはリーズナブルな価格で同社が網羅するエリアにしっかりとしたサービスを提供できることを示す必要があった。そのため現行のブロードバンドサービスと同じような価格になると思われる。同様の価格帯でサービスを提供できる衛星ブロードバンドプロバイダーは他にない。SwarmはIoT接続を月5ドル(約520円)で提供しているが、これはまったく異なるカテゴリーだ。

しかし、FCCは巨額の小切手でElon Musk(イーロン・マスク)氏のドアをノックしたわけではない。同社は約束したロケーションで「断続的な構築要件」を示さなければならず、それを受けて資金が配分される、これは数年続き、若いインターネットプロバイダーが立ち上げの厳しさや不確実性が続く間も事業を継続するのに貢献するはずだ。FCCの基金が底を突く頃には、理想的には企業は数百万の契約者を抱えているはずだ。

今回はフェーズⅠの入札で、新しいインターネットサービスを最も必要としているエリアを対象にしている。フェーズⅡでは、サービスを提供できる企業が1社はあるが競争がない「少しはサービスが提供されている」エリアを対象とする。SpaceXがそこで事業を推進できるかどうか(あるいはそうしたいのか)は不明だが、こうしたどちらかというと達成が困難なマーケットでは限定的な役割に止まるxかもしれない。

地方のブロードバンド拡大の推進は、間もなく職を退くFCC委員長Ajit Pai(アジート・パイ)氏が特に関心を寄せてきたものだった。同氏はこの取り組みははこれまでのところ成功していると述べた。

我々はこのイノベーティブで画期的な入札を、テクノロジー的に中立なものになるよう、そして高速、低遅延のサービス提供を優先するものになるようにしました。税金を最大限有効活用すること、ネットワークが消費者の増大するブロードバンド需要に合うものになることを目的とし、我々の戦略がうまくいったことが結果に表れています。この入札はデジタル格差を埋めるためにこれまで取られた1つの対策としては最大のものであり、現在も続くユニバーサルなサービスに向けた取り組みにおいてFCCにとって大きな成功です。この入札を期日までに終わらせようと長らく懸命に取り組んだ職員に感謝しています。

入札で選ばれた事業者の一覧はFCCのプレスリリースで閲覧できる。

関連記事:SpaceXがStarlinkアプリをローンチ、ベータテスターに月額約1万円の参加費用とサービス内容を公開

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(翻訳:Mizoguchi

スペースXがFalcon 9ブースターの7回目の打ち上げに成功!

SpaceX(スペースX)はさらに60機の衛星を低軌道衛星群に追加するという、新たなStarlinkミッションを実施した。これは世界を高速ブロードバンドでカバーするという同社の取り組みにとって良いニュースであり、米国時間11月24日の打ち上げはFalcon 9ロケットの第1段ブースターが新記録の7回目の飛行を実施したことからも、再使用可能なロケットシステムの開発というスペースXの重要な展望にとっても良いニュースである。

スペースXは第1段ブースターの6回の再使用飛行の記録を更新し、大西洋上のドローン船への制御着陸でブースターを回収した。

本日の打ち上げはフロリダ州のケープカナベラル空軍基地から実施され、東部標準時午後9時13分(太平洋標準時午後6時13分)に離陸した。このミッションでは以前のミッションで1回飛行している半分、および以前に2回使用されている別の半分を含む、ペイロードを保護するフェアリングカバーを使用している。

スペースXはすべての新しい部品を使用するのではなく、以前のミッションで使用された部品を飛行させることでコストを削減し、ユーザビリティの向上を目指している。今日のミッションは結果として、これまでで最も費用対効果の高い打ち上げであると考えられる。

これは16回目のスターリンクミッションであり、これまでに1000機近くの小型衛星が打ち上げられてきた。同サービスは現在ベータ版として運用されており、最近ではアメリカの一部からカナダ南部の地域にまで拡大している。

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

SpaceXがStarlinkアプリをローンチ、ベータテスターに月額約1万円の参加費用とサービス内容を公開

SpaceX(スペースエックス)は、Starlink(スターリンク)衛星ブロードバンドインターネットサービスの公式アプリのiOS版とAndroid版を公開した。Starlinkアプリは、ユーザーが接続の管理に使うためのものだが、使用するには公式ベータプログラムに参加する必要がある。SpaceXが今週ベータテスター予定者に送付した電子メールによれば、今回の公開第1弾はほんの始まりに過ぎないとのことだ。

Starlinkアプリでは、Starlink用パラボラアンテナの設置ガイド、接続状況(信号の品質など)、ネットワークに何が接続されているかを確かめるためのデバイス状況、そしてスピードテスト用ツールが提供される。家庭のWi-Fi接続やルーターの管理を行う通常のモバイルアプリとよく似ている。また、CNBCが入手したベータテスト予定者向けのメールでは、料金、スピード、遅延といったユーザーが気になる情報が詳しく伝えている。

最初のStarlink公開ベータテストは、SpaceXのアプリの解説で見受けられるように「Better Than Nothing Beta(ないよりはマシのベータ)」テストと呼ばれている。米国とカナダで、2020年の年末までに開始される予定だ。これは先に発表されていたタイムラインに一致する。この名称が示すとおり、スピードは50〜150メガバイト毎秒、遅延は20〜40ミリ秒、さらに、まったくつながらない瞬間もあるなど、ユーザーが過大な期待を持たないような数値を参加者向けメールで知らせている。控えめに書かれてはいるが、このとおりの性能であったとしても、インターネット接続サービスが高価であったり、不安定であったり、ダイヤルアップ程度の速度しか得られない環境で苦労しているユーザーには大きな改善となる。

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料金は、SpaceXがメールで伝えたところによると、ベータプログラムの参加費用が月99ドル(約1万300円)、それにハードウエアの代金として最初に一度だけ支払う499ドル(約5万2000円)が必要となる。ハードウエアには、パラボラアンテナとその取り付け金具、Wi-Fiネットワーク機能付きのルーターが含まれる。

サービスの目標は、地球の低軌道を回る大きなコンステレーションを構成する小型衛星が、互いに接続を引き継ぎながら、安定した、遅延の小さいブロードバンド接続を提供することにある。すでにSpaceXは1000基近くの衛星を打ち上げているが、どこでも普通にサービスが受けられるよう、さらに数千基を打ち上げて地球全体をカバーしたいと同社は考えている。

SpaceXは、Starlinkの最初の商用パートナーシップと試験計画をすでに発表している。これには、Microsoft(マイクロソフト)と共同で、同社のモバイルAzure(アジュール)データセンターをつなぐ計画や、東テキサス教育委員会と地元コミュニティーとをつなぐプロジェクトが含まれている。

関連記事:SpaceXはStarlinkネット衛星サービスのプライベートベータを検証中、低遅延と100Mbps以上の速度を確保

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(翻訳:金井哲夫)

スペースXが15回目となるミッションで60基のStarlink衛星を打ち上げ

SpaceX(スペースX)は、来るべきグローバルなブロードバンドインターネットサービスの主要な構成要素である、Starlink(スターリンク)衛星を新たに60機打ち上げた。打ち上げは米国東部標準時午前11時31分に行われ、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から実施された。これは15回目のStarlinkの打ち上げであり、スペースXはこれまでに900機近くの低軌道衛星を打ち上げてきた。

今回の打ち上げは、Falcon 9の第1段ブースターの2回目の使用となった。ブースターは大西洋上のスペースXのドローン船「Just Read the Instructions」に乗って海上に着陸し、無事に回収された。

今週初めにテキサス州のEctor County Independent School Districtは、スペースXのStarlinkネットワークの新しいパイロットパートナーになることを発表した。2021年、この地区はStarlinkのネットワークを介して低レイテンシのブロードバンドに接続できるようになり、最初は最大45世帯が接続できるようになるが、さらに多くのコンステレーションがローンチされ、オンライン化されるにつれて、90世帯の顧客に拡大する計画だ。

スペースXがStarlinkで目指しているのは、これまで到達困難な地域や地方では不可能だった速度と遅延で世界中にブロードバンドサービスを提供することだ。その衛星コンステレーションは、最終的には最大何万機もの規模になることを目的としており、商業利用可能な既存のインターネットを提供する静止衛星と比較して、遅延と信頼性の点で大きな利点を提供する。

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

スペースXがStarlink衛星60機の打ち上げに成功、合計800機以上が軌道上に

SpaceX(スペースX)は米国時間10月18日、衛星インターネット計画「Starlink」を新たに60基打ち上げた。これによりStarlinkの衛星は835基打ち上げられたことになるが、すべてが稼働しているわけではない(いくつかは意図的に廃止されたテスト衛星だった)。フロリダのケネディ宇宙センターからの打ち上げでは、第1段ブースターの着陸と回収が成功し、ペイロードを保護する2つのフェアリングの回収は「半ば成功」した。

「半ば成功」と表現したのは、大西洋上の2隻のスペースXの回収用船舶がパラシュートで落下するフェアリングの半分を実際にキャッチしたものの、途中で回収用ネットの1つが破損したからだ。スペースXによると回収船のクルーは無事だったが、理想的な結果でないことは明らかだ。それでも2つのフェアリングの片方をキャッチできたことは、Falcon 9ロケットの再利用性という意味で同社の努力の勝利であることは間違いない。

これはスペースXが非常に速いペースで打ち上げを行う能力を維持していることを示す印象的な成果であり、2020年は主に自社のStarllink衛星を軌道に乗せることに重点を置いている。同社は6月以来、すでに300機近くの新しいStarlink衛星を打ち上げており、米国時間10月21日に予定されている暫定的な打ち上げがあり、来月中に少なくとも2回の打ち上げを予定している。

StarlinkはすでにスペースXの従業員や技術者による社内でのテストを行っており、2020年末までに一般向けのパブリックベータ版を開始する準備を進めているという。

関連記事:SpaceXが米国ミサイル追跡衛星ネットワーク開発支援の契約を獲得

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(翻訳:塚本直樹)

SpaceXがStarlink衛星の12回目のミッションに成功、700機以上のブロードバンドインターネット衛星が宇宙に

SpaceXは、Starlinkブロードバンドインターネット衛星60機の打ち上げに成功した。ロケットは、米国東部夏時間10月6日午前7時29分(日本時間10日6日午後8時29分)、フロリダのケネディ宇宙センターから発射された。これまで2回は天候で、1回はセンサーの異常値で打ち上げが延期されていたが、今回は12回目のStarlinkミッションであり、これで700機以上のStarlink衛星が打ち上げられたことになる。

このミッションでは、SpaceX初の人間のクルーとなったNASAの宇宙飛行士のBob Behnken(ボブ・ベーンケン)氏とDoug Hurley(ダグ・ハーリー)氏を乗せたCrew Dragon Demo-2(クルー・ドラゴン・デモ2)号の打ち上げを含む、2つのミッションで飛行したFalcon 9のブースターが再利用された。SpaceXは、このミッションのために海上のドローン船「Of Course I Still Love You」に制御された着陸でブースターを回収することにも成功している。異なる回収船を使ったフェアリングの回収も試みられたが、半分のうちの1つは計画どおりに船に捕まり、2つ目は失敗して海に落ちた。SpaceXはその部分の回収も今後試みる予定だ。

SpaceXは現在、Starlinkのプライベートベータテストを行っており、レイテンシーと接続の最適化を進めている。同社によると、非常に低いレイテンシーでも下り最大100Mbpsの速度を達成しているという。同社は、今年後半からベータサービスを一般公開する予定だ。

ロケットの打ち上げから約1時間後、Starlink衛星の配備も計画通りに進んだ。

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(翻訳:TechCrunch Japan)

イーロン・マスク氏が「Starship宇宙船開発プログラムのアップデートは3週間後に来る」と発表

SpaceXの創業者でCEOのイーロン・マスク氏によると、SpaceXは約3週間後にStarship(スターシップ)宇宙船で何が起こっているかについての最新情報を提供する予定だという。Starshipは完全に再利用可能な次世代宇宙船で、同社はFalcon 9やFalcon Heavyを含むすべてのロケットに取って代わることを目的に開発を進めている。地球の軌道上、さらには月、そして最終的には火星へのミッションを目指す。

Starshipは、SpaceXがテキサス州にある開発施設で一度に複数のプロトタイプを組み立てたため、ここ数週間で急速な進歩を遂げている。Starship SN6は、その前の同SN5と同様にホップテストを完了し、150m(500フィート弱)まで上昇した後、制御された着陸のために再び降下した。Starship SN8は現在、高高度飛行の準備を進めており、数週間後のアップデートでは「V1.0」のプロトタイプを発表する予定だとマスク氏は表明している。

SpaceXはStarshipに多くのことを依存している。Artemis(アルテミス)プログラムの一部として、将来的にNASAからの有人飛行のための月面着陸ミッションのための潜在的な契約を含む。スペースXは、ブルー・オリジンの業界をリードするチーム、ダイナティクスと並んで、これらの契約に入札するためにNASAから選ばれた3社のうちの1社である。

SpaceXは、Artemis(アルテミス)計画の一環として、将来NASAからの有人飛行のための月面着陸ミッションの契約を含む、多くのものをStarshipに乗せている。同社は、Blue Origin率いる業界横断チーム、そして応用科学および情報技術企業のDynetics(ダイネティクス)とともに、これらの契約に入札するためにNASaによって選ばれた3社のうちの1社だ。

一方でマスク氏は、SpaceXのStarlink(スターリンク)インターネットサービスは、テキサス州でStarshipの開発が進められているブラウンズビル地区では技術的には到達可能だが、米国のはるか南から接続品質が実際に良好になるのは約3カ月後だと述べた。

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(翻訳:TechCrunch Japan)

SpaceXのStarlinkが山火事で壊滅的な被害を受けた町の災害救助隊員にインターネット接続を提供する

SpaceXのStarlinkは、多くの山火事が農村部に甚大な被害をもたらしている西海岸のワシントン州で、遠く離れた場所を迅速かつ簡単にインターネット接続する機能の有用性を示した。同州のいくつかの小さな町では、地元の人々や救急隊員を助けるためにStarlink接続を利用している。

モールデンの町はほとんど完全に破壊されたが、復旧作業は進んでおり、もちろん住民や当局とのコミュニケーションのためにインターネットにアクセスできるのは助かっている。電力や携帯電話サービスが不安定なため、衛星インターネットは一時的な選択肢としては最適でありStarlinkの出番となった。

SpaceXの創業者であるElon Musk(イーロン・マスク)氏はTwitter(ツイッター)で語ったように、同社は緊急時対応要員とインターネットのない地域を優先しているという。

ワシントン州:緊急時対応要員による今月初めに山火事に破壊された町の住民救助と再建努力において、SpaceXのStarlinkインターネットのサポートが得られたことは喜ばしい。イーロン・マスク:SpaceXがお役に立ててうれしい。私たちは緊急時対応要員と、インターネット接続がまったくない地域を優先している。

この取り組みは州の緊急時監理課(Emergency Management Division、EMD)を通じて組織化されており、予想どおり、緊急事態の管理に役立つ軍の一部である。

EMDの広報担当であるSteven Friederich(スティーブン・フリーデリッヒ)はメールで、Starlinkを数週間利用して住民のためのインターネット接続を提供したと説明している。また、町では「かなり大きな家事が発生し、消防署や郵便局を含む地域のかなりの部分が焼けてしまった。高速で信頼性の高いインターネット接続を一般の人が利用できるようにする方法がなかった」という。

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さらに「Space Xがボランティアで機材を提供してくれたので、緊急時通信スタッフは感謝している。7台の端末が提供され、無料で使えるところであればどこでも使え得ようにしてもらった。ご存知のようにSpaceXは米国全域をカバーしているわけではないが、幸いにも私たちの州はカバーされていた」と述べている。

Starlinkは最終的には数千の人工衛星で構成される衛星コンステレーションになるはずだが、現在は約600基「だけ」であるため米国全域をカバーできていない。SpaceXの信頼性が圏域は、今のところ特定の地域に制限されている。

EMDはこれまでも、災害時(あるいはパンデミック時)の接続性(ワシントン軍事省リリース)を維持する方法の問題にしばらくの間取り組んできた(ワシントン軍事省リリース)が、たまたま今回はStarlinkが彼らがテストのために選んだ方法になった。

「山火事が今後さらに広がったり、カスケイディア地震のような大規模な災害があれば、このようなデバイスが絶対に必要だ」とフリーデリッヒ氏はいう。

カスケード沈み込み帯による地震は、住民から「The Big One」と呼ばれているマグニチュード9の大地震だ。その際、衛星インターネット接続は復旧に役立つだろう。

関連記事:SpaceXが高速ブロードバンドインターネット衛星群Starlinkの60機打ち上げに成功

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

SpaceXが世界規模の衛星インターネットサービス構築に向けさらに60基のStarlink衛星を打ち上げ、本日は中止

【更新】米国東部夏時間9月17日午前2時19分(日本時間9月18日午前3時19分)の打ち上げは中止された。天候条件を考慮して、バックアップ日に明日を再度試みるかどうかを検討中だ。バックアップ日は、米国東部夏時間9月18日午後1時57分(日本時間9月19日午前2時57分)。

SpaceXは、Starlink(スターリンク)衛星の最新のバッチを米国時間8月17日に打ち上げる予定だった。目標のリフトオフ時間は米国東部夏時間午前2時19分(日本時間9月18日午前3時19分)に設定。このミッションはフロリダ州のケネディ宇宙センターから離陸する予定だった。なお、米国東部夏時間9月18日の午後1時57分(日本時間9月19日午前2時57分)には、天候やその他の問題が打ち上げの試みを妨げる場合に備えて、バックアップの機会が設けてあった。

今回の打ち上げにより、軌道上で運用中のSpaceXのStarlink衛星群に追加される。同社は、高速で低遅延な消費者向けインターネットサービスのプライベートベータテストを実施しており、今年後半のオープンベータサービス開始のための打ち上げに向けて準備を急ピッチで進めているため。すでに現在500機以上のStarlink衛星が世界中を周回している。目標は、これまで利用できなかった場所でインターネット接続サービスを提供することと、過去に不安定な接続や遅い接続に頼らざるを得なかった顧客にもサービスを提供できるような拡張性のある、最終的には地球規模のサービスを作ることだ。

今回の打ち上げには、これまでに2回飛行したFalcon 9(ファルコン9)の第1段ブースターが使用される、その中には、SpaceX社が人類初の宇宙飛行士を乗せた画期的なミッションだったDemo-2 Crew Dragonでも使われたものだ。同社はまた、将来の打ち上げに向けてブースターの回収を試みている。Falcon 9の上部にある貨物を保護する2つのフェアリングハーフのうちの1つは、以前にもStarlink衛星の打ち上げ時に2回使用されている。

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(翻訳:TechCrunch Japan)

SpaceXはStarlinkネット衛星サービスのプライベートベータを検証中、低遅延と100Mbps以上の速度を確保

SpaceXは、同社エンジニアであるKate Tice(ケイト・タイス)氏を介して、Starlink(スターリンク)インターネット衛星サービスのベータテストのいくつかの詳細を紹介した。同氏によるとSpaceXのサービスは、「最速のマルチプレイヤー」ネットワーク接続されたオンラインゲームをプレイするのに十分な低遅延を実証しており、100Mbpsを超えるダウンロード速度を示しているとのことだ。複数のHDビデオストリームを同時にストリーミングするのに十分な速度で、余分な帯域幅があるとも付け加えた。

従来の衛星、または限られたセルラーベースのサービスに依存している農村部で、既存の接続を使用して時間を過ごしたことがある人は誰でも、これらのパラメータが既存のほとんどのオプションの能力をはるかに超えていることを知っているだろう。Starlinkの目標は、低地球軌道のコンステレーションで、既存のネットワーク機能を提供する静止衛星よりもはるかに地球に近いところで信号を送信できるという利点を持つ、既存のサービスを飛び越えることにある。

タイス氏はまた、これまでのところプライベートベータ版の性能は良好であったが、同社はアップデートによって時間の経過とともに、より多くの機能とより大きな機能が解放されることを期待していると述べている。彼女はまた、SpaceX社が最近Starlink衛星間リンクを完成させたことにも触れた。このリンクは、衛星間通信では最速の速度で、光レーザーを介して数百GBのデータを衛星間で転送することができる。これはStarlink衛星が地球を周回している間の接続を維持するために、各衛星間のハンドオフに依存するネットワークの中核的な機能だ。

現在のプライベートベータは基本的にSpaceXの従業員に限定されており、初めてオンラインになるときにネットワークを微調整するのを助けるために設計されているが、同氏はStarlinkのパブリックベータは今年後半に開始する予定だと述べた。SpaceXは、参加を希望する人にStarlinkのウェブサイトからサインアップするように求めており、今年の初めには、同ウェブサイトからの情報公開により、パブリックベータ版がどのように運用されるかの詳細が明らかにされる見込みだ。画像クレジット:

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SpaceXが12回目のStarlinkネット衛星の打ち上げに成功

SpaceXは、自社のブロードバンド・インターネット衛星を地球低軌道に運ぶStarlink衛星の打ち上げの数をさらに12機に増やそうとしている。過去数回の打ち上げでは、クライアントのペイロードのためのスペースを少し確保していたが、今回の打ち上げでは60機の衛星を搭載することになった。打ち上げは米国南西部のフロリダにあるケネディ宇宙センターから米国東部標準時9月3日午前8時46分(日本時間同日午後9時46分)に離陸するように設定されている。もちろん、明日の朝に何らかの理由で変更される必要がある場合は、バックアップの機会も用意されていた。

このミッションでは、数カ月前の6月に米国宇宙軍に代わってGPS III衛星を届けたミッションのために、以前に一度だけ飛行したFalcon 9ブースターを使用する。SpaceXはまた、ドローン着陸船「Of Course I Still Love You」の海上着陸でブースターの回収も試みる。

いくつかのインターネット速度テストサイトによると、サービスはすでに一部の個人によって利用されており、SpaceXのStarlink専用ウェブサイトからのリークは、より広範なパブリックベータテストが迫っていることを示している。同社によると、サービスは今年後半までに米国とカナダの一部で利用できるようになり、2021年には拡張が予定されているとのことだ。

上記のウェブキャストは、打ち上げ時刻の約15分前である米国東部標準時9月3日午前8時31分(日本時間同日午後9時31分)ごろに配信されたライブ中継のアーカイブだ。

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SpaceXが高速ブロードバンドインターネット衛星群Starlinkの60機打ち上げに成功

SpaceXは、Starlinkインターネット衛星群の最新打ち上げに成功した。これらの衛星はSpaceXのブロードバンド・インターネット・サービスのバックボーンを形成するもので、これまで品質の高い一貫したサービスが利用できなかった顧客や地域に、低遅延で高速な接続を提供することを目的としている。

打ち上げは米国南西部フロリダ州のケネディ宇宙センターで、東部標準時8月3日午前8時46分(日本時間同日午後9時46分)に同社の打ち上げ施設から実施された。打ち上げに使用されたFalcon 9ロケットには、数カ月前の6月に一度だけ飛行した第1段ブースターが含まれていた。SpaceXはまた、ドローン着陸船「Of Course I Still Love You」の海上への制御された着陸で、Falcon 9ブースターを再び回収することに成功した。

同社はまた、打ち上げ中に衛星を保護するために使用されたフェアリングを回収することも計画している。このフェアリングには2つの部分が含まれており、1回の打ち上げあたりのコストは合計で約600万ドル(約6億3700万円)となる。

最近SpaceXは、Starlinkのミッションにおいて他社とペイロードを共有して飛ばしており、利用可能な貨物スペースのわずかな量をPlanetなどの顧客に提供していた。しかし本日の打ち上げは、SpaceXの衛星のみを搭載した以前のStarlinkミッションの形に戻った。今回Starlinkとしては12回目となり、今年だけで10回目の打ち上げとなった。

SpaceXはまた、同社のStarlinkサービスが現在プライベートベータテスト中で、パブリックベータテストが今年後半に予定されていることを明らかにした。同社は来年には有料サービスの提供をより広く開始したいと表明している。

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(翻訳:TechCrunch Japan)