情報共有ツール運営の「Stock」が1億円を調達、プロダクト開発・マーケティング体制を強化

情報共有ツール運営の「Stock」が1億円を調達、プロダクト開発・マーケティング体制を強化

情報共有ツール「Stock」運営のStock(旧社名: リンクライブ)は9月8日、シードラウンドとして総額1億円の資金調達を実施したと発表した。引受先はDNX Ventures、East Ventures、マネーフォワード、インフキュリオン、永見世央氏、鎌田大輔氏、その他エンジェル投資家。

調達した資金は、プロダクト開発・マーケティング体制の強化に活用する。

Stockは、チームの情報を簡単に残せる情報共有ツールで、サービスページより無料で利用可能。2018年4月の正式ローンチから2年3ヵ月で、2020年7月末時点において5万社に導入済み。「ITに詳しくない60代の方でも、何の説明もなく使える程シンプルなプロダクト」とうたっており、誰でも一切ストレスなく利用できるとしている。

情報共有ツール運営の「Stock」が1億円を調達、プロダクト開発・マーケティング体制を強化

また、テレワークの普及により、社員間のコミュニケーションや円滑な情報共有に課題感を持つ企業が増える中、「誰もが簡単に使える情報共有ツール」の需要が高まっており、直近の導入社数の増加につながっているという。

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RobinhoodアプリがNY市場大暴落中に再びダウン 

Robinhoodのトレーディングアプリを利用していた投資家は、同アプリがウォール街の株価暴落のためダウンした後、再び取引から締め出されることになった。

約1時間のダウンタイムを経て、アプリの機能は部分的に復旧している。

今回のサービス停止は、1年で最も忙しい取引日のうちの1つだった日にサービスが停止した1週間後に発生した。

停止の余波を受けてRobinhoodの創業者らは、サービス停止の影響を受けた投資家にはケースバイケースで補償を行うと述べている。

以前、我々が報じたように、Robinhoodは3月2日の太平洋時間午前6時30分から午後11時までオフラインだったが、今回は3月9日の午前6時30分から午前9時直前まで再び停止した。

Robinhoodは以前のサービス停止の際に、ユーザーに対して以下の補償を提示している。

9億1200万ドル(約950億円)の資金を調達した金融技術大手のRobinhoodは、Robinhood Goldのプレミアム会員のすべての顧客に、補償のために資金を借りたことに加えて、Morningstarによる調査報告書、Nasdaqのデータ、より大きな即時預金へのアクセスを提供することを明らかにした。サービスの提供期間は3カ月だ。

Robinhood Goldの1カ月の利用料は5ドル(約520円)で、それにくわえて1000ドル(約10万4000円)以上の借り主には年間5%の利子が1日ごとにつく。価格変更前であれば、月額定額料金は最大200ドル(約2万800円)になる可能性があるが、補償では月額5ドル(約520円)、合計で15ドル(約1560円)しか割引を受けられない。月曜日に9%以上値上がりしたApple(アップル)のような株式をRobinhoodのユーザーが買い戻しできなかったとしたら、この金額はとても不十分なものに思うかもしれない。なお、Robinhoodはこれを「第一歩」と呼んでいる。

Impacted Robinhoodのユーザーは、Robinhoodに連絡して補償を求めることができる。以下は、Robinhoodが昨夜遅くに顧客に送ったメールだ。

[原文へ]

(翻訳:塚本直樹 Twitter

Slackだと流れていく情報をチーム内に蓄積できる「Stock」が正式公開、ベータ版は2200社が利用

チーム内で価値のある情報を、ビジネスチャットのような感覚でサクサク残していけるような場所——。2017年9月のベータ版リリース時、TechCrunchでは「Stock」をそのように紹介した。

LINEのようなツールが日常的なコミュニケーションの形を変えように、近年Slackやチャットワークといったビジネスチャットツールが業務上のコミュニケーションの形を変えつつある。ただビジネスチャットでは様々な会話がテンポよく進むため、あとから情報を見返したいと思った場合に苦労するという一面も。

Stockはまさにこのような課題を解決する手段として生まれた情報共有サービスだ。ベータ版公開から約半年が経った本日、ついに正式公開となった。

同サービスの主な機能は「チームの情報ストック」と「タスク管理」の2つだ。最初にクライアント名や会議の議事録など、テーマごとにフォルダを作成。各フォルダ内に関連するトピックのノートを作成し、チームメンバーで情報を書き足していく。ノートにはテキストだけでなく画像やファイルもアップロード可能だ。

また各ノートにはタスク管理機能やチャット機能を搭載している。たとえばミーティングやブレストでは次回までのタスクが設定されることも多い。Stockに保存しておけば議事録と一括で確認できるほか、必要に応じてチャットで質問やフィードバックもできる。

ベータ版は当初無料で提供し、2018年2月から有料プランをスタート。開発元のリンクライブで代表取締役社長を務める澤村大輔氏によると、これまでに2200社が導入しているという。

「もともとITに詳しくない人でも使えるようなサービスを意識して作ったこともあり、学習塾や、税理士事務所、内装工事の会社や病院など使われている業界は幅広い。従業員が数万人規模の企業などにも導入が進んでいるが、基本的には20〜30人の部署ごと、チームごとから利用されるケースがほとんどだ」(澤村氏)

澤村氏の話ではこの半年の間で、誤って削除してしまったノートの復元機能やメールの自動転送機能をなど、ユーザーからのフィードバックを基にプロダクトの改良を重ねてきたそう。ただ一方で「どのくらいニーズがあるか、有料でも使ってくれるユーザーがどれだけいるか」という懸念点もあったという。

たしかに無料のツールも含め、チームの情報共有に使えるサービスはすでに多数存在する。無料なら使うけどお金を払うのは抵抗がある、と考えるユーザーも一定数はいるだろう。

Stockの有料プランを導入している企業の数は非公開とのことだが、「(有料課金も含めて)仕組みとしてうまく回り始め、当初検証したかったことも検証できたため正式公開に踏み切った」(澤村氏)という。

今後は海外展開やエンタープライズ向けの機能など、ユーザーの数や層の拡大を見据えてプロダクトを作り込んでいく方針。機能を絞ったシンプルな設計が特徴なだけに、表側はわかりやすいインターフェースを維持しつつ、ユーザーの要望に応じてカスタマイズできるような仕様を目指すという。

「Slackも外部サービスと連携させることで、さまざまなことができるようになる。Stockでもたとえば細かい通知の設定など含めて、ボタンをオンにするだけでオプションが広がるような、カスタマイズ性の高いサービスにしていきたい。共同作業をもっとしやすくなる方向へ、プロダクトを骨太にしていく」(澤村氏)

 

Tesla株、ゴールドマンサックスの目標価格180ドルで7%安

株式市場でTeslaに注目している人は、同社に注目しているアナリストたちの間で、楽観 vs 悲観の戦いが起きていることを知っているに違いない。

Goldman SachsやBank of Ameriaといった主要投資銀行のアナリストは、株式の将来目標価格について合意しないのが普通だが、ある銘柄が上がるか下がるかで完全に意見が分かれるのはかなり稀だ。

それが今まさにTeslaで起きている。Teslaの予測を公開しているアナリスト24人のうち、8人が買い、8人が売りと言っている。そして8人が中立 ―― 市場全体と同じように動く ―― と言っている。

具体的には、最低目標価格はCowenの155ドルで、最高が Berenbergの464ドルだ。

目標価格の平均は281.79ドルで、今日(米国時間7/5)7%下がったあと安定した327.09ドルよりもさらに低い。

ではなぜ今日株価は下がったのか? いくつか理由がある。

昨日、Teslaは2017年Q2に2万2000台の自動車を出荷したと発表した。これは2016年通年の出荷台数7万6000台を抜くペースではあるものの、予測を下回っており、Teslaはその理由を「100 kWhバッテリーの著しい生産量不足」のためと説明した。

そして今日の午前、Goldman Sachsは目標価格を190ドルから180ドルに下げた。現行のModes SとModel Xの需要が停滞しており、Teslaの今後の生産目標の達成に問題があるという懸念からだ。

もちろんTeslaの今の主な焦点は今月末の出荷が予定されている低価格のModel 3だ。8月の生産予定はわずか100台だが、Elon Muskは、12月までには月間2万台、2018年中には50万台生産すると言っている。

アナリストの間でこれほど相違がある本当の理由は、人々がTeslaを見る目には2種類あるからだ。一つはTeslaを従来の自動車会社とする見方だ ―― そしてその業界標準で価値をつけるなら、明らかな過大評価だ。

他の人々はTeslaを、自動運転とバッテリー製造技術に根ざしたテクノロジーとエネルギーの会社と見ており、この場合今のTeslaは成長の可能性から見てほんの何分の一の規模でしかない。

どちらの理論を買うにせよ、TeslaがModel 3の生産能力を高め、量産体制に入れることを証明しようとする今後数か月が興味深いものになることには誰もが同意するだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

テクノロジー株、2日連続の暴落

テクノロジー銘柄にとって悪い日が続く。

Facebook、Amazon、Netflix、およびGoogle(現在はAlphabet)を合わせた名称であるFANG銘柄は、この2日間ウォール街で厳しい日々を送っている。そしてこのFANGグループ(ハイリスクだがハイリターンのメガ成長株からなるグループ)には入っていないAppleもこの2日間低調だった。

金曜日(米国時間6/9)午前の取引開始から今日(6/12)午後の終了までのダメージの様子を見てみよう。

  • Facebookは~4.5%安、155.55ドルから148.44ドルへ
  • Amazonは~4.75%安、1013.00ドルから964.91ドルへ
  • Netflixは~8.67%安、165.82ドルから151.44ドルへ
  • Google、現Alphabetは~4%安、984.15ドルから942.90ドルへ
  • Appleは~6.24%安、154.82ドルから145.42ドルへ

下のグラフは先月の各銘柄の実績を表している(オレンジ色は比較のためのS&P 500)。この2日間の反転の大きさがよくわかる。

この反転に関していくつか興味深い点がある。

第一に、下落は金曜午前に市場が開いた直後に始まった ―― 上記5社すべての株価がほぼ瞬時に下がった。このタイミングは、Goldman Sachs の市場レポートが、市場はテクノロジー企業グループの成長への依存が大きすぎで、”FAANG” 株は 評価額バブルの可能性がある、と指摘したのと一致している。

切迫した問題ではないものの、レポートの提起する懸念は正当であり、こうした銘柄への依存の高さを投資家らに考え直させるきっかけとなった。

もうひとつ興味深いのは、これが市場全体で起きた反発ではなく、事実上テクノロジー分野に限られていることだ。S&P 500社インデックスは同じ時期に約0.64%下げただけで、IT企業主体でFANG銘柄の影響を強く受けているNASDAQでさえ、2.62%安にとどまっている。

ともあれ、テクノロジー株の大暴落が市場全体に大きな影響を与えなかったのは、むしろ良い兆候だといえる。

もう一つ興味深いのは、GoldmanのレポートとApple株の格下げ以外、どの会社についても株価急落を説明する具体的ニュースが出てきていないことだ。

しかも各社とも前四半期の収益は好調で、FacebookAmazonAlphabetは予測を上回り、Apple and Netflixも予測をわずかに下回っただけだった。

もうひとつ重要なのは、こうした銘柄が数日間低調でも、長期的には市場を大きくリードしているのを忘れないことだ。全社とも今年に入ってこれまでに20%以上株価を上げている(S&P 500は1月1日以来8.5%高)。

今後こうしたテクノロジー銘柄でどんな反転がおきるかわからないが、下落の原因は投資家の感情であり、収益の未達や企業の悪いニュースといった具体的問題ではないという事実は良い兆候であり、いずれFANG以外の企業では見られないような成長を取り戻すだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

プログラミング能力のない人でも株式市場で独創的なアルゴリズム取引ができるAlgoriz

Computer screen displays laptop graph  of financial trends.

株取引の儲かるアルゴリズムを思いついたら、それを自分で実装するか、または優秀なデベロッパーに実装を頼めばよい。でも、そんなことをしてたら機会を逃す、とお思いのあなたは、一体どうしたらよいか?

そんなとき助けてくれるのが、Y Combinatorの2017年冬季で勉強中のAlgorizだ。ファウンダーでCEOのSoraya TaghaviはGoldman Sachsで実際に株の売買をやってた人、そのとき彼女は、アイデアのあるトレーダーと、そのアルゴリズムを実際にプログラミングできる人を結びつける必要性を痛感した。そこで彼女は、アルゴリズムをふつうの英語で書けばそれがアプリケーションとして動く、というプラットホームを作った。

まず、アルゴリズムの書き方はこうだ: “If SNAP is up 3% from yesterday, and the S&P is down, sell 100 shares of SNAP”(SNAPが昨日より3%上げてS&Pが下げたら、SNAPの株を100株売る)。そのプラットホームは、S&Pのほかにも、さまざまな指標をサポートしている: ボリンジャーバンド、指数的変動平均、変動平均の収束と発散、などなど。

利食いをするタイミングや、最大許容損失なども指定できる。Algorizはふつうの文章による入力をアルゴリズムに変換し、そのプラットホーム上で24/7動かす。

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自分が考えたアルゴリズムを、過去のデータを使ってテストできるし、もちろん時価で動かすこともできる。

Algorizにはまだ、実際の売買の機能はないが、市場が、そのアルゴリズムに該当する状態になってきたら、メールで通知をくれる。実際に売り買いをせよ、という合図だ。今後実際に証券会社の機能を実装したら、その利用(株の売買)に関してはもちろん手数料を取るが、Algorizの利用料は無料になる。実際の売買に他の証券会社を使う人は、Algorizの使用が有料になる。

Algorizは今後、そのプラットホーム上で優れたアルゴリズムを作ったトレーダーと、資金力のある人を結びつける、マーケットプレースにもなりたい、と言っている。またアルゴリズムの扱い商材も、普通株だけでなく、通貨や先物取引にも広げたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Twitterの株価は好調が続く、Dorsey効果は本物かそれとも一時的か?

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Twitterにとっては、たいへんな2週間だった。新しいCEOを迎え、デベロッパへの手厚い対応を約束し、社員を愛し(しかし一部はレイオフし)、元MicrosoftのボスSteven Anthony Ballmerに4%を持たれ、…そしてさらに

熱は市場にも伝染し、Twitterの株価は今日5%も上げた。

[findthebest id=”71WR80jzyBf” title=”Twitter Inc. (TWTR)” width=”700″ height=”503″ url=”https://w.graphiq.com/w/71WR80jzyBf” link=”http://listings.findthecompany.com/l/445483/Twitter-Inc-in-San-Francisco-CA” link_text=”Twitter Inc. (TWTR) | FindTheCompany”]

成長が堅実でないなどいくつかの理由から、不安定な株価という悪名をもらっていたTwitterは、30ドルという新しい基準値に達したのかもしれない。上場したときよりも、かなり高い。

今週は格下げという汚名を頂戴したにもかかわらず、株価は好調で、買い基調ですらあった。

[ぼくとしては、小さなものの大きな部分よりも、大きなものの小さな部分を持ちたい。Twitterを、もっと大きくできると確信している。]

Momentsが加わり、Polls(投票機能)が加わり、Twitterはフレッシュに生まれ変わったかに見える。これらの発表のタイミングも、効果的だった。

でも、こんな疑問が残る:

  • Momentsはどう貢献するか? やじ馬ユーザをアクティブユーザに変えることができるか?
  • これから優秀な人材がどんどん集まってくるか?
  • 今後も合理化のためのレイオフはあるか?
  • 次の“ビッグな”プロダクトは何か? いよいよ、そろそろ、メッセージングか?
  • Squareも近く上場する。Dorseyは二頭の馬を乗りこなせるか?

これらは、ちょっときつすぎる問いかもしれないが、でも今日の株価を見るかぎり同社は、Costoloが下(お)りたときよりもずっと、安定してきている。

次の四半期決算報告は来週(10/27)だが、成長については“もう少し時間をくれ”になり、売上については“鋭意努力中です”になるだろう。言い換えるとDorseyにはまだ、時間稼ぎの余裕がある。

つかの間の幻覚か、それとも本当の変化か? それは、もうすぐ分かる。

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。