NikeのHyperAdaptを分解。自動ひも締めシューズの秘密を暴く

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Nikeの限定版自動ひも結びシューズHyperAdaptを買った人なら、中はどうなっているのかと誰もが開けてみたい衝動に駆られるだろう。しかし1足700ドルなら思いとどまるのも難しくない。インターネットで有難いのは、そういう厄介な仕事を誰かが代わりにやってくれることだ。

サンフランシスコのベイエリアを拠点とするエンジニアリング会社、Mindtribeが、Back to the Futureにインスパイヤされたスニーカーをこじ開け、その比較的コンパクトな自動ひも締めシステムのしくみを暴いた。Nikeのイノベーションチームにとっては心外に違いない。

img_0067分解の結果いくつか興味深い事実がわかった。例えば「ペリフェラルコネクターには未実装のピンがいくつか見られ、どこにも繋がれていない3ピンコネクターもあった」。将来宗てくるモジュラーシステムとの接続に使うのではないかと分解チームは言っている。

Nike+に歩数計をつければ楽に稼げるだろう。Nikeが発表した時に考えていると言っていた機能だ。やや現実離れしたアイデアとしては、ユーザーの歩く力で発電するシステムも考えられる。

ARM Cortex M4モバイルプロセッサーも見つかった。自動ひも締めのためには随分大げさだが、これも将来の大きな目的に使うのかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Oculus Riftの中はこうなっている―ストップモーションのすぐれもの分解ビデオが公開

私は記憶にあるかぎり手に入れたすべてのガジェットを分解し、ときには再度組立てしてきた。

ガジェットの分解はインターネットで大いに人気のあるジャンルで、AppleやSamsungが新製品を発表するたびにビデオサイトには分解ビデオが溢れる。しかし私が気にいったビデオはほとんどなかった。

しかしこれは気に入った。

このサイト、Vsauceは最近急速に成長してきたギーク向けのYouTubeのチャンネルだ。このビデオではFacebookが20億ドルで買った拡張現実ヘッドセットの中身がどうなっているのか、わずか2分10秒のビデオの中に大量の情報がストップモーションで詰め込まれている。また画像の合間にちょっとしてトリビアがテキストで表示されのでRiftについて少し物知りになれる。

そしてとにかく分解の手際がいい。他のガジェットもこのレベルで分解したビデオが見たい。

Riftの中身が(一見したところでは)ごくシンプルなのが驚きだ。

[Kotaku経由]

アップデート: VsauceはPS4とXbox Oneの分解ビデオをアップしていた!

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Googleの環境感知プロジェクトTangoのプロトタイプデバイスを分解してみた

GoogleのProject Tango用スマートフォンのプロトタイプは、カメラを4つ搭載して自分のまわりの環境をぐるっと眺め、そして3Dの奥行き感知情報を記録し利用する。要するにそれは大量のカメラとセンサを、クァドコアのプロセッサと2GBのRAMを載せたかなりハイエンドなAndroidスマートフォンに詰め込んで、大量の環境データをパクつく、というしろものだ。iFixitが例によってこれを分解し、中身を見せてくれたが、この市販品ではないハードウェアには、たしかにおもしろい臓器がいくつかあるようだ。

USBポートは一つではなく三つある。mini USBとmicroUSBとUSB 3.0だ。そしてこのデブのおちびさんには3000mAhのバッテリーと5インチのディスプレイがある。しかし、いちばんの見ものはカメラだ。フロントカメラは視野角120度で、人間の目に近い。そして4メガピクセルのメインカメラには、3D奥行き感知用の赤外線センサがある。

魚眼レンズカメラは180度の視界を撮り、B&Wカメラは動きを追う。iFixitはこのデバイスの赤外線プロジェクターも動かしてみたが、自分のまわりの奥行きマップを構築する能力は、Kinectに似ている。

iFixitによると、これは消費者製品ではないにもかかわらず、消費者のための修理サービスがとてもしやすい構造になっている。同社がつけた修理適正の評価は9点から10点で、スマートフォンとしては最高の部類だ。結局それは、デベロッパやハードウェアマニアなどがいじりやすい設計にしている、ということだ。Araが実際に製品化されるまで一般消費者は、完全に閉じたシステムを一方的にあてがわれるしかないのだが。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))