実は魅力的なバンコクのスタートアップ事情

東南アジアのスタートアップシーンが今年も熱そうですが(関連記事12)、今回はSEO Japanでまだ取り上げていなかったタイはバンコクのスタートアップ事情を。タイ&バンコクというと観光のイメージが強いですが、いえいえ、経済も大きく発展中、人口&若者も多く、シンガポール以上にビジネスチャンスがあると日本から進出する企業も後を絶ちません。そんな注目の都市のスタートアップ事情とは? — SEO Japan


bangkok

天然資源に恵まれた東南アジアに位置するタイは、毎年、大勢の投資家、そして、旅行者を魅了している。物価が安いため、自力で事業を興すにはうってつけの場所であり、そして、現在、投資の文化が成熟の域に達しつつある。

このような魅力的な起業の要素に加え、タイには、外国人にとって住みやすい環境が整っている。仕事とプライベートのバランスが抜群であり、収益と価格の比率も申し分ない。

シェアオフィスでは、大勢の外国人が働いている。その大半は、ノマドワーカー、起業家、そして、どこでも生活が出来て、仕事をするタイプの人達である。米国、ヨーロッパの出身者が特に多いが、イスラエル、日本、そして、韓国からの移住者も少なくない。

この要素を全て考慮すると、現在、タイのスタートアップシーンが爆発的に成長しているのも頷ける。事実、複数のシリーズ B投資が水面下で進んでおり、その中には、広く報道されているHotelQuicklyも含まれる。これは、バンコクの起業家にとって初の試みであり、スタートアップのエコシステムが現状を表している。

2年前、起業に興味を持つ人は多かったが、東寺、実際にこの世界に足を踏み入れたのは、数えるほどしかいなかった。しかし、現在、バンコクには、優れたビジネスモデルを掲げ、成功するポンテシャルを秘めた、才能豊かな、大勢の賢いエンジニア達が起業に取り組んでいる。

大手の通信会社、AISは、ベンチャー部門を発足し、支援するスタートアップを探している。また、私が取材したタイのスタートアップの一部は、インドネシアやフィリピン等、その他の東南アジアの地域に進出している。

リスクを嫌う思考は、急速に変化し、拡大を望むタイのスタートアップは、増え続けている。

モバイル化

タイのモバイルデバイスの浸透率は非常に高いため、この国のスタートアップは、モバイル化に取り組む必要がある。Bangkok Postによると、「昨年のタイの携帯電話の契約者は、1人で数台のデバイスを契約する人がいるため、全国民を1/3上回る人数に達していたようだ。さらに、タイのモバイル市場は、今年、9%増加して、9550万台に達し、そのうちの2500万台は3Gの契約を結んでいる。

タイ国民の多くは、携帯電話でしか、インターネットにアクセスすることが出来ない。従って、必要は発明の母、と言う格言があるように、タイではモバイルコマースが大きな注目を集めている。

ソーシャルネットワークとの結びつきが強いため、とりわけ、モバイルアプリ、そして、コンテンツの共有において、近いうち、タイは主役に躍り出る可能性を秘めている。

エンジェルインベスター

残念ながら、タイのエコシステムには、エンジェルインベスターは数えるほどしかいない。事実、この地域に流れ込む資金の大半は、日本のベンチャーキャピタルのシンガポール支局から持ち込まれる。

そのため、東南アジアでスタートアップを立ち上げ、シリーズ A、または、シリーズ Bを求めているなら、東南アジアで投資する機会を探し、シンガポールに支部を持つ日本のベンチャーキャピタルと交渉を行う必要がある。

注目に値する5社のスタートアップ:

  • Builk – 無料でSaaS上の建設に関するデータをクラウドソースし、資金の節約に貢献する。
    Builk.comは、予算編成、原価計算、購買、請求、そして、現場の協力を通して、建設業者を結びつける事業者向けのソーシャルネットワークである。建設会社は、無料でSaaSを利用し、納入業者、デザイナー、顧客と楽に関係を構築することが出来る。
  • 2C2P - ユニバーサル電子支払いサービス。
    最高レベルの支払い経路の設定、不正管理、そして、ビジネスインテリジェンス機能を持つカード支払い処理サービス。ユーザーにクレジットカードに代わる支払いの選択肢(オフライン、店頭取引、オンラインのデビットカード等)を与え、既存の支払いのオプションと統合する。
  • Computerlogy - ソーシャルメディアのモニタリングツール。
    Computerlogyの「SocialEnable」は、強力なソーシャルメディア管理ツールであり、ユーザーは、Facebook、Fanpage、Twitter、Google+、Instagram、Pantip(タイで人気が高いサイト)等、各種のソーシャルメディアチャンネルを単一のアプリケーションで管理することが出来る。このアプリには、キャンペーン管理と計測機能が搭載されており、ソーシャル CRMを用いたソーシャルメディアマーケティングに勝る。
  • Eko - 企業向けのモバイル生産性コミュニケーションプラットフォーム。
    アジア太平洋地域をリードする企業の重役と緊密に連係するEkoは、モバイル主体のリアルタイムのコミュニケーションツールをデザインし、構築した。Ekoは、安全で、シンプルで、生産的で、尚且つ、強力なコミュニケーションツールを従業員に提供する。スマートフォン時代の企業用メッセージ送受信ツールと言えるだろう。
  • TalentEx - ASEAN地域のソーシャルリクルートサービス。
    JobTalentsは、無料投稿/有料雇用モデルを掲げたオンラインジョブプラットフォームであり、選抜試験機能と求職者間のソーシャル推薦機能を用意している。

タイでのスタートアップの創設は、的確な判断と言える。規制に関する環境は、すこぶる良く、「事業を行う上で適している国」のランキングで18位につけている。経費はとても安く済み、活躍の場を求めている優秀な人材は多い。

タイで見られるチームワーク、そして、スピリットは、賞賛に値する。この点に関しては、世界のどの国にも負けていない気がする。


この記事は、The Next Webに掲載された「What you need to know about Bangkok’s startup ecosystem」を翻訳した内容です。

The Next Webの記事でしたが、えらく、さっくりした内容でしたね。しかし「この地域に流れ込む資金の大半は、日本のベンチャーキャピタルのシンガポール支局から持ち込まれる。」という事実には少し驚きました。東南アジアでいち早く次の手を打っている日本のVC、数年後に素晴らしい結果が待っているでしょうか?起業家も負けじと頑張りたい。 — SEO Japan

欧米のスタートアップ起業家が語るアジアの現状

久々のThe Next Webから、欧米人の視点から見たアジアのスタートアップ環境について書かれた記事を。日本人が東南アジアで起業するケースも増えていますが、それと照らし合わせて読めるかも。東京発のGENGOのケースもあり、日米の文化比較について書かれている内容が興味深いです。 — SEO Japan

asia

スタートアップを立ち上げた2名の米国人のファウンダーが「サンフランシスコからセントルイスに移らなければ、会社は潰れていた」と指摘する記事を最近読み、私は衝撃を受けた。主な根拠として、セントルイスの方が物価が安いことが挙げられていたが、その他にも様々なメリットがある。

この2名のファウンダーの発言を機に、ある考えが浮かんだ。米国を飛び出し、ビジネスを立ち上げる起業家は多くはない。しかし、グローバルな事業をスタートさせ、コストの削減と優秀な人材への接触を優先する人達にとって、急激に魅力を増している地域がある — それはアジアだ。

この点を考慮し、アジアで実際にスタートアップを経営する西洋出身の設立者に連絡を取り、アジアで起業するメリットとデメリットを尋ねた。

意外な答えも中にはあり、それぞれの起業家が、独自のビジネス、そして、意見を持っていた。詳しく知りたい方は、読み進めていってもらいたい。

ヘッダーの画像: Thinkstock

ジャン・ジョーンズ: Oozouのファウンダー — タイ バンコク

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Oozou.com

The Next Web(TNW): まず、どのような会社を経営されているのか教えて下さい。また、会社の所在地はどこですか?いつから会社を経営されていますか?スタッフは何名ですか?

ジャン・ジョオーンズ: Oozouは、ウェブアプリおよびモバイルアプリの開発会社であり、バンコクを拠点に営業しています。多くの米国、そして、ヨーロッパのスタートアップに対して、デザインと開発(Rails/Node/iOS/Android)を最初から最後の工程まで提供しています。

今年、設立後5年を迎えました。現在、30名(タイ人と外国人)のデザイナーとディベロッパーがバンコクの会社で勤務しており、今後、支社を国外に展開していく予定です。

TNW: どのようなクライアントを抱えており、また、クライアントが多く存在する地域はどこですか?

ジャン・ジョーンズ: 西海岸の会社が多いですが、東南アジアの会社(とりわけシンガポール)もここ最近増えています。東南アジアでは、スタートアップの事業が活性化しています。基本的に、資金を獲得した初期のスタートアップが多いですが、Twitter、そして、500 Startupsをはじめとする有名な会社も幾つか抱えています。

投資を受けていないスタートアップの依頼は受けないようにしています。製品ではなく、利益に力を入れ過ぎる傾向があるためです。事実、この会社を立ち上げた頃、製品を構築することに資金を使い果たし、営業とマーケティングを実施するリソースを失ってしまったスタートアップに何度か遭遇したことがありました。

投資を受けたスタートアップには、通常、良いアドバイザーがついています。また、適切な取り組みを行うための資金も抱えています。

TNW: アメリカで事業を運営することが出来たと思いますか?可能であったなら、どのようなことに魅力を感じて、アジアで会社を経営しているのですか?

ジャン・ジョーンズ: 可能でしたが、地域の差が生む利益が、このビジネスモデルを可能にしています。米国/欧州のクライアントは、本土の会社と同じ質のサービスを遥かに安価な価格で受けられます。私達の会社にとって品質が生命線であり、妥協はしません。

TNW: 地元の人材を採用する際に問題に直面したことはありましたか?海外の人材も採用していますか?アジアに迎える上で、あるいは、本国を去る点を納得してもらう上で、苦労したことはありましたか?

ジャン・ジョーンズ: スタッフの大半はこちらで採用していますが、数名のスタッフは国外で採用しています(ロシア、オーストリア、ドイツ、アメリカ、イギリス)。タイのスタッフは、タイ人の中でも特に「西洋のスタイル」を理解している傾向があり、(デザインや開発のスキルを持っていることに加えて)英語が堪能であることが採用条件の一つになっています。コミュニケーションは、優れた技術力と同じぐらい重要なのです。

TNW: アジアで事業を運営する主な欠点を教えて下さい。

ジャン・ジョーンズ: 時差です。時差を気にせずに、クライアントとコミュニケーションを取る素晴らしい一連のツールと技術を導入してきましたが、今でも深夜や早朝の電話は避けることが出来ません。

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TNW: 事業を、アジア、アメリカ、または、別の地域に拡大する予定はりますか?

ジャン・ジョーンズ: シンガポールとアメリカ(サンフランシスコ)に展開する予定です。

TNW: アジアにビジネスを移すことを考えているファウンダーに、あるいは、アジアで事業を始めようとしているファウンダーに、どんなアドバイスを送りますか?

ジャン・ジョーンズ: アジアは、ビジネスを立ち上げる場所としての魅力に溢れていますが、リサーチは必要です。採用に際して考えなければならない文化的な事柄があり、また、事業の所有権、海外のスタッフのビザ、就労許可等の法律や規制も多いです。

現地の知識を豊富に持ち、ビジネスを立ち上げる上で信頼することが出来る優秀なコンサルティング会社を探すと良いでしょう。

ロバート・ラング Gengoの共同ファウンダー 東京/日本

Gengo.com

TNW: まず、どのような会社を経営されているのか教えて下さい。会社の所在地はどこですか?いつから会社を経営されていますか?スタッフは何名ですか?

ロバート・ラング: Gengoは、翻訳プラットフォームおよび翻訳APIサービスを提供しています。私達は、楽天、TripAdvisor、Alibabaを含む大企業や中小企業のクライアントによる海外展開を支援しています。現在、Gengoのプラットフォームを介して、35ヶ国の言語の翻訳が依頼され、1万1000名以上の翻訳家が対応しています。

2009年に東京でGengoを立ち上げました。「Gengo」は日本語で、言葉を意味します。私達はシリコンバレーと日本文化に親しんでいました。共同ファウンダーは、日本人とアメリカ人のハーフであり、私の親は英国人とオーストラリア人です。現在、50名以上の従業員を抱えていますが、その3分の2は東京のオフィスに、そして、残りの従業員はサンフランシスコのベイエリア地区で仕事をしています。

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TNW: どのようなクライアントを抱えていますか?また、クライアントが多く存在する地域はどこですか?

ロバート・ラング: 楽天、TripAdvisor、そして、Mozilla等の大企業、YouTube、Fliplingo等、翻訳をユーザーに販売するチャンネルパートナーをクライアントに抱えています。さらに、多くの中小企業にも利用してもらっています。クライアントは、API、または、ウェブサイトを通じてGengoのサービスを利用しています。クライアントの大半は日本と米国の会社ですが、世界各地にクライアントがいます。事実、Gengoは、世界のほとんどの国の言葉の翻訳に対応しています。

TNW: アメリカで事業を運営することが出来たと思いますか?可能であったなら、どのようなことに魅力を感じて、アジアで会社を経営しているのですか?

ロバート・ラング: アメリカでも営業は可能ですし、実際に米国に営業オフィスを設けています。ただし、私達の会社は日本生まれであり、従業員の3分の2も日本で仕事をしています。

しかし、どちらかと言うと、文化的な面が、こちらで事業を運営する判断に影響しています。日本では、日本人であれ外国人であれ、言語のバリアを乗り越えようとします。アメリカでは、そうはいきません。また、Gengoは優秀な技術者のチームを東京で編成していますが、シリコンバレーで同じチームを作るには高額なコストがかかり、維持することも難しいのです。Gengoは、シリコンバレーのスタートアップと日本の考え方をミックスした企業だと言えるでしょう。

また、非英語圏のインターネット、アメリカ以外のEコマースプラットフォームの発展が、Gengoの成功に大きく貢献しています。アジア圏のクライアントは今後の5年間で大幅に増えていくと思われます。

TNW: 地元の人材を採用する際に問題に直面したことはありましたか?海外の人材も採用していますか?アジアに迎える上で、あるいは、本国を去る点を納得してもらう上で、苦労したことはありましたか?

ロバート・ラング: 当初、現地での採用活動は難航しました。日本では、スタートアップの評判は芳しくありません(改善の兆しは見られます)。そのため、日本人の採用に苦戦しました。しかし、現在、会社の規模は拡大し、(全国的なメディアで取り上げられ、NTT Docomo等から資金調達を受けたことがプラスに働きました)社会的な地位も上がりました。その結果、日本人と外国人の従業員の比率も改善されました。この方法で、今後も成長を続けることが出来ると私は確信しています。

Gengoは、アメリカ、イギリス、さらには、南アフリカから人材を招いています。Gengo、そして、日本の双方を愛していることが条件であり、外国人の採用は容易ではありません。しかし、この2つの条件は最強のコンビだと言えます。海外での生活には不安が付きものであるため、やはり外国人の人材の採用は容易ではありません。そのため、外国人の採用には慎重に対応し、長期間にわたる移住を実施(& 支払い)する前に、内定者に移住する国を「試す」手段を考案するアプローチを薦めます。

TNW: アジアで事業を運営する主な欠点を教えて下さい。

rob close 520x520 4 Western founders discuss what its like to run a startup in Asiaロバート・ラング: 以前、日本で資金を調達するのは非常に大変でしたが、この状況は少しずつ改善されています。それは嬉しいのですが、実際に、日本で資金調達に成功したスタートアップはほんの僅かです。この状況が改善されるように、産業革新機構等の政府機関にはベンチャーファンドに資金調達してもらいたいと思っています。

また、スタートアップを理解する人材を見つけることが出来ずに苦労しています。Gengoに応募する人材は、自らこの会社を選んでいますが(スタートアップを好む傾向がある)、シリコンバレーの文化に精通している人がもっと増えてくれると嬉しいです。

日本の採用活動はアメリカとは異なります。シリコンバレーよりも採用にかかるコストは低く、他のスタートアップと人材の取り合いをするために、ヨガクラスや寿司の食べ放題や執事サービス等、余分に福利厚生を充実させなくても済むことに満足しています。ただし、シリコンバレーには、スタートアップを愛する超優秀な人材が集まっています。東京にも同じぐらい優秀な人材はいますが、非常に希少です。そのため、確実に採用しなければなりませんし、油断して優秀な人材を見逃すような失態は許されません。

TNW: 事業を、アジア、アメリカ、または、別の地域に拡大する予定はりますか?

ロバート・ラング: 予定はあります。アメリカと日本のチームの規模は拡大していますが、ヨーロッパにも多くのクライアントがいるため、ヨーロッパでも従業員を採用する予定です。恐らく、ロンドンで事務所を開くことになるでしょう。2年前に、アメリカでオフィスを問題なく立ち上げているため、今回も成功させる自信があります。長期的なプランでは、アジアでもさらにビジネスを拡大するでしょう。Gengoは、「世界がより自由にコミュニケーションを取ること」を目指しているため、世界全体が私達にとってフィールドなのです。

TNW: アジアにビジネスを移すことを考えているファウンダーに、あるいは、アジアで事業を始めようとしているファウンダーに、どんなアドバイスを 送りますか?

ロバート・ラング: シリコンバレーであれ、アジアであれ、アイスランドであれ、その場所にいる明確な理由が必要です。「コストが安く済む」だけでは不十分です。その場所を愛する必要があり、長期的に移転を価値のあるものにするための重要な根拠があることが大前提になります。この根拠があるなら、会社を設立する上でアジアは素晴らしい場所だと言えますし、それに見合う資金も存在します。

スティーブン・ジャガー PayrollHeroの共同ファウンダー ウィスラー/カナダ & マニラ/フィリピン

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TNW: まず、どのような会社を経営されているのか教えて下さい。会社の所在地はどこですか?いつから会社を経営されていますか?スタッフは何名ですか?

スティーブン・ジャガー: PayrollHeroは、時間、出勤、スケジュール、人事管理、分析、給与管理プラットフォームであり、東南アジアの企業を対象としています。私達は、幸せを通して、作業の効率化を行うことに力を入れています。

Payrollheroは、2年前に設立したスタートアップであり、多国籍の17名の従業員が所属し、フィリピンのマニラとカナダのウィスラーにオフィスを構えています。

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TNW: どのようなクライアントを抱えており、また、クライアントが多く存在する地域はどこですか?

スティーブン・ジャガー: 東南アジアのレストラン、小売店、BPO/オフィス業界に的を絞っています。PF Changs、iHOP、The Coffee Bean and Tea Leaf、The Picture Company、Candy Corner、Tate Publishingを含む多くのクライアントを抱えています。

TNW: アメリカで事業を運営することが出来たと思いますか?可能であったなら、どのようなことに魅力を感じて、アジアで会社を経営しているのですか?

スティーブン・ジャガー: 可能だったと思います。アメリカのチームにプラットフォーム等を開発してもらうことも可能でした。事実、このためにカナダのウィスラーにもオフィスを構えています。当初はフィリピンで技術者を雇用する予定でしたが、難航したため別のアプローチを採用したのです。

私達は方針を切り替え、Adventure Engineeringプログラムを作る決断を下しました。このプログラムでは、ウィスラーでオフィスを開設し、現地の山々、フレキシブルなスケジュール、そして、冒険を餌に、現地の人材を魅了しました。バンクーバーを選ぶことも出来ましたが、給与額のみでの勝負を避けたかったため、バンクーバーの会社と差別化する道を選んだのです。

プラットフォームはアメリカでも利用可能であり、実際に北米にもクライアントはいますが、東南アジアをターゲットにしています。私達は、台頭するマーケット、そして、そのマーケットがもたらすチャンスに魅力を感じているのです。

東南アジアの会社の大半は、コンピューティング、スマートフォン、そして、クラウドソフトウェア革命を今まさに経験している最中です。そのため、私達は、クラウドが従来のソフトウェアよりも望ましい理由、または、システムの導入が金銭的な面で理にかなっている理由を説明しながら製品を販売しています。

TNW: 地元の人材を採用する際に問題に直面したことはありましたか?海外の人材も採用していますか?タイに迎える上で、あるいは、本国を去る点を納得してもらう上で、苦労したことはありましたか?

スティーブン・ジャガー: 先程も申し上げた通り、Adventure Engineeringプログラムで解決しました。

TNW: アジアで事業を運営する主な欠点を教えて下さい。

スティーブン・ジャガー: 東南アジアには、独特の要素があります。文化、言語、腐敗、通貨 — 全て一筋縄ではいきませんが、この課題は、素晴らしいチャンスを与えてくれます。

TNW: 事業を、アジア、アメリカ、または、別の地域に拡大する予定はりますか?

スティーブン・ジャガー: 現在、東南アジアに焦点を絞っており、今後もこの地域での存在感を高めていくつもりです。現時点で、10ヶ国以上の国々で製品を購入してもらっており、さらに拡大を続けていきます。

TNW: アジアにビジネスを移すことを考えているファウンダーに、あるいは、アジアで事業を始めようとしているファウンダーに、どんなアドバイスを送りますか?

スティーブン・ジャガー: 東南アジアには、巨大なチャンスがあちこちに転がっています。現地の企業は急速に成長し、マーケットは好調で、テクノロジーを導入することに意欲的です。まずは、現地に足を運び、自分の目で確かめると良いでしょう。以前、「フィリピンでビジネスを始めるべき理由」を説明した動画を作成したので、ご覧になって頂きたいと思います。

ロブ・ゼペダ Playbasisのファウンダー – バンコク/タイ

Playbasis.com

TNW: まず、どのような会社を経営されているのか教えて下さい。会社の所在地はどこですか?いつから会社を経営されていますか?スタッフは何名ですか?

 4 Western founders discuss what its like to run a startup in Asiaロブ・ゼペダ: Playbasisは、ゲーミフィケーションをサービスとして提供しています。開発者が、APIの能力を引き出し、ユーザーエンゲージメントを改善するために考案された様々な機能(ポイント、バッジ、スコアボード、通知、ミッション/チャレンジ、バーチャルクレジット、アイテムショップ、アプリ内分析、ソーシャルログイン)を使って、アプリを改善/強化することが出来るように支援しています。

また、簡単に統合可能なAPIを介して、その他にも数多くの機能を提供しています。

事業展開のしやすさ、そして、スタートアップに優しい環境のおかげで、Playbasisは、シンガポールで2012年12月に法人化しました。

シンガポールは、アジア全土に進出する上で大きな足掛かりになります。小さな国ですが、経済がとても安定し、発達しており、スタートアップを法人化させるメリットが多数あります。また、著作権法がしっかりと整備されており、さらに、英語が公用語になっているため、外国人にとっては好条件が揃っていると言えるでしょう。

Playbasisは、タイのバンコク以外の地域にも進出していますが、私にとっての故郷はバンコクであり、実りある生活を過ごすことが出来る場所だと感じています。比較的物価は安いです。この点は、Playbasisのようなリーンスタートアップにとっては重要です。12名のスタッフのうち11名がバンコクで仕事をしています。今後も、製品と事業の開発をバンコクで行う予定です。

TNW: どのようなクライアントを抱えており、また、クライアントが多く存在する地域はどこですか?

ロブ・ゼペダ: クライアントは全てタイの大企業です。現在、タイの複数の大手銀行、電話会社、小売業者をクライアントに抱えています。シンガポールとマレーシアでも、事業を展開しており、間もなく、この地域でも大きな企業に製品を購入してもらえそうです。

ターゲットのマーケットはアジアの企業であり、今後もアジアのクライアントを増やしていくつもりです。しかし、マーケットの需要が大きいため、アジア以外の地域にも製品の一部を売り込む計画を立てています。

TNW: アメリカで事業を運営することが出来たと思いますか?可能であったなら、どのようなことに魅力を感じて、アジアで会社を経営しているのですか?

ロブ・ゼペダ: 既に米国では、複数のゲーミフィケーションのプラットフォームが確固たる地位を確立していますが、アジアでビジネスを運営する最大の面白さは、消費者の特徴にあります。アジアの消費者は、ソーシャルメディアとモバイルデバイスを多用し、ゲームに熱中し、若者の層が多く、新しいことを積極的に試します。Playbasisのようなスタートアップにとって、これは素晴らしい環境だと言えます。事実、ゲーミフィケーションのコンセプトは、タイの消費者に幅広く受け入れられています。

スマートフォンの浸透率が順調に伸び、ローカライズされた製品とサービスが求められており、タイは、Playbasisにとって最高のマーケットなのです。

アジアで偶然大成功を収めたアメリカの企業もあれば、西洋では成功しているものの、アジアのマーケットでは苦戦している企業もあります。 どちらのケースにおいても、地元のオーディエンスに製品を合わせれば、成功する可能性は大幅に増えます。また、反対に、多くの典型的なアジア生まれの機能やイノベーション(ステッカー、バーチャル通貨等)が西洋社会に進出しています。このように、アジアでは興味深い現象が起き始めています。

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TNW: 地元の人材を採用する際に問題に直面したことはありましたか?海外の人材も採用していますか?タイに迎える上で、あるいは、本国を去る点を納得してもらう上で、苦労したことはありましたか?

ロブ・ゼペダ: かつて、有望な卒業生が、大きな、有名な企業にほぼ自動的に就職していた時代、あるいは、 家族が経営する会社を継いでいた時代がありました。しかし、時代は変わり、ある程度軌道に乗っていることが条件ですが、スタートアップが優秀な人物を引き寄せられるようになりました。最初の数名を採用するのは、今でも大変です。雇用される側は、企業の価値ではなく、報酬を重視します(リーンスタートアップの弱点)。しかし、一般的な意見ですが、誰もが格好良い仕事を求めています。また、スタートアップ業界で活躍する人達の大半は愛着の少ない、若い世代であり、年を重ねた落ち着いた人達よりも、リスクを取る余裕を持っています。

確実に、アジアに活躍の場を見出す海外の人材は増えており、エコシステム全体に大きな影響を与えています。経済が停滞し、機会が枯渇しているヨーロッパ等の地域から、アジアに機会を求めて若い人材が押し寄せているのです。私達の会社の従業員の多くはタイ人ですが、ヨーロッパ出身の社員も数名いますし、私自身もカリフォルニア出身です。

TNW: アジアで事業を運営する主な欠点を教えて下さい。

ロブ・ゼペダ: 当然、タイで営業をすることで発生する問題もあります。例えば、政情が安定していないことです。しかし、大方、西洋のメディアは事実を誇張して報道しています。言語も障害になり得ますが、ビジネス、そして、スタートアップの世界では英語が幅広く用いられています。もちろん、特定の業界には規制がかけられ、海外の起業家が立ち入ることが出来ない聖域もあります。

一部のマーケットでは、クレジットカードの浸透率が今でも低く、また、誰もがスマートフォンで3Gや4Gのデータプランを契約しているわけではありません。しかし、このような問題は全て対応可能であり、毎年状況は改善されています。

TNW: 事業を、アジア、アメリカ、または、別の地域に拡大する予定はりますか?

ロブ・ゼペダ: Playbasisはアジア太平洋地区に力を入れています。たとえ中国とインドを除外しても、大きな市場だと言えます。ヨーロッパと米国に大々的に進出するとは思いませんが、可能性はゼロではありません。Playbasisの企業の顧客は、多国籍のグローバルな大企業である点を考慮すると、東京、ソウル、香港、そして、シドニーへの進出は理にかなっていると言えます。事実、次回リリースする開発者プラットフォームに関しては、世界展開していきます。

TNW: アジアにビジネスを移すことを考えているファウンダーに、あるいは、アジアで事業を始めようとしているファウンダーに、どんなアドバイスを送りますか?

このアドバイスが全てのスタートアップに当てはまるとは思えませんが、消費者を対象とするスタートアップにとって、アジアは恐らく世界で一番重要な地域であり、消費者の行動と文化面のニュアンスを理解することは、成功する上で絶対に必要です。

まさにこの理由で私は4年前アジアにやって来ました。私にとって人生で最高の決断でした。アジアのマーケットは規模が大きく、ユーザー一人当たりの収益は低いですが、ユーザー獲得にかかるコストも低い傾向が見られます(発展した一部の国々を除く)。その結果、サービスを賢く収益化する方法を解明すれば、大きな利益を得られるのです。

スタートアップを運営し、初期のユーザーベースを獲得する取り組みに関して、タイのような場所はコスト効率の面で有利です。この地域のユーザーを収益化するためには、フリーミアムモデルを採用し、パートナーとスポンサーを探し、バーチャル通貨やバーチャルグッズの導入等を巧みに実施する必要があります。このような技術は、米国やヨーロッパ出身の起業家にとっては盲点ではありますが、アジアで成功を抑える上では欠かせません。

ビジネス戦略、そして、この地域で人気の高いソーシャルアプリを調査し、利用可能なシステムを確認して、アプリに導入しましょう。このようにしてPlaybasisは生まれました。皆さんの成功を心より祈っています。


この記事は、The Next Webに掲載された「4 Western founders discuss what it’s like to run a startup in Asia」を翻訳した内容です。

皆さん、それぞれ、様々な理由でアジアでスタートアップをしているようですが、誰もインタビューとはいえ夢と希望に満ちていて私が起業した頃を思わず思い出してしまいました。東京、地方、東南アジアの新興国、そして米国であっても何らかの障害は必ずあるわけで、それを乗り越えメリットを生かして頑張りたいですね。 — SEO Japan

今こそ立ち上がれ、東南アジアのスタートアップよ

日本から東南アジアのスタートアップへの投資がブームになっている最近ですが、欧米の企業やVCもネクスト・フロンティアとばかりに続々と東南アジアに進出中。今回はそんな東南アジアのスタートアップシーンを巡る最新の状況を解説した記事をThe Next Webから。 — SEO Japan


southeast asia

Dropifiは、顧客のフィードバックを整備するサービスを提供する。ガーナ生まれのこのスタートアップは、問い合わせフォームに代わって、大半の消費者が、ウェブサイトで提供しそこなっている見解を、企業に伝えるウィジェットを開発した。

2011年にDropifiは設立された。設立後2年も経過しないうちに、アフリカで初めて500 Startupsから投資を受けるまで成長した。さらに、2013年の時点では、Dropifiは、30ヶ国に散らばる6000社を超えるクライアントを抱えていた。このサービスは、世界中の企業が持つ問題を解決する。たまたま、設立された場所がインターネットの浸透率が40%程度のガーナであっただけだ。

Dropifiの生い立ちを調べていた私は、500 Startupsを設立したデイブ・マクルーアと一緒に、先日、同社が敢行したGeeks On A Planeツアー訪れた東南アジア諸国を思い出した。この旅で、私達は大勢の地元の起業家に出会い、多くのイベントに参加し、議論に明け暮れた。

議論を通じて、私は訪問した全ての国々に共通するトレンドを見出した: それは、シリコンバレー以外の地域で、スタートアップを運営すると、不利に働くのではないかと言う懸念だ。

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とりわけ、東南アジアで作られていても、アプリをダウンロードしてもらえるのか、と言う問いには面食らった。

この考え方は根本的に間違えている。

場所は関係ない

製品と会社を構築するのは、とても大変だ。四六時中、創設者は、ただでさえ、多くの事柄を心配している。それにも関わらず、場所に関する懸念を加えてしまうと、失敗する確率は大幅に高くなってしまう。そもそも、ユーザーがダウンロードする価値のある製品を提供している自信がないなら、エンジェルインベスターやVCが資金を調達するはずがない。

2014年においては、場所は関係ない。そもそも、アメリカがオンライン世界を牽引していたのは、2012年までである。

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ビジターが多いサイト Top 10(Google、Facebook、Yahoo!等)を利用するインターネットユーザーの87%は、海外(米国以外)のユーザーであり、また、ウェブ分析サービスのcomScoreは、アジア太平洋地域のインターネット成長率を、27%のヨーロッパを上回る42%と見積もっている。

オーディエンスの規模だけでなく、投資にも変化が現れている。先日、Ernst & Youngは、世界のテクノロジー企業の重役を対象とした調査を行い、M&Aの取り組みに来年力を入れるかどうか尋ねていた。その結果、参加者の3分の2が買収の予算を、台頭するマーケットに割り当てると答えていた — このトレンドは、最近、このサイトでも報じたように、東南アジアのテクノロジースタートアップに狙いを定めた投資額の増加にも反映されている。

シリコンバレー以外の場所で成功したスタートアップ

まずは、シリコンバレー以外の地域で構築され、世界的に有名になったスタートアップを挙げていこう。

欧州発のSkype、Spotify、Soundcloudに、WeChat、LINE、Kakao、Viberall等のメッセージ送受信アプリ、ゲームメーカーのGreeとDeNA、そして、複合ウェブサイトのRocket Internet、Alibaba、Tencent、Baidu、Naver等々。

こういったスタートアップは例外だ、と反論する方もいるかもしれない。確かに、ヨーロッパ、中国、日本、そして、韓国には、豊富なリソースがあり、経済の規模も大きい。しかし、地域全体にサービスを拡大しつつある東南アジアの企業も存在する。

例えば、シンガポール発のEコマースのスタートアップ、Carousellは、他国に進出している。Uberのライバルと目されるGrabtaxiは、東南アジア諸国への拡大を試みている。

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自分の「縄張り」に世界で有名な企業が存在するからと言って、スタートアップを作ることが出来ないわけではない。地域特有のソリューションを求める需要は多い。

例えば、Amazonは、東南アジア諸国では積極的に活動しているわけではない。そのため、RdemartやLuxoa等のEコマースが台頭している。また、Flipkart は、Amazonが進出する前に、インドのEコマース産業に参入していた。

170億ドルの価値を持つUberは、東南アジアで順調に業績を伸ばしていると主張している — しかし、バンコク、シンガポール、そして、マニラでタクシーに乗ると、ほぼ毎回、メーターの近くの電話にはGrabtaxiのスクリーンが掲載されており、存在感を示していた。先日投稿されたThe Next Webの記事でも指摘されていたように、東南アジア諸国では、Uberは独り勝ちしているわけではないようだ。

東南アジア諸国のスタートアップへの投資

投資がシンガポールに集中する点も大勢のスタートアップの設立者が指摘していた。

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確かにシンガポールは、金融の中心地であり、当初、大勢の投資家の注目を集めていた。しかし、状況は変化した。例えば、この記事には、インドネシアで積極的に活動している10社のVCが紹介されている。また、Geeks on a Planeツアーの最中に米国の500 Startupsは2社のスタートアップに投資を行い、また、日本のIMJ Investment Partnersは、フィリピンのスタートアップと契約を結んでいる。この他にも様々な事例がある。

このような事例に対して、エンジェル投資の資金が十分ではない点が指摘されることもある。

確かに、米国や欧州と比べると、東南アジアにはエンジェルインベスターが少ないが、米国や欧州であっても、投資を受けられるスタートアップは限られている。例えば、アメリカのスタートアップでさえ、資金調達に苦戦している – 先日、Y Combinatorのサム・アルトマンは、シードラウンドが募集額に届かなくても、「心配する必要はない」と指摘している。

しかし、東南アジア諸国にもエンジェルインベスターは存在する。例えば、マレーシアを拠点に活動するカイリー・ヌグは、1000万ドルの資金を東南アジアで運営している。ヌグは、定期的にアジアを移動し、「資金を提供する会社」を探している。マレーシアの家にいるのは、月に5日程度のようだ。

東南アジアの国々を四六時中駆け回っている。資金調達を望むなら、この機会を活かし、カイリー・ヌグを見つけると良い。探し出し、スタートアップの宣伝を徹底的に行おう。タイのTaamkruは、実際にこの試みを行い、500 Startupsが参加したシード資金の調達に最近成功した。

シリコンバレーにこだわるな

シリコンバレーは、主に移住者で構成されている — スタートアップの創設者はシリコンバレーに移り、会社を作って、資金の調達を行う。近代的なシリコンバレーが生まれるまで、30年間かかった。しかし、インドネシア、日本、そして、シンガポールにも豊富な資金が集まっているにも関わらず、東南アジアのスタートアップの創設者が、わざわざ海を渡ってシリコンバレーに向かう必要はあるのだろうか?スタートアップを成功に導くためには、シリコンバレーにいる必要があると闇雲に信じているなら、この指摘は受け入れてもらえないだろう。しかし、現在、マニラにいようが、ジャカルタにいようが、あるいは、ブータンにいようが関係ない。インターネットベースの会社を作っているなら、場所が成功を左右するわけではない。インターネットを介して、世界とつながりを持つことが出来るからだ。

マクルーアは: 「シリコンバレーのすごいところは、誰かが成功することを誰もが信じている点だ。この伝統を今後も続けるべきだ。」

この言葉を常に頭の片隅に置いておこう。印刷し、Tシャツにしても構わない。手の甲にタトゥーとして刻み込む手もある。どんなことをしても、自分自身、そして、スタートアップを立ち上げる場所を信じるべきだ。その後、製品を作ろう。自信を持って、作る必要がある。スタートアップに着手する上で、今ほど相応しい時代はない。

とは言ったものの、解決する必要のある問題がないわけではない — とりわけ、会社を拡大するためのリソース(安価で、安定したインターネットの接続環境、デバイス、エンジニア、その他の人材)へのアクセスは、東南アジアのスタートアップにとって大きな障害となる。次回の投稿で、このトピックを取り上げる予定だ。


この記事は、The Next Webに掲載された「Startup founders in Southeast Asia, it’s time to step up」を翻訳した内容です。

インターネットというかテクノロジーシーンを牛耳っている会社の大半が米国発ですが、よくよく考えるとその大半が90年代以降というか多くが2000年代以降だったりするんですよね。しかも今日のネット人口においては、米国はたったの14%、アジアが42%と圧倒的にユーザー数で勝っているわけですし。最も、中国が下駄になっているので、そのまま評価することはできないかもしれませんが、少なくともユーザー数では米国に何の臆する必要もない今日のネット状況。日本でもStartUp Asiaが開催中のようですし、日本やアジア各国から世界のネットシーンで存在感を持つようなスタートアップが登場してくることを期待したいですね。 — SEO Japan

ヨーロッパのスタートアップがシリコンバレーで資金を調達するべきではない理由

米国はもちろん日本でもヨーロッパでもスタートアップ起業と投資が盛んになってきていますが、日々話題になる新たな投資ディールを見ていると、10億は当たり前、100億以上の投資も定期的に行われるシリコンバレーは規模が一桁違うな、と思ってしまうことも多いですよね。だからといって米国外のスタートアップがシリコンバレーで投資を募ろうと考えることは正しいのでしょうか?ヨーロッパでVCを運営する筆者が語るヨーロッパのスタートアップがシリコンバレーで資金を調達するべきではない理由。ヨーロッパを日本として読んでみても納得できる部分があるかもしれません。 — SEO Japan

seed funding

アンドレイ・キスカは、 プラハのCredo Venturesの共同経営者である。


ヨーロッパのスタートアップは、米国のスタートアップと比べて、調達可能な資金は少ない。それでも、投資家から、多くのメリットを得ることが出来る。それでは、シリコンバレー外部で、資金調達を行う方が良いと私が思う理由を説明していこう。

最近投稿した、ヨーロッパの投資の規模と評価を分析した記事には、予想通り、多くの反応があった。スタッツを見る限り、ヨーロッパのスタートアップが、シリコンバレーで資金調達を行う決断は、…一見すると、とても論理的に見える。

しかし、私はこの決断には同意できない。シード、もしくは、シリーズ Aの段階にある大半のヨーロッパのスタートアップにとっては、米国での資金調達は、理に叶っているとは言えない。最悪の場合、スタートアップを滅ぼしてしまう可能性もある。

セルフプロモーション

米国のスタートアップの現状を表すスタッツを幾つか紹介する — Clinkleは、2500万ドルのシード資金を獲得した(このアプリは、まだリリースされていない)。GitHubは、Andreesen Horowitzから1億ドルのシリーズ A資金を調達した。

このスタッツをヨーロッパのシードおよびシリーズ Aの金額と比べてみよう — Trustevは、ヨーロッパで最大規模のシードのラウンドで、300万ドルを獲得した。GitHubの投資は、シリーズ Aのヨーロッパ全体の投資額を上回る規模である。このようなデータを見ると、ヨーロッパのスタートアップが、シリコンバレーでの資金調達を望みたくなるのは、致し方ないのかもしれない。

シリコンバレーが得意とする取り組みの一つに、セルフプロモーションが挙げられる。ヨーロッパの人達は、毎日、米国のテックブログを閲覧し、1000万ドル越えのシリーズ Aが、シリコンバレーであたかも毎日行われているかのような錯覚を覚える。

米国内のシリーズ Aを分析したニキル・バス氏の記事は面白い。この分析データを見れば、現実とイメージがいかにかけ離れているかが分かるはずだ。シリーズ Aの投資の平均は、600万ドルであり、中央値は300万ドルである。これは、私が分析の中で取り上げた「貧しい」中央および東ヨーロッパのラウンドの投資額とほぼ同じである。

また、トム・トゥンガス氏が提供しているスタッツにも注目してもらいたい: 米国のシリーズ Aで資金を調達することが出来るのは、シード段階のスタートアップの20%に過ぎない。実に幻滅させられるデータである。

シリコンバレーに移れば、800万ドル以上のシリーズ Aの資金を調達することが出来るのではないかと望んでいるヨーロッパの起業家に対して、このデータが伝えようとするメッセージは、明白である — 夢のまた夢と言えるだろう。

投資額の規模が大きい理由

100 – 200万ドルの違いであっても、資金調達を求めて米国に向かう価値はあると主張する人達がいる。確かに、米国の投資の平均、そして、中央値は、ヨーロッパよりも多い可能性が高い。しかし、米国のスタートアップが、ヨーロッパのスタートアップよりも高額の資金を得る合理的な理由がある — それはコストが高いためだ。

シリコンバレーで、技術者のヘッドハンティング会社として名高いJobspring Partners社のスコット・パーセル氏は、2013年にシリーズ A以上のスタートアップのシニアエンジニアの年収が16万5000ドルだと明かしていた

月に4000ドル貰っていれば高給取りの部類に入るチェコのスタートアップと比べると、笑わずにはいられなくなる。

多くのヨーロッパのスタートアップが、米国に移住することを望み、シリコンバレーに対して、ヨーロッパが持つ大きな強みを諦めてしまうことは残念で仕方ない — それは、シリコンバレーの技術者の給与のほんの一部の額で、世界レベルの製品を作り上げる技術者を雇うことが可能な点である。

平均的な投資の規模(米国の300-600万ドル vs 東部よぶ中央ヨーロッパの100-300万ドル)と技術者の人件費の平均(米国の16万ドル vs チェコの3万 – 5万ドル)の違いを比較すると、ヨーロッパの投資家は、米国の投資家よりも実は気前が良いと言うことも出来る。

なぜなら、平均の投資の規模は、米国の方が2倍ほど大きいものの(中央値はさらに低い)、技術者の人件費の平均は(初期段階のスタートアップのバーンレートの大半を占める傾向がある)、ヨーロッパと比べて、3-5倍高いためだ。

米国の優良大手機関からシード/シリーズ Aを調達するな

データが自分達に圧倒的に不利であることを理解しながら、それでもシリコンバレーで資金調達を行うことを決めた起業家を、私は大勢知っている。なぜ、そこまでしてシリコンバレーでの資金調達を望むのだろうか?シリコンバレーの有名なベンチャーキャピタルは、ヨーロッパの投資機関では太刀打ちできない経験とコネクションを持っていると、シリコンバレー進出を望む起業家は口を揃えたように言う。

ある程度までは、この指摘を否定するつもりはない。しかし、米国の資金調達の旅から帰って来た起業家達をこの目で見た経験から言わせてもらうと、大半のヨーロッパのスタートアップにとって、シード資金、さらには、大半の場合、シリーズ A資金と言えども、アメリカの大手投資機関から受ける方針は、理に叶っているとは思えない。根拠は3つある:

まず、資金調達のプロセスは、スタートアップのファウンダー達が望むよりも長く、高額の資金が必要になり、しかも、このプロセスが実際に投資につながるケースは少ない。多くのヨーロッパの起業家は、シリコンバレーに足を運び、1ヶ月後、または、2ヶ月後には、SequoiaやAndreesen Horowitzから小切手を貰って帰国することが出来ると考えている。ネットワーキングイベントで出会った幹部候補と10分間会話を交わして、ポジティブなフィードバックをもらうと、起業家達は、すぐに資金を調達することが出来ると考えてしまうのだ。

3-6ヶ月後になっても、契約を締結することは出来ない。なぜなら、ベンチャーキャピタルは、米国内でコンセプトが受けることを証明するよう何度も求めるためだ(これは、投資する心構えが出来ていないことを、丁寧に伝えている)。

そもそも、シード/シリーズ Aの段階のスタートアップが、CEO/共同設立者が3-6ヶ月間も地球の裏側にいる状態で、生き残ることは出来るのだろうか?このような資金調達のプロセスが、スタートアップを完全に崩壊させなくても、一番重要なポイントを大きくぼやかすはずだ — それは最高の製品と会社を作る取り組みである。

次に、優良な大手ベンチャーキャピタルは、大抵、チーム(または、少なくとも一部)を米国に移すことを求める。役員会議、または、チームの会議に参加するために、何度もヨーロッパに足を運ぶ時間がないためだ。

その結果、チームを分断しなければいけないため(チームの一部はヨーロッパに残り、一部は米国に移る)、スタートアップに大きなストレスがもたらされる。さらに、移住のプロセス(査証、オフィス、管理等)は、数ヶ月間におよび、さらなる悩みをスタートアップに引き起こす。

3つ目の根拠は、最も悲しい。分の悪さをどうかにして克服し、米国の有数のベンチャーキャピタルから資金を調達することに成功し、さらに、チームの移動を完了したとしよう。そして、有名な投資機関に大勢の顧客を紹介してもらい、製品に対する定期的なフィードバックを受け、会社作りに関するアドバイスを受ける準備が整ったと仮定する。

しかし、その後、何の音沙汰もなくなった。そこで、ベンチャーキャピタルに電話をかけると、あまりにも忙しくて、次に会えるのは、1週間後、もしくは、2週間後になると言われる — 実際に電話を繋いでもらえたらの話だが。すると、再び悪夢の計算が忍び寄ってくる — 当該の投資機関は、10億ドル以上を動かし、100社以上の会社に対応している。投資機関を運営する10名そこそこのパートナーは、この100社以上の会社に時間を割り当て、さらに、1日に幾つか投資の機会を確認しなければならない。

それでは、300万ドル(会社が投資した資金の0.3%)を投資した会社に対して、どれほどの時間を割くことが出来るのだろうか?GitHubやClinkle等のポートフォーリオのセクションに含まれている場合は、なかなか時間を割いてもらえないはずである。

シリコンバレーに進出するべき時

誤解しないでもらいたい — ヨーロッパにも、シードの段階、そして、シリーズ Aのレベルでアメリカの投資機関から資金を調達し、満足している会社は存在する。しかし、巧みなかじ取りを求められることは多い。

私は何を隠そうシリコンバレーの投資機関を人一倍愛しており、ヨーロッパの会社に莫大な価値をもたらすことが出来ると確信している。米国で資金調達を行う上で重要なポイントは、タイミングである。

個人的には、ヨーロッパのスタートアップには、まずはヨーロッパで製品を改善し、ビジネスモデルを証明してから、米国に進出してもらいたいと思っている。シリーズ Aの資金の一部を米国でのオフィスの設立に使い、現地で顧客と契約を結び、そして、徐々に米国の投資機関との交渉に乗り出すと良いだろう。

その後、潮時が来たら、シリコンバレーの優れたベンチャーキャピタルからシリーズ B、そして、Cの資金を獲得し、世界制覇に貢献してもらうのだ。

ここまで来れば、スタートアップを支援する機運が米国の投資機関の間でも高まり(役員会議のためにヨーロッパに足を運ぶほど)、ヨーロッパのシードおよびシリーズ Aの投資家は、投資への見返りに満足するはずだ。そして、起業家は、西洋諸国を、一歩づつ、征服することに胸を躍らせるだろう。


この記事は、The Next Webに掲載された「Why European startups shouldn’t fundraise in the Silicon Valley」を翻訳した内容です。

中途半端にシリコンバレー進出するリスクは確かにありますよね。記事にもあるようにある程度自国で経験と実績を積んでからの進出であれば可能性もあると思いますし、日本のスタートアップ、ベンチャー企業でも同種のやり方で頑張っている所もあると思いますが、「大成功」といえるケースはまだまだなないのですかね。世界各地でインターネット&起業ブームが巻き起こっていますが、まだまだシリコンバレー&米国市場はインターネットの世界において強力な位置にありますし、今後5年10年でシリコンバレーで大成功する日本企業がでてくることを期待したいです。 — SEO Japan [G+]

病みつきになるアプリの18の要素

隠れたIT&ベンチャー大国イスラエルで開催されたモバイルのマネタイゼーションに関するイベントで発表されたアプリが成功するための18の要素をここに紹介。シンプルながら人気アプリを産み出すヒントが盛り沢山? — SEO Japan

Mattel's Angry Birds board game is on di

モバイルを収入増加につなげるのは、難しい。アプリに広告を掲載する手もあるが、完璧なモバイル広告戦略を編み出した企業は、ゼロに近い。また、アプリに広告を追加する手法は、ユーザーにとっては、迷惑であり、不快そのものである。

アプリに広告を掲載しても、利益にならないとまでは言わないが、それよりも、優れた、病みつきになるアプリを提供する必要がある。なぜなら、アプリをダウンロードし、利用する行為は、ユーザーに手間をかけるものの、消去するのは簡単だからだ。アプリを利用する価値をすぐに分かってもらえなければ、二度と使ってもらえないはずだ。

さて、数週間前にイスラエル・モバイル・マネタイゼーション・サミットが開催され、モバイルのビジネスモデルを学ぶために、私は出席した。第三世界は、高額なコストのかかるラップトップをスキップして、3Gスマートフォンに飛び付いているため、モバイルは、世界を均一化する原動力となりつつある — 従って、この領域で収入を上げる取り組みは、最新の課題と認識されている。

利益をもたらすモバイルアプリを作成していることを、どうすれば把握することが出来るのだろうか?残念ながら、それは不可能である。期待し、計画を立て、世界最高のビジネスモデルでサポートすることも出来る — しかし、単純な運任せよりも確率が高いかどうかを、体系的に確認し、判断することが可能な要素は存在するのだろうか?

エリック・ライス氏(Lean Startupで有名なエリック・ライズ氏とは別人)が、この要素を分かりやすく説明してくれている。ライス氏は、The FatDUX GroupでCEO兼コンテンツストラテジストを務めている。そして、同氏は、UXに特に注目しており、アプリは、その中核において、真の価値を持っていなければならない、と考えている。

それでは、ライス氏が掲げる、アプリの成功を示唆する「モバイルアプリの18点の要素」を挙げていく。

基盤

コンセプト

  • 手頃な価格 – 無料で提供しているなら、それ以上の良心的な価格はない。無料ではないなら、価格に見合う価値を持っているだろうか?
  • 利便性 – Evernote、もしくは、写真をファックスに変えるアプリ等をイメージしてもらいたい。頻繁に利用するわけではないものの、持っている必要がある。ここではゲームは当てはまらないが、Lumosityは例外だ。
  • 使いやすさ – そのアプリは、簡単に、そして、楽に理解し、使うことが出来るか?Instagram並に簡単に使えるだろうか?

コンディション

  • ビジネスに不可欠(仕事に必要) – 会計ソフトが当てはまる。ゲームは該当しない。
  • 依存性 – ゲームは、ビジネスには不可欠ではないものの、病みつきになる。Facebookも病みつきになるアプリであり、個人的にはPinterestにものめり込んでいる。
  • 本質的な価値 – そのアプリは、極めたいと思わせるだろうか?eメールが良い例である — 例えばInbox Zero。これは、あらゆるアプリにとって、究極の目標だと言えるだろう(私自身はまだ到達していない)。

コミュニケーション

プラットフォーム

  • 紹介 – ブログ、Pinterest、Tumblr、LinkedIn、Dribbble – 作品・好み等を見せびらかすものは全て含まれる。
  • ルート – 何かを起こす力を持つ – Bufferは、オーディエンスにとって最高のタイミングで、様々なソーシャルプラットフォームに投稿を配信する。これはルートであり、目的地ではない。
  • ソーシャルシステム – Facebook、Twitter、Snapchat…社交的になる場所。他の人達とのつながりを持つ。

環境

  • マーケットが明白 – そのままだが、例えば、子供用のゲームが該当する。
  • マルチチャンネル機能 – Evernoteは、オンラインおよびオフラインにおいて、ユビキタス化しており、この要素においては、模範的な存在だと言えるだろう。
  • チャンネル間のコンバージョン(ゲームを想像すると良い) – Disneyは巧みにこの取り組みを行っている。Where’s My Waterでは、購入することが可能なキャラクターやバージョン、そして、解除可能なレベルが用意されている。

収益化

手っ取り早い収益化

  • インセンティブ – Dropboxが良い例だ。 友達を参加させると、無料で容量を増やすことが出来る。
  • 見返り – アプリが求める行動を取ったユーザーには、ポイント、クーポン、バーチャルグッズ等で見返りを与える。
  • クロスセル – ここでもゲームが当てはまる。バーチャルグッズやプレミアムゲームをアプリ内で買ってもらおう。

支払いの自動更新

  • 購読 – NYTimes等のメディアは、現在、購読モデルを提供している。
  • アップグレード – Dropboxのプレミアムサービス(例)。フリーミアムモデルでは、アップグレードを自動課金することが出来る。
  • 拡張性 – 例えば、Esty等のマーケットプレイスは、取引に対して少額の手数料を徴収するものの、金額に応じて、収益が変動する。

ライス氏曰く、「問題を解決していないなら、問題を作っている」ことになる。

私が絶対に遊びたくないゲーム、Candy Crush Sagaは、上の18点のうち13点を満たしている。このゲームを開発したKingは、依存性を見事に活用している。スタッツを調べなくても、この点は明らかである。なぜなら毎日のように、Facebookでこのゲームへの招待を受けているからだ(ちなみに、通知を既に無効にしているが、それでも右側のスペースで招待される)。

さらに例を挙げていこう。西欧ではあまり知られていない日本のゲーム「Toshi」は6点の要素を、そして、Angry Birdsは7点の要素を持っている。Angry Birdsにあって、Toshiに欠けているのは、タイミングの良さであった。

ライス氏によると、Rovioは(Angry Birdsのメーカー)、誰よりも早くモバイルを適切に利用し、Appleの寵愛を受けるようになった。これは、Rovioが、他社を圧倒するヒットを達成した理由そのものなのかもしれない。もちろん、これだけヒットすれば、フランチャイズ化が可能になる。

皆さんのアプリと比較してみよう。最後に、コメント欄で考えを聞かせてもらいたい。

画像: ROBYN BECK/AFP/Getty Images


この記事は、The Next Webに掲載された「How to check if your app is addictive enough to make money」を翻訳した内容です。

どれも納得はできるのですが、ここに書いてある多くの要素に該当せずとも成功したアプリもあるでしょうし、これらの要素があるからヒットするというよりは、ヒットするアプリに該当する要素の例、にも聞こえますけどね。とはいえ、リリース前のチェック項目リストとしては参考にしてもヒントがあるかもです。 — SEO Japan [G+]

4人のエキスパートが教えてくれたSEO改善の20の秘訣

あの次世代メディアサイトのThe Next WebがSEOのアドバイス記事を掲載していたので思わずご紹介。業界のエキスパートがウェブマーケッターに向けにSEOのテクニックを厳選して語ってくれた日本のウェブマーケッターにも参考になりそうな内容です。 — SEO Japan

SEO (検索エンジン最適化)は、大部分のスタートアップにとって、とても味気ないが絶対不可欠なトピックであるため、私は、様々なSEOエキスパートからの率直で簡単なアドバイスをまとめた。

Autotraderの検索マーケティングマネージャー、Dewi Nawasariは、GoogleやYahooなどの検索エンジンを使ってあなたのサービスを検索している関連性のある顧客を引き付けるためにあなたのウェブサイトを最適化するプロセスとして、SEOを定義している。

彼女はまだスタートアップ向けのSEOは実施したことがないが、以下は、あなたが手始めにすべきこととして彼女が勧めていることだ:

1) 良いナビゲーションリンクを作る。

自分のウェブサイト内での顧客の旅を出来る限り簡単かつスムーズに作ることを考えるのだ。顧客があなたのコンタクト情報を見つけたり、登録したり、購入を完了させたりするのに必要なステップが短ければ短いほど、あなたが受け取る成功の確率は高くなる。検索エンジンは、あなたのナビゲーションリンクを介してウェブサイトをクロールするため、顧客が満足して閲覧しているならば、検索エンジンもそうである可能性が高い。

2) ページの宣伝文句を関連性があって記述的なものにする。

例えば、Google検索に入力すると、大きなフォントサイズのタイトルとそのタイトルの下に説明の要約が表示され、それがあなたのマーケティングの第一層としての役割を果たす。あなたは、ホームページのタイトルとあなたが提供するサービスの種類を簡潔に説明したディスクリプションを含めるべきだ。

3) サイト内にコアコンテンツを含める。

あなたが何を提供するのか?、あなたは確実で信頼がおけるのか?、簡単にあなたと連絡がつくのか?などの質問に回答する。

4) ローカル検索エンジンおよびディレクトリのリストに載せてもらう。

Google Plus LocalやYahooディレクトリやYalpのような主要プレイヤーから始めて、その後で自分の地域のビジネスや地方自治体のリストに至る。より多くのリストに入れば、見込み客があなたを見つける可能性は高くなる。

5) 出来る限り多くのレビューとテスティモニアル(証言広告)を奨励する。

レビューは、ローカル検索エンジンおよびディレクトリ内のリスティングで許可されるが、顧客がどのメディアに慣れていようと使えるようにあなたのサイト上でもレビューできるようにするべきだ。

6) 関連のあるソーシャルメディアサイトに存在する。

ソーシャルメディアサイトは、顧客がレビューを残すことのできる場所をたくさん追加し、それは顧客のたくさんの友人の前にさらされることになる。紹介を介してビジネスを獲得するのに素晴らしい場所だ。

7) 無料サンプルを提供する。

あなたが知っているのは、優れたオントピックのイベント?最高のアドバイスやハウツー?第二のサービス/販売でお金を儲ける?必ずそれを自分のサイト上に投稿し、それをFacebookページで触れ、それをローカルニュースサイトで公開するのだ。優れたオントピックのコンテンツが、オントピック検索における検索エンジン結果に表示される高いチャンスをあなたに与える。

8) モバイル最適化したウェブサイトを作る。

モバイルの使用は飛躍的に増加しているため、今こそゲームで先手を取る時だ。

SEOは検索エンジンが満足するためのプロセスだけではなく、最高のカスタマーサービスを顧客に届けるためのプロセスであるということを常に頭に入れておくこと。

また、MiintoのSEOマネージャー、Ned PoulterもSEOのアドバイスをくれた。

9) Googleアナリティクスを設定して、誰が自分のサイトを使用しているのかを理解すること。

必要不可欠なSEOの細目ではないが、あなたが最初にすべきことは、Googleアナリティクスをインストールして、それが全てのページにインストールされていることをチェックすることだ。ユーザーの具体的なデータへの幅広いアクセスが、デジタルと従来のマーケティングを区別する。これを自分の有利になるように利用するのだ!

10 ) Googlexウェブマスターツールを設定して、検索エンジンがどのように自分のサイトとやり取りしているかを理解すること。

多くの人は、GoogleがGoogleウェブマスターツールという形で提供している素晴らしいツールに気付いていない。検索エンジン自体があなたのサイトをどのように見ているかの詳細情報を提供することを可能にするために、ウェブマスターツールを使って自分のサイトを検証すること。そして、以下のような重要な問題を理解すること:

- Googleはあなたのサイトをクロールしているか?もしそうなら、何ページを発見しているか?

- どの内部リンクが認識されているか?

- どの外部リンクがあなたのサイトに向けられているか?

検索エンジンがあなたのコンテンツに手を伸ばすのに苦戦している時には、これを使って認識を手助けするのだ。

11) XMLサイトマップを作る。

ウェブマスターができる最も簡単な行動の1つが、XMLサイトマップを作ることだ。素人の言葉では、‘ウェブサイト上の全てのURLのリスト’として広く理解されている。これをGoogleウェブマスターツールに登録することによって、自分のサイト上でアクティブな全てのページを確実に提供し、Googleがあなたのコンテンツを発見しインデックスしようとする時に幸先の良いスタートを与えるのだ。

- このようなツールを使用してXMLサイトマップを作成する。

- Googleウェブマスターツールにサイトマップを登録する

12) ドメイン名の一本化

301は、カノニカル(例:http://example.com/)をあなたのサイトのカノニカルされていないバージョン(例:http://www.example.com/)にリダイレクトする。さもなければ、検索エンジンはhttp://www.example.com/とhttp://example.com/のどちらが正しいページなのかを解読するのが困難なため、混乱を引き起こす可能性がある。また、ブラウザがリクエストされたURLをサーバー上に見つけることができずに、それが複数の問題を引き起こすこともある。もしユーザーがあなたのホームページを見つけられなかったら、ユーザーにとっては悪い体験を引き起こすため、立ち去って二度と戻って来ないかもしれない。

このことを頭に入れて、あなたは、カノニカル(http://example.com/)からノンカノニカル(http://www.example.com/)への301リダイレクトを導入すべきだ。もしこれがテクニカルすぎるのであれば、Nedに連絡すると助けてくれるかもしれない。

もっと欲しい?ここからは、Morgan Online MarketingのフリーランスSEOコンサルタント、Steve Morganからのいくつかの指摘を紹介する:

13) ウェブサイト間の相互リンク

もしあなたが複数のスタートアップもしくは複数のサイトを運営しているのなら、それらがすべてお互いにリンクしていることを確認すること。それがブログロールからであろうと、フッターリンクからであろうと、他のどこかのページ(例:Aboutページ)からであろうと構わない。それは、通常、あなたが自分自身で導入できて100%あなたの管理下にあるてっとり早い成功だ。

14) ソーシャルプロフィールからリンクする

Facebook、Twitter、LinkedIn、YouTubeなどの企業プロフィールを作る際には、必ず自分のサイトへのリンクバックを含めること。どれだけ多くの人々がこれを見逃すか、単に忘れている(例えば、忙しくて)ことには驚かされる。ソーシャルプロフィールのリンク自体からはたくさんのSEO価値は得られないかもしれないが、それらは他の場所で発見されるかもしれない(例:Twitterディレクトリに載ることは、Twitter自体に存在することよりもたくさんのSEO価値を手渡す)。

15) ネットワーク(オフライン)!

外に出て、人に会うのだ―本当に!地元のネットワーキングイベントに行き、自分の近くにスタートアップコミュニティがあるか確かめるのだ。人々と知り合いになると、ゲストブログや記事投稿やPRのようなチャンスが突然に劇的に増え、それらは全てあなたのSEOにプラスとなるはずだ。

16) 自分のGoogle Placesxのリスティングを整理する

Google Placesの結果リストが、あなたのキーワードで登場するなら(例:相当する結果と地図)、Google Placesのリスティングをすぐに整理すること。それは無料だし設定も簡単だ。特に競争の激しくない分野では、リスティングの作成が、さらなる最適化を必要とせずに上位表示に結びつくことがある。

17) 賢くドメイン選択をする

スタートアップは、突拍子もない奇抜な名前(およびドメイン名)を選択することで有名だが、ドメイン名の選択に関しては賢くなること。例えば、Fantastic Monkey という名前のケーキ店なら(もしその名前が欲しい人がいれば、それは無料だ!)、fm-uk.coよりもfanastic-monkey-cakes.co.ukの方が、“cakes”が含まれているために、ブランド検索だけでなくキーワード検索においても、あなたにとってメリットがあるかもしれない。もちろん、SEOはオンラインマーケティングチャンネルの最大の目的ではないが、ドメイン名のようなもので、最初から良い選択をすることは理にかなっている。

最後に、DistilledのSEOコンサルタント、David Sottimanoが、レベルごとにアドバイスを分類している:

SEOの初心者向け

自分のサイトが検索エンジンによってアクセス可能であることを確かめる。Javascriptや動画や画像など、検索エンジンがインデックスに苦労するテクノロジーに対してはメタデータ、もしくはHTMLテキストを使用する。

新しいサイト向けの一般的な経験則では、1ページに100個以上のリンクを入れないこと、3層以上の構造にしないこと、アンカーテキストを使用してホームページから重要なページへとリンクすることだ。最後に、全てのページタイトルは、ユニークで、説明的で、70文字以下にし、ターゲットキーワードを含めること(できれば始めの方に)。

中級者向け

サイトがアクセス可能であると仮定して、あなたはいくつかのコンテンツを作成し、検索トラフィックを獲得するために最適化する必要がある。Googleオートコンプリートのようなツールや、Ubersuggestや顧客の質問を使用することによって、自分のオーディエンスがあなたのウェブサイトを見つけるために検索するキーワードのリストを思い付くことができる。

このリストが完成したら、それぞれのトピックをターゲットにした非常に優れたページを作成する必要がある。例:Yahooには素晴らしい無料のオンライン画像最適化ツールがあるが、キーワードのターゲッティングが理由であなたはそれを検索で見つけることはできない。

上級者向け

Googleアルゴリズムにおいて、リンクは未だにランキングの最も重要な外部要因であり、全ての人がマーケティングの貢献者である文化を受け入れる価値はある。友人、顧客、ビジネスパートナーからのリンクを要請し、従業員にどんな場所であろうとできれば(例えばソーシャルメディアプロフィール)会社サイトを紹介することを奨励するのだ。

非常に優れた、自然にリンクする価値のある資産をサイト上に作ることに関して、2つの原則を忘れないこと:“あなたは、時間とお金と才能のうち、少なくとも2つを必要とする”、そして、“予算がなくても優れたコンテンツを生み出すことはできる”。質の低いシンジケーション、記事マーケティングからのリンクを含めたり、リンクを購入したりするようなてっとり早い成功は避けること。これらは持続可能ではないし、Googleのウェブスパムチームからターゲットとされるからだ。

さあ、SEOのアドバイスを手に入れた今、あなたは来年に向けて忙しくなるぞ!

画像クレジット:DAMIEN MEYER/AFP/Getty Images


この記事は、The Next Webに掲載された「How to improve your site’s SEO: 4 experts share their priority checklist」を翻訳した内容です。

一読して新たな気づきがあれば実践してみる価値はある現場のエキスパートに活用されているティップス集でした。しかし最後の「あなたは、時間とお金と才能のうち、少なくとも2つを必要とする」には思わずナルホドでした。。。 — SEO Japan [G+]

無料で使えて便利すぎる29のウェブマーケティングツール

29という具体的&多目の数入り、さらには「無料」という言葉まで入る最強の釣り記事タイトルですが、タイトルで敬遠して読まない人は勿体ない!と思わずにいられないような、きっとあなたも知らなかった数々の無料ウェブマーケティングツールが紹介されている記事をThe Next Webから。Twitter、Facebook、LinkedIn、ウェブサイトなどジャンル毎に整理されており、かつシンプルに使えるツールが多く、ちょっと便利なツールが満載です。英語圏のツールですが、ほぼ日本語のサイトでも活用できそうなものばかり、是非お試しあれ。 — SEO Japan

他の人達が遠回りする中、ショートカットを使うと、タスクを楽々こなし、数ステップ飛ばすことが可能になり、賢明な措置を講じた気分になる。

マーケッターが毎日実施しなければならない様々なタスクを考慮すると、良質なマーケティング用のショートカットを見つけたくなる。

そこで、様々なマーケティングのカテゴリーにおける無料の優れたマーケティングツールを探してみた。これから紹介する ?- すぐに使いこなすことが出来る — ツールは、リサーチ、文章作成、評価、そして、分析等、マーケティングの取り組みをクローズアップしている。是非、完璧なショートカットを見つけてもらいたい。

リサーチツール

順番に沿ってツールを紹介していく。まずは、トピック、サイト、そして、アイデアをリサーチするためのツールをリストアップしていく。

1. Google Scholar

Google Scholarは、もっと注目されてもいいはずだ。科学分野の記事をリサーチし、新しい研究を調べる際に私はこのツールを愛用している。このツールは、学術系の出版社、職業団体、インターネット上のコレクション、大学、その他のタイプのウェブサイトに掲載されている、記事、論文、書籍、抜粋、裁判所の見解に限定している。

Google Alertと一緒に使うと、興味のあるトピックのリサーチの情報を受信箱に運んでもらえる。

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2. Open Site Explorer

リンクの検索エンジンとも言えるOpen Site Explorer は、自分のサイト — もしくは別のサイト — にリンクを張っているサイトをリストアップしてくれる。

リンクはSEOにプラスの影響を与える。また、同類のサイトと良好な関係を構築する上でも、あるいは、競合するサイトを監視する上でも、このツールは有効である。

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3. Google トレンド

Google トレンドを使えば、世界のインターネットユーザーが何を検索しているのか、そして、時間の経過と共にコンセプトにおける興味がどのように変化しているのか、把握することが出来る。

「Growth Hacker」や「Growth Hacking」等のワードを最近よく耳にするようになった気がする。このワードをGoogle トレンドに入力してみたところ、やはり、このコンセプトに対する関心が急に高まっていることが判明した。

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アイデアを探すためのツール

4. Blog Topic Generator

アイデアが枯渇しているなら、HubspotのBlog Topic Generatorでコンテンツの分野を表現する名刺を幾つか入力してみよう。すると、1週間分の記事のアイデアが続々と出てくる。
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「social media」(ソーシャルメディア)、「content marketing」(コンテンツマーケティング)、「aardvarks」(ツチブタ)を入力したところ、次のようなアイデアを提供してもらえた:

  • ソーシャルメディアに投資するべき10の兆候
  • コンテンツマーケティングをマスターしたと思うなら、この問いに答えてみよう
  • マイリー・サイラスとツチブタ: 10点の意外な共通点
  • ソーシャルメディアに関するブログ トップ 15
  • 100年後のコンテンツマーケティング

悪くはない。どの記事を読みたくなっただろうか?

5. Content Idea Generator

キーワードを入力して、遊び感覚の、適当な提案をPortentのContent Idea Generatorに要請してみよう。

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メモ: The Next Web カンファレンスヨーロッパをチェックして、マーケティングとソーシャルメディアの最新の情報を仕入れよう。

リーディング & ライティングツール

このタイプのツールは、読みやすさ、キーワードの密度、そして、スペルや文法をチェックしてくれる。

6. Readability

Readabilityブックマークレットをツールバーにドラッグすると、ウェブ上のコンテンツを、シンプルで、読みやすい形式に変換することが出来る。しかも、所要時間を教えてもらえる。また、長いコンテンツをKindleに送って、後で読む機能を含む、その他のオプションもチェックするべきである。

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7. Hemingway

誰もがシンプルで、明確な文章を目指して、努力している。自信がなくなったら、Hemingwayに少し手を貸してもらおう。このアプリに文章を貼り付けると、当該の文章に対する分析が行われ、過剰に難解な句、不要な副詞等の問題点を指摘してもらえる。

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8. Onpage Optimization Tool

Internet Marketing Ninjasが無料で提供するオンページの最適化ツールは、サイトの特定のページの状況を一目で把握することが出来る。URLを入力すると、キーワードの密度、内部リンクおよび外部リンクの本数等のスタッツが表示される。

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9. After the Deadline

Chromeのエクステンション、After the Deadlineは、閲覧しているウェブページのスペル、スタイル、そして、グラマーをチェックする。

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10. Readability Test Tool

Readability Test Toolにウェブページのアドレス、または、テキストの塊を入力すれば、コンテンツの分かりやすい分析データが生成される。このツールは、様々な「読みやすさ」のスコアを計測し、それぞれの項目を分かりやすく説明してくれる。

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Twitterのツール

Twitterのツールは、タイミング、共有、そして、分析に至るまで、Twitterでの存在感を最大限に高める上で有効である。

11. Save Publishing

Save Publishingを使って、140文字以内の句を手っ取り早く探そう。Save Publishingは、ツイート可能な一句をスクリーン上でハイライトする便利なブックマークレットである。ワンクリックで、Twitterに投稿することが出来る点も嬉しい(もしくは、句をハイライトして、Bufferのエクステンションをクリックすれば、Bufferさせることも可能だ)。

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12. Followerwonk

Followerwonkは、優れたソーシャルメディアデータを提供するBufferのパートナーの1つである。Twitterのタイミングに関する非常に有益なデータを数多く提供するだけでなく、Followerwonkは、異なるアカウントのフォロワーの人数を比較する機能等、実用的な機能を多数提供している。

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13. Latest.is

Latest.isは、最新のニュースでもなければ、意味のないハッシュタグでもない。Latest.isは、「誰よりも早く良質なリンクを常にツイートするユーザー」に焦点を絞ったアルゴリズムを介して浮かび上がった、注目に値するリンクを自動的にリストアップしてくれる(ただし、ユーザーの詳しい情報を得られるわけではない)。

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14. Tweriod

Tweriodは、アカウントを分析して、より多くのTwitterユーザーに見てもらい、より多くのリプライを得るための最高のタイミングを教えてくれる。その上、ピークの時間に到達したら、Bufferのアカウントと同期させることも出来る。

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15. Must Be Present

Sprout Socialが提供する無料ツールのMust Be Presentは、Twitter上のコメント、そして、質問に返信する頻度と早さを計算する(このツールを使うには、eメールとその他の情報を少し提供する必要がある)。

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Facebookのツール

これから紹介するツールは、Facebookのページを分析して、アクティビティに関するデータやレポートを提供する — Facebookは常に変化するため、重要なツールだと言えるだろう。

16. Conversation Score

Facebook ページの影響力、エンゲージメント(参加を介した交流)、そして、パフォーマンスをConversation Scoreを使って把握しよう。

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17. Wolfram Alpha Facebook report

自分のFacebookのアカウントを分析して、つながり、利用する言語、投稿する時間等の多数の興味深いデータを取得したいなら、Wolfram Alpha’s Facebook reportを試してみると良い。

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18. LikeAlyzer

LikeAlyzerは、存在、会話、アクション、そして、情報を基に、Facebookでの企業の存在感に関する提案とフィードバックを提供する。

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19. Fanpage Karma

Fanpage Karmaは、競合に焦点を絞っているツールである。名前やIDを使って、2つのファンページを比較すると、どちらが優れているのか教えてもらえる。

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20. Facebook Page Barometer

Agora PulseのFacebook Page Barometerは、Facebookのパフォーマンスを記録し、6000を超えるページの平均値と比較する。
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LinkedInのツール

LinkedInのツールは、LinkedInのコネクションと存在感を視覚化し、最大限に活用する上で効果がある。

21. SimplyMeasured LinkedIn Analysis

SimplyMeasuredのLinkedIn Company Analysisを使って、– 最もアクティブな投稿、活発な日時等、LinkedInの企業ページのアクションを視覚化しよう。SimplyMeasuredは、その他にもチェックしてもらいたい無料ツールを多数提供している。

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22. LinkedIn Maps

LinkedInのつながりが、どのようにお互いに関連しているのか、そして、重複しているのか知りたいなら、LinkedIn Mapsを使って、新たな図を入手しよう。関係を理解し、強化する上で役に立つかもしれない。

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ウェブサイトの分析ツール

以下のツールは、サイトやマーケティング戦略の各種の領域の全体像を把握する上で有効である。

23. Quicksprout

QuickSproutは、総合的なウェブサイトの評価、ソーシャルメディア分析、そして、競合者分析を一箇所で提供してくれる。

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24. Marketing Grader

HubspotのMarketing Graderは、QuickSproutと同様の機能を提供しており、複数のカテゴリーでマーケティングの取り組みの状況を確認することが出来る。
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25. SharedCount

自分の(あるいは他人の)コンテンツがウェブで広がっていく様子を見たいだろうか?ソーシャルメディアのシェアボタンがクリックされた回数を表示していないなら、SharedCountにウェブサイトのアドレスを貼り付けよう。あるいは、複数のURLのダッシュボードを使って、様々なウェブアドレスを入力し、簡素なレポートをエクスポートする手もある。
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関係のツール

このタイプのツールは、新たなユーザーとの関係構築、そして、既存のつながりとの関係強化に焦点を絞っている。

26. Newsle

動向を追いたいソートリーダー(新たな考えを提示することが出来る人物)や業界のインフルエンサーがいるなら、Facebook、または、LinkedInを介して、Newsleに登録しよう。すると、Facebookの友達、LinkedInのつながりを追跡し、話題になった際にeメールで伝えてもらえるようになる。

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27. Rapportive

Rapportiveをインストールして、eメールにもっと働いてもらおう。このChromeのエクステンションは、写真、仕事、会社、LinkedInのプロフィール、さらには、最新のツイートを表示するため、相手をより良く知ることが出来るようになる。

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28. MentionMapp

MentionMappを使えば、Twitterのユーザーが、他のユーザーとどのようにつながっているのかが分かる。このツールは、つながりを視覚化するため、理解しやすく、そして、調べやすくなる。

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その他のツール

29. Down For Everyone Or Just Me?

ダウンしたのが、インターネット接続なのか、もしくは、自分(あるいは接触を試みている人)のサイトなのか、分からないことがある。そんな時は、このシンプルなウェブサイトにサイトのURLを入力しよう:

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すると、ダウンしているのが、インターネット接続なのか、自分のサイトなのかが分かる。

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私が見過ごしている便利なツールがあるなら、コメント欄で教えてもらいたい。このリストをさらに有益にしてもらえると嬉しい。


この記事は、The Next Webに掲載された「29 free Internet tools to improve your marketing starting today」を翻訳した内容です。

私自身も知らなかった、ちょっと時間がある時に試したくなるようなツールが色々と紹介されていました。お昼休みに早速私も遊んでみたいと思います。。。 — SEO Japan [G+]

3分で分かるAPI経済の仕組み

APIが様々なプラットフォームで提供され、様々なサービスで活用される今日。そんなAPI経済の状況をわかりやすくまとめてくれた記事をThe Next Webから。 — SEO Japan


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アダム・ドゥヴァンダーは、SendGridでディベロッパーコミュニケーション部門を統括する、「開発」のスペシャリストである。過去には、Wired、Webmonkeyに記事を寄稿し、また、APIのリソースとして名高いProgrammableWebで編集に携わった経験を持つ。


数年前、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)は、楽に、そして、機能的にアプリケーションを連動させるための手段、つまり、デジタル版の接着剤と認識されることが多かった。しかし、現在、APIの価値は、単なる橋渡し以上の役目に進化している。

多くの開発者にとって、APIは、ビジョンを明らかにすることが可能な基礎的な構造の役目を担っている。ここで、効果の80%は20%の原因によって引き起こされると説くパレートの法則について考えてもらいたい — アプリとクラウドのサービスは、アプリが必要とする作業の80%を既に実施しているため、この環境を活かして、自分ならではの20%の「魔法」に力を入れれば良い。

過去を振り返る

「API」と言う用語は以前から使われているが、現代の、ウェブに接続するAPIのバージョンが勢いをつけ始めたのは、AmazonのStore APIが登場した2000年代の前半であった。このAPIによって、どんなウェブサイトでもサイト上にAmazonを掲載することが可能になった。

例えば、小規模な小売業者がAmazonのStore APIを統合すると、別にEコマースの機能を開発することなく、ウェブサイトから商品を販売し、配送することが可能になる。中小規模の業者にとって、今までとは全く異なる新しいチャンネル(そして、経済)が登場したと言えるだろう。

FacebookとTwitterも独自のオープン API戦略を用いて、Amazonの後に続いた。Facebook、または、TwitterのログインAPIを統合したウェブパブリッシャーは、ウェブサイトを訪問している人、閲覧している人、そして、コメントを投稿している人に関するデータを集めて、理解することが可能になり、その結果、広告スポンサーにより良い製品とサービスを売ることが出来るようになった。

この頃から、APIは大幅に成長し、採用するサイトは増加していった。APIを公開してとりわけ大きな成功を得た企業の一つが、Salesforce.comである。同社は、第三者アプリのエコシステムで300万近いアプリに利用され、サイトのトラフィックの大半は、APIによってもたらされている。

APIは、ビジネスを早く確立し、成功に導くモデルとして、インターネット全体に影響を与えている。インターネットは、様々な事業体によって所有され、運営されるウェブページのネットワークから、オープン API、そして、アプリケーションが連動して、新たなアプリケーション、新たなビジネス、そして、新たな協力関係を築く手段を作り出すエコシステムへと姿を変えつつある。

APIを活用するべき理由

APIには明確なビジネス上のメリットがあるものの、運用の面でも幾つかメリットをもたらす(その多くはビジネスの成長 & 成功に関連する)。現在、ウェブアプリの開発者は、多数のAPIを利用することが出来る。Facebook、Google、そして、Salesforce等の一流のテクノロジーブランドがAPIを提供している。

また、政府機関、教育機関、金融機関、さらには、大型の小売業者等、一風変わった業界からも多くのAPIが提供されている。

APIから得られるメリットを幾つか挙げていく:

APIは余計な作業を減らす。 APIを利用することにより、運用およびインフラの一部をその領域のプロにアウトソースすることが可能になる。

APIは知識を得る上で役に立つ。 アプリのインフラの一部をエキスパートに対応してもらうことで、プロから学ぶ機会を得られる。

APIはより幅広いアプリのエコシステムに接触することが可能になる。 アプリのインフラの一部をエキスパートに委託する機会が増えると、エキスパートとのつながりも増える。

APIは新製品を作り & テストする上で役に立つ。 独自のAPIを公開すると、顧客& パートナーのエコスシテムが活用するビジネスを公開することになり、新たなビジネスの機会が生まれる可能性がある。

要するに、APIの消費者になると、アプリケーションやビジネスの構築を簡素化することが可能になる。オープン APIを統合して、インフラを管理し、運営上の懸念を拭い去ると — たとえ解決策が分かっていることでも — 最も重要なこと、つまり製品に集中する余裕が生まれる。当該の領域を専門にするエキスパートにアウトソースすることで、不要な作業を回避することが可能になるのだ。

現代の一般的な開発者にこのパターンを当てはめてみよう。大半の開発者は、様々な API コール & サービスを利用して、アプリをデザインし、開発している。例えば、SMSや音声にはTwilioを、ログインにはFacebookやTwitterを、モバイルアプリのデータおよび分析にはParseを、そして、eメールにはSendGridを利用している可能性がある。

事実、アプリの大半の必要とされる機能は、誰か、または、どこかの会社によって既に解決策が提示されている。また、このようなサービスの多くを当初は無料で利用し、規模を拡大する中で、徐々に出費を増やしていくことになる。

このPareto-As-A-Service(サービス型パレート)モデルにより、既存のAPIのエコシステムを基盤として活用し、マーケットにもたらすことが可能な固有の価値、能力、そして、ビジョンに力を入れられるようになるのだ。

API経済に還元する

APIのエコシステムを使って、アプリを作ったら、今度は自分のアプリのオープン APIを提供することで、他の開発者が自分のプラットフォームをベースとしてアプリを構築することが出来るようになり、エコシステム(そして自らのビジネス)に還元する機会が生まれる。すると、パートナーにプラスに働き、また、エコシステムに貢献して、シームレスなアプリ間のUXを提供することで、成功を収めることが可能になる。

APIの統合は、ビジネスを推進させるツールとして定着しており、多くの企業がAPI限定のビジネスを立ち上げるようになった。例えば、WePayは、先日、Eコマース、クラウドソーシング、そして、零細企業のソフトウェアプラットフォームを統合するために構築されたオンライン支払いシステムのAPIに事業を一本化している。その結果、過去の1年のみで、WePayのAPIビジネスは600%増加し、先日、1500万ドルの資金を調達していた。

どのようなルートを選ぶにせよ、パレートの法則を指針にするべきである。素晴らしいアプリを作り、良質なUXを提供することに集中しよう – その他の作業はAPIに任せておけば良い。


この記事は、The Next Webに掲載された「The rise of the API economy and consumer-led ecosystems」を翻訳した内容です。

3分で分かるだけにポイントを簡潔にまとめた内容、新しい発見があるわけではありませんでしたが、そういうことだよね、という納得感はありました。私もたまたま今API主体の新サービスを手掛けているだけに、早くこのAPI経済に飛び込んで(いつもはユーザーとして利用させてもらっている側ですが)、その世界で自由に泳いでみたいです。この記事を参考に、途中で溺れないように・・・。 — SEO Japan [G+]

5分でわかるフラットデザインの起源と歴史

良いか悪いか別にしろ、Appleの採用で一気に普及が進んだフラットデザイン、改めて「歴史に残る者が勝者」だなぁ、と勝手に達観してしまった私ですが、さて今回はそんなフラットデザインに関する歴史と現状をコンパクトにまとめてくれた素晴らしい記事をThe Next Webから。 — SEO Japan


flat design interface

最近、ウェブデザインに関する話題になると、必ず「フラットデザイン」と言う用語を耳にする。フラットウェブデザインのトレンドは、ここ数年、確かに注目を集めている。有名な企業が、デザインの美学をフラットに変えたことが、このデザインの人気に火を付けたようだ。

しかし、フラットデザインは、どのようにして生まれたのだろうか?なぜ、ウェブの世界で採用されているのだろうか?あらゆるデザインに関して言えることだが、スタイルや技術が生まれたきっかけ、そして、歴史を知ることで、フラットデザインの採用に関して、情報に基づいた決断を下すことが出来るようになる。

それでは、フラットデザインの定義、過去のデザインから受けた影響、そして、人気を得た経緯を探っていこう。

「フラットデザイン」とは?

この用語を聞いたことがない方のために説明しておこう。「フラットデザイン」は、デザインの要素が、スタイルの機能を持たないため、その結果、ページから離れているように見えるデザインを指す。

要するに、ドロップシャドウ、傾斜、質感、そして、その他の3D感を出すための要素を排除したデザインと言うことも出来る。

現代のデザイナー達は、鮮明であり、現代的に映るため、そして、何よりも、コンテンツとメッセージに焦点を絞ることが出来るため、フラットデザインに引き寄せられているようだ。

デザインの年代が一目で分かる(もしくは、すぐに時代遅れになる)デザインのスタイルを排除すると、デザインが古くなる事態を防ぎ、長期間に渡って新しさを維持することが可能になる。また、言うまでもなく、フラットデザインは、効率を高め、余計なものを排除する効果もある。

フラットデザインと対局にあるデザインを語らずして、フラットデザインを語ることは出来ない。フラットデザインと対照的なデザインを表現するため、「リッチデザイン」と言う用語が使われる。リッチデザインは、斜角、反射、ドロップシャドウ、そして、傾斜等のデザイの飾りを加えるスタイルを指す。このような要素は、立体的に見せ、ウェブサイトを移動しているユーザーやアプリを利用しているユーザーの使いやすさを考慮して、用いられることが多い。

しかし、リッチデザインは、スキューモーフィズムとは異なる。スキューモーフィズムとは、物理的なアイテムに似せて、意図的に親しみやすく見せる取り組みを差す。

フラットデザインが生まれた経緯

現代のウェブやデジタル世界で目に触れるアイテムの多くは、印刷媒体や芸術をルーツに持っている。フラットデザインの出発点、もしくは、生まれた場所を特定することは難しいものの、フラットデザインがインスピレーションを得たデザインおよび芸術の時代が幾つか存在する。

デザインのスイススタイル

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スイススタイル(インターナショナル・タイポグラフィック・スタイルと呼ばれることもある)は、フラットデザインの歴史が話題に上がると、すぐに思い浮かぶデザインの時代であり、注目に値する。スイススタイルは、スイスを発祥とし、1940年代から1950年代にかけて、一世を風靡したデザインのスタイルである。

スイスデザインは、主に、グリッド、サンセリフ体、そして、コンテンツとレイアウトの明確な階層の利用を特徴としている。1940年代、そして、1950年代、スイスデザインは、大きな写真とシンプルで小さなフォントを組み合わせることが多かった。

スイスデザインでは、フォントが主な要素として用いられる中、1957年、スイスでは愛しきヘルベチカ体が誕生し、同年代、様々なデザインで多用されていた。

MicrosoftとAppleによって人気が高まる以前から、フラットデザインは存在していたが、同じようにスイスデザインもまた、1920年代のドイツにも存在していたことが分かっている。しかし、人気を爆発的に高め、名前を獲得したのはスイスであった(美術史に興味がある方のためにトリビアを紹介しよう — 建築と書体を力を入れていたドイツのバウハウスの学校が、スイスの前にこのデザインを利用していた)。

ミニマリストデザイン

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ミニマリズムの歴史もまた、現在のフラットウェブデザインに大きな影響を与えている。「ミニマリズム」と言う用語は、現代のフラットデザインに代わって用いられることもあるが、ウェブが単なる概念であった時代よりも遥か以前に、ミニマリズムは多くの支持を集めていた。ミニマリズムは、建築、視覚芸術、そして、デザインにおいて、昔から採用されている。

ミニマリズムの歴史は長く、様々なメディアで利用されてきたものの、フラットデザインが影響を受けたのは、デザイン、そして、視覚芸術の分野である。ミニマリズムは、必要不可欠な要素、そして、求められている要素を残して、すべて削除するデザインとして知られている。幾何学的な形態、明るい色、そして、明確な線は、大半のミニマリズムのデザインに共通して見られる。

ミニマリズム時代を代表する芸術作品と言えば、イブ・クラインのThe Blue Epochがすぐに思い浮かぶ(下の写真を参考)。

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スイスデザインとミニマリズムのデザインの組み合わせは、現代のデジタル世界のデザインに大きな影響を与え、「フラットデザイン」を生み出したと言っても過言ではないだろう。

デジタル世界で台頭するフラットデザイン

歴史は繰り返される。現在のフラットデザインのトレンドにも同じことが言える。既に説明したように、フラットデザインは、1920年代まで遡ることが可能であり、現在のフラットデザインの適応に影響を与えてきた。

大勢のデザイナーは、ウェブサイトやその他のデザイン作品を生み出す際に、フラットデザインに向かっていったものの、ここ数年の間にフラットデザインをスターダムに持ち上げたのは、MicrosoftやAppleである。

MicrosoftとMetroデザイン

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Microsoftによるフラットデザインの利用は、現在の「Metro」デザインが「Metro」と呼ぶ前から行われていた。Appleの大ヒット作「iPod」に対抗するため、Microsoftは、2006年の後半にZuneメディアプレイヤーをリリースした。

Zuneは、メニューで大き目の小文字のフォントを、そして、背景にイメージ(イメージは、曲や読み込まれたコンテンツに応じて表示される)を採用するユニークなデザインを採用していた。メディアプレイヤーと併せて登場したZuneのデスクトップソフトウェアもまた、同じデザインのスタイルに従い、総合的なUXを作り出していた。

ZuneのOSのデザインは、当時Microsoftが提供していたその他の製品のデザインとは大幅に異なる(つまりWindows)。MicrosoftがWindows Phone 7を2010年の10月に発売した際、同社は、Zuneのデザインで得た教訓を生かした。Windows Phone 7のデザインは、大きく、鮮やかで、グリッドのような形態を持ち、シンプルなサンセリフ体、そして、フラットなアイコンを基調としていた。

このデザインは、クリエイター、つまりMicrosoftによって、すぐに「Metro」と呼ばれるようになった。

Metroは評判が高く、Microsoftは、このデザインのスタイルを維持し、Windows 8のOSにも導入した — コンテンツのグリッドの塊、鋭利な角、明るい配色、サンセリフ体、そして、背景の画像。全く同じデザインのスタイルは、Xbox 360、そして、現在のウェブサイトを含む、ほぼ全ての同社のソフトウェアおよびデバイスで用いられている(ただし、Metroと言う名称は、現在では使われていない)。

Appleがスキューモーフィズムを卒業

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Microsoftがフラットデザインのスタイルに取り組む中、Appleも密かにデザインに関する戦略を練っていた。Appleは、スキューモーフィズムから距離を置く方針を仄めかすと、2013年の夏にリリースしたiOS 7で、完成されたスキューモーフィズムを完全に排除し、よりフラットなデザインを採用した。

Appleは、新しいデバイスとテクノロジーのアーリーアダプターを大勢抱えているため、iOS 7によって、フラットデザインは、たった一晩で、以前よりも知名度が高くなった。

Appleのデザイン美学は、ウェブサイトやアプリのデザインに大きな影響を与えることが多い。なぜなら、大半のデザインはー、Appleのデザインが魅力的であり、現代的であると感じているためだ。Appleがよりフラットなデザインのスタイルに切り換えると、スキューモーフィズムは、一瞬のうちに時代遅れとなり、このスタイルを利用しているウェブサイトやアプリは、デザイン変更の必要性を痛感するようになった。

この傾向は、iOS 7との相性を良くするためにアップデートしたアプリに色濃く反映されている — iOS 7のユーザーがOS全体で見慣れているフラットなデザイン美学に従うようになった。

レスポンシブデザイン

フラットデザインが、ここ数年の間に人気者になった理由として、レスポンシブデザインが発展した点も挙げられる。ウェブに接続するデバイスが増え、様々なスクリーンのサイズやブラウザーの制約を受けるようになり、デザイナー達は、試行錯誤の上導き出された、質感、ドロップシャドウ、そして、固定した画像に大幅に依存したデザインが、小さくなる表示域に合わせて縮小する際に、うまく変換することが出来ない点に気づくのであった。

フラットデザインは、より効率の良いウェブデザインを可能にする効果がある。余分なデザインの要素が存在しないため、ウェブサイトは、スピーディーに読み込まれ、サイズを変更し、コンテンツに合わせて形を作りやすくなる。

フラットデザインは、スクリーンの高解像度化が進み、明確な画像を表示する必要性に迫れられている現状にも有効である。鮮明なボックスやフォントを表示する方が、複数の異なる画像を各種のデバイスや特徴に合わせるよりも、遥かに楽である。

フラットデザインの未来

未来を正確に推測することは出来ないものの、その他の様々なデザインのスタイルが過去に歩んだように(例えば、スキューモーフィズム)、フラットデザインも、いずれ、その役目を終え、新しく、刺激的なデザインに取って代わる日がやって来るのではないだろうか。

デジタル世界では、フラットデザインに対する欠点も指摘されているものの(例えば、クリック可能かどうかを特定する上で必要な視覚的な手掛かりを排除してしまう点)、デザイナー達が、実験、テスト、そして、学習を重ねていくにつれ、フラットデザインは進化し、最終的にフラットデザインを圧倒する新しいスタイルが登場することになるだろう。

フラットデザインの未来を占う手掛かりとして挙げられるのが、Googleの現在のデザインである(主にモバイルアプリ)。Googleのアプリからは、フラットデザイン化の兆候が見られるものの、ドロップシャドウ等の要素を排除するようには見えない。また、今でも、それとなく傾斜を利用している。Googleは、フラットデザインとリッチデザインの長所を有効に活用しているように思える。Googleは、私達がまだ知らない何かを編み出したのかもしれない。

フラットデザインは、新しく、刺激的なスタイルであり、急激に人気が高まっていると感じるかもしれないが、デザインの歴史においては、新しいスタイルではない。スイスデザインとミニマリズムから影響を受けたフラットデザインは、印刷媒体の祖先が、デジタルの世界で生まれ変わっただけである。


この記事は、The Next Webに掲載された「The history of flat design: How efficiency and minimalism turned the digital world flat」を翻訳した内容です。

冒頭コメントで「Appleが採用したから」などと軽口をたたいてしまいましたが、そこに至るコンテキストがちゃんとあったわけですよね、大変失礼いたしました。個人的にも好きなスタイルですが、確かにグラフィックデザインの歴史を見るに、デジタルではその前に主流だった3D風路線がむしろ亜流なわけで、フラットデザインはより深く長い試行錯誤の歴史があるわけですよね。今後のデジタルとの融合による進化がさらに楽しみです。 — SEO Japan [G+]

15種類のブログプラットフォームを分析:あなたにピッタリなのはどれ?

ブログといえば知らない間にWordpressが定番プラットフォームに君臨してしまいましたが、米国を見ると新たなブログプラットフォームが定期的に生まれているようです。今回はそんなブログプラットフォームを15比較紹介した記事をThe Next Webから。次に使うブログプラットフォームや、新規サービスのヒントになるかも? — SEO Japan

2,3年前の兆候では、ブログを書くという技術は、FacebookやTwitterなどのソーシャルネットワークの手によって痛い死に方をするであろうと簡単に推定できた。確かにソーシャルは私たちのオンラインでのコミュニケーションの取り方を変えたが、依然として物事の中心にあるのはブログだ。

実際、ブログを書くのに今ほど適した時はないというのが真実だ。ソーシャルネットワークがオーディエンスを築いてコンテンツを読者に届ける手助けをし、より定評のあるブログやウェブサイトが自分よりも小さなサイトにリンクしたりアグリゲートしたりして、記事を読む訪問者の大群を送り込んでいる。―The Daily Mail aside

しばらく休んでいたブロガーも、新しいホームを探しているブロガーも、初めてオンラインで書くつもりのブロガーも、これから私たちが紹介するのが世の中にあるブログプラットフォームだ:

WordPress: WordPress.com and WordPress.org

WordPressには次の2つの選択肢がある:.wordpress.comドメイン―例:jonrussell.wordpress.com(独自のドメインを使用するために料金を支払うこともできる)―を提供し、制限付きのカスタマイゼーションが含まれた無料のホステッドサービス。または、自分のサーバー上でもっと支配権を持ってWordPressをホストしたり、思う存分テーマを編集したり、コードをハックしたり、好きなだけWordPressプラグインを追加したりすることが可能な完全に自由な.orgバージョン。

簡単に言うと、WordPressは、ブログの父である。このプラットフォームは、Webのおよそ19パーセントの動力源で、4500万回以上ダウンロードされている。

このプラットフォームの中核となる強みの1つは、WordPressユーザーが高機能で強力なプラグイン(機能)を自分のブログに追加したり、新しいレイアウトやデザインでそれを修飾したりすることを可能にする何千ものカスタマイゼーションや微調整を生み出してきたクリエイティブのコミュニティだ。

良い点:カスタマイゼーション、カスタマイゼーション、カスタマイゼーション!

悪い点:幅広い選択肢は、経験の少ないユーザーにとっては混乱を招くことがある―慎重に歩くこと。

判定:今でも最高の選択肢。WordPressは、高機能のウェブサイトを開発しようとしている会社や個人にとっては特に便利だ。

Blogger: Blogger.com

Googleがブログに関して勧めているのが、使い易い無料プラットフォームのBloggerである。始めるために必要なのはGmail/Googleアカウントだけだ。

Bloggerブログは、新しい背景やレイアウトを使って簡単にカスタマイズすることができる。当然ながら、このプラットフォームには、Googleのアドセンス広告プログラムやGoogle+(コメント用)などその他のGoogleサービスがもともと備わっているし、Feedburner(RSS配信用)は簡単に設定できる。

良い点: 使いやすく始めやすい。

悪い点: とりたてて高機能ではなく、Googleと結びつきがある―忘れないように言っておくが、GoogleはGoogle Readerを滅亡させた。

判定: この分野ではあまり人気はないが、Bloggerは、この作者を含め、多くの人がオンラインで初めて書いた場所でもある。そのカスタマイゼーションの選択肢は他のものより劣っているし、レイアウトは新しいプラットフォームと比べると少し時代遅れに見える。

Tumblr: Tumblr.com

ブログ界の寵児、Tumblrは、間違いなく、ブログとソーシャルメディアを組み合わせた最初の主流サービスだった…そして、次第にYahooがそれを購入するために11億ドルをしぶしぶと出すこととなる。

Tumblrは、他のユーザーのコンテンツを自分のTumblrアカウントにリブログできるという気楽さのおかげで、TwitterやFacebookと似たようなユーザーの強力なコミュニティを持つ。それが、このプラットフォームをWordPressのようなものとは異なるものにしているのだ。そして、ユーザー(特に若い世代)は、独自のコンテンツを生み出すよりも自分が好きなアイテムをキュレートするためにTumblrブログに転換する傾向がある。

さらなるメリット:Tumblrはカスタムドメイン名に対応している。また、写真アップロードなどモバイルからの使用が非常に簡単だ。

良い点:Yahoo所有であること―Yahooが購入のために突然舞い降りた時、Tumblrにはほとんどお金がなかった。

悪い点:Yahoo所有であること―YahooのCEO、Merissa Mayerは、Tumblrブログに広告が進出することをほのめかした。

判定:ブログというよりはソーシャルネットワークに近いが、てっとり早く簡単なものを探しているなら良い選択肢だ。私たちは、Tumblrブログをキープしながら別にメインブログを持っている企業が増えていることにも気が付いている。

Medium: Medium.com

もしブログがバーだったなら、たぶんMediumは、今現在最も流行に敏感な場所だろう。Twitter創設者のEv WillamsとBiz Stoneが始めたというだけでなく、それは、ユーザーが他の人の作品を編集したり注釈を付けたりすることが可能な機能を含む‘ソーシャルレイヤー’を持ち、当然ながらTwitterと上手く統合している。

Mediumはカッコいいが、他のプラットフォームと比べていくつか大きな違いがある。一つには、その機能は柔軟性に欠ける。そのネットワーク上で他のコンテンツにリンクする方法は、ライターが立ち去るほどにイライラするのだ。Twitterはグローバルタウンスクエアと呼ばれてきたが、その意味では、Mediumは、人々が興味深いトピックにもっと詳細に手を加えようとする140文字の叫びとカオスとは一線を画している。

このサービスはまだ全ての人に公開されているわけではないが、Mediumは以前から招待者を増やしていて、既存ユーザーは友達にこのサービスへの参加を要請することができる。また、この会社は、Twitterで目にした会話を基に招待者を抽出しているようである。

良い点:自分のコンテンツを大きなオーディエンス(潜在的には)に見せびらかすには素晴らしい場所。

悪い点:ライターにとっては、カスタマイゼーションの欠如と、コンテンツ発見に関するいくつかの問題がある。

判定:Mediumはやってみる価値はあるが、そこで書いている人の多くが、2番目もしくは3番目のブログとして使用している。

Svbtle: Svbtle.com

デザイナーDustin Curtisのブログプラットフォームは、私の意見では、世に出ているあらゆるブログプラットフォームの中で最も巧妙なユーザー体験を持つ。(Svbtleブログを持つ人として話している。)

ユーザーインターフェースは、メモ帳もしくはTo Doリストのような感じで、ちょっとした思い付きを書き出したりアイディアを思い付いたりできる場所になっているが、一方でMarkdownにも対応している。

読者が目にするレイアウトを見ただけでも、その上品さとこのサイトの背景にある考え方が分かる。Svbtleは、見込みユーザーが参加の申し込みをすることを許可していて、あなたはサイト上にリストされたEメールアドレスを介して自分の正当性を述べることができる。

良い点:美しいデザイン。

悪い点:選ばれた数のユーザーにのみ公開。面白いことに、コメントシステムがない―それは良い点でもあり悪い点でもある。

判定:Svbtleウェブサイトは、近々全ての人に公開されると言っているが、現時点では限られた人しか利用できない楽しいブログプラットフォーム。

Quora: Quora.com

人気のQ&AサイトQuoraの機能をここで見ることに驚くかもしれないが、Quoraは2012年1月にユーザーブログを追加したのだ

特定のトピックに関してストーリーを伝えたり知恵を分け与えたりすることを求めているブロガーは、知識を見せるプラットフォームとして、Quoraを便利だと思うかもしれない。投稿はQuoraのタグを使用して分類され―検索可能にするため―、ほんの少しの運と適切なコンテンツがあれば、みんなの目に触れ広く共有される可能性がある。

しかしながら、パーソナライゼーションはなく、Quoraは、ウェブ上の‘ホーム’というよりは自分のライティングや知識を見せる場所に近い。

良い点:興味深い新規コンテンツを吸い上げる力強いコミュニティ。

悪い点:パーソナライゼーションと、個人ブログの‘ホーム’感の欠如。

判定:Quoraブログは、自分のステイタスを高めることを求めているインフルエンサーや、Quoraコミュニティに入りたいと思っている人にとっては興味深いものだ。2番目もしくは3番目のブログとして適している。

Postach.io: Postach.io

人気のメモアプリEvernoteは、そのプラットフォーム内であなたが書いたコンテンツを共有させてくれるが、それは実際にはブログではない。そこでPostach.ioの出番だ。

このブログサービスは、Evernoteに入り込んで、専用のノートブックを使ってEvernoteから直接投稿を書いたり、‘published’、‘page’、‘avatar’のようなキーワードを設定することを可能にしている。単にEvernoteからコンテンツを書くだけでなく、Postach.ioは、コメントエンジンDisqueに接続し、Googleアナリティクスに対応し、カスタムドメインやソーシャル共有、そして面白いことにMarkdownも許可している。

このサービスは、現在ベータ版ではあるが、それらの機能とカスタマイズ可能なテーマの幅広いセレクションがPostach.ioにPosterousのような簡単に書けるブログという感じを与えている。

良い点:軽量で使い易い。

悪い点:限定されたカスタマイゼーション。

判定:ブログシーンにおいては比較的新しいが、サードパーティアプリおよびサービスのEvernoteコミュニティのおかげで、ちょっとした思い付きやマルチメディアが豊富な投稿を書く際には、検討するに値するプラットフォームだ。

Google+: Plus.google.com

Google+はソーシャルネットワークなのか?Googleはそうではないと言っている―同社は、それはソーシャルネットワークよりも広いものだと考えている―そして、このサービスの様々なトップユーザーたちがそこでコンテンツのようなブログを書き、時には素晴らしいエンゲージメントを生み出している。例えば、TNWの貢献者Robert Scobleは、Google+に“自分の未来を賭けること”を選択して、ブログの量を少なくした。

結局のところ、Google+はブログではないが、エンゲージメントを増やすためにそのコミュニティに入りたいのなら、ブログを書くことができる場所だ。近頃では、ほとんどのコンテンツはソーシャルメディアで共有されるのだ。それをソーシャルメディアで始めて何がいけないのだろう?あなた次第だ。

良い点:Google+には強力なコミュニティがある。

悪い点:ブログプラットフォームではないため、カスタマイゼーションもしくはその他の機能がない。

判定:一部の人にとっては十分であるため、選択肢として外すことはできない。

Facebook Notes: Facebook.com/notes

私たちはここで全てのソーシャルネットワークをブログとして扱うというリスクを冒す気はないが、Facebookは、そのNotes機能が基本的にブログプラットフォームであるとう理由からこのリストに追加された。

世界最大のソーシャルネットと繋がったFacebook Notesは、画像、URL、引用のブロックなどの全ての基本機能を使って投稿を書くことを可能にする。デザインと洗練さで賞を獲得することはないが、メッセージを発信するにはシンプルな方法だ―特にあなたがFacebook上に確立されたファンを持っているならば。

良い点:毎月11億人のユーザーがFacebookを使用している。

悪い点:FacebookだけがWebではない。

判定:私たちは、Facebookはもう十分なのだ。それを単なる一つの機能として追加するのではなく、専用のブログ体験を提供することに専念した大量のサービスが存在する時には特に。

SETT: Sett.com

SETTは、エンゲージメントを約束するコミュニティに焦点を合わせた新しいプラットフォームだ。スタイルはMediumとSybtleに似ていて、そのユーザーコミュニティーをベースに、ライターが平均して98%以上多くのコメントと、多くの注目を獲得するのを手助けすることができる。

このプラットフォームは、読者がブログをフォローしたり、似たような投稿やブロガーを見つけたり、お互いにコミュニケーションを取ったりすることを可能にする―読者がブログのトピックについて議論できる‘部屋’もあるのだ。このサイトは、エンゲージメントに明確に焦点を合わせていて、ブロガーがオーディエンスとコミュニティを育む手助けをすることを約束している。

良い点:素晴らしいエンゲージメントと、オーディエンスを見つけるチャンスを自慢にしている。

悪い点:まだ始まったばかりで、他のプラットフォームの機能がない。

判定:この将来有望なプラットフォームは、オーディエンスを確立する手段として投資する価値はあるかもしれないが、エンゲージメントを作ることができるという保証は限られていると感じずにはいられない。結局のところ、優れたコンテンツが読者とオーディエンスをもたらすのだ。

Ghost: Tryghost.org

Ghostはオープンソースのブログプラットフォームで、目標の25万ドルの遥か上の30万ドル近くを資金調達して2013年5月に無事にKickstarterを卒業した

今、このサービスはKickstarterで彼らを支援した人達のみに公開されているが、“2013年夏の終わりあたり”に全ての人に公開すると言っているため、それほど先のことではない。

このプラットフォームは、その上品さと、完全にカスタマイズ可能なシステムでブロガーを“インスパイアする”ことを約束したチームについて、Web上で大絶賛された。それには、“全てのオプション機能、テーマ、プラグイン、このサービスでしか利用することのできないいくつかの追加機能を備えた完全なGhostソフトウェア”、レスポンシブデザイン、“革命的な”ダッシュボードなどが含まれる。

良い点:斬新なスタイルと新しいアプローチをもたらす。

悪い点:今現在は利用できない。価格を含む詳細がまだ伝えられていない。

判定:Ghostはたくさんの人々をワクワクさせ、新しい刺激をブログにもたらすことを約束している。しかしながら、詳細に関してはもうしばらく待たなければならない。

Squarespace: Squarespace.com

Squarespaceは、ビジネスユーザーの間で人気のあるブログプラットフォームだ。ブログを作ってホストすることは単なる一部で、eコマースサイトをはじめとする様々なウェブサイトを作成および管理するために使用することができる。

大部分の他のプラットフォームとは異なり、14日間のトライアルを除いて、無料オプションは存在せず、年間プランで月8ドル以上のコストがかかる。しかしながら、このプランは、クラウドベースのホスティングやメンテナンスを含め、ブログやウェブサイトの全ての要素を網羅している。

良い点:見事にデザインされた、完全に網羅された機能とサービス。

悪い点:価格が高い。明確にブログに焦点を合わせたものよりも、ビジネスサイトを作るのにより適しているかもしれない。

判定:もしあなたがビジネスを持っているのなら、検討すべきだが、もっと小さな規模でブログやサイトを設定するつもりなら、他の選択肢の方が良い。

Typepad: Typepad.com

もう一つのブログの重鎮、Typepadは‘ブログ’が始まった頃から存在している。今日、Typepad上のブログは、毎月8.95ドル以上のコストがかかり、それには一連のデザイン、無制限のストレージ、カスタマーさビスが含まれている。

Typepadは、その安定性を強調している。そして、間違いなくこのプラットフォームは‘独創的な’サービスで、使い易いがWordPressよりはカスタマイズ性が低くパワフルではない。

良い点:設定が簡単、使い易い。

悪い点:無料ではない、制限がある。

判定:Typepadには、カルト的ブロガーSeth Godinを含め、未だにユーザーがいるが、他の選択肢には、独自のカスタムドメイン名を含んだより優れた無料プラットフォームがある。

Posthaven: Posthaven.com

Twitter所有のもと今年ついにWebから姿を消したPosterousの閉鎖から生まれたプラットフォームが、Posthavenだ。

このサービスは毎月5ドルの料金で、基本的にはPosterousの‘ライトブロギング’体験を真似したもので、記事やマルチメディアを簡単かつ迅速に配信することができる。Posthavenのチームは、今後それは買収されたりオフラインになったりすること―Psterousのユーザーが大打撃を受けた2つのこと―は決してないと約束している。

良い点:オフラインになる危険がない。

悪い点:未だ初期段階にあり、他のサービスがすでに提供している機能をいくつか追加している段階だ。

判定:Posterousが好きだった人で、サービスに支払うことは未来の保障を提供するのだということを知って、彼らのブログに投資する準備ができている人にとっては良い選択だ。

アップデート – LinkedInを追加した。

LinkedIn Influencers: Linkedin.com/today/influencers

Webトップのビジネス向けソーシャルネットワーキングサービスは、2012年10月に‘インフルエンサーのためのブログをローンチし、オバマ大統領やRichrd Bransonのような人々を含め150人の著名なビジネスリーダーが登録している。

残念ながら、これを読んでいる人達にLinkedInブログを書く資格がある可能性は低い―これは1パーセントのインターネットユーザーのためのものなのだ。LinkedInがそのソーシャルネットワークをユーザーと企業のためのコミュニケーションプラットフォームへとますます転換していることを踏まえると、いつかは、私たちもそのブログを利用できるようになる可能性が残っている。しかし、それを当てにしないことだ。

良い点:数少ない特権階級のためのプラットフォーム。

悪い点:数少ない特権階級のためのプラットフォーム。

判定:今はまだ、平均的なインターネットユーザーのための選択肢ではない。

最後に、ブログ革命の堕落したヒーローのために記録を残すことにしよう。

Posterous:Posterousは、2012年3月にTwitterによって買収された時には、余命いくばくもないように思えた。この取引は、このサイトの背後にいるデベロッパーの才能を手に入れるために行われたように見えた。その閉鎖を決める運命の日は2月にやって来た。そして、2013年4月30日、Posterousはインターネットを去ったのだ。

Xanga: かつてブログのパイオニアだったXangaは、6万ドルの資金調達をするキャンペーンが目標を達成した後は、生命維持装置につながれたままだ。この会社は、8月後半まで寄付を募っていて、その後、再ローンチする予定だ。死亡記事を載せるのは早すぎただろうか?

LiveJournal:まだ死んではいないが、この元大ヒットプラットフォームは今、ロシアのメディア会社によって所有されたコミュニティベースのソーシャルネットワークだ。

今度はあなたの番だ:このリストで見逃しているものはあるだろうか?あなたのお気に入りのプラットフォームは?その理由は?

コメント欄でその他のサービスをチェックする時間を設け、その後で良いものをリストに追加するつもりだ。

ヘッドライン画像:Shutterstock


この記事は、The Next Webに掲載された「The 15 best blogging and publishing platforms on the Internet today. Which one is for you?」を翻訳した内容です。
記事は昨年後半書かれたものにつき、多少古い情報があれば恐縮です。。とはいえ、今でも十分使える内容と思うので紹介させていただきました。 — SEO Japan [G+]

コンテンツマーケティングの7つの誤解

コンテンツマーケティングのコンセプト自体はかなり普及してきた日本、まだまだ手つかずながら知識だけは十分持っている人も相当数増えてきたと思います。ただ同時に考え方だけが先走りしており結果的に勝手な誤解を産んでいることもまたある模様。今回はThe Next Webからそんなコンテンツマーケティングに関する誤解を解くべき記事を。 — SEO Japan

problem solving solution

ブライアン・ホニグマンは、マーケティングコンサルタント、フリーランスライター、そして、ソーシャルメディアのヘビーユーザーである。この記事は、もともとPopdittoに投稿されたものである。

コンテンツマーケティングは、オリジナル、または、収集したコンテンツを介して価値を与えることで、既存の顧客、そして、顧客候補とのつながりを構築する効果が見込める。

コンテンツマーケティングへの関心が、ここ数年間で大幅に高まり、自称エキスパートの人達が、うまくいく取り組み、そして、うまくいかない取り組みに関して、矛盾するアドバイスを贈る事態が発生するようになった。

ContentMarketingMythsPopditto 730x730 7 content marketing myths debunked

Yehyon Chung作 Poptip

そこで今回は、特に浸透している7つの誤解、そして、その裏にある真実を解明していく。

1. 質と量を両立させることは不可能

作成するコンテンツに関して、質と量のどちらが重要なのか、必ず議論が起きる。 どちらか一方を選ぶのではなく、対象市場で求められる一定量まで有益なコンテンツを作成することに、より多くの資金と人材を割くべきである。

2. ソーシャルメディアは成功の唯一の目安

マーケティングチャンネルとしてのソーシャルメディアは、コンテンツの接触範囲を拡大する上で、そしてオーディエンスに支持されるコンテンツのタイプに関して貴重なフィードバックを得る上で、極めて効果的である。

しかし、成功の判断基準はソーシャルメディア以外にも存在する — サイトに初めてアクセスするビジターの増加、そして検索エンジンのランキングの改善は、ソーシャルメディアでの高評価およびフォローの増加を凌駕する、重要な目安である。

3. 現在の出来事に関連するコンテンツを作成せよ

現在の出来事に関連するコンテンツを作成すると、確かに良い成果を得られるものの、すべてのトレンドや出来事が自分の事業に関連しているわけではない。適切な背景を見出す試みは、コンテンツの成功を判断する際に特に重要な要素の一つとなる。

コンテンツを作る前、またはコメントを残す前に、アカデミー賞やスーパーボウル等の大々的に報じられているイベントが、自分のビジネスの利益に関連しているかどうかを判断するべきである。関連していると判断した場合のみ、継続中の会話に参加するように心掛けよう。

4. 長文形式のコンテンツは時代遅れだ

長文のコンテンツは健在だが、マイクロコンテンツの成長が著しいため、効果はなくなったと誤解してしまう人がたまに現れる。

長文のコンテンツは、適切なコンテキストの中で提供すれば — 例えば、企業のブログでは、レポート、eブック、または、記事等 — 短文のコンテンツと比べて、同じぐらい(または、それ以上に)効果的に反響する。長文のコンテンツを活用する際に最も重要なことは、プラットフォームのオーディエンスが長文のコンテンツを期待しているチャンネルで、配信、もしくは掲載する点だ。

5. ブログのコンテンツの作成は不可欠

コンテンツマーケティング戦略にとって、ブログは重要である。なぜならブログは、オーディエンスと定期的にコミュニケーションを取ることが出来るためだ。しかし、その他のタイプのコンテンツを戦略に盛り込むことも、同じぐらい重要である。

視覚的なコンテンツ、インフォグラフィック、レポート、eブック、ユーザーが作ったコンテンツ、動画、プレゼン、GIF、マンガ、ミーム、オリジナルのデータ、ポッドキャスト等は、従来のブログの記事に代わるコンテンツであり、適切なオーディエンスに接触する上で役に立つ。

6. 真面目で、素晴らしいコンテンツを作らなければならない

すべてのコンテンツで真面目なトーンを採用する必要はない。なぜならビジネスや業界によっては、オーディエンスは、様々なタイプ、またはトーンを望んでいる可能性があるためだ。ユーモア溢れるコンテンツ、あるいは風変りなコンテンツは、消費者に与えるメッセージに深みと多様性をもたらす。

また、毎回素晴らしいコンテンツを投稿する必要もない。 作成するコンテンツは、ストーリーを伝え会社にとって重要なトピックを考察する大きなメッセージの一翼を担っているべきである。

7. コンテンツマーケティングを行う目的はリードの生成とセールスの獲得のみ

コンテンツマーケティングは、最終的にセールスとリードを増やす可能性がある。しかし、既存の顧客、顧客候補、そして顧客と関わりのある人達の間で、親近感、好感度、そして信頼感を築くことが最も重要な目的である。

コンテンツを提供する取り組みを、収益を増やすためだけの取り組みだと考えると、オーディエンスにとって最高のメッセージを作る上では、効果的ではない。顧客にとって有益な情報に焦点を絞り、適切なコンテキストで、適切な量の良質なコンテンツを提供するべきである。

試行錯誤の末、どのようなコンテンツマーケティングの誤解に気づいただろうか?コメント欄で意見を発表してもらいたい。

画像提供元: alphaspirit/Shutterstock


この記事は、The Next Webに掲載された「7 content marketing myths debunked」を翻訳した内容です。

誤解というか、少しでもコンテンツマーケティングの理解を深めればどれもわかりそうな内容ですが、実際まだまだ重要性は認識していても何も手を付けられていない方も多いでしょうし、多少の参考になればと。個人的には妙にコンテンツマーケティング(インバウンドマーケティング含む)を大きく構えすぎずとも、とりあえずまずは始めてみることが大事とは思いますけどね。ユーザーとの関係性を構築するための、最終的にリードにつなげるための、入念なシナリオ設計から始める、などは後で良い気もします。とりあえずユーザーが困っていそうな関連トピックをプロとしてブログで週1回記事にするとかでも良いんじゃないでしょうか。1年我慢してやればそれでも50記事ですからね。いずれにしても短期で圧倒的な効果が出るわけじゃありませんし、中長期的に気長に取り組んでいくことが大事かと思います。 — SEO Japan [G+]

13人のスタートアップ起業家が教えるUXデザインのベストプラクティス

最適なUX(User Experience)、ユーザー体験を提供することはスタートアップにとってサービスの普及できるかどうかの死活問題。今回はThe Next Webが今をトキメク夢と才能に溢れる若き起業家たちに、自身の経験から「スタートアップにとって」最も重要と思われるUXのアドバイスを提供してもらった記事を。 — SEO Japan

UXを改善してユーザーを最優先に扱うことについては色々な話があるが、最高のユーザー体験に本当に必要なものは何なのだろう?私は、13人の優秀な起業家たちにそれぞれのお気に入りのベストプラクティスを共有するよう頼んだ。特に、体験よりもFlashに焦点を合わせる傾向のある新しいスタートアップ向けに:

新しいスタートアップが見落とすべきではないUXデザインのベストプラクティスを1つ挙げるとしたら何ですか?

彼らの超実践的なアドバイスは以下の通りだ:

1. 行動喚起
新しいスタートアップは、価値命題が明確になるようにランディングページを簡素化することによって、リードを集めることに重点を置く必要がある。

- Patrick Curtis, WallStreetOasis.com

2. リード生成

私が見てきた多くのスタートアップ企業は、“綺麗な”ウェブサイトを作ることに焦点を合わせて、ユーザーにとっての実際のゴールに焦点を合わせることができていない。大抵の場合、これがビジネスのために新しいリードを獲得することに成功させるはずだ。必ず、サインアップする魅力的な理由と、とても分かりやすいステップを用いた強力な行動喚起を用意し、新しいリードを育てること。

- Patrick Conley, Automation Heroes

3. 一貫したナビゲーション

製品全体において一貫したナビゲーションを持つことがカギだ。退屈もしくは繰り返しのように感じるかもしれないが、それによってユーザーが迷子になるのを防ぐのだ。

- Adam Lieb, Duxter

4. フォント

フォントは、大部分の人が読める大きさになっていることを確認すること。文字のポイントは小さすぎるよりは大きすぎる方が良い。ArialなどのWebに対応したフォントを使用し、色も読み易いものにすること。大文字は控えめに使用する。最後に、あまり多くのフォントを使用しすぎないこと。一貫性を保つようにするのだ。

- Nicolas Gremion, Free-eBooks.net

5. フォグ式消費者行動モデル

どんな新規スタートアップにもバッチリと合うベストプラクティスは、フォグ式消費者行動モデルを理解することだ。一言で言えば、ユーザーが望ましい行動を示すためには3つの要因が一体とならなければならない:何かをする動機、それをする能力、そして、潜在力を動力学的相互作用へと転換する瞬間を提供するうまく配置されたトリガーだ。もしくは、数学用語では、B=matだ。

- Danny Boice, Speek

6. ゲストアカウントでの支払い

訪問者が製品またはサービスをゲストとして購入できるようにすることは、モバイルデバイスからの購入を推進する1つの方法だ。スマートフォンとタブレットにはキーボードがあるが、登録したりログインしたりすることは、時間もかかるし入力する手間もあり、小さな画面上では面倒なことがある。

また、アカウントを確認しなければならない場合には、ユーザーが登録を完了する可能性は低くなる。既存のアカウントで登録もしくはログインすることは可能だが、それを要求しない設定がベストだ。特に、一度限りの客は、このオプションが利用可能な時にはその容易な支払いに感謝するだろう。

- Jay Wu, A Forever Recovery

7. ゲーミフィケーション

ゲーミフィケーションは、今日のUX/UIではホットな言葉だ。自分のサイトをゲーム化するチャンスがあるなら、それは採用するべきベストプラクティスの1つだ。なぜなら、ユーザーは競争や達成感を好むからだ。バーチャルのバッジやポイント、その他サイト上におけるゲーム化したアクティビティは、ユーザー保持とサイト滞在時間を向上する傾向がある。ゲーミフィケーションは、企業が効果的にユーザーインタラクションに関するメトリクスを追跡して、斬新的に改善することも可能にする。

- Doreen Bloch, Poshly Inc.

8. レスポンシブデザイン

最近私は、ノートパソコンであろうとタブレットであろうとモバイルデバイスであろうと、ユーザーに素晴らしい体験を提供するレスポンシブデザインを作るために、自分のウェブサイトを見直した。モバイルトラフィックが多くのウェブサイトにとって大部分を占めるようになると、自分のデザインがきちんと反映されることを確かめるのがとても重要だ。

- Natalie MacNeil, She Takes on the World

9. 素早い案内

大部分の人は、自分が求めているものかどうかを知るためにほんの数秒しかWebページに滞在しない。彼らは、自分が欲しいものが欲しいのであり、それを今欲しいのであり、彼らを正しい方向へと導くのにあまり多くの時間をあなたに与えてくれない。だから、デザインをシンプルにして、人々をコンバートさせるための力強い明確な行動喚起に焦点を合わせるのだ。

コンバージョンのプロセスを始めたなら、彼らが迅速かつ簡単に始められるようにすること;いつだって詳しい情報は後で得られるのだ。入力が必要な長いフォームや、プライバシーの問題や、セキュリティの懸念は、あなたがして欲しいことを人々がする妨げになるかもしれない。整合性を獲得するというコミットメントを得るのだ。Get commitment to earn consistency.

- Andy Karuza, brandbuddee

10. テストすること

私たちは、“リーンスタートアップ”の手法に従っている。それは、構築し、測定し、学習することを意味する。UXデザインについて100%正しい考え方は存在しない。大切なのは、エンゲージメントと、あなたの会社のファネルを通して人々を適切に導くことだ。適切なUXを構築することは、科学というよりはアートに近い。

リーンなやり方でUXにアプローチすることは、素早く学び、失敗し、イテレートすることを可能にする。ユーザーが求めることを自分は知っていると仮定するべきではない。彼らには、あなたに伝える方法を与えるべきだ。

- Mitch Gordon, Go Overseas

11. フィードバック

ユーザーを中心としたデザインとは、ユーザーのニーズにこだわること、フィードバックがデザインプロセスの全てのステップを推進しているのを確かめることである。適切なフィードバックのためにできる限り早い段階で顧客の目にワイヤーフレームとモックアップを触れさせることが、一番のプライオリティだ。仮定を基にした努力は最小限にしたい。

醜く未完成のコンセプトを見せることを恐れないこと;あなたは、できる限りすぐに、そしてできる限り頻繁に、ユーザーをデザインプロセスに取り入れたい。何であれ、デザイナーが実際のユーザーに寄り添っているようにすること。耳を傾け、たくさんのメモを取り、探求好きになること。このフィードバックのROIは莫大だ。

- Mike Cuesta, CareCloud

12. 顧客を理解すること

顧客と本当に話をする。あなたの製品、アイディア、サービスを売り込もうとしないこと。ニーズがある場合は顧客の意見を聞き、それがどのように満たされるのかを理解することだ。スタートアップは“私が作ったこのカッコいいものを見てあなたはどう思う?”から始まることが多い。そのアプローチの中では、データはすぐに汚される。

そうではなく、スタートアップは、まずはターゲット客を理解して、余白にフィットする製品とサービスを築くことを目指さなければならない。

- Eric Holtzclaw, Laddering Works

13. 異なるモニターでテストすること

UX担当者にとっては、多くのチームメンバーが使っている27インチのThunderboltディプレイと同類の大きなモニターを使って作業するのが一般的だ。しかし、そのような“シネマ”ディスプレイを持たないノートパソコンやタブレットやPCでユーザーが体験するものは、全く異なる。私たちは、自分たちのソフトウェアやあらゆる新機能を世界に送り出す前に、それらが複数のスクリーンでテストされたことを確認しなければならない。

- Jim Belosic, Pancakes Laboratories/ShortStack

Young Entrepreneur Council (YEC)は、世界で最も有望な若い起業家から成る招待制の組織だ。最近YECは、Citiと共同で、無料のバーチャル・メンターシップ・プログラム#StartupLabをローンチし、ライブビデオチャットや専門家のコンテンツライブラリやEメールレッスンを介して、何百万人もの起業家が事業をスタートして成長させるのを手助けしている。

Image credit: Thinkstock


この記事は、The Next Webに掲載された「13 UX design practices startups shouldn’t overlook」を翻訳した内容です。

一人一人個別の意見ではありましたが、全体を通して読むとどれもUXを高める共通のアドバイスとして納得できるものだったと思います。成長しなければ存在自体が危うくなりかねないスタートアップだけにユーザーをUXの不十分さから取り逃がすことはできるだけ避けたい状況なわけですが、もちろんスタートアップ以外の企業にも十分役立つ内容でもありました。– SEO Japan [G+]

スタートアップのCEO&チームが抱える不安を克服する正しい方法

「スタートアップ始めました。」そんな台詞がかつて以上に普通に飛び交うようになってきた日本のネット業界。会社を始めることは誰にでもできますが、それを起動に乗せ長続きさせることはまた別問題。特にスタートアップの立ち上がりの過程では、経験の少なさや不確定な未来も含め、社長はもちろん、チームのメンバーも不安な気持ちを常にどこかに持っていることでしょう。そんな不安を少しでも減らし、日々の努力を成功に導いていくための具体的なアドバイスをThe Next Webの記事から紹介。 — SEO Japan

uncertainty
著者紹介: デニス・デュヴォシェルは、オンラインコラボレーションツール、TwoodoのCEO & 共同創設者である。

私達が立ち止ったところで、変化は収まらない。外部の力により、ランダムな出来事がシャッフルされ、その結果、不安になり、異なる状況へと私達は向かっていく。混乱を特定し、その結果に応じた行動を取る能力が、困難を乗り切る原動力となる。

IT、SaaS等、イノベーションのレベルの高い業界で、仕事をしたことがある方には、私の言いたいことが分かってもらえるはずである。あるいは、様々な方向に引っ張られた経験がある方も、理解してくれるのではないだろうか。

変化を受け入れるのではなく、変化に逆らう行為は、破滅をもたらすと「分かっている」ものの、時間を割いて、様々なソリューションを試そうとする人は全く見当たらない。私達は、変化する、または、変化させないため、制御することが出来ると確信するモノ — つまり、自分達の考え方、そして、取り組み方 — にしがみつく傾向が見られる。

「領域、または、目的地を把握していない状態で、理性的に動くのは、理性的とは言えない。」

エドワード・ウェバー: ウィンスコンシン大学 1984年E

 How to deal with uncertainty: The entrepreneurs dilemma

起業家が、対処する必要がある不安は2つに分けられる: 戦略上の決定を下す際の不安、そして、チームを管理する上での不安である。

実用的なアドバイスと余計なアドバイスにも分けることが出来るが — 両者は持ちつ持たれつの関係である。そこで、この記事では、双方のタイプの不安について、考察していく。

パート 1: 戦略的な決定に関する不安の管理

スタートアップでは、問題を解決し、イノベーションを追求することが至上命題である。そのため、不安があって当然である。持っている知識を活かすことで、この不安を軽減することが出来る。その上で鍵を握るポイントを挙げていく:

  • 起業家の知識と経験
  • チームの知識と経験
  • ネットワーク
  • メンター
  • 利用可能な公開されている情報源(オンラインコミュニティ、イベント等)
  • 有料で得ることが可能な情報
  • 過去のケーススタディ

チーム内の知識の格差を解消する取り組みも、不安に打ち勝つ上で効果がある。そのための条件を挙げていく:

  • 情報を出し惜しみしない
  • チームメンバー全員が、お互いにアクセスすることが可能な状況、メンバーのコミュニケーションが取れている状態(クラウドのコミュニケーションのソリューション、ソーシャルコラボレーションツール等を介して)
  • 可能な場合、分野間のトレーニングと学習
  • テスト

問題は毎日のように起業家の前に現れる: バグが出現し、ゲスト投稿の要請が断られ、デザイナーに子供が産まれたため、仕事が出来なくなることもある。この手の問題には、2通りのアプローチが考えられる(ミランのボッコーニ商業大学 アンジェロ・ディティジョ教授が指摘):

1) ゴミ箱アプローチ

ゴミ箱にすべて投げ込み、その後、ゴミ箱に手を突っ込み、たまたま手が触れた問題を解決する。

これは、思いがけない発見をもたらす効果があり、想像以上に素晴らしいアイデアが生まれることもある。また、四六時中、問題に飛び付き、真正面からぶつかっていくため、問題が溜まることはない。確かに忙しくなるが、生産的だと言えるだろうか?

2) コアの問題を調査するアプローチ

ゴミ箱アプローチを採用して、ランダムに問題を解決するのではなく、根本的な問題を特定する努力をして、他の問題は捨てる。

根深い構造上の問題がある場合、このアプローチは役に立つものの、問題が完全にランダムな類のものであったら、時間の無駄になる。しかし、長期的な視点で考えると、このアプローチの方が確実に優れており、一回で解決することが可能な、繰り返し発生する軽率な問題を廃絶することで、生産性を高める効果が見込める。

「業界内の変化する要素を確認し、当該の要素の状況を特定することで、マネージャーは状況を判断することが出来る。」

科学的なメソッドを用いる手もある: a) 観察する b) 質問をする c) 仮説を立てる d) 実験を行う e) 仮説を受け入れる もしくは、f) 仮説を否定し、新しい仮説を試す。

これから紹介する手順は、ウィスコンシン大学のエドワード・ウェバーが考案した手法からアイデアを得ている(1984年に発表された論文):

ステップ 1:不確定要素を特定する

1) 経験、そして、業界において妥当な不確定要素を選ぶ。

例: ユーザー維持率

2) この不確定要素は、論理的に裏付けられている必要がある(ソートリーダー、業界の専門家、学術論文等、業界において妥当な存在に支持されている)。

例: デイブ・マクルーア氏の顧客維持に対する効率的なアプローチ

3) 不確定要素のデータを集めることが出来る ? これはツールやその他の利用可能なリソースに左右される。

例: グーグルアナリティクスを使って、ビジターが去るページを特定する。

4) 選んだ不確定要素を、他の不確定要素と組み合わせて、優れた不確定要素としてまとめ、要素の数を減らすことが出来るかどうか検討する…こうすることで、状況に対する根本的なパターン、および、関連性の見解を得ることが出来る可能性がある — そして、最終的にこの見解からソリューションが導かれる。

例: Mixpanelでイベントのファンネルを作成する。

5) 不確定要素は、自分だけでなく、他の従業員も分かるようにしておく。さもなければ、不確定要素の妥当性や重要性を伝えることが出来なくなる。

ステップ 2: 目標を特定する

不確定要素を選択したら、会社の目標の観点から、不確定要素を考察する必要がある。不確定要素の理解は、上述した知識のリソースに左右される。目標の観点で結果を考え、ギャップを特定する — ギャップには、次の条件が課される:

a) 解決することが可能であること

b) チーム/マネージャーが解決する意思を持っていること

要するに、上の例では、維持率を改善するためのリソースを持っているか、そして、維持率の改善は、ビジネスにとって優先課題かどうかを考える必要がある。

ステップ 3: 条件は適切か?適切ではないなら、条件を無効にする条件を作り出すことは可能か?

戦略から有益な成果を得るには、適切な条件が必要になる。これは最も不安な要素だと言えるだろう。計画を成功に導く上で、どのような条件が妥当か特定してもらいたい。条件を無効にする条件を作ることが出来るまで、他の不安は忘れて構わない。

不確定要素が目標にどのように影響を与えるのかが分かると、ビジネスを成長させる最善の方法を特定しやすくなる。より相応しい製品/マーケットを見つけることが出来るようになり、また、目標を達成する上で効果のない行動を避けることが可能になる。

パート 2: スタートアップチーム内の不安

何もかも熟知しているわけではないなら、そして、出来事や物事がその他の出来事や物事とどのように収支、または、分岐するのか分からないなら、不安は存在する。不安の管理においては、不安な状況でチームに前向きな影響を与えることが最も重要であり、チームに対する統制の強化は解決策にはならない。

残念ながら、後者を重要視するスタートアップが後を絶たない。一番恐ろしい不安な状況は、オプションを選ぶ前に、オプションをテストすることが出来ない状況である — しかも、すぐに選択しなければならない。

53315529 730x486 How to deal with uncertainty: The entrepreneurs dilemma

ステップ 1: 目標の特定(「これからどこへ向かおうとしているのか?」)

会社がどのようなビジョンを持つのかを特定することは、重要な目標である。これは、サブの目標から、大きな目標を達成する上で必要な小さなタスクに分割することが出来る。

サブの目標への道が提示されると、「大きな目標」は現実的に見える。すると、不安に対するネガティブな感情を抑えることが可能になる(たとえ不安自体は残っていても)。

ステップ 2: 目標を達成するために取るべき手順を評価する(なぜこの道をたどるのか?)

リソースの認識、そして、制限、さらには、適切な条件を特定する力が、目標へ向かうステップを形成していく。それぞれの選択肢を守り、些細な要素や注意をそらす要素をプロセスから排除することが出来る。不確定要素の知識を提示することで、チーム内の不安を低下させる効果が見込める。

ステップ 3: 最も重要な目標への道に代わる、不測の事態の際に進む道を把握する(「高速道路が閉鎖された場合、どの道を代わりに走ればいいのか?」)

例を用いて考えてみよう。顧客の獲得は、スタートアップの主な目標の一つである。 これは避けることが出来ない道である。この目標を達成する上で、様々なルートが考えられる。そこで、基本の戦略から望む成果を得られない場合の最善の代案を策定しておくと良い。

このような重要な目標に対する勢いを失わないためにも、次善策を用意しておくべきである。代案を用意しておくと、不安を弱めることが出来る。たとえ一時的ではあっても、頼りになる不測の事態の計画によって、チームも勢いを保つことが可能になるためだ。

ステップ 4: ポジティブに正直な姿勢で不安を表現する(「確かに人生は予測することが出来ない。しかし、出来るだけ準備を整えることは出来るはずだ」)

ポジティブに不安を表現する — チームメンバーを絶望させるのではなく、希望を抱かせるように不安を伝えるべきである。不安は至る所に存在する。この世は混乱に支配されている。今までもそうだし、これからもこの傾向は変わることはないだろう。

しかし、混乱する状況への適応能力によって、人間は成功を収めてきたのだ。不安へのリアクションが、イノベーションやアイデアを毎日生んでいる。いずれにせよ、予想される不測の事態は、現実の出来事よりも遥かに深刻であることが多い。不安を受け入れることで、不安への恐怖心を弱めることが出来る。

ステップ 5: まとまりのあるステップに活動をまとめる(「次にどのタスクに着手すればよいのか?」)

とりわけタスクを管理可能なグループに分割している場合、タスクをコントロールすることが出来る(弊社の製品、Twoodoがここで役に立つ)。タスク Aが捗らなくなったら、その他のタスクに着手するべきである(必ず他のタスクが存在する — ただし、当面の目標に関連しているタスクを選ぶ必要がある)。

また、コントロール、または、管理を強めると、不確定要素に対処するチームの能力を低下させてしまうことを理解しなければならない。不安をコントロールするため、チームから決定する権限を排除してしまうと、士気が落ち、不安を高めるだけである。自由を与えるべきである。

ステップ 6: 仲間を頼りにする…ほどほどに

スタートアップのCEOは、皆、同じ状況に身を置くことになる。現在、大勢のスタートアップのCEOが存在する。そのフラストレーションを理解する人達に聞いてもらうと、ストレスを軽減することが出来る。また、難しい状況で、アドバイスを求めると良い。

ここでは、適度な量のアドバイスを得ることが重要である — 同じ課題に関するアドバイスを何度も求めるべきではない。他人に頼り過ぎると、過剰な量のソリューションが集まり、決定する能力にマイナスの影響を与えてしまう。反対に、あまりにも頼る人が少ない場合、限られた範囲のアイデアしか得られなくなる。

最終的に、様々なアドバイスがある中で、自分の会社にとって、正しい道を見極める直感に頼るべきである。適度な人数から、あるいは、時間を決めて、アドバイスをもらうように心掛けよう。決断力が重要である。間違えたとしても、どれだけの影響を受けるのだろうか?思っているよりも遥かにダメージは小さいかもしれない。

ステップ 7: 重要ではないなら、問題ではない

実現する目標を明確に特定したら、この目標以外は全て重要ではなく、頭から取り払うべきである。残しておいても、集中を妨げるだけである。無意味な推測は、架空の問題をもたらす。

目標達成に貢献しない、時間を浪費する心配事を排除すると、不安の軽減につながる。自ら問題を作るべきではない。

写真の提供元: Shutterstock/Alena Hovorkova


この記事は、The Next Webに掲載された「How to deal with uncertainty: The entrepreneur’s dilemma 」を翻訳した内容です。

私も懲りずに相変わらず様々な新規事業や会社を立ち上げていますが、チームメンバーの不安をいかに克服しプラスのエネルギーに転じていくかということについては常に悩みどころではありますし、この記事の後半にある整理された対処法は中々に参考になる点がありました。「ポジティブに正直な姿勢で不安を表現する」というのは良い言葉ですね。「確かに人生は予測することが出来ない。しかし、出来るだけ準備を整えることは出来るはずだ」私も努力すればいつか必ず成功すると信じられる歳でもありませんし、だからこそ、常にできる限りの準備はして新規事業に取り組んでいきたいものです。 — SEO Japan [G+]

2014年のヨーロッパのスタートアップ業界を大予測

世界で盛り上がるスタートアップシーン、日本に情報が届きにくいヨーロッパ方面でも(一部のゲームメーカー除く)盛り上がりを見せているようです。今回は、2014年のヨーロッパのスタートアップシーンを予測する記事をThe Next Webから。 — SEO Japan

2014

ポール・ジョゼファクは、イノベーションラボ、Liquid Labsの共同設立者であり、業務執行取締役を務める。また、元ベンチャー投資家でもある。


過去12ヶ月間、ヨーロッパのテクノロジー業界は、とても有意義な時間を過ごした。

ベルリンは、ヨーロッパ大陸にテクノロジーの波を送り込む中心地となり、投資家、起業家、そして、テクノロジーの専門家を「シリコンアレー」へと導く役割を果たしてきた。ロンドンは、ベルリンの成功を凌駕し、シリコンラウンドアバウトには、スタートアップ、インキュベーター、そして、アクセラレータが、爆発的に増加した。Tech City UKによると、今年のロンドンのテクノロジー業界は、雇用が27%増加し、テクノロジースタートアップの数は76%増加していたようだ。

投資家は、安定したスタートアップ、そして、多くの新たに立ち上げられたビジネスに対して、シードの段階で多額の投資を行い、熱狂的な雰囲気を後押ししていた。FinTechでは、11月だけで、74件の大きな取引があった。昨年は、M&Aの取引も盛り上がり、米国の投資家がヨーロッパの市場に戻って来た。

テクノロジー、メディア、そして、電気通信の領域の取引は、過去6年間で最も多く、トップ 10の取引のうち7点がこの領域に集中していた。米国では、フェイスブックとツイッターを筆頭に、テクノロジー企業に対してIPOの門戸は開かれており、やがて、ヨーロッパでも安定した、ベンチャーベースの会社にIPOのチャンスが巡ってくることを期待している。

2014年は諸刃の剣

2013年は、ヨーロッパの大半のテクノロジー企業にとって、飛躍の1年であったと言えるものの、この成功が、2014年には、新たな起業家に対して、諸刃の剣のような影響を与える可能性がある。とりわけ、初めて起業する際、投資家から注目を集める難しさは、大きな脅威になるはずだ。この現象の原因を幾つか挙げていく:

  • まず、マーケットに参入する新たなテクノロジースタートアップの数が大幅に増え、新たな投資の供給のペースを上回る。
  • 次に、ヨーロッパのテクノロジー業界は、今まで以上に成熟した結果、ハードルが上がり、ベンチャーキャピタルを獲得するために、より堅実で、念入りなコンセプトを提供しなければならない、と言うプレッシャーが新人の起業家に襲い掛かる。
  • また、2014年は、東ヨーロッパからの競争が強まると予想される。ポーランドやハンガリー等の東欧諸国は、ベンチャーキャピタルの領域で頭角を現し、並外れた才能を持つエンジニア達が控えている。また、ルーマニアやブルガリアの現在の規制が緩和されれば、さらに競争は激化する。

ベンチャー投資家にとっては、選択肢が非常に多いことになる。つまり、新人の起業家は、目立つために、ずば抜けて革新的なコンセプトを提示しなければならない。現実として、ヨーロッパでサービスを模倣して、米国のインキュベータに売ることは遥かに難しくなるため、「模倣時代」は幕を閉じることになる。この最短ルートは閉ざされるため、クローンを作る魅力は大幅に減る。

新人の起業家には、3D印刷、そして、セマンティックウェブ等の一部の領域は、大半の投資家にとっては、今でも「趣味レベル」と見なされており、その結果、ベンチャーキャピタルを説得して、資金を引き出すことは非常に難しい点を理解しておいてもらいたい。

2014年の全体像を考慮すると、スタートアップを構築するコストが、さらに低下する可能性が高い点は、テクノロジー業界にとって朗報と言える。しかし、一般のM&Aの評価額もまた低下する。なぜなら、早い段階で退くスタートアップが増えるためだ。起業家にとっては、今でも十分に魅了的だが、ベンチャーキャピタルの感情にマイナスの影響を与えてしまう可能性がある。

革新的な企業

企業によるイノベーション、– 社内のイノベーションラボ、内部のチーム、または、インキュベータを介して — も2014年の展開に影響を与えると見られる。革新的な製品やサービスを開発する企業が増えるにつれ、スタートアップがローンチ直後に買収される件数は、少しずつ減っていくだろう。

投資家、そして、起業家にとっては、機会、難問、そして、健全な競争に満ち溢れた1年になる。その一方で、マーケットは成熟し、さらに、新たなスタートアップが続出する。その結果、投資家の注目を集めることが難しくなるため、大きなプレッシャーが、新人の起業家に押し寄せる可能性が高い。

成功を収めるためには、今までなかったものを提示する必要がある。しかし、投資家は、無線操縦の飛行機等の実証されていない分野への投資には、大方、慎重な姿勢を維持している。他方、積極的なベンチャーキャピタルが増え続け、最高の取引を巡る争いは激化し、強力なスタートアップのファウンダーには交渉を有利に進められる力が与えられる。

イメージ: Shutterstock


この記事は、The Next Webに掲載された「Why 2014 will be a tough year for first-time tech entrepreneurs in Europe」を翻訳した内容です。

「今までなかったものを提示する必要がある」とはいえ、「無線操縦の飛行機」や「3D印刷」、「セマンティックウェブ」等の早すぎる?分野への出資は難しい、と。ま、どこでもそんなものではありますが。。。、新人起業家にはハードルが高くなる、という趣旨の記事でしたが、それだけスタートアップ業界が盛り上がっているということで、今年も何かヨーロッパ初の熱いスタートアップが飛び出してくるのでしょうか。 — SEO Japan [G+]

ソーシャルデータを使って面白いことができるアプリ&リソース20選

タイトルのままな記事なのですが、意外と知らなかった秀逸なサービスが多数紹介されているので思わず翻訳してみました。ソーシャルサービス系APIやビジュアライゼーションのヒントにもなりそう。 — SEO Japan

近頃、プライバシーの懸念と言論の自由の制限をめぐって繰り返し発生する話題が理由で、ソーシャルメディアが悪い評判を得ているようである。もちろん、それは理解できることだ。FacebookやTwitterのようなプラットフォームは、多くの人にとって、大人数とコミュニケーションを取る主な手段であり、私たちに関する大量の情報を集めてきた。これらの詳細情報は、私たちの日常生活や個人的信念についてたくさんのことを明らかにすることができるため、そのデータを使って何をするのかが重要だ。

しかしながら、それは必ずしも、あなたに怪しいデート広告を売りつけたり、ネコ動画を見るあなたの習慣を政府にスパイさせることが全てではない。以下のリストは、巧みなビジュアライゼーションから賢い企業まで、あなたの情報を使って素晴らしいことをする20個のアプリとリソースをまとめたものだ。

Wolfram Alpha Facebook Analytics

Wolfram Alphaのパワフルな計算エンジンは、その数学的な優れた能力でよく知られているが、最近では、あなたのFacebookアカウントの徹底分析をする能力も手に入れた。これが、あなたが投稿した近況の数や、あなたの友達の年齢分布や、最も人気のあるあなたの写真など、膨大な量の情報を提供する―その多くが、洗練された小さなグラフおよびその他の視覚物で提示される。

私たちのお気に入りは、使用頻度によってあなたが書いた言葉を測定してきちんと整理する‘Word Cloud’だ。

- Wolfram Alpha

Facebook Graph Search

スタンドアロンアプリではないが、Graph Searchは、あなたとあなたの友達について集めた全ての写真と情報を活用しようというFacebookの試みだ。確かに、このツールはFacebookストーカーがストーキング行為をするのを簡単にしているという非難を受けてきたが、その一部の機能の賢さは否定し難い。

“私の友達が好きなレストラン”から“私がタグ付けされた写真”や“The Next Webとチョコレートが好きな人”に至るまで、様々な種類のクエリを入力することができる。

- Facebook Graph Search

Friendwheel

これもまたデータをビジュアライズするアプリだ。Friendwheelは、あなたのFacebook友達の中で誰が誰を知っているかの全体像を教えることを目的としている。各コンタクトはサークル上に点で表され、点と点を交差する色つきの線で繋げる。私たちは様々なソーシャルサイクルの一部である傾向があるため、あなたは、先のパターンから浮かび上がる種々のネットワークグループを目にすることになるだろう。

- Friendwheel

Mentos Fresh News

有名人の気分になって自分がニュースに出るのを見たいと思ったことはないだろうか?Mentos Fresh Newsは、あなたがそれをする手助けをすることを目指している…ある意味。このウェブツールは、あなたのFacebookアカウントにリンクして短いニュースフィルムを作る。そこでは、偽のキャスターが、あなたのFacebookタイムラインを介して共有された情報を基にあなたのソーシャルライフとバイオグラフィに関するアップデートを読み上げる。その“レポート”は、バカらしいものから下品なものまで多岐にわたり、あなたの写真やあなたが訪れたことのある場所などをコメントに巧妙に組み込んでいる。

- Mentos Fresh News

Mentionmapp

Mentionmappは、人々の最近の発言やハッシュタグを基にユーザーを繋げて、Twitter上でのあなたの影響力をグラフィックで示す。Twitterアカウントでサインインし、押したり引いたり動かしたりできるツリーで自分のネットワークコネクションを素早く診断してみよう。

- Mentionmapp

Twtrland

TwitterとInstagram両方のアカウントを分析できるTwtrlandは、あなたの投稿の習慣とやり取りしているフォロワーを徹底的に探索するアプリだ。

このアプリは、あなたの平均リツイート数、最もよく使用する言葉、お気に入りのInstagramフィルターなどの大量のデータを提供する。最も興味をそそるのは、年齢、場所、有名人かどうかなどの特徴を基にフォロワーをフィルターすることができるその賢い検索機能だ。

- Twtrland

TweetBookz

私たちは皆、Twitter上で自分の生活の全てを共有しなければならないと思っている人間を知っている。もしくは、あなたがその人間かもしれない―それをジャッジするつもりはない。ともかく、TweetBookz.comは、自分の投稿の“TweetBook”を作成することができるカラフルなウェブサイトだ。自分のTwitter情報でログインし、いくつかの異なるデザインから選択をして、さらにソフトカバーかハードカバーのどちらかを選んで、自分のオンライン上の物思いを本にすることができるのだ。

また、友達用に本を作るためにギフト証明書を注文することもできる。たとえあなたのツイートがベストセラーにはならないとしても、このデジタルの時代に自分の個人的なストーリーを物理的な書物にすることは奇抜な手段だ。

- TweetBookz

Twitter Character Infographic by Visual.ly

Visual.lyは、そのインフォグラフィックサービスで知られているが(彼らの他の製品をチェックしよう)、これは、あなたのTwitterアカウントを分析するための奇抜な製品だ。

Twitterアカウントをリンクさせると、ツイートとリツイートの比率や、あなたが参加する会話の一般的なトピックなにど基づいて表情や衣装が変わるキャラクターを作り出す。2つ目のTwitterアカウントを使って、自分の統計とアバターの特徴がどのように対比するかを見てみよう。また、眼鏡や髪型など最後の仕上げを追加して、あなたのキャラクターを忠実にパーソナライズすることもできる。

- Twitter Character Infographic

Tweeted Trips

あなたはたくさん旅行をし、その道中にツイートをするだろうか?Tweeted Tripsは、ジオタギングされたツイートのロケーションのメタデータを基に(もしツイートがジオタギングされなければ、手動でロケーションを追加することができる)、あなたの旅のルートを地図上に描画して、その旅を紹介する。また、他のユーザーの旅がどんな感じかを見たければ他のTwitterハンドルを入力することもできるし、トレンディング“トリップ”やフィーチャード“トリップ”を閲覧することもできる。

- Tweeted Trips

Statigram

Statigramは、ビューアーとアナリティクスを組み合わせてパワフルなInstagramウェブアプリを作っている。それは、あなたに最近の画像のフィードを与えたり、フォロワーとフォロウィングを選り分けることを可能にしたり、あなたがInstagramビューアーに期待する全てのことをする。しかしながら、このアプリの心臓部はその統計にある。

それは、あなたのエンゲージメントとリーチに関する豊富な情報を提供するだけでなく、画像を投稿するのに最適の時間を提案するなど、Instagramでの人気を増やす方法に関するアドバイスも与えてくれる。加えて、様々なネットワークで共有するためのインフォグラフィックとコラージュを作ることもできる。

- Statigram

Worldcam

シンプルなマッピングアプリ、Worldcamは、どんな種類のInstagram写真が世界中で共有されているかを垣間見せてくれる。都市や場所の名前を入力するだけで、その場所の近くで共有された最近の写真のフィードが提示される。

- Worldcam

Google+ Ripples

Google+は、FacebookやTwitterほどの人気はないかもしれないが、それでも多くのコミュニティにとっては必要なプラットフォームだ。Rippleは、このサービス内に直接統合されていて、このネットワーク上の投稿の広がりをビジュアライズし、主要なインフルエンサーやソーシャルコネクションを特定したり、時間と共に人気度を追跡することを可能にする。

それにアクセスするには、投稿の右上にある矢印をクリックして、トップダウンメニューから‘View Ripples’を選択するだけだ。

- Ripples

Simply Measured Vine Analytics

アナリティクス会社、Simply Measuredが、Vine上でのリーチを測定する無料統計ウェブアプリを提供している。自分のアカウントをリンクさせると、誰があなたの動画を共有しているかや、インタラクションを後押しているかを見ることができ、自分の投稿の習慣に関する一般的な数字を得ることもできる。それは、カラフルなグラフや図も使用して提示される。Simply Measuredは、他にも様々なアナリティクスサービスも提供している。

- Simply Measured

Numblr

Numblrは、Tumblr向けのシンプルだが風変りなアナリティクスウェブサイトで、最も読まれた投稿やノートと投稿の比率や、投稿配信の種類など、あなたのブログの人気度に関する簡単な統計を提示する。また、大きい方が良いと思われる謎の“Numblr Score”が存在する。ブログのURLを入力すると、データを読み込むのにかかっている努力についてこのアプリがウィットに富んだ文句を言うのを目にする。

- Numblr

Foursquare Time Machine

FoursquareとSamsungの共同の取り組み、Time Machineは、あなたの全てのチェックインをカラフルにアニメ化されたマップ上のサービスを利用してビジュアライズする。それ自体で十分に素晴らしいのだが、あなたが次にどこに行くべきかまでも予測するのだ。また、自分のチェックインの習慣に関する詳細情報を使ってインフォグラフィックを作り、それを友達に共有することもできる。

- Time Machine

4sqmap

4smapは、あなたのFoursquare体験を補完するために無数の統計とリソースを提供する。指定したエリア周辺で話題になっている場所をチェックしたり、カテゴリでロケーションを探索したり、お薦めの場所を見たりすることができる。

このアプリのパワーは、Foursquareアカウントでサインインすると、本当に明らかになる。それを利用して、自分の友人、チェックイン、アドバイス、バッジ、メイヤーシップ、その他独自のマップ上に描かれたものを見るのだ。Time Machineと同様に、4sqmapは、詳細にわたる様々なアクティビティの統計を使用して共有可能なインフォグラフィックを生成することができる。

- 4sqmap

LinkedIn InMaps

自分のコネクションをビジュアライズできるということが最も役に立つのは、根本的に様々なグループに属する人々の職業的なコネクションを作ることを奨励しているネットワーク、LinkedInかもしれない。

InMapsがビジュアライゼーションツールとして他と異なっているのは、自分の様々なネットワークグループを色分けするだけでなく、現れる様々な色にどんなグループに属そうと自分でラベルを付けることができる点だ。これが、現実世界でより良いインタラクションを描くためにはどのネットワークを拡大する必要があるのかを見るのを簡単にし、あなたにビジュアライゼーションの実用的な目的を与える。

- InMaps

Kinzaa

一般的に言うと、レジュメの作成は嫌だが必要不可欠なことだ。雇用主にとっては、読まなければならない何百枚ものレジュメを保有することはさらに良くない。Kinzaaは、あなたのLinkedInのデータをインポートして仕事、教育、経験の履歴をグラフィックで示す“インフォグラフィック・レジュメ”を作ることによってレジュメをもっと面白いものにすることを目的としている(何もインポートせずにインフォグラフィック・レジュメを作ることも可能だ)。

雇用主は、単に紙面上の言葉を見る代わりに、無数の他の志願者から際立ち、あなたの概要を述べたチャートや略図を手にするのだ。

- Kinzaa

Vizify

このリストで最も徹底的なビジュアライゼーションアプリの1つ、Vizifyは、オンライン世界におけるあなたのプレゼンスを表した“グラフィック・バイオグラフィー”を作る。Facebook、Twitter、Foursquare、LinkedIn、Instagramのようなサービスや個人的なウェブサイトにそれを繋げて、あなたが最も頻繁に議論しているトピックや職歴などの情報を取り出し、それらのサイトにおける自分のアクティビティをグラフィックで詳細に示すのだ。

また、あなたがどれくらい頻繁に場所を変えているかを示すビデオや、Twitterアカウントの統計的な概要などの素晴らしいアニメーションもある。Vizifyをまさにユニークなものにしているのは、それがあなた自身が見るための情報ソースであるだけでなく、自分のオンラインプレゼンスのちょっとした基準点を共有および提供するものであるという点だ。

ページの色を変更したり、引用文やインフォグラフィックを追加して、自分のアカウントを適切にパーソナライズすることもできる。

- Vizify

Immersion by MIT Media Labs

Eメールは、それ自体はソーシャルネットワークではないが、私たちのEメール習慣は、私たちの個人的なやり取りについて間違いなく明らかにすることができる(NSAに聞けばいい!)。それが、Immersion by MIT Media Labsが証明しようとしていることだ。Gmailアカウント情報を使ってそれを証明し、時間、送信者、受信者の情報を集めて、コンタクト間のコネクションをグラフィックで立証するのだ。

心配しなくても大丈夫。プライバシーについて懸念しているのなら、彼らのサーバーから全ての情報を削除することができる。

- Immersion

まとめ

ソーシャルプラットフォームは、私たちの生活に関するたくさんの情報を集める。時にそれが私たちを不安にさせることもあるが、そのデータを使って便利なことをするアプリを所有して、これらのネットワーク上での私たちの活動から現れるパターンを見ることができるのは素晴らしいことだ。それらは、私たち自身の個人的なストーリーの簡単な要約を提供し、時にはカッコいいグラフィックも作ってくれる。

私たちが見逃している興味深いリソースが他にあるだろうか?下のコメント欄で教えて欲しい!

ヘッダー画像クレジット:KAREN BLEIER/AFP/Getty Images


この記事は、The Next Webに掲載された「20 apps and resources that do cool things with your social data」を翻訳した内容です。

知っているものもちらほらありましたが、全く知らないサービスも沢山。時間がある時に一つ一つチェックしてみたいです。 — SEO Japan [G+]

スタートアップ創業者の平均年収は?アンケートで判明した意外と寂しい懐具合

スタートアップ創業者にも学生~20代後半から勝負をかけた若手起業家、30~40代の十分な経験と知識があるベテラン社会人から、既に収めた成功に物足りない連続起業家まで色々いるわけですが、微妙に気になるのがその給与。全て自己資金でやっているならともかく、他人の出資を受けている際は余り貰いすぎていても人生かけてない気がします。とはいえ普通の企業に勤めていれば、それなりに稼いでいそうな(&家庭もある)ベテラン社会人が起業する場合は最低限稼ぐべき生活費の額も高そうです。一般的にはまとめて「IT社長」で小金持ってそうな雰囲気なのかもしれませんが 汗、会社や人によって千差万別であろう、業界人であっても相当仲良くないと詳しくは聞けないスタートアップ創業者の報酬について、米国で調査を行った結果が興味深かったのでここに紹介します。日本とは若干事情も違うでしょうが、これからの世の中、国境を越えてグローバルで勝負しようと思っているあなたには気になる内容? — SEO Japan

スタートアップを経営しているなら、自分の給与を幾らに設定しているだろうか?CompassがThe Next Webに提供してくれたデータによると、多額の給与を求める経営者は割と少ないようだ。

Compassは、同社のベンチマーキングツールを用いる世界中の1万1160社のスタートアップから、給与に関するデータを集めた。シリコンバレーでは、スタートアップの創業者の75%は、年収を7万5000ドル(約759万円)以下に決めており、そのうちの66%は、5万ドル(約506万円)を下回る。各国の給与の平均は、低い国では、インドの3万208ドル(約305万ドル)から、高い国では、オーストラリアの7万2363ドル(約731万円)と、国によって大きく異なる。

今から6年前の2008年、投資家のピーター・ティエル氏は、CEOの給与の低さは、スタートアップの成功を判断する上で最高の基準になると推測していた:

「CEOの給与が低ければ低いほど、成功する確率は高い」

「CEOの給与は、他の従業員の給与の上限となる。高い金額に設定していると、多額の資金が必要になる。CEOの利益と投資家のバランスが取れている必要がある。しかし、それよりも重要な問いは、会社の使命が、新しい製品を生み出すことか、あるいは、ただ単に給与をもらうことかどうかである。

「ただし、実際問題として、1つだけ質問をするなら、給与の金額を問うことにしている。」

消費者がお金を払ってでも使いたい製品を作る方が、経営陣の給与よりも重要だ、と言う声もあるが、経費を意識する姿勢は、責任感のあるファウンダーの常識的な考え方を示す。どうやら、大半のスタートアップは、自らの給与の金額で、この考え方を体現しているようだ。

Founder salary overview What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

スタートアップ創業者の給与 概要

インドを除き、スタートアップの創業者の給与は、驚くほど似ている(この記事の最後に掲載する表を参照してもらいたい)。サンフランシスコのような物価の高い地域で生活することを考えると、シリコンバレーのスタートアップの給与の低さは特に目につく。

スタートアップの段階が、ファウンダーの給与に影響を与えているのでは?と疑問を持つ方もいるだろう。しかし、実は、思っているほど大きな影響は与えていない。事実、スタートアップの創業者の給与は、製品が大幅に成長する段階に達するまでは、年収4万5000ドル(約456万円)以下をキープする傾向がある。また、成熟期に入ったスタートアップでも、平均の年収は7万109ドル(約710万円)であり — スクルージ・マクダックのような生活を送ることは出来ない。

Founder salary by product phase What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

製品の段階別 スタートアップ創業者の平均年収

コンセプト

実用レベルのプロトタイプ

開発

機能製品(ユーザーを限定)

機能製品(大幅に成長する)

成熟

思った通り、投資のレベルは、ファウンダーの給与により強いインパクトをもたらす。それでも、「さてと、銭のプールで泳いでくるか」と言えるほどの額ではない。

Founder salary by funding level What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

投資レベル別 スタートアップ創業者の平均年収

給与に関して、情報を公開しているスタートアップは少数派であり、給与の全般的な状況を示唆するデータには、たとえ少しであっても、好奇心をそそられる。 最初のドットコムバブルの日々を覚えているなら、シャンパンをがぶ飲みし、プライベートジェット機を所有し、豪遊するスタートアップのファウンダーのイメージが、今も残っているかもしれないが、現代の大半のスタートアップの現実とは程遠いように思える。IPOを実現するまで、その夢は取っておいた方がよさそうだ。

Silicon Valley1 What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one
Berlin What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

India What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high oneLondon What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

Sao Paulo What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high oneTel Aviv What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one

Toronto What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one


この記事は、The Next Webに掲載された「What salary does the founder of your favorite startup get? Probably not a very high one」を翻訳した内容です。

インドはともかく、大半の国地域で給与水準が似ていることに驚きました。西海岸はもう少し高いと思っていましたね。もっとも若手経営者に寄るスタートアップが多いことも理由かもしれませんが。実際。1750万円以上貰っている率も高いですし。サンパウロも高給取りが多いのが逆に興味深いです。ブラジルの事情考えるに、大企業と関係あるスタートアップか元々お金持ちがやっているケースが多いのかもです。日本のデータは入っていませんが、多分同じような感じだとは思いますが、さてさて。だから何というわけではありませんが、普段知ることが無いだけに興味深いデータでした。 — SEO Japan [G+]

スタートアップを1000億企業に成長させた5つのパターン

企業の株価も好調な中、スタートアップが急速に大成長を遂げ、数年で1000億ドル企業(今ならほぼ1000億円)に達する例も増えています。最も売上というより時価総額の話ではありますが、いずれにしても生まれたばかりのスタートアップが短期間でそこまで評価される市場があるというのは、起業家やベンチャー企業にとっては夢のある話ですし、やりがいも出るというもの。とはいえ、実際そこまで達したスタートアップはごく一部に過ぎず、大半は倒産、失敗、安値で売却、中途半端な規模で停滞(ドキリ)しているわけです。今回は栄えて1000億企業に成長したスタートアップの事例から成長・成功の方程式を探ってみようという、その界隈の人であれば気になる記事をThe Next Webから。 — SEO Japan


Bureau Of Engraving And Printing Prints New Anti-Counterfeit 100 Dollar Bills

この記事は、もともとGeektimeに投稿されたものである。

一流のインターネットスタートアップ — Billion Dollar Club(ビリオンダラークラブ: BDC) — とその他大勢を分け隔てる5つの戦略(パターン)が存在する。

過去数年、私は成功を導く習慣を研究してきた。消費者の行動、習慣の形成、思考パターン、そして、継続的な進化に対する人間の脳の能力に関する書籍、専門家が綴った記事、そして、TEDのプレゼンを手当たり次第チェックしてきた。そして、成功の裏側にあるパターンを探るため、多くのスタートアップを調査した。

また、私には数億ドルの利益を上げる消費者向けインターネット企業を分析する趣味がある。この努力が実り、右肩上がりの成功をもたらすパターンを幾つか特定することが出来た。

有名なフットボールコーチのトニー・ダンジー氏は、かつて、このように発言したことがある: 「チャンピオンは、特別なことをしているわけではない。普通のことを、意識せずに行っている。しかし、あまりにも早いため、他のチームがついていけない。チャンピオンは、学んだ習慣に従っているだけだ。」

チャールズ・ドゥイーグ氏は、ダンジーコーチの哲学を、著書「The Power of Habit」の中で取り上げている。このストーリーでは、かつて、弱小チームであったタンパベイバッカニアーズのコーチにトニー・ダンジー氏が就任し、習慣、あるいは、パターンの一部を変えて、短期間のうちに、チームをプレイオフへと導き、見込みのない負け犬から、NFL史上、指折りの強豪チームへと進化させた経緯が描かれている。

この本は、習慣の変化が成功への道を切り開く仕組みを巧みに説明している。 ドゥイーグ氏は、頂点に上りつめるためには、成功には関係のない習慣を特定し、変える必要があると主張している。

ここで疑問が生じる: 一体、その習慣を何に変えればいいのか?ダンギーコーチ曰く、勝つための習慣に変える必要があるようだ。

ユーチューブ、ピンタレスト、Chegg、グルーポン、Airbnb、Shazam、インスタグラム、Waze、そして、ツイッター等の数十億ドル規模の消費者ウェブサービス — ビリオンダラークラブの会員 — は、共通の5つのパターン、または、基礎的な習慣を採用し、その結果、一夜にして成功を収め、ビリオンダラークラブの仲間入りを果たしていたことが分かった。

この習慣に関する私の見解をこれから挙げていく。

習慣 #1: 感情と実用性を分ける: 感情に訴えるメッセージ、もしくは、実用的なメッセージを送る

新しい製品に関して、ビリオンダラークラブに属する企業は、製品を市場に投入する際に、実用的 — 実用的な面を強調 — もしくは、感情に訴える — ユーザーに対する感情、または、心理的なメリットを強調 — 簡潔なメッセージを送っていた。

例を幾つか挙げていく: ツイッターは、感情面でのソーシャルなニーズに狙いを定め、個人的な体験と意見を友達とシェアするよう促した。

一方、Shazamは、ワンタッチで稼働する楽曲認識検索エンジンに対する、実用的なニーズに応じていた。

ピンタレストもまた実用的なメッセージを初期に送っていた — ピンボタンを1回クリックするだけで、写真を保存 & シェアする。ユーチューブは、世界中のユーザーと動画をシェアする点をアピールした。Airbnbは、貸別荘史上に狙いを絞っていた。

グーグルは、検索バーのみを持つ、使いやすく、シンプルで、洗練されたデザインのホームページを提供し、ウェブ検索を実践的な取り組みに変えた。アップルは、「コンピュータをすべての人の手に」と言う使命の下に、テクノロジーの魔法とも言える、PCを所有する願望にアピールした。

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グーグル検索をしていなかった頃、ツイートを投稿していなかった頃、あるいは、ピンしていなかった頃をなかなか思い出すことが出来ないほど、このようなサービスは定着している。

ダニエル・カーネマン教授やダン・アリエリ博士等の行動主義経済学者は、根本的なメッセージが、感情、または、論理に訴えかける場合、ユーザーは早く決断を下す傾向があると指摘している。この決断は、製品の存在を知り、調べ、受け入れ、そして、最終的に購入するレスポンスの全域に当てはまる。

意識の中に製品を記憶させ、ニーズを作り出すことが、最も重要である。要するに、革新的 & 画期的な製品に対する意識作りは、製品の開発と同じぐらい大事なのだ。

この手法は明確な目的 — 心に、早く働きかける — を持つ。適切なメッセージを脳の適切な場所に送り込み、製品を選び、利用する決断を楽に下す環境を作り出すのだ。

習慣 #2: 究極を目指す: 1つのシンプルで、究極の機能を作る

ビリオンダラークラブの面々は、製品をリリースする際、1つの主要な機能を介して、新たな意識に訴えるメッセージを送り込んでいた。このたった1つの強力な機能が、アプリのDNAとなり、この機能を土台として、後に多くの製品が開発されていった。

ピンタレスト、Shazam、ユーチューブ、GetTaxi、インスタグラム、Snaptchat、ツイッター、そして、Waze等のアプリは、たった1回(時には2回)のクリックで、価値を与えることに成功しており、その結果、究極にアクセスしやすく、ユーザーフレンドリーで、何よりも、日常生活から切り離すことが出来ない存在として定着している。このたった1つの機能が、文字通り指先に刻印されている — これこそが、究極の製品の証である。

また、刺激のレベルが高まるにつれ、反応の領域は減っていく。

ユーザーは、ハイレベルの刺激に慣れ、この刺激を無視することが出来るようになる。すると、簡単に退屈してしまい、物新しさをほとんど感じなくなる。そのため、「究極」のメッセージ、または、ユーザー体験は、耳障りな宣伝との差別化を達成する上で欠かせないツールだと言える。

恐らく、この「究極」を支持する人物の中で、最も有名なのは、アップルを創設し、同社を代表する故スティーブ・ジョブズ氏だと考えられる。ジョブズ氏は、創設当時から究極のアプローチ、そして、製品のミニマリズムデザインに固執していた。.

従業員に強烈に反対されものの、ジョブズ氏は、革命的なミュージックプレイヤー – iPod – の発売にこだわった — このデバイスには、たった1つのボタンしか搭載されていなかった。スティーブ・ジョブズ氏は、世界初の単一のボタンで動くMP 3プレイヤー(これこそ、究極のアプローチである)のコンセプトが生まれるまで、何度もエンジニア達に作業をやり直させていた。

同氏は、iPadを開発する際にも同じアプローチに固執した — シンプルで、流線型のデザインを維持するため、USBポートの搭載を断固として認めなかった。そして、ジョブズ氏がこだわり抜いたiPadは、消費者から絶大な支持を受けることになるのである。

習慣 #3: 約束する: ユーザーの期待を製品に合わせる

新しい製品を発売する際、会社は、顧客に対して約束をする — 製品を利用することで得られるメリットを顧客に伝える。キャッチフレーズのような公式なメッセージもあれば、- 暗黙のメッセージもある。

要するに、会社は、約束を介して、製品をユーザーの期待に合わせるのだ。ここで大事なことは、約束が小さい点である。

ツイッターは、単純に140文字のテキストを他のユーザーとシェアする権利をユーザーに与えている。それだけだ。この約束によって、ユーザーはこのサービスを使い続けることになった。現在、「Social Networking and Micro blogging」(ソーシャルネットワーキング & マイクロブロギング)と言うキャッチフレーズが用いられているものの、初期の約束は、今でもユーザーの心の中に残っている。

ビリオンダラークラブのメンバー、ピンタレストは、ウェブで気に入った写真を一瞬のうちに保存することが出来ると約束した。現在は、ピンに加え、リピン、シェア、そして、美しいボードを作成する機能も提供しているが、(現在も提供している)「写真をピンで留める」機能が、同社の基幹となった。

Fiverrは、5ドルのマーケットを作る約束と共にサービスを開始した。 現在、様々な分野のサービスが提供されている。しかし、優れた安価なマーケットを探す際、サービスを5ドルで購入することが出来ると言うFiverrの約束が、今でも思い浮かぶ — そして、Fiverrは、今でもこの約束を守っている。

グーグルは、ユーザーが思いつく検索に対する結果を提供すると約束し、アップル — そう、アップルは、イノベーションを公約した。

今度は、Wazeを例にとって考えてみる。現在、Wazeは、「outsmarting traffic together」(一緒に渋滞の裏をかけ)と言うキャッチフレーズを用いている。しかし、サービスを立ち上げた当初、Wazeは、すぐに製品を市場に普及させるため、ベータ版を無料で提供していた。

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ベータ版は、無料の必要最低限のGPS機能 — 地図もなければ、渋滞情報の更新もなく、さらには、速度取締器の警告もない — を提供することを約束していた。ユーザーは、故障やバグの発生を厭わずにこのサービスを利用した — メジャーな問題が解決されるまで、運転を続け、製品を使い続けたのだった。

その理由は、無料だったためだ。当時、優れた無料のGPSを提供している会社は他になかった。このベータ版によって、顧客ロイヤルティが形成されたのだ。

ビリオンダラークラブの会社は、全て小さな約束から着手していた点は、特筆に値する(スティーブ・ジョブズ氏が並外れた約束をしたアップルを除く)。製品の提供を始めた段階で、具体的な成果を約束した会社、そして、製品が日常生活の大事な一部になるにつれ、その後、加えられていった補足の機能の開発に力を入れた会社はなかった。

初期の約束を確立することで、顧客の期待を、製品の機能に合わせていた。これが、成功を導くパターンとなった。

また、ビリオンダラークラブのメンバーは、実現可能な期待を抱かせていた。成果ではなく、製品に焦点を絞る約束は、製品を確実に成功に導く。なぜなら、期待を抱かせ、その期待が満たされると、苦情は起きず、顧客の忠誠心が構築されていくためだ。

習慣 #4: 「何でも」ボタン: ユーザーは会社の成長を喜ぶ

この「何でもボタン」製品は、ユーザーにメリットを与えるだけでなく、ユーザーが、このボタンを利用するだけで、会社の規模は拡大していく。その結果、ユーザーにとっての利便性が高まっていく。

この循環プロセスが、意図的か偶然かどうかは別として、会社が価値を創造し、収益を上げる上で、役に立つことだけは間違いない。

そのため、Wazeを利用したままにしておくと、ユーザーは交通状況の更新に貢献する。ツイッターのユーザーがツイートを投稿すると、同社は、最新の社会の出来事およびトレンドについていくことが出来る。フェイスブックでインスタグラムを利用すると、出発点で目指していた — フェイスブックで最も多く利用される写真共有アプリに成長する。

グルーポンは、当初、消費者の購買力を高めることに力を入れていた。新たにユーザーが加わる度に、よりお得な取引が生まれ、また、グループ全体の購買力に大きな力が加わる仕組みになっていた。

ピンタレストは、ユーザーがボードに写真をピンして、画像を増やす度に、価値を創造する。ユーザーは、自らの体験に貢献するだけではなく、その他のユーザーのアプリの価値を高め、会社の価値も高めている。「私のモノは、私のモノ。私のモノは、誰でも使うことが出来る。それでも、価値は得るのは私だけ。」と言う基本的な原則が、ピンタレストを動かしている。

バーチャルの世界では、たった1つの製品をシェアすることで価値を得られるため、「私が(ユーザー)楽しむと、君(会社)が成長する」戦略は、天才的なアプローチだと言えるだろう。

習慣 #5: アセットの構築: 最高の製品を目指すか vs. 最も利益を上げる製品を目指すか

最後に、ビリオンダラークラブの会社が、設立当初から、特定のデータを集める取り組み、または、当該の分野で1番になる取り組み、あるいは、ビジネスモデル、もしくは、売り上げに焦点を絞っていた点について説明する。

ビリオンダラークラブの会社は、通常、次の2つのうちのいずれかのモデルに該当する:

アセット #1:「最高の製品を目指す」

このモデルは、フェイスブック、インスタグラム、Waze、ツイッター、グーグル、ユーチューブ、ピンタレスト、そして、Shazamによって採用されたアプローチであり、その一部は、実際に収益を提示することなく、ビリオンダラーの評価を受けていた。

価値によってビリオンダラーの基準を満たした後、収益を生み出した企業もある。いずれにせよ、全ての起業が、それぞれのデジタルデータの分野で、最高、最大、そして、最強の製品になることに力を入れていた。

ツイッターは、ユーザーのアップデートが最も多く、インスタグラムは、フェイスブックで最も多くの写真を共有し、Shazamは、オーディオ検索アプリとして定着し、そして、Wazeは、無料のナビゲーション & 交通情報更新アプリとして、No. 1の地位を獲得している。

最大、そして、最高の製品となると、株式を公開する際に、大勢の投資家が押し寄せてくる。

アセット #2:「出来るだけ利益を出す」

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Chegg、GetTaxi、Airbnb、そして、グルーポンは、製品を市場に投入した瞬間から、利益を上げることに焦点を絞る、積極的なビジネスモデルを武器とする会社の代表例である。ここでは、製品が生まれた時から、利益を得るパターンが目立つ。

製品の利用を強化するための機能を追加することに力を入れ、売り上げの増加を支える取り組みが行われる。すると、利益はとめどなく溢れてくる。

このような成功を勝ち取る習慣は、パーツとして、より大きな成果を構成している。今回紹介した5つのパターンは、それぞれが独立しており、スタートアップをビリオンダラークラブに相応しい会社に成長させた戦略的な習慣と言っても過言ではない。

現代は、「スーパー製品」の時代であり、企業は、シンプルでありながら、優れた製品を作り上げ、数年、もしくは、数ヵ月でビリオンダラー(10億ドル)の評価を受けることが出来る — これは、フェイスブックが登場する以前の時代では、絶対に考えられないことであった。

私達は、分析、および、解析することで、そして、プロの言葉と指摘を通して、このような成功のパターンを学び、得た情報を自分自身の挑戦に適用することも、そして、他の人達と共有することも出来る権利に恵まれている。


この記事は、The Next Webに掲載された「5 patterns behind successful billion-dollar consumer Web companies」を翻訳した内容です。

5つのパターンというか、まとめると、徹底的に目的を特化したシンプルな製品を作るということなのですかね(大ざっぱすぎてゴメンナサイ)。確かにそこまでシンプルに落とし込まなければグローバルで短期間に普及しないと思いますし、全く売上が追い付いていないにしろ、多数のユーザーを獲得さえすればスケーラビリティや将来性を買われて「時価」総額という意味での1000億円をつけられること十分可能な時代になったということでしょうか。こういうサービスを意図して作って成功させるというのは宝くじに当てることに近い気もしますが、それでも単純な運だけでなくアイデア、才能、技術、情熱、諸々を結集して成功の確率を高めることはできるのでしょうし、そんなグローバルドリームに憧れて今日も起業するアントレプレナーが世界中で尽きないのでしょう。なんて、達観するには早すぎるので私も地道に頑張りたいと思います。。。 — SEO Japan [G+]

アプリ開発初心者に贈るアプリの基本テスト項目一覧ガイド

PCに加えスマホアプリやタブレット、iOSにAndroidとサービスリリース前にテストしなければいけない環境や機種が大幅に増えている現在。効率的なテスト方法を模索している方も多いと思いますが、今回はThe Next Webからアプリのテスト方法をまとめてくれたガイダンス記事を。 — SEO Japan

この記事は、ウェブアプリとモバイルアプリをとことんシンプルにモニタリングするサービス「New Relic」に提供してもらった。

ユーザーが、ウェブアプリ、そして、デスクトップアプリから、出来るだけ多くの機能、信頼性、そして、柔軟性を望む時代が到来している。データは、徐々に、しかし、確実にクラウド化へ向かい、企業は、– 会計ソフトであれ、CRMであれ、あるいは、在庫管理ソフトであれ — 容易に実装し、展開することが可能なソフトウェアを求めてウェブを探し回っている。このトレンドにより、開発者達はプレッシャーを感じている。ユーザーが仕事と遊びを心から依存することが出来る、優れたウェブアプリを求めているためだ。

そのため、ローンチする前にウェブアプリをテストする必要がある。頑丈で、効率的に動作し、ユーザーを笑顔にする良質なアプリを提示すると、企業と顧客との間の信頼関係は自然に構築されていく。すると、顧客は、今まで以上に頻繁に利用し、仲間に紹介するようになる。おまけに、カスタマーサポートの問題は大幅に減り、コストと人材を節約することが出来るようになる。

それでは、ウェブアプリをテストして、初日に向けて、順調に進んでいる点を確認する方法を検証していこう。。

何をテストするべきか?

写真の編集を助けるアプリであれ、請求書の送信を簡素化するアプリであれ、友達との連絡を手助けするアプリであれ、あるいは、ソーシャルメディアでの影響力を計測するアプリであれ、アプリをテストする際は、これから紹介する4つの主な領域に注意する必要がある:

機能のテスト

mobile interface 730x355 A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessions

ユーザーは、正確に、早く、そして、一貫してアプリが動くことを期待する。つまり、ユーザーが何らかの成果を出す上で貢献する機能を全てテストする必要がある。徹底したテストを必要とする一般的な機能の要素を挙げていく:

フォーム: フィードバック、新しいto-doリストの作成、そして、ニュースレターの購読 — 投稿機能が正しく動く点、適切にデータベースに接続する点、そして、必要に応じて、全てのフィールドが入力を受け入れる点を確認する。

ファイルの操作と計算: 画像や文書のアップロード、編集、そして、計算機能と修正出力 — ユーザーが、アプリを試すシナリオを考え、出来るだけ多くのシナリオをテストし、可能な限り対応する。また、アプリが、効率良く計算を行い、結果を表示しているかどうかを確認し、スムーズなユーザー体験を可能にする。

検索: コンテンツ、ファイル、あるいは、文書の検索を認めているなら、検索エンジンが、当該の情報を完全にインデックスしている点、定期的に更新している点、そして、素早く調べ、適切な結果を提供している点を確認する。

メディア: オーディオや動画の再生、アニメーションやインタラクティブエージェンシーメディア(ゲームやグラフィックツール)がスムーズ且つシームレスに実施されるかどうかをテストする。このような要素は、期待通りに動き、ローディング中、または、再生中にその他の機能を妨げることがあってはならない。

スクリプトとライブラリ: スクリプト(例えば、画像表示やAjaxのページの読み込み)が、オーディエンスがアプリにアクセスするために利用する可能性のある各種のブラウザと互換性がある点を確かめ、ローディングにかかる時間を計測して、パフォーマンスを最適化する。スクリプトが特定のブラウザにしか対応していない場合、その他のブラウザでの処理の低下を最低限にとどめ、すべてのユーザーに対して、出来る限り最高のユーザー体験を提供する。

その他に機能が完璧に動く点を確認したい要素として、通知システム、ユーザーのプロフィール、そして、管理用のダッシュボードが挙げられる。

ユーザーインターフェースとユーザビリティのテスト

ウェブアプリが、十分に油を差した機械のように動くだけでなく、良質なフロントエンドの体験をすべてのユーザーに提供しなければならない。そのためには、ユーザーが遭遇する視覚およびテキストの要素を考慮し、正しく、そして、効率良く表示されることを確認する必要がある。それでは、具体的に何に注意すればいいのだろうか?

ナビゲーション: ホームページへ行き来するリンクは、すべて目立っている点、そして、適切な目的地のページに向かっている点を確認する。

出来るだけ、視覚や運動機能の障害を持つユーザーでも容易に利用することが出来るように工夫する。W3Cウェブコンテンツのアクセシビリティ入門は、アプリを普遍的にユーザーフレンドリーにするための手法を特定し、アプローチする上で役に立つ。

クロスブラウザテスト: ユーザーは、複数のブラウザやOSを組み合わせて、サイトにアクセスしている可能性が高い。したがって、アプリは、すべての組み合わせで同じように表示されるとは限らない。出来るだけ多くの組み合わせを試して、出来るだけ大勢のユーザーに対して、意図したとおりにアプリが動くことを確認する。

エラーメッセージと警告: アプリは、自分のせいではなくても、いつか故障する。ユーザーが404ページやアップロードの失敗等の問題に遭遇した際に、分かりやすく、有益な情報を提供している点を確認する。

ヘルプと文書: 全てのユーザーが同じように快適にアプリを使いこなすわけではない。ユーザーによっては、使い始めたばかりの頃は手助けを必要とする場合もあれば、製品を熟知していても、問題に遭遇する場合もある。アプリを一通り試し、文書やサポートのチャンネルを容易に見つけられる点、そして、全てのモジュールやページから簡単にアクセスすることが出来る点をチェックする。

レイアウト: アプリをテストして、出来るだけ多くのブラウザおよびビューポートのサイズで、正しく表示されることを確認する。

また、すべてのアニメーション、インタラクション(ドラッグ & ドロップ機能やモーダルウィンドウ等)、フォントやグリフ(特にウェブフォント)、そして、勿論、フロントエンドのパフォーマンス(ページの表示の早さ、画像やスクリプトの表示の早さ)もついでに検査してもらいたい。

セキュリティのテスト

大半のウェブアプリは、個人情報、請求情報、そして、作業/個人のファイルを含む、データをユーザーから取得し、保存している — ユーザーは、信頼して、データを預けている。そのため、次の取り組みが求められる:

  1. プライベートなデータは、決して公開しない。
  2. データへのアクセスを許可する前に、認証を要求し、必要に応じて、データへのアクセスを制限/許可する。
  3. データの整合性が、保たれていることを確認する。

いつ何時、そして、あらゆる場所から、ハッカーのターゲットにされるか分からないため、ハッカーの手法、そして、ハッカーが探す脆弱性を熟知しておくと良い。ウェブサイトとアプリに対して行われる攻撃の中で、特に目立つものを挙げていく:

クロスサイトスクリプティング: ウェブサイトが騙されて、悪意のあるコードを受け入れてしまい、ビジターに拡散する。

SQL インジェクション: ユーザーの入力の脆弱性を悪用して、アプリのデータベース上でSQLのコマンドを実行し、ユーザーデータの破壊や盗難を導く。SQL インジェクションは、通常、SQLのコマンドやOSのコマンドで用いられる特別な要素に対する不適切な中立化が原因で発生する。

DDoS(Distributed Denial of Service)攻撃: ターゲットのサーバーに対して、大量のリクエストを出すことで、クロールが遅くなったり、反応が不可能になったりする。その結果、アプリをユーザーに表示することが出来なくなる。

security1 220x83 A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessionsこのような攻撃にアプリを晒すような、一般的なプログラミングのエラーをテストする必要がある。例えば、ソースコードでハッカーが見つけることが可能な認証チェックの欠如、ハードコードの認証情報の利用、機密データの暗号化を忘れるミス、ウェブサーバーのディレクトリへのアクセスの固定化を忘れるミス等が挙げられる。

正統派のセキュリティの専門家、または、自動的にセキュリティチェックやテストを行うウェブツールを介して、このようなエラーをテストすることが出来る。

ローディングをテストする

獲得したユーザーの人数に関係なく、ユーザーは、初めてアプリを試した日に、アプリが出来るだけ早く動くことを期待する。また、特定の時間、月、または、年、プロモーションがバイラル化した時、もしくは、有名なメディアで取り上げられた時など、トラフィックが急激に増える可能性もある。

どれだけ多くのユーザーがログインしていようが(限度はあるが)、製品が問題なく動くように、アプリとサーバーの環境をテストしておくべきである。大半の質の高いウェブホストは、トラフィックが増加した際に、リアルタイムで処理するためのソリューションを提供している。そのため、ホスティング会社を探す際は、この点を考慮すると良い。

どのようにアプリをテストすればいいのか?

テストは、あらゆるウェブプロジェクトのビルドにおいて重要であり、限られた時間と人材/資金を使って、出来るだけ広い範囲をカバーするためには、体系的なアプローチが必要になる。以下に、典型的なウェブアプリをテストする際の手順を紹介する。

1) 目標を決める

大方、テストは期限を決めたプロセスだと言える(特にローンチに向けたテストにおいては)。だからこそ、アプリをリリースする前に、優先して、徹底的にテストする機能を決めることが重要になる。例えば、オンラインストアを開設するためのアプリを開発しているなら、テキストのアライメントよりも、支払いゲートウェイの接続を優先したいところだ。

このように優先順位をつけると、アプリの重要な機能が、スムーズに動く点を確認し、さらに、切羽詰まった状況で、チーム全体(テスター、開発者、管理者)に対する明確な目標を定めることが出来る。その結果、スムーズなローンチを実現するために、スタッフを正しい方向に導くことが出来るようになる。小さな問題やユーザーが報告した問題には、アプリをリリースした後、いつでもテスト & 対応することが出来る。

2) プロセスと使用事例を特定する

アプリをテストする前に、どのようにプロセス全体に取り掛かるかを明確に規定する必要がある。利用可能な文書を全て集め(マーケティング用のコンテンツやユーザー向けの説明書)、テスターとシェアすることから着手してもらいたい。次に、ユーザーがアプリで遭遇する可能性のあるシナリオの原因となる、考えられる使用事例、さらには、ありそうもない使用事例を挙げていく。製品が支障をきたすかどうかを確認するためだ。

また、テスターが問題を報告し、ディベロッパーとデザイナーが、バグを特定し、再現し、修正することが可能な、バグ追跡ツールを用意してもらいたい。

3) テスト環境を設定する

テストの用意が整ったら、意図する通常のサーバーとそっくりな、アクセスを制限したサーバー環境で展開していく。こうすることで、実際にリリースした際と同じような状況で、アプリを試運転し、ローカルサーバーでアプリを開発し、テストしていた時には気づかなった問題を特定することが出来るようになる。

例えば、位置を認識するアプリでは、地図の大きなSVG画像は、読み込むのに時間がかかり、タイムアウトを引き起こしてしまう可能性がある。その結果、モバイルユーザーを困らせ、また、どのように手順を進めばいいのか、あるいは、戻ればいいのか分からず、不安にさせてしまうことが考えられる。

4) 実際のユニットをテストする

アプリの性能を本格的に試す手順を整え、実際に試す段階だ。

オンラインタスク管理およびコラボレーションアプリのFlowでQAを担当する、ジェレミー・ペッター氏は、「ウェブアプリの大半のテストプロセスは、午後に — あるいは、午後を一週間合わせたとしても — 手っ取り早く片付けることが出来るほど楽ではない。そのため、対応可能な塊に分ける必要がある」と指摘している。

flow 520x241 A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessions「Flowでは、リストを使って、ユーザーインタラクションの各ポイントをアプリ内のロケーション、さらには、当該のポイントの通常のフォームと機能にタグ付けしている。また、このようなウィジェットをタグ付けして、動くかどうか、許可に反応するかどうか、あるいは、特定の機能に関連しているかどうかを表している。

リストはモジュール式であり、開発中のソフトウェアの変化に応じて、あるいは、バグの再発が起きそうなポイントに応じて、アイテムやタグをを加えることも削除することも出来る。細かい作業を忘れることがないように、このような計画を策定するわけだが、現在最も優先しなければいけない目標、テスターからの報告、そして、カスタマーサポート経由のユーザーからの報告に応じて、焦点は特定の領域に移っていく。」

5) コードを検証する

容易に管理することが可能な、クリーンで、エラーのないユーザー体験を提供するため、コードを検証し、定着したウェブの標準に従っていることを確認する。すると、ブラウザの互換性を高めるだけでなく、パフォーマンスを改善する効果も見込める。

6) ロードテストとパフォーマンスの調整

アプリと環境をテストして、トラフィックの急増に対応することが出来るかどうか、また、帯域幅の要件を確認し、アプリのパフォーマンスを妨げている可能性のある障害を探す。併せて、オンラインサービスを活用して、ユーザートラフィック、サーバーの利用状況、そして、不完全なコードや読み込みの遅いスクリプトによってもたらされる問題を監視し、調整を加えて、アプリの早さと効率をアップすることも検討してもらいたい。

7) セキュリティのテスト

最後に、基本的なアプリの利用状況やアップタイム、そして、ユーザーのデータの整合性に至るまで、堅牢なセキュリティを実現し、悪意を持つハッカーから安全を確保するためのテストを行う。

ウェブアプリのテストはモバイルアプリのテストとは異なるのか?

あまり大きな違いはない(とりわけ、モバイルアプリとウェブアプリが同じような機能を提供している場合)。先程も言及したペッター氏は、このように述べている。「同じ原則をウェブアプリとモバイルアプリに双方に当てはめ、モバイルアプリを、ネイティブアプリと同じぐらい、ユーザーを夢中にさせ、そして、ユーザーのリクエストに素早く反応させることを目指している。要するに、多数のブラウザやデバイス、デスクトップ、モバイル、そして、タブレットの設定でテストを行い、出来るだけ優れたユーザー体験を与えることを心掛ければよい。

また、フォントの制限等、モバイルとウェブの一般的なブラウザの機能、そして、広告ブロッカーやパスワードマネージャー等の補足ツールに対して、ソフトウェアがどのように作用するのか予測する必要もある。 この手の機能は、急速に進化しており、テストを行う際は、サポートと内部のアルファテストチームから直接フィードバックを受け、情報を得る必要がある。」

テストする際の最も有益なヒント

高度なテストを行う際は、ユーザーの気持ちになる必要がある。現在、マーケッター向けのプロジェクト管理アプリ「Brightpod」の開発を行っているサヒル・パリク氏は、「綿密なテストを始める前に、各機能をユーザーがどのように使うのか考える必要がある」と指摘している。ユーザーの気持ちになることで、現実的な使用事例とシナリオを考案し、エラーを事前に防ぐことが出来るようになるだろう。

ジェレミー・ペッター氏は、現場のテスターに対して、次のようなアドバイスを贈っている — テストは、細部を重視するため、高度な集中力が必要とされる。大方、1時間目または2時間目までが最も効率が良いため、私は、数時間おきにプロジェクトを切り替えて、集中力と生産性を出来るだけ高める努力をしている。

「インターネットエクスプローラに切り換えて、互換性のテストを現在進行形の別のテストに組み込むだけでも、集中力を維持する効果が見込める。例えるなら、チェスは戦略がものを言うゲームだが、集中力を一瞬欠くことで、勝敗が決することもある。特定の細かい点や戦略に焦点を絞る代わりに、異なるプロジェクトを同時進行で進め、リラックスした気分を保ち、先入観を持たないように努め、そして、燃え尽き症候群を避けることを私は薦める。」

イメージ: Oleksiy Mark/Shutterstock


この記事は、The Next Webに掲載された「A comprehensive guide to testing your Web app: How to get the most out of your sessions 」を翻訳した内容です。

確かにどれも基本といえば基本なんですけど、こうしてみると、ホント色々ありますね。。。少し前にテレビなどでもやっていた「個人がアプリで一獲千金!」みたいな話が今でも生きているのか(そもそもあったのか)謎ですけど、アイデアを具現化して作るまでは第一歩、もしかすると次の?!大ヒットアプリになる前にきちんとテストしてからリリースしたいものです。 — SEO Japan [G+]

2014年に求められるソーシャル & コンテンツ分野の12の旬の仕事

米国の若き起業家12名に2014年に必要とされるソーシャルメディア、コンテンツマーケティング分野の職種を聞いてみた記事をThe Next Webから。日本でも共に注目を浴びている分野、今後のトレンドを占う上で参考になる点もあるかも。 — SEO Japan

Job Fair Held In Midtown Manhattan

2013年は、スタートアップコミュニティ、とりわけ、ソーシャル関連 & テクノロジー関連のビジネスが躍進した1年であった。たった数ヶ月間で、ツイッターはIPOを達成 し、グーグルグラスは、路線図に対応し、ユーチューブは「生」でミュージックビデオアワードを実施していた。

明らかに、ソーシャルメディア(そして、ソーシャルメディアに付きもののコンテンツ作成)は、大きな注目を集めている。数年前では、すっかり影の薄かった「ソーシャルメディア」だが、今ではソーシャルメディア部門が編成されるまで成長した。

次に何が起きるのか気になるところだ。そこで、Young Entrepreneur Council(YEC)で、優秀な起業家に質問を投げ掛けてみた:

スタートアップにとって、2014年、ソーシャル、または、コンテンツ関連の「旬」な仕事は何か?なぜそう思うのか?

それでは、起業家達の答えを順に紹介していく:

Trevor Summers 12 it social and content careers to watch for in 20141. グーグル+のエキスパート

グーグル+は、2014年に最も脚光を浴びるソーシャルメディアになる。グーグル+が、検索結果への影響力を強めるにつれ(最新の調査では、あらゆる手法の中で、最も検索のランキングとの相関関係が強かったのが、グーグル+であった)、また、ユーザーが本格的に採用するにつれ、グーグル+のエンゲージメント(参加を介した交流)を活性化させる専門的な知識が、一流のソーシャルメディアのエキスパートに魅力的なチャンスをもたらすだろう。
- トレバー・サマーLocalVox

Danny Wong 12 it social and content careers to watch for in 20142. プロフェッショナルなストーリーテラー

消費者は、感情に左右されることが多く、素晴らしいストーリーを持つブランドに惹かれる傾向がある。スタートアップは、経験豊かなストーリーテラーを採用するようになる。話のプロであるストーリーテラーは、独創的な考え、ソーシャルメディア、そして、言葉の巧みな利用を組み合わせて、ブランドを新たなレベルに引き上げる。

Contently、Skyword、そして、Scripted等の企業の成長は、企業(規模の大小は関係なく)がストーリーテリングの力に注目し始めている何よりの証拠である。
- ダニー・ウォンBlank Label

John Hall 12 it social and content careers to watch for in 20143. コンテンツクリエイター

コンテンツの作成は、成長期の会社を成功に導く上で欠かせない取り組みである。スタートアップの設立者、重役、そして、意思を決定する権限を持つ人物には、一貫して質の高いコンテンツを作り、適切に配信する時間的な余裕はない。コンテンツとソーシャルチャンネルを通じて、信頼性を確立するサービスを必要とする経営者は、既に増加傾向にある。
- ジョン・ホールInfluence & Co.

Andrew Schrage 150x150 12 it social and content careers to watch for in 20144. コンテンツマネージャー

質の高いコンテンツの重要性について、言いたいことはたくさんあるものの、多くの小さな会社の経営者は、この重要性を理解していない。抜け目のない経営者は、コンテンツマネージャーに資金を投資し、メッセージ(そして、ブランド)が効果的に届くように工夫するだろう。

- アンドリュー・シュラージMoney Crashers Personal Finance

doreen bloch 12 it social and content careers to watch for in 20145. インスタグラムコンサルタント

ソーシャルメディアコンテンツの領域では、インスタグラムコンサルタントに注目が集まるはずだ。インスタグラムは、多目的なプラットフォームであり、ビジネスにも、個人的な用途にも利用することが可能だ。また、この興味をそそる視覚的なメディアは、消費者とつながりを作るために幅広く用いられている。

ツイッターやフェイスブックを始め、ソーシャルメディアプラットフォームを中心とする仕事が、数多く創出されているが、インスタグラムが脚光を浴びる時がやって来た。ブランドは、この刺激的なソーシャルプラットフォームに関心を持つようになり、インスタグラムの実績を持つ人材は、今後数ヵ月において、引っ張りだこになるのではないだろうか。
- ドリーン・ブロックPoshly Inc.

Andy Karuza 12 it social and content careers to watch for in 20146. コンテンツマーケッター

この仕事は、創造的なデザインと文章を融合する。読者を楽しませるインフォグラフィック等のデザインは、ソーシャルメディアでのパフォーマンスがとても良く、また、スタッツの分析等、複雑なコンセプトを簡略化する効果がある。

ライターとして、コンテンツマーケッターは、シェアされると、良質なトラフィックをもたらす有益なブログの記事を作成する必要がある。消費者は、常に新しいコンテンツを求めており、チームの誰かが、このペースに遅れずについていかなければならない。スーパーボウルでオレオが投稿し、一世を風靡したツイートは、今年は流行らない。

- アンディー・カルザBrandbuddee

Phil Laboon 12 it social and content careers to watch for in 20147. グーグルグラスのスペシャリスト

グーグルグラスは、2014年に多くの雇用機会を間違いなく生み出すはずだ。グーグルグラスが失敗しても、ソーシャルメディアマネージャー、そして、コンテンツのクリエイターに多くの専門的な業務をもたらすだろう。

- フィル・ラブーン, Clear Sky SEO

Fabian Kaempfer 12 it social and content careers to watch for in 20148. デジタルコンテンツ最適化のスペシャリスト

コンテンツを科学にする動きが増えつつある。2014年は、データから得た、行動に移すことが可能な見解を基に、コンテンツの最適化が行われるようになると、私は考えている。

優れたコンテンツを用意するだけでは不十分だ。コンテンツを作るのであれ、集めるのであれ、成功に導くための土台を提供する必要がある。そのため、デジタルコンテンツ最適化のスペシャリストが、今後、求められる可能性がある。
- ファビアン・ケンペルChocomize

Andrew Vest 150x150 12 it social and content careers to watch for in 20149. 拡張現実ソーシャルマネージャー

拡張現実のモバイルアプリにおいて、大きなトレンドが現れている。このタイプのアプリでは、広告、交流、そして、アプリを利用する顧客において、ソーシャルが大きな鍵を握っている。会話と広告を確認し、ブランドと消費者を交流させる、拡張現実ソーシャルマネージャーが、今後、引く手あまたになると私は確信している。
- アンドリュー・ベストPreferling

10. コンテンツハッカー

 12 it social and content careers to watch for in 2014コンテンツの作成とグロースハッキングを組み合わせた仕事が、スタートアップの世界で、注目を集めるような気がする。スタートアップは、コンテンツマーケティングを積極的に行っており、今後、この分野で成功を収めるためには、創造力が必要になるだろう。

- ベン・ラングMapped In Israel

11. ソーシャルグロースハッカー

Derek Flanzraich 12 it social and content careers to watch for in 2014

テクノロジーよりも、ソーシャルに強い2014年のグロースハッカーは、顧客とユーザーを効率よく獲得すること望むスタートアップには、欠かせない存在になる。インスタグラムからコピーライティング、A/Bテストからeメールマーケティングと、大車輪の活躍であり、いとも簡単に実現していく。
- デレク・フランズライクGreatist

Sarah Ware 12 it social and content careers to watch for in 201412. コンテンツディレクター

「コンテンツ」が肩書きに入る人達と毎日のように会議を行っている。先見の明のある会社は、このタイプの役割のROIを理解しており、従来の広告から、コンテンツの作成と配信に予算を移ししている。この仕事は、新しい、もしくは、生まれて間もなく、そのほとんどが、最近、昇進されたか、採用されたかのいずれかである。

コンテンツを介して、コミュニティのブランディングを行う業務には、管理する必要のある取り組みが含まれる(例えば、ブログ、ブロガーへの接触、スポンサー付きコンテンツ、動画の作成等)。この取り組みのROIは、極めて高い。
- サラ・ウェアMarkerly


この記事は、The Next Webに掲載された「12 “it” social and content careers to watch for in 2014」を翻訳した内容です。

なんというか、「若き起業家」だけに人と違う言葉をいいたいだけの答えもあった気もしますが、名称はともあれ、こういう動きにはなっていくのでしょうね。さらによくよく見ると、ソーシャル&コンテンツ分野にも関わらず実質ほとんどコンテンツ系の職種があげられているのはまさに米国でもコンテンツマーケティングが旬の証しでしょうね。日本でも重要性は認められたと思いますがその普及はどこまで進んでいくのでしょうか。 — SEO Japan [G+]

iOS向けの最強カレンダーアプリ10選

2014年、充実した一年を送るにはまずは有効なスケジュール管理から、ということで、今回はiOS向けのカレンダーアプリを10厳選して紹介した記事をThe Next Webから。日本語対応どこまでできているか微妙ですが、クールなカレンダーアプリで粋な気分を演出するのもまたしかり。もしくは新規サービスのインスピレーションの参考に。 — SEO Japan

その日のうちに物事を終わらせる時間がいつも十分にないあなた、もしくはあなたの知り合いは、忙しいスケジュールを記録するためにテクノロジーに救いを求めたであろう。しかし、大部分の人にはパーソナルアシスタントを雇う資金がないため、次善の策はモバイルデバイスとなる。

スタートアップはこのトレンドに気付き、日々の生産性を最大限にする手助けをするためにアプリケーションを築いてきた。しかし、一体どのアプリが幅を利かせているのだろうか?それは個々のユーザーの好みによるため、難しい質問だ。

私たちは、今日App Storeで利用可能な10種類のiOSデバイス向けの魅力的な人気カレンダーアプリを調査した。これらの中には無料のものあれば有料のものもあるが、最終的には、どれもがあなたのスケジュールを、それぞれのサービスが考える満足のいく便利な方法で表示する。

Apple App Storeには数えきれないほどのカレンダーアプリが存在するが、私たちは最近ニュースになったものや、人気の高いものを選んだ。これは包括的なリストでもないし、特別な順番で並んでいるわけでもない。

ちなみに、私たちは、Androidデバイス向けのカレンダーアプリについて忘れているわけではない。Android用カレンダーアプリのまとめもチェックしよう。

Tempo

SRI Internationalで作成されたTempo Smart Calendarは、人工知能を利用して、あなたが次のミーティングの準備をしっかりと整える手助けをしようとしている。それは、あなたの日々のイベントを分析し、Eメールや連絡先に目を通し、関連のあるドキュメントや情報を取り込むため、あなたはミーティングの背景を正確に知ることができる。

この記事の中で取り上げた多くのアプリケーションと同じように、Tempoは、運転経路も提供するため、あなたはどうやって目的地に行けばいいのか知ることができる。また最近、このデバイスでネイティブEメールクライアントを使いたくなかったユーザーのために、iPhoneのGmailアプリ向けに改善したサポートを追加した。ここ数か月の間にこのサービスに追加された他の改善点には、より優れたイベント共有とワンクリックでの会議通話の管理などがある。

面白いことに、このサービスは、あなたのイベントにもっとコンテクストを適用するためにデザインされた新しい機能を追加し始めている。中でも重要なのがCompany Cardsの追加で、あなたが会うことになっている会社の情報や、あなたがそこで働く誰を知っているのかを教えてくれるだ。また、Yifteeと協力して、友人の誕生日に現実世界でのプレゼントを送ることも可能にしている。

無料のアプリ。あなたは、少々遅れた発表会のことでこのアプリを覚えているかもしれない―ローンチ当日に問題が発生して、予約のキャンセル待ち名簿を準備する必要があったのだ。

- Tempo for iOS

Donna

このカレンダーアプリケーションを説明する最良の方法の1つは、Aaron SorkinのWest Wingに登場するDonna Mossを引き合いに出すことかもしれない。それは、あなたの行動から学習して、あなたがどんなスケジュールを立て、どこに行く必要があり、何時に出発すればいいのか最良の判断をするパーソナルアシスタントサービスだ。

Incredible Labsの発案物であるDonnaは、Tempoとほぼ同じようなテクノロジーと機能を提供するが、このアプリは、先を見越すことと、ユーザーに人間としての経験を与えることにもたくさんの注意を払っている。共同創設者のKevin Chengが私たちに言うように、このアプリは、その学習能力を介して、あなたがいつ家に帰るのかや、好ましい通勤経路なども知っている。さらには、A地点からB地点へ行くのにはどれくらいの時間がかかるのかを様々な移動手段を用いて見つけ出すこともできる―今週、バスが追加されたばかりだ

このアプリに関して私たちが素晴らしいと思った点は、そのシンプルなデザインだ。ある意味で、それは、すぐ次に何が起きるのかに焦点を合わせるために必要不可欠な情報を与えるだけのように見える。このカレンダーアプリを見て、iPhone上のネイティブアプリなどの他のアプリと比べると、明らかに美的に優れているし、次のミーティングに参加するのに必要な洞察を与えてくれる。しかし、あなたが手にする情報は、Tempoで目にするものほどは豊富ではない。

Donnaが追加しているもしくはする予定のその他の機能:

  • GoToMeeting、Skype、WebEx対応のカンファレンスコールのプッシュ通知。
  • 非常に恐ろしい“キャンセル待ちリスト”ポリシーを発動しなければならないことがないように、拡大に対応するためのバックエンド・サポート。
  • 読み込み時間の改善とバッテリ寿命の向上。
  • Donnaが、あなたが行く場所やあなたのいる場所を上手く予測することができるように、その知能を強化。

まだローンチされたばかりなので、興味深い機能が少ししかリリースされていないことは理解できる。しかし、手に余るほどの他のカレンダーサービスと競争するためには、Donnaは、ビジネスを強化して、それが“賢い”カレンダーであることをもっと示す必要がある。

Donnaは無料アプリ。現在はiOSのみで利用可能だが、Android版ももうすぐ公開される予定だ。

- Donna for iOS

Agenda

3番目に紹介するカレンダーアプリは、Savvy Appsによって作られたAgendaと呼ばれるものだ。一部のレビューでは、ミニマルだと言っているが、それは情報豊富で、よく見るとAgendaは必要な情報を理解しやすい方法で提供している。しかしながら、このリストの他のアプリと並べてみると、Agenda が最も魅力的なデザインを持っているようには見えない。

メインのカレンダー機能では、ユーザーは、特定の日に予定されているアクティビティもしくはイベントがあることを意味する様々な色の点が表示されることに気が付く。色分けされた点は、休暇、個人、仕事など異なる予定と関連付けられている。そのインテグレーションには以下のようなものがある:

  • Appleのリマインダーに対応
  • イベント参加者にメールまたはSMSを送信
  • イベント作成にFantasticalを選択
  • Clear、Drafts、Due、Scratch、Things、Todoにイベントを送信
  • デフォルトの変更:ブラウザ(Chrome)、マップ(Google MapまたはWaze)、電話(Skype、GV Mobile+、GV Connect、Line2)

デザインの点に関しては、この世で最も魅力的なアプリというわけではないが、自分の生活のどの部分が影響を受けているのか分かる方法で、スケジュール上のイベントをセグメント化するというのはかなり機能的だ。

Agendaは現在ダウンロード可能で、料金は0.99ドル。

- Agenda Calendar 4

Fantastical

Flexibitsが作成したFantasticalもまた、時間をオーガナイズしようとする際に人々が期待する基本機能を提供するカレンダーアプリだ。しかしながら、それがアクティビティを提示する方法は、ユーザーにとって魅力的なものかもしれない。さらにそれは、市場で最も安いアプリでもなく、4.99ドルという価格は、人々がダウンロードをためらう理由になるかもしれない。

このアプリがiPhone向けに初めて公開された時、私たちはそれを“ゴージャス”だと言った。実際それは、iPhoneとMacの両方で利用できる唯一のアプリの1つだった。

Fantasticalはあなたの1週間のイベントを見て、それを美しくデザインされたインターフェースへと取り込み、今後7日間であなたが対処しなければならない全てのことを強調表示する。最も一般的なのは週ごとの閲覧だが、カレンダーの高さを伸ばして、ひと月分のスケジュールを表示させることもできる。もし複数の予定がある場合は、他のアプリと同じように、色分けを適用する。

以前の私たちのレビューより:

このアプリは、Day Tickerと呼ばれる機能に加えて、Macで使用しているのと同じ自然言語構文解析エンジンを搭載している。Day Tickerは、私がCalendarをiPhone用Fantasticalに置き換えた大きな理由だ。今日とその周辺の日のリボン状の表示は、一目で直近にどんな予定があるのかを素早く見ることを可能にする。

- Fantastical

Cal

Any.doが作成したカレンダーアプリ、Calは、ビジュアルに大きな自信を持っている。デザインは、とても明白で、Fantasticalと似たような構造を持つ。しかしながら、今日のアジェンダを見ている時に、私たちが引き付けられた小さな特異性の1つは、このアプリが、ミーティングの間にどれだけの自由時間があるのかを記載したということだ。

Calは、この夏にデビューしたばかりで、どちらかというとこの市場では新参者だ。

ユーザーは、このアプリ全体においてデベロッパーが写真の使用に重点を置いたことに気が付くだろう。Calは、スタンダードなカレンダーアプリのスケジューリングの形態をデザインし直して、それを美学的観点から魅力的なものにしたのだ。あなたは、この体験がプロセス全体を通して続くことに気が付くだろう。

このアプリは無料でダウンロードできるが、対応はiOSのみ。

- Cal

Sunrise

Sunriseは、iOSカレンダーに置き換わる“パワフルで美しいアプリ”とTNWのMartin Bryantによって説明されている。iPhone上の既存のカレンダー機能が平凡で、少なくともiOS6でアップデートされるという事実がある場合には、私もどちらかというと賛成だ。

元Foursquareデザイナーの発案物、Sunriseは、もともとはスケジューリングアプリではなく、あなたがより生産的になって何をする必要があるかの優先順位付けをするために、今日何があるのか日々のダイジェストを提供するEメールだったのだ。

このアプリは、Producteevに加えてGoogle CalendarやFacebook、Twitter、LinkedInを含む多くのソーシャルネットワークと繋がりを持つ。毎日のダイジェストという形と同じように、Sunriseは特定の日に何があるのかを表示するため、あなたは、どの友人が誕生日や記念日を祝うのか、天気はどうなのか、予定されているイベントおよび誰が参加する予定なのかを知ることができる。

Sunriseはデザイナーによって作られたため、自然とこのアプリは綺麗な満足のいくインターフェースを持つ。

私たちはこのようにレポートした:

Sunriseには他にもたくさんの素晴らしい点がある。例えば、もしあなたが複数の参加者のいるミーティングをスケジュールしたなら(このアプリから招待者を管理することができる)、参加者の顔がLinkedInから取り込まれて、スケジュール内のイベントの横に表示される。カレンダー入力には、自動で選択される様々なアイコンもある。ミーティングは2つの吹き出しとなって現れるが、自分の約束を“call”と記述すると、その入力に自動的に電話のアイコンを表示する。‘flight’や‘Skype’などのキーワードも同様だ。一方、友人の誕生日をタップすると、相手のFacebookタイムラインに挨拶を投稿するか、テキストメッセージを送信するように勧める画面が表示される。

Sunriseはダウンロード無料のアプリ。

- Sunrise

Handle

Handleは、このリストに入って入る他のカレンダーサービスとは少し異なる。その理由は?なぜなら、それは、今から4日間あなたが何をする必要があるのかを教えてくれるのではなく、あなたが今日物事を終わらせることを手助けしているからだ。

このサービスは、Menlo VenturesのManaging Director、Shawn Carolanによって作られた。VCが時間を管理する方法を見つける必要がある場合に、Handleがいくつかの深刻な問題を解決することを期待できる。この会社は、自らを“世界初のプライオリティエンジン”と呼び、タスクマネージメントのコンセプトとGmailのPriority Inboxを混ぜ合わせた。

ユーザーは、受信箱を解析して、今日は何が重要で迅速な行動を必要とするのかを見つけ出す。そこから、生産性を最大限にするサポートをするために“To Do”形式で特定のタイムスロットにタスクがアサインされる。

間違いなくそれは、スタンダードなカレンダーアプリでもないし、そもそもそうであることを目的としたアプリではない。しかし、Handleは、ユーザーが物事を終わらせる手伝いをする能力を見せるためにこのリストに含まれた。

残念ながら、このサービスはまだプライベートなベータ版であるため、多くの読者にとっては、Web版およびiOSアプリにアクセスするには招待が必要となる。

- Handle

Mynd

“脳を持つ”カレンダーと呼ばれるMyndもまた、デザインに重点をおいたアプリケーションで、前後関係を把握する能力も大々的に宣伝している。以前はNeverlateとして知られていたこのアプリは、あなたの1日を分析して、イベントではなくそれを作り上げる人、場所、タスクを中心に展開する。

私たちの見解では、Myndのデザインはこのリストにあるいくつかの他のサービスほどに優れているようには見えないが、かと言って一番悪いわけでもない。メイン画面は、様々なモジュールに分かれていて、次のアポイントメント、現在の気温、今日あなたがどれくらい忙しいかの統計を示している。不思議なことに、それはインフォグラフィックのように見える。

Myndに関して興味深いことは、それが提供しているインテグレーションだ。Evernoteファイルを添付することが可能なのは、他のサービスにはないことのように思える。

Myndはダウンロード無料。

- Mynd

Atlas

私たちは、すでにここでたくさんの異なるカレンダーアプリについて話してきたが、イベントの追加に関してはその全てに共通点がある:ユーザーが手動で情報を入力しなければならないのだ。

Atlasは、Tungle.me(BlackBerryが買収しその後閉鎖したサービス)と同種のスケジューリングサービスだ。1日があまりにも忙しくて、スケジュール調整をする時間もない時には、AtlasのURLを他の関係者に転送すると、彼らが双方に合った時間をいくつか提案することができる。

私たちが書いたこのアプリのレビューを読むにはこちら。AtlasはiOSおよびAndoridで利用可能の無料アプリ。

- Atlas

iOS 7 Calendar

もちろん、このリストはAppleから出た最新のカレンダーに触れずして完成することはない。同社の2013年Worldwide Developer Conferenceで、iOSデバイス向けのその最新オペレーティングシステムが発表された。iOS7では、お馴染みのプラットフォームデザインのほとんどが変更されるが、カレンダーは変わらない。

iOS7はまだデベロッパープレビューの段階であるため、一般に公開される時に最終的なカレンダーアプリがどんな感じなるのかは私たちには正確には分からない。しかしながら、先のレポートによると、基本的には“殺菌されたユーザーインターフェース”でデザインし直されるが、新しい機能は少ししかない。その画像を信じるのならば、ブルーとシルバーの外観はとっくになくなって、たくさんの白と黒と赤を使ったデザインがやって来る。それはとてもきれいでシンプルで、イベントが見つけやすいものになっている。

最後に…

さあこれで終わりだ。ユーザーが今日のスケジュールに何があるのかを見つけることができるように、ユーザー体験を最適化して作られたiOSデバイス用の10種類の便利なカレンダーアプリケーションだ。どれか一つが最も優れているようには見えない―それは主観的な言葉だ。なぜなら、どれがあなたのニーズに合っているのかを決めるのはあなたなのだ。私は主にTempoを使用するが、1日をナビゲートするのに役立つDonnaの機能もいくつか使ってみたい。Sunriseには、私に乗り換えを促すほど魅力的なデザインがある。

先に言ったように、これは包括的なリストではない。つまり、あなたはEasilyDoCalenGooEvent BookCalenMobTempus Calendarなどのようなものも検討する必要があるということだ。しかし、上に挙げた10個のアプリには一つの共通点がある:ユーザーが試してみたくなるような魅力的なデザインだ。

あなたのお気に入りのカレンダーアプリは何だろうか?

ヘッダー画像:Thinkstock

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この記事は、The Next Webに掲載された「10 of the best iOS calendar apps」を翻訳した内容です。

しかしカレンダー一つとっても英語圏にはホント様々なアプリがありますね。。。さて、何か気になるアプリはあったでしょうか? — SEO Japan [G+]