密かにユーザーの位置追跡を続けている件についてGoogleが説明文を更新

4日前(米国時間8/13)には、位置履歴追跡が無効にされてもユーザーの追跡を続けていると認めたGoogleが、Webサイトを更新して、位置に関する同社のポリシーを詳細に説明した。

その、Googleアカウントのヘルプページにはこうある: “この設定は、Google Location ServicesやFind My Deviceなど、そのほかの位置サービスに影響を与えない。また、検索やMapsなどのサービスで、あなたのアクティビティの一部として何らかの位置データが保存されることもありえる。Google AccountでLocation Historyを無効にすると、そのGoogle Accountに結びついているすべてのデバイスでそれは無効になる。”

この更新は、今週初めの記事で追跡問題を初めて報じたAssociated Pressが再び報じた。Googleは最初、同社自身の不正確な報告を否定したが、その後否定を取り消し、説明をより明確にした、と述べた。

同社は今週初めに、次のように述べた,

Location Historyは全面的にオプトインのGoogleプロダクトであり、ユーザーはいつでもそれを編集、削除、無効化等にできる。その記事が言っているように、ユーザーがこのプロダクトを無効にしたときには、Googleで検索をしたり、運転の方向を知るためにGoogleを使用したときなどには、Google体験を改良するために位置の利用を続ける、とユーザーに確実に知らせている。

Googleは追跡を続けることへの理解を求めるために、言葉遣いを改めた、と言っている。同社はAPにこう語っている: “Location Historyを説明する言葉に関し、弊社のプラットホーム全体やヘルプセンターとの整合性および明確性の実現に努めた”。

もちろん、ヘルプページの言葉を直すことは、追跡の継続という問題への対応とは無関係だ。しかもそれは、同社のユーザー位置追跡ポリシーを完全に明らかにしていない。しかも率直に言って、ヘルプページでその情報を見ようとするユーザーは、ほとんどいないだろう。消費者の信頼を維持するためには、問題に関する透明性がまだまだ必要だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

MUGENUP、クラウドソーシングのノウハウ生かした進行管理ツール「セーブポイント」を公開

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ゲーム向けのイラストやマンガをはじめとしたクリエイティブをクラウドソーシングで制作するMUGENUP。同社は5月14日、制作管理ツール「セーブポイント」の提供を開始した。すでに11社への導入が決まっており、2015年度内にゲーム会社を中心として100社への導入を目指すとしている。アカウントやストレージ容量により、無料版や月額5万円のスタンダード版を用意。大規模組織向けにカスタマイズしたビジネス版も提供予定。6月末までに限定して、通常の無料版よりストレージ容量などを追加した「リリースキャンペーンプラン」を無料で提供する。

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現在2万6000人のクリエーターをネットワーク化し、イラストなどをクラウドソーシングで制作しているMUGENUP。同社では「WORK STATION」と呼ぶ社内向けの制作管理ツールを利用することで短期間でクリエイティブを大量制作する体制を築いてきた。

イラストを制作するには、原画、塗りなど複数の工程があるが、MUGENUPではこの工程ごとに分業するかたちでクリエーターへの発注を行っている。

ただしその管理を、Excelで作ったガントチャートだけで行うには限界がある。そこでWORK STATIONを開発し、少人数のディレクターで膨大なクリエーターから最適な人材を配置し、進行を管理し…ということを実現してきたのだそうだ。MUGENUPによると、ディレクター1人あたりでハンドリングできる業務量は、ツール導入前と比較して200〜400%も増加するという。同社では、1人のディレクターが月間1200枚のイラストを進行・納品した実績があるそうだ。

 

その実績もあって、社外からWORK STATIONを自社に導入したいという声は何度もあったんだとか。セーブポイントはそういったニーズから生まれた、WORK STATIONをベースにした製品なのだそう。

セーブポイントでは、外注先の制作会社や個人クリエイターの一括管理にはじまり、データ保存とバージョン管理、納期のアラートやガントチャートなどの機能を提供する。

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MUGENUP CTOの伊藤勝悟氏に聞いたところ、これまでコミュニケーションはメールやSkype、チャットワーク、スケジュールやステータス管理はExcelやGoogle ドキュメント、ファイルの受け渡しはメールやファイル転送サービスといったように、それぞれ機能ごとに別々のツールを使っていた制作会社が多いそうで、分散されていた機能を一元管理できるという点で導入企業からの評価は高いという。

現在はイラストや漫画といった2Dのクリエイティブに特化しているそうだが、今後は3Dやアニメーションなどの制作環境にも対応していく予定だ。

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NFL、ウェアラブル・センサーを利用して、さらなるデータスポーツへと進化

NFLがRFID技術を積極的に活用しようという動きを見せつつあるようだ。ゲーム中の選手たちの動きを、より具体的な形でファンやコーチ、あるいはプレイヤー自身に提供しようと動き出しつつあるらしい。2014年シーズン、Zebra Technologiesのトラッキングシステムを採用し、17のスタジアムで情報収集を行うことにしたのだそうだ。情報トラッキング用のデバイスは選手のショルダーパッドの中に埋め込まれる。各選手のポジション、速度、移動距離、移動の際の加速度などの情報が入手できるようになる。

また、個人の動きについてのデータのみでなく、たとえばふたりのプレイヤーの距離などのデータをリアルタイムで取得することもできる。すなわちワイドレシーバーと、その選手をカバーする役割にあるディフェンシブバックの距離も即座にわかるようになっている。たとえばこの情報をテレビで流せば、テレビ観戦がより一層おもしろくなることだろう。もちろんコーチなども本データを活用して戦略を練りなおしたりすることができるはずだ。

今回の例でも示されているように、スポーツはますます「繋がった」(connected)ものとなりつつあるようだ。ビッグデータがプレイの質を変えつつあるという面もあるだろう。どうしても主観の入り込む個人的評価ではなく、センサーによって得られるデータを重視するようになってきている面も多いようだ。こうしたデータを提供することで、「セカンドスクリーン」の世界がより重要なものへと成長していくことになる。またこうしたデータに基づいて、プロフェッショナルスポーツの運動生理学的な研究も進むことになるのだろう。

アメリカンフットボールというのは、常にテックとともに成長してきたという面もある。Zebra Technologiesのセンサー技術がまずアメリカンフットボールに導入されたのも、ある意味で当然だということができよう。他のスポーツにも広がっていくのかどうか、注目していきたい。さらに、こうした「リアル」な情報分析が、多くのファンを抱えるファンタジーフットボールなどのビデオゲームにどのような影響を与えていくことになるのかも楽しみな点だ。

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(翻訳:Maeda, H


iOS 8とiWatchでは健康チェックが最大の機能に, Appleの役員とFDAが会談

震源地が自分である噂に関しては以前から確度の高い9to5Macによると、Appleは来(きた)るべきiOS 8で、モバイルデバイスによる健康チェックに革命をもたらす。そのiOS 8でやってくるマーキーアプリケーションは”Healthbook”と呼ばれ、健康とフィットネスとトレーニングに関するすべての情報をモニタし、iWatchがモニタする生命徴候信号も読み取る。9to5Macの筋によれば、大量のセンサを搭載したiWatchは目下、“順調に開発が進められている”そうだ。

そのヘルスモニタリングアプリ”Healthbook”は、最初からiOS 8にインストールされており、Fitbit、Nike、Runkeeper、Withingsなどなど、この分野の既成勢力にとっては大打撃になる。それは、歩いた(走った)歩数や距離、燃焼カロリー、体重の変化、血圧、体や皮膚の含水率、脈拍、などなどなどなどをモニタし報告する。

AppleがiOS 8でヘルスチェックに力を入れることは、今週のいくつかの報道が裏書している。たとえば今朝のThe New York Timesは、Appleの役員たちが昨年の終頃FDAと会談してモバイル機器の医療的利用について議論した、と報じている。またAppleは2013年の7月に医療機器大手Masimo Corporation(日本法人)の医学担当最高役員Michael O’Reillyを引き抜いた、とされている。とくにO’Reillyは、パルスオキシメトリー(脈波型酸素飽和度測定)の権威として知られている。この技術は、指先などにつける簡単な光学センサ装置で、人に痛みや不快感や傷を与えることなく、重要な生命徴候信号を読み取る。

9to5Macの記事は、”Healthbook”の機能の説明が詳しい。まずその名前はPassbookにあやかっているのだろう。ユーザはカードを次々とスワイプして、ひとつひとつの生命徴候データを見ていく。全部見終われば、その時点の自分の健康状態や診療関連の状態が分かる。ただし、記事に書かれている機能やインタフェイスは、今後のFDAの介入などによって変わる可能性がある。

iWatchに関してはあまり情報がないが、リリースは年内で、Healthbookにデータを供給するためのセンサ群を搭載するらしい。ただしHealthbookは、Appleの規格を満たすサードパーティ製のモニタや機器からでもデータを読み取ることができる。iWatchでもうひとつおもしろいのは、これは地図が最重要なアプリとなるスマートウォッチで、腕時計ならぬ腕ナビとして使えることが、最大の売りになるらしい。

今Appleに問い合わせ中なので、何か情報が得られ次第この記事をアップデートしよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))