Googleが新しいiOSアプリケーションをリリースした。「Cardboard Camera」というもので、スマートフォンを使って360度の3D写真を撮影するためのものだ。2015年の発表以来、Android版のみが提供されていた。今回のiOS版提供開始にともなって、Android版もアップデートされてている。
Cardboard Cameraで3D写真をとるには、記録開始用のボタンをタップして、パノラマ写真を撮るようにぐるりと一周回って撮影する。Googleによるアナウンスはこちらで見ることができる。
なお、撮影の方法はパノラマ写真と同様ではあるが、写真に奥行きをもたせることで3Dを実現している。写真上に距離感が生まれ、近くのものは近くに、そして遠くのものは遠くに見えるようになるのだ。これは、左右の目にほんの少し異なる画像を見せ、3D効果を感じさせることで実現している。
もちろん本当の3D画像のように、裏側に回って見るようなことはできない。しかしそれでも従来の写真にはなかった面白い効果を感じることができるだろう。また、音も記録することができるので、没入感をもって写真を眺めることができるようになる。
iOS版のデビューおよびAndroid版のアップグレードに伴い、双方でVR写真を共有する機能も提供開始となった。
共有するには、目的の写真(複数でもOK)を選択して「Share」ボタンをタップするだけでいい。アプリケーションでリンクが生成されるので、それをメッセージングアプリケーションやメールで送れば良いのだ。もちろんウェブなどで公開して、広く公開することもできる。リンクをたどる人たちは、自身のVRビュワーを使って閲覧することとなる。当然ながらビュワーを持たない人は、3D画像を見ることはできない。
Googleによると、Cardboard CameraのAndroid版をリリースして以来、500万の3D写真が制作されているのだとのこと。
iOS版はこちらから無料でダウンロードすることができる。
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(翻訳:Maeda, H)