iOSのGoogle検索アプリがGboardを内蔵、ウィジェット、3D Touchにも対応

検索エンジンをiOSオペレーティングシステムに奥深く融合させたいというGoogleの欲求が大きく一歩前進した。同社はこれまでスタンドアロンのキーボードアプリだったGboardを、iOSのメインGoogle検索アプリに統合した。この発表と共に、一連の3DタッチオプションやGoogle検索ウィジェットなどいくつかの新機能も加わった。

Gboardは、iPhone向けサードパーティー製キーボードへの関心が高まる中昨年5月に公開された。Googleブランドのキーボードアプリというアイデアは、ユーザーを検索を始めとするGoogleの様々なサービスに引き寄せるためだ。ユーザーはソーシャルネットワークや閉じた世界のメッセージングアプリで過ごす時間が増える一方で、モバイルブラウザーを使う時間は減っている。

Gboardアプリはスクロール不要の絵文字検索、内蔵GIF検索、グライドタイピング対応、音声入力(Apple製よりもよいことが多い)など、モバイルメッセージングに向けた様々な機能を提供した。Googleを使って、天気予報、ニュース、ビデオ、画像、スポーツの結果、近所の店やレストランの情報などを検索してすぐに送信することもできる。

Googleは今日、GboardがGoogle検索アプリの一部としてダウンロードされるようになったことを発表した。Gboardを有効にするオプションは、Googleアプリの設定画面にある(従来同様、設定アプリの[一般][キーボード]からも追加できる)。

このアップデートで、”Trending on Google”ウィジェットをiOSの通知センターに表示できるようになった。Google全体の検索トレンドに基づく最新ニュースやホットな話題が提供される。項目をタップすればGoogleアプリが開いて続きを読める。

ウィジェットを有効にするには通知センターの下端の編集ボタンを押す方法のほか、アプリアイコンの3D Touch(強押し)するというしゃれた技もある(上図参照)。

アプリアイコンを3D Touchすると、ウィジェットのプレビューが表示され、通知センターに「ウィジェットを追加」するオプションが現れる。

アプリアイコンを3D Touchした画面には様々な検索オプションもある。ここから音声検索、画像検索、シークレットモードで検索ができるほか、新たに加わったクイック検索を使うとアプリのメイン画面がロードされるのを待つことなく検索ボックスに直接カーソルが飛ぶ。

3D Touchは検索アプリの中でも使われている。例えば、画面下端の “G” ボタンを強押しするといつでも新規検索を始められる。また、検索結果項目(マップやカードを含む)そのものを強く押すとコンテンツのプレビューが表示される。

新しい機能はiOSのGoogle検索アプリの最新バージョンで利用できる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook