新しいモバイル フレンドリー テスト ツール

モバイルを重視する Google にとって、モバイル ユーザーがアクセスしやすく、使いやすいサイトが増えるのはとても喜ばしいことです。こうしたサイトがさらに増えるよう、このたび Google では新しいモバイル フレンドリー テスト ツールをリリースしました。

新しいツールは、Search Console のモバイル ユーザビリティ レポートのリンクから、または直接 https://search.google.com/search-console/mobile-friendly から利用できます。

更新版のツールでは今後、新機能が徐々に追加される予定です。以前のモバイル フレンドリー テストに代わって皆様にお使いいただけるものと期待しています。

ご自身のウェブサイトや興味のあるサイトで、新しいツールをぜひお試しください。ご意見やご感想がございましたら、以下のコメント欄やウェブマスター ヘルプ フォーラムでお気軽にお問い合わせください。

2015 年に Google が実施したウェブスパムへの対策

検索は強力なツールです。場所やデバイスの違いを気にすることなく、いつでも、どこからでもユーザーが様々なコンテンツにアクセスする手助けをします。Google サーチ クオリティ チームでは、関連性が高く、そしてスパム サイトの表示されない、高品質な検索結果をユーザーに提供できるように日々取り組みを進めています。Google ではアルゴリズムと手動によるスパム対策を組み合わせて、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反するようなスパム サイトが検索結果に表示され、ユーザーが誘導されたり、損害を受けたりすることがないように対策しています。
今日は、2015 年にどのようなスパムのトレンドが見られたか、そうしたスパム サイトに対して Google がどのような対策をおこなったか、そしてウェブマスターのみなさんと共に健全なウェブエコ システム構築のために進めてきた取り組みについてご紹介します。

2015 年のウェブスパム トレンド

  • 2015 年は、不正なハッキングの被害に遭うサイトが非常に多く見られました。– 前年に比べ 180% の増加が観測されました。ご自身のサイトがハッキングの被害に遭わないようにぜひ予防策を実施してください。
  • 価値のない質の低いコンテンツを含むスパム サイトについても増加が見られました。こうしたサイトは、ほとんど、あるいは、まったく価値の無いコンテンツを掲載していたり、他のサイトからコンテンツを盗用していたりします。こうした手法は、ユーザーに意味のある付加価値をもたらしません。

2015 年に実施したウェブスパムへの対策

  • スパム対策、そしてユーザーの利便性を高めるための検索結果の改善の大半は、アルゴリズムによって実施しました。例えば、不正なハッキングが行われたサイトへの対策としてアルゴリズムの変更を実施しました。
  • アルゴリズムで対処できないスパムについて、手動による対策を実施しました。2015 年、430 万通以上のメッセージをウェブマスターに送信し、手動による対策がサイトに実施されたことをお知らせし、問題の解消をサポートしました。
  • ウェブマスターが、再審査リクエストのプロセスを通じて、スパムとなっていた箇所のクリーンアップを実施し、問題を解消したサイトの数は、前年と比較し 33% 増加しました。

検索ユーザーとウェブマスターのみなさんと共に

  • 40 万通以上のスパム レポートを世界中のユーザーのみなさんからお送りいただきました。レポートに優先順位を付けた後、65% のレポートに対して調査を実施し、その内 80% をスパム サイトと判定しました。クリーンなウェブ エコ システムを築いていくため、スパム レポートを送ってくださったみなさん、ありがとうございました!
  • 17 言語にて、のべ 200 回以上のウェブマスター オフィスアワーやイベントを実施しました。Google にとって、ウェブマスターのみなさんと直接お話しする場は、ウェブマスターのみなさんをサポートをしたり、ウェブマスターのみなさんから多くの貴重なフィードバックをいただく重要な機会です。
  • ウェブマスター ヘルプ フォーラムはウェブマスターへのサポート チャンネルとして、さらに成長を続けました。トップレベル ユーザーのみなさんが実に 35,000 以上の質問に回答してくださったりと、参加者同士によるディスカッションで膨大な数の問題が解決しました。また、2015 年 10 月に実施された 「トップレベル ユーザー サミット 2015」では、全世界に 56 人いるウェブマスター ヘルプ フォーラムのトップレベル ユーザーのみなさんに参加いただき、より良いサポートのあり方やツールの改善について積極的な議論がなされました。トップレベル ユーザーのみなさん、いつも多大な貢献どうもありがとうございます!

Google ではこれからもスパム対策の技術を向上させていきます。また、ウェブマスターや検索ユーザーのみなさんと共に、健全なウェブのエコ システムの構築に貢献していきます(Google サーチ クオリティ チームでは、スパム対策以外にも、より良い検索結果提供のための改善を続けています)。共にスパマーと戦い、多くのユーザーが、探している情報に瞬時に辿り着ける Google 検索の提供にご協力いただきありがとうございます。これからも Google 検索をどうぞよろしくお願いします!


Advanced Hosting Meetup プログラム : 結果のご報告

ホスティング サービス運営者のみなさまと、Google 検索と相性の良いサービス運営や、サービス上のスパム サイト対策について情報交換、対策実施を進める Advanced Hosting Meetup プログラム。このプログラムでは、健全なウェブ エコ システムの構築を目指して活動を続けています。開始から 3 か月経ち、進展がありましたので、ここでご紹介します。

プログラムの様子

1 月にスタートした当プログラムは、月一回のミーティングと、メーリングリストでの日常的な情報交換によって進行されました。
1 月のミーティングでは参加者の自己紹介、このプログラムで目指すゴール設定を行いました。どのサービスもスパム対策に共通して悩んでいることが確認でき、協力してより効果的な対策ができないか検討を進めていくことになりました。
第 1 回ミーティングの様子

2 月のミーティングでは、アメブロを運営する株式会社サイバーエージェントさんから、どのようにスパム サイトの検知を行っているかプレゼンテーションを行って頂きました。その後、各社での対策状況の共有、当プログラム内で共同して実施できる取り組みの検討を行いました。実に 2 時間以上に及ぶ活発な議論が行われました。

事例紹介をしてくださった株式会社サイバーエージェントのお二人
第 2 回ミーティングの様子

3 月は各社内で検討結果を調整、4 月の第 3 回ミーティングでは、共同で実施するスパム サイト対策について以下のように合意しました。

プログラムの結果ご紹介

本プログラムの参加企業 8 社は、健全なウェブ エコ システムの構築のために、以下のアクションを実施することを決定しました。
  1. 【スパム サイト情報の相互共有】本プログラムに参加したホスティング サービスを運営する企業(以下、プログラム参加企業 ※)は、各サービス上のスパム サイトに関する情報(例えば Google が Search Console 上の手動対策ビューアで提供しているスパム サイトの情報等)をプログラム参加企業間で共有します。情報を相互に共有することで、各サービス上のスパム検知や対策の精度向上を目指します。また、スパム サイトの情報に加え、各社で発見したスパムの最新の傾向や対策法などについても知見を共有します。
  2. 【アフィリエイト プログラムの悪用抑止】アフィリエイト プログラムを悪用したスパム サイトの作成抑止および、より迅速な対策を目指し、プログラム参加企業は、アフィリエイト プログラムを悪用したスパム サイトについて調査、情報交換を強化していきます。今回、その第一歩として、健全なアフィリエイト プログラムの活用という共通のゴールのもと、楽天アフィリエイトさんとの間で情報交換をスタートすることとしました。具体的には、悪用したスパム サイトを発見した場合、その情報を、楽天アフィリエイトに提供します。楽天アフィリエイトは、提供された情報をもとに調査を実施し、必要に応じて悪質なアフィリエイト サイトに対する対策を実施します。
なお、当プログラム内で相互共有する情報は、スパム サイトの URL やスパムの種類、手法等が対象であり、個人情報は含みません。
※ プログラム参加企業一覧 (敬称略・50 音順、カッコ内は主な提供サービス名)
(株式会社サイバーエージェントさん、楽天株式会社さんは「班長」さんとして、プログラム内で議論をリードしてくださいました。ありがとうございました!)

その他にも、当プログラムをきっかけに、参加企業独自のスパム対策が始まりました。
  • JUGEM でのブログ作成時に reCAPTCHA 認証が導入されました。
  • はてな匿名ダイアリー上で(エイプリル フール企画と兼ねて)「はてラボセンター試験認証」が試験的に導入されました。クイズへの回答を求める形式のスパム サイト作成防止策は、以前のホスティング向けイベント内でシーサー株式会社さんから実践例を共有頂いたことで、JUGEM 上での導入が実現、そして今回はてな匿名ダイアリー上での試験導入に至りました。

プログラムの今後 - 参加企業を募集します

プログラム参加メンバー
Google とプログラム参加企業は、より健全なウェブ エコ システムの構築に貢献することを目指して、Advanced Hosting Meetup プログラムを継続して実施していきます。
新規の参加希望者も随時受け付けておりますので、ご興味のあるサービス運営者の方はこちらのフォームからお知らせください。
  • 次回は 5 月 18 日(水)にミーティングを実施予定です。
  • 参加対象者はホスティング サービス(ユーザーがコンテンツを投稿できるブログ等のサービス)を運営している事業者となります。
  • 当プログラムは参加企業によるディスカッションを中心に運営されます。Google はプログラム運営を担当しますが、プログラム参加企業に対して検索エンジン上のパフォーマンスに影響するような特別なアドバイスやサポートを提供しません。
情報を探す検索ユーザーと情報を発信するウェブマスターどちらにとってもより良い、健全なウェブのエコ システムを維持、発展させていくため、多くの方々とご一緒できることを楽しみにしています。

不正なダウンロード ボタンを撲滅するために

この記事は 2016 年 2 月 3 日に Google Online Security Blog に投稿された記事「No More Deceptive Download Buttons」の翻訳です。

昨年の 12 月のブログ投稿*で、セーフ ブラウジングの保護機能がソーシャル エンジニアリング攻撃に対応したことをお知らせしました。ソーシャル エンジニアリングとは、ユーザーを欺いて危険な操作を行わせる攻撃のことで、たとえば望ましくないソフトウェアをインストールしたり、個人情報(パスワード、電話番号、クレジット カード番号など)を盗み取ったりします。ソーシャル エンジニアリングの例としてよく見かけるのは、不正なダウンロード ボタンや、「システムの更新が必要です」といった嘘のメッセージを表示する画像広告です。今回、セーフ ブラウジングの保護機能を拡張したことで、ソーシャル エンジニアリング広告のような不正な埋め込みコンテンツを検出できるようになりました。


12 月に発表したソーシャル エンジニアリング ポリシーに基づき、ウェブページに埋め込まれているコンテンツ(広告など)は、以下に該当する場合にソーシャル エンジニアリングと見なされます。
  • 信頼できるもの(ユーザーの端末やブラウザ、ウェブサイト自体など)を装っている、またはそのような印象を与えようとしている。
  • ユーザーを欺いて、信頼できるものに対してのみ行う操作(パスワードの共有、テクニカル サポートへの電話など)を行わせようとする。
ここで、広告として表示される不正なコンテンツの例をいくつかご紹介しましょう。

この画像は、「ソフトウェアを更新する必要がある」とユーザーを欺いて [Update] ボタンをクリックさせようとしています。

この画像は、FLV ソフトウェアのダイアログを模倣したもので、実際にこの FLV ソフトウェアから表示されたものではありません。

このボタンはサイトの雰囲気を模倣して作られており、あたかもそのサイトのコンテンツ(テレビ番組、スポーツの動画ストリーミングなど)を操作できるような印象を与えます。ページに馴染んでいて見分けがつかないこともあります。


Google にとって、望ましくないソフトウェアやソーシャル エンジニアリングとの戦いはまだ始まったばかりです。今後もセーフ ブラウジングの保護機能を改良し、ユーザーの皆さんに安心してご利用いただけるようにしたいと考えています。

ウェブサイトへの影響は?

ウェブサイトにソーシャル エンジニアリング コンテンツが頻繁に表示される場合は、ユーザーがサイトにアクセスしたときに Google セーフ ブラウジングからの警告が表示されることがあります。運営しているサイトが、ソーシャル エンジニアリング コンテンツを含んでいると報告された場合は、Search Console からトラブルシューティングを実施してください。詳しくは、ウェブマスター向けのソーシャル エンジニアリングに関するヘルプ記事をご覧ください。

Googlebot のスマートフォン用ユーザー エージェントの更新について

Google では、ウェブ上の技術の変化に応じて、Googlebot で使用するユーザー エージェントを定期的に更新しています。来月、Googlebot のスマートフォン用ユーザー エージェントを更新する予定です。

Mozilla/5.0 (Linux; Android 6.0.1; Nexus 5X Build/MMB29P) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/41.0.2272.96 Mobile Safari/537.36 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
(2016 年 4 月 18 日以降の Googlebot スマートフォン用ユーザー エージェント)

現在は、次の Googlebot スマートフォン用ユーザー エージェントを使用しています。

Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 8_3 like Mac OS X) AppleWebKit/600.1.4 (KHTML, like Gecko) Version/8.0 Mobile/12F70 Safari/600.1.4 (compatible; Googlebot/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
(現在の Googlebot スマートフォン用ユーザー エージェント)

Google では、最新のウェブ技術を使用しているページをレンダラーが適切に解釈できるように、ユーザー エージェント文字列を更新しています。Google のレンダラーは進化を続けており、今回のユーザー エージェント文字列の更新は、レンダラーが Safari よりも Chrome により近づいていることを示しています。サイトが幅広いユーザーやブラウザで適切に表示されるように、機能検出やプログレッシブ エンハンスメントの使用をおすすめします。

Google の評価によると、今回のユーザー エージェントの変更は 99% のサイトで影響がない見込みです。サイトが影響を受ける場合に最も多い理由として考えられるのは、そのサイトが Googlebot の特定のユーザー エージェント文字列を期待している場合です。Googlebot に対するユーザー エージェント スニッフィングは推奨されておらず、クローキングの一形態と見なされます。Googlebot は他のブラウザと同様に扱ってください。

サイトが今回の更新による影響を受けそうな場合は、Search Console の「取得してレンダリング」ツールを使って(新しいユーザー エージェント文字列で更新済みです)、または、ブラウザのデベロッパー ツール(Chrome のデバイスモードなど)でユーザー エージェント文字列を変更する方法で、サイトを確認することをおすすめします。ご不明点については、ウェブマスター ヘルプ フォーラムでお気軽にお問い合わせください。

ウェブをさらにモバイル フレンドリーにするための取り組み

どんな端末を使用していても、的確で関連性の高い検索結果が表示されるべきだ、と Google は考えています。スマートフォン、パソコン、タブレットのどれを使用していても、検索結果は的確で見やすいものであるべきです。そこで、Google では昨年より、サイトがモバイル フレンドリーかどうかをモバイル検索でのランキング要素の一つとして使用し始めました。この 5 月からは、当該ランキング要素の効果を高めるアルゴリズムのアップデートを段階的におこなっていきます。このアップデートにより、モバイルでも見やすいページが検索結果でさらに多く表示されるようになります。

サイトがすでにモバイル フレンドリーである場合は、今回のアップデートによる影響はありません。モバイル フレンドリー サイトについてサポートが必要な場合は、モバイル フレンドリー テストウェブマスター向けモバイルガイドを確認されることをおすすめします。なお、検索クエリの意図は引き続き重要なランキング要素となります。そのため、モバイル フレンドリーではなくてもページのコンテンツの質が高ければ、関連性の高い優れたコンテンツとして今後もランキングされることがあります。

ご不明な点がありましたら、ウェブマスター プロダクト フォーラムをご覧ください。

企業から無料で提供された商品をブログでレビューする際のベスト プラクティス

オンライン マーケティングの手法の一つとして、企業がブロガーに無料で商品を送付してレビューしてもらったり、ブログ投稿で言及してもらう代わりに商品を贈呈したりする場合があるようです。今回は、商品を提供する企業や投稿を記述するブロガーの皆様に向けて、そのようなコンテンツがユーザーにとって有益で、同時に Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)にも準拠するためのベスト プラクティスをご紹介します。

  1. 必要に応じて nofollow 属性を使用する

    商品やサービスを受け取る見返りとして、PageRank を転送するようなリンクを設置することは、リンク プログラムに関する Google のガイドラインに違反しています。例えば、次の場所にリンクするように企業がブロガーに要請する場合があります。

    1. 企業のサイト
    2. 企業のソーシャル メディア アカウント
    3. 商品を販売しているオンライン ストアのページ
    4. 商品のレビューを掲載しているレビュー サービスのページ
    5. アプリストアに掲載されている企業のモバイルアプリ

    このようなリンクは自然に生じたものではありません(つまり、企業がリンクと引き換えに無料の商品やサービスの提供を申し出なければ存在しなかったリンクです)。したがって、ブロガーはこうしたリンク全てに対して nofollow 属性を設定してください。企業や協力しているマーケティング会社は、リンクに対して nofollow 属性を使用するようブロガーに働きかけることで、役割を果たすことができます。

  2. 関係を開示する

    ユーザーは、スポンサー付きのコンテンツを表示している場合は知らせてほしいと考えています。また、国によっては、スポンサーの開示を義務付けた法律も存在します。開示情報は投稿のどこに表示してもかまいませんが、ユーザーが投稿全体を読まない場合もあるので、上部に配置するのが最も有効です。

  3. 魅力的でユニークなコンテンツを作成する

  4. 成功しているブログには、ユーザーにまたアクセスしたいと思わせる確かな魅力があります。自分のテーマとする分野で頼れる情報源になったり、他の人が注目していない有益なニッチ情報を紹介したり、独自の専門知識や情報源に基づいて自分だけが作り出せる、他にはないコンテンツを提供しています。ブロガーの皆様も、そんな魅力的でユニークなコンテンツの制作を心がけてみてください。

より詳しい情報を知りたい場合は、Google ウェブマスター ヘルプ フォーラムをご覧ください。

多言語による AMP NewsLab オフィスアワーを実施します。

Accelerated Mobile Pages (AMP) は、業界全体で推し進められているグローバルな取り組みです。大小あらゆる規模のパブリッシャーとともに、より高速化されたモバイル ウェブの実現を目指しています。

これまで英語圏の皆さまに対しては、AMP オフィスアワーを実施し、大変ご好評をいただいてきましたが、一方で、英語が母国語でない皆さまがいることも、私たちは理解しています。

そこで、今後 2 週間にわたり、新しいオフィスアワー シリーズを多言語にて実施していきます。これにより、皆さまはご自身の母国語で AMP について学ぶことができます。実施予定の言語は、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ブラジリアン ポルトガル語、ロシア語、インドネシア語、そして日本語です。オフィスアワーでは、Google のプロダクト マネージャーやテクニカル マネージャー、そしてエンジニアが、それぞれの言語で皆さまからの AMP に関する質問にお答えします。

AMP の技術的な仕様や様々なコンポーネントに関してもお話していきたいと思いますが、まずは、 AMP とは何かということや、どのように機能するのかについて改めて紹介していく予定です。ご質問をお持ちの方は、以下のイベント ページ上の Q&A アプリより投稿することができます。投稿された質問はオフィスアワーの中で私たちがお答えしていきます。また、イベント終了後は、 News Lab の YouTube ページで、それぞれのオフィスアワーを視聴することができます。

下記のスケジュールをご確認の上、ぜひオフィスアワーへご参加ください。

  • 日本語
  • フランス語
  • イタリア語
  • Introduction to AMP - 3月8日 15:00 CET
    Luca Forlin, Head of International Play Newsstand Partnerships
  • AMP Anatomy - 3月15日 15:00 CET
    Flavio Palandri Antonelli, AMP Software Engineer
  • ドイツ語
  • Introduction to AMP - 3月9日 17:00 CET
    Nadine Gerspacher, Partner Development Manager
  • AMP Anatomy - 3月18日 16:00 CET
    Paul Bakaus, Developer Advocate
  • スペイン語
  • Introduction to AMP - 3月9日 14:30 CET
    Demian Renzulli, Technical Solutions Consultant
  • AMP Anatomy - 3月16日 14:30 CET
    Julian Toledo, Developer Advocate
  • ブラジリアン ポルトガル語
  • ロシア語
  • インドネシア語

リンク プログラムのネットワークに対策を行いました

Google では検索ユーザーの皆さんに、より良い検索結果を届けるために日々いろいろな取り組みをしています。例えばウェブマスター向けガイドラインを設定し、これに違反するようなサイトに対策を施すのもその一つです。

この一環として、Google ではこの度、検索結果を不正に操作するためにリンク プログラムに参加しリンクの売買を行っていた日本語のいくつかのサイト ネットワークに対して対策を施しました。この中にはウェブマスター向けガイドライン違反を繰り返しているサイトも含まれていたため、通常よりも厳しい対策を施したケースもあります。

また、以前もお伝えしましたが、ウェブマスターの知らないところでウェブマスター向けガイドラインに違反するような施策が行われてしまうケースがあるようです。以前は SEO 業者の例を紹介しましたが、SEO 業者にとどまらず広告などの業務委託により発生することもあるようです。これを防ぐために、ウェブマスターの皆さんには業務委託先がどのような施策を行っているか随時確認することをおすすめします。

Google は引き続きユーザーの検索体験をより良いものにするべく取り組んでまいります。

Advanced Hosting Meetup:参加企業が決定しました

ホスティング サービス運営者のみなさまと、Google 検索と相性の良いサービス運営や、サービス上のスパム サイト対策について情報交換、対策の実施を進める Advanced Hosting Meetup プログラムプログラム発表後、多くのサービス運営者様からお申し込みを頂きました。この度プログラムに参加して頂くサービス運営者のみなさまが決定し、早速第 1 回のミーティングを開催、プログラムがスタートしました。

プログラム参加者のみなさま
参加企業のみなさま(敬称略・順不同、カッコ内は主なご担当サービス名)
ミーティングの様子

第 1 回目のミーティングでは、互いの自己紹介の後、早速参加者同士での活発なディスカッションがおこなわれ、3 か月間に渡るプログラムのスタートを切りました。今後、月 1 回のミーティングおよびオンライン上でのディスカッションを続け、スパム対策や大規模サービス運営上の工夫などについて情報交換や実験等を進めていきます。

プログラムの内容および結果は、プログラム終了後、当ブログでご紹介します。

プログラム参加者のみなさま、健全なウェブ エコシステムを実現していくために、皆で頑張りましょう!よろしくお願いいたします。

Accelerated Mobile Pages プロジェクトについて — 導入ガイド日本語版を本日公開しました

この記事は、本日 Google Developers Japan ブログに投稿された記事のクロスポストです。

スマートフォンとタブレットは、人々が情報と接する方法を大きく変えました。今日、多くの人がスマートフォンを使って、たくさんのニュースや新しいコンテンツに触れています。世界中のメディアやコンテンツ提供者が、モバイル ウェブを通じて読者に記事やコンテンツを提供していますが、そのユーザー体験は、残念ながら理想的ではない場合もよくあります。

ある調査では、ページの読み込みに 3 秒以上かかると、40% のユーザーがそれ以上の閲覧をやめてしまうことがわかっています。これは、コンテンツ提供者にとっては、広告や定期購読による収益化の機会を失うことも意味します。

Google は、世界中のコンテンツ提供者、テクノロジー企業との議論をもとに、Accelerated Mobile Pages(AMP)というオープンソース プロジェクトを 2015 年 10 月に公表しました。これは、モバイル ウェブの表示を飛躍的に向上させることを目指すプロジェクトです。Google は、動画、アニメーション、美しいグラフィックス表現をそなえたウェブページが、スマートな広告とうまく共存しつつ、瞬時に表示されるようにしたいと考えています。また、同じコードが複数のプラットフォームやデバイスで動作することで、ユーザーが利用しているのがスマートフォン、タブレット、その他のモバイル端末のいずれであってもコンテンツが瞬時に表示されるようにしたいと考えています。

本日、 AMP 導入ガイドの日本語版 PDF を公開しました。技術資料等も順次公開しており、安定版の仕様書などは AMP プロジェクトの公式ページ内でご参照いただけます。また、GitHub のレポジトリでは最新版の実装や提案中の機能を確認できますし、問題がある場合にはこちらのイシュー トラッカーよりご報告ください。オープンソース プロジェクトですので、ソース コードを直接ご提供いただく Pull Request も歓迎しています。

現在、AMP には New York Times や BBC をはじめとするパートナーが世界的に参加を表明しており、日本でも、朝日新聞、産経新聞、日刊スポーツ、毎日新聞、株式会社イード、マイナビニュース、BLOGOS をはじめとする多くのメディアやコンテンツ提供者が AMP への対応を準備しています。また、Ameba や LINE を含むサービスが、サービス内のコンテンツ ページを AMP に対応させる他、外部ウェブページへのリンク時に AMP 版が存在する場合は、AMP 版にリンクするなどの対応を予定しています。一方 Google では、先日 Inside Search ブログ(英語)でもお伝えしたように、Google の検索結果から AMP ページが表示されるようになります。

AMP プロジェクトは、すべての人にとってモバイル ウェブの体験をより速く、優れたものにすることを目指しています。このオープンなプロジェクトが、情報が自由に流通していくための一助となることを期待しています。関係者のみなさまのご理解とご協力をお願いいたします。

Search Console における AMP エラー レポートのプレビュー

Google ではこのたび、Accelerated Mobile Pages(AMP)を実装するニュース コンテンツが増えてきていることから、Search Console でエラー レポートのプレビューを提供し、近く公式にローンチされる AMP へ皆様が対応できるようサポートします。また、皆様からの早期のフィードバックをいただけるようお願いいたします。このレポートは、[検索での見え方] の [Accelerated Mobile Pages] でご覧いただけます。また、このレポートは、ウェブサイト全体の AMP の実装に関する問題を見つけやすくすることを目的としています。Google 検索において AMP の利用を開始するには、該当するページに対応する有効な AMP ページを作成し、そのページが schema.org の NewsArticle マークアップを使用していることを確認して、ページ同士を適切にリンクする必要があります。

AMP エラー レポートでは、サイトの全体的な状態の概要を確認できますし、さらに特定のタイプのエラーや URL について個別に確認することもできます。このプロセスによって、よくある問題をすばやく特定でき、サイトでの AMP の実装に関する問題を体系的に解決することが可能になります(必要な作業は、該当ページに使用するテンプレートやプラグインの調整程度で済む可能性があります)。

AMP についてや、AMP があなたのサイトに適しているかについて関心をお持ちの場合は、検索における AMP のデモのプレビューやAMP の仕組みの詳細、AMP のスタートガイドをご覧ください(リンク先はすべて英語)。あなたのサイトに AMP が適していると思われるなら、CMS にプラグインをインストールするだけで簡単に AMP を実装できる可能性があります。ご利用の CMS の提供元にご確認ください。ただし、Google 検索ではまだ AMP を公式にローンチしていないため、準備にはまだ多少の時間が必要となります。お使いの CMS やプラグインの提供元にフィードバックをお送りいただき、対応をしばらくお待ちください。最新情報について詳しくは、AMP プロジェクトのブログ(英語)をご覧ください。

この取り組みはまだ始まったばかりで、AMP エラー レポートの最初の一歩に過ぎません。このレポートは近日中に改善される予定ですので、皆様からのフィードバックをお待ちしております。ご利用いただいたうえでのご意見やご感想がございましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。

新しい年に、新しいウェブサイトへ: 新しいウェブマスター向けウェブサイトのご紹介

新しい年を迎えて、Google のウェブマスター向けウェブサイトも新しくなりました

このサイトの作成にはあたっては、じっくりと時間をかけて、サイト訪問者の行動を分析したりユーザー アンケートを実施したりしました。その結果、サイトをカテゴリ別に分類することでさらに使いやすくすることができました。コミュニティやトップレベル ユーザーの皆様には貴重なフィードバックをいただき、ありがとうございました。

新しいウェブマスター向けウェブサイト

このサイトは、ウェブサイトの問題を解決するのに役立つヘルプリソースや、高品質サイトの作成や検索ランキングの向上に役立つ SEO 学習資料、そして担当チームやウェブマスター コミュニティから最新情報を知ることができる”つながる”ページで構成されています。また、次のような新機能も追加しました。

  • ウェブマスター向けトラブルシューティング: サイトを移転する方法や Search Console で表示されるメッセージなどについてサポートが必要なら、このトラブルシューティングが問題解決のお手伝いをします。また、Google 検索や Google Search Console でよく見られるサイトの問題を解決することもできます。
  • 人気リソース: 人気の Google ウェブマスター向け YouTube 動画や、ブログ記事、フォーラム スレッドをお探しの場合は、こちらをご覧ください。人気のリソースが一覧にまとめられています。このリソースは言語によって異なる場合があります。
  • イベント カレンダー:オンラインのオフィスアワーやお近くのライブイベントでチームの担当者とお話しになりたい場合は、こちらをご覧ください。オフィスアワーとイベントは、世界中で様々な言語にて開催しています。

何かご不明な点がありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお知らせください。

「Advanced Hosting Meetup」を実施します

この度、ホスティング サービス運営者のみなさまを対象にしたプログラム「Advanced Hosting Meetup」を開催します。このプログラムでは、3 か月間にわたってサービス運営上の工夫やスパム対策について情報交換、アイディア交換、共同での実験や調査等を行います。

ブログなどのホスティング サービスは、無料または低コストで簡単に利用できることから広く利用されています。一方で、サービスの運営においては、大規模サービスであるが故の運営上の工夫や、サービス上でのスパム行為への対処等、専門的なノウハウが求められることも多いでしょう。

Google サーチ クオリティ チームでは、これまでもホスティング サービスを運営するみなさまと、大規模サービスの運営、特にスパム サイト作成に利用されず、Google 検索と相性の良いサービスとするにはどうすればいいか等について考える場を設けてきました(ブログ記事 ハングアウト)。

こうしたイベントを通じホスティング サービスの方にお会いする中で「他のサービス運営者との情報交換は非常に役立つので、さらに続けたい」、「大規模サービス運営ならではの疑問をさらに解消する場が欲しい」というお声をたくさん頂きました。そこで今回、当プログラムを開始することとしました。

このプログラム では 2016 年 1 月から 3 月までの 3 か月間、Google サーチ クオリティ チームおよびプログラムに参加する他のホスティング サービス運営者のみなさまで、月に 1 回程度のミーティング(参加者のニーズに合わせて回数は変動します)、日常的なメール等でのコミュニケーションを通して、Google 検索と相性の良い大規模サービス運営やスパム サイト対策といったトピックについて、参加者同士の情報交換やディスカッションを実施します。プログラムを通して、参加者が具体的な成果(サービス運営上の改善、サービス上のスパム サイト減少等)を達成することを目指していきます。

参加のメリット 

  • ノウハウの具現化:普段のサービス運営の中でなかなか手がつけられないサービスの改善アイディアや効率的なスパム対策について、参加者同士で知見を持ち寄り、共同で実験や調査を行うことで、一サービスで取り組むよりも効率的、効果的に実際の施策に結びつくような場になればと思っております。
  • サービスの信頼性向上:検索エンジンと相性の良いサービスであること、スパム サイトの存在しないサービスであることは、ユーザーからの信頼や高い評価を得る上でも良い影響があると思われます。参加者のプログラム内での取り組みについては、後日当ブログ等でご紹介させて頂けたらと思っています。

お申込み

参加を希望するホスティング サービス運営者の方は、こちらのフォームから 2016 年 1 月 21 日(木)23:59 までにお申し込みください。プログラムの性質上、申込多数の場合は選考によって参加企業数を絞らせて頂く場合もありますので予めご了承ください。参加企業が決まり次第、当ブログにて発表いたします。

Advanced Hosting meetup プログラム概要

開催概要

ホスティング サービス間で Google 検索と相性の良い大規模サービス運営やスパム サイト対策といったトピックについて情報交換、ディスカッションを行う場を設ける。具体的アイデア、アクションプランが生まれ、各サービスのさらなる改善につながるきっかけを提供することを目指す。

スケジュール

  • 本日:プログラム開催の発表、参加企業の募集開始。
  • 2016 年 1 月:プログラム参加企業の決定。プログラム開始。
  • 以降、月 1 回程度のミーティングを実施。各ミーティングでは以下のような内容を想定しています(参加者のニーズに応じてミーティングの内容は変更する可能性があります)。
  • 1 月:プログラム キックオフ、参加者の自己紹介、プログラムの目標設定 
  • 2 月:参加者からのベストプラクティスの紹介(1)、Google team からの最新スパムトレンドのご紹介、ディスカッション
  • 3 月:参加者からのベストプラクティスの紹介(2)、Google team からの大規模サービス運営に関する Tips ご紹介、ディスカッション、プログラムの振り返り 期間中、ミーティング以外にもメール等を通して日常的に情報交換、ディスカッションを行います。
  • 2016 年 3 月:プログラム終了。
  • 2016 年 4 月:実施内容および成果の公開。
  • ご参加にあたって(参加要件)

    プログラムの性質上、以下の参加要件を設定させて頂きます。
    • ホスティング サービスを運営していること。
    • 期間中月に 1 回、2~3 時間程度のミーティングへの参加、およびメール等での日常的なコミュニケーションが可能であること。
    • Google 検索と相性の良いサービス運営およびスパム対策を目的としたサービスの仕様変更、機能の改善・追加等を実施できる可能性があること。
    • 自社で実施している Google 検索と相性の良いサービス運営およびスパム対策等の内容について可能な範囲でプログラム内で紹介頂けること。
    • プログラム中の取り組み内容について、当ブログ等 Google のサポート チャンネル上で後日公表することに同意頂けること(会社、サービス名を含む)。

    みなさまと実りある 3 か月を過ごせることを楽しみにしております!

    数億のモバイル ユーザーを保護するための取り組み

    この記事は 2015 年 12 月 7 日に Google Online Security Blog に投稿された記事「Protecting hundreds of millions more mobile users」の翻訳です。

    Google セーフ ブラウジングは長年にわたって 10 億人以上のパソコン ユーザーをウェブ上のマルウェアや望ましくないソフトウェア、ソーシャル エンジニアリング サイトから保護してきました。本日は、こうした保護が Android で Chrome ブラウザを利用する数億人のユーザーにも拡大されたことをお知らせいたします。

    利用方法

    Android 端末をお使いなら、おそらく、既にこの機能をご利用いただいています。Android 版の新たなセーフ ブラウジング クライアントは、Google Play 開発者サービスの一部として、バージョン 8.1 以降から組み込まれています。この機能を利用する最初のアプリは Chrome で、バージョン 46 以降の Android 版 Chrome のすべてのユーザーがデフォルトで保護されるようになりました。Chrome の [設定] > [プライバシー] メニューを開くと、[セーフ ブラウジング] がオンになっており、保護されていることを確認できます。危険なサイトの警告は以下のように表示されます。こうした保護はパソコンの場合と同様に、ユーザーのプライバシーを保護しながら行われます。

    モバイル ユーザーに対するこれまでの保護

    Android プラットフォームと Play ストアではこれまで長い間、有害な可能性のあるアプリからユーザーを保護してきました。攻撃者が対策を回避する技術を高めるにつれて、Google も検出能力をさらに向上させて Android アプリのユーザーの安全を保ってきました。しかし、モバイル ユーザーに対する危険のすべてがアプリに由来するわけではありません。

    これからの保護

    ソーシャル エンジニアリング(特にフィッシング)に対しては別のかたちの保護が必要です。不正なサイトの最新リストを端末上に保持して、ユーザーがそうしたサイトを閲覧する前に、確実に警告を出せるよう備える必要があります。しかしながら、こうした保護をモバイル端末上で提供することは、パソコンの場合よりもはるかに難しくなります。その理由として少なからぬ部分を占めるのが、リストを最新に保たなければならないという点です。

    • 世界中のほとんどのユーザーにとって、モバイルデータの費用はユーザー側の負担になります。データのサイズが問題となります。
    • 世界のほとんどの地域では、モバイルデータの回線速度は Wi-Fi よりも低速です。データのサイズが問題となります。
    • 携帯電話の繋がりやすさはさらに差が大きいため、適切なデータを端末に素早く配信することが不可欠です。データのサイズが問題となります。

    最小のデータで最大の保護を提供

    Google では、セーフ ブラウジングでモバイル端末に送信されるデータは1ビットも無駄にすることなくすべて保護の向上に役立たねばならない、という哲学を持っています。モバイル端末においてネットワーク帯域幅と電池は最も貴重なリソースであるため、どのようにしてモバイル ユーザーを保護することが最良なのかを入念に再検討する必要がありました。一部のソーシャル エンジニアリング攻撃は世界の一部の地域でのみ起きているため、そうした地域内に端末がある場合のみ、端末を保護する情報を送信します。

    また、最も危険性の高いサイトに関する情報をまず最初に送信します。新興諸国の速度の遅いネットワークでよくあるように、ほんのわずかな更新データしか送信できない場合、更新内容は本当に価値のあるものでなければなりません。そこで、私たちは Google の圧縮技術チームとも連携し、送信する更新データの量をできるだけ小さく抑えました。

    さらに、Android セキュリティ チームと協力して、端末上のソフトウェアによるメモリとプロセッサの使用を可能な限り抑えるとともに、ネットワーク トラフィックの最小化にも留意しました。こうした点すべてが重要なテーマです。ユーザーのデータ通信料や電池消費量をわずかでも浪費してはならないからです。

    より多くのモバイルユーザーを保護

    ユーザーに苦い経験をさせないよう、Google ではインターネット上の脅威への対策を続けています。同時に、こうした保護がユーザーのネットワーク費用や端末の電池に不当な負担を強いるものであってはなりません。世界中でモバイルウェブへの依存が高まり続けるなか、Google では可能な限り効率的な方法で、ユーザーをできるだけ安全にしたいと考えています。

    2015年もありがとうございました。- 今年の総まとめ

    2015 年もいよいよ終わりが近づいてきました。皆さまにとって、2015 年はどのような一年だったでしょうか。今年最後の投稿となる今回は、Google 検索に関する今年の出来事を振り返り、2015 年を皆さまとともにおさらいしていきたいと思います。

    モバイル関連の記事が注目を集める

    まずは、ウェブマスター向け公式ブログに投稿されれた記事のうち、今年一年アクセスの多かった記事をランキングでご紹介します。

    1. 検索結果をもっとモバイル フレンドリーに
    2. 検索ユーザーがモバイル フレンドリー ページを見つけやすくするために
    3. "Google Search Console" - ウェブマスター ツールが新しくなりました
    4. Google がお勧めするスマートフォンに最適化されたウェブサイトの構築方法
    5. モバイル フレンドリー アップデートを開始します
    6. Google の検索結果からコンテンツを削除するには
    7. HTTPS ページが優先的にインデックスに登録されるようになります
    8. 誘導ページについて、品質に関するガイドラインを更新しました
    9. Google のインデックスからコンテンツを削除する方法
    10. 4 月 21 日のモバイル フレンドリー アップデートについてのよくある質問

    上記ランキングの中には、Search Console のように今年初めて登場した言葉も見受けられますが、一年を通して最も人気を博したトピックは "モバイル" でした。上位 10 件中 5 件もの記事がモバイル関連となるなど、ますます読者の皆さまのモバイルに対する関心の高まりを感じます。

    App Indexing

    2013 年の発表、そして 2014 年の一般公開以降、App Indexing は 多くのウェブマスターやアプリ デベロッパーの皆さんに利用され、Google 検索はより多くの モバイル アプリ内コンテンツをインデックスすることが可能になりました。今年は、ランキング要素の一つとして使用されることが発表され、検索結果でアプリ コンテンツがより簡単に見つかるよう変更が行われました。Google サーチ クオリティ チームでは、

    など、App Indexing に関してより良い体験を提供できる体制を整えました。

    Google Search Console

    一方、Google 検索に関心を寄せるのはウェブマスターだけではなくなったと考えた私たちは、今年 5 月、ウェブマスター ツールを Google Search Console として一新し、アプリ開発者向けの機能を提供するなど、様々なタイプの人たちに向けたサービスの提供を開始しました。もちろん、従来からある機能の改善も継続的に行っています。Search Console はこれからも検索に関心を寄せるすべての人にとっての包括的な情報源となることを目指していきます。Search Console に関する記事を読み直したい方は、Search Console ラベルより検索いただけますので、ぜひご活用ください。

    セキュリティ

    モバイルなどの話題が盛り上がる一方で、Google はユーザーやウェブマスターの安全性も決して忘れません。昨年に引き続き今年も #Nohacked キャンペーンを開催し、ハッキングを防止するための様々な方法を紹介しました。また、検索結果に表示されるサイトの不正なハッキングに取り組むことを目的に、一連のアルゴリズムの変更も行いました。さらに、セーフ ブラウジングによるユーザー保護の取り組みを紹介したり、HTTPS URL を優先的にインデックスしていくことを発表するなど、ユーザーがより安全にウェブ ブラウジングを行えるための情報提供と環境の改善に力を注ぎました。

    皆さんとともに

    そしてもちろん、今年もウェブマスターをはじめとする多くの方と出会えたことを私たちは大変嬉しく思います。今年はハングアウトを活用したウェブマスター オフィスアワーのみならず、東京をはじめ、岡山や大阪、金沢といった地域で行われるイベントにも参加し、参加者の皆さんと直接的な意見交換を行いました。また、米国本社では 2 年に一度の TC summit が開催され、ヘルプ フォーラムでユーザー サポートに日々大きな貢献をいただいている世界中のトップレベル ユーザーの方々と、貴重な意見交換や議論を行うことが出来ました。

    以上、今年も様々な取り組みが行われましたが、これらは、ヘルプ フォーラムや Google + コミュニティ、ハングアウトなど、様々な場所で皆さんにご参加いただいたり、フィードバックをご提供いただいたおかげです。どうもありがとうございました。Google サーチ クオリティ チームでは、2016 年も皆さんのお役に立つ情報を提供できるよう、継続的に取り組みを行っていきたいと思います。

    それでは皆さん、良いお年を!

    HTTPS ページが優先的にインデックスに登録されるようになります

    Google では常にユーザーのセキュリティを最優先に考え、長年にわたってウェブの安全性の向上やブラウジング体験の改善に取り組んできました。GmailGoogle 検索、YouTube では以前からセキュアな接続を実現しており、昨年は、検索結果での HTTPS URL の掲載順位を若干引き上げる取り組みにも着手しました。ウェブのブラウジングはウェブサイトとユーザーとの間の私的な体験となるべきであり、傍受中間者攻撃、データ改ざんの対象となってはいけません。Google が「HTTPS everywhere」の推進に取り組んできたのはこのためです。

    この流れの一環として、Google は、より多くの HTTPS ページを探すよう、インデックス システムを調整していることをお知らせします。具体的には、HTTP ページに対応する HTTPS ページのクロールを開始します。これは、対応する HTTPS ページがどのページからもリンクされていない場合にも対象となります。同じドメインの 2 つの URL が同じコンテンツを掲載していると思われ、かつ、両者が異なるプロトコル スキームで配信されている場合、通常、以下の条件を満たしていれば HTTPS URL を選択してインデックスに登録します。

    • セキュアでない依存関係が含まれていない。
    • robots.txt によってクロールがブロックされていない。
    • セキュアでない HTTP ページに(または HTTP ページを経由して)ユーザーをリダイレクトしていない。
    • HTTP ページへの rel="canonical" リンクが含まれていない。
    • noindex robots メタタグが含まれていない。
    • 同一ホスト上の HTTP ページヘのリンクが含まれていない。
    • サイトマップに HTTPS URL が掲載されている(または URL の HTTP バージョンが掲載されていない)。
    • サーバーに有効な TLS 証明書がある。

    Google のシステムではデフォルトで HTTPS バージョンが優先されますが、HTTP サイトを HTTPS バージョンにリダイレクトしたり、サーバー上に HSTS ヘッダーを実装することで、他の検索エンジンでも HTTPS バージョンを明示的に優先させることができます。

    今回の取り組みにより、ウェブの安全性がさらに高まることを嬉しく思います。Google 検索結果で HTTPS ページを表示することにより、Google では、セキュアでない接続を介してウェブサイトを閲覧してコンテンツ インジェクション攻撃を受けやすくなるリスクを減らしたいと考えています。ご質問やご意見がございましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお気軽にお問い合わせください。

    セーフ ブラウジングの保護対象が増えました

    この記事は 2015 年 11 月 13 日に Google Online Security Blog に投稿された記事「Safe Browsing protection from even more deceptive attacks」の翻訳です。

    セーフ ブラウジングは、8年以上のあいだ、従来のフィッシング攻撃から 10 億人以上のユーザーを保護してきました。そのあいだにも、ウェブ上で暗躍するハッカーたちは、ユーザーをだまして本来意図していない行動をとらせるために、さまざまな種類の不正行為を仕掛けています。つまり、フィッシング攻撃の様相は常に変化してきているのです。そこで Google では、ソーシャル エンジニアリングも対象にするよう保護の範囲を拡大しました。

    ソーシャル エンジニアリングは従来のフィッシングと比べてより広範囲なカテゴリであり、さまざまな不正なウェブ コンテンツを含んでいます。ソーシャル エンジニアリング攻撃とは、次のようなコンテンツを指します。

    • 信頼できる組織(銀行、行政機関など)を装っている、またはそのような印象を与えるコンテンツ。
    • ユーザーが信頼できる組織に対してのみ行うような行為(パスワードを共有する、テクニカル サポートに電話するなど)に誘導しようとするコンテンツ。

    Google や Chrome から配信されたコンテンツであるかのように装うソーシャル エンジニアリング攻撃の例を、以下にいくつかご紹介します。他の信頼できるブランドも同様に、ソーシャル エンジニアリング攻撃による不正行為に使用されていますのでご注意ください。

    これは、マルウェアや不要なソフトウェアをダウンロードして実行させようとするページです。Google が運営するサイトだと思わせるために Chrome のロゴと名前を使っています。こうしたコンテンツには、Google とは無関係であることを示す免責条項が目立たない場所に書かれている場合がありますが、このコンテンツが不正なものであることに変わりはありません。ウェブからファイルをダウンロードするときはいつでも注意を払うようにしてください。

    これはテクニカル サポートの電話番号をかたったページです。偽の警告メッセージを表示して、Google またはその他の信頼できる組織になりすました無関係の企業に電話をかけさせようとしています(Chrome では有料のリモート サポートは提供していません)。

    これは偽の Google ログインページです。ユーザーをだましてアカウントのログイン用認証情報を入手しようとしています。この種のフィッシングを行うサイトでは、クレジット カード情報などその他の個人情報の入力を要求されることもあります。フィッシング サイトはまるで本物のサイトのように見えるように作られているため、アクセスしている URL が本物に間違いないことをアドレスバーで確認するとともに、そのウェブサイトが「https://」で始まるかどうかもチェックするようにしましょう。詳しくはこちらをご覧ください。

    ソーシャル エンジニアリングのコンテンツが含まれるウェブページであることが特定されると、Chrome では次のようなページを表示してユーザーに警告します。

    (セーフ ブラウジングで誤って不正なサイトとして分類されているウェブページがある場合は、こちらからご報告ください)

    Google では、より多くのユーザーがオンライン コンテンツを安心して利用できるようにするため、セーフ ブラウジングによる保護を引き続き強化していきます。詳しくは、透明性レポートのセーフ ブラウジングに関するページをご覧ください。

    検索品質評価ガイドラインの更新について

    検索アルゴリズムに変更を加えるためにはテストを実施する必要があります。このテストの一環として、Google の検索結果の品質を評価していただいている評価者の方々に、テストに対するフィードバックをお願いしています。評価者からのフィードバックによって個別のサイトのランキングが決定されるわけではありませんが、テスト結果を把握するうえでの有用な情報として活用しています。評価者は、Googleから提供されたガイドラインに基づいて検索結果の品質を評価しており、このガイドラインには Google が考える「検索ユーザーのニーズ」が反映されています。

    2013 年、Google は人間による評価のガイドラインを公開しました。これは、Google 検索の透明性を高めるとともに、Google がどのようなウェブページを求めているかをウェブマスターの皆様にご理解いただくことを目的としたものでした。しかし、ガイドラインの公開以降、これまでにさまざまな変化が起こりました。とりわけ、スマートフォンを利用するユーザーが増加したことで、今日ではパソコンよりもモバイル端末で検索するユーザーのほうがが多くなっています。

    Google では、ユーザー ニーズの変化を把握するごとにガイドラインに変更を加えてきましたが、2013 年の公開以降の変更については皆様にお伝えしてきませんでした。しかし、このほど評価ガイドラインの大幅な改訂が完了し、今日のモバイルの利用環境に対応しました。これは、インターネットに接続された端末を常に持ち歩く場合、人々の検索の使い方は異なったものになっているということが反映されています。改訂後のガイドラインはこちらからご覧いただけます。

    この評価ガイドラインは最終版ではありません。今後も、検索自体や人々の検索の使い方が変わるたびに変更されます。変更を加えるたびに公開ドキュメントを更新する予定はありませんが、ガイドラインの大きな変更については定期的に公開していきたいと考えております。

    モバイル端末においても、ユーザーの皆様が探している答えをできる限りすばやく提供できるよう、Google は今後も継続的に努力してまいります。

    赤い警告の裏側: ウェブサイトの安全性に関する情報をもっと

    この記事は 2015 年 10 月 20 日に Google Online Security Blog に投稿された記事「Behind the red warning: more info about online site safety」の翻訳です。

    ウェブを閲覧していて、お気に入りのバンドの最新ニュースをチェックしようとしたときなどに、突然「アクセス先のサイトで不正なソフトウェアを検出しました」という赤い警告画面が表示されることがあります。こうした警告は最近登場したものではありません。Google セーフ ブラウジングでは 2006 年から、安全でないサイトへユーザーがアクセスしようとしたときにこのような警告を表示し、マルウェアへの感染やフィッシング攻撃など、安全でないサイトによって引き起こされる損害からユーザーを保護しています。しかし、特定のウェブサイトでなぜ警告が表示されたのかは必ずしも明確ではなかったうえ、ユーザーの皆様に詳細を十分にお伝えできていませんでした。

    こうした警告をわかりやすくするために、透明性レポートに [サイト ステータス] を追加しました。次回セーフ ブラウジングの警告が表示された際は、ブロックされたウェブサイトを透明性レポートで検索することで、そのサイトに対して Google のシステムが警告を表示している理由を確認することができます。

    透明性レポートの [サイト ステータス] は、これまでのセーフ ブラウジング診断ページに代わって提供されます。使いやすいインターフェースを備え、望ましくないソフトウェアをホストするサイトの詳細など、問題をわかりやすく説明します。このセクションを透明性レポートに追加することで、セーフ ブラウジングとその仕組みを理解するうえで必要な情報を透明性レポートの [セーフ ブラウジング] の 1 か所で確認できるようになりました。

    お気に入りのウェブサイトが「危険」と表示される場合、その多くはユーザーのアップロードした不適切なコンテンツや、マルウェアへの一時的な感染が原因です。ウェブマスターによってウェブサイトの問題が解決されると、[サイト ステータス] は通常の状態に戻ります。このプロセスが迅速に行われるよう、問題に関する警告が Search Console を介してウェブマスターに自動的に送信されます。Google アナリティクスをお使いの皆様には、サイト上にマルウェアが検出された場合に Google アナリティクスでも通知します(ウェブマスターの方は、ウェブサイトからマルウェアを削除する方法をヘルプセンターでご確認ください)。

    Google では、オンライン ユーザーの皆様の保護と情報の提供に努めております。透明性レポートに追加された [サイト ステータス] にアクセスして、ぜひ直接お試しください。