初代Macのメモ帳をiPhoneで再現するClassic Note

[Appleのデザイナー]Jony IveがiOSを全面改訂するのを待てない方のために、Classic Noteはいかが? このアプリは128Kの栄光の中のウォズとジョブズのマジックをほんの少し取戻してくれる。アプリにはメモ帳と電卓が、初代Macintoshの日々を思い出させるパッケージに詰め込まれている。

マサチューセッツ州セイラムのプログラマー、David T Greenが作ったfこのアプリは、3.99ドルでAppStoreにて発売中。

「何ヶ月か前にMini VmacでSystem 6をいじっていて、この古いOSのフラットな色使いや形状が、LetterPressなどの現代モバイルアプリやMicrosoftのMetroスタイルのアプリと、多くの共通点を持っていることに気付いたのが、これを作ろうと思った主なきっかけだった。そこから先、古いデスクアクセサリーのフィーリングを再現する小さくて簡単なアプリをいくつか作ることが、驚くほど楽しかった」とGreenは語る。

機能は少ないが、iPhoneの画面に大きくてどっしりしたChicago風フォントがよく再現されていて、ピクセルたっぷりのボタンを押すと、あのピープ音が聞こえる。「iOSではビットマップフォントがサポートされていないので、オリジナルMacで使われていたフォントに合わせたカスタムフォントをビット単位で手作りした」と彼は言った。

「このくらいビジュアルに制約のある環境で作業をするのも、時には楽しいものだ」

[Thanks, Michael!]

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(翻訳:Nob Takahashi)


AP通信のTwitterに再び偽ツイート。復旧操作ミスか(修正済み)

間違いは誰にでもある、しかしAPとTwitterのあまりに忠実なフィッシングへのひっかかり方は恥かしい。ご存じの通り、AP通信社のTwitterツイッターアカウントは、昨日フィッシング詐欺のために乗っ取られ、「速報:ホワイトハウスで爆発がありオバマ大統領が負傷」というツイートが発信された。

この結果市場は一時パニックになり、恐怖の数分間世界は闇に包まれた。最近の出来事を踏まえ、ニュース配信の最先端たるAPを信じない理由もなかった。これでAPさえも信じなれないことがわかった。

今日、それがさらに悪化した。今朝8:30頃の数分間、あのツイートが復活した。午前9時時現在、フィードは正常化しつつありフォロワーの数も徐々に増えている。Twitterの担当者がこのアカウントをライブで修正しているに違いない。

ブランドのTwitterアカウントを管理する者は、オンラインでメールを読んだりパスワードを変更したりすべきではない。Twitterのサポート専任者と直接連絡を取り、複数の承認プロセスによって個人認証するべきだ。誰であれAP通信でフィッシングに遭った者は大ばか者であり、このケースではTwitterも、偽ツイートをそのままにしてアカウントをライブに戻したのは大ばかだ。

Twitterの連中はできるだけ早くアカウントを修正しよう焦ったのだろう。私の下品なジョークや写真で埋まっているフィードならそれでもいいかもしれない。しかし、これは市場を動かす力のあるフィードの話だ。

われわれは毎日新しいメディアを信じるよう仕向けられている。その新しいメディアはわれわれの信用を勝ち取る必要がある。メディアの巨人たるAPは、100万人以上に向けて配信するメディアのカギを、大ばか者に渡すべきではなかった。しかし、できるだけ早く最少限の被害で修正されるべきだったことも事実だ。画期的テクノロジーが失敗するたびに、われわれは新しい教訓を学ぶ。しかし、TwitterやAPの学校は休みだったようだ。

アップデート:APのソーシャルメディア編集長がフィードを更新した。

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(翻訳:Nob Takahashi)


3DプリントサービスShapewaysが$30Mを調達; ショップは1万,製品は100万種を提供

3DプリントサービスのShapewaysが、Andreessen Horowitzが仕切るシリーズCの投資ラウンドにより3000万ドルを調達した。現在の投資家であるUnion Square Ventures、Index Ventures、およびLux Capitalも参加した。Andreessen HorowitzのパートナーChris DixonがShapewaysの取締役会に加わった。

同社は工場と人員を増やして、もっと多くの地域でサービスと製品を提供したいと考えている。“うちもいろいろ変わったし、成長したね”、とCEOのPeter Weijmarshausenは言う。“うちは3Dプリントとそのプロダクションを誰もが気軽に利用できるものにした。うちのおかげで3Dプリントはふつうになりつつある”。

同社のサイトの上には現在、およそ1万の“ショップ”がホストされている。3Dプリントのデザイナーたちのショップだ。今現在およそ100万のプロダクトがあり、毎月6万の新しいデザインが追加されている。

Dixonは、Shapewaysは新しい産業のパイオニアでありリーダーだ、と見ている。

“これまでの3Dプリントはずいぶん長くホビイストたちのものだった”、と彼は言う。“うちの投資は、これがもっと一般的に普及することへの一種の賭だね”。

家庭用の3Dプリンタには投資しないのか、と尋ねるとDixonはやや口ごもったが、でも楽観的だ。“いずれ、価格も下がるだろうね。プリンタのモデルにも、そしてサービスのモデルにも、両方に価値がある”。

“インターネットのおかげで、ソフトウェアエンジニアが簡単にソフトウェア起業家になれる”、と言うのはWeijmarshausenだ。“うちは、さらに、‘デザイナーが〜〜’と言わなきゃならないね。3Dプリントのこんな提供形式によって、プロダクトの概念が、変わるんだよ”*。〔*: 完成製品の販売ではなく、デザインをチョイスしてオーダーするオンデマンド方式。〕

Dixon自身も、このサービスの大ファンだ。

“ぼくは、インセプショントーテム*をプリントしてもらった。ぼくのオフィスにある”、と彼は言う。彼は、それが回転しながら倒れたとは言わなかった。〔*: トーテム。ここでは一種の独楽。そのまわり方や倒れ方で、今自分が現実の中にいるのか、誰かの夢の中にいるのか、を判定できる。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Raspberry Piよりもやや高度なシングルボードコンピュータでインターネットからビールの温度を管理

Raspberry Piは子どもにコンピュータを教えるのにはグレートだけど、ビールの醸造はできるだろうか? BeagleBone Blackには、まさにそれができる。TI(Texas Instruments)の技術者Trevor Hubbardは、ボード型コンピュータを使って熱交換機をコントロールすることによって、リモートでビールの温度を管理している。

ボードそのものも、なかなかクールだ(TI製)。プロセッサはAM335x 1GHz ARM Cortex-A8、グラフィクスアクセラレータ付き、I/O用に46ピンのヘッダが2つあるので、監視用やロボット用にうってつけだ。お値段は45ドルでPiよりやや高い。

OSはAndroidやUbuntu Linuxが動き、インターネットにはEthernetまたはUSBのWi-Fiドングルで接続できる。ボード全体がオープンソースなので、ユーザ自身がいろいろいじくれる。

BeagleBone Blackを作った会社はやはりTIの技術者Jason KridnerGerald Coleyが創業した。ヘッダは多用途I/Oポートでアナログ、デジタルの両方に対応している。だからRaspberry Piに比べるとやや複雑だが、用途は広いだろう。

下のビデオにはHubbardが、BeagleBoardを使ってインターネットからビールの温度を制御している様子が写っている。うむ、こいつは男の必需品だね。

出典: Ars

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Microsoft、時期Windows 8.1にて「スタートメニュー」(のようなもの)を復活採用か?!

全米に広がった悪夢に、ようやく終わりが訪れることとなりそうだ。The Vergeが伝えるところによれば、マイクロソフトは次にリリースされるWindows 8.1で画面左下隅の「スタート」ボタンを復活させることにしたようなのだ。但し復活される「スタート」ボタンは、マウスを画面右端に動かした時に表示される「チャーム」と同じもので、タイルインタフェースが表示されるようになるものだ。Pokkiなどのツールにより表示できるようになる従来のスタートメニュー風のものではないが、それでも操作に戸惑っていた人には便利な機能だろう。

マイクロソフトがWindows 8の開発にあたって主張してきた「妥協しない」というポリシーの過ちを示すものだという人もいるかもしれない。あるいはこれはタイルUIを見て操作がわからずに凍りついてしまうユーザーを抱える、企業のIT部門に対する「天の助け」になるものかもしれない。企業で利用するアプリケーションや、以前から使い続けているソフトウェアのほとんどがWindows 8向け機能を活用するものではないわけで、デスクトップモードのようなスタイルで使いたいと考えるのが普通のことなのだろう。結局のところ、ストアアプリのインタフェースを必要としない人も多く存在するわけだ。

MicrosoftがWindows 8のインタフェースにつき揺れ動いていると判断する人が多いことだろう。しかし、正しく「妥協」しつつあるとも言えるのかもしれない。

Image via Geekzone.co.nz

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(翻訳:Maeda, H)


Microsoft、時期Windows 8.1にて「スタートメニュー」(のようなもの)を復活採用か?!

全米に広がった悪夢に、ようやく終わりが訪れることとなりそうだ。The Vergeが伝えるところによれば、マイクロソフトは次にリリースされるWindows 8.1で画面左下隅の「スタート」ボタンを復活させることにしたようなのだ。但し復活される「スタート」ボタンは、マウスを画面右端に動かした時に表示される「チャーム」と同じもので、タイルインタフェースが表示されるようになるものだ。Pokkiなどのツールにより表示できるようになる従来のスタートメニュー風のものではないが、それでも操作に戸惑っていた人には便利な機能だろう。

マイクロソフトがWindows 8の開発にあたって主張してきた「妥協しない」というポリシーの過ちを示すものだという人もいるかもしれない。あるいはこれはタイルUIを見て操作がわからずに凍りついてしまうユーザーを抱える、企業のIT部門に対する「天の助け」になるものかもしれない。企業で利用するアプリケーションや、以前から使い続けているソフトウェアのほとんどがWindows 8向け機能を活用するものではないわけで、デスクトップモードのようなスタイルで使いたいと考えるのが普通のことなのだろう。結局のところ、ストアアプリのインタフェースを必要としない人も多く存在するわけだ。

MicrosoftがWindows 8のインタフェースにつき揺れ動いていると判断する人が多いことだろう。しかし、正しく「妥協」しつつあるとも言えるのかもしれない。

Image via Geekzone.co.nz

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(翻訳:Maeda, H)


Bitcoinのラストマイル問題

Joey DeVillaは、(今も)大好きなブロガーの一人だ。この10年間ほぼ常に興味深い記事を書いており、最近はbitcoinの波に乗り、私の採鉱ガイドにも似た長文の採鉱ハウツー記事を載せた。彼はかなり気合いが入っているが、HPの古い一体型パソコンに採鉱作業をさせたのは明らかなリソースの無駄であり、時間とエネルギーとコンピューターの消耗だった。

あらゆる努力の結果、Joeyが得たのは3.4~4.4セントだった。彼はそこそこトラフィックのあるそのサイトで1日6000ページビューを稼ぎ広告収入が約40ドルあることも書いている。彼はあの記事を書くことで ― 労力はずっと多かっただろうが ― Bitcoinの採掘よりも稼いだことになる。

Bitcoinはインターネット長者の完璧な象徴だ。一見無料(ただしそうではない)で簡単に始められ(ただし維持が困難)、そして最終的には、どこかのひょうきん者がJoeyの記事にコメントしたように、「インターネットでは儲け方を人に教える方が実際に儲けるよりずっと儲かる」の典型例だ。

ではこの通貨はどうなっていくのか。両替商Bitfloorの最近の閉鎖や、ここ数週間における市場の荒れ模様は、Bitcoinの世界にやや影を落としている。度重なるDDOSや、フィッシングの企てによって利用は益々困難でさらに危険になり、平均的パソコン利用者はBitcoinが何かすら殆ど知ることがなく、ちょっとしたポケットマネーと強力なGPUを持つハッカーたちの指定席となっている。

そうなると果たして「現実世界」はBitcoinによる資金移動を気にかけるべきかが問題である。私は、気にかけるべきだと考えるが、理由は多くの人々の提案とは異なる。匿名性は平均的パソコン利用者にとってさほど重要ではないが、もう少しセキュリティーを強化することはできる。PayPalのような既存送金システムは山ほど問題を抱えているが、その大部分は熱心すぎる顧客保護代理人に端を発している。

世界はBitcoinの存在を必要としている。たとえ殆どの人間がそれを使わなくても。この通貨の目標は、旧来の資金移動方法との関係を断ち、人から人へと価値を移動する能力に関する真の自由を人々に与えることだ。田舎の村に住む貧しいおばあさんは、郵便局に行く手間や料金なしに孫から簡単に送金を受けられる。忙しい人々は水銀の如く流動的な口座に資金を預け、いつどこででも手数料いらずで取引きができる。亡命者は金を持ち運ふ代わりにbitcoinを持っていればよい。夢の可能性は、ある意味で、無限だ。

しかし、そこにはラストマイル問題が控えている。マーケティングの小道具としてこの通貨を受け取るいくつかの店以外に、Bitcoinで買い物できる場所はどこにあるのだろうか。Bitcoin ATMはどこ? 空港の両替カウンターはBitcoinを受け取るのか。これらの問題すべてが ― そしてこれらは世界市場において「価値のない」通貨が受け入れられるかどうかに関する本質的問題である ― Bitcoinの一般への普及を妨げている。

Bitcoinの価値は市場がどう言っているかだけで決まり、規制もなく空売りが不可能なため、Bitcoinで資金を保有する危険性は著しく大きい。Bitcoin市場は世界で「最も純粋な」市場ある一方、最も無秩序な市場の一つでもある。 伝統的な株式市場や通貨市場を再現するシステムは作られつつあるが、瞬間的で匿名の資金移動は、リスクテーカー以外の人々に信用を植えつけることができない。

私にはBitcoinの価値がなくなる日を想像できる。その日は早く来るかもしれない。あるいは、否定論者たちの言うことは誤りで、Bitcoinは世界中で通用するようになるかもしれない。いくつかの意味で私は後者が正しいことを望んでいるが、私の中の悲観論者は前者だろうと言う。ともあれ、この新千年紀通貨がスタートを切るところを見るのは大いなる楽しみである。

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(翻訳:Nob Takahashi)


カナダの三人組が作ったPaintBottleは21世紀のポルノサイト

【抄訳】

モントリオール出身の3人のカナダ人起業家、John PhillipsとCraig HensleyとAmy Ambroseが、正しいポルノサイトを作ろうと立ち上がった。そのサイトは…リンクはもうすこしあとに…見事にNSFW(職場不適)だが、しかしそれと同時に、見事にクールだ。

Phillipsがサイトのプログラムを書き、Ambroseはマルチメディアデザインを仕切った。Hensleyは、お金担当だ。彼らにとって幸運だったのは、モントリオールには二大ポルノ企業ManwinとGammaがあること。ここには、合衆国の規制を逃れてやってくるオンライン現金ギャンブラーたちがアカウントを開くサイトもある。まず、Phillipsに創業談を聞こう:

“ポルノはとても小さな業界だし、寡占化が進んでいる。お金のことでイメージを持ってほしくないから、資金については黙っていたい。でも一つだけおもしろいのは、投資家たちが全員、世界的な超一流のポーカープレーヤーであることだ。彼らのグループが、うち(PaintBottle)のエンジェル投資家になってくれた。彼らにとっって、スタートアップに投資するのはこれが初めての経験だ。彼らとは、Craigを通じて知り合った…彼はBlack Fridayがポーカーを始めたとき、カナダの銀行に彼らの口座を作ってやった。その結果、多くのトッププレーヤーたちがモントリオールにやってきた”。

でもそれは、映画Casinoのような、後ろ暗い裏取引ではない。このサイトの技術はとてもしっかりしているし、驚くほど快適に使える(ぼくも少々利用してみた、正直に言うと)。

基本的に、PaintBottleは発見エンジンだ。ビデオは、サイト自身が厳選したもののリストをスクロールして見つける。たしかにコンテンツは、どれも一級品だ(ベンダから正式にライセンスを得たもののみ、ユーザ投稿やリンク共有/埋め込みは不可)。ただしぼくは、ポルノは3分も見ると眠くなる方で、それはここでも同じだった。いちばん良いのは、インタフェイスが秀逸なので早送りがスムースなこと。Dish Hopper的に、いろんな箇所へ簡単に行ける/見れる。操作は、マウスだけだ。

【中略】

チームが望んでいるのは、ポルノを1980年代から救出することだ。たしかに彼らのサイトは、21世紀的にすっきりしている(バナー広告など皆無、女性視聴者が不快に感じないコンテンツ精選、など)。リスクもあるビジネスだが、Phillipsはそのビジネスにプライドを持っている。

“インターネットのポルノサイトは、思想的にも10年遅れている。それらは隅から隅まで、時代遅れの男性視聴者向けに設計されている。具体的には、それは、男性の理想とされるマッチョな男、女性蔑視の言葉を楽しげに大声で言える男だ。しかし今ではタブーが崩れ、インターネットの大衆的な普及とともに、女性のポルノ視聴者が急増しているのだ”。

“世の中がデジタル化〜ネット化して10年あまり、そこでは誰もがポルノを見てきた。でもそのユーザ体験は、いまだにひどいものだ。Paint Bottleは、それを変えたい。50万本ものVHS的画質(低画質)のビデオの中から探しまくるとか、けたたましいポップアップやバナー広告に悩まされる、なんてことから、永久におさらばしたいね”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


カナダの三人組が作ったPaintBottleは21世紀のポルノサイト

【抄訳】

モントリオール出身の3人のカナダ人起業家、John PhillipsとCraig HensleyとAmy Ambroseが、正しいポルノサイトを作ろうと立ち上がった。そのサイトは…リンクはもうすこしあとに…見事にNSFW(職場不適)だが、しかしそれと同時に、見事にクールだ。

Phillipsがサイトのプログラムを書き、Ambroseはマルチメディアデザインを仕切った。Hensleyは、お金担当だ。彼らにとって幸運だったのは、モントリオールには二大ポルノ企業ManwinとGammaがあること。ここには、合衆国の規制を逃れてやってくるオンライン現金ギャンブラーたちがアカウントを開くサイトもある。まず、Phillipsに創業談を聞こう:

“ポルノはとても小さな業界だし、寡占化が進んでいる。お金のことでイメージを持ってほしくないから、資金については黙っていたい。でも一つだけおもしろいのは、投資家たちが全員、世界的な超一流のポーカープレーヤーであることだ。彼らのグループが、うち(PaintBottle)のエンジェル投資家になってくれた。彼らにとっって、スタートアップに投資するのはこれが初めての経験だ。彼らとは、Craigを通じて知り合った…彼はBlack Fridayがポーカーを始めたとき、カナダの銀行に彼らの口座を作ってやった。その結果、多くのトッププレーヤーたちがモントリオールにやってきた”。

でもそれは、映画Casinoのような、後ろ暗い裏取引ではない。このサイトの技術はとてもしっかりしているし、驚くほど快適に使える(ぼくも少々利用してみた、正直に言うと)。

基本的に、PaintBottleは発見エンジンだ。ビデオは、サイト自身が厳選したもののリストをスクロールして見つける。たしかにコンテンツは、どれも一級品だ(ベンダから正式にライセンスを得たもののみ、ユーザ投稿やリンク共有/埋め込みは不可)。ただしぼくは、ポルノは3分も見ると眠くなる方で、それはここでも同じだった。いちばん良いのは、インタフェイスが秀逸なので早送りがスムースなこと。Dish Hopper的に、いろんな箇所へ簡単に行ける/見れる。操作は、マウスだけだ。

【中略】

チームが望んでいるのは、ポルノを1980年代から救出することだ。たしかに彼らのサイトは、21世紀的にすっきりしている(バナー広告など皆無、女性視聴者が不快に感じないコンテンツ精選、など)。リスクもあるビジネスだが、Phillipsはそのビジネスにプライドを持っている。

“世の中がデジタル化〜ネット化して10年あまり、そこでは誰もがポルノを見てきた。でもそのユーザ体験は、いまだにひどいものだ。Paint Bottleは、それを変えたい。50万本ものVHS的画質(低画質)のビデオの中から探しまくるとか、けたたましいポップアップやバナー広告に悩まされる、なんてことから、永久におさらばしたいね”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


一般消費者は本当にタッチを必要としているのか?

これは驚き。ロシアのMicrosoftポータル、その名もMicrosoftPortalが、今のところ“Blue”と呼ばれているWindowsの次のバージョンには、“CanSuppressStartScreen”という名のブーリアンの(二値の)フラグがあることを見つけた。これをonに設定するとユーザは、スタート画面をバイパスしていきなりクラシックのWindows環境に着地する。一部の人にとっては嬉しいかもしれないが、完全にタッチインタフェイスのWindowsマシン、というMicrosoftの夢にとっては、明らかな退歩だ。

でも、Hexusの記事によると、これはMicrosoftが別の顧客層をねらっていることの証拠だ。その客層とは、PCをタッチでなんか使いたくない!使えない!と固く信じている人たちだ。

まず、タッチは無料ではない。ふつうの22インチモニタは149ドルぐらいで、探せばもっと安いのもある。タッチ画面のモニタは300ドルだ。構成にもよるが、ラップトップもタッチ画面のはノンタッチの倍はする。部品価格としても、12インチのWXGAスクリーンで90ドル、タッチなら240ドルだ。タッチ画面にするとラップトップの価格は高くなり、メーカーの利益率は下がる。

Microsoft自身が、内蔵アプリケーションや初心者ユーザ向けにWindows 8の“クラシックエディション”を出すことも、考えられる。タッチ機能なしで完全に使えるOS、世界中の多くの人が慣れ親しんでいるWindows XPの世界に戻すユーザ体験だ。

しかし、この退歩はMicrosoftとって難題だ。Windows 8の売りは、古い世界との決別、だったはず。古いことわざを言い換えると、タッチスクリーンを持ってると何でもタッチスクリーンに見える。Microsoftは、本心では、店頭のすべてのデバイスをSurfaceにしたい(それ自体は悪いことではないが)。今のMicrosoftにとっては、クラシックインタフェイスはどっかに消えてほしい邪魔者だ。でも、世の中、それほど甘くはない。

Chris Pirilloのようなユーザが大声でWin8に不平を言う。Engadgetのナードたちですら、後方互換性が重要と言う。こいつは困った。Windowsの一部のパワーユーザたちは、慣れている今までの使い方で十分、と信じている。それは、世代の問題でもある。OS Xはあと数年はノンタッチだと思うが、これも世代問題への対応だ。

今や、タッチの時代だと言われる。でも、そう言える状況は限られている。モバイルデバイスは、マウスとキーボードが無理だからタッチだ。でもラップトップなら、それを十分使える状況では、タッチパッドとキーボードの方がずっと使いやすい。

Windows 8のクラシックバージョンが現実化したら、それはMicrosoftの大きな退歩だが、でも世界中のITとラップトップ艦隊を敵に回さないためには、世代の偏見に前向きに対応せざるを得ない。ちょっと前までは、あくまでもタッチで行く、妥協しない、とMicrosoftは言っていた。でも今は、こう言うぼく自身もWin8の熱心なユーザの一人だが、妥協が必須だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Javaアプレットによる犯行がBitcoinの口座から大金を盗む–Mt.Goxをフィッシング

自由は絶え間ない警戒によってのみ確保される、という。Bitcoin Forumsのbitbullyと名乗るユーザが、あるチャットサービスを訪れたら自分のBitcoinを34失った、と述べている。そのサービスは、多くの人が利用しているBitcoin交換サイトMt.Goxに接続している。そのサイトは、ユーザがサービスを訪れるとすぐに、Javaアプレットを使って彼/彼女のコンピュータに送金命令を送るらしい。そしてそのトランザクションは取り消しできないし、フィッシングの犯人は匿名なので、被害者は泣き寝入りとなる。

この被害者は、自分の口座の半分を一瞬にして失った。Mt.Goxには、二要素認証がある。それは不正なログインを防ぐ良い方法だ。このユーザはそれをonにしてなかった。この詐欺事件を取りあげているRedditのスレッドもある。

そのフィッシングサイトは、今ダウンしているらしい。

フィッシングのメッセージは、こんなやつだ: “Mtgoxが4〜5時間以内に入金を要求している。Mtgox上のライブチャットでは全員がLTCで支払わなければならない。送金先はhxxp://bit.ly/xxxだ”。このbit.lyリンクが、フィッシングサイトだ。

被害者は自分がやった調査をこう説明している:

ぼくも技術者なので、調べてみた。このサイトが合衆国国内でホストされていることが分かった。ぼくはmtgoxにペンシルヴェニアからアクセスしていたのに、その引き出し指示はロサンゼルスのIPから送られていた。そしてそのサイトはTeleport Proで取ってきたbitcoincharts.comで、mtgoxのロゴもあった。それは、5日前にもまだNamecheapに登録されていた! ドメインネームが、そのIPへ解決(リゾルブ)されるのだ。

Bitcoinのフィッシングは前からあるが、人気が増すにつれて、より大きな問題になるだろう。TwitterのノベルティアカウントBitcoin.txtが言ってるように、この市場は一種のバブルのようで、初心者がとても多い。想像上のデジタル通貨は、本当に未来の経済の一部になるのか? それとも、bit.lyのリンクをクリックする者に破滅をもたらすのか?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


軍事専門家、安価な軍事目的ドローンの普及を危惧

現在のところ、軍事目的で利用されるドローンのほとんどは複雑で効果なものが多い。しかし安価なものが普及するようになると、テロリストや比較的貧しいグループさえも無人航空機技術を手にして、スパイ、偵察、ないしは攻撃目的に利用できるようになってしまう。これは世界規模での軍事バランスを破壊してしまうことにも成りかねない。

Project 2049 Instituteによるレポートによると、中国は独自の計画を積極的に進めているのだとのこと。計画とは即ち、より安価なドローンを提供できるようにすることで、他国への輸出を目指してのものだそうだ。他にもたとえばイランもシリアなど中東近隣諸国にシンプルなドローンを輸出している。中国の開発計画が進んでいけば、これまではUAVなど保有していない国々も、強力な武器を手にすることになってしまうことになる。

「今後5年ないし10年を経てみれば、各国の開発状況がどのようになるとしても、ともかくアメリカの軍事政策にとってやっかいな問題を引き起こすことは間違いない」と、リサーチフェローのIan EastonはTechNewsDailyに語っている。今後10年で無人航空機市場は890億ドル規模に達すると見込まれている。

もちろんあらゆる国がアメリカ、ヨーロッパ、ないし日本のようなロボット技術を持つわけではない。しかし中国などによるドローンは安価に出回ることになる。そして戦闘目的で利用する国が増加することになるだろうとのことだ。

via HLS

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(翻訳:Maeda, H)


ビットコインは近代国家を崩壊させるか

Bloombergの論説者でプリンストン大学の学生、Evan Soltasが、Bitcoinについて「近代自由主義国家の脅威」と書いている。この一文には二通りの読み方がある。彼の論説記事の一つの解釈は、われわれが皆危険な状態にあり、課税や追跡が不可能なbitcoinが闇市場を栄えさせ財務調整を弱体化させた結果、社会は崩壊するというもの。もう一つSoltasの偏向を踏まえると、彼はタイトルにある「近代」よりも「自由」の部分に強く焦点を当てているのではないかと私は想像している。つまり、近代国家は、富裕層に不公平な課税ができなくなり、そのため国民の福祉に浪費する余裕がなくなり、特定種の人々のための財政の涅槃になるというもの。いずれにせよ、現在の経済レーダーの見方としてはおそまつと言わざるを得ない。

金銭を匿名で移動する手段は遠い昔からあった。中東に伝わるハワラのようなネットワークを使うことによって、何世紀も前から比較的スムーズに富の移動が行われてきた。富を貴金属や宝石、宝飾品に圧縮する方法もある。国境間で悪事が栄えることを許した一種の金銭ZIPファイルだ。

いずれの方法も、資金洗浄や戦争支援、戦争犠牲者の援助などに使われており、Soltasは「近代自由国家への脅威」を生み出していると指摘する。FBIも、「bitcoinの作成、運用、配布の方法は、不法な資金移動の疑いが著しく高いい」と言っている。同じことは、20万ドルの腕時計をつけて国境を越えそこで転売する者についても言える。

Bitcoinには、仮想通貨を現実世界で使える何らかの形に変換する方法が必要だ。bitcoinでポルシェを買うこともできるが、今度かき氷を買いに行く店が対応しているほど普及するとは私には思えない。

その一方でBitcoinは経済活動における新しい役割を担っている。現実的に、ウォレットサービスや自分のパソコン何百万ドルものbitcoinを預けるのはリスクが高すぎる。移動はスムーズにできるかもしれないが、引き出すのは大変だ。あちこちの政府機関がプログラムによってbitcoinのの入出金や変換を追跡できるようになるとは思わないが、ある日あなたが100ドル持っていて、翌日には2万ドルになっていたら、勇敢な監査員なら危険信号を出すことができるだろう。

近代銀行システム崩壊に関するこの議論は、3Dプリンターによる銃製造と似ている。興味深い話であることは別として、昔流のやり方の方がまだずっと簡単で安上がりだ。もしBitcoinが真にスムーズになり比較的安定してきた時には、多少なりとも心配する原因になることが想像できる。実際これは、何世紀にもわたって行われていることをするためのクールな方法の一つであり、注目すべき対象であることは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi)


ヒト型ロボットPETMANはBig Dogを散歩させられそう

PETMANはBoston Dynamicsが作ったヒト型ロボットだ。BDは四足歩行ロボットBig Dogも作った。そのロボット犬はレンガを投げるから、夢でうなされそうだ。

こちらのロボットは防災服を着てガスマスクを付けているが、犬型ロボットよりも怖い。いまのところケーブルで操作するようだが、自立したPETMANに汚染地域から追い払われることを想像すると、ほんとに怖い。まず、この服装ではあまりにも人間に似すぎている。第二に、人の願いなど聞き入れてくれそうもない。これぞまさに、誰かの言う未来社会だ。まだ、そこらにうじゃうじゃとはいないから、やや気は楽だが。

第三に、PETMANはダンスをする。

出典: Giz

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Photonで三次元スキャンした「物」のデータをどの3Dプリンタでもプリントできる

Photonは、実物の点群を作る三次元レーザースキャナーだ。ユーザは、その点群データのファイルを3Dプリンタに供給してその「物」のコピーを作ることができる。Indiegogoで、399ドルを‘出資’すると手に入る。そのすばらしさを一言で言うと、それは、ぼくがかねてから、欲しくて欲しくてたまらなかったものだ。

トロントの住人Adam BrandejsとDrew Coxが作ったそのデバイスは、小型レーザー装置とターンテーブルを使って物の表面をスキャンする。その結果は、今の3Dプリンタの多くが使っているSTLファイルまたはOBJファイルに保存される。つまり、プリントできる。

三次元スキャナーは、最近ちらほらと登場してきた。たとえばMakerbotが提供するスキャナーもある。しかし、これほど洗練された製品は初めてだ。その主な機能は:

PhotonスキャナーはHDカメラとデュアルレーザーラインを使ってわずか3分で3Dスキャンを捕捉する。対象物の最大サイズは190mm x 190mm x 250mm (直径7.5″ x 高さ9.75″)で、装置本体は折りたたみできる。軽量でポータブルでコンパクトで、あなたの仕事場に置いても邪魔にならない。

ぼくにとってとくに魅力的なのは、「現場で三次元スキャン」というコンセプトだ。もうすぐ、もっと複雑な大きなものでも、現場でスキャンできるようになるだろう。100ドル札4枚で三次元スキャナーが買えるなんて、まるで奇蹟のようだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


宙返りもできる小さなクアッドコプター、Microdrone 2.0登場

ExtremeFliersでVernon Kerswellに会えたのはラッキーだった。まだ学生のような容貌をしているのだが、「飛行物体」(ExtremeFlier)に並々ならぬパッションを持つ人物だ。彼が直近に生み出したのはMicrodrone 2.0なるプロダクトだ。野球ボールサイズの無人飛行物体(ドローン)にインテリジェンスを持たせている。

このMicrodroneにはIRセンサーが組み込まれており、6軸ジャイロとの組み合わせで、飛行姿勢を常に安定的に保つことができるようになっている。Vernonによるプレゼンテーションも、とても熱く、そして面白いものだ。大量生産に必要なパーツを探しに中国まで出向いたことを話しながら、ドローンをいろいろと操作してみせてくれた。

スタートアップの売り込みというのはかくあるべしという典型的な姿を見せてもらえたのかもしれない。自身がプロダクトに夢中であることをとてもよく示してくれていた。リリースは5月くらいで価格は100ドル程度を予定しているとのこと。狭い家ではあるが、ぜひともこのドローンを飛ばしてみたくてしょうがない気持ちになってしまった。

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(翻訳:Maeda, H)


エジプト当局、アレクサンドリア沖で海底ケーブルを切断しようとした3名を逮捕

エジプト当局が、アレクサンドリア沖合で海底インターネットケーブルを切断しようとしていた3人の男を逮捕した。切断されたケーブルは地中海に敷設されているもので、東南アジアおよび中東、そして西ヨーロッパを繋ぐものだ。アレクサンドリアを含めて39のランディングポイントがある。

ケーブルの運用を行なっているSeacomによると、切断行為の影響でエジプトでのネットワークに遅延が発生したとのこと。ケーブルはTelecom Egyptの所有になるものだ。

「軍が海底ケーブル切断中の3人を逮捕して、計画の完遂を防いだ」と、エジプト当局のスポークスマンは述べている。

ちなみにエジプト沿岸のケーブルは何度か切断されたことがある。被害が甚大だったのは2008年で、3本のケーブルが船舶の錨によって切断されたとアナウンスされた事件だ。「SEACOMは、3月27日06:20にSMW4ケーブルシステムがエジプト沖で切断されたことを確認しました。SEACOMは午前中のうちにSMW4およびIMEWEケーブルシステムの復旧を完了しております」とのアナウンスが流されている。詳細はSEACOMのページをご覧頂きたい。

エジプト当局は拘束した容疑者に尋問中であるが、この容疑者の身元などについてはまだ明らかになっていない。

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(翻訳:Maeda, H)


なるほど! Vineはこんな風に使えば面白い

俳優業を営むWill SassoのVineビデオはご覧になっただろうか。Vineをこれほどうまく使いこなす人物は他にいない。きっと御同意頂けるのではないかと思う。彼が投稿した短いビデオシリーズを見るだけで、ずっと笑い転げるハッピーな一日を送ることができるのは間違いない。

SassoはMADtvにも定期的に出演していた。その彼がデニーロの中華料理オーダーシーンなどを面白おかしく再現してVineに投稿しているのだ。

どれを見ても面白いのだが、最高の作品は「レモンシリーズ」だと思うのだが如何だろうか。


間違いなく、Sassoの動画はVinesに投稿されたものの中でもベストと言えるものだろう。また、Sasso並の才能をもつ人が投稿すれば、Vineが面白くてたまらないサービスになり得ることを証明しているとも言うことができる。Sassoの存在を知らなかった人は、ぜひともぼくに感謝してもらいたいものだ(笑)。

via Gawker via Reddit

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(翻訳:Maeda, H)


Adafruit Industriesの本社工場でLimor FriedとAdabotに会う

本誌がMakersシリーズを始めて以来ずっと、Adafruit Industriesをぜひ取材したいと思っていた。Limor Friedが経営しているニューヨークマンハッタンのすばらしいエレクトロニクスショップ(shop, 工房)だ。彼女は自分の会社をMITの学生寮で興し、クールな電子工作キットを友人たちに売っていた。そして徐々に、Arduino基板用のいろんなアドオンなど、ホビイストのための多様な製品を作るようになった。今では電子工作のハウツー本や、ケース類も作っている。今、製品の点数(品目数)は1302で、毎日約600の注文がある。

年商は1500万ドル。VCからの支援はいっさいない。Fried(愛称Ladyada)の一人舞台だ。

本誌はマンハッタンのソーホー地区にある彼女の新しい社屋…倉庫兼デザインセンター兼工場を訪れた。ここで彼女とそのチームが、見事なガジェットを作っているのだ。同社はまた、Circuit Playgroundという楽しいiPhone/iPadアプリで*、子どもたちにSTEM(science, technology, engineering, mathematics)のおもしろさを伝えようとしている。〔*: Android用も制作中。Android上の類似アプリ。〕

今回の訪問では、同社のミニ組み立てラインや、自家製のCRMシステムなどを見学した。そしてもっとも重要な、同社のマスコットAdabotにも会えた。

ビデオシリーズTechCrunch Makersには、クールな「物」を作っている人たちが出演している。ぜひ自分も出たい、という方はメールをください!

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


気圧変化を読み取り天気予測にも使える15万ドルの機械式腕時計(405個の手造りパーツ)

気温や気圧、方位を測ることのできる電子センサーを内蔵した腕時計というのも、昨今ではかなり安価に手に入れることができる。カシオのちょっと格好良いものでも200ドルも出せば購入することができる。しかし、たとえばあなたがテック業界でIPOを成し遂げてかなりの資産を手にし、またフィリアス・フォッグのような気分を味わいたいと考えているのなら、15万ドルのBreva Génie 01を手に入れるべきだ。機械式腕時計でありながら登載したムーブメントの働きで、標高、温度を計測し、そして天気予報を行うことができるのだ。

なぜ機械式時計でそんな仕組みを実現しなくてはならないのだと思う人もいるだろう。その質問は野暮というものだ。作れるから作ったのであり、そしてそれを買う人もいるのだ。

Génie 01の外見は、ひとつで大衆車なら2台以上も買えるような、いかにも高級腕時計らしいものとなっている。ホワイトないしローズゴールドのケースに身を包み、気圧に反応するガス充填式のチェンバーを搭載している。これにより雨を予測することもできるわけだ。またメインスプリングの状態を示すパワーインジケーターも備えている。もちろん、腕時計であるので時分秒を読み取ることも出来る。

かくも高額なのはなぜかと腹立たしく思う人もいるかもしれない。しかし405個の部品がいずれもハンドメイドで、ひとつひとつがアートのようなものであると知れば納得できるのではなかろうか。限定生産であり、入手できる人も非常に限られている。カシオのように「落としても平気」というわけにはいかないが、周囲の男性や美しい女性たちが、下にも置かない扱いをしてくれるようになるのは間違いなかろう。

詳細についてはこちらのサイトをご覧頂きたい。生産台数は110台。馴染みの時計屋で触ってみるのも良いだろう(おそらくは入荷していないかとは思う)。

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(翻訳:Maeda, H)