関係をベースとしたリンク構築 – 究極のリンク構築ガイド6

ソーシャルメディアの大普及と共に、インターネットはリンク以上にソーシャルな人間関係に囲まれた世界になりました。もちろんそれをリンク構築に活用しない手はない、ということでブログからツイッターまでソーシャルメディアを活用した被リンク構築のアドバイスを。 — SEO Japan

全ての業界にリーダーがいる。リーダーの視界に入り — 何かしら価値のあるものを提示すると — リンクをすんなりと獲得することが可能になる。しかし、まずは、リーダーを探し出す必要がある。

FollowerWonk

Mozが提供するFollowerWonkは、ツイッターの影響力を数値化する便利なプログラムである。たった数分間調べるだけで、当該の分野をリードするインフルエンサーを見つけることが出来る。

まずは、https://followerwonk.com/にアクセスし、Mozのアカウントを使ってサインンインする。

サインインしたら、「Search Twitter Bios」(ツイッターの経歴欄を検索する)タブをクリックする。

分野に関連するキーワードを入力する。

「Social Authority」(ソーシャルメディアでの信頼性)で並べ替えを行う。

続いて、当てはまると思う人物をスプレッドシートに加えていく。

ある程度の人数のリーダーを集めたと感じるまで、同じ作業を繰り返す。

Topsy

Topsyは、ソーシャルメディアでのシェアの数を基に、コンテンツをランク付けする検索エンジンである。このツールもまた、業界のリーダーを探す際に役に立つ。通常、何度も共有されるコンテンツを作成するのは、その分野の権威である。

http://topsy.com/を訪問し、当該の分野に関連するキーワードを入力する。

Resultsのサイドバーで、「Last 30 Days」(過去30日間)を選択する。

次に、Followerwokを使った際には導き出されなかった人物やサイトをチェックする。

当該の人物をスプレッドシートに加える。

最後に、インフルエンサーのリストを確認し、インフルエンサーがフォローしているユーザーをチェックする。

インフルエンサーのツイッターのプロフィールを見る。少数のユーザーをフォローしているかどうか確かめる。これで、業界のリーダーが誰だか分かる。


初めての接触

注目してもらうために、連絡する相手のリストがこれで完成した。続いて、サイトのオーナーにリンク、または、ゲスト投稿の機会を求める、無機質なメールを送信する人が多いが、これは誤りである。さりげなく(効果的)なアプローチがある。それは、「ファーストタッチコンタクト」と呼ばれる手法だ。ファーストタッチコンタクトでは、何も見返りを求めずに、コミュニケーションをスタートさせる。一回きりの連絡ではない点を肝に銘じておいてもらいたい。さりげなく、接触する必要はあるものの、インフルエンサーに記憶してもらえるまで、数週間に渡って、一貫してコミュニケーションを取らなければならない可能性もある。

ブログのコメント

ファーストタッチコンタクトの手法の中で、特に効果が高いのが、インフルエンサーのブログの記事に、思慮に富む、鋭いコメントを投稿する戦略である。あくまでも、インフルエンサーのサイトにコメントを残すのであり、価値のあるコメントを提供しなければならない。

理想を言えば、誰よりも早くコメントを投稿したいところだ。新たに記事が投稿されたことをすぐに知りたいなら、インフルエンサーのRSSフィードを購読するべきである。個人的に気に入っているのは、グーグルリーダー(閉鎖)だ。好きなブログを基に並べ替えを行い、関係構築を望む人達と連絡を取り合う上で役に立つためだ。

まず、http://www.google.com/readerにアクセスし、グーグルのアカウントを使ってサインインする:

「Subscribe」(購読)ボタンをクリックする。

次に、インフルエンサーのサイトの名前を入力する。


リーダーは、自動的に購読したブログの最新の投稿を表示する。

価値を加えることが出来ると思ったら、当該のブログの記事にアクセスする:

そして、ブロガーに感謝されるようなコメントを残す。

このような実用的な記事はとても役に立ちます。eメールに返信してもらうために、パトリックさんのアドバイスから学んだことがあります。それは、強力なコールトゥアクションを用意することです。(当然ですが)接触する際に抵抗が生じます。そのため、返信する理由を与えることを私は意識しています。サイト上で、質問を投げ掛ける、あるいは、改善を提案する努力をしています。

このようなコメントは、インフルエンサーの記憶に残るだろう。

ツイッターでも、インフルエンサーを魅了することが可能である。しかし、威勢よく振る舞い、注目を掴もうとする人達が多い。全てのツイートに反応するのではなく、返信するツイートを賢く選んでもらいたい。

最も「記憶に残る」ツイートは、質問、調査、または、ヘルプである。積極的にレスポンスを促していることが、感じられるためだ。つまり、この類のツイートは、返信するチャンスだと言えるだろう。

以下に質問形式のツイートの例を挙げる:

日曜夜の準備が終わった。今週、どんなプロジェクトに取り掛かるんだい?

全面的に信頼して、返信する。

トラフィックのソースを幾つか試すつもりです: スライドシェアとユーチューブ

こうすれば、インフルエンサーの記憶に残るはずだ(少なくとも1秒間は)

グーグルプラス

グーグルプラスは、業界のリーダーに接触する場所として適切である。ツイッターよりも密度が低いため、メッセージが目立つ可能性は高い。まず、接触したいユーザーを探す必要がある。

サークルに加える。

そして、コメントを投稿する。

ご覧のように、コメントを投稿していたのは私だけであった。ツイッターやフェイスブックでは、絶対に考えられない。

補足することが目的であり、スパムではなく、押しつけがましくないなら、eメールは、業界の一流のブロガー達と直接コネクションを作る上で、プラスに作用する。注記: この時点では、自分のことを知ってもらうことが目的である。そのためには、まずはメールを受信してもらう必要がある。

以下に、気づいてもらうための、eメールのテンプレートを幾つか紹介する:

  • ラブレター調のeメール

    このタイプのメールでは、ブログを高く評価している点をブロガーに伝える。

    …comが好きで好きでたまらないことを伝えたかったため、eメールを送らせてもらいました。今後も素晴らしい作品を期待しています。

  • 褒めちぎるeメール

    このeメールは、気に入った特定の(出来れば最近の)コンテンツを強調する。

    たった今「ストーカー扱いされずにeメールを送信する方法」にコメントを投稿しました。このような優れた作品をシェアしてくれたことに、個人的に感謝したかったので、メールを送らせてもらいました。この記事で提供されている情報は、ブロガーに接触するキャンペーンにおいて、大いに役に立ちそうです。有難うございました。

  • 質問eメール

    このeメールは、気になった点について、まともな質問をするため、接触することを前提としている。

    質問があります。「ストーカー扱いされずにeメールを送信する方法」の中で、何かしら個人的なメッセージを加えるべきだと指摘していましたが、どの程度個人的なメッセージが望ましいのでしょうか?インタビューの中で、好きなビールの銘柄が言及されていたら、メールの中で取り上げるべきなのでしょうか?あるいは、ブログで投稿されている事柄のみに絞った方が良いのでしょうか?

価値を用いて引き続き接触する

知ってもらうために、十分に時間と労力を割いたと感じたなら、リンクを獲得する作業に移る。ただし、いきなりリンクを要求しても、うまくいくはずがない — リンクを張りたくなるような理由を与える必要がある(説得の基本: 相手のメリットを考える)

ゲスト投稿

質の高いゲスト投稿は、リンクを獲得する手法の中で、王道とされている。事実、ゲスト投稿は、夢の取り合わせである — ターゲットのブロガーは、質の高いコンテンツを求め、一方、接触する側はリンクを求めている。また、既に知り合いになっているため、ゲスト投稿の提案は、取引や要求と受け取られることはなくなる。

却下されないように、ターゲットのサイトが、ゲスト投稿を受け入れる傾向があるかどうか確かめるべきである。

まず、ゲスト投稿のガイドラインや寄稿のセクションを探す:

このセクションが見当たらなかったら、次の検索の文字列を使って、過去にゲスト投稿を受け入れたことがあるかどうか確認する:

  • site:targetblog.com “ゲスト投稿”
  • site:targetblog.com “による投稿”
  • site:targetblog.com “ゲストの作者”

下の例にあるように、一部のブログは、ゲスト投稿用のカテゴリーを用意している:

後は、コンテンツを作成し、送るだけだ。

人気の高いコンテンツを改善する

大半の一流のブロガーは、「まあまあ」で満足することがないため、その地位を確立している。コンテンツの価値を出来るだけ高める努力を常に心掛けている。どうにかして、そのコンテンツをさらにレベルアップさせることが出来れば、見返りにリンクを張ってもらえる可能性がある。

実際に、あるブロガーは、パット・フリン氏の被リンク戦略を記録するスプレッドシートを作成した結果、リンクを張ってもらえた:

MyHourWorkWeek.comのエリックさんが、この被リンク構築戦略用のリンク構築およびサイトを記録するためのエクセルファイルを作ってくれました。詳細は、ここをクリック。

同じような取り組みを考えてもらいたい。

まず、当該のブログにアクセスし、サイドバーに「特に人気の高い記事」セクションが用意されているか確認する。

次のアイテムを使って、価値を加えることが出来る方法を考えてみよう:

  • 対話型ツール(このツールの魅力に打ち勝つことは不可能)
  • 総合的な指針
  • 動画
  • ダウンロード用のチェックリスト
  • カスタムデザイン(インフォグラフィック)

過去の記事を更新する

大半の有名なブロガーは、多忙を極めている。そのため、過去の記事 – たとえ人気が高い記事であっても – を更新する作業は、忘れられてしまうことが多い。と言うことで、素早く既存のコンテンツを更新する方法を見つけることが出来れば、見返りにリンクをもらえる可能性がある。

この取り組みには、近道はない — 過去の記事に目を通し、価値を加えることが出来る記事があるか確認していく必要がある。

まず、著作権の日付をチェックし、ブログが開設された時期を確かめる:

次にグーグルに向かい、「site:」検索オペレータを利用する。

過去のページだけが表示されるように、結果を並び替える。


次にサイトが開設された年の12月から、一年後に範囲を決める。

続いて、結果をざっと見て、更新を必要としている記事があるかチェックする。多数のリンクが掲載されている、もしくは、変化の激しいトピック(SEO、ピンタレスト等)を取り上げている記事を探す。

条件を満たす記事が見つかった: 外部サイトへのリンクが多く、ツイッターをトピックに挙げている(ツイッターは変化の激しいプラットフォームである)

まず、Screaming FrogのSEO Spiderを使って(http://www.screamingfrog.co.uk/seo-spider/でダウンロードすることが出来る)、リンク切れを探す。

URLをScreaming Frogにコピーする。

「External」(外部)タブをクリックする。

「Status Code」(ステータスコード)で並べ替えを行う。

リンク切れを起こしているリンクが多いようだ。

「Connection Timeouts」(接続タイムアウト)を盛り込む(通常、リンク先のサイトが存在しないことを意味する)

404も対象になる(ページが行方不明)

見たところ、リンク切れリンク構築に似ているものの、実際には、完全に異なる戦略である。リンク切れを当該のブロガーに教えて、自分のサイトにリンクを張ることを薦めるのではなくリンク切れを起こした全てのリンクに対して、代わりの記事を探す:

この取り組みを行うために必要な時間と労力を節約することが出来るため、、当該のブロガーから大いに感謝してもらえるのではないだろうか。ただし、リンクを求めるべきではない。リンクを張ってくれれば、それに越したことはないが、張ってくれなくても、下を向く必要はない。少なくとも、ブロガーに気に入ってもらえたはずであり、再び何か価値を提供した時、リンクをもらえる可能性がある。

BuzzStreamを使って効率化を進める

BuzzStreamは、インターネット上の関係を探し出し、記録する作業を簡素化してくれる、便利な(有料)サービスである。

まず、https://app.buzzstream.com/create_accountにアクセスして、無料のトライアルにサインアップする(クレジットカードが必要):

Buzzmarkerのツールバーをブラウザに加える:


サイトのURLを加える:

このツールは様々な取り組みに利用することが可能だが、その中でも特に効果が高いものを幾つか紹介していく。

連絡先の情報を簡単に探し出す & 集める

リンクを手に入れたいサイトを見つけたら、今度は、そのサイトのオーナーに接触する必要がある。そこで、Buzzmarkerを使って、連絡先の情報を探し、集めていく。

ページにアクセスする:

そして、ブックマークツールバーからBuzzmarkerのボタンをクリックする。

このツールは、自動的に連絡用のeメールアドレスやサイトの問い合わせ用フォームを探し出してくれる:

また、明確な連絡先の情報を提供していないサイトからwhois情報を取得することも出来る:

この連絡先の情報をフォームに加えていく:

関係構築の段階を管理する

多数のブログに接触している場合、誰に連絡を取ったのか記憶するのは(不可能ではないとしても)容易ではない。BuzzStreamを使えば、それぞれの関係から達成したい目標、そして、その経過を楽に記録することが出来る。

リンクを獲得したいサイトを訪問して、再びBuzzmarkerボタンを押す。

今回は、サイトおよび目標について、詳細を入力していく。

関係の段階を選択する。

続いてタスクを加える。

次にページの一番下までスクロールし、「Save」(保存する)をクリックする。

BuzzStreamのダッシュボードにログインすると、「website」リストに当該のサイトが加えられているはずだ:

変化があったら、エントリをクリックして、関係の段階を変更する。

プロスペクティング

プロスペクティングは、手当たり次第に調べるアプローチであり、他の方法では見過ごしてしまう優れたサイトを幾つか見つけることが出来る。このツールは、入力したキーワードに対するグーグルの結果を取得し、自動的に連絡先の情報とソーシャルメディアのアカウントを見つける。

BuzzStreamのアカウントの上部で、「Websites」ボタンをクリックする:

次に「Prospecting」ボタンをクリックする:

分野にマッチするキーワードを入力する。通常、競争の激しいキーワードで1ページ目にランクインしているサイトは、リンクを得る場所として、特に効果が高い(そして、難しい)と言えるだろう。

「Save」(保存する)をクリックする。

BuzzStreamは、検索を行い、結果を取得する。結果を見つけるには、「Prospecting」ボタンを押して、先程作成したプロフィールを選択する。

リンク候補にふさわしいサイトを見つけたら、「Like」ボタンをクリックする。

すると、「Prospect」(候補)リストに加えられる。

このような一般的な検索クエリは、プロスペクティングにおいて有効だが、通常は、(リンクを与えることに抵抗がある可能性がある)競合者のサイトが表示される。

ツール内で、高度な検索の文字列を使って、よりターゲットを絞ったページやサイトを探すことが出来る。例を挙げていく:

  • allintitle:参照 + キーワード
  • 寄稿 + “キーワード”
  • キーワード + “寄稿者”
  • キーワード + “参照情報 提案”

これで少しは人気者になれたのではないだろうか?

人気者グループの一員になったので、次に、大々的に実施することが可能な強力なリンク構築の手法: リンク切れリンク構築に取り掛かる。既に知っていても、リンク構築をさらにレベルアップさせることが可能なとっておきのテクニックを幾つか伝授するので、是非、参考にしてもらいたい。

究極のリンク構築ガイド


この記事は、Quick Sproutに掲載された「The Advanced Guide to Link Building : Chapter 06」を翻訳した内容です。[G+]

リンク切れリンク構築 – 究極のリンク構築ガイド7

一瞬、矛盾したタイトルに読めますが、SEOマニアの人なら知っているであろう、リンク切れしているページの管理人にリンク切れを伝えることによって、結果的に被リンクを得ようという古典的な手法。労力がかかることから、特に日本で真面目に取り組んでいる人は皆無の手法と思いますが、有料リンクが絶命品種に近くなった今の時代だからこそ、改めて初心に戻ってリンク切れを活用したリンク構築について考えてみませんか。リンク切れページの自動発見法から、相手に応じたメールの文例パターンまで用意されており、徹底的にやるってこういうことなんだな、と感銘を受けます。 — SEO Japan

関係構築と同じく、リンク切れリンク構築も、以前から存在する手法だが、被リンクウェブスパムが流行している間は、見過ごされることが多かった。現在、ホワイトハットなリンク構築戦略が増え続けており、リンク切れリンク構築に再び注目が集まっている。このチャプターでは、隠れたリンク切れリンク構築の機会を探し出し、eメールによる接触により、より多くの被リンクを獲得することが出来るように、幾つか近道を紹介していく。

リンク切れを起こしたリンクを持つページを探す

リンク切れしたリンクを持ち、関連性が高く、尚且つ、信頼されているページを特定する方法は幾つかある。しかし、その前に、リンク切れを速やかに発見する際に有効なツールをダウンロードする必要がある。

Domain Hunter Plus

まず、グーグルクロームのDomain Hunter Plusをダウンロードする。Domain Hunter Plusは、ページ上のリンク切れを素早くチェックしてくれる。

http://domainhunterplus.com/にアクセスする。「DOWNLOAD」ボタンをクリックし、指示に従い、エクステンションをインストールする。



緑の十字ボタンをクリックすると、自動的にリンク切れのチェックが行われる(また、リンク先のサイトが、登録の対象になっているかどうかもチェックしてもらえる)

Buzzmarker

このツールもまた時間を節約する効果がある(このツールの詳細は、チャプター 6「関係をベースとしたリンク構築」で確認してもらいたい)。Buzzmarkerは、連絡先の情報をあっと言う間に見つけてくれる。

検索の文字列

リンク切れリンク構築のターゲットを探す上で有効な文字列は、無数にある。通常は、多数の外部リンクを持つ、関連するページを探すことになる。

そこで、まずは次の文字列を試してもらいたい:

  • キーワード + “参照情報”
  • キーワード + intitle:参照情報
  • site:.gov キーワード + “リンク”
  • site:.edu キーワード + “推奨するサイト”
  • キーワード + “関連 リンク”

多数のリンクを掲載していると思えるページを探す。

Domain Hunter Plusを有効にする。

すると、全てのリンク切れしたリンクのリストが生成される。このデータをエクセルにエクスポートする。

これで、サイトのウェブマスターに送信するためのリストが手に入ったことになる。

最後に、Buzzmarkarを使って、サイトの連絡先情報を探す。

日付ベースの検索

日付ベースの検索を使って、リンク切れしたリンクを持つページを探す方法は、あまり知られていない。通常、ページが古ければ古いほど、より多くのリンク切れが起きている傾向がある。

グーグルで、検索の文字列を使って、検索を行う。結果が表示されたら、「検索ツール」ボタンをクリックする:


範囲を選択し、2、3年前から1年前の結果のみを表示させる。

まとめてリンク切れをチェック

このプロセスの仕組みを理解したら、ステップアップし、一度に大量のページを取得し、リンク切れを探す取り組みを行う。

この取り組みを行うには、次の2つのツールが必要である。

大量のページを一度にチェックする方法を紹介する。まず、http://home.snafu.de/tilman/xenulink.htmlにアクセスし、このソフトウェアをダウンロードする:

Simple Google Results

これは、グーグルの結果を、エクセルやテキスト文書形式で容易に表示させることが可能なブックマークレットである。

http://www.onlinesales.co.uk/google-results-bookmarklet/にアクセスし、緑色のボタンをファイヤーフォックスのブックマークツールバーにドラッグする。

  1. グーグルの検索結果を拡大する

    少なくとも50点の結果を一度に分析してもらいたい。そのためには、検索の文字列をグーグルに入力し、右側の歯車のボタンをクリックする必要がある。

    「グーグルインスタント検索の結果は表示しない」を選択する。

    ページあたりの表示件数を100に設定する。

    「保存」をクリックする。

  2. Simple Google Results

    これで、50-100件の結果が1つのページに表示されるようになった。続いて、結果を取得していく。

    Simple Google Resultsブックマークレットをクリックする。

    するとプログラムが、取得した結果用のタブを開く。

    ページの一番下までスクロールし、「Plain Lising」(プレーンなリスティング)の結果をコピーする。

  3. リストを整理する

    ViranteのDuplicate Keyword Deleter(http://www.virante.org/seo-tools/delete-duplicates)に貼り付ける。このツールは、重複するURLを全て削除する。

    「Submit Your Keywords」(キーワードを投稿する)をクリックする。

    このクリーンなリストをコピーし、今度は、メモ帳ファイルに貼り付ける。

    .txtファイルとして保存する。

  4. リストを分析する

    Xenu Link Sleuthを開く。まず、「Options」(オプション) 「Preferences」(好み)の順にアクセスする。「Maximum depth」(最大の深さ)を「1」に設定する。すると、Xenuは、アップロードしたページのリンクのみをチェックする。


    「Report」(レポート)のセクションで、「Broken links, ordered by page」(リンク切れ ページごと)以外のチェックを全て外す。

    「OK」をクリックする。

    ここで、Xenu Link Sleuthを開く。File Check URL Listの順にアクセスする。

    先程保存した.textファイルを開く。

    プログラムが、全てのリンクをチェックし終えるまで待つ。チェックが終わると、レポートを提供する必要があるかどうか問われるので、「Yes」をクリックする。

    ブラウザの新しいタブが開き、HTML形式でレポートが表示される。

    「Broken links, ordered by page」(リンク切れ ページごと)セクションまでスクロールする。

    このセクションに、リンク切れを起こしたリンクが、ページごとに掲載されている。このデータを保存するため、この情報をコピーする。

    エクセルに貼り付ける。

    これで、リンク切れを起こしたリンクを持つページが、最大で100ページ掲載されたリストが完成した。

Broken Link Index

このツールは、自動的にリンク切れを持つページをコピーする。嬉しいことに、無料でデータベースを検索することが出来る。

まず、http://brokenlinkindex.com/にアクセスする。自分のサイトの分野に関連するキーワードを入力する(若干広範なキーワードを選ぶことを薦める)


httpStatusCodeで並べ替える。

403と404のステータスコードを持つページを見つけたいところだ。

次にOpen Site Explorerでページのスタッツを確認するため、「OSE Link」をクリックする。

ドロップダウンメニューから「Only external」(外部リンクのみ)を選ぶ。

続いて「Filter」(絞り込む)をクリックする。

すると、このリンク切れを起こしているページにリンクを張っているページが表示される。後は、各サイトのオーナーに接触し、リンク切れについて知らせる。

ドメイン全体を分析する

誰にでも、リンクを得ることを夢見ているオーソリティサイトがあるはずだ。リンク切れが、その夢を叶えてくれるかもしれない。特定のドメインでリンク切れを探すツールに関しては、Free Broken Link Checker(http://www.brokenlinkcheck.com/の右に出るものはいない。

Free Broken Link Checkerにアクセスし、リンクを獲得したいサイトのホームボタンのURLを入力する。続いて、「Find Broken Links」(リンク切れを探す)をクリックする(大きなサイトの場合、スキャンに時間がかかることもある)

すると、リンク切れを起こしたリンクのリストが、リンクが掲載されているページのURLとエラーのタイプと共に表示される。

これからサイトのオーナーに接触し、(ついに)リンクを獲得する取り組みに移るため、このデータをどこかに保存しておく。

接触する

アウトリーチ(接触)は、リンク切れリンク構築において、最も重要な取り組みである。テンプレートをそのまま利用したようなありきたりのeメールでは、見返りを得ることは出来ない。あらゆるリンク構築アウトリーチキャンペーンにおいて、パーソナライズのスケールが重要な鍵を握る。そこで、ニッチ、そして、アプローチに応じて、1つ、または、複数のeメールのテンプレートを採用したいところだ(Yeswareを使って、記録することが可能)。しかし、テンプレート内に出来るだけ個人に特化した情報を盛り込む必要がある。

整理する

連絡の経過の記録を取っておくべきである。こうすることで、無視した人物にフレンドリーな「確認」メールを続けて送ることが出来るようになる。記録するためには、BuzzStreamやエクセル等のプログラムが便利である。ターゲットの大半とは「関係を構築」することが目的ではないため、ここではエクセルのみを利用する。

まず、スプレッドシートを作成し、分析したサイトの名前、URL、連絡先の情報(または問い合わせページ)、そして、リンク切れを起こしたリンクを記入する:

返信定型文

効果が証明されている、検査済みのテンプレートを幾つか紹介していく。eメールを送信する度に毎回テンプレートをコピー/貼り付けするのではなく、Gメールの返信定型文を使って、このプロセスをスピードアップさせるべきである。

まず、Gメールを開く。歯車のボタンをクリックし、「設定」を選択する。

「Labs」をクリックする。

「返信定型文」が現れるまでスクロールする。

「有効にする」を選択する:

一番下までスクロールし、「変更を保存」をクリックする。

新たにメールを作成し、「返信定型文」タブをクリックする。

「返信定型文を作成」を選ぶ。

定型文に名前をつける(下のテンプレートの名前をコピーしてもよい):

eメールの本文に利用したテンプレートを入力する。

再び「返信定型文」タブをクリックする。今回は、「保存」のカテゴリで名前を与えた定型文を選択する:

今後、新たにメールを作成する際は、返信定型文を選べばよい。

すると、返信のテンプレートがすぐに表示されるようになる。

Yeswareを利用する

開封率が高いeメールの件名を記録したいなら、Yeswareが便利である。

まず、http://www.yesware.com/にアクセスし、大きな「Add Yesware to Gmail」ボタンをクリックする。

次にブラウザへのソフトウェアのインストールを許可する。

プロンプトに従い、Gメールのアカウントにログインする。

次にGメールへのアクセスを許可する。

eメールを新たに作成する。クリックのトラッキングを有効にする。

異なる件名を試すことで、開封率の違いを計測し、今後のアウトリーチキャンペーンに応用することが出来る。

この台本では、リンク切れをたまたま発見したランダムなウェブサーファーの役を演じ….好きなサイトの一つを代わりのリンク先として「提案」する。

件名: Re: (サイトの名前)の問題

はじめまして、(サイトのオーナーの名前)様/さん

本日、(サイトの名前)をチェックしていたのですが、幾つかリンクが無効になっていることに気づきました。

このページ: (リンク切れを起こしたリンクを持つページ)

リンクを張ったこの2つのページは、もう存在しないようです:

(リンク切れ #1)

(リンク切れ #2)

代わりの参照情報が必要なら、私が先週見つけ、良いと思った次のページを薦めます:

(自分のページ)

この情報が役に立つことを願っています。また、今後も素晴らしい作品を期待しています。

(本名以外の名前)

当該のサイトが好きでたまらない(別のサイトを運営する)人物を演じる。アイドル的存在のサイトを支援し、リンクを自分のサイトに向けてもらうことが目標だ。

件名: (サイトの名前)に関して質問があります

初めまして、(相手の名前)様/さん

いつも(相手のサイトの名前)をとても楽しく読ませてもらっています。

昨日の午後、(相手のサイト)を代表する記事を熟読させて頂きました。

その時、特に「当該のページのリンク」を気に入りました。

しかし、この記事で掲載されていたリンクが、動作していませんでした。サイトがアドレスを変えてしまったようです。

大騒ぎするようなことではありませんが、どうしてもお伝えしたかったのです。

実は、同じトピックを取り上げた記事を最近投稿しました(記事のリンク)。

(相手のサイト)の大ファンとして、リンク切れを起こしたリンクを私のコンテンツへのリンクに交換して頂ければ、これ以上の名誉はありません。

それが不可能でも問題ありません。もちろん、今後も(割いてのサイト)を読ませて頂きます。

ご検討宜しくお願いします。

(自分の名前)

この台本は、2つのパーツで構成される。まず、eメールを送り、具体的な情報を示さずに、リンク切れがある点のみを伝える。その後、再びメールを送り、リンク切れの詳細…そして、自分のサイトへ向かう、代わりのリンクを紹介する。

件名: (相手のサイト)にリンク切れがあります

初めまして

(相手のサイト)に幾つかリンク切れがあるようです。

こちらのeメールアドレスが、適切な連絡先なのかどうか分かりませんでしたが、とりあえずメールを送らせてもらいました。

以上

(名前)

件名: (相手のサイト)にリンク切れがあります

度々失礼します。

それでは、以下に私が見つけた動作しないリンクを挙げていきます:

(リンク切れを起こしたリンク #1)

(リンク切れを起こしたリンク #2)

代わりに私のサイトのこのページにリンクを張ってもらると嬉しいです: ページのURL

この記事は評価が高く、リンク切れを起こしたページの代わりとして、うってつけだと思います。

ご検討宜しくお願いします

(自分の名前)

このテンプレートは、1997年のジオシティのサイトのようなサイトに向いている。返信率が非常に低いため、実際に当該のサイトを運営している人物がいるかどうかを確認することを目的としたメールである。返信があったら、時間をかけて接触する。

件名: (相手のサイト)の運営は続いていますか?

はじめまして

本日、たまたま(相手のサイト)を訪問し、とても有益な情報(そして、幾つかのリンク切れ)を見つけることが出来ました。

このサイトの更新がまだ行われているのかどうか知りたかったため、メールを送らせて頂きました。

ご返信して頂ければ幸いです。

(名前)

新しい(改善した)コンテンツを作成する

基本的に、出来るだけ質の高いコンテンツを代わりにウェブマスターに提供するべきである。リンク切れのリンク先のコンテンツに対して、関連性が高ければ高いほど良い。しかし、どうしてもリンクを獲得したいページがある場合、行方不明のリンク先のコンテンツの新しく、改善したバージョンを作成することも可能である。こうすることで、より楽にリンクを手に入れることが出来るようになるだろう。

Wayback Machine

まず、リンク切れを探す。

http://archive.org/web/web.php(Wayback Machine)にアクセスする。リンク切れのリンク先のページのURLをWayback Machineに入力し、「Take Me Back」(過去に遡る)をクリックする。

最近のキャプチャをクリックする。

すると、当該のページのコンテンツが表示される。

次に、同じ考え方を採用して(そして、改善を加えて)新たにコンテンツを作成する。今までリンクを張っていた(そして、もう存在しない)コンテンツよりも、さらに質の高いコンテンツを持っていることをサイトのオーナーに伝えれば、ほぼ間違いなくリンクを張ってもらえる

リンク切れリンク構築は、これでマスターしたはずだ。

続いて、リンク構築ツールの中で、特にパワフルなツール: ScrapeBoxを利用した戦略を伝授する。準備が出来ているなら、早速、チャプター 8: ScrapeBoxを使った上級者向けリンク構築に進もう。

究極のリンク構築ガイド


この記事は、Quick Sproutに掲載された「The Advanced Guide to Link Building : Chapter 07」を翻訳した内容です。[G+]

ScrapeBoxを使った上級者向けリンク構築 – 究極のリンク構築ガイド8

ブログの自動コメント投稿ツールとしてブラックハットなSEOマニアに有名なScrapeBox。日本でも密かに使っている人がいるとかいないとかいわれるツールですが、使いカタによってはホワイトハットなリンク獲得ツールとして使えるとのことで、あえてそれだけに一章を割いた内容を。日本語検証を十分にしていないので恐縮ですが、日本でも同種のブログツールはありますし、使い方から日本に適した手法を考えてみてはいかがでしょう。 — SEO Japan

ホワイトハットを信条とするSEOのグループに対して、「ScrapeBox」と囁くと、冷たい視線に晒される。ワードプレスのスパム対策プログラム — アキスメットのスパムフォルダーに寄せられる迷惑なスパムコメントの多くは、ScrapeBoxから発せられているためだ。しかし、あらゆるツールに共通することだが、ScrapeBoxも使い方次第である。事実、多くのホワイトハットなSEOエージェンシーが、このソフトウェアをシークレットウェポンの一つと見なしている。そこで、このチャプターでは、ScrapeBoxを…悪用するのではなく、適切な意図に基づいて利用する方法を紹介していく。

ScrapeBoxの基本

ScarpeBoxを利用したことがない方々に簡単にこのツールについて説明する。ScrapeBoxは、基本的に2つの機能を持っている — 検索エンジンの結果を取得する機能、そして、自動的にブログのコメントを投稿する機能である。ブログのコメント機能については、ここでは触れない。なぜなら、スパム丸出しの戦略であり、うまくいかないからだ。一方、結果を取得する機能は注目に値する。ScrapeBoxは、非常に強力なツールであり、多数の短調なホワイトハットなリンク構築のプロセスを容易に簡素化することが出来る。

その方法を伝授する前に、まずはこのツールの仕組みを簡単に説明していく。

ScrapeBoxのインターフェースには、4つのボックスが用意されている。以下の図で確認してもらいたい:

検索エンジンの結果を取得(左上) 取得した結果(右上) 検索エンジンとプロキシの設定(左下) コメントの自動投稿(右下)

右下のボックスは、自動的にコメントを投稿するための機能であり、ここでは割愛させてもらう。

もう一つ注目してもらいたい領域がある。それは、Manage Lists(管理リスト)だ。

このリストでは、ScrapeBoxが発見した結果を簡単に並べ替え、絞り込むことが出来る。

結果を取得する方法

まずは「Harvester」(収穫)セクションの設定から行う。

ここでは2つの重要な選択を行う:

「Footprint」(足跡)

そして、「Keywords」(キーワード)だ。

Footprintは、特定のサイトで現れる傾向のあるテキストを盛り込む際に利用する。例えば、「Powered by WordPress」は、ワードプレスのブログを探す上で一般的に用いられている。

栄養に関するページを持つ.govのウェブサイトを探していると仮定する。その場合、Footprintの欄にsite:govと入力する。

続いて、Footprintと組み合わせたいキーワードを盛り込む。例えば、キーワード「weight loss」(減量)を入力すると、ScrapeBoxは、自動的にsite:.gov weight lossで検索を行う。

多数のキーワードを追加して、ScrapeBoxに自動的にFootprintと組み合わせてもらうことが可能だ。収穫する準備が整ったら、Search Engine & Proxies(検索エンジン & プロキシ)の設定に移る。

利用したい検索エンジン、および、探し出したい結果の数を選択する。私は通常グーグルに限定し、500-1000件の結果を収穫するようにしている(250件目以降は、関係がない、もしくは、オーソリティをほとんど持たないサイトの結果ばかり)

検索の文字列の設定を幾つか行ったら、「Start Harvesting」(収穫を始める)ボタンをクリックする:

これで、「URL’s Harvested」(収穫したURL)のセクションにURLのリストが表示される:

PRをチェックする

収穫リストを最大限に活用するため、見つけたページのPR(ページランク)をチェックしていく。「Manage Lists」(管理リスト)から、「Check PageRank」(ページランクをチェックする)を選択する:

「Get URL PageRank」(URLのページランクを取得する)を選ぶ。

これで、ページランクごとに容易にページを並べ替えることが出来る。

基準に満たないページを全て削除していく。例えば、PR 3未満のページは不要だと考えているなら、PR 2のページが現れるまでスクロールしていく。

クリック & スクロールして、該当する結果をハイライトさせる(shiftを押したままにして、方向ボタンを使って、選択することも出来る):

右クリックして、「Remove selected URL from list」(選択したURLをリストから削除する)を選ぶ。

結果を絞り込む

複数の検索エンジンで結果を取得した場合、重複が幾つか発生する可能性がある。「Remove/Filter」(削除/絞り込み)ボタンをクリックすれば、簡単に重複したページを削除することが出来る。

「Remove Duplicate URLs」(重複するURLを削除する)を選択する。

同じドメインを結果に表示したくないなら、「Remove/Filter」のオプションで「Remove Duplicate Domains」(重複するドメインを削除する)を選び、重複するドメインを削除することも可能だ:

これで、PR順の重複のないリストが出来上がった。「Export URL List」(URLのリストをエクスポートする)ボタンから、このデータをエクセル、または、テキストファイルにエクスポートすることが出来る。好きなエクスポートのオプションを選ぶ(私自身はエクセルを採用している)

プロキシを利用する

ScrapBoxを定期的に利用するつもりなら、プロキシが絶対に必要になる。個人のIPから定期的に結果を取得していると、グーグルに利用を禁止されてしまう可能性が高い。つまり、グーグルでこれ以上検索を行うことが出来なくなる。幸いにも、容易に無料で現役のプロキシを見つけることが出来る。

しかも、技術的なスキルがなくても、設定することが可能である。

「ScrapeBox」のビルトインサービスを利用する

ScrapeBoxは、無料のプロキシをユーザーの代わりに見つけ、追加する、優れた機能を搭載している。

「Select Engines and Proxies」(検索エンジンおよびプロキシの選択)ボックスにアクセスして、「Manage」(管理)をクリックする:

次に表示されるウィンドウで、全ての「Suported source」(サポートされているソース)を選択し、「Start」ボタンをクリックする。

続いて「Apply」(適用)をクリックする。

利用する前にプロキシをテストしてもらいたい。機能していないプロキシを利用すると、ScrapeBoxは稼働しない。そのため、「Test Proxies」(プロキシをテストする)ボタンをクリックする。

「Test all proxies」(全てのプロキシをテストする)を選択する。

ScrapeBoxがプロキシのテストを終えるまで待つ(割と時間がかかる)。終わると、次のような表が表示される:

「Filter」(絞り込む)ボタンをクリックして、「Keep google Proxies」(グーグルのプロキシを維持する)を選択する。

続いて「Save」(保存)ボタンをクリックして、「Save selected proxies to ScrapeBox」(選択したプロキシをScrapeBoxで保存する)を選ぶ。

すると、利用可能なグーグルが承認したプロキシを確保することが出来る。

仕組みはこれで理解してもらえたはずなので、ScrapeBoxを使って、良質な被リンクを獲得する方法を伝授していく。

参照情報ページのリンク構築

参照情報ページのリンク構築は、ホワイトハットなリンク構築戦略としては、利用されることが少ない部類に入る。別のサイトにリンクを張るためだけに存在するページは他にあるだろうか?しかし、参照情報ページを探し、連作先の情報を獲得し、ウェブマスターに接触するには、時間がかかるため、この戦略を避ける人は多い。幸いにも、ScrapeBoxを使えば、参照情報ページのリンク構築のプロセスを大幅に簡素化することが可能である。

まずは、テスト済みのFootprintを1点ScrapeBoxに入力する:

  • intitle:resources
  • inurl:resources
  • inurl:links

当該の分野に関連するキーワードを入力する。

次に「Start Harvesting」(収穫を始める)ボタンをクリックする。

ページをPRで並べ替えて、価値の高いターゲットに狙いを絞る。

次にリストをエクスポートし、リンク切れをチェックする、あるいは、サイトのオーナーにeメールを送り、リンクを要請する。

競合者の被リンク分析

競合者の解析調査に勝るものはない。これは、リンクに値する、価値の高い、分野に関連するサイトを手っ取り早く発見することが可能な数少ない手法の一つに挙げられる。Open Site Explorer、Majestic、そして、Ahrefsは確かに素晴らしいツールだが、大量のリンクを持つサイトには向いていない。そこで、役に立つのがScrapeBoxである。

ScrapeBoxを開き、「Addon」(アドオン) 「Show available addons」(利用可能なアドオンを表示する)の順にクリックする。

ScrapeBox Backlink Checker 2を選択する:

「Install Addon」(アドオンをインストール)ボタンをクリックする。

アドオンを有効にするには、Harvesterの結果のセクションに競合者のホームページを入力する必要がある。サイトの名前を入力するだけでよい:

結果の件数を10に設定する。

結果を取得する。

被リンクの情報を取得したくないページを削除する。

「Addon」のメニューに戻り、ScrapeBox Backlink Checkerのアドオンを選択する。

「Load URL List」(URLリストを読み込む)をクリックして、「Load from ScrapeBox Harvester」(ScarpeBoxのHarvesterから読み込む)を選択する。

「Start」ボタンをクリックする。

終わったら、「Download Backlinks」(被リンクをダウンロードする)を選択する。

.txtファイル形式で保存する。

Backlink Checkerを閉じて、ScrapeBoxのメインメニューに戻る。「Manage Lists」の下から、「Import URL List」(URLリストをインポートする)を選ぶ。

続いて、保存したテキストファイルをアップロードする。

リスト内のリンクのPRをチェックする。

PRで並べ替えを行い、ページのURLまたはホームページのURLの基準を満たすページに限定する:

ゲスト投稿の機会を探す

ゲストとして記事を投稿する価値のある、関連性が高く、オーソリティレベルの高いサイトを探し出す作業は、リンク構築のプロセスの中で、最も短調な作業だと言われている。ScrapeBoxを使えば、ものの数分間で、多くのゲスト投稿のターゲットを探し出し — さらに低いPRのサイトを取り除くことが可能である。

まずは、ゲストによる投稿を受け入れる傾向のあるサイトを次のようなFootprintで探していく:

  • allintitle:ゲスト投稿 ルール
  • intitle:寄稿
  • 「ゲスト ブロガー」

ターゲットのキーワードとFootprintを組み合わせる。

結果を取得する。ただし、今回は、重複するドメインを削除する必要がある。ゲスト投稿を受け入れているかどうかを判断するには、投稿されたゲストの記事、または、ゲストブロガーのルールのリストは、1点あれば足りるためだ。

Click 「Remove/Filter」(削除/絞り込み)をクリックし、「Remove Duplicate Domains」(重複するドメインを削除する)を選択する。

PRをチェックする。ゲスト投稿のルールのページに関しては、PRは重要ではないため、「Get Domain PageRank」(ドメインのページランクを取得する)を選ぶ。すると、サイトのホームページのURLが表示される。

次に、PRで並べ替えを行い、早速、リンク構築に取り掛かる。

Outbound Link Checkerを利用する

ページランクは、限りがある。また、他の多数のサイトに囲まれてしまうなら、PRの高いページからリンクを獲得する作業に身を粉にして取り組んでも、時間の無駄になるだけだ。幸いにも、ScrapeBoxを使って、あらゆるページの外部リンクを一瞬にして見つけることが出来る。

「Addons」 「Show available addons」(利用可能なアドオンを表示)をクリックしていく。「ScrapeBox Outbound Link Checker」を選ぶ。

「Install Addon」(アドオンをインストール)ボタンをクリックする。

HarvesterからScrapeBoxに読み込んだドメインのリストを持っているなら、このリストを利用することも出来る。アドオンのメニューからプログラムを開き、「Load from ScrapeBox」をクリックする。

好みに応じて、テキストファイルからURLのリストをアップロードすることも可能である。ターゲットのページをテキストファイルにコピー & 貼り付けし、続いて、アドオンから「Load List」(読み込みリスト)をクリックし、「Load from File」(ファイルから読み込む)を選択する。

アドオンにURLが表示されたら、「Start」をクリックする。

すると、アドオンは、内部リンクと外部リンクの本数を表示する。

各リンクから得られるリンクジュースを出来るだけ多く獲得したいなら、リンクの本数が50-100、または、それ以下のページをターゲットにするべきである。そのため、「Filter」(絞り込む)ボタンをクリックする。

次に基準を選ぶ:

すると、アドオンは、自動的に100本以上の外部リンクを持つURLを削除していく。

マルウェアに感染したサイトを探し、助ける

作業量は多いものの、効果に関しては申し分のないホワイトハットなリンク構築の戦略がある — それは、マルウェアに感染したサイトのウェブマスターを助ける作戦だ。数ヶ月もの間、ハッカー達の餌食になったまま、放置されているサイトがある。そこで、白馬の騎士のように登場し、窮地を救うことが出来れば、喜んでリンクを与えてくれる可能性がある。ScrapeBoxを使えば、マルウェアに感染した、分野に関連するサイトを多数探し出すことが可能である。

マルウェアに感染したサイトを見つけるためのFootprintは存在しない。しかし、コンテンツ管理システムのPliggには、感染しているサイトがとても多い。次の2つのFootprintを使えば、Pliggのサイトを特定することが可能だ:

  • inurl:story.php?title=
  • “Five character minimum”

URLが読み込まれたら、「Malware and Phishing Filter」(マルウェアおよびフィッシング詐欺フィルター)アドオンをインストールする。

アドオンを稼働させ、「Load URLs from Harvester」(HarvesterからURLを読み込む)を選ぶ。

「Start」をクリックする。

このツールは、リスト内に感染しているページがあるかどうかチェックする。

感染しているページを見つけたら、決してアクセスしないこと!自分のPCまでマルウェアに感染させられてしまう可能性がある(とてもその確率は高い)

アクセスする代わりに、「Save Bad URL’s to File」(危険なURLをファイルに保存する)を選択する。

そして、リストを保存する。

マルウェアに感染したサイトのウェブマスターの連絡先情報を取得するため、ScrapeBoxの別のアドオン — ScrapeBox Whois Scraperを利用する。このツールは、実際にサイトを訪問することなく、感染したサイトのWhois情報を探し出すことが出来る。

ScrapeBox Whois Scraperをインストールしたら、アドオンを開き、感染したサイトのファイルを読み込む。

「Start」をクリックする。

すると、名前やeメールアドレス等のリストが生成される。

ファイルを保存する。次に、マントを羽織って、感染したサイトのオーナーに接触し、トラブルを解決するプロセスに進む。

ローカルSEOのサイテーションを逆行分析

ローカルSEOに取り組んでいるなら、サイテーション(言及)が、キャンペーンの成功を左右する点は、よくご存知のはずだ。しかし、Open Site Explorerを含むその他のツールを使って、競合者のローカルサイテーションを逆行分析しても、うまくいくとは限らない。なぜなら、NAP(Name 名前、Address 住所 & Phone Numbers 電話番号)のサイテーションは、被リンクとは限らず、リンク分析ツールには反映されないためだ。逆行分析することが出来ない場合、ローカルコミュニティのページやディレクトリを活用することは、事実上不可能に近い。しかし、ScrapeBoxを使えばこの状況を変えることが出来る。

「a dentist in Pawtucket, Rhode Island」(ロードアイランド州 ポータケット 歯科)で上位にランクインすることを望んでいると仮定する。まずは、グーグルでローカル検索を実施する:

上位にランクインしているサイトを訪問する。

サイドバーや問い合わせページで住所を探す。

住所をScrapeBoxのキーワードのセクションにコピーする。
重要: 住所を一列で表示すること。

番地を引用符で囲む(この作業を怠ると、検索エンジンは、ページにこの住所が掲載されていない結果を返すことがある)

通りの名前に幾つかバリエーションを加える。こうすることで、サイテーションが「avenue」の代わりに「ave.」または「road」の代わりに「rd.」と記されていても、住所を探し出すことが出来る。

最後に、結果に逆行分析を行う店舗(会社)のページを表示させないようにする作業を行う。 サイトが、サイドバーやフッターに住所を掲載している場合(実際に多くの地域の店舗が、この方式を採用している)、このドメインのページが結果に大量に掲載されてしまう可能性がある。site:オペレータを当該のキーワードの検索に加えることで、この状況を回避することが出来る。このオペレータは、このサイトのページが結果に反映されるのを阻止する役目を持つ。

このオペレータをScarpeBoxに入力したキーワードの最後に加えていく。

「Start Harvesting」(収穫を始める)ボタンをクリックする。すると、この方法でしか入手することが出来ない大量のサイテーションのターゲットを見つけることが出来る:

ホワイトハットなブログのコメント投稿

ScrapeBoxは、その自動ブログコメント投稿機能が原因で、評判を落としている。しかし、実際には、このツールは、ホワイトハットなブログコメント投稿に大いに役に立つ。ScrapeBoxを使えば、手動でコメントを投稿する価値のある、信頼されている、分野に関連するページを速やかに、そして、数多く探し出すことが可能である。

まず、ブログのコメントを認めているページを探すための(数ある)Footprintの一つをScrapeBoxのHarvesterに入力する:

  • site:.edu “コメント ログイン 必要” (ログインを必要とするサイトは、スパムに荒らされる可能性が低いため、このオペレータは有効だ)
  • site:.edu “コメントを投稿”
  • “新しいコメントを投稿”

次に、キーワードの欄に当該の分野のキーワードを幾つか入力する。

「Start Harvesting」をクリックする。結果が表示されたら、PRで並べ替えを行い、基準を下回る結果を削除するべきである(ブログのコメントに対しては、Domain PageRankではなく、URL PageRankを選択した方が無難である)

PRで並べ替える:

価値がなさそうなページを削除する。

大量のURLが抽出され、慎重にターゲットを選びたい場合、アウトバウンドリンクの数もチェックしておきたい。

今回は、「Load from ScrapeBox」(ScrapeBoxから読み込む)を選択する:

続いて、外部リンクが多過ぎると思われるURLを削除する。

これで、結果を保存して、作業リストとして利用することが出来る。

上出来だ。

これで、ScrapeBoxの使い方を完璧にマスターしたはずだ。チャプター 9: イメージをリンクに変えるでは、質の高いリンクを呼び込むイメージを作る方法を学ぶ。

究極のリンク構築ガイド


この記事は、Quick Sproutに掲載された「The Advanced Guide to Link Building : Chapter 08」を翻訳した内容です。[G+]

イメージをリンクに変える – 究極のリンク構築ガイド9

リンクといえばアンカーテキストの効果も影響してか、テキストベースのリンクのみがリンク構築において注目されてきましたが、もちろん画像やビデオ映像も立派なリンク対象コンテンツです。日本でも利用が増えてきたインフォグラフィックの活用法を始め、画像を使ったリンク獲得手法、そして自分の画像やインフォグラフィックを掲載しているサイトがリンクしていない時のフォロー方法まで、イメージをフル活用したリンク構築手法を紹介。 — SEO Japan

ゲスト投稿、アーティクルディレクトリ、プレスリリース– この3つの共通点を考えてもらいたい。すべて、リンクを獲得するために、言葉を利用している。しかし、テキストベースのリンク構築のみに固執すると、史上最強のリンク構築戦略の呼び声高い、イメージによるリンク構築を見過ごしてしまう。そこで、このチャプターでは、インフォグラフィックからアイコンに至るまで、質の高いイメージを屈強な被リンクに変える方法を伝授していく。

インフォグラフィックマーケティング

インフォグラフィックは、リンク構築担当者にとって、トロイの木馬のような存在だ。質の高いインフォグラフィックで武装していれば、普段は無視されるはずのオーソリティサイトに暖かく受け入れてもらえる。スモールビジネス(小規模な会社/事業者)は、一貫してインフォグラフィックマーケティングを用いて、NYTimes.comやBusiness Insider等から、リンクを獲得している。プロのデザイナーを雇えば、最高の作品が出来上がるものの、バイラル化に値するインフォグラフィックを容易に作成することが可能な無料のツールが存在するので、紹介していく。

  1. 既出の作品を把握する

    既に出尽くしたトピックを取り上げてしまうのは、痛恨のミスである。考えられるテーマは全てインフォグラフィック化されているように思えるものの、新しい角度でインフォグラフィックの作成に取り組むことは可能である。

    まず、グーグルで検索を行い、自分の業界に関連するインフォグラフィックを探し出す。

    • “キーワード” + “インフォグラフィック”
    • キーワード インフォグラフィック
    • 最高のキーワード インフォグラフィック(多くのインフォグラフィックを発見する上で有効)

    次にグーグルのウェブの結果と画像の結果に目を通す:

    曖昧な分野であっても、恐らく、数十点のインフォグラフィックが作成されているはずだ。それでも諦める必要はない — 新鮮なアイデアを後で考える。

    • Visual.ly

      Visual.lyは、インフォグラフィックのディレクトリとしては、ウェブで最大の規模を誇る。また、インフォグラフィックの現状を知る上でも、適している。

      http://visual.ly/にアクセスし、上部のツールバーにキーワードを入力する。


      結果に目を通し、どのような切り口が多く採用されている(あるいは採用されていない)のか確認する。

    • Pinterest

      Pinterestには、インフォグラフィックのアイデアが数多く眠っている。

      Pinterestにアクセスし、グーグルで利用した検索クエリと同じものを入力する:

      結果をチェックする。

  2. ホットな話題を探す

    これで、どのようなインフォグラフィックが既に出回っているのか、何となく把握することが出来たはずだ。次に、当該の分野で有効なアイデアを考えていく。

    http://visual.ly/に戻り、キーワードで検索を行う

    次に「Organize by Liked」(Likedで並び替える)を選択する。

    もしくは、「Viewed」(閲覧)で並び替える。

    すると、駄作が除外され、人気が出るインフォグラフィックのイメージが、湧いてくるのではないだろうか。

    また、当該の業界で特に効果的な作品のタイプを確認することも可能だ。検索する代わりに、下方向にスクロールし、「More Topics」(その他のトピック)を選択する。

    最もフィットするトピックを探す。自動車保険のサイトの例では、「Business」(ビジネス)または「Transportation」(輸送)のいずれかを選ぶ。

    後は、先程と同じようにLikedまたはViewedで並べ替えを行う。

    • Topsy

      Topsyは、インフォグラフィックの人気を計測する際に強い味方になる。Topsyにアクセスし、「キーワード インフォグラフィック」で検索をかける。

      サイドバーで「All Time」(過去の期間すべて)を選択する。

      続いて、リンクに関心を持っているため、検索のカテゴリで「Links」を選ぶ。

      これで、a) リンクが張られ、シェアされたことがある b) まだインフォグラフィックが作られていないトピックを発掘することが出来る。次に、インフォグラフィックに盛り込むデータを探す作業に移る。

    • グーグルのインデックス

      インフォグラフィックが「配信」されているかどうかを特定するには、グーグルでタイトルを検索する方法が最善だと思われる。こうすることで、インフォグラフィックが、配信されているサイトの数をある程度正確に予想することが可能になる。Visual.lyやTopsyで見つけたタイトルの一つをクオテーションマークで囲み、グーグルで検索する。


      結果のページの数を確認する。

      素晴らしいの一言に尽きる。結果の数は十分であり、確実に注目に値するトピックである。

  3. データをまとめる

    ニュースサイトや大学のPDFのレポート等、ランダムに情報を集める人が多い。このような場所は、信頼する情報を探す場所として適切ではあるものの、インフォグラフィックに関しては、お門違いの情報源と言える。なぜなら、出来るだけ多くの関連するサイトでインフォグラフィックを配信することが目的だからだ。つまり、インフォグラフィックが、開いた口が塞がらないほど優れたものなら話は別だが、ハーバード大学で配信してもらえる確率は非常に低い。しかし、業界内のオーソリティサイトで配信してもらうのは、決して難しくはない。そのためには、参照情報として引用し、褒めちぎる必要がある。

    まずは、業界内の実力者に注目する。業界のリサーチを行い、配信しているサイトに特に注意してもらいたい。ターゲットのキーワードでトップ10入りしているサイトのリンクが理想であるため、まずは、このサイトからのリンクを狙う:

    例えば、月々の保険料を下げる方法に関するインフォグラフィックを作成したいと仮定する。その場合、まず、トップ 10のサイトのブログを一つずつ見ていく。

    節約のアドバイスに関する記事を検索する。

    見つけた:

    このURLをコピーして、その他の情報源と共にスプレッドシートで保管する:

    インフォグラフィックの作成に必要な量の情報を得るまで、このプロセスを継続する — 少なくとも25点以上、参照情報を集めるべきである。インフォグラフィックの最後に、このオーソリティサイトを参照情報として盛り込んでいく。

  4. 本格的なデザイン

    インフォグラフィックをとことん極めたいなら、プロのグラフィックデザイナーを雇って、インフォグラフィックを作ってもらうべきである。毎日、多数のインフォグラフィックが配信されているが、本格的なデザインのインフォグラフィックは、圧倒的な存在感を持つ。しかし、予算が少ないなら、この目標を達成する上で役に立つ無料のツール — infogr.amの利用を薦める。

    まず、http://infogr.am/にアクセスして、無料のアカウントを登録する。

    「New Infographic」(新しいインフォグラフィック)をクリックする。

    自分のインフォグラフィックのトピックに最も適するテンプレートを選択する。スタンダードなテンプレートは、うまくいく傾向がある。「Use It」(このテンプレートを使う)をクリックする。

    タイトルや副題等、基本的な情報を入力する。

    「Add a Chart」(表を加える)ボタンをクリックして、データを加える。

    表のスタイルを選択する:

    「Add to Chart」(表に加える)をクリックする。

    表をダブルクリックすると、データを入力することが出来る。表にデータを入力していく。

    すべてのデータを入力し終えるまで、この作業を繰り返す。公開する準備が整ったら、「Publish」(配信)ボタンをクリックする。

    続いて、確認を行う。

    エンベッドコードをコピーし、自分のサイトに貼り付ける。

    ワードプレスを利用しているなら、「Text」タブをクリックして、テキストも貼り付けること:


    コピーが済んだら、一番下のinfogr.amのリンクを削除する(インフォグラフィックを作成したのは、自分自身であるため)

    次に、プロモーション活動を行う。

  5. エンベッドコードを取得する

    有効なエンベッドコードは、インフォグラフィックマーケティングキャンペーンで得られる被リンクの本数を増やす効果がある。エンベッドコードを誰かがサイトに貼り付けると、インフォグラフィックが表示され、被リンクが生成される。このステップに関しては、上級者向けSEOガイドで説明している: http://www.seojapan.com/blog/advanced-seo-8(日本語)(7. 簡単なコピー & 貼り付けの埋め込みコードを加える)

    ワードプレスのエディタでインフォグラフィックの下に以下のコードをコピーするだけでよい(Textタブを初めにクリックすること)

    <textarea rows="5" cols="70" onClick=select() >
    	<a href="(URL Of The Image File">
    		<img alt="" src="URL Of The Image File" />
    	</a>
    	<a href="(リンク先のURL #1">アンカーテキスト #1</a> by
    	<a href="(リンク先のURL#2">アンカーテキスト #2</a>
    </textarea>


    このエンベッドコードを使うと、インフォグラフィックを容易にシェアすることが可能になり、また、リンクを張るページ、そして、作品をシェアする際に利用するアンカーテキストを選ぶことが出来る。

  6. 宣伝する

    • インフォグラフィックディレクトリに投稿する

      インフォグラフィックを自分のサイトに投稿したら、今度は、宣伝を始める。インフォグラフィックを軌道に乗せるには、無料のインフォグラフィックディレクトリに投稿すると効果的である。サイトのディレクトリにインフォグラフィックを加えたいウェブマスターが、このタイプのディレクトリを利用する傾向が見られるためだ。投稿のプロセスは、割と単純なものが多い。

      OnlyInfographic.com(PR3)を例にとって、説明していく。

      まず、「Submit」(投稿)ボタンを探す(通常は上部のツールバーに掲載されている)

      ユーザーの情報を入力する。

      各インフォグラフィックディレクトリのリンクから最大の効果を得るため、各投稿に対して、150-300ワードの固有の説明文を作成する(インフォグラフィックがディレクトリの承認を受ける確率も上がる)。固有の説明文を作ることで、検索エンジンは、インフォグラフィックが現れる度に、固有のコンテンツだと考えるようになる。

      エンベッドコードを貼り付ける。

      この作業を繰り返す。followedリンクを得られるインフォグラフィックディレクトリを幾つか紹介する:

    • Reddit

      Redditは、Alexaのランキングでトップ 100入りしているものの、このツールを活用しているインターネットマーケッターはごく僅かである。しかし、Redditは、インフォグラフィックをさらに大勢の人に見てもらう上で、またとない機会をもたらす — シェアとリンクを増やすことが出来るかもしれないのだ。

      まず、Redditにアクセスして、無料のアカウントを作成する。


      投稿する準備が出来たら、「Submit a New Link」(新しいリンクを投稿する)ボタンをクリックする:

      続いて、詳しい情報を入力していく。この混雑したコミュニティで注目を集められそうな独特なタイトルを考えてもらいたい。

      Redditには、焦点が絞られたカテゴリー — 「subreddit」が多数用意されている。インフォグラフィックを出来るだけ大勢のユーザーに見てもらうには、適切なsubredditを選択する必要がある。(テレビゲーム、マーケティング、スマートフォン等)人気の高い、楽しい分野のインフォグラフィックを持っているなら、当該のトピックのsubredditに対してインフォグラフィックを投稿することを薦める。しかし、(保険や害虫駆除)等、面白味に欠ける分野のインフォグラフィックの場合、インフォグラフィックのsubredditに投稿するべきである。

イメージディレクトリ

イメージを使って、質の高いfollowedリンクを獲得することが出来るアイテムは、インフォグラフィックだけではない。イメージディレクトリは、オーソリティレベルの高い被リンクの宝庫である。また、PinterestやFlickrとは異なり、followedリンクが認められている。

利用するのがアイコンであれ、クリップアートであれ、あるいは、ベクターであれ、基本的なプロセスは同じである。

  1. 人気の高いトピックを把握する

    スパムの投稿を阻止するため、ほとんど全てのイメージディレクトリが、投稿を慎重に審査している。受け入れる作品に対する基準がとても高いディレクトリもある。しかし、有難いことに、ユーザーが求めているイメージを投稿すれば、ほぼ間違いなく承認してもらえる。仮に、アイコンのセットをhttp://www.iconspedia.com/(PR5)に投稿するケースを考えてもらいたい。

    まず、このディレクトリを訪問し、「Top Downloaded Icon Packs」(ダウンロード回数が多いアイコンのパック)をクリックする。

    続いて、よくダウンロードされている作品を確認する:

    モバイル、テクノロジー、そして、ソーシャルメディアに関連するアイコンが、このサイトでは人気が高いようだ。そのため、キッチンの機器ではなく、このタイプのテーマに基づいたアイコンのセットを作成した方が無難である。

  2. アイコンをデザインする

    アイコンの作成は、プロのデザイナーに作ってもらうことを強く薦める。Fiverr.comには、一流のアイコンデザイナーが名を連ねている。


    しかし、どうしても予算が厳しいなら、Coverticonを使って、無料でオンラインのアイコンを作成する手があるので、検討してもらいたい。このツールを使えば、イメージをアイコン形式に変更することが可能だ(元々のイメージの著作権を持っている必要がある)

    まず、イメージをhttp://converticon.com/にアップロードする。「Get Started」(始める)ボタンをクリックすると、サイトは、コンピュータからイメージのファイルを選択するよう要請する。

    デフォルトの状態では、.coファイルの検索が行われる。しかし、ここでは単純にイメージをアイコンのサイズに縮小する。ドロップダウンメニューから、Image(png, gif, jpeg)を選択する。

    コンピュータからアイコンを選択する。

    「Export」(エクスポートする)をクリックする。

    サイズを選択する(ベクターおよびアイコンの標準的なサイズは、128×128)

    「Save as」(名前を付けて保存)をクリックし、イメージを保存する。

  3. シェアする準備に取り掛かる

    イメージが完成したら、サイトにアップロードする工程に移る。こうすることで、容易にイメージをダウンロードするためのリンクをディレクトリに対して送ることが出来る。

    利用する全てのイメージをフォルダにまとめる。その後、フォルダを圧縮する。

    ワードプレスのダッシュボードにアクセスし、サイドバーの「Media」(メディア)タブをクリックする。

    「Add New」(新しいメディアを加える)をクリックする。

    圧縮したファイルをワードプレスにアップロードする。


  4. 投稿

    http://www.iconfinder.com/(PR6)を例にとって、ディレクトリにイメージを投稿する方法を説明していく。

    「Submit Icons」(アイコンを投稿する)ボタンをクリックする。

    必要な情報を入力していく(ホームページのURLの入力を絶対に忘れないこと!)。「I am the author of these icons」(私がアイコンを作りました)にチェックを入れる。

    「Please select a license」(ライセンスを選択してください)のドロップダウンメニューで、「Free for commercial use(Link to author)」(営利目的の無料利用を認める(作者にリンクを提供する)を選択する。

    ワードプレスに戻り、圧縮したアイコンのフォルダのURLをコピーする。

    次に、「Link to compressed file with icons」(アイコンを含む圧縮したファイルへのリンク)の欄に貼り付ける。

    コメント欄でイメージを自分が作った点をアピールすると良いだろう。

    「Submit」(投稿する)ボタンをクリックする。通常は、1-2週間後に反映される。

    その他のイメージディレクトリを紹介する:

画像の逆行検索

サイトに投稿したオリジナルのイメージ — インフォグラフィックや図表 — を他のウェブマスターに気に入ってもらえることがある。時折、ウェブマスター自身のサイトで掲載したくなるほど、気に入られることもある。しかし、イメージを自分のサイトに投稿した際に、作者のサイトにリンクを張り忘れてしまうことがある。この問題は、特にインフォグラフィックでよく見受けられる。そこで、リンクを忘れたウェブマスターに接触し、丁寧に、然るべきリンクを要請し、あっさりとリンクを獲得する方法を伝授する。

  1. イメージのURLを見つける

    まず、サイトに投稿したオリジナルのイメージのURLを特定する必要がある。Quicksproutのインフォグラフィックを例にとって、説明していく: How to Optimize Contact Forms for Conversions(http://www.quicksprout.com/2013/01/31/how-to-optimize-contact-forms-for-conversions/

    イメージを右クリック(Macではctr + クリック)し、「画像のURLをコピー」を選択する。

  2. イメージの逆行検索

    次に、グーグルの画像検索を開く: http://images.google.com/imghp?hl=en

    検索フィールドの小さなカメラのボタンをクリックする。すると、イメージの検索が可能になる。

    先程コピーしたURLをフィールドに貼り付け、画像で検索ボタンをクリックする。

    グーグルは、同じイメージを持つインデックス内のページを表示する。

  3. 出典先のリンクが掲載されていないページを探す

    結果のページを一つずつ訪問し、アトリビューション(出典先)のリンクを用いていないページを探す。

    該当するページを見つけた:

  4. 接触する

    最後に、サイトのオーナーに連絡を取り、リンクを要請する。脅迫するのではなく、作品を投稿してくれたことに感謝し、リンクを張ることを思い出してもらおう。

    件名: …(相手のサイト名)に関する質問

    はじめまして…(相手の名前)様

    本日、…(相手のサイト)を閲覧していた際、このインフォグラフィックを見つけました: …(インフォグラフィックの名前)

    信じられないかもしれませんが、実は、このインフォグラフィックを作ったのは、私なのです。

    …(相手のサイト)の読者の方々と共有して頂き、感謝しています。

    さて、時間のある時で構わないのですが、このインフォグラフィックを元々投稿したページにリンクを張って頂けると助かります。

    お忙しいでしょうから、HTMLコードを作成しておきました。後は、ワードプレスにコピー & 貼り付けて頂くだけで、リンクを張ることが出来ます。

    インフォグラフィックの出典先 <a href=”http://.com”>自分のサイトの名前</a>

    宜しくお願いします。

    …(自分の名前)

    このフレンドリーなアプローチは、効果が高い。無視されることもあるが、経験上、大半のウェブマスターはリンクを張ってくれる。多数のメールを数分間で送信することが出来る点を考慮すれば、イメージの逆行検索は、ROIの面で、最高のリンク構築の手法の一つに数えられるはずだ。

その調子だ!

リンク構築マスターへの道を順調に進んでいる。次のチャプターでは、非常に強力なリンク構築戦略を学ぶ。それでは、準備が整ったら、チャプター 10: 最強のゲスト投稿に進もう。

究極のリンク構築ガイド


この記事は、Quick Sproutに掲載された「The Advanced Guide to Link Building : Chapter 09」を翻訳した内容です。[G+]

最強のゲスト投稿 – 究極のリンク構築ガイド10

米国で以前から多用・悪用されてきたことから、SEOには効果がない・場合によっては取り締まるとGoogleが名言するまでとなったゲスト投稿を活用したリンク構築。日本でもブログを集約したメディアが人気となっているようですが、使い方によってはSEOはもちろん、ブランディング、トラフィック増加にゲスト投稿が役立つのは間違いありません。今回はSEO目線でゲスト投稿の正しいやり方を徹底的に解説した記事を。 — SEO Japan

ターゲットが絞られたトラフィック、そして、強力な被リンクを求めているなら、ゲスト投稿に力を入れるべきである。確かに、グーグルは、大量の、質の低いゲスト投稿に対しては、警告を発している。しかし、ゲスト投稿が、今後もリンク構築の基盤として盤石であることは間違いない。このチャプターでは、この時代を超越したリンク構築戦略から最高の結果を得る方法を学んでいく。

ゲスト投稿を行うサイトを探す

記事の作成に着手する前に、ゲスト投稿を受け入れているサイトのリストを作成する必要がある。交流を続けることで、特別にゲスト投稿の機会を与えてもらえるかもしれないが、まずは、ゲスト投稿を受け入れている点を公に認めているサイトから探すことを薦める。

整理する

多くの質の高いサイトを見つけることが出来るため、混乱する事態を避ける必要がある。そこで、エクセルで、サイトのホームページのPR(ページランク)、ゲスト投稿のガイドライン、そして、ツイッターのフォロワーの人数やコメントの本数等の計測基準(後程詳しく説明する)を記録するスプレッドシートを作成する。

グーグル検索の文字列

手っ取り早く、ニッチに関連するゲスト投稿の機会を探し出す上で役に立つ検索の文字列は、数多く存在する。

その中でも特に効果的なものを幾つか紹介する:

  • “キーワード” + “ゲスト 投稿”
  • “キーワード+ “寄稿”
  • “キーワード” + “この記事の投稿者”
  • intitle:ゲスト 投稿 ルール
  • intitle:ゲスト ブログ ルール

グーグル ブログ検索

また、知名度は劣るが、グーグルのブログ検索を使って、掘り出し物を見つけることも出来る。

http://www.google.com/blogsearchにアクセスし、「レギュラー」のグーグルで利用した文字列を検索にかける。通常は、全く異なる結果が提示される。

新鮮な結果を得るため、「検索ツール」をクリックし、期間を1ヶ月以内に限定する。

成長著しいグーグル+は、堂々とゲスト投稿を受け入れているサイトの隠れた宝庫でもある。しかし、グーグルのインデックスほど規模は大きくないため、通常、若干検索クエリの範囲を広くする必要がある。

「新着順」をクリックする。

このサイトは期待できそうだ。

恐らく、グーグルでは見られない結果の組み合わせが提示されるのではないだろうか。

https://twitter.com/search-homeにアクセスし、広範な検索の文字列を入力する。

すると、最近、ゲストによる投稿を配信したサイト、もしくは、別のサイトで記事を投稿した作者が結果に表示される。

My Blog Guest

My Blog Guest(MBG)は、ゲストブロガーの楽園である。このサイトでは、ゲスト投稿を積極的に探しているウェブマスターを見つけることが出来る。PRの低いサイトも多数リストアップされている。しかし、徹底的に調べれば、ダイヤモンドの原石が見つかることもある。

まず、アカウントを作成する(無料)。次に、「Looking for a guest author」(ゲストオーサーを探している)セクションにアクセスする。

サイトにフィットするカテゴリーを選択する。

後は、結果に目を通し、基準を満たすサイトを探すだけだ。ページ上部の「Topic Blog」のリンクをクリックすると、投稿者のいるサイトを楽に探し出すことが出来る:

本格的に調べる

これで、積極的にゲスト投稿を受け入れている、関連するサイトを、ある程度集めることが出来たはずだ。続いて、出来るだけSEOおよびトラフィックの価値の高いブログに焦点を絞るため、リストの絞り込みを行う。PRや関連性(詳しくはチャプター 2: 完璧なリンクを求めてを参考にしてもらいたい)等の明らかな基準以外にも、良質なコンテンツに値するかどうかを判断する上で、注目するべきポイントは幾つかある。

SimilarWeb

ゲスト投稿から得られる、短期および長期のリファラートラフィックの量を知りたいなら、SimilarWeb.comの利用を薦める。このサイトは、ゲスト投稿の今後のトラフィックのポテンシャルを予測する上で役に立つ。

ゲスト投稿リストに掲載されているサイトのドメイン名を入力する。

サイトのトラフィックを正確に把握することが出来るわけではないものの、このツールは、サイトの人気をある程度把握することは可能である。

サイドバーの「Traffic Sources」(トラフィックソース)のセクションに注目してもらいたい。SimilarWebを自分のサイトで使ってみたところ、恐ろしいほど正確なデータが提供された。

Direct(直接)は、ゲスト投稿を行った後に発生する急激な増加を示している。Search(検索)は、サイトの検索エンジンのトラフィックのポテンシャルを表している。検索経由のトラフィックは、長期間に渡って、ゲスト投稿(および自分のサイト)に安定してトラフィックをもたらす。

ブログのコメント

ブログのコメントとリファラートラフィックの間には直接的な相関関係が存在する。ブログのコメントは、サイトが「本物」かどうかを特定する際に、グーグルが、基準として注目している可能性がある。私自身、ブログの記事が獲得する傾向のあるコメントの本数に着目している。

目標にする本数は、具体的に決まっているわけではない。しかし、記事1本につきコメントが1-2本(あるいは、それ以下)しか投稿されないサイトは対象にするべきではない。

明白なトラフィックのメリットの他にも、ブログの記事をSERPで上位にラインクインさせる上で役に立つソーシャルシグナルも注目に値する(つまり、サイトに送られるリファラートラフィックが増える)。また、ソーシャルシグナルは、リンクの価値を高める効果もある。これは重要なポイントである。記事がシェアされるかどうかは、基本的にゲスト投稿の内容に左右されるが、過去のソーシャルシェアの実績は、予測の基準として有効である。Blog Social Analyzerを使えば、このデータを容易に入手することが出来る。

まず、ゲスト投稿を行う予定のサイトのRSS フィードを探す(大半のサイトはドメイン/feedを利用している)

続いて、http://www.rypmarketing.com/tools/rss-social-analyzer.phpにアクセスし、当該のサイトのRSSのURLを貼り付ける。

すると、最新の記事が獲得した、ツイート、フェイスブックのいいね!を含むシェアの量が表示される。

多くのソーシャルシェアを手に入れる傾向があるなら、ゲスト投稿もまた大勢の読者にシェアしてもらえる可能性が高い。

ゲスト投稿のトラフィックとSEOのポテンシャルを特定する上で、ブログのツイッターのフォロワー数と範囲もまた有効である。ツイッターのフォロワーの人数は、ツイッターのプロフィールに掲載されている:

フォロワーの人数でサイトの人気をある程度理解することが出来るものの、Followerwonkを使えば、影響力の高さを知ることが出来る。このツールは、誰がフォローしているのかを分析する。フォローしている人物の影響力が高ければ高いほど、「ソーシャルオーソリティ」も高い。

http://followerwonk.com/bioにアクセスし、ユーザーの経歴欄にあるワードを幾つか入力する(ユーザー名以外)

すると、ソーシャルオーソリティが表示される。

出来る限り、ソーシャルオーソリティが20以上のサイトをターゲットにするべきである。

良質な記事を作成する

ゲスト投稿を受け入れ、基準を満たすサイトを見つけたら、次に記事を作成する工程に移る。ゲスト投稿が承認され、山火事のように広がる環境を作るためには、当該のサイトで成功する傾向のある記事のタイプを把握するのが一番である。投稿する記事をサイトのオーディエンスに対して調整することが出来るようになるためだ。

当該のサイトで特に人気を集めている記事を手っ取り早く見つけたいなら、大半のブログがサイドバーで提供している、人気の高い記事のウィジェットをチェックすると良い。QuickSproutでも、過去のポピュラーな記事を掲載している。

私がQuickSproutに寄稿するとしたら、インスタグラムのフォロワーを獲得する方法に関する記事を書くか、あるいは、ビジネスの名言をリストアップする(投稿済み)。もちろん、SEO、スモールビジネスの成功、あるいは、ソーシャルメディアを使ってトラフィックを獲得する方法を取り上げても構わない。

LinkTally.com

大半のサイソバーのウィジェットは、5-10本の記事しか表示しない。記事のアイデアが浮かんでいるなら、LinkTallyを使って、そのトピックのパフォーマンスを知ることが出来る。例えば、QuickSproutにコンバージョンの最適化に関する記事を投稿したいと仮定する。サイトの検索バーにトピックのキーワードを入力していく:

最初に表示された2-3つの結果のURLをコピーする。次にhttp://linktally.com/のURLの欄に貼り付ける。

すると、当該の記事が獲得したソーシャルシェアの数が表示される。

大量のシェアを確保する傾向のある特定のトピックを見つけたら、そのトピックに狙いを定めるべきである。

Open Site Explorer

被リンクを多く獲得しているページを見て、ゲスト投稿のトピックを判断する手もある。意外にも大量のリンクが張られた記事が必ずしも多くのソーシャルシェアを獲得するとは限らない(その逆もあり得る)。そのため、注目する価値があると言えるだろう。

http://www.opensiteexplorer.org/にアクセスして、サイトのホームページのURLを入力する。

「Top Pages」(上位のページ)タブをクリックする:

Page Authority(ページオーソリティ)が特に高いページを探す。

ゲスト投稿の記事を作成する際、トピックとして考慮してもらいたい。

eメールでまとめる

記事の作成に入る前に、私は、トピックのアイデアリスト、そして、既に投稿した自分の作品へのリンクを記したeメールをサイトのオーナーに送ることがある。この工程を経ることで、記事を投稿する価値がある点を強調することが出来る。

以下に、効果的な台本を掲載する。

件名: …(相手のサイト)へのゲスト投稿

はじめまして、…(相手の名前)様

いつも…(相手のサイト)を楽しく読ませて頂いています。今回は、オリジナルの、価値がふんだんに詰まったゲスト投稿の記事を提案させて頂きたいと思います。

…(相手のサイト)でパフォーマンスの優れたトピックを調べてみました。すると、次のアイデアが浮かびました:

-タイトル #1

-タイトル #2

-タイトル #3

私が以前…(オーソリティサイト)と…(オーソリティサイト)に投稿した記事をご確認して頂くことも可能です。

ご感想を聞かせて頂けると幸いです。

宜しくお願い致します。

…(自分の名前)

記事を作成する

最後に、読者を虜にする記事を作成する。ケーススタディ、長いリスト、詳しいhow-toガイド等は、特に受け入れられる確率が高い。あらゆるタイプのコンテンツにも言えることだが、ゲスト投稿用の記事にも、刺激的なタイトルを書き、コンテンツの要点を描き、好奇心をくすぐる文章を綴るアプローチが有効である。

まず、記事のトピックをグーグルで検索する:

20位までの結果のタイトルを確認する。

優れたタイトルをエクセルにコピーする。

見つけたタイトルと調和するオリジナルのタイトルが出来上がるまで、捻りを加える。

この例では、「12 Ways Market on Pinterest Like a Fortune 500」と言うタイトルを考案した。

次にワードプレスのエディターを使って、記事の小見出しを加え、記事の要点を作る。

後は空欄を埋めれば、完成だ。

リストサイトでのゲスト投稿

リストサイトをターゲットにゲスト投稿を行う、一風変わったアプローチもある。リストサイトとは、トップ 10リスト、トップ 20リスト等を投稿するサイトを指す。このタイプのサイトは、ユーザーが作成したコンテンツを何も言わずに受け入れてくれる。もちろん、リンクも与えてくれる。サイトはユーザーが作った記事を「ゲスト投稿」とは呼ばないため、ゲスト投稿の機会を探すためにSEOのスタッフが利用する検索の文字列では、浮上しない。

  1. リストサイトを探す

    以下の文字列を使えば、楽にリストサイトを割り出すことが出来る:

    • トップ 10 リスト
    • “リスト 投稿”
    • “トップ 10″ + “投稿”

    結果が表示されたら、「リストを投稿する」ページがあるかどうか確認する。

    ページが見つからなかったら、最近投稿されたリストをチェックする。作者の経歴欄が掲載されているなら、恐らく、eメールで問い合わせれば、リストを投稿してもらえるだろう。

  2. ガイドラインを読む

    通常のゲスト投稿と同じように、リストサイトは、割と厳しいルールを課していることが多い。ただし、通常は、フォーマットに関するものであり、あまりシビアではない。それでも、リストを投稿する前に、一度、目を通してみるとよい。

  3. リストを作って、投稿する

    どんなトピックに関するリストを作っても構わないが、出来れば、自分の分野に関連するリストを作るべきである。例えば、減量に関するサイトを運営しているなら、「問題になった減量方法 トップ 10」や「実際に脂肪を燃焼する10の食べ物」等のリストを作成したい。

    以下にリストを投稿することが可能なリストサイトを紹介する:

このようなオーソリティサイトでのゲスト投稿は、作者と検索エンジンの関係を親密にするはずだ!

ページにPRをとことん注入したいなら、チャプター 11: ページランクを注入するに進んでもらいたい。それでは、暫しのお別れだ。

究極のリンク構築ガイド


この記事は、Quick Sproutに掲載された「The Advanced Guide to Link Building : Chapter 10」を翻訳した内容です。[G+]

ページランクのファネリング – 究極のリンク構築ガイド11

SEOの過去の遺物といわれつつも、未だに多少の参考情報程度には使われているページランク。その数値の真偽はともかく、それなりのページランクのサイトから被リンクを獲得していく価値は、Googleが何をいうにせよ、まだまだあるようには思います。今回は、ページランクを上げたい・被リンクを増やしたいという人のための、ネット上の各種人気サイトを活用したリンク獲得の方法を。英語圏のサイトが中心ですが、日本でも多少は使えると思いますし、同様の手法に日本で取り組むことももちろん可能です。 — SEO Japan

確かに、ページランクの重要性は、過去と比べると低くなっている。しかし、今でもグーグルのアルゴリズムの欠かせないパーツであることに変わりはない(今後もこの点が変わることはないだろう)。つまり、低いPRのページからのリンクでは、多くのオーソリティを獲得することは出来ない。しかし、幸いにも、ページランクをリンクのページに注入することで、低いPRの被リンクを大幅にパワーアップさせることが可能である。

ページランクの仕組み

ページランクは、水のようにインターネット上を流れている。すべてのリンクが、リンク先のページにPRを「漏らしている」のだ:

ページのPRが高ければ高いほど、被リンクを通して、より多くのPRが送られてくる。そして、サイトのPRが高ければ高いほど、オーソリティとして、グーグルに見てもらえる確率は高くなる。

PR=オーソリティ

PRを注入する前の準備

PRの注入は、投稿リンク — プロフィールのリンクやポートフォーリオのリンク — に対するジュースを大幅に増やす効果がある。

大半の投稿リンクは、PR 0、または、PRの測定不能なページに掲載されている。事実、検索エンジンがインデックスすることが出来ないほど、奥深くに埋められているケースもある。この類のページは、内部リンクや外部リンクが向けられていないため、「孤児」ページと呼ばれる。通常、PRの低いページのリンクは、サイトにほとんどオーソリティをもたらさないため、価値がない。

しかし、サイトのPRをリンクが掲載されているページに注入することで、補強することが出来る。そのためには、ドメインの内部リンクをリンクのページに構築する必要がある。

SEO Toolbarを使ってnofollowタグをチェックする

一般的に、PRは、nofollowタグを持つリンクを介しては、流れない。PRをnofollowタグが付けられたページに注入しようとしても、あまり効果はない。そのため、nofollow属性を速やかにチェックする能力が重要になる。

嬉しいことに、SEOBookが提供するSEO Toolbarを使えば、楽にチェックすることが可能だhttp://tools.seobook.com/seo-toolbar/でダウンロードすることが出来る)

チェックしたいリンクまでスクロールしていく:

矢印のアイコンをクリックする。

nofollowのリンクは赤く表示される:

オプション: MozBar

MozBarとは、Moz独自のページオーソリティを表示する、クロームとファイヤーフォックスに対応するツールバーである。ページのオーソリティもまた、リンクを張るページのポテンシャルを特定する上で、良い判断材料になる。

http://moz.com/tools/seo-toolbarにアクセスする。続いて、ツールバーをダウンロードし、インストールする。

Mozの無料のアカウントを持っているなら(あるいは持っていないなら)、ドメインのオーソリティ、ページのオーソリティ、そして、ページに向けられたリンクの合計のみ表示される:

プロのアカウントを持っている場合、ページおよびドメインに対するルートドメインのリンクの本数も把握することが出来る。

高いPRを注入するサイトを探す

PRの注入自体にはさほど時間はかからないものの、大量のリンクを抱えているなら、それだけ作業に必要な時間も嵩んでいく。そのため、まずは、注入のポテンシャルが特に高いサイトを探す必要がある。こうすることで、時間に見合うだけの価値を持つサイトに焦点を絞ることが出来るようになる。

通常、DA(ドメインオーソリティ)が高いほど、注入するオーソリティも高くなる。

ホームページのURLをOpen Site Explorerに入力する:

「followed + 301」をトップダウンメニューから選択する:

「Domain Authority」(ドメインオーソリティ)で被リンクを並べ替える:

CSVとしてリストをダウンロードする。

このリストには、自分のサイトに向かうfollowedリンク先のURLが表示されている。DAの高いリンクから低いリンクの順番で掲載されている。

このリストだけでも役に立つが、グーグルからページランクの情報も手に入れたいところだ。

そこで、Linking Domain(リンクを張るドメイン)タブをクリックする:

このリストを.csvファイルでエクスポートする。

すると、リンクを張っているドメインのリスト(個別のページではない)が完成する:

リストでドメインのPRを探すため、http://www.bulkpagerank.com/に向かい、リストから最高で500のドメインをコピーする:

次に、BulkPageRank.comツールに貼り付ける :

このリストをエクスポートする。

.csvからPRの情報をリンク元のURLのリストを掲載したスプレッドシートにコピーする:

これで、上位のリンク、DA、そして、PRを一箇所にまとめることが出来た。

この先、獲得したリンクをこのリストに加えていくことが出来る。

Likeを使った注入術

次に、オーソリティをサイトに注入するプロセスに入る。Like(いいね)を利用すると、ページランクを容易に注入することが出来る。たった数分間で、大量の高いPRのページをLikeして、プロフィールのページにリンクジュースを豊富に送り込むことが可能だ。それでは、人気の高いイメージベースのソーシャルメディアサイト、ピンタレストを例にとって説明していく。

まず、リンクを張るページをメモする:

リンクが掲載されているURLもチェックする:

サイトで良質なコンテンツを探し、Likeをクリックする:

Likeによって、ページにリンクが加えられたかどうかを確認する。通常、ページの下の方にコンテンツをLikeした人物のリストを用意している。ピンタレストの場合、ハイパーリンク化されたプロフィールの写真が投稿される。

続いて、リンクがfollowedかどうか確かめる:

赤く表示されなかった。良い傾向だ。

コンテンツをLikeすると、当該のページからPRの一部がプロフィールページ、そして、自分のページに流れる。

コメントを使ってPRを注入する

大半のサイトは、外部に向かうブログのコメントのリンクには、「rel=nofollow」属性を加える。しかし、通常は、サイトの自分のページへ向かうfollowedリンクの作成は認めていることが多い。

今度は、8Tracks.comを使って説明する。

まず、プロフィールのURLをメモに取る:

次に、コメントを認めているページを探し、コメントを投稿する。スパムするのではなく、適切なコメントを残す必要がある。

コメントの投稿者の名前(自分の名前)を介して、自分のページのURLにfollowedリンクが向けられていることを確認する:

問題はなさそうだ。このプロセスを繰り返し、PRの注入を続ける。

フォローしてPRを注入する

他のユーザーをフォローすると、プロフィールページに向かうリンクを多数獲得することが出来る。ポートフォーリオサイトのBehance.netを使って、強力な被リンクを確立する方法を説明していく。

自分のプロフィールページを探す:

「Creatives to Follow」(フォローする作品)をクリックする:

すると、メンバーのリストが表示される:

出来るだけ大勢のメンバーをフォローする。

フォローする度に、当該のメンバーのプロフィールページから、自分のプロフィールページに向けて、内部リンクが向けられる。

コンテンツをアップロードして、PRを注入する

特定のサイト — 特にオーディオ共有サイトやアーティスト向けのポートフォーリオサイト — は、ユーザーに対して、オリジナルのコンテンツの投稿を促している。コンテンツを実際に投稿すると、プロフィールに向けられたリンクが与えられる。

文書共有サイトのScribd.comを使って、説明する。

Scribdにアップロードされた文書内のリンクはnofollowであるものの:

作者のプロフィール欄のリンクはfollowedである:

所有しているコンテンツを.pdf、.text形式でアップロードし、このページへのリンクを増やしていくことが可能だ。

Scribdやその他の文書共有サイトにコンテンツを手早くアップロードしたいなら、既に自分のサイトで投稿したブログの記事をアップロードする手法を薦める。

まず、既にブログで投稿したコンテンツをコピーする:

マイクロソフトのワードに貼り付ける(グーグルドキュメントを使って、.docxファイルとしてエクスポートする手もある)

続いて、ファイルをPCに保存する。

Scribdに戻る。ページの右上にある「Upload」(アップロード)ボタンをクリックする:

次に、「Select Files to Publish」(投稿するファイルを選択する)をクリックする:

文書をアップロードする:

文書の詳細を記入する:

「Save and Continue」(保存して続ける)をクリックする。

これで、文書のリンクから、プロフィールにリンクが向けられたことになる:

コンテンツをアップロードすればするほど、プロフィールページに向けられるリンクの数も増える。また、最高傑作をアップロードすれば、カテゴリー別のホームページ等、高いPRのページでピックアップされる可能性がある:

参加を介してページランクを注入する

数年前までは、人気の高いSquidooは、リンク構築の関係者にとっての楽園であった。ホームページはPR7を誇り、多くの内部リンクを持つこともあり、数本のPRの高いコメントを投稿するだけで、SquidooのプロフィールをPR3またはPR4にすることも不可能ではなかった。残念ながら、Squidooは全てのコメント(内部のページに向けられたものも含め)をnofollowにする決断を下したのであった。

それでも、このPR天国を活用する術が完全になくなったわけではない。

ご覧のとおり、一部のレンズ(ページ)は、他のユーザーが意見を挟むことが可能な質問を投稿している。質問に答えると、プロフィールページにdofollowリンクが向けられる(さらに、Squidooのレンズをグーグルで上位にランクインさせたいユーザーのために、ボーナスとして、プロフィールページに注入したPRが、レンズのページにも流れる仕組みになっている)

PRの高いページでリンクを獲得する方法を見つけることが出来るか否かが鍵になる。調査に参加することで、この条件がクリアされる。一番難しいのは、調査やユーザーの投稿を呼びかけるコンテンツを持つレンズを見つける作業である。しかし、このタイプのレンズの人気が高くなるにつれ、大半のポピュラーなレンズで見つかる可能性は高くなる。見つかったら、票を投じるか、レスポンスを返す。

ちなみに、私は車のワックスに関するレンズを見つけた:

答えを投稿したら、プロフィールへ向かうdofollowリンクを得ることが出来る。

ただし、レンズのトピックに関連する答えを提供する必要がある(管理が行き届いているレンズもあるため)

Squidooの他にも、HubPages等、PRの注入に利用することが可能なコミュニティサイトはある。このチャプターで紹介した戦略を利用して、PRを注入することが出来ない場合、このようなコミュニティサイトが役に立つだろう。

Open Site Exploreを使って、オーソリティの高いページを見つける

これで、PRの注入については熟知してもらえたはずなので、この取り組みを最大限に活かす手法を伝授する。ドメインの中で格段にオーソリティの高いページからPRを注入すると、大幅に効率を高めることが出来る。

まず、注入するサイトのホームページをOpen Site Explorerに入力する:

「Top Pages」(上位のページ)タブをクリックする。

オーソリティの高いページが表示される。

リストを確認して、PRの注入に利用するページを特定する。次の2つのページは、良いターゲットになりそうだ:

続いて、このページのコンテンツにLike、コメント、または、返信していくと、適当にページを選んだ場合と比べ、遥かに多くのPRをプロフィールページに注入することが出来るようになる。

素晴らしいの一言に尽きる!

ゴールまでもう少しだ。まだ、余力が残っているなら、チャプター 12: グレイハットなリンク構築に進もう。

究極のリンク構築ガイド


この記事は、Quick Sproutに掲載された「The Advanced Guide to Link Building : Chapter 11」を翻訳した内容です。[G+]

グレイハットなリンク構築 – 究極のリンク構築ガイド12

ここまで全11章に渡って紹介してきた究極のリンク構築ガイド、最後の章は補足的、いやお待ちかね?なグレイハットなSEO手法を少しご紹介。今日のGoogleにおいてリスクが高い手法であることは間違いありませんし、仮に取り組む場合は自己責任でお願いいたします m(_ _)m 情報として知っておくに止めておくことをSEO Japanとしては推奨します。 — SEO Japan

グレイハットな戦略に触れることなく、リンク構築のガイドを作成することは不可能である。一部の戦略は、グーグルの利用規約すれすれだが(完全に違反するものもある)、このタイプのアプローチに対して、ある程度リスクを背負うこともやぶさかではない場合もある。実際に、このチャプターで紹介する手法の一部 – 有料ディレクトリのリンク構築 – は、グーグルに承認されている。しかし、今後、検索エンジンの怒りを買う可能性がある点は、否定できない。そのため、あらゆるグレイハット、もしくは、ブラックハットの戦略に共通することだが、自らの責任で利用してもらいたい。

ブログネットワークを構築する

理想を言えば、同分野の信頼されているサイトからのリンクを手に入れたい。ゲスト投稿やその他のホワイトハットな戦略は、このような強力なリンクを獲得する上で効果があるものの、単純にブログネットワークを構築して、容易に得られることもある。

  1. 古いリンクページと参照情報ページを探す

    大量のリンクが向けられた、古い、期限切れのドメインの購入すると、絶大な影響力を持つブログネットワークを瞬く間に構築することが出来る。

    GoDaddy Auctionsで大勢のライバルと期限切れのドメインを巡って争うことも出来るが、ドメイン登録費用と同じ価格で、強力な期限切れのドメインを獲得することが可能な、あまり知られていない方法がある。

    まず、Xenu Link Sleuthのリンク切れチェッカープログラムを: http://home.snafu.de/tilman/xenulink.htmlでダウンロードし、インストールする。

    続いて、グーグルを使って、リンクの長いリストが提供されているページを見つける。リンクが多ければ多いほど、期限切れのドメインに向かうリンク切れしたリンクが掲載されている確率は高くなる。

    様々な検索の文字列が想定される。以下に、創造力を刺激する文字列を幾つか紹介する:

    • “キーワード” + “リンク”
    • “お気に入りのサイト”
    • “企業パートナー”
    • “最高 ジャズ ウェブサイト 2003″
    • site:.edu “役に立つウェブサイト”

    検索結果が表示されたら、「検索ツール」をクリックする。

    しばらくアップデートされていない古いページに狙いを絞る。

    これで結果は、次の期間に限定されるようになる:

    結果に表示されたサイトの一つにアクセスする。

    ページのPR(ページランク)をチェックする。

    これなら申し分ない。

    次に、アウトバウンドリンクを多く持っているかどうか確認する(この場合、多ければ多いほど良い)

  2. リンク切れを探す

    再びXenuに戻る。「Options」(オプション) 「Preferences」(好み)の順にクリックする。

    Maximum depth(最大深度)を1に設定する(当該のページ上のリンクのみをチェックするため)

    「File」(ファイル)と「Check URL」(URLをチェックする)をクリックする。

    見つけたページのURLを入力する。

    続いて、「OK」をクリックする。

    Xenuは、リンク切れのリストを表示する。特定のタイプのエラー表示 — 「No Such Host」(ホストが存在しません) — を探してもらいたい。このメッセージは、サイトが、有効なホストにリンクを向けていない、つまり、ドメインが誰にも登録されていない可能性があることを示唆している。

    「Status」(ステータス)をクリックして、エラーで並べ替えを行う。

    次に結果をエクセルにエクスポートする。

  3. 利用可能なドメインを登録する

    エクセルでファイルを開き、「No Such Host」エラーが表示されたページをすべて見つける。ドメインをメモして、https://www.namecheap.com/domains/domain-name-search/bulk-domain-search.aspxにアクセスする。

    見つけたドメイン名を入力する。


    残念!既に全て取得されていた。大抵、25ページを試して、ようやく、強固なリンク切れを1本見つけることが出来る。しかし、1日この作業を行えば、通常は、強力なリンクプロフィールを持つ期限切れのドメインを5-10サイト掘り出すことが出来る。

  4. ブログネットワークを構築する

    目立たないブログネットワークを作成するには、足跡を出来るだけ残さないように気をつける必要がある。つまり、それぞれのサイトを別のIPアドレスでホストし、非公開のwhois情報を用いて、そして、各サイトで異なるテーマ(テンプレート)を利用すると良い。

    エクセルを使って、ネットワークを簡単に管理することが出来る。スプレッドシートを作り、ドメイン名、ホスト、IPアドレス、そして、テーマの欄を用意する:

    後は、サイトに独自のコンテンツを投稿していくだけだ(もちろん、サイトにリンクを張る必要がある)

段階的なリンク構築

既存のリンクの力をアップさせる上で、段階的なリンク構築が大いに役立つ。リンクピラミッド、リンクホイール等の複雑なアプローチは人気が高いが、大抵、得られる価値よりも多くの問題を引き起こす。それどころか、もともと価値のないページにガラクタのようなリンクを向ける傾向がある(フォーラムのプロフィールリンクやブログのコメント)。それよりも、投稿リンク、ゲスト投稿、その他の質の高い階層 1のリンクを追加の単一の階層を使って、パワーアップさせる方が、遥かに効果的である。

  1. シード記事の作成 & スピン

    二番目の階層をインデックスしてもらうため、コンテクスチュアルな二層目のリンクに焦点を絞るべきである。The Best Spinnerを使って、オリジナルのシード記事をスピンすれば、この作業を容易に実施することが出来る。このプログラムは、スピンソフトウェアの中で、最も大きな類義語のデータベースを持っている。

    まず、オリジナルの記事をコピーし、このソフトウェアに貼り付ける。

    「Auto-Select Synonyms」(類義語の自動選択)をクリックして、記事のスピンを任せることも可能だ。しかし、個人的には、読むことが出来る文章になるように、自分で記事をスピンすることを薦める。その場合、記事内のワードやフレーズを右クリックする。

    すると、類義語のリストが表示される。好きなだけ多くの類義語を加えて構わない(理に叶っている場合)。青の括弧内のワードは全て類義語であり、コンテンツをスピンするために利用することが出来る。

    記事全体で意味が通じる類義語を見つけるまで、この作業を繰り返す。

    終わったら、「Publish」(配信する)をクリックする。

    続いて、「Generate Articles」(記事を生成する)をクリックする。

    20-40点の記事をスピンしたバージョンをエクスポートする。

  2. 適切なウェブ 2.0のサイトを作る

    ウェブ 2.0は、かつてのように被リンク構築の万能薬としての効果は期待できないものの、今でもリンクに十分なパワーを送り込んでいる。事実、グーグルは、充実し、活発で、適切なウェブ 2.0のサイトの価値を認めている。そこで、時間をかけずに、読みやすいスピンした記事を使って、ウェブ 2.0サイトを多数作ることが出来る方法を伝授する。

    まず、影響力の強いウェブ 2.0のサイトでブログを作成する:

    大半のウェブ 2.0サイトを設定するプロセスは、割と簡単だが、グーグルに確実にインデックスしてもらい、サイトに価値のあるリンクを向ける方法を手順を追って紹介していく。タンブラを例にとって説明する。

    まず、https://www.tumblr.com/にアクセスする。続いて、登録し、eメールを確認する。

    サイトの名前、または、ターゲットのキーワードを使って、ユーザー名を決める(利用可能な場合):

    ウェブ 2.0のサイトにおいては、まず、アバターと経歴欄を含む詳細を出来るだけ埋めていく必要がある。

    次に、1本目の投稿を加える。「Text」ボタンをクリックする。

    キーワードを詰め込んだタイトルを作成する(The Best Spinnerを使って、記事のタイトルをスピンすることが出来る)。スピンした記事の一つを貼り付ける。

    サイトの嵩を増やすため、イメージを追加し、ユーチューブの動画をエンベッドする:

    後は、サイトに向かうリンクを入力し、「Publish」(投稿)ボタンをクリックするだけだ。

  3. 階層 1へのソーシャルブックマーク

    階層 1のリンクにソーシャルブックマークを送り込む手もある。大量のソーシャルブックマークを介してスパムすることに意味はないものの、少量のブックマークを使って、リンクが掲載されているページに活力を与えることは可能である。

    無料でソーシャルブックマークを構築することが可能なサービス — SocialADR.comを利用する。

    http://socialadr.com/にアクセスして、無料のアカウントを作成する。ダッシュボードにログインしたら、「Social Accounts」(ソーシャルアカウント)と「Setup Wizard」(セットアップウィザード)をクリックする。

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    すると、すぐにソーシャルブックマーキングサイトでアカウントを作成することが出来る。他のサイトのコンテンツをブックマークすると、クレジットを得られる。このクレジットを自分のページに対するソーシャルブックマークに変えることが出来る。もしくは、単純にクレジットを購入することも可能である。

    ウィザードが、各アカウントを設定する上で必要な手順を説明していく:

    終わったら、「Quick Share」(すぐにシェアする)ボタンをクリックして、幾つかクレジットを獲得する。

    ブックマークを得る準備が整ったら、「Bookmarks」と「Add Bookmark」(ブックマークを加える)をクリックする。

    スピンしたブックマーク用のタイトルと説明文を加える。

    幾つか関連するタグを入力する。

    カテゴリーを加える。

    一番下までスクロールし、「Save」(保存)をクリックすると、ブックマークは待機状態になる。

    すると、翌日または翌々日に反映されていく。

ウェブディレクトリ

現実を直視しよう — 大半のウェブディレクトリは、全く利用する価値がない。しかし、一部のディレクトリは、信頼性とオーソリティをサイトにもたらす。効果のあるディレクトリはとても少ないため、「40万サイトのディレクトリに投稿します!」と謳うサービスよりも、影響力のある少数のディレクトリに投稿する方が無難である。

以下に投稿する価値のあるディレクトリの一部をリストアップしていく:

投稿からより多くのパワーを得る

大半のウェブマスターは、ターゲットにしている、最も関連するカテゴリーにサイトを投稿する。これは、大きな過ちである。実は、最もPRの高いカテゴリーを選ぶと、ディレクトリのリンクの価値を倍増させることが出来る。

例えば、Canny Link Directoryにビジネスのウェブサイトを投稿するケースを想定する。

一見したところ、Business Software(ビジネスソフトウェア)のカテゴリーは、理に叶っているように思える。

しかし、ページのPRを見てみると、測定不能であることが分かる。

投稿の効果を上げるため、サイトにとって適切であり、尚且つPRの高いカテゴリーを探す。

Cannyでは、カテゴリー「Business Opportunities(ビジネスの機会)」がPR 4を獲得している。

カテゴリーに関連しているなら(たとえ多少無理があっても)、出来るだけオーソリティの高いカテゴリーに投稿するべきだ。

寄付と後援による被リンク構築

寄付と交換条件で、dofollowリンクを獲得する取り組みは、グーグルの視点では、NGである。しかし、寄付による被リンク構築は、強力且つ熟成したリンクを獲得する上で、費用対効果が非常に高いため、ホワイトハットのキャンペーンに盛り込みたい手法だと言えるだろう。

以下に、宝の山を見つける際に役立つ検索の文字列を幾つか挙げていく:

  • “寄付” + “リンクを加える”
  • “キーワード” + “スポンサー”
  • “寄付” + “下 リンク”
  • “企業スポンサー”
  • “スポンサー” + “リンク あなたの”
  • “寄付者 名簿”

スポンサーにfollowedリンクを提供しているページを探す。


見つけたら、寄付(通常はPayPal経由)して、リンクを獲得する。

以上!

これで上級者向けリンク構築ガイドを全て読み終えたことになる。それでは、積極的にリンクを構築していこう!

究極のリンク構築ガイド


この記事は、Quick Sproutに掲載された「The Advanced Guide to Link Building : Chapter 12」を翻訳した内容です。[G+]

検索エンジンをスパムするリスク

久々にSEOの話題の気がしますが汗、今回はSEOはSEOでもスパム寄りなSEOをする際のリスクについて語った記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

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毎年、私は時間と専門知識を立派な活動に投じている。今年は、Googleのスパムペナルティを解除しようと試みる小さな会社に手を貸すことにした。

支援したくなった理由を明かそう。Googleのペナルティを受けたのは1年以上前であり、それ以来、この小さな会社は、3社のSEO会社が作成したリンクを一掃する作業を行ってきた。その中には、「柄の悪い」ネットワークも存在した。

その時、自分のウェブサイトがスパムペナルティを科され、1年以上も検索エンジンのトラフィックを失ったらどうするか私は考えてみた。

なかなか鋭い疑問だったと私は思う。

検索エンジンのトラフィックを失う影響

仕事柄、私はスパムペナルティにより、検索エンジンのトラフィックを失う影響を何度か見てきた。

その一部はオンラインパブリッシャーであった。トラフィックの大半は検索エンジンから寄せられていた。検索エンジンのトラフィックを失った結果、広告収益は減少してしまった。その上、検索エンジンで見つけてもらうには、有料検索広告を使うしかなく、よって広告費は嵩んだ。

どちらも数値化することが出来る。すべての検索エンジンのトラフィックを失うと、どれだけ収益は減少するのだろうか?適格な検索エンジンのトラフィックを維持するためには、いくら広告に支出する必要があるのだろうか?この2つのシナリオを数値化するだけでも、有意義である。

また、1-10段階でオンラインの評判への影響を評価してもらっている。もちろん、この評価は若干感情に左右される。ほぼ全てのクライアントは、オンラインでの評判をとても重視していると主張する。

ウェブパブリッシャーに関しては、最新の情報の情報源として認識されることは、成功する上で欠かせない条件である。

このような影響を私が指摘するのは、ウェブサイトの運営者が、特定のSEOの手法を実施する選択を行う前、あるいは、SEO会社を採用する前に、適格な検索エンジンのトラフィックを失う財務および評判におけるインパクトを計算していることを確認したいためだ。

現在、適格な検索エンジンのトラフィックを獲得している場合

現在、検索エンジンのトラフィックを獲得していると仮定する。その際、収益のリスクにおいては、単純に計算することを薦める。次のアイテムを盛り込んでおこう:

  • リード
  • ダイレクトセールス
  • 短期間、または、1度切りのセールス
  • 繰り返しのセールス、または、繰り返しの注文
  • 広告の経費
  • アウトソースの経費(アウトソースした場合)
  • 検証(GoogleやBingでクエリを検索しても、ウェブサイトが見つからない場合どうなるのか?)

スタッフの時間や人件費等の経費も忘れずに組み込んでもらいたい。.

この作業は、100%正確な数値を出すためではなく、トラフィックを失った際に、オンラインでの影響力にどの程度のインパクトをもたらすのかを大雑把に見積もるために実施する。

現在、適格な検索エンジンのトラフィックを少ししか得られていない場合、または、全く得られていない場合

「リスクはない」と考えたくなるかもしれない。しかし、実際にはこのような状況においても意外なコストが存在する。

ウェブサイトを作り、立ち上げ、そして、維持するために、どれぐらいの時間と資金を投じたのだろうか?ホスティング、デザイン、開発、ネット接続等のコストが生じているはずである。

ナビゲーショナルなクエリからのみトラフィックを受けているとしても、このトラフィックを失うとどのような影響が出るのか考えてもらいたい。

注記: ナビゲーショナルクエリとは、検索エンジンのユーザーが特定のウェブサイト、または、ウェブサイトの特定のページにアクセスすることを望む際に用いるクエリを指す。ナビゲーショナルクエリのことがよく分からないなら次の記事に目を通しておこう:

脅しではなく、これが現実

この記事を書いたのは、脅すためではなく、検索エンジンのガイドラインを無視して、マイナスの影響を受けているサイトを頻繁に見かけるためだ。

また、スパムペナルティによって、SEO業者が全般的に信頼されていない現状も私は実感している。

例えば、州の家庭内暴力からの避難所のサイトに関して、お互いにリンクを張るべきだと私は思っている。このようなタイプのリンクネットワークは、家庭内暴力の被害者を助けることが出来るかもしれない。

しかし、スパムペナルティを科され、1年以上もトラフィックを失ったサイトに対しては何と言えばいいのだろうか?相互リンクに関しては、検索エンジンのユーザーと検索エンジンに対して、(上の例のように)コンテンツが正当であることを証明する正当で、望ましいアプローチとは言い難い。

大勢のSEOのエキスパートはGoogleやBingの品質ガイドラインに忠実に従っているため、残念で仕方ない。

この記事から学んでもらいたいのは、スパムペナルティのリスクを無視するべきではないと言うことだ。この忠告を素直に受け入れてもらいたい。きっと後悔はしないはずだ。

他の読者の方々と分かち合いたいスパムペナルティに関するストーリーを持っているなら、コメント欄で発表してもらえると嬉しい。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもSearch Engine Landを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Calculating The Risk Of Search Engine Spam」を翻訳した内容です。

まだまだ人口リンクが通用する部分もある検索エンジンのアルゴリズムですが、ペナルティを受けるリスクは当然あるわけですし、その際のトラフィック減少は避けられません。そのリスクを考えた上でSEOに取り組みましょう、という極めて当たり前の記事でしたが、中々そこから脱却しきれない方もまだ多いと思います。こういった記事が完全に過去のものとなる日はいつ頃になるのでしょうか。 — SEO Japan

日本と世界の中堅企業を比較したインフォグラフィック

日本人のクレジットカード保有率は87%、平均3枚持っているそうですが(JCB調査2013)、企業の経費支払いに法人カードが使われるシーンを見ることはまだまだ少ないと言えます。アメリカン・エキスプレスが行った調査によると、アメリカ、ドイツ、メキシコなど7ヵ国の中堅企業の中で日本はクレジットカード、電子決済の導入率が最下位でした。世界と日本の中堅企業の意識の差を、インフォグラフィックで見てみましょう。
SEO Japan

日本の中堅企業は現金主義
インフォグラフィック決済手段世界7ヵ国の中堅企業(年間売上高が5.1億~1020億円)の財務意思決定者に対して、経費の主な支払い方法を質問したところ、日本の半数以上が「現金」と回答しました。アメリカ・イギリスの13%と比べて日本の現金主義(53%)が目立っています。また経費などの一元管理システムの導入率も、7ヵ国の中で日本が最も低いという結果も出ており、やっぱり紙での管理が一番、と考えられているようです。

日本の企業が求めているのは、優秀な人材?
インフォグラフィック先6ヵ月の優先事項日本以外の国は「ビジネスの成長」が今後6カ月の最優先事項だと回答した一方で、日本は「ビジネスの成長」と「人材確保・育成」が同率で1位でした。

優秀な人材は「企業理念や文化」で維持できる?
インフォグラフィック自分の会社が社員を維持できている理由会社が社員を確保し維持する上で最も大切な事ってなんでしょうか。
他国では「給与や待遇など」を上げた国が多く欧米では30%以上だったのに対して、日本はたったの14%。代わりに「企業理念や文化」が社員を引き留めていると考える企業が多いようです。オーストラリアでは「フレキシブルな労働時間」が1位なのも考え方の違いが表れていて面白いですね。

調査結果の詳細は「アメリカン・エキスプレス世界7カ国中堅企業調査」をご覧ください。

なお、インフォグラフィックの全体画像はここからダウンロード(PDF)できます。

大企業のように新卒を育てるよりも、即戦力のある”優秀な”人材を採用したい、という日本の中堅企業の欧米的な意識が顕著に表れていますが、その人材を維持する理由には大きな違いがあり、さらに折角採用した優秀な人材も、本来の業務より、紙で提出する経費清算の処理に追われてしまっているかも…という状況も垣間見える調査結果でした。(※本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いをさせて頂いた経緯でご紹介しました)– SEO Japan

【リサーチ】40代〜50代の管理職が重視しているビジネスマナーとは?

日本のビジネスシーンでは、暗黙のルールとなっている慣例や慣習も多く、常識的な振る舞いをしているつもりでも「非常識」「マナーがなっていない」と認識されてしまう可能性もあります。また、世代によって常識も変わるもの。そこで、弊社がリサーチをお手伝いさせて頂いた「日本のビジネスマナー、ホントに押さえておくべき常識って?」をご紹介します。 — SEO Japan

オフィス訪問時や会議などで押さえておきたい常識
【リサーチ】40代〜50代の管理職が重視しているビジネスマナーとは?40代〜50代の管理職者400人を対象に、オフィス訪問時や会議などにおける複数のマナー項目について聞いたところ、それぞれ過半数は「気にしない」という回答でした。その中で一番「気にする」という回答が多かったのは名刺に関するマナーで、38.3%が「気にする」「どちらかといえば気にする」と回答。「名刺を渡したら、見ずにそのまましまった」(44歳/男性)というコメントをはじめ、「名刺を片手で受け取られた」(52歳/男性)「名刺を机の上に置きっぱなしにする」(42歳/女性)などを気にする意見が多数あり、受け取り方やしまうタイミングまでしっかり見られているようです。

上司よりも早く帰っても問題ない?勤務態度編
部下が「定時に帰宅する」「上司より先に帰る」ことを気にする上司はどれくらいいるのでしょうか?
「部下が定時に帰宅する」ことを気にする上司は22.5%、「自分よりも先に帰宅する」ことを気にする上司は10.5%という結果で、全体の9割程度は「仕事ができていれば早く帰っても問題ない」と回答しました。もちろん、「仕事ができていれば」ということが前提ですが、付き合い残業などの習慣は過去のものとなりつつあるようです。

より詳細な調査結果は、サーブコープジャパン オフィシャルブログ「【40代・50代の管理職400人に聞く!】 日本のビジネスマナー、ホントに押さえておくべき常識って?」のページをご覧ください。

全体的に細かいビジネスマナーについては気にしない寛容な上司が多いようでしたが、「名刺交換」のマナーに関しては厳しくチェックされているようです。注意すべきところにしっかり注意を払えば、逆に好感度をアップさせることができるかも!?ポイントを押さえて日々の仕事に役立ていきたいですね。– SEO Japan

Uberの評判が急降下、Facebookが社内ソーシャルネットワークを開発? – 米国発Web業界ニュース11月下旬号

続けて米国ウェブ業界ニュース後半編を。日本でも有名なUberが色々とやらかしてしまっている、という一件と、Facebookが新規事業で社内SNS製品の開発に取り組んでいる、という気になる話題、その他諸々盛り沢山。 — SEO Japan

What Uber felt like this week
今週のウェブマーケニュースでは、・迷走するUber ・高まるモバイルの重要性 ・世界のネット人口 ・スパム投稿の取り締まりを強化するFacebook ・過去のツイートを整理 ・Snapchatが支払いサービスを始める ・Amazonがホテル予約サービスを開始 ・Uberと提携を結び、ポッドキャストへの進出を目論むSpotify ・計測ツールに投資するべきタイミング ・Googleがコンテンツの質を判断する基準 ・支払いシステムの未来 ・2014年に出版されたお薦めのビジネス書等の話題を伝える。

それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。ニュースレターを購読することも可能だ。

また、Flipboardを利用しているなら、This Week in Digital Magazineを購読すると、同じリンクを手に入れることが出来る。

お知らせ: 来週は感謝祭と重なるため、次回のリリースは、再来週になる。



インダストリー

  • ここ数ヵ月の間、Uberの会社としての考え方を疑問視する声が頻繁に上がっていたが、今週、昼メロのような展開がUberを襲った。Uberの重役の一人が、Uberについて批判的な記事を書く記者の個人情報を得るため、リサーチャーや調査報道記者を雇うべきだと示唆した(re/code)
  • テクノロジー企業とPandoDailyのような内部事情をスクープするメディアによる、シリコンバレー恒例のケンカに過ぎないと思うかもしれないが、New York Timesもこの話題に飛び付き、また、国防省はこの重役の発言と距離を置くと発表している(Bits Blog & BuzzFeed)
  • 一流のベンチャー投資家に、無慈悲と傲慢がUberの活動の源にあると言われ、また、大勢の読者を抱えるデジタルメディアにはUberは最低な問題を抱えていると言われている。この悪評を何とかする必要がありそうだ(Business Insider & Vox)
  • テクノロジー、プライバシー、そして、法律に関する上院の小委員会で会長を務める上院議員のアル・フランケンから書簡が届くと言うことは、100%問題を抱えている(U.S. Senate)
  • 木曜の夜、なぜかUberの財務情報の機密資料がプレスにリークされた(Business Insider)
  • ホワイトハウスのアドバイザーを務めた経験を持つデビッド・プラウフをポリシー & コミュニケーション部門のトップに迎えた点、そして、「対立」するジャーナリストへの宣戦布告とも言える発言が明るみに出た点を考慮すると、今回のリークは、政治活動において主な問題から注目を逸らすための意図的なリークを思い起こさせる

  • 2014: ブラジルは日本を追い抜き、インターネットユーザーが世界で4番目に多い国になる
  • 2015: メキシコはドイツを上回り、8位を確保する
  • 2016: インドが米国を抜き、2位に躍り出る
  • 2017: インドネシアが日本を抜き去り、5位になる
  • 2018: 中国は毎年ユーザーを増やし、7億5000万人を突破する

The future of the internet, as seen globally

プラットフォーム

  • Facebook
  • 関連する記事: IBMはVerseと呼ばれるクラウドベースのEメール & ソーシャルコラボレーションツールを立ち上げている(WSJ)
  • 特別なニーズに対するメインのアプリの限界を悟り、Facebookは、管理とつながりを改善したGroupsアプリをリリースした(Facebook)
  • Forresterは再び中途半端な調査と共に、 企業はFacebookとTwitterに無駄に資金を費やしている と主張した。(ジャーナリストとしては見識に欠ける)ネイト・エリオットは、企業はソーシャルネットワークで顧客との関係を構築していないと頓珍漢な指摘を展開している。どうやら、大半の企業が、消費者への広告ばかりに気を取られ、関係構築への適切な手順を踏んでいない点を理解していないようだ。もちろん、理想的な成果とは程遠い。自社メディアで確固たる地位を確立させる必要がある点は認めるが、各種のプラットフォームと方針をマーケティング戦略で考慮する必要がある(WSJ CMO Today & SHIFT Communications)
  • What brand resources customers use
    いつも通り、Forresterは、中身ではなく、上辺だけを見ることに関しては他の追従を許さない。

    • Twitter
  • Squareと手を組んだSnapchatがSnapcashと呼ばれる友達に送金する機能を導入し、支払いサービスに参入した(re/code)
  • Eコマースに関連する話題をもう一つ提供する。セキュリティを優先したソーシャルネットワークのElloがTシャツの販売に乗り出した。これは、中心的な資金調達戦略ではないものの、Elloは広告を掲載しないことを宣言しており、ビジネスモデルとしてグッズ販売を頼りにしている可能性がある — シェアエコノミーに向かいつつある現在のトレンドとは、必ずしも一致しているとは言い難い(re/code)
  • Yahoo!はMozillaと提携を結んだ。その結果、今後5年間、FirefoxではGoogleの代わりにYahoo!がデフォルトの検索エンジンとなる。これは、「選択肢とイノベーション」を推奨する取り組みの一環である(The Mozilla Blog)
  • AmazonはAmazon Travelを立ち上げる。これは、特定の地域のホテルを予約するサービスであり、TripAdvisorをAmazonのサイトに突然組み込むようなものだ(Skift)
  • コラボレーティブエコノミー

    オーディオ

    • 一部の情報通のメディアが、Spotifyの最新版のコードに「Magic」と言う言葉とポッドキャストが含まれていることに気づいた。Spotifyは、ポッドキャストのストリーミングサービスを提供する準備を進めているのだろうか?この見立てが正しいなら、iTunesの対抗馬になる可能性がある。ただし、iTunesはiOSデバイスに確実にインストールされると言うアドバンテージを持っている(TechCrunch)
    • Spotifyと言えどもうかうかしていられない – 新たな動画ストリーミングの選択肢を音楽好きのユーザーに与えるサービス、YouTube Music KeyをGoogleがリリースした(Gizmodo)
    • ポッドキャストの台頭により、新聞と同じように、ラジオは衰退していくのだろうか?(Seth Godin)

    計測/基準/ビッグデータ

    コンテンツ

    重要な記事、動画 & オーディオ

               

    画像ソース: Jesus Solana(Flickr)

    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital November 21 2014」を翻訳した内容です。

    皆が使い慣れているFacebookが社内SNSツールを開発するとなると、既存製品にとっては中々の競合が登場することになりますね。果たして実際に、そしていつ登場するのでしょうか。。。Uberに関しては既存業界を破壊するチャレンジャーですし、多少の無謀さは必要なのかもしれませんが、日本であれば絶対につぶされていそうですね汗 今後の展開に引き続き注目です。 — SEO Japan

    iPhone99台でプロポーズした男の結末、Pinterestのタレント事務所 – 米国発Web業界ニュース11月後半号

    コンバージョン祭(おかげさまで大盛況でした)の余韻で?SEO Japan更新がおろそかになってしまいました m(__)m これから年末にかけてノンストップで記事発信していきたいと思います。最初の数本は、11月後半~12月前半の米国ウェブ関連の最新ニュースを。私も情報収集を怠っていたので、さらっと流し読みでキャッチアップ。 — SEO Japan

    Philae - a spic and span landing on a comet今週のウェブマーケニュースでは、・ロケットが彗星に着陸 ・中国の独身はカネがかかる? ・ネットの中立性に関する議論が過熱 ・Facebookがプライバシーポリシーを改善 ・Twitterがネイティブ動画の導入を予告 ・Yahoo!が動画広告プラットフォームを買収 ・進化するInstagram ・CMOの在職期間が長くなる ・Lyftの成功を妨害しつつ、自分は着々と資金を調達するUber ・ポッドキャストブームが到来 – 新しいポッドキャストが150万ドルの資金を調達 & マーケッター向けのポッドキャストのデータベースが誕生 ・AmazonとHachette、ようやく合意に至る等の話題を伝える。

    それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

    毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

    他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。


    インダストリー

    • 今週、欧州宇宙機関(ESA)は、10年前に打ち上げたフィラエが彗星への着陸を成功させた。ライブストリーム、写真、ツイート、報道、そして、無人探査機マニアがこの歴史的イベントを見守った(Rosetta)
    • 中国では、11/11は独身の日と呼ばれる(1が4つ並ぶことが理由らしい) – 中国版のバレンタインデーとも言える。セールスに関しては、ブラックフライデーを上回る(eMarketer)
    • 事実、昨年、Alibabaはこの日だけで57億5000万ドルのセールスを記録した。今年は昨年を上回る93億ドルに達した(Yahoo!)
    • いくら寂しくても、99台のiPhone 6Sを購入し、ショッピングモールにハートの形に並べてプロポーズした結果 – ノーと言われるよりはマシなはずだ。悲しい出来事だが、明るい面を見てみよう。iPhone 6Sをタダでもらえるかもしれない(TheNanFang)
    Chinese mobile shopping spikes on Singles Day
    • AOLの「デジタル預言者」ことShinghyのワイルドで、奇妙な世界を覗いてみよう。失敗続きのこの会社が、こんな人物を雇う余裕があることの方が意外だ(The New Yorker)
    • Forresterは、CMOの平均在職期間は2015年が終わる頃には60ヶ月にまで伸びると指摘している。Spencer Stuartが今年の始めに45ヶ月と報告していた点を考慮すると、大きく進歩したと言えるだろう。デジタル、および、データに対する注目が高まるにつれ、この重要な分野で進化を遂げるために、より長い時間が必要になったのだろう(WSJ CMO Today)
    • 伝説の競馬場、チャーチルダウンズ競馬場(ケンタッキーダービーの開催場所)がゲームメーカーのBig Fishを8億5000万ドルで買収した(re/code)
    • オバマ大統領が挑戦状を叩きつけ、今週、ネットの中立性が再び議論を巻き起こした(USA Today)
    • 思った通り、反対派は声を荒げていたが(Twitter)、全体像を見極め、ユーモアを交えた主張を行う人もいた(The Oatmeal)
    • この問題がよく分からないなら、トークショーで司会を務めるジョン・オリバーの解説を参考にしよう。簡単な言葉で説明している。通信会社は、規制、FCCの規約、そして、その他の難解な政策ばかりを強調してきた。「悪いことをしたいなら、退屈な情報で包む」と、うまく事が運ぶためだ。


    プラットフォーム

    • Facebook
    • Facebookが利用を強制したMessengerアプリのマンスリーユーザーが5億人を突破した。それでも、Facebook自体のユーザーの半分以下に過ぎないが、強制的に実装させるアプローチが、どのような成果を上げるのか明らかになった(The Verge)
    • Facebookは、ニュースフィードの上部でエボラ出血熱の根絶に対する支援を呼び掛け始めた。ユーザーが、実際にFacebookは何をしているのか尋ねると、マーク・ザッカーバーグ代表が冷静に反論した(AdWeek)
  • Twitter
    • 製品に関する大きなニュースが舞い込んできた。2015年から、ユーザーはTwitterで動画を録画し、アップロードすることが可能になる。このサービスにより、TwitterはYouTubeのライバルになると見られている(Variety)
    • さらに、Twitterは、自分自身でタイムラインを作ることを面倒に感じる新しいユーザーに向けて、即座にパーソナライズされたタイムラインを作成する機能、そして、会話を非公開にする機能(カスタマーサービスにおいて活躍する場面が出てくる)の開発に取り組んでいる(Twitter)
    • 製品部門、エンジニアリング部門、メディア部門、ニュース部門の上級副社長、クリエイティブディレクター等の重役が続々とTwitterを去り、退職する幹部が続出する理由に注目が集まっている(Slate)
    • コメディアンのビル・コスビーは、Twitterのオーディエンスに対して、コスビーの画像を用いて、ミームを作って欲しいと要請した。すると、過去の犯罪の疑惑に結び付けられてしまった。(NY Post)
  • Instagram
  • Yahoo!は動画分野への進出を強化しており、動画広告プラットフォームのBrightrollを6億4000万ドルで買収した。これで、GoogleとFacebookに差をつけられてしまった広告収益を改善することが出来るかもしれない。Yahoo!のデジタル広告収益のシェアは、今年、5.8%まで下がってしまった(The Guardian)
  • ピンフルエンサー – つまり、ピンタレストのインフルエンサー – を対象としたタレント事務所が誕生した(re/code)
    • ちなみに、ブックマーキングがスキルとして認められることが分かっていたなら、私はDeliciousのフィードの代理を探していたはずだ。現時点では、Flipboardのブローカーに落ち着いている

    コラボレーティブエコノミー

    • フレッド・ウィルソンの考えは的を射ているようだ: Lyftの乗車および収益は2014年で5倍に増加している(Fast Company)
    • タクシーとGPSに関する詳細は、この投稿の最後に紹介する記事で確認してもらいたい
    Uber's vision for the taxi industry
    タクシー業界に宣戦布告したUber

    計測/基準/ビッグデータ

    • 「相関関係と因果関係は異なる」と言う表現を一度は耳にしたことがあるはずだ。関係している可能性は高くても、必ずしも行動 – リアクションの順番で起きるとは限らない。この順番をひっくり返したところ、相関関係がない状態で因果関係が存在する事実に気づかされることもある。難解なコンセプトであるため、リンクを張った記事に目を通すと良いだろう。要するに、「偏執狂的だからと言って、誰もが傷つけようとするわけではない」と言うことだ(Awaken Your Superhero)
    • 事務職ではない従業員に連絡を取るのは難しい。また、連絡を取ることが出来たとしても、計測するのは至難の技だ。Red E Appはこの問題の解決策を考案した(Cite World)

    法律/人事

    • Facebookのプライバシーポリシーは長く、分かりにくい(先程紹介したジョン・オリバーの指摘を参照)。しかし、Facebookは、この難解なプライバシーポリシーの簡潔で、分かりやすいバージョンを作成した(The Verge)

    コンテンツ

    Quality trumps quantity content on new metrics from Chartbeat

    重要な記事、動画 & オーディオ

  • McKinsey Strategy Practiceの創設者、ロンドンビジネススクールの教授、そして、大企業の元ストラテジストが戦略の未来について興味深い見解を提供している(McKinsey)
  • Amazonは、出版業界と長年良い関係を築いてきた。Hachetteと長い間揉めていたが、ついに電子書籍の価格において合意に至った(NPR)
    • AmazonがHachetteと大勢の著者と対立した経緯を知りたい方は、この記事に目を通しておこう(Vanity Fair)
  • ロンドンのタクシドライバー向けのテストとして有名なThe KnowledgeにGPSが戦いを挑んだ – The Knowledgeとは迷路のようなロンドンの街を隅から隅まで記憶しなければならない超難関のテスト – さて、その結果はいかに?(New York Times Magazine)

  • この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital November 14 2014」を翻訳した内容です。

    日本でもYoutuberの事務所が出てきていますが、米国ではPinterestですか。そのうち、Instagramもあるかも?しかし中国のiPhoneプロポーズは、、、ロマンティックというか何というか、、需要もあり転売容易な国ですが、集めた努力は認めてあげたい。 — SEO Japan

    2.5軒に1軒は空き家に?日本の空き家事情をまとめたインフォグラフィック

    今回も住まいに関するインフォグラフィックを連載しているLivinGraphics(リビングラフィックス)から新作をご紹介します。第9弾のテーマは“空き家率”。日本に迫り来る、「お隣さんは空き家」時代到来の前兆とは? — SEO Japan

    増え続ける空き家
    2.5軒に1軒は空き家!?日本の空き家事情をまとめたインフォグラフィック※画像をクリックするとアート・クラフト・サイエンス株式会社、リカサ株式会社が運営する「LivinGraphics(リビングラフィックス)」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

    人口は1年で23万9000人も減っているのに(人口動態統計/2013年)、住戸数は1年で67万戸も増え続けている日本。このままでは2040年の空き家率は約40%、つまり2.5軒に1軒は空き家という状態になると推測されています。

    ちなみに67万戸と言ったら長崎県の住戸総数と大体同じ。この数字の異常さが分かります。

    最も空き家率が高いのは山梨県

    国内で最も空き家率の高い都道府県は山梨県(17.2%)、最も低いのは宮城県(9.1%)です(平成25年)。ベスト5まで見てみると、四国の空き家率が深刻に見えます。

    インフォグラフィックの全体像はこちらのページでご覧になれます。
    2.5軒に1軒は空き家!? 迫り来る! お隣さんは空き家時代(LivinGraphics)

    インフォグラフィックでは、その他にも空き家を解体しないほうが税金が低い日本の税制や、空き家率が30%を超えた当時のドイツの状況など、空き家についての情報を幅広く紹介しています。日本の未来を考える一つのヒントとしてご参考ください。
    ※本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。
    SEO Japan

    コンバージョン率改善で最初、二番目、三番目にテストするべき3項目

    コンバージョン祭Weekにお届けする今回の記事は、テストを行う際に、どこから始めたら良いの?というコンバージョン改善初心者に贈るコンバージョン率改善の基本ステップ的な記事を。事例も含めわかりやすい内容になっており、SEO Japanで紹介している記事がディープすぎるという初心者テスターの方には最適かも。 — SEO Japan


    What to Test First, Second, Third

    ウェブサイトのテストは、非常に重要度が高い。しかし、どうでもいいことに貴重な労力を投じている人達は多い。ボタンの色を変えたところ、1.2%改善したものの、オファーを手直しすれば、320%改善する可能性もある。 結果を大幅に改善する変更のテストから着手するべきである。

    コンバージョンの最適化のことがよく分からないなら、まずはこの記事を読むべき(日本語)だ。

    何を最初にテストするべきか?

    最初にオファーをテストするべきだ。オファーは、ビジターに与えるモノではなく、ビジターが — 特定の行動を起こすことで(ニュースレターに参加する、製品やサービスを買う、無料トライアルを始める等)ビジターが得られると理解するモノである。

    実際に得られるものと、ビジターが得られると考えているものは大きく異なることが多い。オファー、そして、伝えるアプローチが、大きな違いをもたらす。

    以下にニュースレターへの参加を呼び掛けるオファーを掲載する:

    説得力に溢れる(?)オファーだったのではないだろうか?残念ながら、この手のオファーはとても多い。「Join our FREE newsletter」(無料のニュースレターに参加しましょう)とオファーで言っておきながら、実際にはニュースレターを購読させている。

    コールトゥアクションボタンの色を緑やオレンジに変えてテストすることも出来るが、インパクトはとても小さい。オファー「JOIN MY FREE NEWSLETTER」が駄作であることは明白である。

    Eメールの購読率をアップさせたいなら、良質なオファーを考案(& 提供)しなければならない。

    最高のオファーをいきなり作ることが出来る可能性は非常に低い。必ず2つのオファーを用意し、スプリットテストを行うべきだ。オーディエンスが何を求めているのかを発見することが、主な目的である。オーディエンスの望みとニーズにオファーがマッチしているなら、結果に出るはずだ。

    効果の高いオファーを見つけたら、さらに結果を良くする努力をしよう。チャレンジャー(新しいバージョン)を作り、効果の高かったオファーのバージョンと同時にテストにかけ、比較してもらいたい。

    あらゆるタイプのコールトゥアクションに同じ原則が当てはまる。

    製品を買ってもらいたいなら、お金を払って何を得られるのか明確に伝える必要がある。あるいは、オファーを異なる方法で提示するべきだ。オファーを改善する上で役に立つこの11点のチェックリストを参考にすると良いだろう。

    オファーをテストしていこう。コンバージョン率に大きな影響をもたらすはずだ。

    二番目に何をテストするべきか?

    ヘッドラインと価値提案をテストする

    ヘッドラインは、ビジターが最初に目にする要素である。価値提案は、「競合者ではなく、このサイトからなぜ買うべきなのか?」と言う疑問への答えを提示する役目を持つ。

    この例を確認してもらいたい:

    上の画像では、ヘッドラインは、大きなフォントを用いたテキストであり、その下のテキストの段落、そして、右側の画像が、価値提案を構成する。

    消費者は気が短く、ページの最初の一部分しか読んでくれない。ヘッドライン、もしくは、価値提案が、注目を掴むことが出来ない、そして、もっと知りたいと思わせることが出来ないなら、その時点でセールスは見込めない。

    上の例では、もっと良いヘッドラインを用意することが出来たはずだ。分かりやすいが、インパクトが薄い。コンバージョンと結果を改善する効果にもっと焦点を絞ると、もっと良いヘッドラインに生まれ変わる気がする — なぜなら、それがサービスを依頼する理由だからだ。

    ヘッドライン、または、価値提案が曖昧になっているかどうか(「もっと力をつけましょう」、意味のないものになっているかどうか(ようこそ!)、そして、そもそも、存在するかどうかを確認してもらいたい。

    (製品のカテゴリーによっては)大半の顧客は製品を購入する前にリサーチを行い、様々なサイトをチェックする。そのため、オファーだけでなく、ヘッドライン、そして、価値提案を差別化する必要がある。

    ウェブデザインサービスを提供する会社にとって、ウェブサイトを作りますと言う価値提案は、稚拙だと言わざるを得ない。なぜなら、全ての競合者が全く同じことをするためだ。しかし、どんなことをするかを告知しているだけの企業はとても多い。これだけでは不十分である。

    どのように優れているのか、どのような違いがあるのかを説明しなければならない。ヘッドラインを若干曖昧にすることは不可能ではないが、続いて、明確で具体的な文章を用意する必要がある。

    三番目に何をテストするべきか?

    大きく、目立つボタン、および、ボタンのコピーをテストする

    目立たせるだけ?– その通りだ。効果はあるのか?– 驚くほどある。

    アンネ・ホーランドにインタビューした際、次のような話をしてくれた:

    私達は、毎年テストアワードを開催しているのですが、今年は、幅が300ピクセルのワイドなボタン(既に割と大きい部類に入ります)を3倍大きくしたサイトに、最優秀テスト賞を送りました。あんなに大きな投稿ボタンは見たことがありません。画面の半分近くを占めていました。しかし、驚くことに、反応率はアップしたのです。

    ボタンの色をあれこれと気にするのではなく、サイズにこだわろう。ページの上半分に、大きく、明確な言葉のボタンを掲載しよう。クリックした後に起きることを明確に伝えると、クリックしてもらえる確率は高くなる。

    SAP BusinessObjectsは、通常の青いリンクを大きなボタンに変えて、コンバージョン率を32.5%改善することに成功した。この例に習い、主なコールトゥアクションを目立たせ、見つけやすい場所に置き、様々なアイデアをテストしよう。

    コンバージョンをアップさせる原則

    上述したポイントを考慮する際は、次の原則を常に頭の片隅に置いておこう:

    • 分かりやすさは、説得力に勝る。曖昧なメッセージを避け、具体的に説明するべきだ。また、不必要に大袈裟なメッセージも回避しよう。
    • ユーザーは会社に関心があるのではなく、ユーザー自身、そして、問題に対する解決策を重視している。この点をコピーに反映させよう。
    • 過ぎたるは及ばざるがごとし。邪魔をする可能性のある余分なアイテムは全てそぎ落とすべきだ。 ユーザーをコンバートさせる上で貢献する要素のみを維持しよう。ユーザーを適切な方向に導いてあげるのだ。
    • ユーザーが必要とする情報を全て提供するコピーこそが、最高のコピーである。情報不足によって、セールスの半分が失われる。ユーザーが自分自身を納得することが出来る情報を与える前に、「買ってくれ」と頼むべきではない。

    トラフィックが少ない場合

    トラフィックが少ないなら、狙いをより十分に絞る必要がある。登録ボタンを黄色にするか、または、オレンジ色にするか等、たいして重要ではない変更に貴重な時間を費やすことは許されない。

    Amazonのようなサイトなら、1%コンバージョン率がアップするだけで、利益が大幅に増える。小規模なビジネスにとって、1%の増減は、ほとんど影響がない。1%よりも、100%の改善を目指そう。

    テストの結果が妥当かどうかを判断する前に、統計的な有意性を達成する必要があり、トラフィックが少なければ少ないほど、この有意性を得るまでにかかる時間は長くなる。 信頼のおけないデータに基づいてビジネスの決定を下すと、自滅する可能性が高いため、テストをスピードアップすることは出来ない。

    トラフィックが少ないなら、多変量テストを避け、スプリットテストにこだわろう — 遥かに早く最終的な回答を得られるためだ。

    MarketingExperimentsは、良い例を紹介している: 3000/月のビジターを獲得し、過去のコンバージョン率が7%の場合、6つの組み合わせ(2の支払いのデザイン x 3つのカートのデザイン)をテストすると、妥当な結果が得られるまで、最長で3年間を要することもあり得る。

    最後のアドバイス

    1. 一度に1ページずつ最適化しよう。コンバージョンに出来るだけ近いページ(製品ページや買い物かごの画面等)を選び、コンバージョンを解決するべきだ。なぜなら、最も利益を増やすポテンシャルが高いからだ。
    2. ウェブサイトが目も当てられないくらいひどいなら — テストしても時間の無駄だ。新しいサイトを作ろう。ちょっと調整するだけでは、見にくいアヒルを白鳥に変えることは出来ない。

    この記事は、ConversionXLに掲載された「What to Test First, Second, Third」を翻訳した内容です。

    コンバージョン率改善というと、どうしてもボタンの色や写真、コピーなどミクロ的な話が注目されがちですが、最初にテストすべきなのは「オファー」であり、それが最も重要、という点は意識したいですね。テストは多数やっていても、肝心のオファーはそのまま、というテストおたくな方も意外といるのではないでしょうか。初心者もベテランも読みたい記事でした。 — SEO Japan

    広告の信頼性は地に落ちたか?

    ネイティブ広告ブームで広告の在り方や信頼性が改めて問われていますが、今回はSEO業界の隠れたご意見番SEO Bookが最近のインターネット広告に対する彼の見解を語ってくれました。今日の広告にまつわる課題を再認識できる、読み応えありすぎの内容。ウェブに関わる人であれば是非。 — SEO Japan

    インターネットは、広告で成り立つメディアである。Googleは、ほぼ全ての資金を広告で賄っている。Facebookも同じだ。この現実を反映するように、デジタルマーケティングの支出は、右肩上がりに増えている:

    米国のインターネット広告の収益は、2013年の第4四半期では121億ドルに達した。同年の第3四半期の収益(106億ドル)から14%増加し、2012年の第4四半期(103億ドル)からは17%増えている。2013年を通してのインターネット広告の収益は、427億8000万ドルに達し、365億7000万ドルであった2012年から17%増加している。

    その中で、最も多くの資金が投じられていたのは、検索広告であったが、この傾向は徐々に変わりつつある:

    2013年第4四半期では、検索は41%を占めているが、モバイルデバイスが、デスクトップコンピュータから検索関連の収益を動かした結果、2012年第4四半期(44%)から若干シェアを落としていた。2013年第4四半期の検索の収益に関しては、50億ドルに達し、46億ドルであった2012年第四半期から10%増加している。

    デジタル広告で成長している分野は、モバイルである:

    モバイルの収益は、2013年第4四半期時には、全体の19%に達し、23億ドルが投入された。2012年の第4四半期の時点では、12億ドル(11%)であり、92%増加したことになる。

    有名なベンチャーキャピタリストのメアリー・ミーカー氏は、先日、このトレンドを浮き彫りにする分析結果を発表していた。

    このように、インターネット広告の市場は、拡大を続けているが、ウェブインターネットの利用は減っている。 一方、モバイル & タブレットの利用は、急速に増えているものの、このメディアに投じられる広告の支出は、比較的少ない。モバイルは、大きなチャンスではあるが、モバイル広告は一筋縄ではいかない。また、多くのモバイル広告のクリックは、意図的ではなく、広告の入札額を下げる原因になっている。

    これはモバイル限定の問題である。広告全般に通じる問題も存在する。この問題の根底にあるのは、信頼、そして、信頼の欠如である。この状況は、SEOサービスを販売する側には、プラスに働くかもしれないが。

    まずは、背景を少し確認していこう…

    知識が増えた

    広告の最盛期は、1950 – 1960年代であった。

    当時、大半の消費者は、十分に情報を持っていなかった。少なくとも、タイムリーな情報は、なかなか得られなかった。この類の情報が欠如していたため、広告業界の思う壺であったのだ。広告代理店は、消費者が持つ問題に解決策をマッチさせる上で役に立つ情報を提供した。言うまでもなく、広告業者は、広告主に利益になるように、消費者の問題を作り上げていた。問題がない時は、でっち上げることもあった。

    しかし、現在、インターネットにより、消費者は、分野を問わず、リアルタイムの情報を得ることが出来る。製品を容易に比較することが可能であり、広告の基本 — 偏った情報提供 — が損なわれている。大勢の消費者が、広告を邪魔な存在と見ている。広告スポンサーが、消費者の目の前に「適切なタイミング」で広告を出すことが出来ても、その製品を頻繁に購入するとは限らない。

    例えば、携帯電話が、「Gordon’s Steak Houseの目の前にいます。メガフィーストメニューを堪能して下さい!」とユーザーに通知したとする。この場合、ユーザーは、その他の多数のレストランのメニューと、リアルタイムで、比較することが可能である。また、別のレストランで満足しているなら、この通知を迷惑な行為だと考える可能性が高い。

    「知ること」は誰にでも出来る。クリック1回で「知ること」が可能だ。情報が惜しみなく公開されているなら、広告スポンサーによって押し付けられる情報を選ぶ可能性は低い。

    この傾向は、コンテンツの作成における問題を引き起こしている。広告の効果が落ちると、広告スポンサーは、支出を減らすか、あるいは、予算を別の場所に移すことになる。すると、広告をベースとした一般的なウェブコンテンツモデルは、どうなってしまうのだろうか?

    広告主導の無料コンテンツモデルは続けられなくなる可能性がある

    テレビ、そして、ウェブで、実際にこの傾向が表れている。

    テレビは、苦戦を続けており、Netflixのビジネスモデルに押されている。大量のコンテンツが存在する。しかし、オーディエンスが幅広く分割されているため、多額の資金を投入するスポンサーが不足している。その結果、多くのテレビ広告の効果は低下を続けることになる。しかし、NetflixとSpotifyで実証されているように、消費者は、月額料金と言う形で、コンテンツに対して、直接、代金を支払うことには同意している。

    ウェブ広告に対する消費者の行動の長期的なトレンドは、芳しいものではない。

    バナー広告が、初めて登場したのは、1994年である。このバナー広告のクリックスルー率は、なんと44%であった。もちろん、物珍しさもあったはずだ。また、初のバナー広告は、情報があまり存在しない環境下で提供された点も注目に値する。ウェブは、ほぼナビゲーションそのものであった。

    現在、無数のコンテンツが存在する。Facebookの広告の平均のクリックスルー率は、たった0.04 %である。広告スポンサーは、Facebookの広告で2%や3%のクリックスルー率を実現することに成功すると、大喜びする。

    デジタル広告は、もはや斬新ではなく、クリックスルー率は、大幅に低下している。消費者は、広告が自分達に関係ないと感じているだけでなく、広告が直接ニーズに訴えかけているとしても、無視する術を既に習得している。広告がクリックされる確率は、わずか2-3%程度だ。

    そもそも、広告をクリックする必要がない。簡単に情報を入手することが出来るためだ。広告主は、顧客候補に何を提供しようとしているのだろうか?

    新鮮さが消え、さらに、Facebookによるポリシーの変更の影響を受け、ブランドのエンゲージメント(参加を介した交流)も急激に落ち込んでいる:

    Simply Measuredの最新のレポートによると、Facebookでフォロワーを多く獲得しているTop 10のブランドのエンゲージメントの合計は、ブランドが、投稿するコンテンツを20.1%増やしたにも関わらず、前年と比べると、40%も減ったようだ。

    広告は機能していないのか?

    ウェブで配信されるコンテンツの大半は、広告で成り立っている。

    しかし、エリック・クレモンズ氏は、新鮮さが失われると、単なる邪魔者として扱われるため、従来の広告のメソッドはもともと機能しなくなる運命にあったと指摘している。事実、誰も邪魔されたくはない。

    ここで考えてもらいたいことがある。検索のアドバンテージは、邪魔な広告とは一線を画している点ではなかっただろうか?検索では、ユーザーが何かを求めている。しかし、クレモンズ氏は、それでも、検索結果は、誤った方向に導くと感じているようだ:

    誤った方向に導く、あるいは、顧客が検索しているウェブサイトとは別のウェブサイトに導く。これがGoogleのビジネスモデルだ。Googleは、キーワードに対する支払いを企業に求め、そして、企業の製品を検索エンジンのユーザーが検索する際に用いる可能性が高いキーワードに対して、適切な金額を支払うことが出来なかった場合、消費者を競合者に無理やり導くと脅している — 誤った目的地へ導く作戦は、強要するのではなく、脅すことで、そして、キーワードに対して要求した金額を、企業が実際に支払うことで、抜群の効果を発揮する。この取り組みでは、求めていない会社にユーザーを向かわせることが多い — 消費者が好む企業の入札額が低かったことが理由である。

    料金を支払う者が「関連する」サイトとなる:

    拡大することは不可能だ。全てのウェブサイトが、有料検索から収益を得られるわけではなく、最終的に、一部のサイトは、別の収益モデルを探さなければならなくなるだろう。

    PPCで上位に位置する企業は、支払いに応じた企業である。全ての会社が多額の資金をつぎ込むことが出来るわけではないため、全ての会社が、良い位置に表示されるわけではない。そのため、ユーザーに表示されるアイテムは、必ずしもユーザーが求めるアイテムではなく、最も多くの金額を提示した会社 – + 品質スコア – が表示されるのだ。

    しかし、現在、このチャンネルの計測基準が大幅に変化しており、零細企業 – 中小企業が、AdWordsを使って利益を得ることは不可能、もしくは、不可能に近い状態である。事実、ほとんどの小規模な会社は、AdWordsを使うと元が取れない。この点は、大企業にも当てはまるものの、大きな会社は、意に介さない。これは重要な違いであり、AdWordsを利用する小さな会社が、散々苦しんだ挙句、消滅に追い込まれる原因である。

    同様に、自然の検索も大企業に独占されることが多い。アルゴリズムが直接的、もしくは、間接的に作用した結果である。大きな会社は、PRを行う余裕があり、勢いがあり、ブランドの知名度が高く、そして、広告キャンペーンを実施しているため、認知度、エンゲージメント(参加を介した交流)、そして、リンクの獲得を有利に進めることが出来る。小さな会社の場合、同じような取り組みを行うことは出来ないため、実りの良い、競争の激しい分野で、小さな会社が勝つことは、難易度が非常に高い。

    PPCに関しては、小規模なサイトを犠牲にして、様々な大企業のリンクが、検索エンジンのユーザーに提供される。その他の広告主体のメディアと同じように、Googleは、大きなスポンサーに恩義を受けている。1998年にヤコブ・ニールセン氏は次のように指摘していた:

    最終的に、お金を出す者が、支配する。現在、販売を行わない多くのウェブサイトは、広告で資金を得ている。そのため、広告スポンサーに支配され、ユーザーにとって役に立たなくなる。

    割り込むタイプの広告が機能しない状態で、広告は規模を拡大することが出来るのか?

    情報を得られるようになった結果、顧客の行動が変わった

    問題は、メディアではなく、メッセージであり、信頼されていない、望まれていない、そして、必要とされていない事実そのものである。

    消費者は広告を信頼していない。この点を証明する文献が多数執筆されている。広告は全く効果がないのだろうか?
    消費者は広告を求めていない。この点を裏付ける文献もまた数多く存在する。自分自身の行動、ウェブサーフィン、早送り、そして、TVの前を離れてスナックを取りに行くタイミングについて考えてもらいたい — コマーシャルが放映されている最中なのではないだろうか?
    消費者は広告を必要としていない。 インターネット上には、数えきれないほど多くの信頼されているコンテンツが配信されている。やはり、この点を裏付けるデータもある。インターネット広告、または、インターネット上のレビューから、どのように製品に対する意見が形成されているのかを考えてほしい。
    広告を掲載する場所には不自由しない。場所を巡る競争は、エスカレートすることもある。価格は、Googleを除く、全ての関係者にとって、ますます引き下げられていく。

    広告の規模を変更することが出来ないなら、広告をベースにする多くのコンテンツは、崩壊する。広告は、インターネットを支えることが出来ないのかもしれない:

    現在、再び、お馴染みの結果を伴って、この業界の真実が鮮明に表れつつある。インターネット広告の収益で成立する会社は、一般的に思われているよりも、遥かに少なく、シリコンバレーは、再び「核の冬」を迎えようとしている。

    Adsenseから追い出されるパブリッシャーが後を絶たない。理由もなく、閉鎖に追いこまれているパブリッシャーも多い。Googleは、組織的にパブリッシャーを排除しているようだ。広告ベースのウェブパブリッシングは、成長が約束されていたのではなかったのだろうか

    AdSenseの収益の落ち込みは、歯止めがかからず、20%収益を伸ばしていた2012年(AdWords(19%)よりも勢いがあった)とは正反対である。オンライン広告には、業界全体に影響を与える重大な課題が存在する。Googleは、広告をクリックする価値が低下していると指摘している。また、モバイル広告への転換も、低下を加速させている。なぜなら、デスクトップ広告の収益の分断を引き起こしているためだ。
    サンフランシスコを拠点に営業する広告ネットワーク、Say MediaでCEOを務めるマット・サンチェス氏は、先日、「モバイルがメディアを破壊している」と警告していた。
    デジタルパブリッシングは、絶体絶命のピンチを迎えている…モバイルの収益とデスクトップの収益の間には5倍の差がある…モバイルへのシフトチェンジが、あまりにも早いため、この差が目立っている。この状況が続くと、大惨事を迎えることになるだろう。

    消費者が、ほぼリアルタイムで情報を得る状態では、価格は下落する。旅行。消費財。簡単に比較することが可能な製品は、価格が低下し、利鞘が減少している。多くの消費者製品のカテゴリーで、売り上げが増加しているのは、プレミアムな製品のみである。例えば、ビールの売り上げは、軒並み低下しているが、高級志向の特別なビールは、反対に売り上げを伸ばしている。平凡な製品だけではなく、優れた製品が存在することに気づく消費者が増えるにつれ、このマーケットのセクターは成長していく。高級志向の醸造所は、より個人的な関係を顧客と築いており、単なる「そこそこ」の製品ではなく、顧客が素晴らしいと感じる製品を提供している。

    マスマーケティングは、コストが高い。投じた資金の大半は、無駄に費やされることになる。「平凡」な製品やサービスは、消費者のニーズに完璧にフィットするアイテムには勝てない。平凡なレベルでは、もはや通用しなくなっており、底なしの広告予算を持っているなら話は別だが、素晴らしい製品やサービスを作り、ピンポイントでターゲットを絞る必要がある。

    有料広告を信頼していない消費者に、どうすれば接触することが出来るのか?

    消費者は、自分が信頼する情報源に向かう。信頼される情報源に対する需要は、常にある。

    Trip Advisorは、旅行商品を販売するチャンネルとして、大きな力を持つ。商品に対する信頼度は高い。ただし、ユーザーは、Trip Advisor自体を信頼しているのではなく、そのプロセスを信頼しているのだ。このサイトのユーザーは、旅行の目的のメリット・デメリットについて、会話を交わしている。分かりやすく、邪魔をすることも、惑わすことも、気を散らすこともない。消費者は、このようなアイテムを求めている。

    信頼を全面に押し出すアプローチは、広告の問題を回避する方法の一つである。このアプローチはSEOとの相性が良い。信頼の置ける情報を、Trip Advisorのように、分かりやすく、信頼できる形で提供すれば、直接的な販売の手法を用いる会社に勝てる可能性は高くなる。消費者は、以前と比べて、巧みに後者の広告を無視するようになっている。

    問題は、広告のように見せることなく、広告から、ネガティブな体験を排除する取り組みである。邪魔をするのではなく、また、誤った場所に導くのではなく、信頼を基に長期的な関係を構築することが、重要である。ウェブの土台となったダイレクトマーケティングモデルとは対照的な、関係構築のプロセスとして、広告を見るべきである。

    ランド・フィッシュキン氏が、このプレゼンでウェブの購入のプロセスを説明してくれている。特にウェブにおいて、消費者が顧客になるプロセスでは、後半のステージのみを重要視するべきではない。時間の経過と共にゆっくりと構築されていく関係として、考慮する必要がある。消費者は、情報を比較するプロセスを経て、ウェブサイトにアクセスする。まさに、消費者の信頼を確立するプロセスそのものである。

    Amazonは、広告に依存していない。同社は、信頼されている目的地である。何かを買いたくなったら、直接、Amazonを訪問する。Amazonの戦略には、Amazonで製品を購入すればするほど、今後、さらにAmazonで買い物をする機会が増える「フライホイール」と呼ばれる概念が存在する。Amazonは、大量の広告に頼るのではなく、関係の構築に力を入れている。同社は、仲介業者を省き、直接、消費者に製品を販売している。

    Buzzfeedのように、コンテンツをバイラル化する手法も問題を解決してくれる可能性がある。しかし、一時的な解決策にしかならないだろう。この手法もまた信頼の問題を抱えており、また、斬新さも次第に薄れていく:

    「この広告をバイラル化させる」と言う考え方は、バイラル化したコンテンツの大半が、途方もなく低俗である事実を無視している。その次に浮かぶのが、今まで通り、量頼りのアプローチである。しかし、コミュニケーションのシステムが弱まると、ゴミのような広告しか残らなくなる。家、そして、Eメールの受信箱に不要なダイレクトメールが届くように、MySpaceには、くだらないバナー広告が大量に掲載される。プラットフォームは、量を介して収益を補おうとして、広告の価格を下げている。

    問題はコンテンツの供給ではない。新聞が苦戦しているのは、新聞紙の束もまた、消費者にとって、邪魔であり、誤りを導くためである。具体的にターゲットが絞られていないことが主な原因だ:

    The New York TimesをTwitterでフォローすると、新聞紙をめくっている気分になる。ツイートは、前に投稿されたツイートとは、全く関係がない。これは、人物やブランドを消費者がフォローする理由とは正反対に位置する。The New York Timesが、ユーザーとのエンゲージメントにおいて、大きな問題を抱えているのは当然だ。ユーザーがつながりを持ち、参加するアイテムを一つも提供していないのだ。

    いずれ、ソーシャルネットワークも信頼の問題を抱えることになるだろう — 既に抱えている可能性もある。広告に頼ると、スポンサーのスパイにならざるを得なくなる。データのプライバシーに関する懸念は高まっており、プライバシーが侵害されれば、当該のサービスの利用を止めるだろう — 代わりのサービスは掃いて捨てるほどある。一方、ユーザーとも分け前を与えるアプローチが答えとなる可能性もある。Lady Gagaは鋭い感性を持っている

    友達が友達に「売る」(薦める)環境には、十分な信頼が存在する。

    SEOを成功に導きたいなら、消費者の信頼を勝ち取ろう

    SERPはあまり信頼されていない。PPCも信頼されていない。検索キーワードと広告だらけのサイトも信頼されていない。そこで、長期的な今後の戦略として、信頼されない広告から、信頼される広告に移行するべきである。

    信頼される環境は、広告のようには見えない。嘘偽りのないプラットフォームとして分類されるだろう。AmazonとTripAdvisorが良い例だ。自社のサービスについて誠実であり、良いものだけでなく、悪いものも明らかにしてくれる。Wikipedia等のサイト、そして、アドバイスを提供するサイトもこのカテゴリーに該当する可能性がある。他にも色々な例を挙げることが出来るが、このタイプの環境は、実際に目にすれば、実感することが出来る。

    明らかな広告とは一線を画す、具体的で、適切なサイトは、信頼してもらえる。初めての訪問から関係が始まる。自社のニーズをビジターに押し付けるには、良いタイミングとは言えない。代わりにビジターが信頼することが出来るものを与えよう。Trip Advisorは明言している: 「旅行者が信頼しているホテルを探しましょう。」

    Teslaは、信頼関係を理解している。最近、Teslaは、特許のオープンソース化に踏み切った。これは、他の何よりも評判を上げる効果がある。明らかに、Telsaは、最新のモデルの車を特別価格で押し付けるよりも、長期的な関係と信用を築くことを重視している。隠し立てしない同社のアプローチは、親しみを感じさせるものがある。

    まずは、信頼を勝ち取ること。物を売るのは、それからだ。なぜなら、信頼を得られない状態では、どこにでもある広告と何ら変わらないからだ。消費者は比較する。消費者は情報を求める。従って、事前に関係を構築していないなら、数ある選択肢の一つでしかない。SEOは、信頼を基に関係を育むには、うってつけのチャンネルである。そこで、SEOサービスをクライアントに販売しているなら、信頼を構築するSEOのポテンシャル — そして、価値の提案 — について話し合うと良いだろう。

    これはSEOの良い副作用だと言えるだろう。また、その他の形式の広告に対する防衛手段でもある。


    この記事は、SEO Bookに掲載された「Have We Reached Peak Advertising?」を翻訳した内容です。

    最後はSEO BookだけにSEOの話に落とし込まれていますが、SEOに限らず企業がマーケティングを行っていく上でクリアすべき課題について考えさせられる記事でした。私もSEO屋ではありますが、最近はSEO以外のことにほとんどの時間を費やしている気がしますが汗、広告、SEO、ソーシャル、コンテンツ限らず、いかにユーザーと向き合い、信頼を勝ち得ていくか、それが全てな世界になりつつあるのを実感する日々です。 — SEO Japan

    データドリブンマーケティングを理解するための7のキーワード

    今週はコンバージョン改善記事を連投中ですが、コンバージョン率改善を目指す上で重要なのがデータに基づくマーケティング、つまりデータドリブンマーケティングです。最近、微妙にバズワードになりつつある雰囲気も感じるこのワードですが、流行に左右されて本質を見失わないために、その内容をきちんと理解しておきたいものです。今回はデータドリブンマーケティングを7つの関連キーワードから理解しようという記事を紹介します。 — SEO Japan


    Data-Driven Marketing Terms

    今後、データドリブン(主導)の戦略や活動が、より一層展開されていくことになる。そのため、今のうちに、押し寄せるデータの波を迎え撃つ準備を進めておこう。

    アトリビューション

    ラストクリック(購入前の最後の接点に全ての功績を認める方針)は、ブランディング、そして、従来のマーケティングが、下火になっていた、オンラインマーケティングの初期段階において、大きな注目を集めていた。しかし、ここ数年、ファンネル全体、そして、購入までのパスでマーケティングを実施する戦略の効果が証明され、大きな難題として、マーケッターの前に立ちはだかるようになった。

    多くのツールや手法が、成熟期に入っている。従って、2014年においては、購入までのパスの全ての接点を特定し、評価する試みによって、どのように広告予算を用いるのか、そして、どのメッセージを、いつ、どこのオーディエンスの部分に提示するのかが決まるようになる。

    Google アナリティクスのマルチチャンネルファンネルとアトリビューションモデリングを使って、マーケティングの支出を管理する方法を学ぼう: Google アナリティクスのアトリビューションモデリング & マルチチャンネルファンネル

    ビッグデータ

    「今年はモバイルの年になる」(少なくても4年前から言われ続けている気がする…)と同じぐらい、「ビッグデータ」と言う用語を何度も聞かされているはずだ。Cardinal Pathの情報戦略を統括するステファニー・ハメル氏は、「Excelに押し込めないものは全てビッグデータに相当する」と分かりやすくビッグデータを定義している。

    2014年においては、あらゆるタイプのデータ — 構造化されたデータ、構造化されていないデータ、ソーシャルのデータ、クリックストリームのデータ、顧客のデータ、売り上げのデータ等 — を集めて、大きなスケールで、正しい決定を下す際に役に立つテクノロジーや手法を適用する必要がある。

    ビッグデータの詳細、そして、力を入れるべき分野を詳しく知りたいなら、Cardinal Path社のハメル氏が作成した記事に目を通しておくことを薦める: ビッグデータ – デジタルアナリストに与える影響

    顧客分析

    マーケッターは、顧客のデータを集め、そして、調べて、価値のレベルを把握し、生涯価値を割り当て/推測し、個人に特化したメッセージ、行動やアトリビューションに応じたメッセージを送る取り組みを長年続けてきた。

    現在、消費者は、前例のないレベルで、拡大を続けるデータの足跡を残しており、マーケッターは、顧客の全体像を間近で見ることが出来る — 最善の顧客、最悪の顧客、常連の顧客、さらには、避けたい顧客さえも把握することが可能である。これは、とても特殊なデータであり、徹底的に掘り下げ、見つけ出すべきである。

    スピードが最優先され、また、顧客のデータの融合を行う、新世代のデジタル分析ツールを学びたいなら、次の記事を参考にしよう: 新世代のデジタル分析ツール

    データサイエンス

    データサイエンスは、レポートを読むだけでなく、実用的な情報を得る行為を指す。現代のデータサイエンティストは、数学的なモデルや統計的な手法を用いて、RやSAS等のツールの力を活用し、– それが運営のメソッドであれ、メッセージのテストであれ、あるいは、売り上げの推測であれ — 調べているトピックに関して有益なストーリーをもたらす。

    優秀なデータサイエンティストは、現在も、そして、今後も需要が高く、データの収集、分析、予測分析を含むマーケティング戦略を実行し、ほぼリアルタイムで、推奨事項、さらには、プログラムのアクションを改良するスキルを持つ。

    レポートを読むだけのグループ、または、有益な情報を得るグループのどちらのグループの属しているかを知りたいなら、次の記事に目を通しておこう: そのKPIが無意味な理由 & 対策

    データの視覚化(データ・ビジュアライゼーション)

    分析ツールが集めた大量のPDFを受け取ることがあるなら、大半のレポートが役に立たなくなりつつある点に気づくはずだ。この類のレポートを受け取るのは、「これがデータです。解明して下さい」と言われているのと同じだ。

    データの視覚化(データ・ビジュアライゼーション)とは、決定を下す上で有効な、有益な見解を得られるデータを、分かりやすく選択し、提示をする試みを指す。基本的なものでは、円グラフや線グラフが該当する。しかし、最近では、インタラクティブなモーショングラフ、ネットワークツリー、地域別のオーバーレイ、そして、ヒートマップに至るまで、様々な選択肢が存在する。データへの投資に対する見返りは、複雑なデータを魅力的で、分かりやすく表現するグラフィックとして現れ、情報を知識へと変えることが可能になる。

    次の記事を読んで、効果的なグラフを作り、データに応用する方法をマスターしよう: 効果的なデータの視覚化

    オムニチャネル

    既にオムニチャネル計画の策定を要請されているのではないだろうか?購入へのパスは、デバイス、メディア、場所、そして、時間を横断している。このようにマルチチャネルマーケティングは進化しているため、消費者が、マスメディア、検索、ソーシャル、モバイル等で、自社の製品を探している際に、その場にいるだけでは、十分とは言えなくなった。

    現在、データをまとめて、消費者と顧客候補が行う相互的な活動の複雑な組み合わせを理解する上で、ITとマーケティングの調整が、重要な鍵を握っている。例えば、お店で、探している製品を見つけるため、あるいは、(動画広告か何かで学んだ)チェックインした顧客のみが利用可能なクーポンを探すために、買い物客が使うモバイルアプリをイメージしてもらいたい。これでもシンプルな部類に入る。

    個人情報(PII)

    PII(Personally Identifiable Information)とは、特定の人物に関連付けることが可能なデータのポイント全てを指す。eメールのアドレス、クレジットカード番号、住所等が該当する。

    この件には、法律、倫理、そして、実務の面が絡んでいる。最高の分析データ、そして、アクションの一部は、集約し、匿名化したデータから得られる点を覚えておいてもらいたい。例えば、ターゲット候補となる、利益を多くもたらすユーザーの層を特定することが出来れば、名前やeメールアドレスを知らない状態で、このユーザー層、そして、類似するユーザーの匿名のクッキーに狙いを絞ることが可能になる。ダイレクトメールの送信、勧誘電話、あるいは、個人に特化したメールブラスト等が、PIIを介したつながりを作る取り組みに挙げられる。

    最後になるが、2014年を迎えるにあたって、今回紹介したポイントを胸に刻み込んでもらいたい。私が参加する飲み会にたまたま出席する機会があったら、熱い議論を是非交わしたいと思う。


    この記事は、Online Behaviorに掲載された「Top Data-Driven Marketing Terms」を翻訳した内容です。

    どこかで聞いたことはあるけど、実は余り意味が分かってなかったキーワードがあったかもしれません?これでデータドリブンマーケティングが理解できるかというと、何ともいえませんが、一応この辺りのキーワードを押さえておけば、最低限の話はできそうです。 — SEO Japan

    ペルソナを作る際に必要な10の問い

    コンバージョン祭Weekということで「コンバージョン改善記事祭り」にもなっているSEO Japanですが、今回は視点を変えてペルソナ作成に関する記事を。コンバージョン改善を考える上で、ユーザーのペルソナを考えることが重要なのは誰もが分かっているとは思いますし、それなりにペルソナ作成は行っていると思いますが、なんとなく感覚的にやっている方も多いのではないでしょうか?今回は人気マーケッターのハイディ・コーエン氏がペルソナを考える上で問うべき質問をまとめた「ペルソナ101」的記事を紹介します。 — SEO Japan


    Persona Definition - 12 marketing attributes

    ラテン語で、persona(ペルソナ)は、俳優の仮面を意味する。そのため、演劇の登場人物との関係が深い。

    さらにストーリーの作成に解釈を拡大すると、ペルソナは特定の人物の考えを表すキャラクターと定義することが出来る。

    この人物は、著者の代弁者の役割を果たし、その人物の主観的な人柄を強調し、著者のアイデア、信念、そして、意見を表現する。

    ただし、実際の人物(故人を含む)に似ていても、ペルソナは架空のキャラクターである。

    また、ペルソナは、当該の人物が生活する環境における一連の特徴を仮定する。情報、チャンネル、そして、デバイスが爆発的に増加する状況を踏まえ、マーケティングを行う目的で、ペルソナが取り入れられ、そして、適応されているのは、この役割においてである。

    その理由を説明しよう。

    オーディエンス、そして、オーディエンスの潜在的な願望を理解すると、より効果的なコミュニケーションを生み出すことが出来る。ソーシャルメディア、コンテンツマーケティング、そして、モバイル(または、インターネットに接続したデバイス)が激増しており、マーケティングペルソナの存在が欠かせない時代が到来している。マーケティングでは、オーディエンスに直接語りかけ、共感を得ることが出来なければ、相手にしてもらえなくなってしまう。

    ペルソナを使ってマーケティングを改善する手法は、昔から用いられてきた。マーケティングのメッセージを改善するため、ダイレクトマーケッターは、顧客獲得および過去の購入行動のデータを用いて、ユーザー層、心理、そして、興味に関して、オーディエンスを理解する試みを行ってきた。

    平均で、アメリカ人は、1日に12時間14分間もメディアに触れている。そのため、消費者が理解する前に、必要とする、そして、望む情報を提供しなければならない。マーケッターにとって、ペルソナは、従業員の考えを一致させる効果がある。

    ペルソナの定義 — マーケティングペルソナの主な10の特徴

    マーケティング分野のペルソナは、以下の10の重要な特徴を網羅する。
    Persona Definition - 12 marketing attributes

    具体的にオーディエンスを理解し、より効果的なマーケティング用のコンテンツとコミュニケーションを作り出してもらうため、この10の特徴を疑問形式で提示していく。

    ペルソナに関する疑問に答える際は、別人を演じなければならない俳優のように、細部にまでこだわってもらいたい。

    1. ペルソナは誰か?

    • 名前は何か?何歳か?
    • どのような風貌をしているのか?どんな服を着ているのか?
    • どんな教育を受けてきたのか?
    • どこに住んでいるのか?田舎で暮らしているのか?それとも都会で暮らしているのか?
    • どんな生活を送っているのか?

    2. ペルソナはどんな仕事に就いているのか?

    • 仕事は何か?どんな肩書きが与えられているのか?
    • 仕事、または、職業に基づいて身分を明かしているのか?
    • いくら稼いでいるのか?
    • お金に関してどんな考えを持っているのか?ケチか?それとも、太っ腹か?
    • 予算を守っているか?定期的に節約、投資を行っているか?
    • どのような支払い方法を用いているのか?現金派?デビットカード派?クレジットカード派?電子決済派?

    3. ペルソナの仕事以外の興味/趣味は何か?

    • ペルソナの趣味は何か?外見、または、中身に焦点を絞っているか?
    • ペルソナは、仕事以外で、何に情熱を注いでいるのか?
    • この個性はペルソナの人生をどのように彩っているのか?どこにペルソナは力を入れているのか?

    4. ペルソナは健康か?幸せか?

    • ペルソナは健康だろうか?健康ではないなら、どのような問題を持ち、生活にどのような影響を与えているのだろうか?
    • どのような食生活を送っているだろうか?食事制限をしているのか?
    • 定期的に運動しているだろうか?しているなら、どのような運動を、どこで実施しているのか?

    5. 何がペルソナを動かすのか?

    • ペルソナはどんな考え方を持っているのか?
    • ペルソナは、政治、宗教、その他の大きな問題に関して、どんな信念を持っているのか?
    • ペルソナはどんな願望を持っているのか?何がイライラさせるのか?
    • 人生における目標は何か?
    • 人生において、家族はどのような役割を持っているのか?

    6. ペルソナにとって重要なのは誰か?インフルエンサーは誰か?なぜか?

    • ペルソナの生活において、役割を持つ人物の中で、誰が重要なのか?なぜ重要なのか?伴侶、子供、親、友達、上司、同僚、そして、ソーシャルメディアの友達について考えてもらいたい。
    • インフルエンサーは、購入の意思決定に関わっているのか?最終的に意思を決定するのは誰か?

    7. ペルソナは、過去にどんなタイプの製品を購入しているのか?

    • どのようなタイプの製品を購入しているのか?誰から購入しているのか?大体、月々、または、一年でどれぐらい買っているのか?
    • 見せびらかすため、あるいは、長期的な価値を考慮して、品物を購入しているのか?

    8. ペルソナはどのメディアを利用しているのか?

    • 定期的にどんな情報を求めているのか?
    • どのようなメディアチャンネルを使っているのか(テレビ、ラジオ、雑誌、新聞、インターネット)?
    • 購入する前、購入中、購入した後、どんな情報を求めているのか?

    9. ペルソナはどのソーシャルネットワークに参加しているのか?

    • ペルソナは、ソーシャルメディアで、発言しないタイプか?コメントを残すタイプか?あるいはコンテンツを積極的に投稿するタイプか?ソーシャルメディアのペルソナに関する詳細は、この記事を参考にしてもらいたい。
    • ペルソナは、1日、または、1週間で、どれぐらいの時間をソーシャルメディアで過ごしているのか?
    • 過去の購入は、ソーシャルメディアの影響を受けていたか?ペルソナは、買った商品をソーシャルメディアでシェアしているか?

    10. ペルソナはどのデバイスを使っているのか?

    • ペルソナはスマートフォンを使っているか?仕事用とプライベート用のスマートフォンを別々に所有しているか?
    • 定期的に、どのアプリ/機能を利用しているのか?
    • 他にどのデバイスを使っているか?コンピュータ(PC)、タブレット、ゲーム機器、Eリーダーを利用しているか?
    • 車内ではどんなデバイスを使っているのか(車を持っている場合)?

    マーケティングペルソナは架空のキャラクターであり、ターゲットの市場の明確な人物の特徴を表現し、伝える役割を持ち、量的、そして、質的な情報に基づく。

    ターゲットの層と製品が一致していたとしても、マーケッターの優先事項と顧客の優先事項は同じではない点を理解する必要がある。

    他にどのような問いを加えればよいだろうか?


    この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Persona Definition: 10 Essential Marketing Persona Attributes」を翻訳した内容です。

    具体的な質問項目が豊富にあり、ペルソナを考えるヒントになる記事だったのではないでしょうか。デモグラフィック的な属性だけでなく、サイコグラフィックに関しても深く考えることが特にコンバージョンを考える上では大事そうですね。コンバージョン改善に悩んでいる方は、様々な施策を行う前に、改めてペルソナについて考え直してみると新たな知見が得られるかもしれません。 — SEO Japan

    コンバージョン最適化の予算を上司に承認してもらう方法

    今週はコンバージョン祭ウィーク、ということで、LPO関連の記事を多目に配信していきます。A/Bテストを始め、コンバージョン改善への注目度が集まりつつある日本のウェブマーケティング業界ですが、そのために特別な予算を割いて取り組んでいる企業はまだまだ数少ないのが実情ではないでしょうか。そしてそんな状況で常に課題となるのが、上司や会社にコンバージョン最適化の予算を認めてもらうこと。今回はそんな悩めるウェブマーケッターへのアドバイス記事を。 — SEO Japan

    How To Sell Conversion Rate Optimization To Your Boss

    大きな企業で働いている方が聞いたら「当たり前だ!」と怒られてしまうかもしれないが、コンバージョンの最適化、および、テストに誰もが賛成してくれるわけではない。

    理想としては、データドリブンのアプローチ & コンバージョンの最適化を初日から組織に浸透させたいものだ。

    しかし、現実は甘くはない。

    組織には、エゴ、反対意見、縦割り主義、そして、自分が誤っている可能性がほんの少しでもあると極度に怯えてしまう経営陣が存在する。

    縦割りが浸透している企業– つまり、デザイナーはここに集まれ、マーケッターはここで仕事をしろ、ITはこの物置で働け、等の風習が染みついている企業 — の場合、部門をまたいだコンバージョンチームを結成すると言うアイデアを伝えるだけで、笑われてしまう(もしくは、却下されてしまう)。

    ConversionXL コンバージョンコースの生徒の中にも、この状況に遭遇し、次の疑問を持った方がいた:

    「リサーチ & データドリブンの仮説をテストする試みを承認してもらうには、どうすればいいのだろうか?

    コンバージョン率の最適化(CRO)は、理解するには時間、労力、そして、経験が求められる特殊な分野であることを説得する必要がある。そして、自分達で勝手に決めるのではなく、CROを信頼してもらわなければならない。

    私の会社では、ウェブデザインやUXは、そこら辺の人がGoogleでちょっと検索を行えばマスターすることが出来ると考える人達がゴロゴロいるが、コンバージョン率の最適化に対しても、全く同じ考えを持っている気がする。」

    最適化を実施している会社を探す

    これは今まで遭遇したことがない大きな問題であったため、私はTwitterで質問を投げ掛けた:

    CROを社内に浸透させる取り組みに関する記事で、大企業で従業員として最適化を担当するスタッフを探しています。ご存知の方いませんか?

    この情報提供には、以下の基準を設けていた:

    1. 社員が100名以上在籍する
    2. コンバージョンのテストを頻繁に行っている
    3. 以前、結果を出し、取り組みを拡大する計画を持っている

    反響は大きかったものの、時間を割いて、コンバージョンのテストを始める試みを理解する上で支援してくれた会社はたった2社であった。

    航空会社にCROを浸透させた経緯

    Adria Airways

    同じような経験をしたことがある方もいるのではないだろうか?

    マーケティング部門は、Eコマースを「担当」していたが、Eコマースの売り上げは芳しくなかった。

    マーケティング部門は、自分達のやり方でEコマースを運営しようとしている。ITは聞く耳を持たず、対立は深まるばかりであり、何も対策が行われずに時間ばかりが過ぎていった。

    045ff13これは、アドリア航空で、現在、IT & マーケティングディレクターを務めるイズトク・フランコが、社内で「コンバージョン率の最適化」のアイデアが浮かぶ前に直面していた状況であった。

    アドリア航空のEコマースのコンバージョン率を改善する方法を見つけ出すため、イズトク・フランコは検索を行い、最終的に私が綴った本「How To Build Websites That Sell: The Scientific Approach To Websites」を発見した。

    フランコは、この本、そして、CROの概念をすぐに気に入った。具体的で、計測可能で、結果をベースにしているためだ。

    当時、アドリア航空は、単純な公式でEコマースをまとめていた:

    ビジター *コンバージョン率 *平均の発注規模 = 収益

    当初、社内のスタッフの反応を尋ねたところ、フランコは次の画像を送ってくれた:

    Dilbert

    「広告キャンペーンは大成功だったよ」
    「大成功って、具体的に言うと何?売り上げはどれだけ増えたの?」
    「計測してないよ」
    「でも、今回のキャンペーンは大きな話題になったよ。翌日Eメールが大量に届いたんだ。」
    「何本届いたんだい?」
    「6本だよ。でも、トピックは1つだったんだよ。6本で十分多いうちに入るでしょ。」
    「6本のうち従業員から届いたメールは何本だった?」
    「エンジニアを招待したのはどこのどいつだ!」
    「あなたと同じ意見だと思ったんだけどね」

    CEOを説得

    意外にも、CEOはすんなりと納得してくれた。

    イズトク・フランコ曰く、「コンバージョン率の改善はセールスを増やすことを確約した。まず、簡単に得られる利益を与え、テスト中毒になるほど分析をプッシュした」ようだ。

    私達はCROが単なる流行りの業界用語ではなく、Eコマースビジネスを運営する手段の一つだと説明した。その後は、雪ダルマ式に展開していった。CEOは、初期の結果、そして、「数字に基づく」構造化されたアプローチに満足し、後押ししてくれた。

    幾つか利益を実際に出すことで、インハウスのCROがまぐれ当たりではないことを証明したフランコは、「セールス & コンバージョンを改善する」と言うモットーを掲げ、IT、Eコマース & マーケティングを単一の組織にまとめた。

    EコマースをマーケティングとITの焦点として議題に上げることで、組織の焦点を再び明確に示し、一つの目標に統一することで、前途有望な成長(倍増)がもたらされた、とフランコは語っていた。

    効果のあった取り組み: 有望な結果を見せた

    イズトク・フランコは、CROが組織全体で時間をかけて取り組む価値があることを経営陣に納得してもらうために、小さな利益を探し求めた。また、既得権益を守るための意固地な討論を行うのではなく、実際のデータを用いて、考えを裏付けていった。

    Avvoがコンバージョン率の最適化を導入した経緯

    Avvo.com

    Avvo – 法律分野のディレクトリ、無料の法律アドバイス、弁護士によるQ&Aプラットフォーム – は、製品/マーケットを適合させて、良質な製品を作り、自然に成長していく段階からステップアップしようとしていた。そこで、CROに力を入れるようになった。

    2abe228Avvoのセンディ・ウィジャヤは、ページのタイプによって、広告クリックのコンバージョンに違いがある点に気づき、CROを提案した。

    例えば、一部のディレクトリページは、アドバイスのページよりも、広告のコンバージョンが高かった。

     

     

    Real Estate Lawyers量的なデータによって、この事実が裏付けられただけでなく、質的な根拠によっても説明することが出来た。

    法律のアドバイスを求める顧客は、通常、情報を検索し、一方、特定の地域や分野で弁護士を検索する顧客は、取引の検索を行う可能性が高い。

    CEOを説得

    Avvoは、スタートアップの段階であり、あらゆる手段を用いてトラフィックを増やすことに力を入れていた。しかし、闇雲にトラフィックを増やそうとした結果、実際には、最適化を通じて実現することが可能であったコンバージョンを失ってしまっていた。

    関係者全員を味方につける際に大活躍したのは、ページのタイプごとに絞り込んだ既存のコンバージョンのデータであった。

    実際にコンバージョン率を目にすることで、デザイン、コンテンツ、そして、最適化への投資のROIを推測することが可能になった。

    Landing Pages

     

    CROは完全に浸透したため、Avvoは、もっとコンバートさせることが出来ると考えていたランディングページの最適化に取り掛かるようになった。

    効果のあった取り組み: ROIに賢く対処した

    Avvoは、割と正攻法なやり方で、コンバージョンのテストを採用した。既存のデータを使って、同社は次の分析を行った:

    • 現状
    • 理想
    • 理想に辿り着くための計画
    • 関係者
    • コスト
    • 目標達成時のROI

    また、Avvoが、コンバージョンだけではなく、ユーザー体験全体を重視していた点も注目に値する。

    複数の部署からスタッフに参加させることで、「正解」が存在しないものの、誰もが成功の当事者意識を持つようになり、Avvoの強さを増す上で貢献した。その結果、適切だと思える場合、仮説をテストするアプローチが浸透していった。

    photo「個人的には、コンバージョン率の最適化は、有益なスキルであり、企業は採用するべきだと思う。CROを支援してもらうことで、プロジェクトマネージャーは、ディレクトリページに用いた反復的な手法を、ビジターを魅了し、トラフィックをコンバートさせることを意図した新しいタイプのページに適用することが可能になった。」– シャオハン・ザン SEO/CRO @ Avvo

    エキスパートの意見

    CROに対する支持を社内で得る点に関して、エージェンシー、とりわけ、もともと社内で経験を積んだことがある人物の意見を聞きたくなった。

    アンジー・ショットミュラー — Three Deep Marketingの見解

    Angie Schottmuller

    「私はITアプリケーションディベロッパーとしてキャリアを始め、その後、オンラインマーケッターに転身した。この2つの職種を経験した結果、コミュニケーションにおけるギャップを認識し、マーケティング部門と技術部門に理解してもらうため、そして、効果的に利用するために、情報をリクエストし、提示する方法を個別に指導することが出来るようになった。

    経験上、インハウスのCROは、複数のサイトを運営するオンラインマーケティング部門、あるいは、Eコマース部門から提案されることが多い。また、分析チーム、または、計測チームを持つ会社が、テスト/最適化のストラテジスト、または、ディレクターの役割を導入するケースも増えてきている。

    リサーチ & データドリブンの仮説をテストする取り組みを支持してもらうには

    主要なスペース、ページのレイアウト、コピー、画像を巡る争いは絶えず行われており、複数の部門で構成されたチームのパフォーマンスとメンバー間の関係に負の影響を与えてしまうことが多い。

    CROのコンセプトを導入するには、とりあえずテストすることを提唱して、主観性を除去するアプローチが最も効果が高い。

    大半の従業員は、このアプローチを支持し、データを使って判断を下す方針に魅力を感じる。テストを行い、注目に値する結果が出ると、経営陣はすぐに興味を示し、さらにテストを要求する声が必ず上がるようになる。テストの対象は広範にわたるため、次のステップに賢くアプローチする必要がある。

    Image-43

    画像ソース

    次の2つの原則が当てはまることに私は気づいた:

    1. 最適化テストの主な目標が、学ぶことになるように調整する。
    2. 改善における最高の機会を与えてくれる可能性がある学習計画を戦略的に立案する。

    私はこの取り組みを実施する全ての方法を完全に伝えている。厳密に言うと、自分達だけで情報を使って、計画を立てることは不可能ではない。しかし、吸収するべき新しい展開は多く、また、あまりのデータの多さに困惑してしまうこともある。自分達だけで試みるよりも、私に尋ねた方が無難なケースもある。

    CROの未経験者は、ヒートマップに感心することが多い。しかし、ヒートマップは複雑であり、理解するのは、X線を読むのと同じぐらい難しい。また、視覚要素を見て、色や細部に興味をそそられる人もいるが、その意味を全く理解していない。heatmap-16

    知識と見解を分かち合うことで、CROが非常に専門的なスキルである点を分かってもらえるようにしている。CROのエキスパートは、事実上、マーケティングサイエンスのエキスパートだと言えるだろう。

    Peep Laja

    Peep Laja

    ピープ・ラジャがMarkitektのクライアントの仕事を通して得た教訓

    まずは、テストを知らないだけなのか、あるいは、テストに対して反対しているのか特定する必要がある。

    最適化に苦戦している企業は、2つのタイプのいずれかの問題を抱えている — それが、無知と反対だ。そのため、まずは、どちらの問題に対処するべきなのか特定しなければならない。特定後、正しいアプローチを選択することが出来るようになる。

    無知の方が、対策が取りやすい。つまり、CEOをはじめとする経営陣は、最適化に反対しているのではなく、最適化に関する知識がない、もしくは、誤った考えを持っているケースである。

    大きな銀行をクライアントに抱える最適化のエキスパートに聞いた話だが、この銀行のCEOは「テスト文化」ではなく、「最適化文化」を浸透させたいと主張していたようだ。

    どんな違いがあるのだろうか?CEO曰く、何でもテストするのではなく、最適化を通して、サイトを改善するアプローチが適切だそうだ。これは、無知の典型的な例である。悪気はないのだが、何も分かっていない。

    無知が問題なら、教育が解決策となる。 <- ツイートで拡散しよう

    このケースでは、CEO、または、マーケティングの責任者を賢い人物(彼らが効く耳を持つ人物 — 部下ではなく、社外のコンサルタントが該当することが多い)、鋭い見解が綴られた本、あるいは、質の高いカンファレンスに接してもらう必要がある。適切な方向に無理やり動かしてでも、最適化を理解するチャンスを与えるべきだ。

    格言にもあるように、誰が功績を認められるのか気にしなければ、多くの偉業を成し遂げることが出来るのである。

    データと感情面での手腕を組み合わせて反対に対処する

    テストに反対する姿勢が問題なら、苦労する。これは難問である。考え方を変えるのは容易ではない。感情的な理由やエゴが絡んでくることが多い。不可能ではなくても、感情的な考え方を変化させるのは至難の技である。

    重役から支持を得るためのアドバイスを幾つか提供する:

    • うまくいくことを証明する証拠を見せる。セールスが漏れている最大の穴を見つけ、穴を埋める努力をするべきだ。その際、テストする(理想 — しかし、テストツールを購入する予算が与えられない可能性がある。ただし、Google アナリティクスのウェブテストは無料で利用可能)、もしくは、穴を閉じてくれる可能性がある取り組みを実施することになる。うまくいったら(そして、仮説に対して自信が持てるように多くのデータを集める必要がある)、分かったことを、考案した解決策を、そして、有望な結果を上司に伝えよう。改善されたコンバージョン率ではなく、常に収益が増加した額を示してもらいたい
    • ケーススタディを紹介する。 データを持っていない場合は、コンバージョンの最適化を実施して素晴らしい成果を上げた同様の会社のケーススタディを紹介すると良い。ただし、非現実的な期待をさせて、求めた結果が得られない場合、コンバージョンの取り組みの閉鎖を命じられる可能性があるので、十分に注意してもらいたい。
    • 競合者がCROを実施している点を伝える。経営陣は、競合者に懸念を持っている。競合者がCROを実施している点を証明することが出来れば — Optimizelyのコードがウェブサイトに埋め込まれている、もしくは、プレスリリースでCROが話題に上がっている等 — 大いに役立つ。置き去りにはされたくないはずだ。「競合者は、顧客獲得コストを下げ、コンバージョンを改善しています。このままでは負けてしまいます」と言うセリフは、抜群の効果を発揮する。
    • いつでも正しい判断をする上司を知っているなら、その仮説をテストし、結果を公表する。何がうまくいくのか必ず言い当てる上司がいるなら、上司のアイデアを基にした対策を立て、テストを行い、現在のアイデアと比較しよう。適切にテストを行い、上司の仮説が3-5回連続で外れたら、データで裏付けた仮説の実施を認めるようになるだろう。その際は、堅実な仮説を立てる必要がある。「だから言っただろ」と言うセリフは聞きたくないはずだ。テストすることに同意してもらえない場合は、隠れてテストを実施しよう。その後、上司の意見を採用した結果と証拠を基に確立した仮説の結果を比較すると良い。

    駄目な時もある

    「社内をブラブラ歩き回って会社を経営する」タイプのCEOもいる。CEOが、最適化に関するミーティングに飛び入り参加し、自分の意見をごり押しする。このタイプのCEOは、自尊心が強く、何が最適なのか常に分かっている(と思っている)。反対すると、解雇につながる、または、聞き流されてしまうだろう。残念ながら、このタイプの上司を持つと、仕事が全く捗らない。 とりわけ、CEOが設立者の場合、会社を去る可能性がないため、大いに苦労する。

    このようなケースは珍しくはない。

    あるクライアント(年間の売上が3000万ドルのソフトウェア会社)のケースを紹介する。この会社のホームページの直帰率は、とにかくひどかった(85%前後)。そのため、サイトを分析し、(ブランドのガイドラインを参考にして)デザインを変更したところ、あらゆる基準において、現行のホームページを30-40%上回った。大成功だ。

    しかし、その頃、この会社は非公開株式会社に買収され、新たなCEOが就任した。このCEOは、新しいホームページのデザインを気に入らなかった。その後、社内のデザイナーに新たにホームページをデザインさせた(会社のガイドラインは全く無視したデザインであった)。そして、私達はいつの間にか解雇されていた。

    続いて、年間の売り上げが2億ドルに達する洋服販売サイトのケースを紹介する。この会社を作ったのはCEOであった。ホームページには画像スライダーが掲載されていた。データを見る限り、明らかにこのアイテムは効果を上げていなかった。しかし、CEOの妻がスライダーを気に入っていた。夫婦間の争いを恐れているため、CEOは、スライダーの削除には動かない。つまり、何をしたところで、CEOを動かすことは出来ない。以上。

    どうしても分かってもらえない時はどうすればいいのだろうか?

    馬鹿を相手にしていると、人生はあっと言う間に終わってしまう。そのスキルを評価しているところで仕事をするべきだ。

    結論 — 最初はデータから & 少しづつ

    まずは、持っているデータを活用し、従業員がテストに関心を持つように、小さな利益を証明する取り組みを行う点に関しては、意見はほぼ一致していたようだ。小規模なテストを実施し、小さな利益を証明することが出来るなら、社内のCROにさらに投資してもらえるようになる。

    最後に読者の方々に問いたい。社内でCROを支持してもらう際に、どんな困難に直面したことがあるだろうか?

    実際に、コンバージョンテストを実施することに同意してもらった経験があるなら、各種の部門をまたいで支持を得る上で、どんな取り組みが役に立ったのか教えてもらいたい。


    この記事は、How To Sell Conversion Rate Optimization To Your Boss」を翻訳した内容です。

    事例が豊富で中々のお役立ち記事でしたね。基本的にはデータで攻めるべきと思いますし、SEOなどに比べてもはるかに論理的に説明しやすいはずなのですが、これまで中々コンバージョン改善が導入されてこなかった背景を見ても、データだけで納得はしても予算承認してもらえるかまでは何とも言えない点があるのも悩ましいですけどね。。。その意味では、日本であれば今後は「コンバージョン改善のイベントで3日で400人以上も人が集まったそうです。今ちゃんと始めないと乗り遅れます!」と煽っていただくのも良いかもしれません・・・? — SEO Japan

    マーケティングの未来を考える

    今週、LPOやコンバージョン改善記事を連投する予定ですが、あくまでマーケティングプロセスの一環ということで、あえて最初により大きな枠で考えてみたいとも思います。米国トップマーケッターの一人がマーケティングについて語った記事、理想論ながら常に念頭においておきたいメッセージが含まれています。翻訳記事につき、読みにくさはご了承ください>< — SEO Japan

    Why The Future Of Marketing Is Less About Social Than You Think - Brass Tack Thinking

    ここ数年間、マーケティングの未来について、私は多くの時間を割いて、議論を重ねてきた。

    昨日、inbound.orgで短時間の「何でも聞いて」チャットを開催した。この質疑応答セッションでは、多くの質問が、「どのツールを使えばいいのか?」、「どの戦略が確実に有効か?」、「製品を利用してもらうために、関心を持ってもらうにはどうすればいいのか?」等、ソーシャルメディアに関するものであった。

    私はこのような質問に丁寧に答えた(順番に、「事業の目標を達成する上でプラスに働くものなら何でも良い」、「そんなものは存在しない」、「参加してもらう」)。

    しかし、マーケティングの未来の核心は、皆さんが思っているほど、華やかなものではないかもしれない。

    ソーシャルは、7、8年前に、この業界に貢献者の有望株として颯爽と登場した。それ以来、私達は、どのチャンネルの効果が最も高いのか?Facebookでページを作るべきかどうか?どうすれば「優れたコンテンツ」を作ることが出来るのか?を(まるで、そうしろとでも言われているかのように)解明しようとして、空回りを続けている。

    しかし、現代のビジネスにおけるマーケティングの本当の役割に比べれば、このような疑問は、さほど重要ではない。

    現代の優秀なマーケッターは、時間を割いて、ビジネス全体でまとまり、そして、結束を作り出し、会社の目標と一致する顧客体験を生み出している。

    シンプルだが、実現するのは容易ではない。

    ソーシャルのテクノロジー、そして、その力は、変化のきっかけであり、問題の解決策ではないことを肝に銘じておく必要がある。ソーシャルの力は、ビジネスとしての弱点、つまり、嘘っぽいブランド、そして、顧客のブランドに対する期待の間のずれを浮き彫りにする。また、抑圧された、プロセス主体の情報の流れが、会社の従業員同士、そして、会社と顧客とのコミュニケーションを改善する試みを邪魔している。

    ソーシャル関連の取り組みは、全体的なソリューションの一部にはなり得るものの、「答え」ではない。本当の答えは、遥かに範囲が広く、複雑である。

    ビッグデータが、救済策だと言う考えに執着し、時間と労力を誤った分析データを追う試みに費やすことなく、データを理解しなければならない。

    一貫した顧客体験を形成し、会社の取り組みに対して発言する権利を与えつつ、この試みを、必ずしも全体像が明らかになっているとは限らない事業戦略とマッチさせ、ビジネスにとって適切な顧客に狙いを定める必要がある。

    マーケッターは、内部のコミュニティ、そして、コミュニケーションを解き放ち、とりわけ効率に影響を与える産業時代の足枷を振り払うべきである。代わりに、会社をモジュール化し、社員を解放して、共同、イノベーション、迅速な意思決定、そして、変わり続ける市場に合わせた行動を可能にしなければならない。。

    この全てを求める文化を社内で導き、ドアを開いた状態で、アイデアの循環と変化を受け入れながら、リスク管理とオープンなイノベーションの間の溝を橋渡しする役目を担っているのがマーケッターである。

    コンテンツがノイズと化し、ソーシャルネットワークが浸透し、会話が分割されたこの世界では、のマーケティングのアドバンテージは、「人」への対応、そして、圧倒的な顧客体験を作り出す取り組みへの本気度に左右される。

    もっと話を続けることも出来るが、要は…

    マーケティングの未来は、ネイティブ広告の効果を高めることではなく、もっと広い視野で考える必要があるのだ。

    マーケッターは、変化をもたらす主体として、最も有能で、最も良い位置につけていると言える。

    (ちなみに、今年の秋にボストンで開催されるMarketingProfs B2B フォーラムで、このトピックを取り上げるので、是非、会場に足を運んでもらいたい。さらに詳しく議論するつもりだ)。

    私達は、組織内で、連動し、力を合わせる方法を忘れてしまった社内の分野を接合する役目を果たす。ストーリーを巧みに形に変え、今まで以上に効率良く伝えるスキルをマーケッターは持ち合わせている。さらに、今までは不可能であった仕組みで、大事な関係者(顧客と従業員)との会話や議論のきっかけを作ることも出来る。

    そこで、まずは、今週、Twitterに何を投稿するべきか少し時間を割いて、考えてみよう。

    その作業が終わったら、今度は、現代のデジタル世界を代表する先進的な、アジャイルな会社の価値を提示するビジネス、チーム、あるいは、プロジェクトをどのように形成すればいいのか真剣に検討しよう。

    ROIを改善したいなら、まずは、そこから始めるべきだ。


    この記事は、brass tack THINKINGに掲載された「Why The Future of Marketing Is Less About Social Than You Think」を翻訳した内容です。

    もちろん全ての米国企業がマーケティングが企業活動全体で重要視し、マーケッターの考えを理解し実践していこうと思っているわけではないと思いますが、比率としては日本よりは高いのですかね。日本でも、定期的に特定のマーケティング手法がブームになりますが、話題になっているのはその界隈のみで、ビジネス全体で見ると誰も気にしてない、、、なんてことは良くあるような気はします。だからダメ、というわけではないでしょうが、今日の複雑な時代、これからの企業の成功にマーケティング的要素は広告宣伝のみならず、商品開発から営業まで必須と思いますし、マーケッター自身も、例え一塊のウェブマーケッターであっても、志は大きく視点は高く持って日々努力していきたいものです。 — SEO Japan

    Googleが進化すると、検索経由のアクセスが激減する?

    Googleのデータ構造化活用が進んでいますが、その結果、Googleが検索結果ページに取得したデータを積極的に表示し、その結果、検索結果ページから外部URLリソースへの誘導が減るのでは、という懸念が広がっているようです。それに対するSEOの専門家の見解を紹介する記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

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    最近、Googleは、Structured Snippets(構造化スニペット)を導入したと発表した。構造化スニペットとは、関連するデータを直接検索結果に表示する取り組みである。

    Googleによると、表示されるコンテンツは、ナレッジグラフ、そして、その他のデータソースから抽出されるようだ。

    Search Engine Landのニュース編集者、バリー・シュワルツは、記事「Googleの構造化スニペットが見つかる場所」の中で、Googleが、ウェブサイトのコンテンツを直接検索結果に表示する姿勢を強化することで、サイトのビジターが減ると懸念していた。

    Googleが、検索結果の表示に関する決断を下した後では、何を言っても後の祭りだが、構造化スニペット、そして、Googleが所有権を持たないウェブサイトのコンテンツを引き続き抽出する行為に関して、5名のSEOのエキスパートに意見を聞くことにした。

    それでは、一流のエキスパートによる見解を、早速、紹介していこう:

    構造化スニペットに対するSEO業界のリアクション

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    アン・スマーティー

    構造化スニペットに対して、懸念を持っていますか?

    スマーティー: 今のところ、懸念を持つような状況には遭遇していません。

    経験上、構造化スニペットの情報は、十分とは言えず、サイト内部にもっと情報があることをユーザーに伝える効果があります。構造化スニペットは、リスティングを目立たせ、好奇心を刺激するように思えます。

    そのため、私は心配していません。

    Googleによる、ウェブページから答えを抽出し、直接検索結果に表示する継続的な取り組みに対して、どの程度懸念を持っていますか?

    Googleが、検索エンジンではなく、パブリッシャーのような役割を果たそうとしている点に関しては、懸念を抱いています。しかし、今回の件に関しては、情報を把握する試みをウェブマスターに押し付けるのではなく、自力で解決しているため、満足しています。

    今回に関しては、Googleは「このコードを使いなさい。時間を割いてウェブページをコーディングをやり直せば良いことが起きるかもしれません。数年後にこの実験を中止する可能性はありますが…」と言っているわけではないのです。

    今回、Googleは、既存のコードと情報を活用しているだけであり、今後の展開を楽しみにしています。

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    エリック・エンゲ

    Googleの構造化スニペットに関する意見を聞かせて下さい。

    エリック・エンゲ: Googleのこのタイプのスニペットには、大勢の人達が懸念を持つようになると思います。当然です。それは致し方ないでしょう。

    以下のSupermanの例を見れば分かるように、データはimore.comのウェブサイトから抽出され、SERPに表示されています。

    Eric Enge structured snippets image

    ここで2つの興味深い疑問が浮かびます:

    1. Googleが表示する情報はパブリックドメインに該当するのか?

    私は法律の専門家ではありませんが、妥当な情報だと思えるパブリックドメインの情報なら自由に利用することが出来ると確信しています。著作権の対象にならないからです。

    例えば、オリンピアはワシントン州の州都です。この情報を個人のウェブサイトから学んだとしても、関連しているなら、利用することが出来ます。つまり、パブリックドメインの情報を基にパブリッシングのビジネスを構築するのは得策とは言えません。

    2. 米著作権局が定義するフェアユースに該当するのか?

    該当するなら問題はありません。フェアユース(公正利用)の概念は複雑であり、許容範囲は曖昧です。第三者のサイトから得るコンテンツの量が鍵を握ると思います。

    別のサイトを引用する人達、あるいは、第三者の著作権保護された作品のフェアユースの利用を試みる人達の間では、ソースを明らかにする行為は常識です。しかし、アメリカの著作権局は、「著作権のある作品のソースを示す行為は、許可を得る行為の代わりにはならない」と指摘しており、これだけでは十分ではない可能性があります。

    フェアユースの議論は、米国に限られ、法律は国によって異なる点を忘れるべきではありません。Googleは、この件に関して、いずれ説明を求められるでしょう。

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    シャリ・サロー

    構造化スニペットに関して、懸念を持っていますか?

    シャリ・サロー: はい。しかし、大勢のSEOのエキスパートとは異なる懸念を持っていると思います。

    Googleの経営陣が、簡単なクエリに対して答えを与えて、UXを良くしたいと望む理由は理解しています。

    私の懸念は、Googleがウェブサイトからトラフィックを「盗む」ことではありません。むしろ、Googleが推奨する方法で、多くのサイトが、単純な情報を知るためのクエリに対する答えをフォーマット化したため、Googleが誤って答えを提供してしまうことの方が怖いのです。

    どのようにコーディングしようが、どのような形式を用いようが、質の低いコンテンツは、質の低いコンテンツです。

    例えば、WikipediaのSEOの定義をチェックして下さい。この定義には私は納得できません。構造化スニペットによって、この定義は受け入れられてしまうのでしょうか?その可能性はあります。

    それが私の懸念です。提供する情報が事実に基づいている点を証明するために、Google、あるいは、他のサービスの好むフォーマットに合わせなければいけない状況は好ましくありません。

    Googleは、どのようにこの問題を解決すると思いますか?

    シャリ・サロー: 適切な引用に関して積極的に関与するなら、ナレッジグラフに対する引用が、100%疑う余地がない点をGoogleは裏付ける必要があります。つまり、何もかも明らかにしなければならないのです。

    Googleが、ウェブページから答えを抽出し、直接、検索結果に表示するアプローチを強化している点に関して、どの程度懸念を持っていますか?

    シャリ・サロー: 検索結果のリスティングのために、コンテンツを取り出す行為ですか?正直に言うと、Googleが登場する前から、検索エンジンは、ウェブページから一部を抽出してきました。.

    価値の判断は、厄介な問題です。現在、Googleの言うことは何でも真に受ける状態になっています。Googleが上位に格付けした文書は、「正しい」答え、もしくは、「最善」の答えだと心から信じているのです。

    私達の社会では、検索結果を批判的に評価する方法も、クエリを形成する方法も教えていません。

    私はテクノロジーに偏ったデザインは好きではありません。Googleはこの傾向を強めており、私が懸念を抱いているのは、まさにこの点です。

    この問題に関して、何か特別なことをしていますか?

    シャリ・サロー: 当然です。現在、Googleでテストを行っています。そのうち結果を発表する予定です。

    AJ Kohn headshot

    AJ コーン

    Googleが検索結果にコンテンツを直接する方針を推進している件を問題視していますか?

    AJ コーン: Googleの構造化スニペットに関しても、Googleがウェブページから答えを取り出し、検索結果に表示する取り組みに関しても、特に心配していません。

    「ザック・エフロン 年齢」、「アルフ 声優」等の問いに対する答えを提供する取り組みに収益を依存してきたのなら、今まで運が良過ぎたのです。

    このようなクエリの裏側にある隠れた意図を理解し、答えに関する豊かなUXを提供することが出来るかどうかが、勝者と敗者を分けるでしょう。

    Derek Edmond headshot

    デレク・エドモンド

    ウェブページから答えを抽出し、直接検索結果に表示する取り組みをGoogleが推進している点に関して、懸念を持っていますか?

    デレク・エドモンド: 広告収益を引き続き得るために、ユーザーをGoogleに留める必要がある事実に関しては、理解しています。また、大方、構造化スニペットを表示するサイトにメリットを与えるように情報を提示しているような気がします。

    私達に出来ることはほとんどないため、特に懸念は持っていません。

    ウェブサイトのパブリッシャーには、お馴染みのことですが、結局、私達ユーザーは力不足なのです。Googleの要求に応えざるを得ないのです。今回の件からも分かるように、オンラインビジネスを運営しているなら、自分でオーディエンスとネットワークを構築することが、何よりも重要だと言えるでしょう。

    Googleは、営利団体であり、時代の最前線を進み、利益を得るためには、ルールの範囲内でなら、何をしても許されるのです。

    とは言いましたが、Googleの成功は、文字通り、第三者のソースから情報をキュレートする能力にかかっています。Googleの取り組み、そして、(参照情報、そして、リンクに対する一連の基準に関して)第三者に強制する取り組みとの間には、笑ってしまうほど、皮肉としか言えない矛盾があります。

    この新しい方針により、仕事のアプローチを変更、もしくは、修正しましたか?

    デレク・エドモンド: いいえ、全く変えていません。

    個人的な意見ですが、検索エンジンの結果で上位にランクインすることで得られる見返りは、Googleが、情報に基づいて構造化スニペットを表示したために少量のトラフィックを失うリスクよりも重要だと思います。

    そもそも、Googleが、私達(もしくはクライアント)の情報に基づいて、構造化スニペットを表示するなら、それは信頼、そして、ブランド構築、そして、マーケティング戦略を認証した証だと考えています。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Reaction: What SEOs Think About Facts & Answers Showing In Google Search Results」を翻訳した内容です。

    色々な意見はあるようですが、この傾向が進んでいけば、多少のトラフィックは減るでしょうね。そもそもバーティカルサイトなどは既にGoogleのユニバーサル化で、相当トラフィックを落としているわけですし。極端な話、将来的にはGoogleが勝手にウェブページの情報を集約して全てGoogle Glassやスマホの音声上で、大半の情報収集は解決してしまう、なんてことも十分ありえるわけですし。ソーシャルメディアやアプリの普及で、ウェブサイトやウェブページの意味や意義が問われている今日ですが、10年後、というか、5年後でも相当変わっていそうですし、ウェブ集客の概念自体が全く違うものになっているかもしれません。

    記事にあった「ザック・エフロン 年齢」、「アルフ 声優」のSEOが運が良すぎた、というコメントには笑ってしまいましたが、Google自身がキーワードを意識したSEOを推奨していませんし、ロングテールのワードにニッチに対応するSEO自体が既に終焉を向いつつあります。SEOのみでトラフィックを意図的に増やすことは以前と比べ格段に難しくなってきているのは事実ですし、SEOを意識しつつコンテンツマーケティングなりソーシャルなりに他面的に取り組むのが重要になっていくのでしょう。SEO一本で勝負してきた専門家には辛いところもあるかもしれませんが、、、それがウェブの進化でありそこで働く者の宿命でしょうか。 — SEO Japan