ランディングページ最適化/LPOを理解する11ステップ

いよいよ今週末、コンバージョン祭が開催される、とのことで、今週はコンバージョン最適化に関する記事を多く発信していきたいと思います。まず最初はコンバージョン最適化に関するベストブログの1つといってもいい、ConversionXLからランディングページ最適化の基本を説く記事を。リソース記事なのですが、記事自体にも有益な内容が多く含まれているのが軽く一読を是非。 — SEO Japan

The Landing Page Optimization Guide You Wish You’ve Always Had

今回の投稿では、ランディングページの最適化に応用することが可能な、当サイト — ConversionXL — そして、その他の優れたサイトで見つけたリソースをまとめて紹介する。

最初のクリックから、最後のコンバージョンに至るまで、ランディングページでのビジターの体験をシミュレーションするアイテムをかき集めた。

このガイドを有効的に活用するため、各リソースを、一度にランディングページのUXの一つの領域に絞って、利用することを薦める。このガイドは、次に何をテストするべきか迷っている際に、絶対に役に立つ。

まずは、このページをブックマークして、新たにランディングページを作る際に参考にしてもらいたい。

ステップ 0 — ターゲットのマーケットを正確に理解せよ

 

Customer Survey

メソッド: マーケットを把握する必要がある。調査 & インタビューを実行して、顧客が抱えている問題を理解しよう。もう一歩踏み込みたいなら、ビジターがアクセスするウェブサイトをリストアップし、ビジターの「典型的」なUXを視覚的にとらえると良い。

次のような問いを用意すると良いだろう:

  • お客様のことを教えてください — 年齢、仕事、役職等。
  • 弊社の製品を何のためにお使いですか?
  • 製品のおかげで、状況はどのように改善されましたか?
  • 代わりの製品を検討されていますか?その理由を教えてください。

注記: スタートアップの場合は、今後獲得するビジターの共感を得られるような顧客獲得の問いを用意するべきである)。

この類の質問は、マーケット内のトレンドを見つけ出し、分析データだけでは得られない情報を掘り起こすことが出来る。これは、ターゲットのマーケットの期待に一致するランディングページのデザインを手掛けるための取り組みであり、コンバートする際の抵抗を軽減する上で大きな役割を果たす。

ランディングページのデザイン & 最適化において、ビジターのこと、そして、ビジターのウェブの利用レベルを理解していない状況は、致命的である。

Ask MetaFilter

例えば、FacebookとMetafilterをたまにチェックする、5人の子供も持つ54歳の母親が「魅力を感じる」ものと、Google Glassを装着し、聞いたこともないようなソーシャルネットワークを頻繁に利用する27歳の若者が魅了されるものとの間には、大きな違いがある。

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ランディングページのデザインは、デザインのテクニックを見せびらかす場所ではない。

ビジターとのつながりを持ち、メリットを出来るだけ早く伝える必要がある。自分ではなく、相手が望む通りにこのつながりを受け入れることが出来れば、ページは改善されていく。

参考になる記事:

ステップ 1 — 実用的な分析を設定せよ

 

メソッド: Google アナリティクスでコンバージョンの目標を設定する。

分析について問われたら、私は決まって次のように答える:

「メトリクス(計測基準、目安)は、実用的な見解を与えてくれる。メトリクスを見て、「それなら、どうすればいいのか?」と問い、答えを得る必要がある。」

「サイト上部のAdwordsのコンバージョン率が圧倒的に高いようだ。「それなら、どうすればいいのか?」– Adwordsの予算を増やせばよい」

このように、単純なコンセプトではあるものの、実際には、多くのサイトが「コンバージョン」分析を難解なプロセスと考え、このステップを飛ばして、収益の獲得に進んでしまう。

その考えは捨てて、分析に取り掛かろう。

実用的な分析データを持っていない状態では、結局、資金を無駄に使い、次に行う取り組みを当てずっぽうで推測するしかなくなる。

時間を割き、分析データを理解する方法を習得し、データを有効に活用してもらいたい。すると、マーケティングの予算を有効に活用することが出来るはずだ。

参考になる記事:

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画像ソース

ステップ 2 — 広告のメッセージをランディングページとマッチさせよ

 

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画像ソース

メソッド: まずは、セールスを増やしたいランディングページの直帰率をチェックしよう。直帰率が非常に高く、コンバージョン率が低いなら、メッセージのマッチングにおいて問題が起きている可能性がある。

クリックスルー率が最も高いページに向かう広告をチェックしてもらいたい。

そのページは、広告と同様のメッセージを提供しているだろうか?ディスプレイ広告の画像は、ランディングページでも掲載されているだろうか?

この2つの問いに「はい」と答えられないなら、ランディングページはもともと失敗する運命にあったと言わざるを得ない。

その理由を説明しよう。

事実として、広告内のメッセージは、ページ上のメッセージに反映されていないことが多い。

広告の画像は、ランディングページの主要な画像と異なることが多い。広告のヘッドラインが、ランディングページのヘッドラインと一致しない場合、広告をクリックした際に期待したページとは違うページが表示された、とビジターは考える。

ビジターは、ランディングページに到着すると、宙に浮いたような感覚を味わう。注目を掴んだヘッドラインはどこに行ってしまったのか?少なくとも、ページの見やすい場所に、ビジターが検索したキーワードを盛り込んでいるだろうか?

この問いに対する答えが「いいえ」なら、コンバージョンの最適化を十分に行っているとは言い難い。

1つのページを作り、複数の漠然とターゲットを絞った広告を放り込むのではなく、一連のキーワードに固執した、徹底的にターゲットを絞った広告を幾つか作る方が効果は高い。予算に余裕があるなら、動的にキーワードを挿入するプラットフォームを試し、ランディングページに自動的にキーワードを挿入するアプローチを検討しよう。

参考になる記事:

ステップ 3 — ランディングページの第一印象を評価せよ

 

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メソッド: ランディングページの主なキーワードを検索し、ラバイルが作成したページをクリックする。

と言っても、目的は、ライバルの取り組み(ライバルも理解していないため)をコピーすることではなく、第一印象を把握するためだ。

事実、イメージを特定するまでにかかる時間は、たった0.013秒であり、ビジターがランディングページに関する意見を頭の中でまとめるまでの時間は、たった0.05秒である。

0.013秒から0.05秒の間に無意識のうちに作る評価は、ページに滞在する間に下す決定の全てに影響を与える。

メッセージを緊密にマッチさせる必要があるのは、この第一印象を良くするためだ。また、ある程度、親しみを感じるようなページをデザインするのも、良い第一印象を持ってもらうためだ。

ユーザーが直感で分かるような配置を心掛けているだろうか?製品の写真の質は、ターゲットのオーディエンスが、ウェブを閲覧する際の基準に達しているだろうか?

脳は、ユーザーが感じるよりも早く情報をインプットするため、ページの要素がたとえ少しであっても「外れている」なら、コンバージョンまでの道は険しいと言わざるを得ない。

だからこそ、闇雲に問いに答えなくて済むように、ステップ 0でウェブサイトのリストを作ったのだ。

参考になる記事:

良い第一印象を残すページの例:

First Impression

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First Impression 2

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First Impression 3

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ステップ 4 — 感情面での共感を得られるデザインを実現せよ

 



メソッド: この記事で紹介されている顧客獲得の手法を用いて、理想的なバイヤーペルソナのプロフィールを作成しよう。

このステップでは、ページのビジターの大半が共感する感情面の誘因を特定するための手掛かりを探す。

この試みは、第一印象と密接に関連しているが、両者を混合しないように注意してもらいたい。

全ての要素を見慣れた場所に配置して、第一印象を与えたら、要素を補強し、ムードを作り出して、ビジターを魅了し、ページの奥深くに引き込む — これが感情面での共感に該当する。

喜び、楽しさ、ショック、怖さ、期待感、近寄り難さ、驚き等の感情は、デザインの目的の一部に過ぎない。

ページのムードを選んでから、色、フォント、写真 & 動画を確認していく必要がある。

要素の間のバランスを取り、ランディングページのムードを支えるにはどうすればいいのか、考えてもらいたい。特定の感情を引き込むために、適当に色とフォントを選べばいいわけではない。青と信頼を機械的に結びつけるべきではなく、また、赤が必ずしも怒りを表すわけでもない。

各要素がどのように連動し、補い合うのかが、ページの総合的なムードを特定する決め手となる。

参考になる記事:

  • ウェブサイトに感情を盛り込むには
  • セールスを増やす上で感情は必要なのか?
  • エモーショナルデザイン: 見慣れた物事が好き(嫌い)な理由
  • マーケティング & ブランディングにおける色の心理学
  • Emotional Resonance1

    画像ソース

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    ステップ 5 — 明確で説得力のあるバリュープロポジションを作れ

     

    メソッド: バリュープロポジション(提案するメリット/価値)に関して、次の問いを投げ掛けてもらいたい —

    1. 誰が顧客に該当するのか直接特定しているか(Stripe = Payments for developers)

    stripe

    2. 製品の機能を明記しているか(Markitekt = We make websites sell

    markitekt

    3. 他社の製品との違いを伝えているか(Meetingburner = Webinars and Screen Sharing Made Awesome — No instillation required)

    Meeting Burner

    4. 最終的なメリットを提示しているか(Airbnb = Find a place to stay)

    AirBnB

    ページが読み込まれ、第一印象が形成されたら、ビジターは、読む価値があるかどうかを無意識のうちに判断する。

    「戻る」ボタンをクリックしなかった場合、視線追跡調査によると、ビジターは、最も重要なヘッドラインを探す(バリュープロポジション)。

    この時点で、ビジターが唯一判断するのは、「このサイトは、私が必要としているものを提供しているかどうか?」、あるいは、「他の場所を探すべきかどうか?」のみである。既に批判はかわしているため、最初の判断が正しかったことを裏付けるだけで良い。

    バリュープロポジションが、上の全ての問いに答え、当該のページが、探していたページであったかどうかをすぐに判断する上で貢献していると、ページの残りにおいても、注目を維持することが出来る確率は高くなる。

    一方、上の問いへの答えを与えられない場合、コンバージョンは遥かに難しくなってしまう。

    参考になる記事:

    直接関係はないものの読んでもらいたい記事: バイラルなローンチ予告ページの要素とは?

    ステップ 6 — メッセージを補う画像を利用せよ

     

    Soundcloud Homepage

    メソッド: ページのムードを補強し、ターゲットのマーケットに直接語り掛ける画像を選択、デザイン、あるいは、手に入れる。

    上のSoundcloudのページを見てもらいたい。このサイトが10代後半/20代前半の、流行に敏感な音楽好き & サウンドマニアを対象としていることがよく分かる。

    Alexaのデータがこの主張を裏付けている。SoundCloudの主なオーディエンスは:

    • 男性
    • 大学で教育を受けている
    • 学校からサイトにアクセスすることが多い

    Soundcloud.com Site Info

    リファラーのサイトとリンクを張るサイトの上位を見ると、SoundCloudsのコアのオーディエンスが、流行に敏感で、トレンドの最先端を行くタイプであることが分かる。

    ターゲットのマーケットを代表する画像をランディングページに用意する努力をしてもらいたい。しかし、それ以上に、コンバージョン後の製品やサービスの感情面での価値をアピールする必要がある。

    画像は、自然な閲覧パターンを「ハック」して、シンプルな構図のルールに従い、次に見るべき場所を導くために用いることが出来る。

    先程のセクションで、ページが読み込まれた際に、ビジターは、メインのヘッドラインを探す習性があると指摘した。この習性は、実際の人物、または、「人間型ロボット」を投じた瞬間に破棄される。

    eyetracking

    画像ソース

    予算があるなら、視覚要素の作成は、プロと共同で行うべきであり、ストック写真の利用は避けた方が無難だ。

    しかし、自分で画像を用意しなければならないなら、あるいは、ストック写真を使わなければならないなら、Practical E-Commerceが提供するこのチュートリアルに従い、このページにリストアップされているストック写真を活用しよう。

    参考になる記事:

    ウェブの閲覧パターンに影響を与える画像のお手本

    37-signals

    画像ソース

    Ua02c

    画像ソース

    Brian Massey

    画像ソース

    ステップ 7 — エクスプレイナー動画を作成するべきかどうか判断せよ

     

    メソッド: 製品やサービスが、動きのないテキストと画像では伝えることが出来ない、独特な魅力を持っているかどうか考えてみよう。

    ストリーミングサービスのSpotifyにとって、オーディオ/視覚要素を盛り込み、バリュープロポジションに肉付けを行うアプローチは、理にかなっていた。

    一方、シニア世代向けのコミュニティサイト、Brookdaleの場合、動画に固執していたら、10万8000ドルの収益を失っていた

    Brookdale-WithVideo

    スタッツを見ると、動画のおかげでビジターが製品を購入する確率は64-85%増すものの、幾つか考えなければならない点がある。

    ターゲットのマーケットは動画を見るのか?

    顧客候補の現時点での環境によっては、動画がコミュニケーションのメソッドとして最適とは言えない可能性がある。

    例えば、静かなオフィスで働いている場合、あるいは、周りで子供が騒いでいる場合、動画の視聴は禁じられる、もしくは、視聴が難しいかもしれない。

    年齢、インターネットの接続環境が劣悪、もしくは、コンピュータのハードウェアの古さも、ビジターが動画を再生するかどうかに影響を与える。

    エクスプレイナー動画は宣伝祭ではない

    次のフレーズを繰り返して読もう。「オンライン動画はテレビのCMとは異なる」。

    テレビのCMは、注目を掴み、チャンネルを変えさせないことを意図している。

    エクスプレイナー動画では、ビジターはそのチャンネルを既に選択している。もっと見たいから「再生」ボタンを押す。そのため、スタイリッシュな動画を作ってもらいたい。宣伝攻めは薦められない。

    動画はビジターの体験をどのように高めるのか?

    ここで、先程の問いに再び注目してもらいたい — テキストと画像には出来ないものの、動画には出来ることとは何か?

    この問いに答えることが出来ないなら、動画の作成に取り掛かるべきではない。

    Dollar Shave Clubのような会社は、「1ドル/月で剃刀の刃を配送する」と言う、つまらない設定に対して、動画を介して、ユーモアを交えてビジターを魅了している。

    一方、Unbounceは、動画でKissMetricsのグロースハッキングを統括するネモ・チューをクローズアップし、エクスプレイナーと動画証言広告を組み合わせている。

    製品のコアの機能を説明する場面で、Unbounceに対するネモ・チューの熱意が存分に伝わってくる。また、Unbounceによって、2-3倍のグロース(成長)を達成したと示唆しており、「グロース」の職務を担当し、月々の料金を支払う価値を証明しなければならない顧客候補にとって、これ以上ないメッセージを送っている。

    理解しにくい製品を販売しているなら、実際に見せる必要があるなら、あるいは、ターゲットのマーケットが「会得」する上でもうひと押しを必要としているなら、動画の提供を検討する価値はあると言える。

    また、動画に関しては、必ずプロに製作を依頼してもらいたい。(興味があるなら)Startup-Videos.comにアクセスすれば、優れたエクスプレイナー動画のクリエイターを見つけることが出来るだろう。

    参考になる記事:

    素晴らしいエクスプレイナー動画の例:

    ステップ 8 — 社会的証明、オーソリティ、推薦の重要性を理解せよ

     

    examples-social-proof1

    メソッド: ソーシャルメディアの情報収集ダッシュボードを作って、ソーシャルウェブ全体でのブランドの言及を追跡しよう。

    続いて、Open Site Explorerを使って、リンクを張っているサイトの中で、オーソリティの高いサイトを探し出す。

    Coming From Unbounce

    ここから、ターゲットのマーケットに最も近い顧客 & オーソリティの高いサイトとターゲットのマーケットに見られているウェブサイトに接触していく。

    この取り組みは非常に重要度が高い。潜在エゴイズムと呼ばれる心理学的な現象が存在する。要するに、人間は、好きな自分自身が反映されている人物、場所、物事に引き寄せられる。

    レビューやオーソリティサイトにおいて「自分自身」を見出すと、ページを受け入れるようになる。

    image02

    Eメールを送信して、ランディングページの推奨メッセージの隣に画像やロゴを掲載しても良いか尋ねると良い。

    なぜ、このような面倒な作業を実施する必要があるのだろうか?

    あるリサーチによると、推奨意見広告を12%増やしたブランドは、平均で収益が2倍に増えたようだ。

    また、消費者の63%は、製品の評価とレビューを提供するサイトから購入する可能性が高いと示唆している。

    フィルターを幾つか設定し、Eメールを数本送るだけで得られる収益としては、破格だと言える。

    参考になる記事:

    社会的証明のお手本:

    Muck-Rack-Social-Proof

     

    Muckrack.com

    Sprout-Social-Social-Proof

     

    SproutSocial.com

    ステップ 9 — もっと読みたくなるコピーライティングを作成せよ

     

    B2B-Copywriting-Sweet-Spot画像ソース

    メソッド: 4-6名の仲間を集めて、ランディングページのヘッドラインと導入部の相互評価を行う。

    「もっと読みたくなるか?」と問い、感覚的なレベルで1(低)- 4(高)段階で評価しよう。平均のスコアが、3.2を下回るなら、何を変えるべきか具体的な意見を求めるべきだ。このプロセスの詳細に興味がある方は、このページにアクセスしよう。

    ビジターが、ランディングページに到着してから既に0.5秒間が経過しており、視覚要素を処理し、信頼に値するかどうかの判断を行っている。

    この時点で、意識が働き、ランディングページのコピーを消化していく。

    コピーを介してメリットを伝えたいはずだが、ビジターに完全に食いついてもらいたいなら、ランディングページの視覚要素によって確立されたトーンを補強するべきである。ビジターが味わえるように共感を誘おう。

    なぜなら、科学によって証明されているように、感覚を刺激する言葉を用いると、脳の感覚の中枢を活性化させることが出来るためだ。

    ランニングシューズを売りたいなら…

    汗が目にしみる。心臓がバクバクして、グランドを駆ける足音、そして、「ゴールはもうすぐ」と自分自身に呟く声以外何も聞こえない。

    参考になる記事:

    Leo Burnett Quote

    画像ソース

    ステップ 10 — 明確にメッセージを伝えるコールトゥアクションを提供せよ

     

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    メソッド: コールトゥアクション(とその周り)が、どんな結果をもたらすのかを明確に伝え、反応を誘発し、サイトの残りと比べて目立っているかどうかを見直そう。

    ランディングページの総合的な体験は、ビジターとの双方向的な大きなストーリーに過ぎないと私は思う。ビジターは、問題を抱え、検索し、クリックし、読み、そして、判断する。

    ストーリーの細部にまで力を入れると、コールトゥアクションは、次の章への単なる入り口となってしまう。しかも、その章にはビジターが抱えていた問題はもう存在しない。

    参考になる記事:

    お手本:

    resumatorlogbook

     

    downloadbutton

    ステップ 11 — A/Bテストを始めよ

     

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    image source

    メソッド: コピー、デザイン、画像等に対する代案を文書に全てまとめ、その案がうまくいく可能性がある理由に関して仮説を立てる。

    ランディングページを初めて作成する場合、次の2つのオプションから適切なものを選択すると良い:

    1. 既存のコンバージョン率が低いページに挑むページを1つ作り、テストし、データを集め、テストの終了後に所望する数値を改善する仕組みに関して仮説を立てる。
    2. 同じキーワードをターゲットにする同じぐらい強力な2つのページを作り、どちらも実施し、パフォーマンスを比較し、パフォーマンスの優れていたランディングページを最適化していく。

    どちらのシナリオでも、ターゲットのマーケットに関する仮説を立証する上で十分な量のデータを集め、目的、目標、そして、今後のテストのためのパフォーマンスの目安を策定する試みを行う。

    例:

    目的: 「ソフトウェアを購入してもらう顧客を増やす」

    目標: X(より分かりやすいコピーを挿入)を実施してY(「今すぐ購入」のクリック)を増やし & Z(買い物かごの放棄)を減らす。

    アイデアを文書に残すのは、効果のあったアイデアは何か & 何を増加させたのかを記録するためだ。アイデアの大半は、失敗 & 却下されることになるものの、収益を増やす可能性を持つ良いアイデアを忘れてしまうよりはまだ良い。

    参考になる記事:

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    画像ソース

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    画像ソース

    結論

    ビジターのランディングページの体験のほとんどは、1秒以内に発生し、ランディングページの多くがこの体験の誤った面に力を入れている。

    ランディングページを顧客候補の問題を解決するための手段と考え、テキストと画像を脳が処理する仕組みに関する知識を活用すれば、ビジターがさらに情報を欲しくなる「仕掛け」を作ることが出来るようになる。

    そう考えると、ランディングページの最適化は、話す度にストーリーを良くするための一つの手段でしかないと言える。


    この記事は、ConversionXLに掲載された「The Landing Page Optimization Guide You Wish You’ve Always Had」を翻訳した内容です。

    単なるリスト記事に終わっていない、記事自体も読みごたえ十分なのが、流石ConversionXLでした。LPOには長年関わってきた私ですが、改めて気づきがあった気もします。 — SEO Japan

Click Z Live Chicago-Twitterによるインバウンドマーケティング。トラフィック、リード、そして売上を加速させよう。

検索エンジン経由以外の、トラフィック・エンゲージメントの獲得はWebマーケティングにおける一つの主流になりつつあります。Facebookとともに、Twitterも代表的なものですが、上手く活用すれば非常に高い効果が見込めそうです。業界のトレンドやTwitterで利用できるサービスなど、具体例を用いて説明してくれているセッションです。– SEO Japan

原題:Cracking the Inbound Marketing Code: From Traffic, to Leads, to Revenue
Sebastian Turner, B2B Revenue Team, Twitter

顧客との関わり

会話に参加していく行為
これこそがTwitter。ブランドと顧客が、今この瞬間に問題となっていることを構築している。こうした瞬間が大事。顧客との関わりをもち、自社のサイトに訪れてもらおう。

あなたのビジネスに関わる人々
月間のアクティブユーザーは2億8千4百万人、二日間で生まれるツイート数は10億。これらに、どうやって参加しようか?どうやって関わろうか?

ビジネスプロフェッショナルとTwitter
アメリカでのデスクトップの数字だが、決済者は280万人、マネージャーは110万人、IT部門の決済者は150万人、最高レベルのエグゼクティブは24万人がTwitterを利用している。全体の8%がビジネスにおける決済者という数字だ。また、78%のエグゼクティブがビジネス目的で毎日Twitterを使用している。

決定への影響
36%のIT部門の決済者がTwitterを購入決定プロセスにおいて、非常に影響力があると答えている。Twitterは購入決定に対し、その影響力は来年は4倍になるだろう。

ファネルを通しての影響
発見・・・43%がTwitterを新しいテクノロジー、商品、ソリューションの発見に使用して
     いる。
リサーチ・・・34%がITイニシアチブのリサーチに使用している。自社のプロダクトを顧
       客がどう話しているかなど。
購入・・・29%がソリューションの購入にTwitterを使用している。
サポート・・・31%が購入後のサポートのためTwitterを使用している。

決済者はTwitterにいる
利用目的のTOP3は、1.トレンドやベストプラクティスに精通するため、2.新しいテクノロジーを発見するため、3.同業者と彼らが使用しているリソースの情報を得るため。Twitterはリアルタイムなので、新しいテクノロジーが発見される。例えば、西海岸にいても、すぐに東海岸の情報が得られる。また、リスニングツールとして活用。顧客がどう考えているか?などを知りたい。マーケターとして、こうしたTwitterの特徴と、決済者がほしいと思う情報を理解し、有益なコンテンツを提供しよう。

B2Bの会話(ツイート数)の推移
ツイート数は右肩上がり。トータルで370万ツイートにものぼる。企業も、人も、どんな会話であれすぐに参加することが出来る。また、ハッシュタグや検索で会話を探すことができる。こうした特徴はB2Bの企業にも好まれている。

ツイートの4つのカテゴリー
1.毎日
2.キャンペーン
3.リアクション
4.ライブ

1.毎日
計画的で、常に起こりうる内容。プロモーションのための新しいツイートを定期的に行う。簡単な内容で良い。例えば、ハロウィンやコーヒーの日など予め決まっている記念日などに向けてのメッセージを用意しておく。

2.キャンペーン
計画的だが、間隔をおいて起こる内容。商品の案内や、業界のアナウンスなど。例えば、近々行われるWeb関連のイベントに参加する場合のブースに立ち寄ってもらう内容のツイートや、新しいCEOの就任の挨拶など。

3.リアクション
計画的ではないが、常に起こりうる内容。自身の業界でのニュースや会話に対し反応する。〇〇のイベントで発表されたこの技術を解説しました、などの内容。

4.ライブ
計画的ではなく、間隔をおいて起こる内容。商品のアップデートの重要なタイミングや、一大イベントの時。イベントの最中に、そのイベントに参加している人に向けて、ブースの案内などをつぶやく。この瞬間の世界の状況を考えよう。いつもテクノロジーに興味があるわけではない。オスカーやオリンピックなど、外部のイベントにも準備しよう。

瞬間に備える

プロモーションの影響力
下記図の左側はオーガニックのツイート、右側はプロモートしたツイート。まったく同様のキャンペーンでも、プロモートを行うと大きく拡大する。プロモーションは、アカウント(画面右側)、ツイート(ストリーム内)、トレンド(画面左側)で行うことができる。また、プロモーションもフォロワーのほうが効果が高い。関係性を構築し、コミュニティーを作ろう。フォロワーが、なぜあなたをフォロワーするのかを考えるのだ。

プロモーション・ツイート
メッセージとの関連性、ブランドの好み、購入意思のどれもが、フォロワーの方が高い。また、デバイスは関係ない。柔軟性があり、セットアップも簡単。フォロワーがリンクをクリックしてWebサイトに行く、リツイートする。これらの行為はエンゲージメントであり、彼らのカスタマージャーニーに参加することを意味するのだ。

プロモーション・トレンド
プロモーション・トレンドの露出はより強力なメッセージとの関連性を産む。ブランディングキャンペーンを拡大するのには最適。ハッシュタグで検索し、検索結果のTOPに表示される。

トレンドの永続性
トレンドの影響力は段々と下がっていくものだが、プロモーションを行うほうが永続性は長い。また、トレンドを経由した場合は、高いコンバージョンが見込まれる。

顧客の”瞬間”にリーチする。
適した人にリーチしよう。モバイルユーザーにはモバイルに最適なメッセージを。ビデオの場合はPCの方が明らかに適している。タブレットの利用は夕方に伸びる。ユーザーは世界中にいるため、言語も違う。これらの条件を全て考慮しよう。また、TVとTwitterは非常に好相性。リアルタイムのプラットフォームとして、今見ている番組について会話する機会が非常に多い。

関連性とエンゲージメント
ユーザーの属性によって内容は変化させる。関連性が薄く、広範囲な対象は、テクノロジーやコンピューティングの話題を。関連性が比較的あり、対象も限定できる場合は、携帯電話・MacOSなどの話題に。非常に関連性があり、対象を特定できる場合は、UberやAngryBirdsなど、特定のサービスの内容にする。

テイラードオーディエンス
既存のオーディエンスをTwitterに運んでこよう。Webサイトの訪問者、CRMに登録されている購入者、TwitterIDでの検索などを駆使し、リーチしよう。

コンバージョンのトラッキング
Twitterでの広告の効果を測定できる。Twitter外でのコンバージョンを見ることで、広告の効果を測定することが可能。プロモーションツイートからURLをクリックし、あなたのサイトのコンバージョンを行った後、Twitterのレポートで確認できる機能。

クリエイティブに。140文字以上のことをTwitterでは実現できる。

Webサイトカード
Webサイトのコンテンツをユーザーのタイムラインに表示することができる。クリックすればあなたのサイトに移動するため、トラフィックを多く獲得できるだろう。

リードジェネレーションカード
例えば、”今すぐダウンロード”のようなメッセージでボタンを表示。ユーザーはそのボタンをクリックするだけで、実際に資料などをダウンロードできる。

モバイルアプリプロモーション
アプリを直接インストールさせるサービス。ユーザーは”今すぐインストール”などのボタンをクリックするだけで、アプリのダウンロードが可能。美しくカスタマイズされたツイートは効果的にアプリユーザーを増やすことができるだろう。

まとめ
瞬間を逃すことはない。Twitterでのプロモーションは非常に有効であるという数字が実際にある。例えば、4週間にわたって966%のリードの獲得や、130%のコンバージョン率、23%の費用対効果の上昇、などだ。Twitterはあなたを成功に導くための手段だ。

少々Twitterのサービス説明な感は否めないセッションですが、初めて知ったサービスなどもあり、個人的には楽しめたセッションでした。多くのユーザーに愛されているTwitterですが、こうして数字を見てみると、改めてそのユーザー数に圧倒されます。世界中の人々に手軽にリーチすることができるTwitterは、企業にとっても非常に魅力的なツールですね。

今回のレポートでClick Z Live Chicagoのセッションレポートは最後になります。SEO以外のトピックのレポートもありましたが、少しでも参考になれば幸いです。11月のシカゴはすでに非常に冷え込んでいましたが、アツいセッションも多くありました。SEO Japanも引き続きホットな話題を提供していきたいと思いますので、今後もよろしくお願いします!– SEO Japan

Click Z Live Chicago-The Huffington Postが披露する、ネイティブコンテンツの作成事例。ブランドとパブリッシャーの共同作成による高品質なコンテンツ。

米大手ニュースサイトのThe Huffington Post(日本語版はこちら)によるコンテンツマーケティングのセッション。通常のニュースに加え、ブランドとの共同によるコンテンツも多数配信しています。純粋にコンテンツとしての質の高さがあり、ブランドへの貢献も期待できます。それぞれの強みを合わせたイイトコどりの手法となっていますが、その内容とは?– SEO Japan

原題:How to Create Kick Ass Native Content
Speaker:Lauri Baker, VP Brand Strategy, The Huffington Post

業界のトレンド

ブランドはパブリッシャーである
The Huffington Postのニュースフィード内で、ブランドが発信するコンテンツの数は2年前と比べ、60倍になっている。複雑さも増している。リアルタイムペースで行う必要がある。

B2Bのトレンド
86%のB2Bのマーケターがコンテンツマーケティングに取り組んでいる。しかし、明文化された戦略を持っているマーケターはその内の35%しかいない。これは問題だろう。

B2Cのトレンド
77%のB2Cのマーケターがコンテンツマーケティングに取り組んでいる。しかし、ROIをしっかりとトラッキングしているマーケターはその内の23%しかいない。優れたコンテンツを作成することは大切だが、”なぜ”、”どうして”はさらに重要。単純な”作成して配信する”作業から、フォーマルなビジネスにおける規律へとシフトしよう。

今後の展望
アテンション(注目)は新しい貨幣と言える。Intel社のBryan Rhoades氏の言葉を借りれば、”ブランドはコンテンツが貨幣であることを認識しつつある。また、ソーシャルでのアクションがこのマーケットプレイスにおいて、消費者の注目を集めるトランザクション(取引・相互作用)であるのだ”、ということになる。今日の状況を正確に表していると言えるだろう。コンテンツが人との関わりを作るのだ。

消費者の期待
61%の消費者が、内容が優れていれば、ブランドがそのコンテンツのスポンサーだとしても構わない、と答えている。彼らはただ楽しみたい、もしくは、有益な情報があればよいのだ。

The Huffington Postからのレッスン

レッスン#1:ソーシャルは新たなフロントページだ
人々はソーシャルで良い記事に出くわすとそこから訪問してくれる。2005年と2013年では明らかに異なる行動だ。以前は1人の講演者にみんなが注目していたが、今は自分のデバイスを持っており、そこでニュースを消費している。コンテンツがモバイルでどう表示されるかを非常に気にしているのだ。

レッスン#2:トラフィックは偶然ではない。判断だ。
目立つことが何より重要。ユニークなボイスで、感情に訴えるのだ。

レッスン#3:スピードの文化におけるコンテンツ
タイムリーでいよう。ニュースサイクルと常に共にあるべきだ。

レッスン#4:参加を発生させよう
会話と行動を喚起させよう。全員が意見とストーリーを持っている。ブログのコメント欄での会話は非常に速く行われている。上手くやっている企業は、Google+などを使ってニュースストリームに参加させたりしている。また、招待をしてメンバーを増やしている。アイスバケツチャレンジは好例だ。ヒューマナイズし、ソーシャルを使用するのだ。71%の消費者は、良い体験をした場合、そのブランドの製品やサービスのプロモートを手伝ってくれる。友達に有益な情報を共有しようという気にさせよう。

レッスン#5:長期間の関係性の構築を狙おう
そのためにはオーセンティック(真正)である必要がある。透明性を持とう。コンテンツにあなたの名前を必ず記載するのだ。競争力ではなく、質が大事だ。コンテンツの数が大事なのではない。また、関連性を築こう。ブランドとつながっているという実感が必要だ。

ネイティブ広告をやっつけろ

Citiの例
ポイントはインフォーム(情報提供)。読者にとって複雑な問題を噛み砕いて説明し、彼らが想像していなかったソリューションを提供する。そこでのアドバイスはありきたりなものではなく、オリジナルでユニークなものであることを忘れずに。Citiの記事は”女性であることが最適であるTOP25の国々“。女性のエグゼクティブからの支持を得、250万ページビュー、3万2千のソーシャルアクション、2万四千のいいねを獲得。年間共有数の第3位の記事になった。

Toyotaの例
インフォームの別例。”最も家族に優しい、アメリカ全土のロード・トリップ“。記事の内容とブランドとのつながりは強い。6万ユニーク・ビュー数、10万以上のTwitterでのリーチ、1万7千のソーシャルアクションを獲得。

有益な情報について
実用性のある情報があるコンテンツに対する反応はよりポジティブなものになる傾向がある。下記のグラフは、紫が平均的な実用性のある記事で、黄色がより実用性のある情報を載せた記事である。ブランドリコール(想起率)、親しみやすさ、より多くの情報への興味、の3つで高い数字を出している。

Patronの例
メキシコの有名なテキーラのブランド。ポイントはタイムリーであること。永続的な記事もよいが、リアルタイムの記事はより良い。”あなたがテキーラについて知らないであろう13のこと“は、ナショナル・テキーラ・デイにソーシャルで人気になった。10万以上のページビュー、76万のTwitterでのリーチ、18万のソーシャルアクションを獲得。

Barillaの例
イタリアの大手食品会社。ポイントはヒューマナイズ。顔と名前が透けて見えるような、親近感のあるストーリーは読者の注意を惹きつけやすく、行動を喚起しやすい。食事と家族にフォーカスしたネイティブコンテンツを作成。”全ての親が夕食時にやめるべきたった一つのこと“、”二人種の家庭である私が夕食を一日のうち最も重要な時間にした方法“、”レズビアンの母親の私にとって今までで一番難しかった夕食時の子どもとの会話“など。10万以上のページビュー、3万9千のソーシャルでの言及を獲得。

Nordstromの例
アメリカの大手ファッション小売店。ポイントは売り込みをしないこと。質の高いコンテンツを提供することで、読者にあなたのブランドへのポジティブなイメージを構築させる。この場合、商品の売り込みを含める必要はない。あくまで自然に感じてもらうことが大事だ。”流行りのミスマッチドレスが素晴らしい結婚式7選“は掲載後1日で最も読まれたコンテンツになった。百万ページビュー、1万7千のソーシャルアクションを獲得。

JetBlueの例
アメリカの航空会社。売り込みをしないコンテンツの別例。”あなたの次の旅行先をプエルトリコにするべき21の理由“は旅行カテゴリーの中で最もバイラルしたコンテンツ。3万2千のユニークビュー、2万2千のソーシャルアクション、96万のリツイートを獲得。

Chipotleの例
アメリカのメキシカン・レストラン。ポイントは目立つこと。通常の認識や、問題に対する型通りの理解とは別の場所へ自身を置いてみる。驚きのあるデータと興味深い事実を用いてあなたの意見を強化しよう。”人生で今まで食べてきたものについて、あなたが知らない9つの実にうんざりさせる事実“は2014年の3月にWeb全体で最もシェアされたコンテンツだ。140万ページビュー、70万のソーシャルアクション、56%のエンゲージメントを獲得。

ブランド×パブリッシャー

ブランドとパブリッシャーが一緒に働いたらどうなる?
非常によい友達になるだろう。パブリッシャーはプラットフォームと読者を良く知っている。ブランドは自社の製品が他とどう異なるか知っている。それぞれの良さを組み合わせることができるのだ。

より多くのブランドメッセージをもたらす
カスタムしたコンテンツと組み合わせることにより、そのページの広告がスポンサーの認知度を向上させる。下記のグラフは左から、ブランドコンテンツのみ、スタンダードなディスプレイ広告との組合せ、プレミアムなフォーマットとの組合せを表している。コンテンツと広告のミックス効果がよくわかると思う。

BMWの”RE:FORM”キャンペーン
ブログプラットフォームのMediumとのパートナーシップキャンペーン。デザインに特化した、ゴージャスなサイトに仕上がっている。コンテンツは建築物、デイリーアート、デザインを刺激させる様々な内容になっている。

Which Brew Are you?
アメリカのケーブルTVのEsquire NetworkとThe Huffington Postのコラボ。クイズに答えていくことで、ピッタリのビールを選んでくれるというもの。視覚でのアピール性が高く、レイアウトは非常にキレイ。コンテンツは突飛であるが、非常にキュートだ。友達に共有したくなるような愉快なものになっている。

STARBUCKSの広告であることを隠すコンテンツ
アメリカのニュースサイトのthe ONIONに掲載されたSTARBUCKSの記事。通常、人間の生産性は月曜の9:00amに始まり、金曜日の5:00pmに終了してしまうが、マサチューセッツ工科大学が科学的に”生産的な週末”を過ごすことができると紹介するという内容。記事の最後に、STARBUCKSのダブルショット・エスプレッソのページヘのリンクが含まれているが、見事にコンテンツの一部となっている。少々皮肉に扱われているが、ブランドへの注目を十分に集めており、単純に全てが完ぺきな内容になっている。

まとめ
・戦略を持とう。なぜ作成し、どうすれば達成でき、どのように測定するか、を考えよう。
・目立つこと、情報を提供すること、ヒューマナイズであること、タイムリーであること、
 真正であること。
・全てを一人で行う必要はない。優れたパートナーを見つけよう。

先月に参加したContent Marketing Worldでは、ネイティブ広告のセッションをレポートしましたが、今回の内容は、よりコンテンツへの意識が高いものだと感じました。コンテンツの質を高めながら、いかにブランドをアピールするか。そうした”戦略”がこの手法での肝となりそうですね。より細分化されたターゲティングが現在のマーケティングの特徴の一つですが、ターゲットの選定とともに、内容に則したコンテンツの作成も求められています。自社のリソースで確保できれば理想的ですが、外部とのパートナーシップによる作成も、非常に効果的といえるかもしれません。– SEO Japan

Click Z Live Chicago-Bryan Eisenberg氏が提唱。あなたのマーケティングを改善する方法、バイヤーレジェンドとは?

ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー作家であるBryan Eisenberg氏が提唱する、バイヤーレジェンドについてのセッションです。長期間、アメリカでマーケティングの最前線を走ってきた彼が語る理論について、その内容と効果を十分に説明しています。少々難解な内容になっていますが、じっくりと頭を働かせるためには最適な記事かも??– SEO Japan

原題:Buyer Legends: A Simple & Actionable Way to Improve Your Marketing
Speaker:Bryan Eisenberg, NYTimes Bestselling Author, bryaneisenberg.com

バイヤーレジェンドとは

優れたブランド
20年間マーケティングの最適化を行っていて感じることがある。今日の優れたブランドは、カスタマーセントリック(顧客中心主義)であり、データドリブンであり、語り口調によってマネジメントされている、という特徴があるのだ。

たった一つの大事なこと
チームエフォート(集団への貢献)だ。マーケティングにおける最適化とは、昨日よりもよいことを今日行うことができるチームモデルの構築である。シカゴ・カブスがリーグ優勝をして久しいが、優勝した年は明らかなチームエフォートがあったと感じている。

プロセスについて
過去のプロセスが通用しなくなったとしたら、すぐに修正をする必要がある。なぜなら、プロセスを最適な場所に置くことは、直面している問題よりも、明らかに緊急性が高いからだ。プロセスを最適な場所に置くことは、少なくとも、直面している問題と同じサイドにいることを意味するのだ。

ストーリーはお金を生む
多くのビジネスがこの事実に気づいている。しかし、そのためには顧客とのコネクトが必要だ。

バイヤーレジェンドとは
顧客が購入者(バイヤー)になる過程でたどるであろう重要な過程を、シナリオを作成する際のテクニックを用いてマッピングする、ビジネス上のプロセスである。バイヤーレジェンドを用いることで、効果的に我々の努力に集中することができる。また、我々のマーケティング、エンジニアリング、プロダクトを、変化に併せてより強力なものにすることができるのだ。

単純だが簡単ではない
日本のすし職人を扱った、”JIRO DREAMS OF SUSHI”という映画がある。すしはシンプルな食べ物だが、初心者が握るには非常に難しい。この映画に出てくる職人は、1つのすしに200粒の米をほぼ正確につかむことができる。

ブランドとは
ブランドはもはや、こちら側から消費者に、こういうものだ、と伝えるものではない。消費者同士が語りあっているものなのだ。

顧客はあなたが座っているところに興味はない
自分たちが優れた提案を行っていると信じている企業は80%もある。しかし、顧客がその意見に賛成している企業は8%しかいない。これでも顧客中心といえるのだろうか?あなたは一日のうちの大半をあなたのブランドやビジネスについて考えているはずだ。顧客のことを考えているわけではない。

GEICOの例
アメリカで2番目に大きい自動車保険のGEICOを見てみよう。ランディングページから郵便番号を入れてみる。するとどうだろう?ランディングページとまったくテイストが異なるレイアウトになっている。このページは、郵便番号を入れた顧客が予測していたページだろうか?顧客主義と言えるだろうか?

*現在はレイアウトが変更されており、一貫性のあるページになっているようです。

顧客主義と利益
6年間の利益の積み重ねを、顧客主義のリーダー企業、S&P(米国の格付会社)の500企業、顧客主義に出遅れている企業で比べてみた。リーダー企業は多くの利益を積み重ね、出遅れた企業は利益を損なっていることがわかる。

*緑がリーダー、青がS&P500社、赤が出遅れた企業。

Amazonについて

Jeff Bezos氏(AmazonのCEO)のコメント
たった一つの最も重要な事は、執拗なほど、顧客に集中することだ。我々のゴールは、地球上で一番顧客主義の会社になることである。

二つのタイプのビジネス
購入する企業と販売する企業がある。商品を売るビジネスと、顧客が商品を買うための手助けを行う企業だ。あなたのビジネスはどちらにあてはまるだろうか?

Amazonにおける4つの支柱
1.顧客主義・・・徹底して顧客主義を貫く。
2.絶え間ない最適化・・・配送の最適が最も端的に表しているだろう。
3.改革の文化・・・多額の予算をR&Dに費やしている。
4.俊敏性・・・より早くアクションを起こせるよう、協力している。

4つのインプット
顧客にフォーカスし、データ由来の決定を行っているが、語り口調のように(明らかなセンテンスで)マネジメントされている。具体的には以下の4つのインプットがある。

1.セレクション・・・カテゴリーの深さを7倍に。
2.価格・・・上位5つの競合より5-13%も低価格。
3.供給力・・・在庫は20位上確保し、ほぼすべての商品をゾーン0か1(輸送費の価格帯。低
       いほど安い)で配送している。
4.経験・・・顧客満足度は平均よりも13%も高い。

コンテンツマーケターとバイヤーレジェンド

コンテンツマーケター
人類がストーリーを信頼してきた10万年の歴史の中で、物語の中で物を考えることが、遺伝的にプログラムされている。コンテンツマーケターはストーリーを用いることで、はじめてメッセージを送ることができる。

コンテンツもジャーニー
コンテンツもジャーニーである。そのため、ゴールではない。あなたのブランドストーリーのヒーローは誰だろうか。もちろん、それは顧客であるべきだ。

ペルソナ
ペルソナは合成物だ。含まれる要素は、モチベーション、知識、ニーズ、趣向などが挙げれられる。

バイヤーレジェンドにおける10個の要素
1.対象は誰か?
2.彼らの目的と目標はなにか?
3.彼らの計画の一連の段階。
4.彼らのプランに対する合理性。
5.キーとなる判断。
6.感情的な葛藤。
7.悪い結果に対する心構え。
8.制限や他の検討事項。
9.理論的な他の手段。
10.どのようにして測定するか?

バイヤーレジェンドを採用する理由
1.コミュニケーションの改善・・・全ての人が全体像と細部を認識することができる。
2.実行の改善・・・それとなしの指示から直接的なコミュニケーションへ。
3.テストの改善・・・テストのためのよりよいバリエーション。また、テストが失敗した時
          のよりよい想定。
4.利益の拡大・・・改善された経験はコンバージョンを高め、価値ある投資となる。

概念的な内容であったため、理解するのが困難ではありました。簡単にまとめると、顧客中心主義を貫き通し、彼らの経験を一連のストーリーとして扱い、伝えることを、企業内の全てのレベルの人間の共通事項としてまとめる、ということでしょうか。(上手くまとまっているか不安です。)冒頭で、プロセスの変更が必要としており、そのプロセスがバイヤーレジェンドになるということでしょう。ルールは明らかに変わるため、適応するべきということは理解できます。アメリカでもまだ新しい概念だと思いますので、今のうちに深く理解することで一歩先行くマーケターになれる!かもしれません。– SEO Japan

Click Z Live Chicago-ソーシャルメディア管理ツールのHootsuiteが語る、B2Bのためのコンテンツマーケティング戦略。

コンテンツマーケティングの戦略を立てる際、B2Bの業界はより難しさがあるという声をよく聞きます。基本的な戦略はB2Cと通じるものがありますが、オーディエンスの種類や配信方法は特に気にかける必要がありそうです。コンテンツ作成の方法を含め、Hootsuite社が事例を交えて紹介してくれるセッションです。– SEO Japan

Focus B2B: Leveraging Kick Ass Content to Drive Profits
Speaker:Rob Begg, VP Enterprise Strategy, Hootsuite

コンテンツマーケティングの戦略

コンテンツマーケティング
コンテンツはカスタマージャーニーの全てのステージで必要。伝統的なマーケティングは人々に一方的に話すものであったが、コンテンツマーケティングは人々と語りあうものだ。また、本当のコンテンツマーケティングとは、Webサイトのためだけにあるのではなく、売上、顧客満足度、インフルエンサー、メディアへも影響を与える。

しかし、開始するのは難しい。。。
非常に混雑しており、ノイズも多いからだ。競合他社、ソーシャルメディア、伝統的なメディアを意識しながら、顧客の注意を引きつける必要がある。どうやって切り開くべきか?

エンゲージメントを創造するために
コンテンツを”会話”に変身させよう。ストーリー、経験、推進力が材料になる。基本概念は、驚きと喜びを与えるような経験とストーリーを集め、アクションとファンに刺激を与えることだ。また、ブランドの推進力と顧客ロイヤルティを構築するための永続的な行動を起こそう。

優れたコンテンツを作成すための3つのキー

1.オーディエンス
どのようなアクションが必要か?リード、共有、ブランド化、ソートリーダシップなどが挙げられる。また、ターゲットは誰か?バイヤーか、ユーザーか、それとも別の誰かか?コンテンツを作成する前に考えよう。

ターゲットのレベルは?
現場で働く人か?マネージャーレベルか?それとも役員か?それぞれコンテンツの内容は異なるはずだ。

ベル・カーブ
ビギナーにはシンプルな内容が好ましい。教材や用語集などが人気がある。ミドルクラスには教育的な内容だ。ベストプラクティスやホワイトペーパーがよいだろう。エキスパートには啓発的な内容だ。技術的に高いレベルの内容でもよいだろう。また、全てのステージにおいて、ケーススタディは好まれる。コンテンツの数は対象のクラスの人口によって異なる。当然、エグゼクティブ用のコンテンツの数は少なくなるだろう。

2.実行
コンテンツの作成はエナジーと投資が必要。ストーリー、意見、展望、問題点などをフックに作成しよう。その後、内容にあったフォーマットを決定する。

アイデアを集める
アイデアのリソースは以下のように多岐にわたる。思いついたものは全て書きとめよう。

会社内部・・・編集チーム、営業部、サポートチーム。
ソーシャル・・・トレンドトピック、質問、コミュニティー。
メディア・・・ニュース、検索、イベント。
業界・・・トレンド、競合他社、意見。

フォーマット
フォーマットも複数の選択肢がある。内容にあったものを選ぼう。

ブログ・・・意見、プロモーション、アドバイス、タイムリーな内容。
ビデオ・・・プロモーション、エンタメ系、ハウツー、ケーススタディ。
ライブ・・・ウェビナー、イベント、ポッドキャスト、チャット。
グラフィックやプレゼンテーション・・・ケーススタディ、データ、ハウツー。
掘り下げた内容・・・ケーススタディ、ホワイトペーパー。

戦術
動画は3分は必要とよく言われるが、短すぎてだめになることはない。個人的には90秒でも問題無いと考えている。そのコンテンツはスライドとドキュメントどちらが適しているかを検討しよう。また、モバイルではどう見えるべきかも確認する必要がある。

実行におけるポイント
何か目立つものをしよう。大きめのボリュームに、ドラムビートの音は効果的だ。また、コンテンツを作成する際は長めのコンテンツから作るようにしよう。その後、ウェビナーや動画、セールスの材料などに落としこむのだ。

3.配信
配信先も複数の選択肢がある。最適なものを選択しよう。
3-1.オウンド・・・Twitter、Facebook、Blog、LinkedInなどに投稿したコンテンツ。
3-2.アーンド・・・コミュニティ、授業員やパートナー、メディア。
3-3.ペード・・・・メディアのバナー、Eブックのダウンロード、イベント。

従業員の協力を得るために
いくつかのポイントを下記にまとめる。

・報酬ではなく、目的で動機づけをする。
・従業員の考えに沿ったリーダーシップのあるコンテンツを用意する。
・教育的な内容を含める。
・シンプルで簡単に共有できるコンテンツにする。
・従業員のアイデアを核にして、フロントにおく。
・大きな目標をインスパイアする。

コンテンツの作成後

測定方法
サイト上、ネットワーク、アナリティクスとCRMの3つがポイント。サイト上は、訪問数、ビュー数、エンゲージメントなどが指標。ネットワークは、シェア数、リツイート数、コメント数などが指標。アナリティクスとCRMは、アクション、リード、参照数などが指標。

チームについて
コンテンツのスペシャルチームを作る必要はない。それぞれの部門から集めて作っても非常に質の高いコンテンツを作成することができるだろう。

ケーススタディ
テレビドラマの”氷と炎の歌”をモチーフにした動画。100万以上のビュー、他媒体でのカバー、6万以上のコメントを獲得。インハウスで2週間ほどで作成。

最後に
・実際にある会話の一部となり、なにかおもしろいものを追加しよう。
・オーディエンスに関連するコンテンツを作成することを規律としよう。
・全員のアイデアが受け入れられる文化・雰囲気を作ろう。
・あなたのアイデアをオーディエンスに向けてテストし、必要があれば修正をしよう。
・最適な人を最適な場所に配置し、素早く動けるようにしよう。
・80/20ルールを適用しよう。多くは80をビジネス目的にしている。しかし、80を楽しむ
 ため、20をビジネスにリソースをさくことにしよう。

B2Bの場合、オーディエンスの種類と数に限りがあるということが一つの特徴として挙げられます。そこで、社内リソースやパートナーなどを活用し、業界知識のあるメンバーに、作成・配信を依頼するという方法を採用したようです。彼らのソーシャルアカウントなどを利用することで、必然的に業界に近しい人にリーチすることが可能なようです。また、オーディエンスのレベルや種類を考慮し、最適な内容で作成することも重要ですね。記事内で紹介した動画は非常にかっこよく、評判が良かったというのもうなずけます。この他にもYouTubeで沢山の動画を投稿しているので、動画作成の参考にしてみてはいかかでしょうか?– SEO Japan

Click Z Live Chicago-米大手求人サイトのMonsterが登場。インスピレーションとソリューションを提供するコンテンツの作成方法。

求人系の業界は日本のWebマーケットにおいて非常に競争力が高い業界ですが、アメリカでも同様のことが言えるでしょう。今回は、大手求人サイトのMonsterが自社のマーケティング方法を紹介するセッションです。コンテンツマーケティングのケーススタディとしてお楽しみいただければと思います。– SEO Japan

原題:Creating and Executing a Relevant and Effective Content Marketing Strategy
Speaker:Jeff Greenler, VP, Global Brand & Advertising, Monster

Monsterと戦略

コンテンツジャーニー
マーケティング部門だけではなく、企業レベルでのコンテンツ戦略の変遷が起こっている。

Monsterについて
オンラインでのリクルーティングサービスを開発。求人検索、レジュメのデータベース、求人のアラートを行った最初のサイト。

Monsterのコンテンツと3つのキープレイヤー
仕事(求人内容)と人々(応募者)がコンテンツになる。仕事は職種や価格帯などでカテゴライズする必要があり、人々はプロフィールがコンテンツのメイン。現在Monsterに登録されている仕事・人々以外の、全ての仕事・人々に拡大していく方法を模索。それらのコンテンツをMonsterという一つの場所にアグリゲートし、ソフトウェアによって仕事と人々をつなげることがMonsterの仕事。つまり、仕事・人々・ソフトウェアがMonsterにおける3つのキープレイヤーになる。

ビジネスの基盤が変化している
ソーシャルや他社サイトが台頭している。応募など、全てのプロセスをシームレスに、簡単に行うようにする必要がある。全体的な傾向を見ると、トラフィックと応募数は増加傾向にあり、ブランドの価値・重要度は以前よりも下がっている(その結果、スーパーボールでのCMを取りやめた)。現在は予算の90%を下記に説明するコンテンツマーケティングに投資している。

データトラッキングと分析
必要なデータをカテゴライズしている。会社情報や役職、応募者のレジュメなど、会社と仕事についての情報を提供し、会社がどんな人を探しているか、応募者がどんな仕事を探しているかを明らかにするようにしている。また、それら全てのデータをシングルユーザーのプロファイルに統合する。

マーケティングアプローチ
情報へのアクセスの価値を過大評価し、他者とのアクセスの価値を過小評価する傾向がある。そのため、我々はアクセスと相互作用に価値を置くことにしている。双方向、共有可能、高い価値、エンターテイメント、リアルタイムであることを大事にする。目的は、より多くの仕事と人にリーチし、Monsterにきてもらうことだ。

リーチすべきコミュニティーはどこか
18-24才のカテゴリーを伸ばす必要があると判断。つまりは、エントリーレベルの求人だ。ここのカテゴリーの非雇用率は全米の平均の2倍だ。また、平均収入は低く、負債が高いという現状がある。成長できる余地があるのだ。

しかし、多くの人が楽観的だ
68%の人が自分の将来における、自身の能力において楽観的だ。66%の人が自身が心配していることをサポートしてくれる会社での求人を求めている。また、65%が自身が学んだ領域にとどまっている。

その他のデータ
・お金が問題でない場合、アメリカ人が就きたいと思う仕事は、看護師や教師やアーティス
 トなど、他人を助ける職業。
・現在の仕事がキャリア(永続的なもの)かジョブ(一時的なもの)かで考えた場合、キャリア
 と答える人が62%いるが、実際は35%の人しかキャリア職を得ていない。
・受け身な人は明確なビジョンがなく、自身をコントロールする能力が乏しく、情熱も不足
 している。

Find Better
Monsterのアプローチは二つ。助けや希望(インスピレーション)とより良い仕事・会社(アクション)。メッセージは、”より良い場所は、ここではないどこかにある。それを探しに行こう。”

コンテンツはインスピレーションだ
我々のコンテンツは刺激を与えること、人々の信念・考えを壊すもの、人々を驚かすこと、オプションを与えるもの、人々に語りかけるものである必要がある。また、ネガティブは重要な要素。注意を喚起するとともに、ソリューションも提供する。

4つのキャンペーン

Cool Jobs
5年ほど前から開始したプロジェクト。ミュージシャン、フォーミュラワンなどとコラボレーションし、コンテンツを作成。Coolな仕事を紹介することで、より良い仕事への要求を刺激する。

Wake Up Call
現在の仕事に退屈している人へ、より良い仕事を探すための”モーニング・コール”を与える。Forbes紙でも取り上げられ、ブランドを”何かを発言する存在”から”何かを行う存在”の例とされ、人々のアクションを喚起させるものと紹介されている。

Pivot TV
18-34歳の”ミレニアル世代”をターゲットにしているメディアのPivot TVとのコラボレーション。深夜のニュース番組である、TakePart LiveにMonsterのスタッフを登場させ、様々な仕事を紹介する試み。

Project You
Pivot TVと同様、”ミレニアル世代”をターゲット。ソーシャルの情報とデータドリブンの経験を用い、自身についての発見やキャリア構築のためのアドバイスを提供する。専用サイトにFacebookのアカウントや個人情報の入力することでアカウントを作成する。質問に答えていくことで、自分を活かすことができるキャリアの発見をサポートする。個人のライフスタイル・人生と仕事を結びつける試み。

ブランド構築とまとめ

ブランド・アーキテクチャー
ブランド・アーキテクチャーは、ビジネスと製品の組織化とコミュニケーション方法を分類することで、ポートフォリオを作成する手助けとなる。我々が顧客からどう認知されたいかをベースとした、外部から内部を見るアプローチでもある。

ブランド・アーキテクチャーのための3つの質問
1.なぜ、Monsterはここにあるのか?目的はなにか?
2.Monsterができることはなんだろうか?
3.それをMonsterはどのように行うのだろうか?

Monsterの場合
我々は、世界中の人々と仕事をコネクトする。仕事があれば、そこがどんな場所であれ、我々はいる。人々がいれば、そこがどんな場所であれ、我々はいる。広告、Monsterのメディア・Twitterカード、ネットワークによって、リーチする。強力なレジュメ検索、優れたCRMによって、コネクトする。クラウド検索、優秀な分析、能力のマネジメントによって、ソリューションを提供するのだ。

まとめ
・自身のブランドと経験をターゲットに伝える方法を発見しよう。
・”人間”(らしく)あること。
・コンテンツはインスピレーションである。

求人サイトのコンテンツマーケティングということですが、求人情報やカテゴリページの最適化というわけではなく、ターゲット層へのインスピレーションとソリューションの提供をメインに行なっているようです。ネガティブな要素(現実)を提示し、注意を喚起すると同時に、自社サイトを利用した解決方法も提示しています。(9月に私達が参加した Content Marketing Worldでケビン・スペイシー氏が述べていた、”緊張”はストーリーにおける大事な要素である、という言葉を思い出しました。)
個人的にはCool Jobsが気に入りましたが、他にもRed Soxバージョンなどがあるため、興味のある方はご覧になっていてはいかかでしょうか?わくわくするような将来をユーザーに提供するコンテンツが多かったですが、ぜひとも目指してみたいですね。– SEO Japan

Click Z Live Chicago-モバイルマーケティング最前線!マーケティング・ミックスにモバイルを組み込む必要がある理由。

モバイルの普及率・使用率が高まるにつれ、マーケティングもそれに併せて変化する必要があることは周知の通りです。今回のセッションでは、大手ブランドが複数参加した、モバイルマーケティングの影響を比較・調査したリサーチの紹介です。モバイルマーケティングの効果を実際に数字に表した調査ですので、多くの方の参考になればと思います。– SEO Japan

原題:Finally, We Know for Sure Mobile Marketing WORKS! (And here is how it can work EVEN HARDER)
Speaker:Greg Stuart, CEO, Mobile Marketing Association

*記事内にあるSMoX調査はこちらからダウンロードできます。(リンク先は英語です。また、ダウンロードするために個人情報を入力する必要があります。)

モバイルの価値とはなにか?

モバイルへの投資を行わない
これは何を意味するのか?あなたは自身のビジネスとキャリアに関心がないということか?我々は確信をもって言える時代にいる。モバイルでの広告は明らかにマーケティング・ミックスに含めるべき価値があるのだ。20年間Webマーケティングに携わっているため、変動のポイントがどこであるかは把握しているつもりだ。モバイルに注意を払わないCEOがいる会社など、私には信じられない。

サイクルと勝者
新しいサイクルでの勝者は以前のサイクルでの勝者よりもより多くの市場を独占している。メインフレーム、ミニコンピューター、PC、デスクトップインターネットというサイクルがあったが、モバイルの機会はどうか?我々はポケットに入るサイズの機械を毎日使用している。モバイルは確かに世界を変えるのだ。スモールな変化がやがて大きな変化を生むことになるだろう。

モバイルは”今”なのか?
機会として成熟しているのだろうか?それを判断するために、3つの核となる要素を見てみよう。つまりは、1.消費者行動、2.マーケターの適応、3.モバイル独自の強み、の3つである。

1.消費者行動
世界の全人口と普及率のグラフから見ると、ほぼ全ての人が携帯電話を保持していることがわかる。フィーチャーフォンも多いが、スマートフォンの侵食は明らかで、普及率は右肩上がり。その結果、モバイルからのアクセスによるトラフィックは非常に多くなっている。モバイルの使用率は、全平均で14%から25%に伸びている。10代のテキストメッセージの1日の平均は100メッセージだ。消費者の行動は大きく変化し、お金の使い方を変えている。マーケターもそれに併せて変化をするべきだ。

2.マーケターの適応
マーケターは準備ができている。76%がモバイルと消費者に最も近づくことができる機会と答えている。68%がモバイルがビジネスモデルを変革すると答えている。72%がROIを構築する最適な方法と答えている。80%が自身のキャリアを改善するものと答えている。また、来年、モバイルにより多くの金額を投資すると答えたマーケターは60%以上だ。こうした数字を見る限り、マーケターはモバイルをルールを変えるものだと認識していることがわかる。インターネットは予約システムを変えた。しかし、モバイルは全てを変えるのだ。

3.モバイル独自の強み
強力でユニークなポジションをとっている。つまり、消費者に最も接近することができるのだ。また、モバイルの価値をサポートする要素としては、個人性、普及性、接近性が挙げられる。

本当にマーケターは準備ができているのか?
“知っている”と”行っている”のギャップが確かに存在している。47%のマーケターがモバイルと他のチャネルとの影響力の比較が難しいと答えている。また、46%が予算の問題や他のチャネルへの投資を下げられないといった悩みがあると答えている。つまり、モバイルはROIの価値を知るための、明らかで、ファクトベースの分析が必要と言える。そこで、SMoX.Me(Smart Mobile Cross Marketing Effectivess Studies)の出番となる。

SMoX.Me

協力ブランド
この調査に協力してくれたブランドは、AT&T、 Coke、 MasterCard、Walmartなどを含む。モバイルをマーケティング・ミックスに含める影響を調査したグローバルなリサーチの結果を紹介しよう。

AT&Tの例
モトローラのスマホのプロモーション。GoogleNowの使い方を紹介したテレビCMなどを放映。しかし、モバイルへの投資が圧倒的に少ない。全体の1%しかモバイルに投資していなかった。

モバイルの効果
認知度を高めた結果はテレビが圧倒的であった。しかしこれはトータルなインパクト数である。コストベースのインパクトだとプリントが一番であり、モバイルは2位。これはテレビの2倍の数字だ。また、同予算における影響力の比較をした場合は、モバイルが最もインパクトがあった。

モバイルへの投資の理想的な数字
全体の16%が理想的な数字だ。他のチャネルの比率を見ると、TVが72%、プリントが8%、オンラインデスクトップは5%となる。

最適化を行った結果
AT&Tの投資予算を最適化した結果、12%の上昇が見られた。数字にすると250万人であり、これはシカゴの人口とほぼ同数になる。

画像サイズの違いによる影響
ボックス型の広告と、横長(縦が短い)の広告を比較。ボックス型の方が2.5倍のインパクトがあった。

男女の違いによる影響
モバイルでの認知度の影響は、女性よりも男性の方が高かった。数字にすると70%の開きがあった。

まとめとインサイト
1.行動ターゲティングを採用することで、購入の意思と認知度の両方のパフォーマンスが上
 昇。
2.両方で低い数値を出した広告を取り除く。
3.購入の意思に限れば、モバイルでのパフォーマンスは3倍に増加。

基調講演とあって、モバイルの重要性と調査結果が半々といった内容でした。影響力を数字で表してくれたので説得力はありましたが、もう少し深い内容も欲しいところでした。記事上部にも記載しましたが、こちらからダウンロードできるようですので、時間を作って読んでみたいと思います。兎にも角にも、SEOのみならず、今後のWebマーケティングにおけるモバイルの重要性は明らかですので、自社のマーケティングにも積極的に取り組んでいきたいと思います。

軒並み好調な大手ソーシャルメディア、コラボレーティブ・エコノミー – 米国発Web業界ニュース11月初旬号

また少し日が空いてしまいましたが、今回の記事は10月最後~11月最初の米国ウェブ関連の最新記事から。ソーシャルメディア大手各社の業績は順調なようです。 — SEO Japan

今週のウェブマーケニュースでは、・大手ドラッグストアの買い物客はApple Payを使えない ・代わりの支払いシステムでデータ漏えいが発生 ・実はリアルではないリアルタイム ・Twitter、重役陣の入れ替えを行う ・Flipboardが大幅な変更を断行 ・シェアエコノミーの破壊的/経済的な影響 ・今週の分析レッスン ・ブランドパブリッシャーを認めよ ・楽観主義と無知 ・話を聞いてもらうコツ等の話題を伝える。

それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

インダストリー

  • 両社を含む一部の小売店は、Merchant Customer Echange(MCX)、および、CurrentCと呼ばれるQRコードベースのシステムとの長期契約を結んでいるため、Apple Payの承認を禁じられていたことが原因であったようだ(Fast Company)[QRコードの何が問題なのだろうか?]
  • ちなみに、そのCurrentCはハッキングの被害に遭い、メンバーのEメールアドレスが第三者のハッカーに奪われてしまった(Business Insider)
  • Taco Bellは、今週、新しいモバイルアプリを宣伝するため、ソーシャルメディアで沈黙した。この取り組みは大成功し、火曜日、ダウンロードの回数において、トップ 25入りを果たした(Marketing Land)
  • オーディオ人気は留まるところを知らない。DeezerがStitcherを買収し、35,000のラジオトークショーとポッドキャストが同ネットワークに加わった(TechCrunch)
  • Harvard Business Reviewは、ソーシャルネットワークで健闘を続けており、大きなライバルに勝つことも多い。ターゲットの絞られたパブリッシング事業において、ソーシャルが有効に働く何よりの証拠だ(Digiday)
  • ブランドは、リアルタイムマーケティングに力を入れているものの(Googleがリアルタイムを考え直すコツを幾つか提供している)、交流する機会を見失っている。JetBlueはTwitterを介して乗客が失くした本を探す手伝いをしており、他の企業にも見習ってもらいたい(Ann Handley)。 ソーシャルネットワークでのブランドへのメッセージは、77%増加しているものの、6本のメッセージのうち5本はスルーされている(AllTwitter)
    • 多くのブランドがリアルタイムを重視している。もう皮肉としか言いようがない

    プラットフォーム

    • Facebook
    • Twitter

    コラボレーティブエコノミー


    計測/基準/ビッグデータ

    法律/人事

    コンテンツ

    重要な記事、動画 & オーディオ

    • トム・ウェブスターとティム・ハイデンが、Apple Payのリリースとほぼ同じタイミングでThe Mobile Commerce Revolution(Amazon)をリリースした。この作品は、マーケティングにおける行動、そして、社会の変化を鋭く分析している(Brand Savant)
    • 確かなデータを求めているなら、モバイルの世界のスタッツを確認しよう。以下に画像を掲載しているが、とりわけデバイスごとの滞在時間は興味深い(re/code)[画像]
    • マーク・アンドリーセンが、楽観主義の力について語っている(New York Magazine)
    • ただし、楽観主義と無知は同じではない。心理学者によると、無知の問題は、専門家のような気分を味わってしまうことのようだ(Pacific & Standard)
    • TEDで5回プレゼンを実施した実績を持つジュリアン・トレジャーは、話し方、そして、音に精通している。下の10分間のプレゼンの中で、耳を傾けたくなるような話し方を伝授している(TED)





    Photo credit: Scott Swigart(Flickr)

    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital – October 31, 2014」を翻訳した内容です。

    今回は比較的、地味(とはいえそれなりに大きいのですが)ながら、着実に前進しているウェブ業界であることは感じられるニュースが中心でした。 — SEO Japan

    Click Z Live Chicago-ビデオマーケティングのケーススタディ。バイラルビデオの作成は可能なのか?

    YouTubeがGoogleに迫る検索エンジンと言われて久しい中、動画をコンテンツマーケティングの一つとして取り組む企業も多いと思います。使い方によっては、訴求力が高い有益なコンテンツとなり、爆発的に人気を博す動画も登場しています。宣伝効果は高く期待できますが、そうした動画は割合としては非常に低いこともまた事実。今回のセッションでは実際のケーススタディを交えながら、バイラルビデオの効果と作成の可能性を探ります。– SEO Japan

    原題:The Viral Video Paradox: How to Hit Viral Traffic by Producing Serial Video Content
    Speaker:Abe Niederhauser, Director, Analytics & Advertising, Orabrush

    バイラルビデオとは

    作成した動画のYouTubeでのビュー数


    Orabrush・・・・舌を掃除するためのブラシ。5千600万以上のビュー数を獲得。


    Orapup・・・・・orabrushの犬用。3千3百万以上のビュー数を獲得。


    Poo-Pourri・・・トイレの消臭剤。2千万ビュー数を獲得。

    バイラルビデオ
    上記の通り、多くのビュー数を獲得したバイラルビデオを我々は保持している。しかし、バイラルビデオを作ろうとする行為は、”老後の生活にくじ引きがあたることを計画する”ようなものだ。

    より良い方法とは?
    映画”MONEY BALL”のように行えないだろうか?マーケターとしてデータを使用し、テストを行うのだ。バイラルビデオではなく、データドリブンなアプローチを行えないだろうか?

    バイラルビデオにおける問題点
    ・予測不可・・・意図的にバイラルビデオを作成できる人などいない。
    ・永続不可・・・バイラルビデオを作成したとしても、もう一つ作成できるとは限らない。
            また、バズが終了した後、セールスは下がるだろう。
    ・最適化不可・・バイラルは共有される能力の結果にすぎない。ビュー数に対する望んだ
            結果を得られるとは限らないのだ。

    データドリブンアプローチの特徴
    ・予測可・・・一つの動画の広告のために投資した金額が何を意味するかを知ることができ
           る。
    ・継続可・・・得られる結果はバズに左右されない。長期間に渡り動画をプッシュすること
           も可能だ。
    ・最適化可・・あなたのゴール(例えば、売上)に合わせた動画を作成することができる。

    ケーススタディ

    Orabrushの例
    YouTubeでの広告がOrabrushに投じた宣伝費の全てだ。つまり、他の外的要因は売上に影響していない。広告費は徐々に減少させたが、収益は増大。


    *青字がトータルの売上。赤字がトータルの広告費。

    Orapupの例
    クラウドファウンディングのindiegogoで$62,572(目標は$40.000)を獲得。いろいろな期間で変更を加え、テストを行った。動画の内容を変えるときもあれば、サムネイルを変更するときなども。全体で55の動画バリエーション、245のランディングページのバリエーションを作成。広告費はある程度使ったが、収益のほうが上回った。


    *青字が売上。赤字が広告費。

    Poo-Pourriの例
    Poo-PourriはYouTubeに動画をするまでは、オンラインでのビジネスを行っていなかった。様々なバリエーションの動画を投稿することでビュー数があがり、ブランド認知度が高まった。結果、今日においても売上の貢献につながっている。グラフを見ると、バイラルのとき、非常に購入数が上がった。


    *青字が広告経由での購入数。赤字がトータルの購入数。

    まとめ
    作成した動画をバイラルにすることは簡単ではないが、広告を利用して同様の結果を得ることはできる。こうした動画は、すぐに満足したROIを獲得できるわけではないが、長期的に投資する理由はある。こうしたビデオを通じて、ブランドの確立を行うことができるのだ。

    備考
    ・YouTubeはつまらなかったらスキップすることができる。長い動画でも構わない。
    ・常におもしろい内容である必要はない。教育的な動画も含めるべきだ。
    ・目的を設定しよう。購読者、シェア数、ビュー数、コメント、サイト訪問者、いいね、そ
     して、売上など。
    ・グローバルカスタマーにアプローチしよう。我々の場合、韓国のディストリビューターに
     依頼し、各国の言語で広告を掲載したりした。
    ・YouTubeの他、Facebookのターゲティングも効果がある。FacebookはYouTubeよりも
     コストがかかるが、特別なニッチの場合は、使用をおすすめする。

    結論としては、バイラルビデオの計画的な作成は困難であるため、広告を交えながら長期的に使用することができる動画の作成を薦めていました。また、結果的にバズったとしても、ブームが終わると同時に売上が下がり、今後の使用も見込めないなどの問題点もありました。多くの人にリーチすることは望ましい限りですが、バイラルのみを目的にするのではなく、長期的で地道なプロモーションでブランドを構築していくことが大事だということです。どことなくSEOに通じる考えでもありますが、動画作成の際の参考としていただければ幸いです。– SEO Japan

    Click Z Live Chicago-次世代のWebサイト・ユーザビリティとSEO。最高のユーザー体験を提供するための方法とは。

    優れたWebサイトを構築するためには、提供するサービスだけではなく、サイトの使いやすさやレイアウトなども考慮に入れる必要があります。こうした様々な要素を高めることで、ベストなユーザー体験を提供することができますが、どういった基準で考えればよいのでしょうか?– SEO Japan

    原題:Next-Generation Website Usability: How to Optimize Your Site for the Best User Experience
    Speaker:Shari Thurow, Founder & SEO Director, Omni Marketing Interactive

    ユーザーエクスペリエンスとは何か?

    避けたいこと
    あなた自身の、マーケティング部門の、デザインチームの、技術チームの個人的な意見は全て避けるべきだ。ユーザーエクスペリエンスとはユーザーについてであるべきなのだ。

    ユーザーとどう関わるべきか?
    例えば、10代の場合は、細かいことは気にしないだろう。彼らとどう関わっていくべきか?ドクターのように患者を理解し、患者が理解できる言葉を用いて説明する。Webも同様だ。例えば、日本の場合は地方によって言葉が違うし、男女の違いもアメリカより大きい。そうした違いは理解するべきだ。

    ユーザーエクスペリエンスとは(いくつかの定義)
    “ユーザーエクスペリエンスとはエンドユーザーが企業、サービス、商品にかかわる全てのことに関係する。”
    “ユーザーエクスペリエンスをデザインする場合の対象は、インターフェイス、レイアウト、ビジュアル、テキスト、ブランド、サウンド、相互関係の全てを含む。これらの要素をコーディネートすることでユーザーとのベストな関わり方を構築することができる。”

    ユーザーエクスペリエンスを向上させよう

    ユーザーエクスペリエンスの7つの要素
    1.Usable(使用可能な状態であること)
    2.Findable(発見される状態であること)
    3.Useful(便利であること)
    4.Valuable(価値があること)
    5.Credible(信頼性があること)
    6.Desirable(望まれているものであること)
    7.Accessible(アクセス可能であること)

    1.Usable
    名詞にするとUsability(ユーザビリティ)。そして、ユーザビリティはユーザーエクスペリエンスではない。また、個人的な意見でもない。Webサイトにおけるユーザビリティはタスクとゴールが常に存在する。あなた自身が設定し、到達できるものだ。

    ユーザビリティとは
    Webサイトがユーザーの求める特定の行動を、効果的に、効率的に、満たすために使用されるようにすること。

    ユーザビリティにおける6つの要素
    1-1.Effectiveness(有効性)
    1-2.Efficiency(効率性)
    1-3.Learnability(学習しやすいサイトか)
    1-4.Memorability(容易に覚えてもらえるか)
    1-5.Error Handling(エラーハンドリング)
    1-6.Satisfaction(充足感)

    1-1.Effectiveness(有効性)
    訪問者はあなたのWebサイトで目的を完了できるか?できていない場合は、どんな要素がユーザーの煩わしさやあきらめを生み出しているのか?例えば、サインインか登録のみのサイトである場合は、チェックアウトもできるようにしよう。

    1-2.Efficiency(効率性)
    訪問者があなたのサイトで特定のタスクを終えるまで、どのくらいの時間がかかるか?ステップはいくつ設定しているか?

    ヘルプ画面について
    注目すべきはヘルプタイムとプロダクティブタイム。ヘルプタイムは問題が生じたときにユーザーがそれを解決するまでの時間。プロダクティブタイムは、ユーザーがヘルプを使用しない、生産性のある時間の総量。また、全てのサイトはサポートセクションを作成するべきだ。なぜなら、全てのユーザーを完璧に満足させるサイトなどは存在しないのだから。

    1-3.Learnability(学習しやすいサイトか)
    訪問者が今まで一度も訪れていない場合、あなたのサイトの使い方を学ぶまで、どのくらいの時間が必要か?また、容易に行うことができるか?ナビゲーション、ラベリング、クリック(タップ)ボタン、などが対象になる。ナビゲーションはわかりやすく設置しよう。

    タブレットで行うべきこと
    ・タップ可能な領域は、タップ可能に見えるようにし、実際にタップ可能にする。
    ・意図しないタッチを防ぐ。多くのクリック可能なボタンを限られたスペースに配置しない

    ・読みやすいよう、高いコントラストを用いる。Color Contrast Checkerでは、色覚障が
    いのユーザーでもはっきりと読むことができるかを確認できる。タブレットに求められるフォントサイズは異なることを忘れないこと。

    タブレットで行うべきでないこと
    ・インフォメーションアーキテクトの概念を含まない。
    ・一般的なタブレットにおける操作(タップ、フリック、ピンチ等)に対応していない。

    1-4.Memorability(容易に覚えてもらえるか)
    以前訪問したユーザーが、目的を再度達成するために、どの程度簡単に早くあなたのサイトを思い出すことができるか。サイトのことを覚えてもらえれば、再度訪問しくれるようになる。

    1-5.Error Handling(エラーハンドリング)
    どういったエラーを、どのくらいの頻度で、ユーザーが典型的に犯すか。サーバーのエラーは起こりやすいか?また、こうしたエラーからの回復は、どの程度かかるか?

    1-6.Satisfaction(充足感)
    ユーザーはあなたのサイトをどの程度気に入っているか?ユーザーはあなたのサイトを友人に薦めたいと思っているか?

    ユーザービリティのまとめ
    ・ユーザービリティは個人の意見ではなく、完了すべきタスクだ。
    ・ユーザービリティのテストはユーザーが何を行うかだけではなく、なぜ行うかを明らかにする。
    ・ユーザービリティのテストには、上記6つの基準を使用しよう。

    2.Findable
    名詞はFindability(ファインダビリティ)。ロケーションとナビゲーションの質についての基準。特定の目的が簡単に発見されるようになっているか?システムや環境がどの程度ナビゲーションと検索をサポートしているか?

    ファインダビリティにおける3つの要素
    理想的な状況は、コンテンツが、ブラウジング、他人への質問(会話)、検索、の3つを経由して発見されるようになっていること。ソーシャルでの露出(最適化)、検索エンジンの最適化、検索広告、の3つを駆使すると言い換えることもできる。ファインダビリティの対象はユーザーとテクノロジー(検索エンジン)だ。両方のニーズを満たすための、インフォメーションアーキテクトを目指そう。

    3.Useful
    名詞はUsefulness(利便性)。その商品、サービス、情報、ナビゲーション、検索機能はユーザーにとって便利であるか?利便性のあるコンテンツはリンクを獲得しやすく、ソーシャルでの拡散も期待できる。ツール、ハウツーやアドバイス、動画、参照記事やガイドなどが例に挙げられる。リンクビルディングはサイトの構築段階から組み込むべき概念だ。

    4.Valuable
    組織の目的は、ROIの達成と顧客満足度の向上の2つにある。そのためには、ユーザーの目的と期待を満たさなければならない。

    5.Credible
    名詞はCredibility(信頼性)。そのサイトが提供するものを、ユーザーが信頼し、信用することに影響する要素。テキスト、ラベル、継続的な発行などの要素がある。スタンフォード大学による、Webサイトの信頼性を高めるためのガイドラインを参照して欲しい。サイトで使われる色も影響する。例えば、アメリカではオレンジは警告とチープなイメージがある。

    6.Desirable
    そのコンテンツは、ユーザーから本当に求められているものか?望まれているコンテンツは、イメージのパワーと価値、アイデンティティ、ブランドやその他の感情的な要素に訴えかける。

    色について
    エモーショナルなデザインは単純に見かけ以上の効果を産む。また、個人の主観・好みで決定されるべきではない。例えば、色は地域、性別、心理状況、認識のされやすさ、などの様々なコンテクストによって意味が決定される。紫は男性にとっては最も魅力的なカラーだ。黄色はインドではハッピーな色だが、アメリカでは危険を意味する。

    7.Accessible
    ユーザーとテクノロジーの両方にとってアクセス可能にしなければならない。Webサイトは(全人口の10%以上もいる)障がい者にとってもアクセス可能であるべきだ。Facebookのロゴが青である理由をご存知じだろうか?マーク・ザッカーバーグ氏は色覚障がいなのだ。特定の色が見えない人に配慮したカラーバリエーションが望まれる。

    開発者とデザイナーとのバランス
    機能性とデザイン性を巡ってしばしば議論になるだろう。そうした場合は、ユーザーエクスペリエンスの定義から始めてみよう。それぞれの個人的な意見は必要ない。チェックリストを提示してそれらを満たしているかを確認させるのだ。チェックリストに含める要素は、上記の7つを参考に。決定が難しければ、ユーザービリティディレクターという担当を作るのも一つの方法だ。また、アナリティクスはコンテクストを伝えてはくれない。人と話すのが一番の近道だ。

    まとめ
    ・ユーザーエクスペリエンスはオフラインの世界にも影響を与える。
    ・ユーザビリティはユーザーエクスペリエンスではない。しかし、ユーザーエクスペリエンスの決定的な要素だ。
    ・ユーザーエクスペリエンスを向上させるために、上記7つの要素を意識しよう。

    複数の要素がありますが、うまくまとめてくれたセッションだと感じています。検索エンジンと障がい者(全人口の10%以上とは知りませんでした!)を含めたユーザーの両方を満たす設計、ということを強調していました。いわゆるSEOで気にする点とは異なるものばかりでしたが、こうした点を改善し、顧客満足度を高めることで、結局はSEOの目的も達成できるのかもしれません。サイト設計者やシステム担当との兼ね合いは難しいとは思いますが、ぜひとも挑戦したい分野ですね。
    – SEO Japan

    Click Z Live Chicago-Expediaが仕掛けるコンテンツマーケティング。ユーザー作成のコンテンツが持つパワーとは。

    最近は日本でもよく耳にする、大手旅行サイトのExpediaが登場。ユーザー作成のコンテンツを使用したキャンペーンの内容を紹介してくれています。競争力が非常に高い業界と言えますが、どのような取り組みを行っているのでしょうか?– SEO Japan

    原題:Achieving Authenticity: User Generated Video Content Transforms Storytelling Power in Find Yours Campaign
    Speaker:Noah Tratt, Global Senior Vice President Media Solutions, Expedia Inc

    どうやって目立とう?

    現状の分析
    多数のWebサイトが存在している中、我々のコンテンツを目立たせるためにはどうすればよいだろうか?多くの旅行サイトを見てみると、それらが機能性に最適化していることに気づいた。

    旅行はエモーショナルだ
    そして非常にパーソナルでもある。リラックス目的、アドベンチャー目的など、旅行の目的は個人によって様々。

    戦略的なコンテンツ
    多くの旅行サイトでは、ブランド側の機能性重視の傾向と、消費者が望むコンテンツの間にギャップがある。Expediaはそのギャップを埋めようと試みた。ブランドは誰か”個人”と関わっていなければならない。旅行をよりパーソナルなものにすることで、ブランドをコミュニケーションへと育てる。

    Whyを追求する
    Whatは必要ない。(しかしながら、多くのブランドはWhatを提供している。)また、Howを提供しているブランドも多い。自慢のピザの秘密ソース、優れた電子機器の優秀なプロセッサーの説明コンテンツなどだ。ExpediaはWhyを追求した。つまりは、パーソナル化を進めたのだ。なぜ、旅行をするのか?ブランドはWhyを表す存在だ。

    ブランドキャンペーンをパーソナルにする方法
    User Generated Content(ユーザによって作成されたコンテンツ)を利用。YouTubeなど色々なプラットフォームで、我々を助けてくれるコンテンツを探している。旅行は非常にパーソナルなものだが、Webで探せばそれを感じることができる。

    Find Yoursキャンペーン

    Find Your Understanding
    同性愛者の娘を持つ父親にフォーカスした動画。娘の結婚式のため、同性愛の結婚が認められている州への旅行の内容を紹介する。長時間のコンテンツであるが、非常に大きな反響があり、TEDBUSINESS INSIDERに取り上げられた。
    *動画はTEDの記事内で閲覧できます。

    Find Your Strength
    がんの闘病者の女性をフォーカス。自身の経験をスピーチするため、カンファレンスに向かう旅行の内容を紹介。

    Find Your Alberta
    パートナーシップを採った例。カナダのalberta州を紹介するプロジェクト。認知度が低いことが課題であったが、ブロガーにコンテンツの作成を依頼し、動画などをサイトで紹介した。ソーシャルのフォロワーの増加に加え、25%以上のホテル予約の増加を実現。ブロガーによる動画の影響力を示す好例。

    Find Your Spontaneity
    アプリの紹介動画だが、一人の男性がそのアプリを利用し、当日に中国へ旅行してしまう内容。UGCではないが、多くのビュー数に加え、アプリのダウンロード数も増加。

    Find Your Storybook
    アメリカからイギリスへの旅行者を増加させるためのプロジェクト。ロスアンゼルス、サンフランシスコからの旅行者の増加を実現。

    まとめ
    ・キュレーティングがキー。
    ・ブランドの強化。
    ・パートナーシップ。
    ・テストと学習。

    注目すべきは、全てのコンテンツが一つのコンセプト(旅行のパーソナル化)を軸に作成されており、そのコンセプトも現状の分析からしっかり作られているという点にあると感じました。全ての企業が、これほどの規模とクオリティで作成することは難しいと思いますが、コンテンツマーケティングの手法としては通じるものがありますね。コンテンツマーケティングは全てインハウスで行っているとのことですが、参考になった方も少なくないのではないでしょうか?

    Click Z Live Chicago-パンダ、ペンギン、そしてペナルティ。Googleの最新のアルゴリズムを知ろう。

    Googleのアップデートの情報はSEO Japanでも頻繁に掲載していますが、複数のアップデートが行われているため、困惑してしまう方も多いのではないのでしょうか?今回のセッションではメジャーなアップデートの振り返りとペナルティを受けた場合のリカバリー方法を扱います。現在ペナルティを受けているサイトのWebマスターはもちろん、今一度自身のサイトを確認してみてはいかがでしょうか?– SEO Japan

    原題:Panda, Penguin, Penalties and More: Staying on Top of Algorithm Updates
    Speakers:
    Nate Dame, CEO and Founder, Propecta
    Matt Koulas, Senior SEO Specialist, Grasshopper

    全体的な話と今後起こること

    Googleにおける多様化
    Googleは収入源を多様化させている。2012年ではGoogelの収益の95%が広告収入であったが、2014年(Q1-3)では90%まで下がっている。

    SEOは変化している
    Googleは変化している。マーケターはその変化に合わせて最適化しなければならない。しかし、Googleのアップデートが常にあなたにとって良いこととは限らない。

    Googleはどこに向かっているのか?
    Googleは常に最終目的地を設定している。そして、アップデートがその目的から外れることはない。Googleの最終的な目的とは、最も関連性があり、最も信頼性があり、速く、ベストなソリューションを検索者に提供するためのシグナルだ。

    個々のアルゴリズム

    Pandaアップデート
    アドバイス・・・ゴミくずのようなコンテンツの作成は止め、低品質なコンテンツを破壊しよう。
    概念・・・Googleは低品質なユーザー経験を嫌っている。もしも、あなたのサイトが他社のサイトを困惑させるサイトであるならば、すぐにやめよう。
    開始時期・・・2011年2月23日(Farmerアップデート)

    Penguinアップデート
    アドバイス・・・キーワードの詰め込みはやめよう。
    概念・・・タイトルでの詰め込み等、ユーザーの利益にフォーカスしていない従来のランキング要素は、今後も重要性が低下していく。
    開始時期・・・2012年4月24日

    Knowledge Graph
    アドバイス・・・Wikipediaでのあなたの会社の情報をすぐに更新しよう。
    概念・・・Googleは顧客をGoogleに可能な限り引き留めたい。

    Pirateアップデート
    アドバイス・・・コンテンツの海賊行為はやめよう。
    概念・・・コンテンツの海賊行為は絶対にやめよう。
    開始時期・・・2012年8月10日(DMCAペナルティ)

    Hummingbirdアップデート
    アドバイス・・・リンクビルディングを無効化するのか?SEOの終わりか?
    概念・・・Googleはバックエンドでマシンラーニングを使用している。より速く、正確に。
    開始時期・・・2013年8月20日

    Pigeonアップデート
    アドバイス・・・ローカルへの注力。
    概念・・・”ローカルSEO”と”スタンダードSEO”の融合。
    開始時期・・・2014年7月24日

    これからのSEO

    ランキング上昇のために
    ショートカットやトリックはない。チェックリストを作成して漏れのないようにしよう。また、長期間に継続した成長を目的にすること。テクニカルな要素(ロードの早いサイトと遅いサイトなど)は基本要素。基本ルールを曲げてはならない。

    ターゲットキーワードとユーザーインテント
    検索者のニーズを満たすようにしよう。そのキーワードでユーザーが何をするか?彼らのためのコンテンツとは何か?を常に考える。

    インフルエンスビルディング
    構築するべきはリンクではなく、インフルエンス(影響)。インフルエンサーをキャッチするLPを作成しよう。また、ターゲットとなるファネルは単体のレベルではなく、全体のファネルになる。

    SEOとペナルティ

    1.依存を避ける
    リンク、簡易なコンテンツ、完全一致を避ける。内部リンクの構造と不自然な被リンクを見直す。内容が薄く、低品質で、編集されていない、求められていない、キーワードに特化したコンテンツは作成しない。アンカー、コンテンツ、ドメインの完全一致も避ける。

    役に立つツール
    ScreamingFrog・・・内部リンクの精査。
    MajesticSEO・・・被リンクの精査。
    Hemingway App・・・コンテンツの精査。
    UserTesting.com・・・ランディングページの精査。

    2.診断する
    ペナルティを受けた際には、アルゴリズムによるものか、手動によるものか判断しよう。

    アルゴリズムの診断
    アルゴリズムによるペナルティかを判断するためのツールを紹介する。
    Panguin Tool・・・パンダ、ペンギン、ローカルアップデートの判断。
    Reconsideration.org・・・ペンギンの診断と、競合他社の診断。
    Moz’s Google Algorithm Change History・・・Googleのアルゴリズムの変更のまとめ。

    マニュアルアクションの診断
    Webマスターツールで確認する。不自然なリンクを抽出しよう。その他、クローキングや隠しテキストなどの場合もあるが、こちらの記事によくまとまっている。

    3.分析する
    データの収集をまず行う。収集元は、Webマスターツール、Majestic SEO、AHREFsなどを使用しよう。

    リンクデータをカテゴライズする
    WebマスターツールのデータとMajestic SEO(またはAHREFsなど)からデータをエクスポートし、エクセルでマージする。その後、自然リンク、スパムリンク、完全一致のリンクなどにカテゴライズし、リンクの問題を特定する。

    不自然なリンクがあった場合
    あらゆる情報からリンク元へのコンタクトを試みる。サイト上ではメールアドレス、電話番号、コンタクトフォームなど。WHOIS情報からも確認できる。また、ソーシャルでの連絡先が掲載されている場合は、そちらからのコンタクトも試みる。

    4.行動する
    上記の方法で連絡を試みる。多くがEメールでの連絡となるが、その際は、正直に、ストレートに依頼する。送付の間隔は1-2日間あける。相手からの連絡方法を記載する。

    5.リカバリーする
    再審査リクエストと否認リンクのリストを送信する。再審査リクエストには、問題が起こった経緯、リンクの特定方法と除去・維持をした理由、ログ、リンク元にコンタクトを試みた証拠、今後のプランなどを明記する。もし、リンク元がリンクを解除してくれた場合は、リストから外してあげよう。また、あまりにも可能性が低い場合は、新しくサイトを構築することも検討しよう。

    資料
    1.手動ペナルティの解除プロセス
    2.再審査リクエストでのコンタクトリスト
    3.再審査リクエストのサンプル
    4.否認ファイルのサンプル

    まとめ
    1.避ける・・・SEOを最適化させすぎない。
    2.診断する・・・Webマスターツールや各種診断ツールを活用。
    3.解決する・・・プロセスベースの分析、行動、ドキュメント作成。

    2014年の9月から10月にかけて、多くのアップデートが更新されました。この記事を書いている時期も、ペンギン3.0の話題は毎日のようにでています。今後も様々な変更をGoogleは加えていくと思いますので、最新情報は常にキャッチしておきたいですね。記事中のツールや資料は全て英語となっており、現段階では全てを細かく確認できてはいませんが、役に立ちそうなものはぜひご活用ください。

    Click Z Live Chicago-Brian Solis氏によるキーノート。これからのビジネスとマーケティングについて。

    2014年11月4日から11月6日にかけて、イリノイ州シカゴで開催された、Click Z Live in Chicagoに参加しました。オープニング・キーノートは、SEO Japanでもブログを度々紹介させて頂いている、Brian Solis氏。Webが消費者行動に与える影響と、マーケティングにおける変化について、たっぷりと語ってくれています。– SEO Japan

    原題:The A.R.T. of Engagement
    Speaker:Brian Solis, Award-Winning Author, Futurist and Principal Analyst, Altimeter Group

    未来とは、これまでにすでに起こったものではない

    次の世代ではどういったことが起こるか?
    大量のテクノロジー、早すぎる進化によって、デジタルとの関わり方は今後も変化していくだろう。マーケターの役割は従来の単純なものだけではなくなってきている。

    エンゲージメントをデザインする
    これからのマーケティングは、共有できる経験にフォーカスしていくだろう。ソーシャルやYouTubeなどが代表的なものだ。そして、この場所に新しいブランドが生まれる。また、この場所はマーケターが活躍する場所にもなる。ビジネスはもはやブランド単体によって行われるものではなくなってきている。共有された経験を通じて消費者と共に作り上げていくものであり、オンラインでの検索と対話の結果によって定義されるものだ。

    まずはモバイルから話そう
    1日のうち、主要なメディアで人々が過ごす時間の23%はモバイルだ。しかし、広告費の4%しかモバイルに使用されていない。モバイルでは、小さな画面で人々の関心を数秒間で集めなければならない。新しいプラットホームと言えるだろう。Webサイトの役割も変わっていく。

    モバイル、ソーシャル、リアルタイム。
    例えば、パーティーでは参加者と喋る人がいない。隣の人ではなく、スクリーンに向かって話している。少し大げさな表現ではあるが、実際にこれに近いことは起こっている。我々はどう対応するべきだろうか?従来のマーケティング手法はどんどん縮小している。

    ティーンエージャーの集中力
    あらゆるデジタルデバイスを使用せずに、宿題に集中している時間はたったの6分間しかない。こうした顧客に注意を向けてもらうためのUXをデザイン、言い換えれば、エンゲージメントを構築するためのデザインを検討しよう。オーサーとしてジャーナリストとして、なにができるか?人々がなぜクリックし、なぜアクションを起こしたか。それらを明らかにするのが、未来のサイエンスである。

    購買決定とデジタルデバイス
    バイヤーズジャーニーの67%はデジタル(Web)で完了している。そのため、企業からのタッチポイントもここにあると言える。消費者によるデジタル社会での行動が、これからのマーケティングでの決定的な要素になる。この世界はあなたをフォローしている人によって作られている。人は他人の情報をあてにしているのだ。

    より良い経験とは何か?
    購入者の86%がより良い顧客体験のためにはより多くのお金を支払うと答えているが、企業が彼らの要求を常に満たしていると答える人は、たったの1%しかいない。マーケターとしての仕事は、共有したいと思わせる経験、エンゲージメントをデザインすることだろう。

    The A.R.T of Engament
    エンゲージメントにおける主要な3要素を、それぞれの頭文字をとって、A.R.Tと呼ぶ。つまりは、ActionsとReactionsとTransactionsだ。

    Moment Of Truth

    デジタル時代の購買決定プロセス
    デジタル上の行動が購買決定の大きな要因になっている今日において、購買に至るまでの過程は、従来のそれと比べ、大きく変化している。顧客とのタッチポイントになる、Zero Moment Of Truthを含め、プロセスは以下の通りになる。

    ・刺激(認知)
    ・Zero Moment of Truth(ソーシャルでの発見)
    ・First Moment of Truth(購入の検討)
    ・Second Moment of Truth(経験)
    ・Ultimate Moment of Truth(共有された経験)

    Zero Moment Of Truth
    全てのプロダクトは顧客のモバイルでの体験からはじまる。あなたにとっての機会はモバイルの中にある。2014年の調査によると、オンラインでのリテラーの56%がモバイル経由で注文されている。また、70%のモバイルでの検索が1時間以内に何らかのアクションをリードしている。

    人々の評判
    85%の人が”自分が知っている人”からの推薦を信用する。人々はマーケターを信用しているわけではない。

    Googleの利用数の減少
    多くの人がアプリを使って検索している。例えば、YouTubeはGoogleのような存在になっている。自分との関連性のあるコンテンツを探す際、95%の人がGoogleとYouTubeの両方使っている。また、Pinterestはビジュアルでの訴求に優れ、結果として、アクションを導くアプリになっている。

    First Moment of TruthとSecond Moment of Truth
    オフラインとオンラインのコネクションがより重要である。そして、それを構築するためにはビジョンと設計が必要。我々の仕事はこれらを一緒にさせること。ブランドがiBeacon、Square、チェックイン機能などを用いることで、顧客はシームレスでパーソナルな経験を得ることができる。

    P&Gの例
    消費財市場の巨大企業であるP&Gは、店舗で顧客が商品を認知する最初の数秒間を重要視している。それは、オハイオ州シンシナティの本社にFirst Moment of Truthの部門を設置し、世界中に50人のリーダーを採用していることからも伺える。また、P&Gはテレビや雑誌の影響力の低下に対応し、消費者へ直接ブランドを訴求できるポイントを重視しているのだ。

    Ultimate Moment of Truth
    88%以上の人が、他社のオンラインでのコメントに影響されている。経験は共有されることで、実際に経験をした人以外の人に影響を与える。誰かがシェアし、誰かがそれを発見する。そこに、エンゲージメントが発生するのだ。

    ソーシャルでの対応
    88%の人がソーシャルでの不満を対応していない企業の製品を今後買わないようになる。しかし、ロイヤルカスタマーは、通常の人よりも20%から40%以上、その企業のソーシャルにお金をかけている。

    顧客経験
    顧客の経験はサイトを通じてタッチする全てのことになる。マルチスクリーンが普通のこの時代では、オンラインでショッピングをしているとき、他のことも同時に行っている。90%の人がマルチスクリーンで連続した行動をとっており、67%の人がオンラインでのショッピングの際に、別の行動をとっている。つまり、eコマースとソーシャル(評判の確認)のループが発生している。

    ヒーローズ・ジャーニー
    顧客をヒーローとして扱おう。マーケティングは経験であり、ライフサイクルなのだ。成功を狙うのではなく、価値のある存在になることを目指そう。

    Moment of Truthについては数年前から提唱されている理論ですが、Zero Moment of Truthでのモバイルの重要性と、オンライン・オフラインでのシームレスな経験をポイントにあげていました。ブランドと顧客のタッチポイントと、その後共有される経験が、今後のビジネスを決定すると言えるほど大きな意味を持っています。それらを意図したとおりに設計し、構築することが未来のマーケティングだと述べています。簡単に達成できるものではありませんが、少しでも理想に近づけるよう、努力していきたいものです。
    – SEO Japan

    派遣社員として働く20代・40代の実態をまとめたインフォグラフィック

    最近の派遣社員の年齢傾向を見ると、20代の割合が減り、40代が増加しています。40代派遣の持つスキルや仕事への意識とは?働きたい主婦のための求人サイト『しゅふJOB』を運営する株式会社ビースタイルが、派遣社員として働く20代・40代に対して調査を行い、インフォグラフィックで公開しました。 — SEO Japan

    いま、40代の派遣社員が増えている

    派遣社員として働く20代・40代の実態をまとめたインフォグラフィック※画像をクリックするとしゅふJOBのサイトに飛び、より詳細な調査結果も公開されています。

    厚生労働省が発表した「派遣労働者実態調査」によれば、平成16年当時の派遣社員の年齢構成は「20代が35.5%、40代が14.3%」となっていました。しかし、平成24年までの間に「20代が20.2%、40代が26.2%」にまで変化して割合が逆転しています。

    現在、派遣社員として働く20・40代の男女600名(うち女性498人)を対象にしゅふJOBが行った実態調査によると、正社員経験のある20代は約6割、40代は9割超という結果に。過去に正社員として働いていた人が、おそらく結婚や出産を経て、40代の現在は派遣社員として働いている様子がうかがえます。

    働くうえで実践していることそんな20代・40代の派遣社員に「研修を受けたビジネスマナー/スキル」を聞いたところ、「あいさつ・言葉遣い」「電話対応」「身だしなみ」「来客時のマナー」などの社会人の基本となるビジネスマナー研修を受けている割合は40代のほうが多く、20代は「メールの書き方」「議事録作成」などの実践的で即戦力となる教育を受けている傾向が見て取れます。

    そのほか、「責任を持って最後まで仕事すること」を意識しているか、「常に効率を考えて作業する」かどうかなど、40代と20代の意識の差について、より詳細な調査結果が【しゅふJOB】「派遣の「いま」を実態調査」のページで公開されています。

    女性の社会進出や職場と家庭の両立に向けて「現在の働き方を変えていく必要がある」として、政府は意識改革などに取り組む考えを示しています。いままでの、正社員、派遣社員、パート・アルバイトとしての働き方だけではなく、多様で柔軟な働き方を選択できる雇用システムが求められていると言えそうです。– SEO Japan

    スタートアップ設立前に最も重要な作業とは?

    スタートアップへの投資環境が過去と比べるとありえない程、良くなった日本。とはいえ、スタートアップの成功確率が自然と高まるわけではなく、軌道に乗せ成功に導くには多くの試行錯誤と努力が必要です。今回は実際にスタートアップを立ち上げ失敗した筆者が、自身の経験を元にスタートアップ成功の秘訣についてまとめた記事を。 — SEO Japan

    product_plan

    私達は失敗した。

    半年間にわたって、モバイルアプリのコードの質をじっくり調べ、デザインを調整した後、パートナーと私は、ついにApp Storeにアプリをリリースした。すると、徐々にダウンロードの回数は増えていった。

    その数日後、辛い現実が私達を待ち受けていた。ユーザーがアプリを利用しないのだ。アプリのアイデアを紹介した人達の多くは、絶賛してくれたこともあり、大きなショックであった。私達が開発したアプリは、写真を撮り、撮影した対象に関する質問をすることが出来る。このアプリは、その年、世間を賑わせたスタートアップのトレンドを全て網羅していた: モバイル、ソーシャル & ローカル。2011年の年始のことだ。

    続きを読む スタートアップ設立前に最も重要な作業とは?

    インハウスSEOになる前に知っておきたいこと

    フリーランスのSEO専門家として活躍していた筆者が、某スタートアップのインハウスSEOとして仕事を始めた経験を元に、インハウスSEOとして考慮すべき点や成功の秘訣をまとめた記事を紹介します。インハウスSEOの重要性がかつてない程認められ、その存在感が増している今日、SEO会社から転職する人も増えているように感じますが、事前に読んでおくとヒントになる点が多いかも。 — SEO Japan

    物事には順序がある。それでは背景から説明していこう – 1年前に誰かにインハウスのSEOとして働いていると言われたら、私なら笑って、もっと自分を大切にした方がいいと助言していただろう。

    そして、現在、私はインハウスSEOとして働いている。しかも、今まで思いもしなかったこと、つまり「他の誰かのために働こう」と言うこの決断にこれ以上ないぐらい満足しているのだ。

    Clicker.com - In House SEO & Audience Development

    遡ること1年弱、私がメキシコでのサーフトリップから帰宅中に国境を越えようとしている時だった。電話を通じて私はeメールを受信した。アスクドットコムの元CEO、ジム・ランゾーン氏からのメールであった。ランゾーン氏は同氏が運営するスタートアップ Clicker.com(クリッカードットコム)の情報を簡潔に伝え、近所に来ているので会って話をしたいと望んでいた。しめしめ、これで仕事がまた一つ増えたぞ。私はそう思った。

    私は一度話を聞くまでは断らないと言うポリシーを持っており、そして、当時黒字の事業を運営していたため、単なるネットワークの良い機会として位置づけていた。

    仕事が必要だったわけでもなければ、お金が必要だったわけでもなかった。 また、私は5年もの間、他の誰にも恨まれていなかった。自分のライフスタイルを気に入っていたし、自分自身に満足もしていた。しかし、その数カ月後、ジム・ランゾーン氏は徐々に私の考えを変え、もし試していなかったら、絶対に後悔するような機会を私に与えてくれた。

    私の好奇心を引き寄せたのは給料ではなかった(スタートアップそのものが魅力的だったのだ)。これは、大きな成功を収めると思ったビジネスに参加し、関与するチャンスだったのだ。私を鍛え上げ、スキルを磨き上げてくれる重役の人達と毎日連絡を取り合うためには、私にはキャリアの次のステージに進む必要があった。ベンチャー投資家や経営陣と話しをして、自分の才能を分かってもらう必要がった。

    また、私はクリッカーが優れたアイデアであり、ポテンシャルを引き出すことが出来れば、夢のような大金が転がり込んでくる可能性もあると期待している。

    インハウスSEOとして想定するべきこと

    インハウスSEOが想定することは、企業によって異なる。私は面倒なことは苦手であり、そして、自分の知っていることのみを綴る主義なので、自分の経験を思い返していこうと思う。これは私がたまに考えることであり、真実でもあるのだが、私のライフスタイルは基本的にほとんど変わっていない。

    これは働く場所が大きく関連していると思うが、クリッカーは業績ベースの企業であり、毎日出勤するタイプの企業ではない。私はたとえ一時間だけであっても毎日のように今でもサーフィン(ネットサーフィンではなく、波に乗るサーフィン)を楽しんでおり、平常心を保つ自由を謳歌している。

    私は別の場所から自分のチームに指示を出し、オフィスに行くのは月に数回である。この環境は、私が業績を上げ、期待を上回っている限り変わらないだろう。

    大きな違いは皆さんが想像しているよりも目立たないが、それでも様々な角度で見ると違いがある点は疑いようもない。

    まず、他の人に指示および答えを委ねなければならない。運が悪ければ、数人に対して答えを提供しなければならない可能性もある。自分一人で仕事をしたことがあるなら、これは辛いと感じるだろう。

    上司を尊敬し、上司と同じ目標を達成することが出来ると信じること、または達成したいと願うことが重要である。それでも、小声で文句を言いたくなるときはやって来るはずだ。

    次に、責任が重くなり、焦点を完全に一つのプロジェクトに絞ることになる。 これは良いとも悪いとも言える。私のように注意力が欠けているなら、退屈であり、飽きてしまうこともある。クライアントと仕事をする場合、クライアントは一人ではなく、複数のプロジェクトに同時に取り組めるため、新鮮な気持ちで挑める点は、クライアントと仕事をする上でのメリットと言えるだろう。

    もちろん良い点もたくさんある。毎月、同じような“確認”の声を聞かなくても済む。新しいビジネスのために四六時中慌ただしく動き回る必要はない。事務作業はなく、使えるリソースも多い。

    自分よりも大きな何かの一翼を担うことになる。自分の戦略を実施するためだけのSEOに特化したチームを持つことが出来る。また、新しく、貴重なスキルを身につけることも出来る。そして、仕事の後片付けが遥かに簡単である。それでも、高い波が来る予報が出ている際に中部に向かうのは気が重い。有給休暇と言われる制度もあるが、ちょっとずつしか使えない。

    さて、突然、自分の人気が高まることもある。まるで背中に的を背負っているかのような勢いである。私がクリッカーで働き始めたことを公表してから依頼される仕事の量が10倍以上に増したのだ。良いか悪いかは状況によって異なる。私は自分の勤務先に満足しているし、去るつもりはない。

    インハウスSEOになる前に考えておきたいこと

    クレイグズリストで初めて見つけた仕事にいきなり応募するのはよくない。インハウスSEOとして成功したいなら、自分の優先事項が加わる会社と一致していることを確かめる必要がある。

    私は大企業とは生活が大きく異なるスタートアップに参加した。その点を肝に銘じておいてもらいたい。条件が合わなかったら、自分の仕事を手放すことはなかった。以下に、一大決心をする前に使ってもらいたいチェックリストを用意した。

    SEOに対する賛同

    CEOおよびその他の重役陣がSEOの効果を疑問視しているなら、諦めた方がいい。上司に自分のアイデアを信じてもらい、賛同を得るために全力を注がなくてはならないなら、インハウスSEOとしての生活はあまり楽しいものにはならないだろう。SEOが優先されておらず、また、リスペクトされていないなら、他の会社を探すべきである。

    確固たる信頼

    勤務を始めてから数週の間、CEOが私を脇に連れ出し、経営陣に対してもっと断固たる態度を取ってもいいと言われた。当時、私はその他の重役に命令を出す前に自分自身の力を証明する必要がある気がすると答えたのであった。

    これは私にとっては新しいテリトリーであり、そっと進むようにしたのだ。するとCEOは「もう充分力を証明しているよ。だから雇ったんだ」と言ってくれた。これが転機となり、自分の専門知識が100%信頼されていることが分かり、私は嬉しかった。

    CEOと自分の間の壁は少ない方が良い

    重役がSEOに賛同しているからと言って、会社全体が賛同しているとは限らない。なかなか計画を実行することが出来ないときがある。エンジニアが何かを変える意図を理解していないこともあれば、最高財務責任者(CFO)が成功するために必要な予算を拒むことも考えられる。CEOと直接話すことが出来れば、このような障害を容易に乗り越えることが出来るだろう。主要な意思決定者が近くにいてくれるほど心強いことはない。

    自分の運営スタイルに合う強力なチーム

    人が違えば、運営のスタイルも異なる。そして、既にチームが用意されていても、または新たに雇用するにしても、作業を実行する際の自分のスタイルに合わせておきたいところだ。私は無干渉主義であり、人の行動を細かく管理するのは嫌いだ。

    また、賢く、自発的で、事細かい指示を必要とせず、自分で行動を起こせる人物と働くことを望む。私はオフィスで働くわけではないので、何も連絡してこない時は必要な作業を行っていると信じたい。実際に、私のチームは称賛に値する。

    順調に仕事を行うために使えるリソース & ツール

    この点については細かく説明する必要はないだろう。仕事を行うには、そして、効率よく行うためには、必要なものがある。事前に交渉を済ませておき、何を期待するべきか分かっている必要がある。

    自分に何が期待されているのかを把握している必要があるように、会社側も自分が何を期待しているのかを理解しているべきである。雇ってもらったものの、これからの仕事を否定されてしまうことだけは絶対に避けたい。これは印象が悪い。

    インハウスSEOとしての仕事はすべての人に向いているわけではないが、クライアントと仕事をする際や自分のウェブサイトを運営する際には見出せないメリットを多く含む新鮮な方向性を味わうことが出来る。

    私は皆さんにインハウスSEOになろうと諭しているのではない。しかし、考えているなら、そして、まだ行動を起こしていないなら、いっそのこと試してみてはどうだろうか。期待以上の経験を味わうことが出来る可能性がある。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Making The Jump To In-House SEO」を翻訳した内容です。

    極めて全うな考察で、インハウスSEOを検討している人には、というより、インハウスSEOとして働くべき企業であるべきかを見極めるにも、参考になる記事でした。全てが理想的な環境は少ないと思いますが、こういったことを意識することがインハウスSEOとして活躍するためにも大事ですね。ちなみに筆者が勤めたClicker.com、ドメインが既に無かったので一瞬あせりましたが、無事に大手テレビ局に買収されたようです。 — SEO Japan [G+]

    地味で退屈な業界で活きるソート・リーダシップを活用したリンク構築戦略

    コンバージョン最適化に最近注意が向いているSEO Japanですが、コンテンツマーケティングやリンク構築も忘れていません!これからのリンク構築に欠かせないコンテンツマーケティングですが、B2Cや広告やファッション等、派手な業界ならともかく、地味で派手さのない業界の企業の場合、そもそもコンテンツマーケティングのネタがない!と嘆いている企業も多いのではないでしょうか。そこはアイデア次第、逆にチャンスも大きいとサーチエンジンランドからの素敵なアドバイスを悩めるウェブマーケッターに。 — SEO Japan

    現在の検索業界では、大半のSEOキャンペーンが、コンテンツを主体として行われている。実際に、私が参加するキャンペーンの多くは、質の高いコンテンツを作成し、一流のサイトで配信する取り組みを軸に展開している。shutterstock_126540911-content

    SEOに対するこのアプローチは、従来のSEOキャンペーンよりも、典型的なPRキャンペーンに似ている — 大半のデジタルエージェンシーは、このPRキャンペーンに近いアプローチを重視する必要があると私は考えている。

    要するに — 今後のSEOの鍵を握るのは、コンテンツマーケティングである。

    それでは、この流行りのワードを早々に出すことに成功したので、本題に入らせてもらおう。

    楽しく、リンクを張りたくなるコンテンツを作成する取り組みは、奇抜な製品を販売するB2Cの企業にとっては、それほど大変な作業にはならない。Red Bull、そして、同社のStratosプロジェクトやOreoのDaily Twist キャンペーンが良い例だ。どちらも秀逸なアイデアであり、コンテンツマーケティングの模範として定着している。

    しかし、このようなブランドの価値、または、Red Bull等の企業が持つクリエイティブな姿勢が欠けている場合、苦戦を強いられる可能性がある。

    私が協力した企業の約9割は、所謂「面白味のない」業界に属する企業である — 例えば、特定の機械専用のバルブを製造する会社。

    刺激的な製品に関連するマーケティングアクティビティとは範囲が異なり、また、Red Bull等の企業が繰り出すキャンペーンは、ブランド志向である。Red Bullのキャンペーンのように「宇宙から人間を落としてみてはどうですか?」と提案したところで、クライアントに納得してもらえないどころか、私個人の人格まで疑われてしまうだろう。

    ただし、解決策がないわけではなく、実際に多数のクライアントのサイトで、絶大な効果を上げている。

    ソートリーダーのイメージを確立する

    私達が行う取り組みの中で、クライアントを当該の業界のソートリーダー(独自の考えを示すことが出来る存在)として定着させる取り組みは、素晴らしい成果を上げている。B2B業界、とりわけ製品/サービスが特定の分野に限定されている場合、特に効果が高い。

    ソートリーダーシップを軸としたアプローチでは、社内で重要な鍵を握るスタッフを業界内でエキスパートとしてアピールし、(オンライン/オフラインの)複数の一流のパブリケーションに取り上げてもらい、この確立した評判を使って、リードをもたらす。 検索、ソーシャル、オフライン、または、その他の様々なチャンネルを介して、この取り組みを実行することが可能だが、全て作成するコンテンツを土台にしている。

    通常のアプローチを紹介しよう:

    1. 社内で、ソートリーダーシップのコンテンツを活かすことが可能な重要人物を特定する。
    2. ブランドの価値に合致する人物を中心としたメッセージとストーリーを作る。
    3. 伝えようと試みているイメージを反映させるため、インターネット上のプレゼンス(プロフィール等のアイテム)を最適化する。例えば、LinkedInのプロフィールやTwitterの経歴欄等の作成が、この取り組みに該当する。また、オンラインとオフラインのプレゼンスが、届けようとしているメッセージと一致することを確認しておく必要がある。イメージをさらに展開するため、当該の人物専用のブログを開設するケースもある。
    4. 社内の重要人物を取り上げもらい、ブランドを広範なオーディエンスにアピールするため、ターゲットにする一流のパブリケーションを特定する。
    5. 特に力を入れる主要なトピックを網羅するコンテンツ計画を策定し、重要な業界のトピック、イベント、さらに、会社の広範なニュース/キャンペーンと照合していく。
    6. 一流のパブリケーションにアピールして、信頼を得るための評判を高める取り組みに着手する。評判を高めるための取り組みとは、著名な業界のパブリケーションで取り上げてもらい、今後の紹介を促進する試みを指す。
    7. 業界のインフルエンサー、ジャーナリスト、名のあるコンテンツプロデューサーを特定し、関係を構築する。
    8. 仕事に精を出す。

    先程も触れたように、全ての取り組みの中心となるのは、コンテンツである。そこで、業界の最新のトピックに関する詳細なレポートを作成し、ターゲットにしているパブリケーションを魅了する視覚的に優れたコンテンツを用意する。

    Digital Asset Creation

    (クリックして、拡大する)

    上の図表は、デジタルキャンペーンに導入する新しいコンテンツを作る際に確認する、大まかなフレームワークである。テキストベースの記事のようにシンプルな作品から、マルチメディアをふんだんに詰め込んだインタラクティブなマイクロサイトのような高度な作品が該当することもあるが、全て同じ原則が適用される。

    それでは、SEOの成果を改善するソートリーダーシップキャンペーンを築くステップを詳しく考察していこう…

    ステップ 1: ソートリーダーを特定する

    会社の規模に関わらず — ソートリーダーシップには、希望通りのイメージに会社を位置づける効果がある。この点を考慮する際に、社内のスタッフをキャンペーンの最前線に送り出す取り組みが、とても重要になる。

    製品に重点を置く際は、技術力に優れたスタッフをソートリーダーとして位置付けることになる。すると、製品のスペシャリストとして、製品の仕組みを語ることが可能になる(特にテクノロジー中心の分野で)。

    代わりに、取締役やディレクターにソートリーダーになってもらう手もある。この手法では、たとえ、当該の人物が無名であっても、パブリケーションにアプローチする際に、大きな信頼感を与える効果が期待できる。

    キャンペーンの重要な目的をまとめ、重要人物が持つスキルを合わせて、ソートリーダーを特定するのが最善の方法である。例えば、製品の長所に対する認知度を高めること、ブランドの社会貢献の実績を確立すること、もしくは、インターナショナルな印象を与えることが目標に該当するかもしれない。目的によって、異なる人物がソートリーダーの候補に上がることもあり得る。

    ステップ 2: ストーリーを作る

    大半の大きな企業において、戦略的なストーリーテリングは、大きな役割を担っている。世界的に有名な企業は、会社の中心に染み渡る明確なメッセージとストーリーを持っている。

    英国の老舗自動車メーカーのAston Martinが良い例だ。いつかAston Martinの車を所有したいと夢見る人は多い。同社は常に高級感がある、玄人好みの、上品なコンテンツキャンペーンを展開し、ジェームズ・ボンド等のつながりを活かし、この圧倒的な豪勢さを生み出している。

    innocent-drinksInnocent Drinksも気に入っている。同社は、非常に競争の激しい業界に参入し、誰もが失敗を予想していた。しかし、この悲観的な予想を裏切る結果を同社は達成した。この成功をもたらした要因は、製品と結びつけたストーリーであった。

    Innocent Drinksのスムージーを飲むことは、格好良いと言うイメージが定着したのだ。同社は、エコに重点を置き、多くの大手の会社が採用するプロセスに逆行した。

    Innocent Drinksは、音楽のイベントで製品を売り始め、ビジネスを続けるべきかどうかを、空のボトルを「YES」と書かれたゴミ箱、もしくは、「NO」と書かれたゴミ箱に捨ててもらうことで、購入した人に尋ねた経緯を詳しく説明している。

    同社の全てのマーケティングの取り組みに、何らかの形でこのストーリーが反映されており、新しい物好きの若者のマーケットにアピールしている。また、同じ顧客層をターゲットにしたその他の会社とのコラボレーションを積極的に進めてきた。

    面白いことに、Innocentの製品を買うアンチ大企業の人達は、Innocent Drinksが、実はCoca Colaの子会社である事実に気づいていない。これは、Innocent Drinksのストーリーの力強さを証明していると言えるだろう。

    この点を踏まえて、ソートリーダーシップをアピールするコンテンツの中で伝えるストーリーを考えてもらいたい。一貫性が重要である。そして、この一貫性こそが、明確に決めた、包括的なメッセージを持っている場合、全ての取り組みを一体となって前進する原動力になる。

    ステップ 3: オンラインプレゼンスの最適化

    このようなキャンペーンにおいて、このステップは、見落とされることがとりわけ多い。

    社内のスタッフをエキスパートとしてアピールするつもりなら、全てのオンラインのプレゼンス(アカウントやプロフィール等のアイテム)に反映させる必要がある。必要な作業の量は、プロジェクトの規模に左右されるが、私は通常次の取り組みを実行する:

    • LinkedInのプロフィールの徹底した最適化 — 写真、プロフィール欄のコピーライティング、肩書きの更新、推薦と認定の追加、実務経験の更新を含む。
    • Google+のアカウントの更新と既存のコンテンツに対するオーサーシップの設定。
    • プロフィールの画像(その他のプラットフォームと同じ写真が理想)、経歴の情報を含む、Twitterのプロフィールの更新。また、既に配信されている既存のコンテンツの詳細な分析も行う。適切なメッセージを伝えていない投稿を削除するためだ。
    • 個人のブログの開設(常にこの作業を行うわけではないが、個人に対する信頼を植え付ける上で効果的な方法であり、リンク構築の武器になる)。

    ステップ 4: 一流のパブリケーションの特定

    キャンペーンに着手する際、確保したい最高のパブリケーションを特定するため、十分に時間を割いて、クライアントの業界におけるコンテンツの現状を分析する。この取り組みにおいては、分野に特化させる必要があるが、必ずしもオンラインに固執しなくても良い。オフラインでの配布は、ブランドへの信頼性を高め、オンラインでの配信の機会をもたらすことがある — リンクだけにこだわるべきではない。

    この取り組みと並行して、同分野のトピックを取り上げる一流のジャーナリストを調査し、分析していく。社会的な実績、連絡先情報、寄稿するメディア、投稿することが多いコンテンツのタイプ等を調べると良いだろう。この情報を使うと、コンテンツを当該のジャーナリストが好みそうな作品に調整することが可能になる。すると、採用してもらう確率は大幅に高くなる。

    この分析では、広範なブランドに対する記事にも注目するべきだ。私が良質なターゲットを特定し、コンテンツを配信してもらう際に用いる方法を詳しく知りたいなら、この記事に目を通しておこう。

    ステップ 5: コンテンツ計画書の策定

    コンテンツ計画書の策定は、恐らく最も重要なステップだと言えるだろう。ここでは、当該の分野に存在するコンテンツのギャップを見つけ、このギャップを埋めるような大作に力を入れる必要がある。

    前回、Mozに投稿した記事では、データのスクレイピングを用いて、自分が働きかけている業界をリードするウェブサイトを分析して、成功するコンテンツに欠かせない要素の見解を得る方法を紹介した。この分析結果があると、投資に対して、より大きな見返りを得られるようになる。

    多くの壮大なアイデアを考案し、小さなコンテンツで脇を固めるアプローチを私は好む。例えば、専門的なレポートを作り、その後、このレポートを裏付ける複数の記事を作成して、社内のエキスパートの名前で投稿し、コンテンツ攻勢を活用する。

    レポートはあくまでも例の一つだが、あまり良い例とは言えないかもしれない。テクノロジーの分野に属していたとしても、特定の形式にこだわる必要はない。より広範なオーディエンスにコンテンツを見てもらい、その一方で、達成しようとするイメージに一致する、ブランドのストーリーの一面を見つけてもらいたい。これはリンクを得る上で最強のコンビになる。

    個人的に、全米のトラック運転手の仕事に特化したTruckerClassifieds.comは良い例だと思う。同サイトは、インフォグラフィック Truckpocalypseを作成する際に理想の視点を見出し、その結果、ソーシャルメディアで3,000回以上シェアされ、700本以上のリンクを獲得した — なかなか立派なスタッツだと言えるだろう。このインフォグラフィックを見たことがないなら、是非、見てもらいたい — その価値はある。

    Truckpocalypse Infographic

    飲酒運転に狙いを絞ったTwonCentreCarParks.comのこのインフォグラフィックも模範的なコンテンツの一つである。このインフォグラフィックは、ブランディングにとってプラスに働き、さらに、サイトにもたらされた大量のトラフィックだけでなく、リンク/ソーシャルシェアにおいても、素晴らしい成果を残した。

    Drink Driving Infographic

    今回の投稿では、コンテンツを作成するプロセスの詳細に踏み込むつもりはないが(このトピックが自体が記事として成立するため)、様々なフォーマット、トピック、そして、アプローチを試しておくことを薦める。

    ついでに、コンテンツの計画書を文書にまとめる際に役立つ良質なExcelのテンプレート(.zip ファイル)を紹介しておく — このテンプレートに救われる人が大勢いるはずだ(パム・ダイアー氏に感謝)。

    コンテンツの作成に関して、オンラインで利用するために作成したコンテンツは、オフラインで、販促/マーケティングツールとしても利用することが出来る点を覚えておいてもらいたい。このポイントは、支持を得る上でも有効に働く。Animagraffsが作成したこのインタラクティブなインフォグラフィックを参考にしてもらいたい。

    Animated Infographic

    ステップ 6: 評判を高める取り組み

    評判を高めるための取り組みとは、著者の信頼を高めることのみを目的に掲げ、コンテンツを掲載してもらう取り組みを意味する。この評判を高めるための取り組みは、ソートリーダーシップを得るためのキャンペーンにおいては、欠かすことが出来ない要素である。

    評判を高めるための取り組みを実施する方法は幾つかあり、いずれの方法も長所と短所を持っている。以下に、私が通常利用するアプローチを紹介する:

    スポンサード投稿: スポンサード投稿とは、単純に有料のコンテンツを指す。投稿内のリンクはnofollowだが、これは大した問題ではない。今後、ジャーナリストに連絡を取る際に、援護してもらうことが、エキスパートとして、コンテンツを提供する主な目的である。先程、「リンクのことばかり考えていると、このタイプのキャペーンに取り組むことが出来ない」と言ったのは、このためだ。

    多くの一流のパブリケーションは、スポンサード投稿を認めているが、投入可能な予算に左右される。たとえ数回であっても、スポンサード投稿を実行すると、大きな効果が現れる。

    このアプローチの長所は、すぐに実行することが可能であり、残りのキャンペーンに着手することが出来る点だ。

    一流のライターに協力を呼び掛ける: 今年の始め、一流のパブリケーションのライターを特定し、関係を構築し、代わりに一流のサイトにコンテンツを投稿してもらう方法を記事の中で紹介した。これは私が実際に何度も実施し、輝かしい結果を残した戦略であり、評判を高めるための取り組みを実施する際に心強い味方となる。

    このアプローチの長所は、継続的に活用することが可能な関係を築くことが出来る点だ。この関係から幾つかリンクを得られる可能性がある。短所は、スポンサード投稿等のアプローチと比べ、大幅に時間がかかることだ。

    受け身のPR要請を行う: HAROやResponseSource等のサービスには、PRを行うチャンスが数多く眠っている。ジャーナリストは、常にエキスパートによる情報を求めているため、このタイプのサービスは、スピーディーに特集記事を確立する効果が期待できる。

    このプロセスに関しては、今年のリンク構築(既に半ばに差し掛かっているが)に関する記事の中で、もう少し詳しく説明しているので、目を通しておこう。

    ステップ 7: 関係構築

    コンテンツの作成に取り掛かり、オンラインのプレゼンスを最適化し、初期の配信の機会を獲得したら(評判を高めるための取り組み)、次に長期的にリンクを得る上で活躍する関係構築に着手する。

    ソーシャルメディアの利用が進んでいない業界では、関係構築は、とても難しく感じるかもしれないが、実際には、競争相手が少ないことを意味する。

    この類の企業においては、3つのタイプの人物との関係構築に励むようにしている — 1.ジャーナリスト(出来ればフリーランスのジャーナリストが良い。なぜなら、複数のパブリケーションに寄稿しているため、投じる資金からより多くの利益を得ることが出来るからだ) 2.関連する分野のパブリケーションの編集者 3.業界のインフルエンサー。とりわけ、よりテクノロジーを重視する業界においては、時間と資金を大いに節約する効果が見込めるため、PRのデータベースを活用することを強く薦める。

    ただし、ジャーナリストや編集者に接触する際は、良い印象を残すチャンスは1度しかないことを肝に銘じておいてもらいたい。同じメッセージを大勢のターゲットに一度に送る戦略は効果がないため、回避するべきだ。出来るだけ手をかけ、パーソナイズさせるべきである。また、事前にコンテンツを作成して、ジャーナリスト/編集者に売り込む方が、ゲスト投稿を好むかどうかを確認するためにEメールを送信するよりも、効果が高いことを私は実感している。

    このガイドは、Eメールで優れたの売り込みメッセージを作成する際に役に立つかもしれない。

    まとめ

    ソートリーダーシップは、 面白味のない、もしくは、専門的過ぎると言う理由で切り捨てる人が多い業界で、キャンペーンを実施する際に、大きくプラスに働く。このアプローチのみを介してSEOのプロジェクトを実施したことがあるが、経験上、全体的な取り組みの一つの要素と位置づけた方が良い。

    固有のコンテンツを介して、そして、社内の重要な人物を業界のエキスパートとして確立する取り組みを介して、構築される関係は、時間の経過と共に、自然な言及を生み出すきっかけとなる。これは、すぐに起きるわけではないが、販促ツールとしても利用可能な優れたコンテンツを作成し、社内の重要なスタッフの評判を高め、オンラインとオフラインのプレゼンスを一貫して活性化することで、ブランドに対する認知度を上げる取り組みを中心としたリンク構築戦略を求めているなら、ソートリーダーシップを確立するアプローチを薦める。

    全文に目を通す時間がない方へ

    • 大勢の人達につまらないと見なされている業界であっても、異なる視点で考えるべきだ。チャンスと考えよう。
    • ソートリーダーシップは、単なるゲスト投稿の取り組みではない。
    • リンクを得ることだけを考えて、このタイプのキャンペーンに向き合うべきではない。
    • 評判を高めるための取り組みを行い、今後の接触キャンペーンの効果を上げよう。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「A Step-By-Step Guide To Link Building For Boring Industries Or Products」を翻訳した内容です。

    元記事のタイトルには「ソート・リーダシップ」というキーワードは入っていなかったのですが、ほぼソート・リーダシップの話だったので、あえて追加しました。ソート・リーダシップ(thought leadership)という言葉、コンテンツマーケティングの台頭と共に米国で出現頻度が増しています。日本ではまだ余り注目されていないとも思いますが、B2B業界で専門的な記事を積極的に書いてその分野の大家になっている人や企業は日本でも多いですし、結果ソート・リーダーシップを構築しているわけですけどね。SEOでもSEO Japanはともかく、そういったブログや人が多くいますし。細かいプロセスが書かれてはいますが、まずは情熱を持って取り組むことが大事なのかな?と思います。 — SEO Japan

    10分で分かるコンバージョン最適化の基本

    11月開催のコンバージョン祭に向けて私の意識もコンバージョン最適化モードにつき、関連記事を今後しばらく普段以上に配信していきたいと思っています。今回は、濃い記事を連投する前に、まずは基本を抑えようということで、コンバージョン最適化(ちなみにConversion Rate Optimizationの略でCROとも呼ばれます)を10分で理解できる優しい記事を。 — SEO Japan


    What you have to know about conversion optimization

    この記事を読めば、懐は温かくなる。コンバージョンの最適化 — 最高のリサーチと実験に基づくメソッド — を学ぶことが出来るためだ。

    なぜ、コンバージョンを最適化するべきなのだろうか?オンラインビジネスの売り上げを増やす、最も安価で、最もスピーディーな取り組みだからだ。現在のコンバージョン率が1%(つまり、製品を購入するのはビジターの1%)だと仮定する。この場合、たった2%にアップしただけで、売り上げは倍増する。

    コンバージョンの最適化とは、より多くのビジターをカスタマーに変えることを目標に掲げて、ウェブサイトやランディングページを調節する取り組みを指す。コンバージョン率(%)が高ければ高いほど、セールス(登録、購読等)は増える。

    コンバージョンの最適化においては、テストが生命線となる。大半の企業は、オンラインのコンバージョン率に不満を抱えている、とEconsultancyは指摘している。コンバージョン率に満足している企業は、不満を持つ企業よりも、平均で約40%多くのテストを実施している。

    テストをしない理由

    考えられる3つの理由:

    • コンバージョンの最適化自体、または、その方法をよく理解していない。
    • 難し過ぎるイメージがある。
    • 時間がかかり過ぎると感じる。

    実際には、それほど難しいわけでも、時間がかかるわけでもない。利益を得るためにビジネスは存在するのであり、コンバージョンの最適化は、そのビジネスがより多くの利益を得る上で貢献する。この取り組みに時間をかける価値がないなら、優先順位をはき違えていると言わざるを得ない。

    十分なコンバージョン率とは?

    ケースバイケースである。つまり、ビジターに取ってもらいたい行動、製品の価格、ビジターがアクセスしてきた場所等に左右される。

    10万名をスパムしても、コンバージョン率は0%になる。一方、数年をかけて関係を構築してきた独自のEメールリストにEメールを送ると、10%以上が顧客になってくれるかもしれない。

    購入に対するコンバージョン率は、平均で2%だと考えられているが、この考えにこだわる必要はない。2%以上に達したら、頂上に辿り着いたのであり、これ以上最適化を行わなくても良い、と言うわけではない。現在のコンバージョン率よりも良いコンバージョン率を常に目指すべきである。

    注記: サイトに初めてアクセスしたビジターのほとんどは、何も購入しない点を肝に銘じておこう。そのため、すぐに売ろうとする姿勢は望ましくない。その代わりに、戻って来てもらうと言うアイデアを「売る」べきだ。つまり、Eメールリストに登録してもらう、RSSフィードを購読してもらう、Twitterでフォローしてもらう等を要請すると良いだろう。

    テストのメソッドについて

    ウェブページ(ホームページ、製品ページ、ランディングページ等)の複数のバージョン、あるいは、ページの一部(ヘッドライン、表現、コールトゥアクションボタンの大きさ、Eメールアドレスを入力する欄の場所等)の複数のバージョンを作成し、コンバージョン率が高いバージョン — 取ってもらいたい行動をより多くのビジターが取ってくれるバージョンを特定しよう。

    ビジターは予想外の行動を取ることがある。だからこそ、テストを実施する必要があるのだ。また、自分自身は顧客ではなく、顧客が自分と同じようにサイトを利用すると考えると、恐らく、迷走することになるだろう。

    テストしなければ、何がうまくいくのか分からない。

    A/B テスト

    テストの方法は2つある。A/Bテスト(スプリットテスト)では、ページのバージョンを2つ作る(ページ Aとページ B)。トラフィックの50%にはページ Aを、そして、残りの50%にはページ Bを提供する。この振り分けは、ソフトウェアが自動的に行う(この記事の最後でソフトウェアを紹介する)。

    ユーザーがページ Aにアクセスすると、コンピュータにクッキーが保存され、再びページにアクセスすると、バージョン Aが必ず表示される。この仕組みにより、ビジターは、サイトのオーナーがテストを実施していることには気づかない。

    技術的には、A/B/C/Dテストを実施することも可能だが、同時にテストするバージョンが増えると、ベストなバージョンを特定する時間が長くかかってしまう。統計的な有意性が必要とされるためだ。Excelの有意性計算機のスプレッドシ-トを使うと良いだろう。

    Googleは、少なくとも100回コンバートしてから、ベストなバージョンを決める方針を薦めている。この目安に関しては賛否両論があり、個人的には25回のコンバートで勝者を見極めることが出来ると考えている(コンバージョン率を正確に割り出すには、もう少し時間が必要)。

    各ページに対して2ページ以上をテストするなら、勝者を特定するまでにかかる時間は、遥かに長くなる。テストのスピードは重要であり、CとDは避けた方が無難だ。

    多変量テスト

    多変量テストは、同時に2つ以上の組み合わせ、そして、異なる組み合わせの組み合わせをテストすることが出来る。少しややこしいので、詳しく説明させてもらいたい。

    ヘッドラインの2つのバージョン、コールトゥアクションボタンのテキストの2つのバージョン、そして、3つの異なる画像を同時にテストする状況をイメージしてもらいたい(上の画像を参照)。

    この状況では、勝者の組み合わせは:

    • ヘッドライン 1、ボタン 2、画像 1
    • ヘッドライン 2、ボタン 1、画像 3
    • ヘッドライン 1、ボタン 1、画像 2

    等々、様々な可能性が考えられ、勝者の組み合わせを特定するには、大量のトラフィックが必要になる。

    そのため、大量のトラフィックが寄せられている場合のみ、多変量テストを行うべきである。トラフィックの少ないあまり多くないウェブサイトは、A/Bテストに固執するべきだ。

    このコンバージョン最適化のレポートによると、コンバージョンに対して体系的なアプローチを持つ企業は、持たない企業と比べて、セールスが大幅に増える確率が2倍高いと見られている。そのため、闇雲にテストを行うのではなく、「体系的なアプローチ」を策定してもらいたい。

    それでは、コンバージョンの最適化に利用可することが能なフレームワークを幾つか見ていこう。

    RedEyeによる体系的なアプローチ

    (上述したコンバージョンに関する調査を行った)RedEyeとEconsultancyが提唱する体系的なアプローチに関するレポートによると、RedEyeとEconsultancyが推奨するアプローチは、4ステップのループを採用する(計測-分析-テスト-最適化):

    画像: RedEye

    1. 計測 計測することが可能なものしか改善することは出来ないため、何もかも計測するべきだ。ビジネスの目標を明確にして、競合者の基準を確認してアイデアを集め、ウェブ分析のデータを検証し、顧客調査を実施し、サイト上の検索行動を分析しよう。
    2. 分析 目標を把握したら、効果のあるもの、効果のないもの、そして、その理由を解明していく。関連性と明瞭度に対して、コンテンツの分析を実施し、ユーザーのニーズにマッチしているかどうかを確かめ、ユーザビリティテストを実行して、ユーザーパス/ジャーニーを解析しよう。
    3. テスト コンバージョンを改善する上で、A/Bテストと多変量テストは特に効果が高い。潜在的な価値とコストを考慮して、テストの優先順位をつけると良い。
    4. 最適化 テストを実施したら、効果の高かったデザインとコンテンツの変更をサイトに実装しよう。

    Invespが薦めるコンバージョンのフレームワーク

    Invespは、コンバージョンのフレームワークの中で、8つの原則を提唱している。

    1. バイヤーのペルソナを構築する。レイアウトのデザイン、コピーの作成等を行う際は、厳選した少数のペルソナに焦点を絞る。
    2. ユーザーに信頼してもらう。あらゆる信頼の要素を用いて、信頼してもらおう。
    3. エンゲージメントを強化する。ビジターにより長くサイトに留まってもらう、再び戻って来てもらう、ブックマークしてもらう、他の人達に紹介してもらう。
    4. 購入の段階のインパクトを理解する。誰もが初回の訪問で製品を購入するわけではなく、適切なセールスファンネルを構築し、代わりにリードを手に入れ、後に購入してもらおう。
    5. 恐怖、不安、疑念(FUD)に対応する。ユーザーの不安、躊躇、疑念を解決しよう。
    6. 懸念を和らげる。FUDに対応し、抵抗を和らげる上で、インセンティブが役に立つ。
    7. テストを何度も行う
    8. 繰り返す。小さなブロックを積み立て、小さな変更を加えたら、テストを行い、パフォーマンスを改善していこう。

    C = 4m + 3v + 2(i-f)- 2a

    これは物理学の講義ではなく、Marketing Experimentsが作ったコンバージョンの公式である。

    幸いにも、上の公式を解く必要はなく、紙に書いて見えるところに貼っておけば良い(印刷して、パーティションオフィスの壁に貼り付けておこう)。それぞれのアルファベットの意味を説明していく:

    C = コンバートする確率

    m = ユーザーのモチベーション(When)

    v = 価値提案の分かりやすさ(Why)

    i = 行動を起こすインセンティブ

    f = プロセスの抵抗を構成する要素

    a = 情報を入力する行為に対する不安

    つまり、コンバートする確率は、オファーとビジターの動機 + 価値提案の分かりやすさ + (今すぐに行動を起こすインセンティブ – 抵抗) – 不安によって決まる。アルファベットの隣の数字は、重要度を表す。

    抵抗は、セールスや登録プロセスの所定の要素に対する心理的な抵抗を指す。不安は、セールスや登録プロセスの所定の要素によって促される心理的な懸念を意味する。この懸念を出来るだけ減らし、ユーザーの動機とインセンティブを高め、そして、価値提案を明確化しよう。

    LIFT

    WiderFunnelが考案したLIFTは、ランディングページを分析するフレームワークとして注目する価値がある:

    このフレームワークは、バリュープロポジション(価値、メリットの提案)を、コンバージョン率のポテンシャルを与える輸送手段としてイメージする。LIFTでは、価値の提案が全ての土台となる。関連性と分かりやすさが、コンバージョンをアップさせ、不安と障害物はコンバージョンをリセットする。すぐに行動を取ってもらう上でキーとされているのが、緊急性である。

    テストを成功に導く要素

    テストによって効果は異なる。コンバージョンテストを成功させる上で重要なポイントを挙げていく:

    • 仮説を立てる。アイデアが実際にうまくいくかどうかを証明するためではなく、うまくいくかどうかを評価するためにテストを実施する。
    • 別のバージョンを別の時期に見せるテストを行っても(1週目にデザイン Aを見せて、翌週にデザイン Bを見せる)、正確な結果は得られない。
    • 失敗を恐れるな。テスト & 最適化において、失敗は、まさしく成功の元となる。醜く、ひどいデザインが、美しいデザインよりもコンバートする状況に私は何度も遭遇したことがある。
    • トラフィックが少ないなら、一度に多くのバリエーションをテストするべきではない。また、A/Bテストを行う際は、一度に一つの変更に限定するべきである — さもなければ、効果の高いバリエーションを判断することが出来なくなる。
    • 短期間でテストを終わらせるべきではない。統計的に見て有意な値が出るまでは、テストを継続しよう。
    • 「控え目な調整」を避ける ? つまり、大きな効果が表れない可能性が高い変更を加えるべきではない(後ほど詳しく説明する)。
    • テストを終わらせるべきではない。何をテストするか決断し、テストを実行し、変更を加え、再びテストしよう。

    テストするべき重要な変更

    全ての変更をテストすることも可能だが、80%の違いをもたらす20%をテストするべきである。

    それでは、それぞれの領域を別々に検証していく。併せて、参考になる、最近行われた実験を幾つか紹介する。

    価値提案

    価値提案(バリュープロポジション)は、顧客候補が製品を購入する主な理由である。

    (価値提案の策定に苦労しているなら、このワークシート(pdf)を参考にして、効果的に価値/メリットを伝える努力をしてもらいたい)。

    次の画像で、価値提案を探してみよう。

    見つからなかったのではないだろうか?このページのように、最初に会社名を記し、次に「最高品質」等の誇張した表現を並べたところで、説得力はない。

    次のページで価値提案を確認してみよう。

    このイメチェンを行ったバージョンは、コンバージョン率を145%アップさせた。

    Marketing Experimentsは、まずはPPC広告を介して価値提案を試し、その後、ランディングページで効果の高かったバージョンをテストするアプローチを推奨している:

    画像: Marketing Experiments

    ヘッドライン

    「平均で、本文よりも、ヘッドラインを読む人は5倍多い。ヘッドラインで製品のアピールに失敗すると、投じた資金の90%をどぶに捨てることになる。読者にメリットを約束するヘッドラインは、成功する確率が一番高い。」

    – デビッド・オグルビ 広告王

    良質なヘッドラインは、大きな効果をもたらす。ヘッドラインの表現を変えるだけで、コンバージョン率が127%も上がれば笑いが止まらなくなる。

    ヘッドラインは、ウェブサイトやランディングページで、最初にビジターが見て、読む部分である。自己紹介の滑り出しであり、「ようこそ!」と言った時点で、そっぽを向かれてしまう。

    ビジターが、有料広告を通じてランディングページにアクセスしているなら、ヘッドラインは広告のメッセージをより磐石なものとする必要がある — この説得の契機を活かそう。

    記事のヘッドラインやEメールの件名をスプリットテストにかける際は、65文字の原則を忘れないでもらいたい。Googleは、検索結果に最大で65文字までしか表示せず、Gmail等のメールクライアントは、長い件名を省略する。また、Twitterでは、ヘッドラインが長過ぎると、他に何も書けなくなってしまう。

    CityCliq: コンバージョン率を88.9%改善することに成功

     

    右のヘッドラインの方が効果が高いことが判明した。

    オファー

    古いマーケティングの格言にあるように、混乱すると、必ず「No」と言う答えが返ってくる。

    オファーとは、ビジターに提示する取引(売買等)を指す。明確且つ簡潔にまとめれば、ビジターは、何を提案しているのか悩む必要はなくなる。

    ただし、オファーは「コールトゥアクション」ではないので注意しよう。コールトゥアクションに関しては、後程説明する。

    コールトゥアクションボタン

    コールトゥアクションボタンにおいて、特に重要なのは、見やすく、上半分に配置され、そして、理想としては1つのページに1つのみを与えることだ。選択肢の数が多いと、決断が難しくなる

    人間の注目する時間は限られている。「投稿する」と記されたボタンが、実際にどんな結果をもたらすのか、考えなければ分からない状態は好ましくない。テストの結果を見る限り、「投稿」と言う言葉を使わないボタンの方がコンバートしやすい。「考えさせるな」と言った、ユーザビリティのエキスパート、スティーブ・クラグは正しかった。

    反対に、「無料」は魔法のような言葉である。例えば、Firefoxは、「Try Firefox 3」(Firefox 3を試す)から「Download Now – Free」(今すぐ無料でダウンロード)にボタンのテキストを変えたところ、コンバージョン率が3.6%改善された(500回以上ダウンロードの回数に差が出た)。

    ボタンの色は影響を及ぼすのだろうか?最近、大きなオレンジ色のボタンを利用するサイトが多い(Amazonを筆頭に)。しかし、その他にも効果的な色はある。このテストでは、赤が緑に勝ち、コンバージョン率は21%高かった(オレンジ色のテストは行われなかった):



    画像: Hubspot

    通常、大きなボタンは、小さなボタンよりもコンバートしやすい。Hubspotは、幅225ピクセル、高さ45ピクセルが理想的なサイズであったと指摘している。

    また、「リセット」欄を用意する必要はない。フォームを埋めていき、最後にリセットするような人はない。万が一いても、再び入力をやり直す気にはならないはずだ。

    抵抗

    購入を要請する度に、抵抗が生じる。抵抗を軽減すると、反対に、投じた労力に対する見返りは増える。

    抵抗は、次の2つの要素によって生じる:

    長さ: 妥当と思われる以上の時間や情報を求めるフォームやプロセスによって生じる疲れ、苛立ち、または、ストレス。

    &

    難しさ: ユーザビリティの質が低い(答えが分からない問いを投げかける、製品の情報が不十分等)。

    信頼の欠如も抵抗を生む — 信用、または、信頼することが出来ない状態では、ビジターはコンバートしない。

    MarketingExperimentsは、次のケーススタディを紹介している。このオリジナルのページには、3つのコールトゥアクションが掲載されていた:

    これが解決策だ:

    最適化したフォームは、選択を1つに限定し、そして、コールトゥアクションには「Confirmation」(確定する)と言うシンプルな表現を用いて、難しさから生じる抵抗を軽減している。

    オファーの価格をランディングページに掲載(さらに、注文プロセスのページを1つ削除)し、注文フォームでの決断の難しさによって生じる抵抗を軽減することで、無料のトライアル-登録のコンバージョンは65%アップした。

    もう1点例を挙げる:

    レイアウトを介して、単純に入力欄の数を減らし、さらに、ページの長さを大幅に短くすることで、全体的なコンバージョン率は77%増加した。

    抵抗を減らす効果のあるアイデアを幾つか挙げていく:

    • 推奨広告/顧客によるレビュー
    • 過去の顧客のケーススタディ
    • メディアでの言及やレビュー等、第三者による紹介
    • 会社の連絡先情報、従業員の写真、経歴を見やすい場所に掲載する
    • サイトが安全であり、個人のデータを慎重に取り扱うことを裏付ける信頼の証
    • 短いフォーム(入力欄を加える際は、「売り上げを減少させても得る価値のある情報」かどうか考えてもらいたい」)
    • 分かりやすさ: ユーザーが何を得るのか、そのためには何をするべきかに焦点を絞る
    • 障害物の除去: オファーのページには、ユーザーをコンバートするもの以外は掲載しない
    • ターゲットのオーディエンスが良く知っている言葉を使う — 専門用語や社内の用語の利用は避ける
    • 保証: 90日間のリスクのないトライアル、100%返金保証、100%満足保証等、購入に保証を提案する
    • 美しいデザイン: 見た目の美しいウェブサイトは、信頼、そして、プロ意識を感じさせる
    残念ながら、抵抗を完全に除去することは出来ない — これは販売において自然である。何かを買ってもらいたいなら、最終的にクレジットカードの番号、住所等の情報を求めなければならない。

    Stanford Persuasive Technology Labのウェブ信頼性ガイドラインには、絶対に目を通しておこう。

    価格

    適切な価格は、コンバージョンの改善に大きく貢献する。価格の実験に関する記事を参考にしてもらいたい。

    大幅な変更

    1つの要素をテストするアプローチを超え、完全に新しく、異なるバージョンをテストすることも可能だ。

    参考例(詳しい情報を知りたくなったら、それぞれのリンクをクリックしよう):

    SEOMoz: 52% improvement in sales and $1 million dollars increase in revenue

    画像: Conversion Rate Experts

    SEOMozの取り組み:

    • ストーリーを伝えられる長さのウェブページを作成した
    • ヘッドラインに、あからさまな「買って」系の用語ではなく、好奇心をそそる言葉を使った
    • 各レベル(契約プラン)で顧客が得られるものを正確に説明した
    • 顧客が気にしているものの、SEOMozは当たり前だと思っていたことを説明した
    • 動画を使ってメッセージを補った
    • 無料の購読者に、30日間のフル機能付きメンバーシップを1ドルで提案し、リスクを軽減した

    Highrise: 2点の大幅な変更が、それぞれ、37.5% & 102.5%コンバージョン率を改善した

    画像: 37Signals

    Highriseが得た教訓:

    • テストする必要性を改めて実感した — 長いフォームのページを用いたところ、元のバージョンと比べて、登録者が37.5%増加した。人物をクローズアップしたデザインは、元のバージョンよりもコンバージョン率が高かった。さらに、人物を強調したページの下に情報を加えたところ、コンバージョンは下がってしまった
    • 笑顔の顧客の写真は効果が高い(ただし、どの人物の写真を選ぶかはあまり重要ではない)

    Performance Based Designの本: ランディングページのコンバージョン率を131.2%改善



     

    Performance Based Designが得た教訓:

    • 適切なコピーを介して、ビジターにサイトを利用してもらうと、登録が100%以上改善された
    • 考え過ぎることもある。慎重に「デザインされた」ランディングページよりも、急ごしらえのランディングページの方が、コンバージョンが倍以上高かった。

    コンバージョンの最適化に役立つツール

    とても多くのツールが提供されており、WhichTestWon.comは39点のツールをリストアップしている。今回は、大企業向けの高額なツールは弾き、使いやすく、財布にやさしい個人的に好きなツールを幾つか紹介していく。

    • Google Website Optimizer(GWO)– GWOの一番の魅力は、何と言っても無料で利用することが出来る点だ。Google Website Optimizerを使えば、大抵のテストは実行することが出来る。しかし、ある程度の技術は要求される。Googleは、便利な動画のチュートリアルを用意しているものの、若干古く、また、音の品質は、はっきり言ってひどい。
    • Visual Website Optimizer(VWO)とOptimizely — 起業家向けの良質なサービスであり、どちらも使いやすい。VWOは49ドル(0.0049ドル/ビジター)~、Optimizelyは19ドル(0.0095ドル/ビジター)~で利用することが出来る。両社を比較したいなら、この記事を読もう。
    • ConversionDoublerも同じ分野に属するようだが、私自身は利用したことはない。
    • Zentesterは、無期限の無料のプランを用意しているが、テストの結果は公開されてしまう。
    • MaxA/Bは、A/Bテスト用のWordPressのプラグインであり、使いやすい。過去に何度か問題が生じたことがあるが、基本的に、十分に役割を果たしてくれる。

    他のサイトのケーススタディが自分のサイトにも当てはまるとは限らない

    別のサイトでうまくいったことが、自分のサイトでも同じようにうまくいくとは限らない。例えば、コールトゥアクションのサイズを小さくして、切迫感を醸し出すアイテムを削除したものの、コンバージョン率がアップしたケースもある。

    ウェブサイト、そして、ユーザーは千差万別であり、ユーザーを理解し、最も適切な方法で狙いを絞ることが肝要だ。ビジターは、コンバートする前に、様々なアクティビティの影響を受ける — ウェブサイトのコンテンツ、ウェブサイトのユーザビリティ、そして、オフライン/オンラインの広告は、消費者が購入するかどうかの決定を行う上でインパクトをもたらす。

    ケーススタディの良質なコレクション

    コンバージョンの最適化に関するケーススタディの良質なリソースを幾つか紹介しておこう。

    • WhichTestWonは、A/Bテストおよび多変量テストのケーススタディを他のどのサイトよりも多く持っていると主張する(この記事を作成している時点で164点)。有料版では、詳しい情報を見ることが出来る。
    • MarketingExperimentsのブログは多数のケーススタディを提供している。中にはケーススタディとは呼べないものもあるが、大半はケーススタディである。
    • Visual Website Optimizerは、ケーススタディのユーザーフレンドリーなデータベースを用意している。無料で見ることが出来る。
    • ABtests.comは、あらゆるタイプのテストのケーススタディを提供している。自分のサイトで行ったテストの結果をアップロードすることも出来る。
    • WiderFunnelもケーススタディを提供している。現時点で、約30点のケーススタディを確認することが可能だ。

    コンバージョンのテストを経験したことがあるなら、コメント欄で発表してもらいたい。


    この記事は、ConversionXLに掲載された「What you have to know about conversion optimization」を翻訳した内容です。

    10分で読み切れるかもしれませんが、初心者がしっかりと理解するには、それ以上に時間をかける必要がありそうですね。とはいえ、基本がほぼまとまった良い記事だと思います。途中のフレームワークでいきなり難しそうな雰囲気が出てしまいましたが、フレームワーク自体は追々ここで紹介されているようなものを参考に独自のやり方を作っていけばよいと思いますし、まずはテストあるのみ。ツールも多数紹介されていましたが、日本ならもちろんDLPOがおススメです?! — SEO Japan

    財布要らずのApple Pay、アダルトなプロモに走ったUber – 米国発Web業界ニュース10月下旬号

    米国ウェブ業界最新ニュースを続けて。今回はApple PayやUberなど注目のサービスに関する話題が盛り沢山。 — SEO Japan

    今週のウェブマーケニュースでは、・Apple PayとGoogleのInboxがリリース ・コメディアンが面白い最高裁判所のニュースを求める ・懐かしさを感じさせるFacebookのRooms ・Twitter、開発ソフトウェアのFabricをリリース ・ソーシャルネットワークユーザーの年齢 ・Uberが(再び)PRで失敗 ・ROIの計算には数学が必要 ・Guardian、編集チームを構成 ・Mail Online、編集スタッフに裏で広告を作らせる ・インターネットの安全を守るMicrosoft等の話題を伝える。

    それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える重要なリンクをまとめて紹介していく。

    毎週、経営者の方々が、最新の変化、レポートする価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

    他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

    今週は、ブランド、スタートアップ、そして、消費者が手を組み、新たなビジネスモデルを作り、問題を解決するアプローチに関する新たなセクションを設けた。それは、コラボレーティブエコノミー(協力経済)だ。このアプローチの重要度は高まりつつある。

    インダストリー



    • Apple Watchが発売されたら、身につけるものが一つ増えるとAppleは揶揄されるはずだ。そもそも、財布を持ち運ぶ行為は、そこまで面倒なのだろうか?

    プラットフォーム

    • Facebook
  • Twitter
    • Twitterは、先週の水曜日に開発者カンファレンスのFlightを開催し、最新のソフトウェア開発キット、Fabricの告知を行った(Twitter)
    • Twitterを利用するかどうかに関わらず、モバイルアプリの素材に織り込むことを意図したFabricでは、ツイートは単純にユーザーエクスペリエンス、そして、ディベロッパーエクスペリエンスの一部と考えられている。 また、Digitsのアップデートにより、ソーシャルログインが不要になり、携帯電話の番号を代わりに使ってログインすることが可能になった(Wired)

    [注記: Twitter関連の記事はどちらも長いが、この展開は非常に重要であるため、時間を割いてでも目を通す価値はある]

    • 旅行サイトのSplendiaは、Instagramのヘビーユーザーと手を組み、写真を使って、クラウドソース版観光ガイドを作ろうとしている(Marketing Land)
    • Snapchatが初めて広告をリリースした。このページで広告を確認することが出来る(BuzzFeed)
    • Eメールの未来はこのようになるのだろうか?Googleの最新のInboxは、Eメールの新しい時代の到来を告げるシステムだと言えるかもしれない(The Verge)
    • レイン・ウィルソン(The Officeでドワインを演じた)が、Vineのセレブが出演する新しいテレビ番組の製作を始めている(Engadget)
    • 各種のソーシャルネットワークのオーディエンスを年齢の面から調査してみよう。10代をターゲットにしているなら、Snapchat、Tumblr、Vineに力を入れるべきだ(eMarketer)

    コラボレーティブエコノミー

    • このBuzzFeedの記事のコメント欄に掲載されているリンクを辿ると、蔓延する企業文化を知ることが出来る(Pando Daily)

    計測/基準/ビッグデータ

    法律/人事

    • マーク・ザッカーバーグが、Facebookの84%を譲渡するよう要求された裁判を記憶しているだろうか?今度は、訴訟を起こした人物の弁護士をFacebookが詐欺で訴えた。Facebookは、弁護士がこの人物が示した文書が偽造されたことを知っていたはずだと主張している(WSJ)

    コンテンツ

  • コンテンツを子供を寝かしつけるストーリーと考えれば、オーディエンスが何を求めているのか自ずと明らかになる(SHIFT Communications)
  • 重要な記事、動画 & オーディオ


    画像ソース: Wikimedia

    この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital October 24th 2014」を翻訳した内容です。

    今回も色々ありましたが、Uberのプロモーションは良くも悪くもフランスというべきか。。。汗 Pink Taxiだったか?そもそも女性ドライバーを売りにしたタクシーもどこかの国にあった気もしますが。最新情報を抑えつつ、日々地道に励んでまいりましょう・・・。 — SEO Japan

    ウェブデザインの8つの法則

    ありがちなリスト記事タイトルですが、筆者がコンバージョン最適化のプロだけに、様々な法則を元にウェブデザインの効果的な手法を説いたユニークなアプローチかつ有益な内容の記事です。 — SEO Japan


    8 Effective Web Design Principles You Should Know

    ウェブサイトのデザインは、コンバージョンにとって、思っている以上に重要である。世界中のありとあらゆるコンバージョンを改善する手法を実行することは可能だが、サイトのデザインが劣悪なら、大した効果は期待できない。

    デザインには、デザイナーではなくても対応することが可能だ。デザインはマーケティングでもある。デザインは製品であり、製品のメカニズムでもある。デザインのことを学べば学ぶほど、結果は良くなる一方だ。

    そこで今回は、知ってもらいたい、そして、従ってもらいたい8つの効果的なウェブデザインの鉄則を紹介していく。

    効果的なウェブデザインの鉄則 #1: 視覚階層

    きしる車輪にはオイルが、そして、目立つ視覚要素には注目が注がれる。視覚階層は、良質なウェブデザインを支える要素の中でも、特に重要度が高い。視覚階層とは、人間の目が、対象物を把握する順番を指す。

    練習問題 以下の円を重要度の高い順に並べよ:

    この円のことを何も知らない状態でも、容易に順位をつけることが出来るはずだ。これが視覚階層だ。

    ウェブサイトのパーツには、重要度に差があり(フォーム、コールトゥアクション、提案のコピー等)、重要度の低いパーツよりも、高いパーツにより多くの注目を集めたいはずである。ウェブサイトのメニューに10点のアイテムを用意しているなら、重要度は全て同じだろうか?どのアイテムをクリックしてもらいたいだろうか?重要なリンクをより目立つ位置に配置しよう。

    階層と言っても、大きさだけではない。例えば、Amazonでは、コールトゥアクションボタンの「カートに入れる」を色を使って、目立たせている:

    まずは事業の目的を考慮する

    事業の目的に応じて、ウェブサイト上の要素の順位をつけていこう。具体的な目標がない場合、何を優先すれば良いのか分からない。

    例を挙げて説明しよう。以下に、Williams Sonomaのウェブサイトのスクリーンショットを掲載する。同社は、アウトドア用の調理器具を販売している。

    最も注目を集めるのは巨大な肉の塊であり(食べたくなる)、さらに、ヘッドライン(製品の説明)、そして、コールトゥアクションボタン(購入を薦める)が続く。4番目は、ヘッドラインの下にあるテキストの段落であり、5番目は、FREE SHIPPING(無料配送)のバナー、そして、最後に上部のナビゲーションが続く。これは、良く出来た視覚階層だと言えるだろう。

    練習問題 インターネットを適当に移動し、視覚階層のランク付けを意識的に行おう。続いて、自分のウェブサイトを見る。重要度は高いものの、階層で高い順位に反映されていない要素を探してもらいたい(ビジターが求めていると思われる重要な情報)。見つけたら、変更する。

    視覚階層の詳細

    効果的なウェブデザインの鉄則 #2: 黄金律

    見た目が美しくなる(と言われている)バランスの黄金律は、1.618 (varphi)である。

    また、フィボナッチ数と呼ばれる、2つの項の和で次の項が決まる法則もある(0、1、1、2、3、5、8、13、21…)。この2つの法則は、全く関係がないように見えるものの、同じ数字を導き出す。

    以下に、黄金律を表現したイラストを掲載する:

    大勢の芸術家や建築家は、黄金律に作品を合わせている。古代ギリシャのパンテノン神殿が良い例だ:

    ウェブデザインにも活用することは出来るだろうか?Twitterのスクリーンショットを見てもらいたい:

    画像ソース

    以下にTwitterのクリエイティブディレクターを務める@stopのコメントを挙げる:

    #NewTwitterのバランスに興味を持っている方にとっておきの情報をお伝えしよう。実は、このバランスには意図がある。

    もちろん、最も狭いUIにしか当てはまらない。ブラウザのウィンドウの幅が広いなら、詳細のウィンドウは拡大し、利便性は上がるものの、バランスは崩れる。比率に関して、最も幅の狭いウィンドウに、Twitterの原点が存在する。

    幅が960pxあるなら、1.618で割る(593px)。すると、コンテンツの領域には、593px、そして、サイドバーの領域には、367pxを割り当てることになる。ウェブサイトの高さが760pxなら、470pxと290xに区切ることが可能だ(760/1.618=~470)。

    参考になる記事

    効果的なウェブデザインの鉄則 #3: ヒックの法則

    ヒックの法則は、選択肢を増やすと、それだけ意思を決定する時間が長くなると指摘する。

    レストランで何度もこの法則を経験しているはずだ。メニューにあまりに多くの選択肢が用意されていると、選ぶのに困る。2つしか選択肢がないなら、決定までにかかる時間は遥かに短くなる。選択肢の矛盾 — 選択肢を増やすと、何も選択しない確率が高くなる理論 — に似ている。

    ウェブサイトを利用する際に、選択肢が多いと、使いにくくなる(あるいは、全く使ってもらえなくなる)。そのため、より楽しいUXを提供するため、選択肢を少なくする必要がある。ウェブデザインを改善する上で、気を散らす選択肢の削除は、継続的に実施しなければならない。

    無限に選択肢が存在する現代においては、優れたフィルターが必要になる。大量の製品を販売しているなら、優れたフィルターを加えて、簡単に決定を下すことが出来る環境を作ろう。

    Wine Libraryは、多種多様なワインを販売しているが、質の高いフィルターを提供している(左側):

    ヒックの法則の詳細

    効果的なウェブデザインの鉄則 #4: フィットの法則

    フィットの法則は、ターゲットの領域(ボタンのクリック)に到達するまでに必要な時間 は、ターゲットまでの距離とターゲットの大きさに左右されると指摘している。要するに、ターゲットが大きければ大きいほど、近ければ近いほど、使いやすくなる。

    Spotifyは、他のボタンよりも「再生」ボタンをクリックしやすくしている:

    また、(フルスクリーンのデスクトップアプリ)では、左下の角 — 角は最もアクセスしやすい場所であり、一番価値が高いスペースと言われている — にこのボタンを配置している。しかし、ウェブデザインには、(スクロール、そして、OSの仕組みによって)この法則を当てはめることは出来ない。

    大きければ、必ず良いと言うわけでもない。スクリーンの半分を占めるほど大きなボタンは、適切とは言い難く、そんなことは数式がなくても分かる。いずれにせよ、フィットの法則は、対数であり、オブジェクトの使いやすさは、直線ではなく、曲線上に伸びていくことに変わりはない。

    要するに、極小のボタンを20%大きくすれば、クリックしやすくなるが、極大のボタンを20%大きくしても、同じような使いやすさのメリットを得られるわけではない。

    これはターゲットサイズの法則に似ている。

    ボタンのサイズを、推測される利用の頻度に比例させるべきである。そこで、スタッツをチェックして、最も利用される回数が多いボタンを特定し、人気の高いボタンを大きくすると良いだろう(クリックしやすくする)。

    ビジターに記入してもらいたいフォームがあるとする。フォームの一番下には、「Submit」(投稿)ボタンと「Reset」(リセット)ボタンを用意した。

    「Submit」ボタンをクリックしたいビジターが圧倒的に多いはずであり、従って「Reset」ボタンよりも大きくするべきである。

    フィットの法則の詳細

    効果的なウェブデザインの鉄則 #5: 三分割法

    デザインに画像を利用するアプローチは、有効だ。視覚的な要素は、テキストよりも遥かに迅速にアイデアを伝えることが出来る。

    良質な画像は三分割法を採用している: 2本の横線と2本の縦線でスペースを同じ9つの大きさに区切って考え、重要な構成要素を線、もしくは、線が交差する点に配置する手法である。

    それでは、左側の写真よりも、右側の写真に関心を引かれる理由を考えてみよう。これが、三分割法の実例だ。

    画像: Wikimedia Commons

    美しく、大きな画像は、そのままでもデザインにプラスに働くものの(Pinterestの人気は高まる一方だが)、三分割法に従えば、さらに興味深い画像になり、ウェブサイトの魅力をアップすることが出来るようになる。

    効果的なウェブデザインの鉄則 #6: ゲシュタルトの法則

    ゲシュタルト心理学は、心と脳に関する理論である。ゲシュタルトの論理では、基本的に、人間は、物体を見ると、個別のパーツを把握する前に、物体の全体を理解する。

    次の画像を見れば、私が言おうとしていることが、分かってもらえるのではないだろうか:

    犬を構成する黒いスポットに注目することなく、犬がいることに気づくはずだ。

    このように、細かい部分を見る前に、人間は、全体像を見る。つまり、ウェブサイト全体を最初に見てから、ヘッダー、メニュー、フッター等を識別していく。ゲシュタルト心理学の提唱者の一人、クルト・コフカは、全体は、パーツとは独立して存在すると主張している。

    ビジターがアイテムを把握する仕組みを推測する上で役に立つ、8つの所謂ゲシュタルトデザインの法則が存在するので紹介していく:

    1. 近接

    人間は、近くにあるモノを一つのグループにまとめる傾向がある。すると、このグループは単一のモノとして認識される。

    効果的なウェブデザインを実現するためには、関係のないアイテムが、一つのグループとして認識されないように注意しなければならない。同じように、特定のデザインの要素をまとめて(ナビゲーションメニュー、フッター等)、全体を形成している点を伝える必要がある。

    Craigslistは、この法則を用いて、「for sale」に該当するサブカテゴリーがどれだか分かりやすくしている:

     

    2. 類似

    人間は、同じ様なモノを一つにまとめる。類似は、形、色、陰等の特徴において発生する。

    下の画像では、黒い点を一つのグループに、白い点を別のグループにまとめる。なぜなら、黒い点は、お互いに似ているためだ。

    Codeschoolは、推奨メッセージを掲載する欄を同じようにデザインしており、ビジターは、全ての推奨メッセージを一つのグループとして見る:

    3. 閉合

    人間は完璧を求める。物体に穴が開いていると、物体の一部が欠けていると、そのギャップを埋めようとする。次の画像を見ると、実際には存在しないものの、円と長方形に見えてくる。

    閉合の法則が存在しない状態では、長さの異なる線にしか見えないが、閉合の法則により、線を組み合わせて、形として見る。

    閉合の法則を利用すると、ロゴやデザインの要素をより魅力的に見せることが可能だ。1961年にピーター・スコット卿がデザインしたWorld Wide Fund For Natureのロゴが良い例だ:

    4. 対称

    人間は、物体を中央を境に対称的に見る傾向がある。オブジェクトを同じ数の対照的なパーツに分割することが可能な状態は、知覚的に満足感を与える。

    つながっていない2点の対称的な要素を目にすると、知覚的につなげ、まとまりのある形を作ろうとする。

    上の画像を見た時、6つの個別の括弧ではなく、3つの対照的な括弧のペアと認識する。

    非対称的なモノよりも、対照的に見えるモノを人間は好む。BootBの見ていて楽しいウェブサイトには、バランスの取れた3つのカラムと円が用いられている:

    5. 共通運命

    人間は、道に沿って動く線として、物体を捉えることがある。同じ動きをする、つまり、同じ道を進む物体を一つのグループにまとめようとする。

    人間は、心理的に、どこかに向いている棒、または、上げられた手を一つのまとまりとして認識する。この傾向を利用して、ユーザーの注目をある場所に導くことが可能だ(登録フォームや製品の提案等)。

    例えば、1列に並んだ複数の点のうち、半分が上に向かい、残りの半分が下に向かっているなら、上に向かう点と下に向かう点を別々のグループと理解する。

    6. 連続

    人間は、線を見ると、定められた方向に続いていくと考える傾向がある。物体と物体が交差(線)していると、2本の線を2つの途切れることのない物体と認識する。重複しても、認識は明確に残る。

    Fixelは、顔と経歴情報を結びつけるためにこの法則を利用している:

    その他にも図形と地面の法則優れたゲシュタルトの法則(通常、単純、秩序正しいパターンを形成している場合、物体はグループとして認識されることが多い)等、ゲシュタルトの法則は存在するが、今回は、特に知っていると得をする法則を紹介した。

    効果的なウェブデザインの鉄則 #7: 余白 & 清潔感のあるデザイン

    余白(ネガティブスペースと呼ばれることもある)は、ページの「手をつけない」スペースである。グラフィック、縁、溝、カラムの間のスペース、そして、文字や視覚要素の列の間のスペース等が該当する。

    「空白」のスペースと認識するべきではない — 余白はデザインにおける大事な要素の一つである。余白の中のオブジェクトの存在感を引き立てる効果がある。余白において鍵を握るのが、階層の利用である。文字であれ、色であれ、画像であれ、情報の階層が欠かせない。

    テキストやグラフィックで埋め尽くされた余白のないページは、ゴチャゴチャした印象や散らかった印象を与えてしまう。また、そもそも、読みにくい(読もうとする人は滅多にいない)。これが、シンプルなウェブサイトが科学的に優れている理由だ。

    十分に余白のスペースを確保すると、「清潔感」が生まれる。清潔感のあるウェブサイトは、明確なメッセージを伝える上で重要だが、コンテンツを少なくすればいいわけではない。清潔感のあるデザインとは、スペースを有効に活用するデザインを指す。清潔感のあるデザインを実現するため、余白を賢く使って、メッセージを明確に伝えてもらいたい。

    Made.comは余白を巧みに活用している:

     

    余白をうまく利用すると、ビジターは、主要なメッセージや視覚要素に集中することが可能になり、本文のコピーは読みやすくなる。

    このように、余白は、気品とセンスを促進し、読みやすさを改善し、そして、集中をもたらす効果がある。

    余白とシンプルなデザインの法則に関する詳細

    効果的なウェブデザインの鉄則 #8: オッカムの剃刀

    オッカムの剃刀とは、相対する仮説が存在する場合、人間は、最も仮定が少なく、最も要点がシンプルな仮説を選ぶ傾向がある法則である。このオッカムの剃刀をデザインに当てはめると、シンプルなソリューションが、通常、ベストなソリューションとなる。

    (インキュベータの)Angelpadでの経験に関する記事の中で、Pipedrive(スタートアップ)の運営者は、次のように主張している:

    Angelpadのチーム、そして、メンターは、様々な要求を突き付けてきた。「ホームページ上のコンテンツが多過ぎる」と言う主張には、当初、同意できなかった。しかし、テストを行う用意はあった。その結果、私達が間違えていたことが判明した。そこで、コンテンツの80%を削除し、サインアップボタン1つと「詳細」リンクを1本だけをホームページに残すことにした。すると、サインアップのコンバージョ率は、300%アップした。

    見た目だけではなく、「メカニズム」が大きな意味を持つ。37Signals等の一部の企業は、「シンプル」をビジネスモデルとして活用している。以下に、書籍「Rework」(37signalsの創設者が執筆)の一部を掲載する:

    競合者よりも、製品の機能が少ないため、弊社は大勢の顧客から白い目で見られた。お気に入りの機能の導入を弊社が拒むと、顧客は侮辱を受けたと感じるようだ。しかし、今の製品に、そして、今の機能に、私達は誇りを持っている。大半のソフトウェアは、あまりにも複雑 — 機能が多過ぎる、ボタンが多過ぎる、混乱を招く要素が多過ぎる — だと弊社は考えており、だからこそ、シンプルなソフトウェアを作っているのだ。

    シンプルな最低限のデザインであっても、それだけで、役に立つデザイン、あるいは、効果的なデザインだと断言することが出来るわけでもない。しかし、経験上、シンプルなウェブサイトは、複雑なウェブサイトよりも優れている — よって、簡素化する努力を重ねるべきである。

    結論

    効果的なウェブデザインと芸術は、同じではない。

    事業の目標を肝に銘じながら、ユーザーのためにウェブサイトのデザインに励もう。今回紹介したウェブデザインの鉄則を活用すれば、美的に、そして、金銭的に報われるのではないだろうか。


    この記事は、ConversionXLに掲載された「8 Effective Web Design Principles You Should Know」を翻訳した内容です。

    法則をベースにその意味と効果を説明する、読むだけで楽しい記事でした。デザインの世界では新しい分野のウェブですが、人類の歴史を通じて培われてきた(大げさ?)様々な法則を取り入れ、より効果的なデザインを行っていきたいですね。 — SEO Japan [G+]