本物のピボットの極意とは?

リーンスタートアップを提唱する起業家が語る真のピボット論。成功に向かって模索している起業家は必見! — SEO Japan

Lean Analytics」(分析を事業において適切に利用する方法を解説する最新の書籍)の執筆者の一人、ベン・ヨシュコヴィッチによるゲスト投稿。現在、ベン・ヨシュコヴィッチは、2012年にSalesforceが買収したGoInstantで製品部門のVPを勤めている。また、ブログ「Instigator Blog」で定期的に記事を投稿している。また、ハンドル名「@byosko」でTwitterを利用している。

ピボットした経験はあるだろうか? 恐らくあるはずだ。

適切なピボットだっただろうか? そうであったと願いたい。

残念ながら、リーンスタートアップ、そして、リーンスタートアップが広めるコンセンプトのおかげで、ピボットは、ほぼ意味がなくなるほど価値を下げてしまった。「ピボット」と言う用語を耳にすると、唸るか、もしくは、肩をすくめてしまう。ピボットを言い訳として用いる人達が多いためだ。

起業家には妄想癖がある。これは起業家の特徴の一つである。現実歪曲空間に自ら身を投げ入れ、スタートアップを運営する厳しい環境を乗り越え、心の中で、自分達が作るもの、そして、思い描くものが成功することを確信している。起業家は、世界に飛び出し、消費者、投資家、提携者等に同じことを信じてもらう必要がある。証拠がない状態では、妄想、そして、現実歪曲空間に身を委ねて、前に進むしかない。

しかし、現実歪曲空間が、濃い霧で覆われ、事実と創作を見分けることが出来なくなったなら、破滅してしまう。起業家の多くが、この状況に追い込まれる。私達にとっての地獄である。

リーンスタートアップは、現実歪曲空間に穴をあける。その結果、壁にぶち当たらずに済み(あるいは、当たってもかすり傷程度で済む)、適応する上で必要な、知的な正直さを十分に私達に与えてくれる。

それでは、ピボットとは一体何なのだろうか?

私は次のように定義している: ピボットは、検証学習に基づき、スタートアップの焦点の一つの領域における変更を指す。

ビジネス全体を変えようとしているなら、それは「やり直し」である。やり直すことに問題があるわけではないが、それはピボットではない(また、正しい方向に導いてくれる見解がなければ、やり直しても失敗してしまう)。ピボットは、やり直しよりも遥かに定義の範囲が狭く — 学んだことを基に始める行為を指す。これは「バリデイティドラーニング」(検証学習)と呼ぶものだ。ピボットする場所、そして、理由を理解している時にピボットするべきである。取り組みを通じて(リーンスタートアップのメソッドを通じて取り組む)、自分自身が向かう方角を指し示す見解を得ることが出来る。

lean-cycle-learn

検証学習

バリデイティドラーニング(検証学習)は、リーンスタートアップの心臓と言っても過言ではない。仮説で始まり、続いて、テストを行い、仮説の正しさ、もしくは、誤りを証明する。 そして、分析を用いて、実験の成果を計測する。Backupifyを例にとって、考えていこう。

Backupifyは、オンラインバックアップ保存サービスを提供している会社だ。当初はリーンスタートアップの法則を徹適的に採用しているわけではなかったものの、創設者のロバート・メイ氏は、創設時からアイデアをテストする取り組みを実施していた。「当初、私達はサイトのビジターに専念していました。なぜなら、サイトにとにかくアクセスしてもらいたかったためです。その後、製品をテストしてもらう必要があったため、トライアルに焦点を絞るようになりました。」と、メイ氏は、当時の取り組みを振り返っている。当初、「サービスの提供を継続する上で、オンラインバックアップ保存サービスに関心を持っている人達は十分に存在するのか?」と言う仮説を立て、 ウェブサイト、そして、ビジターを獲得する(そして、登録してもらう)取り組みは、実験であった。継続する価値があることを正当化するためには、「十分な人数」をターゲットとなる目標で定めるべきであった(10名?100名?1000名?)。

ロバート・メイ氏は、十分に多くのネットユーザーが、オンラインバックアップ保存サービスに関心を持っていることを学んだ。しかし、事業が成長していき、料金を請求するようになると、問題に直面することになった。 顧客を獲得するコストは、得られる収益よりも遥かに高いことが判明したのだ。

「2010年の前半の時点では、1人の顧客を獲得するために243ドルを投資したものの、顧客一人当たりの年間の収益はたった39ドルでした。完全な赤字です。大半の消費者向けのアプリは、高額の顧客獲得コストをバイラル化によって避けていますが、バックアップはバイラル化しないのです。そのため、[顧客のセールス]からピボットし、企業を狙う必要がありました。」とメイ氏は指摘している。

ここで重要な点を2つ挙げる:

  1. メイ氏は、その他の多くのポイント(消費者がオンラインバックアップに興味を持っていること、顧客が長期的に関心を持ち続けること等)を学ぶまで、赤字である点に気づかなかった可能性がある。Backupifyが、顧客を獲得して、維持する方法を解明して初めて、メイ氏は、利益に焦点を絞ることが出来るようになった。
  2. 消費者向けのビジネスを拡大することが出来ると考えた、同氏の仮説は、赤字が判明したことで、無効になった。ロバート・メイ氏が得た教訓の「検証」された部分は、とても明白であった — ただ単に計算が合わなかったのだ。

そこで、Backupifyは企業に狙いを定める方針に転換し、その後、ビジネスを拡大していくことに成功した。企業は(基本的に)同じサービスにより多くの金額を支払い、メイ氏は、顧客獲得コスト:生涯価値の比率に注目し、コアの金銭の流れに目を光らせることが出来る。

検証学習は必ずしも定量化することが出来るわけではない。 スタートアップを創設したばかりの頃は、質的なアプローチを行う可能性が高い。質的なフィードバックは、厄介であり、解釈するのが難しいものの、重要度はとても高い。経験上、10-20名に話しかけると(十分に構成を練ったインタビューを顧客に行う)、パターンが見出され、十分に鋭い見解を得られ、決定を下すことが可能になる。その後、調査を用いて、より多くの人達により量的な方法で接触することで、この教訓をスケールアップすることが可能になる。

怠惰なピボット

検証学習を行わない状態では、闇雲にピボットしてしまう。これが「怠惰なピボット」であり、ビジネスを失敗に導く可能性が高い。怠惰なピボットは、次のような思考過程を経て形成される:

「今取り掛かっている試みは、あまりうまくいかない…理由はよく分からない…しかし、この別の試みは面白そうだし、格好いいから、やってみよう。」

恐らく、既存のアイデアに徹底的に力を注ぐことなく、また、別のアイデアに転換するために必要な見解を得ているようにも見えない。光り輝くアイデアから、別の光り輝くアイデアに飛び移っただけである。

リーン分析を使ってピボットを成功に導く

ピボットを成功させるには、焦点と学習が欠かせない。ビジネスの1つのポイント — ビジネモデル、価格設定、あるいは、ターゲットのマーケット等 — を変更し、結果を確認する必要がある。リーン分析に関する記事を作成している際、アイデアや製品をテストして、ピボットするべきか否かを判断するプロセスを説明する上で役に立つサイクルを思いついた:

pivot-flowchart

リーン分析サイクルを作成すると、仮説をテストして、必要に応じて適応するために必要な焦点の絞られた注目、そして、知識に基づいた正直さが求められる点に気づくはずだ。これはスタッツベースのアプローチだが、ハイレベルな問いを自分に問いかける手もある。

ビジネスモデルを評価する

私はLean Canvas(リーンキャンバス)を「自分の取り組みをしっかり理解しているかどうか」を確認するために必ず利用している。リーンキャンバスを良く知らないなら、絶対にチェックしてもらいたい。これは1ページのビジネスモデルツールである。リーンキャンバス(20-30分のセッションで作ることが出来るはずだ)を見た際に、自信を持って前進を続けることが出来るほど、十分に答えを得たと正直に言えるだろうか?解決しようとしている問題を本当に理解しているのだろうか?製品を売るチャンネルを把握しているのだろうか?不当な優位性を持っているだろうか?

次の一手を適切に判断するためには、ビジネスを定期的に見直さなければならない。

一部の人達はリーンスタートアップ(そして、その延長線上にあるリーン分析)を完全に機械的なプロセスであり、熱意に欠けており、効果がないと考える。あるいは、プロセスに従っていれば、必ず成功すると考える人達もいる。しかし、どちらの考えも誤りである。スタートアップは、工場の製造ラインで作られているわけではない。本能と熱意をないがしろにするべきではない。

リーンキャンバスに従い、次のステップに進む上で十分な情報、そして、十分な自信を得ているか自分自身に問いかけてもらいたい。いきなり問題に直面している場合は、解決する価値があるほど、その問題が深刻だと理解したと正直に言えるだろうか?顧客候補を対象とした、質の高いインタビューを十分に実施しただろうか?

リーン分析に関する記事を作成した際に、問題のインタビューを採点する取り組みを提案した。インタビューでは構成を良く練ることを前提としているため、特定の質問にスコアを割り振り、インプットに量的な印象をもたらすことも可能である。すると、質的なインプットのみを利用する方針を超えるため、検証学習にプラスの影響を与える可能性もある。

熱意は重要

実施している取り組みに対して熱意を持っていないなら、失敗する。成功に導くには、多大な労力が必要とされるため、強烈な思いやり、そして、感情がなければ、うまくいくはずがない。プロセスに焦点を絞る方針と、食い違うこともあるが、熱意/本能と情報に基づく正直さと厳しさを組み合わせる方法を見つける必要がある。

何か興味深いアイデアを発見し、ピボットする場所を導く — 現在のビジネスをベースとしたデータを持っていると仮定する。自動的にピボットし、ピボットを続ける前に、「本当に関心があるかどうか」を自分自身に問いかけるべきである。関心がないなら、ピボットが理に叶っているかどうか考え直す必要がある。

自分達の取り組みが分からなくなり、あまりにも力を入れていたため、当該のビジネスを始めた理由を忘れてしまった人達(私もその一人)に出会ったことがある。実に恐ろしい状況である。

ピボットを行う前に、向かおうとしている目的地に強い思い入れがあるかどうかよく考えてもらいたい。思い入れがあるなら、ピボットするべきだ。ないなら、ピボットを中止する必要がある。一歩下がって、評価を再び行う、または、時間を割いて、深呼吸をして、よく考える、もしくは、負けを認め、傷を癒して、再起を誓うべきかもしれない。

ピボットする前の簡単なチェックリスト

検証学習を行い、ピボットするべき方向に関するデータを得たと仮定する。また、ピボットを行い、事業を継続することを望んでいるとしよう。その他に何が必要だろうか?

  1. 大きなビジョン。 会社を始める前、達成しようとすることに対して、大きなビジョンを持っていたはずである。大きなビジョンがない状態では、拡大するポテンシャルのない小さな(一つの機能に特化した会社)スタートアップを作ってしまう。大きく、斬新なゴールが存在しないなら、ピボットを行う意味はない。ピボットは、大きなビジョンに向かってジグザグに進む行為である。
  2. 問題を深く理解する。 私が話しをする起業家の多くは、解決しようと試みている問題、そして、解決する価値があるうのかどうかを理解していない。十分に問題を調査していないためだ。あるいは、不変の真理を解決しようとしている起業家もいる。 根本的な問題を理解していないなら、適切にピボットする方法を解明することは出来ない。
  3. 実際の(反証可能な)仮説。 検証学習を行うだけでは、十分ではない。対照としてテストすることが可能な、反証可能な仮説が必要になる — さもなければ、ピボットがうまくいくかどうかを把握するのが大幅に難しくなる。
  4. 絶対に譲れない基準。 追跡する適切なスタッツを選び、比較する基準を設けることが、リーン分析のコアのコンセプトである。そのため、重要な計測基準を一つ(状況を把握することが出来る単一の計測基準)を持ち、譲れない一線を示す必要がある — つまり目標のターゲットを定める。ターゲットを達成することが出来なかったら、見直しを行う。ターゲットを達成したら、次のステップを進む自信(とデータ)を得られる。

ピボットは難しい。 適切にピボットを行い、成功に導く取り組みは、難しい。適当に、怠惰に、楽観してピボットを行うことも可能だが、それでは害をもたらすだけである。 正直さ、そして、データでピボットを支えることで、輝かしい未来を持つ事業を見つけられる可能性が得られるのだ。


この記事は、A Smart Bearに掲載された「The *real* pivot」を翻訳した内容です。

事業を軌道に乗せるまでには通常数々の苦難があり、成功を信じてそのまま続けるべきか、ピボットして方向転換すべきか、はたまた撤退すべきか、など起業家の悩みはつきません。この記事があなたのピボットを成功させるヒントの一つになれば幸いです。 — SEO Japan [G+]

Googleがサイトスピードをランキングシグナルに利用する特許と理由

数年前にGoogleが導入した「サイトスピード」というランキングシグナル、実際の順位にはさほど影響はないということで、SEO的には余り重要視されてきたわけではありませんが、今回サイトスピードと検索順位に関するGoogleの特許が認められた、ということで、その内容を改めてチェック。特許関連の記事となればもちろんSEO by the Seaから。 — SEO Japan

2009年4月9日、Googleのウェブマスター向けブログで「ウェブ検索ランキングにおけるサイトスピードの利用」を読んだ後、多くのサイトのオーナーが、ウェブサイトをスピードアップすることに関心を持つようになった。

Early race car driver Bob Berman, who raced in the first Indy 500 in 1911.

同日、Googleのマット・カッツ氏は、自身のブログで「Google、検索ランキングでサイトスピードを導入」を投稿していた。この2本の記事では、Googleが利用するランキングシグナルとして、サイトスピードが挙げられていた。

カッツ氏は、大地を揺るがすようなシグナルではないと指摘している。また、大半のランキングにおいては、影響を与えない可能性もあるようだ。しかし、同氏は、スピードは、ユーザー体験の改善を含む、ランキング以外のメリットがある点を強調していた。

どちらもの記事も、Googleがサイトスピードにおいて注目している点、そして、Googleがサイトスピードをページのランク付けに利用する方法を詳しく説明しているわけではなかった。しかし、2月4日にGoogleに付与された特許には、もっと詳しい情報が掲載されていた。

それでは、Googleは、ページが読み込まれるスピードをランキングシグナルとして、なぜ利用することに決めたのだろうか?

分かりやすく説明すると、この特許は次の点を指摘している:

ある検索クエリに対して、同様の関連度の2つのリソースがあったとすると、ユーザーは、読み込みにかかる時間が短いリソースへの訪問を望むと考えられる。

Googleは、PageSpeed Insightsツールを含む、サイトに関連する問題を調べる上で有効なツールをサイトのオーナーに提供している:

Google's PageSpeed Insights tool online interface.

PageSpeed Insightsツールは、ブラウザにページが読み込まれるスピードに関する複数のルール(経験則)をどの程度満たしているかに応じて、サイトにスコアを与える。特許では触れられていないものの、このツールは、サイトのスピードアップを試みる人達にとって、心強い味方となる。

ルールに関する情報、このルールが用いられる理由、実装される仕組みに関する情報も豊富に用意されている。専門的な情報が多く、開発者、もしくは、サイトのスピードの最適化を実施したことがある経験者に助けてもらう必要があるかもしれない。

読み込み時間の比較

それでは当該の特許を紹介する:

リソースの読み込み時間を検索結果のランク付けに利用
考案: Arvind Jain、Sreeram Ramachandran
付与先: Google
米国特許番号: 8,645,362
付与日: 2014年2月4日
申請日: 2010年11月12日

概要

リソースの読み込み時間を検索結果のランク付けに利用する、コンピュータ保存メディアにエンコードされたコンピュータプログラムを含む、メソッド、システム、そして、機器。

一形態において、検索クエリを特定のユーザーのデバイスから受けるメソッドを含む — 当該の検索クエリに対応するそれぞれの複数のリソースに対して、それぞれ第一スコアを受け、それぞれの複数のリソースに対して、リソースの読み込み時間の計測値を指定する読み込み時間のデータにアクセスし、読み込み時間の計測値を基に、複数のリソースのそれぞれの第一スコアを調整して、複数のリソースの一つ一つに第二スコアを生成する。

オンラインリソースの読み込み時間は、ページまたはリソースが閲覧される複数のデバイスに対するサンプルの読み込み時間の統計的な計測値に応じて決まる。

この特許は、ブラウザでの読み込み時間に影響を与える要因として、次のアイテムを挙げている:

  • リソースの大きさ
  • リソースに含まれる画像、または、参考文献の数
  • リソースに対応するウェブサーバー
  • リソースの読み込みに対するネットワーク接続のインパクト

Googleが、2つのページやリソースを比較するために読み込み時間を計測する際は、(1)同じ国に存在し、(2)同じユーザーエージェント(例: 同じブラウザ)を用いるデバイスに制限すると見られる。

読み込み時間のデータは、ウェブブラウザ、ウェブブラウザのアドオン、あるいは、特定のユーザーのデバイスに関連するモニタリングソフトウェアから集められる可能性がある。

教訓

この特許は、クエリに対して、2つの異なるページまたは結果が存在し、1つは比較的早く読み込まれ、もう1つは比較的遅い場合、早い結果は、表示される順番において優先され、一方の遅い結果は格下げされ、その結果、早いページの方が検索結果の上位に掲載されるようになる可能性があると指摘している。

一部のページの読み込み時間を「推測」する手法等、この特許には、その他にも詳しく描かれている技術がある。モバイルの読み込み時間のデータは、「この類のデバイスにおけるリソースに対するリクエストの待ち時間が長いため」含まれないと記載されている。

このタイプの読み込み時間の情報は、「一部のリソースは、特定の場所やデバイスから十分なトラフィックを得ておらず、特定の特徴を共通点として持つデバイスで得られた読み込み時間の計測値が、有益な値だとは限られないため、一部は用いられない可能性がある。特許は、次のような例を挙げている:

フランス国内のユーザーのデバイスからは、中国語のリソースに十分な量のアクセスが行われていないと見られるため、フランス国内のデバイスのみを利用した読み込み時間の計測値は、意味を持たない可能性がある。また、立ち上げられたばかりのウェブサイトもまた、リソースに関連する読み込み時間のデータが十分に得られていないと考えられる。

サイトのスピードを改善することが出来るなら、それに越したことはない。関連性や、ページランク等のシグナルほど強力ではないかもしれないが、2つの似ているページがあり、1つのページはもう1つのページよりも読み込みが遥かに早い時、大きな影響を与えるポテンシャルを持つ。

追加: 2014/02/14 Go Fish Digitalで協力したデビン・ホームズ氏(優れたデザインを提供してくれた)が、今日の午後、「Google、バックグランドでJavaScriptをコンパイルしてChromeをスピードアップ」を紹介してくれた。この記事を読めば、Googleがウェブのスピードアップにいかに真剣に取り組んでいるかが分かる。この特許は、異なるユーザーエージェント等を考慮して、サイトを比較する取り組みを取り上げており、これはGoogleがユーザーエージェントに注目する理由に1つに数えられる。 Googleが、2つの異なるリソースの読み込み時間を比較するなら、同じバージョンのChromeでウェブサイトが読み込まれる時間を検討する可能性がある — 例えば、Chromeに対するGoogleの最新の修正には、ページの読み込みをスピードアップする効果が見込まれている。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Google’s Patent on Site Speed as a Ranking Signal」を翻訳した内容です。

特にモバイルデバイスの普及&ウェブのグローバル化で必ずしもネットワーク環境が日本程良くないGoogleのサービスエリアは格段に増えていくと思いますし、Googleにとってもより重要な要素になっていくのでしょうか。SEO関わらずUX的にサイトスピードは大事なのは当たり前の話ですし、この記事をきっかけに再度あなたのサイトのスピードチェックをしてみては? — SEO Japan [G+]

SEOを最適化したいならGoogleに習え

「SEOを最適化」、Oはoptimizationの略なんだから、SEO対策に負けじと文法的におかしい!それでもSEOのプロか!、なんてつっこみが入りそうですが、いえ、SEOという行為自体を最適化するという意味の内容です。Googleが長年かけて行ってきた検索結果の気づいてみれば大幅な改変、そこには既存ユーザーの離脱を防ぎつつ、結果をさらに改善するためのありとあらゆる技が詰め込まれているわけです。そんなGoogleにSEOのあるべき姿も学んでみよう、さらにはそこから見える最新のSEOシグナルも考えてみた新しいアプローチの記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

グーグル UKの常務取締役、ダン・コブリー氏は、先日、2007年に行われ、不評を買った、Gメール内の広告リンクに関連する「50 Shades of Blue」(50点の青の色調)実験が、年間で2億ドルの収益の増加をもたらしたことを明らかにしていた。この結果により、デザイン主導の決定から、データ主導の決定へと方針が転換され、グーグルのデザインを牽引していたダグ・バウマン氏が、フラストレーションを抱えて辞任したエピソードは有名である。

10本の青いリンクが、検索エンジンの結果ページ(SERP)に掲載されていた時代から、検索のプロは、数えきれないぐらい多くのUIの実験を観察しては、報告し、一方で、検索エンジンは、SERPに様々なモデルを導入してきた。

その結果、ユニバーサル検索、3列、5列、そして、7列のローカルの結果、リッチスニペット、オーサーシップ、ナレッジグラフ、そして、カルーセル等が、SEMの用語集に加えられていった。この変更は、全てA/B(多変数)テストの対象となり、コンバージョンの目標に対して、入念に検査が行われていた。

この方針が、SEOと何の関係があるのだろうか?

グーグルは自然な結果からコンバージョンをどのように計測しているのか?

結果ページの表示に対する全ての変更が、コンバージョンの最適化を基に行われているなら、自然のランキングもまた同じアプローチで報告されていると考えて問題ない。しかし、困ったことに、グーグルが自然の結果から「コンバージョン」を計測するために利用する基準は明らかにされていない。

グーグルが、ユーザーのデータを使ってSERPに影響を与えている具体的な例が初めて明らかになったのは、2009年、マット・カッツ氏によって、グーグルのサイトリンクが、部分的にユーザーの行動に基づいて掲載されていることが、明言された時であった。この情報は、SMX WestのMeijer.comのサイトクリニック講座の最中に、マッツ氏が、同サイトのStore Locator(店舗検索機能)が、主なナビゲーションに埋もれてしまっているものの、「サイトリンクに表れている」ため、人気が高いと指摘した際に、明るみに出たのであった。

MeijerのStore Locatorは、今でもグローバルナビゲーションに埋もれており、事実上、コンテツに欠けているものの、サイトリンク内では、トップの選択肢として表示されている。

Meijer's Site Link

アドワーズのキーワードツールを見ると、「meijer locations」は、12位であり、「ad」(2位)、「weekly ad」(8位)、「mperks」(4位)、そして、「phermacy」(6位)と比べて、遥かに順位は低い。ランディングページでこのキーワードを分類したとしても、SERP内のユーザーの行動が、Store Locatorをサイトリンクのトップに押し上げたとは、なかなか想像しにくい。

大きなブランドの救済措置

ユーザーの行動がランキングに影響を与えることが、次に明らかになったのは、初めて大きなブランドの救済措置が判明した、2009年の2月であった — 大きなブランドが、競争の激しいショートテールのクエリで、魔法のように検索結果を占拠し始めたのだ。上位を失ったサイトのオーナーは(リードを生成するサイトが多かった)、突然、被リンクの本数が少ないサイトが、自分のサイトよりも上位にランクインするようになったため、抗議の声を上げた。グーグルは、このアップデートをヴィンスと呼んでいた。しかし、Stuntdubl.comは、「Big Brand Bailout」(大きなブランドの救済措置)と呼び、この名称が定着した。

大勢のエキスパートが、この現象の経緯/理由を推測していた。そんな中、マット・カッツ氏が得意とする、「何も重要なことを明かさずに質問に答える」術を学んでいなかったグーグルのエンジニア、マシュー・トレウェラ氏は、SEOGadget Q&Aセッションで、うっかりと情報を漏らしてしまった:

  1. 自然な結果をテストする際、グーグルは、後続のクエリが少ない結果を見つけるテストを行い、この後続のクエリを「コンバージョンの失敗」と位置づけている。マシュー・トレウェラ氏によると、ヴィンスアップデートは、ユーザーが、「求めている製品や情報を見つけるために検索を行う時間を短縮する」ことを目的としていたようだ。つまり、ユーザーが、2回目の検索を実施すると、グーグルは、初回の検索で適切な結果を提示することに失敗したと見なす。

  2. ユーザーの後続のクエリの行動に関するデータを使って、初回のクエリに対するSERPを改善し、ユーザーがクリックストリームの中で、後程、意図を示唆したサイトのランキングを上げている。要するに、グーグルは、ユーザーの行動に関するデータを使って、ユーザーの意図を特定し、コンバージョンを改善するために元々のクエリのランキングに影響を与えている。

パンダから学べること

その次に、ユーザーエンゲージメントのデータが、検索結果に影響を与えていることが判明したのは、パンダがきっかけであった。パンダアップデートの多くは、今でも謎に包まれており、このアップデートが初めてリリースされてから、分類子は大幅に進化している。グーグルは、パンダを機械学習アルゴリズムと位置づけているため、手動の介入を必要としないブラックボックスとも言える。

後に、一部のサイトが、質の高いサイトとして、トレーニングのセットに追加されていることが判明し、その結果、回復し、「良質なサイト」として確定してもらう動機が生まれた。 また、勝者と敗者を比較して、ベストプラクティスを分析するのは難しくなった。大半のSEOの関係者は、ユーザーの行動とエンゲージメントは、サイトのパンダスコアにおいて大きな役割を担っていると指摘している。ユーザーが、すぐに検索結果に戻り、次の結果をクリックするなら、あるいは、クエリを絞り込むなら、サイトの品質に対して、良くない兆候だと言えるだろう。

それでは、グーグルのコンバージョンテストは、SEOにとって、どのような意味合いを持つのだろうか?

学んだことを活かす

グーグルの告知は、やる気を起こすこともあれば、明確性に欠けることもある。グーグルが、問題を解決した、または、ある手法の価値を下げたと伝えると、SEO業界は、すぐに例外を指摘して、グーグルの告知を大袈裟、もしくは、不安を煽る試みだと宣言する。数年後、SEOの関係者は、状況を確認し、当該の手法が役に立たないことに気づき、その手法を実践しているサイトは、大きなトラブルを抱えることになる(グーグルに免責してもらえるほど大きな会社は例外)。この発表は、錯覚、そして、誤解を招いてしまう。なぜなら、グーグルは、目標を達成する前に、複数のバージョンを試しているためだ。グーグルの現在地を特定したいなら、1年前のグーグルの取り組みに関する発表を理解すると良いだろう。

18ヶ月前、グーグルは、サーチクオリティチームの名称をナレッジチームに変えたこと、そして、ユーザーを毎回その他のウェブサイトに送り込むのではなく、ユーザーの検索の意図に応じたい旨を述べていた。グーグルは、1年間に500点以上のアルゴリズムのアップデートを実施し、調整、新しいレイアウト、そして、機能を常にテストしていると明言している。

また、機械学習システム、そして、毎日集めている膨大な量のデータに基づいてコネクションを作る能力が進展しているとも示唆している。 どうせなら、ナレッジチームではなく、計測チームと名付けるべきだった。なぜなら、グーグルは、意図を理解するため、そして、ユーザーが求めるバリエーションを提供するため、何もかも計測し、データを集めているためだ。

サイトのオーナーにどのような影響を与えるのだろうか?

マット・カッツ氏は、2013年のSMX Advancedで、ウェブマスター/SEOにとって関心のあるクエリは、全体の15%のみだと述べていた。グーグルが懸念を抱く85%のクエリに、私達は注目していないことになる。クエリの1.5%に影響を与えるアップデートは、どこかの一部のSEO業者が関心を寄せるクエリの10%に、そして、グーグルの上位の「収益につながりやすいワード」の50%に影響を与える可能性がある。

また、グーグルは、変更を展開した後、繰り返し適用する傾向がある。大規模な抗議活動がなかったこと、そして、現状の分析が曖昧であることを考慮すると、ハミングバードがリリースされた際、結果 — 少なくとも、ランキング表で見ることが出来る結果には、大きな変動がなかった、と推測することが出来る。しかし、実際には、グーグルは、パーソナライゼーションにおいて、今後大きな変化を起こすために必要なツールを導入していたのだ。この変化によって、徐々に勝者と敗者の選定が行われていくだろう。

3つ目のシグナル

SEO業界は、今まで、オンサイトとオフサイトのランキングシグナルに焦点を絞ってきた。しかし、3つ目のシグナルを認める時期がやって来た。SERP内のグーグルによるコンバージョンテスト、そして、ユーザーのインタラクションに関するシグナルは、自然なランキングに対して、重要性を増しつつある。この3つ目のシグナルを、オーディエンスエンゲージメントと呼ぶことにする。

幸いにも、この枠組みは、オンサイトの変更に対して、パフォーマンスを改善し、前向きなオーディエンスエンゲージメントのシグナルを作り出すことが出来る大きなチャンスをもたらす。機械学習は、データ主導であり、クリック、シェア、繰り返しの訪問、そして、ブランド検索等のオーディエンスエンゲージメントのシグナルは、計測可能なユーザーのアクションである。そのため、ユーザーに焦点を絞った最適化を受け入れ、(自分で決めたコンバージョンの目標の代わりに)合理的にグーグルのコンバージョンの基準と推測される基準にテストの目標を合わせているウェブサイトのオーナーは、オーディエンスエンゲージメントを改善することが出来る確率は高い。

今年、来年、そして、しばらくの間は、このようにしてSEO戦略を最適化するべきではないだろうか。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Lessons From Google On Optimizing Your SEO」を翻訳した内容です。

確かにGoogleのグロースハック術に学ぶ点は多いな、と感銘を受ける記事でしたし、ユーザーインターアクションが今後のSEOに影響を与える要素であるであろうことは想像がつきますね。しかし一番笑ってしまった&マスターしたいのは

マット・カッツ氏が得意とする、「何も重要なことを明かさずに質問に答える」術

でした ^^)/ — SEO Japan [G+]

無料で使えて便利すぎる29のウェブマーケティングツール

29という具体的&多目の数入り、さらには「無料」という言葉まで入る最強の釣り記事タイトルですが、タイトルで敬遠して読まない人は勿体ない!と思わずにいられないような、きっとあなたも知らなかった数々の無料ウェブマーケティングツールが紹介されている記事をThe Next Webから。Twitter、Facebook、LinkedIn、ウェブサイトなどジャンル毎に整理されており、かつシンプルに使えるツールが多く、ちょっと便利なツールが満載です。英語圏のツールですが、ほぼ日本語のサイトでも活用できそうなものばかり、是非お試しあれ。 — SEO Japan

他の人達が遠回りする中、ショートカットを使うと、タスクを楽々こなし、数ステップ飛ばすことが可能になり、賢明な措置を講じた気分になる。

マーケッターが毎日実施しなければならない様々なタスクを考慮すると、良質なマーケティング用のショートカットを見つけたくなる。

そこで、様々なマーケティングのカテゴリーにおける無料の優れたマーケティングツールを探してみた。これから紹介する ?- すぐに使いこなすことが出来る — ツールは、リサーチ、文章作成、評価、そして、分析等、マーケティングの取り組みをクローズアップしている。是非、完璧なショートカットを見つけてもらいたい。

リサーチツール

順番に沿ってツールを紹介していく。まずは、トピック、サイト、そして、アイデアをリサーチするためのツールをリストアップしていく。

1. Google Scholar

Google Scholarは、もっと注目されてもいいはずだ。科学分野の記事をリサーチし、新しい研究を調べる際に私はこのツールを愛用している。このツールは、学術系の出版社、職業団体、インターネット上のコレクション、大学、その他のタイプのウェブサイトに掲載されている、記事、論文、書籍、抜粋、裁判所の見解に限定している。

Google Alertと一緒に使うと、興味のあるトピックのリサーチの情報を受信箱に運んでもらえる。

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2. Open Site Explorer

リンクの検索エンジンとも言えるOpen Site Explorer は、自分のサイト — もしくは別のサイト — にリンクを張っているサイトをリストアップしてくれる。

リンクはSEOにプラスの影響を与える。また、同類のサイトと良好な関係を構築する上でも、あるいは、競合するサイトを監視する上でも、このツールは有効である。

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3. Google トレンド

Google トレンドを使えば、世界のインターネットユーザーが何を検索しているのか、そして、時間の経過と共にコンセプトにおける興味がどのように変化しているのか、把握することが出来る。

「Growth Hacker」や「Growth Hacking」等のワードを最近よく耳にするようになった気がする。このワードをGoogle トレンドに入力してみたところ、やはり、このコンセプトに対する関心が急に高まっていることが判明した。

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アイデアを探すためのツール

4. Blog Topic Generator

アイデアが枯渇しているなら、HubspotのBlog Topic Generatorでコンテンツの分野を表現する名刺を幾つか入力してみよう。すると、1週間分の記事のアイデアが続々と出てくる。
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「social media」(ソーシャルメディア)、「content marketing」(コンテンツマーケティング)、「aardvarks」(ツチブタ)を入力したところ、次のようなアイデアを提供してもらえた:

  • ソーシャルメディアに投資するべき10の兆候
  • コンテンツマーケティングをマスターしたと思うなら、この問いに答えてみよう
  • マイリー・サイラスとツチブタ: 10点の意外な共通点
  • ソーシャルメディアに関するブログ トップ 15
  • 100年後のコンテンツマーケティング

悪くはない。どの記事を読みたくなっただろうか?

5. Content Idea Generator

キーワードを入力して、遊び感覚の、適当な提案をPortentのContent Idea Generatorに要請してみよう。

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メモ: The Next Web カンファレンスヨーロッパをチェックして、マーケティングとソーシャルメディアの最新の情報を仕入れよう。

リーディング & ライティングツール

このタイプのツールは、読みやすさ、キーワードの密度、そして、スペルや文法をチェックしてくれる。

6. Readability

Readabilityブックマークレットをツールバーにドラッグすると、ウェブ上のコンテンツを、シンプルで、読みやすい形式に変換することが出来る。しかも、所要時間を教えてもらえる。また、長いコンテンツをKindleに送って、後で読む機能を含む、その他のオプションもチェックするべきである。

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7. Hemingway

誰もがシンプルで、明確な文章を目指して、努力している。自信がなくなったら、Hemingwayに少し手を貸してもらおう。このアプリに文章を貼り付けると、当該の文章に対する分析が行われ、過剰に難解な句、不要な副詞等の問題点を指摘してもらえる。

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8. Onpage Optimization Tool

Internet Marketing Ninjasが無料で提供するオンページの最適化ツールは、サイトの特定のページの状況を一目で把握することが出来る。URLを入力すると、キーワードの密度、内部リンクおよび外部リンクの本数等のスタッツが表示される。

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9. After the Deadline

Chromeのエクステンション、After the Deadlineは、閲覧しているウェブページのスペル、スタイル、そして、グラマーをチェックする。

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10. Readability Test Tool

Readability Test Toolにウェブページのアドレス、または、テキストの塊を入力すれば、コンテンツの分かりやすい分析データが生成される。このツールは、様々な「読みやすさ」のスコアを計測し、それぞれの項目を分かりやすく説明してくれる。

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Twitterのツール

Twitterのツールは、タイミング、共有、そして、分析に至るまで、Twitterでの存在感を最大限に高める上で有効である。

11. Save Publishing

Save Publishingを使って、140文字以内の句を手っ取り早く探そう。Save Publishingは、ツイート可能な一句をスクリーン上でハイライトする便利なブックマークレットである。ワンクリックで、Twitterに投稿することが出来る点も嬉しい(もしくは、句をハイライトして、Bufferのエクステンションをクリックすれば、Bufferさせることも可能だ)。

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12. Followerwonk

Followerwonkは、優れたソーシャルメディアデータを提供するBufferのパートナーの1つである。Twitterのタイミングに関する非常に有益なデータを数多く提供するだけでなく、Followerwonkは、異なるアカウントのフォロワーの人数を比較する機能等、実用的な機能を多数提供している。

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13. Latest.is

Latest.isは、最新のニュースでもなければ、意味のないハッシュタグでもない。Latest.isは、「誰よりも早く良質なリンクを常にツイートするユーザー」に焦点を絞ったアルゴリズムを介して浮かび上がった、注目に値するリンクを自動的にリストアップしてくれる(ただし、ユーザーの詳しい情報を得られるわけではない)。

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14. Tweriod

Tweriodは、アカウントを分析して、より多くのTwitterユーザーに見てもらい、より多くのリプライを得るための最高のタイミングを教えてくれる。その上、ピークの時間に到達したら、Bufferのアカウントと同期させることも出来る。

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15. Must Be Present

Sprout Socialが提供する無料ツールのMust Be Presentは、Twitter上のコメント、そして、質問に返信する頻度と早さを計算する(このツールを使うには、eメールとその他の情報を少し提供する必要がある)。

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Facebookのツール

これから紹介するツールは、Facebookのページを分析して、アクティビティに関するデータやレポートを提供する — Facebookは常に変化するため、重要なツールだと言えるだろう。

16. Conversation Score

Facebook ページの影響力、エンゲージメント(参加を介した交流)、そして、パフォーマンスをConversation Scoreを使って把握しよう。

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17. Wolfram Alpha Facebook report

自分のFacebookのアカウントを分析して、つながり、利用する言語、投稿する時間等の多数の興味深いデータを取得したいなら、Wolfram Alpha’s Facebook reportを試してみると良い。

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18. LikeAlyzer

LikeAlyzerは、存在、会話、アクション、そして、情報を基に、Facebookでの企業の存在感に関する提案とフィードバックを提供する。

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19. Fanpage Karma

Fanpage Karmaは、競合に焦点を絞っているツールである。名前やIDを使って、2つのファンページを比較すると、どちらが優れているのか教えてもらえる。

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20. Facebook Page Barometer

Agora PulseのFacebook Page Barometerは、Facebookのパフォーマンスを記録し、6000を超えるページの平均値と比較する。
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LinkedInのツール

LinkedInのツールは、LinkedInのコネクションと存在感を視覚化し、最大限に活用する上で効果がある。

21. SimplyMeasured LinkedIn Analysis

SimplyMeasuredのLinkedIn Company Analysisを使って、– 最もアクティブな投稿、活発な日時等、LinkedInの企業ページのアクションを視覚化しよう。SimplyMeasuredは、その他にもチェックしてもらいたい無料ツールを多数提供している。

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22. LinkedIn Maps

LinkedInのつながりが、どのようにお互いに関連しているのか、そして、重複しているのか知りたいなら、LinkedIn Mapsを使って、新たな図を入手しよう。関係を理解し、強化する上で役に立つかもしれない。

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ウェブサイトの分析ツール

以下のツールは、サイトやマーケティング戦略の各種の領域の全体像を把握する上で有効である。

23. Quicksprout

QuickSproutは、総合的なウェブサイトの評価、ソーシャルメディア分析、そして、競合者分析を一箇所で提供してくれる。

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24. Marketing Grader

HubspotのMarketing Graderは、QuickSproutと同様の機能を提供しており、複数のカテゴリーでマーケティングの取り組みの状況を確認することが出来る。
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25. SharedCount

自分の(あるいは他人の)コンテンツがウェブで広がっていく様子を見たいだろうか?ソーシャルメディアのシェアボタンがクリックされた回数を表示していないなら、SharedCountにウェブサイトのアドレスを貼り付けよう。あるいは、複数のURLのダッシュボードを使って、様々なウェブアドレスを入力し、簡素なレポートをエクスポートする手もある。
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関係のツール

このタイプのツールは、新たなユーザーとの関係構築、そして、既存のつながりとの関係強化に焦点を絞っている。

26. Newsle

動向を追いたいソートリーダー(新たな考えを提示することが出来る人物)や業界のインフルエンサーがいるなら、Facebook、または、LinkedInを介して、Newsleに登録しよう。すると、Facebookの友達、LinkedInのつながりを追跡し、話題になった際にeメールで伝えてもらえるようになる。

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27. Rapportive

Rapportiveをインストールして、eメールにもっと働いてもらおう。このChromeのエクステンションは、写真、仕事、会社、LinkedInのプロフィール、さらには、最新のツイートを表示するため、相手をより良く知ることが出来るようになる。

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28. MentionMapp

MentionMappを使えば、Twitterのユーザーが、他のユーザーとどのようにつながっているのかが分かる。このツールは、つながりを視覚化するため、理解しやすく、そして、調べやすくなる。

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その他のツール

29. Down For Everyone Or Just Me?

ダウンしたのが、インターネット接続なのか、もしくは、自分(あるいは接触を試みている人)のサイトなのか、分からないことがある。そんな時は、このシンプルなウェブサイトにサイトのURLを入力しよう:

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すると、ダウンしているのが、インターネット接続なのか、自分のサイトなのかが分かる。

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私が見過ごしている便利なツールがあるなら、コメント欄で教えてもらいたい。このリストをさらに有益にしてもらえると嬉しい。


この記事は、The Next Webに掲載された「29 free Internet tools to improve your marketing starting today」を翻訳した内容です。

私自身も知らなかった、ちょっと時間がある時に試したくなるようなツールが色々と紹介されていました。お昼休みに早速私も遊んでみたいと思います。。。 — SEO Japan [G+]

コンテキストで変化するGoogleの検索結果

先ほどのSEO by the Seaの記事が薄すぎたので今回は厚め&充実の記事を。常に進化を続けるGoogleの検索アルゴリズム、その最新の技術が垣間見える記事を。 — SEO Japan

検索エンジンを使って、情報を探す際、具体的なクエリから始め、得られた結果に応じて、利用するクエリを変えていくことが多い。どうやら、Googleは、この類の検索の行動に注目していたようだ。今月の上旬にGoogleに付与された特許によると、検索エンジンのユーザーがクエリのセッション中に利用するクエリを確認し、そのワードやフレーズに、より大きな重要度を認め、セッションの後半で加えられる用語の重要度を低く見積もる可能性がある。

この特許は、ハミングバードアップデートをもたらしたアルゴリズムの進化の一部を担っているのではないだろうか。

An old print from the 1880s showing a cat evolving into a catcher.

検索クエリのセッションの情報に注目し、その結果に応じて検索結果を変更するテクノロジーを取り上げた特許は、他にもある。 事実、私はこのサイトで2、3点の特許を取り上げたことがある。当該の特許を振り返ると、発明家が共通していることに私は気づいた — それはAshutosh GargとKedar Dhamdhereの二名だ。どちらも既にGoogleを退職しており、Ashutosh Gargは、現在、Bloomreachと呼ばれる会社に勤めており、また、一方のKedar DhamdhereのLinkedInにはFacebookで働いていると記載されている。

Googleが後続の関連する検索に対して検索結果を格下げする仕組み」の中で、私は「反復的な検索結果の降格」と題された特許を取り上げている。この特許は、「black coats」等のクエリで検索を行い、続いて「black jackets」等のクエリで検索を実施した場合、この2つのクエリの間で返された結果は、2つ目の用語に対するセッションでは、下位に引き下げられる可能性がある点を指摘している。なぜなら、当該の結果を確認したものの、初めて見た際にユーザーが注目しなかったと考えられるためだ。

一方、「Googleが検索結果のスニペットを変える理由」の中で、私は特許「セッションベースの動的な検索スニペット」を取り上げているが、この特許は、少し異なるアプローチを採用している。

同じ検索用語を使って、2件の同様の検索を実行し、同じ結果が表示されると、Googleは同じページを下位に引き下げる代わりに、新しい検索で用いられたワードに焦点を絞り、ページのスニペットを書き直すことがある。すると、ユーザーに選ばれるチャンスを当該のページに再び与えられることになる。ユーザーが実行したクエリ、そして、双方に関連するクエリを共に反映しているためだ。これは結果を単に降格するよりも、良い解決策のように私には思える。

1件目の特許は2007年に申請され、新たに付与された特許は2008年に申請されていた。最後に紹介した特許(セッション中に新たなクエリが浮かび上がると、Googleが同じ結果に対するスニペットを変更する手法)は、2007年に申請され、2011年に再び申請されていた。これは、Googleがこのような検索結果を処理する仕組みが、時間の経過と共に進化していることを物語っている。

それでは新たに付与された特許を紹介する:

コンテキストに応じた検索用語の評価
発明: Ashutosh Garg & Kedar Dhamdhere
付与先: Google
米国特許番号: 8,645,409
付与日: 2014年2月4日
申請日: 2008年4月2日

概要

コンテキストに応じた検索用語の評価が明らかにされる、機器、システム、そして、メソッド。進行中の検索クエリが、検索セッション中に受信される。すると、検索クエリの後続の部分の特定が行われ、クエリ内の後続の検索用語が特定される。続いて、後続の検索用語の検索用語の特質が調整される。

検索セッション

検索エンジンは、様々な方法で、検索セッションを追跡することが可能だが、通常は、特定のトピックを検索し、当該のトピックに関連する複数のクエリを実施した期間を参考にすることが多い。ユーザーは、複数のタスクを同時に行い、セッション中に関連しないクエリを検索する可能性もあるが、オリジナルのトピックに関連するクエリを再び検索する場合は、同じクエリのセッションと見なされることもあり得る。

クエリのセッション中に、ユーザーが何を検索しているのかに注目するこの概念は、類義語とセマンティック検索に関連する特許でも登場しており、Googleのハミングバードアップデートと大いに関係していると見られる。詳しくは「Googleがクエリセッション内の共起を基にクエリを変える仕組み」を参考にしてもらいたい。

断定クエリ

あるユーザーがGoogleで「Atlanta weather」を検索した際、検索結果自体は適切ではあるものの、ユーザーが求めていた結果を正確に提供しているわけではなかったとする。その結果、ユーザーは再びGoogleに戻り、今度は「Atlanta weather forecast」と入力して、求めている結果の範囲を狭めた。この特許は、一つ目のクエリを「断定クエリ」、そして、追加されたクエリを「後続クエリ」と呼んでいる。

また、この特許は、断定クエリの用語を、重要と見なし、一方の後続クエリの用語に対しては、重要度を低く見積もる — 場合によっては、後続クエリをオプション扱いすることもあると指摘している。

特許を何度か読んでいくうちに、このアプローチが、問題の解決に役立つとは私には思えなくなった。ユーザーが、「Atlanta weather forecast」で検索を始めた場合、「Atlanta weather」を検索し、その後、「Atlanta weather forecast」を検索した結果とは異なる結果を得るためだ。特許には、この仕組みを採用する理由が一つ挙げられている:

しかし、検索クエリに新たな検索用語を加えても、検索エンジンが、追加した検索用語に同等、もしくは、より大きな重みを加えている場合、ユーザー体験の強化にはつながらないと考えられる。

この特許は、検索エンジニアが、後続クエリに対して、低い価値を与える仕組みに関して、詳細な情報を提供しているものの、上述の根拠に対しては、補足されていない。

教訓

個人的には、同じワードを幾つか利用している可能性がある、2つの異なるクエリに対する検索エッションにおいて、同じページが検索セッション内に登場した際に、ページのスニペットを変更する仕組みを説明した特許のアプローチを気に入っている。

どちらのアプローチが、現在、Googleに採用されているのかを見極める術はない。LinkedInによると、Ashutosh Gargは、2008年にGoogleを去っている。Kedar DhamdhereがGoogleを退職したかどうかは分からないが、スニペットの変更に関する特許が米国特許商標局に正式に申請されたのは、2011年であり、アップデートされた特許に携わったのは、いずれか一名であった可能性がある — もしくは完全に別人によって作成されたと見ることも出来る。

いずれにせよ、検索セッションの情報は、Googleの複数の場所で利用されている確率が高いと言えるだろう。これは、長く、複雑で、ハミングバードアップデートで見られる音声のクエリを書き直すような技術であり、また、ナレッジパネルの結果が、記述されたエンティティに関する追加の情報を提供する際にも用いられていると考えられる — 例えば、エイブラハム・リンカーンの身長が、ナレッジパネルに含まれるものの、その他の大統領には身長がリストアップされていないケースを考えてみてもらいたい。

リンカーンを含むクエリと検索セッションの中で、リンカーン大統領の身長を尋ねるユーザーが大勢いる可能性が高い。

この新しい特許において、最も興味深いと感じたのは、特定の問題を解決するアルゴリズムが、時間の経過とともに進化し、変化していく経緯が示されている点である。Googleは、検索セッション中の同じようなクエリに対して、以前の当該のセッションのクエリに応じて、異なるアプローチを試していることは明白である。

指摘した2人の考案者が、この2点の特許に関わり、また、同じように思える問題に対して、異なるソリューションを試しているように見えるためだ。

Googleのハミングバードは、検索セッションで同一のユーザーの過去のクエリに頼るのではなく、代わりに、過去の検索クエリのセッション、そして、最初のクエリを書き直すために、ユーザーが見ていた対象の情報を利用する — つまり、もともとの検索で見たかった可能性のある検索結果を与える — 進化の一環である。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Evolving Google Search Algorithms」を翻訳した内容です。

ユーザーの利用状況で検索結果の関連性や重要性が判断され、提供される情報が変わってくるのは、流石Googleという感じです。しかしこの調子でGoogleの進化が続けば、というか今でもですが、検索に置いて余りに圧倒的な存在になりどこも太刀打ちできない存在になりそうですね。単純にPCに座ってウェブ検索する時代はとっくの昔に過ぎ去っていますし、モバイルデバイスの普及で様々な場所、シーンで検索やレコメンデーションがされるようになってきた今日のGoogle。ただただスゴイと思うと同時にその圧倒的な存在感に若干の怖さも感じる私でした。 — SEO Japan [G+]

Googleのパンダの生みの親に付与された特許

SEO by the Seaの記事紹介が久々になってしまいました。Googleのパンダアップデートが動物のパンダではなく、実はGoogleで働くパンダ氏という名前のエンジニアが考えたアイデアがベースになっているという話は知られていますが、そのパンダ氏が最近取得したというパンダアップデートに関係してる感がある特許の説明を。 — SEO Japan

これまでGoogleが実施したアップデートの中で、特に影響力の強かったアップデートを考えると、パンダアップデートの名前がすぐに挙げられる。パンダアップデートは、2011年2月にリリースされ、検索結果の「12%」に影響を与えていた。Wiredのインタビュー(TED 2011: ファームを憎む「パンダ」: Googleの主席検索エンジニアにQ&A)の中で、Googleのアミット・シンガル氏とマット・カッツ氏は、このアップデートの名称が、アップデートの開発で重要な役割を担ったエンジニアに由来していると答えていた:

Wired.com: このアップデートのコードネームを教えてくれませんか?Search Engine Landのダニー・サリバン氏は、コンテンツファームを明らかにターゲットにしているため「ファーマー」アップデートと呼んでいました。

アミット・シンガル: 社内では、パンダと言う名のエンジニアにちなんで、このアップデートを名付けました。そのため、Googleではビッグパンダと呼んでいます。パンダは重要なスタッフの一人でした。このアップデートを可能にした画期的なアイデアを考案したのが、このエンジニアだったのです。

Googleには、パンダと言う名字を持つエンジニアが数人いる。そして、そのパンダと言う名のエンジニアが綴った作品を調べていくと、興味深い情報が導き出された。しかし、パンダアップデート自体との関連性は見出されなかった。以前、Googleのエンジニア、ナブネート・パンダ氏は、Google Plusのプロフィールページで、以下のメッセージを表示していた:

Navneet Panda includes the Panda Update in his "bragging rights."

Navneet Panda includes the Panda Update in his “bragging rights.”*

自慢する権利: 父親。質の低いコンテンツにペナルティを与えるGoogle パンダアップデートを作成した。

ご覧のようにナブネート・パンダは、パンダアップデートを「自慢する権利」の一つに認定している。

私はパンダ氏が関わるGoogleの特許をチェックしてきたが、その特許が本日Googleに付与された。

検索結果のランク付け
発明: ナブネート・パンダ、ウラディミール・オフィトセロヴ
付与先: Google
米国特許番号: 8,682,892
付与日: 2014年3月25日
申請日: 2012年9月28日

概要

検索結果のランク付けを行うためのメソッド、システム、そして、機器。コンピュータの記録媒体にエンコードされたコンピュータプログラムも含まれる。そのうちのメソッドを挙げていく:

  • 多数のリソースの各グループに対して、グループ内のリソースへの個別の着リンクの本数をそれぞれ特定する。
  • 多数のリソースの各グループに対して、言及するクエリの総数をそれぞれ特定する。
  • 多数のリソースの各グループに対して、それぞれのグループ固有の変更の要因を特定する。ここでは、グループ固有の変更の要因は、当該のグループへの個別のリンクの本数、そして、参照クエリの総数に応じて決まる。
  • 多数のリソースの各グループに対して、グループ固有の変更の要因を関連させる。当該のグループに対するグループ固有の変更の要因は、受け取った検索クエリに応じて、グループ内のリソースに生成された当初のスコアを変更する。

この特許で記述されているプロセスを掘り下げて説明し、その仕組みを理解するには、ある程度時間がかかるが、後ほど取り掛かるつもりだ。この特許の請求範囲と説明のセクションにざっと目を通すと、幾つか興味深い事実が浮かび上がってくる。これは、ナブネート・パンダ氏が初めて申請し、付与を受けた特許ではあるが、現在、特許庁によって審査を受けている他の特許が存在する可能性もある。

この特許は、ページに向けられたリンクの本数、ページを参照するクエリ、そして、クエリに対するナビゲーショナルなクエリとしてページにマッチする度合いを基にページを分類することで、ページのランク付けを行う手法を説明しているのだろう。

*ナブネート・パンダ氏は、この記事が投稿された後、Google Plusのプロフィールから、自分こそが「Google パンダアップデートの父であり、作者である」ことを主張するセクションを削除している。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Google’s Panda Granted a Patent on Ranking Search Results」を翻訳した内容です。

詳細な説明はまた別の機会に、ということですが、最後のプロフィール削除の件が妙に怪しいですね。。。また続報します。 — SEO Japan [G+]

経営者が犯しがちな5つのSEOの致命的な過ち

月曜朝一の記事は、SEOを会社が効率的に運用するためのアドバイスを経営者目線で語ったサーチエンジンランドの記事を。会社経営者はもちろん、SEO担当者の方にも役立つ&思わず共感してしまう悩みが満載? — SEO Japan

現在のデジタルエコノミーにおいて、リーダーの地位を確立するのは、容易ではない。テクノロジー、そして、消費者がそのテクノロジーに適応する仕組みの変化によって、ビジネスは大きく変貌を遂げている。そして、オンラインビジネスとオフラインビジネスの境界線は曖昧になり、資本金を多く持っているだけでは、成功を導くことは出来なくなった。

Seth Godin Quote

グーグルが提供する様々な製品は、B2Bの会社、そして、B2Cの会社に大きな成長の機会をもたらしている。オフライン、そして、地域に特化した会社でさえも、グーグルに依存している。なぜなら、消費者がグーグルに集まっているからだ。SEOは選択肢の一つではなく、必須の取り組みになっている。以上のことを考慮すると、経験豊かなSEOのエキスパートを雇用することが、最も有益な投資になり得るのではないだろうか。

会社を経営しているなら、私が以前のコラムで提供した「ネット通販歴10年の経験で学んだECサイトSEOの8つの教訓」(日本語)と「SEOでEコマースの収益を2倍に増やした具体例」(日本語)をもう一度おさらいしてもらいたい。

今回の投稿では、グローバルな企業、零細企業、そして、スタートアップに至るまで、様々な企業に対して、長年に渡ってコンサルティングを実施した経験から、何度も繰り返されている、SEOの一般的な過ちをリストアップしてみた。その中には、経営者が直面する難問、そして、ビジネスの成長を妨げる、経営者が実施する行動も含まれている。

このレポートでは、詳細を取り上げるのではなく、CEO、CFO、あるいは、事業のリーダーとして、SEOに関して、絶対に知っておく必要がある知識に焦点を絞っている。この提案を実行に移すと、より多くのトラフィック、リード、そして、セールスがもたらされるだけでなく、会社全体を強化し、- コストを抑えつつ、収益および戦略の目標を早く達成することが出来るようになるだろう。

SEOの過ち #1: 過去にこだわる

デジタルのエコシステムは、急速に進化している。しかし、多く企業の経営者は、このペースから遅れを取っているのが現状だ。過去にしがみつき、かつて有効であった取り組みに固執しているのだ。

バックミラーを見ていては、前に進むことなど出来るわけがない。昨年と同じことに資金を投じているなら(しかも、投資する金額がほとんど同じなら)、効果的なSEOを通して得られる利点をみすみす見逃していることになる。

教訓:

  1. 分析に投資する。現状をしっかりと把握してから、今後の計画に取り掛かる。
  2. 行動を起こすためのデータを表示するセクションを分析ツールに作る。行動に移すことが可能な、事業に重要な情報のみを記録しよう。パフォーマンスの調子はどうか?収益および戦略の目的をどの程度達成しているのか?トラフィックを得るだけでなく、実際にセールスを増やし、会社を成長させ、そして、費用効率を高める – 効果を上げるアイテムに焦点を絞るべきである。
  3. 外部のコンサルタントを雇い、自分は重要な仕事に専念する。ウェブサイトに100名がアクセスし、そのうちの2名が製品を購入しているなら、残りのビジター(最初は興味を持っていた人達)は、なぜ買わなかったのか考えてもらいたい。過去を振り返り、分析すると、成功へのルートが見えてくるかもしれない。
  4. 計測することが出来ない取り組みには、資金を投じるべきではない。すべて計測するべきである。結果を記録し、時間と資金を投じるあらゆるアイテムの価値を分析しよう。

SEOの過ち #2: 指揮することなく、管理する

ビジネスの管理に関して、適度なのか、あるいは、過剰なのかの判断は、経営者が抱えている難題だと言えるだろう。

リーダーは、会社全体を万遍なく見渡すことが出来る。リーダーは、様々部門が合わさり、連動する仕組みを心得ている。そのため、調和して機能するように指揮する取り組みを最優先するべきである。スタッフの行動を細かく管理し、些細で、詳細にまで首を突っ込むと、マイナスに働くだけである。

教訓:

  1. SEOコンサルタントの取り組みを細かく管理するべきではない。ある程度自由を与えてあげよう。SEOは、複雑であり、変化が多く、詳細なデータと知識を複数のルールに当てはめることが要求される取り組みである。SEOのエキスパートにしか分からないこともあるのだ。
  2. SEOコンサルタントに十分な権限を与える。突拍子もないSEOの戦略を要求する(今週中に100本リンクを手に入れたい)のは、適切なアプローチではない。関与する必要がある際は、SEOコンサルタント側から要請を受けるだろう。

SEOの過ち #3: 相乗効果に欠ける低レベルな組織の構造

ビジネスモデル、あるいは、組織の構造自体が、会社の成長に歯止めをかけている状況に遭遇したことがある。とりわけ、規模が大きく、歴史のある、従来型の企業では、この問題が、収益の足を引っ張ていることをリーダーに認めてもらうのは、非常に難しい。

現在の経済では、拡大縮小可能であり、進化し、必要に応じて、変化に対応することが出来るビジネスモデルを作る方針が、必要とされている。このような状況下では、規模が小さい方が、有利な場合もある。

教訓:

  1. 内部の組織構造を見直す。部門(営業、マーケティング、PR)、そして、スタッフは、コミュニケーション & コラボレーションにおいて、効果的に組織化されているだろうか?
  2. 適切な部門とスタッフに仕事を委託するべきである。各部門のマーケティングのアクティビティに相乗効果が出るように、タスクを割り当てよう。各部門で、全てのイニシアチブを管理し、承認させてから、次の段階に進む構造が必要である。
  3. ビジネスとマーケティングにおいて、消費者を意識する。会社のニーズではなく、顧客のニーズを満たすことに力を入れるべきである。自分のビジネスについて、永遠と説明するのではなく、製品とサービスを通じて、消費者の問題を解決し、生活を改善する方法を伝えるのだ。

SEOの過ち #4: 統合の欠如

相乗効果を起こし、各要素を強化する統合的な戦略によって導かれる、複数のチャンネルのセールスとマーケティングの取り組みを統合する方針を策定することに、多くの会社の経営者が失敗している。

検索エンジン、ソーシャルメディア、PR、そして、モバイルのユニット、さらには、地域のビジネスに地域の顧客とセールスを呼び込む手腕の間には、相互依存の関係がある。適切な戦略を策定しているなら – 容易に得られるメリットはたくさんあるはずだ。

教訓:

  1. 本物のSEOのエキスパートは、分析、事業開発、そして、マーケティングのスキルを持ち合わせている。経験豊かなSEOコンサルタントは、理想的な顧客を集め、ビジネスの機会を見出し、ビジネスのその他のパーツを最適化する際に大いに貢献する。
  2. マーケティングミックス内の相互依存および相乗効果を軽視するべきではない。SEOは複雑且つ困難な仕事だが、想像以上に多くの面で、価値を加える。

SEOの過ち #5: 短期的な考え & 予算配分

マーケティングサービス、または、SEOサービスを、直観、そして、欠陥だらけの認識をもとに採用する判断を下す会社を私は何度も目の当たりにしてきた。 リーダー達は、SEOはグーグル等の検索エンジンの結果ページのランキングを改善するだけだと考え、SEOの重要性を軽視することが多い。しかし、SEOには、ランキングの改善以外にも遥かに多くのメリットがある。

SEOを、決して「コスト」として考えるべきではない。あくまでも「投資」である。通常、大きな利益が生まれ、長年に渡って、見返りがもたらされることになる。

教訓:

  1. SEOサービスの計画および購入を見直す。多くの企業にとって、SEOこそが最も収益に貢献する取り組みである。それにも関わらず、予算のほんの一部しか割り当ててもらえないのが現状である。SEOの予算を増やすと、収益および戦略の目標をより早く実現することが可能になる。
  2. SEOサービスを購入する際は、価格ばかりに注目するべきではない。優れたSEOは、型にはまった取り組みではない。低価格のSEOプロバイダーでも、ルートを提示してくれるかもしれないが、ベストプラクティスに根差したより高額の提案と比べ、結局、より多くのコストがかかり、より複雑になり、そして、よりリスクが高まる可能性がある。
  3. パフォーマンスベースで報酬を決める努力をする。 SEOコンサルタントが、理想的なリードとセールスを数多くもたらしているものの、リソースが不十分なら、自由を与え、「無制限」の予算を提供しよう(投資に対して、十分な利益を上げていることが条件)。多くの収益を得られる可能性がある。
  4. 知識の譲渡とSEOのトレーニングに力を入れる。時間と資金をこの2つの取り組みに投じるクライアントは、直接的なメリット、そして、持続的なメリットを多く獲得する。だからこそ、私は全てのクライアントに基礎的なSEOのトレーニングの実施を薦めているのだ – 私の収入が増えるからではなく、トレー二ングから大きな利点を得られるからだ。
  5. 応急措置の効果は長続きしない。一部の会社は、知識の譲渡を行う価値を理解していない。「問題を直してもらえれば」それで良しと考えているのだ。このタイプの会社は、間違いなく停滞、もしくは、失敗する。「修正」のコストは後に高くつく。

冒頭でも申し上げた通り、現在のデジタル経済において、会社を引っ張るのは容易ではない。しかし、今回紹介した提案を実行に移すると、トラフィック、リード、そして、セールスを増やすだけでなく、コストを抑えつつ、収益および戦略の目標を達成することが出来るようになるだろう。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「5 Critical SEO Mistakes Leaders Must Avoid」を翻訳した内容です。

どれもまさにその通り!なことばかりですが、記事通りに効果的なSEOを運用するのは、中々の至難の業なのも事実。とはいえ、SEOがもたらすトラフィックやコンバージョンの影響力は意図的なSEOの難易度が増したとはいえ、まだまだ圧倒的なものがありますし、本気でSEOを導入している企業にはその効果を満喫しているところも多数あります。さてあなたの会社はどうしますか? — SEO Japan [G+]

3分で分かるAPI経済の仕組み

APIが様々なプラットフォームで提供され、様々なサービスで活用される今日。そんなAPI経済の状況をわかりやすくまとめてくれた記事をThe Next Webから。 — SEO Japan


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アダム・ドゥヴァンダーは、SendGridでディベロッパーコミュニケーション部門を統括する、「開発」のスペシャリストである。過去には、Wired、Webmonkeyに記事を寄稿し、また、APIのリソースとして名高いProgrammableWebで編集に携わった経験を持つ。


数年前、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)は、楽に、そして、機能的にアプリケーションを連動させるための手段、つまり、デジタル版の接着剤と認識されることが多かった。しかし、現在、APIの価値は、単なる橋渡し以上の役目に進化している。

多くの開発者にとって、APIは、ビジョンを明らかにすることが可能な基礎的な構造の役目を担っている。ここで、効果の80%は20%の原因によって引き起こされると説くパレートの法則について考えてもらいたい — アプリとクラウドのサービスは、アプリが必要とする作業の80%を既に実施しているため、この環境を活かして、自分ならではの20%の「魔法」に力を入れれば良い。

過去を振り返る

「API」と言う用語は以前から使われているが、現代の、ウェブに接続するAPIのバージョンが勢いをつけ始めたのは、AmazonのStore APIが登場した2000年代の前半であった。このAPIによって、どんなウェブサイトでもサイト上にAmazonを掲載することが可能になった。

例えば、小規模な小売業者がAmazonのStore APIを統合すると、別にEコマースの機能を開発することなく、ウェブサイトから商品を販売し、配送することが可能になる。中小規模の業者にとって、今までとは全く異なる新しいチャンネル(そして、経済)が登場したと言えるだろう。

FacebookとTwitterも独自のオープン API戦略を用いて、Amazonの後に続いた。Facebook、または、TwitterのログインAPIを統合したウェブパブリッシャーは、ウェブサイトを訪問している人、閲覧している人、そして、コメントを投稿している人に関するデータを集めて、理解することが可能になり、その結果、広告スポンサーにより良い製品とサービスを売ることが出来るようになった。

この頃から、APIは大幅に成長し、採用するサイトは増加していった。APIを公開してとりわけ大きな成功を得た企業の一つが、Salesforce.comである。同社は、第三者アプリのエコシステムで300万近いアプリに利用され、サイトのトラフィックの大半は、APIによってもたらされている。

APIは、ビジネスを早く確立し、成功に導くモデルとして、インターネット全体に影響を与えている。インターネットは、様々な事業体によって所有され、運営されるウェブページのネットワークから、オープン API、そして、アプリケーションが連動して、新たなアプリケーション、新たなビジネス、そして、新たな協力関係を築く手段を作り出すエコシステムへと姿を変えつつある。

APIを活用するべき理由

APIには明確なビジネス上のメリットがあるものの、運用の面でも幾つかメリットをもたらす(その多くはビジネスの成長 & 成功に関連する)。現在、ウェブアプリの開発者は、多数のAPIを利用することが出来る。Facebook、Google、そして、Salesforce等の一流のテクノロジーブランドがAPIを提供している。

また、政府機関、教育機関、金融機関、さらには、大型の小売業者等、一風変わった業界からも多くのAPIが提供されている。

APIから得られるメリットを幾つか挙げていく:

APIは余計な作業を減らす。 APIを利用することにより、運用およびインフラの一部をその領域のプロにアウトソースすることが可能になる。

APIは知識を得る上で役に立つ。 アプリのインフラの一部をエキスパートに対応してもらうことで、プロから学ぶ機会を得られる。

APIはより幅広いアプリのエコシステムに接触することが可能になる。 アプリのインフラの一部をエキスパートに委託する機会が増えると、エキスパートとのつながりも増える。

APIは新製品を作り & テストする上で役に立つ。 独自のAPIを公開すると、顧客& パートナーのエコスシテムが活用するビジネスを公開することになり、新たなビジネスの機会が生まれる可能性がある。

要するに、APIの消費者になると、アプリケーションやビジネスの構築を簡素化することが可能になる。オープン APIを統合して、インフラを管理し、運営上の懸念を拭い去ると — たとえ解決策が分かっていることでも — 最も重要なこと、つまり製品に集中する余裕が生まれる。当該の領域を専門にするエキスパートにアウトソースすることで、不要な作業を回避することが可能になるのだ。

現代の一般的な開発者にこのパターンを当てはめてみよう。大半の開発者は、様々な API コール & サービスを利用して、アプリをデザインし、開発している。例えば、SMSや音声にはTwilioを、ログインにはFacebookやTwitterを、モバイルアプリのデータおよび分析にはParseを、そして、eメールにはSendGridを利用している可能性がある。

事実、アプリの大半の必要とされる機能は、誰か、または、どこかの会社によって既に解決策が提示されている。また、このようなサービスの多くを当初は無料で利用し、規模を拡大する中で、徐々に出費を増やしていくことになる。

このPareto-As-A-Service(サービス型パレート)モデルにより、既存のAPIのエコシステムを基盤として活用し、マーケットにもたらすことが可能な固有の価値、能力、そして、ビジョンに力を入れられるようになるのだ。

API経済に還元する

APIのエコシステムを使って、アプリを作ったら、今度は自分のアプリのオープン APIを提供することで、他の開発者が自分のプラットフォームをベースとしてアプリを構築することが出来るようになり、エコシステム(そして自らのビジネス)に還元する機会が生まれる。すると、パートナーにプラスに働き、また、エコシステムに貢献して、シームレスなアプリ間のUXを提供することで、成功を収めることが可能になる。

APIの統合は、ビジネスを推進させるツールとして定着しており、多くの企業がAPI限定のビジネスを立ち上げるようになった。例えば、WePayは、先日、Eコマース、クラウドソーシング、そして、零細企業のソフトウェアプラットフォームを統合するために構築されたオンライン支払いシステムのAPIに事業を一本化している。その結果、過去の1年のみで、WePayのAPIビジネスは600%増加し、先日、1500万ドルの資金を調達していた。

どのようなルートを選ぶにせよ、パレートの法則を指針にするべきである。素晴らしいアプリを作り、良質なUXを提供することに集中しよう – その他の作業はAPIに任せておけば良い。


この記事は、The Next Webに掲載された「The rise of the API economy and consumer-led ecosystems」を翻訳した内容です。

3分で分かるだけにポイントを簡潔にまとめた内容、新しい発見があるわけではありませんでしたが、そういうことだよね、という納得感はありました。私もたまたま今API主体の新サービスを手掛けているだけに、早くこのAPI経済に飛び込んで(いつもはユーザーとして利用させてもらっている側ですが)、その世界で自由に泳いでみたいです。この記事を参考に、途中で溺れないように・・・。 — SEO Japan [G+]

儲からないSaaSビジネスモデルの罠

SaaS事業にも取り組んでいる私としては、ドキっとしてしまうタイトルですが、さてその内容は? — SEO Japan

2012年に前年比で80%の成長を遂げ、6000万ドルの収益を上げたMarketoが、IPOを申請した。

しかし、実際には、同社は3500万ドルを失っていた。これは一体どういうことなのだろうか?

go for broke

収益1ドルに対して、1.60ドルを支払い、利益の出ない製品を無理やり販売のチャンネルに詰め込む状況は、理想とは程遠い。

「企業向けのSaaSの会社を成長させるためなら、当然だ」などと考えるべきではない。言いたいことは分かる — 「販売、マーケティング、そして、初期費用の回収期間は長いものの、最終的に利益が出るはずだから、待ってくれ」と言いたいのだろう。

冗談じゃない。EloquaもSaaS会社であり、同じような製品を同じ業界で販売し、同じようにSalesforce.comを統合していたものの、IPO時、7100万ドルの利益のうち、損失は500万ドルであった。60%も失っていたMarketoと比べ、たった7%の損失である。

このような逆さまのビジネスモデルを、SaaSビジネスは見習うべきではない。現代のスタートアップコミュニティには、このように会社を成長させる考え方を理解した上で、逆らってもらいたい

一般的な考え方:

  1. 企業の顧客を獲得するには、多額のコストが必要になる。マーケティング、法務、顧客管理、オンボーディング、技術的な指導、トレーニング等々。このプロセスを何度も実施しても、顧客を失ってしまうこともある。つまり、このコストは、顧客を獲得する度に、分割で返却していくことになる。
  2. SaaSの会社は、時間の経過と共に収益を獲得していく。通常のソフトウェア会社は、企業との取引で10万ドルを要求し、上述した「顧客の新規事業」のコストをすぐに取戻し、さらに、利益も得るが、SaaSの契約では、5000ドル/月で支払われ、同額の収益を得るまでに18ヶ月間かかることもある。幸いにも、18ヶ月間が過ぎた後も、SaaSの会社は、5000ドルの月額料金を引き続き請求することが出来る。その他のタイプの会社は、たった20%/年のメンテナンス料金で誠心誠意尽くさなければならない。
  3. つまり、企業向けのSaaSの会社は、最初の12-24ヶ月間は利益を得ることが出来ない。
  4. しかし、成長著しいSaaSの会社は、新しい顧客を獲得し、その結果、顧客の数を増やしていき、儲けの少ない業務が次々に蓄積されていく。
  5. 儲けの少ない業務があまりにも多いため、以前の顧客との仕事が黒字に転換しても利益が出ない顧客がさらに多いため、会社は健全な成長を続けている限り、儲からないことになる
  6. また、製品を作るためのR & D、オフィスの賃料、重役の給料、広告、法務、融資、人事、技術サポート、会計等 — その他のコストの存在も忘れてはならない。実際に利益を得るためには、このコストを埋め合わせる必要がある。そのため、最終的な損益を黒字にするために必要な期間は長くなる。
  7. よって、少しでも成長しているなら、儲けが出ない状況は、SaaSの企業にとっては健全であり、妥当である。

会社を立ち上げたばかりの頃は、この考え方は誤っていない。しかし、Marketoの規模の会社には、当てはまらない。

その理由を説明しよう

この概念においては、成長するための資金の投入をストップすれば、利益が出ると言う暗黙の前提が存在する。よって、実際には利益を上げることが出来る企業であり、儲けが出ていないのは、成長しているためである。これは、マーケットシェアを増やし続けている証拠であり、望ましい状況である。

この考え方の誤っているポイントを指摘しよう — 成長させる試みを止めることは不可能である。つまり、成長率が低くなり、利益をもたらす顧客を多数抱える見返りを得られる日は、永遠にやって来ることはない。一体いつになったら黒字化するのだろうか?

それでけではない。SaaSの会社を成長させるのは、徐々に難しくなる。契約の解除が発生するためだ。維持率が高くても(75%/年)、収益の25%を新たな「利益の出ない」顧客で置き換える必要があり、損益は0になる。契約が解除される度に、利益が遠ざかっていく。

大まかな数字であっても、このモデルが失敗する理由を容易に理解することが出来るはずだ。企業を相手にするSaaSビジネスの典型的なスタッツを挙げていく:

  • 1年半の回収期間(顧客を獲得するために投資した資金を賄える収益を得られるまでにかかる期間)。
  • 75%の年間維持率(4年おきに顧客ベースを一新する。もちろん、長い期間とどまる企業もあれば、早く打ち切る企業もあるため、あくまでも平均の期間である)。
  • 顧客にサービスを提供するための30%のコスト(70%の売り上げ総利益率と言い換えることも出来る。要するに、1ドルの収益を得る度に、サーバー、ライセンス、技術サポート、顧客管理等の直接経費として0.30ドルが消える計算である。多くのSaaSの企業は、たとえSalesforce.comのような巨大な会社であっても、売り上げ総利益率は70%程度である)。
  • 15%の収益 == R & D部門のコスト。
  • 15%の収益 == 管理部門のコスト(賃料、融資、人事、重役の給与)。

平均的な顧客が、年間の収益Rドルをもたらすと仮定すると:

  • 顧客の存続期間の収益は$4Rとなる。ただし:
  • 顧客を獲得するために$1.5Rを投資する(回収期間)。
  • 顧客にサービスを提供するために、売り上げ総利益の$1.2Rを支払う(4年 X 30%のコスト)。
  • R & Dに$0.6Rを出費(4年間で15%)。
  • 管理費として$0.6Rを出費(4年間で15%)。

つまり、元々あった$4Rから最終的に残った$0.1Rが利益となる。これは収益の1/40であり、この額を得るために4年間を要する

しかも、まったく成長しないことを前提としている。しかし、最低でも契約の解除を賄うだけの成長を続ける必要があり、これで僅かな利益も失われる。

それでは、

どうすれば利益を出すことが出来るのだろうか?

成功をもたらす、利益を出すSaaSの企業(3000万ドル/年を上げる企業はもちろんのこと、500万ドルの利益を出す企業も注目に値する)は、利益を得るために複数の取り組みを行う:

  1. アップセル/アップグレードを介して、契約解除の影響を抑え込む。例えば、 Salesforce.comとZenDeskは、ユーザーを加える度に、そして、機能を増やす度に、一人当たりの料金を値上げする。顧客は増えているため、4年間の収益は4Rではなく、1年目ではR、2年目は1.5R、3年目は2R、そして、4年目は7Rになる可能性がある。この増加によって、計算に大きな変化が生じる。なぜなら、顧客を獲得するためのコスト、そして、一般的にR & Dと管理のコストも上がることはないためだ。「契約解除率」-「アップグレード率」=「ネットチャーン」である。ネットチャーンを0に近づけることは、利益を得る上で大きなステップとなる。優良なSaaSの企業は、ネットチャーンがマイナスに到達する。この境地に達する会社は、純粋なソフトウェア会社だけでなく、例えば、ハードウェア/サーバーを提供するRackspaceも、ネットチャーンをマイナスまで下げることに成功しており、その結果、収益を前年比で30%増加させ、15億ドルを獲得し、3億ドルの利益を上げている。
  2. バイラルな成長を達成して、契約解除を相殺する。「バイラルな成長」を名乗る資格があるB2Bの企業は少ない。しかし、実際にこのレベルに達した企業は、年間の成長率Xを維持し(Xは契約解除率よりもは遥かに高い)、獲得のコストを最低限に抑えている。このケースでは、契約解除が「追いつく」ことはなく、利益を出すことが出来る。
  3. 顧客獲得のコストを大幅に減らす。18ヶ月間の回収期間は、企業にとって大きな負担となる可能性がある。・広告を使って顧客を見つけることが出来るなら、・営業スタッフに話しかけることなく登録してもらうことが出来るなら、・製品内のチュートリアル、良質な文書、そして、利用方法を説明する動画を使って、製品を学ぶことが出来るなら、・データをサポートの支援を受けずにインポートすることが出来るなら、・営業スタッフが、プレゼンテーションを作成することなく、収支の管理者に価値を証明することが出来るなら、成長することが前提であっても、契約解除-切り換えのコスト、そして、適切な成長の規模を、利益を阻害しない程度に抑えられる。
  4. 売り上げ総利益を大幅に改善する。サービス主体の企業向けのSaaS会社なら、技術サポート、顧客管理、そして、本格的なITのインフラは必須である。だからこそ費用効率の高い(利益を出す)企業向けのSaaSの会社であっても、売り上げ総利益率を70%以上に引き上げることに苦労する(Slaesforce.comやRackspace等)。しかし、カスタマーサービスを最低限のレベルに抑えている企業(カスタマーサービスが悪いとは限らない)は、出世を続け、「資金と投じることなく」利益を得ることに成功している(例えば、Google、Facebook、Freshbooks)。

SaaSのビジネスの基本的な基準値は変化する点にも注目してもらいたい。SaaSの企業は、基準値を改善していく必要がある — 契約解除率を下げ、ネットチャーンを下げ、売り上げ総利益率を高め、顧客獲得コストを削減する必要がある。基準値の改善を怠り、「利益が出るまで成長」させる方針は、うまくいかない。

ジャッキー・メイソンの古いジョークを思い出す: ある衣料品店では、原価でジャケットを売っている。ある日、客が「それで利益が出るのですか?」と店員に尋ねたそうだ。すると、店員は「ジャケットを一杯売れば儲かりますよ!」と答えた。

Marketoは大量にジャケットを売っている。


この記事は、A Smart Bearに掲載された「The unprofitable SaaS business model trap」を翻訳した内容です。

米国と日本では規模も事情も違うでしょうが(そもそも儲からない会社に資金がそこまで投下されないですし・・・)、中々に身につまされる記事でした。数字で羅列されている1つ1つの項目、どれもそれなりに納得感もありますし、SaaSが成功するにはどこかで圧倒的に効率的なことをやって、利益が出る余剰を作ることが大事なのかな、と日々事情を回していて感じます。私が関わるSaaSサービス提供会社もバイラルな拡がりは最近見せてくれたのですが、これが仕事につながるかは全く未知数な今日現在です。 — SEO Japan [G+]

5分でわかるフラットデザインの起源と歴史

良いか悪いか別にしろ、Appleの採用で一気に普及が進んだフラットデザイン、改めて「歴史に残る者が勝者」だなぁ、と勝手に達観してしまった私ですが、さて今回はそんなフラットデザインに関する歴史と現状をコンパクトにまとめてくれた素晴らしい記事をThe Next Webから。 — SEO Japan


flat design interface

最近、ウェブデザインに関する話題になると、必ず「フラットデザイン」と言う用語を耳にする。フラットウェブデザインのトレンドは、ここ数年、確かに注目を集めている。有名な企業が、デザインの美学をフラットに変えたことが、このデザインの人気に火を付けたようだ。

しかし、フラットデザインは、どのようにして生まれたのだろうか?なぜ、ウェブの世界で採用されているのだろうか?あらゆるデザインに関して言えることだが、スタイルや技術が生まれたきっかけ、そして、歴史を知ることで、フラットデザインの採用に関して、情報に基づいた決断を下すことが出来るようになる。

それでは、フラットデザインの定義、過去のデザインから受けた影響、そして、人気を得た経緯を探っていこう。

「フラットデザイン」とは?

この用語を聞いたことがない方のために説明しておこう。「フラットデザイン」は、デザインの要素が、スタイルの機能を持たないため、その結果、ページから離れているように見えるデザインを指す。

要するに、ドロップシャドウ、傾斜、質感、そして、その他の3D感を出すための要素を排除したデザインと言うことも出来る。

現代のデザイナー達は、鮮明であり、現代的に映るため、そして、何よりも、コンテンツとメッセージに焦点を絞ることが出来るため、フラットデザインに引き寄せられているようだ。

デザインの年代が一目で分かる(もしくは、すぐに時代遅れになる)デザインのスタイルを排除すると、デザインが古くなる事態を防ぎ、長期間に渡って新しさを維持することが可能になる。また、言うまでもなく、フラットデザインは、効率を高め、余計なものを排除する効果もある。

フラットデザインと対局にあるデザインを語らずして、フラットデザインを語ることは出来ない。フラットデザインと対照的なデザインを表現するため、「リッチデザイン」と言う用語が使われる。リッチデザインは、斜角、反射、ドロップシャドウ、そして、傾斜等のデザイの飾りを加えるスタイルを指す。このような要素は、立体的に見せ、ウェブサイトを移動しているユーザーやアプリを利用しているユーザーの使いやすさを考慮して、用いられることが多い。

しかし、リッチデザインは、スキューモーフィズムとは異なる。スキューモーフィズムとは、物理的なアイテムに似せて、意図的に親しみやすく見せる取り組みを差す。

フラットデザインが生まれた経緯

現代のウェブやデジタル世界で目に触れるアイテムの多くは、印刷媒体や芸術をルーツに持っている。フラットデザインの出発点、もしくは、生まれた場所を特定することは難しいものの、フラットデザインがインスピレーションを得たデザインおよび芸術の時代が幾つか存在する。

デザインのスイススタイル

swiss cover 520x325 The history of flat design: How efficiency and minimalism turned the digital world flat

スイススタイル(インターナショナル・タイポグラフィック・スタイルと呼ばれることもある)は、フラットデザインの歴史が話題に上がると、すぐに思い浮かぶデザインの時代であり、注目に値する。スイススタイルは、スイスを発祥とし、1940年代から1950年代にかけて、一世を風靡したデザインのスタイルである。

スイスデザインは、主に、グリッド、サンセリフ体、そして、コンテンツとレイアウトの明確な階層の利用を特徴としている。1940年代、そして、1950年代、スイスデザインは、大きな写真とシンプルで小さなフォントを組み合わせることが多かった。

スイスデザインでは、フォントが主な要素として用いられる中、1957年、スイスでは愛しきヘルベチカ体が誕生し、同年代、様々なデザインで多用されていた。

MicrosoftとAppleによって人気が高まる以前から、フラットデザインは存在していたが、同じようにスイスデザインもまた、1920年代のドイツにも存在していたことが分かっている。しかし、人気を爆発的に高め、名前を獲得したのはスイスであった(美術史に興味がある方のためにトリビアを紹介しよう — 建築と書体を力を入れていたドイツのバウハウスの学校が、スイスの前にこのデザインを利用していた)。

ミニマリストデザイン

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ミニマリズムの歴史もまた、現在のフラットウェブデザインに大きな影響を与えている。「ミニマリズム」と言う用語は、現代のフラットデザインに代わって用いられることもあるが、ウェブが単なる概念であった時代よりも遥か以前に、ミニマリズムは多くの支持を集めていた。ミニマリズムは、建築、視覚芸術、そして、デザインにおいて、昔から採用されている。

ミニマリズムの歴史は長く、様々なメディアで利用されてきたものの、フラットデザインが影響を受けたのは、デザイン、そして、視覚芸術の分野である。ミニマリズムは、必要不可欠な要素、そして、求められている要素を残して、すべて削除するデザインとして知られている。幾何学的な形態、明るい色、そして、明確な線は、大半のミニマリズムのデザインに共通して見られる。

ミニマリズム時代を代表する芸術作品と言えば、イブ・クラインのThe Blue Epochがすぐに思い浮かぶ(下の写真を参考)。

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スイスデザインとミニマリズムのデザインの組み合わせは、現代のデジタル世界のデザインに大きな影響を与え、「フラットデザイン」を生み出したと言っても過言ではないだろう。

デジタル世界で台頭するフラットデザイン

歴史は繰り返される。現在のフラットデザインのトレンドにも同じことが言える。既に説明したように、フラットデザインは、1920年代まで遡ることが可能であり、現在のフラットデザインの適応に影響を与えてきた。

大勢のデザイナーは、ウェブサイトやその他のデザイン作品を生み出す際に、フラットデザインに向かっていったものの、ここ数年の間にフラットデザインをスターダムに持ち上げたのは、MicrosoftやAppleである。

MicrosoftとMetroデザイン

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Microsoftによるフラットデザインの利用は、現在の「Metro」デザインが「Metro」と呼ぶ前から行われていた。Appleの大ヒット作「iPod」に対抗するため、Microsoftは、2006年の後半にZuneメディアプレイヤーをリリースした。

Zuneは、メニューで大き目の小文字のフォントを、そして、背景にイメージ(イメージは、曲や読み込まれたコンテンツに応じて表示される)を採用するユニークなデザインを採用していた。メディアプレイヤーと併せて登場したZuneのデスクトップソフトウェアもまた、同じデザインのスタイルに従い、総合的なUXを作り出していた。

ZuneのOSのデザインは、当時Microsoftが提供していたその他の製品のデザインとは大幅に異なる(つまりWindows)。MicrosoftがWindows Phone 7を2010年の10月に発売した際、同社は、Zuneのデザインで得た教訓を生かした。Windows Phone 7のデザインは、大きく、鮮やかで、グリッドのような形態を持ち、シンプルなサンセリフ体、そして、フラットなアイコンを基調としていた。

このデザインは、クリエイター、つまりMicrosoftによって、すぐに「Metro」と呼ばれるようになった。

Metroは評判が高く、Microsoftは、このデザインのスタイルを維持し、Windows 8のOSにも導入した — コンテンツのグリッドの塊、鋭利な角、明るい配色、サンセリフ体、そして、背景の画像。全く同じデザインのスタイルは、Xbox 360、そして、現在のウェブサイトを含む、ほぼ全ての同社のソフトウェアおよびデバイスで用いられている(ただし、Metroと言う名称は、現在では使われていない)。

Appleがスキューモーフィズムを卒業

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Microsoftがフラットデザインのスタイルに取り組む中、Appleも密かにデザインに関する戦略を練っていた。Appleは、スキューモーフィズムから距離を置く方針を仄めかすと、2013年の夏にリリースしたiOS 7で、完成されたスキューモーフィズムを完全に排除し、よりフラットなデザインを採用した。

Appleは、新しいデバイスとテクノロジーのアーリーアダプターを大勢抱えているため、iOS 7によって、フラットデザインは、たった一晩で、以前よりも知名度が高くなった。

Appleのデザイン美学は、ウェブサイトやアプリのデザインに大きな影響を与えることが多い。なぜなら、大半のデザインはー、Appleのデザインが魅力的であり、現代的であると感じているためだ。Appleがよりフラットなデザインのスタイルに切り換えると、スキューモーフィズムは、一瞬のうちに時代遅れとなり、このスタイルを利用しているウェブサイトやアプリは、デザイン変更の必要性を痛感するようになった。

この傾向は、iOS 7との相性を良くするためにアップデートしたアプリに色濃く反映されている — iOS 7のユーザーがOS全体で見慣れているフラットなデザイン美学に従うようになった。

レスポンシブデザイン

フラットデザインが、ここ数年の間に人気者になった理由として、レスポンシブデザインが発展した点も挙げられる。ウェブに接続するデバイスが増え、様々なスクリーンのサイズやブラウザーの制約を受けるようになり、デザイナー達は、試行錯誤の上導き出された、質感、ドロップシャドウ、そして、固定した画像に大幅に依存したデザインが、小さくなる表示域に合わせて縮小する際に、うまく変換することが出来ない点に気づくのであった。

フラットデザインは、より効率の良いウェブデザインを可能にする効果がある。余分なデザインの要素が存在しないため、ウェブサイトは、スピーディーに読み込まれ、サイズを変更し、コンテンツに合わせて形を作りやすくなる。

フラットデザインは、スクリーンの高解像度化が進み、明確な画像を表示する必要性に迫れられている現状にも有効である。鮮明なボックスやフォントを表示する方が、複数の異なる画像を各種のデバイスや特徴に合わせるよりも、遥かに楽である。

フラットデザインの未来

未来を正確に推測することは出来ないものの、その他の様々なデザインのスタイルが過去に歩んだように(例えば、スキューモーフィズム)、フラットデザインも、いずれ、その役目を終え、新しく、刺激的なデザインに取って代わる日がやって来るのではないだろうか。

デジタル世界では、フラットデザインに対する欠点も指摘されているものの(例えば、クリック可能かどうかを特定する上で必要な視覚的な手掛かりを排除してしまう点)、デザイナー達が、実験、テスト、そして、学習を重ねていくにつれ、フラットデザインは進化し、最終的にフラットデザインを圧倒する新しいスタイルが登場することになるだろう。

フラットデザインの未来を占う手掛かりとして挙げられるのが、Googleの現在のデザインである(主にモバイルアプリ)。Googleのアプリからは、フラットデザイン化の兆候が見られるものの、ドロップシャドウ等の要素を排除するようには見えない。また、今でも、それとなく傾斜を利用している。Googleは、フラットデザインとリッチデザインの長所を有効に活用しているように思える。Googleは、私達がまだ知らない何かを編み出したのかもしれない。

フラットデザインは、新しく、刺激的なスタイルであり、急激に人気が高まっていると感じるかもしれないが、デザインの歴史においては、新しいスタイルではない。スイスデザインとミニマリズムから影響を受けたフラットデザインは、印刷媒体の祖先が、デジタルの世界で生まれ変わっただけである。


この記事は、The Next Webに掲載された「The history of flat design: How efficiency and minimalism turned the digital world flat」を翻訳した内容です。

冒頭コメントで「Appleが採用したから」などと軽口をたたいてしまいましたが、そこに至るコンテキストがちゃんとあったわけですよね、大変失礼いたしました。個人的にも好きなスタイルですが、確かにグラフィックデザインの歴史を見るに、デジタルではその前に主流だった3D風路線がむしろ亜流なわけで、フラットデザインはより深く長い試行錯誤の歴史があるわけですよね。今後のデジタルとの融合による進化がさらに楽しみです。 — SEO Japan [G+]

パンダアップデート後でも薦められる3つの外部リンク構築手法

Googleのアルゴリズム進化で日本のSEOで定番だった外部リンク施策が通じなくなった今。とはいえ、まだまだできることはある、ということでサーチエンジンランドから今でも通じる外部リンク施策のアドバイスを。 — SEO Japan

google-matt-cutts-links-1364992271 「このたび、貴サイトの一部ページで、Google のウェブマスター向けガイドラインに違反した手法が使用されている可能性があることが判明しました。」

この通知を受けた企業SEOの担当者は、通常、大きく落ち込むことになる。

SERP内のキーワードのヘッドタームを確認し、ウェブサイトがどこにも見当たらないことに気づく。「グーグルからペナルティーを受けた」ことを悟り、大きなショックを受けるのだ。

リンク構築の難問

グーグルは、ここ数年間、不自然なリンクの取り締まりを強化しており、SEO業界では、「リンク構築はもうダメなのか?」と言う疑問が上がっている。

リンク構築が終わったと考える人達は、「不自然」または「人為的」なリンクのグーグルの定義が、割と範囲が広いことを理由に挙げている:

「Google 検索結果でのサイトのランキングを操作することを意図したリンクは、リンク プログラムの一部と見なされることがあります。」

当然ながら、「怪しいリンク」に対するペナルティーは、とても厳しい。スポーツ選手は、ルールを違反したとしても、数試合欠場すれば、競技に復帰することが出来るが、グーグルのウェブマスターガイドラインを違反した会社は、もっと多くのものを失う可能性がある。

事実、一部の企業は、悪名高いグーグルのペナルティーを受けた結果、大幅に収益を減らしている。大規模な小売店、そして、eコマースを運営する企業は、自然な検索からのトラフィックを失うことで、収益が500万ドル経ると見られている。

小さな会社が、この手のペナルティーに直面すると、事業の閉鎖を余儀なくされることがある。繰り返そう。グーグルによって、自業自得であれ、どうであれ、事業の閉鎖に追い込まれる可能性があるのだ。

グーグルが、劣悪なリンクに対して、SEOの担当者に与えた恐怖は、とても大きい。「リンク構築は、もう役に立たなくなったのか?」と考える人がいてもおかしくはない。

リンク構築は

上の疑問に対しては、断固として「リンク構築は終わっていない。リンク構築は、健在だ」と声を大にして答えたい。しかし、慎重に行う必要はある。

ペンギン 2.0に関する最近のレポートのおかげで、保守的なSEO業者は、積極的なリンク構築に反対するかもしれないが、現実として、SERPの1ページ目の大半は、リンクプロフィールのおかげで、その地位を獲得している。

リンクは、検索業界における、グーグルの“弱味”である。グーグルは、検索結果ページでウェブサイトをランク付けする際に、今でもリンクに依存している。

それでは、エンタープライズSEOが、ペナルティーを受けずにリンク構築を行うには、どうすればいいのだろうか?ペナルティーを避けつつ、優れたリンクを活用して、自然に、上位にランクインするためには何をすればいいのだろうか?今回は、三名のリンク構築のエキスパートが薦める、リンク構築の王道を紹介していく。

1. リンク評価を行う

これは、確実に最初に実行する必要がある作業である。リンクの評価には、複数の段階があり、そして、ツールも必要になる。しかし、チャック・プライス氏のアドバイスに従っていれば、リンク評価を完了することが出来る。

リンク評価を実行する方法」の中で、チャック・プライス氏は、リンク評価の全てのステップを分かりやすく説明している。リンク構築を行うつもりかどうかに関わらず、すぐにリンク評価を行うことを薦める – 今後の問題を避ける上で役に立つためだ。

プライス氏は、「最新のリンクをウェブマスターツールからダウンロードする方法」と完全な被リンクプロフィールを手に入れる方法を説明している。この2つの取り組みによって、見直して、削除/無効化を考慮するリンクを特定することが可能になる。その例を挙げていく:

  • グーグルでインデックスされていないドメインからのリンク
  • マルウェアやウイルスの警告を含むウェブサイトからのリンク
  • スパムな、関係のないページ上にあるリンク
  • グーグルのページランクが、グレイバーまたはゼロのページ上のリンク
  • リンクネットワーク経由のリンク
  • サイトワイドのリンク – 特にブログロールとフッターのリンク
  • 有料リンク

2. 関連性を保つ

次の重要なステップは、関連性を確保することだ。関連するリンクを構築する方法に関する良質な記事をケン・ライアンズ氏が投稿している。

当該の記事「リンク構築: 関連性を是が非でも確保せよ」は、とても分かりやすい。ケン・ライアンズ氏は、信頼できるガイド、インフォグラフィック、業界のトレンド、グループインタビュー、業界の賞、ゲスト投稿等、そして、「リンクの購入」を適切なリンク構築戦略として取り上げている。全てのSEOの担当者に読んでもらいたい。

ライアンズ氏は、リンクの関連性を、グーグルが、信頼性を特定し、ターゲットの文書のトピックや前後関係を解釈し、適切な背景で関連する情報を提供し(つまり、関連するクエリの結果)、そして、リンクスパムを区別する方法と描写している。

関連性に関して、同氏は、関連するリンクの戦略において、次のようなアドバイスも提供している:

  • 詳細なレビュー: 注目に値する製品やサービス
  • 無料のツール: 主な目的は、接触をすること
  • コンテンツの収集: 広範な記事 & 週に一度提供するまとめ記事
  • リンク切れリンク構築: オーソリティのレベルが高く、関連するリンクを得る機会を掘り出す
  • ニッチのマイクロサイト: 特定のトピックやニッチに特化したサイト

3. PR戦略を活用する

最後に、詳しく説明されることが少ない取り組みを推奨する: それはPRを使って、リンク構築を行う取り組みである。KoMarketingでオンラインマーケティング部門のディレクターを務める、カシー・ジレット氏が、先日、「リンク構築に利用可能な5つのPR戦略」を投稿していた。

ジレット氏は、コンテンツを探し出し、ピッチを投稿し、ソースを求めている人達を探す – コネクションを作り、潜在的なリンクの機会を発見する上で役に立つ – PRに焦点を絞ったツールを批評している。

同氏は、記者が、ソーシャルメディアを使って、ストーリーを調達している事実を指摘している。検索マーケッターは、この取り組みから、リンク構築を行う大きな機会を得ることが出来る。また、ジレット氏は、分割したレポーターのリストを作成し、データを集めるためのツールを紹介している。

イベントでのインタビューもまた、リンクの源として活用することが出来るかもしれない。ジレット氏は、カンファレンスで、イベントの前、途中、そして、後に出席者にインタビューを求める人達が必ずいるので、インタビューを設定してもらえるかもしれないと述べている。

最後に、記事を投稿する機会をチェックする取り組みをジレット氏は薦めている。この取り組みから、質の高い被リンクを構築する、優れたメソッドを得られるためだ。

今回紹介したクリエイティブなプロの人達おかげで(他にも大勢いる)、リンク構築は、今も健在である。リンクがSEOの基盤になることは、周知の事実である – そのため、今回取り上げた戦略を検討してもらいたい。

これはリンク構築に対する、最も重要な答えではない – しかし、1) リンク評価を行い、2) 関連性を保ち、3) PR戦略を活用する取り組みをリンク構築戦略に盛り込めば、エンタープライズSEOは、失敗しないはずである。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Is Link Building Dead? 3 Tips For Link Builders Post-Penguin 2.0」を翻訳した内容です。

SEOのベテランにしてみれば「そんなこと分かってるよ!」という話だったかもしれませんし、この作業が面倒故に容易な有料リンクにサイト運営者もSEOサービス提供会社も頼りすぎてきた事実はあると思いますが、今後の外部最適化はこういった作業をいかに効率的に効果的に行えるかということにかかっているのもまた事実です。

私が関わる会社でも最近、社歌をPV配信(お金がないので、全て社員活用の低コスト映像)してみた所、逆にそれがウケたのか、ニコ動でプチブレイクし、社名検索時にもランクインするという快挙を成し遂げました。リード獲得的に良いのか?という話はありますが 汗、コンテンツマーケティング時代の到来とそれをうちのようなベンチャー企業ならともかく一定規模以上の企業で社内稟議を通して実施することの難しさを感じさせる出来事でもありました。 — SEO Japan [G+]

8%増えるという事について考えてみたインフォグラフィック

今日から消費税が8%に増税なので、8%について考えてみました。データの可視化って面白いな、と受け取って頂ければ。– SEO Japan

地球の陸地の総面積はwikipediaより。

エイプリルフールなので、たまにはこんなネタも。データは嘘じゃないですよ。 — SEO Japan [G+]

クリエイティブでスタイリッシュすぎるパソコン用マウス15選

4月に入っても真面目な記事を連発中のSEO Japanですが、よくよく考えると今日は4月1日ですよね。今年もいい加減うんざりなエイプリルフールのネタ記事がネット中で投稿されていそうですし、真面目な記事を読む人も余りいないかな、ということで、秘蔵の(というか投稿の機会が無かった)ガジェット記事を。 — SEO Japan

私たちの多くは、長時間コンピューターの前で過ごすため、適切なツールを手に入れることが不可欠だ―効率的なだけでなく、反復運動損傷(RSI)や手根管症候群を防ぐのに役立つものを。幸運にも、人間工学に基づいた幅広い選択肢があるため、私たちは、スタイリッシュでパーソナライズされた仕事場を楽しむと同時に、健康を意識した選択をすることが可能だ。結局のところ、もしあなたがデスクで長時間を過ごしているのなら、自分が楽しめて、快適に感じる環境を整えた方が良い。以下に紹介する15種類のマウスデザインを見てみよう―そして、人間工学的、おしゃれさ、あるいは単に面白さから、自分のマウスを1つ選ぶのだ。

15. 「BAT」マウス

チェコの企業、Kibardin DesignによってデザインされたワイヤレスのBATマウスは、クールなデスクトップの極みだ。磁石リングのおかげで、この流線型の未来的外観のマウスは、使用されていない時にはベースから1.6インチ、使用時にはベースから0.4インチ浮かぶことができる。2013年3月の時点で、BATマウスはまだ試作品の初期段階にあり、これが市場に出るには6か月くらいかかるだろうとGizmag.comは計算している。MATマウスのデザイナー、Vadim Kibardinによると、これは手首にかかる圧力の量を少なくすることが狙いだった。理論上では、それによって手根管症候群の進行のリスクを減らすことができる。そういう状況であるにしろないにしろ、この浮遊するマウスがどんなオフィスにもスタイリッシュさを追加することは間違いない。

14. Level 10Mゲーミングマウス

ThermaltakeとBMWのDesignworksUSAグループが手を組み、Level 10Mゲーミングマウスという名の比類のないハイパフォーマンスなゲーム用マウスを作った。そのどういう訳かパッとしない名前に関しては何かが欠けているにしろ、このハイテクマウスは、その形と機能でそれを補って余りある。マウスの上部は高さと角度を調節することが可能で、その3D操縦はユーザーに様々な方向への動きを提供する。さらに、プログラム制御が可能な5つのキーと、ピンと張ったり汗ばんだりする手の平のためにベンチレーションホールを備えている。このマウスの流線美と未来的デザイは、大胆で威厳のある前部を提示し、それは必ずゲーマーの心をつかむだろう―もしくは、お昼休みにこっそりとStarvraftゲームを楽しむビジネスパーソンの心を。

13. メルセデス・ベンツSL 550マウス

四輪車の何もかもが大好きで、朝食を食べながらTop Gearを見る人にとっては、これは完璧なマウスかもしれない―そのマーケティング文句が言うように、あなたが“堂々とウェブをクルーズする”ことを可能にする。Road Miceによって作られたこのデザインは、ワイヤレスで、機能的なヘッドライトとリアルな外観を備える。また、彼らは幅広い種類の自動車メーカーとモデルを提供しているため、あなたはランボルギーニやジャガーをガレージに維持することはできないかもしれないが、少なくともデスクの上に1台持つことはできる。Amazonレビュアーによると、このマウスは効率的で、レスポンシブで、単に使うのが楽しい。

12. R.A.T. 7ゲーミングマウス

Mad CatzのR.A.T. 7ゲーミングマウスは、ギーク好みの典型だ。私たちが知らされているように、“スマートが新しいセクシーである”というのが本当ならば、これは絶対にそれに当てはまるマウスだ。このテクノロジカルなネズミの全ての側面は、個々のユーザーのニーズに従って変更されるようである。実際、ウェブサイトGdgt.comは、それには六角レンチも付いてくるため、物を分解して再度組み立てるのが好きな人たちの心をつかむはずだとレポートしている。ほぼ全ての機能は微調整して、自分の手にフィットさせたり自分の個人的好みに合わせることができるし、調整可能なパームレストとカスタマイズ可能なレーザーセンサーもある。魅力的だ。

11. LEGOブロック型ワイヤードマウス

大人になるのは大変だ―そして、忙しい労働生活のせいで、時々、楽しかった子供時代の記憶を思い出すのが難しいことがある。でも、いくつかのやり手企業がこの切なる思いに入り込んで、私たちの中に存在する大きな子どもを魅了するグッズを紹介する。これらの製品は、大人の機能と面白いノスタルジックな要素を組み合わせることが多い―この奇妙なLEGOブロック型USBマウスのように。それは、あのしつこいスプレッドシートや締め切りの過ぎたプレゼンテーションにあくせくと取り組むことをもっと楽しいものにする運命にある。機能面で言えば、このマウスはMacとPCの両方と互換性があり、通常のボタンとスクロール・ウィールを備えている。公式なライセンス許可の下りたLEGO製品ではないということを聞くと少しがっかりだが、それでも1つ欲しい。

10. Arcワイヤレス・マウス

MicrosoftのArcワイヤレス・マウスは、見た目も魅力的で、使い心地も良い。ワイヤレスUSBポート・トランシーバーのおかげで、ユーザーは、スクロールやポイントやクリックの機能を失わずにコンピューターから30フィート離れた場所をぶらつくことができる(もちろん、超人的な視力と巨大なモニターも必要となるが!)。単3電池2つがArcに電力を供給しつづけ、折りたたむことも可能だ―移動する人には間違いなく適している。Arcには、黒、茶、青、白、紫、緑と幅広い色が用意されており、どんな仕事場にもオシャレさを追加する。あるレビュアーによると、唯一の欠点は、人間工学的にデザインされていないことだ。

9. Jelly Clickマウス

この空気注入式のJelly Clickマウスは、発行性の深海生物や脈動するクラゲを想像させるかもしれない。今の段階では市場に出ていないが、この魅力的なコンセプトは確実に興味をかき立てる。Bongkun Shin、Heungkyo Seo、Jiwoong Hwang、Wooteik Limが、この面白くてクールでポータブルなマウスの陰にいるデザイナー達だ。Jelly Clickの電気回路は、意のままに膨らませるソフトプラスチック外装の内部にある柔軟なパネルに付けられている。単に、空気を入れて、USBポートにつなぎ、指の下にある枕のように柔らかいマウスを楽しみながら仕事を始めればいいだけだ。

8. SM300ラップトップ・マウス

ニュージーランドのテック企業Swiftpointが、CEOのGrant Odgersの指示のもと、SM300ラップトップ・マウスをデザインした。このスタイリッシュなミニチュアモバイルマウスは、人間工学を考慮して作られ、自然で使い易い3本指のペングリップを模倣している。タッチパッドを使用するのを好まないノートパソコンユーザーは、これを素晴らしい代替オプションだと思うだろう(短い適応期の後に)。それは、ノートパソコンのパームレスト上で使用されるようにデザインされていて、1回の充電で最大1か月持つ。もしも、家や飛行機やその他の場所で仕事をする時、膝の上にノートパソコンを置くのが好きなら、この小さなマウスはあなたの生活をもっと楽に、もっと快適にすることができる。

7. トランスフォーマー型レーザーマウス

率直に言おう:ギークなガジェットのことになると、馬鹿げたおもちゃと面白いが機能的なワークツールは紙一重だ。日本のおもちゃ会社、タカラ(現在のTOMY)によってデザインされた、この変身するレーザーマウスは、トランスフォーマーのキャラクター、Trypticonを基にしている―そしてそれは、遊びの時間とプロフェッショナリズムの間の線を間違いなく曖昧にする。どちらにせよ、恐竜に変身するこの機能的なマウスは、あなたの生活にたくさんの楽しみを追加し、あなたの仕事場を明るくすることは確かだ。このマウスには3つのボタンと、800dpiの感度が装備されており、MacおよびWindowsと互換性がある。形の変わるこの小さい装置は、Amazon.comで64.99ドルだ。ほらよく言うじゃないか、よく遊び良く学べって。

6. 金の延べ棒マウス

人間工学的ではないかもしれないが、Just Mustardによって作られたこの金の延べ棒型ワイヤレス・マウスは、SWAGという言葉に新しい意味を与える。その派手な外観に加えて、このマウスは、左および右クリックボタンとスクロール・ウィールのような基本的な機能を提供する。何人かのレビュアーによると、このマウスは、“設定がとても簡単で、とてもよく機能し、見た目が素晴らしく”、“ものすごく面白い”。別の人は、友人がそれを見て本物だと騙されたため、この金の延べ棒マウスは“間違いなくその価格に値する”と述べた。だから、もしあなたの生活に派手な装飾が欠けているのであれば、これがあなたの仕事場を飾り立てるものになるかもしれない。ウェブサイトThe Awesomerによると、それは、“ヨットを探してネットサーフィンしながら、見せ掛けの贅沢な暮らしをあなたにさせてくれる”。

5. Belkinの洗えるマウス

汗ばんだ手の平、汚れた指、日々の汚れは、どんなマウスをも汚くするが、Belkinの便利な洗えるマウスなら、それらのトラブルは過去へと追いやることができる。実際、これはコーヒーやクッキーの欠片をそこら中にこぼす傾向のあるドジな人々にとっては完璧なマウスだ。Belkinの洗えるマウスは、耐水で水漏れしないし、石鹸と水を使って素早くしっかりと洗うことが可能だ―仕事場の細菌を心配している人にはぴったりだ。さらに、感度は驚きの1,200dpiで、それは布張りや木やガラスのような表面でも機能することを意味する。お風呂に入りながら仕事をしたい人にとっては、あと必要なのは、ウォータープルーフのノートパソコンだけだ。

4. ゴルフコース型マウス

ゴルフ愛好家のエグゼクティブは、このゴルフボール型USBオプティカル・マウスを楽しむに違いない。感動に値する感度レベルの3,000dpiを誇るこの8ボタンマウスには、ゴルフコースのマウスパッドと、3つのゴルフボールと、旗と、1本のゴルフパターが付いてくる―恐らく、オフィスで退屈した時のために。娯楽は別として、パーソナライズした仕事環境を持つのは楽しいものだ。実際、調査によると、デスクを装備することは、従業員が個性を表現することや、さらには“彼らをリラックスさせたり、インスパイアしたり”、安心感や家を思い出せることによってストレスに耐えることに役立つことが分かっている。

3. NESゲーム機マウス

懐かしさの詰まった独自のマウスを作ること以上にあなたの個性を表現する良い方法はあるだろうか?上の写真にあるレトロで粋なマウスは、champxという名の独創的なInstructables.comユーザーによって古いNESゲーム機から作られた。このマウスを作るために、champxは、古いゲーム機に付いている方向指示器とボタンを切り出し、ゲーム機ケースの底から土台を作り、“ドナー”マウスからコンポーネントを挿入し、ホットグル―を使ってゲーム機のボタンを取り付け、ポリカーボネートを使ってサイドとトップを作った。そして、このマウスは、オリジナルのNESゲーム機の色を適切に模倣した素晴らしい塗装作業によって仕上げられた。

2. てんとう虫型マウス

このリストで取り上げた大部分のマウスは、どちらかというと男性向けであるが(恐らくステレオタイプ的には)、これらの便利で小さなデスクトップアクセサリのことになると、様々なよりフェミニンなデザインの余地もある。この写真にある派手なてんとう虫のマウスは、Exotic-ideas.comで通常よりも安い12.50ドルで販売されており、赤か黄色かピンクの色を選んで買うことができる。これはオプティカル・マウスで、どんな仕事環境にもさらなる派手さを追加することは間違いないクリスタルラインストーンのセットが付いてくる。LogitechとStealthも、このアイディアにわずかにキラキラ感を少なくしたものを提供している。

1. AirMouse

Mad Design LabsによってデザインされたAirMouseは、とても革新的で、従来のマウスのセットアップを全て一緒に派遣している。実際には、それは基本的に、ユーザーが身に付けて通常のマウス機能を実行するグローブだ―それらが空中で実行されるということを除いて。AirMouseは、スピーディーで正確で、自然にグローブのようにフィットする―そして、ハードワーカーが手根管症候群に苦しむ危険性を最小限にすると謳われている。もちろん、このコンセプトの欠点は、水飲み器やトイレに行く時など、使わない時にはグローブを外さなければならないことだ。私たちは、もうすぐマイノリティ・リポートスタイルのコンピューターを使うようになるのかもしれない。


この記事は、Business Punditに掲載された「15 Stylishly Creative Computer Mouse Designs」を翻訳した内容です。

ネタ記事ではありますが、笑えるというより、「へー」「ほしい」「使ってみたい」と思わずうなずいてしまうセレクションでした。最も、私は右クリックのしすぎで腱鞘炎気味につき、トラックボール派なんですけどね。。。 — SEO Japan [G+]

SEOのためのコンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングがSEOにとって重要であることは誰もが理解しつつある今日現在、まだまだ実際に実践している人は少ないのが日本の状況です。米国でも今年最も注目されている手法でもあるコンテンツマーケティング、そのSEOにとっての価値を改めて考え直した、コンテンツマーケティングに未だ取り組んでいないウェブマーケッターにとっては重い腰を上げるきっかけになるかもしれない記事を。 — SEO Japan

現代のSEOはコンテンツマーケティングから始める

現代のデジタルマーケッターにとっての課題は、Googleでの順位を目的としたコンテンツ最適化から離れて最高のユーザー体験で人間の役に立つコンテンツを作ることへと向かうパラダイムシフトだ。あなたがデジタルの洞窟に住んでいるのでない限り、Googleのペンギンアップデートが、‘不自然なバックリンクはウェブスパムの罪を犯している’というSEO裁判所の判決のようであるということは知っているはずだ。人々の疑問に答える関連性のあるコンテンツがGoogleに好まれ、マーケッターにとってはポジティブなSEOの結果をもたらす。そして、ランキングが各個人でパーソナライズされるという事実も加わって、基本的にSEOの世界は一新されたのだ。

コンテンツ戦略

一貫したSEOの成果を届けるコンテンツ戦略をどうやって作り上げるのかを見ていこう。ここで説明されるプロセスは、証明済みのプロセスだ。私がそれを発明したわけではない。私は、去年くらいから、顧客を引き付けて維持するためにはコンテンツ戦略が重要であることを理解しているビジネスでこのプロセスが実行されるのを観察してきた。このプロセスは機能する。それは完全に“ホワイト・ハット”であり、Googleともめ事を起こすことはない。そして、何よりもそれは、あなたの顧客のためになり、コンテンツ戦略を実行する責任を負う従業員のためになるのだ。

ゴール

古臭く聞こえるかもしれないが、いつだって、主要となるコンテンツやシリーズコンテンツのゴールから始めること。たとえSEOが永遠のゴールであるとしても、他にも具体的なゴールがあるはずだ。ゴールの可能性としては、ソート・リーダーシップ、ブランド構築、競争に勝てる差別化、リード生成などが挙げられる。

ペルソナ開発

コンテンツを届けたい相手は誰なのか?ターゲットオーディエンスをできる限り具体的に特定すること。ターゲットを大ざっぱに特定するだけでは不十分だ。ビジネスにおける役割、デモグラフィック、特別な興味関心、もしくはあなたのターゲットを区分する具体的な基準によって、ペルソナを特定するのだ。例えば、主な購入者がCMOであるソフトウェア会社は、ビジネスアナリスト、CFO、CEO、もしかするとチーフ・セールス・オフィサーの興味も引き付ける必要があるかもしれない。各ペルソナは、彼らのニーズと興味に特に着目したコンテンツを必要とする。以下は、住宅建築業界の例だ。

キーワード戦略

それぞれのニーズに関する詳細と共にペルソナの輪郭を描いたなら、キーワード戦略を開発する時だ。キーワード調査は、必要不可欠なSEOベストプラクティスだ。コンテンツ駆動型SEOにとっては、キーワードがそれぞれのコンテンツ要素でそれぞれのペルソナに関連して使用されるように、あなたが描いたペルソナとキーワードを協調させることが重要だ。

コンテンツのテーマ

主要となるコンテンツには具体的なテーマがなければならない。コンテンツは常に、実用性やインスピレーションを介して問題を解決したり誰かの現状を改善するというニーズや興味関心に取り組むべきだ。これはいつもコンテンツのテーマから始まる。例えば、経営幹部のためのソーシャルメディアや、SSAE16の解剖とあなたのビジネスにそれが必要な理由がある。

コンテンツ制作のプロセス

制作プロセスは、コンテンツマーケティングの最も理解が低い側面であることが多い。時に、コンテンツ制作は、マーケティング部門によってアサインもしくはリクエストされた主題専門家の手に委ねられる。上の例では、タイトルの中で投げ掛けられた質問に回答するのに相応しい人物は、マーケティングからの締め切り以外は何も持たないコンテンツ・プロデューサーだ。コンテンツ制作が構造化され、効率的で、繰り返し可能であるためには、プロセスが必要である。

プロデューサー

映画を撮影するという例えを考えてみよう。オーディエンスへの最終的なコンテンツの配信においてスクリーン上で脚本に命を吹き込む俳優が、映画を作ったわけではない。それぞれの映画には、プロデューサーとディレクターがいる。プロデューサーの仕事は、プロセス全体を監督すること、最終的には出来上がった作品の責任を負うことだ(CEOのように)。ディレクターは、俳優と技術スタッフの間の細かいこと全てを実行する責任を負う(COOのように)。コンテンツマーケティングにおいては、プロデューサーは通常、マーケティングのリーダーシップの役割を担う人物で、コンテンツ戦略を伝達したり、主題専門家、ライター、ビデオ技術者、ウェブ設計者、デザイナー、プログラマー、その他コンテンツ制作のプロセスに関わる人たちを採用する。プロデューサーはこれら全ての人々をコーディネートして、コンテンツがどんな形式で届けられることになろうと、それを作って実行するのだ。ある組織では、別の人物が無数の細かいことを管理する責任を負う。この人物は、映画におけるディレクターと類似している。もしコンテンツ制作が主題専門家の手だけに委ねられるとしたら、それは俳優に映画をプロデュースすることを期待するようなものなのだ。

コンテンツ・カレンダー

コンテンツ制作には、管理されるべき細かいことがたくさんある。詳しく触れる価値があるのが、コンテンツ・カレンダーだ。一貫してコンテンツを生み出すことに本腰を入れているソーシャルビジネスは、コンテンツ・カレンダーを作る。このカレンダーは、全ての参加者が自分の任務を目で見ることを可能にする。カレンダーは、オンラインで共有されるスプレッドシートから以下に示したようなオンラインのコンテンツマネージメントシステムにあるカレンダー機能まで、様々な方法で管理される。

プロモーション

コンテンツ制作が完了する前に、プロモーション戦略が特定されるべきだ。プロモーションの要素は、それぞれのビジネス、コンテンツの種類、ターゲットなどに従って多岐にわたる。チームメンバーの任務と共にプロモーション戦略を文字に起こして綿密に計画すること。コンテンツ・プロモーション戦略の重要な要素は、それをソーシャライズすることだ。全ての従業員に、各自のプロフェッショナルなネットワークでコンテンツを宣伝するように要請するのだ。コンテンツが関連したソーシャルチャネルで共有されるようになると、Googleが、パーソナライズされた検索結果内でのランキングを検討するためにソーシャルシグナルに気が付いてくれる。

オーガニックSEOがついに意味を持つ

オーガニックSEOという言葉は、長年使用されてきた。おそらく、それがついに成功したのだ。Googleの複数回に渡るペンギンアップデートは、SEOを戦術的で技術的なものから、優れたユーザー体験を提供することに重点を置いた戦略的で質的なものへと転換したようである。結局のところ、ユーザーのコンテンツ消費が便利で共有可能なものである時に、コンテンツはそのターゲットオーディエンスへ続く道を見つけるのだ。そこには現代のSEOにおける最大のパラダイムシフトが横たわる。それはもはや、あなたのコンテンツが見つけられることが全てではなく、あなたのコンテンツがオーディエンスを見つけることが全てなのだ。


この記事は、Find and Convertに掲載された「Content Marketing for SEO」を翻訳した内容です。

コンテンツマーケティングの基本的な考えた方と実施プロセスをまとめた良い記事でしたね。「SEOにおける最大のパラダイムシフト」とは大きく言い切ってくれましたが、過去15年近いSEOの歴史を考えると、テクニックやリンク構築以上に、ここまでコンテンツが重要となりコンテンツが主役となったのは初めてですからね。さらに最後の「それはもはや、あなたのコンテンツが見つけられることが全てではなく、あなたのコンテンツがオーディエンスを見つけることが全てなのだ。」という一言、たまたま昨日別ブログの筆者によるコンテンツがユーザーを検索する時代という記事を紹介し、私も偶然コメント欄でパラダイムシフトという言葉を使いました。SEO新時代はその扉を開きつつあります。 — SEO Japan [G+]

ロングテールSEOで売上を劇的に増やすための3ステップ

一時期、バズワードとしてもてはやされた「ロングテール」、今日その可能性を最大限に活用したSEOに取り組めているサイトはどれ位あるでしょうか?天才マーケッター、ニール・パテルが改めて問うロングテールSEOの価値と具体的活用方法。 — SEO Japan

SEOは、ウェブサイトにトラフィックをもたらすことが全てではない。それは、実際にあなたの売上を増やすために使用することもできる。考えてみるのだ:あなたが検索エンジンを使う主な理由は何だろうか?

調査をするため、ではないだろうか?

例えば、もしあなたが私の会社のサービス、Crazy Eggを購入することに興味を持っているなら、他の人がどう思っているかを見るために、“Crazy Eggレビュー”でGoogle検索をするかもしれない。レビューが肯定的な場合、あなたがさらにいくつかの売上を手にする可能性は高くなるだろう。

Crazy Eggのレビューが良いことが理由で、私たちは、“Crazy Eggレビュー”でGoogleの1ページ目にランクしているサイトから過去12か月間で19,380ドルの収入を生み出すことができた。

その一方で、私は、ひどいレビューが原因で廃業しなければならなかった自己金融企業を知っている。誰かが“レビュー”という言葉と共にその会社の名前で検索をした際に、検索エンジンがあまりに多くの否定的なレビューを表示したため、彼らの月の利益は1月の318,288ドルから6月には141,509ドルにまで落ちた。その時点で、彼らは毎月の収入よりも支出の方が多かったために、廃業しなければならなかったのだ。

今やあなたはロングテールSEOの価値を理解しているが、どのようにしてロングテール検索を介して収益を増やすことができるのだろうか? あなたがしなければならないことは、以下の3つのステップに従うことだ:

ステップ1: キーワード調査

見込み客があなたの製品を購入することに興味がある時、どんなキーワードで検索するのだろうか?明らかなものは:

  • [あなたの会社名] alternatives(代替品)
  • [あなたの会社名] review(レビュー)
  • [あなたの会社名] competitors(競合他社)
  • [あなたの会社名] discounts(割引)

人々が検索しているものを知ることができる一つの方法は、Googleサジェストのデータを見ることだ。あなたは、自分の社名をGoogleの検索ボックス内に入力するだけでいい。以下のような一連の結果を手にするはずだ:

Googleサジェストの唯一の問題は、提示するキーワードの数に限界があることだ。幸運にも、Suggesterと呼ばれるツールがあり、Googleサジェストが提示しないその他のキーワード全てを教えてくれる。

人々があなたの会社に関して検索している用語の完全なリストを手に入れたなら、どのキーワードがニーズに合っているのかを把握することができる。

例えば、私が“Crazyegg”という言葉をSubbesterで実行した時には、人々がCrazyegg competitors、Crazyegg coupons、Crazy Egg Clicktale、Crazy Egg case studiesと入力していることを教えてくれた。

見込み客が検索しているキーワードの完全なリストを手に入れた今、次のステップは戦略を築くことだ。

ステップ2: 戦略を築く

あなたには主に2つの選択肢がある…一つは、それぞれのロングテールキーワードに焦点を合わせたランディングページを自分のサイト上に作ることだ。二つ目は、上記キーワードに焦点を合わせてあなたの製品に関するランディングページを他の人のサイト上に作ってもらうことだ。

では、自分のサイト上にランディングページを作ることから始めよう。もしあなたがコンテンツマネージメントシステムを持っているのなら、これはそれほど難しいことではないはずだ。もしそのようなシステムを持っていないのなら、Unbounceを使うといいかもしれない。そこには何百ものテンプレートがあるので、あなたはコンテンツを追加するだけでいい。

もうひとつのソリューションは、WordPressのようなCMSを使うことだ。実際に私たちはこれをCrazy Eggで使用している。私たちは、どのようなクエリで見込み客が検索していたかを知るためにステップ1を使用し、そのクエリは主に製品に関連していることが分かった。

ステップ1のスクリーンショットを見ると分かるように、人々はCrazy Egg WordPressやCrazy Egg Code のようなフレーズで検索していた。そのため、私たちは、WordPressを使ったサポートセクションを作り、見込み客の検索パターンを踏まえて、彼らが持っているかもしれない疑問に回答した。

さて、もしあなたが、他の人にあなたのロングテールキーワードに関連するページを彼らのサイト上で作ってもらいたいのなら、あなたが利用できるいくつかの戦略が存在する:

  1. ブロガーに製品もしくはサービスを無料で提供する – 彼らから見返りを何も期待しないこと。しかし、もしあなたが優れた製品もしくはサービスを持っているのなら、彼らがそれについて書く可能性はとても高い。もし彼らがそれについて書く場合は、あなたが検索エンジンを操作していることがないように、リンクをnofollowにするように必ず彼らに知らせること。この戦略は、“レビュー”に関連したキーワードに対する結果をコントロールするのに役立つはずだ。
  2. 販売促進オファーを実施するRetail Me NotCoupons.comのようなサイトにクーポンや割引コードを追加することによって、クーポンに関係する用語で他のサイトを上位にすることができる。
  3. 援助プログラムを作る – 大学生を助けるためにお金を与える必要はない。あなたは彼らに自分の製品やサービスを無料で提供することができる。Microsoftは、自社のBizSparkプログラムを介してスタートアップに対してこれを多く実施している。TreeHouseはトレーニングコースを用いてこれを実施し、TechCrunchのようなブロガーにそれについて書いてもらうことができた。この戦略は、あなたの会社について友好と肯定的な噂を作るのに役立つ。

もしあなたがランディングページを作ることができないのなら、クリック報酬型キャンペーンを実施することも可能だ。ROIがプラスになるため、私たちはCrazy Eggでこれをやっている。例えば、“Google Egg review”でGoogle検索をすると、あなたはクリック報酬型広告を目にする可能性が高い。

ステップ3: コンバージョンのために最適化する

ランディングページ上のコンテンツは、コンバージョンのために最適化される必要がある。人々にあなたから購入するように言う行動喚起ボタンを入れるだけでは十分ではない。あなたのコンテンツは、人々があなたから購入することを奨励するのを手助けする方法で書かれる必要がある。

これをする最も簡単な方法は、あなた自身が検索者と同じ立場に身を置くことだ。もし誰かがあなたの競合相手のリストを検索した場合は、理想的には、なぜあなたのソリューションが競合相手のものよりも優れているのかを詳しく説明する表が載ったあなたのサイトにランディングさせたい。

Clickyは自らの比較ページ上でこれを上手くやっている:

比較表は、なぜあなたの製品が他者のものよりも優れているのかを素早く示すことができる。

もう一つの素晴らしい例は、Demo Duckだ。“Demo Duck case study”とGoogle検索すると、この会社のサービスから顧客が獲得する結果について詳細を記したDemo Duckのサイトページを目にすることになる。

見て分かるように、彼らのケーススタディのページはCrazy Eggが彼らのサービスから獲得した結果を詳細に述べている。それは、Crazy Eggがどれくらい多くのお金を稼いだのかさえも教えてくれる。これは、すべきことの完璧な例だが、彼らは2つの重要なことを見落としていた…それが何だか分かるだろうか? クライアントからのテスティモニアルがないのだ。それによって読者が結果を信じることを難しくしている。また、人々にサインアップすることを促すための行動喚起ボタンもない。つまりそれは、このケーススタディを読んだ後、次に何をすべきなのか分からないということを意味する。

ロングテールSEOに関して、ランディングページのコンバージョンを最適化するための最高の方法は、ユーザーが検索していた回答を提供し、彼らにサインアップや購入をせがむ行動喚起ボタンを追加することだ。

結論

ロングテールSEOから売り上げを増やすことに取り組んでいる時には、検索エンジンからできるだけ多くのトラフィックを獲得することに焦点を合わせるべきではない。その代わりに、コンバージョンをもたらすことが分かっているキーワードからのトラフィックを獲得することに焦点を合わせるのだ。

上に挙げた事例の全てを見ると、トラフィック全体を増やすためにランダムなロングテール用語で上位表示されることを試みているサイトはない。代わりに、彼らはコンバートの高いページにおけるロングテール施策に焦点を合わせているのだ。これらの種類のキーワードで検索をするビジターは多くいないかもしれないが、それらは非常によくコンバートするのだ。私はそれらが40%という高い数字でコンバートするのを目にしてきた。

他に売上を増やすためにどのようにロングテールSEOを使用することができるだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Increase Your Sales Through Long Tail SEO」を翻訳した内容です。

まず、最初のロングテールSEOの図が妙に懐かしかったのは私だけではないでしょう?!私の会社でも運営しているメディアやECサイトで相当のトラフィックをロングテールに頼っていますが、単純にトラフィックがあるだけで満足していては不十分ということを改めて思い知らされた記事でした。筆者がいうように「検索エンジンからできるだけ多くのトラフィックを獲得することに焦点を合わせるべきではない。その代わりに、コンバージョンをもたらすことが分かっているキーワードからのトラフィックを獲得することに焦点を合わせるのだ。」ことこそが、最も重要なことはわかっているつもりでも、つい前者のトラフィック獲得が上手くいっていると、それで成功した気になって後者の努力を怠っているケースも意外とあるのではと思います。エンティティ検索対応のマークアップ、レスポンシブWEBデザイン等やるべきことは多い今日のウェブサイトですが、ロングテールSEOの分析を一度徹底的に行ってみると新たな収益源拡大の可能性が眠っているかもしれません。 — SEO Japan [G+]

創設8年目に突入したTwitter – 米国発ウェブマーケティング業界ニュース4月1日号

毎度お馴染みの米国発ウェブマーケティング業界ニュース、4月1日号はツイッターからフェイスブック、中国企業のIPOからコンテンツ編集のモデルまで旬な話題が満載です。 — SEO Japan


Cloak - an anti-social app that tips you off to where your friends have checked in.

今週の3分で読めるウェブマーケニュースでは、・軽視される行動データ、・2014年のデジタル世界の機会、・アンチソーシャルネットワーク、・米国でのIPOに向け加速する中国のテクノロジー企業、・誕生日を迎えたTwitter、・Facebookのプライバシーの設定、・企業のニュース編集室の4つのモデル、・20ドル以下で重要なマーケティングの知識を得られるワークショップ等の話題を伝える。

それでは、デジタルマーケティング業界に影響を与える関連するリンクをまとめて紹介していく。

毎週、経営者の方々が、最新の変化、報道する価値のあるアイテム、そして、仕事で役に立つ可能性があるコンテンツを把握することが出来るように、テクノロジー、ソーシャルメディア、モバイル、デジタルコミュニケーション、そして、マーケティング業界の現在のイベントとトレンドに関するリンクを集めて、ニュースレターを提供している。

他にも、役に立ちそうなリンク、ソース、または、アイデアを持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。また、Flipboardを利用しているなら、「This Week in Digital Magazine」を購読すると、リンクを入手することが出来るようになる。

インダストリー

Three digital areas that are the top priorities for 2014: content marketing, social media, and targeting and personalization

プラットフォーム

Edison Research finds Facebook still sees the most daily visits among teens (12-24 year-olds, actually)

計測/基準/ビッグデータ

  • データの分析は、専門的な企業向けのITソリューションから、マーケティングツール、そして、その他の部門の取り組みにとって欠かせない存在となり、より総合的な役割が与えられるようになった(New York Times Bits Blog)。

法律/人事

コンテンツ

ブックマークする、後で読む、視聴するアイテム

  • リサーチャーのデイナ・ボイド氏は、Facebookの人気は異常だと指摘している。一つのサイトに人気が集中する状況は、もはや存在しないものの、Facebookは、過去の時代の精神を維持することに成功している(The Verge)。
  • 起業家であり、作家であり、そして、マーケティングコンサルタントでもあるセス・ゴーディン氏が、Skillshareと共にModern Marketing Workshopを開始した。これは、現代のマーケッターを対象とした、短期集中コースである。Modern Marketing Workshopは、23本の動画、eブック、ワークシートで構成されており、良心的な価格(19ドル)で販売されている(Skillshare)。

セス・ゴーディン氏による、Skillshareのオンラインレッスン


この記事は、Scott Montyに掲載された「This Week in Digital – 3/19/2014」を翻訳した内容です。

かなり盛り沢山な内容で短いながらお腹一杯のニュースでした。しかし一番驚いたのはセス・ゴーディンがオジサンというかお爺さんぽく見えることでした。。まだ53歳なんですけどね。あえてそういう教授風の井出達なのかもですが。 — SEO Japan [G+]

SEOのランキングレポートの必要性と妥当性を考える

ユーザー単位での検索結果のパーソナライゼーションや、特定キーワードの順位を追うことの意味の無さ論、順位より全体のトラフィックや収益が大事論などを前に、SEOの定番レポートでありながら、常に非難の雨にさらされ続けてきたランキングレポート。サーチエンジンランドから改めてそんなSEOのランキングレポートについて考えてみた記事を。 — SEO Japan

SEOコミュニティでは、以前から、自然ランキングのレポートの是非について、議論が交わされている。データの精度に関して、利用規約を破って、データをコピーするツールに関して、クライアントのレポートの必要性に関して等、この分野賛否両論のトピックに事欠かさない。また、ランキングレポートが、パフォーマンスを観察する上で、本当に必要かどうかを問う声も上がっている。この主張を押す側、そして、反対する側の双方が、説得力のある – そして、適切な – 意見を展開している。

SEOのエキスパートとして、主要な成果の基準(自然なトラフィックやコンバージョンの量)を優先するべきだ、と私個人は考えている。ビジネスの結果にとって、このメトリクスは、より適切だと思えるからだ。

「ランキング」の価値

同じクエリの検索結果で、ウェブサイトを上位にランクインさせることは可能である。そして、この「ランク」は、毎分、毎日、そして、デバイスによって、変動する。検索エンジンが結果を表示する前に検討する複雑な要素を考慮すると、ランキングを計測する確実な方法を編み出すことは、事実上不可能である。パーソナライズローカル、検索の履歴、利用されるデバイス等 – の不確定要素、そして、検索結果への影響の詳細な分析が行われている。

関連性のある自然なトラフィックをウェブサイトにもたらすためには、ウェブサイトをある程度高い順位にランクインさせなければならない。問題とされているのは、この順位を正確に特定し、具体的なランクの価値を割り当てる行為である。

先日、SEOのエキスパートのグループの力を借り、(非科学的)な実験を行い、ある会社が優先するフレーズのランクを分析した。実験の参加者には、15分間にわたって、グーグルを使って、米国内の様々な場所から、それぞれのコンピュータで、様々なブラウザとウェブプロキシを用いて、一部はログインした状態で、そして、ログアウトした状態で、まったく同じ検索を行ってもらった。

その結果、この会社のサイトは、1ページ目の様々な順位にランクインしていたものの、一部のケースでは、1ページ目から漏れていることが判明した。それでは、このフレーズに対する当該のウェブサイトの「ランク」は何位なのだろうか?謎である。

ランクを追い求める

特定のランクを狙う取り組みは、無益である。一方、計測可能で、行動に移すことが可能な基準に力を入れる取り組みは、有益である。

検索結果の「ランク」は、検索エンジンのユーザーに見てもらい、トラフィックをウェブサイトにもたらす効果がある。分析ツールでサイトの特定のページを精査すると – 自然の検索から、ウェブページにトラフィックを送り込むキーワードの量は、ページを最適化した特定のキーワードよりも遥かに多いことに気づくはずだ。実際の検索クエリは、ターゲットに選んだフレーズの副産物、ターゲットに選んだフレーズ、ブランドならではのフレーズのバリエーション、そして、ロングテールのフレーズの組み合わせである可能性が高い。

適切なキーワードとフレーズに対して、ページを最適化する際、当該のページへの自然のトラフィックの増加によって計測する目に触れる機会を永遠に追い求める傾向がある。(not provided)プライバシー保護の設定のため、キーワードを全て把握することは出来ないものの、自然のトラフィックに対するランディングページのレベルで、行動に移すことが可能なデータ(一部のクエリのデータ、エンゲージメント(オーディエンスの参加のレベル)のデータ、コンバージョンのデータ等)を数多く得ることが出来る。

ランキングレポートに焦点を絞るのではなく、事業の成果に影響を与える計測基準 – トラフィック、その次にコンバージョン(売り上げ、リード生成、エンゲージメント、その他のウェブページまたはウェブサイトの目標)を優先して、SEOプログラムの価値を証明するべきである。

結局、重要になるのは、品質である。潜在的なキーワードやフレーズの調査を真剣に行うのは、質の高いビジターを確保するためだ。ページの内容を検索の意図に合わせて、トラフィックを適切な訪問とコンバージョンに変える必要があるのだ。

何かが思い通りにいっていないことを、どうすれば知ることが出来るのだろうか?

パフォーマンスの観測と内部の評価を行うために、ランキングレポートが利用されることがある。大きな変化(特に順位の大幅な落下)を、重大なダメージを受ける前に、確認する取り組みは、重要視されている。積極的な姿勢は、SEOを成功に導く要素だと私は考えている。そして、ランキングレポートに頼らなくても、積極的に評価することが出来る効率の良い方法が、存在するはずである。

自然の検索結果を分析する3つの代案

ウェブマスターツール

グーグルウェブマスターツールは、大きなトラフィックの変化を記録すると、ウェブマスターに警告を発する(検索結果から脱落する – つまり、トラフィックに影響が現れる)。また、ウェブマスターツールは、キーワードレベルのデータが絶対に必要とされる場合、「ランク」に関するトレンドをチェックする上で有益な「平均掲載順位」をウェブマスターに伝えてくれる。Webmaster tools traffic / search clicks warnings

分析プログラム

大半の分析プログラムは、特定のパフォーマンスの基準を監視させ、警告を発するように設定することが出来る。グーグルアナリティクスでは、インテリジェンスイベント機能を介して、自動アラート(「大きな変化を検出すると、グーグルが生成する」)とカスタムアラート(自分で特定することが可能)を利用することが出来る。詳細はグーグルのページで確認してもらいたい:

Intelligence Events Overview in Google Analytics

自力で順位を確認

ランキングレポートよりも大幅にスピードは落ちるものの、自分で順位をチェックして、期待した結果と順位が一致しているか、そして、実際のリスティングが、上下のリスティングよりも優れていることを確認してもらいたい。

ペナルティの問題…

グーグルのデータベースを“取得”する行為は、利用規約に違反する。この規約の施行は不可能に近いものの、検索結果でユーザーの目に触れる機会を増やすことを望み、トラフィックを獲得するために必要な検索エンジンの利用規約を意図的に違反するのは、直観的に適切な方針だとは思えない。私ならルールを守り、所謂、“猛獣”を怒らせないように注意する。

グーグルの利用規約の本サービスの利用の項目を確認しよう:

本サービスを不正に利用しないでください。たとえば、本サービスの妨害や、Google が提供するインターフェースおよび手順以外の方法による本サービスへのアクセスを試みてはなりません。ユーザーは、法律(輸出、再輸出に関して適用される法規制を含みます)で認められている場合に限り、本サービスを利用することができます。

本当にランキングレポートが必要なのか?

クライアント、上司、または、マネージャーから、ランキングレポートには「y」位と記されているにも関わらず、実際の検索結果には「x」位であることを問われた経験があるなら、ランキングの報告が無益な取り組みだと気づいているはずである。結局、実際に検索を実行すると、レポートとは異なる結果が表示され – レポートの結果(の妥当性)を説明しなければならなくなるのだ。

「ランキング」と言う名の動く的を追いかけるのではなく、最も大事な測定アイテム、つまり、トラフィックコンバージョンに焦点を絞るべきである。ランキングレポートからは窺い知ることが出来ない情報を、パフォーマンスのデータから得ることが出来るからだ。

最後になるが、ランキングレポートだけでなく、デジタルパフォーマンスの領域には、進歩が必要とされている分野がいくつもある。事実、「SEO」と言う用語自体が、矛盾している。検索エンジンを最適化することが出来るのは、検索エンジンを運営する会社のスタッフのみである。そのため、「ウェブサイトの最適化」という表現の方が正しい。

現在、SEOのエキスパートは、複数の役目を持ち、サイトの質、技術的なパフォーマンス、ユーザビリティ、そして、従来のマーケティングに力を入れている…この点に関しては、違う機会に詳しく説明したいと思う。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Fallacy Of SEO Ranking Reports: How To Better Spend Your Time & Effort」を翻訳した内容です。

結局、順位よりトラフィックや成果が大事、という当たり前の結論にはなりました。ウェブマーケティングの進化に伴い、「SEO」ではなく「ウェブサイトの最適化」という表現が正しい、ということも分からなくはないのですけどね。ウェブサイトの最適化といっても、様々な要素がありますし、特にテクニカルなSEOは、一種、CSSやレスポンシブデザインのような、ウェブサイト制作上の重要な1要素として残っていくのだとは思います(コンテンツマーケティング路線はまた別の話として)。しかし今日のウェブ制作者の大半が妙なSEOへの毛嫌いも含めて、テクニカルSEOに対応できてない人が(そもそも学ぶ気もない)大半のもまた事実なんですが。逆にこの辺狙ったらかなりのビジネスチャンスとも思うのですが、さていかがでしょう。 — SEO Japan [G+]

コンテンツがユーザーを検索する時代

検索マーケティングの際、ユーザーの検索行動を考えるのはプランニングの基本中の基本ともいえますが、最近はGoogleの進化に伴って、Google Nowに代表されるように、検索エンジン自体がユーザー行動を予測し支援する時代に入りつつあります。その支援対象となるコンテンツに自社サイトやコンテンツが選ばれるかどうかが重要なわけですが、そんなパラダイムシフトに関して私たちはどう立ち向かうべきなのでしょうか?サーチエンジンランドから1つの見解を。 — SEO Japan

検索に関しては、サーバーサイドではなく、クライアントサイドでクエリの入力が始まると言う考えが定着している。しかし、グーグルナウやその他のサービスが、この長年にわたるトレンドを変えつつある。検索は、基本的にユーザーが始めたアクションを意味する。それでは、グーグルナウやナレッジグラフ等のテクノロジーによって、どのようにしてこの概念が変わりつつあるのだろうか?

まず、グーグルナウについて簡潔に説明していく。グーグルナウは、グーグルのモバイル検索アプリの内部で提供されており、ユーザーが生成したクエリに答えるだけでなく、推測テクノロジーを用いて、“カード”と言う形式で、ユーザーが必要としている可能性がある情報を提供する。グーグルは次のように説明している:

グーグルナウのカードは、最も必要と思われるときに表示されます。多くの場合、現在地、最近の検索、カレンダーの入力内容など、グーグルのアカウントで利用可能な情報に基づきます。

これは、モバイルの検索ユーザーにとって、非常に便利なプッシュテクノロジーを説明しているように私の耳には聞こえる。カードの例を次の画像で幾つか紹介する。

Google Now Cards

ナレッジグラフの拡大

自分からコンテンツを見つけるのではなく、コンテンツの方からユーザーを見つけると言うコンセプトには、実は、グーグルのユーザーは昔から親しみがある。グーグルのナレッジグラフは、このテクノロジーを以前から活用し、改善を行っている。例えば、検索用語[weather]をデスクトップのコンピュータに打ち込むと(ファイヤーフォックスを使い、グーグルにサインインしていない状態で)、次の結果が得られる:

Search Result Query Weather

下の画面全体のスクリーンショットを見れば、サインインしていないだけでなく、ファイヤーフォックスでプライベートブラウジング機能がオンになっていることが分かる。それでも、このクエリは、検索履歴のデータにアクセスすることなく、絞り込みを行い、コンテクストを加えていた – この場合、ジオロケーションさえあれば十分であった。

Full Version Above Screenshot

グーグルの検索結果、とりわけ、旅行およびレジャー業界に関して、その他の表示が強化された“答え”のタイプもまた大きな注目を集めている。

先日、[Encinitas Hotels]で検索を行ったところ、次のスポンサー付きの結果が表示されることに私は気づいた:

Search Google Encinitas Hotel

ナレッジグラフの収益化が行われている。明らかに仲介者の省略が行われているのだ。このケースでは、予約サービスが蚊帳の外に置かれている。消費者は、予約サービス同士の競争が激しくなり、手数料が下がるため、よりお得なパッケージを購入することが出来るようになるのだろうか?それとも、手数料は別の場所に消えるのだろうか?

いずれにせよ、航空券やホテルのセマンティック検索により、より有益な検索結果が生成され、ユーザーエクスペリエンスは向上するはずである。航空券の検索クエリ[Flights from San Diego to SFO]の結果を見てみよう。

Results Query Flights SD to SF

グーグルは、「パラメータ化されたクエリ」 – つまり、若干ハードコード化された自然な言語のクエリを変数に対応するプレースホルダー付きのクエリを使って、セマンティック検索の結果を活用している – ここでは、?loc1 から ?loc2までのフライトを示唆している(?locは空港の名前やコード)。

今後数年の間に素晴らしい機能が、グーグル(そして、その他の検索エンジン)からリリースされるはずだ。また、スタートレックのコンピュータを目指し、グーグルは着実に歩みを進めているように見える。

グーグルナウやグーグルグラス等、グーグルがもたらす最新の検索のイノベーションを介して「カード」のような表示を行う上で、セマンティックマークアップを使って、ページをマークアップすると、絶大な効果を発揮する。 グーグルが明らかにした最新のカードは、In depth articlesである。今後も新たにカードがリリースされていくはずだ。

ローカル & モバイルマーケティングにセマンティック検索が与えるインパクト

モバイルデバイスのローカル検索に対応する際、地域のビジネス(会社/店舗)を上位にランクインさせる取り組みの重要度はより高くなる。カルーセル内で1番目(あるいは、少なくとも、3番目まで)に表示されなければ、存在しないに等しい – 単純にグラフ内でのビジビリティはゼロである。スクリーンのサイズが小さいため、カルーセル内の大半の答えは、表示されない。

サンタモニカの美味しいハンバーガーに関する検索を例にとって考えてみよう。ラップトップ(少なくとも、グーグルにサインインした状態の私のラップトップにおいて)では、ローカルカルーセルの1位にUmami Burgerが表示された次の検索結果が返ってきた。

Search Santa Monica Burger  Local Carousel Results

モバイルの結果では、スクリーンが小さいため、ローカルカルーセルで1位になることの重要性は明白である:

Mobile Result Burger SM

セマンティックマークアップ & ナレッジカード

セマンティックマークアップは、機械が読み取れる情報を提供することが出来るため、アンサーエンジンに対処する際に有効に働く。検索エンジンのユーザーの個人情報(ジオロケーション、時間、過去の検索データ)との関係で考えると、グーグルは、インデックス内でコンテンツを絞り込み、SERPで直接答えを出すことが可能である。

schema.orgのマークアップをGメールに追加すると、グーグルナウを本来のパーソナルアシスタントのSiriにパワーアップさせ、さらにこのメリットを活かすことが出来る(この情報へのアクセスをグーグルに許可していることが前提)。搭乗券、フライトの遅れ、レストランの予約、ホテルの予約等の情報を把握する機能、そして、(カードと言う形で)タイミング良くユーザーに伝えるイベントリマインダー機能は、間違いなく便利である。

このようなカードは、必要に応じてプッシュされる。要するに、ユーザーのクエリの推測が可能になるのだ – そして、時間の経過と共に推測の精度は高まっていく。

さらに、インターネット全般、そして、デバイス間の相互通信の台頭および進化もまたプッシュ化の道を辿り、このトレンドをさらに加速させていくだろう(関連する情報のアラート等)。つまり、コンテンツの方からユーザーを探す取り組みが強化されるようになるのだ。

SEO業界の関係者にこのトレンドはどのような影響を与えるのだろうか?SEOは過去の遺物となるのだろうか?あるいは、本質、そして、手法を適応させなければならなくなるのだろうか?

まとめ

グーグルは、ナレッジグラフの構造化データと組み合わせて、ウェブページ上のセマンティックマークアップから得た構造化データ(通常は)を表示する最高のフォーマット/表示方法を試している。

通常、グーグルは、一度に数種類の表示形式を試し、ユーザーエクスペリエンスを最適化する取り組みを行っていると見られる。このような試みは、スタートレックのコンピュータになる夢、そして、アンサーエンジンの登場に深く関わっている。

現在、そして、今後の検索の世代に対して、ウェブサイトを強化して、最適化するため、次の取り組みを実施してもらいたい:

  • 出来るだけ多くのコンテンツをマークアップする
  • オーサーシップのステータスとパブリッシャーの情報をグーグルで活用する
  • 事前に情報をマークアップする

schema.orgは、活発であり、拡大を続けている。そのため、賢いマーケッター達は、出来るだけ多くの情報をマークアップし、変化が検索結果に影響を及ぼす際に、必要な浮力を得る取り組みを行っている。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Used To Searching For Content? Now, Content Searches For You」を翻訳した内容です。

結局、マークアップちゃんとやりましょう、オーサーシップ構築しましょう、という話でした。日本では米国に比べるとまだまだ本格導入を行っているサイトは少ないようですが、今後確実に伸びてくるであろうこの世界、早目に対応できるかどうかが今後の検索マーケティングの成功のカギを握るのは間違いなさそうです。 — SEO Japan [G+]

SEO作業を効率化するためのツールセット

一週間ご無沙汰してしまったので今週はSEOの記事を大目にいきたいと思います。まずは米国でもトップレベルのSEOエキスパート、ロス・ハッジスによるSEOの作業を効率化するための各種ツールの紹介を。この手のツール、日本でも米国でも相当な数がありますが、その存在を知らずに無駄な手動作業に時間をかけているケースも意外とあったりするかもしれません。英語圏のツールではありますが、日本でも使えるものも多いと思いますし中級者以上の方の参考程度に。 — SEO Japan

様々なレベルの技能によって、 「優秀」なSEOのプロの称号を得られる。才能は関係ない。優秀なインハウス、エージェンシー、リンク構築、あるいは、コンピュータ科学の学位を保持するSEOのエキスパートは、その他の検索業界のエキスパートよりも深くアルゴリズムのことを理解している。

この傾向は10年が経過しても、ほとんど変わっていないだろう。上位30位からトップ 3を切り離す持ち味が、この全ての要素に詰まっている。しかし、他にもこれから変化する – そして、変化を続ける – ものはある。この要素は、現在、上位と中位の違いになっている。 それは、SEOの弱点を除去するスキルである。

規模の経済

SEOのあらゆるプロセスにおいて、データを入力するタイプのタスクに時間を費やさなければならなくなる時がある – ハッキリ言ってしまうと、考えなくても出来る作業のことだ。しかし、検索の分野の規模はあまりにも大きいため、少数派に属するプログラミングの苦手なSEOのプロ、そして、比較的若い世代にとっては、この作業は弱点の一つになり得る。また、この弱点は、許容できる範囲に収まっていないと言えるだろう。

SEOの担当者によって、このような弱点には差がある – 一部のSEOのスタッフはテキストブローカー等のツールの存在すら知らず、オープンサイトエクスプローラやアーティクルスピニング用のソフトウェアを利用していないが、一流のSEO業者は、遥かに低い価格でアウトソースすることが出来る時は、eメールの収集等のデータを集めるタスクを外注している。

SEO業界の大勢の仲間に話を聞いたところ、このような知名度の高い、スケーラブル(拡大縮小可能)で時間を節約することが可能なツールの知識が、人によってまちまちである点に私は気づいた。ニーズがないために、生産性の欠点を抱えていることが多い – 例えば、質を優先したリンク獲得戦略を策定しているなら、Raven SEOを使って、リンクのレポートを自動化する手法は、絶対に必要だとは思えないのだろう – ただし、確実に時間は増えていく。同じように、eメールのリンク構築が、当該の分野では現実的ではないなら、Mechanical TurkELance等のサイトを活用する戦略により、必要としている適当な300本のeメールを苦労することなく集めることが出来ると言われても、いまいちピンとこないだろう。

このような小さな差が、様々なプロセスで生じている – 今後、弱点が発生する穴を見つけることで、あらゆるSEOのエキスパートが、メリットを見出し – 解決に乗り出すようになるだろう。

今後、“優秀な”SEOになるには

現在、このような弱点 – そして、弱点を除去するスキル – は、検索結果に大きな影響を与える可能性がある。この類のデータ入力のタスクは、多くのSEOのプロセスを遅らせている – インターンにeメールの収集させるとしても、大きな変化をもたらすハイパーテキストを生成する他の作業に、インターンを当たらせることが出来るかもしれないのだ。

SEOのツールは日々進化している。このツールの役目は、弱点を除去することだ。5-10年以内に、SEOの弱点の問題は解決されるだろう – そのため、生産性を最大化することで得られる競争上のメリットは、少なくなる。しかし、現時点では、このメリットは実在する。大きな違いをもたらすことが出来るはずだ。一ヵ月に得るリンクの本数が100本から150本に、200本に、そして、300本に増やすことが可能だ。長期的な視点で考えると、プロセスのタイムロスを探し出し、除去し、取り組みを拡大し、より多くの時間をリンクの獲得に費やす方針は、絶対に必要である。

多くのエージェンシーや会社が、独自のテクノロジーを使って、このような弱点の多くを克服している。しかし、その多くは流出するか、あるいは、公開されているツールに取って代わる運命を迎えることになるだろう。 そのため、待つのではなく、今のうちに答えを出しておくことで、今後の競争力を確保する効果が見込める。

私の“弱点”のプロセスにも確実に幾つか穴がある – 皆さんにも同じことが言えるのではないだろうか。以下に、すぐに特定することが可能なSEOの弱点に有効に作用するツールを紹介していく。 また、現在の弱点も挙げていく – これには、皆さんに救済策を教えてもらう、または、SEO業界が解決する必要があるとアピールする意味もある。ジレンマの多くは、実は高度なエクセルの数式で解決することが出来る可能性がある – 解決策を知っているなら、是非、知らせてもらいたい。もちろん、効率/使いやすさを考慮して、ウェブアプリを作ってくれても構わない。

他にもプロセスがあるなら、あるいは、私が見過ごしているなら、指摘してほしい – その時点でリストに加え、また、希望する人には、リンクジュースを少し提供する。

サイトの評価

サイトの作成

競合者リサーチ

リンク構築

メンテナンス/レポート

このリストには幾つか問題がある – まず、もっと効率良く上記のプロセスを実行するツールが他にもある可能性がある点だ。また、皆さんがSEOの担当者として経験している可能性がある、あるいは、実際に経験したことがある弱点を見過ごしているかもしれない。いずれかのケースに思い当たる点があるなら、是非、連絡を取ってもらいたい。私は時間をかけてこのリストを拡大/改善していくつもりであり、今後、SEOの弱点に遭遇する度に更新していく。

「苦労なくして、苦労はない」と言う格言があったような気がする。

イメージ: The New Yorker


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「Scaling SEO by Eliminating Pain Points」を翻訳した内容です。

若干、リンク寄りの記事ですが(スミマセン、記事も少し古いです)、あなたの知らなかった・使えそうなツールはあったでしょうか?ツールを使うかどうかはともかく、作業プロセスの整理にもなる記事でした。 — SEO Japan [G+]

20-30代のお金・人生の価値観をまとめたインフォグラフィック

続けてご紹介している「お金に関するインフォグラフィック」も第四弾となりました。今回は、4月から収入を得て自由にお金が使えるようになる新社会人に参考にしてほしい、お金と人生設計の価値観を分析したインフォグラフィックをご紹介します。Please enjoy!– SEO Japan

お金に関するインフォグラフィック紹介第四弾「20-30代のライフプラン調査 既婚者と未婚者で異なる お金の価値観」

お金に対して意識が高い人はモテる!?※画像をクリックすると「マネースクウェア・ジャパン(M2J)の運営するHarmoney.jp」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

20-30代に対して行ったアンケート調査によると、意外にも女性より男性の方が「お金の管理・運用に意識が高い異性」に対して「好感が持てる」と回答した人が多い結果となりました。女性の多くが仕事を持ち、男性に頼らない価値観が浸透しつつあるのでしょうか。もしくは、財布の紐は妻に握っていてほしいという男性が多いという事なのでしょうか。

ライフプランに対する意識の差

また、大きなお金の使い道の判断が発生する人生の岐路に対しての意識を質問したところ、「仕事・スキル」に対して未婚者は計69%が「目標を立てる方だ」と回答したのに対し、既婚者では計83%と多く、14%もの差が出ました。結婚すると仕事に対する意識が変わることが数字にも明確に出ていますね。

その他、「出産・子育て」「家」「老後」などの人生の岐路について、全体的に未婚者よりも既婚者の方が目標を立てる人、計画的に行動する人が多いという調査結果をまとめています。それぞれ、実際に必要となる出費項目とも見比べながら、人生設計を簡単にシミュレーションしてもらえるようまとめています。

Harmoney.jp – お金に関するテーマについて、日々発信していくマネー情報サイト -
【インフォグラフィック】お金に対して意識が高い人は……?既婚者と未婚者で異なる お金の価値観

詳細は全体を表示してお楽しみください。

本インフォグラフィックは弊社がリサーチ、デザインをお手伝いさせて頂きました。

「目標を立てて計画的に動く」人は結婚している人の方が多く、モテる、というのは言わずもがな、かもしれませんが、その一方で資産運用への関心についても興味傾向の違いが出ている、という調査結果も出ているので続きが気になる方は見てみて頂ければと思います。 — SEO Japan [G+]