検索エンジンとSEOの戦いの歴史、そして今後のSEO戦略

SEO Bookから検索エンジンとSEOの争いの歴史を簡潔にまとめ、そしてこれからあるべきSEOの戦略についても言及した記事を。SEOの全体像を理解するのにちょうど良い内容の記事です。 — SEO Japan

どのようにSEO戦略を決定しているだろうか?

この質問に答える前に、まずは基本に戻って考えてみよう。

SEOとは?

「Search Engine Optimization」(検索エンジンの最適化 — SEO)は、若干誤解を招くことがあり、奇妙な用語だと言わざるを得ない。そもそも、検索エンジンを最適化しているわけではない。

SEOは、ウェブマスターがウェブサイトの最適化を始めたことで生まれた。具体的に言うと、ウェブマスター達は、サイトのソースコードを最適化して、検索エンジンにアピールしていた。サイトのデザイナーやコピーライターに任せた場合と比べ、検索結果でより高いランキングを獲得することが、SEOを実施する目的であった。デザイナーは、うっかりサイトをクロール不可能にしてしまい、検索エンジンの目には映らなくなってしまうことがあったのだ。

しかし、SEOは、クロール可能にするだけの取り組みではなかった。

SEOのプロは、上位にランクインしているページを精査し、ソースコードを確認し、時にそのままコピーし、調節を加え、その後、ページを再び配信していた。Infoseekが検索業界をリードしていた頃は、この作業を行うだけで、すぐに上位にランクインすることが可能であった。

私自身、この作業を行い、効果を実感していた。

当時、これはハッカーの面白いトリックだと思っていた。この頃、このようなランキングは、重要なのではないかと考えるようになった。当然だが、他の大勢のウェブマスター達も同じ考えを持つようになった。ヤフー!のディレクトリでも同じようなゲームが行われていた。ヤフー!は、アルファベット順にサイトを掲載していたため、「AAA…何とか」とサイトを名付けるウェブマスターが続出した。また、スパイダーを追跡し、新しいスパイダーを見つける行為に固執するウェブマスターも多かった。そして、ウェブサイトを自分に有利になるように、ウェブサイトを導いていた。

検索エンジンには操作がつきものである。多くの見返りが得られるためだ。

しかし、その後、新種の検索エンジンの登場によって、操作が難しくなる。コードを最適化しているだけでは、上位にランクインすることが出来なくなったのだ。その他にも重要な要素が存在した。

それは被リンクの本数だ。

そのため、SEOは、ページのコードを最適化するだけの取り組みではなくなり、リンクを獲得する試みも含まれるようになった。この段階で、SEOは、技術的なコーディングを実践する取り組みから、マーケティングを実践する取り組みへと姿を変えた。ウェブマスターは、その他のウェブマスターに接触し、リンクを張ってもらえるように説得しなければならなくなった。

生まれたばかりの新興企業であったグーグルは、リンクの本数を重要視し、賢いアルゴリズムを使って、「悪意のあるリンク」と「良質なリンク」を見分ける試みを始めた。面白いことに、グーグルは、当時、グーグルをスパムすることは出来ないと主張していた。

ウェブマスター達は、スパムすることで、グーグルの主張に真っ向から対応した。

と言うよりも、グーグルは、大勢のウェブマスターの行為を少なくとも社内では「スパム」扱いしていたのだ。そして、当初の思い上がりを後悔することになった。ウェブマスター達は、「良質」に見えるリンクを探すようになり、実際に、獲得に成功することもあった。

そして、グーグルは、それ以来、ウェブマスターの抵抗に対応しなければならなくなった。

リンク構築は、SEOが生まれる以前から行われていたが、ランキングのスコアとして、リンクの本数がカウントされるようになると、リク構築は、SEOに融合されるようになった。最近のSEOのスタッフは、リンク構築はSEOの一部として受け入れているが、申し上げた通り、もともとはSEOには含まれていなかった。

このブログでは、マーケティングとSEOの違いを問うコメントが投稿されることがよくある。マーケティングとSEOは別物だが、SEOの歴史をひも解くと、常にマーケティングの要素が絡んでいたことが分かる。外部リンクの獲得は、PR、関係構築、または、マーケティングに分類することも可能である。しかし、リンクの獲得がSEOではないと主張する人はいない。

最近、グーグルに大きな変更が加えられている。数年間のスパンで展開されていく可能性のある変化である。また、この変化が行われることで、リンクの分析によって、メタタグの最適化の効果が大幅に落ちたように、従来型のSEOの効果が大幅に落ちている。

パンダは、個別の変化でもなければ、特効薬でもないと私は思う。パンダは、明らかに、ユーザーによるSERPの利用に関するデータ(直帰率)、サイトに滞在する時間、ページビュー等をベースとしているものの、容易に推奨事項を絞ることは難しい。パンダの攻撃を受けたサイトに対応するには、ユーザーのエンゲージメントに応じた「最高のコンテンツ」を探し出し、改善することが求められる。

グーグルは、セクターごとに異なるアルゴリズムを適用している可能性がある。そのため、あるセクターに用いたSEOの手法が、別のセクターでは役に立たない。また、グーグルは、エンゲージメントの計測値にも注目して、ユーザーがクリックした結果を実際に求めていたかどうかを判断しようと試みている。PPCのランディングページにおけるグーグルの取り組みを見れば、この傾向は一目瞭然である。同じ要素の計測が行われている。頻繁に、そして、すぐにユーザーがクリックして戻る場合、当該のランディングページのスコアは落とされる。SERPでも同じ仕組みが用いられていると考えられる。

そのため、かつてリンク構築がSEOに導入されたように、エンゲージメントもSEOに盛り込まれるようになる。SEOが終わったと見る人もいるだろう。実際に、より有益な関連性の計測の影で、メタタグの最適化やその他のコードの最適化が軽視されるようになっており、一部において、SEOは終わったと言える。

しかし、目標は変わっていない。

戦略の決定

それでは、SEO戦略をどのように策定すればいいのだろうか?今後、どのような戦略を採用すればいいのだろうか?

グーグルのウェブマスターガイドラインを熟読する人もいれば、スパム対策を統括するマット・カッツ氏の動画を見る人もいる。そして、全てグーグルの指示に従っていく。このアプローチには特に問題は見当たらない。

一方、グーグルのウェブマスターガイドラインを読み、マット・カッツ氏が提供する全ての動画を見て、行間を読み、全く反対の取り組みを行う人達もいる。このアプローチにも問題があるわけではない。

どのような戦略を用いるかに左右されるのだ。

グーグルに何もかも決めさせる方針には、グーグルに好きな時にゴールポストを動かされてしまう問題がある。現実として、アイテム Aにリンクを張る行為が認められていても、今後は認められなくなる可能性が高い。プレスリリースを大量に投稿するつもりなら、キーワードを大量に盛り込む前に慎重に考えてもらいたいことがある:

これは、大勢のウェブマスターが理解していないなかった可能性のある大きな変化である。グーグルは、ガイドライン違反に該当する不自然なリンクの例として、「別のサイトで投稿される記事やプレスリリース内で最適化されたアンカーテキストを持つリンク」を挙げている。取り上げられた例、そして、「別のサイトで投稿される」と言うフレーズが大きな鍵を握る。プレスリリースや記事を自分のサイトで投稿し、同じアイテムをワイヤーや記事投稿サイトで配信しているなら、「最適化されたアンカーテキスト」が用いられたリンクに関しては、nofollowにしておく必要がある。

グーグルのガイドラインに従うには、過去に遡って、多くのリンク構築の取り組みを解除しなければならないだろうか?あるいは、グーグルの指摘がなければ、確かにプレスリリース内のリンクが、過剰に有効に働いていたかもしれないと納得するだろうか?それとも、グーグルが好む、または、好まない取り組みにウェブマスターが力を入れることをグーグルが願うものの、既に緩和する手法を見つけているため、実際には全く気にしていないと考え、グーグルは、裏の裏をかいていると考えるだろうか?

大量のゲスト投稿もまた、ウェブマスターガイドラインで違反扱いされている。アーティクルディレクトリ内でのキーワードが大量に詰め込まれたアンカーもグーグルの怒りを買う。戻るボタンをブロックして、収益を得る方法までもが「詐欺」であり、ペナルティーの対象になると考えられている。

上位にランクインしているサイトを見つけて、そのサイトの取り組みを真似し、プラスアルファを加えるような単純な戦略は、ガイドラインに抵触するのだろうか?競争の激しいニッチを避け、実現しやすい目標に専念しているだろうか?すべての要素を推測し、網羅する試みを行っているだろうか?量産して、ダメになったら見捨てているだろうか?一つのサイトで長期的な取り組みを行っているだろうか?ソーシャルメディアとマーケティングを盛り込んでいるだろうか?それとも、SEOの取り組みから除外しているだろうか?説得する力を存在価値に挙げているだろうか?

個人的な影響力、そして、資金、黄金、あるいは、グーグルの許可なく、管理することが可能な影響力について考えてもらいたい。歴史を振り返ると、人々は、カルマを求め、災難に対する「準備」として、社会的な信用に投資し、コミュニティに善意を注入していた。

私達は、グーグルによって管理(操作)された経済の中で働く「検索マーケッター」、あるいは、「検索エンジンのオプティマイザー」なのかもしれないが、私達の存在価値は、説得する力にかかっている。マーケットで説得する力は、グーグルに勝るのだ

皆さんはどのような戦略を利用しているのだろうか?また、今後、異なる戦略を採用する予定はあるだろうか?


この記事は、SEO Bookに掲載された「What is Your SEO Strategy?」を翻訳した内容です。

昔からSEOをやっていた人にはある種懐かしい記事でもありました。SEOは元々どちらかというと広告予算がない中小企業や個人が、検索エンジンの裏をかいて上位表示&集客を目指すゲリラ的手法として登場・進化してきましたから、どうしてもスパム的な扱いをされてきたのはある種仕方ない面もあるのですけどね。そもそも当時は検索広告自体がありませんでしたし。それから15年、今やネットでも主流のマーケティングチャンネルに成長した検索エンジンでもありますが、検索エンジンのアルゴリズム、そしてSEOもかつての姿からは劇的に進化しています。業界歴10年以上のベテランSEOの皆さん、時代に即したあるべきSEO戦略を練って結果を出し続けていきたいですね。 — SEO Japan [G+]

初心者向けインフォグラフィックの作り方講座

コンテンツマーケティングが日本でブームになる以前からコンテンツマーケティングのツールとしてインフォグラフィックをPRしてきたSEO Japan。今回は同じくインフォグラフィックを駆使して自身のサイトやサービスを効果的に宣伝してきたカリスママーケッターのニール・パテルによるインフォグラフィックの作り方講座を紹介します。 — SEO Japan

あなたはすでに、インフォグラフィックが効果的であることを知っている。問題は、“どうすれば人気が出るものを作ることができるのか?”、だ。もしあなたが私と同じなら、恐らくデザインの知識はない。でも心配することはない、そんなことがあなたを思いとどまらせるはずはない

私が初めてインフォグラフィックの作成を始めた時には、インフォグラフィックの作成に優れたColumn Fiveのような企業を雇っていた。しかしながら、そのコストはスタートアップにとっては少し高すぎた。そこで次第に私は、そのプロセス全体を最初から最後まで学ばなければならなくなったのだ。

ここでは、人気のインフォグラフィックを作るために、あなたが従うべきステップを紹介する:

ステップ1: データソースを見つける

インフォグラフィック生成における最も重要な要素は、データソースだ。グラフィックがどんなに美しかろうと関係ない。グラフィック内のデータが最悪だったなら、それは上手くいかないのだ。

それでは、どのようにして優れたデータソースを見つけるのだろう?最も簡単な方法は、自分の分野に関連する全てのブログを見て、ブログ内にデータを有するものを探すことだ。そこから、ツイート数やlike数によって投稿をふるい分ける。最も多くデータを含み、最も人気のある投稿が、インフォグラフィックとして上手くいくものである傾向がある。

もしデータ豊富な人気記事を見つけることができないのなら、自分自身のアイディアを考え出して自分でデータソースを見つけなければならない。もちろん、oDesk等でフリーランサーを雇って助けてもらうこともできるが、彼らが優れた仕事をしない可能性は十分にある。

もしくは、あなた自身が、調査を介してデータを作り出すか、あなたのためにデータを作り出してくれるプロのブロガーを数百ドルで雇う必要もあるかもしれない。そういったブロガーはProbloggerに求人投稿をすることによって見つけることができる。

ステップ2: デザイナーを見つける

優れたインフォグラフィックの外見がどんなものであるかについては皆それぞれの意見を持っている。では、全ての人を満足させることができるデザイナーをどうやって見つけるのか?残念ながら、全ての人を満足させることはできないが、大部分の人を満足させることはできる。

デザイナーに関して言えることは、彼らの最大の批判者は他のデザイナーであるということだ。だから、もしもあなたが他のデザイナーが好むデザイナーを見つけることができれば、安心して任せられる。

DribbbleBehanceのようなデザイン投稿サイトを介せば、“インフォグラフィック”という言葉で検索をして、インフォグラフィックを作成する方法を知っているデザイナーを見つけることができる。そして、誰が一番多くのlikeやお気に入りやコメントを持っているかを確認するのだ。そういったデザイナーは、他のデザイナーに尊敬されている可能性が高いからだ。

リストを手に入れたなら、彼らに連絡を取り、インフォグラフィックの作成にいくらかかるのか尋ねる。ほとんどの人は定額料金を設定しておらず、時給50ドル~85ドルを設定しているだろう。それは大金のように思えるかもしれないが、一般的に彼らは5~7時間でグラフィックを作ることができるため、あなたは、1つのグラフィックに対して250ドル~595ドル位を支払うだけだ。

ステップ3: ワイヤーフレームを作成する

インフォグラフィックを作る前に、データをストーリーへと展開する必要がある。各データは、次のデータへと流れ込まなければならない。そして、グラフィックに含める主要データは6つだけにすべきだ。さもなければ、データ豊富になりすぎてしまう。

私が発見したことは、グラフィックに6つの主要データが入っている時には、5つもしくは7つの主要データを持つインフォグラフィックに比べてより多くのツイートを獲得する傾向があるということだ。

データを展開したならば、理解しやすいビジュアル形式でそのデータを提示する方法を考えるためにデザイナーと協力する必要がある。グラフを使用するにしろ、絵や視覚的事例を使用するにしろ、データは本当に理解しやすいものでなければならない。もしそうでなければ、インフォグラフィックを作成する意味がないのだ。

全てが整ったなら、デザイナーに以下のような条件を出すのだ:

  1. インフォグラフィックは縦方向である必要がある – 横方向にデザインされたインフォグラフィック100件と縦方向にデザインされたインフォグラフィック100件を分析したところ、縦方向のインフォグラフィックが28.9%多くツイートされ、41.7%多く他のウェブサイトに埋め込まれる可能性が高いことが判明した。考えてみれば、それは理にかなったことだ…大部分のウェブサイトは、横方向ではなく縦方向にデザインされているのだ。だから、ほとんどの人は縦方向のインフォグラフィックを埋め込むことを好む。
  2. 補色を使用する – 補色を使用したグラフィックは、たくさんのランダムな色を使用したものに比べて、14.1%多くのツイートと10.6%多くのいいね!を獲得する傾向がある。
  3. 大きなフォントを使用する – これは常識のように思えるかもしれないが、多くのデザイナーはフォントサイズを小さくすることによってグラフィック内にたくさんの情報を詰め込もうとする。大きなフォントを使用したグラフィックは、38.5%多くのツイートと54%多くのいいね!を獲得する傾向がある。
  4. カスタマイズしたイラストを使用する – デザイナーがデータを説明するために、簡単なグラフや図ではなくてイラストを使用する時、そのインフォグラフィックは52.5%多くのツイートと72.8%多くのいいね!を獲得する傾向がある。
  5. 3Dにする – これをしなければならないわけではないが、このグラフィックこのグラフィックのように、もし3Dでイラストを作ることができれば、ウェブ上で共有される可能性はより高くなる。唯一の問題は、3Dインフォグラフィックを生産するには4000ドル近くかかるということだ。通常一つのインフォグラフィックが生み出すビジターとリンクの数を考えると、それは少し高すぎる。一方で、それをアウトソースする代わりに自分のデザイナーに3Dインフォグラフィックを作る方法を学ばせることもできる。
  6. 自分のロゴを含める – インフォグラフィックは、あなたの会社をブランディングするのにもとても役に立つ。サードパーティのソースからデータを入手した場合には、グラフィックの下部にそのURLを必ず配置すること。

ステップ4: 見出しを考え出す

あなたのデータやインフォグラフィックがどんなに素晴らしくても、そのインフォグラフィックのタイトルが最悪だったなら、誰もそれを読まない。あなたのインフォグラフィックのタイトルを考え出すことは私にはできないが、何が最も効果的であるかを教えることはできる。

Nathan Safranが、最近、人々が最もクリックする見出しを分析したブログを書いた。

上の画像を見ると分かるように、36%の人が数字をベースにした見出しを好んでいる。これの良い例が、“検索エンジン経由のトラフィックを上げるための15の方法”だ。21%の人が、“なぜあなたは検索エンジン経由のトラフィックを上げるべきなのか”のような読者に呼びかける見出しを好んでいる。そして、17%の人が“検索エンジン経由のトラフィックを増やす方法”のようなハウツー見出しを好んでいる。

このデータに基づいて、あなたは自分のインフォグラフィックのために数字をベースにした見出しか、読者に呼びかける見出しを作るのが理想的だ。

性別によって結果を分析した時さえも、人々が数字をベースにした見出しを好むことは明白だ:

これがあなたが見出しを考え出すのに役立つといいのだが、もしまだ苦労しているのなら、このブログ記事に書かれている秘訣その1に従おう

ステップ5: プロモーション

インフォグラフィックを宣伝する前に、人々が自らのウェブサイトで簡単にインフォグラフィックを共有できるように埋め込みコードを作ること。もしもあなたがWordPressを使っているのなら、埋め込みコードジェネレーターのプラグインを使用することができる。

埋め込みコードを入手したなら、自分のインフォグラフィックに関連したトピックについて書いているブログ全てのリストを作るべきだ。リストを手にしたら、以下の簡単なテンプレートを使用してそれぞれのブログにメールを送ろう:

件名: [インフォグラフィックの名前を挿入]インフォグラフィック

こんにちは、[相手の名前を挿入]さん、

あなたの[ブログ名を挿入]は順調に進んでいることと思います。私は、あなたのブログを見て、私たちが作ったばかりの[あなたのインフォグラフィックのトピックを挿入]に関するインフォグラフィックに興味があるかもしれないと思いました。お時間のある時にご覧になって、ご意見をお聞かせください。

[URLを挿入]

簡単にコピー&ペイストができるように、埋め込みコードがインフォグラフィックの下に配置されています。(もしも読者に共有したい場合はそちらをご利用ください。)

お時間ありがとうございました!興味を持っていただけたら幸いです。

[あなたの名前を挿入]

上のテンプレートは退屈に思えるかもしれないが、メールを送った人のおよそ8%があなたのインフォグラフィックを埋め込むはずだ。最低8%を獲得できないのなら、それはあなたのインフォグラフィックが優れていないか、あなたがメールを送っているサイトがHuffington Postのように大きすぎるかのどちらかだ。理想的には、PageRankが6もしくはそれ以下のブログをターゲットにするべきだ。そういったブログは、動きの遅い会社に対し、一個人によって運営されている可能性が高いからだ。

テンプレートに加えて、以下のディレクトリにインフォグラフィックを登録することもできる:

最後に、あなたはTwitter上の検索機能を使用して、自分のインフォグラフィックに関連したトピックについてツイートをしているユーザーを探し、あなたのインフォグラフィックを彼らのオーディエンスに対してツイートしてもらうようにダイレクトメッセージを送るべきだ。これらのユーザーの大部分はあなたのダイレクトメッセージを無視することになるが、5%の人はそれを自分のオーディエンスにツイートするだろう。もしあなたが5%の人にツイートをさせることができなければ、それはあなたのインフォグラフィックが優れていないか、あなたがダイレクトメッセージを送信している相手が10,000人以上のフォロワーを持っているかのどちらかだ。フォロワーが10,000人以下の人にダイレクトメッセージを送っている限りは、問題ないだろう。

結論

上記のステップに従うことによって、あなたは優秀なインフォグラフィックを作ることができるはずだ。そして、もしあなたが口コミで広まらないインフォグラフィックをいくつか作ったとしても、それについて心配することはない。自分が何をしているか分かっている場合にさえ、それが上手くいくには通常何回かの挑戦を必要とするものなのだ。

自分のオーディエンスから学ぶこと。なぜなら、彼らは特定のトピックに関するインフォグラフィックを好むかもしれないからだ。あなたがこれをする限りは、それぞれのインフォグラフィックへのトラフィックとバックリンクを生み出すことができるはずだ。

人気のインフォグラフィックを作るために必要なアドバイスは他に何があるだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Create a Popular Infographic」を翻訳した内容です。

日本ではイマイチ普及が進んでいないインフォグラフィック。そもそもコンテンツマーケティングの活用自体がまだまだの状況ですから、今後コンテンツマーケティングの普及に伴い、インフォグラフィックのニーズも上がっていくのかもしれませんね。記事に書かれている内容は、そもそも日本ではウェブ系のインフォグラフィックの経験値があるデザイナーはほとんどいませんから、クラウドソーシングで品質を保てるかは相当疑問ではあります。後はデザイン以上のディレクションが大事でしょうね。

また記事にもありますが、インフォグラフィックは単発のコンテンツとして考えるとコストが高すぎる場合が多いので、コンテンツマーケティング全体の取り組みのバリエーションとして予算を一定枠割いて定期的に発表していくのが中長期的に効果的なのではとも感じます。

SEO Japan運営元のアイオイクスでもグルメネタから東京オリンピック、最近は動画まで様々なインフォグラフィックを絶賛制作中ですので(気づいてみれば100作品以上の実績!)、自社で対応するのは大変という方は是非 m(_ _)m — SEO Japan [G+]

初心者がアトリビューション分析の考え方を理解するための具体事例

日本でもアトリビューションに着目してウェブマーケティング予算を効率的に配分しようという動きが進みつつあるようですね。今回は、アトリビューション分析で一歩先を行く米国、、ではなくイギリスの事例からアトリビューション分析についての解説を。検索マーケティング視点につきサーチマーケッターが今後アトリビューションに取り組んでいく際の参考になりそうです。 — SEO Japan

慎重に考案したキャンペーンのアトリビューションは、ビジネスに対する本当の価値を表す。最初は、間違いの少ない絵を描く枠組みに決めても、割と早くその枠組みに艶を与えて、本当の価値と効率をマーケティングの予算の配分にもたらすことが可能になる。

先日、ある会社のマーケティングの担当者から「500万ポンドのマーケティング予算で、以前1500万ポンドの予算で得ていた利益と同等の利益を得るにはどうすればいいのか?」という質問を受けた。

多くのエージェンシーに、このような質問が寄せられる。不況後、マーケティング予算を拡大させた企業は、様々なチャンネルのマーケティング予算を組み合わせ、競合者に差をつけようと試みている。その際に、呪文のように繰り返されているのが、「効率」と言うワードである。

すると、当然、次のような疑問が浮かんでくる — 最も多くの収益をもたらしたのは、どのチャンネルなのか?今すぐ、ROIを計測するにはどうすればいいのか? — ちなみに、個人的に気に入っている問いは、「その分析データは、正確なのか?」だ。

この会社は、マーケティングミックス全体で行う、適切なオンラインキャンペーンから得られる効率をよく理解していたため、全体的にアプローチを見直すことに乗り気になっていた。しかし、当該のマーケットの特徴により、テレビが、今後もマーケティングミックスの大部分を担う点は、意地でも譲らなかった(残念ながら、ここではマーケットを明確に伝えることは出来ないが、ご自由に推測してもらいたい。ヒント: オンラインマーケティングにおいて歴史が長い、競争の激しい分野である。ただし、小売業ではない)。

また、この会社は、7-8ヶ国の言語をターゲットにする必要もあった。

このポイントは、全ての領域のマーケティングの予算を用いて、最大の見返りを得られる組み合わせを生み出す、理想的なマーケティングミックスを一から構築するチャンスのように思えた。

効果的なマーケティングミックスを作る

このケースでは、マーケティングミックスにおいて、明らかに優先する必要がある領域が幾つか存在する:

? 多言語(テクニカル)SEO。これは大きなポテンシャルを持つ領域である。驚くほど大きなチャンスであり、怠惰な競合相手を出し抜くことが出来るため、クライアントに有利に働く。これは一度きりの取り組みであり、予算から大きな金額を割り当てる。

? 競争があまり激しくない国。ターゲットの各地域で、PPCとSEOの競争の激しさを評価すると、毎月高額の費用が求められる双方の領域において、楽に得られる利益を世界中で見出すことが出来るようになる。また、それぞれのケースで、利益の規模を推測することも出来る。私達は、自然の検索の競争度を推測するためのツールを社内で作った。ちょっと時間を割いて考えれば、計測する手段が浮かんでくるのではないだろうか(アドバイス: マーケットのシェア、競合するページ、ランキング、当該の分野における関連するワード全体で占める割合、被リンクの強さ)。

? モバイルデバイスの競争のギャップ。モバイルデバイスに対するトラフィックのレベルが、今まで、PPCの入札への出費よりも高いことは、当然だと理解している — その結果、PPCの予算の入札戦略において、モバイルとタブレットを賢く分割することで、有効に利用することが可能なハンディキャップが生まれる(下の画像を参考にしてもらいたい)。

Kenshoo Mobile PPC Spend Vs Traffic

英国では、モバイルデバイスに対して、トラフィックと広告費の間にギャップがあることが2013年の始めに判明した。このギャップは、今も活用されていない。

? 動的リマーケティング。動的リマーケティングは、厳しく規定された目標に対して発動される。この手法は、失ったコンバージョンを捕える上で、予算を効率よく利用する効果が見込まれる。広告内で正確に適切な情報をマッチさせることが、リマーケティングの鍵を握る — そのため、静的な広告は(絶対に)避け、インベントリを使って、失ったコンバージョンの考えられる意図に関連するアイテムを明らかにする必要がある(私のクライアントは小売り業者ではないものの、「インベントリ」は持っている)。

? アフィリエイト。大幅に予算が削られると、アフィリエイトマーケティングが真っ先に退けられる。しかし、アフィリエイトマーケティングの撤廃を検討する前に、アトリビューションを確認してもらいたい。濃いコーヒーを飲みながら、まるまる1日確保し、アトリビューションモデルの基本に関するこの良質な記事の中で、アビナッシュ・コーシックが提供する例を一つずつじっくりと確認してもらいたい。 幾つか例を試し、特に、現在収益をもたらしているチェンネルを削る決定に与える影響を確認すると良いだろう。

? Eメール。動的リマーケティングの事例と同じように、Eメールのチャンネル用の予算の削減は、予算編成を失敗に導くことがある — なぜなら、このチャンネルのノンコンバータをソフトコンバージョン(登録、在庫の補充、最新のリリース/一足先の公開、一般的な情報、値引き、意見広告等)として吸い上げる力、そして、その後コンバートする力は、並外れて強いからだ。

とは言ったものの、Eメールのチャンネルで効率よく成果を上げられないことも多い。Eメールをコンバージョンパスの一環として統合しているサイトの目標の一つ一つに対して、送信する時間の間隔をカスタマイズしたアトリビューションモデルを考察すると、現在の価値がある程度把握できる。この価値は、このアクティビティに対する予算よりも大きい可能性が高いため、予算の額を変更する余地はほとんどない。

? ソーシャル。この会社は、現時点で、社内で巧みにソーシャルに対応しており、このマーケティングミックスの中でこのチャンネルに予算を割り当てる必要はないため、SEOのプロモーション予算に組み込まれる。

? オフライン。ユニバーサルアナリティクス、コールトラッキング、タグ付きのキャンペーン(URL短縮システムを使って、ソーシャルのエンゲージメントを豊かにする)を至る所で利用すれば、オフラインキャンペーンの影響を、コンバージョンパスにうまくアトリビュートすることが出来るようになるはずだ。このチャンネルに対しても、吟味を重ねたカスタムのアトリビューションモデルを考案してもらいたい。先のことを考えているなら、既存のデータにそのモデルを適用するべきだ。考えていなかったなら、タグ付けされたオフラインのキャンペーンのデータが入ってくるまで待つしかない。

その他に検討する必要があるのは、PPCの支出、オフライン、そして、SEOの実施(エージェンシー、または、社内)の予算配分のバランスである。ここでも、各チャンネルのアトリビューションモデルを考察することで、予算を削減すると発生するリスクを把握することが出来る。少なくとも、 時間を加えていくアトリビューションモデルを使って、理に叶った判断を下してもらいたい。

このバランスに関して、私は次のような判断を下した。

テクニカル SEOの利益の大きさ、そして、多国籍の特徴を考慮すると、ミドルテールのSEOとPPCキャンペーンを上位三ヶ国に大々的に割り当てることで、最も多くの見返りを得られる。テクニカル SEOにより、手っ取り早く得られる利益からメリットを享受することが可能であり、一般のSEOのパフォーマンスは、大幅に改善され、また、ランディングページは、全体のPPCキャンペーンを効果的にサポートする点において、より優れた品質スコアをもたらす。

ターゲットの地域で、適切にタグを付けた、小規模なテストのオフラインキャンペーンを行うことで、オフラインチャンネルに今後も残すことが可能な予算の最終的なスケールが示唆される。最も妥当だと思える推測アトリビューションモデルを使って、既定のROIの目標を達成することが出来ない場合は、後半のキャンペーンのPCCの予算に組み込み、最大のターゲットのマーケット(米国)のディスプレイとモバイルPPCのアクティビティの予算を増やす。

アフィリエイトマーケティングは、残念ながら、このミックスにおいては、バラ色の未来を約束されていない。このケースでは、マーケット内の競合者が多いため、過剰に気前の良いアフィリエイト契約が策定されている。また、大きくインベントリを収集し、SEOで成功するアフィリエイトの力を、グーグルが積極的に弾圧した結果、安価なトラフィックをもたらす力は失われ、低価格の契約を受け入れるアフィリエイトは少なくなった。

最初のオフライン広告を展開した後、パフォーマンスを見直して、1年間のマーケティングミックスを設定する。幾つかのシンプルなKPIに対するパフォーマンスによって、予算が加えられることもある。その結果、遥かに健全な基本のマーケティングミックス、そして、より競争力の強いオファーを介して、不況が訪れる前の状態に徐々に戻ることが可能になるだろう。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Showing Value In 2014: SEO Attribution Deep Dive」を翻訳した内容です。

アトリビューション分析の基本的な考え方が理解できる記事でした。実践していくにはそれなりの試行錯誤と努力が必要と思いますが、限られたマーケ予算を効率的に使っていくためには、いずれ取り組まざるえないこの分野。今年中に一度はあなたのウェブマーケティングを棚卸してみては? — SEO Japan [G+]

リーンスタートアップと資金調達、どの選択が正しいか?

リーマンショック以降の不況を受けて米国で一気に普及した「リーンスタートアップ」のスタートアップモデル。日本でも普及を見せ始めていたようですが、最近は逆に株価や景気が回復しつつある影響でかつて無かったスタートアップへの大型投資が加速化しているせいか、ブームにまでは至っていないようです。競合他社や知り合いのスタートアップ経営者が資金調達に成功したと聞くとそれだけで負けた気分になってしまう人もいるかもしれませんが、資金調達はあくまで始めの一歩、事業が成功するかどうかは全くの別問題。また投資家が参入することでデメリットも存在するわけですし、リーンスタートアップでフットワーク軽く突き進んでいった方が成功の確率が高まる可能性もあるでしょう。今回はそんなリーンスタートアップと最初から資金調達を狙うモデルを比較してみた記事をカナダの起業家兼投資家が語ります。 — SEO Japan

リーンスタートアップは、実験と学習がすべてだ。それは、アプローチにおいて客観的に率直かつ系統的になることが重要だ。それは、速く進む前にゆっくりと進むことが重要だ。それは、前進する前に後進することが重要だ。

一方、投資は、ストーリーテリングと大きなビジョンがすべてだ。それは、証明と、急激なカーブを描くけん引力が重要でもある。

では、資金調達をする時、どうやってこの2つのバランスを取るのか?

ここ数年で、リーンスタートアップの人気が出てきたため、多くのスタートアップが“私たちはリーンだ!”という信念を持って資金調達に向かった。1,2回ピボットして人気が出れば、シードキャピタルを調達した。リーンは、スタートアップと投資家にとって、会社を築くという厳しい現実に光を当てる新鮮な息吹だった(今もそうである)。投資家は、より厳密なアプローチを高く評価した;もっと現実的なものを売られているように感じたのだ…。

しかし、途中で悪いことが起きた。リーンスタートアップの効力が弱められ、ピボットの価値が下がったのだ。スタートアップは一切のビジョンもなく2,3日で現れた;しかし、リーンのドラムを叩いて、どちらにせよ資金調達に向かった。当然のことながら、リーンという言葉を繰り返し何回も聞くことに疲れた投資家の間で反動が増大した。私なら、“私たちはリーンスタートアップだ”と言って投資家に売り込むことはお勧めしない。それでは上手くいかないのだ。はっきり言って、それがこれまでに適切な戦略だったとは思わない。

重要なのは、最高のストーリーテリングおよび大きなビジョンと、爪の内側に泥のついた実践的な戦略および戦術を混合することにある。

説得力のあるストーリーを伝えて投資家の心を掴むことができなければ、あなたは彼らの注目を得られない。多くの創設者は生まれつきのストーリーテラーではないが、それはあなたが積極的に取り組まなければならないスキルなのだ。それが大きな違いを生む。優れたストーリーを鮮やかに描き出し、果てしないビジョンを表現すれば、投資家を引き込むチャンスはある。

同時に、ただ手を振り回して“こんな世界を想像して…”と力強く言って、彼らが食いつくのを期待することはできない。私はそれをすることのできる人を何人かは知っているが、大部分の人にはそれができないのだ。だからあなたは、戦略および戦術にまで詳細に触れ、あなたがどうやって自分のビジョンに向かって積極的かつ知的に実行するつもりなのかを投資家に示す必要がある。そこでリーンの出番だ。リーンスタートアップとリーンアナリティクスは、戦略と戦術が全てだ。それらは、どのように実行すべきかに関する実践的なガイドブックを私たちに与える。あなたは、最高の絵を描き、素晴らしいストーリーを紡ぎ、果てしないビジョンを共有し、そして、投資家に詳細を伝えることができる。彼らに、あなたが何を学んだのか、どのように実験しているのかを説明するのだ。そのアプローチについて自信を持って話し、それがあなた自身の想像だけに根差したものではないことを示すのだ。あなたのやっていることをしっかり固めるためにリーンの原則とアナリティクスを使用するのだ。あなたの描くビジョンとストーリーは、あなたが戦略的に実行し“終わらせる”能力を示す(リーンスタートアップとリーンアナリティクスを基本ガイドとして使って)時に、もっとリアルになるのだ。

成功する起業家は、夢を売ることができ、そして、それを実現するのが自分であることを投資家に示す/説得することができる(ここで実践的な“こと”が大きな役割を果たす)。それがストーリーテリングとリーンを混合するカギであり、回りまわって資金調達の効果的な手段としてリーンを利用するカギなのだ。


この記事は、Instigator Blogに掲載された「Lean Startup Versus Raising Capital」を翻訳した内容です。

私もたまたま別件で外部出資を募るためのビジネスプランを準備しているのですが、最初に書かれていた「投資は、ストーリーテリングと大きなビジョンがすべて」という一言には納得しました。私自身では数多くの投資や新規事業を個人・会社レベルでしてきましたが、お金があるにこしたことはないとは思いますが、ないからこそ、頭を絞りに絞って考えぬことから生まれるものってありますし、意外とそれが成功の鍵につながる気もします。記事のタイトルは二次元論で書かれていますが、リーンスタートアップで最初はできるだけ頑張って、スケールさせるために資金が必要という時に初めて調達に動く、という流れが一番うまくいくような気もするのですが、さて皆さんはどうお考えになるでしょうか。 — SEO Japan [G+]

ハーバード大学の研究報告:検索リターゲティングは検索広告とディスプレイ広告のギャップを埋めるか?

日本でも普及が進んできたリターゲティング広告。今回は特に検索リターゲティング広告に焦点を絞り、検索広告とディスプレイ広告のギャップを埋める存在としてその活用法を考えてみます。ハーバード大学の研究報告というこちらも気になる内容。 — SEO Japan

先日、ハーバード大学の経営大学院が、研究結果報告書「ディスプレイ広告は、検索に影響を与えるのか?アトリビューションとオンライン広告の仕組み」を発表した。この投稿では、報告書の詳しいデータと全ての調査結果を説明するのではなく、一部の結果に焦点を絞り、包括的なテーマを見ていきたいと思う:

  • 検索リターゲティングが、検索とディスプレイのギャップを埋める仕組み
  • ディスプレイ広告の予算を効果的に使って、検索リターゲティングを活用する方法
  • 検索とディスプレイにおける予算調整のリスクを検索リターゲティングが最小限に抑える仕組み

この報告者の中で、研究者は「ディスプレイ広告と検索広告に1ドルを投資すると、ディスプレイ広告では$1.24、検索広告では$1.75の利益になる。その結果、検索広告の予算の割合が36%を増え、その煽りを受けて、ディスプレイ広告の予算が削減された」と指摘している。

SEM vs Display ROI
研究者は、この調査の限界を理解しているものの、この結論は妥当だと思える。しかし、ディスプレイ広告とSEMの関係、とりわけ、銀行のみを対象としている点を考慮すると、過剰に簡略化していると言わざるを得ないだろう。

検索リターゲティングはキャンペーンのパフォーマンスの効果を最大限に高める

これはマーケッターにとって、最善のアプローチとは言えない。事実、この調査結果は、検索リターゲティングを使って、ディスプレイとSEMのパフォマーンスを最大限に高めるポテンシャルを強調している。 ディスプレイ広告は、検索を促し、その結果、検索のクリック率を高めることは、周知の事実である。この調査もまた、「ディスプレイには、検索を介したコンバージョンを高めるだけでなく、検索の訪問およびクリックを促す効果がある」と指摘している。

ディスプレイ広告の予算を効果的に管理する取り組みは、個人的には、難易度が高いと思う。ディスプレイ広告から、どれぐらいの予算を検索に移せばいいのだろうか?ディスプレイは、検索のコンバージョンにプラスの影響を与えるため、マーケッターは、SEMキャンペーンへの逆効果を考慮し、ディスプレイから必要以上に予算を奪わないように注意する必要がある。この問題を解決する上で、役に立つ可能性があるのが、検索リターゲティングだ。

検索リターゲティングは、ディスプレイ/検索のギャップを埋め、検索とディスプレイの予算を大幅に変える必要もなく、また、そのリスクを冒すこともなく、ディスプレイ広告の予算を遥かに効率的に使う機会をもたらす。

まず、マーケッターは、現在のディスプレイ広告の予算の一部を検索リターゲティングキャンペーンに移し、ディスプレイによる検索へのプラスのインパクトを確認するべきである。SEMキャンペーンを展開していない、関連する製品の検索を行っている消費者を獲得しているなら、当該の消費者をファネルに導いていることになる。

ディスプレイの予算を検索リターゲティングに移す

この取り組みは、次の2つのルートで、広告への投資の効率を改善する可能性がある:

  • SEMキャンペーンの範囲外の関連する製品やキーワードで検索を行っている消費者にディスプレイ広告を表示させることで、マーケッターは、ブランドの認知度を高め、当該の製品に対する検索を消費者に継続させることが出来る。

例えば、消費者がFord SUVに対する検索を行い、検索リターゲティングキャンペーンを通して、Toyota SUVの広告が表示されたと仮定する。これは、前回の記事で紹介した、ディスプレイ内のキーワードが拡大されており、SEMの範囲を超えているものの、マーケッターの製品に関連しているケースに該当する。

  • ディスプレイ広告は、マーケッターの製品に対する検索を行った消費者に表示される。その結果、ディスプレイキャンペーンのクリックスルー率を高める可能性がある。

例えば、この調査結果報告書では、「checking account」を検索し、キーワードベースの検索広告を見たものの、ディスプレイ広告が表示されなかったために、クリックしていなかった銀行の消費者に対して、ディスプレイ広告を見せると言う例が挙げられていた(検索のクリックを大幅に増やす可能性がある)。ディスプレイ広告を直接クリックする、もしくは、検索を促し、数日中にSEMを介したコンバージョンをもたらす可能性がある。

検索とディスプレイのギャップを埋める

ハーバードの報告書は、ディスプレイ広告が検索に影響を与える点、そして、キャンペーン全体において、大きなメリットを持っている点を完全に軽視しているわけではないが、パフォーマンスとROIを改善するためには、ディスプレイの予算を検索キャンペーンに移す方針が、解決策だと示唆している。

個人的には、完全にディスプレイの予算を移すのではなく、検索リターゲティングを用いて、両者の穴を埋める取り組みを薦める。こうすることで、ディスプレイ広告を自社製品、または、関連する製品に関心を持っている消費者に表示し、早い段階でコンバージョンファネルに消費者を導くことが可能になる。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Search Retargeting Is Bridging The Gap Between Search & Display」を翻訳した内容です。

リターゲティング広告に取り組んでいる方には興味深い内容だったと思いますが、それ以上にトップ大学がこういったネット広告界隈の研究に積極的に取り組んでいることに一層の興味が湧きました。私が関わっているデータアーティスト社でも大学との共同研究を行っていますし、いつか興味深い調査結果の報告ができればと思います。 — SEO Japan [G+]

SEOの過当競争がもたらすオーソリティの肥大化

Googleのアルゴリズム進化で過度なリンク構築手法が大幅に制限されつつある最近のSEO。できればするべきでないとわかっていても、やらざるえないという理由でリンク構築合戦的な装いもあったこれまでの順位争いを冷静に分析した記事を。– SEO Japan


数年前、季節によって収益が大きく変動するクライアントを担当したことがあった – と言うよりも、このクライアントが属する業界では、アグレッシブなリンク構築の手法が必要とされる、季節限定の強烈なラッシュが存在した。同じ分野に、特定のタイプのSEOが過剰に存在する状況であった – 現在、私はこの類の分野をCompetitive Backlink Crossover: CBC(競合する被リンクの重複)と呼んでいる。私が採用された時、次のような状況であった:

  • 同分野の全てのサイトが、2ヶ月間でターゲットのページに対するページのオーソリティが15ポイントも急増するほど、有料リンクを詰め込み、積極的にリンクを買い、借りていた。
  • 同分野の全てのサイトが、短期間で1万ドルを超える予算をリンクの購入に費やしていた – 恐らく、2万 – 3万ドルの間であったと思う。
  • 同分野の全てのサイトが、コストを除き、リンクを獲得する壁がない状態で、競合者が買ったリンクを積極的に買い、全く価値をもたらさずに、オーソリティを肥大化させる現象が起きていた。
  • 同分野の全てのサイトが、借りることで、リンクの大半を構築していた。その結果、多額の資金を投じているものの、純粋なオーソリティの獲得はサイト全体で非常に少なかった。

このような状況に身を置かれたクライアントと関わったのは、この時だけだが、同じような環境 – あるSEOのタイプ、つまり、“競合者分析”のエキスパートのおかげで、極端にオーソリティが肥大化する環境 – に直面するサイトは他にも多く存在するはずである。

この「競合者分析」を行うSEOは、独自の被リンクを獲得するスキルを持っていないことが多く、有料リンク、ディレクトリ、そして、ゲスト投稿等の取り組みによって、その他のサイトからドメインのオーソリティを構築する戦略を採用している。効果は高いものの、「オーソリティの肥大化」は、もともとのサイトのオーナーにダメージを与えることで有効に働く。とりわけ、競合者リサーチのスキルを少しでも持つ別のSEO業者も同じ分野に参入し、競合する被リンクの重複を増やそうとしているなら、尚更マイナスの影響は大きくなる。

このような状況になると、この一見“旨みのある”ドメインオーソリティ/ホームページのオーソリティが、実際のレベルをはるかに超えてしまうことになる – なぜなら、SEO業者なら、全く同じリンクを自動的に模倣することが出来てしまうからだ。そのため、この分野全体が、リンクを吸い上げる行為に走り、名前だけの製品を除き、実際のコンテンツが作られなくなる状態に発展する。そして、アグレッシブな競合者分析が行われている分野で生き残るためには、このプロセスを続けなければならなくなるのだ。

二次的なマーケットの成長

当然だが、この現象で得をするのは、多額の予算を割いて、サイトの価値を維持し、競争に負けないためにリンクの購入に走らなければならないサイトのオーナーではなく、サイトのオーナーにリンクを売る/再現するために仕事(ゲスト投稿)を命じる側の人達である。そのため、メリットは、リンク販売のシステムに流れ(特に旅行、ファイナンス、デザイン)、サイトのオーナーは、価格を上げる一方、コンテンツの作成に対するコストを下げるようになる – 検索エンジンにアピールするためだ。その結果、「高いオーソリティ/ページランク/関連性」と考えるゴミのようなものを得るために必死に争う、流動的で、安定感に欠ける環境が生まれる。言うまでもなく、競合者も同じリンクを獲得していることが原因である。

この「オーソリティの肥大化」のシステムは、他の業界には存在せず、嘆かわしいシステムだと言わざるを得ない。劣悪なリンク、三流のコンテンツ、さらには、SEOの利鞘を少なくしつつあるリンクの売買にプラスに働くシステムで汚染された、薄いインターネットを生み出すからだ。遅かれ早かれ(現在のよに)、マーケットは、「反転」することになる。つまり、賢いアフィリエイト/サイトのオーナーが、同じシステムでウェブサイトを複製しようと試み、より大きなリスクを冒して上位へのランクインを狙う代わりに、競合者分析に力を入れているウェブマスターにリンクを売る行為に焦点を絞る状況である。

ファイナンス業界では、現実にこの現象が起きており、The Yakezieと呼ばれる複雑な個人のファイナンスネットワークによって、事実上、SEO離れが促されている。また、パディー・モーガン氏が、平均的な有料リンクの合計を$285と算出した旅行業界でも同じことが起きている。

モーガン氏が受けた金額は、法外な金額であり、下手な交渉の結果であることを指摘しておく。しかし、交渉スキルを持たない状態で(そして、予算が経営陣に承認されている状態で)、闇雲に有料リンクを求める人が増えると、誰もが軟弱な土台の上に高い建物を作ろうとするシステムが生まれてしまう。

ペンギンさんの登場

「オーソリティの肥大化」、そして、この現象が作り上げたマーケットは、ペンギンアップデートが初めて導入された時、その複雑さ、および、後退する(そして、進化する)運命が明らかになった。グーグルによって、サイトワイドリンクが撃退されると、さらに悪い方向に向かっていくとになった。マーケットの多く、- そして、当該のマーケットを支えていたサイト - が大きなダメージを負ったのだ。

しかし、グーグルの狙いとは裏腹に、ウェブは今でも自己中心的であり、リンクエコノミーは生き残っている – 有償のゲスト投稿、有償のインフォグラフィックの投稿、そして、有償のブログの記事の投稿は、効果的に行い、以前のような堕落した態度を改善して行えば、今後も、少なくとも部分的にグーグルに支持してもらえるはずである。

オーソリティの肥大化も健在であり、“うわべだけ”のブロガーで構成された貪欲なネットワークによって、予算は食いつくされつつある。この現実、そして、現状では、当該の分野を動かす肥大化したオーソリティに身を任せることは出来るものの、ランキングを持続させるための労力は、費やす価値はないと言わざるを得ない。例えば、もともと自分のリンクが掲載されていたウェブサイトが、基礎的な競合者分析のスキルを持つ別のSEO業者に強奪される前に、その価値を確保することに成功している、もしくは、競合者が、競合者リサーチが実施する価値のある戦略であることを理解しているSEO業者を雇うことが出来ないほど、競合するサイトがひどい等、あまりにも多くの要素を自分に有利な状況に導かなければいけないためだ。

現実として、部分的なオーソリティの肥大化が、遅かれ早かれ発生する。「キーワードディレクトリ」の検索は必ず行われるだろう。行わなければ、負けてしまうからだ。それでも、リンクレポートを月末に投稿する際に、あるいは、リンクのリストを使って打ち合わせを行う際に、リンクが今後競合者が獲得する可能性が高いことを理解したところで、前に進めるわけではなく、むしろ、泥沼にはまるだけである。SEOを雇う価値がある分野のウェブサイトにとって、このタイプのリンクは、すぐに明らかにされ – その結果、妥協点に戻るか、もしくは、収益の反転をさらに活性化させ、実際には2人目のリンクを獲得するサイトに損失をもたらすディレクトリに対する価格は、釣り上げられることになる。

オーソリティの肥大化を回避する

SEO業者は、オーソリティの肥大化を回避するため、出来ることは全て実施するべきである。基本的には、怠惰な姿勢が原因で発生する行為である – 競合者/似た分野を楽に吸収してリンクを構築しようとしているのだ。先ほども申し上げた通り、競合者が持つリンクを自分のサイトでも手に入れる行為は、ある程度は、実施するべきである。そして、この行為が既に根付いている分野では、積極的に実施しなければならない。

しかし、その他の分野では、競合者リサーチを介したオーソリティの肥大化は、今のところ起きていない。そして、未来のウェブマスターのROIを重要視するなら、回避するべきである。このような分野のコンテンツは、今でも重要な価値がある。価値がなくても、独自の、真似できない手法でリンクを構築している(スパムに近いとしても)。しかし、特定のタイプのSEO – 競合者リサーチによるリンクの獲得を得意とするSEO – が分野に参入し、同様のSEO業者がさらに集まってくると、ランキングを落とした3位、4位のサイトが、SEOに力を入れ、SEO業者を雇い、利鞘がなくなるまで、オーソリティを肥大化させる、潰し合いが行われる。

このような状況は、明らかに収益を大幅に減らし、たとえ利益が新たなプレイヤー(リンクを販売するマーケット等)に動いていても、全く魅力はない – 醜いサイトワイドの有料リンクや、作者の経歴欄のトピックから外れたリンク等。

軟弱なコピー可能なリンクプロフィールではなく、再現不可能なリンクプロフィールを作る

同じように、ある程度関連性のある競合者から補助的なリンクを奪い、新たな分野に反映させるスキルを持つ、優秀なSEOのエキスパートなら、まずは立ち止まって考え直すべきだと私は思う。60を超えるドメインオーソリティを構築し、「こんなにすごいリンクは絶対に手に入らない」と競合者に思わせるようなリンクプロフィールを構築することで、評価、才能、そして、敬意を得たはずである。サイトワイドのブログロールで構成される80以上のドメインオーソリティでは、このうような評価は得られない。同様に、真似することが出来ないリンクを持つサイトに対して感じる劣等感も、この点のリンクプロフィールからは感じられない。

私なら、長期的にクライアントの利鞘を減らすことになる、競合者と被リンクが重複するリンクが90%を占める、退屈で、余分な80のドメインオーソリティよりも、競合者に真似することが出来るリンクが一つもない、ドメインオーソリティが60のサイトをまずは構築する。自分自身の競合者リサーチのスキルを近隣の分野に解放せずに、このルートを辿ることが可能である。多くのリンクを得ることが出来ても、質は低く、短期的に利益を増やす以外はメリットはない。この手法に頼ると、最終的に分野全体からSEOの利益を枯渇させてしまうことになる(そして、その他の分野の収益まで食ってしまう)。

ディレクトリに手っ取り早くリンクを加える方が、簡単だと感じるかもしれないが、後にリンクレポートを振り返り、競合者が全てのページに存在し、あらゆる「関連するブログ」が有料リンクファームのように見えることに気づいた時、後悔するはずである。

SEOのエキスパート(そして、ウェブマスター)は、容易に再現することが出来ない独自のコンテンツを作ることで、現在、そして、今後、最大限の収益を得ることが出来る。これなら、維持することが可能であり、そもそも、楽しいはずだ。もちろん、収益を自分のものにすることが出来る点も嬉しい。競合者からリンクを盗んでも構わないが、競合者に盗まれるリンクを構築する行為だけは止めてほしい


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「Authority Bloat: An SEO Industry Problem」を翻訳した内容です。

これまで有料リンクを購入する際に「皆がやっているからやらないと上がらないので仕方なくやる」という建前というか本音が存在していたのもまた事実と思いますし、そんな時代を懐かしく思い起こさせる記事でした。今でも多少はそういう面もあると思いますが、今後部隊をコンテンツマーケティングに変えて同種の争いが行われていくのでしょうか? — SEO Japan [G+]

マイクロデータとschemaの現状 – 構造化マークアップをSEOに活かすには

昨年行われたSMX Advancedで議論された構造化マークアップに関するセッションの書き起こし記事を。少し前のイベントになりますが、もちろん今でも十分通じる内容です。 — SEO Japan

advanced13_upclose 先週、私はSMX Advancedセッション「マイクロデータ & Schemaからリッチスニペットへ: 高度なSEO向けのマークアップ」に参加した。このセッションでは、エリザベス・オスメロスキ氏が進行役を務め、Searchmetrics社を設立したマーカス・トバー氏、Scripps Network社でSEMディレクターを務めるジュリア・ゴース氏、そして、Koshkonong LLCJのCEO、スティーブン・スペンサー氏が、講演者に名前を連ねていた。

このセッションが始まる前、スポンサーのブルース・クレイ氏が、スティーブン・スペンサー氏と私に対して、複数のschema/マークアップのタイプをデータハイライターと一緒に同じページで – 同時に – 用いた結果、グーグルが検索クエリに応じて異なるリッチスニペットを表示していると指摘していた。例えば、一つのクエリでレビューの星印、別のクエリでオーサーマークアップ等を表示させることが出来るのだ。実に興味深い指摘であった。キーワードの検索のタイプによって、異なる表示が呼び出される可能性は十分にあると思う。

Stephan Spencer, Elisabeth Osmeloski, and Marcus Tober

Science of SEOを運営するスティーブン・スペンサー氏が先陣を切り、RDFaの現在のバージョンが1.1であることを明かした。スペンサー氏は、60枚以上のスライドを用いて会場を沸かせ、リッチスニペットマークアップのタイプを簡単に説明していった。

以下に同氏が発表したプレゼンの内容を簡潔に箇条書きで紹介していく。

リッチスニペット:

  • リッチスニペットは、グーグルのリスティングでクリックスルー率を高める効果がある
  • オーサーの顔写真
  • 動画のサムネイル
  • 星評価
  • 製品ページについて
  • カテゴリページについて(全体的な評価に基づく)

グーグル+のオーサーシップマークアップがもたらすメリット:

  • クリックが増える
  • 検索エンジンのユーザーがページを訪問した後に「戻る」をクリックした際に、追加のリスティングが表示される

More listings appear with author snippets if a user visits the page then hits the back key to return to the search results!

グーグルのオーサーシップが不発に終わることもある。例えば、スペンサー氏が綴った本「The Art of SEO」に著者として強力した作者の名前が、スペンサー氏のサーチエンジンランドのオーサーページで言及されていたものの、エリック・エンゲ氏の写真がスペンサー氏の写真に代わって表示されていた。

優れた動画のサムネイルを得る方法 – 対応済みのフォーマットの一つをオンページのマークアップに加える:

  • schema.org/VideoObject(推奨)
  • Facebook Share
  • ヤフー!のRDFa

その他のアドバイス:

  • コードを実装した後に、グーグルの構造化データテストツールを使って検証する
  • Facebook Share 動画マークアップを利用する
  • 動画のXMLサイトマップを投稿する
  • shema.orgのリッチスニペットを活用する:
    • Reviews(評価)
    • Aggregate Reviews
    • Products/Offer
    • Breadcrumbs
    • Events

Ratings & Reviews:

  • http://schema.org/Rating
  • 必ずしもSERPに表示されるわけではない。信用に左右される
  • ビジビリティ、信用、CTRを改善する

Aggregate Reviewsを利用するアプローチは賢明である。

Site example that uses Aggregate Reviews at the Product page level.

http://schema.org/AggregateRatingと連動する。

Product/Offer:

  • Product http://schema.org/Product
  • Offer (製品の販売) http://schema.org/Offer
  • 検索エンジンに製品に関連するデータを与える
  • 今のところSERPに加えられる情報は価格のみ
  • SERPで価格が表示されるとCTRが高くなる

Breadcrumbs:

  • http://schema.org/WebPage
  • ブレッドクラムリンクをSERPに加える
  • リスティングが目立つ
  • サイトへのリンクをSERPに追加する
  • CTRを高くするポテンシャルを持つ

Examples of Breadcrumbs in Rich Snippets

Events http://schema.org/Event

現在地のschema(店舗や娯楽施設向け)

グーグルのデータハイライターの使い方:

  • ウェブマスターツール > 最適化 > データハイライターの順にアクセスする
  • 以前はウェブマスターツールのみでセマンティックマークアップを作るために利用されていた
  • ページにコードを加えない
  • 競合するサイトはマークアップを見ることが出来ない
  • テクノロジーに不慣れなクライアントやサイトに向いている
  • 大規模なサイトに対して、拡大しにくい(ただし「ページセット」を構築することは可能)
  • 記事、イベント、地域の店、製品、映画、レストラン、ソフトウェアアプリ、TVのエピソードに向いている

How-To: 構造化データ マークアップ支援ツール

  • ウェブマスターツールズ > その他のリソース > 構造化データ マークアップ支援ツールの順にアクセスする
  • ハイライターと同じように同じデータのタイプをマークアップする
  • 実際のHTMLコードをアウトプットする
  • ウェブページやeメールに対して利用することが可能
  • どんなサイトでも試すことが出来る
  • ページごとに実施する
  • 小さなサイト、または、開発者に対してコードの例を作る際に役に立つ

オープングラフ

  • フェイスブックでデータをマークアップする
  • http://developers.facebook.com/docs/opengraph/
  • 場所のマークアップをベースとした、センスの良い新しい機能が用意されている
  • 詳細 – http://searchengineland.com/seo-for-facebook-open-graph-search-150772
  • オープングラフがつけられた場所のページが“いいね!”されると、それぞれの場所にフェイスブックページを加える(とてもスマートな機能だと思う)
  • フェイスブックで場所のページを簡単に構築することが出来る

どのタイプのセマンティックマークアップを使うべきか?

  • RDFaを取るか、schema.orgを取るか?
  • 検索エンジンが作ったschema.orgは検索フレンドリーである
  • schemaの方が分かりやすい
  • RDFaは、W3Cの標準に準拠している
  • 新しいRDFa Liteは基本的にschemaと同じ
  • 次のページを読んでから決める:
  • http://manu.sporny.org/2012/mythical-differences/

スティーブン・スペンサー氏は、RDFa Liteが最も魅力的な選択肢だと指摘していた。

スペンサー氏による今後の予想:

  • schemaでサポートされるデータのタイプが増える
  • セマンティックデータのSERPへの統合が進む
  • 検索エンジンはSERPで直接データをさらに表示するようになる
  • データ自体を提供するだけでなく、データに価値を加えるにはどうすればいいのか?

推奨する取り組み

  • サイトのSEOを改善するため、今後何をすることが出来るのか?思いつく取り組みを3つ書き出し、実行に移す
  • 少しづつ作業を進めていく必要がある点を肝に銘じておこう
  • スペンサー氏が推奨する取り組みから一つ選び、実行すれば、ライバルを一歩リードすることが出来る

スティーブン・スペンサー氏が行ったプレゼンを全て見たいなら、次のスライドに目を通そう:



スペンサー氏に続いて、SearchMetricsマーカス・トバー氏がプレゼンを行った。

トバー氏は、(ゴミのスライドを見せながら)ウェブには大量の役に立たないアイテムが溢れていると指摘した。同氏は、一年間にどれだけ多くのページ/サイトが生まれているかを棒グラフで説明した。

Amazon.comはschemaを利用していないものの、グーグルはAmazonのサイトの構造を理解しているため、リッチスニペットを使って表示している。

トバー氏は、続いて“スニペット”に関する推奨を行った。

まず、SERPで若干表示が異なる映画のレビューサイトと製品/価格サイトの比較を行った。次に、検索「apple pie」を用いて、レシピのマークアップの統合の違いの例を紹介した。

Searchmetricsは、41万5000を超えるドメインから6万以上のキーワードを分析した。

アメリカのドメインでschemaを統合していないドメインは1%未満であった(0.27%)。

同社はschemaを利用したサイトのSEO ビジビリティを分析した。すると、schemaを持つサイトは、持たないサイトよりも69倍ビジビリティが高いことが判明した。

schemaはコンテンツのタイプに応じて振り分けられている:

Schema Use by Popularity

Distribution of site type categories according to Schema use.

schemaのタイプが最も浸透しているのは、ページで用いられている1つまたは2つの要素(SERPに表示されるschemaのタイプの数)。

共有されるコンテンツの平均的な評価のスタッツ:

  • 4-5 星: 63.42%
  • 2.5-3.5 星: 31.16%
  • 0-2 星: 5.42%

schemaが使われているサイトのランキングの平均は#22。使われていないサイトのランキングの平均は#25。この違いは、大きなブランドがschemaを統合している、または、schemaを使うサイトのビジビリティが高いためだと考えられる。

平均で、schemaが導入されている場合、コンテンツは3位上のランキングに値する。

続いてScripps Network Interactiveジュリア・ゴース氏がプレゼンを行い、メジャーなフード/レシピサイト(Food Network、Food.com、Travel Channel、HGTV等)に対するレシピのリッチスニペットを実施した際の経験談を語った。

2010年、グーグルはScripps Networks Interactiveを含むフード部門のサイトに接触し、hRecipeマイクロフォーマットをレシピページに加えるよう要請した。同社はこの要請を快諾した。

なぜグーグルはレシピに対してこのマークアップを加えたかったのだろうか?ゴース氏は、フードはポルノのような魅力があるからだと答えていた。食べ物の写真を撮影して、インターネット上でシェアする行為を望む人達を活用する考えは、理に適っていると言えるだろう。

同氏は、画像の検索結果で表示されたレシピのスニペットの例を紹介していた。

ゴース氏は、レシピ/オーサーのマークアップを混合した例に触れ、オーサーマークアップがレシピの価値を落とすと述べていた(オーサーマークアップ付きのページが1位にランク付けされていたため、この指摘にはあまり納得することが出来なかった)。

ゴース氏は、3つのページが全く同じSERPで同じクエリに対して上位にランク付けされているSERPの例も紹介していた。

リッチスニペットを導入することで、トラフィックが約42%増加したようだ。

Traffic improvement on Food.com after incorporating hRecipe Microformat

FoodNetwork.comのCTRは、導入後の60日間で10%増加していた。

同社はhRecipeとschemaをしばらく同時に利用していた、完全にschemaに切り換えた後、グーグルでのスニペットの表示に特に変化は見られなかった。ビング、ヤフー!、そして、グーグルからのトラフィックは増加しなかったようだ。ヤフー!の表示は異なっていた – 特殊なレシピはページを取り上げていたものの、検索結果内のインラインのリスティングは表示していなかった。

グーグルはリッチスニペットを貪欲に求めている。

Scrippsはその他のマークアップも統合しているようだ。

動画に対しては、スニペットの表示には一貫性が欠けており、サムネイルが表示されることもあれば、されないこともある。グーグルがフェイスブックのオープングラフコードのイメージを取り込むこともある。

同社は、司会者に対して人物のschemaを利用しているものの、司会者のウェブサイトとランキングで競合している。司会者のイメージは、グーグルのナレッジグラフの検索結果で、経歴ページへのリンク付きで表示されている。

マイクロフォーマットからschemaへの変更は、トラフィックには特に影響を与えなかった。動画にschemaとpersonを組み入れた結果、トラフィック、そして、当該のサイトのページのランキングにプラスの効果をもたらしたようだ。

まとめ

構造化データマークアップを初期の頃から導入してきた検索マーケッターとして、検索エンジンがもたらした制限の中で、イノベーションを起こすのは、非常に難しいと私は考えている。結局、構造化データマークアップを使うかどうか(もしくは、データハイライターを使って、グーグルがデータを解釈しやすくするかどうか)が鍵を握ることになる。

それでも、3名のプレゼンターは注目に値する指摘を行っていた:

  • スティーブン・スペンサー氏が明かした、戻るキーを押すと、オーサースニペット付きの別のリスティングが表示されると言う情報は、とても興味深い。パブリッシャーのクライアントに対して、オーサーシップのマークアップの導入を説得する際に、この点を教えてあげたい。
  • 失敗は構造化データを調整して、結果を最適化することで挽回することが出来る。
  • Aggregate Review(schema)は、カテゴリまたは複数のアイテムを持つインデックスページにとって、大いに役に立つ可能性がある。例えば、ある販売サイトの「Thin Screen TVs」に対するメインのカテゴリページ、もしくは、地域の宿泊施設を紹介するサイト上の「Hotels」のリスティングページ等だ。メインのカテゴリページは、ナビゲーショナル、または、隙間の要素が強いページであり、リッチスニペットのマークアップに欠けていることが多いため、上位へのランクインが難しい。マイクロフォーマット「Aggregate Reviews」は、このようなページのschemaとして活路を見出す可能性がある。
  • 古いマイクロフォーマットのマークアップ、RDFaに固執した方がいいのか、schema(マイクロデータ)に移行した方がいいのか、もしくは、同時に双方を使った方がいいのか、一時期良く分からない時があった。現在、schemaは十分にサポートされており、schemaへの完全な移行を躊躇せずに実行することが出来る環境が整ったと私は確信している。
  • マーカス・トバー氏は、schemaマークアップがとても有利であり、一部の特定のタイプのコンテンツにとって、ランキングおよびパフォーマンスの面で、schemaは唯一の武器だと発言していた。
  • ジュリア・ゴース氏は、プレゼンの中で、schemaの利用によって、ヤフー!のSERPのレシピの上に掲載される画像のカルーセルに加え、画像ナレッジグラフと画像検索結果にコンテンツが表示される可能性が高くなると言う意外な指摘を行っていた:
    Carousel of Images in Yahoo! Recipe Search Results
  • ページとコンテンツのタイプによっては、稀に、あるタイプのリッチスニペットが別のタイプのスニペットよりも価値が高くなる。このようなケースでは、サイトのパブリッシャーは、慎重に相対的な優位性を評価して、schemaを選別することで、SERPの表示をコントロールする必要がある。
  • しかし、SERPでオーサーマークアップを利用したブログは、Food.comのレシピのリッチスニペットほどの効果が見られなかったと言う指摘は、少し信頼性に欠けているように思えた。なぜなら、オーサーマークアップを持つブログのページが1位にランク付けされていたためだ。しかし、レシピの詳細に加え、食べ物のサムネイルのイメージを持つスニペットは、オーサーの名前と顔を表示するスニペットと比べ、確かにクリックしたくなるかもしれない。ただし、グーグルが、レシピ + オーサーシップのハイブリッド を同時に表示することを私は証明した。グーグルは、ハイブリッドのスニペットの表示を継続的に変更しており、一つのマークアップの選択肢を別のマークアップの代わり利用することで表示を操作しようと試みるのではなく、表示の選択をハイブリッドのマークアップに頼れるように、進化させていくのではないかと私は見ている。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「From Microdata & Schema To Rich Snippets: Markup For The Advanced SEO」を翻訳した内容です。


同種の記事は何度か紹介しているSEO Japanですが、イベントのセッションレポートはまた違う視点で見れて頭の整理になる点も多いですね。 — SEO Japan [G+]

最新の調査で判明したリターゲティングの現状を示唆する5つのポイント

定期的にリターゲティング広告の話題も紹介しているSEO Japanですが、昨年辺りから日本でもリターゲティング広告が急速に普及してきた気が、1ネットユーザーして感じます。今回はリターゲティング広告の普及では先を進む米国ネット広告市場から最新のリターゲティング広告事情を紹介。基本的な米国リターゲティング広告の状況を理解するのにちょうどよい記事です。 — SEO Japan

現在、リターゲティングが大きな注目を集めている。以前のインターネットの行動を基に、消費者に広告を提供するこの手法は、その他のオンライン広告とは一線を画すメリットを持ち、その効果は実証されている。しかし、リターゲティングの宣伝を耳にしたことがある程度なら、リターゲティングの真実やデータを知れば、大きな衝撃を受けるはずだ。Chango社は、ディスプレイリターゲティングのバロメータ調査: 2013年第3四半期版を行い、米国、カナダ、そして、英国の様々な業界に属する300社近くのメディアバイヤーにリターゲティングの利用に関する質問を投げかけ、信頼のおけるデータを獲得した。それでは、この調査で浮かび上がった5つの重要なポイントを紹介していく。

1. リターゲティングへの支出は想像以上に早いペースで増えている

2年前に行われた同様の調査では、参加者の半分近くが、リターゲティングキャンペーン用に新たなに予算を割り当てたと答えていた。2013年の始めに行われた調査では、新たに予算の枠を作ったマーケッターは17%に減少した。最新のバロメータ調査では、8%にまで落ちている。これは大きな減少であり、現在、マーケッターの20%がリターゲティング専用の予算を用意している点と併せて考えると、さらに衝撃は大きくなる。

linkedin barometer 01 Retargeting: 5 New Statistics That May Surprise You

2. リターゲティングがメジャー化

マーケッター達がリターゲティングの予算を計上している点は分かったが、キャンペーンで中心的な役割を担っているのだろうか? この質問の真相を探るため、バロメータでは、それぞれの会社において「リターゲティングが通常の取り組みになった」と言う指摘を評価してもらった。5.0が「その通りである」を表す中、マーケッター達は3.98と評価していた。

Words Used to Describe Retargeting Retargeting: 5 New Statistics That May Surprise You

3. FBXはリターゲティング革命の中で大きな役割を担っている

リターゲティングに対するフェイスブックの答え、つまり、フェイスブックエクスチェンジ(FBX)がローンチされたのは2012年の12月であった。しかし、既にこの業界では重要なプレイヤーとして認められているようだ。56%は、FBXを利用するリターゲティング戦略の一つとして挙げていた ? ちなみに前回の調査では、41%であった。

4. リターゲティングは様々なメリットを持つ

マーケッターがリターゲティングを利用する仕組みをより深く理解するため、この調査では、先程と同じ5段階評価で、「リターゲティングは複数のメリットがある。消費者をウェブサイトに戻すだけではない」と言う指摘を評価してもらった。すると、平均で3.98と言う評価になり、大半のマーケッターが、サイトリターゲティングは、リターゲティング全体のメリットの一部に過ぎない点を理解していることが明らかになった。

Retargeting Budgets Will Increase Retargeting: 5 New Statistics That May Surprise You

5. リターゲティングは完璧ではない

リターゲティング広告は、たった数年の間に大幅に支持者を増やすことに成功したものの、まだまだ進化する余地は残されている。とりわけ、一部のマーケッターは、統合することに苦戦している。30%近くのマーケッターは、リターゲティングを採用する上で、その他の広告との統合を難点として挙げていた。また、最高の計測モデルとアトリビューションモデルを今でも探していると指摘したマーケッターもいた。

皆さんは、リターゲティング戦略を採用し、マーケティングの取り組みを後押ししているだろうか?


この記事は、Convince & Convertに掲載された「Retargeting: 5 New Statistics That May Surprise You」を翻訳した内容です。

なんというか、思った以上に基本的すぎて「はぁ、そうですか」としかいえないような内容でしたが・・・汗、普及が進んでいることだけは確かなようですね。最後にもあるように、他のマーケティング手法と融合し効果的に活用することはまだまだ課題であるようですが、日本でも今後さらに利用が進んでいくであろうリターゲティング広告、その進化に引き続き注目です。 — SEO Japan [G+]

プレゼンの失敗をPowerPointのせいにするな

プレゼンに関する記事を何度か紹介しているSEO Japanですが、プレゼンがうまくできない人が言い訳にする理由の1つがプレゼンソフトの代表格「Powerpoint」の使いにくさなのはよく聞きます。今回は多くの業界人がカリスママーケッターと認めるミッチ・ジョエルがそんな言い訳を軽く論破&あなたのプレゼンを改善するためのアドバイス。 — SEO Japan

お馴染みのフレーズである。パワーポイントは使えない!」 または、スライドのおかげでプレゼンが台無しだ!

週末を迎えるにあたって、考えてもらいたいことが一つある: パワーポイントが使えないのではなく、使えないのは、ユーザー、つまり、あなた自身である。と言っても、「皆さん」(このブログの記事を読んでいる方々…私の知る限り、読者の皆さんは賢い方ばかりだ)ではなく、中身を全く理解していないにも関わらず、このプレゼンソフトウェアを過剰に利用し、講演を行っている/プレゼンを行っている/聴衆の注目を集めようとしている人達を指している。これから実際に起きた出来事の話をする: 数ヵ月前、私は取締役会で話をしていた。この会議は、小さな高級ホテルで行われ、20名の親しい重役のグループのために、最新の50インチの2台のテレビモニターが、オーディオ/ビデオとして用意されていた。 私はMacBook airをスプリッターでつなげられた2台のテレビに直接接続し、準備を完了した。会議室には、会議の設定がぬかりなく行われるように、この会社のコミュニケーション、そして、マーケティング部門の幹部も詰めかけていた。スライドをクリックしていると、そのなかの一人から質問が寄せられた: 「スライドを表示するために、どのソフトウェアを使っているのですか?」 この問いに対して、私は「ええと、パワーポイントです。」と超えた。すると、彼らは、お互いを見て、急に笑い始めた。「我々のパワーポイントの使い方とは随分違いますよ。」と言われてしまった。

パワーポイントが悪いのではない。悪いのはあくまでもユーザーだ。

見出しと箇条書きが過剰に利用される理由を挙げていく:

  1. 内容をよく理解していない。
  2. プレゼンをデザインする方法を知らない。
  3. ストーリーの伝え方を分かっていない。
  4. 何かを忘れてしまうのではないかと心配している。

問題の根はもっと深い。

魅力的なプレゼンを作る方法、そして、デザインする方法を本気で理解したいなら、ゲール・レイノルズ氏ナンシー・デゥアルテ氏ニック・モーガン氏、そして、ピーター・カフター氏が、この記事よりも遥かに詳細な情報を提供しているので、是非、参考にしてもらいたい。 ここで分かってもらいたいのは、過去にひどいプレゼンを提供したことがあるとしても、引きずるべきではない、と言う点である。パワーポイント、キーノート等のソフトウェアは、何も書かれていないキャンバスである。好きなことを描いて構わない。ただし、スライドに何を載せるにせよ、それは、コンテンツではない。スライドに載せるのは、あくまでも、自らの発言を補う手段でしかない。プレゼンはスライドではない。プレゼンはテクノロジーでもない。プレゼンは、画面上のワードやイメージでもない。プレゼンは、得た情報を、シンプルで、有益で、尚且つ、興味深いストーリーをオーディエンスに伝えるフォーマットに抽出する能力である。

次に絶対に実施してもらいたい取り組みを挙げていく:

  1. 内容を隅々まで理解する。スライドが適切に表示されなくても(何かしら必ず予期せぬことが起きるものだ)、プレゼンター、または、伝えるストーリーに影響が出ないほど徹底的に把握してもらいたい。
  2. ストーリーアーク(一連のストーリーライン)の作り方が分からないなら、戦略および構造を策定することが可能な人物を探す/雇う。
  3. ストーリーの伝え方を学ぶ。始まり、中間、そして、最後を把握してもらいたい。プレゼンが終わった後に、オーディエンスに覚えておいてもらいたいポイントを1つ、または、2つ挙げよう。
  4. 何かを忘れてしまうことを心配する必要はない。全体像が分かっていれば、細かいポイントも丸く収めることが出来る。
  5. 練習し、リハーサルを行い、内容をじっくり理解する(繰り返しが、成果を生む)。

優れたスライドを作ろう。

必ず、プレゼンテーションのコピーが欲しい、もしくは、雛形として残すべきだと言いだす人が現れるだろう。この罠に引っかからないように注意してもらいたい。これは誤った考え方である。何かを残さなけれならないなら、スライドを残すべきではない。スライドの代わりに、台本、もしくは、よりフォーマルな資料を残す必要がある。なぜなら、スライドは、ストーリーの一部でしかないからだ。事実、個人的には、スライドを見せるスピーカーがいないなら話は別だが、スライドが存在する意味を全く持たないプレゼンこそ、世界最高のプレゼンだと思っている。あくまでもストーリーを伝えることに力を入れてもらいたい。スライドは、伝えるメッセージを視覚的に支援するためだけに存在する。スライドが目立つようなら、プレゼンターの存在は必要なくなってしまう。スライドに表示されている言葉を見れば、すべて理解することが出来るためだ。

それでは、あまりにも悲し過ぎる。


筆者について:ミッチ・ジョエルは数々の受賞歴を誇るカナダ発のデジタルマーケティング/コミュニケーションエージェンシー、Twist Imageの代表です。2008年にはカナダで最もソーシャルメディア上で影響力のある人物、そして40歳以下で最も有名な40人の一人、さらに世界で最も影響力のあるオンラインマーケッター100人の一人に選ばれました。著書である「Six Pixels of Separation」(Grand Central Publishing – Hachette Book Group)は、ビジネス/マーケティング書として英語圏で大ベストセラーになっています。ミッチのブログはこちらから。


この記事は、Six Pixels of Separationに掲載された「PowerPoint Doesn’t Suck. You Do.」を翻訳した内容です。

プレゼン資料は主役ではなく、あくまでプレゼン全体の一部に過ぎない。わかっていても便利なだけに資料やツールに頼りがちになってしまうわけですが、最後の締めは響きました。プレゼン資料で全て理解できるのでは、あまりにも悲し過ぎる。私もいつか「スライドが存在する意味を全く持たない世界最高のプレゼン」をやってみたいものです。。。→ — SEO Japan [G+]

13人のスタートアップ起業家が教えるUXデザインのベストプラクティス

最適なUX(User Experience)、ユーザー体験を提供することはスタートアップにとってサービスの普及できるかどうかの死活問題。今回はThe Next Webが今をトキメク夢と才能に溢れる若き起業家たちに、自身の経験から「スタートアップにとって」最も重要と思われるUXのアドバイスを提供してもらった記事を。 — SEO Japan

UXを改善してユーザーを最優先に扱うことについては色々な話があるが、最高のユーザー体験に本当に必要なものは何なのだろう?私は、13人の優秀な起業家たちにそれぞれのお気に入りのベストプラクティスを共有するよう頼んだ。特に、体験よりもFlashに焦点を合わせる傾向のある新しいスタートアップ向けに:

新しいスタートアップが見落とすべきではないUXデザインのベストプラクティスを1つ挙げるとしたら何ですか?

彼らの超実践的なアドバイスは以下の通りだ:

1. 行動喚起
新しいスタートアップは、価値命題が明確になるようにランディングページを簡素化することによって、リードを集めることに重点を置く必要がある。

- Patrick Curtis, WallStreetOasis.com

2. リード生成

私が見てきた多くのスタートアップ企業は、“綺麗な”ウェブサイトを作ることに焦点を合わせて、ユーザーにとっての実際のゴールに焦点を合わせることができていない。大抵の場合、これがビジネスのために新しいリードを獲得することに成功させるはずだ。必ず、サインアップする魅力的な理由と、とても分かりやすいステップを用いた強力な行動喚起を用意し、新しいリードを育てること。

- Patrick Conley, Automation Heroes

3. 一貫したナビゲーション

製品全体において一貫したナビゲーションを持つことがカギだ。退屈もしくは繰り返しのように感じるかもしれないが、それによってユーザーが迷子になるのを防ぐのだ。

- Adam Lieb, Duxter

4. フォント

フォントは、大部分の人が読める大きさになっていることを確認すること。文字のポイントは小さすぎるよりは大きすぎる方が良い。ArialなどのWebに対応したフォントを使用し、色も読み易いものにすること。大文字は控えめに使用する。最後に、あまり多くのフォントを使用しすぎないこと。一貫性を保つようにするのだ。

- Nicolas Gremion, Free-eBooks.net

5. フォグ式消費者行動モデル

どんな新規スタートアップにもバッチリと合うベストプラクティスは、フォグ式消費者行動モデルを理解することだ。一言で言えば、ユーザーが望ましい行動を示すためには3つの要因が一体とならなければならない:何かをする動機、それをする能力、そして、潜在力を動力学的相互作用へと転換する瞬間を提供するうまく配置されたトリガーだ。もしくは、数学用語では、B=matだ。

- Danny Boice, Speek

6. ゲストアカウントでの支払い

訪問者が製品またはサービスをゲストとして購入できるようにすることは、モバイルデバイスからの購入を推進する1つの方法だ。スマートフォンとタブレットにはキーボードがあるが、登録したりログインしたりすることは、時間もかかるし入力する手間もあり、小さな画面上では面倒なことがある。

また、アカウントを確認しなければならない場合には、ユーザーが登録を完了する可能性は低くなる。既存のアカウントで登録もしくはログインすることは可能だが、それを要求しない設定がベストだ。特に、一度限りの客は、このオプションが利用可能な時にはその容易な支払いに感謝するだろう。

- Jay Wu, A Forever Recovery

7. ゲーミフィケーション

ゲーミフィケーションは、今日のUX/UIではホットな言葉だ。自分のサイトをゲーム化するチャンスがあるなら、それは採用するべきベストプラクティスの1つだ。なぜなら、ユーザーは競争や達成感を好むからだ。バーチャルのバッジやポイント、その他サイト上におけるゲーム化したアクティビティは、ユーザー保持とサイト滞在時間を向上する傾向がある。ゲーミフィケーションは、企業が効果的にユーザーインタラクションに関するメトリクスを追跡して、斬新的に改善することも可能にする。

- Doreen Bloch, Poshly Inc.

8. レスポンシブデザイン

最近私は、ノートパソコンであろうとタブレットであろうとモバイルデバイスであろうと、ユーザーに素晴らしい体験を提供するレスポンシブデザインを作るために、自分のウェブサイトを見直した。モバイルトラフィックが多くのウェブサイトにとって大部分を占めるようになると、自分のデザインがきちんと反映されることを確かめるのがとても重要だ。

- Natalie MacNeil, She Takes on the World

9. 素早い案内

大部分の人は、自分が求めているものかどうかを知るためにほんの数秒しかWebページに滞在しない。彼らは、自分が欲しいものが欲しいのであり、それを今欲しいのであり、彼らを正しい方向へと導くのにあまり多くの時間をあなたに与えてくれない。だから、デザインをシンプルにして、人々をコンバートさせるための力強い明確な行動喚起に焦点を合わせるのだ。

コンバージョンのプロセスを始めたなら、彼らが迅速かつ簡単に始められるようにすること;いつだって詳しい情報は後で得られるのだ。入力が必要な長いフォームや、プライバシーの問題や、セキュリティの懸念は、あなたがして欲しいことを人々がする妨げになるかもしれない。整合性を獲得するというコミットメントを得るのだ。Get commitment to earn consistency.

- Andy Karuza, brandbuddee

10. テストすること

私たちは、“リーンスタートアップ”の手法に従っている。それは、構築し、測定し、学習することを意味する。UXデザインについて100%正しい考え方は存在しない。大切なのは、エンゲージメントと、あなたの会社のファネルを通して人々を適切に導くことだ。適切なUXを構築することは、科学というよりはアートに近い。

リーンなやり方でUXにアプローチすることは、素早く学び、失敗し、イテレートすることを可能にする。ユーザーが求めることを自分は知っていると仮定するべきではない。彼らには、あなたに伝える方法を与えるべきだ。

- Mitch Gordon, Go Overseas

11. フィードバック

ユーザーを中心としたデザインとは、ユーザーのニーズにこだわること、フィードバックがデザインプロセスの全てのステップを推進しているのを確かめることである。適切なフィードバックのためにできる限り早い段階で顧客の目にワイヤーフレームとモックアップを触れさせることが、一番のプライオリティだ。仮定を基にした努力は最小限にしたい。

醜く未完成のコンセプトを見せることを恐れないこと;あなたは、できる限りすぐに、そしてできる限り頻繁に、ユーザーをデザインプロセスに取り入れたい。何であれ、デザイナーが実際のユーザーに寄り添っているようにすること。耳を傾け、たくさんのメモを取り、探求好きになること。このフィードバックのROIは莫大だ。

- Mike Cuesta, CareCloud

12. 顧客を理解すること

顧客と本当に話をする。あなたの製品、アイディア、サービスを売り込もうとしないこと。ニーズがある場合は顧客の意見を聞き、それがどのように満たされるのかを理解することだ。スタートアップは“私が作ったこのカッコいいものを見てあなたはどう思う?”から始まることが多い。そのアプローチの中では、データはすぐに汚される。

そうではなく、スタートアップは、まずはターゲット客を理解して、余白にフィットする製品とサービスを築くことを目指さなければならない。

- Eric Holtzclaw, Laddering Works

13. 異なるモニターでテストすること

UX担当者にとっては、多くのチームメンバーが使っている27インチのThunderboltディプレイと同類の大きなモニターを使って作業するのが一般的だ。しかし、そのような“シネマ”ディスプレイを持たないノートパソコンやタブレットやPCでユーザーが体験するものは、全く異なる。私たちは、自分たちのソフトウェアやあらゆる新機能を世界に送り出す前に、それらが複数のスクリーンでテストされたことを確認しなければならない。

- Jim Belosic, Pancakes Laboratories/ShortStack

Young Entrepreneur Council (YEC)は、世界で最も有望な若い起業家から成る招待制の組織だ。最近YECは、Citiと共同で、無料のバーチャル・メンターシップ・プログラム#StartupLabをローンチし、ライブビデオチャットや専門家のコンテンツライブラリやEメールレッスンを介して、何百万人もの起業家が事業をスタートして成長させるのを手助けしている。

Image credit: Thinkstock


この記事は、The Next Webに掲載された「13 UX design practices startups shouldn’t overlook」を翻訳した内容です。

一人一人個別の意見ではありましたが、全体を通して読むとどれもUXを高める共通のアドバイスとして納得できるものだったと思います。成長しなければ存在自体が危うくなりかねないスタートアップだけにユーザーをUXの不十分さから取り逃がすことはできるだけ避けたい状況なわけですが、もちろんスタートアップ以外の企業にも十分役立つ内容でもありました。– SEO Japan [G+]

コンテンツマーケティングの天才がこっそり教える30の秘訣

「コンテンツマーケティングの天才」、中々恐れ多くていえる言葉じゃないですが、それがカリスマウェブマーケッター(これもそうか)のニール・パテルともなれば読んでみたくなるというもの。数々のウェブサイトとオンラインビジネスをコンテンツマーケティングを駆使して成功に導いてきた彼が語る、コンテンツマーケティングを成功させるための30のアドバイスを一気に紹介。 — SEO Japan

time to share

誰しも一度は経験したことがあるはずだ…

完璧なコンテンツを作成し、「投稿」ボタンを押す。そして、トラフィックが寄せられるのをじっと待つ。この行為の唯一の問題点は、トラフィックが「寄せられる」ことはない点である。

ご存知のように、読んでもらう、シェアしてもらう、そして、話題に上げてもらう取り組みは、コンテンツマーケティングにおける最大の難所である。この行為は、大半のブログが失敗する主な理由の一つでもある。

つまり、コンテンツマーケティングの「マーケティング」の部分に苦戦を強いられるのだ。しかし、このパターンを抜け出すことは不可能ではない。

それでは、コンテンツを読んでもらい、シェアしてもらい、そして、話題に上げてもらう30通りの方法を伝授しよう:

コンテンツを読んでもらう

雑誌を読んでいる状況を想像してもらいたい。記事を読むかどうか、どのように決断しているだろうか?

写真、タイトル、記事の長さ、あるいは、著者で判断しているのだろうか?読者を記事に引き込むのは、タイトルである。どれだけ記事の内容が素晴らしくても、タイトルがひどいと、誰にも読んでもらえない。

それでは、読者を引き寄せタイトルを作る方法を10点紹介する:

  1. メリットは何? - 知らない知識を学ぶことが出来る記事を読みたいと思うはずである。そのため、タイトルを使って、記事で何を学ぶことが出来るのか伝えるべきだ。
  2. 分かりきったことを繰り返す – 「How To」や「まとめ」の記事は人気が高い。使い古された感があっても、堂々と利用しよう。
  3. スタッツは意見よりも正確 – 要点を裏付けるデータを持っているなら、タイトル内で活用するべきだ。
  4. 検索エンジンよりも人を優先する – タイトルが退屈になり、味気のないものになってしまうなら、検索エンジンを意識して、タイトルにキーワードを加える行為は、妥当とは言えない。検索エンジンよりも、人を優先して、タイトルを作ってもらいたい。
  5. 緊迫感を作り出す – 行動を起こす期間を限定することで、読んでもらえる可能性は高くなる。
  6. だらしなさを活用する – ダラダラすることを望む人は多いため、この特徴をタイトルで活用する。例えば、「だらしない人のための…」でタイトルを始める手がある。
  7. 感情に訴えかける – 私達は人間であり、タイトル内で感情を刺激すると、読者の注目を集めることが出来る。
  8. 過ちを活用する – 誰でも過ちをおかす。そのため、自分、または、他人の過ちから得られる教訓をタイトルで示すと、大勢のオーディエンスを勝ち取ることが出来る可能性がある。何を隠そう、私のサイト、Quick Sproutで最も人気が高い記事は、「私をほぼ破産に追い込んだ事業での手痛いミス」(日本語)である。
  9. 好奇心を掻き立てる – 人間はもともと好奇心旺盛な生き物であり、タイトルを質問形式にすると、クリックし、中身を読んでもらえるようになる。
  10. 二重攻撃 – 上の要素を幾つか選び、一つのタイトルで組み合わせて利用すると、二重の効果が生まれる。例えば、「How-To: 3つの簡単なステップでSEOのトラフィックを増やす」等が考えられる。

今回紹介したヒントを基に、コンテンツを読みたくなるようなタイトルを作ってもらえると嬉しい。それでも、なかなか良いタイトルが思い浮かばないなら、タイトルの公式のテンプレート(日本語)を参考にするか、あるいは、このツールを利用すると良いだろう。

コンテンツを読んでもらえる方法は説明したので、これから、シェアしてもらう方法を伝えていく。

コンテンツをシェアしてもらう方法

ツイッターやフェイスブック等のソーシャルサイトを好きでも、あるいは、嫌いでも、利用する以外に選択肢はない。ソーシャルメディアは、大勢のウェブユーザーがアクセスする目的地であり、このサイトの活用を怠ると、月に数千人のビジターを見逃してしまう。

それでは、ソーシャルウェブでコンテンツをシェアしてもらう10通りの方法を伝授していこう:

  1. サイト上に掲載するアイコンの数を少な目にする – 最も楽な方法は、ソーシャルボタンを記事の中に掲載する方式だ。Sharebar等のプラグインを使って、この取り組みを容易に実施することが出来るが、読者にあまりにも多くの選択肢を与えてしまうと、どのボタンもクリックしてもらえなくなる。そこで、2つ、もしくは、3つに選択肢の数を抑えるべきである。
  2. ネットワークにはそれぞれ特徴がある – すべてのソーシャルサイトでコンテンツを宣伝して欲しいと頼む行為は、避けるべきだ。読者が実際に利用していることが分かっているサイトを選ぶ必要がある。大方、ツイッターとフェイスブックが挙げられる。
  3. ソーシャルメディアのアカウントをパワーアップする – ソーシャルメディアのトラフィックを大量に得ているブログは、通常、強力なソーシャルメディアのアカウントを用意している。ツイッターのアカウントをビルドアップする取り組みに力を入れ、また、より多くのファンを獲得するため、フェイスブック広告の利用を検討してもらいたい。
  4. コンテンツブロッカーを活用する – コンテンツを読む前にシェアを強制する手法の利用を検討したことはあるだろうか?この記事で、コンテンツブロッカー戦略の効果を説明しているので、参考にしてもらいたい。また、WP Lead Magnetを介して、同じ取り組みを実施することが出来る。
  5. リツイートを要請する – ツイートの中に、「リツイートして下さい」と言う文を盛り込むと、リツイートしてもらえる確率は4倍高くなる。大したことはないように思えるが、効果は絶大である。
  6. ネットワークを作るTiberr等のサービスを使って、ソーシャルメディアで大勢の人達にコンテンツシェアしてもらうことが出来る。
  7. 読者に助けを求める – ブログの記事の最後で、好きなソーシャルネットワークで記事をシェアして欲しいと伝える。ただし、頼む頻度が多過ぎると効果が薄くなるので注意してもらいたい。私のサイトの場合、この戦略をブログの記事の結びで使うと、平均で、38%ソーシャルシェアが増加する。
  8. コンテストを実施するContest Domination等のシンプルなソフトウェアを用いて、コンテストを開催し、広告に資金を投じることなく、フェイスブックのファンの人数をすぐに増やすことが出来る。
  9. 忘れずに参加する – 見返りを与えることなく、成果を得ることな出来ない。ソーシャルウェブで成功を収めるためには、まずは参加し、その後、サイトを宣伝する必要がある。自分の製品やサービスとは関係のないツイートやフェイスブックのアップデートを定期的に投稿するべきである。
  10. eメールアドレスを集める – ブログを訪問してもらう度に、eメールアドレスを教えてもらう代わりに、無料でeブックを提供する提案を行ってみよう。その後、新しいコンテンツを投稿する際に、集めたeメールアドレスのリストにメールを送信していく。この戦略はとても効果が高く、Quick Sproutの10月のトラフィックの21%は、eメール経由であった。また、eメールの購読者は、非購読者と比べると、ソーシャルウェブでコンテンツをシェアしてくれる確率が3.9倍高い

これで、コンテンツをシェアしてもらう方法を説明したので、続いて、コンテンツをバイラル化する秘訣を伝授する。

パーティーでコンテンツを話題に上げてもらう方法

パーティーで自分のコンテンツに関する会話が交わされているなら、バイラル化を成功させたことになる。簡単なことではないが、不可能ではない。

何がバイラル化現象を起こすのだろうか?マーケティング戦略がバイラル化をもたらすのではない。実際のコンテンツがバイラル化の源である。並外れて素晴らしいコンテンツを作ることで、話題に上げてもらえる確率は高くなる。

それでは、以下に、ずば抜けた優れた作品を作る10通りの方法を挙げていく:

  1. 量より質 – 長く、詳細な記事、例えば、4万ワードで構成されるガイドは、短いブログの記事よりも多くのトラフィックをもたらすことを私は身をもって学んだ。Quick Sproutの上級者向けのシリーズ記事は、30万回以上訪問を受けている。
  2. インフォグラフィックもバイラル化する傾向が見られる – 複雑なデータを、視覚的なイメージを通じて、分かりやすく説明することが出来れば、コンテンツは取り上げてもらえる。今週、別のブログ、KISSmetricsでは、この取り組みのおかげで250万回の訪問を獲得した。
  3. ストーリーテリングは効果が高い – 前回参加したパーティーのことを思い出してもらいたい。誰かが何らかのストーリーを伝えていたはずである。ブログの記事を小話に変えることが出来れば、話題に取り上げてもらえる確率は高くなる。
  4. 眠らせない – 学校で小論文を提出しなければならなかった時代のことを思い出してもらいたい。小論文の作成は面白くないため、覚えているのではないだろうか…しかし、その内容は忘れているはずだ。なぜなら、読んでいると眠くなるほど、小論文の内容が退屈だからだ。会話を交わすように、ブログの記事を作成するべきである。「私」と「あなた」を記事の中で用いると良い。会話のような雰囲気を醸し出す効果があるためだ。
  5. 賛否両論を呼ぶ – 賛否両論を呼ぶトピックは、山火事のような勢いで広まっていく。私の友達は、男性が女性よりも優れている理由をブログで取り上げていた。友達は、冗談のつもりでこの記事を投稿していた。男性が女性よりも実際に優れていると思っていたわけではなかったが、このトピックは、話題になり、トーク番組で特集されていた。この番組のおかげで大量のトラフィックがサイトに殺到し、サーバーはダウンした。
  6. オリジナリティを出す – 簡単そうに思えるが、実は最も難しい取り組みの一つに数えられる。今まで一度も取り上げられたことがないトピックで、独自のコンテンツを作成するのは、難易度が非常に高い。しかし、斬新な名作を生み出すことが出来れば、バイラル化する確率は高くなる。
  7. トレンドに乗る – トレンドになっているトピックを取り上げることで、楽に大勢のビジターをサイトに導くことが出来る。グーグルトレンドをチェックしていれば、ホットなトピックを見つけることが出来るはずだ。トレンドになってから30分以内に記事を書くことが出来れば、多くのトラフィックがサイトにもたらされるだろう。
  8. 笑いの力は絶大 – ユーチューブの人気の高い動画は、笑いを誘う動画ばかりである。文句なしに面白く、だからこそ、シェアしてもらえるのだ。しかし、バイラル化を導くために、わざわざブログとは関係のないコメディー動画を作成する必要はない。代わりに、The Oatmealと同じようなコンセプトを用いると良いだろう。 The Oatmealは、同サイトの読者の関心を引くトピックに関するコミックやアニメを作成している。
  9. 心を揺さぶる感情を利用する – ネガティブなコンテンツよりも、ポジティブなコンテンツの方が、多くのビジターを獲得する傾向がある。また、怒り、不安、恐怖、喜び、そして、熱意等の感情を活用するコンテンツは、「心を揺さぶる」感情を呼び起こさないコンテンツよりも、バイラル化する可能性が高い。
  10. タイミングは重要 – 都合の悪い時間、または、日に「投稿」ボタンをクリックすると、コンテンツを読んでもらえない。この表を参考にすれば、最適な日、そして、時刻にコンテンツを投稿し、より多くのトラフィックを獲得する確率を高めることが出来る。

コンテンツをパーティーで取り上げてもらうのは容易ではないが、不可能ではない。一生懸命努力し、継続的に調整を行っていれば、ウェブトラフィックを最大限に増やすことは出来る。

結論

上述した手法の多くを採用したとしても、一度に大勢のビジターがサイトに押しかけてくる可能性は低い。しかし、三ヶ月も経過すれば、トラフィックが大幅に伸びている点に気づくはずだ。

コンテンツマーケティングは、短期的な投資ではない。見返りを得られるようになるまで、半年から1年はかかるだろう。時間と労力を注ぐ覚悟が出来ているかどうかが、問われることになる。

コンテンツを読んでもらい、シェアしてもらい、そして、パーティーで取り上げてもらう方法を他にご存知なら、是非、発表してもらいたい。


この記事は、Quick Sproutに掲載された「30 Tips For Creating Content that Gets Read, Shared and Talked About at Parties」を翻訳した内容です。

スミマセン、実は「コンテンツマーケティングの天才」というタイトルはニール・パテルに敬意を表した私が勝手につけ加えました m(_ _)m それに匹敵する内容だったと思いますが、いかがでしょうか? — SEO Japan [G+]

Googleの「ゲスト投稿はペナルティ対象」騒動を一刀両断

日本では余りこれまで有効活用されてこなかったゲストブログ、他のブログやサイトに自分の記事を掲載してもらい、そこからリンクを得る、一種のホワイトハットなリンク構築手法として海外ではかなり活用されてきました。ところが最近、余りにSEO目的で質を伴わない記事や、手法が行き過ぎた例が出始めたため、Google自らゲストブログはペナルティ対象になりうるという宣言を出す始末。ゲストブログ自体を完全否定した発言ではなかったと思いますが、こういう時には少なからず大騒ぎする皆さんが一定数表れるのも日米問わずまた事実ですよね。米国を代表するコンテンツマーケティングブログであり、自身のサイトにも多数のゲスト記事を掲載しているコピーブロガーがそんな騒動に一言。 — SEO Japan

Guest Blogging is Not Dead

最近、グーグルのスパム対策を統括するマット・カッツ氏が、ゲスト投稿に関して、相手選手を罵倒したリチャード・シャーマン(アメフト選手)のように激しく口撃した。

ゲスト投稿の衰退と崩壊」と言うタイトルが与えられた記事の要点をまとめると、次のような内容になる:

ゲスト投稿は、かつて、インターネットユーザーに接触する上で信頼のおける手法であった。しかし、現在は、スパム行為が横行している。そのため、ゲスト投稿を配信するブログは、グーグルのお仕置きの対象になると考えるべきだ。

以下に、実際の記事の一部を抜粋する:

もうダメだ。ゲスト投稿は終わった。スパム化が進み過ぎたからだ。

Copybloggerでは、ゲストの寄稿者が記事を配信している。同じことをサイトで行っている方もいるははずだ。また、ゲストとして記事を1度、2度、あるいは、何度も投稿したこともあるのではないだろうか?私達は、とんでもないヘマをしてしまったのだろうか?一人残らずお仕置きを食らうことになるのだろうか?

そんなことはない。しかし、私の言葉を鵜呑みにしてもらっても困る。

ゲスト投稿は終わっていない

カッツ氏のブログの記事が、ツイッターユーザーの間で広まり始めた頃にツイートを投稿した、CopybloggerのCEOの言葉なら信頼することが出来る:

本物のメディアを作るためにサイトを運営している人にとって、この「ゲスト投稿の危険性」を指摘する現象は、バカバカしいと思えるはずだ。

— ブライアン・クラーク(@brianclark)2014年1月20日

その後、次のように解説している:

@MichelleDLowery @mattcuttsが、数名の寄稿者を抱えるオンラインマガジンに言及しているはずがない。

— ブライアン・クラーク(@brianclark)2014年1月20日

@MichelleDLowery 厳しく品質の基準を設定している雑誌のように対応すれば、全く問題はない: @mattcutts

— ブライアン・クラーク(@brianclark)2014年1月20日

そして、最後に究極の教訓を送っている:

@joehall 確かに君の言う通りだ。しかし、@mattcuttsの発言に応じて、サイトのタイプを変える必要があるのか?たとえ何があろうと、品質を優先するべきだ。

— ブライアン・クラーク(@brianclark)2014年1月20日

何があろうと質を優先するべきだ

万が一、コンテンツが、ゲスト投稿と言う形式を採用していることを理由に、質の高いコンテンツを提供しているサイトにペナルティーを与えるなら、グーグルは検索エンジンとして失格である。一方、仮想のアルゴリズムの変更を追求する戦略を採用しているなら、その時点で、私達もパブリッシャーとして失格である。

品質を求める戦略は無敵だ。

ゲスト投稿は、「終わった」わけでも、滅亡したわけでも、破滅したわけでもない。厳しい基準を設け、オーディエンスを適切にもてなし、目先の利益ではなく、長期的に成功を収めることが出来るように心掛けるべきである。

つまり、スパマーのように振る舞うべきではない。こう言えば、分かってもらえるはずだ。

このシンプルな原則に従っていれば、外部の寄稿者による記事を配信していても問題ない。そして、他のサイトに寄稿していても問題ない。

グーグルが愚かなら、そして、パブリッシャーがスパマーなら、確かに危険な状態に身を置かれていると言えるだろう。しかし、そんなことは、マット・カッツ氏に言われるまでもなく、誰にでも分かるはずである。

アップデート: 誤解を解く

マット・カッツ氏は、次のようにゲスト投稿に関する記事をアップデートしている:

追加: ほとんどの人は私の言いたいことを理解してくれたようだが、もう少し情報を加えたいと思う。私は大切なものを取り上げようとしているのではない。今でも、ゲスト投稿を行う理由は数多くある(見てもらう機会を増やす、ブランディングを行う、接触範囲を拡大する、コミュニティを構築する等)。このような理由は、グーグルが生まれる前から存在し、今後も消えることはない。実に素晴らしい、質の高いゲストブロガーも存在する。検索エンジンに対する最適化を行う(SEO)ためのゲスト投稿に言及している点をハッキリさせるため、少しタイトルをいじった。

また、私は数名のライターを抱えるブログに言及しているわけでもない。Boing Boingのような数名のライターが所属する品質の高いブログは、ウェブが生まれる前から存在し、魅力的であり、素晴らしく、そして、有益である。

私が強調したいのは、品質の低い多くのサイト、あるいは、スパムサイトが、リンク構築の手法として「ゲスト投稿」にしがみついており、このスパム行為は右肩上がりに増え続けている、と言うことだ。そのため、見知らぬ人から連絡があり、ゲスト投稿を提案されたら、まずは疑うべきである(少なくとも注意してもらいたい)。


この記事は、Copybloggerに掲載された「Matt Cutts Declares Guest Blogging “Done” … Are We All Screwed?」を翻訳した内容です。

最後はマット・カッツのフォロー発言まで紹介されていましたが、まさしく読んで納得の記事でした。「バカバカしい」ことは気にせず、優良メディア作りに励むのみ。 — SEO Japan [G+]

知ったかぶりのSEOのアドバイスに気をつけろ

自称SEOの専門家は無数にいますが、皆が皆自分でSEOのテクニックを日々実験しアルゴリズムを体感した上でSEOを語っている人は限られるかもしれません。本やネットで得た知識や、多少のサイト運営経験やクライアント仕事で「百戦錬磨のベテラン」のごとく語れる強心臓の持ち主はともかくとして、日々SEOを自ら実践しているSEOエキスパートでも常にアルゴリズムが進化し続けるGoogleを前に何事も絶対とはいいきれないもどかしさを感じることはあるでしょう。ある程度の経験を積んでこれば世の中に溢れるSEO情報を見た際に自分の感覚である程度物事を判断できるようになるとは思いますが、初心者であれば海外情報派のSEOプロや実戦勝負のアフィリエイター含めて様々な情報が溢れるこの世界、一体何をどこまで信じていいのかわからない、という方も多いでしょう。今回はSEO Bookから世の中に溢れるSEOに関するアドバイスを正しく読み解くための記事を。 — SEO Japan

SEOが生まれて間もない頃は、大勢の専門家が、ブラックボックステストを実行し、検索エンジンが見返りを与えるページを確かめていた。

ブラックボックステストは、IT業界で用いられる専門用語であり、機械やコンピュータプログラムの内部の仕組みに関する知識を必要とするタイプのテストではない。どちらかと言うと、システムが、入力に対してどのように反応するのかを見るためのテストである。

そのため、長年の間、SEOとは、テストを行い、検索エンジンの反応を見る取り組みであった。ランキングが高くなれば、SEOの担当者は、相関関係と因果関係が等しいと推測し、ランキングを上げたと思われる原因の手法を大幅に増やす。当該のトリックが、繰り返し実行することが出来るなら、因果関係に関して、少なくとも、検索エンジンが新しいアルゴリズムのコードを導入し、ブラックボックステストの段階に後戻りさせるまでは、確固たる結論を導き出すことが可能であった。

ただし、すべてのSEOの関係者が、テスト段階に戻ったわけではない。一部のSEO業者は、自分では、ほとんどテストを行わず、その他の業者に依存している。その結果、SEO業界では、「真実」だと思われる事柄に関して、誤解を招きやすい環境が生まれ — 多くの誤った情報が、絶対的な真実と考えられるようになるまで、至る所で繰り返されるようになった。例えば、「有料リンクが、危険をもたらす」と言う指摘がある…確かにダメージを与える可能性はあるが、有料リンクを利用していない方が、より大きなダメージを受ける可能性もある…すべてケースバイケースである。

テストしている手法の状態を正確に把握することは出来ないため、SEOのテストは、確実な結果をもたらすわけではない。つまり、テストしているトリックが、今後も持続するとは限らない。例えば、リンクを増やしたところ、ランキングが上がったものの、テストしている最中に、グーグルが導入していた新しいエンゲージメントのアルゴリズム等、別の要因によって、ランキングが上がった可能性もある。そのことを知らなかっただけだ。

以前は、このテストを実施するのは、遥かに楽だった。アップデートが規則的なスケジュールで行われていたためだ。次回のアップデートが行われるまでは、アルゴリズムは変化しないとある程度推測することが出来るため、因果関係が、今よりも明白であった。サーチエンジンランドを運営するダニー・サリバン氏は、2013年の年明けに、Mozで検索の歴史を分かりやすく説明していた:

歴史を振り返ると、SEOのテストが徐々に難しくなった理由が見えてくる。以前と比べると、見つけ出す必要がある不確定要素の数が遥かに多くなったのだ。また、検索エンジンは、賢くなった。SEO関係者によるブラックボックステストを妨げるには、ターゲットを動かし続ける手法が有効である。 ひっきりなしにコードの変更を行い、黙っていればよい。あるいは、ある領域で行った小さなコードの変更を大々的に発表しつつ、重要な変更を別の場所で実施して、無駄な努力をさせる手もある。

これが今日のSEOを巡る状況だ。

しかし…ここから文句のコーナー :)

バカバカしいにも程がある、と表現せざるを得ないSEOの専門家達がいる。

最近、私はある記事に遭遇した。ただし、記事にリンクを張るつもりはない。なぜなら、リンクを張ると、不安を拡散させる人達に見返りを与えてしまうためだ。また、悪口を言うことは、重要ではない。この記事は、一つのタイプのサイトから、幾つまでならリンクを得ても「安全」なのかを指摘していた。

問題は、反対の証拠を容易に発見することが出来る点である。この記事のケースでは、SERPにざっと目を通すだけで、サイトのタイプ YからX本以上のリンクを獲得しているものの、上位にランクインしているサイトを見つけることが出来る。すると、この指摘は何だったのか?と言う疑問が湧く。上位にランクインしているサイトは、「安全ではない」のだろうか?大勢のSEOの専門家は、善意でアドバイスを提供している。グーグルの公式の推奨事項を繰り返していることも多い。しかし、その結果、反対の証拠が巷に溢れている場合、アドバイスを受けた人達を騙してしまうことになる。

今日のSEO業界を一言で表すなら、「リンクの被害妄想」がピッタリだ。

実際に起きていること

実際に効果のあるリンク構築の取り組みに関しては、絶対的なルールはほとんど存在しない。様々な分野の1位のサイトの被リンクプロフィールを確認すれば、ある一定の法則に気がつくはずだ….

それは、一定の法則が存在しない法則である。

一部のサイトは、明らかに自動キャンペーンからリンクを獲得しているものの、ランキングに影響を与えているようには見えない。その一方で、信頼できるリンクばかりを集めているものの、下位に沈んでいるサイトがある。何が重要なのか?何が重要ではないのか?他にどんな要素がカウントされているのか?質問に答えてもらうことでしか、正確に事態を把握することは出来ない。

グーグルは、週末に幾つかの大きなリンクネットワークを葬ったと言われている。グーグルのスパム対策を統括するマット・カッツ氏は、Anglo Rankの名前を具体的に挙げていた

それでは、リンクネットワークを利用しても効果がないなら、なぜ、グーグルは、リンクネットワークを葬ったことを強調しているのだろうか?それは、リンクネットワークが有効だからだ。何でそんなことが言えるのだろうか?多くの利益が出る分野のSERP、そして、企業が進出していない分野(つまり、メジャーなブランドに独占されていない分野)のSERPをチェックすれば、すぐにアグレッシブなリンクネットワークは見つかるものの、「正当」な被リンクのプロフィールは、なかなか見当たらない。

当然、ブランドのサイトなら、デジタルマーケティングにおいて、もっと理想的なアプローチを取ることが出来るため、アグレッシブなリンクネットワークからは、リンクを向けてもらいたくないはずだ。しかし、このような証拠を目にすると、一部のSEOの関係者が惜しみなく提供しているアドバイスが空っぽに見えてしまう。このようなアドバイスは、憶測に基づいているのだろうか?それとも、グーグルの推奨事項を繰り返しているのだろうか?もしくは、テストの結果を根拠としているのだろうか?リンクネットワークの効果があるか、あるいは、効果はないものの、ランキングには影響を与えないのだろう。さもなければ、このようなサイトが上位にランクインすることはない。

この手のアドバイスは、無料で提供されている。それもそのはずだと私は思う。

リスク管理

要はリスクの問題である。

このタイプのサイトは、最終的にペナルティーを受ける可能性があるのだろうか?その可能性はある。しかし、「使い捨てのドメイン」アプローチを用いるサイトは、リンクを獲得するためなら、どんな手も使う。なぜなら、上位にランクインしないことが、リスクに該当するためだ。ペナルティーを受けることは、ゲームオーバーではなく、仕事を行う上での危険に過ぎない。

ブランドにとってドメインが重要なら、「SEO」の定義によるが、SEOから距離を取った方がいいかもしれない。デジタルマーケティングの大半は、従来の考え方(アルゴリズムを意識して最適化を積極的行って、上位にランクインさせる)においては、SEOに当たらない。デジタルマーケティングの多くの領域は、人に対する最適化をベースとしており、SEOを二次的なメリットと考えている。もちろん、この考え方に問題があるわけではない。実際に、多くのサイトにとって理想的なアプローチであり、事実、私達も推奨している。大半のサイトは、この一連の流れのどこかに帰着する。しかし、どこに流れ着くのであれ、必ず管理するべきマーケティングのリスクが存在する。「パフォーマンスが良くない」をリスクと見なす考えは、軽視されている気がする。

アドバイスに従う前に、実際のSERPで起きていることを確認し、その後、リスクを評価するべきである。SEOの関係者が何らかのルールを提案したら、効果があるように見えるケース、そして、効果がないように見えるケースを探し出すと良いだろう(後者の方が面白い)。直に問い合わせ、そして、テストを行うことで、貴重なSEOの見解が得られるのだ。

SEOには、芸術の要素と科学の要素が存在する。テストすることは出来るが、あくまでも一定の範囲内である。テストを越えた未知の部分には、芸術の要素が対応する。この芸術を巧みに実施する取り組みは、現実と証拠のない事実を見極める上で有効である。

そのためには、経験が必要である。

しかし、事実を確認していれば、何が正しいのか、自ずと見えてくるはずだ :)


この記事は、SEO Bookに掲載された「Beware of SEO Truthiness」を翻訳した内容です。

特にリンク構築においては常にペナルティのリスクもありますし、多少なりとも意図的なリンク施策を行っていく上で、様々な考察がネット上に溢れているだけに、悩ましいところではあります。グレーゾーンの安全圏レベルで取り組んでおくのが無難とは思いますが、そもそもそれがどこまでかを判断するにもそれなりの経験と知識がいりますよね。なんというか、実用的というより考えるきっかけをくれるような記事ではありましたが、自ら経験を積むしかないという結論は私の前段のコメントと一緒になってしまい、楽な道はない、という話でもありました。 — SEO Japan [G+]

エンタープライズSEOの秘訣 – SEO用業務計画のフレームワーク

エンタープライズSEOを成功させるためのフレームワーク作りの取り組みを解説した大手企業のウェブマーケティング/SEO担当者には参考になる記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

信じられないような話だが、企業のウェブサイトを担当する上で、最も厳しい取り組みは、方針の決定ではない。企業のウェブサイトにおいては、通常、改善する点は山ほどあり、作業リストは永遠と続いている — SEOを完璧に実施し、すべて適切な処置が施された「神」サイトであってもだ。

意思決定よりも大変なのは、このタスクを特定し、優先順位をつけ、実施しつつ、開発部門や関係部署の上司を含む全ての関係者から支持を取り付ける取り組みである。

私の知り合いの一流のエンタープライズ(企業)SEOの担当者は、全員、この難問に対処する方法を編み出している。規模が大きく、厄介な問題を分割し、対処可能な範囲で解決していくためのフレームワークをもたらす、システム、プロセス、そして、手法を既に確立している。

経営の世界では、このプロセスは、「業務計画」と呼ばれている。業務計画は、プロセスのフレームワークとして価値が高く、理解するべきであり、あらゆるプロジェクトに応用することが出来る。

SEO向けの業務計画

以下に、ウィキペディアによる業務計画の定義を掲載しておく:

業務計画とは、戦略的な目標と目的を戦術的な目標と目的に結びつけるプロセスを指す。業務計画は、節目、成功の条件を描写し、一定の業務期間において、戦略計画をどのように、あるいは、どのパーツを業務に導入するのか説明する… 業務計画は、年間の運営予算に対する基礎であり、そして、根拠でもある。

数年間を費やし、私も、とても簡単に実行し、大きな成果をもたらす業務計画へのアプローチを見出すことに成功した。このアプローチは、次の3つのシンプルな問いに対する答えに左右される:

  • 今、どこにいるのか?
  • どこに向かいたいのか?
  • どうすれば辿り着くことが出来るのか?

where are we now

それでは、早速、SEOの計画にどのように応用することが出来るのか検証していこう。

今、どこにいるのか?

SEOプロジェクト(あるいはSEO以外のプロジェクト)に着手する際は、まずは、現状を明確に把握しなければならない。SEO版の個人一般教書演説のようなものだ。要するに、現在の状況をしっかりと理解する必要がある。過去と比べてどうなのか、SEOの全ての領域において、どのように成長してきたのか、あるいは、どのようにパフォーマンスを下げてきたのかに至るまで、現在の状況をしっかりと網羅しなければならない。

下の図は、私が考慮する領域、そして、各領域で確認するポイントのサンプルを描いている。それぞれの領域では、もっと多くの要素をチェックしなければならないが、言いたいことは分かってもらえるはずだ。

results chart

(上から)結果 ・トラフィック・コンバージョン

ビジビリティ ・ランキング・ソーシャル

アセット ・コンテンツ・関係/リンク

基礎 ・アーキテクチャの問題・機会

内側から(基礎から)、あるいは、外側から(結果)から着手することが出来る。どちらからでも構わない。

注記:

  1. 現状の計測値として、ビジビリティから手を付ける過ちがよく見受けられる。「2014年はセマンティックマークアップの年になる」(日本語)でも触れたように、目的は、出来るだけ高いランクを獲得することではなく、出来るだけ多くのトラフィック(そして、成果)を獲得することである。
  2. まるで単一の製品を提供しているように、会社全体のウェブサイトのSEOを実施する過ちも回避してもらいたい。少数派の企業を担当しているな話は別だが、恐らく、多数の製品、サービス、そして、オファーを抱えているのではないだろうか。

分割は、強力なツールであり、パフォーマンスをより細かいレベルまで掘り下げて確認し、パフォーマンスにおける違いを特定する上で効果的である。米国の大統領が、経済が2%成長したと宣言したとする。これは朗報だが、詳しく調べてみると、工業生産高は4%増加したものの、消費者支出が0.5%下がっていたことが分かった。この情報は、力を入れるべき場所を教えてくれる。

現状を把握する点においても、同じことがいえる。パフォーマンスのレポートを事業分野ごと、または、事業部ごとに分割するために必要な取り組みを行い、それぞれの領域のパフォーマンスを理解しなければならない。

どこに向かいたいのか?

全てのマーケッターが、トラフィック、そして、コンバージョンを増やすことを目的に掲げている(また、そうするべきである)。様々な方法で、これから向かう目的地を特定することが出来るものの、個人的には、競争の状況を確認し、向かう場所に関して、自分自身を鼓舞する方法を好む。どんな業界に属しているのであれ、必ず、自分よりも優れた会社が一つや二つはあるはずだ。

競合者分析ツールは、検索の世界の自分の現在地を把握する上で大いに役立つ。

しかし、ライバルだと思い込んでいる会社だけでなく、自然の検索結果で実際に叩きのめされている本当の競合者を特定する必要がある。計測したキーワードに対する上位のサイトを集め、それぞれのドメインが持つSERPのシェアを視覚的に示すと、とても分かりやすい。

例えば、小売り大手、Searsの経営陣は、ターゲットやウォルマートが競合者だと考えているかもしれないが、検索においては、販売する各製品ラインによっては、数百社以上のライバルが存在する。

Searsに対する本当の競合者レポートを以下に掲載する(Searsが実際に成功しているキーワードを恣意的に集めてみた):

pie chart 1

画像をクリックすると、拡大する

以下の画像は、appliance(電化製品)に対するレポートだ:

pie chart 2

画像をクリックすると、拡大する

違いに気づいただろうか?また、「通常」の競合者に該当する競合者は含まれていただろうか?

各ランキングに重みづけを行う、または、さらに質的な計測を加えることで、より詳しいデータを得られるものの、この点は、別の機会で説明することにする。

どこに向かいたいのか?を決めるためには、競合者の情報を集め、分析し、自分の情報に対して、分割して、SEOの各取り組み(基礎、アセット、そして、ビジビリティ)のギャップを特定する必要がある。こうすることで、それぞれの領域の機会を見つけることが出来るようになる。

明らかなギャップに関しては、競合者が最適化を行っているものの、自分の会社は行っていない領域 — 自分の会社は持っていないコンテンツを競合者は持っている、もしくは、自分が持っていない関係を競合者は持っている — を調べれば特定することが可能だ。さらに、セマンティックマークアップ、内部リンク等、競合者のオンサイトの取り組みを調査する手もある。自力でこのタイプのデータを獲得するつもりなら、時間がかかることを前もって知っておいてもらいたい。しかし、その価値は十分にある。

どうすれば辿り着くことが出来るのか?

プロセスのほぼ最後のステップに当たるのが、現在地と目的地の間のギャップを埋める方法を特定する取り組みである — つまりSEOロードマップの策定だ。そのために必要なタスクを挙げていく:

  • 優先する、ハイレベルのプロジェクトのリストを作る。
  • プロジェクトを小規模なサブタスクに振り分ける。
  • 優先順位と影響を各タスクに割り当てる。
  • インパクトを予測する。

大量のキーワード、そして、コンテンツを持つ企業のサイトを運営している場合、予測は、難しいかもしれない。

単純に、分かっているキーワードを全て取り上げ、CTRの曲線に基づいて、すべて1位(あるいは3位以内)を獲得したら、トラフィックはどれだけ増えるのかを予測するミスがよく見受けられる。季節による影響、ターゲットのキーワードの個別のランキング、そして、競争の激しさのレベルを考慮していないため、これは、恐らく、予測の方法として最悪の部類に入るだろう。

時間を割いて検索量の傾向を調査し、初日から12ヶ月後までのランキングの改善計画を策定してもらいたい。続いて、集めたキーワードのデータに応じて、推測を行う。こうすることで、サイトの残りの部分に対して、推測を行う確固たる基盤が出来上がり、社内で分かち合えば、適当に予測する場合と比べて、遥かに大きな自信を得ることが出来るようになる。

結論

今回紹介した業務計画のフレームワークは、ロードマップを作る際の大事な要素に焦点を絞っているものの、– 実際の業務計画のインパクトを計測、監視、そして、反映する能力の重要性を決して忘れないでもらいたい

このフレームワークは、SEOを管理する方法に対して、今までとは違う見解を得る上で役に立つはずだ。

取り組みへの予算やサポートを要請する前に、業務計画を策定することで、詳細で周到な計画を裏付ける効果が見込めるため、必要な支持を得ることが出来るようになるだろう。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Secrets Of Successful Enterprise SEO Part 1: Operational Planning For SEO」を翻訳した内容です。

以前に比べればSEOに対して協力的な人は増えているのではと思いますが、そうはいっても企業規模が大きくなればなる程、組織の構造が複雑であればある程、皆の支持を取り付けることはまだまだ至難の業とは思います。この記事が少しでも悩めるSEO担当者の救いとなることを願っています・・・。 — SEO Japan [G+]

20の超有名ブログから学んだ11点のコンテンツマーケティング術

天才ウェブマーケッター、ニール・パテルに王道ながらも究極のコンテンツマーケティングを学ぶ記事。アドバイスはどれもリアルな経験に裏打ちされた具体的で説得力ある内容です。 — SEO Japan

content lessons

マーケティングのキャリアを始めた頃、(テクノラティのデータによると)トップ100に入っている20サイトのブログを私は担当させてもらった。私の仕事は、ブログのトラフィックを増やすことであり…大きな成果を残すことに成功した

例えば、テッククランチのトラフィックを30%増やしゴーカーメディアの月間ユニークビジターの人数を500万人増やすことに成功した。

偉業だと思うかもしれないが、実は私は大したことをしたわけではない。オンページの要素を幾つか調整し、ソーシャルメディアを活用し、クロスリンクを使って、クライアントの検索エンジン経由のトラフィックを増やしただけだ。

本当の偉業は、一部のブログの取るに足らない月間ページビューを、1億以上に増やしたことだ。数年間に渡り、私はこのようなサイトの戦略を見て、調べて、そして、学ぶことが出来た。

その結果、得た教訓をこれから紹介していく:

タイミングがすべて

成功を収めたブログは、例外なく、最新のニュースを報じることで、人気を集めていた…ただし、ニュースなら何でもいいわけではなく、メジャーな報道機関が報じるようなニュースでなければならない。当該のブログは、メジャーなニュースを求めていた。なぜなら、メジャーなニュースを検索する人は多く、トラフィックを得るポテンシャルが高いためだ。

人気を集めたサイトは、グーグルトレンド等のサイトをモニタリングして、メジャーなニュースを見つけていた。グーグルトレンドは、人気の高いトピックを全てリストアップしており、トラフィックを得やすい環境にある。.

この戦略を過去に活用していたサイトの一つが、Mahaloだ。Mahaloは、グーグルトレンドのトピックを記事で取り上げることで、サイトを立ち上げた際に、トラフィックを増やしていった。

mahalo alexa

Mahaloは、最近、この戦略を利用していない。そのため、上の表を見れば分かるように、トラフィックが落ちている。しかし、ご覧の通り、以前はとても効果は高かった。

質よりも量を重視

個人的には、大量のコンテンツを作成するよりも、質の高いコンテンツを作成する方針を好む。しかし、前者の戦略は、月に500-1000万のユニークビジターを求めているサイトには向かない。

私が担当した20のサイトは、全て、量を優先し、その次に質を考慮していた。ガラクタのようなコンテンツがブログに投稿されないように注意を払っていたものの、例えば1日に4本の記事を作成する等、量に関するノルマを設けていた。

この20サイトのブログの分析データにアクセスすると、1日に投稿する記事の本数と獲得するトラフィックの間には、明らかな相関関係が見られた。より多くのコンテンツを投稿するサイトは、より人気が高い傾向が見られた。

トラフィックの源となったのは、ソーシャルメディアではなく、グーグルであった。1日に4本以上のコンテンツを投稿するサイトにおいては、トラフィック全体の55%が検索エンジンを経由していた。

growth graph

上の表には、2本の線が引かれている。1本目の線は、毎週コンテンツを投稿していくと、コアのユーザーによる全体的なトラフィックが、8%のペースで増加している点を示している。

2本目の線は、トラフィックを急激に増加させた人気の高いコンテンツを表す。このブログは頻繁にコンテンツを投稿しているため、トラフィックの急激な増加をもたらす確率を高め、その結果、成長率が8%から10%に伸びたのであった。

影響力がブログの人気を左右する

人気の高いブログを運営するオーナーの多くは、ネットワーク作りを真剣に行っている。ブログの存在が、ネットワーク作りに貢献したことは事実だが、ブログの人気が高まる前に、既にコネクションを多く持っていた。

このコネクションが、最新のニュースを報じ、さらに、ソーシャルメディアのトラフィックを獲得する上で、良い影響を与えていた。友達にツイートを投稿してもらったり、フェイスブックでコンテンツをシェアしてもらったりすることで、ブロガー達は、コネクションを活用して、出来るだけ多くのトラフィックを獲得する取り組みを行っていた。

人気の高いブログを作りたいなら、ネットワーク作りに取り組むべきである。影響力の強い知り合いが増えれば、それだけ得られるトラフィックは多くなる。

影響力のあるライターを雇う

私が関わったブログには、一人で運営しているブログは一つもなかった。1人のライターでは、ここまで人気を集めることは、単純に不可能である。1日に10本、もしくは、4本であっても、質の高い記事を作成することは出来ない。

そのため、より多くのコンテンツを投稿するため、ライターを雇わなければならない。ライターを採用する際は、ライティングの能力を評価するだけでなく、影響力にも注目してもらいたい。

ブログの人気が高ければ高いほど、より有名なライターを雇う傾向が見られる。私が初めて運営したブログ(Pronet Advertising)では、MG シーグラー氏を雇った。ならぜなら、同氏はディグのユーザーとして一流であり、トラフィックの増加に貢献してくれると考えたためだ。

テッククランチも、その後、MG シーグラー氏を雇った。同氏のソーシャルメディアでの影響力はとても高く、トラフィックの面でプラスに働くためだ。そのため、シーグラー氏は、テクノロジー分野のライターとして、ウェブで絶大な人気を誇っている。

直感ではなくデータに従う

偶然、または、運が良いために、ブログの人気が高まるケースは稀である。大方、ポピュラーなブログは、データを使って、トラフィックを増やす方法を編み出している。

賑わっているブログが注目する主なスタッツの一つが、オーサー(作者)のスタッツである。それぞれのオーサーのトラフィックの平均、コメントの本数、そして、シェア数/本を分析している。

オーサーのレベルで調べることで、多くのトラフィックをもたらすライターを特定しやすくなる。その後、平均値を用いて、記事1本あたりのトラフィックが多いライターを探し出す。ライターによって投稿の頻度は異なり、また、1本当たりのトラフィックが多いライターには、頻度を増やしてもらいたいため、このデータはとても重要である。

さらに、雇用するべきライターを特定する上でも役に立つ。トラフィックをもたらさないライターに報酬を支払う事態だけでは避けたいはずである。

タイトルが一番大事

一部のエディターは、記事全体の編集にかける時間と同じぐらいの時間をヘッドラインの作成に費やしている。タイトルの質が低いと、コンテンツを読んでもらえなくなる。だからこそ、エディターは記事のタイトルに細心の注意を払っているのだ。

大勢の読者にコンテンツを見てもらいたいなら、他人のコンテンツを直し、ユーザーと検索エンジンの双方にとって魅力的なタイトルを作ることが出来る、優秀なエディターを採用したいところだ。

これは簡単な作業ではなく、また、訓練を受けて身につくようなスキルでもない。そこで、創造力に溢れる編集者を探す必要がある。創造力に磨きをかける取り組みを訓練するのは非常に難しいため、既にやるべきことを分かっている人材を採用してもらいたい。

雑誌の世界では、一般的に、大勢の優秀なエディターが活躍している。

自分でコンテンツを作らなくても、見返りを得られる

ブログが、軌道に乗ると、他の人のコンテンツを使って、成長を維持することが可能になる。Entrepreneur Magazineは、トラフィックを増やすためにこの戦略を用いている — このサイトは、現在、KISSmetricsのブログのコンテンツを配信している

Quick Sprout(私が運営するブログ)の記事を何本か再投稿したいとBusiness Insiderに頼まれた際、私はこのメリットの存在に初めて気がついた。Business Insiderは、リンクを張ると約束していたので、私はこの要請を快諾した。

Quick Sproutの記事が何本か投稿されると、Quick Sproutよりも多くのトラフィックを、Business Insiderが獲得していることに私は気づいた。この記事を確認してほしい。Quick Sproutのページビューは、6315回だったが、Business Insiderのページビューは21,211回に達していた。

また、Business Insiderは、Quick Sproutの記事を採用した際、記事を複数のページに分けていた。そこまで効果が高いとは私は思わないが、ビジター1人当たりのページビューを増やす効果はあり、その結果、広告収益の増加に貢献していたようだ。

火に油を注ぐ

ブログを立ち上げたばかりの頃は、一番辛い時期である。そのため、AOL等の会社は、ブログを作る代わりに、買収している。ブログを始めたばかりの段階では、どこからトラフィックを獲得しなけれならない。さもなければ、人気者になることは出来ない。

Mashable等、私が関わったブログの幾つかは、他のブログにコメントを投稿することで、成長を活性化していた。連絡先を活用して、ブログをさらに成長させたブログもある。例えば、Guy Kawasakiは、ブログを立ち上げた際に、eメールリストに掲載されているアドレスに向けて、eメール攻勢をかけていた。

現在のマーケットでは、ゼロからブログを作り上げるのは難しい。そこで、フェイスブックで広告を出すことで、知名度を上げる確率を高める手が考えられる。有料のフェイスブック広告から、ランディングページに送り込み、無料でeブックを提供する代わりに、eメールアドレスを教えてもらおう。

その後、ブログの記事を投稿する度に、リストに掲載されているアドレスにeメールを送信し、読んでもらうのだ。

買収してトラフィックを増やす

トラフィックをある程度獲得し、グーグルで高いオーソリティを確立したら、他のブログを買って、成長を活性化することも出来る。GigaOMは、数年前にThe Apple Blogを買って、アップル関連のトラフィックを大幅に増やすことに成功した。

GigaOMは、自分達で作ったブログと買ったブログを1つのドメイン名、gigaom.comに集め、グーグルにオーソリティとして認めてもらい、最終的に、全体的なトラフィックを増やしていた。

買収と言っても、高額な買い物になるとは限らない。5万 – 10万人のビジターを持つブログなら、5桁、または、それ以下の金額で買うことが出来る。このようなブログの大半は、1銭も収益を上げていないため、10,000ドル(約100万円)を提示すると、興味を持ってもらえる。

Gym Junkiesを私が30,000ドルで購入した際、このブログは17万の月間ユニークビジターを抱えていた。このサイトが、毎年30,000ドルの収益を上げていたことを考慮すると、悪くはない取引だと言えるだろう…つまり、1年間で得られる収益と同額の金額で、私はこのブログを買ったのだ。

品質はトラフィックを保証するものではないが、ロイヤリティを築く効果はある

素晴らしいコンテンツを作ったとしても、必ずトラフィックを増やすことが出来るわけではない。大量の質の低いコンテンツを作った方が、トラフィックが増える可能性は高い。

しかし、長い目で見ると、安っぽいコンテンツは、読者をがっかりさせてしまい、その結果、長期的なトラフィックにマイナスの影響をもたらす。 確かに、差し当たり、急激にトラフィックは増えるかもしれない。しかし、ユーザーが直帰する光景を検索エンジンが継続して目にするようになると、誰もコンテンツをツイートしてもらえなくなると、あるいは、誰もリンクを張ってもらえなくなると、トラフィックは、急激に落ちる。

直接的なトラフィックだけでなく、検索エンジンの視点で、戦略を考える必要がある。グーグルは、インデックスしたページの数、リンクを張っているサイトの数、さらには、ソーシャルシェアの数にも注目している。このようなスタッツが良ければ、グーグルは見返りとして、上位にランク付けする。 一方、成績が良くない場合は、ランキングを落とされてしまう。

人気のあるブログのように、長期的なブログの戦略を策定したいなら、質の高いコンテンツの作成に力を入れる必要がある。品質は、継続的にソーシャルサイトでコンテンツをシェアしてくれる、忠誠心の高い読者をサイトに導く。そして、このタイプの読者は、口コミ宣伝率を高くしてくれる。その結果、直接的なトラフィック、そして、リファラーのトラフィックは共にアップする。

積極性はユーザーを怒らせる可能性があるものの、成長を妨げることはない

成長戦略において、積極的にアプローチした場合、コンテンツの質が高ければ、読者は許してくれる。Quick Sproutで私は実際にアグレッシブな戦略を実施したことがあるが、継続的に成長を実現している。複数のポップアップから、コンテンツブロッカーに至るまで、ありとあらゆる手法を私は試した。積極的な手法を用いると、必ず数名の読者が腹を立てるものの、トラフィックは継続的に右肩上がりに増えていった。

Upworthyは、積極的な戦略を採用したブログのお手本的な存在である。このブログは、ポップアップを用いて、フェイスブックで友達になる、もしくは、いいね!をクリックする行為を促しているものの、並外れた人気を持っている。

upworthy popup

アグレッシブになれ、と言っているわけではないが、データを見る限り、直帰率を高くすることも、全体的なトラフィックの減少をもたらすこともない。この記事によると、Upworthyは、ウェブ史上、最速のペースで成長しており、非常にアグレッシブな姿勢を貫いている。

Mixergyにも注目してもらいたい: このブログは、eメールアドレスを提供しなければ、コンテンツを読むことが出来ない仕組みを採用している。

結論

既に人気の高いブログを最適化して、さらに人気を高める取り組みは、簡単だ — 実際に私はトップ 100に入る20サイトのブログでこの取り組みを行い、たった、数ヶ月間で、さらに成長させることに成功した

一方、ゼロからブログを始めて、大勢のビジターを獲得するまで成長させるのは、非常に難しい。 しかし、今回紹介した人気のあるブログが利用している戦略に従えば、すぐにトラフィックは増えていくはずだ。

その他にも、大手のブログから学べる戦略はあるだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「11 Content Marketing Lessons Learned from 20 of the Top 100 Blogs」を翻訳した内容です。

どのアドバイスも一見当たり前にも聞こえますが、自分のブログできちんと考えた上で戦略的に実施できているかとなると、意外とそうでも無いことが大半だったりしないでしょうか?米国の超人気ブログでさえ、彼が書いたアドバイスをコンサルティングしたことで、トラフィックが飛躍的に上がっているわけですしね。もちろん最終的にはコンテンツの質ありきではあるのでしょうが、その質を最大限活かすためのコンテンツマーケティング術がさらなる違いを産み出すのかも。 — SEO Japan [G+]

ブログの月間訪問数を短期間で10万件に増やす具体的方法

ニッチながら様々なオンラインビジネスを成功させているニール・パテル、その原動力が彼が運営する複数の人気ウェブマーケティング系ブログ。今回はそんなカリスママーケッターが語るブログのアクセス増加方について。よくある同種の記事とは違い、具体的かつ示唆に富んだアドバイスは本物を感じさせます。 — SEO Japan

私はトップ 100に入るブログのうち20のブログでマーケティングを実行(日本語)した実績を持つ。また、自分のビジネスのために作った3つのブログは、最低でも月に10万回の訪問を獲得している。

このブログ、Quick Sproutに関しては、月間訪問数が10万に達するまで4年と9ヶ月を要した:

quicksprout blog traffic

KISSmetricsでは、10万に達するまでに、1年と10ヶ月間かかった:

kissmetrics blog traffic

そして、Crazy Eggでは、月間訪問数が10万回に届くまで、1年と6ヶ月間を要した:

crazyegg blog traffic

上のグラフを見れば分かるように、10万人に到達するまでにかかった時間は、短縮されている。4年と9ヶ月間から、最終的に1年と6ヶ月間で、この偉業を達成することが可能になった。

この功績に関しては、運はまったく関係ない。実は私は公式を見出しており、この公式は毎回結果を出す。例えば、今日この公式を再び活用したら、1年間以内に同じような結果を出すことが出来るはずだ。

今回は、10万回/月の訪問をブログで達成するために、私が利用している公式を伝授する:

多ければ多いほど良い

Quick Sproutに関しては、1週間に1本ではなく、1週間に2本記事を投稿すると、若干トラフィックの量が増えることに気づいた。 KISSmetricsでは、1週間に5本記事を投稿するまで、トラフィックが大きく増加することはなかった。しかし、KISSmetricsに関しては、週に2本から、一気に週に5本に増やしていた。

そのため、KISSmetricsは、Quick Sproutよりも遥かに成長するペースが速くなった。さらに、最近では、5本/週ではなく、6本投稿するテストを行っている。

1週間に5本の記事を投稿した際は、月間の訪問数は42万2885回であった。

kissmetrics september blog traffic

1週間に6本の記事を投稿してみたところ、トラフィックは、50万1573回にアップした。.

kissmetrics october blog traffic

毎週投稿する記事の本数を1本増やすことで、ブログのトラフィックを18.6%増加させることに成功した。ちなみに、一流の20サイトのブログ(すべてトップ 100入りを果たす)のマーケティングを担当した際、毎日3本の記事を投稿すると(21本/週)、容易に100万回/週を達成することが判明している。

頻繁に投稿する際は、コンテンツの品質を保つことが重要である。 質の低いブログの記事を大量に投稿したところで、トラフィックに大きな変化は起きない。

インフォグラフィック

インフォグラフィックを利用すると、容易にトラフィックを増やすことが出来る。Mashable等のブログで、この手法は抜群の効果を発揮していた。また、KISSmetricsでも急激なトラフィックの増加をもたらしていた。

47点のインフォグラフィックから、2年間で、2,512,596回の訪問、そして、3741サイトからの41,142本の被リンクを獲得した。

2010年8月のトラフィックを報告するページのスクリーンショットに目を通してもらいたい:

kissmetrics august blog traffic

次に2010年9月のトラフィックを確認してもらいたい:

kissmetrics september blog traffic

インフォグラフィックのおかげで、訪問数が5万6,380から、14万6,197に増えていた。この戦略は、とても効果が高かったため、毎週インフォグラフィックを作って、トラフィックの底上げを行った。現在、インフォグラフィックを配信していなくても、過去の作品から、月に5万回の訪問が寄せられる。

この戦略を真似したいなら、このブログの記事にある手順に従うと良い。人気の高いインフォグラフィックを作成する上で必要な知識を全て得ることが出来るはずだ。

人と検索エンジンを考慮してタイトルを作る

私の3つのブログは、検索エンジンから多くのトラフィックを獲得している。理由が知りたい方も多いのではないだろうか?勝因は、人と検索エンジンの双方にとって、魅力的なタイトルを作ったことだ。

crazyegg search blog traffic

まずは、Crazy Eggブログを見てもらいたい。先月、検索エンジンから12万7,373回の訪問を獲得した。これは、グーグルと人のためにタイトルを作った結果である。

この戦略では、短期においては、あまり大きなトラフィックを得られるわけではないものの、半年以内に、検索エンジンのトラフィックが増えていくようになる。この時点から、四半期ごとに継続してトラフィックが増加する。

トレンドになっているトピックを取り上げる

最も多くのトラフィックが寄せられるのは、当該の分野のメジャーな出来事を取り上げた日であった。

例えば、Quick Sproutでは、パンダやペンギン等のグーグルのアップデートを取り上げると、トラフィックが急激に増加していた。ハミングバードをKISSmetricsで取り上げた日でも、同じような現象が起きていた。

アップルのマーケティングを同社のイベントの前後にブログで取り上げた際も、やはり、トラフィックが急激に増加していた。

このタイプのトラフィックの良いところは、イベントが終わった後、急激に増加する以前のトラフィックよりも、若干トラフィックが増えている点である。

トレンドになっているトピックを取り上げたいなら、グーグルトレンドを使って、ホットなトピックを特定すると良いだろう。ただし、何でも取り上げれば良いわけではない。自分の分野と関連していることが大前提である。グーグルトレンドで、少し検索を行えば、検索量の増えているトピックと減っているトピックを把握することが出来る。

会話のようなトーンで記事を綴る

Quick Sproutでは、1本の記事に176本のコメントが寄せられていることをご存知だろうか?砕けたトーンで記事を作成していることが、その理由だ。

「トップコメント投稿者」等のテクニックを使えば、コメント数を増やすことは可能だが、ブログの記事を小論文ではなく、会話のように綴ることで、自然により多くの読者からコメントが寄せられるようになる。

また、次の手法を使って、同じような効果をブログにもたらすことが可能である:

  • コンテンツで「皆さん」と「私」を利用する。
  • ブログの記事全体で、質問を投げ掛ける。
  • 誰でも理解することが可能なコンテンツを作る…要するに、5年生に伝えるつもりで書く
  • 段落を短く保ち、余計な情報は省略する。

コメントは読者の忠誠心を高める上で心強い味方となる。ブログで頻繁にコメントを投稿している読者は、コンテンツを読んでいる何よりの証拠であり、ソーシャルウェブでシェアしてもらえる可能性は高い。

一人ではなく、複数のライターが記事を投稿している場合、コメントとエンゲージメント(参加を介した交流)は減る。読者が、一人のライターとつながりを形成する機会が少なくなるためだ。 Crazy EggとKISSmetricsを見れば一目瞭然だ。この2つのブログは、複数のライターを抱えており、その多くは、会話のようなトーンを用いていない。その結果、Quick Sproutと比べて、遥かにコメントの本数が少ない。

私の友達のブログ(私のブログのデザインを模倣している…お望みなら皆さんも真似して頂いて結構)は、月間の訪問数は2000回のみだが、一部の記事は13本のコメントを獲得している。これは、会話のように記事を綴っているためだ。

フェイスブックのコメントを使って、エンゲージメントとソーシャルトラフィックを増やそうとしているなら、考え直すべきだ。私が担当した人気の高いブログは、フェイスブックよりも、グーグルから多くのトラフィックを得ていた。フェイスブックのコメントのテキストはインデックスしてもらえないため、検索トラフィックは少なくなる。

提案とオプトインでeメールアドレスを集める

私が作ったブログには、ある共通する傾向が見られる…eメールが、大きなトラフィックの源になっている点だ。

11月、eメールは、Quick Sproutでは、トラフィック全体の18%、KISSmetricsでは6%、そして、Crazy Eggでは4%を占めていた。

割合としては少なく思えるかもしれないが、それには妥当な理由が2つある:

  1. 3つのブログは大量のトラフィックを獲得しており、ビジターの人数においては、数%であっても、大きな違いをもたらす。
  2. Quick Sproutを除く2つのブログでは、eメールの収集に失敗している。KISSmetricsとCrazyをQuick Sprout並に最適化していたら、大幅にeメール経由のトラフィックの割合は増えていたはずだ。

ブログでより多くのeメールアドレスを集めたいなら、この記事で描かれている2つのステップに従うと良い。この記事には、必要な知識が全て掲載されている。また、単純にWP Lead Magnetプラグインをダウンロードする手もある。これは、Quick Sproutで私が使った戦略であり、素晴らしい成果を上げた。

eメールリストを入手したら、新しい記事を投稿する度に、ブラストを送信するべきである。なぜなら、トラフィックを増やし、より多くのコメントを集め、そして、何よりも、ソーシャルシェアを生み出すからだ。事実、eメールの購読者は、ブログの通常のビジターよりも、コンテンツをシェアする可能性が3.9倍高い

コンテンツマーケティングは必ずしも運任せのゲームではない

ブログの最も重要な要素はタイトルである。どれだけ内容が素晴らしくても、タイトルが三流なら、記事を読んでくれる人は少なくなる。

大方、コンテンツマーケティングは、– 大勢の人達に読んでもらえるか、誰にも相手にされないかの — イチかバチかの賭けである…と考えられているが、必ずしも運任せにする必要はない。

Social Crawlytics等のツールを使って、競合するブログで人気を集めているコンテンツのタイプを把握することが出来る。例えば、マーケティングに関するブログを運営しており、Quick Sproutで人気の高いコンテンツを確認したいなら、www.quicksprout.comと入力すれば、次のような表が表示される:

social crawlytics

続いて、ソーシャルサイト、または、合計でソートすることが出来る。事実上、人気の高いブログの記事とタイトルが全て表示されるはずだ。トップ 5の記事を見ると、advanced guide to seocontent marketinggrowth hackingが入っていることが分かる。 つまり、高度なガイドを作成し、マーケティング関連のトピックに対して、私と同じようなタイトルを使えば、多くのトラフィックを得ることが出来る。

結果を出すトピックとタイトルを探し出す作業に加え、この記事で紹介した公式を使えば、魅力的なタイトルを作り出すことが出来るだろう。この記事では、意見を使って、切迫感を醸し出す方法、または、タイトル内で好奇心を喚起する方法を伝授している。

ソーシャルメディアのプロフィールを構築する

また、私が運営している3つのブログからは、ソーシャルメディアサイトからも多くのトラフィックを獲得している特徴が見られる。過去30日間のデータを紹介していく:

  • KISSmetricsは、ソーシャルサイトから3万6,862回の訪問を受けた。
  • Crazy Eggは、ソーシャルサイトから5,976回の訪問を受けた。
  • Quick Sproutは、ソーシャルサイトから2万5,350回の訪問を受けた。

どのようにして、このような成果を実現したのだろうか?ソーシャルプロフィールを構築しているためだ。以下の戦略に従えば、同じようにソーシャルプロフィールを作ることが可能だ:

ソーシャルプロフィールを構築する際は、忍耐力が必要になる。通常、ソーシャルメディアからブログへ一貫してトラフィックが寄せられるまでには、6ヶ月間を要する。

メジャーなソーシャルメディアサイトに力を入れるだけでなく、当該の分野の小規模なソーシャルメディアを活用することも検討してもらいたい。例えば、InboundGrowth Hackersは、マーケティング分野に特化したソーシャルメディアである。平均で、InboundとGrowth Hackersは、私のサイトにそれぞれ、400回、1700回の訪問を導いている。莫大な数ではないものの、確実にトラフィックを増やしてくれている。

提携

Crazy Eggブログを立ち上げてから数ヶ月以内に、月間の訪問数は3万回を突破していた。その方法を伝授しよう

SEOでも、ソーシャルメディアでもない。提携を介して、この功績を実現したのだ。私が最初に提携先として選んだのはSmashing Magazineであった。なぜなら、Crazy Eggは、同サイトのRSSフィードに組み込まれており、1ヶ月間に22181回の訪問を獲得していた。

smashing magazine network

この提携にかかったコストは$0であった。Smashing Magazineのネットワークに含まれている点を示すバッジをブログに掲載しただけだ。

私が参加したネットワークは、Smashing Magazineだけではない。それ以前に、9rulesのネットワークに参加したこともある。様々なブログネットワークが存在する。自分のブログが該当する業界のネットワークを探せばよい。

ただし、ブログネットワークだけで、満足するべきではない。自分のブログにトラフィックをもたらすことを交換条件に、コンテンツを別のブログとシェアする手もある。Business Insiderは、この記事等、Quick Sproutの記事を配信している。Business Insiderに対して、記事の中で私のブログに向かうリンクを掲載して欲しいと頼むと、快く受け入れてもらえた。

Business Insider等の人気の高いブログは、コンテンツを探している。求めているコンテンツを提供すれば、サイトにリンクを張り、大勢のビジターを送り込むことに反対するはずはない。

提携を結ぶには、同業界の人気の高いブログに継続的に接触する以外、他に手はない。大半のブログはコンテンツを受け入れてくれない、もしくは、ネットワークに参加させてくれないだろう。しかし、10サイトのブログにコンタクトを取れば、少なくともそのうちの1つは、「OK」と答えるはずだ。

まとめ

Quick Sproutを、10万回/月間訪問に到達させるまでには、数年間を要した。しかし、もっと短い期間で同じ結果を出すことは出来る。 Quick Sproutを始めた頃、フェイスブックやツイッターは、今ほど人気が高くなかった。

また、当時と比べると、現在では、活用することが可能なサイトや提携の機会は多く、以前よりも、良質なブログの記事を求めている人達もまた多い。

是非、試してみてもらいたい。上述した手順を踏めば、すぐに10万回/月間訪問数を突破することが出来るかもしれない。

その他に、同じ偉業を達成する上で貢献した戦略をご存知なら、コメント欄で発表してもらいたい。


この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Grow Your Blog to 100,000 Visits a Month Within 1.5 Years」を翻訳した内容です。

リアルな数字を元に具体的なアドバイスを丁寧に解説してくれた記事でした。私もブログ運営者としてどれも納得の内容です。この10万件という数字、特定業界やB2B向けにターゲティングされたブログとしては日米共にそれなりの数字なのではと思います。ちなみにSEO Japan、元々のサイト開設は2002年ですが、2011年に更新を再開してから10万到達までは半年程度でした。とはいえそこからユーザー数はさほど伸びず、月間の訪問者数は10万~15万を行き来する感じです。 — SEO Japan [G+]

スタートアップのCEO&チームが抱える不安を克服する正しい方法

「スタートアップ始めました。」そんな台詞がかつて以上に普通に飛び交うようになってきた日本のネット業界。会社を始めることは誰にでもできますが、それを起動に乗せ長続きさせることはまた別問題。特にスタートアップの立ち上がりの過程では、経験の少なさや不確定な未来も含め、社長はもちろん、チームのメンバーも不安な気持ちを常にどこかに持っていることでしょう。そんな不安を少しでも減らし、日々の努力を成功に導いていくための具体的なアドバイスをThe Next Webの記事から紹介。 — SEO Japan

uncertainty
著者紹介: デニス・デュヴォシェルは、オンラインコラボレーションツール、TwoodoのCEO & 共同創設者である。

私達が立ち止ったところで、変化は収まらない。外部の力により、ランダムな出来事がシャッフルされ、その結果、不安になり、異なる状況へと私達は向かっていく。混乱を特定し、その結果に応じた行動を取る能力が、困難を乗り切る原動力となる。

IT、SaaS等、イノベーションのレベルの高い業界で、仕事をしたことがある方には、私の言いたいことが分かってもらえるはずである。あるいは、様々な方向に引っ張られた経験がある方も、理解してくれるのではないだろうか。

変化を受け入れるのではなく、変化に逆らう行為は、破滅をもたらすと「分かっている」ものの、時間を割いて、様々なソリューションを試そうとする人は全く見当たらない。私達は、変化する、または、変化させないため、制御することが出来ると確信するモノ — つまり、自分達の考え方、そして、取り組み方 — にしがみつく傾向が見られる。

「領域、または、目的地を把握していない状態で、理性的に動くのは、理性的とは言えない。」

エドワード・ウェバー: ウィンスコンシン大学 1984年E

 How to deal with uncertainty: The entrepreneurs dilemma

起業家が、対処する必要がある不安は2つに分けられる: 戦略上の決定を下す際の不安、そして、チームを管理する上での不安である。

実用的なアドバイスと余計なアドバイスにも分けることが出来るが — 両者は持ちつ持たれつの関係である。そこで、この記事では、双方のタイプの不安について、考察していく。

パート 1: 戦略的な決定に関する不安の管理

スタートアップでは、問題を解決し、イノベーションを追求することが至上命題である。そのため、不安があって当然である。持っている知識を活かすことで、この不安を軽減することが出来る。その上で鍵を握るポイントを挙げていく:

  • 起業家の知識と経験
  • チームの知識と経験
  • ネットワーク
  • メンター
  • 利用可能な公開されている情報源(オンラインコミュニティ、イベント等)
  • 有料で得ることが可能な情報
  • 過去のケーススタディ

チーム内の知識の格差を解消する取り組みも、不安に打ち勝つ上で効果がある。そのための条件を挙げていく:

  • 情報を出し惜しみしない
  • チームメンバー全員が、お互いにアクセスすることが可能な状況、メンバーのコミュニケーションが取れている状態(クラウドのコミュニケーションのソリューション、ソーシャルコラボレーションツール等を介して)
  • 可能な場合、分野間のトレーニングと学習
  • テスト

問題は毎日のように起業家の前に現れる: バグが出現し、ゲスト投稿の要請が断られ、デザイナーに子供が産まれたため、仕事が出来なくなることもある。この手の問題には、2通りのアプローチが考えられる(ミランのボッコーニ商業大学 アンジェロ・ディティジョ教授が指摘):

1) ゴミ箱アプローチ

ゴミ箱にすべて投げ込み、その後、ゴミ箱に手を突っ込み、たまたま手が触れた問題を解決する。

これは、思いがけない発見をもたらす効果があり、想像以上に素晴らしいアイデアが生まれることもある。また、四六時中、問題に飛び付き、真正面からぶつかっていくため、問題が溜まることはない。確かに忙しくなるが、生産的だと言えるだろうか?

2) コアの問題を調査するアプローチ

ゴミ箱アプローチを採用して、ランダムに問題を解決するのではなく、根本的な問題を特定する努力をして、他の問題は捨てる。

根深い構造上の問題がある場合、このアプローチは役に立つものの、問題が完全にランダムな類のものであったら、時間の無駄になる。しかし、長期的な視点で考えると、このアプローチの方が確実に優れており、一回で解決することが可能な、繰り返し発生する軽率な問題を廃絶することで、生産性を高める効果が見込める。

「業界内の変化する要素を確認し、当該の要素の状況を特定することで、マネージャーは状況を判断することが出来る。」

科学的なメソッドを用いる手もある: a) 観察する b) 質問をする c) 仮説を立てる d) 実験を行う e) 仮説を受け入れる もしくは、f) 仮説を否定し、新しい仮説を試す。

これから紹介する手順は、ウィスコンシン大学のエドワード・ウェバーが考案した手法からアイデアを得ている(1984年に発表された論文):

ステップ 1:不確定要素を特定する

1) 経験、そして、業界において妥当な不確定要素を選ぶ。

例: ユーザー維持率

2) この不確定要素は、論理的に裏付けられている必要がある(ソートリーダー、業界の専門家、学術論文等、業界において妥当な存在に支持されている)。

例: デイブ・マクルーア氏の顧客維持に対する効率的なアプローチ

3) 不確定要素のデータを集めることが出来る ? これはツールやその他の利用可能なリソースに左右される。

例: グーグルアナリティクスを使って、ビジターが去るページを特定する。

4) 選んだ不確定要素を、他の不確定要素と組み合わせて、優れた不確定要素としてまとめ、要素の数を減らすことが出来るかどうか検討する…こうすることで、状況に対する根本的なパターン、および、関連性の見解を得ることが出来る可能性がある — そして、最終的にこの見解からソリューションが導かれる。

例: Mixpanelでイベントのファンネルを作成する。

5) 不確定要素は、自分だけでなく、他の従業員も分かるようにしておく。さもなければ、不確定要素の妥当性や重要性を伝えることが出来なくなる。

ステップ 2: 目標を特定する

不確定要素を選択したら、会社の目標の観点から、不確定要素を考察する必要がある。不確定要素の理解は、上述した知識のリソースに左右される。目標の観点で結果を考え、ギャップを特定する — ギャップには、次の条件が課される:

a) 解決することが可能であること

b) チーム/マネージャーが解決する意思を持っていること

要するに、上の例では、維持率を改善するためのリソースを持っているか、そして、維持率の改善は、ビジネスにとって優先課題かどうかを考える必要がある。

ステップ 3: 条件は適切か?適切ではないなら、条件を無効にする条件を作り出すことは可能か?

戦略から有益な成果を得るには、適切な条件が必要になる。これは最も不安な要素だと言えるだろう。計画を成功に導く上で、どのような条件が妥当か特定してもらいたい。条件を無効にする条件を作ることが出来るまで、他の不安は忘れて構わない。

不確定要素が目標にどのように影響を与えるのかが分かると、ビジネスを成長させる最善の方法を特定しやすくなる。より相応しい製品/マーケットを見つけることが出来るようになり、また、目標を達成する上で効果のない行動を避けることが可能になる。

パート 2: スタートアップチーム内の不安

何もかも熟知しているわけではないなら、そして、出来事や物事がその他の出来事や物事とどのように収支、または、分岐するのか分からないなら、不安は存在する。不安の管理においては、不安な状況でチームに前向きな影響を与えることが最も重要であり、チームに対する統制の強化は解決策にはならない。

残念ながら、後者を重要視するスタートアップが後を絶たない。一番恐ろしい不安な状況は、オプションを選ぶ前に、オプションをテストすることが出来ない状況である — しかも、すぐに選択しなければならない。

53315529 730x486 How to deal with uncertainty: The entrepreneurs dilemma

ステップ 1: 目標の特定(「これからどこへ向かおうとしているのか?」)

会社がどのようなビジョンを持つのかを特定することは、重要な目標である。これは、サブの目標から、大きな目標を達成する上で必要な小さなタスクに分割することが出来る。

サブの目標への道が提示されると、「大きな目標」は現実的に見える。すると、不安に対するネガティブな感情を抑えることが可能になる(たとえ不安自体は残っていても)。

ステップ 2: 目標を達成するために取るべき手順を評価する(なぜこの道をたどるのか?)

リソースの認識、そして、制限、さらには、適切な条件を特定する力が、目標へ向かうステップを形成していく。それぞれの選択肢を守り、些細な要素や注意をそらす要素をプロセスから排除することが出来る。不確定要素の知識を提示することで、チーム内の不安を低下させる効果が見込める。

ステップ 3: 最も重要な目標への道に代わる、不測の事態の際に進む道を把握する(「高速道路が閉鎖された場合、どの道を代わりに走ればいいのか?」)

例を用いて考えてみよう。顧客の獲得は、スタートアップの主な目標の一つである。 これは避けることが出来ない道である。この目標を達成する上で、様々なルートが考えられる。そこで、基本の戦略から望む成果を得られない場合の最善の代案を策定しておくと良い。

このような重要な目標に対する勢いを失わないためにも、次善策を用意しておくべきである。代案を用意しておくと、不安を弱めることが出来る。たとえ一時的ではあっても、頼りになる不測の事態の計画によって、チームも勢いを保つことが可能になるためだ。

ステップ 4: ポジティブに正直な姿勢で不安を表現する(「確かに人生は予測することが出来ない。しかし、出来るだけ準備を整えることは出来るはずだ」)

ポジティブに不安を表現する — チームメンバーを絶望させるのではなく、希望を抱かせるように不安を伝えるべきである。不安は至る所に存在する。この世は混乱に支配されている。今までもそうだし、これからもこの傾向は変わることはないだろう。

しかし、混乱する状況への適応能力によって、人間は成功を収めてきたのだ。不安へのリアクションが、イノベーションやアイデアを毎日生んでいる。いずれにせよ、予想される不測の事態は、現実の出来事よりも遥かに深刻であることが多い。不安を受け入れることで、不安への恐怖心を弱めることが出来る。

ステップ 5: まとまりのあるステップに活動をまとめる(「次にどのタスクに着手すればよいのか?」)

とりわけタスクを管理可能なグループに分割している場合、タスクをコントロールすることが出来る(弊社の製品、Twoodoがここで役に立つ)。タスク Aが捗らなくなったら、その他のタスクに着手するべきである(必ず他のタスクが存在する — ただし、当面の目標に関連しているタスクを選ぶ必要がある)。

また、コントロール、または、管理を強めると、不確定要素に対処するチームの能力を低下させてしまうことを理解しなければならない。不安をコントロールするため、チームから決定する権限を排除してしまうと、士気が落ち、不安を高めるだけである。自由を与えるべきである。

ステップ 6: 仲間を頼りにする…ほどほどに

スタートアップのCEOは、皆、同じ状況に身を置くことになる。現在、大勢のスタートアップのCEOが存在する。そのフラストレーションを理解する人達に聞いてもらうと、ストレスを軽減することが出来る。また、難しい状況で、アドバイスを求めると良い。

ここでは、適度な量のアドバイスを得ることが重要である — 同じ課題に関するアドバイスを何度も求めるべきではない。他人に頼り過ぎると、過剰な量のソリューションが集まり、決定する能力にマイナスの影響を与えてしまう。反対に、あまりにも頼る人が少ない場合、限られた範囲のアイデアしか得られなくなる。

最終的に、様々なアドバイスがある中で、自分の会社にとって、正しい道を見極める直感に頼るべきである。適度な人数から、あるいは、時間を決めて、アドバイスをもらうように心掛けよう。決断力が重要である。間違えたとしても、どれだけの影響を受けるのだろうか?思っているよりも遥かにダメージは小さいかもしれない。

ステップ 7: 重要ではないなら、問題ではない

実現する目標を明確に特定したら、この目標以外は全て重要ではなく、頭から取り払うべきである。残しておいても、集中を妨げるだけである。無意味な推測は、架空の問題をもたらす。

目標達成に貢献しない、時間を浪費する心配事を排除すると、不安の軽減につながる。自ら問題を作るべきではない。

写真の提供元: Shutterstock/Alena Hovorkova


この記事は、The Next Webに掲載された「How to deal with uncertainty: The entrepreneur’s dilemma 」を翻訳した内容です。

私も懲りずに相変わらず様々な新規事業や会社を立ち上げていますが、チームメンバーの不安をいかに克服しプラスのエネルギーに転じていくかということについては常に悩みどころではありますし、この記事の後半にある整理された対処法は中々に参考になる点がありました。「ポジティブに正直な姿勢で不安を表現する」というのは良い言葉ですね。「確かに人生は予測することが出来ない。しかし、出来るだけ準備を整えることは出来るはずだ」私も努力すればいつか必ず成功すると信じられる歳でもありませんし、だからこそ、常にできる限りの準備はして新規事業に取り組んでいきたいものです。 — SEO Japan [G+]

SEOのリンク構築を助けてくれる7種の支援者たち

有料リンク等、あからさまな外部リンクによる上位表示が壊滅的に難しくなった今日のGoogle、そうはいってもリンク構築が重要なSEO施策の1つであることには変わりありません。アイデアを捻ってリンクを張ってもらえそうなコンテンツを投入し続けることが王道ではありませんが、実はあなたの周りにはあなたのリンク構築を助けてくれるとても素敵な皆さんがいるかもしれません。そんな素敵なリンク支援者について考えた記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

最近のリンク構築は、実際の関係の構築に力を入れており、質の高いリンクを人間関係抜きで獲得する行為は、非常識のように思えてしまう。ディレクトリや記事の投稿等の取り組みが、今でも行われていることは事実だが、結局、人間がその投稿を認可することになるのではないだろうか?

関係の構築は簡単な取り組みではないのかもしれない。しかし、貢献することを望む人達は実在する。その上…既に知り合いになっている可能性もある。つまり、探す場所を分かっているかどうかが、成功を左右する:

1. ブランドのことを話題に取り上げている人達

現在、ブランドに言及しているものの、リンクを取り上げていないサイトを特定する取り組みは、最も基本的なリンク構築の手法の一つに数えられる。なぜなら、当該の人物は既にブランドを取り上げる決断を下しており、ブランドや製品をサイトで取り上げてもらえるように説得する必要はない。また、サイトのオーナーはリンクを加えるだけで良い。

リンクが張られていない言及を探し出す取り組みを取り上げた素晴らしい作品があるので、是非、目を通しておいてもらいたい:

2. ブランドを取り上げたいと望む人達

ウェブ上には、既に20億ページが存在し、その上、ひっきりなしに新たなコンテンツが加えられている。そのため、新たな話題を求めている人達は多い。私もその一人である。そのため…そのブランドに関するストーリーを書きたがっている人物を探すことが、鍵を握る。以下に、主要な手法を幾つか挙げていく:

  • 記事の監視
  • ツイッターの監視
  • HARO(Help a Reporter Out)のクエリ

もっとアイデアが必要なら、「今すぐにリンクを構築する効果のある5つのPR戦略」と「PRでリンクを獲得するための8つのステップ」を読んで、レポーターやブロガーからリンクを獲得する機会を探してもらいたい。

3. 従業員

従業員は、会社が手に入れることが可能なリク構築の資源の中でも、特に有効である。従業員は、(理想では)仕事にやりがいを感じ、会社を愛し、そして、友達に自分の仕事を知ってもらいたいと思っているはずである。従業員にブログを運営させることが出来るなら、記事を複数のプラットフォームでシェアしてくれる可能性は高い。

LinkedIn Sharing

私が昔勤めていた会社では、会社のサイトにリンクを張る方法をeメールで説明していた。このメールでは、次のアイテムが挙げられていた:

  • eメールの署名欄
  • ソーシャルネットワーク
  • 個人のサイト

従業員にブランドを取り上げてもらうには、他にどのような手があるだろうか?以下の記事を確認して、ヒントを学び、刺激を受けてもらいたい:

4. 友達 & 家族

昨年、Scarborough Researchは、自分自身をブロガーと考える母親が、アメリカには390万人存在すると報告していた。現在、グーグルで、「mommy bloggers」(母 ブロガー)を検索すると、800万以上の結果が返ってくる。実際に、皆さんの母親は、そのうちの一人だろうか?あるいは、友達の中に、該当する人がいるだろうか?

友達と家族は、リンク構築において過小評価されている関係である。友達、または、家族であるため、躊躇しているのだろう。しかし、フェイスブックのユーザーは、平均で130人の友達を持ち、リンクトインのユーザーの21%は500-999のコネクションを持っている。友達と家族のつながりは、思っている以上に範囲が広い可能性があるため、遠慮せずに頼むべきである。

Full Infographic at SocialBarrel

SocialBarrelでインフォグラフィック全体を見ることが出来る

また、同じ業界の友達の存在も忘れないでもらいたい。人、そして、関連するコンテンツをシェアする意欲は、検索マーケティング業界の魅力の一つだと個人的には思う。

5. 顧客

個人的に、口コミ、そして、顧客の力は、リンク構築のトピックの中で、特に好きな部類に入る。顧客は、今まで以上に大きな発言力を持っており、その力を使うことを恐れていない。一方の会社側も、顧客に話をしてもらう機会を今まで以上に持っている。

熱狂的なファン」を作るのは大変だが、リンクを遥かに超える大きな見返りを得ることが出来る。以下に参考にしてもらいた記事を幾つか挙げていく:

顧客にブランドについて話してもらい、記事で取り上げてもらうと良い。リンク構築の手法として優れているだけでなく、ビジネスにとっても有効である。

6. ブランドの支持者

顧客および熱狂的なファンと同じように、ブランドの支持者もまた、貢献することを望んでいる。ブランドの支持者は、ブランドに好印象を持っているものの、顧客とは限らない。

例えば、私はMailChimpが大好きだが、現在は、利用していない(過去に利用したことはある)。私は同社のブログ、そして、会社の雰囲気を良い印象を持っており、マスコットのフレディを尊敬している。MailChimpが、伝えたい情報を持っている時、もしくは、新しい記事を投稿する時、喜んでシェアする。また、他の人達にも躊躇せずに薦める。

Don't dress up Freddie!

フレディにオシャレをさせないで!

ブランドの支持者を特定する方法を知りたい方もいることだろう。ブランドの言及を探す方法と同じ方法で、ブランドを話題に上げている人やコンテンツをシェアしている人を探すことが出来る。Social MentionTopsyFresh Web Explorer、そして、Google+ Ripples等のツールは、この作業を始める上で便利だが、ソーシャルリスニングツールの利用を私は強く薦める。

7. 提携先 & 代理店

クライアントのために外部サイトのキャンペーンを行う際は、基礎的な取り組みから着手する — そのうちの一つが、提携先と代理店への協力要請である。

サービス業界の多くの企業においては、提携先の企業が、新たなビジネスを推進する上で、そして、既存のビジネスを補足する上で、重要な役割を担う。そもそも、すべての分野で専門家になることは出来ないはずである。

既存の提携先を評価する際に実施してもらいたい作業を挙げていく:

  • 既存の提携先のページを持っているかどうか確認する
  • ブログの記事の交換を検討する
  • レビューを求める
  • 協力してイベントを開催する
  • ブログでインタビューする(もしくはハングアウトを開催する)

上述した手法は、リンク構築にプラスの効果をもたらすだけでなく、良好なビジネスの関係を構築する上でも貢献する。

代理店にも同じことが言える。代理店は、製品を売ること、そして、リンクを張ることに協力するはずである。メーカーなら、代理店のウェブサイトの取り扱い品目のセクションをチェックしてみよう。代理店の多くが、メーカーのウェブサイトにリンクを張るはずである。

Line Card Links

その他の協力者

リンク構築に役に立つネットワーク、そして、コネクションを誰もが持っている。友達、家族、あるいは、顧客が、頼む相手として相応しいとは思えないかもしれないが、実際に尋ねてみなければ、分からないこともある。

リンク構築の役に立つ知り合いがいるかどうか考え、今年のリンク構築キャンペーンで良いスタートを切る方法を検討してみよう。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The 7 Types Of People Who Want To Help You Build Links」を翻訳した内容です。

いわれてみるとどれも当たり前の候補者たちですが、実際に戦略的に活用しているケースは意外とない気もします。上手に活用すればあなたのサイトの評価もきっと上がるはず・・・? — SEO Japan [G+]

大手企業がインハウスの検索マーケティングチームを結成する完璧な方法教えます。その2。

パート1からの続き。こういう記事って意外とないので参考になります。 — SEO Japan

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私は「エンタープライズレベルの検索マーケティングチームを結成」に関する二部構成のコラムを始めた。 パート 1は、SERPで上位にランクインする上で、足を引っ張りかねない技術的な要素、そして、編集上の要素を含め、SEOにとって重要な要素を振り返ったところで終わった。

私の推薦に従っているなら、評判の高い検索リーダーを雇用し、チームメンバーを選び、レポートが認められ、そして、検索部門は、他の社内の部門と連携が取れている状態になっているはずだ。

パート 1では、SEO部門の理想的な構造 — SEO部門が形成された際に、担当する職務に関する重要な要素を指摘した。しかし、パート 2では、有料検索、ソーシャルメディア、そして、第三者ベンダーを異なる視点で説明していく。

有料検索とソーシャルメディアキャンペーンは、各種のキャンペーン管理ソフトウェアを使って、巧みに管理していくことが可能だが、ここでは、キャンペーンの管理と責任に関しては、割愛させてもらう。

それよりも、第三者のベンダーの採用に関する見解を含め、このようなチャンネルにおいて、ビジネスを成長させる際に検討してもらいたい、実証済みのレベルの高いテクニックを挙げていく(こちらの方がより重要度は高いと言えるだろう)。パート 2では、職務を説明する形式を取らずに、レベルの高い、売上げに、そして、純利益に漸進的な増加をもたらすためのテクニック、そして、例を幾つか提供していく。

最初の大きな問題: 有料検索の管理

有料検索キャンペーンの管理は、仲介に似ている。

有料検索チームは、検索予算の大部分をコントロールすることが多く、アドワーズのキャンペーンのみに力を入れる傾向が見られる。この予算は、制御がきかなくなることがあり、SEOとローカルとソーシャルとモバイルへの投資が合わせて5万ドル/月の状況で、あっと言う間にアドワーズに35万ドル/月を投じてしまう。

経験上、検索部門で長期的に効果のあるROIを実現するには、この割合を逆にした方が良い。有料検索の取り組みは、短期的な収益の目標達成には貢献するものの、SEO、ローカル、ソーシャルメディア、そして、モバイルへの投資は、今後、多くの収益を得られる効果が見込める。

ゼロからスタートするなら(割合としてはごく僅かだとは思うが)、予算の割合を管理し、コントロールしやすい状況にある。しばらくの間、有料検索キャンペーンを実施しているなら、– とりわけ、予算が先程挙げた予算の割合のように、バランスが取れていないなら、もう一度金額を確認した方が良いだろう。

収益に関するスプレッドシートを比較すれば、SEO、ソーシャル、ローカル、そして、モバイルもまた、検索の予算に対して、良好な見返りを与えることが分かるはずだ。パフォーマンスに応じて予算を振り分けるべきである。SEOが右肩上がりで伸びる一方で、有料検索が、横ばいの状態になっているのではないだろうか?

過去の経験に基づく例を挙げる: ある企業は、有料検索に年間2000万ドルを費やし、1億ドルの利益を得ていた(素晴らしい)。一方、SEO、ローカル、ソーシャル、そして、モバイル部門は、100万ドルの予算を得るのがやっとの状態であったが、1000万ドルの利益をもたらしていた(パフォーマンスとしては、こちらに軍配が上がる)。

各チャンネルのパフォーマンスを参考にして、私達は有料検索の予算を50%減らし、7500万ドルの利益を得た(ROIは大きく改善された)。そして、SEO、ローカル、ソーシャル、そして、モバイルへの投資を1000万ドルに増やし、1億2500万ドルの利益を獲得した。

このように、2100万ドルの資金を投じて、1億1000万ドルの収益を得ていた状況(1ドルの投資につき、5.24ドルの利益)から、2000万ドルを投資して、2億ドルの収益を得る状況(1ドルに対して、10ドルが返ってくる計算)に改善したのであった。明らかに、企業全体にとって、プラスに働いていることになる。

検索ディレクターは、検索チームを全体として考えながら、個々のパフォーマンスに応じて、各チャンネルに予算を配分していく必要がある。自己満足やエゴを優先する余裕はない — 全員が会社全体の利益を考慮しなければならない。通常、有料検索は「最適なチャンネル」ではなく、そのため、予算全体の大部分を配分するべきでない。

ソーシャルメディアの要点

SEOとソーシャルメディアは、ホットケートとシロップのように、相性が良い — 検索エンジンの大好物である。2010年12月に時計の針を戻すと、グーグルが、ソーシャルサイトのデータをランキングシグナルとして利用していると、マット・カッツ氏が動画の中で明らかにしていた。その後も、グーグルは、積極的にソーシャルシグナル(動画)をランキングアルゴリズムに導入していった、と見て間違いないだろう。このソーシャルシグナルには、シェアの数、いいね!の数、+1の数、ツイートの数、そして、リツイートの数等が含まれると見られる。

先日のブルームバーグ TVのインタビュー(動画)で、グーグルのリード検索デザイナーのジョン・ワイリー氏は、グーグル検索の15%は、ソーシャル関連の用語やクエリであり、状況が大きく変わっていると話していた。 ウェブは巨大であり、グーグルは、30兆もの個別のアドレスを探し出し、1日に200億サイトをクロールし、毎月、1000億の検索を処理していると主張している。

グーグルだけで、昨年、500億ドルの売上げを獲得し、そのうちの87%が検索に関連していたことを考慮すると、今まで見たことがない15%の検索に答えるため、検索エンジンが、全力で取り組むのは、当然と言えば当然である。

検索、ソーシャル & セマンティックウェブ

ここで、検索とソーシャルがセマンティックウェブに出会う。検索クエリの意図を理解し、ユーザーの意図に自信を持って結果を明確にマッチさせる取り組みを、セマンティック検索と呼ぶ。

コンテンツで使われる限られたキーワード以外を理解してもらうため、ツイッター、フェイスブック、そして、グーグル+等のソーシャルメディアで、明白な手掛かりを残す必要がある。ブランド、ウェブサイト、製品、そして、サービスに関する会話や雑談を作り出す必要がある(例えば、特売、クーポン、プロモーション、コンテスト等を通じて)。

ソーシャルシグナルは、どう考えても強力である — 多くのウェブサイトのビジターは、コメント、レビュー、いいね!、シェア、再シェアを介して、サイトと交流している。これが、セマンティック検索を通して、関連し、再び結びつく、多くのつながりを生み出す。検索、そして、ソーシャルメディアのデータが全てのつながりを結びつける仕組みを深く理解している、ソーシャルメディアチームとマーケッターは、検索のビジビリティを最大限に高める取り組みに最も向いている。このチームは、キーワードよりも遥かに強力な、具体的なトピックに関連するSERPで、ウェブサイトを上位にランクインさせることが出来る。

モジではなくモノを意識せよ

調査をほとんど行わなくても、ある結論が導き出される。2012年5月16日に投稿された「ナレッジグラフの導入:モノを認識する検索エンジンに向けて」を読むと、グーグルが、キーワードから距離を置き、現実の世界の「モノ」、そして、「モノ」の間の関連性を理解することに力を入れている点が分かる。ソーシャルメディアは、この方針において、明らかに大きな役目を担っている。

このデータで武装すると、検索ディレクターとソーシャルメディアマネージャーは、検索エンジンに統合する全ての要素を用いて、とても効果的なソーシャルメディア計画を立案することが可能になる。

ベンダーに注意: 危険区域

テレビ番組のドッグ・ウィスパラーでは、ドッグトレーナーのシーザ・ミラン氏が、噛みつく犬を「危険区域」の犬と呼んでいた。第三者ベンダーを選択する際は、ミラン氏に倣い、危険区域のベンダー、つまり噛みつくベンダーに注意してもらいたい。

オンラインマーケティングエージェンシー、検索エージェンシー、SEMツールのプロバイダー、SEOプラットフォーム、検索アナリスト等、検索のベンダーは多種多様である。ベンダーは、様々な姿形をしている。その中には、騙すことに長けたベンダーも混じっている。

私は大勢の優秀な人達と仕事をした経験があるが、残念ながら、日常生活にも言えるように、その知性を悪用する人達が中にはいる。検索のベンダーを選ぶ際は、細心の注意が必要であり、ここで真価を発揮するのが、検索リーダーである。検索リーダーは、経験を豊富に持っており、業界内の信頼のおけるベンダーのネットワークを心得ている。

絵に描いた餅を追いかける危険区域のベンダーを退ける一方で、ニーズと欠点に関して、成果をもたらすことが出来るベンダーを迎えたいところだ。

第三者ベンダーを選ぶ際は、セキュリティ、サイトのスピード、そして、グーグルが策定するルールの順守、の3つのポイントを考慮する必要がある。この3つのポイントに関しては、今まで以上に社内のスペシャリストが入念に検査し、ブランドとウェブサイトの評判を守る必要がある。

危険区域のベンダーは、グーグルのウェブマスターガイドラインを違反する可能性がある。ベンダーがホワイトハットな手法の利用を怠ったため、先日のペンギンおよびパンダアップデートで、多くのウェブサイトが打撃を受けていた。実際にいくつのサイトがペナルティーを受けたのかは分からないが、ペナルティーを解除する取り組みに長けた友人は、最近、多忙を極めている。

また、グーグルのルールに従っていたものの、グーグルがルールを変えてしまう状況を経験したこともある。そのため、グーグル、ヤフー!、そして、ビングの毎月の変更に全力で対応しなければならない。この領域に関しても、優れた検索リーダーがいると安心である。

最後になるが、ネイティブの最適化に勝るものはない点を肝に銘じておいてもらいたい。自分のドメイン/サブドメインでコンテンツの管理/配信する方針が正解だ。そのため、知識、テクノロジー、または、コンテンツを、ネイティブのサイトに反映することを受け入れてくれるベンダーを探すべきである。検索エンジンをネイティブのドメインから移動させ、第三者のコンテンツを持ち出す、埋め込みウィジェット、リダイレクト、そして、プロキシページをはじめとする手法の利用は避けよう。

これは個人的な感想だが、現在、グーグルは、第三者のプロキシページ、つまり、主要のドメイン(クライアント)が所有していない、あるいは、提供していない、SEOでランキングを高めるためのページを認めているような気がする。グーグルは、すべてのサイトではなく、恣意的に一部のサイトでのみこのページを許可しているように思える。しかし、このルールが覆され、第三者のコンテンツに依存しているウェブサイトのSEOが、役に立たなくなる日がやって来ると私は推測している。自分が所有していないアセットであり、今後のアルゴリズムの変更に左右されるアセットに、わざわざ資金を投じる価値はあるのだろうか?長期的な視点で考えると、割に合う取引だとは私には思えない。自分でコンテンツを作り、自分のドメイン、または、サブドメインから配信するべきである。

結論

全体像を分かっている検索リーダーを雇用し、強固な検索部門、そして、インハウスSEOチームを形成しよう。コアの管理者の階層を構築し、検索部門とその他の関係する部門との協力体制を作るべきである。そして、ウェブサイトのSERPのランキングに影響を与える、技術面および編集面での要素を含む、あらゆるSEOの要素に従うと良いだろう。また、有料検索とソーシャルメディアの要素に対応し、第三者のベンダーを採用する際は、細心の注意を払う必要がある。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Building An Enterprise-Level Search Marketing Team: Part 2」を翻訳した内容です。

完璧にこの体制を整えられる余裕がある企業は限られていると思いますし、そういう企業に限ってリスティング広告はともかくSEOに至ってはほぼ取り組んでいない状態の企業がまだまだ大半なのが現状なんですけどね。広告、SEO含めサーチマーケティングを120%活用している企業でさえ、ここで紹介されている必要人材を一人で全て行っているケースが多いと思います。だからこそ中小企業、ベンチャー&スタートアップにチャンスがあるわけですし、大手企業のマーケッターでSEO Japanを読んでいる人は相当レアとは思いますし、いたとしても社内でここに書かれている話を通せる環境にある人は少数と思いますが(本人の能力というより組織上)、5年後10年後の世界で勝利するには信じて続けるしかない。 — SEO Japan [G+]

大手企業がインハウスの検索マーケティングチームを結成する完璧な方法教えます。その1。

SEOのアウトソースで生きているSEO Japanがこんな記事紹介していいの?という内容ですが、いいんです。SEOに自信があるからできるんです!と拡大解釈してもらえたら、ということで。完全に大手企業向けの内容ではありますが、私自身の経験からいっても数名のスタートアップでも学べることはあります。 — SEO Japan

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数年前、一流のオンラインショッピングサイトを運営する会社の依頼を受け、エンタープライズレベルの検索マーケティングチームを作る取り組みに携わった。この仕事で得た教訓、そして、達成した結果は大きく、検索マーケティングチームを結成する必要がある人達のために、この経験を伝えたいと思う。

基盤: 検索リーダー

まずは自然の検索の取り組みを統率するリーダー、つまり自然の検索を専門とする経験豊かな人物を探すことから着手してもらいたい。

検索リーダーは、長年に渡り、成果を上げ、プラスの効果を与え続けてきた実績を持つ人物が該当する。恒久的な雇用契約を用意するのではなく、知識を伝えるエキスパートを探すべきである。リーダーには、通常の従業員の4倍の給与が与えられることもあるが、前年比150%の収益の増加が見込める。

また、リーダーの尽力により、最大で600:1の投資収益率を実現することも不可能ではない — つまり、1ドルの投資についき、600ドルの収益を得ることが出来る。そのため、コストに関しては、あまり気にする必要はない。長期的な視点で考えれば、些細な金額である。

リーダーへの報酬は、半分を給与として、残りの半分を業績に応じて支払うことを薦める。リーダーに対して、トップダウンのサポートを約束してもらいたい。リーダーを支援し、リーダーの意見に耳を傾け、エゴを捨てて、リーダーの言った通りに行動するよう重役に呼び掛ける必要がある。

誰かのキャリアや報酬を脅かすことが目的ではない。リーダーは、重役の大半よりも多くの報酬を受け取る。しかし、この状況が発生するのは、あくまでも、業績に応じたボーナスが支払われる場合のみである — 収益が大幅に上がることが条件であり、実際にそうなれば、チームの責任者、そして、チームのメンバーに対する評価も高くなるだろう。

もどきではなく、真のエキスパートを雇用する必要がある。本物のリーダーは、コネクションのネットワークを通じて職務を遂行し、分からないことは事前に認める。しかし、何をすればいいのか、そして、誰に尋ねればいいのかは分かっている。また、リーダーは、実際の作業に携わらず、指導と指示に徹する。

リーダーは、エキスパート達を指導し、それぞれの専門分野を遂行させる。本物のリーダーは、謙虚であり、「コミュニケーションスキル」に秀でている。社内の全従業員にリーダーが接触することが可能な環境を作るべきである — 事業の特定のセグメントにリーダーを隔離する、または、押し込める方針は認められない。リーダーに行動の自由を認める必要がある。2-5年間はリーダーを雇用する計画を立ててもらいたい。

検索ディレクターを任命する

次に、優秀な検索ディレクターを選出する — 出来れば、ビジネスモデルを深く理解し、助言に耳を傾けることが出来る、社内の人物が適している。検索ディレクターには、SEO、有料検索、そして、ソーシャルメディアの3つの検索のセグメントのスタッフを管理する能力が要求される。意外に思われるかもしれないが、ソーシャルメディアも含まれる。

リッチメディア、ウェブサイト、IT、ブランディング、分析、レポート等、その他の部門、そして、マーケティング部門の重役および最高技術責任者と連携することが可能な人物を選ぶ、または、雇用しよう。また、検索ディレクターにはユーモアのセンスも求められる — 信じられないかもしれないが、いずれユーモアが必要なときが必ずやって来る。

部門の階層

ベンダーの小切手にサインする権限を持つ、マーケティング部門のシニアバイスプレジデント(責任者)の直属の部下として、リーダーを迎え入れる必要がある。該当する責任者には、エゴを捨て、リーダーを完全にサポートしてもらわなければならない。

検索ディレクターを同じマーケティング部門の責任者の下に配置し、ディレクターと責任者と直接連携するようリーダーに求める。これで向かうところ敵なしのトリオが誕生したことになる。このトリオによって、毎月、そして、毎年、検索およびSEOの利益は増えていく。

報告

まずは、報告書を作成する必要がある。ブランド、および、非ブランドの自然検索の収益を報告書に別々に記録していく。有料検索とソーシャルメディアもまた別々に記載しなければならない。

リーダーのボーナスを決め、そして、非ブランドの自然検索の収益(つまりSEOの収益)に期待する額を策定する。1日前のスタッツと結果を毎日従業員に提供する必要がある。また、週、月、四半期、そして、年に一度、業績を報告する取り組みも求められる。

全体像と日々の成果を社員全員が分かる環境を作らければならない。データを隠すのではなく社内の誰もが見られるように公開する必要がある。こうすることで、モチベーションを維持し、責任感を持ってもらうことが出来るようになる。

検索と部門が協力する体制を作る

コアの管理レベルの主導者(リーダー、マーケティング部門の責任者、検索ディレクター)を中心として、あらゆる部門と協力する体制を構築することが出来る。部門の構造は、会社によって異なるかもしれないが、どの企業においても、社内の複数の基盤が該当する。以下のセグメントに対して責任者がいるはずであり、この責任者は、検索チームと連携する必要がある:

  • ウェブサイト
  • IT
  • ネットワークオペレーションセンター
  • ブランディング
  • マーケティング
  • 販売
  • リッチメディア
  • モバイル
  • アフィリエイト
  • レポート
  • 分析
  • 法務
  • 広報
  • 店舗を持つ場合、店舗に対する上記のセグメント

社内の全従業員に、検索部門の存在、そして、検索部門の取り組みを把握してもらいたい。

コアの管理トリオの結成、報告、そして、その他の部門との連携の確立を終えたら、次に、マネージャーとアナリストでチームを結成する段階に移る。

SEOを動かすマネージャーの採用

マネージャーを雇用しよう。SEO、有料検索、そして、ソーシャルメディアに対して、それぞれマネージャーを任命しておきたいところだ。マネージャーは検索ディレクターに報告し、チームの分析の全ての責任を持つ。また、マネージャーは、チームを管理し、そして、日々の戦略に基づいた取り組みを実施していく。

マネージャーは、オンラインマーケティングキャンペーンの企画および実行の経験を豊富に持ち、また、ベストプラクティスの知識を把握し、そして、人付き合いに長けたベテランがふさわしい。

このような人物は、組織で非常に重要である。十分な給与を払い、出来る限り、お礼や賛辞を送り、見返りを与えよう。SEOの取り組みを動かすのは、マネージャー達である。

検索チームの構成

会社の規模によっては、各マネージャーに対して、最高で5名のアナリストを与え、毎日目標を達成していってもらいたい。また、SEO、有料検索、そして、ソーシャルメディアのセクションにそれぞれ1名ずつインターンを派遣しよう。 

インターンは、上司に当たるアナリストがマネージャーに昇格する、あるいは、仕事を辞めると、アナリストに昇格する。インターンは、戦略的な目標と目的を達成するため、迅速に配置転換を行うことが出来る。今後のアナリスト候補およびマネージャー候補として、常に優れたインターンを数名維持しておくことを薦める。

当然、上述したメンバーの人数は、組織の規模に応じて、柔軟に変更してもらって構わない。ただし、同様の構造を用いると、巨大なエンタープライズの検索部門であっても、チームを管理するために必要な要のポジションを全て網羅することが出来るようになるだろう。

詳細にこだわる: SEOチームの要素

オンラインマーケティングチームを構成する際の基礎はこれで全て網羅した。次に、検索部門内の各チーム(SEO、ソーシャルメディア、有料検索)に焦点を絞って説明していく。

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SEOの要素には、ウェブサイトの検索結果の上位へのランクインを妨げる可能性のある全ての技術的な要素、および、編集に関する要素が含まれる。その中には、以下のSEOのベストプラクティスのリストも含まれている。ただし、このリストに限られるものではない:

  • リンクの評価と獲得
  • キーワードの発見/有料検索のテスト/最適化
  • タイトルの要素、メタタグ
  • セマンティックマークアップ、RDFa、マイクロデータ
  • ホスト名 DNS、サイトとページの読み込みのスピード
  • 内部リンク構築とリダイレクト
  • URIの構造、リンク切れ、行き止まりのページ
  • アンカーテキスト、イメージの最適化
  • 重複するコンテンツ、ワード数不足
  • robots.txt、セッション ID、サーバーおよびクロールのエラー
  • ローカル、モバイル、ソーシャルメディアのベストプラクティス
  • 店舗検索を介したコンバージョンツール
  • ソーシャル/SEOの統合

パート I: まとめ

一流の社内SEOチームを結成したいなら、全体像を理解するSEOリーダーを雇用するべきである。スピードアップにつながるためだ。

実績を持つ検索のエキスパートは、検索チームのメンバーを採用し、構成していくだけでなく、適切に機能し、トップレベルの重役とスムーズにコミュンケーションを取ることが可能なチームを介して、収益およびROIを高めていく。コストに関しては、心配しなくてもよい。やがて、取り戻せるためだ — 自然な検索は、適切なトラフィックの源として、利益が期待できる分野である。

次回のコラムでは、引き続き、有料検索とソーシャルメディアの要素を取り上げ、さらに、第三者のベンダーの利用に関するアドバイスを提供する予定だ。

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この記事は、Search Engine Landに掲載された「Building An Enterprise-Level Search Marketing Team: Part 1」を翻訳した内容です。