Microsoft CFO曰く、Bingは戦略的に重要な資産、「当社の全サービスを良くする」

今日(米国時間2/13)午前、Morgan Stanley Media & TelecomカンファレンスでMicrosoftのCEO、Peter Kleinは、同社にとってのBingの重要性について質問された。Kleinによると、Microsoftが独自の検索エンジンを立ち上げたのは「膨大なビジネスチャンス」があると考えたからであり、それは単独の検索エンジンとしてだけでなく同社の他部門の改善にも役立つからだ。

Bingは、「われわれの全サービスをより良くする機械学習エンジン」だと彼は言う。検索エンジンとしてBingは、当然同時に膨大なデータを収集しそれをMicrosoftは別のところで活用する。しかしKleinは、具体的な利用形態については詳しく語らなかった。

Kleinは、Bingを運用することによってMicrosoftはクラウドの規模拡大や、商用クラウドサービスの構築が可能になったことも指摘した。AzureやMicrosoftの他のクラウドベースツールについての具体的な話はなかったが、Bingを運用することによって、同社が近代的なクラウドベース運用について多くを学んだと考えるのは妥当だろう。

彼はまた、Bingが扱う大量のデータによって、同社がビッグデータサービスを市場に提供する際、有利な立場を得たと信じている。

Kleinから見て、今もBingは「実に有望なビジネスチャンス」でもある。MicrosoftはBingの運用におけるコスト管理を著しく向上させ、財務実績は前年より改善されたと、彼はMorgan Stanleyのカンファレンスに参加した聴衆の投資家たちに言った。

時間と共にBingは「[Microsoftの] あらゆるデバイスやプラットフォームにとって不可欠な要素になる」とKleinは考えている。MicrosoftはBingを売却したい、あるいはスピンオフさせたがっているという噂が時折出てくるが(実際Microsoftは過去にそれを考えたことがある)、Kleinの今日のコメントを踏まえると、近い将来にそれが起きることはなさそうだ。

Kleinが、Microsoftエコシステム全般にわたるさらに密接な統合を考えているのは、同社が2011年に買収したSkypeだ。彼はSkypeの統合には特別な関心がある様子だった。

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(翻訳:Nob Takahashi)

本物の卵より美味しい(と称する)純植物性卵Beyond EggsにKhosla Venturesが$2Mを出資

Hampton Creek FoodsのCEO Josh Tetrickのように、人間はなるべく動物性の食品を摂らない方が良い、と唱える人は必ずしも少なくない(ぼくが感謝祭の日に必ず食べるTofurkyを作っている人たちもそうだ)が、しかし彼は、今出回っているベジタリアン用加工食品に満足していない。

“今のベジタリアンたちが食べてるものは、ひどいね。そろそろ、率直に認めるべきだよ”、と言うTetrick自身も、ベジタリアンだ。

彼の主張によると、ベジタリアンに蛋白質を補給するための加工食品は今とても多い(たとえば大豆タンパク製の“ハンバーグ”など)が、それらは多くの場合、自分がベジタリアンだから食べてるのであって、おいしいから食べているのではない。これに対してTetrickが考えているのは、本物の動物性の食品よりもはるかにおいしい、植物性の食品だ。そして彼の会社が今日(米国時間2/13)発売した最初の製品が、Beyond Eggs〔仮訳: “卵を超えた”〕だ。

Beyond Eggsの最初のバージョンは、主に製菓製パン材料として使う卵の代替品だ。“Twinkieを食べないのも、単純に卵のせいだろ”、とTetrickは言う。“Beyond Eggsを使った製品は健康に良いし、安いし、それにおいしいから、本物の卵を使ってないことを怒る消費者はほとんどいないだろう”。Tetrickが考えている次のバージョンは、“スクランブルエッグもどき”や、そのほかの卵代替製品だ。

サンフランシスコのHampton Creekのオフィスでぼくが試食したのはTwinkieではなく、比較試食用のクッキーだった。どれもこれもBeyond Eggsを使ってる方がおいしい、とは言えないが、おいしいのもあった。それに、味はどちらもほとんど同じだから、それほど有意差のある比較試食ではなかった。

Hampton Creekのオフィスで撮った上のビデオを見ると、Tetrickの考えていることがある程度分かるだろう。なんだか、複数のビジネスが同時進行しているような会社だった。社員がみんなラップトップを使ってるところなんかは、典型的なスタートアップふう。でも、研究者たちがいろんな種類の蛋白質をテストしているところは、研究所ふう。そしてHampton Creekの製品を使ってクッキーやソースなどを作っているところは、食品会社ふうだ。

Beyond Eggsの原料は、エンドウ豆、ヒマワリレシチン、キャノーラ、天然ゴムなどだ。完全植物性であるだけでなく、グルテンフリー、そしてコレステロールフリーだ。詳しい説明はここにあり、無料のサンプルはここで申し込める。

Hampton CreekにはKhosla Venturesが注目しており、これまでに200万ドルを投資した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

超高級スマートフォンのVertuが初のAndroid機を発売–お値段は1万ユーロ

以前はNokiaがオーナー企業だったVertuは、泣きたくなるほど高価な、革張りの、宝石をちりばめた、イギリスで手作りされている、‘超高級’スマートフォンのメーカーだ。同社がこのほど、Android搭載の機種、Vertu Tiを発売した。

10月にNokiaと別れた同社は、噂によると、Nokia時代にファンから切望されていたこと、すなわちSymbianを捨ててAndroidを採用することを計画していた。そして今日(米国時間2/12)Vertuは、その噂どおりに、初のAndroid搭載機をお目見えした。そのスローガンは、“イギリスで手作り, Androidで動く”だ。

Vertu TiはAndroid 4.0搭載だが、その上にVertuのUIを着ている。お値段は7900ユーロから最高が11000ユーロまで。画面は3.7インチ、結晶サファイヤで覆われ、“ほとんど擦過傷がありえない”という。ケースはグレード5のチタン合金製で軽量かつ強力。デュアルコア1.7 GHzプロセッサ、1GB RAM、8メガピクセルのリアカメラが1080pのビデオキャプチャ、フロントカメラは1.3メガピクセルだ。内部メモリは64GB、サウンドシステムは’Bang & Olufsen製’である。ございませんものは…、4Gだ。

BBCの取材に対してVertuのCEO Perry Oostingが説明して曰く、NokiaがWindowsなのになぜAndroidに決めたのか: “今後ほかのデバイスとの統合などを考えると、エコシステムの一員である必要がある。Windowsは成功するだろうが、まだマーケットシェアが小さすぎる。Androidのような、グローバルなリーチがない。全世界ベースで言えば、Androidのマーケットシェアは約60%もある”、ということだ。

Oostingは、Androidが自由にカスタマイズできることを挙げなかったが、Windows Phoneはデバイスのメーカーが独自のスキンを着せることをMicrosoftが拒否している。またホーム画面のLive Tile以外では独自のブランド化も許していない。

やっとエコシステムの重要性に目ざめたVertuだが、顧客層は言うまでもなく限られている。携帯電話に1万ユーロを払える、大金持ちの人たちだ。BBCによると、今年で創業10年になるVertuのスマートフォンのユーザは、わずかに32万6000人だ。同社の最大の市場は、なんと、中国だそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

日本の携帯市場占有率2012年の首位は…なんとAppleだった!

複雑な規制があり、またWeb対応フィーチャーフォンの人気が根強い日本の携帯市場は、海外企業にとって難攻不落だった。しかしAppleはついに、その市場のトップに登りつめることに成功した。Counterpoint Researchの調査報告が、そう告げている(出典: The Next Web)。

Appleは2012Q4に16%のシェアを獲得し、2012年全年では15%となった。これで初めて、通年ベースで第一位となり、6年続いたSharpの王座を奪った。2012年におけるSharpとFujitsuのシェアは、共に14%だった。この調査報告によると、Appleは2011Q4にもSharpを抜いているが、しかし2012年前半はSharpが首位に返り咲いていた。

同じくこの調査報告によると、Appleが首位に立ったのは2012年の11月からである。そして2012Q4には、同じく海外ブランドのSamsungとLGもシェアを伸ばした。そして日本の携帯史上初めて、海外ブランドの合計シェアが50%を超えた。

Appleのめざましい業績は、通信事業者SoftbankとKDDIによるところが大きい。この二社は、iPhoneを武器にトップ企業NTT DoCoMo(iPhoneを提供していない)と戦った。DoCoMoは新機種を続々出して敵の矢玉をかわそうと努めたが、しかし同社の社長によれば、Appleとの合意に達すればiPhoneも対応機種に加えたい、という。

Appleがトップになったことによって、この国の閉じた修道院のようなモバイル業界も変わるかもしれない、とCounterpoint Researchは調査報告のコメントで述べている。日本は開国以来、動植物においても、外来種が在来種を駆逐する例が少なくなかったのだ、と〔例: タンポポ〕。

日本のモバイル業界はかつて、その孤立性ゆえに、ガラパゴス島にたとえられた。そのデジタルセルラー技術はきわめて独特で、しかも世界のどの市場よりも進んでいたため、外国勢の参入はほとんど不可能と思われていた。Motorolaも、そしてNokiaも失敗した。しかしスマートフォンという新しい波が状況を変え、ついに日本市場は変化への道を歩み始めたと思われる。その方向性は、依然として未知ではあるが。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

1038万いいね!のTokyo Otaku ModeがYJキャピタル、ITV、DGインキュベーションから資金調達

日本のオタクカルチャーを世界に発信するスタートアップとして有名なTokyo Otaku Modeが新たな資金調達を発表した。引受先はヤフーの投資子会社YJキャピタル、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、デジタルガレージの投資子会社DGインキュベーションの3社である。DGインキュベーションは今回は追加投資となる。今回の資金調達もすべてConvertible Noteで行われた(額面は非公開)。

調達した資金はサービスの拡大、それに伴う人員の強化やモバイル対応などサービスの向上に充てるそうだ。

Tokyo Otaku Modeは本誌でも何度か取り上げているが、日本のアニメやマンガ、関連グッズといったオタクコンテンツを紹介するFacebookページとしてスタートした。そのFacebookページの「いいね!」数は1038万を超え、一回のポストには数千から10数万のいいね!が付くほどの人気ぶりだ。

昨年9月頃からはFacebookページに加え、ユーザーが自身の作品を投稿したり、オタク関連のニュースが楽しめるウェブサイトも立ち上げている。このサイトではフォーラムも設けてあり、ファン同士のコミュニケーションの場としても機能している。また、Otaku Cameraというマンガ風の写真が撮れるアプリもリリースしている。

今のところFacebookページはもちろん、ウェブサイト、アプリは全て収益化している様子は無いが、ウェブサイトにはショップが新しく開設される予定で現在は事前登録を受け付けている。

このショップの詳細はまだ検討段階だが、普通のECショップとは違い、Tokyo Otaku Modeがセレクトした商品、メーカーとのコラボ商品などここでしか買えないような商品を提供したり、ウェブサイトに参加しているクリエイターの作品なども販売する予定だという。

ショップは検討段階ではあるが今後の展開が楽しみだ。

サンフランシスコの子ども科学博物館Exploratoriumが次々とiPadアプリをローンチ

The Exploratorium(エクスプロラトリウム, 体験学習型科学博物館)は、サンフランシスコで科学を学ぶ場所として最高だ。とくに、子どもたちにとっては。この施設は、今日リリースしたSound Uncoveredをはじめ、さまざまなiPadアプリによって、来館者以外にもオーディエンスを広げようとしている。

その名が示すように、Sound Uncoveredは音や聴覚の仕組みを説明している。同館の最初のアプリColor Uncoveredと同じく、主題(音、聴覚)に関する概念を12の体験を通じて学ぶ、という構成だ。その一部は館内の展示にもあるし、またアプリ独自の新しいものもある。ところで、最初のアプリの主題が視覚、今回が聴覚だから、今後の続編が何々か、理科の勉強を忘れた大人にも分かるよね。

アプリの制作助監督Rob Semperが本誌TechCrunchのスタジオに来て、アプリのデモをしてくれた。このビデオからどれだけの科学知識を拾えるか、それは人さまざまだと思うけど、でもアプリの概要は分かるだろう。Exploratoriumの展示がすべてそうであるように、このアプリも対話性が最大の魅力だ。アプリの各部分が、ゲームや遊びのように構成されている(たとえば円形のキーボードからいちばん高い音を見つける)。そしてその遊びがおもしろかったら、その体験の背後にある科学知識をテキストで読める。

アプリは無料で、ここからダウンロードできる。このアプリのローンチの2か月後には、Exploratoriumは第15埠頭と17埠頭に建てた新しい建物へ引っ越しする。その開館は4月17日だ

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Appleは気にしない、それが勝利の秘訣

Appleはライバルが安い製品を出しても気にしない。次の大物自社製品が前の大物を食っても気にしない。金の成る木を買うことも、株を分配することも考えない。今日(米国時間2/12)Goldman Sach’sのカンファレンスで、Tim Cookは現在にも過去にも捉われない強すぎる帝国の傲慢な王を演じた。

Wall Street JournalがCookの1時間にわたるトークのすばらしいライブ中継記事を掲載している。本誌はハイライト別の記事を書いた。しかし、最も重要なのは、Appleの規模と勢いが、テクノロジー世界における同社独特の優位性を生み出していることだ。それは〈視野の狭さ〉を負債ではなく資産にしてしまう能力だ。

Appleは機敏に方向転換するには大きすぎる。それは全速力で走る貨物列車であり、機関室ではCookがススだらけの機関手にもっと石炭を放り込めと叫んでいる。iPadがタブレット市場を圧倒している、だからAppleはもっとiPadを作る。Appleストアは年間平均5000万ドルを売り上げている、だからさらに30店舗を中国やトルコなど世界各国に作っている。株主はAppleが金をくれれば大喜びするし金は十分にあるので、450億ドルを株主に返し、優先株配布の承認に関する「ばかばかしいスライドショウ」裁判は無視する。

Cookは、目の前に線路が敷かれていることを知っているので、前進するために地平線のあら探しをする必要がない。市場にはたしかに安いスマートフォンが出ているが、その騒がしい妄想にとらわれることの方がAppleにとっては脅威だ。リソースを分割して「良い」低価格スマートフォンを作ることは、Cookの考えるはるか最高のスマートフォンを作る邪魔になる。

この位置をキープしていれば、顧客は十分にいる。今後数年で市場が倍になると彼は信じているからだ。「われわれの北極星は、すばらしい製品」なので、彼らはその方向に進み続ける。安いiPhoneが欲しければ旧モデルを買えばいい。ピクセル数最大の画面も、最高速のCPU内蔵のパソコンも、最大メガピクセルのカメラも、実はあなたは欲しくない。「どうでもいいだろう?すばらしい体験が欲しいんだ・・・真実は、顧客が欲しいのはあの〈アハ〉という瞬間なのだ」とCookは息まく。

大企業のスーツにネクタイ的思考では、既存製品を共食いする製品を作らない。しかしAppleはタートルネックのテク企業だ。ノーネクタイのCookは壇上で、「われわれの基本理念は、自分が食わなければ誰かが食う、だ」と言った。だからもしiWatchを作ったためにiPhoneやiPodが売れなくなっても構わない。人々がSamsung Galaxy Watch S 7やGoogle Timeや、いつか〈腕〉市場に参入するであろう誰かの製品を買うよりは良い。人々はAppleを、あれほどiPodビジネスが成功しているのにiPhoneを作るのはクレイジーだと思った。クレイジーなキツネは抜け目がない。ミツアナグマもクレイジーだ。ミツアナグマは気にしない

そして、われわれはAppleが何か大きな金を生むビジネスに怯えてそころ買収するのを見ることはないだろう。彼らには自分たちのロードマップがあり、そのマジックを速く、強くするために会社を買収する。Cookは、「もし大きな会社がわれわれを助けてくれるなら、それには興味がある」と言った。それ以外、キャッシュは銀行にある。あるいはもっと具体的に言えば、海外のタックスシェルターに。

これは、Appleが袋小路に激突することはないとか機関室の中に問題がないとかいう意味ではない。

Tim Cook On Stage At Goldman Sachs Conference景観を無視することが許されるのは予測が正しい場合だけであり、人間水晶球のスティーブ・ジョブズはもういない。恐らく次に来る物は、スマートウォッチではなくGoogle Glassスタイルのアイウェアだろう。モバイル製品で大ポカをやればAppleはたちまち脱線するかもしれない。

今日Cookが口にした最大の嘘は、「Appleにはソフトウェアのスキルがある」だった。われわれのホーム画面へのGoogleの侵攻状態を見る限り、Appleのソフトウェアスキルはひどく欠けている。もしスマートフォンのハードウェアがピークに達し、端末がソフトウェアを包むたけの殻になれば、Appleの機関車はプスプスと音を立て始めるかもしれない。
しかしCookは、Apple最大の危機はスピードを緩めたり雑音に惑わされることにあると敏感に察知している。「われわれは統制されていて思慮深い」と彼は言った。ジョブズはその集中力を賛えられ、Appleを同じやり方で維持できる者はいないと多くの人が心配した。今、Cookはウォール街をじっと見つめて、決してひるまないと誓った。あいまいなことを言わたい。彼は気にしない。

Cook is the honey badger, googoo g’joob.

[画像提供:Amazing CreatureBusiness Insider / Owen Thomas

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(翻訳:Nob Takahashi)

仮想化に依存するデータセンターにストレージのパフォーマンス向上を提供するInfinioが$10Mを調達

infinio_logo

マサチュセッツ州ケンブリッジのInfinioは、仮想環境におけるストレージのパフォーマンスを上げるためのソフトウェアソリューションを開発している。同社が今日(米国時間2/12)、Highland Capital PartnersBessemer Venture PartnersからシリーズAで1000万ドルを調達した。これまでは、Lightspeed Venture PartnersやケンブリッジのFounder Collective、ニューヨーク市のSeed Fund、それに数名のエンジェル投資家たちが、同社に計200万ドルを投資していた。今回の投資の一環として、HighlandのSean DaltonとBessemerのFelda Hardymonが同社の取締役会に加わった。

旧社名がSilverLining Systemsだった同社の主張によると、現代のデータセンターは仮想化の積極採用によって技術が様変わりし、高価な中央集中的ストレージを使うようになった。コロンビア大学のコンピュータ科学教授Vishal Misraらが創設した同社は、“仮想環境におけるもっとも費用のかかる隘路であるストレージのパフォーマンス、という問題”の解決を目指している。

“仮想環境におけるパフォーマンスの問題はストレージに帰因することが多い”、とCEOのArun Agarwalが今日の声明文で述べている。“ストレージシステムはIT予算の大きな部分を占める。しかもデータセンターの管理者は、すでにストレージの容量が十分であっても、パフォーマンスを上げようとして屋上屋を重ねるようにハードウェアを購入することが多い。弊社は、その問題の解決をお手伝いをするソフトウェアを作っている”。

声明文の中では、Infinioのソフトウェアプロダクトの詳細はよく分からないが、同社は今回の資金を技術者の増員とともに、今年後半を予定している同社の初めてのプロダクトの立ち上げに充てるという。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

このリストに自分の名前があるかどうかチェックして、エゴを満足させよう

さて、たぶんあなたと200万人の親しい仲間たちは、”LindedIn”の2012年に最も多くプロフィールを見られた人トップ1%に入っているだろう。それとも「Forbesの30歳以下トップ450」? あるいは「TIMEのランダムに選んだベスト100人、シリコンバレーからの何人かを含む」?。

まあ、たぶん「テク業界で驚くべきことを成し遂げた人々」にもあなたは入っていないだろうが、万が一ということもあるからチェックした方が良い。つまり、恐らくあなたは、49ersのジム・ハーボーヘッドコーチよりはそこに載る資格があるだろう、という意味だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)

蛸のパウルはサッカー予測。アプリケーションのパウルは見たいビデオを予測する

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タブレットやスマートフォンの普及で、ビデオコンテンツの消費量が大いに上がってきている。そんな中、新たにリリースされた“PAUL”という名のAndroidアプリケーションは、見るであろうビデオを予測して、ダウンロードしてキャッシュしておいてくれるものだ。ネットワークの不備によるストレスを大いに軽減するものだ。

電力消費ピーク時の電力利用を控えるのに似て、PAULはこれまでに見たビデオ情報を解析し、これから見そうなビデオを予測して予めダウンロードしておくのだ。解析対象とするのは主に5つのメジャービデオ共有サービスだ。すなわちFacebook、YouTube、Twitter、CNN、そしてESPN ScoreCenterの5つだ。またLast.fmとも連携し、お気に入りのラジオステーションからプレイリスト掲載音楽のプレロードしてくれる(訳注:日本からはLast.fmのラジオステーション機能は利用できません)。

ビデオのダウンロードおよびキャッシュはWiFiネットワークに接続した際に行われる。キャッシュしておくことで、実際に閲覧する際にはネットワークがなくても大丈夫なようになる。

非常にシンプルなものだが、確かに便利なものだ。ストレス軽減には大いに役立ちそうに思う。

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また、ともかくPAULという名前が面白い。しかしなぜJohnやGeorge、あるいはRingoとかDave、それともSteveであったりLarryだったりしないのかはお分かりだろうか。実はこの名前、2010年FIFAワールドカップにおいて多くの試合結果を予想したタコにあやかったものなのだ。利用者の好みをきちんと予測していきたいという気持ちの現われというわけだ。

ちなみにCiscoの統計によると、2017年までには、モバイルデータ消費量の3分の2がビデオコンテンツになるだろうとのこと。オハイオ州コロンバスに拠点をおくinmoblyは、データプロバイダーや仮想移動体通信事業者(MVNO)も歓迎するサービスを提供することにもなるわけだ。

ところで、ピーク時の利用を避けるという発想は、inmoblyにとってはごく自然に出てきたものだ。と、いうのも同社はオハイオ州立大学の電気エンジニアリングの教授であるHesham El Gamal及びNayer Wanasによって2011年に設立されているのだ。こうしたアプローチに則ったサービスの将来性に期待している人も多いようで、inmoblyはTechColumbusなどからプレシード資金として65万ドルを調達している。

同社はスタンドアロンのアプリケーション(概念実証のためのもの)をリリースするとともに、大手ビデオプロバイダーとの連携可能性も探り、サービスコンセプトを確立しようとしているところだ。

しかし個人的な意見を言わせてもらうならば、ネットワーク帯域の節約効果などよりも、収集される嗜好性を示すデータにこそ一層の価値があるのではあるまいか。そうしたものにアクセスできるとなれば、コンテンツプロバイダーは大いに興味を示すだろう。全体的な仕組みも一層広く活用することができるようになりそうだ。

もしかするとinmoblyは、さまざまなシーンにて大いに利益をあげるサービスを提供できる可能性を持っているのかもしれない。

アプリケーションについて今のところ気になるのは、バッテリーのもちにどの程度影響するのかということだ。inmoblyのLiza Reedに質問をぶつけてみると以下のような回答を得ることができた。

「PAULはいつも活動しているわけではありません。WiFi経由でデータをダウンロードするために定期的に目覚めて動き出すのです。またPAULにはバッテリーチェック機能もついており、もしバッテリーが厳しくなっているようなら、エネルギーを使い果たしてしまうのを避けるために、コンテンツのダウンロードを行わないようになっています。少なくとも私たちのテスト段階では、PAULによって引き起こされたバッテリー問題というのはありませんでした。実感的にもそうですし、バッテリーマネジャー系のツールでも確認しています」とのこと。

なるほど、それであれば大丈夫なのかもしれない。

アプリケーションはこちらからダウンロードできる。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)

北朝鮮の核弾頭はサンフランシスコをどれぐらい破壊するか–Google Maps想定図

soma-destruction

北朝鮮が今夜(米国時間2/11, 日本時間2/12午後)核実験を行ったらしい。そして、この前彼らが誇示した長距離ミサイルは、サンフランシスコ中心部を破壊できる弾頭を装備可能という。

今夜マグニチュード4.9の地震を観測した韓国国防省は、それが地下核実験によって起きたことを確認した。北朝鮮の核の能力は、約2キロトンと推定されている*。〔*: 今回のは6〜7キロトン説もある。〕

ぼくは、それがサンフランシスコにもたらすかもしれない被害の規模を知りたいと思ったが、調べている過程で見つけたのは、(心配性の人が)見始めるといつまでも去ることができない困ったWebサイトだ。これを見るとアメリカのどこに住んでいる人でも、自分の町の被害規模をGoogle Mapsの上で知ることができる(上図)。

そのWebサイトによると、サンフランシスコの都心に命中した場合は、本誌TechCrunchのオフィスのあるSouth of Market一帯はほぼ全壊だ。Lower HeightとMissioの一部も被害が大きい。サンフランシスコのほぼ全域とオークランドの一部(上の図にはない)が、窓ガラスが粉砕される区域になる。上の図の6つの同心円についての説明は、次のようになっている:

  • 1と2: 高層ビルや鉄筋コンクリートの建物が全壊。
  • 3: 高層ビルや鉄筋コンクリートの建物が重傷。
  • 4: 一般家屋は全壊。鉄筋コンクリートの建物は‘中’から‘重’の被害。
  • 5: 一般家屋が重傷。鉄筋コンクリートの建物は‘軽’から‘中’の被害。
  • 6: 大型建造物は軽度の被害。一般家屋は‘軽’から‘中’の被害。

ただし要注意: 北朝鮮のミサイル技術は、困ったことに、あまり高度でない。昨年は、試発したロケットの内1基が、打ち上げ直後に空中分解した。だから長距離ミサイルが西海岸に到達できるとしても、あわてて地下防空壕を作る気はない。

というか、それほど気にしていない人がほとんどのようだ。この記事を書いてる今も、CNNの読者たちは、核で町が全滅することよりも、スマートフォンで見るポルノのことが気になるようだった(ニュースから数時間経っていたが)。下の図が、そのときの人気上位ニュースのリストだ*。〔*: 一位は「ポルノを見ることはスマートフォンにとって良くない」。二位が核実験。〕

でも、本当に怖いのはどっちだろう。世界が粉々に破壊されることもありえる時代に住んでいることか。それとも、そんな時代に多くの人が、携帯で見るポルノを気にしていることか。

North Korea appears to conduct 3rd nuclear test, officials and experts say - CNN.com-edited

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ローマ法王、日常業務を離れ「自分のやりたいことをする」

今日(米国時間2/11)、ローマ法王ベネディクト16世の退位が決まった。

ベネディクト法王は、TIME誌の世界で最も影響力のある100人に選ばれており、退位後の自らの行動については詳細を明らかにしていない。

情報筋によると、法王には何らかの「進行中の取り組み」があり、近いうちに発表するという。

2005年4月19日の選出以来8年間ローマ法王の座を務めたベネディクト16世は、在位中さまざまなプログラムを考えていたが、「自分のやりたいことをする」ためにそれを控えていたと噂されている。

彼は今もカトリック教会のWikipediaページにローマ法王と記載されている。

報道に対して法王は声明を発表した。

法王は、自身の退位や祈とう行事の慣習について具体的に言及していないが、この件に直接関わると称する筋がTechCrunchに語ったところによると、退位後のバチカン市国での任務が最近与えら、それが法王辞任に関する数多くの理由の一つだった可能性がある。

カトリック教会は今も世界最大の宗教組織であることを標榜し、信徒は10億人以上いる。しかし、この数字は一度訪れただけの人数によって誇大化されていると見る向きもある。「毎週、あるいは毎月訪れる人数を見れば、多くの地域で伸びが鈍っていることかわかるだろう」と、匿名を希望する情報筋が本誌に伝えた。

そして多くの人々が、彼は前任者の影に縛られていただけだと信じている。「毎週少なくとも一人が『ヨハネ・パウロ法王がいればこんなことは起きなかった』と言うのを聞くのだから」と一人の消息通は語った。

法王は、その未知なる次のステップが、彼の前職からの「自然な流れ」であり、できれば助言者として教会に残る計画を持っていることをほのめかした。「もっと続けたかったが、逃がすことのできない大きな機会を得た」と事情に詳しい人々が法王の言葉を伝えた。

ローマ法王の辞任はありふれた出来事ではないが、カトリック教会のような組織では、規模の拡大や新しいライフステージへの到達に伴って指導者が離脱することはよくある。人は時に燃え尽きる。

今度はそれがバチカンで起きてしまった。詳細が入り次第続報の予定。

画像提供:Flickr

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(翻訳:Nob Takahashi)

オンライン教育による物理大学のリプレースが驚異的なペースで進んでいる

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教育者たちはオンライン革命が実物の教室をいずれ圧倒することは知っていたが、でもここ数か月の、本当に革命に近いような急展開は、変化のペースが思ったよりも速いことを実証している。一か月前には、合衆国最大の大学機構(カリフォルニア州立大学)がオンラインコースに正規の履修証明を発行する(単位を与える)ようになり, またいくつかの名門大学が学位取得条件から履修時間(出席時間)を外し、また国公立大学の多くがコースのオンライン化を開始した。高等教育のオンライン化が副流ではなく主流になるという説は、もう、仮定的な未来ではなくなった。次期政権(第二期オバマ政権)の教育長官は、全省をあげて、この大きな変化に前向きに対応する必要がある。

これまでの10年あまり、入試などによって入学者を選別するタイプの大学(University of Phoenixなどは非選別型)は、人気の盛り上がるオンラインコースに単位を与えることを拒んできた。しかしMITの画期的なOpen CourseWareプロジェクトは、最初わずか50のオンラインコースによる概念実証事業を開始したが、その後の3年間で全世界的な複数大学のコンソーシアムができあがり、今では1700のコースを提供している[PDF]。 そして今日までの累積ビジター数は、1億2500万にものぼる。オンライン教育のスタートアップCourseraは、対話的ビデオと宿題と学生同士の協力型学習コミュニティで一流大学のコースを構成し、2012年の4月に立ち上げて以降わずか9か月で、250万あまりの学生たちにそのサービスを提供した。

そして先月は、世界最大の財政破綻教育機関であるCalifornia State University System(カリフォルニア州立大学機構)が、単位取得のできるオンラインコースを1コース150ドルという低価格で提供するパイロット事業を開始した。今年の初めにぼくは自分の記事で、カリフォルニア州とオンラインコースプロバイダUdacityとのこのパートナーシップは、成功するだけでなく、やがて全国の大学にその類似形が波及していく、と予言した。

でもぼくは、一つだけ間違っていた。たいがいのことに、科学的知見に基づいて慎重に対応するはずの高等教育機関が、そのパイロット事業に関しては結果と評価を待つことをしなかった。カ州がそれを発表してからわずか3週間後に、約1800の正規認可大学のコンソーシアムであるAmerican Council on Educationが、DukeやUniversity of Pennsylvaniaなど3つの大学で、低価格のオンライン科学コースのパイロットを開始する、と発表した。

そして、もっとも革新的と思われるのが、University of Wisconsin(ウィスコンシン大学)による、学位取得条件からの履修時間の排除だ。学生たちの要件は、テストに受かることと、学位取得関連費用を払うこと、これだけになった。だからこれからは、世界のどこからでもコースを学べる。

YouTubeのビデオなどから完全にオンラインの講義を提供しているKhan AcademyのSal Khanが、わざわざ大学の物理的な建物へ行って試験を受けるという大学のシステムを、Aspen InstituteのBig-think Ideas Festivalで批判したのはわずか2年前だ。そのときは、デジタル教育の最先鋒の人たちですら、彼が近未来に訪れる現実を語っているとは思いもしなかった。

やや残念なのは、この、教育とインターネットという分野では、思考よりも行動のペースが速いことだ。コースの評価には今後何年もかかるし、教育システム全体のリストラの評価再検討にはさらにそれ以上の年月を要するだろう。しかし教育省が行った調査は今すでに、“課目のすべてまたは一部をオンラインで受講した者の成績は、同じコースを従来の対面型授業で受講した者よりも良い”、と明言している。

また、物理学の講義を通常の物理学の教師からではなく、オンラインでノーベル賞受賞者から受けた者は、試験の点が倍近く高かった、という報告もある [PDF]。これもやはり、各大学によるMassively Open Online Community courses (MOOCs, 大規模オープンオンラインコミュニティコース)パイロット事業開始の動機の一つになっている。

しかし、教育の世界ではとくに、パイロットで成功した企画が大規模展開でこけることが多い。実験的な教育は最良の教師と最良の学生を揃えて行われるが、そこでは、それを一般化して本格展開した場合の問題が、事前対処されない。

したがって、教育のデジタル化とオンライン化がもたらす未来について、今のわれわれは無知だ。でも、その無知が今、きわめて急速に訪れつつある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Facebookが発表。グラミー賞関連の「いいね!」とコメントは4300万件。先週のスーパーボウルは2600万件

今年のスーパーボウルの後、多くの記事が、Twitterは利用量の急上昇と多くのテレビCMでハッシュタグが使われたおかげで、このイベントに「勝利」したと宣言した。しかし、今日(米国時間2/11)Facebookは、自社に関するデータをいくつか公開し、やはり、ここもまたビッグイベントにまつわる巨大な会話の場であったことを示した。

最新のデータは昨夜のグラミー賞に関するものだ。Facebookによると、グラミー賞関連コンテンツにまつわる「いいね!」とコメントの総数は4300万件だった。これはFacebookが提供しうるリーチを表しているはずだ。数えているのグラミー賞に言及している記事ではなく、書いた人々に引きつけられている友達やフォロワーへの波及効果だ(人々が実際に何を話していたかの驚異的に詳細な内訳を知りたければここで読める)。そして、両者を直接比較する方法を私は知らないが、Twitterのグラミー賞データはここにある。

広告視点からさらに興味深いのはスーパーボウルのデータだ。Twitterは先週全国広告の半数にハッシュタグが掲載され、ゲーム当日それらのハッシュタグが30万回メンションされたことを発表した。

さてFacebookは、そのハッシュタグ広告主26社のリストを元に、同日Facebookでは200万件の記事がそれらの企業に言及したと言っている。これは全部スーパーボウルに誘発されたものなのか? たぶん違うだろうが、数値は前日の12倍なので広告が大きな影響を与えたと言って間違いはないだろう。そしてこれらの書き込みは、計2600万件のコメントと「いいね!」を呼んだ(念のために書いておくと、スーパーボウルの数字がグラミー賞よりも少ないのは特定ブランド群だけに限定されているからである)。

もちろんこれは、スーパーボウルがTwitterのブランド、広告主への侵攻を見せつける効果的なデモンストレーションであった事実を変えるものではない。しかし、会話が決してそこでは終らなかったことを確かに示唆している。

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(翻訳:Nob Takahashi)

TwitterがLOLcats版プロフィールページを利用可能に。IPOに向けた動きのひとつ?!

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これも2014年IPOに備えた動きということなのかもしれない。TwitterがサイトをLOLcats版にする機能をリリースしている。

いまひとつ面白さに欠けていてつまらなく感じるところもあるのだが、LOLcatsのおもしろエネルギーを吸収して、移り気なファイナンスマーケットを満足させたいという気持ちの現われなのだと思う。とにもかくにも、上場を目指すTwitterの最新の動きなのだから注目すべきことなのは間違いない。

LOLcats版に取り組む前にも、Twitterは古参従業員の利益還元を行えるようにする措置をとっていた。また買収したVineの資産を活用したビデオソーシャルネットワークも構築している。さらにテレビのソーシャルネットワークでの影響度調査を行うBluefin Labsの買収を行ったこともスクープされている。ビデオ分野に一層積極的に進出する足がかりとするとするものだろう。

Blackrockへの株式売却では、企業価値は90億ドルと評価されている。従業員に対する株価オファーは17ドルだったが、たとえばDan Primackのレポートでは、現在の市場価値は20ドル近くであるとの話もされている。2013年の売上げが10億ドルにも達しそうだとの試算もある。

複数の情報筋からは、Twitterは来年早々にもIPOを考えているという話も聞こえてくる。そうであるのなら、今年の下半期にもIPO申請書類が出てくることとなりそうだ。Facebookのケースを教訓とし、TwitterのCEOであるDick CostoloはWSJに対して、Twitterを初心者にも使いやすいサービスとして確立し、利用者数で10億人を達成したいと語っている

NASDAQを視野に入れ、TwitterはFacebookを反面教師として、公開前に株式が多くの機関投資家の手に渡ることを防ごうとしているようだ。但し、Facebookも公開前にちょっと変わったプロフィールページを作れるようにしたりしていた。もしかすると公開前に一風変わった機能を入れるというのが、IPOに良い影響を与えるという考え方もあるのかもしれない。

訳注:本記事の英語版パーマリンクは「http://techcrunch.com/2013/02/08/only-half-of-this-is-a-joke/」となっている。

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(翻訳:Maeda, H)

Google Driveを利用しているサードパーティアプリケーション専用のストア(のようなもの)ができた

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Googleが、Google Drive専用のアプリケーションストアのようなものを作った。そこでは、Google Driveを利用しているサードパーティアプリケーション、たとえばHelloFax、SlideRocket、Open Office Document Readerなどを見つけて入手できる。インストールしたアプリケーションは、Google Driveの’Create’メニューに登場する。これまでは、Chrome Web Storeへ行かないとGoogle Driveを利用しているサードパーティアプリケーションを見つけることはできなかった。

GoogleのNicolas Garnierが今朝(米国時間2/8)書いているところによると、デベロッパはDriveのSDKを使ってユーザに、“Google DocsやGoogle SheetsなどがDriveを対話的に利用している”のと同様の体験を提供できる。今、Drive SDKを使ってGoogle Driveを統合しているWebアプリケーションは約100ある。統合によってサードパーティアプリケーションは、たとえばDriveのUIからファイルを開いたり、Google Driveの’Create’メニューから新しいドキュメントの作成をスタートできる。またSDKには、Google Docsをエクスポートしたり変換したりするAPIもある。

Google Docsがこのようにまた進化(Docs→Drive→アプリストア)したことによって、サードパーティアプリケーションが’Create’メニューのトップに表示され、メニュー下部の “Connect Your Apps”ボタンにより、Drive利用アプリケーションの、ゆっくりと成長しているエコシステムが、より目立つようになる。

今現在自分のDrive利用アプリケーションがChrome Web Storeにあるデベロッパは、何もしなくてもそのアプリケーションの情報がGoogle Drive側にも載るようになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

TwitterでDMするのをやめて, それより便利なMopedを使おう

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文字数制限のあるTwitterの良いところは、メールなどと違って、話の要点を明確に述べるよう、強制されることだ。でもTwitterでは、プライベートな通信を誰かにCCできない。そして、それをできるようにしてくれるのが、ベルリン出身のMopedだ。

MopedのiPhoneアプリとAndroidアプリはとても便利だから、いまだにTwitter上でDMしている人が信じられないぐらいだ。Mopedでは、写真のプライベートな共有もできる。今日(米国時間2/8)はさらに、写真のフィルタがリリースされた。写真は、プライベートな体験を共有するための、とても便利な方法だ。だからこそ、PathやPairなどのアプリが伸びているのだ。

Effectsと呼ばれるそのフィルタには、トリミング、テキスト挿入、お絵かきなど、12種類の機能がある。

Mopedはプライベートなメッセージングのためのプラットホームで、IM的なメッセージを送れるが、Twitterと同じようにハッシュタグ(#)や@を使える。Twitterからログインし(Mopedのアカウントからでもよい)、複数の人に@を付けてメッセージを送る。グループ内でプライベートに共有するためのアプリとしては、GroupMeなんかよりもずっと簡単だ。それにDropboxを統合しているから、ふつうのメッセージングやプライベート共有アプリと違って、大きなファイルの共有もできる。さらに、Chromeのエクステンション版では、ブラウザのウィンドウから会話をスタートできる。

Mopedは、メッセージングがとても便利にできる。コンタクトや会話内容はアカウント単位でシンクされるから、たとえば家にはiPhone、旅先ではAndroid、なんてときでも、すべての会話を完全に捕捉できる。Dropboxの統合とGoogle Chromeのエクステンションにより、Mopedはデスクトップからモバイルまでの幅広い対応を図ろうとしている。

同社は、SV Angel(Ron Conway)とLerer Ventures、Betaworks、およびEarlybird Capitalから100万ドルの資金を調達した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Fab、会員数1100万人を突破。1月の売上げは昨年同月日で300%アップ

fab先日開催されたCrunchiesでベストEコマース・アプリケーション賞を受賞したのはFabだった。デザインを重視したEコマースを展開しているこのFabが、非常に興味深い1月のデータを公開している。この1月に、Fabには新たに100万人の会員が加わったのだそうだ。これによりFabのトータル会員数は1100万人となった(2012年1月の段階では150万人だった)。

Fabは月毎の売上げを公開していない。しかしホリデー直後で売上げが落ちるのが一般的な1月に、Fabは大きく成長を遂げたらしい。2012年1月と比べると300%近くも伸びたのだそうだ。Fabにとって、これまでで売上高が3番めに多い月となった。ホリデー期間を除けば、売上額は過去どの月よりも40%高いものとなったとのことだ。

Fabのアナウンスによると、現在イギリス国内の利用者は100万人となっており、ヨーロッパにおける売上げの40%を占めているのだそうだ。アメリカ以外では一番大きく伸びている地域なのだとのこと。

また、Fabでは繰り返し買い物する人の率が67%に達しているのだそうだ。ホリデー期間中にピークを見せたモバイルからの売上げは、日々の売上げ中平均で33%を占めているらしい。さらに、2013年1月にログインした人の8%が、実際に商品を購入しているとのことだ。

昨年末のホリデーシーズンには、初めて1日の売上げが100万ドルを超える日も記録した。今後はそうした日がますます増えていくのかもしれない。

2012年は、Fabにとって非常に重要な1年となった。急成長を遂げ、そして国際展開および買収戦略の遂行のために大量の資金も調達した。2013年を迎え、昨年ほどの急成長が望めないとしても、着実な成績を残していくこととなりそうだ。

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(翻訳:Maeda, H)

Amazonが中古eブックのマーケットプレースを開業へ

[筆者: Victoria Ho]
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Amazonは、中古のeブックを売ろうとしている。

同社は最近、読者が自分の読んだeブックの所有権を無効にし、Amazonのマーケットプレースに出す方法を発明して、特許を取った

もちろんeブックは傷んだりしないが、その再販とは、そのライセンス(自分だけが読めるという権利)を移転することだ。今でもKindleの本を“貸す”ことはできるから、ライセンスの移転はすでに行われている。貸した本が友だちのデジタルライブラリにある間は、その本はオーナーのデバイス上から消えている。

約1年半前にローンチしたReDigiというサービスもある。同社の指摘によると、Amazonが2009年に申請した特許は再販の技術が同社とは異なり、Amazonの本が新しいデバイスにダウンロードされると、その本は元のオーナーの書棚から削除される。

一方ReDigiの方法は、ユーザの本がReDigiのサーバに“移動”されてから新しいデバイスにダウンロードされる。同社の主張では、この方法なら本の新しいコピーは作られない。オリジナルが移動するだけである。でも私から見れば、それは言い方の違いにすぎない。Amazonの方法でも、本のコピーは終始一つしかない。

しかしそれでも、ReDigiは狼狽していることだろう。Amazonの特許は、ユーザが一度買ったデジタル製品に対する権利を、その製品の全生涯にわたってAmazonが持つ、と言っている。そうすると、ReDigiのようなサードパーティは(その特許に触れるので)中古品マーケットプレースになれない、ということになる。彼らの前途に暗雲が…。

〔訳注: この件の詳細に関心のある方には、原文のコメントを読むことをおすすめします。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

3Dプリントされた弾倉のビデオが、破壊的大容量「Wiki兵器」を誇示している

今日(米国時間2/7)、兵器の未来を誇示するビデオがYouTubeで公開された。24歳の進取的ガンマニアは、自作の大容量30連発弾倉を3Dプリンターで製造した。このアマチュア設計「Wiki兵器」を広く知らしめるべく、24歳の反抗的デザイナーは、銃の設計図にニューヨーク州アンドリュー・クオモ知事に因んで「クオモ」と名付けた。同知事は最近、8発以上入る弾倉を禁止する法案に署名した。「彼[クオモ]はこの弾倉に結び付けらたがっている」とデザイナーのCody WilsonはTalking Points Memoに語った。「その関係を永遠のものにしてやろう」

Wilsonのプロジェクト、Defense Distributedは、ユーザー生成百科事典のWikipediaのような巨大武器オンラインカタログを推進したいと考えている。オープンの修正可能な無料オンライン設計図は、すでに10万回以上ダウンロードされているとTPMは伝えている。

3Dプリント兵器は、成長するアマチュア3Dプリンティング業界の人々から激しく反発され、その運動は「メーカー・ムーブメント」と呼ばれている。人気の3Dプリンターメーカーで、この運動の象徴でもあるMakerbotは、武器製造に対する厳重な禁止令を発行した。

3Dプリンター会社のStratasysは、Wilsonが同社からリースしていたプリンターを没収して彼を阻止しようとしたが、その後Wilsonは別のStratasysプリンターを購入した。

この種のオープンソース運動の分散化という特性を踏まえると、誰が彼らのコミュニティーを組識化しようと目論んでいるのかを特定するのは困難だ。「目的は今われわれがやっていることに関わるコミュニティの形成を促進することだ。Defense Distributedの役割は、コンセプトを証明し基本的情報の断片を提供して誰もが学べるようにすること。われわれは主としてソフトウェアの組織だと考えている」

Wikipediaも、まさか銃製造者たちの世界的運動インスパイアすることになろうとは夢にも思わなかっただろう。しかし、テクノロジーが容易に手に入るこの新しい世界では、〈あらゆる〉グループが、自分たちの思想を21世紀のために再構築できるようになる。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)