GoogleがSearch Consoleの複数のプロフィールをまとめる機能の実装に取り組んでいる模様。

11月1日(日)にイスラエルにて、SMXが開催されていました。1日限りの開催でしたが、Googleからのスピーカーも多数参加し、非常に内容の濃いイベントであったのではと感じています。その中で、Search Consoleのプロダクトマネージャーである、マイケル・フィンク氏がSearch Consoleの新機能についてのデモンストレーションを行ったようです。Search Consoleの改良については、Pubcon 2015でゲイリー・イリーズ氏も言及していました。今回の機能と同一内容ではないと思われ、また、まだアイデア段階であるとのことですが、実現すれば非常に魅力的な機能となるのではないでしょうか?– SEO Japan

GoogleはSearch Console内の認証されたプロフィールをまとめる機能に取り組んでいる。

この機能の目的は、httpやhttps、wwwの有り・無しのデータをまとめるというだけではない。アプリのデータもSearch Consoleのレポートに含めることができるというものだ。

GoogleのSearch Consoleのプロダクトマネージャーである、マイケル・フィンク氏がSMX Israelにて、参加者にこの機能のスクリーンショットを紹介した。現状のプロトタイプでは、”create a set”というボタンをクリックし、そこからまとめたいプロフィールを選ぶことができるというものだ。

下記に、彼がデモンストレーションで使用した画像のスクリーンショットを掲載するが、実機能というよりはモックのようなものだと思う。

画面上部の右側にある、”create a set”(矢印のあるボタン)をクリックし、そのセットに名前を付ける。

名前を付けたセットの中に含めたいプロフィールを選ぶ。

選択が完了すると、認証されたプロフィールとして、選択したプロフィールが(1アカウントとして)まとめられ、統合されたデータを参照することができる。

まとめられたプロフィールの画面は以下の通りだ。

統合されたデータの検索アナリティクス画面は下記の通りだ。

簡単に言うと、この機能により全てのプロフィールの、検索からのトラフィック、クリック数、インプレッション数、CTR、ランキングなどの様々なデータをレポーティングツールで確認できるようになるということだ。

マイケル・フィンク氏は、この機能はまだアイデア段階であると述べていた。しかし、SMX Israelで得られたフィードバックを基に、Googleがこの機能の実装により前向きになる可能性を示唆している。

この機能は非常に人気のあるリクエストだ。マイケル・フィンク氏は、Googleが対応していない様々な機能のプレビューを披露してくれており、我々にとっては非常に喜ばしいことと言える。

この件に関するGoogle+はこちら。

この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google Working On “Sets” To Consolidate Google Search Console Profiles」を翻訳した内容です。

App Indexingの導入により、アプリへのトラフィックデータなどの重要性も高まっている状況にあります。Googleが力を入れている分野でありますが、分析する手段も充実すれば、より注目度も高まるのではないでしょうか?今後どういった形で報告があるのかはわかりませんが、オフィシャルな報告を待ちたいと思います。

続きを読む GoogleがSearch Consoleの複数のプロフィールをまとめる機能の実装に取り組んでいる模様。

「三匹の子ブタ」に学ぶコンテンツマーケティング

こんにちは、コンテンツディレクターの成田です。 あなたの会社に「三匹の子ブタ」の上司がいると想像してみてください。 あの有名な白ブタ、黒ブタ、まだらブタです。 放任主義の白ブタ上司 まずは、白ブタ上司。放任主義なので好き […]

望まない不正なモバイル リダイレクトを検出して除去する

端末の種類に応じて少し異なるコンテンツを表示することは、多くの場合問題ありません。たとえば、スマートフォンの小さな画面に合わせて最適化するために、画像などの一部のコンテンツを変更することもあるでしょう。また、ウェブサイトのメニューをナビゲーション ドロワー(詳しくはこちら)にすると、モバイルでの閲覧が簡単になります。このように、ユーザーのための修正が正しく実装されている場合は何ら問題ありません。

モバイル限定のリダイレクトについても同様です。ユーザー体験を改善するためにモバイルユーザーをリダイレクトする(たとえば example.com/url1 から m.example.com/url1 にリダイレクトする)ことは、ほとんどの場合ユーザーのためになります。一方、モバイル ユーザーを異なるコンテンツへ不正にリダイレクトすることは、悪いユーザー体験であるだけでなく、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反する行為です。

苛立たしい体験: PC とモバイルの検索結果に同じ URL が表示され、PC でその検索結果をクリックするとページが正常に表示されるが、スマートフォンで同じ検索結果をタップすると無関係なページにリダイレクトされる。

モバイル限定の不正なリダイレクトを実装したのは誰?

ウェブマスター自身が、不正と認識しつつもモバイルユーザーにリダイレクト ルールを適用している場合があります。これはウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に対する典型的な違反であり、Google ユーザーの体験に悪影響を及ぼしている場合は手動による対策の対象となります(この記事の最後の章を参照してください)。

一方、サイト所有者の知らないうちにモバイル限定の不正なリダイレクトが発生している場合もあります。

  • モバイルユーザーのみをリダイレクトする広告スキーム
    ディスプレイ広告や収益化コンテンツに組み込まれたスクリプトなどによって、ウェブマスターの知らないうちにモバイルユーザーが完全に別のサイトにリダイレクトされる場合があります。
  • サイトがハッキングされた結果として発生したモバイル リダイレクト
    その他のケースとしては、ウェブサイトがハッキングされており、スパム行為を行っているドメインにモバイルユーザーのみがリダイレクトされている場合もあります。

サイトでの不正なモバイル リダイレクトを検出するには

  1. スマートフォンでサイトにアクセスしてリダイレクトされるかどうか確認する
    スマートフォンの Google 検索結果からサイトにアクセスして、モバイル ユーザーのエクスペリエンスを確認することをおすすめします。デバッグの際にデスクトップ ブラウザでモバイル エミュレーションを行うと、各種端末をまとめてテストできて便利です。たとえば ChromeFirefoxSafari などのブラウザから簡単にエミュレーションできます(Safari の場合は、「メニューバーに “開発” メニューを表示」機能を有効にする必要があります)。
  2. ユーザーの声を聞く
    ユーザーには、サイトが本来とは異なる形で表示されているかもしれません。モバイルユーザーの体験に関する問題を察知するには、常にユーザーの不満に耳を傾けることが重要です。
  3. サイトのアナリティクス データでユーザーのアクティビティを観察する
    モバイルユーザーの行動に異常がある場合、ウェブサイトのアナリティクス データをよく観察することで検出できます。たとえば、モバイルユーザーの平均サイト滞在時間は気をつけて見ておくべき指標です。モバイルユーザーの滞在時間が以前に比べ極端に短くなった場合、モバイル限定のリダイレクトが発生している可能性があります。

モバイルユーザーの行動に大きな変化があった場合にすぐ気付けるよう、Google アナリティクスの通知を設定しておくことをおすすめします。たとえば、モバイルユーザーのサイト滞在時間が急に短くなった場合や、モバイルユーザーのアクセスが急に減った場合に警告する通知を設定できます(ただし、これらの指標が大きく変化したからといって、必ずしも不正なモバイル限定のリダイレクトが発生しているとは限りません)。

モバイル ユーザーが不正にリダイレクトされていることを検出しました。私が設定したものではありません。どうしたらよいですか?

  1. サイトがハッキングされていないかどうか確認する
    Search Console のセキュリティの問題を確認します。ハッキングされている場合は、ここに何らかの情報が表示されています。
    ハッキングされたサイトの典型的な症状や、ハッキングされたサイトの事例も参考にしてください。
  2. サイト上のサードパーティのスクリプトや要素を調査する
    サイトがハッキングされていない場合は、サードパーティのスクリプトや要素がリダイレクトを発生させていないか調査することをおすすめします。この調査は次の手順で行います。
    1. リダイレクト元のページから、自分で管理していないサードパーティのスクリプトや要素を 1 つずつ削除します。
    2. 1 つのスクリプトまたは要素を削除するたびに、携帯端末またはエミュレーションでサイトからのリダイレクトがなくなったかどうか確認します。
    3. 不正なリダイレクトの原因となっているスクリプトまたは要素を特定できたら、それをサイトから削除することを検討します。また、そのスクリプトまたは要素の提供元と問題の解決にあたってください。

不正なモバイル リダイレクトについて最後にお伝えしたいこと

検索エンジンのクローラに表示されるコンテンツとは異なるコンテンツを表示するために意図的にユーザーをリダイレクトする行為は、Google ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反しています(詳しくは不正なリダイレクトをご覧ください)。Google サーチ クオリティ チームでは、ユーザーに高品質な検索結果を提供するため、このようなサイトの URL を Google のインデックスから削除するなどの対策を講じています。手動による対策を講じる際には、Search Console を通してサイト所有者にメッセージを送信します。Search Console アカウントを正しく設定されているか確認するようにしてください。

知らない間にユーザーがリダイレクトされてしまうのを防ぐには、ユーザー トラフィックをどのように処理するかを明確にしている広告主を選ぶようにします。オンライン広告スペースを信頼できる広告主に提供したいとお考えの場合は、広告ネットワークに参加するにあたっての業界推奨の方法がありますので参考にしてください。手始めに、Trustworthy Accountability Group(Interactive Advertising Bureau, IAB)の Inventory Quality Guidelines をご覧になることをおすすめします。モバイル ソリューションを活用して高品質のユーザー エクスペリエンスを提供しながら、コンテンツを収益化する方法はたくさんあります。ぜひこれらを上手く活用してください。

モバイル限定のリダイレクトについてご意見、ご不明な点などございましたら、Google ウェブマスター フォーラムに投稿してください。

Googleの新しいアルゴリズム、RankBrainの全容。

昨日から話題になっているRankBrainについて、Search Engine Landのダニー・サリバン氏が現在伝えられている情報をまとめています。Q&A形式で書かれている記事であり、Googleからの追加情報とダニー氏自身の見解も併せて紹介されています。RankBrainが何かSEOに画期的な変化を与えていると言えばそうではありませんが、多くの方が注目している内容だと思います。また、かなり長めの記事となっているため、コメントはこの辺りまでにしておきます。(笑)– SEO Japan

Googleはマシンラーニングの技術を検索結果の表示に使用している。RankBrain(ランク・ブレイン)と呼ばれているが、それについての情報をまとめてみよう。

昨日、Googleが”RankBrain(ランク・ブレイン)”と呼ばれる、機械学習の技術を用いた人口知能を、検索結果を選定する目的で使用しているというニュースがもたらされた。RankBrainはどのように作用し、Googleの全体のランキングシステムへどのような影響を与えているのだろうか?この記事で、我々が知りうる限りの情報をお伝えしようと思う。

この記事中で述べられている内容のソースは3つある。一つ目は、Bloombergの記事であり、昨日RankBrainについてのニュースを報じたものだ。(こちらの記事にもまとめられている。)二つ目は、GoogleがSearch Engine Landに直接提供してくれた追加情報だ。三つ目は、Googleが提供してくれなかった箇所について、我々の知識と最大限の仮定を基にしている。また、一般的な背景とは別に、必要だと判断した箇所にはこれらのソースからの情報ということを表示している。

RankBrainとは何か?

RankBrainとは、Googleが名づけた機械学習を用いた人工知能システムであり、検索結果を処理する(手助けとなる)ために使用されている。これは、Bloombergが報じていることでもあり、Googleによって我々にもたらされた情報でもある。

機械学習とは何か?

機械学習とは、コンピューターが人間や詳細なプログラミングによって教えられるのではなく、コンピューターが何かを行う方法を自身に教える(自身で学習する)仕組みである。

人工知能とは何か?

本当の意味での人工知能(Artificial Intelligence)、もしくはAI、とは、コンピューターが人間と同程度の賢さを手にしたものである。少なくとも、知識習得における、教えられる方法と、すでに学習した内容を基に新しい関連性(結びつき)を創り出す方法の二点について、同程度の賢さを持つことだ。

そうした本当の意味での人工知能はSF小説の中にしか存在しない。実際に人工知能が意味するところは、学習し、関連性を創り出すために設計されたコンピューターシステムを指すだろう。

AIと機械学習の違いは何だろうか?RankBrainに限って言えば、同じ意味を持つ言葉と言えるだろう。交互に用いられる場合もあるだろうし、機械学習をその時に用いられている人工知能的なアプローチの一種として用いられる場合もあるだろう。

RankBrainはGoogleが検索結果をランク付けする新しい方法なのか?

答えはNoだ。RankBrainはGoogleの検索”アルゴリズム”の全体の一部分である。そして、アルゴリズムとは、特定のクエリに対して最適だと思われるページを、数十億のページの中から選り分けるために使用されているコンピュータープログラムである。

Googleの検索アルゴリズムの名前は?

Googleの検索アルゴリズムは、我々が過去に報じた通り、ハミングバードと呼ばれている。何年間も、アルゴリズム全体としての名前は付けられていなかった。しかし、2013年に、Googleはアルゴリズムのオーバーホールを行い、ハミングバードという名前を与えたのだ。

つまり、RankBrainとはハミングバード(検索アルゴリズム)の一部なのか?

我々はそう理解している。ハミングバードは検索アルゴリズム全体を指し、ちょうど車における全体としてのエンジンのようなものだ。エンジン自体は複数のパーツから作られているものであり、オイルフィルターや、燃料ポンプ、ラジエーターなどがパーツにあたる。同様に、ハミングバードは複数のパーツを含むものであり、RankBrainは最も新しいパーツの一つなのだ。

実際、RankBrainがハミングバード全体の一部であることを、Bloombergの記事からも読み取ることができる。同記事では、RankBrainが全体の検索を処理しているわけではないことを、はっきりと記しているのだ。

ハミングバードは他の複数のパーツから構成されており、SEO業界の方には馴染み深いだろう。スパムを取り締まる目的で設計された、パンダや、ペンギンや、ペイデイといったものがある。ピジョンはローカル検索の改良を目的とし、トップ・ヘビーは広告を過度に表示しているサイトのランキングを下げている。モバイル・フレンドリーはモバイル対応をしているサイトに恩恵を与え、パイレーツは著作権を違反したサイトを取り締る目的で設計されている。

私はGoogleのアルゴリズムは”PageRank”と呼ばれていると考えていた。

PageRankはハミングバード・アルゴリズムの一部であり、他サイトから張られているリンクを基に、そのサイトに評価を与える特別な方法を含んでいる。

PageRankは非常に特別なものだ。なぜなら、ランキングアルゴリズムの一部に特別な名前を与えた、最初の例であるからだ。その時期は、1998年。この検索エンジンが世に産まれた時代までさかのぼる。

Googleがランキングに使用している”シグナル”とは何か?

シグナルとは、Googleが該当のWebページをどのようにランク付けすべきかを決定するために、手助けとして使用されるものである。例えば、Webページに記載された言葉が挙げられる。特定の言葉が太字である場合、それはまた別のシグナルとなる。PageRankの一部として使用された計算は、(シグナルとして用いられている)PageRankスコアを該当のページに与える。該当のページがモバイル・フレンドリーであると認められた場合は、別のシグナルとして、カウントされる。

こうしたあらゆるシグナルは、ハミングバード内の複数のパーツによって処理され、最終的には様々な検索に対しての結果として、Googleがどのページを表示するかを見つけ出すのだ。

どのくらいの数のシグナルがあるのか?

Googleは200以上の主要なランキングシグナルがあり、さらに10,000に及ぶバリエーションやサブセットがあると話している。通常、”数百”の要素があるとよく述べられており、昨日のBloombergの記事でもそう記載されている。

ランキングシグナルのビジュアルガイドが必要であれば、我々のこの記事を参照して欲しい。

これは、非常に優れたガイドであると、我々は考えている。Googleのような検索エンジンがWebページをランク付けするために使用している要素を全般的に知ることができる。

そして、RankBrainは三番目に重要なシグナルなのか?

その通りだ。どこからともなく、この新しいシステムは、Googleが言うところの、Webページをランク付けするための三番目に重要な要素となっている。Bloombergの記事を下記に引用しておこう。

コラード氏によれば、RankBrainはGoogleの検索結果に何を表示し、どの順位に位置づけるかを決定するアルゴリズムを構成している、”数百”ものシグナルの中の一つであるとのことだ。導入されてから数ヶ月で、RankBrainは検索結果に影響を与える、三番目に重要なシグナルになった、とも述べている。

最も重要なシグナル、二番目に重要なシグナルとは何か?

Googleは、最も重要なシグナルとニ番目に重要なシグナルについては明かしてくれなかった。我々は尋ねた。二度、尋ねた。

Googleが、その二つのシグナルを説明しないことは、なんとも悩ましいことだ。Bloombergの記事には何の不備もない。Googleは、機械学習におけるブレークスルーのPRとなるものを欲しているのだ。

しかし、本当にそのブレークスルーを求めるのであれば、Googleが現在使用している最も重要な要素を、RankBrainに取って代わられた要素を含め、明らかにすることが望まれるはずだ。ここに、Googleがこれらの要素を明らかにすべき理由がある。

ところで、私の個人的な見解では、リンクが未だ最も重要なシグナルであると推測する。Googleは、リンクを投票の形態として活用しているのだ。私が過去に投稿したこちらの記事でも述べている通り、非常に老朽化したシステムだ。

二番目に重要なシグナルは、”言葉(words)”であると推測する。ここでは、ページ内の言葉から、RankBrainによる分析の外側で、人々が検索ボックスに入力し、Googleが解釈するという意味での言葉も含んでいる。

RankBrainが実際に行っていることとは?

GoogleからのEメールから読み取ると、私は、RankBrainは検索者が探している言葉と正確に一致した記載がないページを探すための検索に用いられていると考えている。

Googleは正確に一致したクエリ以外のページを探し出す方法を既に持っているのではなかったか?

その通りだ。Googleは検索者が入力した言葉と完全に一致したページ以外を探し出すことを、ずいぶん前から行っている。例えば、何年も前には、”shoe(靴の単数形)”と検索した場合、Googleは”shoes(靴の複数形)”と記載されているページを探し出せなかったかもしれない。なぜなら、これら二つの言葉は別々の言葉であるからだ。しかし、”語幹解釈(stemming)”の技術により、Googleはより賢くなった。結果として、”runnning”が”run”の変化形であることと同様に、”shoes”は”shoe”の変化形であることを理解できるようになった。

Googleは、同意語の理解も深めている。例えば、”スニーカー”と検索された場合、検索者は”ランニングシューズ”も意味していると理解しているだろう。概念的な理解も深めており、”Apple”という言葉について、テクノロジー会社か果物かを理解することができるようになっている。

ナレッジグラフについてはどうだろうか?

ナレッジグラフは2012年にローンチされ、言葉と言葉のつながりをGoogleが理解を深めた結果とも言える。より重要なことは、Googleの表現を借りれば、”文字列ではなく物事(things not strings)”を検索する方法を学んだことになる。

文字列とは、一連の文字の列を意味しており、”Obama”という綴りと一致したページを検索することである。物事とは、検索者が”Obama”と検索した場合、アメリカの大統領であるバラク・オバマ氏を意味しており、それ以外の人々や場所や物事と結び付けて理解する、ということである。

ナレッジグラフはこの世界における物事とそれらの関連性についての事実のデータベースである。これによって、あなたが”オバマ氏の夫人はいつ産まれた?”という検索を行った場合、下記に記載している通りのミシェル・オバマ氏の情報を、彼女の名前を含めずに、得ることができるのだ。

RankBrainはどのようにしてクエリの精製(改善)の助けとなるのか?

Googleが既に使用しているクエリを精製する方法は、語幹解釈や同意語のリストの作成、物事の関連性についてのデータベースの構築など、人間の手によって行われたものを必要としている。もちろん、その中に自動化は含まれてはいる。しかし、大部分においては、人の手による作業に依存しているのである。

問題は、Googleが30億ものクエリを毎日処理しているということだ。2007年に、Googleは全体のクエリの20%から25%が、今まで誰も検索していなかったクエリだと述べている。2013年には、その数が15%までに減少しており、この数字はBloombergの記事に記載された数字で、Googleが我々に再度知らせてくれた数字でもある。しかし、30億の15%(1日につき4億5千万)という非常に大きい数が、今まで誰も検索していなかった言葉となる。

こうした複数の言葉から成る、”ロングテール”と呼ばれるクエリは非常に複雑なものとなっている。RankBrainは、こうしたクエリをより良く解釈し、効果的に翻訳し、ひっそりと最適なページを検索者に提供するための手助けとなるように設計されている。

Googleが我々に伝えてくれた内容によると、RankBrainは一見すると結び付けられていない複雑な検索の間に、それらが実際はお互いにどの程度似通っているかを理解するためのパターンを見ているとのことだ。その結果、この学習によって、未来における複雑な検索を、それらが特定のトピックにどのように関連しているかをより深く理解できるようになっている。Googleが我々に伝えたことの中で最も重要なことは、RankBrainはこうした検索のグループと、検索者が最も好むであろう検索結果とを結び付けることができるという点だ。

Googleはこうした検索に該当する例を提供しておらず、RankBrainがどのようにして最適なページを推測しているかについての詳細も述べてはいない。しかし、後者については、RankBrainが不明瞭な検索をより特定のものに落としこむことにより、より良い答えを返すということだろう。

具体例については?

Googleはこうした検索の例を与えてくれてはいないが、Bloombergの記事にはRankBrainが手助けしているであろう、検索の例を1つだけ記載している。下記に記載しよう。

食物連鎖における、最上位の消費者のタイトルは何か?

私のような素人にとっては、”消費者”とは何かを購入する人物を指すように思われる。しかし、科学用語でもあり、この場合は、食べ物を消費する何か、を指す。また、食物連鎖には消費者のレベルが存在する。そして、最上位のレベルの消費者とはなんだろうか?そのタイトル(名前)は、”捕食者(predator)”だ。

このクエリをGoogleで検索すると、クエリ自体は非常に奇妙に思えるが、素晴らしい答えを提供している。

そして、この検索結果が、”食物連鎖の上位レベル”というクエリとどの程度似ているか調べてみよう。結果は下記の通りだ。

RankBrainが長くて複雑な元のクエリと、より使用されているであろう、短いクエリと結びつけていることを想像して欲しい。RankBrainは上記二つのクエリが非常に似ていると理解しているはずだ。結果として、Googleはより使用されているであろうクエリに対する答えが、あまり使用されていないクエリに対する答えをより良くする手助けとなるように利用しているのだ。

再度強調させていただきたいのだが、私は、RankBrainがこれら二つの検索を結びつけているかどうかはわからない。私は、Googleが最初の例を与えてくれたことを知っているだけだ。これは、RankBrainが検索結果を向上させる方法として、あまり検索されていないクエリとよく検索されているクエリを結びつけるために使用されているという、簡単な説明にすぎない。

BingはRankNetによって、これを実現しているのか?

2005年にMicrosoftは、RankNetと呼ばれる、独自の機械学習システムを使用し始め、今日では、Bingの検索エンジンの一部となっている。事実、RankNetの産みの親であるチーフ・リサーチャーは賞賛を浴びている。しかし、Microsoftは何年もの間、RankNetについては話していない。

RankNetも変化しているはずだ。非常に興味深い事に、RankBrainの素晴らしさを説明した上記のクエリをBingで検索してみたところ、Bingも素晴らしい検索結果を表示している。その中には、Googleが検索結果に表示したものも含まれている。

一つのクエリによって、BingのRankNetがGoogleのRankBrainと同じように素晴らしいと言える証拠にはならないし、逆もまたしかりだ。残念ながら、この種の検索の比較を行うためのリストを作成することは、非常に困難なことである。

他の例は?

Googleは、新しい例を一つ与えてくれている。”1カップは大さじ何杯?(How many tablespoons in a cup?)”というクエリだ。Googleいわく、RankBrainはこのクエリに対し、オーストラリアとアメリカでは違う検索結果を提供するということだ。なぜなら、似たような名前にも関わらず、それぞれの国では測定方法が異なるからだ。

私は、Google.comとオーストラリアのGoogleで検索をしてみたが、両者に違いは見られなかった。RankBrainがなかったとしても、異なる検索結果は表示されることもある。なぜなら、”昔ながらの”手段により、オーストラリアのGoogleを使用している検索者のために、オーストラリアではよく知られたサイトから検索結果を選ぶこともあるからだ。

RankBrainは本当に助けとなるのか?

上記の二つの例は、RankBrainの素晴らしさを伝えるという点では少々物足りなかったかもしれないが、Googleが主張しているように、私はRankBrainが大きなインパクトを与える可能性を持つことを信じている。Googleはランキングアルゴリズムに手を加える場合は、非常に保守的である。常に、小さなテストを行っている。Googleは相当の自信を持った場合に、大きな変更をローンチする。

RankBrainを導入し、3番目に重要なシグナルとなったことは、非常に大きな変更だ。Googleは、本当に助けとなるという自信がなければ、RankBrainを導入しなかっただろう。

RankBrainはいつ開始したのか?

Googleによれば、2015年の初期にゆっくりとロールアウトし、完全にライブとなりグローバルに適用されてから数ヶ月経っているという。

どのようなクエリが影響を受けるか?

GoogleはBloombergに対して、クエリの”非常に大きな割合”がRankBrainによって処理されていると述べている。我々は、より詳細な数字を尋ねたが、同じ答えが返って来ただけであった。

RankBrainは常に学習しているのか?

Googleによれば、RankBrainが行う学習の全てはオフラインで行われているようだ。過去の検索のバッチが与えられ、それらから予測することを学習している。

こうした予測はテストを受け、良い評価が下されれば、最新のRankBrainに活かされる。そして、このオフライン学習とテストのサイクルが繰り返されているのだ。

RankBrainはクエリの精製以上の役割を果すのか?

通常、(語幹解釈や同意語、そして今ではRankBrainによって行われる)クエリの精製は、ランキング要素やシグナルとしては考えられていない。

通常、シグナルはコンテンツに結び付けられた要素であり、ページ内の言葉や、そのページに張られているリンク、セキュアなサーバーを使用しているか、などが例として挙げられる。また、ユーザーに結び付けられたものでもあり、検索者のロケーション、検索やブラウジングの履歴などがあてはまる。

GoogleはRankBrainを3番目に重要なシグナルだと述べたが、本当にランキングシグナルを意味しているのだろうか?答えは、Yesだ。Googleは、我々にRankBrainが直接ランキングに影響を与える要素が(Googleのアルゴリズム内に)あることを再度確認している。

どのくらいの精度か?”RankBrainスコア”といった類のものがあり、品質を算出しているのか?おそらく、RankBrainは、彼らが保持しているコンテンツをベースに、ページをより良く分類するための手助けをしているように思える。RankBrainはGoogleの既存のシステムが行っていること以上に、そのページについての情報をよりよくまとめることを可能にしているのかもしれない。

そうでなければ、Googleはランキングの構成要素が含まれている、といった以上のことを述べないだろう。

RankBrainについてさらに学ぶためにはどうすればよいか?

Googleは、”ベクター(vectors)”(ワードやフレーズが数学的に結び付けられる方法)について知りたい人は、このブログ記事を読むべきだと述べている。この記事では、システム(記事中ではRankBrainとは名付けられていない)がニュース記事をスキャニングするだけで、複数の国の首都という概念を学んだ方法が記されている。

この記事の元になった、より長い調査論文はこちらにある。また、Googleのword2vecツールを使うことで、独自の機械学習のプロジェクトを行うことができる。さらに、Googleは人工知能と機械学習についての論文を集めた場所を用意しており、Microsoftも、こちらに用意している。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「FAQ: All About The New Google RankBrain Algorithm」を翻訳した内容です。

メインのRankBrainに加え、かなりの範囲を解説していた記事でした。そもそもGoogleのアルゴリズムとは何か?という説明をしているあたり、ダニー氏は今回のGoogleの発表をかなり重要視しているように思えます。具体例として、モバイルに代表される曖昧な検索への対応が挙げられますが、他の要素と絡めてみれば、Googleが今後進むであろう道筋がさらに明確になったとも感じています。Web業界のトップ企業がこぞって投資を行っている人工知能の分野に、今後も注目していきたいと思います。

続きを読む Googleの新しいアルゴリズム、RankBrainの全容。

RankBrain(ランク・ブレイン)。人工知能は、既に、Googleの検索結果を処理している。

既に話題となっているRankBrainですが、Search Engine Landのダニー・サリバン氏も記事をアップしていたので、紹介させていただきます。Googleの検索アルゴリズムに機械学習の技術が使用されているということですが、Pubcon 2015のランド・フィッシュキン氏のキーノートでも話されていたように、ある程度自明のことであったと思います。今回は、Googleがその存在を、具体的な名前と使用率を共に公表したことで話題になっているといった状態ではないでしょうか。様々な方が言われている通り、(対象範囲の拡大や理解の深度は別として)RankBrainへの特別な対策が必要だ!、といった類のものではありません。ディープラーニングが導入されればアルゴリズムの仕組みが誰もわからなくなる、といったことが起こるかもしれませんが、おそらく数年先の話でもっと別の形での発表となる気がしています。– SEO Japan

機械学習を用いた人工知能はGoogleの検索クエリの15%を処理している。

*記事内のリンクは全て英語となっています。

RankBrain(ランク・ブレイン)が、Googleのエンジニアが手作業で構築していた検索アルゴリズムを隅に追いやっている。RankBrainは機械学習を用いた人工知能であり、Googleの1日における検索結果の15%を処理するために使用されている。

しかしながら、 ハミングバードとして知られている、Googleの検索アルゴリズムに完全に取って代わるものではない。このアルゴリズム(ハミングバード)は、最適な検索結果を提供するために、ユーザーが探しているものと何十億のページの詳細な確認を処理するシステムである。

RankBrainはクエリを解釈するための新しい方法か?

RankBrainは、検索者が何を探しているかを解釈し、様々な形でその答えを提供する方法を理解するアルゴリズムの、一部のようなものと思われる。

例えば、ユーザーが”Barack(オバマ大統領のファーストネーム)”と検索したとしよう。かつては、Googleやその他の検索エンジンは、その検索語と完全に一致した単語を記載したページを探していた。しかし、ここ数年(特にハミングバードが登場した2013年以降)は、Googleは言葉と言葉の関連性をより深く理解できるようになっている。”Barack”の検索については、 “US President(アメリカ 大統領)”、 “Barack Obama(バラク オバマ)”、”Michelle Obama’s husband.(ミシェル オバマ夫人)”といったクエリにマッチするページや情報を返している。

Bloombergが、Googleのシニア・サーチ・サイエンティストでRankBrainにも関わっている、グレッグ・コラード氏へのインタビュー記事をスクープしている。

RankBrainはクエリを処理する新たな方法であるようで、今まで使われていた方法よりも、さらに進化したものであるようだ。下記に、Bloombergの記事を引用する。

RankBrainは大量の(文章による)言語を、コンピューターが理解することができる、ベクター(vectors)と呼ばれる機械的なエンティティへと組み込むことに、人工知能を使用している。RankBrainが馴染みのない言葉やフレーズを見つけた場合、その言葉の意味に近いフレーズなどを推測し、それに従って検索結果をフィルタリングする。これにより、今まで見たことのない検索クエリ、への対処をより効果的に行うことができるのだ。

RankBrainは3番目に重要なシグナル?

記事によれば、現在はクエリの15%がRankBrainによって処理されているようだ。また、ランキングにおける、3番目に重要なシグナルとも書かれている。

コラード氏によれば、RankBrainはGoogleの検索結果に何を表示し、どの順位に位置づけるかを決定するアルゴリズムを構成している、”数百”ものシグナルの中の一つであるとのことだ。導入されてから数ヶ月で、RankBrainは検索結果に影響を与える、3番目に重要なシグナルになった、とも述べている。

これについての補足を加えておこう。ランキング・シグナルはページの品質に関連付けられる何かであり、そのページに向けられているリンクやページ内の単語(言葉)などが例として挙げられる。Googleは数百ものランキング・シグナルを使用しており、その内の大部分は、当ブログのこちらの記事(Periodic Table Of SEO Success Factors)にまとめられている。

RankBrainは、実際はおそらく、ランキング・シグナルではなく、クエリを処理するツールであるだろう。Bloombergを再度引用するが、その中では、ランキングへの使用も示唆している。

今のところ、RankBrainは人工知能の宣伝としての役割を果たしている。アルゴリズムの構築に長い時間を費やしてきたGoogleのエンジニアが、幾つかのページを詳細に確認するように言われた。そして、Googleの検索エンジンがトップに表示するであろうページを選ばされた。人間による推測は70%の正答率であったが、RankBrainは80%の正答率であった。

RankBrainについては、今後も情報を集めていく予定だ。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Meet RankBrain: The Artificial Intelligence That’s Now Processing Google Search Results」を翻訳した内容です。

繰り返しになりますが、今回の内容は、Googleが既に導入している技術の紹介といったもので、今後目指すべき場所が変更された、といったことではありません。しかし、既に言われている内容の重要度や注目度は増していく契機になるかなとは思います。長めで細かく、過去に同一の検索は少ない(モバイルで多い)といったクエリの処理に用いられているようですが、モバイル検索とロングテール検索の増加は当たり前のことに思われています。そして、検索エンジンフレンドリー(構造化データなど)やユーザーフレンドリー(表示速度など)といった、大事と思われている要素が今後ますます必要という認識が広がるかもしれません。AIへの投資は、Facebookを始め、様々な企業が積極的に行っている部分ではありますが、Google以外の企業もこうしたアナウンスを積極的に行うようになればおもしろいですね。

続きを読む RankBrain(ランク・ブレイン)。人工知能は、既に、Googleの検索結果を処理している。

米Yahoo!がモバイル検索用の独自のアルゴリズムを保持している、と発言。

10月20日(米国現地時間)に、米Yahoo!はGoogleと3年間の契約を結んだことを発表しました。この契約は、検索結果と広告に関するもので、米Yahoo!がGoogleの検索結果や広告ネットワークを表示できるようになるといったものです。詳細はSearch Engine Landのこちらの記事に詳しく書かれていますが、これとは別にモバイル検索についての記事が掲載されていたので、ご紹介させていただきます。米Yahoo!のCEOである、マリッサ・メイヤー氏が質疑応答で明らかにしたとのことですが、モバイル検索においては独自のアルゴリズムに取り組んでいるとのことです。(今のところはモバイル検索結果の全てに適用しているわけではなさそうです。)検索市場の主役はモバイルに移りつつありますが、Yahoo!の取り組みがどういった影響を与えるか、見ものだと感じています。– SEO Japan

Yahoo!のマリッサ・メイヤー氏は、ユーザーに優れた検索体験を提供する、Yahoo!独自の検索アルゴリズムを保持していると述べた。

*リンク先は全て英語となっております。

昨日のYahoo!の収支報告の質疑応答の部分で、YahooのCEOであるマリッサ・メイヤー氏が、「Yahoo!はモバイルの検索結果には独自のアルゴリズムを走らせている」と述べた。

こちらの記録(書き写し)によれば、マリッサ・メイヤー氏が独自の”モバイルにおけるアルゴリズムによる検索(algorithmic search on mobile)”を保持していると述べたことになっている。こちらの文章には、”リッチなカードの体験(rich card experiences)”という記述があり、こちらの体験をモバイルの検索結果に追加する、とある。メイヤー氏はさらに、「モバイルの自然検索結果には我々独自の技術を用いる。我々は、この技術がよりリッチで、より行動指向となるモバイル体験を提供するものだと考えている」と述べている。

これにより、Yahoo!はGemini(Yahoo!の広告用プラットフォーム)を通じて、広告とモバイルにおける検索体験をマッチさせる取り組みを紹介したことになる。

Yahoo!は独自のナレッジグラフにも取り組んでいる。これらのデータは、彼らが長い時間をかけて構築したアルゴリズムによりクロールされ、使用許可を得たものかもしれない。

Webマスターは、Yahoo!の検索クローラー(ボット)である、Yahoo Slurpが、Webサイトを引き続き巡回していることに気がついていることだろう。このクローラーの巡回頻度は、Yahoo!が独自の検索結果への取り組みを中止した後、ゆっくりとしたものになっていた。しかし、Yahoo!はWebのクローリングを完全に止めることはなかった。検索結果に独自の情報を表示するために、Webサイトを巡回することを示していた。

下記に、マリッサ氏が検索アルゴリズムについて述べた部分を記載する。

そして、モバイル検索においては、ユーザー体験を向上させるものについて考えを巡らしている。リッチなカード体験をモバイル検索に追加することを紹介できることに、非常に興奮している。実際、今日において、モバイルにおける(我々が提供する)経験、我々の検索、我々の検索結果、自然検索結果の半数以上を、Yahoo!独自の技術を採用している。そしてその技術は、より行動指向となるモバイル体験を提供するものだと考えている。我々は広告をそれらと合致させることを望んでいる。我々は心からそうした経験を欲しているのだ。検索広告における素晴らしさの一つに、検索体験の向上とより良い結果をユーザーに提供することが挙げられる。そのため、Yahoo!は、Geminiを通して、広告をアプリやディープリンクに誘導するなどの行動を喚起するものにすることが可能であることを明らかにしたい。そして、Yahoo!独自のプラットフォームを持つことにより、そうした試みが可能となるのだ。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Yahoo Says It Has Its Own Algorithm For Mobile Search Results」>を翻訳した内容です。

昨日の提携のニュースは非常に大きいもので、SEO界隈に限らず、IT系のニュースでも広く取り上げられていたと思います。日々変化が起こることが当たり前の業界ではありますが、その中でもひときわ注目を集める内容でありました。日本のヤフーは米Yahoo!から独立しているため、(今のところ)実際には大きな影響が無いのかもしれませんが、今後も検証記事などが掲載されることが予想されるため、引き続き注目していきたいと考えています。

続きを読む 米Yahoo!がモバイル検索用の独自のアルゴリズムを保持している、と発言。

米Googleで順位変動が起こっている模様。パンダアップデートか?もしくはゾンビアップデートか?

Search Engine Roundtableの記事によれば、9月の中頃から変動の話題はいくつかありました。(故テッド・スター氏にちなんだ名前もつけられていたようです。)もちろん、こうした変動についての話題は珍しいことではなく、うわさ程度の規模も含まれたりします。しかし、今回については、WebmasterWorldでの話題の規模も大きく、複数の順位測定ツールでも変動のサインを示しているようです。また、にわかに”ゾンビ・アップデート”という呼び名が浸透しつつあるため、忘れないようにしておくのもよいかもしれません。(意味があるかは別として。笑)パンダやペンギンの話題も少し前にありましたが、ご自身のサイト状況はいかかでしょうか?– SEO Japan

*リンク先は全て英語となっております。

Googleのアルゴリズムのアップデートと見られる兆候が10月にかけて頻繁に見られていた。直近でお伝えした時期は10月8日であったが、10月14日と15日とその数日前にも変動が見られていた。また、10月17日から本日にかけても変動が確認された。

下記に、このサイトのトラフィックのチャートを記載しておく。10月15日(木)に、通常よりも15%ほどオーガニックの数値が伸びている。

WebmasterWorldには多くのコメントが寄せられており、今回の変動を、”Googleのゾンビ・トラフィック(ZOMBIE Google traffic)”、もしくは、”ゾンビ・アップデート(ZOMBIE update)”と呼んでいるようだ。この話題は非常に大きいものとなっている。

下記に、10月14日に大きな変動を示すグラフを掲載したTweetを記載する。

【画像和訳】
10月14日あたりでアップデートが起こったのかな?

順位測定ツールも変動を示している。Mozcastは10月17日に急上昇を示し、 SERP Metricsは昨日(10月19日)急上昇している。Algorooと、新しく加わった、Accurankerも同様に変動を示している。SERPsadvancedwebranking.comは非常に安定しているようだ。

あなたのサイトは、先週あたりからアップデートの兆候を示していただろうか?

今回の変動は、非常に大きなものであったと思われる。パンダ・アップデートのロールアウトが継続中であることも、ゾンビアップデートであることも考えられる。Googleからの確認は得られないとも思うし、まったく別の何かが要因である可能性はある。

この件についてのWebmasterWorldのスレッドはこちら

この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google Update October 14/15th: ZOMBIE Update Or Panda Rolling?」を翻訳した内容です。

記事のタイトルを読んだ瞬間は「ハロウィン的な何かか??」とも思ってしまいましたが、パンダやペンギンの時点で仮装行列的な要素は含んでいるかと、一人納得していました。名前の由来はともかく、順位変動の話題があることは事実なようで、先日のハッキングサイトへのアルゴリズムのように、特定の分類に偏るものではないという印象です。もしも、直近で順位変動があった場合、その他多くの人も経験しているものであると言える状態であると思います。

続きを読む 米Googleで順位変動が起こっている模様。パンダアップデートか?もしくはゾンビアップデートか?

Pubcon 2015-Googleのゲイリー・イリーズ氏によるキーノート。ミレニアルズの特徴と彼らのニーズを満たすための戦略。

Pubcon2015の最終レポートは、Googleのゲイリー・イリーズ氏によるキーノートです。今回のPubconで、複数のスピーカーが強調していたトピックがありましたが、”ミレニアルズ”もその内の一つでした。日本でも、”ゆとり世代”(揶揄する意図はありません)など世代間の違いはよく話題となります。特徴についての差異はあるものの、これから台頭してくる世代への関心を示し、彼らを満足させるための戦略を構築する、といった考えは通じるところがありますね。Googleが新世代の特徴をどう把握し、どういった対応をしているか、それを理解するためのセッションと言えそうです。– SEO Japan

スピーカー:Gary Illyes(Webmaster Trends Analyst,Google)

イントロダクション

Googleに入社するとき、”無制限でコーヒーを飲む”、というオプションを契約書に追加してほしいと申し出た。もちろん、担当者は困惑した。一応、約束は取り付けたが、契約書に追加することはできなかった。さて、プレゼンテーションを始めよう。

3時間前までPRチームとこのセッションで何を話すかを相談していた。彼らは、モバイルを提案した。みなさんもそう思っただろうか?しかし、今日はモバイルについては話さない。ユーザーについて話す。

Generation Y

Y世代
Y世代についての事実をまとめよう。

  • 1980年から2000年の間に産まれた世代
  • テクノロジーの変化と供に育つ
  • 不安定さを伴う、直接の経験
  • 教育水準は高い
  • 常にインターネットと関わっている
  • 社会的

また、彼らの特徴は以下の通りだ。

  • 自己中心的
  • 独立志向
  • 自信がある
  • 変化を進んで受け入れる
  • 愛情を欲する
  • 忍耐強くない
  • 関心(集中力)が持続する期間が短い

彼らは自身の意見を過度に評価しているかもしれない。ソーシャルネットワークで様々なトピックに対し、自身の見解を散布している。

46%が自分で小さなビジネスを起こしたい考えている。また、雇用者でも35%が自分で何かのビジネスを始めている。

Y世代の3分の2が、自身のローカルな世界の中で良い影響を与えることができると考えている。また、40%がグローバルでもインパクトを残せると答えている。

彼らについての情報はInstagramやFacebookで全て手に入る。また、自撮りが大好きだ。

彼らの興味が持続する時間は、2000年には12秒だったが、2013年には8秒になっている。ちなみに、金魚の場合は9秒だ。

Generation Z

Z世代について
Z世代についての事実をまとめよう。

  • 1995(もしくは2000年)から現在にかけて産まれた世代
  • 危機的な期間に産まれている
  • 高い教育水準(見込み)
  • 常にインターネットと関わっている
  • 社会的とは言えない

彼らの特徴についてもまとめてみよう。

  • 自己中心的
  • 独立志向
  • 変化を進んで受け入れる
  • 愛情を欲する
  • 忍耐強くない
  • 関心(集中力)が持続する期間が短い

自己中心的でいつも自撮りをしている。高校生の72%が起業する意思がある。Wifiとバッテリーは重要。ノモフォビア(Nomofobia:モバイル依存症)という言葉をご存知だろうか?そして、彼らの関心が持続する時間は2.8秒だ。

上記の通り、Y世代とZ世代は非常に似ている。彼らに対し、どのようにアプローチすればよいのか?

新世代へのアプローチ

Y世代とZ世代へのアプローチ
彼らは特に深く考えずに、あなたのサイトから去ってしまう。彼らは自分が探しているものを正確に把握しており、彼らが探している情報をあなたが提供していない場合は、すぐにサイトを離れてしまう。また、彼らのユニークな個性に注意を払わなければ、すぐに別のサイトに行く。そして、あなたのサイトの読み込み速度が遅くても、彼らは去ってしまう。

Googleは常にユーザーの期待に応えようとしている。その結果多くの進化をしてきた。

最近の取り組み
ユーザーの期待に応えるために、Googleが行っている取り組みを挙げよう。

  • モバイル・フレンドリー・アップデート(モバイルゲドンではない!)
  • App-Indexing
  • Google Now
  • Now on Tap
  • 音声検索

Now on Tapとコンテクスト
Now on TapはAndroidで使用できる。アプリを使用している際、ホームボタンを長押しすることで、アプリを使用しながら(Googleがコンテクストを理解し)、欲しい情報が手に入る。

音声検索では、連続した質問を投げれば、前回の質問のコンテクストを理解し、回答してくれる。例えば、”エンパイアステートビルの場所は?”、”その写真がみたい。”、”高さはどれくらい?”、”誰が建てたの?”、”いつ?”と質問した場合、全て望み通りの結果が得られるだろう。(注1)

*注1:言語設定を英語に変更すれば日本からでも可能ですが、日本語のままだと未対応のようです。

位置情報の理解
例えば、あなたがあるレストランの前に立っていた場合、”開店時間は何時?”と尋ねれば、Googleは答えてくれる。Googleは、あなたがどの店の前にいるのかをわかっているのだ。Googleの目標は、パーソナルなアシスタントを構築することなのだ。

Z世代のユーザーを満足させるために
彼らが望む情報を記載している箇所は、ハイライトなどで目立たせるようにしよう。また、ユーザーは記事の全てを読むわけではない。そのため、ユーザーのニーズのみを満たす箇所を記載した、素早く読める短めの情報を記載しておこう。ユーザー一人一人を特別に扱い、自動入力機能などを実装し、彼らが快適にあなたのサイトで過ごせるようにしよう。

あなたがすべきこと、すべきではないこと

すべきこと

  • 注意を払いながら、オリジナルのコンテンツを作成する
  • ユーザーが素早く情報を発見できるようにする
  • 可能であれば、簡単に理解できる少量の情報を置く
  • コミュニティは残しておく

コミュニティについて、コメントやフォーラムやUGCは削除しないでおく。しかし、調整役はすべきである。UGCはスパムでない限り、あなたのサイトにとって良い影響を与えるだろう。上記の内容を行わなければ、Googleではなく、ユーザーからペナルティを受ける(サイトから去ってしまう)だろう。

すべきではないこと

  • 検索エンジンのためにサイトを構築する
  • 自分が持っていない情報を最適化する
  • 全てのユーザーを他のサイトへ送る(アフィリエイトサイトに言及)
  • 広く普及しているデータのみ使用する

自身に問う
一日の終わり自身に問いかける質問は、”どれだけの人が自分のサイトを訪れたのか?”ではない。”何人の訪問客を、私は助けることができたのか?”である。

質疑応答

Q1:パンダアップデートのペナルティ対策に、内容の薄いコンテンツを削除するべきか?

まず、パンダはペナルティではない。また、内容の薄いコンテンツを削除すれば、ランキングはさらに下がる恐れがある。全てのコンテンツを内容のあるものにするべきだ。もちろん、スパムなコンテンツであれば、削除しなければならない。内容が薄いかどうかに悩むのではなく、高品質なコンテンツを作成するために時間を使おう。

Q2:ローカルパックは頻繁に変更しているが、なぜか?

対応しているチームは、色々と実験をしている。ユーザーがあまり使わない表示は削除する、といったように。

Q3:Googleは、NAP(名前、住所、電話番号)の理解が未熟だと思う。コンテクストの理解は進んでいるはずなのに。ローカルSEOにとっては重要な要素だ。

非常に良い指摘だ。フィードバックとして持ち帰り、調べてみる。

Q4:ネガティブSEOは有効なのか?

多くのネガティブSEOと思われる状況を見てきた。しかし、実際に効き目のあることはなかった。もちろん、おかしいリンクが張られていれば、否認したほうがよい。

Q5:Search Consoleについて何か情報はあるか?

より便利に、タイムリーになるように取り組んでいる。インデックス数をより正確なものにし、より多くの例を表示しようとしている。

Q6:盗用コンテンツについては?

Googleはオリジナルのコンテンツとそうでないコンテンツを正しく理解していると考えている。しかし、うまくいかない場合もある。もし盗用されたコンテンツのページがあなたのページよりも上位に表示されていれば、時間があれば修正されるはずだ。もしくは、あなたのサイトに致命的な問題があるかもしれない。

Q7.マンスリー・ウェブマスター・アップデートはもうやらないのか?

多くの人が、我々の言葉一つ一つを分析し、そこから推論を立て、ランキングへの影響などを考えたりする。本当は全く影響もないのに。不要なことに時間を割いてしまうのだ。本来、検索はそれほど複雑なものではない。簡単なルールさえ守っていれば、ランキングはよくなるだろう。我々が情報を更新するとそうしたことが起こる。SEO担当者であれば、コンテンツのプロモーションに集中するべきだ。

非常にラフなスタイルで登場し、ちょっとした冗談からセッションを始めるあたりに、ゲイリー氏の”慣れ”を感じました。(上から目線。)ロード時間の向上とかいつまんだ情報の提示は、日本でもポイントとして挙げられることだと思います。どんなに優れたコンテンツであっても、届け方によっては読んですらもらえないことになると、非常に残念な状況になってしまいますね。顧客の特徴やニーズを把握することは、マーケティングの基本事項と言えるかもしれませんが、改めてこれらから台頭する世代に目を向けるべきなのかもしれません。

今回のレポートを持ちまして、Pubcon 2015のセッションレポートは最後となります。個人的には、キーノートを中心に、これからの施策への”気づき”が多くありましたので、参加する価値は高かったと感じました。今後もSEO Japanでは海外のカンファレンスのレポートを行っていく予定ですので、引き続き、よろしくお願いいたします!

続きを読む Pubcon 2015-Googleのゲイリー・イリーズ氏によるキーノート。ミレニアルズの特徴と彼らのニーズを満たすための戦略。

Pubcon 2015-モバイルSEOとApp Deep Linkingについての新しい戦略

気がつけばモバイルフレンドリーアップデートから半年ほど経ちますが、影響は少なかったとは言え、Googleのアプリ推しは健在です。また、App Indexingの話題が続けざまに出てきまして、今では無視できない状況となっています。実装には開発者の協力を仰ぎたいところですが、マーケターとしてのポイントは最低限押さえておくべきでしょうか。モバイル利用率の増加に伴い、アプリの利用率も高まっていく中、集中して勉強しておいても無駄にはならないと感じました。– SEO Japan

原題:Life after Mobilegeddon: New Strategies for Mobile SEO and App Deep Linking

スピーカー:Cindy Krum(MobileMoxie,CEO & Founder)

モバイルファーストなSEOを考えよう

モバイルフレンドリーアップデート
モバイルフレンドリーアップデートは重大だった。Googleがアップデートの日付を予告することはなかったから。2015年4月21日に実施された。今、モバイルを無視することはできない。クエリの半分以上はモバイルからとなっている。

Googleの目的
Googleのゴールはデータをユーザーのために最適に表示すること。モバイルでの最適化を目指そう。

モバイル検索に影響のある設定(状況)
設定や状況によってはモバイルの検索に変化が生じる。自分のスマートフォンで試してみよう。

  • ログインの状態か、ログアウトの状態か
  • Chromeか、Google Nowか
  • 位置情報をオンにしているか、シークレットモードか
  • Androidか、iOSか
  • ネットワーク状況

モバイルフレンドリーの確認
Googleで、”site:自分のサイトのドメイン”で検索をする。検索結果に、”Mobile-friendly(スマホ対応)”と表示されているか確認する。

また、モバイルフレンドリーテストも必ず行う。自分でコントロール出来る部分は修正する。JavaScriptやCSSをブロックしないように。

インタースティシャル
全画面のインタースティシャルを表示していると、モバイルフレンドリーのサイトと判断されなくなってしまう。しかし、バナー設置については問題がない。(コンテンツの大部分を隠さず、バナーの下部や上部にコンテンツが表示されるような状態にする。)

ユーザー体験のシグナル
モバイルでのユーザー体験を損なわずに。下記の項目を確認しよう。

  • ビューポート(View Port)の設定
  • フォントサイズと、タップ可能なサイズのボタン
  • Flashやその他のエラー

ページスピード
おそらく、次のアップデート時に要素として加わるのではないか?昔から言われていたが、今はさらに重要になっている。Googleはファーストページをすぐに表示するように求めているので対応しよう。下記を利用し、自身のサイトのスピードを確認する。

画像の最適化とページスピード
画像の最適化は重要だ。また、モバイルの場合はそんなに高品質でなくて良い。

モバイルファーストとユーザーインテント(意図)

ユーザーインテント
Googleはユーザーインテントの理解に努めている。例えば、デスクトップでは、検索クエリによって、ナビゲーションの順番が変わる。(”かわいい子犬”と検索すると”Web”の隣に”画像”が表示されるが、”Google Play”と検索すると順番が変わっている。)

モバイルの場合も同様で、クエリによって検索結果は変化する。ナレッジグラフやカードを表示する場合もあれば、電話番号のボタンや、動画などを表示することも。

ダイレクトアンサー
クエリに対しての答えを検索結果画面に表示する。また、表示方式も様々ある。これにはエンティティの理解が関わっているが、ダイレクトアンサーに適用されるとトラフィックが増えるという調査もある。

暗黙のキーワード
位置情報から判断し、答えを提供してくれる。例えば、”how tall is it?(この高さは?)”と検索するだけで、エッフェル塔の情報を提供してくれる。(その場所にいた場合。)また、”weather(天気)”と入力するだけで、その場所の天気予報を表示してくれる。

Schema.org
検索結果に表示される情報をリッチなものに。レーティングやレビュー数などを表示できる。

パンくずリスト
表記がユーザーにとってわかりやすいものになっているだろうか?例えば、”Scented Candle(香り付き キャンドル)”と検索した場合、3つのサイトで”mobile(モバイル)”、”family(ファミリー向け)”、”home-candle(家庭用キャンドル)”というパンくずが表示されている。どの表記が、ユーザーにとって好ましいだろうか?

モバイルファーストを継続させよう

Google+とローカル検索
NAP(Name, Address,Phone:名前、住所、電話番号)は必須。Eメールとお問い合わせ先も表示させるべきだ。モバイルでのEメール開封率は、ここ3年で180%も上昇している。

モバイルとPPC
PPCの表記もリッチになっている。”電話をかける”ボタン、レーティングの表記、アプリのアイコン、経路へのリンクなど。SEOにとっては脅威となるかもしれない。

スポンサード結果
クエリによっては、検索結果に表記される。映画名を検索した場合は動画サイト、店名を検索した場合はその店のアプリ、フライトを検索した場合は航空会社、と言った具合だ。

GoogleNow
搭乗券の情報、交通情報、マラソンなどの走行距離、次のアポイント先など、今後のユーザーの行動を予測した検索が表示される。非常にモバイル的と言えるだろう。また、今後はウェアラブルも考慮にいれるべきかもしれない。

アプリを活用してモバイルのトラフィックを加速させよう

スピーカー:Emily Grossman(MobileMoxie,Mobile Marketing Specialist)

Appパックスについて
検索結果にアプリが表示されるように。また、AndroidとiOSはアプリが違うため、検索結果も違う。下記に、表示形式をまとめておく。

  • APPパック
  • 単一表示
  • カルーセル表示
  • ディープリンク(アイコン)
  • ディープリンク

自社のサイトがアプリを保持しており、検索結果に表示された場合は非常に良いチャンスとなる。しかし、自社のサイトにアプリがなく、競合サイトがアプリを保持した場合、彼らにチャンスが与えられることになる。

App Storeの場合
メタデータがアプリ内のコンテンツの”プレビュー”を提供してくれる。ダウンロードするまでは、アプリ内に何があるかはわからない。また、App Stpre内の検索は、ロングテールに比べ、ブランドにかなりの大きさの比重が置かれている。

モバイル検索とアプリ
マリヤ・モエヴァ氏がSMX West 2015で語った内容はとても重要だ。彼女は、「Googleは、モバイル検索において、”高品質な”アプリはポジティブなランキング要素と考えるようになるだろう。」と述べていた。

Google App Indexing
GoogleのApp Indexing の実装方法を簡単にまとめる。

  • Step1.カスタムURLスキームかHTTP URLスキームを選ぶ
  • Step2.アプリ内でURLスキームをサポートする(AndroidとiOSでは異なる)
  • Step3.Google Play デベロッパーコンソールで認証を行う
  • Step4.App Indexing APIを実装する(ランキング要素にもなっている)

*robot.txtでGoogleボットのアクセスを許可しておく。

Google検索におけるランキング要素
ポジティブな要素とネガティブな要素に分けてまとめてみよう。

ポジティブな要素

  • アプリのインストール状況
  • きちんとした技術的な実装
  • Webサイトのシグナル
  • エンゲージメント(今後導入?)

ネガティブな要素

  • コンテンツのミスマッチやバックボタンのエラー
  • インタースティシャル

iOS9でのApp Indexing

Appleの検索
Appleの検索タイプをまとめよう。

  • Spotlight
  • Siri
  • Safari

高いエンゲージメントのあるアプリは、サジェストとして、iOS9でのSpotlightで表示される。

インデックスのソースとApp Indexingの方法
Appleの検索のソースは、デバイスインデックス(プライベート)とクラウドインデックス(パブリック)がある。また、App Indexing の実装方法は、CoreSpotlight、NSUserActivity、Web Markupとある。それぞれの特徴を見ていこう。

Core Spotlight

  • プライベートなデータを含むアプリをインデックスする
  • Webコンテンツは求められない
  • アプリにコードを追加する
  • デバイスインデックス(プライベート)
  • Appleのページはこちら

NSUserActivity

  • プライベートとパブリックのインデックスに対応
  • Webコンテンツは求められない
  • アプリにコードを追加する
  • デバイスインデックス(プライベート)かクラウドインデックス(パブリック)、もしくは両方。
  • Appleのページはこちら

Web Markup

  • Web上のミラーコンテンツであるパブリックなアプリをインデックスする
  • Webコンテンツは必要
  • Webにコードを追加する
  • クラウドインデックス(パブリック)
  • 認証ツールはこちら(Deep Linkingの確認ツールはこちら

Apple検索におけるランキング要素
ポジティブな要素とネガティブな要素に分けてまとめてみよう。

ポジティブな要素

  • アプリのインストール状況
  • 個人のアプリへのエンゲージメント
  • アプリのCTR
  • キーワードとタイトル
  • 全体的なエンゲージメント
  • Webの構造化データ
  • カノニカルApp ID
  • Web URLの強や、人気度

ネガティブな要素

  • 低いエンゲージメント
  • 過度なインデックス
  • 直帰率
  • キーワードスパム
  • インタースティシャル
  • ApplebotをブロックしているJavaScript(Webのみ)
モバイルフレンドリーアップデート後は、ランキングの推移や利用率の増加データなどの話しがメインであった印象があります。それ以降は、App Indexingについての話題が多くなり、多くの人が関心を寄せていることと思います。個人的にはまだまだ勉強中のみですが、今後に備えての準備は怠らないでおこうと思います。

続きを読む Pubcon 2015-モバイルSEOとApp Deep Linkingについての新しい戦略

Pubcon 2015-GoogleのCXラボからの調査報告。モバイルを取り巻く現状のデータとサイトデザインの25の原則。

Googleのカスタマー・エクスペリエンス・ラボのリーダーである、ジョー・ディマイク氏のセッションとなります。Googleのモバイル推しは誰もが感じるところだと思いますが(Bingのデュアン氏もモバイルの重要性を強調していました)、データに裏打ちされた事実を元に判断していることを改めて実感しました。正直な所、何度か見たことのあるデータもありましたが、興味深いデータも多く、また、サイトデザインのポイントも分かりやすかったです。サイトデザインについては2014年に行われた調査のレポートの紹介という形でしたが、レポートはこちらからダウンロードできます。英語の資料となりますが、ご興味のある方は併せてご確認いただければと思います。– SEO Japan

原題:Capture the Mobile Moments with Google

スピーカー:Joe DeMike(Head of the Google CX Lab,Google, Inc.)

モバイル・モーメント

モバイルの適用が変化を促進している。
あるデータによれば、60%の人間が朝起きてまずやることに、スマートフォンの確認を挙げているようだ。モバイルの普及についてのいくつかのデータを見てみよう。

  • 世界中でスマートフォンを所有している人の数は、10億5千万人
  • “常に電話を手元において置く”と答えたミレニアルズは、87%
  • モバイルを主要なデバイスで使用している人々は、50%
  • モバイル経由でこれからオンラインにふれる人の数は、50億人

我々にとって、オンラインの世界は訪れる場所ではなく、生活をしている場所だ。

モーメント・オブ・トゥルース(Moment of Truth)
今後おこるであろうことは、今、あなたが考えなければならないこと。P&Gが提唱したモーメント・オブ・トゥルースは非常に理にかなった考えであった。

お店で商品を手にする。これが最初(ファースト)のモーメント・オブ・トゥルース。買った商品を家に帰ってから使う。これがセカンド。その商品のファンになったり、ソーシャルでの共有などのエンゲージメントを行う。これがサード。

Googleはゼロ・モーメント・オブ・トゥルースを提唱した。これは、消費者が購買活動を行う前の調査段階を指す。実際に、多くの人が購入する前に調査しているのだ。

モバイルでの機会創出
最も影響のあるモーメントをモバイルで創出する。我々は1日に150回もスマートフォンを確認し、177分間操作している。いつでも、どこでも、あなたの消費者にリーチしよう。

人々とモバイル
時間別でモバイルの使用率は異なる。人々はモバイルで何かを視聴し、何かを知り、何かを発見し、何かを購入したいと思っている。また、ラジオ、テレビ、デスクトップなどと比べ、人々はモバイルではブランドとの関わりをより強く感じている。モバイルはユーザーとの距離が最も近いのだ。

動画は最もパワフルだ
動画コンテンツは非常に強力なコミュニケーションツールだ。80%のユーザーが、モバイルでブランドのコンテンツ動画を視聴した後、何らかのアクションを起こしたことがあると答えている。また、デスクトップやテレビに比べ、1.8倍もコンテンツを共有する傾向がある。モバイルは、テクノロジーではなく、行動なのだ。

モバイルサイト作成における25の原則

目的と調査方法
モバイルでの露出がかつてないほど重要になっているが、良質なモバイルサイトを決定づける要因とはなんだろうか?Googleはこれについての調査を行い、モバイルサイトデザインのベストプラクティスを作成することを目標とした。これから25のポイントについて説明するが、以下の5グループに分けられている。

ホームページとサイトのナビゲーション

デスクトップの場合は様々な情報を表示することができるが、モバイルの場合はユーザーが探している情報にフォーカスするべきだ。

#1.行動を喚起する箇所(Calls-to-Action)は画面の中心に設置する
モバイルではユーザーがメニューを見落としやすい。そのため、行動を喚起する箇所はユーザーが見えやすい場所に設置しよう。デスクトップとは設置箇所が異なることもある。

ポイント:主要なCalls-to-Actionはサイト内の最も目立つ箇所に設置しよう。

2.メニューは短く、スウィートに
詳細なメニューはデスクトップの場合は有効かもしれないが、モバイルユーザーは長いリストから何かを探すことを好まない。そのため、最少のメニューを記載できるかどうか、検討してみよう。

ポイント:はっきりとしたカテゴリーの短いメニューはモバイルユーザーを案内しやすい。

3.ホームページ(トップページ)へは簡単に戻れるように
ユーザーはあなたのサイトを回遊した後、ホームページへ簡単に戻る方法を探すものだ。また、ロゴをタップすればホームページへ戻れると考えている。

ポイント:ロゴをホームページへ戻るためのナビゲーションとして利用しよう。

4.プロモーションや広告がコンテンツを隠さないように
プロモーションや広告がコンテンツを隠してしまうと、ユーザーがタスクを完了することが難しくなる。隠されたコンテンツに重要な情報があった場合、ユーザーがそれについて知る機会を失わせてしまう。

ポイント:プロモーションや広告がナビゲーションを妨げないようにし、Calls-to-Actionにはっきりとした区別をつける。

サイト検索

サイト検索は、ユーザーが探している情報を素早く探す助けとなる。

5.サイト検索を目立たせる
ユーザーは特定の情報を探すときにはサイト内検索を行う。そのため、サイト検索はユーザーがあなたのサイトでまず初めに見えるものの内の一つとするべきだ。

ポイント:サイト検索をホームページの上部付近に設置しよう。

6.サイト検索の結果の関連性を確かめよう
ユーザーはサイト検索で返って来た最初の情報をベースに判断する。そのため、検索結果の最初の画面を強力なものにしよう。

ポイント:最も強力な検索結果を最初に返し、オートコンプリートや入力間違いの修正機能などをつけ、スマートな検索を実装しよう。

7.サイト検索のユーザビリティを高めるためにフィルターを実装しよう
ユーザーは検索結果を絞り込む場合、フィルターをよく使用する。また、絞り込みができない場合は、途中で諦めてしまう。

ポイント:フィルターを実装し、彼らが検索結果から求める情報を手に入れる手助けをしよう。

8.より良い検索結果へユーザーを案内しよう
多様なセグメントがあるサイトの場合、ユーザーが検索を行う前に質問を投げることが役に立つ。例えば、大規模な靴の販売サイトの場合、検索の前に性別やサイズなどを尋ねている。

ポイント:あなたがサイトで提供しているものが、セグメントによって簡単に絞れる場合は、より関連性のある結果を表示するために、ユーザーに幾つかの質問をしよう。

コマースとコンバージョン

カスタマージャーニーはより複雑となっているが、ユーザーを上手くコントロールし、コンバージョンを拡大しよう。

9.ユーザーが決断する前に猶予を与えよう
登録ボタンをサイトに訪れてからすぐに表示してしまうと、コンバージョンに悪影響を与えてしまう。個人情報を求める場合などは、ユーザーにサイトを回遊させ、あなたのサイトがなにを提供しているか理解する時間を与えよう。

ポイント:ユーザーがアカウントの登録をせずに、あなたのサイトを使えるようにしよう。

10.ユーザーがゲストとして買い物ができるようにしよう
商品を購入しようとしたとしても、アカウントの作成に同意するとは限らない。ゲストとして購入する際に求められることは、”便利で”、”シンプルで”、”簡単、且つ、素早い”ことだ。

ポイント:ゲストとして購入できるオプションを用意し、具体的な利益を提示した上で、登録を促そう。

11. 利便性を最大化させるために、既存の情報を利用しよう
既に登録をしているユーザーのために、登録内容を事前に埋める機能を実装しよう。新規のユーザーのためには、彼らが既に使用している可能性のあるサードパーティー製のサービスを提供しよう。

ポイント:あなたが既に持っている情報を最大限活用し、サードパーティ製の支払いサービスを使うことで、可能な限り簡単にコンバージョンを行えるようにしよう。

12. 複雑なタスクの場合は、”お電話はこちら”ボタンを使用しよう。
複雑であったり、ユーザーにとって公にしたくない情報の入力を求める場合は、”お電話はこちら”ボタンを設置しよう。具体的な例を挙げると、金融系のサイトなどだろう。

ポイント:個人的で複雑な情報の入力が必要な際は、”お電話はこちら”ボタンを目立つように設置しよう。

13.別のデバイスでもコンバージョンが完了できるようにしよう
全てのユーザーがモバイルでコンバージョンを行うことを快く思っているわけではない。そのため、別のデバイスでもコンバージョンを行えるようにしよう。

ポイント:モバイルユーザーは後ほど別のデバイスでコンバージョンを行いたい場合もある。Eメール送信、ソーシャル共有、保存機能などをつけるようにしよう。

入力フォーム

ユーザーのコンバージョン体験は可能な限りシームレスであるべきだ。効率的な入力フォームでそれを叶えるようにしよう。

14.効率的な入力方法
郵便番号や生年月日など、数字を入力する場合は、数字の入力画面を自動的に表示しよう。また、事前に入力した情報がある場合は、自動的に表示できるようにしよう。モバイルでは、キーボードの切り替えを頻繁に行うと、煩わしく感じてしまう。

ポイント:数字を記載する場合は数字の入力画面を表示し、既に入力した情報を自動的に表示しよう。

15.最も簡単な入力方法を提供しよう
〇〇月などの限定されたオプションの中から選択する場合は、ドロップダウンリストから選べるようにしよう。タップする箇所は大きく、見やすいように。

ポイント:ドロップダウンが最適な場合は全て適用し、簡単にタップできるようにしよう。

16.日付の選択の際は、カレンダーを表示しよう
ユーザーは常に”来週の日付”を覚えているとは限らない。日付を確認するために、あなたのサイトから去ってしまうことが無いようにしよう。

ポイント:日付選択にカレンダーを表示することでユーザーをサイトにとどまらせよう。

17.ラベル付けとリアルタイムの修正を行うことで、入力エラーを最小化させよう
ユーザーが情報を入力している間も、それが郵便番号なのか、地域なのか、何を入力しているかわかるようにラベルが見えるようにしよう。また、結果を送信する前に、リアルタイムで入力エラーを修正できるようにしよう。

ポイント:はっきりとしたラベルを表示し、リアルタイムのエラー修正ができるようにしよう。

18.効率的な入力フォームをデザインしよう
ユーザーが同じ情報を繰り返し入力することがないようにしよう。また、自動入力機能を活用しよう。複雑なプロセスの場合は、上部に進捗情報を表示し、次になにが来るかわかるようにしよう。

ポイント:入力フォームの数を最小化し、自動入力を可能な限り活用しよう。また、進捗情報をはっきりと表示しよう。

ユーザビリティとフォームの要素

モバイルユーザーはあなたが提供するささいな配慮に感謝する。ユーザーのユニークなニーズを満たす工夫を凝らそう。

19.サイト全体をモバイルに最適化しよう
明らかなことだが、デスクトップ表示のサイトよりも、モバイルに最適化されたサイトの方が簡単に操作することができる。また、デスクトップ表示とモバイル表示が混合したサイトは、全てがデスクトップ表示のサイトよりも、ユーザーに困難を与えてしまう。

ポイント:全てのページがモバイル用にデザインされていれば、ユーザーは簡単に操作することができる。

20.ピンチやズームをさせない
ピンチやズームが必要な場合は、ユーザーを苛立たせるだけでなく、重要な情報を見落としてしまう可能性も発生させる。ユーザーがサイズを変更する必要がないようにデザインしよう。

ポイント:ズームが必要な場合はCalls-to-Actionを見落としてしまうかもしれない。

21.商品画像は拡大可能に
ユーザーは自分が購入する物を詳細に確認したいものだ。リテールサイトの場合は、高解像度の画像が見られるようにしておこう。

ポイント:商品の写真などは高品質な画像を用意しておこう。

22.最適な画面の向きを伝えよう
特別な提案がない限り、ユーザーは同じ向きで画面を操作し続ける傾向がある。縦向きで使用しているユーザーに、横向きのオプションを提供したとしても、重要なメニューやボタンは明確に表示しておこう。

ポイント:特定の向きが最適である場合はユーザーにそれを知らせ、どの向きでも重要なメニューやボタンはわかりやすく表示しよう。

23.単一のブラウザ表示で済むようにしよう
スマートフォンでウィンドウを切り替えると問題が生じることもある。また、ユーザーが元の画面に戻れなくなってしまうこともある。新しいウィンドウを開く必要がないようにしよう。

ポイント:Calls-to-Actionは同一のウィンドウにとどめよう。

24.”全サイト”という表示は避けよう
“全サイト”と”モバイルサイト”という表示があった場合、ユーザーはモバイルサイトでは全ての情報が表示されていないと感じてしまう。”全サイト”の代わりに”PCサイト”のような表記にしよう。

ポイント:切り替えが簡単にできるようにするべきだが、”全サイト”という表記は避けよう。

25.位置情報を求める場合は理由を明確にしよう
ユーザーは、なぜあなたが位置情報を尋ねているか理解すべきだ。位置情報は、デフォルトでは空欄にしておこう。

ポイント:ユーザーの位置情報を尋ねるときは理由を明確にし、位置情報を提供することでどのような影響があるかを伝えよう。

最後に
ユーザー体験とは、ユーザーへの贈り物である。

*デザインの原則の部分は、Googleが行った調査に参加した方からのデータを元にしています。記事では一貫して”ユーザー”と表記しましたが、その中にはスピーカーが”参加者”と表現していた部分も含めております。

*デザインの原則についてはGoogleがレポートを提供しており、こちらからダウンロードできます。(英語の資料となります。)

モバイル利用の利用率の増加は、発展途上国でのモバイルの普及率の増加が大きく関わっていると思います。PCと併用しているのではなく、モバイルがインターネットを使用する唯一のデバイスという状況もあるかと思いますが、そういった場合はモバイル・ファーストではなく、モバイル・オンリーとも言えそうです。日本国内でビジネスを行っている企業ももちろんですが、グローバルに展開している企業にとって、モバイル対応の必然性はますます高まっていくのではないでしょうか?

続きを読む Pubcon 2015-GoogleのCXラボからの調査報告。モバイルを取り巻く現状のデータとサイトデザインの25の原則。

AJAX クロールに関するスキームを廃止します

今後 Google では、 2009 年に提案した AJAX クロールを推奨しません。

Google は、2009 年に AJAX ページをクロール可能にすることを提案しました。その当時、検索エンジンは JavaScript を使ってコンテンツを提供するページをレンダリングして理解することができなかったのです。これは、「クローラが … 動的に作成された … コンテンツを認識 [できなかった]」ことによるものです。その対策として、AJAX ベースのアプリケーションが検索エンジンに確実にインデックス登録されるよう、ウェブマスターの皆様にいくつかの方法を提案しました。

しかし現在は、サイト側で Googlebot による JavaScript や CSS のクロールをブロックしていない限り、最新のブラウザと同じようにウェブページをレンダリングして理解できるようになっています。この改良に伴い、技術に関するウェブマスター向けガイドラインを更新し、Googlebot による JavaScript や CSS のクロールをブロックしないことを推奨することにしました。

Google の 2009 年の提案は、もう有効なものではありませんので、今後は拡張を前提とした作成(いわゆるプログレッシブ エンハンスメント)の原則に沿って開発を進められることを推奨します。たとえば、HTML5 の History API を使用することで、Google のシステムだけでなく幅広いブラウザが履歴にアクセスできるようにすることが可能です。

質問と回答

Q: 私のサイトでは、Google の推奨に沿って _escaped_fragment_ をサポートしています。この推奨が廃止されると、サイトがインデックス登録されなくなるのですか?
A: いいえ、サイトは引き続きインデックス登録されます。次回サイトを更新する際には、業界で最適とされている方法を実装することをおすすめします。Google では、_escaped_fragment_ URL の代わりに #! URL をクロール、レンダリング、インデックス登録します。

Q: AJAX クロールの提案から業界で最適とされている方法に移行すると、サイトの移転と見なされますか?リダイレクトを実装する必要はありますか?
A: もし現在の設定がうまく行っているのであれば、さしあたってなにがしかの変更を行う必要はありません。ただ、新しいサイトを作成する際、あるいはサイトのリニューアルを行う際に _escaped_fragment_ URL に対応する必要はありません。

Q: JavaScript フレームワークを使用し、Googlebot にはプリレンダリングしたページを提示しています。このままで問題ありませんか?
A: 通常、Google のためだけにプリレンダリングする必要はありません。プログレッシブ エンハンスメントの原則に沿いつつ、パフォーマンス最適化のためプリレンダリングを行う場合、プリレンダリングしたコンテンツと、通常のユーザーに対して表示するコンテンツが、見た目上も体験上も同じになるようにしてください。Googlebot に対して提示するコンテンツと、通常のユーザーに対して表示するコンテンツが異なる場合はクローキングと見なされ、ウェブマスター ガイドライン違反と判断されることがあります。

ご不明な点がございましたら、この記事にコメントするか、ウェブマスター プロダクト フォーラムに投稿してください。

Pubcon 2015-リンクビルディングに役立つツールと戦略をご紹介します。

先ほど掲載したランド・フィッシュキン氏の記事は非常に濃かったですが、今回の記事はあっさり目の内容です(笑)。リンクビルディング用のツールと戦略を紹介しています。ペナルティ対象にならず、あの手この手でリンク構築目指すような形ですが、リンクの重要性を逆に証明しているとも言えそうです。戦略についてはコンテンツマーケティングとも捉えられなくはないですが、中にはあっと驚く戦略もあるかも!!??– SEO Japan

原題:Linking 2015:Post Panda Mortem
スピーカー:Russ Jones(Moz, Principal Search Scientist)

*リンク先は全て英語となっています。

我々のツールボックスの中身

#1.Brokenlinkbuilding.com
対象のサイトをクロールしてSEO関連の色々な情報を持ってきてくれる。ブロークンリンク(リンク切れ)も発見してくれる。すでに機能していないページや、そのページに向けられているリンクの抽出など。データはテーブルで表示。

完璧にホワイトハットなリンクビルディングを目指そう。

#2.Grepwords.com

どんなトピックや用語が人気があるのかを確認できる。どのキーワードを最適化するべきかは、非常に悩ましい分野であるが、このツールは便利。APIで使える。

アンカーテキストを調査し、リスク管理をしよう。

#3.peek(peekerboo)

キーワードベースであらゆるサイトを検索。検索基準はサイトのタイプ(ブログなど)でフィルタリングできる。また、コンタクトメッセージがあるサイトのみ、といった検索も可能。さらに、それらのサイトのバックリンク数などの情報も取得可。

重要なサイトを発見し、そのサイトのリンクの増減なども確認できる。また、”おすすめインテリアのTOP10”のようなコンテンツを作成し、インフルエンサーに知らせる、といった使い方も。

#4.SEMrush

ランキングやビジビリティなどのデータを取得。PPCにおける価値を自然検索のキーワードに置き換えることも可能。

リンクビルディングの機会を発見するために使っている。

#5.nTopic

ページに含めるべきフレーズを調査。また、既存のコンテンツに追加すべき内容などを発見できる。コンテンツと対象キーワードを入力した後、関連性を%で出す。

具体的なキーワード(例:”SEOツール”)が入っていなくても、コンテンツの内容から関連性があると判断している。コンテンツを修正し、再度関連性を計算し、よりトピックに近いコンテンツの作成が可能。

#6.SpiralDB.com

KerbooMajesticAhrefsSEMrushのデータからサイト全体の状況を確認できる。無料で利用でき、Chromeのプラグインでも使用可。

  • ツールの種類は本当に多い。どんなツールが必要かは、君が何をやりたいかによる。基本的には無料のツールを使用している。(Gareth)
  • 僕は何かをしなければならない時にツールを買う。その時だけしか買わない。(Russ)

リンク構築のための3つの戦略

スピーカー:Gareth Hoyle(Kerboo,Co Founder)

#1.ディスカウント・メソッド(The discount method)

“.edu” や”.gov”のドメインからのリンクを獲得する方法。割引のキャンペーンを企画して、大学などのWebサイトにリンクを依頼する。”〇〇大学の学生限定の割引クーポン”のような形で。とあるサイクリング屋さんはこの方法で、数十のリンクを1日で得た。

掲載を依頼するサイトは大学の比較サイトなどでもよい。また、企業のWebサイトも対象にできるだろ。”〇〇企業に努めている方は〇〇%オフ”のような形で。

掲載を依頼する場合は、キャンペーンページのPDFを添付し、Eメールで送信。この際、iPhone(スマホ)からのメールで送ることがコツだ。iPhoneから大量のメールを送っているとは思われないだろうから。

#2.エモーショナル・プレイ(The emotional play)

過ぎ去った日々を回顧させる手法。大きなファンがいる、趣味になるような業界が特に有効。感情に訴える方法と言える。

ボウガンを最初に打った日をおぼえてる?という質問からコンテンツを作成した。また、ドリームプロジェクトと題し、金額を無視して女の子に夢のようなファッションを買ってもらう、ということもした。

コンテンツの作成後は、その内容に興味がありそうなブロガーを探し、コンテンツのことを伝える。さらに、そうしたブロガーの大体がコミュニティに属している。サイドバーあたりにあることが多いが、そのコミュニティ先のリンクをクリックし、同じことに興味のある人を沢山探すことができる。

#3.コンペティター・リンク・スティーリング(Competitor link stealing)

競合サイトのコンテンツとリンクを調査し、彼らからリンクを奪う方法。まずは、競合のコンテンツよりも多くの情報を載せたコンテンツを作成する(競合はA、B、Cの商品を紹介。でも、自分はDの製品を含めているといった具合)。その後、競合にリンクを張っている人にコンタクトし、その人に自分のコンテンツを紹介する。自分のコンテンツの方が優れていれば、こちらにリンクを張ってくれる。

#3-1.Webアクセシビリティ(Web accessibility)

障がい者に対応したサイト作り。競合サイトと同じテーマだが、障がい者に対応したサイト作りにする。Googleも好むサイトだろう。

WAVEというツールで測定してくれる。エラーを修正し、改善していこう。

ディスカウント・メソッドについては、少々グレーなところを感じてしまいますが、アイデアとしてはありかもしれません。女の子に好きなだけ服を買ってあげるという内容は夢がありますね。ツールについては、日本語サイトの対応が難しいとは思いますが、Webアクセシビリティについては試してみたいと感じました。Googleが重視するユーザビリティの向上に一役買ってもらえるかもしれませんし、より多くの人に見てもらえる機会が増えそうです。

続きを読む Pubcon 2015-リンクビルディングに役立つツールと戦略をご紹介します。

Pubcon 2015-Mozのランド・フィッシュキン氏によるキーノート:2つのアルゴリズムの世界におけるSEO

SEO界のヒップ・スター(勝手に命名)、ランド・フィッシュキン氏の登場です。SMX Advancedでのセッションにも参加しましたが、今回のキーノートはその主流を汲みつつ、より深く解説しているといったイメージです。内容は、”さすが”の一言。”2つのアルゴリズム”という表現をしていますが、検索エンジンとユーザーの両方の最適化を図ることが何よりも重要だということを、改めて確認できました。また、記事中にロングクリックやショートクリックなど、クリックのタイプについての言及がありますが、SEO Japanのこちらの記事でも解説しています。– SEO Japan

原題:SEO in a Two Algorithm World
スピーカー:Rand Fishkin(Moz,Founder)

*記事中のリンク先は全て英語となっています。

Googleの進化

ランキング要素の進化
思い出してみよう。かつて、我々の仕事は非常に単純だった。ページを最適化すればよかったのだ。この頃はGoogleのサーチクオリティチームが、ランキングシステムの要素に何を含めるかを決定していた。そして、彼らはコンテンツよりもリンクを重視していた。

2007年まで、リンクスパムはいたるところにあった。2012年でも、Googleはホワイトハットの世界に嘘をついていたと思う。しかし、この3年間で変わった。Googleは古きSEOの慣習を排除したのだ。

Googleは意図的なリンクやコンテンツを対象とする効果的なアルゴリズムを導入した。さらに、ペナルティに対する不安と不確かさを、Webマスターへ与えるようにもなった。

検索意図(インテント)の理解の進化
こうした変化の中、Googleは別の側面でも進化してきた。検索意図(インテント)の理解だ。幾つか例を挙げてみよう。

  • 例1:検索意図(インテント)の理解

    クエリ:best beef in seattle(シアトルでベストなビーフ)
    Google:”beef”という言葉が沢山あるページを探しているわけではないだろうな。
    検索結果:グルメサイトのステーキハウスの特集ページなど

  • 例2:キーワードではなく、言語の理解
  • クエリ:movie where they make fun of star trek(スタートレックをおもしろおかしくしている映画)
    Google:お、この映画は知ってるぞ!
    検索結果:ギャラクシー・クエストの映画のページなど

  • 例3:情報の新鮮さの理解

    クエリ:best marketing conferences(ベストなマーケティング・カンファレンス)
    Google:これについての古いページは必要ないだろうな。
    検索結果:これから行われるカンファレンスの案内ページなど

Googleはナビゲーショナル(案内型)クエリをインフォメーショナル(情報収集型)クエリから区別できるようになっている。また、エンティティをトピックやキーワードと結びつけるようにもなっている。その間、ブランドはエンティティとしての形をとるようにもなった。

こうした取り組みにより、Googleは自身が公にしている主張に、より合致したことを行うようになっている。彼らが主張している内容の大部分が、今日の検索マーケティングにおけるベストプラクティスと合致しているのだ。

マシンラーニングの導入
上記のような改良を行う間も、Googleのサーチクオリティチームが変革を起こしていた。マシンラーニングである。初期の段階では、Googleはマシンラーニングをランキングアルゴリズムに使用することを否定していた。

しかし、Googleは2012年にマシンラーニングを広告のCTRの予測に活かす論文を発表した。エンジニアは”SmartASS”と呼ばれるシステムの構築に取り組んでいた。その後、Googleは公の場でマシンラーニングと自然検索についての話しをし始めた。2013年のPubconで、マット・カッツ氏も説明している。

マシンラーニングとランキング
マシンラーニングの導入により、ランキングの根幹が変化することになる。Googleは画像認識の分野でこの技術を活かす方法を発表したが、ランキングアルゴリズムへの応用も可能だろう。

直帰とショートクリック(注1)の値が低い場合、その検索結果は良いと言える。逆に、ロングクリック(注2)が少なく、すぐに別のクエリで検索するユーザーが多いと、悪い検索結果といえる。こうしたトレーニングデータを学習プロセスに投入し、アルゴリズムに活かすのだ。

  • 注1:ショートクリックは、検索結果からサイトをクリックし、その後すぐに検索結果に戻ってしまうこと。短ければ短いほど、良いシグナルとは言えなくなる。
  • 注2:ロングクリックは検索結果からサイトをクリックし、その後再び検索結果に戻るまでの時間が長いこと。長ければ長いほど、良い。

ディープラーニングはさらに優れている
そう、今我々は、アルゴリズムを構築するアルゴリズムの話しをしている。そしてそれは、人間の介在を必要としない。言い換えると、Googleの社員がランキングファクターをアルゴリズムに入力する必要がなくなるということだ。マシンが自身で決定できるようになるのだ。

ディープラーニングはSEOにとって何を意味するのか?

アルゴリズムの変化
Googleの社員でもランキングの仕組みがわからなくなる。その代わり、クエリの成功度が問題になる。ロングクリックやショートクリック、エンゲージメント、他のクエリの検索、などの要素だ。ユーザーが良い検索結果を示すデータを生み出し、そのデータが検索結果を向上させるのだ。

その結果、我々はタイトル内のキーワード、アンカーテキスト、コンテンツの独自性などに目を向けなくなる。逆に、検索のアウトプットを最適化するようになる。

現在における影響は?
これらは未来の話だろうか?今日における影響はどうか?先日のSMX Advancedで、Googleはクリック数をランキング要素に使用しないと述べた。ノイズが多すぎるからである。

検証テスト
しかし、私はロングクリックとショートクリックの影響を測るテストを行った。1.特定のクエリを検索し、2.1位のサイトに訪問した後すぐに直帰し、3.4位のサイトに長く滞在する、という行為を多くの人に行ってもらった。(ランド氏自身がTwitterで呼びかけた。)

その結果、4位のサイトの順位が上昇し、結果的に1位表示された。しかし、このサイトの順位は後に下降し、同様の現象の再現は難しいことは覚えていて欲しい。自身のサイトへは絶対に行わないでくれ。

未来のSEOの形
ベストなSEOとはGoogleが向かう場所へ最適化することだ。今我々に必要なことは、旧来の要素と新しい要素のバランスをとることである。リンクやアンカーテキストの効果は今でも見られる。その一方で、今後伸びてくる要素を考えるのだ。旧来の要素の重要性が低くなることはない。あたらしい要素が台頭するだけである。

5つの新しい要素

1.今の順位の平均以上のCTRを目指す
タイトルやディスクリプションを最適化しよう。キーワード対策としての意味以上に、多くのクリックを獲得することを目指す。ブランディングも忘れずに。

2.エンゲージメントを高める
ポゴスティッキング(注3)やロングクリックは重要な要素だろう。ランキングと、そのランキングに居続ける期間に影響を与える。下記に、エンゲージメントを高めるための確認項目を記載する。

  • 注3:ポゴスティッキングは検索者が複数の検索結果で、いくつものサイトを行ったり来たりすること。
  • 検索者が気がついているニーズと気がついていないニーズの両方を満たす
  • スピード、スピード、そしてスピード
  • 全てのブラウザでベストなユーザー体験を提供する
  • ユーザーをサイトの奥深くまで誘導する
  • 訪問者を苛つかせたり、諦めさせたりする要素を避ける

New York Timesで、家庭の年収と子どもの大学進学についての記事がある。グラフでその関係性を示しているが、そのグラフには読者が線を引ける仕組みとなっている。良いエンゲージメントを生み出す好例だ。

3.訪問者の知識のギャップを満たす
Googleはそのページが検索者のニーズを満たしているかどうかを判断するシグナルを探っている。その目的はマシンラーニングによって叶う可能性がある。マシンラーニングは、特定のワードやフレーズを含むページが、より最適な検索結果に値すると判断できる可能性があるのだ。

例えば、ブルックリンやロングアイランドについての言及がないページは、ニューヨークについての情報を網羅していない、という判断ができるということだ。検索者はニューヨークについての知識がないため、その知識のギャップを埋める(ブルックリンやロングアイランドの記載もしっかりとある)ページに高いランキングを与えるだろう。

マシンラーニングの観点から自身のコンテンツを確認するために、Alchemy APIMonkeyLearnを使用してみよう。

4.訪問毎により多くのシェア、リンク、ロイヤリティを獲得する
結局読まない記事を共有することが多々あるため、Googleがソーシャルでのシェア数をそのままランキングに活用することはないと思う。しかし、Googleはロイヤリティと再訪問を導くシェアを確認したいことだろう。そのため、以下の項目が新しいKPIとして有効だと考える。

#1.ユニークな訪問÷シェア数+リンク数
#2.トータルのセッション÷再訪問者数

“優れた”コンテンツなどは必要ない。”10倍優れた”コンテンツが必要とされている。そして、旧来の戦術では、これを達成することはできないのだ。

5.検索者のタスクを満たす
タスクとは、検索者がクエリを投げた時に完了したいと思うものだ。Googleは検索者がタスクを完了できるサイトへ、すぐに連れて行きたいと思っている。クエリを満たすだけでは不十分で、検索者のタスクを満たす内容でなければならない。

2つのアルゴリズムの世界におけるSEO

2015年現在、2つのアルゴリズムが存在している。

  • アルゴリズム1:Google
  • アルゴリズム2:コンテンツに関わる人々

エンジンのためではなく、人々のためにページを作成しよう。

最後に、検索エンジンと人々に分けて、重要な項目をまとめる。

検索エンジン

  • キーワードターゲティング
  • 品質と独自性
  • クロールフレンドリー
  • スニペット最適化
  • マルチデバイスでのユーザー体験

人々

  • 相対クリック率
  • ショートクリックとロングクリック
  • ギャップを満たすコンテンツ
  • 再訪問率
  • タスク完了の是非
今回も相変わらずのハイテンションでオーディエンスの興味をぐいぐい惹きつけていました。大量の情報を提供しているにもかかわらず、お腹にもたれないように調理する技術はさすがの一言です。SEO業界でコンテンツが注目され始めた頃、”良いコンテンツとは何か?”という議論がよくされていましたが、彼のプレゼンテーションを聞くと、それに対する答えがつかめたように思えました。Googleの進化のスピードの速さは恐ろしく、キャッチアップするのは大変ですが、時流に乗り遅れないようにしておきたいものです。

続きを読む Pubcon 2015-Mozのランド・フィッシュキン氏によるキーノート:2つのアルゴリズムの世界におけるSEO

First Click Free のポリシー変更のお知らせ

10 年ほど前に「First Click Free」というポリシーを導入した当時は、現在のような常時接続、マルチスクリーン、マルチデバイスの環境がコンテンツの利用形態をこれほど急速かつ劇的に変化させるとは想像できませんでした。First Click Free(FCF)の目的は、ユーザーが質の高いニュースに最小限の手間でアクセスできるようにする一方で、有料の定期購入モデルを提供するサイト運営者のコンテンツが Google 検索や Google ニュースで発見されやすくすることでした。そしてそのコンセプトは今も変わりません。

2009 年、Google は FCF ポリシーを変更(英語)し、無料で読める記事を 1 日あたり 5 本までとする制限を設けました。これは、一部のユーザーによって FCF ポリシーが悪用されていると感じているサイト運営者を保護するためでしたが、さらに最近になって、現在のモバイルやマルチデバイス環境をこのポリシーに反映させる必要があるとの声がサイト運営者から寄せられました。そこで Google では本日、FCF の制限を 1 日あたり 3 本までに変更いたします。この変更は Google 検索と Google ニュースの両方に適用されます。

Google では、ユーザーと質の高いニュースを、そしてコンテンツを提供するサイト運営者とユーザーを結び付けるという役割を担いたいと考えており、その目標を達成するうえで FCF を重視しています。今後もポリシーの見直しを定期的に行い、必要に応じて変更し、引き続きユーザーにもサイト運営者にもメリットを提供できるように努めてまいります。いつでもお気軽にフィードバックをお寄せください。

First Click Free に関するよくある質問
Q: 以前のガイドラインのその他の部分は引き続き適用されますか?
A: はい。詳細については、Google ニュースのガイドラインウェブ検索のガイドラインと、関連するブログ記事(英語)をご覧ください。

Q: First Click Free を、サイトの一部のセクションのみ、または Google ニュース向け(またはウェブ検索)のみに適用することはできますか?
A: もちろん可能です。Googlebot とユーザーのどちらにも、適切な検索結果から必要に応じてコンテンツを表示できるようにしてください。なお、Googlebot にページのコンテンツ全体を表示する一方で、ユーザーに登録ページを表示する行為は「クローキング」と見なされますので、ご注意ください。

Q: First Click Free の使用には登録が必要ですか?
A: Google ニュースで使用する場合は、First Click Free を使用するという判断を Google にお知らせください(英語)。Google ウェブ検索については、First Click Free のステータスをお知らせいただく必要はありません。

Q: ユーザーのアクセスをカウントするおすすめの方法は何ですか?
A: サイトのアーキテクチャは多種多様なため、この点についてはサイト運営者のご判断にお任せしたいと思います。
Google ニュースでの First Click Free の詳細については、関連するブログ記事(英語)をご覧ください。)

Pubcon 2015-インハウスSEOに必要なツールと課題の解決方法

インハウスSEOの方にとって、日々の作業の効率化は常に図りたいことだと思います。また、環境の変化やビジネスの内容により、あらゆる課題が日々生まれていることでしょう。今回のセッションはインハウスSEO担当者を対象としたセッションですが、弊社パートナーのクロスフィニティ株式会社が提携している、seoClarity社からもキース・グッド氏がスピーカーとして登壇しています。彼らからの情報が日々の作業の助けとなれば幸いです。– SEO Japan

原題:In-House Tools and Tricks

このセッションは以下の3部構成となっています。

*リンク先は全て英語となっています。

ソリューション、プラットフォーム、そしてインハウスSEOの成功の秘訣

スピーカー:Keith L. Goode(seoClarity,Chief SEO Evangelist)

インハウスのSEO担当者が費やす時間
彼らが実際にどのような作業に時間を費やしているのだろうか?

  • データの集約(33%)
  • レポート(22%)
  • リサーチや分析(22%)
  • 施策作業(17%)
  • 教育(6%)

インハウスのSEO担当者が費やすべき時間
それでは、彼らが本来行うべき作業はどういったものだろうか?

  • 施策作業(70%)
  • 教育(14%)
  • リサーチや分析(10%)
  • レポート(5%)
  • データの集約(1%)

いつプラットフォームが必要だと気づくだろうか?
データの集約は時間の無駄だ。MOZ、SEMrush、Screaming Frog、など大量のツールからデータを集約する作業は困惑を産む。

適正と学習曲線
ツールやプラットフォームは、自分にあったものを使用した時に初めて利用価値がある。また、人間は習慣の生き物であるため、既に獲得した習慣を変更することには困難が生じる。

この課題に対する解決策として、レポートが鍵となる。成功体験と教育のデモンストレーションを行うのだ。そのため、上司への報告に上限を持たすべきではない。同僚へのレポートは適した内容にカスタマイズする。個人レベルでのセッションも積極的に行おう。

ROIの証明
多くの管理者は時間短縮のメリットについて興味を示さない。彼らは新しい収益を見たいのであり、オペレーションに問題がある場合に節約が問題になる。

この課題に対しては、自身でビジネスモデルを構築することが重要だ。ツールやプラットフォームの価値をビジネス上のニーズに合わせて説明するのだ。ツールに対してのコスト対利益の説明しなければならない。

組織の合意と選定プロセス
予算の確保、KPIの設定や合意、見積り依頼の作成なども課題だ。

この課題に対しては、プロセスの管理が鍵となる。どのKPIが最も重要かを判断し、そのKPIを説明するためのデータを選定する。承認を得るための入り口を構築し、定期的にコミュニケーションを取り、情報をアップデートする。

データの検証
APIキーの失効、IP毎に違うデータの表示、内部と外部のファイヤーウォール、などが課題だ。

この課題に対しては、自身の役割と他者への依頼を上手く組み合わせることだ。あなた一人でデータの検証を行い、寝ずの番をする必要はない。他のメンバーのほうが詳しい課題もあるため、彼らの協力を仰ごう。

SEOを成功に導く7つの習慣
インハウスSEOで成功するために習慣としておきたい内容を挙げる

  • データをキチンと保管する(ランキング、コンテンツの変更、ログファイルなど)
  • 対人交渉を上手く使う(協力を得るため、開発者にはビールをごちそうしよう)
  • 組織内でSEOに取り組む(コンテンツ、PR、開発室なども巻き込もう)
  • アラートを設定する
  • リポーティングする相手を知る
  • レポートをシンプルにする(1つのレポートにつき、KPIは2-3個)
  • クロールを行う(多くのSEOが自身のサイトの構成を把握していない)

もう一つ付け加えたい習慣
自分自身をアップデートしよう。そう、あなたは勉強すべきなのだ。ブログを読む、テストを行う、そして、他のSEO担当者と交流し、自身のアップデートを怠らないようにしよう。

ツールを活用したエクセレントで持続的なSEO

スピーカー:Brian Mcdowell(President,SERP Strategies, Inc)

少ない作業で多くを産む
可能な限り自動化しよう。自身の予算を分析し、それをベースに計画を立てる。

2016年の投資先
来年、あなたの予算を投資するべき箇所は以下の通りだ。

  • データ
  • 教育
  • 人材

データには最も投資すべきだろう。ROIを証明するために、どのようなデータが必要だろうか?また、現在はどのようにして集めているだろうか?

教育も重要だ。人数は揃っているかもしれないが、しっかりと”ノウハウ”は伝えられているだろうか?知識の集約のための投資を行おう。

あなたの組織を成長させるために必要な人材は揃っているか?現実とのギャップはどこで生まれ、どう埋めようとしているだろうか?

自身のサイトの調査
自サイトの精査や調査に使用するツールを紹介しよう。

Screamingfrog
まあまあといったところか。アメリカでは最も安いツールかもしれない。もちろんデータにリミットはある。

DEEPCRAWL
クラウドでデータを保管することが可能。大量のデータを管理することができる。

URI Valet
非常に便利なツール。ユーザー・エージェント毎の表示確認、タイトルやメタデータなどの情報、ダウンロードタイムなどを取得できる。

ANNIELYTICS
コンサルティングを頼む場合は、彼女がベストだ。資料も公開している。

大企業向けのツール
エンタープライズ向けのSEOは各種ある。その中かからなにを選べばよいのか?Search Engine Land のこちらの記事が役に立つ。またDIGITAL MARKETING DEPOTに、フルガイドが載せられている。

ランキング調査
ランキング調査で使用するツールは以下の通りだ。

全てをダッシュボードにいれよう
Geckoboardをお勧めする。ダッシュボードを作成でき、様々なツールに対応している。設定も楽。私はモニターを複数使い、時期別にデータを表示している。上司に報告ときは大きいモニターを使用しているが、ダッシュボードに予めいれておけば非常に便利だ。

教育について
Evatoではさまざまな技術を持った人材がコミュニティを形成している。教育目的のコミュニティもあるので、このコミュニティに登録している人材に教育を依頼することも可能だ。

ニーズを特定しよう
TOP20の都市でSEO関連の仕事は18%も増えている。アメリカでのSEO関連の仕事が探しやすい地域を紹介しよう。

自身のサイトがどう構築されているか
built withを使おう。技術的な情報に加え、マーケット情報やグローバルのトレンドも確認できる。

SEOの成熟度を査定し加速させよう

スピーカー:Alex Volk(Search Marketing Director,Microsoft)

SEOにおける課題
SEOに関連する課題は複数ある。また、マイクロソフトでは様々なサービスを提供している。マイクロソフトは集約化された組織ではないため、色々な部門とコラボするのは難しかったりする。そのため、組織のゴールをまとめる事が重要となっている。

“ハイブリットSEO”によるアプローチ
マイクロソフトでは中心的なSEOチームを設置し、そのまわりに各種サービス(Office、Skype、Surfaceなど)が関わっている。プラットフォームの設置も重要で、マイクロソフトの場合はBright Edgeを使用している。ここで重要となるポイントを挙げてみよう。

  • よく設計されたSEOの指針の設定
  • SEOのターゲットの特定とレポーティング
  • ターゲットキーワードのカテゴリ別のリスト
  • 技術的なSEOの優先順位付け
  • マイクロソフト流のソーシャル共有の戦略の採用
  • Bright Edgeの活用
  • iCrossingやその他のエージェントの活用

SEOの成熟モデル
マイクロソフトの場合のため、スモールビジネスの場合は違うかもしれない。それぞれのステージにゴールを設定することがポイント。例えば、SEOの技術の習得→計画の策定→戦略の構築→他メンバーの指導、などをそれぞれの分野で策定している。

自身のSEOの成熟度
さらに、個人レベルでも設定することが大事だ。ポイントを幾つか挙げよう。

  • 組織の習熟度と個人の習熟度との比較
  • 他グループや他社に対するベンチマーク
  • 習熟度のスピードを上げる取り組み(全員が上手くできるわけではない)
  • 戦略的に行い、リターンを最大化する

コミュニティ
コミュニティは非常に大事だ。コンテンツをパッケージ化し、コミュニティ内で共有しよう。我々にとってのコミュニティの一例は、Search Engine Land、Moz、
Yammer Communityなどだ。

業界の情報収集
何が起こっているかを把握し、新しい物事をキャッチアップする。水平的に情報を把握する。

レポーティング
対象にわけて、定期的に行う。自分の場合のパターンを見つけて、一貫して行う。(一貫して行わないと、ブレてしまう。)

  • 週次(自動ツールのレポート、現場レベルの情報)
  • 月次(トレンドや更新内容のまとめ、重要事項のハイライト、関連部署に広く送付)
  • 3ヶ月毎(上層部へ報告、業務上の影響や重要な出来事、今後の展望やプロジェクト)
  • 適時(大規模なサイトや業界などのニュースやイベント)
海外のカンファレンスに参加する度に思うことが、インハウスSEO担当者の数とツールの利用率の違いです。参加者と話してみても、小規模な会社からの人も多いですが、SEO担当というポジションがしっかりとあるようです。小規模なサイトの場合は人手の少なさ、大規模なサイトの場合は対象の数の多さ。それぞれの課題があると思いますが、それらの作業を簡易化するためにツールを使用している、というイメージを持っています。今後、日本でもいわゆるSEOツールの普及率が高まるかはわかりませんが、可能な限り自動化してアウトプットを最大化することは大事なことになってきそうです。

続きを読む Pubcon 2015-インハウスSEOに必要なツールと課題の解決方法

Pubcon 2015-Bingのデュアン・フォレスター氏によるキーノート:なぜ、あなたは未来に目を向ける必要があるのか?

今回の記事はBingのシニア・プロダクト・マーケティング・マネージャーである、デュアン氏によるキーノートです。SEOに限らず、マーケティング全体として、これから考えていくべき事柄を披露しています。いくつかのトピックに分かれた構成のセッションでしたが、その中でも、モバイル関連のトピックに多くの時間を割いていました。また、次世代のユーザーがどのようにモバイルと関わっていくか?という内容を強調していました。検索を中心とした技術を軸に、今後の展望を探ります。– SEO Japan

原題:Why You Look Forward

今後10年から15年で何が起こるか?

ミレニアルズ
ミレニアルズ(Millennials:1982年から2004年の間に産まれた世代。現在は10歳から34歳)が主要な世代になる。市場規模は7兆ドルになり、これは、世界中の旅客機の約半数分の金額に値する。彼らについて知ることが重要だ。以下に特徴をまとめよう。

  • 商品(Products)ではなく、経験(Experience)に価値をおく
  • 組織に属するよりも、独立志向が強い
  • 多くがインターネットがなかった時代を知らない
  • コード・カッティング(ケーブルテレビではなく、インターネットで番組を見る)
  • ブランドとの関わりは求めるが、ロイヤリティーは低い

キーワード調査で彼らを満足させることは可能だろうか?

バイヤーを知る
ミレニアルズに商品を売ろうとしても、うまくいかないだろう。彼らには経験を売らなければならない。世代によって好みは違う。現実的でなければならず、違いを知らなければならない。

デルタ航空のストーリーがいい例だ。ソーシャルで有益な情報を流しているが、ある時乗り継ぎの方法がわからない客がいた。運用チームがSNSグループと連携し、ソーシャルで乗り継ぎの方法を教えていた。この顧客にとって、非常に素晴らしい経験だっただろう。バイヤーを幸福なままにさせておくのだ。

モバイルについて

モバイルファースト
モバイルファーストについて、再度考えてみよう。具体的には以下の通りだ。

  • モバイルのクエリ数はデスクトップ以上
  • コンテクストが鍵
  • レスポンシブデザインが必須
  • モバイル用のアルゴリズム

モバイルの時代は、”今”だ。もしもあなたが、今後大きくなるだろうと考えているなら、その時点であなたは既に後れを取っていると言える。人々は6秒間に1回、モバイルを操作している。これが、モバイルの行動だ。

Project Arcadia
スマホをパソコンに差し込み、AndroidとiOSのアプリを、Windowsのデバイスで使用できるようになる。将来はこうした使い方が主流になる。

モバイルとスターバックス
スターバックスはモバイルでの勝者と言える。彼らが提供している内容をまとめよう。

  • お店では全体の11%の決済がモバイルで行われている
  • アプリのユーザー数は1千万人
  • お店の検索
  • ギフトカードの利用

個人的に、私はスターバックスが提供する数々のプロセスが好きだ。顧客との素晴らしいモーメントを創り出している。

Apply Payとその他のモバイル決済
モバイルでの決済が進んでいる。例えば、空港などでは現金での支払いは煩わしい。特徴をまとめてみよう。

  • 決済毎にランダムで一回きりのIDが使われるため、安全
  • モバイルはいつでも手元にある
  • 簡単に使え、トラッキングも楽
  • レジ係りにクレジットカードを見られなくて済む
  • 信頼性の構築とPOSシステムのアップデートが必要な点は障害と言える

お財布のいらない、自由な世界へ
ウェアラブルが広がれば、自分の時計で支払うことも可能だ。クーポン券をお財布に沢山入れる必要もない。モバイル決済では、アフィニティプログラムを通して、顧客にリワードを与えることが可能だ。これにより、ブランドと顧客との結びつきをより強いものにすることができる。

前述のスターバックスに加え、Amazonプライムも良い例だ。Amazonプライムのメンバーのうち、Amazon以外のサービスで買おうとする顧客は、1%にも満たないのだ。

忘れてはならないこと
実に様々なことをモバイルで行えるようになっている。私はパワーポイントをモバイルに入れている。しかし、モバイルの画面はあくまでも小さい。そのため、モバイルで表示する内容については、我々はしっかりと考えなければならないのだ。

モバイルとファネルの影響
モバイルが検索に影響を与える事柄をまとめる。

  • 検索を行うロケーション
  • 物理的に小さい画面
  • 表示される検索結果の数は少ない
  • 検索におけるあらゆる側面で高品質な結果が求められる

上記がモバイル用のアルゴリズムが必要な理由だ。検索の経験を再定義していると言える。ここでは、コンテキストと経験が重要な要素となっているのだ。

自動運転

今後の拡大
5年後には一般道で見られると思う。体験したが、自動運転車は素晴らしい経験だと感じた。アメリカでも許可が下りた州の数は増えている。イギリス、ドイツ、フランス、イタリアなどでも法整備は進んでいる。

ローカルビジネスでは”運転をしないドライバー”へのリーチが可能になり、車の中で広告を流すことや、エンターテイメントのビジネスへのチャンスも広がる。

データについて

データのシグナルはいたるところに
“データは新しい石油だ。”世界中で最も価値のある商品となっており、拡大し続けている。また、アメリカでは一人につき、3,000のデータポイントがあると言われている。モバイル、銀行、車、ウェアラブル。さまざまな方法でデータは集められている。

情報とデータの成長
5エクサバイト(10の18乗バイト)を作成されるまでの日数を計算してみよう。

  • 2010年では2日かかった
  • 2013年では10分以内に
  • 2015年ではコーヒーを注文している間に完了する

これ以上Webに無駄な情報を流さないでくれ(笑)。

マシンラーニング

マシーンラーニングの実例
“今後20年でマシンラーニングはモバイル以上のインパクトを与えるだろう。(by Vinod Khosla)”検索エンジンは世界の意味を理解しつつある。マシンラーニングのいくつかの例を挙げよう。

  • Bingはユーロビジョン(ヨーロッパの歌のお祭り)の勝者をピックアップできる
  • How-Old.netは人物を特定し、性別と年齢を測定する
  • Googleのマシンラーニングシステムは、その方法を伝えられなくても、顔を特定する方法を学ぶことができる

マシンラーニングを用いることで、様々な情報をどうつなげるか?という問題を解決し、ナレッジグラフを作成する。

検索の未来

今後の検索は?
進化し続ける検索の特徴をまとめよう。

  • ユーザーのインテントと経験の懸け橋となる
  • 単純にキーボードに文字を入力するのではなく、ユーザーがより自然な方法で自身を表現できるようにする
  • より多くのデータを集約し、実行可能な結果を提供する
  • 関連した情報を提供するデバイスを連携するためのシステムとなる

人々は、少量の作業でより多くの結果を手にしたくなるだろう。また、インスタントアンサーの発達により、今問題になっていることにより多くの時間を過ごせるようになる。

エージェントとしての存在

あなた専用のエージェントへ
検索エンジンはあなた専用のエージェントのような存在になる。彼らがあなたのためにしてくれることを幾つか挙げよう。

  • コンサートチケットを探して買ってくれる
  • 飛行機の安いチケットを調べ、目的地を選んで、予約してくれる
  • あとでクーポンなどを使うかもしれないから検索してくれる

仮に、旅行先で充電コードが必要になったとしよう。あなたの電話の種類、必要なコード、滞在先のホテル、などは全て理解しており、コードをホテルまで届けてくれる人を検索してくれるのだ。

最後に

SEOにとっては?
SEOは終わってはいない。しかし、少々複雑になっている。成功までに行うべきものが非常に多いのだ。またデスクトップはいずれ終わるかもしれない。

*画像が不鮮明ですが、SEOの成熟モデルの画像で、成熟するまでに必要なスキルや分野をまとめています。

まとめ

  • データは重要(共有し、消費し、理解する対象)
  • もしも、”モバイルはやってきている”、という考えならば、すでに遅い(モバイルはすでにある)
  • 次世代のモチベーションとなるものを知る
  • 伝統的なオンラインマーケティングは、今、変化している
  • “道路を運転する”という考えをやめる
  • “訪問者のタスクを完了させる”ことを考える
今に始まったことではないですが、SEOに求められる知識やスキルが広範囲になっていると、改めて実感できた内容でした。個人的には、全てを一人で行うのではなく、チームとして取り組むことが求めらるのだろうと考えていますが、それでも基本的な知識は必須となりそうですね。検索を始め、様々な技術が身近になることで生活がより豊かになっていくことは喜ばしいことですが、同時に自身にも新しい経験や考え方が求められるようになります。願わくば、こうした変化を楽しみながらWebと関わっていきたいものです。

続きを読む Pubcon 2015-Bingのデュアン・フォレスター氏によるキーノート:なぜ、あなたは未来に目を向ける必要があるのか?

Pubcon 2015-2015年のSEOにおける変化についてまとめます。

Pubcon 2015のセッションレポート第二弾は、Stone Temple Consulting社のエリック・エンジ氏によるセッションです。SEO Japanでもたびたび同氏の記事を紹介していますが(下部のコメントにリンクを記載しています)、2015年に主要なトピックとなった出来事をまとめてくれています。セッションの構成も簡潔で説明も丁寧なため、とてもわかりやすい内容でした。少々気が早いかもしれませんが、今年起こった出来事を振り返り、来年からの施策を見直すための参考となれば幸いです。– SEO Japan

原題:What Happened in SEO in 2015?

*記事内で”ダイレクトアンサー(アンサーボックス)”についての言及があります。Googleは”フィーチャードスニペット”と呼んでいるようですが(細かく言うと、”ダイレクトアンサー”の1種ということになりますが)、スピーカーは”リッチアンサー”と表現していましたので、そのまま”リッチアンサー”という表現を使用しています。

セッション概要

このセッションではOn-Page SEOとOff-Page SEOにおいて、2015年に変化があった内容を伝える。On-Page SEOで取り上げる項目は以下の通りだ。

On-Page SEO:1.モバイル検索(とその他)

モバイルゲドン
モバイルゲドンが起こったが、ファーストリアクションは”何も起こらなかった”、である。その後、調査を行った。4月17日の週に15,235クエリを調査し、5月18日に再度調査した。TOP10のランキングをモバイルゲドンの4週間後に確認したのだ。結果は、モバイルフレンドリーではないサイトの46%が下落していた。個人的には非常に大きな変化であったと思う。

App Indexing
App Indexingについての4つのステップを確認しよう。

  • HTTPディープリンクをサポートする
  • App Indexing SDKを追加
  • 実装の確認
  • 検索におけるパフォーマンスを促進

App Indexingによって、検索結果にアプリのコンテンツを直接表示させる機会を得るのだ。

A/Bテスト
リニューアルした内容はランキングに影響するか?ランキングだけでなく、CTRに影響するかもしれない。A/Bテストをシステマティックに運用する体制を整えよう。トリップアドバイザーは頻繁に行っている。テストを積み重ね、実装を繰り返すことによって、全体のパフォーマンスを上げる。

Hreflang
同一言語が複数の国で使われている場合や、複数の言語が同一の国で使われている場合などがある。設定の際は、言語のみの設定か言語と国の設定にすること。言語の設定は”ISO 639-1”のフォーマットを使用し、国の設定は”ISO 3166-1 Alpha 2”のフォーマットを使用する。また、それぞれのページにリンクを相互に張ること。

On-Page SEO:2.TwitterとSEO

ツイートとインデックス
GoogleがアクセスできるTwitterのリソースは限られている。我々はGoogleの検索結果における、ツイート数の調査を行った。138,000ツイートを対象とし、2015年2月と6月に、つぶやいてから7日以内のインデックス数を測定した。結果、6月のインデックス数は、2月と比べ、466%(0.6%→3.4%)も増加していた。

フォロワー数とインデックス
Googleはオーソリティのあるユーザーのツイートをインデックスする傾向があるようだ。フォロワー数が多ければ多いほど、よりGoogleにインデックスされていた。もしあなたのアカウントがインフルエンサーでなければ、インフルエンサーにツイートしてもらうようにすると効果的だろう。

On-Page SEO:3.リッチアンサー

リッチアンサーの表示機会
“iPhoneのリセット方法”などの質問形式のクエリで検索し、リッチアンサーが表示されるかどうかの調査を行った。サイドバーでの表示と、そうでない表示(検索結果に含まれる表示)に分けて計測した。2014年12月と2015年7月の表示数を比較したところ、二つの表示で増加していた。(サイドバー:30.4%→38.9%、サイドバー以外:22.6%→31.2%)

オーソリティとトラフィック
また、リッチアンサーとオーソリティの関連性は低いと思われる。例えば、
”What is a rfp(request for proposal)”というクエリでリッチアンサーとなっている元のサイトのDA(Domain Authority)は47だ。トラフィックは、リッチアンサーに表示されると増加し、表示がなくなると落ちた。タイトルタグがリッチアンサーに含まれ、そこから流入があったのだ。

別の例では、DAが38で検索結果では5位のサイトがリッチアンサーになり、
”More items…”が表示される形式だった。こちらの例でもトラフィックは増加している。共通して言えることは、クエリに対してシンプルなアンサーを掲載したことだ。

リッチアンサーとして表示されるために
では、どうすればリッチアンサーに取り上げられるのか?実験をしてみた。まずは、一般的なクエリ(How to ○○)をリスト化する。その答えとなる動画を公開。説明文もしっかりと記載する。また、How to以外にも価値のある情報も含めた。Google+でシェアし、
Search ConsoleでURLを送信。結果、3日後にリッチアンサーとして取りあげられた。

リッチアンサーになるためには、付加情報を記載するのが非常に重要だと思う。また、TOPページにアンサーを載せなければいけないというわけではない。それについての証拠はない。サイト内でアンサーを設置する箇所は関係ない。また、構造化データのマークアップとの関連性も見られなかった。

Off-Page SEO

ここからはOff-Pageについて。以下の項目についてお話する。

Off-Page SEO:1.ソーシャルメディアとSEO

ソーシャルからのデータ
ソーシャルプラットフォームからのリンクはNoFollowのリンクだ。また、ソーシャルからのデータは検索エンジンにとって重要なのだろうか?Chartbeatのデータによると、ソーシャルシェア数とシェアしたユーザーが実際に記事を読んだか、についての関連性はない。ノイズも多い。シェアとエンゲージメントの関連性はほぼないだろう。つまり、検索エンジンにとって信頼できる値ではないのだ。

ソーシャルの効果
しかし、ソーシャルメディアでの共有はリンクを発生させる可能性がある。シェアされることでトラフィック、リンク、新しい購読者をもたらす。しかし、保証されたものではない。

ペイド・ソーシャル
ペイド・ソーシャルの場合は、ターゲット性は高くなる。そのため、メディアへのコンタクトリストを作成しよう。どのメディアが自分のターゲットをカバーしているか、それを把握するのだ。

Off-Page SEO:2.コンテンツのタイプ

コンテンツの種類
MozとBuzzsumoのリサーチプロジェクトは興味深い。コンテンツの長さ別に、シェア数とリンク数の関係性を調べた。結果は、コンテンツの量が多いと、シェア数とリンク数が多い傾向となった。

シェアされやすく、リンク数も獲得しやすいタイプのコンテンツとはどういったものか?上記のMozとBuzzsumoの調査によれば、以下の3つのタイプのコンテンツがそれに該当する。

  1. 意見を伝える、ジャーナリズムのある内容
  2. 調査によって裏付けの取れている内容
  3. 長文のコンテンツ

Off-Page SEO:3.コンテンツマーケティングのエコシステム

コンテンツマーケティングの仕組み
コンテンツがSNSでシェアされ、さらに他の媒体へと流れる。リンクビルディングはもはやゲームとなってしまった。エコシステムを打ち負かそうとする考えは捨てるべきだ。

ソーシャルでのシェアはオーディエンスを構築する。そして、オーディエンスが多ければビジビリティが増加する。インフルエンサーはオーディエンス数が非常に多いため、このプロセスをを加速させる存在と言える。

インフルエンサーとの接触
つまり、インフルエンサーとの関係性を構築できれば非常に有利に働くと言えるが、どうすればよいだろか?彼らにリーチする方法をまとめてみた。

  • 彼らが書いた記事は全て読む
  • ソーシャルメディアで彼らをフォロー
  • 交流を開始
  • 相手を急がせない(忍耐強く)
  • あなたのことに気が付いてくれるまで待つ
  • 関係性が深まってきたら、彼らとコラボできる提案する

無事にインフルエンサーとの仕事ができれば、あなたの強力なパートナーとなるだろう。

個人的にはTwitterのインデックス調査が非常に興味深かったです。簡単に結論付けるのは間違いかと思いますが、Webページにおけるリンク数のように、Twitterのフォロワー数もカウントしている可能性はあるかもしれません。今回の内容の一部は別記事でも紹介しているため、ご興味のある方は、ぜひそちらも確認していただければと思います。(リッチアンサーについてコンテンツについて1コンテンツについて2

続きを読む Pubcon 2015-2015年のSEOにおける変化についてまとめます。

Pubcon 2015-ガイ・カワサキ氏によるキーノート:あなたのマーケティングをパーフェクトにする10の方法。

2015年10月5から10月8日かけて、ラスベガスで行われたPubcon 2015に参加してきました。今回の記事は、ガイ・カワサキ氏によるキーノートのレポートになります。AppleやGoogleでも活躍した同氏が、ソーシャルメディアを活用したマーケティングを行う上でポイントとなる内容を披露しています。自身への評価が一瞬のうちに下されるソーシャルの世界で、自身をブランド化するためにはどうすればよいのか?これを読めば、あなたもガイ・カワサキ氏のようになれるかも!!??– SEO Japan

原題:How to Perfect Your Marketing

*リンク先は全て英語となっています。

自己紹介

AppleやGoogleなどでマーケティングに関わってきた。また、多くの本を執筆している。ソーシャルメディアを活用したマーケティングが非常に重要になっているが、今回はあなたのマーケティングを完全なものにするための10個のアドバイスを送ろう。

#1.ソーシャルメディアへの認識をパーフェクトにする。

ソーシャルメディアの活かし方を説明するために、オンライン・デーティング
(online dating:ちょっとニュアンスが異なることもありますが、いわゆる”出会い系サービス”)を例に出そう。eHarmonyTinderが有名だ。前者は、登録をする際に個人の好みなどを細かく入力し、どういった人と相性が良いかを伝えることができる。後者は、登録者の写真から直感的な、素早い判断が下される。

ソーシャルにおけるマーケティングの場合、Tinder方式が圧倒的に採用されているのだ。

#2.アバターをパーフェクトにする。

写真や画像から判断されるため、最適なアバターを作成しよう。優れたアバターを作成するために、以下のポイントを伝えることが大事だ。

  • 感じがよいこと
  • 信用できること
  • 有能であること

写真の特徴として、”顔だけを撮る”、”非対称”、”正面からの光”、”一貫性”、が挙げられる。一貫性とは、同一のアバターを、(他のサービスを含む)全てのプロフィールで使用するということだ。また、実際の人物とあなたは同一でなければならない。(”演出”を行わない。)

#3.カバーフォトをパーフェクトにする。

カバーフォトの役割は、あなたが何に興味を持っているか、あなたのブランドは何を表しているか、それを伝えることだ。カバーフォトのポイントは以下の通りだ。

  • 物語を持つ(写真でストーリーを伝える)
  • 最適なサイズ(各サービスに最適な大きさ)
  • 黒の背景(花の色などはすごい映える)

幾つかの悪い例を見てみよう。デフォルトのカバーフォトは最悪だ。顔が見えないロングの写真、犬の写真、映画のスクリーンショットなども良くない。ストーリーを何も伝えないからだ。家族の写真は、愛する家族がいるというストーリーになる。しかし、赤目に写っている写真は好ましくない。

ポルシェは会社のロゴを使っているが、背景に白のスペースが多すぎる。SNSでは非常に小さく表示されてしまうだろう。ベンツの場合は、ポルシェよりもずっと良い。黒の背景にロゴが光っていて映える。

また、全てのプロフィールは、プロフェッショナルな内容であるべきだ。他者があなたのプロフィールを見つけたとき、その人はあなたを雇ってくれるだろうか?その判断基準は
Tinder方式だ。一瞬の内に判断されてしまい、プロフィールが個人的なつながりのための内容かプロフェッショナルな内容か、考えている時間などはない。

#4.カード(名刺)をパーフェクトにする。

名刺を最適化するためのポイントを紹介しよう。

  • 大きめのフォント(10ポイントが最小)
  • スキャンに対応(多くの人が名刺をスキャンして管理している)
  • 携帯電話の番号を記載

携帯電話の番号を記載することについて、「いつでもかかっててきてしまうのでは?」と思うかもしれない。私は多くの人にカードを配ってきたが、いつでもかけてくる人など、実際にはいない。リスクはない上、携帯電話の番号はビジネス上非常に便利だ。メールはめんどくさい。ただ電話するほうが良い。僕だったらそうする。

まずは、自分の名刺をEvernoteに取り込むか、写真を取ってみよう。他者にとって便利な内容だろうか?名前と会社名はしっかりとわかりやすく写るか?コンタクトインフォメーションは細かく、内容も多いので、しっかりと確認してみる。

また、Eメールのシグネチャーやロゴにも、名刺と同じ内容を含めよう。自分のメールアドレスを加え、自身を表す内容になっているか確認し、それらをパッケージ化しておく。ちなみに、Evercontactはおすすめ。

#5.スライドをパーフェクトにする。

マーケターとして、セッションなどで使うこともあるだろう。また、SlideShare用の最適化とも言える。

  • 10スライド(これがマジックナンバー)
  • 20分間
  • 30ポイントのフォント
  • 16×9のサイズ
  • 黒の背景

スティーブ・ジョブズのスライドを見てみよう。(対比として、ビル・ゲイツのスライドを紹介。)

また、デモの内容もパーフェクトに。“1枚の写真は1,000の言葉の価値がある。しかし、デモは1,000枚のスライドの価値がある。”ジョブズもプレゼンテーションにデモをよく取り入れていた。初代マックにフロッピーを入れるところを、実際に見せていた。

#6.写真をパーフェクトにする。

写真を撮るときのポイントをまとめよう

  • 写真は水平(横向き)
  • 光の具合
  • トリミング
  • 寸法を合わす

高い建物を撮る時でも、横向きの方が良いだろう。場合によってはトリミングを行うことを忘れずに。光の具合は重要だ。背景が明るいと顔がしっかりと映らない。顔がしっかりと写っている方が、ストーリーが伝わる。対象を明確にするためにトリミングを行い、不要な情報を含めないようにする。また、各サービスに合わせてサイズを変更しよう。Canvaは全てのソーシャルサービスごとに最適化している。

#7.ポストをパーフェクトにする。

今日はSNS=マーケティングと言える。そのため、投稿内容の最適化は必然だ。

  • NPR(National Educational Radio Network)のモデルを参考にする
    NPRは毎年資金調達のキャンペーンを行っている。人々が資金を提供する理由は、
    NPRが優れた価値を提供しているからだ。スポンサーはNPRでのコンテンツを配信している。つまり、SNSをマーケティング・プラットフォームとして活用しているのだ。
  • 共有のテストを行う
    レストランでチップを与えるように、コメントや共有はあなたの評判を伝える行為だ。どれだけクリックされているか?自分のコンテンツがどれだけリツイートされているか?非常に大事に見ること。
  • 画像を追加する
    グラフィックがあるだけで、エンゲージメントはかなり高まる。リツイートの時にも表示されている。ただのリンクではなく、画像がある方が目立つ。ベンツはクールな写真を併せてつぶやいている。ストーリーをより伝えることになる。
  • Facebookへはネイティブ動画を投稿する
    YouTubeのコンテンツを貼り付けても自動再生されない。Facebookからすれば、他社のサービスをプロモートしたくはないだろう。同じ動画を投稿しても、自動再生の方がリーチ数が圧倒的に多い。一手間かかってしまうことになるが、その手間をかける価値はある。

#8.頻度をパーフェクトにする。

同じ投稿を複数回行うことは良くない、という人もいるだろう。実際に、ツイート数が多いというコメントを受けることもあるが、それは無視するようにしている。

私は、同じ内容を8時間の間隔を空けて3回行っている。異なるタイミングの投稿で異なるユーザーがクリックするからだ。もちろん、誰かの不満を買ってしまうかもしれない。しかし、そこに重要性があるのであれば、複数回の投稿はするべきだろう。

#9.”ピン”対応をパーフェクトにする。

PinterestをGoogleのように活用している人が増えている。例えば、レシピなどを検索する場合だ。あなたが投稿した画像が、”ピン”できるようになっているか、Pinterestのエクステンションを使って確認しよう。

この前、ある写真をピンしようとしたら広告が出てきた。何回もクリックしてやっとその画像をピンすることが出来た。こうしたことは無いようにしよう。

#10.メソッドをパーフェクトにする。

Facebookでリンクボタンを押してシェア。これは、ミニマムな行為。そうではなく、コメント、リンク、質問、を加える。すると共有数が全く違う。誰かが何かを共有した際、ただのリンクの共有と、コメントを併せた共有である場合、あなたはどちらをクリックするだろうか。

以上、様々なポイントを紹介したが、それらを実際に試すことであなたのメソッドはパーフェクトになる。画像ありとなしの投稿、名刺のスキャンなど、すぐに試せるものはトライしてみよう。また、Canvaをデザインを容易にする。SNSやスライドや名刺に画像を使う時、Canvaは非常に便利だよ。

まずは、非常にカッコイイ方だなぁというのが感想です(笑)。プレゼンテーションでの話し方、表情、ジェスチャー、色々なところに気を使われていて、自分がどのように見られているかを常に意識されているように感じました。ソーシャルでの露出の重要性は論を待たずといったところだと思いますが、それらの一つ一つに可能な限りの最適化を行うことで、自身のブランド化を最大限にする。今回はその中でも重要な10個のポイントの紹介でしたが、思いつく限りの最適化を試してみてはいかかでしょうか?

続きを読む Pubcon 2015-ガイ・カワサキ氏によるキーノート:あなたのマーケティングをパーフェクトにする10の方法。

コンテンツマーケティングに「王様」の居場所はない

コンテンツは誰のためのものか? 先日、あるメディアの企画で、数名のタレントさんにインタビューをする機会がありました。同じテーマについて、みなさんにそれぞれプロの視点から語ってもらうというものでした。 そのとき1名だけ、専 […]