goo.gl がクロスプラットフォームでのリンクの共有に対応しました

このたび goo.gl 短縮リンクに新機能が加わり、1 つの goo.gl リンクを Android アプリ、iOS アプリ、ウェブサイトなどにまたがるコンテンツへのリンクとして使用できるようになりました。Android と iOS の App Indexing を設定すると、goo.gl で生成されたリンクは、アプリをインストール済みのユーザーはアプリ内の適切なページへ、そうでないユーザーはウェブサイトへリダイレクトするようになります。これにより、ユーザーにアプリを再度利用してもらう機会を増やすことが可能になります。この機能は過去に生成した短縮 URL にも同じように適用されます。

適切に機能するリンクを共有しよう

さらに、URL Shortener API をアプリの共有フローに統合すると、ユーザーがリンクを共有する際、プラットフォームが異なっていても自動的にネイティブ アプリにリダイレクトされるようになります。また、自分のアプリへのディープリンクを、他のウェブサイトやアプリに埋め込むこともできます。

Google マップを例に説明しましょう。クロスプラットフォームになった goo.gl リンクを開くと、ユーザーがどのプラットフォームを利用しているか、マップ アプリがインストールされているかどうかが自動的に検出されます。アプリがインストールされている場合は、Android または iOS のマップ アプリで直接そのコンテンツが開かれます。アプリがインストールされていない場合やパソコンを使用している場合は、マップのウェブサイトが表示されます。

実際に試してみましょう。Google マップ アプリがインストールされた携帯端末で、http://goo.gl/maps/xlWFj にアクセスしてみてください。

設定方法

goo.gl を利用して、あなたのアプリへのディープリンクを設定するには:
  1. g.co/AppIndexing にアクセスし、Android と iOS で App Indexing を使用するのに必要な手順を行います。なお、現行の Google 検索からのディープリンクとは異なり、goo.gl ディープリンクはすべての iOS 開発者が利用できます。この手順を完了すると、既存の goo.gl 短縮リンクもアプリへのディープリンクとして機能するようになります。
  2. 必要に応じ、URL Shortener API をアプリの共有フローやメール キャンペーンなどに統合します。これにより、アプリに直接アクセスできるディープリンクをプログラムによって生成できるようになります。
この新機能を活用し、クロスプラットフォームでのリンクの共有にお役立てください。

iOS アプリ内のコンテンツも Google 検索に表示されるようになりました

Google では、ユーザーが Google 検索結果で簡単に関連性の高い Android アプリ内のコンテンツを見つけることができるような仕組みとして、App Indexing を提供してきました。本日より、iOS アプリでも同じ仕組みをご利用いただけるようになりました。これにより、Android ユーザーも iOS ユーザーも、Google 検索結果からモバイルアプリのコンテンツを直接開けるようになります。

今後数週間のうちに、いくつかのアプリのディープリンクが、Google アプリあるいは Chrome を利用しているログイン済みの iOS ユーザーの検索結果上に現れるようになります。

iOS アプリをインデックスに登録する方法

iOS 向け App Indexing はまず、小規模のテスト パートナー様を対象に開始いたします。Google では、できるだけ早く他のアプリ開発者様にもこの技術をご利用いただけるよう取り組んでいます。まずは iOS 向け App Indexing をご利用いただくための準備として行っていただける手順を以下にご紹介します。
今週の Google I/O に参加される方は、「Get your app in the Google index(アプリを Google のインデックスに登録する)」というタイトルのセッションで App Indexing について詳しく解説しますのでぜひ足をお運びください。iOS 向け App Indexing に関しては g.co/AppIndexing でも詳細なドキュメントをご覧いただけます。
他にご不明な点がある場合は、ウェブマスター ヘルプ フォーラムでご質問ください。

Google過去10年の成長が一目でわかるインフォグラフィック・チャート

更新ペースが落ちているSEO Japanですが、厳選してお届けしている記事は大半がGoogleの話題。今回は、SEO Japanも関わるコンテンツマーケティング会社のエコンテが作成した、Googleのインタラクティブなインフォグラフィックを。Googleの決算情報を過去10年にさかのぼってビジュアル的にわかりやすく表現。普段、SEO的観点からGoogleを見ていない方も、改めて世界を代表する巨大企業に成長したGoogleの売上成長ぶりを再確認いただけるかと思います。 — SEO Japan

Google四半期決算インタラクティブ・チャート」では、次の内容を四半期毎に時系列で比較して見ることができます。

  • PL(損益計算)
  • BS(バランスシート)
  • GAAP(米国会計基準)ベースと非GAAPベースの営業利益・純利益
  • TAC(トラフィック獲得コスト)

グラフにマウスオーバー(スマホの場合はタップ)すると、吹き出し表示で詳細な数値を見ることができます。PCでは、グラフ上部の各項目名をクリックすることで、見たい項目のみを表示させ比較することもできます。また、スマホで見る場合は、縦長の画面でも見やすいよう、縦方向の時系列グラフを表示しています。

Googleの過去10年の成長がひと目でわかる、四半期決算インフォグラフィック・チャート

時系列チャートで情報をに置き換え、項目の表示期間や表示制御を設定できるグラフを用いることで、通常の表形式の決算発表からは読み取りづらい事柄を発見することができます。

例えば、Googleの2015年Q1の決算発表を受けて、多くのメディアは「売上高は前年同期比12%増加」と報じました。これは、Google自身の決算発表サマリーを元にした報道ですが、時系列で見てみると、過去最高だった2014年Q4から2015年Q1にかけて、売上が下がっていることがわかります。とはいえ、全期間を通して見ると、全体を通して順調に成長していることが分かります。

Googleの過去10年の成長がひと目でわかる、四半期決算インフォグラフィック・チャート

インタラクティブなインフォグラフィック・チャートは、情報を見やすくするだけでなく、細かい情報分析にも役立ちます。Googleの決算発表を毎回チェックしている方も、企業としてのGoogleの数値成長に興味がなかった方も、是非ご覧ください!

それなりにまとまっているのでは?と思うのですが、いかがでしたでしょう。好評なら、他の企業や企業比較版のインフォグラフィック・チャートも作成していきたいと思います。 — SEO Japan

続きを読む Google過去10年の成長が一目でわかるインフォグラフィック・チャート

Search Console にアプリ開発者向けの便利な機能をご用意しました

Google 検索のインデックスに登録したアプリ内コンテンツが、どのような検索クエリで何位に表示されているか、人気のあるアプリページはどれか、エラーになっているページはないか、などの情報を取得できれば便利になると思いませんか?このたび改名した Search Console に、アプリ内コンテンツが Google にどのように認識され、検索結果でどのように扱われるかに関する新しいレポートを公開しましたので、お知らせいたします。

Google では Search Console を、コンテンツの形式を問わず検索に関心を寄せるすべての人にとっての包括的な情報源にすることを目指しています。つまり、アプリの所有者や開発者の皆様も、Search Console を検索の統計情報を把握するために役立つ新たなツールとしてご利用いただけます。


アプリを Search Console に追加する

Search Console を開き、アプリ名を android-app://com.example という形式で入力します。データは認証済みのアプリ所有者にだけ表示されるため、Google Play アカウントを使用して、アプリへのアクセス権があることを Search Console に通知する必要があります。Google Play でアプリへのアクセス権がない場合は、アプリの所有者に連絡して Search Console でアプリの確認手続きを行ってあなたを追加してもらってください。

サイトとアプリを関連付ける

App Indexing を機能させるためには、アプリとサイトを関連付ける必要があります。この関連付けはアプリ内コンテンツの認知や掲載順位の向上にも役立ちます。

検索でのアプリ内コンテンツのパフォーマンスをトラッキングする

新しい検索アナリティクス レポートでは、上位クエリ、上位のアプリページ、トラフィックに関する詳細情報を国別に表示できます。また、包括的なフィルタのセットも用意されており、レポートを特定のクエリタイプや地域で絞り込んだり、クリック数、表示回数、CTR、掲載順位でソートしたりすることができます。


検索アナリティクス レポートを使用して、自分が最も重要と考えているアプリ内コンテンツと、実際に検索で表示され最多のクリック数を獲得したコンテンツを比較します。これらが一致していれば、問題はありません。見てもらいたいコンテンツと、ユーザーが必要としていて見つけられたコンテンツが同じであることになります。これらがあまり一致していない場合は、ナビゲーションの再構成や、最も重要なコンテンツを見つけやすくするなどの対応が必要な可能性があります。また、ユーザーに見つけてほしいアプリ内コンテンツへのディープリンクが設定してあるか確認することもおすすめします。

アプリ内コンテンツを確実に Google に登録する

アプリ内コンテンツをインデックスに登録する際にエラーが発生した場合、検索結果にはそのアプリページのディープリンクを表示することができません。クロールエラー レポートで、検出されたエラーの種類と回数を確認できます。

アプリ内コンテンツが Google にどのように認識されているか確認する

あるアプリ URI が機能するかどうかをチェックしたり、そのアプリ URI が Google でどのようにレンダリングされるか確認できるよう、Google ではアプリ用 Fetch as Google ツールのアルファ版を作成しました。このツールは、アプリ内コンテンツとウェブページのコンテンツを比較してコンテンツの不一致などのエラーをデバッグする場合にも便利です。多くの場合、コンテンツの不一致のエラーは、アプリ内のブロックされたリソースや、ユーザーにログインや登録を求めるポップアップなどが原因で発生します。このような問題を確認して解決できるようになりました。




みなさんが所有するアプリの最適化やトラブルシューティングを開始するには、所有するアプリを Search Console に追加する必要があります。App Indexing について詳しくは、デベロッパー サイトで関連する記事をご覧ください。なお、ご不明な点がありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムをご利用ください。

"Google Search Console" – ウェブマスター ツールが新しくなりました

Google ウェブマスター ツールは、これまで 10 年近くにわたって、すばらしいウェブサイトを作成し、Google 検索に表示させるためのツールとして、絶え間なく進化を続けてきました。昨年 Google では、このツールをさらに便利なサービスにするため、ウェブマスター ツールをよくご利用いただいているユーザーの皆様がどのような立場で、何を目標とされているかについての調査を行いました。

その結果、従来のいわゆる「ウェブマスター」は、ウェブマスター ツールのユーザーの一部でしかないということがわかってきました。ウェブマスター ツールは、小規模事業主から、SEO の専門家、マーケティング担当者、プログラマー、デザイナー、アプリ デベロッパー、個人のサイト運営者、そしてもちろんウェブマスターまで、さまざまな方々にご利用いただいていたのです。すべての方々に共通していたのは、「作ったものをオンラインで公開したい、Google 検索ですぐに見つかるようにしたい」という気持ちでした。そこで、Google ウェブマスター ツールの名称を Google Search Console に一新し、Google 検索に関心を寄せるすべての方々を対象にサービスを提供することになりました。


今後は Google Search Console としてさらにサービスを充実させて参ります。ウェブマスターの皆様をはじめ、さまざまなタイプのユーザーの皆様に Google Search Console をご利用いただき、検索結果でのコンテンツの表示の診断や改善にお役立ていただければと思います。今回のサービスの変更は、今後数週間で順次公開予定です。ぜひ今後の最新情報にご注目ください。

Google Search Console は g.co/SearchConsole からご利用いただけます。ぜひお試しください!

5月初旬の順位変動は、Googleの”クオリティ・アップデート”によるものと、Googleが認める。

5月の初旬(日本ではGWまっただ中)に、Googleの大規模な順位変動が行われた、というニュースがありました。パンダアップデートの更新が疑われましたが、Googleはそれを否定していました。しかし、今回Googleが大規模な順位変動があったことを公式に認め、その要因はパンダやペンギンではないということです。Search Engine Landは“The Quality Update(クオリティ・アップデート)”と名づけたようですが、特定のサイトをターゲットとしているのではなく、アルゴリズム全体の変更を加えたようです。ちなみに、ほぼ同時期に話題となった、手動アクションについては触れられていません。– SEO Japan

*リンク先は全て英語のサイトになっています。

今月の初めに多くのWebマスターがGoogleの大規模な順位変動に気づいていたが、Googleが、ついに、大規模な順位変動があったことを認めた。

先日の順位変動はあなたの幻想によるものではなかった。今月の初めから、Googleの順位は確かに変動していたのだ。Googleは、コンテンツの品質の評価方法に変更を加えており、これが順位変動の原因であるとSearch Engine Landに対して公に認めたのだ。今回のアップデートは、“The Quality Update(クオリティ・アップデート)”とでも呼ぶべきだろうか。

今月の初めにGoogleの検索順位の変動があったことを、多くのWebマスターが報告していた。我々は、パンダ・アップデートやそれに似たアップデートによるものか、Googleに問い合わせていた。しかし、Googleの返答は、”そうではない“、というものだった。それ以降も順位変動に関する多くの報告を目にしたが、その中には、”Phantom Update(ファントム・アップデート)“、と呼ばれるものも含まれている。名前の由来は、”Googleは認めてはいないが、確かに、何かが起こっている”、ということからくるものだった。

そして今、Googleがその存在を認めた。今週に入ってから再度Googleに質問をしたところ、Search Engine Landに対し、新たな返答をしたのだ。その内容は、”スパムに関連するアップデートは行われてはいないが、品質を決定するシグナルの評価方法について、順位アルゴリズムの核となる部分に変更を加えた”、というものだった。

我々はGoogleに対し、なんらかのアップデートが行われたのか?、という質問をしていたが、今回の件も、その質問に含まれる内容であったと思う。パンダやペンギンのような特定のフィルターではなく、今回はアルゴリズムの核となる部分の変更であったとしても、大規模な変動の要因となっているという意味では、”アップデート”であると考えている。そして、その存在が認められた今、我々は“The Quality Update(クオリティ・アップデート)”と名付けることにした。

現在、コンテンツの品質がどのように評価されているかという点について、Googleは特別な情報を提供していない。Googleの過去の発言から推し量ると、特定のページやサイトの品質は、様々な種類の要素によって決定されるということだ。今回の変更により、その中の特定の要素を強めたり、弱めたりした可能性はある。

その他の大規模なアップデートと同様に、今回のアップデートにより、Googleでの露出が激減したサイトもあるだろう。Hubpagesの記事によると、”ハウ・ツー系のサイト”や情報提供型のサイトがターゲットとなっているようだ。

しかしながら、上記の記事は、未だに多くのビジビリティを獲得している情報提供型のサイトの例も掲載している。また、私はクレジットローンやニュースサイトなどの分野からの報告も受けているが、ビジビリティが減少した例も、増大した例も目にしている。

こうした例がGoogleの発言を裏付けていると言えるだろう。今回のアップデートは、特定の分野やサイトをターゲットとしているのではなく、アルゴリズム全体のアップデートであるのだ。

コンテンツの品質を高めたいと思う方、今回のアップデートで打撃を受けた方などは、2011年のGoogleによるこの記事を確認するとよいだろう。この記事は、パンダアップデートによる影響を受けたサイトに向けて書かれているものだが、全般的なコンテンツの品質について扱っている記事だ。Googleは、コンテンツの品質について、こちらでも説明している。

今月の初めに、あなたのサイトの順位に変動があったとしても、あなたのサイトだけが変動したわけではない。Googleは検索結果の品質を改良するためにアルゴリズムの変更を今後も続けていくだろうが、我々からの特別なアドバイスを与えることはできない。より良いサイトを構築することに集中し、ユーザーを含む、全体の品質を向上することを目的とすべきなのだ。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Confirms Changing How Quality Is Assessed, Resulting In Rankings Shake-Up」を翻訳した内容です。

記事中にもある通り、特定のサイトを狙ったアップデートではないということですが、パンダ・アップデートと内容は似ているように思えます。コンテンツの品質を評価する方法に変更を加えた結果、マイナスポイントを多く獲得したサイトの順位が下がり、プラスポイントを多く獲得したサイトの順位が上昇した、というところでしょうか。自身のサイトに変更を加えていなくとも、Google側で変更がなされたため、特別な対策というものはなさそうです。記事の結びにもありましたが、より良いサイトを構築することが何よりの対策であり、逆を言えば、日頃から取り組んでいるサイトは今回のアップデートの影響はなかったのではないでしょうか?

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成果を最大化するWordPressデザインに必要な5つのポイント

ところで“Webデザイン”というと、あなたはどういうものを思い浮かべるだろうか?おそらく大半の人は、見映えが良いものを作ることがWebデザインだと思っているかもしれない。 バズ部では明確に「ビジネスの成長につながるデザイ […]

ユーザー体験はモバイルでの順位に影響するが、デスクトップの順位には影響しない。

現在シドニーで開催されているSMXにて、GoogleのGary Illyes氏がモバイルでのランキングについて言及している、という記事になります。モバイルフレンドリーアルゴリズムの各要素はユーザー体験に基づく要素となっているため、ユーザー体験がモバイルでのランキング要素になっていると言えます。しかしながら、デスクトップではその限りではないと、公の場で発言しているということです。別記事になりますが、ユーザー体験の重要度はコンテンツのそれよりも高くなることはない、という発言もしているそうです。– SEO Japan

*リンク先は全て英語のサイトになっています。

Googleのモバイルフレンドリー・アルゴリズムは、(全てではないが)大部分がモバイルサイトにおけるユーザー体験をベースにしている。そのため、ユーザー体験は、モバイルでのランキング要素となっているのだ。しかし、デスクトップの場合、ユーザー体験はランキング要素とはなっていない。

GoogleのGary Illyes氏が認めており、Twitterで”デスクトップではランキング要素とはなっていない”と発言している。下記に、該当のTwitterを記載する。

*上記画像の和訳です
モバイルにおいては、その通り(ランキング要素となっている)だ。なぜなら、ユーザー体験は、モバイルフレンドリーアップデートのベースとなっているからね。デスクトップについては、現状はそうではない(ランキング要素ではない)よ。

現在シドニーでSMXが開催されているが、Gary Illyes氏はもう一つ重要な発言をしている。”ユーザー体験がランキング要素において、コンテンツよりも需要になることはない“とのことだ。

まとめると、ユーザー体験はモバイルでのランキング要素にはなっているが、デスクトップでは用いられていない、ということだ。

この件に関するTwitterはこちら


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google: Just To Be Clear, There Is No Desktop UX Ranking Factor」を翻訳した内容です。

特に新情報と言える内容ではありませんでしたが、Googleからのオフィシャルな見識になるため、知識として覚えておくのはよいかなと思います。モバイルフレンドリー・アルゴリズムは今後も改良されるのでは?という意見も多々ありますが、追加される要素も、ユーザー体験に基づいた要素になるのかもしれませんね。それにしても、Gary Illyes氏の登場頻度が日増しに高まっていると感じます。Matt Cutts氏の復帰は未だ決定されていないようですが、このままGary Illyes氏がスポークスマンのような役割を担うかもしれませんね。

続きを読む ユーザー体験はモバイルでの順位に影響するが、デスクトップの順位には影響しない。

#MobileMadness: サイトをモバイル フレンドリーにするためのキャンペーンを実施しました

Google サーチ クオリティ チームでは、先日開始したモバイル フレンドリー アップデートに先立ち、3 月の間 Google+ や Twitter 上で #MobileMadness と題したキャンペーンを実施し、サイトをモバイル フレンドリーにするために参考になる情報を発信しました。キャンペーン中は、参考になる tips(ヒント)のご紹介だけでなく、ウェブマスター オフィスアワーを開催してみなさんのご質問にお答えしたり、Google+ の投票機能を使ってウェブマスターの皆さんの声を聞いたりと、様々な企画を行いました。ここで 1 か月に渡ったキャンペーンについてまとめてご紹介したいと思います。

モバイル フレンドリー Tips

1 か月の間、サイトをモバイル フレンドリーにする際に参考になる tips (ヒント)をご紹介しました。
例えば、モバイル サイトをデベロッパーと共同で構築する際に気をつけたいポイントをまとめてご紹介したり、
Google+ 上での投稿

リダイレクトの設定で間違えやすい点をご紹介したりしました。
Google+ 上での投稿
他にも様々な tips(ヒント)をご紹介しましたので、ぜひ Google ウェブマスター コミュニティ上の投稿をご確認ください。

ウェブマスター オフィスアワー

3 月 19 日に実施したウェブマスター オフィスアワー(Hangouts On Air 形式の Q&A セッション)では、モバイル フレンドリー アップデート関連の質問もたくさん頂き、サーチ クオリティ チームのメンバーでお答えしました。
また、3 月のキャンペーン期間後にはなりましたが、モバイル フレンドリー アップデート直前の 4 月 16 日にもウェブマスター オフィスアワーを開催し、多くのご質問にお答えしました。

ウェブマスター みんなで投票

その他にも、Google+ の投票機能を使い、ウェブマスターのみなさんに、モバイル フレンドリーにまつわる質問にお答えいただきました。例えば、「この投稿を、どの端末から閲覧していますか?」という質問では、41 % の方がモバイル端末上から投稿を閲覧していることがわかり、モバイルからのコンテンツの閲覧が一般的になってきていることが垣間見えました。
また、「モバイル端末からブラウジングする際に、最も不快なことは何ですか?」という質問では、36% のウェブマスターが「インタースティシャル広告が表示される」ことを最も不快に感じているという結果になりました(英語圏のウェブマスターの回答では、43% のウェブマスターが「表示速度が遅い」ことを最も不快に感じているという結果となり、インタースティシャル広告が表示されることが最も不快と感じるのは 17% と、言語圏による違いも見られました。興味深いですね!)。

モバイル フレンドリー サイト 1 か月チャレンジの結果

キャンペーン中、「サイトを 1 か月でモバイル フレンドリーにすることにチャレンジしてみましょう」という呼びかけを行ったところ、世界中で多くのウェブマスターの方に参加頂きました。ここでは参加された方の声をいくつかご紹介します。
  • ニコラス・シェバリエールさん: #mobilemadness 以降、私たちが管理しているほぼすべてのサイトをレスポンシブ デザインへと変更することができました。
  • ダニエル・ハリソンさん: まだレスポンシブ デザインへの更新作業中です。2 週間後までには 100%終えられるように頑張ります。 ギーナ・ガウジオ・グレーブスさん: 私たちのサイトはもう完全に #mobilefriendly です。[中略] さらに、多くの生徒たちのサイトも #mobilefriendly になりました!どうもありがとう!
  • アンドリュース・ベッカーさん: もう 2、3 日 必要ですね。たくさんサイトがあるんですから :) 現在はだいたい 90% というところでしょう。
#MobileMadness キャンペーンにご参加いただいた皆さん、どうもありがとうございました! 最後にもう一度、モバイル フレンドリー テストモバイル ユーザビリティ レポートを利用してサイトがモバイル フレンドリーとなっているか確認しましょう。また、モバイル ガイドでは、サイトをモバイル フレンドリーにする上でのステップについてステップごとに詳しくご紹介していますので、ぜひご活用ください。

モバイル フレンドリー サイトのための確認シート

また、今回、サイトをモバイル フレンドリーにする上での確認シートを作成しました。こちらからダウンロードして、ご利用ください。
もちろん、何かご不明な点がある場合は、いつでも ウェブマスター ヘルプ フォーラムへお寄せください。


先週末にかけて、Googleが低品質なコンテンツへの手動アクションを行ったか?

ゴールデンウイーク中に大変動が起きたというニュースがありましたが、先週末に低品質なコンテンツに対するGoogleの手動アクションが行われた可能性があるという記事です。Googleからの公式な発表がないため、確実な情報とは言えませんが、事実であれば久々の手動アクションのニュースになります。真相のほどは、果たして。。。– SEO Japan

*リンク先は全て英語のサイトになっています。

ここ最近、Googleによる大規模な手動アクションの報告はされていなかったが、先週末にそれが行われていた可能性がある。対象は、”無価値、もしくはほとんど価値のない、低品質なコンテンツ”であったようだ。

Googleはコンテンツネットワークの調査を行っていたようで、こうしたネットワークに参加していたサイトの多くに、手動アクションを行ったようだ。Googleからの正式な報告はされていないが、匿名の情報提供者から、こうした報告を受けた。多くの掲示板でこの件に対するスレッドが立ち上がっており、低品質なコンテンツへの手動アクションに対する不満を目にすることができる。

私が見た中で一番多くの意見が集まっているところが、Black Hat Worldである。他のいくつかのスレッドも確認したが、こちらのスレッドが一番巨大なものになっている。

下記に、とあるサイトが受け取った手動アクションの画像を掲載する。


*以下、上記画像の和訳です。
手動アクション
このサイトはGoogleの検索結果においてよい順位を獲得できないでしょう。なぜならば、Googleが定めるガイドラインの違反が見られるからです。
サイト全体に影響があります。

手動アクションがサイト全体に適用されます。

理由
無価値、もしくはほとんど価値のないコンテンツ
このサイトには、ユーザーにとってほとんど価値のない、低品質、もしくは浅い内容のコンテンツ(低品質なアフィリエイト、同一テンプレートのサイト、ドアウェイページ、自動生成コンテンツ、コピーコンテンツなど)が大量に掲載されています。

こうした掲示板に書き込まれた意見のうち、いくつかを下記に掲載する。

“先日、多くのサイトへ低品質のコンテンツへのペナルティがあったようだ。そのうちの半数はウェブマスターツールで確認することができる。Googleはこの問題に対する取り組みを始めたようだね。”

“ここ数日間で多くの人がメッセージを受け取ったようだ。私も昨年サイトを一つ失ったが、Googleからのメッセージは”純粋なスパム”というものだった。そのサイトは200記事ほど掲載しており、確実にスパムと言えるものではなかったけどね。”

ある匿名の情報提供者からの内容は以下の通りだ。

“昨日、私が管理する2つのサイトが”低品質なコンテンツ”によるペナルティを受けた。そのうち一つは、大規模なサイトであり、ホワイトハットの手法しか用いていない。プロフェッショナルなコピーライティングのサービスを利用していたため、非常にショックを受けている。アフィリエイト担当のマネージャーも同様にショックを受けていた。

アフィリエイトのフォーラムでスレッドを立ててみたが、ペナルティを受けた者が他にもいた。そのうちの一人は、数百の記事を掲載したWebサイトのオーナーだった。私はそのサイトを確認してみたが、非常にきちんとしたサイトであった。”

今回の警告を受けた多くのサイトオーナーがコンテンツネットワークを利用したことなどないと発言している。そうであるならば、今回の件は、手動アクションの何らかのバグなのだろうか?

より詳細な情報を得るため、Googleへの接触を試みている。彼らから何らかの報告があることを期待する。

Black Hat Worldのスレッドはこちら


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google Slaps Mass Manual Actions For Thin Content Over Weekend」を翻訳した内容です。

モバイルフレンドリー・アルゴリズムがやや期待外れ(?)となっていますが、2週続けて順位変動の話題が上がっているようです。今回の内容も米国でのケース、且つ、Googleの公式な発表ではありませんが、ホワイトハットのサイトも警告を受けたという記述は気になります。(本当にホワイトハットであったかどうかは定かではありませんが。。。)気になる方はWebマスターツールを確認してみてもいいかも???

続きを読む 先週末にかけて、Googleが低品質なコンテンツへの手動アクションを行ったか?

モバイルフレンドリー・アルゴリズムは改良され、ページスピードが要素として組み込まれるか

モバイルフレンドリー・アルゴリズムが導入されてから二週間が経過しましたが、それほど大きな変動は見られていない印象です。その理由として、①アルゴリズムのロールアウトは完了したが、対象のサイトの全てのサイトのインデックスは完了しておらず、そうしたサイトは新しい評価が反映されていない、②より多くのサイトがモバイルフレンドリーに対応した、とGoogleのGary Illyes氏が発言していました。
確かに納得できる理由ではありますが、そもそも今回のアルゴリズムが考慮していない要素も幾つかあります。今回の記事もGary Illyes氏の発言を元にした内容ですが、モバイルフレンドリーアルゴリズムの改良を示唆している内容となっています。– SEO Japan

*リンク先は全て英語のサイトになっています。

先日、GoogleのGary Illyes氏が、モバイルフレンドリー・アルゴリズムロールアウトは完了しているという報告をしたが、別の内容についてTwitterで報告している。

モバイルフレンドリーのサイトに訪問したが、そのサイトの読み込み時間が非常に長い場合があり、そういった場合は、非常に強いストレスを感じてしまう。Googleはモバイルでの検索順位を決定する際、デスクトップ検索で用いられるシグナルの多くを使用しているが、これらのシグナルはデスクトップページの読み込み時間を対象にしており、モバイルページの読み込みスピードは対象としていない。

Gary Illyes氏のTwitterで、「現在のところ発表すべきことは何もないが、あなたが思う通り、Googleがモバイルフレンドリー・アルゴリズムの改良を中止する理由はどこにもない」、と発言している。数カ月前にもこのサイトで報じたが、Googleはモバイルの検索結果に、読み込み速度が遅いサイトに”Slow”と記載されたラベルを表示するテストを行っていた。つまり、Googleはモバイルサイトの読み込み速度を判断するテストを行っているということだ。しかし、モバイルフレンドリー・アルゴリズム全体に組み込むにはまだ時間がかかるだろう。

読み込み速度やモバイルページのコンテンツなど、こうしたモバイルに特化した要素をGoogleが検索順位の決定要素として組み込まないことが続けば、それは非常に驚くべきことではないだろうか?

*上記画像の内容
「こちらのアンケートによると、多くのユーザーが、読み込み速度が遅いサイトに最もストレスを感じているようだ。これに対してのアップデートが行われるのかな?」

「現在のところ発表すべきことは何もないが、あなたが思う通り、Googleがモバイルフレンドリー・アルゴリズムの改良を中止する理由はどこにもない。」

この件に関するTwitterでのやり取りはこちら


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google: We Will Improve Our Mobile Friendly Algorithm & Add Mobile Page Speed」を翻訳した内容です。

読み込み速度は今回のモバイルフレンドリーアルゴリズムの対象外となっている要素ですが、いずれは組み込まれるだろうと多くの方が予想していたと思います。そのため、今回の発言も驚きの内容とは言えなそうです。まだ正式決定でもないため、SEOとして必要な要素とは言えませんが、ユーザー体験の向上という意味でも、改善すべき点ではありますね。

続きを読む モバイルフレンドリー・アルゴリズムは改良され、ページスピードが要素として組み込まれるか

検索アナリティクス レポートで精度の向上したデータをご覧になれます

ウェブサイトを管理する際は、サイトがどのように検索されるか、コンテンツが Google の検索結果でどのように表示されるかを深く理解する必要があります。このデータはこれまで検索クエリ レポートに表示されており、このレポートはおそらくウェブマスター ツールで最も使用されていた機能でした。Google では長年にわたり、ウェブマスターの皆様から寄せられたフィードバックや機能リクエストに耳を傾けてきました。これまで多くの方々から寄せられていたリクエストとしては、デスクトップ経由とモバイル経由のトラフィックの比較や、多国間での指標の比較、2 つの期間での指標の比較などがありました。

そのような声に応え、Google ウェブマスター ツールの新しいレポート機能である検索アナリティクスを発表しました。検索アナリティクスを利用することで、トラフィックの解析結果を最大限に活用していただけるようになります。

新しい検索アナリティクス レポートでは、サイトの検索データを分類し、さまざまな方法でフィルタリングして、より精度の高い分析を行うことができます。たとえば、モバイル経由のトラフィックを 4 月 21 日のモバイル アップデートの前後で比較して、アップデートがトラフィックに与えた影響を把握するといったことが可能です。

searchanalytics1.png

また、国際化したウェブサイトをお持ちの場合は、自社ブランドが最も多く検索されている国を確認することもできます。指標として「インプレッション」を選択し、ブランド名でフィルタリングして、結果を国別にグループ化すれば、国別に並び替えられたインプレッションのリストを表示できます。

searchanalytics2.png

上記の 2 つの例は、数ある使用例のほんの一部にすぎません。検索アナリティクスではトラフィックの解析を非常に深く掘り下げられるので、ウェブサイトのパフォーマンス向上に向けた最適な意思決定に役立ちます。

検索アナリティクス レポートには従来の検索クエリ レポートと異なる点がいくつかあります。新しいレポートのデータは、以前のデータに比べかなり正確で計算方法も異なります。詳しくは、ヘルプセンターの検索アナリティクスの記事のデータに関する説明をご覧ください。まだ以前のレポートを使用する必要のある方もいると思いますので、今後 3 か月間、以前のレポートも Google ウェブマスター ツールでご利用いただけます。新しいレポートについて詳しくは、ヘルプセンターの検索アナリティクスの記事をご覧ください。

この新しい検索アナリティクス レポートが皆様のトラフィック解析のお役に立てば幸いです。Google ウェブマスター コミュニティからぜひフィードバックをお寄せください。レポートについてご質問がある場合やサポートが必要な場合は、ウェブマスター プロダクト フォーラムでお気軽にご質問ください。

最後になりましたが、検索アナリティクスのアルファ版のテストにお時間を割いていただき、このようなレポートに仕上げるためのお手伝いをしてくださった Trusted Tester の皆様とウェブマスター フォーラムのトップレベル ユーザーの皆様に心より御礼申し上げます。皆様のフィードバックや助言なくして、この機能を完成させることはできませんでした。ご協力ありがとうございました。

コンテンツマーケティングをグローバルに展開するために必要な5つのこと

前回の記事に引き続き、クロスフィニティ株式会社主催のセミナーに登壇予定の、パム・ディドナー氏の記事になります。Intel社のグローバル統合マーケティングマネージャーとして、企業向けマーケティング戦略の立案・進行管理を担当しておられた筆者が、コンテンツマーケティングをグローバルに展開する上で、外すことのできないポイントを紹介しています。自国以外の国や地域の市場をターゲットとする場合に避けては通れない課題を、どのように克服するべきなのでしょうか?
– SEO Japan

パム・ディドナー氏のプロフィールはこちら
クロスフィニティ株式会社開催セミナーの詳細はこちら

コンテンツマーケティングを強力に世界規模で展開するためには、広範囲に及ぶ協力、密なコミュニケーション、多くの歩み寄りが欠かせない。

マーケティングにおける究極の目標は、ビジネスを成長させることだ。コンテンツマーケティングの場合は、教育的で、エンターテイメントに溢れ、深い分析に基づいた情報をターゲットとなるオーディエンスに届けることで、ビジネスの成長を図ることが目標と言えよう。

コンテンツは、顧客があなたの製品やサービスについて容易に学ぶことができ、それらを探し、購入する手助けとなる内容でなければならない。顧客の助けとなり価値を提供することで、顧客から報酬とロイヤリティを獲得することができるのだ。

1つの国や地域でコンテンツマーケティングの計画を立てることはそれほど難しい作業ではない。国や地域をまたいだ場合はより困難なものになるが、広範囲に及ぶ協力と密なコミュニケーション、本社と支社との歩み寄りの全てが揃えば、十分に達成可能な作業である。

壮大な一大事業のように聞こえるかもしれないが、下記に記載する5つのポイントを抑えておけば、十分に対応可能なことである。

1.本社と支社のゴールを同じ立場に置く

非常に基本的なことに思えるだろうが、本社と支社の目標が一致しないケースは多々ある。支社が簡単には受け入れられないようなノルマを本部が求めることもある。

反対に、支社が全く新しい市場を成長させることや、特定の製品をカスタマイズすることを求めることもある。本部にはそうした計画をサポートする余力がなかったとしても。

ビジネス上の目標を一致させ、深く話し合うことは、あらゆる計画を立て始める前に行うべきことである。

2.対象国の優位性をつける

マーケティング費用を無制限に使用できる会社など存在しない。そのため、ここでは、”グローバル”という言葉を、”地球上のあらゆる国々”という意味で用いるべきではないだろう。”グローバル”とは、単純に”対象となる国や地域における市場”という意味で用いるべきだ。

多くの場合は本社がそれにあたるが、企業は進出すべき国や地域を戦略的に決定する必要がある。対象を一つに絞るか、複数の地域にするか、はたまた、異なる国々で同時に行うべきか。キーとなる国を決定するためには、マーケティングチーム全体の協力を必要とし、その結果、注力すべき順にコンテンツの計画を立てることが可能になる。

3.ペルソナの作成

ビジネス上の目標を設定するのと同様に、顧客のペルソナ設定も非常に重要である。あなたの目標はグローバルなコンテンツマーケティングの計画を立てることであるため、全ての地域に対応するようなグローバルなペルソナを作成するべきだろう。しかし、グローバルなペルソナが、あなたの業界、商品、サービスにピッタリと当てはまるとは限らない。

標準的なグローバルペルソナを使用するか、ローカライズされたペルソナを使用するか。どちらを決定するかは、業界や製品によって異なるだろう。あなたの製品がどのような地域でも使用される類の製品であれば、グローバルなペルソナを作成することは理にかなっているだろう。しかし、あなたの製品が、地域特有の消費行動や消費方法を反映するような製品であれば、国や地域ごとにローカライズされたペルソナを作成するべきだろう。

本社と支社による、ペルソナに対する見解の一致がなされなければ、コンテンツマーケティングを次のステップに進ませることは非常に困難になるだろう。

4.コンテンツのトピックとロードマップの作成

ペルソナ作成における利点は、オーディエンスの態度、購買行動、思考方法、抱えている課題、要求や強い願望などを深く理解することができることだ。ペルソナを通して潜在的なトピックを推定し、それらをコンテンツ作成の計画における指針として活用することができる。一般的なトピックを3つから5つくらい作成してみよう。

トピックには一定の幅をもたせ、サブトピックの作成や、顧客が興味を持つようなキャンペーンを行うことができるようにしよう。対象となる地域の担当者から、それらのトピックやコンテンツの作成計画に対するフィードバックをもらおう。各地域の担当者は、その地域における知識をあなた以上にもっているはずだ。顧客に最適だと思われるトピックを各地域の担当者に選んでもらうのだ。

5.各地域や国における特有のマーケティングキャンペーンを行う

ビジネス上の目標を設定し、ペルソナと地域の特有性を考慮に入れることができたら、各地域の担当者はオリジナルのマーケティングキャンペーンを計画してくれるだろう。この計画は、キャンペーンの一部として、コンテンツがどのように活用されるかも明記されていなければならない。

また、こうした計画は、グローバル・コンテンツマーケティング全般へのフィードバックとしても機能することになる。さらに、こうしたマーケティングキャンペーンやコンテンツ計画は、より多くの予算と人員の確保のための、最適な理由となり得るのだ。

グローバルでのコンテンツマーケティングの成功の秘訣は、本社と各地域の支社とのコミュニケーションプロセスの確立にある。また、明確な役割と責任も設定することで、関係者全員が同じ方向を目指し、共通の目標を果すために努力するようになる。

グローバルマーケティングは柔軟性と順応性が求められる。しかしながら、思いつきや自然発生を意味するものではなく、広範囲に及ぶ協力と調整を必要とすることだ。最後に、ヘンリー・フォード氏の発言を記載したいと思う。

“共に歩むことが始まりであり、共に居続けることが前進であり、共に働くことが成功である。”


この記事は、Global Content Marketingに掲載された「Five Key Elements to Create a Global Content Marketing Plan」を翻訳した内容です。

グローバル企業にとって、自国以外の地域でのマーケティングはビジネスの命運を握るほど重要な作業になります。単純にWebサイトを他国の言語に翻訳しただけでは、しっかりとコンテンツマーケティングを行っているとは言い難いでしょう。各地域の担当者の協力が必要不可欠であり、彼らとのコミュニケーションをうまく取って対応することが重要ですね。今回の記事を執筆したパム・ディドナー氏が登壇するセミナーの情報を下記に記載させていただきますので、ご興味のある方はぜひご参加下さい。

「Cross Forum2015
 〜コンテンツマーケティング・CRO・スマートフォン SEO が繋ぐオウンドメディアの未来〜」
URL: http://www.crossfinity.co.jp/news/20150325_01.html

モバイルフレンドリー・アルゴリズムによる順位変動がようやく開始か?アメリカではMozの順位が下落。

モバイルフレンドリーのアルゴリズムの導入が開始されましたが、昨日の時点ではそれほど多くの影響がなかったように思われます。4月21日をそわそわした気持ちで過ごされた方も多かったのではと思いますが、米国ではようやく(?)順位に変動が見られたようです。Mozの順位が下落したという内容の記事ですが、4月22日(アメリカ時間)の朝が、そのタイミングであったようです。しかしながら、Googleが公表しているように、ロールアウトには1週間ほどかかる可能性があるため、現段階で結論を出すには時期尚早かと思います。今後の展開に注力し、冷静に判断たいところですね。– SEO Japan

*リンク先は全て英語のサイトになっています。

21日の開始からおよそ24時間が経ち、Googleはようやくモバイルでの検索順位を変更し始めたのかもしれない。

手作業で確認できる数は限られているが、モバイルの順位変更は定期的に確認している。確認の対象はMozのサイトが含まれており、モバイルで「seo」と検索した際に1位を維持しているかを見ている。

デスクトップでの検索では1位を維持しており、昨日の時点ではモバイルでも1位であった。しかし、今朝の9時(東海岸の時間帯)に確認したところ、順位に変動があった。Mozの順位が1位から2位に下降しており、その理由は、Mozのサイトがモバイルフレンドリーでないことである可能性がある。

下記にスクリーンショットを記載する。

*筆者が確認した時点では5位でしたが、場所や時間などはもちろん同一ではありません。

上記の手作業の他に、より多くのデータを確認するため、SearchMetricsSEO Clarityなどの自動ツールの確認も行っている。私が見た限りだが(また、その数は非常に限られているが)、モバイルフレンドリーのアップデートは実際にロールアウトし始めていると感じている。

Googleの発表によれば昨日の時点で開始されていることになるが、実際に動き始めたのは、2015年4月22日の9:00am(東海岸の時間帯)であるように思われる。

読者の中にも順位変動に気づいた人もいるのではないだろうか?

WebmasterWorldでのフォーラムはこちら


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s Mobile Friendly Update Now Live?」を翻訳した内容です。

今回は色々な意味で従来のアルゴリズム変更とは異なる変更ですが、個人的には”全地域一斉導入”が気になっていました。そのため、国内外のブログや弊社データの確認などを行い、どれほどの”時差”があるのかを確認しようとしています。(非常に意味のない作業かもしれませんが。。。)海外の情報のソースとして、記事内でも紹介のあった、SEO Clarity社のブログも確認していますが、多くのデータを基にしているため、何か動きがあれば非常に参考になるかと考えています。掲載許可はいただけると思いますので、SEO Japan、もしくは、クロスフィニティ社のブログで掲載させていただく予定です。

続きを読む モバイルフレンドリー・アルゴリズムによる順位変動がようやく開始か?アメリカではMozの順位が下落。

モバイル フレンドリー アップデートを開始します

今年の 2 月に発表したように、本日より、Google は全世界でモバイル フレンドリー アップデートを開始します。これにより、モバイル版の検索結果では、モバイル フレンドリーなページの掲載順位が引き上げられ、検索ユーザーは、小さなスクリーン上でも読みやすい、高品質で関連性の高い検索結果をより簡単に見つけることができるようになります。こういったページには、タップやズームなどをしなくてもテキストが読みやすい、タップ ターゲットの間隔が適切、再生できないコンテンツが含まれていない、横方向へのスクロールが発生しない、などの特徴があります。

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4 月 21 日から実施されるモバイル フレンドリー アップデートにより、モバイル検索では、携帯端末で読みやすく使いやすいページの掲載順位が引き上げられます。

このアップデートには以下のような特徴があります:
  • 携帯端末での検索の掲載順位にのみ影響する
  • 世界中のすべての言語で検索結果に影響する
  • ウェブサイト全体ではなく、個々のページが対象となる
この変更は重要なものですが、ランキングにおける他のシグナルの重要性を無視するものではありません。検索クエリの意図は非常に重要なシグナルです。ですので、たとえクオリティの高いコンテンツが掲載されているページがモバイル フレンドリーではなかったとしても、関連の強いクエリでは高い順位に掲載される可能性があります。

サイトがモバイル フレンドリーかどうかを確認するには、モバイル フレンドリー テストで個々のページを確認するか、ウェブマスター ツールのモバイル ユーザビリティ レポートでサイト全体の対応状況を確認してください。サイトがモバイル フレンドリーではない場合、Google 検索からのモバイル トラフィックが大幅に減少する可能性があります。しかし、サイトがモバイル フレンドリーに対応すれば、Google によるページの再処理(クロールとインデックス登録)は自動的に行われるので、ご安心ください。また、Fetch as Google の「インデックスに送信」機能を使用して、この処理を早めることもできます。処理が完了すると、そのページはモバイル フレンドリーとして順位付けされるようになります。

ご不明な点がありましたら、こちらのモバイル フレンドリー アップデートに関する FAQ をご覧いただくか、モバイル ウェブサイトに関するウェブマスター フォーラムをご覧ください。

4 月 21 日のモバイル フレンドリー アップデートについてのよくある質問

4 月 21 日に実施されるモバイル フレンドリー アップデートについてのよくある質問とその回答をご紹介します。Google ではこの 2 月にモバイル フレンドリー アップデートを発表し、モバイル版の検索結果におけるモバイル フレンドリー ページ(スマートフォンで見やすく使いやすいページ)の掲載順位を全世界で引き上げるとお知らせしました(逆に、大きい画面のみを対象にデザインされたページは、モバイル版の検索結果で掲載順位が大きく下がる可能性があります)。この件についてよくある質問を以下にご紹介します。

全般的なよくある質問
  1. パソコンやタブレットでの掲載順位もこの変更の影響を受けますか?
    いいえ。今回のアップデートは、タブレットやパソコンからの検索には影響しません。影響する範囲は、スマートフォンから行われるすべての言語および地域での検索です。
  2. ページ単位とサイト単位のどちらでモバイルの掲載順位が上がるのですか?
    ページ単位の変更になります。たとえば、サイト内で 10 個のページがモバイル フレンドリーになっていて、他のページはモバイル フレンドリーでない場合、掲載順位が上がるのはモバイル フレンドリーになっている 10 ページのみです。
  3. 自分のサイトのページがモバイル フレンドリーかどうかを確認する方法はありますか?
    個別のページが「モバイル フレンドリー」かどうかは、モバイル フレンドリー テストを使用して確認できます。

  4. モバイル フレンドリー テストで個別の URL をリアルタイムでテストします。

    モバイル フレンドリーについての情報をサイト単位で調べるには、ウェブマスター ツールのモバイル ユーザビリティ レポートを確認します。この機能では、当該サイトのページを Google が最後にクロールしてインデックス登録したときのデータを使用します。


    ウェブマスター ツールの [モバイル ユーザビリティ] ではサイト全体のモバイル フレンドリーへの現在の対応状況を知ることができます。

  5. 4 月 21 日までにモバイル フレンドリー ページを準備できなかった場合、掲載順位においてモバイル フレンドリーと判断されるまでにどの程度の時間がかかりますか?
    ページがモバイル フレンドリーかどうかは、ページがクロールされてインデックスに登録されるたびに判断されます。次のアップデートを待つ必要はありません。ページをモバイル フレンドリーにしたら、スマートフォン用の Googlebot によってページが再度クロールされてインデックスに登録されるのを待つか、ウェブマスター ツールFetch as Google の [インデックスに送信] を使用して処理をリクエストすることができます。URL が大量にある場合は、サイトマップの送信をご検討ください。前から存在する URL(レスポンシブ ウェブ デザイン動的な配信などの URL)をモバイル コンテンツに使用する場合は、サイトマップに lastmod タグも含めてください。
  6. モバイルの掲載順位変更が 4 月 21 日に実施され、4 月 22 日にトラフィックが減少しなかった場合、自分のサイトの掲載順位には影響がなかったと判断できますか?
    サイトの掲載順位がモバイル フレンドリー アップデートの影響を受けたかどうかについて、4 月 22 日に最終判断を下すことはできません。モバイル フレンドリー アップデートの公開は 4 月 21 日より開始しますが、インデックス内のすべてのページにこのアップデートが反映されるまで 1 週間程度かかる見込みです。
  7. 所有するモバイルサイトのページが、モバイル フレンドリー テストではモバイル フレンドリーでないと判定されます。なぜですか?
    スマートフォンで適切に動作するようデザインされたページがモバイル フレンドリー テストを通過しない場合、その原因としてよくあるのが、スマートフォン用 Googlebotによるリソース(CSS や JavaScript など)のクロールが禁止されていることです。これらのリソースがクロールできないと、ページがスマートフォンで見やすく使いやすいかどうか(つまり、モバイル フレンドリーかどうか)を判断することができません。対処方法は次のとおりです。
    • ブロックされたリソースがモバイル フレンドリー テストで表示されるかどうかチェックします(多くの場合、ページの画像も部分的にしか表示されません)。
    • 必要なファイルに対する Googlebot のクロールを許可します。
    • ページがモバイル フレンドリー テストを通過するか再度チェックします。
    • Fetch as Google の [インデックスに送信]更新した robots.txt を Google に送信を使用して、更新したページの再処理をリクエストします(または、ページが再クロールされてインデックスに登録されるのを待ちます)。

      モバイルページがモバイル フレンドリー テストを通過しない原因の多くは、スマートフォン用 Googlebot による CSS や JavaScript などのリソースのクロールを許可していないことです。これらのリソースはページがモバイル フレンドリーかどうか判断するうえで重要です。

      繰り返しますが、サイト所有者の皆様は Googlebot にページのすべてのリソース(CSS、JavaScript、画像を含む)のクロールを許可するようおすすめします。そうすることで、Google がページを正しく解析してインデックスに登録できるようになるほか、このケースではページがモバイル フレンドリーかどうかを判断できるようになります。

  8. モバイル フレンドリーでないサイトにリンクしている場合はどうなりますか?
    ページから、パソコンや大きな画面向けにデザインされたページなどのモバイル フレンドリーでないページにリンクしている場合でも、「モバイル フレンドリー」と判断されます。モバイル フレンドリー ページからパソコン専用のページへの移動はモバイル ユーザーにとって快適とは言えませんが、モバイル フレンドリー サイトが増えるに伴い、この点は問題にならなくなると思われます。
  9. モバイルサイトを別にホスティングする(パソコン用は www でモバイル用は m.example.com となる場合など)よりも、レスポンシブ ウェブ デザイン(パソコン版とモバイル版で同じ URL と同じ HTML を用いる)のページのほうが、モバイル フレンドリーとして掲載順位が高くなりますか?
    いいえ。レスポンシブ ウェブ デザイン(RWD)、モバイル用の別個の URL動的な配信のどの設定を採用していても、モバイル フレンドリーかどうかの評価は同じになります。サイトでモバイル用の別個の URL や動的な配信を使用する場合は、モバイル SEO ガイドを参照して、モバイルページが Google に正しくクロールおよびインデックス登録されるようにすることをおすすめします。
  10. モバイルフレンドリーでないサイトやページは検索から削除されるのですか?
    モバイル フレンドリーであることは重要ですが、検索結果の掲載順位決定においては、様々なシグナルが利用されています。検索クエリの意図は大変重要なシグナルです。ですので、たとえクオリティの高いコンテンツが掲載されているページがモバイル フレンドリーではなかったとしても、関連の強いクエリでは高い順位に掲載される可能性があります。
専門的なよくある質問
  1. ユーザーがパソコンからのユーザーのみなので、モバイルサイトを作成する理由が見当たらないのですが、その場合はどうなりますか?
    必ずしもモバイルサイトが不要とは言えません。統計では、パソコンを持ったことがない、または既存のパソコンを買い替える考えがないという理由のいずれかで、「モバイルのみ」の利用となるユーザーの増加傾向が示されています。また、モバイル ユーザーが少ないのは、そもそもサイトがモバイル フレンドリーでないから、という可能性もあります。

    モバイル フレンドリー アップデートは、サイトの対象ユーザー、言語、地域、モバイルとパソコンのトラフィックの比率などに関係なく、すべてのサイトにわたって実施されるモバイル検索に適用されます。
  2. YouTube 動画を埋め込んでいるためにモバイル ユーザビリティ エラーが表示されるページがあるのですが、どうすればよいですか?
    YouTube 動画を埋め込む方法には注意を払うようおすすめします。モバイルページで <object> による「古いスタイル」の埋め込みを使用している場合は、幅広い互換性を持つ <iframe> による埋め込みに変更してください。YouTube では現在、ウェブでの既定のプレーヤーとして HTML5 を使用しているため、動画再生ページの「共有」機能や YouTube iFrame API から <iframe> タグを使用して埋め込む動画はモバイル フレンドリーになります。さらに複雑な方法で統合している場合も、スマートフォンに対してスマートフォンのネイティブ サポートを使用するよう指示することから、モバイル フレンドリーになります。

    他の動画サイトの Flash コンテンツについても、専用プラグインの使用を避けるために、上記に相当する HTML5 埋め込みタグやコード スニペットが提供されているか確認してください。
  3. タップ ターゲットのサイズについての明確な標準はありますか?
    はい。重要なタップ ターゲットは高さと幅を 7 mm 以上とし、また、小さいタップ ターゲットの間には 5 mm 以上のマージンを設けることを推奨しています。平均的な大人の指先のサイズは幅約 10 mm なので、これらのサイズを使用することにより、画面のスペースを有効に利用するとともに、操作しやすいインターフェースを提供することができます。
  4. サイトをすばやくモバイル フレンドリーにするために、新たなレスポンシブ サイトが完成するまでの間、機能を大幅に取り除いたバージョンのサイト(別のモバイルページ)の作成を考えています。この方法に問題はありますか?
    まず、Google では 3 種類のモバイル設定をサポートしていることと、ウェブサイトをモバイル フレンドリーにするにはレスポンシブでなくてもよいことを心に留めておいてください。ご質問への回答としては、「機能を大幅に取り除いた」バージョンのサイトの作成は慎重に検討することをおすすめします。ページの形式をモバイル向けにできたとしても、ユーザーが通常のタスクを簡単に行えなかったり、全体のワークフローがスムーズでなかったりすれば、ユーザーの不満の原因となり、結果的に作業が無駄となる可能性もあります。もしも、暫定のモバイルサイトを作成する場合は、レスポンシブ版のサイトの完成後に必ず、サイトを正しく移転してください。たとえば、モバイル用の別の URL を参照することがないよう、すべての URL を更新して、対応するレスポンシブ版にモバイル用 URL を 301 でリダイレクトするようにしてください。
推奨事項
モバイル フレンドリー サイトをまったく作成したことがなくても、問題ありません!モバイル フレンドリー ウェブサイトのドキュメントはじめるをご覧ください。

モバイルサイトの作成をはじめる(https://developers.google.com/webmasters/mobile-sites/)。

既にモバイルサイトをお持ちの場合は、ウェブマスター ツールのモバイル ユーザビリティ レポートをチェックして、サイトのページがモバイル フレンドリーと判定されることを確認してください。

他にご質問がありましたら、下記にお問い合わせいただくか、モバイル ウェブサイトに関するウェブマスター フォーラムをご覧ください。

ユーザー、デバイス、そしてコンテンツマーケティングの未来

Web業界における技術の発達は日進月歩であり、技術の発達に併せて、我々の行動様式も変容しています。コンテンツマーケティングを成功させるためには、ユーザーへの理解を深めることが重要と言えますが、同時に技術の発達にも目を向けるべきでしょう。今回の記事は、コンテンツマーケティングに大きな影響を与える技術について、その内容とコンテンツマーケティングへの影響を考察した記事になります。筆者のパム・ディドナー氏はInc.誌による、「2014年を代表するマーケティング書籍10冊」にも選定された”Global Content Marketing“の執筆者でもあります。また、弊社パートナー企業であるクロスフィニティ株式会社主催のセミナーにも登壇いたしますので、ご興味のある方は、是非ご参加下さい。– SEO Japan

パム・ディドナー氏のプロフィールはこちら
クロスフィニティ株式会社開催セミナーの詳細はこちら

人類の文明の歴史において、我々はスマートフォンほどパーソナルでパワフルなデバイスを発明し、所有してきたことはなかった。

我々とモバイルデバイスとの関係は非常に親密なものになっていて、ほんの数分間でも手元になかった場合、不安に感じてしまうほどなのだ。

モバイルデバイスを用い、我々は、購買活動や各種の支払い、仲間との連絡や協力、オンラインでの学習などを行う。エンタメやゲームを楽しみ、自身の健康状態を確認し、生活の記録を残したりもする。

指先でタッチやスワイプをするだけで、モバイルデバイスは我々に様々な経験を与えてくれるのだ。いつの日か、モバイルデバイスから直接、3Dでのプリントアウトをすることも可能になるかもしれない。

新しいテクノロジーとデバイスにより、我々がコンテンツを作成し、消費し、プロモートする方法は変化し続けている。こうした変化は、我々の行動様式を根本から覆す可能性を示唆している。そして、我々の行動様式の変化はマーケティングにおける要求と戦略を新たに産み出すのだ。

タッチスクリーンに表示されるコンテンツは、テレビやパソコンのモニター、プリントアウトされた紙面などの伝統的なスタイルで表示されるコンテンツとは異なるものである。我々は未だに伝統的なフォーマット用にコンテンツを作成しているが、同時に、モバイルアプリ、モバイル・コンテンツマーケティング、異なるサイズの画面でもユーザーフレンドリーであるコンテンツの作成、などにも手を伸ばしている。

こうした、”攻めも守りも行う方法”においては、新しい技術への注目が何よりも必要になる。なぜなら、新しい技術は、将来のコンテンツマーケティングのあり方に影響を与えるからだ。この記事では、そうした新しい技術の中でも特に重要な4つの技術について、その内容とコンテンツマーケティングへの影響をまとめたいと思う。4つの技術とは、すなわち、検索、ウェアラブル、音声認識とジェスチャー認識、そしてビッグデータである。

検索

Googleは検索アルゴリズムをより洗練されたものにするべく、改良を重ねている。こうした改良は、オーディエンスに提示されるコンテンツに大きな影響を与えている。数年前の検索結果は、単純に、ユーザーが入力した検索ワードとの一致を基本として提供されていた。

今日の検索結果は、”いつ”、”どこで”、”どのようにして”、検索が行われているかが考慮されている。検索者がいる場所、過去の検索の履歴、時期的な要素などから検索者の意図を判断し、それに対する最適な検索結果を提供しようとする試みである。将来においても、検索結果の改良に対する試みは継続され、最終的には人工知能のように我々の生活をサポートしてくれることが期待されているのだ。

コンテンツマーケティングにおける影響

数千ものリンク(検索結果)を提供するのではなく、検索エンジンはそのタイミングにおける我々の要求を予測し、最も関連性のあるコンテンツのみを提供するようになるだろう。

検索エンジンは我々の代わりにコンテンツを選別してくれるだけでなく、利用可能な検索者についてのデータをもとに、我々が求めるコンテンツを提供してくれるようになる。

こうした理由から、マーケターは作成するコンテンツを、ユーザーの要求を予測したものにする必要があると言えるだろう。大規模な完結したコンテンツを作成する代わりに、モジュールのような少量のコンテンツを作成し、それらを組合せてコンテンツのブロックを形成することで、変化し続けるユーザーの要求や行動へ素早く対応できることがより効果的となるだろう。

ウェアラブル

我々とモバイルデバイスとの関係は非常に親密なものになっているが、現在のモバイルデバイスに対して、完全に満足しているわけではない。PebbleやAppleやSamsungなどの腕時計型、Googleグラスなどのメガネ型、またはその他の型など、我々はより小さく、よりイノベーティブな形式のデバイスを求めている。こうしたデバイスは現在では未発達の分野ではあるが、今後は様々な機能が追加され、我々にとって欠くことのできないデバイスとなり、いずれは行動様式さえも変化させてしまうだろう。

1980年台に初期のパソコンが導入されたが、当時のパソコンは単純なテキストの編集とスプレッドシートの機能しかなかった。それ故、当時はパソコンの使用は特定の人のみに限られていたが、今日のパソコンは実に様々な機能を搭載している。音楽や写真を管理し、動画を編集し、世界中の友人とコミュニケーションを取ることが可能となっている。電話についても同様のことが言える。今日の電話は、生活の全てを管理するためのツールとなっているのだ。ウェアラブルデバイスも同様の足跡をたどることになるだろう。情報を集め、利用できる機能を予測し、トレンドに乗り遅れないことが重要だ。

コンテンツマーケティングにおける影響

小さい画面で表示されるため、長めのコンテンツは適さないだろう。ウェアラブルデバイスでは、形式、デザイン、ユーザーインターフェースなどがコンテンツを作成する上で重要な役割を果たしている。コンテンツを異なるデバイスに合わせてカスタマイズすることが必要となる。

ウェアラブルデバイスでは、コンテンツを一つのデバイスから別のデバイスに適用させることが、より困難になっている。フォームを形成する要素やインフラの違いから、レスポンシブデザインも異なるデバイスに完全に適用できるわけではない。

音声認識とジェスチャー認識

我々はコンテンツを目で読むことのみを想定して作成している。技術の発達により、音声やジェスチャーによってコンテンツと関わる機会は、今後も増加していくだろう。マーケターは、音声による命令や、手の動きでも機能するコンテンツを作成することが求められるようになるだろう。コンテンツを消費する方法は今後も進化し、キーボードとスクリーンによって消費されるだけでなく、異なる様式でのインプットとアウトプットの方法が可能となるだろう。

コンテンツマーケティングにおける影響

インプットとアウトプットの両面で新しい技術が導入され始めており、文字形式のコンテンツのみではもはや不十分な状況となっている。

コンテンツとの関わりは、様々な方法でも行うことができるように対応するべきだ。タッチ、ジェスシャー、音声認識などに対応する必要がある。

ビッグデータと個人化

各種デバイスとの連携と、技術とツールへの依存が増加している状況によって、大量のデータが生み出されている。我々がデバイスに触れているあらゆる瞬間において、サービスやアプリやツールを提供している会社によって、我々の行動が記録されることが、可能性としてはある。

地下鉄に乗るなどのオフラインでの行動でさえ、防犯カメラによって記録され、データとすることが可能だ。個人のプライバシーの観点とは別に、こうした情報は企業が特定の個人への理解を深めることを可能にし、個人の要求に則したコンテンツや潜在的な機会に合わせたコンテンツを作成することを可能としている。

コンテンツマーケティングにおける影響

ビッグデータを用いた顧客へのより深い理解が可能となっているため、個人に向けてカスタマイズされたコンテンツを作成することが可能となっているだけでなく、もはや必要なものとして考えられている。顧客は、企業が彼らを深く理解していると想定しているのだ。我々は利用可能な情報と予算を効果的に活用することで、個々のユーザーに異なるコンテンツを作成し、管理することが求められている。

フォーマットの形式にとらわれず、ビッグデータ内の生データのユニットとして異なるコンテンツを扱うことができるシステムやアプリケーションを想像して欲しい。

適切に作成し、成熟されたコンテンツは、顧客セグメントへ非常に正確に届けられるだろう。最終的には、たった一人の顧客セグメントへも、最適なコンテンツを提供できるようになるかもしれない。

違いを生み出すために、今、我々がすべきこと

この瞬間における困難を整理し、基本へと立ち返ろう。なぜ、我々はコンテンツを作成するのか?ビジネスを成長させるためだ。我々は有益で、教育的で、エンターテイメントなコンテンツを作成することにより、ビジネスを成長させるための価値を創造している。技術がどれだけ進歩し、検索エンジンがどれだけ洗練され、ビッグデータがコンテンツへの要求をどれだけ個人化させたとしても、全ては下記に集約されることとなる。

  • 優れた製品やサービスから全ては始まる。
  • あなたの顧客の助けとなろう。
  • コンテンツにおける計画と戦略を立てる。
  • 顧客と関連性のあるコンテンツを作成する。
  • 顧客が発見するであろう場所にコンテンツを集約し、プロモートする。
  • コンテンツを最適化し、計測するためのプロセスを確立する。

    我々を取り巻く世界が変容し、技術がどれだけ進歩したとしても、マーケティングにおける基本的な規律は変更せず、我々の指針として機能するだろう。


    この記事は、Global Content Marketingに掲載された「People, Devices and the Future of Content Marketing」を翻訳した内容です。

    グローバル・コンテンツマーケティングを主軸としている筆者の記事ですが、コンテンツマーケティング全般に言及する内容でした。紹介された技術はどれも目新しい技術というわけではありませんが、今後の影響を予測し、それに対応するコンテンツマーケティングを実践しているという点では、果たしてどれほどの人が胸を張って”Yes”と答えられるでしょうか。4月21日のモバイルフレンドリー対応など、優先的に着手する部分だけでなく、今後のコンテンツマーケティングのあり方を考える必要があるなと考えさせられた記事でした。また、再度の告知になりますが、パム・ディドナー氏が登壇するセミナーの情報を下記に記載させていただきますので、ご興味のある方はぜひご参加下さい。

    「Cross Forum2015
     〜コンテンツマーケティング・CRO・スマートフォン SEO が繋ぐオウンドメディアの未来〜」
    URL: http://www.crossfinity.co.jp/news/20150325_01.html