ハミングバードがB2Bのサイトに与える影響

Googleのハミングバードアルゴリズムに関する記事を多数紹介してきたSEO Japanですが、今回はB2Bサイトの視点からハミングバードの影響力を考えてみたB2Bマーケッターには気になる記事をサーチエンジンランドからご紹介。 — SEO Japan

先日デビューしたハミングバードアルゴリズム(日本語)は、B2B企業が、検索においてサイトを宣伝する手法を大きく変えることになるだろう。多くの大規模なB2B企業は、SEMよりも、従来的なマーケティングの手法に多くの資金を投資する傾向が見られる。なぜなら、B2B業界は、インターネット上の競争がさほど激しくないためだ。

数千ドルを支払って、基本的なSEOの取り組みを済ませると言う考えは、B2Bの企業にとって、今後、効果的とは言えなくなる(もともと効果的ではなかったのだが)。

前回のコラムでは、SEMを行う価値がないと考えているB2Bに対して、SEMを実施する方法を説明した。また、先日は、自然なCROシステムの構築について、コンバージョンを重要視するクライアントに向けて、コラムを投稿した。 今後は、コンテンツマーケティングとSEO戦略の歩調を合わせ、ハミングバードが注入された検索の世界で、勝負しなければならない。 

google hummingbird

B2Bサイトにとってハミングバードとは?

詳細に入る前に、まずはハミングバードがB2Bサイトに与える影響について説明する。2つの会社、工業オートメーションサービスのプロバイダと工業オートメーション機器のメーカーを例にとって説明していく。

この2つの会社では、ハミングバードが導入される前、キーワード戦略で、ともに[industrial automation](工業オートメーション)をターゲットにしていた。双方の会社に関連する、優先順位の高い、ロングテールのキーワードの多くに、このフレーズが含まれていたためだ。

[industrial automation]に対する最適化を行うことで、[industrial automation services]、[industrial automation equipment]、そして、[industrial automation consulting]等のキーワードフレーズに対して、上位にランクインする効果が見込めた。ロングテールのバリエーションに対して、上位に食い込むことに特に問題はなかった。 

しかし、ハミングバードの導入により、キーワード[industrial automation]は、どちらの会社にとっても、ターゲットにするほどの価値はなくなった。ハミングバードのアルゴリズムは、検索のユーザーの意図を基にサイトを評価し、会話の中で現れる関係に応じて、ページのランク付けを行う。

メーカーの職員が、[industrial automation](工業オートメーションについて話す際、通常は、人件費の削減、稼働時間の向上、運営管理、または、信頼性の回復等に言及している。基本的に、– 工業オートメーションの機器やサービスを提供している会社ではなく、このような目的を達成する方法に関する記事を求めていると言えるだろう。

この点に気づいていない方に知ってもらいたい点がもう一つある。これは、グーグルがハミングバードアルゴリズムを作り出した理由そのものでもある。そもそも、機器やサービスは、別々の会社が提供する完全に異なるアイテムであり、同じ用語で上位にランクインするべきではない。ショートテールの検索結果もまた多様であり、ユーザーを十分に関連するコンテンツに導くことが出来なかった。 

一方、メーカーの職員が、工業オートメーションの機器やサービスについて話をしている場合は、例の2つの会社のいずれかを取り上げている可能性が高い。B2Bサイトがメリットを得られるのは、このケースである。

グーグルは、意図を巧みに見分けることが可能になるため、[industrial automation](工業オートメーション)を取り上げるサイト、そして、サービスや機器に関連するキーワードを狙うサイトの間の競争は少なくなる。ハミングバードは、B2Bの会社が競争する上で、公平な世界を作り出したと言っても過言ではない。ホワイトハットなSEO戦略を実践してきたなら、戦略に少し調整する必要はあるものの、全体的にこの新しいアルゴリズムからメリットを得られるだろう。

キーワードのランキングを維持する

キーワード[industrial automation]に対して、今後も上位にランクインしたいと仮定する。ショートテールのキーワードを検索するビジターに対する関連性は低くなったものの、このフレーズに関するコンテンツを作成することによって、業界を引っ張るリーダーとしての地位を確立する効果は期待できる。しかし、ハミングバードの登場により、ハードルは高くなった。

ここで頼りになるのが、コンテンツマーケティングと分析である。先程も指摘した通り、工業オートメーションを話題に上げている人達は、工業オートメーションのメリットと利用について、会話を交わしている可能性が高い。再び2つの会社の例に注目しよう。過去のコンテンツ戦略は、サービスや製品に関連するコンテンツを主にに取り上げ、同時に、[industrial automation]で上位にランクインすることを狙うものであった。

今後は、[industrial automation]のトピックに関して(製品やサービスとは異なる)新しいコンテンツを作成する必要がある。このショートテールのフレーズを検索し、話題にする人達に対して、品質の高い情報を提供することに力を入れてもらいたい。まずは、アナリティクスを使って、グーグルがキーワードのデータの提供を中止する前に、ユーザーがサイトを探すために用いていたキーワードを確認しよう。また、サイトの検索の利用にも注目してほしい。

[industrial automation]を含むキーワードを探して、製品やサービス以外のユーザーの関心事を発見しよう。次に、このキーワードを使って、新しいコンテンツに対するトピックのリストを作成していく。このトピックは、ブログの記事、ソートリーダーシップ(新たな考えを示すための秘策)、ソーシャルメディアの投稿を含むあらゆるオンラインコンテンツマーケティングの形式に用いることが出来る。

キーワード戦略を多様化する

ショートテールのキーワードに狙いを絞ることに力を入れていたなら、今こそ、方針転換するべきである。タイトルタグ、ヘッダー、そして、コンテンツに調整を行い、ロングテールのキーワードをターゲットにしてもらいたい。

このようなショートテールの用語を、ユーザーに価値を提供するコンテンツに再び割り当て、ロングテールのキーワードを製品ページやサービスページに活用しよう。こうすることで、ハミングバードに準拠するだけでなく、総合的にユーザー体験を改善し、より関連性の高い検索を呼び込むことが出来るようになる。キーワードの方針を評価する上で、直帰率が良い目安になる。直帰率が下がったなら、正しい方向に進んでいると言えるだろう。

結果

このコラムで紹介した戦略とセオリーを私はしばらく実践している。過去1年間に渡って、検索のトレンドが変化するにつれ、私は自分が考える検索の未来を見据えて、戦略を調整するようになった – その未来こそがハミングバードであったのだ。

ハミングバードの告知が行われたのはつい最近であったが、実際にグーグルがこのアルゴリズムを導入したのは約1ヶ月前(日本語)であった。ハミングバードが導入されて以来、私が上述した戦略を実践に移した全てのサイトで、自然のトラフィックが平均して20%増加している。また、ショートテールのキーワードに対するランキングも改善されているが、その一方で、上位にランクインするページは、製品やサービス中心のサイトから、ソートリーダーシップやブログの記事に変わっていた。

(イメージ: Shutterstock.com – ライセンス契約の下、利用している)

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Hummingbird’s Impact On B2B Sites」を翻訳した内容です。

ハミングバードにより、Googleがより文章の意図や意味を理解できるようになったため、単純な特定のキーワードフレーズを意識したSEOやページ制作は意味がなくなった、、、というB2Bに限らない趣旨の内容でした。最終的な検索エンジンの目指す姿、そしてSEOの未来形ではあるのでしょうが、さてさてこれがどこまで現状現実的なのかは正直私もわかっていなかったりもする私でもありました。皆さんの意見はいかがでしょう? — SEO Japan [G+]

年末前にリンクプロフィールを大掃除する5ステップ

Googleからペナルティ警告を受けたサイトも日本で普通に出てくるようになりましたが、ウェブマスターツールの充実とGoogleのサポート強化の結果、リンクプロフィールを整理し、再申請によりペナルティが取り消されるケースも増えてきました。そうはいっても、まだペナルティが解除されず悩んでいるサイトも多いと思いますし、大量に張られたリンクリストを前に諦めているウェブマスターもいるのではと思います。今回は、そんな悩めるウェブマスターのために、ウェブマスターツールを活用してリンクプロフィールを精査し、再申請を成功させるための手法をステップ・バイ・ステップでまとめてくれた素晴らしく実用的な記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

長年に渡り、オンラインビジネスを営む中、一人でリンク構築に対応してきた人もいれば、悪徳SEO「業者」に任せっきりだった人もいることだろう。どちらにせよ、リンクプロフィールを整理する必要があるかどうか、悩んでいるのではないだろうか。そこで今回のコラムでは、リンクプロフィールが、問題を抱えているかどうかを特定する方法、そして、問題を分析する方法、そして、問題を解決する方法を5ステップのプロセスを介して紹介する

その前に:

不自然なリンクの警告 = 問題

このメッセージを受け取ったら、問題を抱えていることになる。ステップ 2から読み始めてもらいたい。

An Unnatural Link Warning from Google Webmaster Tools

グーグルのウェブマスターツールに届いた不自然なリンクの警告

ステップ 1: グーグルを使ってチェックする

当然だが、グーグルにeメールを送って、質の低いリンクを持っているかどうか尋ねることは出来ない。しかし、グーグルのウェブマスターツール内のリンクリストから手掛かりを得ることは可能である。以下に新しいナビゲーションからこのリストにアクセスする方法を紹介する:

Webmaster Tools Links List - New Navigation

ウェブマスターツールのリンクリスト – 新しいナビゲーション

ダウンロードする前に、スタッツを確認しよう:

google webmaster tools links to your site

「サイトへのリンク」のサンプル

合計199000本以上のリンクに対して、76000本は、あまりにも多い気がする。このような配分になっているなら、整理する必要があるかもしれない。

また、この画面で、「最も多くリンクされているコンテンツ」にも注目してもらいたい。リンクの大半が、ホームページに直接向けられているなら、問題を抱えている可能性がある。

最後に、最もリンクされているコンテンツの下の詳細をクリックする。ソースのドメインが、リンクの本数に対して、極端に少ないように思えるなら、所謂「ランオブサイト(ROS)」リンクを得ていると思われる。このタイプのリンクは、特に何も価値を加えず、広告、ブログロール、リンクのリスト、あるいは、フッターのいずれかであるため、ペナルティの対象になることが多い。

Look at how many links you have by domain to spot run-of-site links.

ドメインごとにリンクの数をカウントし、ROSリンクを探し出そう。

私が「可能性がある」や「かもしれない」等の言い回しを用いている点に注意してもらいたい。リンクの「良し」「悪し」をを判断する明確な基準がなく、当事者が判断する必要があるためだ。丸で囲ったページは疑わしいが、最終的には、このコンテンツは、302リダイレクトの形式を取ったアフィリエイトリンクであることが(広範のプロセスで)判明した。

ステップ 2: 情報を集める

それでは、問題を抱えている可能性が高い、あるいは、問題を抱えている点を指摘する警告を受け取ったと仮定する。何から手をつければいいのだろうか?グーグルは、グーグルの公式ブログで、まずはグーグルのウェブマスターツール内のリンクリストから着手するよう薦めている。リンク数の最も多いリンク元にアクセスし、次の2つのレポートをダウンロードする:

all-domains-download

エクセルでレポートをまとめ、列Aを昇順で並べ替え、重複をなくす(一つのレポートでしか利用することが出来ないため、First discoveredのチェックを外す 必要がある):

remove-duplicates

これで重複リストが出来上がった。次に2つの作業を実行する:

  1. XenuのLink SleuthやScreaming Frog等のヘッダーチェッカーを利用する。200や301以外のリンクを除外し、別のリストに出力する。後程必要になるので削除しないこと。
  2. 技術に自信があるなら、リンク内の、あるいは、メタrobotsタグ内の「nofollow」コードをチェックするスクリプトをリストに実行してみよう。結果を別のリストにまとめる。

これで、リストは、followedリンクと200と300のステータスコードを持つリンクに絞られたはずだ。ここから手動でチェックしなければならない。

ステップ 3: 自力でリンクをチェックしていく

  1. ページをウェブブラウザに読み込む:Download the Disavow Links Template
    • ページが読み込まれないなら(404/Not Foundエラーが表示されたら)、メモして、次のリンクに移る。先程利用したヘッダーチェッカーが適切に機能していたかどうか再確認する。ただし、リストを集めて、ヘッダーチェッカーをかけてから、リンクを見直すまでに、数日間から1週間がかかることがある。この期間に廃れるリンクが現れる可能性がある。
    • ページが全くコンテンツを読み込まず、また、エラーメッセージも表示されなくても、チェックする必要がある。リンクが同じ色のテキストに隠されていたり、見えないフレームの内側に配置されていたり、CSSを介してページの外側に置かれていることもあるためだ。
  2. ページのソースを見る。大半のブラウザでは、右クリック、または、CTRL + Uでチェックすることが出来る。
  3. ドメイン名で調査/検索を行う。リンクにwwwがない場合、wwwを外して検索する。
    • 見つからなかったら、当該のリンクを「削除したリンク」と記す。
    • 見つかったら、優れたリンクかどうか確認する。
  4. まず、「nofollow」を検索する。
    • 「head」タグ内で見つかったら、「No Follow」と記し、次のリンクに移る。
    • 本文のタグ内で見つかったら、リンクとhrefタグが同じかどうか確認する。
      • 同じだったら、「No Follow」と記し、次のリンクに移る。
  5. リンクがページ上にあり、nofollowedではないなら、リンクの場所を確認し、HTMLタグをチェックする。
  6. 以下の条件のいずれかに当てはまる場合、「否認」と記す。
    • 関係のないリンクの集まりの一つ。
    • 右側または左側のサイドバー、もしくは、フッター(つまり、メインのコンテンツ以外)に掲載されている。
    • リンクがコメント内に掲載されている。
    • リンクがページに表示されていない(つまり、隠されている)。
    • ページのどこかに「リンクを投稿する」や「記事を投稿する」等のリンクが存在する。
    • ページ自体が、チンプンカンプン、スパム、SEO(キーワードを大量に利用している、サイトのPRを表示している、あるいは、SEOフレンドリーと明言している)を行うためだけに存在するように思える。
  7. 最後に、上の全てのテストをパスしたら、次は「嗅覚」テストに移る。
    • リンクは、サイトのビジターに価値を与えているか?それなら、恐らく問題はない。
    • リンクは、他の目的のために記事に押し込まれたように見えるか?見えるなら、恐らく問題あり。
    • 有料リンクのように見えるか?見えるなら、恐らく問題あり。
  8. リンクを「否認」または「OK」と記し、上の条件を基に理由を入力する。入力が終わったら、次のリンクに進む。理由をスキップするべきではない。グーグルのレスポンスを受けた後、同じプロセスを2度、はたまた3度繰り返す可能性があり、再びチェックしなければならない状況は避けたい。

ステップ 4: ドメインかリンクかの判定

ステップ 4は、混乱を招く。これまで、グーグルがレポートしたリンクのリストを全て集めて、チェックを行ったものの、まだ終わりではない。まだ、2つの作業が残されている:

  1. 全てのドメインのリストをダウンロードする:
    all-domains-download2
  2. 既存のリストに照らして、ドメインをチェックしていく。

全てのドメインをダウンロードすると、website.comのように、ベースのURLでリストが構成されている点に気づくだろう。作成済みのリストに照らして、URLのリストをチェックするため、スプレッドシートに新しい列を加え、名前を「ベースドメイン」にする。

新しいワークシートを開き(重要)、リンクのリストをシートにコピーする。[データ]、[区切り位置]、[区切り文字]の順にアクセスし、区切り文字を[/]に指定する。こうすることで、一掃し、場合によっては、見つけて、wwwを置き換える必要のあるベースドメインのリストが生成される。

How to Delimit by / in Excel

区切り位置機能の集中講座

次に最後のリンクまでカーソルを移動する。その下に、グーグルのドメインのリストを貼り付ける。

列 Aを降順で並べ替え、重複を取り除く。すると、リンクのリストでまだ取り上げられていないドメインのみが残る。ステップ 2とステップ 3と同じ要領でドメインをチェックしていく。

ステップ 5: 一掃 & 吟味する

このプロセスを終えると、4つのリストが手元に残るはずである:

  1. 削除したリンク: サイトから削除されたリンクであり、当該のサイトが今も存在する、あるいは、リンクが掲載されていたページは削除されたものの、ドメインは健在であるケース。誰かに連絡を取り、リンクを削除することに成功したら、このリストに掲載する。
  2. 削除したドメイン: もう存在しないドメイン、あるいは、コンテンツがないドメイン。
  3. No Follow: リンクまたはリンクが掲載されていたページがnofollowになっているケース。もしくは、リンクとウェブサイトの間に302 リダイレクトが存在するケース。
  4. 否認: 削除することは出来なかったものの、マイナスの影響を受けたくないリンク。

リンクの削除を助けてくれる様々なサービスが存在する。グーグルは、ウェブマスター自身が行うべきだと指摘している。しかし、大方、ウェブマスターに接触して、リンクを削除して欲しいとお願いするのは、無駄骨に終わる。とても時間がかかり、成功する確率は低い — ウェブマスターが実際に返事をくれるサイトは、リンクを掲載しておきたいサイトであり、nofollowを加えておいてもらうだけで十分かもしれない。

削除することが可能なディレクトリ、または、支払いの中止、nofollowの追加が可能な有料リンクを知っているなら、行動に移してもらいたい。しかし、この選択肢を持つウェブマスターは少ない。また、この手のサービスは、リンクごとに料金を要求するため、最初にリンクを絞り込むことで、チェックする必要のあるリンクの本数に応じて、資金を節約する効果が見込める。

再審査リクエストおよび否認レポートを適切に作成する方法については、リンクの否認に関するデマを一刀両断(日本語)も参照してほしい。リンクプロフィールを整理する取り組みがうまくいくことを、心より願っている。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Five Steps To Clean Up Your Links Like A Techie」を翻訳した内容です。

非常に具体的、かつ再申請を成功させるための情報が満載で、最近増えている「ペナルティ解除サービス」を余裕で凌駕する再申請の準備がこれを実践するだけで実現できそうな内容でした。ウェブマスターツールのインターフェースが英語で解説されていますが、基本日本語もメニュー構成等、ほぼ同じかと思います。私の経験でも一度や二度の再申請でペナルティが解除されるケースは逆に珍しいですし、ここに書かれている内容を地道に行って再申請を繰り返していけば、あなたのサイトのペナルティもいつかきっと解除されるはず・・・そう信じて頑張りましょう。 — SEO Japan [G+]

SEO人のポジションとポジショントーク


今回の記事はまったくSEOに役に立たないので、ノウハウを読みたい方は離脱することをおすすめするのである。

さて、私はこのブログでは極力特定の立場から離れ、これが正しいのではないか、と思う意見をそのまま書いているつもりである。

そのような目で見ると多くのSEO人は自分の立場、つまりポジションを擁護、あるいは正当化するための発言を多くしていることに気がつく。
このような発言をポジショントークと言うのだが、ブラックハットであっても、ホワイトハットであってもこの呪縛から逃れる事が難しい。

ブラックハットの人の方がポジショントークからの発言が多いと思われがちだが、ホワイトハットも例外ではない。
ホワイトハットがブラックハットを批判することもポジショントークかも知れないのだ。

私は基本的にこう思っている。

SEO人であるならばブラックハットを
倫理的な観点において批判することはほぼナンセンスである

「罪なき者まづ石を擲て」

新約聖書の中の有名な言葉だ。
口語訳を引用してみよう。

「先生、この女は姦淫の場でつかまえられました。
モーセは律法の中で、こういう女を石で打ち殺せと命じましたが、あなたはどう思いますか」
彼らが問い続けるので、イエスは身を起して彼らに言われた、
「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの女に石を投げつけるがよい」
これを聞くと、彼らは年寄から始めて、ひとりびとり出て行き、ついに、イエスだけになり、女は中にいたまま残された。

SEO人の中で、SEOスパムを行ったことがない人がどれだけいるだろうか?
ほとんどいないはずである。

※たまにはいるかもしれないがあまりいないと思う。ずっとホワイトハットでやってきたという方、気を悪くされたのであれば大変申し訳ございません。

スパムに手を染めたならスパムを断罪する資格はないはずだ。

と常々思うのだ。
SEO人であれば少なくともGRCぐらい使っているはずだ。
GRCのような自動化された検索を実行することはGoogleのガイドライン違反である。

石を投げる資格のある者がどれだけいるのだろうか?

と不思議に思う。
私がSEOを始めたばかりの頃のことを書いておこう。

その特定の分野で検索エンジンから集客したくて、他のWebサイトから情報を取ってくるのではなく自分で全て調べて、全部体験して記事を大量に書いた。
この時に書いた記事の質は圧倒的にナンバーワンであったと思っている。
実際に自分で体験して書いた記事はほとんどなく、そのような一次情報を大量に集積したサイトは存在しなかったのだ。

それでも全然上位表示しなかった。

その分野は検索上位がペラサイト(ほとんど中身の無い1ページしかないサイト)みたいなものが占めていて、

上位表示するためには人工リンクしかない。

と思ったのだ。

太平洋戦争直後、日本全土は深刻な食糧不足に見舞われた。
政府は食料が国民に行き渡るようにするため、食料統制法という法律を作り食料を配給制にする統制を行った。
しかし、配給は滞り正規の配給だけでは生きていくことはできなかった。
だから、ほとんどの国民は法で禁止された闇取引で食料を手に入れた。

そんな頃、東京地方裁判所の裁判官、山口良忠氏は法の番人が法を破るわけにはいかないとして、闇取引で食料を入手することをよしとせず餓死したのである。

これが美談だとされたのは、誰もが法を守っていなかったからだ。
SEOもこれと同じだと私は思う。

もし、Webサイトのキーワードでの上位表示が死活的に重要であり、ガイドライン違反を行うのが当たり前であれば、ガイドライン違反をするしかないのだ。

ガイドライン違反を行って、大きな収益をあげるWebサイトがある。
それを知りつつガイドライン違反をおかさないという運営を行うという考え方は美しいかもしれないが、Webサイトの収益に責任を負う者の態度としてはどうなのか?
という問題。

それでもあえてガイドライン違反を全くしてこなかったのか?

ということを問うべきなのではないか?

さて、前置きが長くなった。
やっと本題だ。

ホワイトハットとブラックハットのポジショントークである。

  • ホワイトハット
    基本的な主張はガイドラインを順守すべきというものだ。

    しかし、これはあくまで建前の可能性がある。

    ・清廉さというイメージを世間に与えたいから。
    ・SEOの実績、実力がないことを隠したいがブランディングはしたい。

    というポジショントークなのかもしれない。
    このポジショントークはあまり害はないのだが、後者の実績・実力のない人・会社のSEOノウハウは中身が空疎な可能性がある。

  • ブラックハット
    ガイドラインなんてものはしょせんはGoogleという一企業が定めたものであって、それを順守する義務などない。
    Googleにガイドライン違反がばれないように、うまく上位表示させるのがSEOだ。という考え方。

    大体はホワイトハットのポジショントークは空疎なだけで、読んで時間を損するぐらいしか実害がない。
    これに対してブラックハットのポジショントークは有害な可能性がある。

    ブラックハットは誰を騙そうとしているのか?

    それが問題なのだ。

    検索エンジンを騙して儲けようとしているのであればまだいい。
    人間をだまして儲けようとしていることがある可能性がある。

    そんなノウハウが無効であることを知りつつ、他人に高額で売りつけようとする輩が非常に多いのだ。
    それは情報商材であったり、腐った被リンクの販売であったりする。

さて、私はどっちなのだろうか?

ということを最後に述べておこうと思う。

私は基本的にはホワイトハットの立場に立つのだが、これを倫理的な観点において推奨するつもりはない。
重視するのは実利である。

ブラックハットの様々な手法はいつか滅びるから、自サイトが使っていた手法が滅びた時に修正をしなくてはならなくなる。
また、Googleが進化した現在ではそのリスクに見合う程、ブラックハットの手法から利益は得られない。

リスクとメリットを天秤にかけたら、ブラックハットは損だと思うし、今後ますますブラックハットは損になるはずだ。
だから絶対ホワイトハットがいい、って言いたいだけのである。

できる限りポジショントークから離れて、私なりの実利重視の中立的な視点から好き勝手にSEOを語っていきたいと思っている次第だ。
今後共よろしくお願いいたしますなのである。

ガイドライン違反を繰り返す SEO 業者への対応について

このブログ上でも お伝え してきましたが、PageRank を渡すリンクを売買することは Google の ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) に違反しています。サイトへの不自然なリンク が存在することを理由として 手動による対策 が施されている場合、該当するリンクをできるだけ削除する努力を行った上で、再審査を申請する ことができます。これにより、数多くのウェブマスターが手動による対策を解除されています。不自然なリンクを多数作成してしまった SEO 業者と粘り強く交渉し、解除に至った例もあります。

しかし、中には悪質な SEO 業者が存在し、再審査リクエストを難しくしている例があるようです。下記のような例が報告されています。
  • 不自然なリンク操作を自ら行ったにもかかわらず、ウェブマスターからのリンク削除の依頼に応じない。
  • 手動対策によるサイトへの影響はないと主張し、ウェブマスター ツール上のメッセージを無視して、再審査リクエストを送信しないことを推奨してくる。
  • 対応するにあたり、法外な費用などを請求する。
上記のような場合には、次の対応をお取りいただくことを強くおすすめします。
  • あなたのサイトに対して手動による対策が適用されている場合、必ず再審査リクエストを送信してください。
  • 再審査リクエスト送信時には、業者とのやりとりに関する詳細な情報をご記入ください。やむをえない場合は、リンクの否認 ツールを利用し、該当するリンクを無視するよう指定してください。お寄せいただいた情報に基づき、総合的に審査いたします。
複数の再審査リクエストにおいて、特定の SEO 業者に関して幾度も同じ報告が見られる場合、Google は、ユーザーを守るために適切な調査を行い、しかるべき処置をとる可能性があります。サーチ クオリティ チームは、今後とも、ユーザーを守るために、検索結果からのスパムの排除に全力で取り組んでまいります。

マニア必見!日本のジーンズの歴史を紐解くインフォグラフィック

ケミカル、ベルボトム、ビンテージ・・・”あの時代”に流行ったジーンズの流行の形や、生産数が減少していると言われる日本のジーンズ産業の現状、日本の「藍染」技術とジーンズ加工技術の歴史的関連性などについて詳しく切り込んだインフォグラフィック。Please Enjoy!– SEO Japan

あの時コレが流行った!日本のジーンズの歴史を紐解くインフォグラフィック※画像をクリックすると「YKKスナップファスナー」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

まずは日本でのジーンズ流行の歴史から。

あの時コレが流行った!日本のジーンズの歴史を紐解くインフォグラフィック

日本でジーンズが本格的に輸入販売されるより50年以上前に、リーバイスは日本で外国商標登録をしていたとのこと。

あの時コレが流行った!日本のジーンズの歴史を紐解くインフォグラフィック

昨年6月に大手メーカーが倒産したり、今年4月には別メーカーの再建計画が発表されたりと、業界全体の不振がささやかれているなか、2011年の生産数はやや盛り返していました。来月実施される「ジーンズソムリエ資格認定試験」も締め切り前に定員になるほど盛況らしいので、少しずつジーンズへの関心は回復しているのかも?しれません。

あの時コレが流行った!日本のジーンズの歴史を紐解くインフォグラフィック

日本はジーンズ加工先進国。ゴワゴワして縮む輸入ジーンズは、はじめ日本人に受け入れられなかったため、洗い加工をしたジーンズが発売されるようになります。藍染を起源とする日本人の「青の感性」は繊細で、欧米の大手ブランドが勉強に来るくらいなんだとか。

※本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。

あの時コレが流行った!日本のジーンズの歴史を紐解くインフォグラフィック

日本のジーンズの歴史を紐解くインフォグラフィックいかがでしたでしょうか?記事内では紹介しきれないほど沢山の情報が掲載されているので興味があれば是非全体もご覧ください。 — SEO Japan [G+]

トップレベル ユーザー サミット 2013 のご報告

9 月 30 日から 10 月 3 日にかけて、米国カリフォルニア州サンノゼ、およびマウンテンビューの Google 本社にて、「トップレベル ユーザー サミット 2013」を開催しました。


Google では、豊富な製品知識と経験に基づいて、公式ヘルプ フォーラムで多大な貢献をしてくださっている方々を、「トップレベル ユーザー」と呼んでいます。トップレベル ユーザーの方々は、世界各国の様々なプロダクトの公式フォーラムで、欠かせない存在となっています。

トップレベル ユーザー サミットは、世界各国の ヘルプ フォーラム で大きな貢献をされているトップレベル ユーザーの方々へ日頃の感謝をお伝えすると共に、より良いヘルプ フォーラム コミュニティ運営のために Google 社員との間で情報交換、ディスカッションをおこなうことを目的としたグローバル イベントです(前回の様子)。

今回、500 名を超えるトップレベル ユーザーの方々を Google 本社があるシリコンバレーにお招きし、新機能のご紹介や Q & A セッションなど、様々なイベントを開催しました。日本からは、AdWords、AdSense、Gmail、ウェブマスターの各フォーラムから計 7 名のトップレベル ユーザーが参加されました。ウェブマスター ヘルプフォーラム からは、木村 將さん(フォーラム上のユーザー名:マサさん) が参加されました。

各国から集まったトップレベル ユーザーのみなさんと Google 社員
最終日に行った「Webmaster Day」では、12 言語のウェブマスター ヘルプフォーラムから 40 名以上のトップレベル ユーザーの方々が参加され、 Google 社員との間で、活発な意見交換や質疑応答が行われました。また、Google 検索を担当するエンジニアから、開発現場で現在どのようなことに取り組んでいるかについてのプレゼンテーションなども行い、参加者の方に開発の最前線の様子に触れて頂きました。

このサミットは、トップレベル ユーザー間の交流もひとつの大きな魅力です。今回もプロダクトや国を超えたネットワークが得られたことに、みなさん満足されていたようです。 

今回参加されたマサさんに、イベントの感想を伺いました。
前回に引き続き参加させて頂きました。 以前にも増して大規模なイベントであり、プロダクト別の分科会(Webmaster Day)など、充実した内容でした。Google がユーザーのことを理解し、大切にしたいと思っていることを直に感じられ、とても嬉しく思いました。ユーザーとして Google と直接意見交換が行え、ユーザーの意見を汲み取ろうとする Google の姿勢に共感し、学びも得られました。
Webmaster Day での集合写真

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

トップレベル ユーザーのみなさまとともに、Google のユーザー コミュニティがさらに活発になっていくことを楽しみに思っています。 そして、今後も ウェブマスター ヘルプフォーラム では、多くの方にトップレベル ユーザーとしてご参加いただきたいと思っています。トップレベル ユーザー プログラムの詳細についてはこちら をご覧ください。


関連記事 Saying thank you to our Google Top Contributors (Google Official Blog, 英語)

Googleハミングバードと思われる特許を分析

Googleのハミングバードアップデートに関する記事を多数紹介してきたSEO Japanですが、今回はGoogleがハミングバードに関連していると思われる特許を取得していた、ということで、その内容をSEO by the Seaよりご紹介。ハミングバードに関する理解がより深まる?かもしれない記事です。 — SEO Japan

グーグルが15回目の誕生日を祝う中、ハミングバートと呼ばれる新しいアルゴリズムが導入された。ただし、グーグルは、ページランクを含む、その他のランキングシグナルを全て置き換えたわけではないようだ。新しいアルゴリズムの告知では、グーグルが数週間前から既にハミングバードの利用を始め、検索の90%に影響が及ぶ可能性があることが伝えられた。

A screenshot from the patent showing different elements and databases in use to better understand queries.

ハミングバードは、検索ボックスに入力するような短いキーワードのマッチングの代わりに、音声入力で用いる、長い自然の言語のクエリの理解に秀でた、クエリの拡大または拡張のアプローチとして、描かれている。

例えば、[What is the best place to find and eat Chicago deep dish style pizza?](シカゴのディープディッシュスタイルピザを探して、食事する場所はどこが一番いい?)等のクエリは、ハミングバードに最も適していると言える。このタイプのクエリでは、グーグルは、類義語を使って、クエリ内のその他のスキップ不可なワードを分析する取り組みと組み合わせて、クエリのルールを置き換え、クエリの用語のコンテクスト、そして、当該のクエリに取って代わるクエリを理解し、検索された用語を再編成(または交換)することで、より質の高い結果を提供することが出来る。

グーグルは、[What is the best place to find and eat Chicago deep dish style pizza?]を確認し、このクエリの結果を求めているユーザーは、「place」(場所)の代わりに「restaurant」(レストラン)を利用すると、より満足する可能性が高いと理解する。 

「place」の代わりに「restaurant」を利用する判断は、検索結果に共起、つまり、共に現れる用語(当該の用語の検索が行われた場合)、あるいは、クエリのセッションで共起する用語に焦点を絞る、交換ルールに基づき、類義語または代わりのワードとして考慮されると見られる。

あるクエリと別のクエリの関係等、異なる検索のエンティティの分析により、一連の検索結果の中からあるページを選び、そのページに滞在した時間等の基準に応じて、検索結果に対するユーザーの満足度が改善されていると特定されるようだ。

Different elements and aspects of expanding queries are illustrated in the screenshot from the patent.

今週、グーグルは、最近seobythesea.comに投稿した記事(上にリンクを掲載)で取り上げた3点の特許をベースとした特許を公開した。私がこの記事の中で取り上げていた特許は、本日発表されたハミングバードアルゴリズムにとてもよく似ていた:

共起する用語を基に類義語を特定
発明: Abhijit A. Mahabal、Takahiro Nakajima、Zachary A. Garrett、Kenji Inoue
付与先: Google
米国特許番号: 8,538,984
付与日: 2013年9月17日
申請日: 2012年4月3日

概要

以下の目的のために、コンピュータの保存メディアにエンコードされたコンピュータプログラムを含む、メソッド、システム、そして、装置:

  • もともとの検索クエリの具体的なクエリ用語を特定する
  • もともの検索クエリの中では具体的なクエリとは接していない、他の非隣接クエリとの関係における、具体的なクエリの類義語の候補を特定する
  • 具体的なクエリと類義語の候補を含む用語のペアに対して、その他の非隣接クエリの用語のそれぞれの信頼値を識別する、保存されたデータにアクセスする
  • 保存されたデータにおいて、その他の非隣接クエリの用語が、基準を満たしているかどうかに応じて、信頼値を特定する
  • 他の非隣接クエリの用語が基準を満たした信頼値の特定を基に、もともとの検索クエリを変更して、具体的なクエリの類義語の候補を盛り込む判断を下す

この特許は、共起の計測は、候補の用語/類義語のペアを、当該の用語が共に現れる頻度、関連するユーザーのクエリ(クエリのセッション内の続きのクエリ等)に対して現れる頻度、または、関連するクエリの結果で共に現れる傾向の頻度を基に評価するために用いられると説明している。

グーグルは、類義語のデータベースから複数の類義語を検討し、クエリ全体のコンテクストにどれだけフィットするかを確認する。例えば、用語「car」と「auto」は、とりわけ、 [car mechanic]や[auto mechanic]等のクエリで用いられている場合、類義語と考えられることが多いものの、[railroad car]や[railroad auto]等のクエリのコンテクストでは、類義語扱いされない。

[railroad car]を検索した人物が、この用語の結果に加えて、あるいは代わりに[railroad auto]の結果を望んでいる確率は低い。先程リンクを張った「交換ルール」に関する記事の中でも指摘しているように、類義語にも同様のルールが策定され、ともに類義語または代わりのワードのデータベースを作るために用いられる可能性がある。このデータベースには、共起のデータ等を基にした、用語が類義語または代わりのワードに値するかどうかにおける自信のレベル、そして、同じクエリ内のその他の用語に関わるルールを基に、類義語または代わりのワードかどうかにおける自信のレベルに関するデータが含まれると考えられる。

This image from the patent shows how two different candidate synonyms might be compared to other terms within a query to choose the best synonym to expand the original query with.

2005年にグーグルが申請した特許には、同様の領域が多く取り上げられており、また、関連する特許として、特許の審査官によって言及されている — クエリのコンテクスト内でクエリの用語の類義語を特定。この特許に関しては、グーグルに付与された後、 「グーグルがクエリ内のワードの類義語を使って検索を拡大する仕組み」で説明している。このタイプのクエリの拡大における概念は、長年、グーグルで検討されてきた。

ハミングバードとの関係

キーワードを検索ボックスに入力する行為自体は、問題視されていないものの、音声でクエリを入力する際、ユーザーはキーワードのマッチングを諦めているように思える。検索ボックスには[chicago style pizza restaurant]のようなクエリが入力されるものの、携帯電話での音声検索においては[What is the best place to find and eat Chicago deep dish style pizza?]等のクエリが用いられる傾向が強い。

この特許では、前後関係を考慮してクエリが用いられ、当該のクエリ内の別のワードを類義語や代わりのワードで置き換えることが可能な他のワードを正確に理解する仕組みの例が豊富に紹介されている。

ハミングバードのアルゴリズムは、この特許の説明とは若干異なる仕組みで動く可能性はあるものの、共通点は多数見受けられる。これは、ハミングバードの特許なのだろうか?皆さんの意見を聞かせてもらいたい。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「The Google Hummingbird Patent?」を翻訳した内容です。

特許取得者に日本人らしき名前の人が記載されていたのが(日系人かもですが)気になる私でした。ハミングバードのアルゴリズムに直接使われている保証はありませんが、Googleが進化する過程で必要な考え方であり、技術なのでしょうね。記事の最後にも書かれていましたが、今後Googleがその舞台をPCからモバイル、そしてGoogleグラス等のハンドフリーデバイスに拡げ、音声入力がキーワード入力以上に当たり前になってくる時代がいつか来るのでしょうし、ハミングバード、そしてそれを支える様々なGoogleの技術や特許が新時代のGoogle検索の根幹を担っていくのでしょう。 — SEO Japan [G+]

スマホSEO講座完全版(テクニカル編)

スマホとPCユーザーの比率がサイトによっては逆転するようになった今日、スマホユーザーを意識したサイト作りはSEO含めて欠かせません。とはいえ、レスポンシブデザインで対応すればよいという話ではなく、様々な考慮すべき要素がそこには存在します。今回は特にテクニカルな視点からスマホサイトにおいて考慮すべきSEO要素について簡潔かつ詳細にまとめ上げてくれたサーチエンジンランドの素晴らしい記事を紹介します。 — SEO Japan

Google mobile app logo先日、SMX Advancedで、私はテクニカルSEOのパネルの司会進行を務めた。このパネルでは、グーグルのマイリー・オイエ氏は、グーグルがモバイルのコンテンツをクロールし、インデックスし、そして、ランク付けを行い、モバイルデバイスのユーザーに提示する仕組みを基にモバイルサイトのテクニカルSEOのベストプラクティスについて説明した。

また、オイエ氏は、モバイルのユーザー体験が、スマートフォンの検索ユーザーに対して、結果をランク付けする際の要素の一つであることを認めた先日の発表についても、言及していた。

今回は、このモバイルSEOに関する詳細、そして、サイトのモバイルユーザー体験を検索を考慮して、構築する方法(そして、モバイルユーザーに喜んでもらう方法)を紹介していく。

レスポンシブデザイン、ダイナミックサービング、それとも、モバイルURL?

モバイルのユーザー体験を一から構築しているなら、まずは、この問いに対する答えを見つける必要がある。既にモバイル向けのユーザー体験を作り上げているなら、自分のサイトに当てはまるセクションまで飛ばしてもらって構わない。この3つの選択肢は、全てユーザーおよびグーグルに有効に働く。そのため、インフラ、コンテンツ、そして、オーディエンスに応じて、最善のアイテムを採用してもらいたい。

実装するアイテム URL コンテンツ
レスポンシブデザイン デスクトップとモバイルに対して、URLは一つ 基本的に、全てのユーザーに同じコンテンツを提示するものの、デバイスとスクリーンのサイズを検知して、レイアウトを構築していく。スクリーンのサイズが小さくなると、表示するイメージやテキストの量が減る、あるいは、ナビゲーションが簡素化されることもある。
ダイナミックサービング デスクトップとモバイルに対して、URLは一つ 異なるデバイスのユーザーに異なるコンテンツを提供する。
モバイル URL デスクトップとモバイルに対して、異なるURLを利用 モバイルおよびデスクトップのユーザーエクスペリエンスは、全く異なる可能性がある。

 

レスポンシブデザイン

デバイスを検知し、レイアウトを調整するレスポンシブデザインは、万能型の戦略である。デバイスのタイプに関わらず、URLは一つであり、レイアウトの調整は自動的に行われる。これは、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、そして、巨大なモニターの全てに有効である。 クロールは効率よく行われ、ユーザーは、リダイレクトがもたらす遅れを経験することはない。そして、検索エンジンは、一つのページをインデックスして、ランク付けを行うことが出来る。

ユーザーにとっても、グーグルにとっても、実用的であり、誰もが得をする。

グーグルは、CSSやJavaScript等のリソースのクロールをブロックする手法を薦めていない。なぜなら、グーグルは、レスポンシブなページの要素を構築する必要があるためだ(このようなリソースをブロックしない方が良いとグーグルは薦めている)。

唯一問題視されるのは、ページの読み込み時間である。モバイルデバイスでページが速やかにダウンロードされる点、そして、重いコンテンツ(動画、結局モバイルユーザーには表示しない広告等)を大量に読み込んでいない点を確かめてもらいたい。サイト上のコンテンツが問題になっているなら、ダイナミックサービングの利用を検討してみるべきである。

コンテンツのフォーカスについても考える必要がある。最終的に、デスクトップバージョンと比べて、モバイルバージョンに表示する/隠す内容が大幅に異なるなら、モバイルのURLを別に用意した方がよいだろう。

ダイナミックサービング

この方式では、サーバーは、コンテンツを返す前にデバイスを特定し、(レスポンシブデザインと同じように)一つのURLで応答する。レスポンシブデザインとの違いは、URLに読み込まれるコンテンツが、デバイスのタイプによって、大きく異なる可能性がある点である。

デスクトップバージョンのコンテンツを全て読み込むと、モバイルページの読み込みが遅くなる場合、ダイナミックサービングをお薦めする。ただし、実装の難易度は高くなる。

ダイナミックサービングの実装に関しては、Vary: User-Agent HTTP レスポンスヘッダーを利用してもらいたい。異なる状況で異なるコンテンツを提供しているためだ(Akamai等、一部のCDNは、このヘッダーを利用するページをキャッシュしない可能性がある。それでも、グーグルはVaryの利用を薦めており、また、このヘッダーを無視するように、Akamaiを設定することが可能だ)。

モバイル URL

馬車に乗り、バターを素手で撹拌し、折り畳み式の電話機を使っていたころ、モバイルデバイスのユーザーにレスポンシブデザインを用いているサイトは一つもなかった。当時の可哀想な折り畳み式の電話機は、ページをリクエストするものの、巨大なコードが向けられていることに気づき、何もできずに降参するばかりであった。

そのため、当時は、モバイルに対するベストプラクティスとして、モバイルページを別に用意する方法が求められており(通常は、m.のサブドメイン)、モバイルデバイス向けにコーディングが行われることが多かった(XHTML mobile profile/WAP 2.0、WML/WAP 1.2、または、cHTML(iMode))。

グーグルのモバイルウェブインデックスは、このようなページを保存しており、フィーチャーフォンのユーザーは、このページを検索することが可能である(今でも可能)。モバイル XML サイトマップは、このタイプのページをリスティングする上で用いられている。

しかし、このような未来志向の時代においては、モバイルのURLを別に持っている場合、マークアップを利用している確率は低い。恐らく、小さなスクリーンで見やすくするために、別にページを作っただけなのだろう。

グーグルは、URLが異なると、異なるページだと判断するため、グーグルに、デスクトップとモバイルのページの関係を理解してもらえるように、複数の作業を実施することが出来る。デスクトップでの検索と同じように、モバイルの検索ユーザーに対しても、サイトのビジビリティを確立することが目標である。

グーグルは、デスクトップのユーザーとスマートフォンのユーザーを単一のインデックスから探す。デスクトップとモバイルのページの双方がインデックスに存在する場合、双方のページを集め、適切なバージョンを採用する(下のランキングのセクションでこの点を詳しく説明する)。

この方法は、新しい選択肢が生まれているものの、今でも有効である。技術的に計測が簡単であり、これから紹介するアドバイスに従っていれば、ユーザーと検索エンジンの双方にとって効果的である。

とりわけ、モバイルユーザーに提供しているコンテンツが、デスクトップのユーザーに提供しているものと大きく異なる場合、このオプションの利用は合理的だと言えるだろう。

モバイル URL & リダイレクトのマッピング

まずは、検索エンジンとユーザーを考慮して、モバイルのページとデスクトップのページが適切にリダイレクトされていることを確認する必要がある。デスクトップのページにアクセスするモバイルユーザーエージェントは、モバイルバージョンにリダイレクトし、一方、モバイルページにアクセスするデスクトップのユーザーエージェントは、デスクトップのバージョンにそれぞれリダイレクトしなければならない。単純なことだと思えるかもしれないが、実際には、多くのサイトが怠っている

私はこの手法を常に薦めているが、モバイルユーザーをモバイルページに、そして、モバイルのデバイス以外のユーザーをデスクトップのバージョンにリダイレクトすることが、なぜ重要なのか、よく問われる。SEOに関係なく、現在は、モバイルデバイスが、コンテンツの利用と共有の主役になっている。例えば、Aさんは、飛行機に乗るために列に並ぶ時、記事を読んでいると仮定する。その後、Aさんは、ツイッターを介して、(モバイル)リンクをシェアし、オフィスで仕事をしているBさんがリンクをクリックする。

もし、このサイトがデスクトップ版にリダイレクトしない場合、Bさんは、モバイルページを見ることになる。これは、Bさんのユーザー体験にとってマイナスであるだけでなく、広告を表示しないため、収益にも良くない影響を与える。

ラップトップで開いた、ABCニュースのモバイルページのスクリーンショットを掲載する:

Mobile URL

Mobile URL

次に、デスクトップのURLで同じ記事を見た際のスクリーンショットを提供する。遥かに、ユーザーフレンドリーであり、広告も表示されている。

Non-Mobile URL

グーグルボット-モバイルのために特別な作業をする必要はない。モバイルブラウザとして、クロールを行うためだ。つまり、グーグルボット-モバイルも、通常のグーグルボットも、リダイレクトが適切に配置されていれば、リダイレクトされる。

デバイスのタイプに応じたリダイレクトを怠るだけでも、言語道断だが、それよりもさらに許せない行為がある。それは、モバイルユーザーをホームページにリダイレクトする行為だ。モバイルバージョンのページを用意していないなら、モバイルユーザーがデスクトップのページにアクセスした際に、デスクトップのページをそのまま見せてあげるべきである。モバイルデバイスのスクリーンを考慮していないページに、モバイルデバイスでアクセスすること自体、既に愉快ではないが、それでも、完全に関係のないページに飛ばされ、全く、情報にアクセスすることが出来ない状況よりは、まだよい。

モバイルページを持っているものの、デスクトップ向けのページを用意していない場合は、どうだろうか?モバイルバージョンのないデスクトップページのケースと同じように、モバイルバージョンを見てもらうべきである。

ちなみに、グーグルは、タブレットのユーザーに関しては、モバイル版ではなく、デスクトップ版にリダイレクトすることを薦めている。これは、グーグルが持つ、ユーザーの好みのデータを考慮した方針である。

また、モバイルページをrobots.txt経由のクロールからブロックするべきではない。こうすると、グーグルは、デスクトップとモバイルのページをクラスタにマッピングすることが出来なくなってしまうためだ。

モバイル URL & メタデータの追加

先ほども申し上げた通り、グーグルは、単一のインデックスを用いて、コンテンツをデスクトップのユーザーとモバイルのユーザーに提供しているものの、デスクトップとモバイルのページをまとめて、適切なバージョンのページをユーザーに与えている。そこで、モバイル版のページとデスクトップ版のページの間のリダイレクトに加え、メタデータを追加して、グーグルにシグナルを送り、マッピングを明確に示すことも可能である。

rel=canonical

モバイル版とデスクトップ版の双方にこのデスクトップのタグを利用することが出来る。このタグは、インデックスおよびランク付けのシグナル(外部のリンク等)を統合して、コンテンツの重複がもたらす混乱を回避する。

<link rel=”canonical” href=”http://www.example.com/desktop-version/my-new-favorite-show-is-scandal/”/>

rel=alternate media

この属性を利用すると、デスクトップとモバイルのURLをマッピングすることが出来るようになる。デスクトップのページでこのタグを使って、モバイル版を特定する(デスクトップ版を特定するために、このタグをモバイル版に用いることはない)。

デスクトップのページに、以下のコードを導入しよう(max-widthには、対応する値を入力する):

<link rel=”alternate” media=”only screen and (max-width: 640px)” href=”http://m.example.com/my-new-favorite-show-is-scandal/”/>”

alternate in the XML サイトマップでalternateを指定することも可能である。

モバイルURLのカノニカル版を指定する必要がある(ブラウザのアドレスバー内のURLを単純に投入するのはやめよう。任意のパラメータを含んでいる可能性があるためだ)。

SMX Advanced Mobile SEO

rel=next/prev

ページ番号を付与したコンテンツを持っている場合、rel=nextとrel=prev属性を利用することが出来る。ただし、ページにリストアップされている項目の数がモバイル版とデスクトップ版で異なる場合、この属性を使って、付随するページをまとめることは出来ない。コンテンツがマッチしないためだ。

SMX Mobile SEO Pagination

Vary: User-Agent HTTP ヘッダー

デバイスのタイプに応じて、リダイレクトを行っているのであれ、単純に異なるコンテンツを表示しているのであれ(ダイナミックサービング)、Vary: User-Agent” HTTPレスポンスヘッダーを返すように、サーバーを設定するべきである(ダイナミックサービングのセクションを参照)。

ランク付け & モバイルデバイス

スマートフォンでグーグル検索を行う場合、デスクトップで検索を行う場合と同じインデックスで情報を探すこといなる。グーグルは、デスクトップとモバイルのページをまとめているため、結果では次のような現象が起きる:

  • ユーザーにURLのデスクトップ版が表示される。
  • ユーザーが結果をクリックすると、グーグルは、デスクトップ版のページではなく、モバイル版のページを読み込む(ページの読み込みが早くなるため、ユーザー体験が改善される)。

(クエリのタイプ、ユーザーの居場所、デバイスのタイプ等)あらゆる要素によって、ランキングのシグナルは異なる。モバイルの検索ユーザーに関しては、ページのモバイルユーザー体験がシグナルに盛り込まれる(ランキングのシグナルを突き止めようとする人がいるが、シグナルは、クエリによって、そして、ユーザーによって大きく異なるため、ランキングシグナルを固定化すると、最終的に負けを見ることになるかもしれない)。

理想的なユーザー体験を阻むモバイルの問題は、モバイルの検索ユーザーに対して、上位にランクインするサイトの力を妨げるものの、デスクトップの検索結果のランキングには悪い影響を与えるわけではない。

これから挙げていくランキングのシグナルは、スマートフォンでの検索特有のシグナルである:

モバイルオンリーのページ

グーグルは、デスクトップおよびモバイル版のページに対して、インデックスおよびランキングのシグナルを統合しているため、モバイルオンリーのページは、シグナルの数が少なく、デスクトップ版のページを持つページほど上位にランク付けしてもらえない可能性がある。

ページの読み込み時間

マイリー・オイエ氏は、スマートフォンで読み込まれるページのローディングが1秒遅れることで発生するインパクトを調査したケーススタディを懲戒していた。この調査は、1秒経過するごとに、ページビューが9.4 %下がり、直帰率は9.3%増加し、コンバージョン率は3.5%下がると指摘している。

グーグルは、最高のユーザー体験をもたらすページにユーザーを導くことを望んでおり、読み込みが遅いページは、ユーザー体験を阻害してしまう。そのため、遅いページも上位にランク付けしてもらえない可能性がある。

オイエ氏によると、1秒以内に上半分のコンテンツを表示することが求められているようだ(現在のモバイルデバイスでの平均読み込み時間は、7秒間)。

リダイレクト

ページのリクエストに対して、モバイルデバイスが接続を確立するまで、0.6秒間かかる。つまり、リダイレクトを行う度に、0.6秒間が読み込み時間に加算されていく。

Mobile Latency Due to Redirects

リダイレクトが絶対に必要なケースもある。しかし、ターゲットのページに直接リダイレクトし、リダイレクトチェーンやループを除去する必要がある。

また、先ほども触れたように、モバイルユーザーをデスクトップのURLから、モバイルのホームページにリダイレクトさせてはならない。モバイルのユーザー体験を考慮すると、これはURLが存在しないことに等しいため、URLのランキングに悪い影響を与えかねない。同様に、ページが存在しない旨を伝えるエラーメッセージを、スマートフォンのユーザーに見せるべきではない。

オーバレイとポップアップ

ユーザーにアプリをインストールしてもらいたい気持ちは分かる。それほど素晴らしいアプリなのだろう。モバイルサイトよりも遥かに優れているのだろう。また、収益も得られるのかもしれない。なぜなら、モバイルの収益モデルはいまだに解明されていないからだ。気持ちは分かる。

しかし、グーグルは、検索エンジンのユーザーに答えを与えようと試みており、アプリのインストールを薦めるオーバーレイ等の障害物は、答えを早く提供する試みを遅らせてしまう。マイリー・オイエ氏は、プレゼンの中で、「“アプリのダウンロードを求める”インタースティシャル広告を用いて、余計なクリックをユーザーに強制する方針を見直す」よう薦めていた。

Mobile Overlays

言いたいことは分かる。アプリのダウンロード数が減ってしまうのだろう。しかし、ページが上位にランクインしなくなると、ビジターは減り、結局、ダウンロードの数は減ってしまう。モバイルページのレイアウトを調整して、もっと上手にアプリを展示してみよう。

下の例では、The Car Connectionは、検索エンジンのユーザーが求めるコンテンツ、そして、アプリのインストールを求めるメッセージ(閉じることが出来る)の双方を上半分に掲載している。

Mobile App Prompt

サポートされているコンテンツ

モバイルページでは、モバイルデバイスでサポートされているコンテンツのみを提供する必要がある。ユーザーが閲覧することが出来ないコンテンツ(あるいは、ユーザーが再生することが出来ない動画)のみをページで提供している場合、グーグルは、ユーザーを速やかに答えに導くことが出来ず、上位にランク付けしない可能性がある。

まとめ

  • モバイルとデスクトップのユーザーに対して、同じURL(レスポンシブデザインまたはダイナミックサービング)、もしくは、異なるURL(モバイル限定のページ)を与える。
  • デバイスに応じて動的なコンテンツを提示するページ、あるいは、デバイス特有のURLにリダイレクトするページに、Vary: User Agent HTTP ヘッダーを利用する。
  • カノニカル属性を利用する(デスクトップ版に対して)
  • モバイルとデスクトップに対して、別々のURLを利用するケース:
    • デスクトップとモバイルのユーザーを共に適切なページにリダイレクトする。
    • 該当するページを持っていない場合は、ユーザーをリダイレクトさせるべきではない。
    • タブレットのユーザーをデスクトップのバージョンにリダイレクトする。
    • デスクトップのURLのカノニカル属性を利用する。
    • rel=alternate mediaをデスクトップ版で使って、モバイル版を指定する。
    • ページが速やかに読み込まれることを確認する。
    • 不要なリダイレクトを減らす。
    • アプリを宣伝するインタースティシャル広告を介して、検索エンジンのユーザーがコンテンツにアクセスする試みを邪魔するべきではない。

以上の内容を踏まえて、モバイルを十分に活用してもらいたい。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Definitive Guide To Technical Mobile SEO」を翻訳した内容です。

まさに充実の内容、これを80%以上対応できればスマホSEOも基本OKといえるような記事でした。スマホユーザーのアクセス比率が多いことはわかっていても、意外と何もできていないサイトが実はまだまだ大半ではと思います。スマホ対応サイトを用意する際に、ここに書かれてるSEO要素も考慮することでスマホサイトのアクセスも確実に増えるはず。 — SEO Japan [G+]

CSS Nite LP, Disk 29「SEO 2013」についてレポートしてみる(Part.4)

最後に紹介するのは辻正浩氏である。

辻正浩氏

辻正浩氏は昨年のCSS Nite LP, Disk 24「インハウスSEO」において「事例で考える『SEOの力』」というテーマで公演をした。
この中で公開されたノウハウの多くは一般的に語られていないものであって、多くのSEOの専門家に強いインパクトを与えたことはいまだに記憶に新しいところである。

そして今回の公演も期待を全く裏切らないものだった。

さて、テーマであるが、

SEOを成功させる一覧ページの作り方

である。
これほど面白いテーマはなかなかない。
最も重要な問題でありつつ、SEOの教科書的な情報源からはなかなか得られない情報だからだ。
私自身もWebサイトを作り始めた時に非常に頭を悩ませたし、今も頭を悩ませる問題である。

さて、本題に入ろう。

SEOへのアプローチには3つある

  • マーケティング
  • コンテンツ
  • 技術
  • この3つがあるが、「技術」について主に説明する。

    SEOに必要な技術要件の多さ

    大規模なサイトになればなるほど、必要な技術要件は多くなる。

    数十ページしかないページであれば、ほとんどSEOの知識は必要なく、
    数百、数千ページとなるとかなり多くなり、
    数億ページとなると非常に重要性が高まる。

    ある程度以上の規模のサイトになると、SEOへの考慮が非常に重要になる。

    Webサイトの構造と必要になる技術要件

    • トップページ
      ・特定ワードで評価させる内部修正
      ・重要なページへのリンク
    • 一覧ページ
      ・たくさんありここが重要
    • 末端ページ
      ・テキストを評価させる内部修正
      ・リンクを受けやすくする仕組み
       など

    一覧ページのSEO要件[初級者向け]

    一覧ページにもコンテンツとなるテキストを配置する

    ページへのリンクを表すテキストの羅列は検索エンジンには評価されにくいからだ。
    検索エンジンに評価されるために、一覧ページの上部にユニークなテキストが必要である。

    title要素

    「検索結果」といったtitleは論外(検索結果に表示されたとしてもほとんどの人はクリックしない)
    一覧のカテゴリの名称入るのは絶対条件

    札幌の一覧であれば「札幌の店舗一覧」といったようにカテゴリの名称が入っていなければならない。

    nanapiの事例
    「LINE(ライン)の使い方徹底ガイド116記事」
    といったようにカテゴリの名称が入っている。
    (※筆者注:LINE・ラインって両方入っているのも小技)

    一覧ページへの内部リンク

    主要ページから内部リンクを貼る。
    SEOだけではなくユーザービリティの観点でも必要である。
    nanapiの事例では、グローバルナビゲーションやパンくずリスト、一覧ページで各記事タイトル下部にそれぞれ設置したパンくずリストなどからリンクしている。

    一覧ページヘの内部リンクの重要性は知っていると言いながら、できていないケースが多いので重要である。

    一覧ページのSEO要件[中級者向け]

    一覧ページのSEO上の役割とは

    • 1ページ目を特定キーワードで評価させる
    • より多くのページにより良い内部リンクを渡す
    • より多くのページを認識させる

    より多くのページを認識させるためには、

    1.ページ送りリンクに配慮する。

    「次へ」で延々とページ送りしないと、後ろのページにたどり着かないという作りはだめだ。
    nanapiの事例では、ページ送りは少ないクリック数で後ろのページにたどり着けるよう配慮されている。

    2.重複コンテンツを避ける。

    重複コンテンツの問題はサイトの規模が大きくなると苦しむところだ。
    重複コンテンツになりやすい理由としては以下のようなものがある。

    アイテムの追加により1ページ目から2ページめへ押し出されたページが全く同じものになることがある。
    1ページに5件しか表示されない仕様であれば、5件追新しいデータが追加されたら2ページ目と新しくできた1ページ目が全く同じになってしまう。

    1ページに表示される件数を増やすと重複になりにくい

    先ほどの例で言えば10件表示される仕様に変更すると、2ページ目には5件のデータが1ページ目から押し出されるが、新しい1ページ目との類似度は50%となるためかなり影響が軽減される。

    また1ページに表示される件数を増やすことは、検索エンジンから同じ一覧ページのインデックス数でも多くのページへ内部リンクできることにつながる。
    一覧ページが10ページだけしかインデックスされなかった場合を想定すると、
    1ページに5件表示の場合は、内部リンクがされるのは50ページ。
    それに対して10件表示であれば、内部リンクがされるのは100ページとなり、後者の方が有利になるということだ。

    また一覧できる数が増えることはユーザービリティの向上にもつながる。

    title、h1にページ番号を入れる

    title、h1が重複すると重複コンテンツと判定される可能性がある。
    そのためページ番号を入れて重複になることを防ぐ必要がある。

    ソース上部の共通情報を減らす

    検索条件設定といった内容のページの先頭部分に膨大なHTMLのソースが存在する場合もある。
    (プルダウンの全選択項目といったHTMLのソースは人間が目で見ている以上に大きく、これらのプルダウンがたくさん並んでいたりすると膨大なHTMLのソースが存在することになる)
    このような場合などは重複コンテンツと判定されやすい。
    iframe化して検索エンジンから認識されないようにするとか、画面の下部に持っていくとかして防止するのがよい。

    パラメータはしっかり整備する

    検索エンジンに認識させるべきでないURLを反映させない。
    (※筆者注 アユダンテ株式会社の安川洋氏も同じセミナーの中で同様のことを述べていた
    これが難しいならばcanonicalを使って正規化、それも無理であればウェブマスターツールのパラメーターの設定を行いパラメータを無効化する。
    とは言え、ウェブマスターツールのパラメーター設定はなるべく行わないほうがよい。

    一覧ページのSEO要件[上級者向け]

    SEO技術面では内部リンクが一番重要であり、すべてを左右すると言える。
    その中でも一覧ページは内部リンクを最も操作しやすいテンプレートであり重要だ。

    どのリンクがGoogleからどれだけ評価されているかは人間からはわかるわけがない。
    わかることは以下の4つである。

    1. ウェブサイトによっても似たようなリンクであっても全く違う
    2. この半年でかなり変わった
    3. 検索エンジンがほぼ無視する内部リンクも増えている
    4. ユーザーを移動させるリンクには評価がある

    高度な内部リンク最適化の二つの道

    • 実験を続けてアルゴリズムを追いかける 修羅の道
    • ユーザー観点での内部リンクを突き詰める 平和な道

    この2つがある。
    (※筆者注:私はこの修羅の道という言葉には深く打たれて感動したのだが、この日のセミナーに参加した人々もやはりそうだったらしい。
    SEOで飯を食う人間であれば、クライアントにはそのようなことはさせなくても、自らは修羅の道を往くべきではないか?というように思う。
    私は最近はアルコリズムをほとんど追っておらず忸怩たる思いがあった。それ故に己の怠惰を喝破されたようでこの言葉には非常に深く打たれたのである。)

    理想の一覧ページとは

    ある要件を忘れているところが多い。

    ページを訪れた人が、わかりやすいページになっていますか?

    一覧ページにユニークかしたテキストを入れることはユーザーの利便性にもつながる。
    これをつきつめたのが、「コンテンツ化一覧ページ」である。

    例えば、「デジタルカメラ 通販」と検索した人の検索意図を考えてみよう。

    このような検索キーワードであっても必ずデジタルカメラを買いたい人とは限らない。
    実際にカメラ屋に行った時に、
    「さあ、どれにします」
    と目の前にデジタルカメラを突き出されたら、困惑することになるだろうがWebサイトもこれと同じである。
    実際の店舗でやられて困るようなことが、Webサイトでは普通に行われていると言える。

    様々なデジタルカメラの購入に関する情報を知りたいといったニーズがあり、買いたいというニーズはその中のごく一部かもしれない。

    「デジカメは今が買い時な理由」

    こんなコンテンツをページの上部に置くのがよいだろう。

    一覧ページコンテンツ化で達成できること

    一覧ページにランディングした時の

    直帰率の低下
    PVの上昇
    コンバージョンレートの上昇
    キーワードの順位の上昇
    流入キーワード数の上昇

    といったことが実現できた。
    ユーザー観点もSEO観点も満足させるのがコンテンツ化一覧ページだ。

    ユーザー観点での改善は技術要件も満たす場合が多い!

    検索エンジンは検索結果に検索結果を出したくない

    多くのユーザーはWebサイト内の検索結果ページが、Googleの検索結果に表示されることを望んでいない。
    検索から訪問するページとして、ユーザが望んでいないページを出そうとするSEOで成果が上がるわけはないのだ。
    (※筆者注:たいていのユーザーは、自分が必要とする情報そのものズバリがあるページが、検索結果に表示されて欲しいと考えるだろう。Webサイト内の検索結果ページには必要とする情報はたいていは存在せず、その中からまた探さねばならないことになる)

    SEOへのアプローチには3つあり全てが必要

  • マーケティング
  • コンテンツ
  • 技術
  • マーケティング、コンテンツこの2つだけだと、せっかく価値があっても見てもらえないという残念な状況に。
    技術、マーケティングこの2つがよくてもコンテンツが欠落しているSEOはスパムである。
    技術、コンテンツこの2つがよくてもマーケティングが欠落していたら売上につながらない。

    まとめ

    バランスのよいSEOを継続するには。
    いいSEO施策はユーザーにも評価される。
    ユーザ利点の薄いSEO施策は安定しない。

    知らなかった!じゃすまされない「自転車ルール」認知の低さが浮き彫りに(インフォグラフィック)

    近年の自転車ブームに比例して、この10年で自転車事故は60%も増加しているそうです。多くの都道府県で自転車に関する交通ルールが厳しくなってきている背景も考えると、自転車利用者に対してルールの認識不足が問われていると言ってよいでしょう。あなたは全部知っていますか?自転車の交通規制や事故に関する詳しい情報をインフォグラフィックで再確認しましょう。– SEO Japan

    72%が知らなかった!自転車ルールや事故に関するインフォグラフィック※画像をクリックすると「保険の窓口インズウェブ」のサイトに飛び、全体をご覧いただけます。

    まずは自転車利用者が増える背景を考えてみます(上図)。自転車は環境にも健康にもよい、、と思ったら意外と消費カロリーは少ないんですね。東日本大震災以降、節電意識の高まりや公共交通機関のダイヤの乱れがきっかけで自転車に切り替えた人もいるんだとか。

    72%が知らなかった!自転車ルールや事故に関するインフォグラフィック

    「飲酒運転の禁止」「子どものヘルメット着用義務」などの自転車に関するルールの中で、最も認知度が低かったのは「片手運転の禁止」。3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金ですが、全体の72%が「ルールを知らなかった」もしくは「罰則があることを知らなかった」と答えたとのこと。東京都が7月から自転車運転中の携帯電話やイヤフォン・ヘッドフォンの利用を明確に禁止したのは記憶に新しいですね。

    ※本インフォグラフィックは弊社がデザインをお手伝いさせて頂きました。

    72%が知らなかった!自転車ルールや事故に関するインフォグラフィック

    インフォグラフィックの最後では、自転車保険の加入率についても調査結果が示されています。厳密には自転車保険専用の保険ではなく、傷害保険や火災保険の特約に含まれている事があるとのこと。特約に含まれていることを知らない人も多いのかもしれませんが、加入率はたったの19%!一度確認した方がよさそうです。 — SEO Japan [G+]

    ウェブデザインにお金をかけるべき理由

    サーバー代からクラウド人材までリーンなスタートアップが簡単に始められる時代になりました。それこそ会社やサービスのロゴも2~3万円でクラウドサービスでかなりイケてるデザインをしてもらえる時代です(先日頼みましたがその質に驚きました)。とはいえ、サービスサイトやアプリのウェブデザインまで安く済ませてしまっていいか、という単なる見た目や一枚絵ではない、ユーザーが利用し続ける存在であるだけに、考えたいところ。今回はカリスマウェブマーケッターとして米国で活躍するニール・パテルが、自身の経験を元にウェブデザインにお金をかけるべき理由を教えてくれた記事を。 — SEO Japan

    私が読者からよく聞かれる質問の1つ:

    あなたのデザイナーは誰ですか?

    私には社内デザイナーがいるが、仕事の大部分をDigital Telepathyにも外注していると言うと、最初、あなたからは“Digital Telepathyは高すぎる”という反応が返ってくる。

    あなたがどんなデザイナーを雇うべきでいくら払うべきだと言うために私はここにいるわけでは決してない。しかし、あなたが自分自身に尋ねるべきことは…

    自分にとって価値のある良いデザイナーとは何か?

    私があなたのためにその質問に答えることはできないが、私にとって価値のある良いデザイナーとは何であるかを説明させて欲しい。

    デザインは長期的な投資である

    デザイナーがあなたに請求書を渡すとき、あなたはそれを何として見るだろうか?費用、ではないだろうか?デザイナーが私に請求書を渡すとき、私はそれを投資として見る。私にとって、それは感謝するものであり、私のビジネスを成長させるものなのだ。

    私が書いた詳細なガイドを見てみよう。月曜日にリリースした『The Definitive Guide to Growth Hacking』は、1日平均して40,000のページビューがある。もちろん、私はそれをデザインするために5ケタの金額を費やしたが、結果はそれに値するものだ。以下は、初期の結果の一部だ:

    • 1日40,000ページビュー(1週間後にはトラフィックは下火になると予測している)
    • 218,432人に配信されているMozのトップ10メールに取り上げられた。
    • このガイドが理由で2つの講演を依頼された。1件は無料で講演をすることを依頼してきたが、もう一方は10,000ドルとパリ行きのファーストクラスのチケットをオファーしてきた(時間がないためどちらもお断りした)。
    • 自動車メーカーが、Growth Hackingチームの指導を依頼してきた。私は仕事としてそのマーケットには属していないが、彼らは6ケタの金額を支払う価値があると言った。私は彼らと話し合う機会を設けなかったために、正確な給与の数字は分からなかった。
    • 私のリファラルのログに基づくと、このガイドはこれまでに59個のバックリンクを獲得した。私はこの数字が100に達することを期待しているが59も悪い数字ではない。これが私の全体的な検索トラフィックを上げるのに役立つはずだ。

    これらは、優れたデザインが私にしてくれたことのほんの一部だ。もちろん、デザイン料は高かったが、ROIは莫大だ。

    さらに、もしあのGrowth hackingガイドのデザインが醜かったら、あなたはそれを読んだだろうか?読んだ人もいるかもしれないが、多くの人が読まなかっただろう。

    良いデザインは長持ちする

    テクノロジーはあまりに早く変化しているため、あなたは遅かれ早かれデザインをアップデートしなければならない…特に、あなたがコンバージョン最適化に焦点を合わせている場合は。

    私が身をもって学んだ一つのことは、優れたデザイナーに支払うことをケチると、結局は4回位デザインをし直すはめになるということだ。そうだ…良いデザインは、私が数百ドル払って海外で済ませたデザインよりも4倍長持ちするのだ。

    次第に、私は良いデザイナーを雇うことに費用を支払うようになり、最近では二流デザイナーで時間を無駄にすることはない。

    これの良い例は、私たちのオリジナルのCrazy Eggアプリケーションのインターフェースだ。それは6年以上の間使われてきた。もちろん、私たちはそれをアップデートする必要があるが、そのデザインは使い易く、十分に良いものなので、継続して変更する必要がない。

    確かに、私たちは優れたデザイナーを採用することによって最初により多くのお金を費やしたが、長期的に見ると、それがお金の節約になっている。デザイン自体に対するお金の節約だけでなく、エンジニアリングのコストもだ。新しいアプリケーションデザインになるたびに、エンジニアはそれをインテグレートしなければならない。そして、それはとても素早く積もり積もっていく。

    良いデザインは、よりコンバートする

    Webデザイナーはアプリケーションやサイトやランディングページを外観に基づいてデザインするべきではない。ユーザビリティとコンバージョンのためにデザインするべきだ。

    私たちがCrazy Eggの新しいデザインを作るために初めてDigital Telepahtyを採用した時は、およそ20,000ドルを支払った。ほとんどの人は、私たちの気が狂っていると考えたが、私たちのデザイナーはコンバージョン率を上げることに焦点を合わせたため、私たちは投資に対して大きな利益を得た。

    彼らのコンセプトは、インタラクティブなデモを介して製品を紹介することだった。その結果が、コンバージョン率の21%増加だった。私たちは30日も経たないうちに支払った金額を取り戻したのだ。

    さらに私は、もっとインタラクティブな講演用のページを作るために人を雇うことを決めた時にも、同じような結果を手にした。

    その結果は、講演依頼の66%増加だった。それは大きな数字だ!

    結論

    一般的に、デザインにおいては、あなたが節約すればするほど、あなたが得るものは少なくなる。もしあなたが良いデザイナーを雇おうとしているのなら、以下のことを審査すべきだ:

    • スキルレベル – デザイナーは他のデザイナーに批判されることを好む。Dribbble上のデザイナーのプロフィールをチェックするのだ。もしそのデザイナーが100以上の“ハート”を持っていたなら、それは他のデザイナーがそのデザイナーの作品を気に入っていることを意味する。もしたくさんのハートを持っていなければ、通常それは、その作品が素晴らしくないか、その人がDribbbleを始めたばかりかだ。これは一般的な経験則であって、多くのデザイナーはDribbbleを使用していないため、全ての人に当てはまるわけではない。
    • どれくらい論理的か – デザイナーは、自分が作りたいものを作るべきではない。代わりに、デザイナーはあなたの顧客や見込み客からのフィードバックを獲得して、あなたのデザインがどうあるべきかを把握するべきだ。
    • アナリティクスが重要 – もしあなたのデザイナーがGoogleアナリティクス上の統計データや、アンケート結果を読み取る方法を理解しないのであれば、そのデザイナーは、あなたの顧客のためにデザインする方法も分からないだろう。デザイナーは、データを使用して自分の決断に影響を与えるべきだ。
    • コンバージョン率最適化 – 最終的な目標は、より多くのビジターを顧客にコンバートすることだ。私は、コンバージョン最適化を理解しないデザイナーは決して雇わない。綺麗なデザインを手に入れることはできるが、もしそれがコンバートしないのなら、意味がない。
    • バックボーンがあるか? – “イエスマン”を採用したくない。“ノー”とあなたに言うことができて、あなたのビジネスのために最善のことをする人が欲しいのだ。
    • ユーザビリティ – ポートフォリオを見て、デザインがどれくらい使い易いかを判断する。もしデザインが理にかなっていなかったり、分かりにくいように思えるなら、あなたには合わないかもしれない。
    • 簡潔さ – 最高のデザインのいくつかは、シンプルなものだ。ユーザビリティの観点からだけでなく、トラフィックの観点からも。シンプルなデザインは読み込みが早い傾向があり、それは検索エンジントラフィックが増加する可能性を意味する。

    上記の条件全てに合ったデザイナーを見つけることができて、それが手頃な料金だったなら、最高だ!しかし、もしできなかった場合に、ただ安いことを理由に誰かを雇わないことだ。デザインをコストではなく投資として考えるのだ。

    あなたは良いデザイナーに支払うことについてどう考えるだろうか?彼らはお金を支払うに値するだろうか?


    この記事は、Quick Sproutに掲載された「How Saving On Design Could Cost You More In The Long Term」を翻訳した内容です。

    ホトンド個人レベルで活動しているニール・パテルですが記事でもリンクが張られている彼の運営する様々なサイトを見てもどれもデザインの質が高いです。実際どれも100万円以上するようなデザインの外注をしているようですが、彼曰く、どれも費用対効果は良いとのこと。もちろん、効果を上げるだけのサービスを展開していることもあるでしょうが、個人や中小企業レベルでも特に自社製品サービスに自信があれば、もっとデザインにお金を投じて、ブランディングやマーケティングに活用する、という選択肢はありそうです。最も、一流のデザイナーであることが重要なんでしょうし、それに応えてくれるウェブデザイナーを見つけることもまた一苦労だとは思いますが。

    ウェブの世界全般でも従来以上に、ビジュアルがこれまで以上に重要になってきている今日、ウェブデザインの可能性と活用法について再度考えてみるのもまた良いかもしれません。 — SEO Japan [G+]

    Googleハミングバードが被リンク構築に与える6つの影響

    Googleがハミングバードなるアルゴリズム更新を行ってから数週間が立ちました。Google自身にとっては根幹的な仕組みのアップデートであったものの、SEO的には余り影響がないようだ、ということだイマイチ話題になっていません。主として対話型の検索により対応できるようになった更新のようですが、そう聞くとリンク関連の影響度はさらに少ない?と思ってしまいそうになりますが、今回はあえてその難問?にサーチエンジンランドが答えた気になる記事を。 — SEO Japan

    「グーグルのハミングバードは、リンクにどのような影響を与えるのか?」

    この問いに対する答えを求める人達は多い。

    この新しいアルゴリズムを深く理解するまでには、まだまだ時間がかかるものの、既に私は幾つか手掛かりを見つけることに成功した。このコラムでは、その手掛かりを披露していく。

    この記事に関しては、タイトルを疑問形式で、本文を回答形式で提供する。恐らく、2日以内には、グーグルの検索ボックスに上の問いを入力すると、あるいは、グーグルの音声機能を使って検索すると、このコラムのURLが検索結果の上位に表示されるようになるだろう。

    このような宣言を行うことで、私はリスクを背負うことになる。何回か推測を誤ったこともある。しかし、私が投稿した多数のコラムに目を通しているならご存知だとは思うが、グーグルの望みに関しては、15年間にわたり、ほぼ正確に言い当ててきた自信がある。信じて損はないはずだ。最大の手掛かりは、今まで報じられてきた情報を無視し、グーグルのシニアバイスプレジデント/フェローに名を連ね、ソフトウェアエンジニアであり、そして、グーグルの中心的なランキングチームを統括するアミット・シンガル氏のコメントのみに焦点を絞ることで得られる:

    変化が求められていた。大勢のユーザーが、関連するワードを検索ボックスに入力するのではなく、長い質問を定期的に入力するほど、グーグルに依存するようになったためだ。

    まず手掛かり #1。検索エンジンのユーザーは、質問を入力している。グーグルは、– 早く、正確に、そして、出来ればgoogle.comを去られることなく、答えを提供することを望んでいる。

    手掛かり #2。モバイルデバイスを利用する検索エンジンユーザーが増え続けている。

    参考する調査結果にもよるが、モバイルデバイスで行われている検索の割合は、5割、または、それ以上を占めていることが多い。精度よりも全体的な現実の方が重要である — ユーザーはPCよりもモバイルデバイスを利用することが多い。

    暗示された手掛かり #3。検索エンジンのユーザーが、質問形式で長い検索クエリを入力し、このタイプの検索が携帯機器で行われているなら、キーパッドではなく、音声による検索が増える可能性が高い — 特に車を運転している間。例えば、「最寄りのスターバックスはどこ?」と言う問いは、2秒間で電話機を介して尋ねることが出来る。一方、手で文字を入力するには20秒間かかり、路上から視線を外さなければならない。

    ハミングバードに関する考え & 見解

    上述した手掛かりを基に、ハミングバードを理解する上で役に立つ(ことを願う)詳しい情報と見解を提供していく。

    ダニー・サリバンが投稿したGoogleの最新アルゴリズム「ハミングバード」徹底解剖(日本語)をまだ読んでいないなら、まずはこの記事に目を通してもらいたい。この記事の中で、ダニー・サリバンは次のように指摘している:

    SEOは、ハミングバードの登場後も生き残る。事実、グーグルは、SEO業者やパブリッシャーが、心配するべき、新しい、もしくは、異なる要素が増えるわけではないと明言している。アドバイスの内容は、今までと同じであり、オリジナルの、質の高いコンテンツを提供することが求められている。今まで重要であったシグナルは、今も重要である。ハミングバードは、あくまでも、グーグルが、新しく、そして、希望的観測ではあるが、より優れた仕組みで、シグナルを処理するために利用されているに過ぎない。

    グーグルの主張を信じていない人は多い。それはそれで構わない。しかし、常識的に考えれば、オリジナルで、奥が深く、主題に関連するコンテンツをサイトに投稿していれば、グーグルにとって重要なシグナルを作り続けることが出来る点は明白である。ハミングバードによって、優れたコンテンツが、直ちに劣悪なコンテンツとして見なされることはない。グーグルが長年に渡り利用し、そして、改善してきた手法を介して導きだれたオーソリティと評価は、今後も重要である。

    上のコメントは、以前重要視されていた要素は、今後も重要視され、また、一部においては、さらに重要だと見なされる、と示唆している。グーグルは、昔からコンテンツが最も重要だと口を酸っぱくして言っている。そして、ロングテールのフレーズおよび会話型検索の台頭により、信頼されるコンテンツは、今後も勝利の決め手として、重要なカギを握るだろう。

    ビル・スロースキ氏が投稿した記事によって、この見解は裏付けられている。この記事で、スロースキ氏は、ハミングバードアルゴリズムと思われる特許を取り上げている。「グーグルは、ページランクを含む、その他のランキングシグナルを全て置き換えたわけではないようだ」と言う同氏の考えに私も同意する。

    幾つか注目するポイントと見解を補足する:

    • グーグルは、ハミングバードによって、ここ12年間で最大の変化がもたらされると明言している。
    • ハミングバードは、キーワードへの依存を減らすグーグルの取り組みの一環である。
    • ペンギンとパンダは、既存のアルゴリズムへの追加であったが、ハミングバードは、アルゴリズムをまるまる交換する取り組みである。ペンギンとパンダは、ハミングバードアルゴリズムに組み込まれている。
    • ハミングバードは、検索結果のランキングを決める際に、200以上のシグナルを確認する — ページランクもその一つだと考えられる。
    • リンクは、今度もページランクに影響を与える。つまり、信頼できる被リンクは、ハミングバードの主な構成要素の一つだと言うことだ。
    • グーグルプラスは、検索のユーザー体験に影響を与えるものの、ユーザー、そして、検索によって差がある。

    分かっている点を総合的に判断し、グーグルのハミングバードがリンクに影響を与える可能性がある、6つのポイントを想定した。

    1. 強固な被リンクを持つ、良質なコンテンツを提供しているだけでは、十分ではなくなる可能性がある

    聞くに耐えない指摘だが、グーグルが、長い検索フレーズを期待し、直接質問に対する答えを提供するなら、その問いに対する鋭い答えを用意し、4位に位置する答えがページに含まれているとしても、エンドユーザーに見てもらえなくなる。なぜなら、グーグルが既に質問に答えているためだ。

    例えば、NFLの素晴らしいスタッツをサイトで提供しているとしても、私が「Peyton Manning Stat」(ペイトン・マニング スタッツ)と検索すると、結果ページを去ることも、別のページをクリックすることなく、グーグルが次のような答えを提供してくれる:

    pmstats

    よくやった、ペイトン!

    上の結果はエンドユーザーにとってはプラスに働くものの、グーグルの戦略が実行に移されることで、トラフィックを失うNFLのスタッツサイトのことを思うと、気の毒で仕方がない。同時に、私はプレゼンで「グーグルにはトラフィックを与える義務はなく、グーグルに送ってもらうトラフィックにビジネスが左右されるなら、リンク/トラフィック戦略を多様化した方が良い」と少なくとも150回は指摘してきた。

    2. リメイクが必要なコンテンツを見つける

    よく考えずに全てのコンテンツ(リンクのアンカーテキスト)をQA形式に変えるべきではないものの、コンテンツに目を通して、どのページが、具体的な質問に対する答えを提供しているのか、また、さらに編集を加えて、明白なセマンティック QAシグナルをHTML内で送ることが出来るのか確認してもらいたい。

    次のように、allintitle:とsite:オペレータを使って、グーグル検索を行い、サイト上の質問/答えを主体としたコンテンツを探し出す:

    allintitle:how site:ericward.com

    allintitle:”how do” site:ericward.com

    allintitle:”how can” site:ericward.com

    注記: 日本語のサイトの場合は、allintitle:に「方法」等を使うと良い。

    howcan

    ハミングバードが望むコンテンツは少ない

    このテストを行った結果、コンテンツに調整を加える必要があることが判明した。19年間に渡り、私は大量のコンテンツを作成してきたものの、タイトルタグの周辺に「how can」(方法)と言うワードを使った記事をほとんど書いていないことに、少しショックを受けた。「信じられない、恥を知れ」– ハミングバードがそう言っているように思えた。

    3. リスクを避ける

    次のように、質問形式で、意図的にコンテンツをリンクに張りたくなる欲求を堪えるべきである: ツイッターはリンク構築にどのように影響を与えるのか?

    私には猛省が必要だ。。なぜ、このようなアンカーを避ける必要があるのだろうか?グーグルは、「完全に新しいアルゴリズム」を投入する際はもちろんのこと、アルゴリズムの調整が行われる度に、当該のアルゴリズムを操作しようとする試みへの対策を講じている。同様に、QA形式でブログの全ての記事を書きたくなるかもしれないが、– 実際に質問に対する答えを提供することを目的としている場合を除き、避けるべきである。

    4. 今後も品質に力を入れる

    ハミングバードは、自然且つ適切なリンクプロフィールを重要視している: つまり、(ページランク 7のソースだけでなく)関連するソースからのリンクが寄せられているか、新鮮さを失わないコンテンツからリンクが寄せられているか、著名な、評価の高いウェブサイトからリンクが寄せられているかどうかに注目している。信頼とオーソリティは、今後も重要なカギを握る。どうすれば信頼とオーソリティを得ることが出来るのだろうか?そのためには、ユーザーが問題を解決することが出来るコンテンツ、できれば、ユーザーに何かを教えることが出来るコンテンツを提供する必要がある。

    5. とにかくオーサーシップ

    間違いない。今すぐ実行に移してもらいたい。

    最後になるが…

    6. 選択肢を把握し、利用する

    グーグルのリンク屋敷で遊ぶつもりなら、利用するリンクがどの部屋にあるのか知る必要がある。

    これは常識だが、コンテンツ配信において、様々なグーグルのプロパティを活用している人は意外に少ない。数年前までは、私はほとんど動画を利用しなかった。その後、動画のコンテンツを — SEOの目的ではなく、サイトで視聴するコンテンツを提供して、ニュースレターの購読を売るために、作成するようになった。以下の検索結果を見てもらいたい:

    Linking Strategies Q A   Google Search

    2時間に及ぶ生のハングアウト オン エアが、1900万のページの中で、4位にランクインするとは思わなかった。ここで学んでもらいたいポイントがある。 ハングアウトはグーグルが所有するテクノロジー(無料)であり、ストリーム(無料)し、録画(無料)し、グーグルが所有するユーチューブにホスティング(無料)される。グーグルが提供する検索結果の目的の一つが、ユーザーをコンテンツにすぐに送り込むことであり、コンテンツがグーグルが所有するウェブサイトに掲載されているなら、コンテンツとリンクをグーグルが所有するサイトに集め始めるべきである。

    最後になるが、携帯電話で同じ検索を実施したところ、私の動画は4位ではなく1位を獲得していた。以下にこの検索結果のスクリーンショットを掲載する

    mobilecap

    PCでは4位であったものの、モバイルでは1位を獲得していた。

    ハミングバードは今後もグーグル検索を動かしていく。受け入れるしか道はない。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Will Google Hummingbird Impact Links? Here Are 6 Ways」を翻訳した内容です。

    単にリンクを増やすだけでは不十分、といったリンクマニアの皆さんにはがっかりという記事でしたが、Q&A形式で記事を書くことが評価されるコツ、というのはアルゴリズムの内容を考えると大事ではありそうですね。とはいえ、世の中のQ&Aサイトの順位が上がったという話も余り聞きませんし(実はトラフィック増えているのかも・・・)、そもそもQ&Aサイトはコンテンツの品質が問題になった過去もありますし、単純にQ&Aを多く掲載すれば良いというわけでも無さそうです。記事でも品質やオーサーシップの重要性が触れられていますし、当たり前といえば当たり前ですが、リンク+コンテンツの品質が重要、かつコンテンツをユーザー目線で書くことが重要、と、無難にまとめておきましょう。 — SEO Japan [G+]

    コンテンツマーケティング、SEOの未来、SEOツールの使い方 – SMX East 2013 3日目

    SMX East 2013、最終日の内容は今後のSEOの鍵を握るコンテンツのマーケティング活用、そしてSEOの未来について。SEOの各種ツールの紹介もあり、またも見逃せ内容です。 — SEO Japan


    セッションリスト

    ディスカッション:高品質、低品質なコンテンツとは?
    ディスカッション:2014年、SEOの行く先は?
    SEOツールボックスの中身を大公開!

    ディスカッション:高品質、低品質なコンテンツとは?

    原題:Conversation: Content: The Good, The Bad & The Ugly

    ペナルティの激しさと比例して聞こえる回数が増えた感のある、「コンテンツマーケティング」。象徴となるセリフ、「コンテンツ イズ キング」が冒頭でいきなり禁句とされていました。(笑)
    ありきたりの答えではなく具体例を、というメッセージと理解しましたが、果たしてその内容はいかに。スピーカーへの質問をセッション中にメールで送信し、その場で答えてくれるという非常にインタラクティブなセッションでした。

    Moderator: Matt McGee, Editor In Chief, Search Engine Land & Marketing Land (@mattmcgee)
    Speakers:
    Casie Gillette, Director of Online Marketing, KoMarketing Associates (@casieg)
    Jenny Halasz, President, Archology (@jennyhalasz)
    Arnie Kuenn, President, Vertical Measures (@ArnieK)
    Andrew Melchior, VP and Founder, Avalaunch Media (@atraine)
    Dan Shure, Owner, Evolving SEO (@dan_shure)

    Matt>各位、これからの90分間は「コンテンツイズキング」を禁句とする。

    コンテンツのクオリティとは?
    Casie>ユーザーが求めるものによって異なる。制作者ではなく、ユーザーが決定する。
    Dan>誰かが他の記事よりあなたの記事を選んだこと。つまりはリンクしたことはその記事への投票になり、Googleが見ている。コメントなどのインタラクション。ユーザーがクオリティを決定するから、ユーザーがシェアしたい、利用したいものを作る必要がある。
    Arnie>集中すべきことはユーザーが何を求めているか。それを元にしてコンテンツを作成するべき。

    記事のタイトルは気にしてる?
    Jenny>なぜ?から始まる記事を書く。何かの疑問に答えているので、それを望んでいるユーザーにはインパクトが強い。ユーザーの疑問を調査して、それに対するアンサーコンテンツを作成。
    Andrew>画像はFacebookでテキストの7倍シェアされる。メディアによって形式も大事。
    Jenny>多くの種類、多くの角度からのアプローチしたコンテンツ。
    Andrew>同じコンセプトでも違う形式で。e-ブック、インフォグラフィックなど、同じ内容を違う形式で。
    Casie>形式が違うと内容も若干変わるから、重複にはならない。

    形式をどうやって選ぶ?
    Dan>オーディエンスを決定する。それに最適な形式を選ぶ。
    Arnie>競合の分析。彼らがうまくいっている分野とそうでない分野を調べたうえで決定。
    Casie>キーワードフォーカスは必要。まず検索して、どの分野(形式)のコンテンツが上がってくるか。

    どんな形式がうまくいっているか調べている?
    Andrew>ソーシャルをよくチェックしてうまくいっているものがないか調べている。業界によって。競合分析において、どんな人々がうまくいっているコンテンツについて話しているか調べる。ここでもユーザーが大事。
    Jenny>タイムリーは大事。
    Arnie>Mozツールを確認して、どこのサイトにリンクしているか、されているかをみて、そのリンク先のコンテンツタイプを調べる。

    スモールビジネスの場合、どうやってラージビジネスより良いコンテンツを作る?
    (質問者はデータ修復のスモールビジネスを行っている。)
    Jenny>量ではない、質。時間と人材がないのはわかるが、質に重視すること。多くのコンテンツをつくる必要はない。データリカバリーのスペシャリストとして、ローカルのニーズに合わせたコンテンツを作成する。

    そのために人材など増やすべき?(上記質問の続き)
    Arnie>簡単なアドバイスだが、自分自身のことについて書いて、Webで発見されるようにする。あなたに興味持った人がどんな質問があるかを知って、それに答えるコンテンツを作る。
    Andrew>もう一度経営者として考える。一日のうち数時間をコンテンツ作成に費やすか、誰かを雇うか、どちらがコストがかかり、どちらが成果があがるか?
    Matt>とても古いマックを持っているからデータ修復には興味ある。僕のためにコンテンツを作ったら教えてね。(笑い)

    ランキングのためにコンテンツを作成しているか?ユーザーのためか?正直に言ってどっち?
    Arnie>いや、ランキングのためには作ってないよ。
    Casie>両方ある。バランスが大事。トラフィックのため、ランキングのためのバランスを取っている。
    Andrew>クライアントが求めているものによる。もしクライアントがランキングを求めていたら必要かもしれないが、キャンペーン用のコンテンツの場合だったらユーザー目線で作った方が良いよね。
    Jenny>逆にランキングのためのみにコンテンツを作っている人はいないんじゃない?
    Dan>まずはとりあえず始めること。ブログでいいからそこから始める。結局ブログをはじめても続かないクライアントが多い。ブログコメントなどもいい。リンクを貼るのではなく質問して反応があったりしたりして、そこからあなたのコンテンツが広まる可能性があるから。
    Jenny>多くの企業がブランディングをブログですることなんて!って思ってるけど、実際は非常に重要。ブログはティーンのためと思ってる人が多いけど、そんなことはない。

    高品質のライティングを書くリソース(ライター)は?どうやって見つける?
    Casie>インハウスでやってる。外部で見つけるのは難しい。
    Arnie>ピンポイントで雇っている。エージェンシーを通して、高学歴の人を探したりしてるけど、非常に難しいね。
    Jenny>クライアントと直に話し、共同で作成している。クライアントが実際に書いている。その分野のプロだから、外部のライターより記事の質は良いはず。
    Dan>トランスクリプション。ミーティングやスピーチなどをレコーディングして、それを文字にするとかもいいかも。

    ベーシックなページに何かスパイスを与えるとすれば?
    Casie>ビデオ。何かを説明する動画などはいいと思う。
    Arnie>e-コマースの場合はレビュー、フィードとかかな。

    クライアントのためにソーシャル上の調査をしてる頻度は?
    Andrew>何回とかを決める必要はない。コンセプトをまず作って、それを満たすコンテンツを作る際に必要な時、必要な量をやっている。あとは契約内容とかによる。
    Dan>コンテンツとトラフィックの二軸で自分が書いたコンテンツを分析する。

    成功を測るKPIはどう設定している?
    Casie>形式による。Whitepaper(白書)だったらダウンロード数。一般的に言えばページビュー。
    Dan>サーチボリュームを見る。実際に人々がそれについて知りたかったかを確認する。
    Jenny>他の人がその記事についてどうコメントしているかを見る。
    Arnie>コンバージョン。そのコンテンツからの流入でどのくらい決定したか。
    Casie>どのくらいの人がメインサイトに行ったか。

    良いエディトリアルカレンダーとは?
    Arnie>フリーテンプレート使っている。年間、マンスリー、デイリーでイベントを書き込み、その日に誰かがコンテンツを作成してくれるかが大事。
    Jenny>会社でその日に何が起こったかを書く。過去のイベントが確認できるようにする。

    自分のビジネスと全然関係のない記事を書いたところ、反響が多かった。シグナルは有効?
    Jenny>そのまま作成してもいいけど、どうやって徐々に内容をシフトするか。あなたのビジネスに。
    Casie>ソーシャルシグナルは、それだけではあまり効果はない。そんなに気にしないほうが良い。他のシグナルとのバランスが大事。
    Arnie>ソーシャルシグナルはそんなに大きなインパクトはないと思う。だから僕だったら、自分の会社に役に立つようなコンテンツを作るな。

    どの程度シグナルは有効?
    Arnie>他のシグナルとのバランス。単体では有効でない。
    Casie>コネクション構築にはとても有効。
    Dan>ビジビリティの効果は多い。
    Jenny>どの程度そのコンテンツの内容があなたの業界に近いかによる。

    どのくらいの頻度で新しい形態のコンテンツを作るべき?
    Arnie>リソースによる。
    Jenny>競合と業界による。もし競合がブログをやってなかったらなど。その業界でまだやっていない形式のコンテンツがあったらすぐにやるべき。ただ、気を付けてほしいのはどのくらいの期間、優良なコンテンツとしてWeb上に残るのか?

    うまく機能しないコンテンツは修復?削除?
    Jenny>検索エンジンにとってクラップな場合は削除すべき。
    Andrew>ちょっとした修正をすれば有効な場合もある。タイトル、ヘッドラインとか。

    コンテンツ作成で重要なことを一言で。
    Dan>インタラクション。
    Casie>オーディエンス。
    Jenny>コンテンツを興味深いものに。

    具体例がちらほらとでていましたが、ユーザーの役に立つコンテンツを作成するという、いかにもマーケティング的な考えが目立ちました。
    個人的に興味のあった、「競合他社に対するネガティブな内容を書いて掲載したことはある?」という質問が採用されずに残念です。(直接手を上げて聞けばよかったです。。。)
    一口にコンテンツと言っても、気にするところは多々あるようです。しかし、自前のリソースでも決して不可能ではないため、まずはできることからコツコツと始めたいと思います。


    ディスカッション:2014年、SEOの行く先は?

    原題:Conversation: Where’s SEO Going In 2014

    SEO業界の重鎮と呼べるメンバーがそろったディスカッションセッション。今後のSEOへの展望を大いに主張していました。例年に続き、今年も色々とあったSEO業界。来年のSEOはどういった方向に向かうのでしょうか??

    Moderator: Danny Sullivan, Founding Editor, Search Engine Land (@dannysullivan)
    Q&A Coordinator: Jenny Halasz, President, Archology (@jennyhalasz)
    Speakers:
    Greg Boser, Independent, Consultant (@GregBoser) (Q&A Speaker)
    Rhea Drysdale, CEO, Outspoken Media, Inc. (@Rhea) (Q&A Speaker)
    Duane Forrester, Sr. Product Manager, Bing (@DuaneForrester) (Q&A Speaker)
    Brian White, Program Manager, Search Quality, Webspam, Google

    Danny>データの品質についてWMTで取得できるデータはより詳細になってる。
    Rhea>キーワードデータに限って優先順位をつけたのでは?
    Brian>全体的にWMTのデータを改良し続けてきた。セキュリティの観点からも。

    Duane>キーワードの偏重について。今のスタンダードは?これからのスタンダードは?対応している人はどのくらいいる?
    Rhea>どうやってユーザーがあなたを見つけるか。今のところKWは重要じゃない?
    Duane>でも変わりつつある。
    Greg>KWデータは大量にある。ターゲットデータはクラップだけど。
    Brian>良いSEOを行う上では常にどうやって今の状況に適応するかが課題。新しく変わった環境に適応し続けた人がSEOで良い結果を出してきた。それはこれからも変わらない。

    Danny>セキュリティサーチ。Googleで個人情報が検索ででてきたら。アクシデントで情報を送ってしまったら。クッキーデータなどはどうなるか?考える必要がある。

    Danny>ハミングバードは全てを変えた。リンクはもう意味がなくなった。エンティティに話は変わりつつある。実際に導入したのはいつ?(笑い)
    Brian>いつかはわからない。私は担当外だから。しかし、全てのコンセプトを変えたと思う。ユーザーが意味していることはなにか?を主軸に置く。今のところ大きなアップデートではないかもしれない。個人的にはGoogle Nowの方がすごいと思う。ユーザーの意図を予測してしまう。
    Danny>エンティティ。predictivity(予測性)。人が何について語っているかにフォーカスする。また、何が知りたいかを知る。フライトの場合、便名やスケジュールが必ずある。それがエンティティ。フライト時間など全てをパーソナライズした情報にして検索結果に表示する。
    Greg>確かにこれらのアイデアは非常に素晴らしいが、ネガティブな側面として、そういったデータの構築にすごい時間がかかるということがあげられる。
    Duane>Bingは同様の機能としてSnapshotを開始している。ナレッジグラフと呼べるだろう。ぜひ試してみてほしい。

    Greg>今後はオーガニック検索を楽しむべき。スニペットなどでいろいろな付加情報を付けられる。リレーションを築くこともできる。単純に順位を上げるためではなく、こちらに注力すべきだ。
    Rhea>今後のことといえば、モバイルは非常に重要になる。
    Brian>Googleスポーツより、Yahooスポーツの方がいいよね。(笑い)

    Danny>PCがすべての質問に答えることができるようになったらどうする?
    Brian>これ日本語だとなんていうの?なんて質問にすぐ答えてくれるようになれば素晴らしい。まだ精度は低いと言わざるをえないけど。
    Greg>セマンティックではユーザーがGoogleに情報を提供できるようになるとも言える。5年間でほぼ全ての質問に応えられるようになるくらい情報が集まるようになると思う。
    Duane>そのためには質問の意味をまず理解しなくてはならない。たった一つの答えを出す前に。これは「いくつか候補を出しました。お好みはどれ?」という現在のプロセスと全く異なるものだ。つまり、それをかなえるためには非常に長い時間がかかる。

    Danny>SEOはなくならない。ユーザーがどのように情報を欲しがっているか、どう提示すればいいか考える必要がある。ハミングバートについては今のところ混乱のほうが多いね。コンフューズしている。
    Brian>リンク獲得よりもコンテンツの品質。何よりも重要。
    Rhea>今までの行動を変えるべき。ずっとリンク獲得をしてきたけど、新しいことを学ばなければいけない。この変更をあなたとあなたの会社のメンバーに促すべき。
    Duane>例えば、フォードはオートモービルの会社からライフプロダクトの会社へシフトしている。同様に、あなた自身も変わらなければいけない。

    参加メンバーとトピックから大いに期待していたセッション。しかしながら、ディスカッション特有の、様々なトピックが次々と生まれる状態に、正直ついていくのがやっとでした。。。(今回のSMXで一番悔いが残るセッションです。)
    ハミングバードのリリース直後ということで、”Change”という言葉をよく聞きました。ダニー・サリバンの「SEOはなくならない」という発言には勇気づけられましたが、そのためには、自らが「変化」する必要が何よりも求められることになりそうです。


    SEOツールボックスの中身を大公開!

    原題:What’s In My SEO Toolbox?

    SMX 2013のトリとなったセッションは、SEOのツールについて。初めて聞くものが非常に多かったですが、よく聞くものでもそんな使い方が!と目からウロコの情報までありました。
    アメリカのSEOはインハウスが主流のようなので、彼らのような人材を多くの企業が抱え込んでいるのかもしれません。こうしたツールを使いこなすレベルの高い人材の多さが、アメリカのSEO業界全体のレベルを引き上げているのでは。日本とは事情が違うため一概には言えませんが、自分の能力を上げるために非常に参考になるセッションでした。

    Moderator: Elisabeth Osmeloski, Director of Audience Development, Third Door Media, Inc. (@elisabethos)
    Q&A Coordinator: Andrew Melchior, V.P. & Founding Partner, Avalaunch Media (@atraine)
    Speakers:
    Zachary Notes, SEO Manager, Uncommon Goods (@zacknotes)
    Dan Shure, Owner, Evolving SEO (@dan_shure)
    Aris Vrakas, Global Director of SEO, Orbitz Worldwide (@arisrock)

    Dan Shure, Owner, Evolving SEO (@dan_shure)

    WekipediaとSEMRush Toolbar
    (http://www.semrush.com)
    キーワードサーチに使用。

    Followerwonk
    (http://www.serverinsiders.com/domain/followerwonk-com.html)
    トラフィック分析。

    Amazonブックサーチ/なか身!検索
    対象のキーワードに関連しそうな本を検索。なか見!検索で目次を表示し、まだ対象としていないキーワードを探す。サーチサジェッションも有効。

    Google Correlate
    (http://www.google.com/trends/correlate)
    キーワードを入力するとそれに関連したキーワードを提示。期間なども選べる。対象を日本にしなければアメリカの情報になってしまうので注意。
    例えば、手袋を買った人は一週間前に何を買ったか?今後数週間先にどのようなワードが伸びるか?などを調査できる。

    Zachary Notes, SEO Manager, Uncommon Goods (@zacknotes)

    Googleが明日アルゴリズムを変更したらどうするか?どうやって全体図を見るか?

    背景
    ブルックリンにある雑貨屋さん。2,500以上のアイテムを扱っている。

    キーワード追跡にMozをフル活用する。
    1.ランキングリポートで、全体のキーワードランキングヒストリーをCSVでエクスポートする。

    2.キーワード、日付、Google US(ランキング)以外を削除する。(スプレッドシートにコピー後)
    3.上記3つを選択し、ピボットをかける。
    4.列を日付、行をキーワード、Valueをランキングにする。
     *Value field settings でcountからsumに変更する。
    5.全てを選択し、新しいシートに値で貼り付ける。日付の書式を変える。
    6.0を50に置換する。(0は50位以上を意味する。)また、ブランクはまだそのランキングのトラッキング開始されていないことを意味する。
    7.リストの下部に対象のキーワードの平均値を求める。
    8.日付と平均順位でグラフを作る。
    9.日付ごとの全キーワードの平均順位のグラフが完成する。

    獲得したリンクの追跡をするためBuzzStream(CMS)を使用する。
    ・タグ、リンクステータス、獲得日などでソートが可能。
    ・リンク詳細(アンカー等)、コンタクト方法(E-mailアドレス等)、SEOステータス(ページランク等)などの詳細なデータを獲得できる。
    ・Googleのサーチタームを組み込むことができ、ドメインやステータスなどをリストに追加してくれる。

    ランキングされるべきキーワードを見失わないために。
    我々のサイトのナビゲーションは全てのカテゴリーをリスト化しようとしているが、限界はある。そのため、いくつかの商品でナビゲーションが不足している。ランディングページがなければ、サーチトラフィックを失うことになる。そのため、ランディングページを自動的に生成するシステムを作成した。

    Aris Vrakas, Global Director of SEO, Orbitz Worldwide (@arisrock)

    SEOのタスクは非常に複雑だ
    ・対象ページが数百万にも及ぶ。
    ・Googleボットの動向を常に追う必要がある。
    ・原因と結果の分析。
    ・ROIの算定。
    ・SEOリポート作成。なぜ変更が起こったか理解しなければいけない。

    My toolbox(ツール)
    ・バックリンク分析:Moz,Opensiteexplorer,MajesticSEO
    ・競合分析:Opensiteexplorer
    ・ランキング分析:GWT(プラットホームも兼ねる)
    ・CTR分析:GWT,SEOClarity
    ・ログのストレージとデータテーブル:Hadoop,Hive

    My toolbox(プラットフォーム)
    ・SEOClarity
    ・ad-hoc analysis
    ・インハウス用(公表できず)

    ツールの数は非常に多い
    SEOツールを用意したら、それらをワークフローに組み込まなければいけない。

    エンタープライズにおけるツール活用の進化
    歩伏前進、歩く、走るの3段階に分けて考える。

    歩伏前進(基本機能を理解する)
    ・より深いランキング分析。それぞれのデータは何を意味しているのか?
    ・バックリンクサービス

    歩く
    ・自身のツールを構築する。
    ・スプレッドシートとピボットを組み合わせたデータを作成する。
    ・リポートが可能な形態を構築する。
    ・手作業の多い分析。
    この時点では多くのデータを追跡できるようになっているため、分析のプロセスを効率化する。SEOツールを用い、クイック分析、アラート、自動発見・追跡機能を使い、全てを一つにまとめる。

    走る
    ・荒いデータを構築(毎日が望ましい)
    ・全てのデータを一つの場所に。
    ・データを統合し、アプリケーションを追加でき、内部レポート資料が作成できるSEOツールを使う。
    自分自身のWebサイトの情報と競合のWebサイトの情報を一つにまとめることができれば、あなたはそれを使って何ができるようになるだろうか?

    ツールの購入と構築
    インハウスSEOはあなたが想像している以上に大変な仕事になる。プラットフォームの購入は機能に制限があるが、迅速に用いることができるのが利点だ。もちろん、並行して自分自身のツールを構築することができる。

    リポーティングにどれだけの費用をかけるか?
    SEOを急速に行うことは問題が起こった時に迅速に対応するということだ。サイトに何か問題があった時にレベニューのロスは積み重なっていき、やがて甚大になる。レポーティングアラートはROIを加速させることになる。

    大きく考え、多くを行わない。

    最後のスピーカーのアリス(SMXでのプロフィールはOrbitz所属となっていますが、現在はAmazonのSEOマネージャーだそうです。)とはセッションの前々日に一緒にご飯を食べる機会がありました。(その時はスピーカーだとは知らなかったのですが。。。)彼から話しを聞く限り、アメリカでは非常にSEOのツールが普及しているそうです。日本ではまだまだ普及していないSEOツールですが、”Think big. Not many do.(大きく考え、多くを行わない)”を実現するため、今後増えていくかもしれません。
    このセッションで今回のレポートは終了となります。(実はもう一つセッションを受けましたが、内容が薄かったため割愛しています。)英語力・SEOの知識ともに充分とは言えないため、上手くお伝えすることができなかった部分も多々あると思います。
    稚拙な文章で恐縮ですが、最後までお付き合いただき、まことにありがとうございました!

    コンテンツの話は各人の具体的なアドバイスや意見が聞けて中々に参考になりました。SEOの未来の話は、どうしてもこのような曖昧な内容になりがちですが、キーワードやリンクに意味がない、という発言は、実態としてはまだまだそこまでいってはいないと思いますし、ある種検索エンジン側の理想として捉えておくのが現状では無難かと思います。ツールは相変わらずのアメリカ人的なマニアックな内容でした。今回は弊社の菅尾が全て取材報告を行ってくれましたが、最後で謙遜してはいますが、初回から十分すぎる内容だったと思います。今後も定期的に取材レポートを続けていく予定ですので、よろしくお願いいたします。 — SEO Japan [G+]

    CSS Nite LP, Disk 29「SEO 2013」についてレポートしてみる(後編)

    次に紹介するのは、アユダンテ株式会社の安川洋氏である。お題は、

    事例で学ぶキーワードとカテゴリー

    安川 洋氏

    である。
    一度だけアユダンテの方とはお話をしたことがある。
    真性のホワイトハットSEOであり、システム連携といった難易度の高い案件などに参画し技術力で食っている会社であるらしい。

    多くののSEO業者はホワイトハットと言いつつ、実際話を聞いてみると、

    「やっぱり被リンクですよ」

    ってな感じが普通であるため、かなり驚いた記憶がある。

    その会社の代表が安川氏であり、やっぱり否が応でも期待するところであったが、期待を裏切らずセミナーの内容は非常に濃いものであった。
    惜しむらくは時間が押していたことと、元々の持ち時間が少なかったため、話された内容を頭のなかで理解するための時間が取れなかったことが残念だった

    さて、本題だ。

    海外レディースファッション通販サイトWajaの事例でECサイトにおけるSEOの急所について語ってくれたのがこのセミナーである。

    SEOとは何か?二つの視点

    何に対してオプティマイゼーションするのか?

    1. ユーザーの視点
    2. 検索エンジンの視点

    この2つの視点がある。
    ※情報供給者の視点で考えてはいけない。

    1.ユーザーの視点

    検索キーワード「H&M」の例
    handm

    ユーザーは意図を検索キーワードに込めて検索を行う。 
    検索結果に表示される説明に検索意図と合致するページがあればクリックするし、なければ戻るボタンを押す。

    「H&M」というキーワードで検索した場合の例。

    検索結果はよく対策されている。納期の説明も書かれているのがよい。

    サイトに来訪したユーザーの意図

    • キッズの商品はどこかな
    • H&Mのドレスがほしいんだけどな

    といったニーズがあって来訪している。
    それらのニーズに答える選択肢があるのであれば、ファーストビューの中にクリックできる選択肢を入れ、ユーザーを適切に誘導できるようにする。
    そうすればGoogleもそれを認識してサイトリンクに表示するようになる。

    ユーザー視点のポイント

    ・キーワードが重要

    子供服を売っているのであれば、「子供服」というキーワードで最適化を行うべきだ。
    「キッズ」というキーワードを使うと、多くの検索ニーズを取りこぼしてしまう。
    しかし、キーワードを組み合わせた時に、「ブランド名 キッズ」の方が「ブランド名 子供服」よりも検索数が多い場合もあるためチューニングが必要だ。

    ・検索結果を見て買いたくなるか
    ・ファーストビューに、ユーザーが最初にしたくなる絞り込みが表示されるか

    ECサイトにはどんなキーワードがあるか

    ※コーディネート、といったような直接的にコンバージョンに結びつかないキーワードは今回の対象にしない。

    キーワードの種類ごとにコンテンツと施策を考える

    • ビッグキーワード(例:海外ファッション/ファッション通販)
      施策すべきページ:トップページ
    • コンテンツ:海外ファッション通販のメリットなど

    • ブランド名(例:カルバンクライン/ケイトスペード)
      施策すべきページ:ブランドページ
      コンテンツ:ブランド名は商品の羅列になりがちだがSEOを考えるとそれだけでは弱い。
      ケイトスペードと検索した人に対して、ケイトスペードの商品を数千羅列したようなページを出すのがいいのか?っていう話だ。
      ブランド名を検索する人はそのブランドの歴史といったものを知りたい人もいるわけで、商品情報だけではなくブランドについての解説といったコンテンツも必要だろう。商品のランキングといったコンテンツもよい。
    • アイテムカテゴリ(例:ダウンコート/財布)
      施策すべきページ:アイテムカテゴリページ
      コンテンツ:そのアイテムにおけるトレンド、ランキング、商品情報
    • ブランド・アイテム掛けあわせ(マックスマーラー ダウンコート/ケイトスペード 財布)
      施策すべきページ:クロスカテゴリーページ(ブランドとカテゴリをかけあわせたもの)

    ブランド軸とアイテム軸

    クロスカテゴリにおいてどっちの軸を優先に考えるべきか?

    「ケイトスペード バッグ」「バッグ ケイトスペード」

    通常は前者になる。ブランド名の方がユーザーに対するコミットメントが強いからだ。

    ブランドはコンバージョン性行が非常に高い。
    ブランドにも、アイテムにも強豪は多くどっちも重要。

    有名なブランドならブランドを優先し、ニッチなブランドであればアイテムを優先すべき。

    ブランドカテゴリ

    ブランドとは?

    ブランドとは指名で購入されるということ
    ブランド名が命。「トリーバーチ」なのか「Tory Burch」
    日本語で検索されることが多い。アルファベットは綴りが長くなると、アルファベットで検索されることはまずない。
    「トリーバーチ」といったように検索される。

    ブランドの並べ方について

    アルファベット順でよいのか?
    人気のブランド、SEO的に重視すべきブランドをフィーチャーするようにする。
    これらの特別なブランドについてはフラグを立てて(他のデーターと違うことをデータ項目として持たせておくこと)前に並べる、複数のページで表示されるといった対策が必要だ。
    お店でも売れ筋を全面に押し出して陳列するのと同じである。

    アイテムカテゴリ

    勝てるキーワードを選ばなければならない。
    例えば、「ワンピース」1語、これで勝てるか?
    ワンピースは漫画のワンピースが検索結果の多くを占めてしまうから、これに勝つのはまず無理だろう。

    そこで「ワンピ」といったキーワードを考える。この検索結果にはワンピースは混ざらない。
    でっかいキーワードで無理矢理1位にしようすることは得策ではないのだ。

    巨大なワンピースジャンルのなかにも宝物がある。

    「マキシワンピース」「マキシ丈ワンピース」「リネン ワンピース」「フォーマル ワンピース」
    こんなキーワードである。
    (「リネン」は素材だよね?カテゴリじゃないんじゃない?そんなこと気にしなくていい)

    属性カテゴリの処理

    属性カテゴリとは・・・レディース、メンズ、子供服、ベビー服マタニティなど

    基本的にはレディースとメンズはユーザービリティ的に分けたいが、検索数が少なくSEOの観点におけるキーワードとしては優先度が低い。
    検索数の多い子供服・ベビー服を第一階層に置き、レディースとメンズはアイテムで絞り込んで、その後の絞り込みとしたほうがよい。

    絞込階層の例)
    Tシャツ -> メンズ
    子供服 -> Tシャツ

    バランスを整える

    カテゴリで絞り込んでいくと、特定カテゴリが多すぎたり、少なすぎたりしてバランスが悪くなることがある。
    統合する・分割するなどしてアイテム数のバランスを整える必要がある。

    クロスカテゴリの処理

    複数のカテゴリを指定して絞り込んだ場合の表示結果。
    絞り込みの要素は2つがよい。3つ以上の絞り込みを使う場合には細心の注意が必要になる。

    存在しないカテゴリを作らないように注意すること。絞込んだ結果が存在しないクロスは作らないようにする。
    リンクがグレーアウトまたは非表示といった処理を行う。また、絞り込み結果が少ないものは他のカテゴリに統合する。
    4つ以上の絞り込みを行う場合は、ファセットナビゲーションを用いることになるが、階層構造を検索エンジンに伝えることができないため用いないほうがよい。

    絞り込みの主軸を考えることが大切。
    最優先となる主軸はブランドを持ってくるべき。URLもパンくずリストも。

    例)
    URL: /brand/handm/t-sharts
    パンくずリスト: ブランド >> H&M >> Tシャツ

    2.検索エンジンの視点

    検索エンジンの中の人はこう考える

    • ユーザーが「マンゴ」と検索した場合
      どの「マンゴ」のことか分からないなあ。取りあえずは検索結果の中に少しずつ色々入れたほうがいいな。
    • クロール中にトレンチコートをオススメ順に並べたページと価格の並べかえを見つけた。
      どっちも検索結果に表示するのはユーザーの利便性が下がるからどっちかだけにしよう。
    • クロール中に似たような大量のページを見つけた
      いちいち重複を確認するのも大変だから、サイト全体が低品質だってことでいいとしよう。
    • クロールバジェットとは

      1サイトのコンテンツボリュームに対するGoogleの評価価値のこと。
      PageRankが高いとこれが一般的には大きいと考えられる。

      (※筆者注:クロールバジェットについてはWeb担当者Forumパンダ・アップデート後の重複コンテンツを知る – 重複コンテンツ対策完全ガイド #1に詳しい)

      クロールバジェットに対してはこれを増やす、節約する2つのアプローチがある。

    • 自然なリンクを増やすことで、サイト価値を増すことでクロールバジェットを増やす。
    • 価値のないページをクローリングさせないことで、クロールバジェットを節約する。

    canonicalに出会ったクローラーの中の人

    あれもこれもcanonicalってやめて欲しいって考える。
    どれもこれもcanonicalってなっているとせっかくクローリングしたのに、その処理が全部無駄になってしまう。

    canonicalは使うな

    間違えて使うぐらいなら使わない方がよい。
    canonicalを使わなくても、重複コンテンツの排除は可能だ。

    検索キーワードにならない並べ替えの表示結果はAjax、FORM POSTなどを使ってインデックスさせないようにする。
    URLにパラメータを持たせるのではなく、Cookieを使用する。

    といったような方法を用いることで、canonicalを使わなくても重複ページを回避することが可能だ。

    重複コンテンツの排除

    商品数がゼロのページ。
    並べかえ、一部の絞り混み、おすすめ順のページと安い順のページはほぼ確実に重複になる。
    絞り込みの順番が違うことにより異なるURLが生成される場合は非常に危険。

    URLの設計が大切

    • 階層を強く意識したURL
      絞りこみの主軸をメインにURLを構築し、パンくずもこれに合わせる(前述の通り)。これによって検索エンジンが主軸を重要だと認識する。
    • ページネーション
      1ページ目
      /brand/handm/shirt/
      2ページ目
      /brand/handm/shirt/2/
      最後は/で終わるようにする。実装する技術要素に依存しなくなる。
      .php .asp .htmlといった拡張子がつくようなURLにすることは好ましくない。
      PHPで実装されていたサイトを、別の言語で実装し直すとURLが変化してしまったりする。
      1ページ目に戻った時
      ◯ /brand/handm/shirt/
      × /brand/handm/shirt/1/
      1ページ目に戻るときは、/1/ にならないようにする(重複コンテンツになってしまう)。
    • 絞り込み
      主な絞り込み条件にならない条件をURLに反映させない。
      例)/color/red/,/size/m/
      色とかサイズといった条件で検索する人はいないので、上記例のようなURLは存在させないほうがよい。
    • クロールさせないテクニック
      ・robots.txt 特定のページだけを除外しようとするのは面倒
      ・nofollow,noindex クロールバジェットの節約効果が低い
      ・Ajax
      ・FORM POST
      ・ウェブマスターツール 他の手法と併用可。しかし、設定ミスなどでまとめてインデックスされなくなるなどの問題もある。

    セマンティックSEO、エンティティ検索、オーサーシップ、ウェブ構造化 – SMX East 2013 2日目まとめ

    先日行われた検索エンジン関連最大規模のイベント、SMX Eastを弊社スタッフが取材したレポート記事、2日目は今後のSEOには無視して通れないセマンティックやエンティティ検索等、ウェブの構造化に関する話題。オーサーシップ関連の具体的なアドバイスも満載です。 — SEO Japan

    セッションリスト
    なぜ構造化データとセマンティックSEOは重要なのか?
    エキスパート達から学ぶ構造化データ
    基礎からから学ぶオーサーシップとトラブルシューティング
    検索の未来技術、エンティティ革命がやってくる!

    なぜ構造化データとセマンティックSEOは重要なのか?

    原題:Why Structured Data & Semantic SEO Are Important

    SMX East 2013の2日目はセマンティック関連の情報が中心です。今回はセッションルームが5つほどあり、それぞれのテーマに沿ったセッションが行われていましたが、この日は終日セマンティックのセッションルームに滞在していました。初回のセッションでは、構造化データの重要性とその影響について話されています。

    Moderator: Elisabeth Osmeloski, Director of Audience Development, Third Door Media, Inc. (@elisabethos)
    Q&A Coordinator: Annie Cushing, SEO and Analytics Consultant, Annielytics.com (@AnnieCushing)
    Speakers:
    Mike Arnesen, SEO Team Manager, SwellPath (@mike_arnesen)
    Aaron Bradley, Internet Marketing Manager, InfoMine, Inc (@aaranged)
    Jon Henshaw, Co-Founder & Chief Product Officer, Raven Internet Marketing Tools (@RavenJon)

    Mike Arnesen, SEO Team Manager, SwellPath (@mike_arnesen)

    現在のWebの問題とはなにか?
    コンテンツが何を意味しているか?それを理解することは非常に難しい。検索結果で一番になるべきサイトが表示されないという状況が多々ある。検索エンジンがサイトの意味を理解しきれていないことが原因。

    どうやって意味を伝えるか?
    セマンティックがすべてを変える。セマンティックマークアップから取得されるデータは多岐にわたる。

    データとはなにを意味するか?
    対象、属性、関連性。これらは全てサーチエンジンに伝えたいこと。

    ドキュメントからデータへ
    ドキュメントは読むだけ。データはあなたがイメージするどんな形にも変えることができる。また、データはコンバインすることができ、それぞれの独立したピース比べ、より魅力的になる。

    セマンティックマークアップ
    Schema.orgをはじめ、いろいろある。

    セマンティックSEOとは?
    「ユーザー」と「ユーザーが望み、必要としている情報」を結びつけることによって、検索の可視化を増加させるために、「オープンな構造化されたデータ」を提供すること。

    トラフィックを落としたくない(セマンティックによって)
    トラフィックは落とし得る。しかし、オープンデータを供給することで、信頼性を高めることができる。信頼性の高いリソースはプロモートされるべきものだ。

    Googleの見解の変更
    「高品質なサイト」の順位が上がるという記述から、「ユーザーとアプリケーション両方にとって高品質なデータ」を持つサイトがランキングがあがる、という記述に変更された。

    セマンティックは最も新しいテクノロジーだ
    より効率的なWeb構造を構築することができる。

    あなたのサイトをリソースにする。

    Aaron Bradley, Internet Marketing Manager, InfoMine, Inc (@aaranged)

    大きな変化
    Strings(文字列)からThings(物事)へ。

    主語>述語>目的語
    United Flight U323→は出発時刻がある→16:10
    Acme 8 GB USB drive→は値段がある→$9.99

    Schema.orgは主語と目的語の関連性を強める
    商品→は名前を持っている→Acme 8 GB USB drive

    Strings vs Things
    Schema.orgはGoogleがクエリ以上の意味を決定することを可能にする。
    (”フランスのGDP”というクエリに、GDPの他、人口、国旗、地図などを出す。)

    従来のSEO
    従来のSEOはキーワードを最適化する。最適化の対象は常にキーワードに注力していた。
    認識例)ブレンダー、Acme、John Doe

    セマンティックSEOに向けて
    エンティティはセマンティックSEOの構成要素だが、あくまで構成要素にすぎない。
    認識例)ブレンダー(画像とURL)、Acme(“ACME”表記の会社のロゴ、URL)、Jone Doe(画像)

    セマンティックSEO
    最適化の対象は、文字列(Strings)のマッチングから物事(Things)の関連性へシフトする。
    認識例)Jone Doe(画像)がACME(ロゴ)という会社を作り、ブレンダー(画像)はその会社の製品の一つ。
    上記のように、関連する情報(テキスト、画像、地図)を認識し、検索結果に返す。

    Jon Henshaw, Co-Founder & Chief Product Officer, Raven Internet Marketing Tools (@RavenJon)

    Geo-Tag Generator
    Webサイトの情報が格納されている位置情報を検索エンジンに伝え、ローカル検索に有利にする。
    (http://clck.io/geotag)

    Open Graph Generator
    FaceBookでいいねを押したユーザーとあなたのWebサイトをつなげる。
    (http://clck.io/opengraph)

    ボットのためにセマンティック要素(semantic elements)を付加する
    Header, Footer, Nav, Main, Section, Article, Aside

    コードバリデーション
    構築したコードの確認を行う。
    (http://clck.io/validate)

    schema.org
    schema.orgを使用することはGooglebotに愛を伝えるのと同じだ。
    3つの主要な属性は、itemscope、itemtype、そしてitempropである。

    マイクロデータ(Microdata)
    マイクロデータの属性はほぼ全てのブロックレベルエレメントに追加できる。もっとも典型的なものは、key semanticとblock elementsである。例えば、section,article,div,span そしてpだ。

    セマンティックによる最も大きな変化は、検索エンジンがWebサイトの理解を深めることであり、マークアップによってそれがもたらされるということです。
    個人的には”あなたのサイトをリソースにする”と”StringsからThingsへ”のセリフがこの変化を端的に表していると思います。
    技術というより概念であるため、少々理解が難しい分野ではありますが、あらためてその重要性を認識し、情報収集の必要性を感じたセッションでした。


    エキスパート達から学ぶ構造化データ

    原題:Structured Data Superstars

    セマンティックセッションの2回目は実践的な内容が中心です。
    意味はわかったけど、導入事例は?導入するとどうなるの?といった疑問に、NYタイムズの事例とリッチスニペットの表示で答えてくれています。
    まだまだ理解することが精一杯の私にとっては非常にありがたい内容でした。

    Moderator: Elisabeth Osmeloski, Director of Audience Development, Third Door Media, Inc. (@elisabethos)
    Q&A Coordinator: Alex Bennert, SEO Consultant, Independent (@alexbennert)
    Speakers:
    Warren Lee, SEO Manager, Adobe (@seocubed)
    Evan Sandhaus, Lead Architect, Semantic Platforms, NY Times (@kansandhaus)
    Chris Silver Smith, President, Argent Media (@si1very)

    Evan Sandhaus, Lead Architect, Semantic Platforms, NY Times (@kansandhaus)

    NYタイムズ
    セマンティック対応作業のケーススタディー。全てのHTMLをセマンティック対応にしている。rNews。Schema.orgを使用。

    なぜ、我々はセマンティックマークアップを必要としているのか?
    ニュース記事の画面を見たとき、人間はどこが記事でどれが写真かということを認識できる。ただ、検索エンジンはわからない。

    マークアップだけでは不十分
    マークアップはただのツール。そのため詳細な計画(設計図)が必要。

    構造化データの必要性
    構造化データがなければ、検索エンジンやSNSが魅力的なレイアウトで自分のサイトにリンクを返してくれない。言い換えると、構造化データによって、検索結果に画像やリッチスニペットが表示されるようになり、それは非常に魅力的なことだ。

    rNews
    rNewsは機械が読めるメタデータをWebドキュメントに組み込むためのデータモデル。rNewsを使用することにより、以下のようなベネフィットが期待できる。

    アルゴリズムにより作られるリンク(検索結果画面)がより優れたものになる
    魅力的な形式でリンクを返してくれる。(リッチスニペットや画像を一緒に表示してくれる。)

    優れたツールサポート
    ・バーティカルサーチ
    ・コメントプラットフォーム
    ・適切なマネジメント

    詳しい分析
    より詳しくサイトを分析し、その分析結果を関連付けて検索エンジンに表示してくれる。

    rNewsについて
    2010年の9月から取り組みはじめたが、実際にNYタイムズへの取り込みを開始したのは2011年の11月になってから。
    世界中の支社を回って公演している

    Warren Lee, SEO Manager, Adobe (@seocubed)

    リッチスニペットにサポートされているもの
    レビュー、音楽、製品、人物、組織、記事、レシピ、イベント。。。

    HTMLマークアップを使用するべき場合
    ・Googleがあなたのサイトのイベントやレシピといった類のデータの認識をどのようにコントロールしているかを明らかにしたい場合。
    ・HTMLマークアップをすべてのデータに対し、一貫して加えることができる場合。
    ・サイトの構造が頻繁に変わる場合。
    ・Google以外の検索エンジンにもあなたのサイト内容を理解してもらいたい場合。

    データハイライターを使用すべき場合
    ・あなたのサイトがイベントのデータを表示している場合。
    ・構造化データとスニペットの挿入を検討しているが、HTMLマークアップをアップデートするリソースがない場合。
    ・HTMLのマークアップよりクリックで追加したい場合。
    ・HTMLのマークアップが不可能な場合。

    考慮すべき点
    ・スニペットにはイベントのデータも組み込むことができる。
    ・レビューは他人の行動の原因になれる。(良いレビューがあるサイトはクリックされる。)
    ・CTRが向上する

    CTRと流入のテスト
    ある製品の検索結果画面で、スニペットの有無で調べた場合、有の結果はCTRとVisitsが20%増加した。

    オーサーシップについて
    Hcardは優れているが、オーサーシップの方が大事。CTR以上の価値を産む。商品を売るのではない、あなたが商品になる。

    Chris Silver Smith, President, Argent Media (@si1very)

    構造化データの実装
    検索エンジンが完全にサポートする前に実装しておくべき。一部ではあるが、すでに効果はでている。

    アドバンテージ
    ・検索エンジンのサイトに対する深い理解。
    ・より関連した検索結果。
    ・詳細なデータを検索結果に反映。 例)レストランの場合、詳細なジャンルの説明、地図、レビューなどを掲載できる。
    ・地図情報を入れることができる。
    ・アイキャッチになる。(リッチスニペットがある場合はない場合と比べ、15-50%CTR上昇というデータ。)
    ・SERPのリンク数が増える(付随する情報がリンクになっているため)。CTRの増加。

    考慮すべき点
    ・Schema.org(記事、ビデオ、画像。)
    ・オープングラフ(Facebook用)
    ・構造化データがない場合、Googleが持つ情報が表示されてしまう。

    ロゴ
    会社やレストランのロゴにもスキーマを入れる。Webマスターブログでも推奨。

    パンくずリスト
    Googleも好む。テストツールもある。

    オーサータグ
    アイキャッチになる。プロファイルページからGoogle+にへの流入も期待できる。

    ハイブリッドリッチスニペット
    レシピページ、オーサータグ、パンくずリストなどを全て取り込む。

    パブリッシャースニペット
    パブリッシャーの詳細な情報を提示。

    ミュージックリッチスニペット
    レビューなど。ミュージックファイルを置いているサイトに有効。

    イメージマークアップ(画像に対するマークアップ)
    画像検索用。競合率の高い「ウェディング」で検索した場合、一番に表示される画像はオープングラフを使っている。(だから1位だと思う。)

    プロダクトマークアップ(製品に対するマークアップ)
    オープングラフを使っているところが多い。(会社によって若干異なる)

    テーブルやリスト
    リッチスニペットに表示できる。データの結果など。(エクセルの表のようなイメージで。)

    その他
    ・Twitter Cards
    ・マークアップヘルパー
    ・Data Highliter
    ・WMTで自分のサイトの構造化データのレポートが確認できる。(一部)

    Q&Aとその他

    Q.Data HighliterはHttpsのサイトでは動かない。SEOにとってよくないか?
    A.Googleはhttpsを推奨しているから問題ないと思う。

    Q.Data Highliterの導入を試みているが、すべてのページに導入しないと動かない。全部デザインを変えるのはシステム的に不可能。どうすればいい?
    A.もしもプラットフォームの問題で組み込めないのならしょうがない。Schema.orgを使うというような対応が必要。ある程度のカスタマイズにするか、包括的に全部変えるか将来的に決断が必要。

    Googleの中の人の発言。
    リッチスニペットはスパム利用にされている場合もある。そういった認識がなくてもGoogleがそう判断してしまったら良くない結果が起こる。あまり情報を詰め込みすぎない方がいいかもしれない。

    NYタイムズほどの大規模なサイトで導入が進められている事実と、その大変さに非常に驚きました。リッチスニペットはリターンの速さと効果の高さから、一番取っ付き易い事柄かもしれませんね。まだまだ、導入しているサイトの方が少ない中、思い切って先行してみてはいかかでしょうか?


    基礎からから学ぶオーサーシップとトラブルシューティング

    原題:Authorship: Step-By-Step & Troubleshooting

    リッチスニペットと同様、検索結果のリンクに表示することができるオーサーシップ。Google+の利用を促してFacebookに対抗しようとしてるのでは。。。と穿った見方がないわけではありませんでしたが、しっかりとセマンティックの理念のもと、考えられた技術のようです。

    Moderator: Elisabeth Osmeloski, Director of Audience Development, Third Door Media, Inc. (@elisabethos)
    Q&A Coordinator: Mark Traphagen, Director of Digital Outreach, Virante, Inc. (@marktraphagen)
    Speakers:
    John Carcutt, Director of SEO and Social Media, Advance Digital (@johncarcutt)
    Janet Driscoll Miller, President and CEO, Search Mojo (@janetdmiller)
    Pierre Far, Webmaster Trends Analyst, Google (@pierrefar)
    John Shehata, Executive Director of Search, Social Media, ABC News (@JShehata)

    John Shehata, Executive Director of Search, Social Media, ABC News (@JShehata)

    オーサーシップとは?
    特定のドメインのサイトであなたが作成したコンテンツとGoogle+のプロフィールと結びつける。(検索結果にも表示される。)

    設定方法は?
    1.Google+のプロフィールを作る。
    2.よく撮れた顔写真を使い、プロフィール欄を埋める。
    3.Googleのサイト(https://plus.google.com/authorship)に行き、e-mailでサインアップして、確認のメールを送ってもらう。

    確認方法
    リッチスニペットツールを使い、確認を行うことができる。

    Googleにとって重要な理由
    ・大量の情報。現在のWeb上の90%の情報が過去2年間でつくられている。オーサーシップはその中でスパムではないとGoogleに伝えることになるので、Googleにとっては情報精査の上で役に立つ。
    ・検索結果の品質の向上につながる。マット・カッツも、情報の真の作り手がわかることはGoogleにとって非常に有益、と発言している。
    ・検索結果の促進。social endorsement(ソーシャルからの保証)が表示されれば、より多くのクリック数につながる。

    あなたにとって重要な理由
    ・証明されたプロフィールに結びつけられた情報は、それらがない情報に比べ、検索結果の順位は上昇する(エリック・シュミット)
    ・あなたのWeb上の評判が検索結果にも影響する。
    ・可視性の増加→CTRの向上→ページビューの向上(CTRが150%アップというデータもある)
    ・検索結果にオーサーが強調される。→よりその記事が読まれる。
    ・90%以上のテクノロジー系のライターがGoogle+アカウントを取得している。
    ・Google+アカウントの作成→Google+の増加→ランキングアップ

    オーサーシップハッキング
    オーサーシップを作成した他のサイトにコンテンツをコピーされ、その結果インデックス数が落ちたという事例がある。

    オーサーランク(Author Rank, AR)
    コメント数、アベレージPR、サークルの数、パブリッシングサイトのオーソリティ、+1やシェア数などによって決定。計算するためのツールは今のところない。

    ARを高める10の方法
    ・オーサーシップを主張する。フォームをアップデートし、Google+のセクション欄をすべて埋める。
    ・Google+をコンスタントに使用する。コメント欄の返信など、つながりを強くさせる行為をする。
    ・サークルを構築する。ハイクオリティのオーサーを加える。コミュニティに参加する。
    ・より多くのエンゲージメントを作る。画像投稿や、Q&Aへの参加など。
    ・あなたのGoogle+ページへのリンクを増やす。
    ・特化させる。同様のトピックに対し、多くのコンテンツを作成する。
    ・他のSNSでのあなたのファンを認識する。
    ・いくつかのプロフィール写真を試し、どちらがよいか比べる。
    ・すべてのSNSで同じプロフィール写真を使う。
    ・シェアされるような、優れたコンテンツを作成する。

    Google+のステータス
    メインとなるキーワードをステータスの最初に含める。

    写真は明るいものを使うこと
    暗い背景使っている人がいるがおすすめはしない。
    色々な色の背景で実験をし、赤が一番だったと主張している友人がいるが。(笑い)

    まとめ
    検索ランキングのためではなく、オーサーシップのため。トラストのため。

    John Carcutt, Director of SEO and Social Media, Advance Digital (@johncarcutt)
    (オーサーシップのケーススタディー)

    背景
    6人で1000人以上のオーサーを担当。

    直面した課題
    ・アーリーアダプター
    ・技術的な問題
    ・マストレーニング

    アーリーアダプター
    初期の段階では以下のような課題があった。
    ・写真家はGoogle+を好んで使ってくれる。
    ・レポーターはそうでもない。
    ・e-mail認証が問題となったケースもある。

    技術的な問題
    実施の依頼を2011年の中ごろに依頼したが、始まったのは2013年の初頭。2年かかった。

    マストレーニング
    多くの人に使い方を教えなければいけない。我々が取り組んでいることは、
    ・それぞれの市場毎に、1年に1回のトレーニングを行っている。(実際に会っている)
    ・サイト運営(http://www.advancessg.com)
    ・月に一度のニュースレター。

    ネガティブ面
    ・シンジケートコンテンツ
    ・ARの売買
    ・オーサーシップのオーナーシップ

    シンジケートコンテンツ
    別のメディアで同じ記事が作られた場合、本当のオーソリティが作られない。

    ARの売買
    今のところ機能してしまうかもしれない。ただ長くはもたない。

    オーサーシップのオーナーシップ
    ある著者が会社を離れた場合に起こり得る。会社は過去記事のby○○(○○の部分に著者の名前が入る)を変更しない。しかし、その著者は会社を離れた以降も継続してオーサーシップを高めてしまうが、同時に前の会社に貢献してしまうことになる。
    また、所有権の問題を避けるため、複数人で共同のオーサーシップを作ることを推奨していない。

    Janet Driscoll Miller, President and CEO, Search Mojo (@janetdmiller)

    ・オーサーシップの種類

    PDFオーサーシップ
    オーサーシップをコンテンツから引用。メタデータの引用ではない。
    < 表示例>
    [PDF]2014年のSEOはこうなる!!
    www.aaa.com/bbb….
    by John Doe 2013/10/01

    ワードオーサーシップ
    ByがGoogleがコンテンツ経由でオーサーシップを引用する唯一の手段ではないコンテンツの中に著者を紹介する部分がありそこから引用されるケース。
    < 表示例>
    [doc]2014年のSEOはこうなる!!
    www.aaa.com/bbb.docs
    by John Doe 2013/10/01

    パワーポイントオーサーシップ
    オーサーシップをコンテンツから引用。メタデータの引用ではない。
    < 表示例>
    [PPT]2014年のSEOはこうなる!!
    www.aaa.com/bbb.pptx
    by John Doe 2013/10/01

    ブックオーサーシップ
    著者情報の代わりに、本の情報がオーサーシップになる場合もある。
    *リンクの下に本の画像が表示され、出版社、出版年、本の内容の説明などが表示される。

    ・オーサーシップの注意点

    表示される著者の人数は一人
    現在のUIでは一つの記事、ブログポストなどには一人の著者しか載せることができない。一人以上の著者を載せることができるように改善を試みているらしいが。

    表示される内容があなたが望むものかを確認する。
    テキスト内の”by”に気を付ける。オーサーを表す以外のところで”by”が使用されていた場合、その”by”以下の情報が表示されてしまう場合がある。著者でなく、編集者名や”コメント by”になってしまう場合も。
    また、リッチスニペットにビデオを表示させるつもりが、オーサーシップが表示されてしまうということにならないようにする。

    著者名は完全一致
    Google+には本名で登録し、記事を書いたときにニックネームなどを用いた場合、オーサーシップは表示されない。

    ・オーサーランク(AR)

    ARはPRとSEOにとって何を意味するか?
    オフラインでレポーターを探した場合、それがSEOにとって良い影響を与えはしない。

    それでは、どのようにして探すか?
    ・そのサイトがオーサーシップを適用しているか。
    ・そのオーサーはGoogle+プロフィールをもっているか?
    ・確認方法は「Site:そのサイトのURL 著者名」を入力。

    何を目的として選ぶか。
    SEOの価値→その著者はGoogleからの評価は高いか?
    関係構築を目的→その著者の読者はあなたの記事に興味がありそうか?あれば、その読者からSEO的な価値を認めることができる。また、著者ではなく、サイト(パブリッシャー)のレベルを確認する。

    上記の点に注意して、オンライン上での最適なパートナーを見つけよう!

    ・パブリッシャー:コンテンツを守れ!

    重複コンテンツ(ケーススタディー)
    あるサイトから一字一句そのままコピーされ、すべてのコピーにオーサーシップが適用された。リンク数やドメインオーソリティから、本サイトが本物であることは明らかではあったが、トラフィックが下がってしまった。パンダアップデートの時期と重なっていたため、適用されたと思われる。

    コンテンツを守るために
    ・コンテンツを監視する。
    (http://copyscape.com)
    ・強いオーサーシップを構築する。

    Q&Aセクションにて
    会場にGoogleの中の人がいて、「パンダはオーサーシップを見ていない」と発言。スピーカーはそれでもパンダの影響を主張したが、時間がないため、打ち切りに。

    Pierre Far, Webmaster Trends Analyst, Google (@pierrefar)

    オーサーシップについて
    ・人が書いたものだけを認識する。(機械が書いたと思われる文章にオーサーシップは与えない。)
    ・”by”を使うことで検索エンジンは理解しやすくなるから使って。

    記事を書いた人全部をマークアップ
    今のところ、UIはサポートしてない。だけど入れて。

    オーサーはGoogle+とリンクしている。
    Eメール認証の場合、オーサーとプロフィールメールを一致させている。

    オーサーのプロファイルページはGoogle+とリンクしている。
    記事→プロフィール→Google+

    人か組織か
    rel=authorは人、rel=publisherは組織、またはビジネス

    Q&A

    Q多くのブログがあるサイトのオーサーはだれになる?
    A.そのサイトにはオーサーシップはない。(John)。
     単一の筆者の時のみオーサーシップは適用される。(Perre)

    Q.筆者は同じだが、いろんなトピックを書いてる。大丈夫だろうか?
    A.誤解があるようだ。筆者は単一である必要があるか、記事の内容は多岐にわたってもカバーされるので問題はない。(John)

    Q.ランキングへの影響は?
    A.オーサーシップは検索結果のシグナルになっていない。(Perre)

    オーサーランクの高め方やオーサーシップの様々な種類など、ここまで進んでいるのかと感心してしまいました。本名・顔表示がほぼ必須条件のため、個人で行う際にはハードルもあるとは思いますが、ブランディングを上げるためには非常に有効な手段ですね。しかしながら、リッチスニペットと同様、オーサーシップを悪用する事例もすでにあるそうです。やはり、本場は色々な分野で先進的なようで。。。


    検索の未来技術、エンティティ革命がやってくる!

    原題:The Coming “Entity Search” Revolution

    長かったセマンティックシリーズの最後は、これまた重要な概念である”エンティティ”について。初回のセッションと比べ、よりSEOへの影響を話してくれています。今起こっていることよりも、これから起こることが中心になっていますが、SEOの将来を考える上で、非常に参考になるセッションでした。

    Moderator: Danny Sullivan, Founding Editor, Search Engine Land (@dannysullivan)
    Q&A Coordinator: Ric Dragon, CEO, DragonSearch (@ricdragon)
    Speakers:
    David Amerland, Author, Speaker, Analyst., David Amerland (@David Amerland)
    Jonathan Goodman, President, Halyard Consulting (@halyardconsult)
    Reva McEachern, Principal Technologist, REVA Digital Media LLC (@revadigital)

    David Amerland, Author, Speaker, Analyst., David Amerland (@David Amerland)

    エンティティについて
    エンティティは言葉ではない。言葉に付随する概念だ。

    従来のSEO
    過去のSEOはprobability(可能性、確率)だった。検索は、キーワードが含まれているクエリに対し、統計的に導き出された「(検索者にとっての答えとなり得る)可能性のある返答」を返していた。この検索結果で「成功」するためには、我々はサイコロを振らねばならず、望んだ目を出すために(その確率をあげるために)、いろいろなテクニックを使ってきた。キーワードやリンクやアンカーテキストなどだ。

    セマンティックSEO
    セマンティックではstatistics(統計学の概念)は影をひそめる。従来の、「10個のリンク(Webサイト)を表示させる」という検索結果は変化している。よりパーソナルになり、著名な人物の顔写真が表示され、さらに正確になっている。

    検索自体が変化している
    モバイル、音声、ローカル、予測(GoogleNow)、機能的(Map)など。情報は飛躍的に変化し、検索もそれに伴って変化している。ボリューム、速度、種類、正当性など、ビッグデータの要素が非常に重要な役割を持っている。

    エンティティは新しいドライバー
    エンティティは異なるデータポイント間のつながりを暴く、「関連性のある情報の地図」を作成する。これは非常に大きな変化だ。エンティティは他のデータをの関連性を見つけるための、信頼のあるポイントという存在になる。

    エンティティは色々な方法で作られる
    トラステッド(信頼のある)サイト(Wikipedia、Freebase、Metaweb)から、通常のWebページから、ソーシャルwebから。

    テクニカルな話題
    構造化データでGoogleに伝える。ローテキストに意味を埋め込み、リンク間で関連性をつなぐ。それらが合わさり、エンティティとなる。

    SEOにとってはチャレンジ(課題)だ
    「(統計的に考えてあっているのでは?という)提案」ではなく、「答え」を提供するようになる。間違えられない。リンクなどの要因で上げることはできない。
    *Googleがオーサーシップ、高品質のサイトを優遇する理由とつながる。参照される情報元はランキング上位からか?(勝手な予想)
    アメリカの大統領は?(クエリ)に対しての答えとして、バイオグラフィー、最近のポスト、関連したエンティティを提供するようになる。
    一つのクエリに対する答えが、より広く関連したデータになり、これは以前は不可能なことであった。

    SEOにおける課題(箇条書き)
    ・検索のUIが変わる。画像検索、スクリーンレス(音声など)
    ・キーワードへの依存が減少する。
    ・現在のオンページSEOのテクニックが通用しなくなる。
    ・検索結果での不動産(位置)情報・ページの減少。
    ・統計的な関連性への依存の減少。

    エンティティを新しいドラーバーとして利用するには(意識を変える。)
    オーソリティー、トラスト(信頼性)、レピュテーション(評判)、インフルエンス(影響)などが重要になってくるが、それらを構築・獲得するためにはどういった作業が必要か?考える必要がある。

    まとめ
    Volume(ボリューム),velocity(速度),variety(種類),veracity(正当性)を考える。それらにconnection(関連性), sosical discovery(ソーシャル上での露出、発見される方法),social buzz(ソーシャルで話題になる方法), authorship &rank(オーサーシップオーサーランク)を加える。

    Jonathan Goodman, President, Halyard Consulting (@halyardconsult)

    Freebase(フリーベース)とは?
    ・Metaweb社(Googleに買収された)が作成する、永遠に拡大するDB。
    ・4000万以上のトピック。
    ・リレーショナルテーブル。
    ・MQL(Metadata Query Language)を用いたクエリ、APIを用いたアプリケーションの構築が可能。
    ・データ改良のために数千ものコミュニティが参加。
    *Wikipediaに似ているがデーターベースそのものとして機能する。セマンティック検索への利用が見込まれる。

    NodesとEdges
    フリーベースはデータの再構築を行わずにデータを拡大させることができる。
    Node(データポイント)をEdges(コネクター)でつなぐ。

    Topic
    トピックはNodeであるが、すべてのNodeがトピックではない。実在の人物、分類、コンセプトなどがなり得る。

    Types
    トピックは多くの関連したタイプを持つことがある。「半澤直樹」というトピックに対し「テレビ番組」、「〇〇ノミネート」、「受賞作品」などのタイプをつけることができる。

    Properties
    それぞれのタイプはプロパティー(属性)の一群を持つ。「テレビ番組」というタイプには「シーズン○○」、「初回放送日」、「番組作成者」、などの属性をつけることができる

    クエリ(http://www.freebase.com/query
    クエリ作成画面のキャプチャを用いたデモを披露。そこでは「FIFA」を検索し、結果はフットボールアソシエーションとそれに関連する情報が表示された。

    ・使用例

    Small Demons(https://www.smalldemons.com
    フリーベースを用いたサイトの例。フリーベースが本の内容から音楽、人食べ物、場所などの情報を引っ張ってくる。

    Yatedo(http://www.yatedo.com/
    人を検索するエンジン。関連する情報。画像、ビデオ、ニュース、本、などを表示。

    RichSeam(http://richseam.com
    好きなアーティストから関連して音楽の情報を提供。

    検索は。。。
    セマンテックとImplied Intent(暗示された意図)がキーになる。個人の過去の検索歴・購入歴などが反映。過去にUKで検索した人にとって、マンチェスターはイギリス。アメリカで検索した人にとってはマンチェスターはアメリカ。あなたの検索は他の人と全く違うようになる。

    SEOは。。。
    死なないが、かなり難しくなる。Sphere Infuence(影響の範囲)を構築しなさい。全てのセマンティック情報をマークアップを構築するべきだ。2015年にはバックリンクが全く意味がなくなっているだろう。

    おまけ
    Google I/O 2013: The Freebase APIs
    http://www.youtube.com/watch?v=r-VL7NKJqcs
    Freebase Query Editor 2.0

    Reva McEachern, Principal Technologist, REVA Digital Media LLC (@revadigital)

    属性と関係性
    データはただのリストの状態のままでは、それ自体には価値がない。関連性を持って初めて価値がある。これが、ナレッジグラフとソーシャルグラフが真に提供しているものだ。(サーチエンジンジャーナル)

    活動の領域のレベルを上げる
    よりよいワードが欠けている人や、過度のSEO対策をしている人がいる。これらの人々に対し、素晴らしいコンテンツやサイトを作ろうとしている人たちがいる。我々は検索エンジンをより賢くし、関連性をよりよいものにしようとしている。現在の活動の領域のレベルをあげようとしているんだ。(マット・カッツ)

    数から見るGoogle
    ・4億2500万人のGmailユーザー。
    ・5億人のGoogle+ユーザー。(3億4300万人がアクティブユーザー)
    ・検索結果の26.4%がキーワードを含まない。

    things→データがより多くの意味を持つようになる

    ソーシャル、リンク、ナレッジ
    テキスト・リンクからthings(ものごと)へ。データがより多くの意味を持つようになる。ソーシャル、リンク、ナレッジの全て組み合わさったデータが、スイートスポット。

    ナレッジグラフ
    事実から答えへ。答えを出すための事実。帰納的な知識の発見手段。複雑な問に対する答えを提供。
    セマンテックマークアップ、Wikipedia、Freebaseなどから構築される。

    ソーシャルグラフ
    意見から好みへ。好みを発見するために意見を参考にする。友人により認証されたコンテンツ。自身の好みに仕立てられたコンテンツ。
    Google+、オーサーシップ、エンゲージメントなどから構成される。

    セマンティックマークアップ
    Schema.orgはBing、Google、Yahoo!、Yandexなどの検索エンジンなどがWebページのより深い理解を可能にするマークアップ言語。
    GoogleのリッチスニペットはMicrodataやShema.orgによって構造化されたデータをもとに表示されている。

    Google+
    オーサーシップを表示させたい場合は、作成したコンテンツとGoogle+のプロフィールを結びつける。
    Googleローカル検索で自分の店の所在地を表示させたい場合もGoogle+に認証させる。

    オーサーシップタグ
    WebページからGoogleプロフィールへリンクすることで結びつける。そのリンク内に”rel=author”のパラメータを必ず組み込む。その後、プロフィールから新しく作成したページにリンクを貼る。

    パブリッシャータグ
    ホームページをGoogle+のプロフィールに結びつける。

    オーサーランク
    ・あなたのビジネスに関係した人をサークルに加える。
    ・定期的にあなたのビジネスについての記事を投稿する。
    ・あなたのビジネスに関係したコンテンツに+1をする。

    マーケターにとって必要なこと
    Googleは複雑な問に対する正解を提示することができるようになっており、ユーザーのエンゲージメントをより長い期間、維持できるようになっている。
    口コミはデジタル化され、それによってソーシャルとSEOによって拡大し、最適化されている。

    Q&A

    Q.KWはいつまでもつ?今はまだ効いているようだが。
    A.考えを変えるべきだ。キーワードを元にコンテンツを作ることはコンテンツの質に影響する。そういったコンテンツの質はあまりよくないから結果として順位は下がる。ゲームはやめて、ビジネスパートナーになるという考えに変更するべきだ。(Jonathan)
    コンテンツキングという時代も終わった。ハミングバードが終わらした。検索者はキーワード検索から、意味を調べるようになる。「ホンダの車種」を探すのではなく、「一番燃費のいい車」を探すようになった。(David)

    候補ではなく「答え」を提供するということで、検索の用途そのものが変化してしまいそうです。Google Glassなどで検索する場合は、確かに一発で答えがでてくれるとありがたいですね。
    世界中から集めた知識をもとに、あらゆる疑問に瞬時に答えてくれるエンジン。SF映画にでてくるAIのように聞こえるかもしれませんが、絵空事ではなく、その時代はすぐにやってくるのかもしれません。

    SEO Japanでもセマンティックエンティティ検索関連の濃い記事は何度か紹介してきましたが、セッションレポートでQ&A形式で単発的に様々な質問に対する答えをまとめたこの記事の方が意外と理解が深まるかもしれない、、、と思った内容でした。いまいち理解しきれていない、導入に足踏みしている方もまずはオーサーシップや軽めの構造化からチャレンジしたくなるような?レポートだったのではないでしょうか。 — SEO Japan [G+]

    コンテンツの4分類とリンク獲得力との関連性

    これからのSEOは単純な外部リンク施策でなくコンテンツマーケティングが大事、とはいわれますが、後者にしても結局かなりの部分で被リンクを集めることが目的だったりするのもまた事実。「コンテンツの質が重要」ともいわれますが、今日のソーシャル中心のウェブにおいて、コンテンツのカテゴリ毎にリンクの獲得力に差があるのもまた事実。今回はそんなコンテンツとリンクの関係を図表にし、解説した記事を。あなたのコンテンツ構築の参考になるヒントがあるはず。 — SEO Japan

    理想を言えば、検索エンジンは、コンテンツの「強さ」でランク付けを行うべきである。検索エンジンのアルゴリズムは、良質な文法、優れたデザイン、そして、配送費と製品を検知することが出来るほど賢くあってもらいたい。ビジュアル検索サービスのLike.comをグーグルが買収したことで、良質なデザインを特定することが出来るようになると考えられるものの、専門家の多くが、この方針への直接的な行動が、必ずしも差し迫っているわけではないと考えているように思える。

    事実、優れたコンテンツが上位へのランクインの近道だとつぶやく、まるで反対の世界にこの業界は押し込められている。 検索においては、それぞれの分野が異なる特徴を持ち、優れたコンテンツを検索エンジンのランキングに反映させる力は、ウェブサイトのタイプによって、大きく左右される。サイトに対するポテンシャルは、サイトによって異なるものの、あまり魅力的ではない分野のサイトが、より魅力的な分野のサイトを簡単に上回る可能性がある — これはその他の分野とは異なり、大きな制限がないだけである。

    コンテンツのリンクの有効性とは、良質なコンテンツが直接リンクをもたらす力であり — また、コンテンツが、別のサイトでも同じように優れている場合、リンクを獲得し、上位にランクインする力にどれぐらいの違いがあるかを示す。この投稿 — サイトのタイプの分類の後 — では、特定の分野が、多数のリンクを獲得する際にプラス、もしくは、マイナスに作用する理由と経緯を詳しく説明していく。まずは、図の左側に位置する最も魅力の高い「ソーシャルなブログ」を取り上げ、最も恐ろしい「ソーシャルなタブー」を最後に紹介する。

    1. ソーシャルで、フレッシュなコンテンツに力を入れたサイト

    このタイプのウェブサイトは、記事を用いる従来型のブログとは異なるカテゴリーに振り分けられることもがるが、常時アップデートされ、そして、頻繁に新しいコンテンツが投稿されるため、ブログ扱いされることもある。 I Can Has Cheezburgerは猫の写真を頻繁に投稿している。面白く、ユーモアに溢れた写真が大量のリンクをもたらす。同じように、New York TimesTechCrunchも毎日複数の新鮮なニュース記事を投稿している — その多くは、質が高く、報道する価値があるため、他のブロガー達がこぞってリンクを張る。

    このタイプのブログは、コンテンツを常時アップデートしているため、ビジターは頻繁にサイトにアクセスし、毎回、新たな発見をする。つまり、その他のタイプのコンテンツとは異なり、継続的にリンクをもたらすポテンシャルを持っていると言えるだろう。New York Times等のサイトは、1つのブログから多数のディープリンクを集める可能性がある — この類のリンクを得るポテンシャルがあるこそ、インターネット上で最もリンクを張ってもらえるサイトとして君臨しているのだ。

    2. ソーシャルで、静的なコンテンツを持つサイト

    このタイプのウェブサイトに該当するのは、話題にされるものの、再びアクセスしてもらい、新しいコンテンツを見つけてもらうためのフレームワークに欠けた製品サイトである。このようなウェブサイトの多くは、ブログを持っているものの、製品に焦点を絞っているため、先ほど紹介したソーシャルなブログと比べると、バイラルな効果を生み出す力は劣る。時折、良質なインフォグラフィックや関連する記事を投稿して、リンクを集めることが出来るものの、ソーシャルなブログとは異なり、怒涛のリンクの波を作ることは、不可能に近い。

    しかし、この類のソーシャル製品ウェブサイトは、インターネット以外の場所で話題にされることがあり、ウェブサイトが存在するだけで、質の高いコンテンツに対して複数のリンク — オンライン、オフラインの双方 — が寄せられることもある。Best BuyFry’sSony等がこのタイプのウェブサイトに該当する。CafepressSavingsZappos等のインターネットeコマースサイトも同様に優れた製品記事にリンクを向けてもらえることがある。大学のウェブサイトやウェブアプリのスタートアップ等もこのカテゴリーに振り分けられる。

    3. 割とソーシャルなサイト

    割とソーシャルな静的なサイトは、分野が関連しているために、リンクを引き寄せるタイプのサイトである。例えば、このタイプのサイトは、家の建て方、Tシャツの縫い方等のガイドを作るものの、引き寄せられるのは一定のタイプのユーザーのみであり、バイラル化する力はない。そして、上述した2つのタイプのサイトよりも、得られるリンクの本数が少ない。ユーザーベースが広ければ広いほど、そして、話題に上げてもらえればもらえるほど、リンクを獲得する力は高くなる。

    ウェブサイトのタイプのフローチャートにおいて、好ましくないタイプに向かうにつれ、獲得可能なリンクは — たとえコンテンツが優れていても — 少なくなる。例えば、Burial Insurance,MedigapStreamline Refinanceのサイトが、特定の基準に基づいて、リアルタイムで保険の価格を比較することが出来たら、便利なサイトになるはずである。しかし、少数の多岐にわたるニュースサイトを除くと、ほとんどリンクは期待できない。一方、「ソーシャルで、静的なコンテンツを持つサイト」のカテゴリーに進み、旅行比較サイトに注目すると、比較機能だけで大量のリンクを獲得していることが分かる。

    このような保険の比較機能が存在すると言うことも可能である — 誰も話題にしていないため、知らないだけである — ただ単に気にしていない、そして、知人の中にその情報を必要としている人が少ないためだ。

    4. タブー

    インターネットには「地下」が存在する — カジノ、ローン、ポルノ等の分野である。このタイプのサイトは、最高のコンテンツを作るポテンシャルを秘めているものの、そのコンテンツが人気を得ることはない。ポルノやカジノ等の一部のサイトは、 — 特に親しい友人のみに良し悪しを伝える — 独特の「密かな」バイラル化をもたらす力を持っている。しかし、このタイプの知識の壁により、一般的に広まる可能性は低くなる。 つまり、コンテンツからリンクを獲得することは不可能であり、検索エンジンが、どのサイトが優れているのかを判断する手掛かりが存在しないことになる — なぜなら、コンテンツを好きなことを公言する人がほとんどいないためだ。

    そのため、コンテンツの作成が、このような分野で勝敗を分けることはない — リンク構築の取り組みに資金を相互的に投じる力を除けば、オンページのコンテンツとは関係のないリンクでリンクプロフィールの95%を操作しているサイトが、勝利を収めることが多い(ある意味、とてもクリエイティブだと言うことも出来る)。

    教訓

    それでは、ウェブマスターやSEOの担当者は、ウェブサイトの4つのタイプのカテゴリーから何を学ぶことが出来るのだろうか?自分のウェブサイトにとって、最も重要なポイントに焦点を絞って、時間を費やすべきである。ソーシャルで新鮮なコンテンツに力を入れているなら、– 検索エンジン経由のトラフィックを得るため、そして、ウェブサイトを成功に導くため — 優れたコンテンツを構築することだけに時間を注ぐべきである。ソーシャルの度合いが薄いウェブサイトの場合は、– 少なくともリンク構築に関して — オンページのコンテンツの作成に多くの時間を投じることで、ユーザーがサイトに戻ってくるかどうかを評価しなければならない。

    下の表は、SEOの担当者として、リンク構築にどれだけの時間を費やすべきかを表している。科学的な根拠に基づいているわけではないものの、ずる賢く、操作する力をリンクに変える取り組み、そして、コンテンツをリンクに変える取り組みにどれだけ力を入れるべきかを判断する材料にはなる。残念ながら、この2つの取り組みの間には大きな違いがあり、賢くこの2つの道を行き来することを私は薦める。

     

    ポルノやカジノ関連のウェブサイトを作るつもりでも、ユーザーを維持するために優れたコンテンツを提供しなければならない。しかし、コンテンツを通してリンクを獲得することは出来ない。 そのため、このタイプのウェブサイトのデザイナーは、SEO部門から完全に切り離すべきである。

    一方、例えば、病気やローンを取り上げるサイトの場合、コンテンツに関する要求はほとんどない — 無難なコンテンツを作り、多少オンページSEOに力を入れ、ユーザーをコンバートするデザインを実装するだけでよい。このタイプのサイトのビジターの大半は、頻繁にアクセスするわけではないため、オンページのコンテンツは、基本的に不要である。

    ローン関連のウェブサイトにおいても、SEOのスタッフは、質の高いコンテンツの作成について、デザイナーと会話を交わす必要はない — ユーザーをコンバートするサイトの構築に力を入れるだけである。リンク構築スタッフは、自分達のウェブサイトとは関係なく、ウェブサイトでリンクを操作する方法を探るべきである — 提携、リンクディレクトリ、アーティクルディレクトリ、そして、言うまでもないが、有料リンクが、例として挙げられる。タブーのウェブサイトでは、– 有料リンクかどうかに関わらず、操作こそが、リンク構築そのものである。


    この記事は、Ross Hudgensに掲載された「Content Link Efficacy: Understanding Why Great Content Fails」を翻訳した内容です。

    キレイに整理されており色々ヒントになる点が多い記事だったのではないでしょうか。サイトやビジネスの種類によってコンテンツを活用してもリンクが得られにくいケースはあると思いますが、ここに書かれている分類をヒントにその中でも何かリンクを獲得していけるような(と書くと、SEOのためだけに聞こえますが、結果ソーシャルで拡がりユーザーを獲得していける)コンテンツ企画を考えていきたいものです! — SEO Japan [G+]

    検索順位を決める最重要要素、ペンギン時代のリンク構築、グーグルグラス – SMX East 2014 1日目まとめ

    最近、イベント関連のレポートを全く行っていなかったSEO Japanですが、私(滝日)に変わって弊社スタッフが検索関連イベントでも最大級のSMX Westを視察&レポートにまとめてくれたので、ここに紹介します。まずは1日目のまとめからですが、ペンギン時代のリンク構築に始まり、検索順位に影響を与える最重要要素やグーグルグラスのレビューまで気になる内容が満載。 — SEO Japan

    ポスト・ペンギン時代のリンク構築

    原題:Penguin-proof Link Building

    先日ニューヨークで行われた”SMX East 2013″のレポート記事を掲載します。今回は弊社代表滝日の代理としてアイオイクス SEO事業部の菅尾が書かせていただきます。初回セッションは”ペンギンプルーフ・リンクビルディング”。ロジャー・モンティをはじめ、効果的なリンクビルディングの手法についてスピーカーが話します。

    Moderator: Elisabeth Osmeloski, Director of Audience Development, Third Door Media, Inc. (@elisabethos)
    Q&A Coordinator: Mark Traphagen, Director of Digital Outreach, Virante, Inc. (@marktraphagen)
    Speakers:
    Thom Disch, CEO, Handi-Ramp (@thomdisch)
    Roger Montti, Owner, MartiniBuster (@martinibuster)
    Neal Rodriguez, Managing Director, Shovecom (@notifyneal)

    Roger Montti, Owner, MartiniBuster (@martinibuster)

    アジェンダ
    1バックグラウンド(ペンギンアップデートとは?)
    2ペンギンにつかまらないためのリンク
    3ペンギンアップデート対策

    自然なリンクとはなにか?
    コンテンツ内(引用や推薦部分)にある、独立した個人の編集者(コンテンツの作者)の選択の一部としてそのコンテンツ内に設置されたリンク。

    背景
    個人的な意見だが、2003年ころからGoogleはリンクの価値を下げ始めた。そこで、SEO業者がとった行動は、さらに多くのリンクを貼るということだった。
    “自然”や”不自然”をいった言葉は、統計的なデータから生まれたものだ。まずは、”通常”となり得る基本線を作ること。そして、その”通常”から外れたリンクは、スパムだと認識される。

    ペンギン対策の基本的な考え
    上記の通り、リンクとはサイテーション(引用)だ。そのため、誰にとっての有益性をどうつくるか、ということを考える必要がある。なぜなら、誰かの役にたって初めて引用され(リンクがもらえる)のだから。Googleにとっての理想とは?を常に考えるべきだ。

    不自然なリンクの具体例
    ・SEOフレンドリーなゲストポスト内のアンカーテキスト
    ・SEOフレンドリーな記事のフッター部分のリンク
    ・SEOフレンドリーなウェジット内のリンク
    最適化されたアンカーテキストの過度な多用は、意図的に検索結果を操作するためのものとして認識され、結果、不自然なリンクの警告を受けることになる。

    ゲストポストについてのGoogleの見解
    “もしもあなたのサイトやあなたのクライアントサイトに記事を投稿し、その記事内にあなたのサイトへのリンクが含まれていた場合は、私は確実にnofollowをつける。なぜなら、そういったリンクは真に自然なリンクとは言えないからだ。”
    (John Mueller)

    ゲストポスト(アーティクルマーケティング)について
    ・その業界における、”本当の”慣習を理解する。
    ・最適化されたアンカーテキストとコンテンツ内のリンクは避ける。
    ・PR記事のような形態は避ける。

    インフォグラフィックとウィジットのGoogleの見解
    Q.ウィジットやインフォグラフィックに埋め込まれたコードはどう扱うべきか?
    A.nofollowを付けることを勧める。特にウィジットにはね。インフォグラフィックについては、その規模にもよるが、rel-nofollowをリンクに設置することを勧めるよ。
    (Matt Cutts)

    ゲストポスト戦略を採用するために
    1.アルゴリズムを操作しようとしないこと。
    2.メジャーなパブリッシャーにも使われている、その業界のバイライン(署名)の基準を採用すること。
    3.ゲストポストを唯一のリンクストラテジーにしないこと。

    自然リンクの獲得方法
    まだ着手していないニッチを探し出し、そのニッチのニーズを満たす有益なセクションを作ること。基本的な考え方は、”そのサイトにリンクをはるコンペリングな理由を作る”ということだ。
    *コンペリングとは、興味、関心を非常に魅力的な方法で呼び起こすこと。

    トラベルサイトの例
    1.ベジタリアン用のグルテンフリーな食事を徹底的に調べる。ベジタリアンへの食事を出すレストランにインタビューする。ベジタリアンにリーチする記事を書く。
    2.ベジタリアン協会などの関連する組織にに参加する。
    3.それらの協会などのブログロールすべてにコンタクトを取り、リンクを設置してもらうように頼む。

    Thom Disch, CEO, Handi-Ramp (@thomdisch)

    インハウスの観点から更なる事例を。

    ペンギンについて
    ペンギンを完全に説明できる人はいるだろうか?非常に難しいことだと思う。なぜなら、ペンギンに違反してるがランクはそのままという例があるからだ。すべてに通じる完全な説明などない。

    リンクについて知ってること
    リンクは検索エンジンにとっての貨幣と考えられる。多くを獲得することは非常に困難だ。Googleはあなたに、リンクを獲得しようとするという姿勢を持たず、リンクを獲得してほしいと思っている。


    リンクを貼る理由

    誰かがあなたのサイトにリンクを貼る理由は何か?それは、何らかの理由でベネフィットがあるからだ。リンク売買に関しては、お金がベネフィットということになる。

    Googleがアルゴリズムに求めることは?
    最高のユーザーエクスペリエンスを提供すること。

    ペンギンを受ける場合
    上記、リンクを貼る理由とGoogleが求めることが一致すればリンクパワーはカウントされる。逆に一致しない場合はペンギンと判断されてしまう。

    ペンギンになるようなリンク
    -リンクエクスチェンジ/ネットワーク
    -ペイドリンク
    -無関係なコンテンツからのリンク
    -ブログポストスパム
    -記事やプレスリリースのスパム

    リンク獲得のプロセス
    あなたの市場において、どんなことがあなたの会社を素晴らしいものにするか?(あなたの会社の価値は何か?)それを考えたのち、以下のサイクルを回すことだ。
     1.戦略を立案する(マーケットニーズをつかむ)
     2.コンペリングするコンテンツを作成する
     3.そのコンテンツをプロモートする
    最終的には祈るのみ。(笑)

    事例の紹介
    セミナーに行くと有益な理論はよく聞くが、実例が少ないため、私は事例を紹介したいと思う。基本的な考えは、「我々は情報とコンテンツをビルディングするのであって、リンクをビルディングするのではない」、ということだ。

    バックグランド(事例)
    HandiRamp社は以下の3つの商品を取り扱っている。
    1.車いすや障がい者用リフト用のタラップ
    2.機械を操作する用のタラップ
    3.転倒防止用の板

    コミュニティサービスの場合
    1.障がい者用製品用のタラップの市場を調べる。
    -保険は家の修繕などは対象外
    -多くの人が予算が足りないにもかかわらず、依頼してくる。
    2.これらのニーズをみたすコンテンツを作る
    -無償でタラップを家に設置するボランティア活動の組織の記事を載せる。
    -それらの記事が集まるにつれ、そういった組織のリストを作成する。
    3.人々にこのコンテンツを知らせる
    -プレスリリースなど。

    ユニークなコンテンツの場合
    1.競合以上により多くの知識を持っている分野は?
    -タラップ業者の規模は世界No.1。
    2.ニーズは?
    -商品に関する情報を与える。営業が毎日コンテンツを作る。
    3.敵の敵は味方
    -中国製の安い製品を売ってる会社が登場。
    -メイドインUSAのブランドを強く訴える。

    市場を作るようなコンテンツの場合
    1.現状をデータで示す。
    -転んでけがをする人がとても多い(具体的な数をだす。)
    2.この問題を解決するためのコンテンツを作る。
    -Web上で注意を呼びかける。
    -ユーザーが転びやすい場所などのビデオを投稿できるサイトを作成する。

    もっとも簡単なリンク獲得方法
    リンクはすでにあなたのサイトにある。つまりは内部リンクだ。全ての内部リンクの修復を行う。外部リンクにエラーがあった場合は修復を依頼。(できない場合は301で適切なサイトをつける。)

    Neal Rodriguez, Managing Director, Shovecom (@notifyneal)

    パンダ・アップデートの被害にあい、Googleに対して怒り心頭の様子。

    リンク獲得の有効な手段は?
    ソーシャルが有効だと思う。LinkedInが特に。自分の分野のコミュニティに参加すること。どんなリンクビルディングにとっても。グループに属すること。その分野のSNSに参加してネットワークを作る。有益な情報を提供しつづけることで、他のメンバーからリンクを獲得する良い機会になる。
    しかしながら、SNSは非常にタフでもある。常に情報を交換すること、チェックすることは難しい。
    自分が属している市場に自分にとってのベストなアプローチすること。そのコミュニティの一員として有益なポジションをとることで、自分が参照されるポジションをとること。

    2012年春の発表以降、粗悪なリンクは無価値どころか害を与える存在になりました。いかに良質なリンクを獲得していくかが、今のSEOにおける一つの課題ですね。正直、目新しい情報というわけではありませんでしたが、まだまだ猛威をふるっているペンギンアップデート対策について、改めて考えるセッション内容でした。


    デジタルマーケティングの分散化でGoogle依存を脱却せよ

    原題:Life Beyond Google: Diversifying Your Digital Marketing

    初日第二回目のセッションは、Googleに頼らないWebマーケティング手法について。
    検索以外のトラフィックも獲得できれば、ビジネスチャンスの拡大も期待できます。コンテンツの作成フローからYouTubeやSlideShareなどを使った手法について、具体例と併せて紹介します。

    Moderator: Matt McGee, Editor In Chief, Search Engine Land & Marketing Land (@mattmcgee)
    Q&A Coordinator: Will Scott, President, Search Influence (@w2scott)
    Speakers:
    Matt Ballek, Director of Strategic Distribution Services, Magnet Media (@MattBallek)
    Brandon Hassler, Senior Account Manager, 97th Floor (@brandonhassler)
    Ted Ives, Principal, Coconut Headphones (@tedives)

    Ted Ives, Principal, Coconut Headphones (@tedives)


    チャネルの選択について


    上記の用に全てのチャネルをダイアグラムにし、今回のマーケティングプランで最も必要なものを、整理された選択肢から決定する。非サーチには、Eメールマーケティングやソーシャルメディアなどを含む。

    マーケティングコンテンツプロセスをデザイン化・明文化することから始める。
    ・どのようなドキュメント・メディアをどのようにして作成するかを決定する。
    ・すべてのソーシャルチャネルを通して、それらを結びつける。
    ・上記プロセスを可能な限り自動化する。

    B-to-B
    ホワイトペーパー、プレゼンテーション、ポッドキャスト、テスティモニアルにフォーカスする。

    B-to-C
    調査、プロモーション、コンテンツ、クーポン、テスティモニアルにフォーカスする。 

    その他、考慮すべき点
    ・シンジケートコンテンツ。少なくとも一日一回コンテンツを作成しているのであれば。
    ・ここ一年でペイドサーチからコンバージョンのあったKWを見つけ、2分間のビデオを作る
    →会社内のエキスパートへのインタビューなど。
    ・Eメールマーケティング。現在行っていないのであれば、直ちに行うべきだ。
    ・複数のwebサイトの立ち上げ。リスクマネジメント(ペナルティを受けた際の)。マイクロサイトを作り本サイトへの流入を図る。本サイトが会社への連絡先なら、マイクロサイトは特化したトピックのコンテンツという具合に。

    Matt Ballek, Director of Strategic Distribution Services, Magnet Media

    YouTubeマーケティングについて
    Facebookに次ぐ、巨大なSNS。上手に利用するコツは、最適化とプロモーションをしっかりやること。

    最適化(Optimization)
    検索しやすく、されやすくする。プラットフォームの情報、レイアウトを最適化する。

    プロモーション(Promotion)
    Paid, Earned, Owned。どの種類も使って、告知を行う。

    YouTubeのアルゴリズムに影響する要素。
    ・ビュー数
    ・トラフィック数(ソースの種類も。モバイルから?PCから?)
    ・アベレージ視聴時間

    オーディエンスの種類
    ヴューアー、ファン、スーパーファンの3つに分類される。また、ビデオを見た後の行動もそれぞれ違っており、それゆえ、コンテンツの内容も変更すべき。まとめると、以下になる。(種類、アクション、コンテンツ内容)
     ・ヴューアー、視聴orRSS、チュートリアルやイントロダクション系の内容
     ・ファン、コメントやいいね、Q&Aや企業ニュース
     ・スーパーファン、シェアや拡散、ボーナスビデオ(コラボレーションビデオなど)
    ビデオはショートコマーシャルなどに最適。YouTubeは使うべき。

    Youtubeのホームページについて
    昔は、ビデオの再生ボタンのみであったが、最近はいろいろな情報が付随している。いいねボタン、視聴時間など。

    コメントリスト欄
    オーディエンスとのコミュニケーションに最適。Google+も同時に活用するべき。

    YouTube記事のまとめ
    作成(キーワードサーチ、コミュニティ調査)
    最適化(ホームページ)
    プロモート(ペイド、ソーシャル)
    エンゲージ(コメントの返信、レポート)

    Brandon Hassler, Senior Account Manager, 97th Floor (@brandonhassler)

    Googleについて
    Googleはトラフィック獲得の巨大なソース。多くの金額が投資されている。マーケティング手法の中でも優先的に取り組むべき。

    Google以外について
    とはいえ、最近のGoogleの取り調べは厳しくなっている。Googleのみに依存することは非常にリスキー。そのため、まだ卵の状態ではあるが、将来性のあるチャネルも使うべき。今回はSlideShareとPinterestの二つを紹介。

    SlideShare(スライドシェア)の事例
    (http://www.slideshare.net/DrugRehabdotorg/celeb-drugmeltdown8slideshare1?from_search=1)
    プレゼンテーションのシェアサイト。優良なプレゼンテーションがシェアされている。このサービスにリンク、ソーシャルシグナル、トラフィック獲得の良いソースとなるインフォグラフィックを切り分けたものを投稿する。SlideShareから訪問した人は、FBやTwitterに比べ、本サイトにとどまる時間が長い。

    ラスト1枚について
    最後に会社のロゴで終わるスライド(インフォグラフィック)をよく見るが、非常にもったいない。サイトへの流入を促すリンクを、魅力的なデザインで作成する。

    シェアを促す(ツイッター)
    ツイッターのロゴをスライドのどこかに載せて、クリックすればツイートできるようにする。また、各スライドごとにユニークな内容がつぶやけるように、ツイートの内容を変える。(インフォグラフィックをスライドに切り分ける利点でもある。)

    Pinterest(ピンタレスト)
    Pinterestによくある写真の例。ビューが多いが、流入が少ないというケースがほとんど。流入を促す、インフォグラフィックのノウハウをここでも使う。

    インフォグラフィックスの内容(記載する情報)
    ・固有の、業界に関連した情報
    ・一枚の絵(画像)に大量の情報
    ・もっとも興味深い内容である必要はない。

    Pinterestが求めるもの
    ・日々の生活やインスピレーションに訴えるすぐれたアイデア
    ・ステップやインストラクション
    ・生活を通じて、人々をガイドする画像

    “DIY Starbucks-Holiday Recipes-”の例
    (http://www.trendhunter.com/trends/starbucks-holiday-drink)
    自宅でスターバックスの味を再現するレシピのインフォグラフィックを作成し、Pinterestに投稿。大きな反響があった模様。(210,000のリピン)

    サイズは非常に重要
    このような、ガイド的な画像は、横幅が500ピクセル、縦が2,500ピクセルが最適。5,000ピクセル以上にはしない。

    中身がよく見えなくてもよい
    この例で言うと、レシピの具体的な文字は読みづらくなってしまうが、それでよい。なぜなら、本サイトに行って読んでもらうから。
    そのため、Pinterest上ではタイトルさえ読めればいい!言い換えると、タイトルが大事になるので、訴求力のあるものにする。
    今回のインフォグラフィックでは、もっと大きなサイズが最適なため、それが置いてあるサイトへは151,733のビューがあった。

    投稿の最適な時間
    ピークタイムの前。食事の準備、仕事の終わった直後。5:00amと5:00pm(東海岸時間)が最適。
    さらにGoogle+などと連携してもっと多くのユーザーを獲得する。

    Q&A

    Q.Google以外のチャネルというトピックだったが、実際の売り込み方は?
    A.安全性、Googleのみの依存は危険だということをアピール。また、ケーススタディーも有効。コンテンツクリエイションが大事だとマット・カッツが言ってたという感じで。

    Q.Googleはリスキーだと考えるか?
    A.そういう傾向はあるが、依然として非常に大事。コンテンツクリエーション、オーガニックに注力すれば比較的安全。

    Q.ビデオを作成したが低パフォーマンス。いつ削除の判断をすべきか?
    A.ケースバイケースだが、そんなにあせって削除する必要はない。そのビデオへのリンクがある限り誰かが利用しているということだから、削除すべきではない。

    Q.インフォグラフィック作成のためのツールや、作成プロセスは?
    A.インハウスでやってる。タイムリーなものをよく作る。Googleのツールや、ハッシュタグでトレンドを調べたりはする。毎日何が起こっているのかをチェックして、その時期にあった内容にしている。

    Q.Instagramはどう思う?
    A.非常にいいと思うけど、リンクを貼ることができない。Vineと一緒。しかし、トラフィックは期待できる

    Q.イーコマースビジネスにもインフォグラフィックは有効?
    A.有効だと思う。商品ごとの多角的な内容にするべき。その商品が消費者にどう役立つかを記載。

    検索結果からの流入の効果・規模は全てのビジネスにおいて重要であり、投資の対象となっているはずです。しかし、その分Google依存が強いことはそのままリスキーな方法とも言えてしまいます。検索結果の上位表示の獲得競争は激しくなる一方ですが、これらかメジャーとなり得るサービスに目を向けることは、ますます重要になっていくのではないでしょうか?


    検索ランキングで最も重要な要素は何か?

    原題:What Are The Most Important Search Ranking Factors?

    検索結果に影響を与えるファクターとはなにか?過去に比べ種類も増え、存在の認識も高まっていますが、まだまだ謎の方が多いです。セッションの最後にはダニー・サリバンも加わり、全てのSEO関係者が気になるこのトピックについて、議論を交わしています。

    Moderator: Danny Sullivan, Founding Editor, Search Engine Land (@dannysullivan)
    Q&A Coordinator: Ric Dragon, CEO, DragonSearch (@ricdragon)
    Speakers:
    Matthew Peters, Data Scientist, Moz (@mattthemathman)
    Marcus Tober, CTO, Searchmetrics Inc. (@marcustober)

    Matthew Peters, Data Scientist, Moz (@mattthemathman)

    どのファクターが大事か?
    Googleが言っていること、実際のアルゴリズム、SEO業者が言ってること、良いランキングのサイトの特徴。これらすべてを考慮した調査を行う。

    調査概要
    2013年6月の中旬に行う。対象のサイトはローカルビジネスからラージビジネスまで。企業のインハウスSEO担当者、SEOコンサルタントなど多くの人の協力。相関関係。多くのKWが対象。TOP50内のランキングでパーソナライズはなし。

    相関関係と因果関係について
    相関関係は因果関係にはならないが、ヒントにはなる。
    ・リンクが多い→ランクアップ。相関関係と因果関係がある。常に関連性はある。
    ・ページ内に多くの関連ワード→ランクアップ。相関関係はあるが、因果関係はない。しかし、ページ内に多くの関連ワード→高品質→リンクが集まる→ランクアップ。という形にはなり得る。

    サマリー
    調査結果は、ドメインレベルオーソリティ、ページレベルのリンクマトリックスが一番大事ということになった。

    アンカー
    完全一致と部分一致のアンカーでは同様の相関関係。(完全一致が部分一よりも効くというわけではないか。)
    内部リンクの相関関係は外部リンクの相関関係と比べ非常に低い。(内部リンクが多いとランクがあがるということは言えない。)

    ページ内のキーワード使用率
    相関関係は高い。ページ内のキーワード率が高いこととランキングは間接的に関係がある。

    関連性とランキング
    関連性はランキング決定要素のファーストステップ。複数あるサイトの中で、検索語と関連性のないサイトは順位が上がらない。

    サイトスピード
    ユーザーの行動の観点からサイトスピードが遅いと順位には悪影響。
     -3秒以上表示にかかるサイトでは、訪問者の40%が離脱する。
     -1秒ごとにコンバージョン率が7%下がる。
    サイトスピードを計測するサービス。zoomph(http://zoompf.com/free

    ブランドメトリックス
    相関性は高い。あなたのブランドについて誰かがWeb上で言及しているか、話されているか。

    ドメインレベルKW
    EMDのサイトは全体的にランキングが下がった。(マット・カッツも言及)。その後復活したことから、低品質なサイトのみが対象となったと推測している。

    ソーシャル
    Google+が一番相関が高かった。FBのシェア同様、+1はランキングのファクターではない(マット・カッツも言及している)が、SEO的には有益といえる。アンカーの獲得、クローリングの優先などが期待されるからだ。
    「より多くの+1、シェア、ツイートの獲得」は、「高品質のコンテンツ」、と相関があり、「高品質のコンテンツ」は、「リンク数」と相関関係がある。「リンク数」と「ランキング」には因果関係が認められるため、「より多くの+1、シェア、ツイートの獲得」は「ランキング」に間接的に影響している。
    「ページレベルのリンク」と「ソーシャルシェア」にも相関がみられる。

    まとめ
    リンク数とページレベルのファクターが大事。ソーシャルはランキングに関係ないが、関連性はある。

    将来的には。。。
    品質、オーサーシップ、構造化データ、ソーシャルの重要性は高まる。
    EMD、ペイドリンク、アンカーの価値は下がる。

    Marcus Tober, CTO, Searchmetrics Inc. (@marcustober)

    ランキングファクター
    多くのランキングファクターが存在している。昔と違うところは、それをみんな知るようになってきている。
    ランキングを上げるためにはファンが大事。(一般人がスターになるのと同様)。つまり、クリック、ライク、プラスなどを獲得する必要がある。

    クリックするコンテンツは関連性のあるもののみ。

    Googleは常に工事中。
    常にアルゴルズムのアップデートを行っている。完成しているわけではない。そのため、ランキングファクターは今後も変化する。EMD、パンダ、ペンギンなどによって、非重要視されたファクターがあるように、今後もこのようなことは起こる。

    Google VS Bing
    Googleはより多くのファクターを使っている。GoogleはバックリンクをBingより重要視する。

    ソーシャル
    +1を追う時間があったら、コンテンツ作成に時間かけろ。それぞれのシグナルは関連性がある。SEOは複雑になってるから、単独のものを追うのではなく、全部のバランスが大事。リンク、ソーシャル全部大事。その結果、GoogleでもBeingでもランキングを上げることができる。

    Google+よりもエンティティ(By ラリー・ページ)
    ソーシャルとSEOは一緒に考えるべき。


    モデレーターのDannyが登壇しディスカッションに。

    Danny Sullivan, Founding Editor, Search Engine Land (@dannysullivan)

    サーチエンジンランドで、ランキングファクターの一覧の図を作成。
    (http://searchengineland.com/seotable/)

    Q.ロケーションはランキングに影響するか?
    A.Dannyは影響するといっているが、Marcusは5%くらいしか影響しないと反論。(ちなみに、Marcusはドイツ人。国によって状況は異なるか。)

    Q.ハミングバードについて
    A.先週発表された新しいアルゴリズムだが、ここ最近でランキングが変化した人はいるか?(会場への質問。答えはパラパラ)
    ハミングバードの影響は毎日起こるアップデートのひとつくらいにとらえている。(今のところ)大きなインパクトはなさそう。

    Q.ナレッジグラフについて
    A.すでにナレッジグラフの対象になっているキーワードとの競合は、確かに厳しい。スモールビジネスだったら自分がエンティティになってしまえばいい。(Matthew)
    もしなれなかったとすると、それがあなたのビジネスで、価値を生み出さないから、結局そのビジネスはうまくいかないと思う(Marcus)

    Q.モバイルランキングについては?
    A.モバイルとPCの75%は一緒。Google PlayとiTunesを出す違いくらい。(Marcus)
     ユーザーエクスペリエンスにとっては専用のサイトを作った方が絶対に良い(Matthew)

    Q.グッドコンテンツとは?
    A.新鮮さは非常に大事。SNSの中でのポジションにも影響するだろう。最新の情報を提供できるようになることが大事。(Marcus)
     
    Q.ロングテール対策は?
    A.内部リンクが大事。大きいサイトだと大変だけど、頑張って修復しよう。(Marcus)

    Mozの発表に関しては、8月後半のWhiteboard Fridayの内容と似ていましたので、ご存知の方も多かったかもしれません。ソーシャルファクターが重要になっていくと言われて久しいですが、まだまだ主要な要因とはなりえていないようですね。ファクターの話ではありませんが、ハミングバードの影響はアメリカでもそれほど大きくないというのは興味深い発言でした。


    検索マーケッターが語るグーグルグラス

    原題:Glass Act: Search Marketers Talk Google Glass

    初日最後のセッションは巷で話題(?)のGoogle Glassについて。スピーカーは全員Googleから製品を支給されており、Google Glassを通して見える映像を会場のモニターに写してくれました。使用した感想についてのトーク中にはかなり意見が別れ、非常に興味深い内容でした。

    Moderator: Jeffrey K. Rohrs, VP, Marketing Insights, ExactTarget (@jkrohrs)
    Q&A Coordinator: Michelle Robbins, Vice President of Technology, Third Door Media, Inc. (@MichelleRobbins)
    Speakers:
    Jeffrey K. Rohrs, VP, Marketing Insights, ExactTarget (@jkrohrs)
    Reva McEachern, Principal Technologist, REVA Digital Media LLC (@revadigital)
    Matt McGee, Editor In Chief, Search Engine Land & Marketing Land (@mattmcgee)
    Barry Schwartz, News Editor, Search Engine Land, RustyBrick (@rustybrick)
    Danny Sullivan, Founding Editor, Search Engine Land (@dannysullivan)

    デモンストレーションと機能
    ・ウォータープルーフ。シャワーを浴びながら写真が撮れる。
    ・ホームスクリーン。時間と”Glass”の文字が表示されている。(下記写真参照)

    ・眼鏡のサイド部分。(柄のレンズにかなり近い場所)にタッチスクリーン。ここでスワイプなどをして操作する。
    ・コンテンツ(つぶやきなど)が横から挿入される。
    ・音声メッセージ。しゃべったことがテキスト化され、そのまま送信ができる。すべて音声のみで実演。
    ・タッチパネルをスライドすると、コンテンツもスライドする。
    ・自分がどこにいるのかを認識(位置情報)。
    ・デフォルトで表示されるコンテンツは短いが、もっと読むなどをクリックしてさらに情報を送ってもらえる。
    ・”シェアする”などのコマンドもある。
    ・スマホの画面のように横にスライドする。(ホームページを移動できる)
    ・電話する、メールを送るなど。
    ・天気予報、カレンダーなどを表示。カレンダーにはイベントの内容も書き込める。
    ・近くの情報(レストラン等)を提示。タッチしてより多くの情報を表示。
    ・音声で、写真を取る。”OK glass, take a picture”としゃべればOK。
    ・すぐにシェアできる。ここではTwitterを使用。
    ・写真にキャプションも追加できる。しゃべった言葉が文字になり、写真に表示される。
    ・検索も音声で。”チャイニーズレストラン”と発音。電波が悪かったみたいで表示されず。
    ・電話とつなげてアプリを使うことができる。
    ・地図。ホテル名などで検索。自分のいるところから道順を教えてくれる。基本的に自分がまっすぐ進む方向が、地図上で上になるように、自分が向きを変えると地図の向きも変わる。

    *基本的にあんまりサクサク感はない。(レポーター感想)

    以下使用した感想
    Danny
    ・レンズを付けてサングラスになる。(Googleグラス自体のレンズは通常の眼鏡と比べて非常に小さいが、オプションのレンズをつけて普通のサングラスのように使うことができる。)
    ・サイクリング中に音声で写真、動画が取れるのは楽しい。
    ・音声とスワイプでシェアするのはキーボードよりもかなり早い。
    ・ドライブしながら、ダンスしながら、いろいろなシーンでビデオをとるのは面白い。
    ・これが未来に起こる最終形態かはわからないが、自分の手を動かさずにいろいろできる時代はくるだろうね。

    Reva
    ・コンテンツ作成に大きな影響を与える。(写真や動画など)
    ・同じような作業(Googleグラスを使っての)でも人によってそれこそ見る角度が違うから非常に面白い。
     
    Barry
    ・イーメールの返信も早い。すべてのレスポンスが早くなる。
    ・ニッチトピックの検索機会が増えるんじゃないか。検索する機会が増えるから

    Matt
    ・カメラは非常に使える機能の一部。
    ・椅子にすわりながら様々な情報を得ることができる。
    ・なにか他の作業をしながらできる。

    その他(ネガティブ面など)
    ・バッテリーの消費が早い。(Barry)
    ・Googleグラスでインターネットサーフィン・テキスト送信はあんまりしない。(Reva)
    ・フェイストゥーフェイスのコミュニケーションが減ってしまうかも。すぐ近くにいても、Googleグラスで会話してしまう可能性がある。(Reva)
    ・ビデオなんか見てるととすぐに電池なくなる。(Matt)
    ・アプリの数も少ないかな。(Matt)
    ・いろいろな問題もあるが、スマートフォンが世に出た時にも似たようなこといわれてた。(Jeffrey)
    ・明らかなのは、すべての人に必要なものではない。(Matt)
    ・初めてGoogelグラスを見た人は大きいと思うか?小さいと思うか?大体半々。(Matt)
    ・グラスの柄の部分を通常の眼鏡のように折りたためない。(Barry)
    ・(若い人たちには悪用する場合も?という質問に対し)すべてのテクノロジーがそうだ。いつの日か普通になる日がくると思う。(Danny)
    ・(自然検索における影響は?という質問に対し)個人的にはそんなに変わらないと思う。検索結果画面はPCとモバイルと非常に似ているよ。(Matt)
    *基本的に検索結果はテキストベース。今のところ。
    ・正確にわからない情報も教えてくれる。例えば、ホテル名がわからないときでも一部の情報を伝えれば、Googleが教えてくれる。(Danny)
    ・ロケーション関連の情報はより重要になるね。(Danny)
    ・子どもは直感的に操作していた。子どもはすごい。色々な使い方を思いつきそう。(Danny)
    ・将来的には様々な形態でウェアブルの製品がでてくるだろうね。それらがすべてユニークながら同時に連携していて、情報のつながりももっと強くなる。(Danny)
    ・タグ付けとかどうなるんだろうね?(Reva)
    ・Googleは顔認識をGlassに投入するらしい。(Jeffrey)
    ・たとえばモバイルがもっと小さくなったらでディスプレイも小さくなる。グラスはその点で優れてるね。(Danny)
    ・Googleはこの製品の教育に非常に金をかけている。各地で人々を集めデモンストレーションをし、この製品の使い方をレクチャーしている。コマーシャルも増えてきた。プライバシーの問題はあるが、それはスマホも一緒だ。Googleの製品はあんまり好きじゃないけど、個人的にはアイウォッチはするつもりはない。自分の体で傷つけちゃうかもしれないからね。(Matt)

    Samsungから腕時計型のデバイスが発表され、にわかに注目を浴び始めたウェアラブルデバイス。身につけられる製品として、Appleも開発を急いでいるそうですね。まだまだ製品としての欠点は多い模様ですが、非常に魅力的な製品だと感じました。ウェアラブル製品が検索のアルゴリズムに影響を与える可能性は低いと思いますが、ユーザーの検索行動には大きな変化が起こると思います。スマートフォン対応が今のSEOにとって重要なトピックの一つとなっていますが、Google GlassもSEOと無関係といったわけではない、というのは時期尚早でしょうか??

    最後、バリー・シュワルツに借りてGoogle Glassをかけてみました!
    個人的には今回のSMXで一番の思い出です。(笑)

    中々に充実の内容でした&今後は私がレポートする必要もなさそうなレベルでまとめてもらえました。今後はレポート系の記事は若手に任せようと思います m(__)m と、いうことで、2日目、3日目のまとめにもご期待ください! — SEO Japan [G+]

    スタートアップのためのSEOガイド完全版

    SEOブログの割にスタートアップ関連の記事も多いSEO Japanですが、今回、スタートアップのためのSEOガイドというまさにSEO Japanのための?!記事をサーチエンジンランドが書き下ろしてくれたので早速のその内容をご紹介。会社設立から人材雇用、製品開発にマーケティングまでただでさえ忙しいスタートアップ、SEO位は押さえるべき部分のみに特化して少しは作業を効率化させたいものです。ということで、早速。 — SEO Japan

    スタートアップ企業は、様々な取り組みに追われ、多忙を極めている – 人材の採用、営業、経理、ペーパーワーク、開発、テスト、資金調達 – その他にもまだまだ仕事はある。スタートアップは、所属する業界に関わらず、基本的に不安定なビジネスであり、起業したばかりの頃は、多くの仕事に進路を阻まれ、前に進めないことが多い。

    Focus Your SEO on Revenue and Profit

    イメージ: Shutterstock

    起業家は、それぞれの分野ではエキスパートである。中には、インターネットビジネスの運営を心得ている人もいる。しかし、SEOにまでは気が回らないケースが多い。ただし、ウェブサイトを最適化するために、SEO専用の予算やマーケティングチームを結成する必要はない。その代わりに、早い段階でSEOのベストプラクティスを導入しておくことで、ビジネスが成長していくにつれ、利益を得られるようになる可能性がある。

    新しいウェブサイト(そして会社)を作る際は、適切にSEOを実施して、会社名を検索した人が、そのウェブサイトを見つけられるようにしてもらいたい。SEOを強化すると、製品やサービスを検索するユーザーに、競合者のサイトではなく、自分のサイトを訪問してもらえる確率は高くなる。SEOにおいて最大の成果を得るには、数ヶ月間に渡って最適化を行う必要があるため、最低限の取り組みであっととしても – 後ではなく、早い段階で始めておきたいところである。

    以下に、スタートアップの新しいウェブサイトにとって、欠かせないSEOのアドバイスとタスクをまとめたチェックリストを掲載する。数分間で済むものもあれば、開発者の助けが必要なものもある – いずれにせよ、サイトに大きなメリットを与えるものばかりである。

    一般的な設定

    キーワードリサーチ

    • 提供する全ての製品とサービスのリストを作る。自分のウェブサイトで、どのように紹介しているのか確認してもらいたい。顧客、そして、消費者は、どのように製品やサービスに言及しているだろうか?フレーズの組み合わせを出来るだけ多く挙げていこう。
    • グーグルのキーワードプランナーの「新しいキーワードと広告グループの候補を検索」を使って、キーワードのアイデアを増やす。

    Google Keyword Planner

    キーワードプランナー

    • 十分な量のキーワードの組み合わせが浮かんだら、全てのキーワードをキーワードプランナーに入力して、パフォーマンスを確認する。

    Google Keyword Planner

    キーワードプランナー

    • 比較的ボリュームが多く(大勢のユーザーが検索している)、尚且つ、比較的入札単価の低い(競争が激しくない)フレーズを探して、候補を絞っていく。残ったフレーズがターゲットのキーワードになる。
    • ターゲットのキーワードを意味が似ているフレーズごとに分類し、それぞれのグループにウェブサイトの該当するページに振り分けていく。グループにフィットするページが見当たらないなら、今後のブログの記事で当該のキーワードを利用する計画を立てる。

    オンサイトの最適化

    • ページに割り当てたターゲットのキーワードの中から1つ、または、複数のフレーズを使って、各ページに対するタイトルタグを作成する。タイトルタグ内には、会社名を盛り込むべきである。タイトルタグは60文字以内に抑える必要がある。
    • ページに割り当てたターゲットのキーワードの中から1つ、または、複数のフレーズを使って、各ページに対するメタディスクリプションを作成する。タイトルタグは155文字以内に抑える必要がある。
    • 各ページのURLにターゲットのキーワードを盛り込む。
    • ページにH1タグを一つ(のみ)与える。その際、なるべく、ターゲットのキーワードを使ってもらいたい。妥当な場合、追加のヘッダー(H2 – H6)をページの下に向かって、順番に加えていく。
    • ホームページから、ウェブサイトの全てのページにクリック三回以内でアクセスすることが出来るようにする。三回以上クリックしなければ到達出来ないページ(またはセクション全体)があるなら、メインのナビゲーションからもしくは、適切なカテゴリーリンクからリンクを張る手法を検討してもらいたい。
    • サイトの別の場所からリンクを張る際は、アンカーテキストとしてリンクを張るページに関連するターゲットのキーワードを一つ利用する。
    • ウェブサイトでイメージを多用しているなら、イメージにALTタグを加えて、ユーザーが見ている視覚的要素を検索エンジンに理解してもらう。

    コンテンツ

    • サイトの全てのページに、サイト内(外)に存在しない300ワード以上のコンテンツを掲載する。
    • ドメインでブログを開設し、出来るだけ頻繁にコンテンツを配信する(最初は月に二回を目指す)。個人的に興味があり、読みたいと思う記事を作成する。
    • テキストにこだわらずに、動画、ポッドキャスト、オンラインセミナー、インフォグラフィック、イラスト、PDF等を作成する。
    • 製品やサービスに対する主なオーディエンスのタイプを2-3特定し、それぞれのタイプに対して、固有のコンテンツを作成する。オーディエンスのニーズを最も反映する、困っている点、または、特徴を特定しよう。
    • 毎回宣伝ばかりする行為を避け、オーディエンスの興味を引く関連するトピックを取り上げる。サイトに何度も戻って来てもらうことで、コンバートする確率は高くなる。

    リンク構築

    • ライバルのサイトを2つ挙げ、Mozのオープンサイトエクスプローラーに入力する。「Only External」(外部サイトのみ)、を選び、「Inbound Links」(被リンク数)をチェックし、オンラインでライバルのサイトに言及しているサイトを確認する。特に信頼のできるサイトを探し、自信のある製品やサービスの宣伝を行う。

    Moz Open Site Explorer

    Mozのオープンサイトエクスプローラー

    • ブログの読者が多い、あるいは、ソーシャルメディアでフォロワーが多い、所謂、業界の「インフルエンサー」を特定する。接触し、コンテンツをアピールするチャンスが生まれるまで、当該の人物の動向を追う。
    • PR活動を活用し、全ての宣伝にサイトへのリンクを盛り込む。リンクのアンカーテキストに会社名を用いることを心掛けてもらいたい。
    • 関連会社、地方自治体、業界団体のウェブサイトのリスティングを使って、手っ取り早くリンクを獲得する。

    上のプロセスを余裕で終えた方々へ

    やる気満々の皆さんのために、ボーナスのラウンドを紹介する。

    Google Authorship Markup

    グーグル オーサーシップマークアップ

    これで、自然なリードをもたらす準備は整ったはずである。マーケティングランドの来月のコラムでは、「スタートアップ必見 ソーシャルメディアの確認リスト」を提供する予定だ。

    今回のリストに加えたいSEOのタスクがあるなら、コメント欄で発表するか、もしくは、@theashleykemper宛てにつぶやいてもらいたい。

    この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「SEO Checklist For Startup Websites」を翻訳した内容です。

    スタートアップ用に最小限の内容がまとめられた記事のはずなんですが、それでもそれなりの量でした。。。ここに書かれていることを全部実行しなくとも、各項目でできる部分から実践していくだけでも、やるとやらないでは大違いですし、時間が許す範囲でスタートアップサービスにもSEOを頑張ってほしいですね。半年、1年地道に頑張ればきっと効果を実感できるはず。 — SEO Japan [G+]

    Googleハミングバードに対するSEO業界の反応

    先日行われたGoogleのハミングバードアップデート、Googleの根本的なアルゴリズムを変更したGoogle的には画期的なアップデートだったようですが、SEO的には意外と影響がなかったということで、余り話題に上がっていない気もします。とはいえ、中長期的にはじんわりとSEOにも影響があるのでは?ということで、サーチエンジンランドが業界の賢者にハミングバードのSEOに与える影響についてインタビューした記事を。 — SEO Japan

    google-hummingbird2-featured先週、設立後15年周年(9月27日)のイブにあたる9月26日、グーグルは、最新のアルゴリズム「ハミングバード」の発表を行った。より精度の高い結果をより早く提供することを目指したこのアルゴリズムの特徴は、セマンティック検索をベースとして構築され、個別の検索用語ではなく、ユーザーの意図に注目する点である。

    当サイト、サーチエンジンランドのダニー・サリバンは、「Googleの最新アルゴリズム「ハミングバード」徹底解剖」(日本語)の中で次のように説明している:

    ハミングバードは、クエリ内の各ワードに注目して、特定のワードではなく、クエリ全体 – 文全体、会話、または、意味 – を考慮する。この取り組みのゴールは、たった2、3のワードにマッチするページよりも、意味がマッチするページの方が、有益になる状態である。

    ハミングバードの公式発表が行われたのは先週だったが、多くのレポートを参考にする限り、このアルゴリズムの導入は一ヶ月前に行われていたようだ。既存のアルゴリズムに対するアップデートであったペンギン(日本語)やパンダアップデートとは異なり、ハミングバードでは、アルゴリズムが完全に交換されている。グーグルの検索部門を統括するアミット・シンガル氏は、グーグルのアルゴリズムがここまで大幅に書き直されたのは、2001年以来だと弊社のダニー・サリバンに明かしていた。

    ハミングバードが初めてリリースされてから一ヶ月以上が経過したことを踏まえ、私は、正式にハミングバードと言う名前が与えられた、この新アルゴリズムに関する意見を数名のSEO業界の関係者に尋ねてみた。

    「ハミングバードは、検索インターフェースのレベルでグーグルのセマンティック機能を大幅に拡大する。とりわけ、次の2つの点で顕著に表れる。まず、複雑な検索クエリに対応する能力が高まり、ウェブドキュメント内のエンティティをインデックスする取り組みが改善されている。そして、検索クエリとウェブドキュメントを関係を考慮して結びつける能力が大幅に改善されている。その結果、ナレッジグラッフが大幅に強化されたはずである。」と、Google Semantic Searchの著者であり、検索エンジンの専門家として名高い、デビッド・エマーランド氏は指摘している。

    また、同氏は、グーグルのセマンティック検索に対する試みにより、SEOの取り組みにメリットがもたさられると主張している:

    ハミングバードの導入によって、戦略の面で、企業とウェブマスターには、多くのチャンスが到来する。現実的な観点で考えると、自分の会社のセールスポイントを特定し、それぞれの分野で認められる(信頼される)存在になることが、継続的にSEOで成功を収める上で、重要な鍵を握っていると言えるだろう。また、製品やサービスの情報に対するインデックスに関して、アルゴリズムに統合された比較の要素により、セマンティックマークアップを用いたサイトは、アドバテージを得られるようになる可能性がある。

    エマーランド氏は、知名度の高いインフルエンサーによって、コンテンツが、ソーシャルネットワークを介して共有されることが重要だと力説している。「これは即座に行われるプロセスではない。インフルエンサーと関係を構築し、当該の人物のネットワークにとって価値のあるコンテンツを共有してもらうまでには、時間がかかり、相当の努力が必要とされる。手っ取り早いSEOは、確実に過去の遺物になった。」

    Leap Interactiveでマーケティングおよびメディア部門を統括するクリスティー・ベルデン氏は、グーグルが、ハミングバードを介してセマンティック検索に力を入れており、SEOは今後も正しい方向に導かれると主張している。「グーグルは、以前から、セマンティック言語を話題に上げており、また、検索の裏側にある意味を理解する取り組みを行ってきた。モバイルデバイス、そして、音声で検索を行うユーザーが増えているため、ハミングバードの導入は理に叶った方針だと言えるだろう。」

    また、ベルデン氏は、ハミングバードが導入されてから一ヵ月が経過するものの、クライアントの検索結果の順位に大きな変動はないと述べている。「現在の取り組みを大きく変えるつもりはない。質の高い、説得力のある、共有することが可能で、リンクを張るに値するコンテンツをどのように作るのかがポイントである。この点は、弊社のSEO戦略の中核を担いつつある。」

    SEOコンサルタントであり、Archology社で重役を務めるジェニー・ハラズ氏は、検索用語のデータを「100% not provided」化する決断、そして、ハミングバードアルゴリズムとの関係を指摘している。「キーワードよりも、クエリの裏側にある意図が重視されつつある。この方針は、最近の変更の全てに反映されており、特にハミングバードでは色濃くこの狙いが表れている。キーワードのデータが提供されないことで、消費者の意図を把握する取り組みは多少難しくなるものの、積極的にソーシャルメディア等でターゲットの消費者と交流するなど、このデータの手掛かりを得る手段は他にも多くある。」

    ハラズ氏は、SEO業界は、キーワードに過剰に注目し、誤った情報に焦点を絞っていると主張し、「多くのSEOの関係者は、データのリバースエンジニアリングに力を入れているが、これはあまり実用的ではない」と述べている。さらに、同氏は、SEO業界は、キーワードのデータに執着するのではなく、消費者のエンゲージメント(関与をベースとした交流)に力を入れるべきだと指摘している。

    「ページの直帰率に注目し、直帰した人と検索クエリをマッチさせようとする人達は、全体像を見ていない。ビジターが利用した特定のキーワードではなく、ページで何を探していたのか方が重要である。ページは、ビジターが求めていた情報を提供していたのだろうか?直帰したため、提供していなかったはずである。それでは、ページ、もしくは、全体的なインフォメーションアーキテクチャに関して、何がいけなかったのだろうか?」

    ノルウェーのMetronet社で、シニアSEOストラテジスト & パートナーとして活躍するトロンド・リンゴ氏は、ハミングバードの導入を歓迎し、2012年12月から今回のアルゴリズムのアップデートを予告していた。「ハミングバードの導入はプラスに働く。グーグルは、クエリの裏側にある意図を探し出し、解決策を提供しようと試みている。ナレッジグラッフの拡大と共に、ハミングバードがどのように進化していくのか楽しみで仕方がない。特に、モバイルデバイス経由のローカル検索において、グーグルがどのように目標を達成していくのか非常に興味深い。」

    リンゴ氏は、昨年の12月にSEOnomics.comで投稿した記事の中で、信頼が最も重要になったと指摘し、「セマンティック検索の主な目的は、SERPから無関係の情報を取り除くことである」と力説していた。

    この記事が投稿されたのは、ハミングバードの発表が行われる10ヶ月前であったが、このアルゴリズムのリリースを考慮すると、同氏が提供したSEOのアドバイスは、的を射ていると言えるだろう:

    • 会社/事業は、セマンティック検索とナレッジグラッフを理解し、適応しなければならない。

    消費者が探している答えを提供しなければならない。

    意図、ニーズ、そして、問題を特定する。解決策と答えを提供する。クエリに注目し、消費者が本当に必要としている情報を特定する。クエリの裏側にいる消費者が求めているものを与える。

    ハミングバードに関する詳細は、今週、ニューヨークで行われるSMX East Search Marketingで明らかにされる。このカンファレンスでは、「セマンティック検索」のみを取り上げるコーナーを用意しており、2日目には、「やがて訪れるエンティティ検索革命」セッションが予定されている(10月2日)。

    とりあえずは、ハミングバードアップデートに対する次のツイートに目を通しておいてもらいたい:

     

     


    この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s Hummingbird Takes Flight: SEOs Give Insight On Google’s New Algorithm」を翻訳した内容です。

    思った以上に深い内容でしたね。ナレッジグラフセマンティックについては既に秀逸な記事が書かれていますので興味ある方は是非ご一読を。ナレッジグラフ、セマンティックというと難しく聞こえますが、これまでも検索エンジンを意識したコーディングや検索キーワード、ユーザーを意識したライティングはSEOの常とう手段として行われてきたわけですが、今後はその対応レベルをこれまで以上に深堀する必要があるという話しです。基本に忠実に、さらに徹底的なSEOが求められる時代になりつつあります。 — SEO Japan [G+]

    AdWords Editor で、勝手に広告文を上書きするのをやめてくれ!

    ランディングページの AB テストをするときに、ランディングページを複数用意して、全く同じ広告文でリンク先だけ変更する事があると思います。

    これを AdWords Editor で編集するとして、同じ広告文で異なるリンク先を追加すると、勝手に既存の広告文が上書きされてしまいます。

    上書きではなく、AB テストをしたいので、同じ広告&異なるURLの広告文を複数設定したいんだけど…

    これは何とかならないものかと思っていたら、SEM Cafe の小西さんから、AdWords Editor の設定を変更するだけで、それが可能なるということを聞きました。

    これに悩んでいる人が他にもいるんじゃないかと思って、早速このブログの記事にさせて頂きました。(小西さんありがとう!)

    設定方法

    設定方法は至って簡単で、[AdWords Editor のメニュー] → [設定] → [全般] → [URL が異なる広告のインポート]

    • 既存の URL を新しい URL に変更する(デフォルト)
    • 表示 URL またはリンク先 URL が異なる場合、新しい広告を作成する
    • 表示 URL が異なる場合、新しい広告を作成する

    この3つの選択肢があるのですが、デフォルトから『表示URLまたはリンク先URLが異なる場合、新しい広告を作成する』だけです。

    Editor の設定『表示 URL またはリンク先 URL が異なる場合、新しい広告を作成する』

    そもそも、既存の広告をコピーしてエクセルなどで URL だけ編集して Editor にインポート(若しくはコピペ)して広告を複数作成する場合は、新しく広告を追加したいからそうしているワケで…

    既存の URL を新しい URL に変更するだけなら、Editor の中で広告を選択して直接編集すれば良いので、デフォルトの設定は、『表示URLまたはリンク先 URL が異なる場合、新しい広告を作成する』であるべきだと思う。

    この声が中の人に届きますように!