Apple、欧州の3G通信問題を受けて、iPhone 4SをiOS 6.1.1にアップデート

つい先ほどAppleがiOS 6.1.1を公開した。リリースノートによると、ヨーロッパの一部キャリアーで起きている3G通信に関わる問題に対応したiPhone 4S専用のバグ修正だ。このアップデートのベータ期間はわずか5日間で、通常Appleが新しいiOSアップデートをテストする場合よりずっと短かいサイクルだった。この新リリースは、すでにテスト中の日本ユーザー向けにマップが修正されたバージョンとは別物であるとAppleは言っている。

Vodafone UKおよび3 Austria はユーザーに対して、iPhone 4SをiOS 6.1にアップデートしないようSMSを通じて警告した。通話やSMSの送受信ができなくなるなどの3G通信問題を起こすためだ。iOS 6.1は、AOL社員にも会議設定に関するエラーを引き起こしている。

このエラーや、一部ユーザーが報告しているバッテリー浪費や本体過熱の問題について、同アップデートのリリースノートでは具体的に言及していない。これらの問題はiPhone 4Sだけに留まらないため、今後公開されるであろう全ハードウェア向けの緊急度の低いバグ修正アップデートに組み入れられる可能性が高い。

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(翻訳:Nob Takahashi)

Google NowのNexus 4向けCMはなかなか説得力あり―Siriより実用性高いかも

GoogleのCMはいつも上出来だったわけではない。Google+を立ち上げたときのCMは売り物であるサークルの紹介の仕方がまずくて面倒な大仕事のように見えてしまった。

しかしその後努力したらしく、最新のNexus 4/Google NowのCMはユーザーが世界中でこの機能を便利に使うところをなかなかうまく見せている。

Google NowはSiriに対するGoogleの回答だ。ただしGoogle Nowでは音声認識はSiriのように強調されていない。Googleはむしろ実際に役立つ情報を即時的確に提供できるという点を強調している。Google Now はスケジュール、位置、天気、その他現在のユーザーの行動に関連するかもしれないさまざまな情報をモニタする。それに基づいてユーザーが知りたがっていることを推測し、その情報を提供する。

たとえば私が午後ジムでエクササイズをする予定だとカレンダーに記入しているとしよう。Google Nowは私がジムに行くのに使う電車のダイヤを調べ、運行に遅れがあるようなら通知してくれる。そこで私は早めに家を出ないと遅れるかもと気づくわけだ。

しかしこれなどはほんの手始めにすぎない。Google Nowは外出中に付近のショッピングや飲食店の情報も教えてくれる。外国を旅行しているときは単語の翻訳をしてくる。ユーザーはなんであれ自分のまわりの情報をより正確にリアルタイムで入手できる。最新のテレビCMはその機能をうまく説明しているし、Nexus4の大型画面上の美しいデザインのユーザー・インタフェースも巧みに売り込んでいる。

最後は東京に出張している父親が息子とGoogleハングアウトで会話する心あたたまるシーンでCMが締めくくられる。なんといってもスマートフォンの一番大きな役目はわれわれを愛する人と結びつけることにあるのだ。

sirisucksGoogleはCMで音声認識機能をまったく使っていないが、私はSiriと機能を比べたくなってCMにあった使い方をすべてSiriで試してみた。

Siriは全く問題なく近くのレストランを探すのに成功した。「野菜」という単語をフランス語に訳すのもそう難しくなかった。しかしSiriは(というかAppleは)いささか時間の理解に行き届かないところがある。特にA地点からB地点に移動するために必要な時間にむとんちゃくなところが見られた。

私はSiriに「次のアポは何時?」と尋ねて教えてもらうことはできる。 しかしSiriは「いつ家を出たらいい?」と聞いても教えてくれない。移動手段や最適な経路の設定はできないのだ。もちろん電車が遅れているなどという通知もしてくれない。私が「ユニオンスクエア駅に一番早く着く地下鉄は?」〔Crook記者はニューヨーク在住〕と尋ねたところ地図アプリが開き、続いてAppStoreに送り込まれた。そこで乗り換え案内アプリを買えというわけだ。

Appleの地図アプリは公共交通機関の乗り換え案内を内蔵していない。そこでApple の地図アプリで乗り換えを調べようとすればまずサードパーティーの乗り換えアプリをインストール必要がある。

私自身はGoogle Nowから直接Googleハングアウトを立ち上げることができることにそれほど大きな価値があるとは思わないが、Siriは私がある友達をFaceTimeで呼び出すよう数回叫んでも理解してくれなかった。

アップデート: 鋭い読者からコメントがあったが、私はFaceTimeの呼び出しコマンドを間違えていた。 「FaceTime (ここに呼び出したい相手の名前)」と呼びかければSiriは正しく動作する。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

最新のロボット触手は夢に出てきそうな気味の悪さ

地下室で密かにロボット触手を製造している科学者たちには掟がある。ロボット触手のことは語ってはならない。ところがこの掟が破られてしまった。Matthew Borgattiなるロボット・デザイナーが3Dプリンターから出てきたような本物そっくりの触手を開発し、ビデオを公開した。このロボット触手はArduinoボードを搭載し、ミニ・エアコンプレッサーを動力として悪夢のように不気味にうねる。

触手の外皮はシリコンゴム製で柔らかく、3個のソレノイドがバルブを開閉して内部に空気を送り込む。Borgatti はこのロボット・システムのソースコードも公開した。望めば誰でもこのロボットのインタフェースが開発できる。

私はイタリア料理に入っているイカは人並みに好きだが―これを見た後ではいささか気味が悪くなりそうだ。

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Mailboxのバーチャル行列は、ピーター・モリニューのCuriosityがつまづいた「待ちゲーム」を成功させた


iPhone用のメール受信箱管理アプリ、Mailboxは先週ベータ版が公開され、現在約70万人のユーザーが利用開始の待ち行列に並んでいる。これは、われわれの多くが日に何度も注目しているアプリ画面に表示され、自分の前に何人、後に何人並んでいるかを知らせるカウンターによってわかる。

表向きこれは、Mailboxのサーバーがユーザーからの膨大なリクエストを調整するためのしくみだが、中にはこれを需要を喚起するためのマーケティング策略だ信じる向きもある。あるいは、人間行動の悪趣味な実験だと考える人もいる。どちらかというと私は、Mailboxの開発者たちが本気で、サーバー中心のアプリをダウンすることなく効率よく運用しようとしているのだと信じているが、意図的であれ無意識であれ、Mailboxはこれまで他のアプリがあまり成功してこなかったバーチャル体験の世界で新境地を開きつつある。

Mailboxの待に行列は、多くのレビュアーが高く評価しているアプリ自身とは別に、それ自体が一つの体験である。おそらく現在私が最もよく開くアプリだ(もう一つ似たような変なしくみを持つ開発中のプロジェクを別として)。実際には今このアプリで「する」ことは何もないにもかかわらず、である。アプリを立ち上げる、一方のカウンターが減り、もう一方が増えていく、アプリを閉じる。アプリを繰り返し開いて閉じるというこの単純な行動であっても、私のiPhoneのホーム画面を占める他の90%のアプリ以上に、私を引き付ける力を持っている。

これをピーター・モリニューによるモバイル機器用の耐える練習アプリと比較してみよう。モリニューの新しいゲーム会社22Cansで作られたこのアプリでは、キューブの奥深く隠された秘密があり、アプリの全ユーザーが協力して堀り起こしていくことによって究極の秘密が暴かれる。Molyneuxのゲームには対話性があり、秘密にまみれているためその最終ゴールはよりエキサイティングで、単なる行列に並ぶ体験を再現したものではない。しかし、公開時の記事を書くためにいじって以来、私は数ヵ月間一度もそのアプリを開いていない。

Curiosity公開時にモリニューをインタビューした中で、非常に際立っていて今思えばMailboxの成功を予兆させる話があった。モリニューによると、Curiosityの開発中22Cansのチームが気付いたのは、概してプレーヤーたちは他人が働くところ黙って見ているだけで満足してしまうので、そんな見物人たちを参加させるためのしかけやインセンティブを思いつく必要があることだったという。こうした「アイドリング中」のプレーヤーたちは、アクティブなプレーヤーよりはるかに人数が多いので、Mailboxのバーチャル行列という全くの受動的関与のしかたがこれほどうまくいくのも当然である。

他に行われた実験に “delayed gratification”[先憂後楽]があり、例えばMacHeistの運営チームによるあのすばらしい「The Heist」がその一つだ。面白いのはこのコンセプトがビジネスアプリにも応用されていて、それなりに受け入れられていることだ。たしかに、TwitterやMailboxのApp Storeレビューを見れば、アプリを待たなくてはいけない不条理に対する不満が見られるが、文句を言う人たちがいくら声を上げても、アプリの需要が上回っていることは間違いない。

では、参加型待ち行列はモバイルアプリ開発に不可欠な要素なのか? これをあてにしてはいけない。Mailboxは、公開前の喧伝と優れたデザイン、そして既存のソリューション(=メール)に対して人々が大きな不満を持っている分野に対応するという独自の特徴を合わせ持っていることによる恩恵を受けている。しかし、CuriosityやThe Heistの先例と同じく、Mailboxの事例はソフトウェア開発者がユーザーを引きつけるために先憂後楽アプローチを使う方法に一石を投じたのであり、このことが将来のアプリに対して何らかの悪影響を与えるのかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi)

Microsoft Surface Pro 128GBモデル、MSオンラインストアで発売数時間後に売り切れ


Microsoftの999ドル、128GB Surface Proは、米国のオンラインMicrosoft Storeで今日2月9日の発売後数時間で売り切れた(WinBetaによる)。64GBモデルは本稿執筆時点でまだ残っている。また同じく本日発売開始したBest Buyなどの実店舗には、まだ在庫がありそうだが、オンラインで在庫を調べた限り軒並み「在庫なし」と表示されている。

Surface Proは、Microsoftの上位版IntelベースWindows 8タブレットで、Surface RTと異なりWindows 8のフルバージョンが走るため、デスクトップの本格的アプリケーションを利用できる。本誌John Biggsのレビューには、Surface ProはRTよりはるかに魅力的なマシンであり、理由の一部は企業のIT部門が旧来のWindowsから必要としているアプリを使えるからだと書かれている。

Surface RTは500ドルの32GBモデルが1日で売り切れたが、Proでは高い方の機種が先に売り切れた。これは、Surface RTよりも本格的な業務利用向けとして位置付けられたProでは、ユーザーがストレージを重視していることを示しているのかもしれない。64GBモデルはまだ在庫があるが、わずか100ドルの価格差で容量が倍になることを考えれば当然かもしれない。

Surfaceのストレージに関してはさまざまな報道がなされていて、Windows 8 OSをインストールするとユーザーのスペースは殆ど残らないという意見もあった。Ed Bottが今日、実際の必要容量のデータを報告し、当初の予測を大きく上回っていたが、それでも空き容量は64GBバーションで32GB、128GBバージョンで96GB程度だ。

現時点で128GB Surface Proは、カナダのMicrosoft Storeで注文が可能。また実店舗に行けば手に入るかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi)

Silenceは、自動的にマナーモードに切り換えて(恥をかかせないで)くれるAndroidアプリ


誰もが経験したことだろう。大切な場面の真最中に、突然鳴り出した携帯電話を探して右往左往し、うるさいシラミを追い払うサルのようにスイッチを切る。そうかと思えば、マナーモードを〈オフ〉にするのを忘れて大切な電話を逃がしたことも。中庸というものがあっていい筈だ。

そう、もちろんある。ここ数日間AndroidアプリのSilenceを試しているが、私にとってこれは魔法と言っても過言ではない。

この控えめなアプリ名は、実際の能力を正しく伝えていない。簡単に言えば、このアプリは事前に設定したイベントに従って、携帯電話を黙らせる(あるいはバイブレーションさせる)。そしてあらかじめ決めておいた時間が経過すると、いつもの騒々しいスマートフォンに戻る。しかも、作れるイベントの数には制限がないので、まるまる一週間分設定しておくこともできる。たしかに、普通なら時間をかけない些細な仕事に対して、ちょっとした計画が必要になるが、少なくとも先週の私は、電話に出ないイヤな奴にならずに済んで少々穏やかな気持ちでいられた。

Silenceは、正確に言うと新しいアプリではないが、つい最近2.0のアップデートが公開されて多くの嬉しい新機能が追加された。例えばモバイルのデータ通信をオン・オフしたり、Googleカレンダーのイベントを取ってくることもできるようになった。恐らくもっとも重要なのは、通知、メディア、およびアラームの音量も、自動的に事前に設定した値に変えられるようになったことで、これで葬儀の真只中に間違いメールを受け取っても(起きたのだ、私に)、あまりうろたえずに済むことだろう。

確かにこれは、誰もが備えておくべき類のアプリではないが、その働きぶりは見事だ。コンセプトはシンプル、動きもスマートで、少々の広告が気にならなければ価格(無料!)もお手頃だ。SilenceはGoogle Play Storeのここで入手できる。

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(翻訳:Nob Takahashi)

NASA、宇宙飛行士がソーシャルネットワークに投稿される疑問に応えるGoogle+ハングアウトを開催

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アポロ計画の時代から、宇宙飛行士の姿というのは完全なコントロールのもとに映し出されることが多かった。しかし最近では、宇宙にも「インタラクティブ」の流れが広がっていて、どうやらNASAもその方向で進めていこうと考えているようだ。

NASAはアメリカ人宇宙飛行士のKevin FordおよびTom Marshburn、それにカナダ宇宙庁のChris Hadfieldに、Google+ハングアウトでのビデオチャットを行わせることに決めたのだ。日時は東部標準時で2月22日の午前11時からで、宇宙飛行士たちは国際宇宙ステーションから通信を行う。

今回ハングアウトを行う3人が多くの人と同時にコミュニケーションを行うのは初めてのことではない。とくにHadfieldはソユーズに乗り込んでカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられる直前の12月に、Reddit上でAMA(ask me anything)というテーマを主催してもいる。以来彼はカーク船長でもあったウィリアム・シャトナーとツイートのやり取りをして、そしてそこに他のStar Trek出身者たちも集うという事態になった。さらにはそこに、人類史上2度めに月面を歩いたバズ・オルドリンも参加してきて大いに注目を集めたものだった。

NASAなどの機関は、ソーシャル面でのチャネルを広げようと、個々数年来努力してきている。その努力はなかなかうまくいっているように見える。NASAのTweetupイベントも4周年を迎えた。また2012年にはFacebookおよびGoogle+にも登場している。宇宙好きのひとりとして意見を言わせてもらうなら、従来型の宇宙旅行や探検は行き詰まりをみせているのだと思う。こうした中、老若男女から広く意見を集めて、新たな宇宙時代を切り開く一助にしようとしているのだろう。

低重力下の暮らしについて、あらゆることが気になる人も多いだろう。近い将来に宇宙旅行に行くこと(あるいは最も低い地球周回軌道に行くこと)など、ほとんどの人にとっては考えられないイベントだ。ただ、せっかくの機会にあまりにありふれた質問で時間を潰すのはやめにしたい。ちなみに質問は、2月12日までに30秒間のYouTubeビデオとして投稿するようになっている(#askAstroのハッシュタグをお忘れなく)。また、#askAstroのハッシュタグを付けたTwitterやGoogle+の投稿も、うまくいけばハングアウトで扱ってもらえるようだ。

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(翻訳:Maeda, H)

TwitterがLOLcats版プロフィールページを利用可能に。IPOに向けた動きのひとつ?!

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これも2014年IPOに備えた動きということなのかもしれない。TwitterがサイトをLOLcats版にする機能をリリースしている。

いまひとつ面白さに欠けていてつまらなく感じるところもあるのだが、LOLcatsのおもしろエネルギーを吸収して、移り気なファイナンスマーケットを満足させたいという気持ちの現われなのだと思う。とにもかくにも、上場を目指すTwitterの最新の動きなのだから注目すべきことなのは間違いない。

LOLcats版に取り組む前にも、Twitterは古参従業員の利益還元を行えるようにする措置をとっていた。また買収したVineの資産を活用したビデオソーシャルネットワークも構築している。さらにテレビのソーシャルネットワークでの影響度調査を行うBluefin Labsの買収を行ったこともスクープされている。ビデオ分野に一層積極的に進出する足がかりとするとするものだろう。

Blackrockへの株式売却では、企業価値は90億ドルと評価されている。従業員に対する株価オファーは17ドルだったが、たとえばDan Primackのレポートでは、現在の市場価値は20ドル近くであるとの話もされている。2013年の売上げが10億ドルにも達しそうだとの試算もある。

複数の情報筋からは、Twitterは来年早々にもIPOを考えているという話も聞こえてくる。そうであるのなら、今年の下半期にもIPO申請書類が出てくることとなりそうだ。Facebookのケースを教訓とし、TwitterのCEOであるDick CostoloはWSJに対して、Twitterを初心者にも使いやすいサービスとして確立し、利用者数で10億人を達成したいと語っている

NASDAQを視野に入れ、TwitterはFacebookを反面教師として、公開前に株式が多くの機関投資家の手に渡ることを防ごうとしているようだ。但し、Facebookも公開前にちょっと変わったプロフィールページを作れるようにしたりしていた。もしかすると公開前に一風変わった機能を入れるというのが、IPOに良い影響を与えるという考え方もあるのかもしれない。

訳注:本記事の英語版パーマリンクは「http://techcrunch.com/2013/02/08/only-half-of-this-is-a-joke/」となっている。

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(翻訳:Maeda, H)

テキストデータをニューラルネットで分析するAlchemyAPIが$2Mを調達, GoogleやIBM Watsonと競合

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AlchemyAPIが、その高度な学習テクノロジを一層充実させるために200万ドルのシリーズA資金を獲得した。その投資ラウンドの幹事会社はAccess Venture Partnersで、新資金は営業とマーケティング、社員増、そして新サービスのローンチに充てられる。同社の技術は、Webページやテキスト文書、メール、ツイートなどを読んで理解する人工知能技術だ。

ファウンダでCEOのElliot Turnerによると、同社の自然言語処理技術は、金融などの垂直市場(特定業種市場)で利用されており、たとえば証券会社では、Alchemyの技術でテキストを分析し、そこから得られる株価変動の兆候などを株取引のアルゴリズムに放り込む。同社はその技術を、APIサービスまたはデータセンターに据え付ける専用の装置として提供している。

2009年にローンチしたAlchemyは現在、世界の36か国で使われ、毎月30億のAPI呼び出しを処理している。これだけAPI呼び出しの多い同社を、Programmable Webは「APIの殿堂」(API Billionaire’s Club)に加えた。これで同社は、GoogleやFacebookやLinkedInなどが持つ希少なステータスを獲得したのだ。

Alchemyからの課金は、APIの呼び出しまたはトランザクションに対して行われる。呼び出しの90%は、トランザクションベースの支払形式だ。

Alchemyの技術はIBM Watsonに似ていて、顧客がデータ集合に対して質問を投げかけ、答を得るために利用する。ただしAlchemyは、数や量ではなくテキストの分析に特化している。同社は、そのためにニューラルネットの技術を利用している数少ない企業の一つだ。Googleはニューラルネットを脳のシミュレーション に利用しているが、Alchemyのように多様なデータ集合に対するクェリには使っていない。Alchemyの分析技術を使うと、たとえば膨大な量の法律文書から必要な情報を見つける、などのことができる。

Alchemyの技術はデータ分析の技術として画期的だが、しかし今後、IBMなどの超大手と互角に戦えるだろうか? ぼくは、十分に行けると思う。IBMはWatsonをSaaSとして提供していないが、AlchemyはSaaSをやっている。だから、どんな企業でもその技術を利用できる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google Driveを利用しているサードパーティアプリケーション専用のストア(のようなもの)ができた

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Googleが、Google Drive専用のアプリケーションストアのようなものを作った。そこでは、Google Driveを利用しているサードパーティアプリケーション、たとえばHelloFax、SlideRocket、Open Office Document Readerなどを見つけて入手できる。インストールしたアプリケーションは、Google Driveの’Create’メニューに登場する。これまでは、Chrome Web Storeへ行かないとGoogle Driveを利用しているサードパーティアプリケーションを見つけることはできなかった。

GoogleのNicolas Garnierが今朝(米国時間2/8)書いているところによると、デベロッパはDriveのSDKを使ってユーザに、“Google DocsやGoogle SheetsなどがDriveを対話的に利用している”のと同様の体験を提供できる。今、Drive SDKを使ってGoogle Driveを統合しているWebアプリケーションは約100ある。統合によってサードパーティアプリケーションは、たとえばDriveのUIからファイルを開いたり、Google Driveの’Create’メニューから新しいドキュメントの作成をスタートできる。またSDKには、Google Docsをエクスポートしたり変換したりするAPIもある。

Google Docsがこのようにまた進化(Docs→Drive→アプリストア)したことによって、サードパーティアプリケーションが’Create’メニューのトップに表示され、メニュー下部の “Connect Your Apps”ボタンにより、Drive利用アプリケーションの、ゆっくりと成長しているエコシステムが、より目立つようになる。

今現在自分のDrive利用アプリケーションがChrome Web Storeにあるデベロッパは、何もしなくてもそのアプリケーションの情報がGoogle Drive側にも載るようになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

悪名高きPirate Bayのドキュメンタリー映画, YouTubeでも見られる

The Pirate Bay Away From Keyboardは、YouTubeでも見られる。この、ヨーロッパで公開されたばかりの全篇1時間半の映画は、Pirate Bayでダウンロードもできる。

ここで、買うこともできる。

この映画は、Pirate Bayの背景談だ。この、慢性いじめられっ子のBitTorrentファイル共有Webサイトは、世界のほとんどの著作権擁護団体から目の仇にされた。映画は、ファウンダのPeter Sunde、Fredrik Neij、そしてGottfrid Svartholmの人生を描いている。それは今日(米国時間2/8)、ベルリンのBerlin International Film Festival(ベルリン国際映画祭)で公開された。

この映画はKickstarterで資金集めに成功し、スウェーデン政府から小額の助成金をもらった。このところ合衆国は、豪雪や吹雪で外へ出られない人が多いから、この映画を見るぐらいの時間は、たっぷりとあるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

TwitterでDMするのをやめて, それより便利なMopedを使おう

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文字数制限のあるTwitterの良いところは、メールなどと違って、話の要点を明確に述べるよう、強制されることだ。でもTwitterでは、プライベートな通信を誰かにCCできない。そして、それをできるようにしてくれるのが、ベルリン出身のMopedだ。

MopedのiPhoneアプリとAndroidアプリはとても便利だから、いまだにTwitter上でDMしている人が信じられないぐらいだ。Mopedでは、写真のプライベートな共有もできる。今日(米国時間2/8)はさらに、写真のフィルタがリリースされた。写真は、プライベートな体験を共有するための、とても便利な方法だ。だからこそ、PathやPairなどのアプリが伸びているのだ。

Effectsと呼ばれるそのフィルタには、トリミング、テキスト挿入、お絵かきなど、12種類の機能がある。

Mopedはプライベートなメッセージングのためのプラットホームで、IM的なメッセージを送れるが、Twitterと同じようにハッシュタグ(#)や@を使える。Twitterからログインし(Mopedのアカウントからでもよい)、複数の人に@を付けてメッセージを送る。グループ内でプライベートに共有するためのアプリとしては、GroupMeなんかよりもずっと簡単だ。それにDropboxを統合しているから、ふつうのメッセージングやプライベート共有アプリと違って、大きなファイルの共有もできる。さらに、Chromeのエクステンション版では、ブラウザのウィンドウから会話をスタートできる。

Mopedは、メッセージングがとても便利にできる。コンタクトや会話内容はアカウント単位でシンクされるから、たとえば家にはiPhone、旅先ではAndroid、なんてときでも、すべての会話を完全に捕捉できる。Dropboxの統合とGoogle Chromeのエクステンションにより、Mopedはデスクトップからモバイルまでの幅広い対応を図ろうとしている。

同社は、SV Angel(Ron Conway)とLerer Ventures、Betaworks、およびEarlybird Capitalから100万ドルの資金を調達した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Microsoft SkyDrive上の文書はOffice Web Appsのアカウントのない人でも見たり編集できる

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Microsoft Office Web AppsのSkyDriveの新たな機能により、これからは文書の共有や編集を、Microsoftのアカウントのない者でもできるようになる。

ユーザが自分のアカウントからエディットリンクを共有すると、それをもらった人も文書を編集できるようになる。

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もちろんユーザは、その文書を見たり編集したりできる人を、アカウントがあってログインしている人に限定することはできる。でも、誰もが気軽に見たり編集できる機能は、Officeのサービスの敷居を大きく下げる。

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Google Docsにも、この機能を望みたい*。今のように正規のアカウントとログインを必要とする方式は、文書のもっと広い共有のための障害になりかねない。〔*: publicを指定した文書では、できるはず。〕

最後に雑談を。Microsoftは、SkyDrive上で10億の文書(〜ドキュメント)が共有されている、と誇示している。でも、文書が共有されるとコピーが一つ作られるのだから、本当の部数にはならない。今Microsoftに、実際の部数を問い合わせているところだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Fab、会員数1100万人を突破。1月の売上げは昨年同月日で300%アップ

fab先日開催されたCrunchiesでベストEコマース・アプリケーション賞を受賞したのはFabだった。デザインを重視したEコマースを展開しているこのFabが、非常に興味深い1月のデータを公開している。この1月に、Fabには新たに100万人の会員が加わったのだそうだ。これによりFabのトータル会員数は1100万人となった(2012年1月の段階では150万人だった)。

Fabは月毎の売上げを公開していない。しかしホリデー直後で売上げが落ちるのが一般的な1月に、Fabは大きく成長を遂げたらしい。2012年1月と比べると300%近くも伸びたのだそうだ。Fabにとって、これまでで売上高が3番めに多い月となった。ホリデー期間を除けば、売上額は過去どの月よりも40%高いものとなったとのことだ。

Fabのアナウンスによると、現在イギリス国内の利用者は100万人となっており、ヨーロッパにおける売上げの40%を占めているのだそうだ。アメリカ以外では一番大きく伸びている地域なのだとのこと。

また、Fabでは繰り返し買い物する人の率が67%に達しているのだそうだ。ホリデー期間中にピークを見せたモバイルからの売上げは、日々の売上げ中平均で33%を占めているらしい。さらに、2013年1月にログインした人の8%が、実際に商品を購入しているとのことだ。

昨年末のホリデーシーズンには、初めて1日の売上げが100万ドルを超える日も記録した。今後はそうした日がますます増えていくのかもしれない。

2012年は、Fabにとって非常に重要な1年となった。急成長を遂げ、そして国際展開および買収戦略の遂行のために大量の資金も調達した。2013年を迎え、昨年ほどの急成長が望めないとしても、着実な成績を残していくこととなりそうだ。

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(翻訳:Maeda, H)

Amazonが中古eブックのマーケットプレースを開業へ

[筆者: Victoria Ho]
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Amazonは、中古のeブックを売ろうとしている。

同社は最近、読者が自分の読んだeブックの所有権を無効にし、Amazonのマーケットプレースに出す方法を発明して、特許を取った

もちろんeブックは傷んだりしないが、その再販とは、そのライセンス(自分だけが読めるという権利)を移転することだ。今でもKindleの本を“貸す”ことはできるから、ライセンスの移転はすでに行われている。貸した本が友だちのデジタルライブラリにある間は、その本はオーナーのデバイス上から消えている。

約1年半前にローンチしたReDigiというサービスもある。同社の指摘によると、Amazonが2009年に申請した特許は再販の技術が同社とは異なり、Amazonの本が新しいデバイスにダウンロードされると、その本は元のオーナーの書棚から削除される。

一方ReDigiの方法は、ユーザの本がReDigiのサーバに“移動”されてから新しいデバイスにダウンロードされる。同社の主張では、この方法なら本の新しいコピーは作られない。オリジナルが移動するだけである。でも私から見れば、それは言い方の違いにすぎない。Amazonの方法でも、本のコピーは終始一つしかない。

しかしそれでも、ReDigiは狼狽していることだろう。Amazonの特許は、ユーザが一度買ったデジタル製品に対する権利を、その製品の全生涯にわたってAmazonが持つ、と言っている。そうすると、ReDigiのようなサードパーティは(その特許に触れるので)中古品マーケットプレースになれない、ということになる。彼らの前途に暗雲が…。

〔訳注: この件の詳細に関心のある方には、原文のコメントを読むことをおすすめします。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleはGmailユーザのメールを読んでいる–Microsoftのマーケティングが警告

Scroogled

Microsoftさん、2004年さんからお電話よ。同社は今、プライバシー侵害をめぐる昔の言い争いを蒸し返そうとしている。このところなぜか元気の良すぎるMicrosoftは、Googleの検索ショッピングやメールを激しく攻撃している。とくにメールに関しては、同社の悪名高いScroogledサイト*で派手に取りあげている。そこで主張されているGoogleの罪状は、彼らはあなたのGmailを読んで広告のターゲティングに利用している、というものだ。〔*: scroogle, Googleをscrew(やっつける)するという意味の新造語…screw google。〕

この件のあほらしさを理解するためには、ちょっと2004年にタイムスリップする必要がある。その年の初めに、Googleが近く立ち上げるWebメールサービスをめぐる大論争がメディア上で燃え上がった。それは“厄介なプライバシー問題”を抱えるとされ(出典: PCMag)、ジャーナリストやブロガーだけでなく、World Privacy ForumやElectronic Privacy Information Centerなどのプライバシー擁護団体も議論に加わった。それらの中には、“Google Mailは悪である!”という、宣告もあった。

そのときは、Googleがユーザのメールを読んでそのユーザへのターゲット広告に利用している、という嫌疑があった。Google.comが何らかの方法でユーザの個人的な私信を覗いている、というのだ。そうだとしても、それをするのはボットであり、指にチートスの食べかすが付いてる、むさくるしいIT人間ではない、という事実はどこかへ置き忘れられ†、誰もがプライバシーの侵害を怒った。そのデータはどこに保存されるのだ? いつまで? 誰がそれを共有するのか? [†原注: Microsoft Exchangeのメールは、本物の人間が読んでいた。私の昔の職場がそれだったから、そう、この私もチートスを食べながらユーザのメールを読んだわ。]

それは、当時としては意味のある議論だった。そのとき私たちは、プライバシーを代償にしてサービスを得る時代の入り口に立っていた。Facebookが、学生のためのサイトからプライベートなネットワークサービスへと離陸しようとしていた。まだ当時は、ニューズフィードのトラブルもなく、モバイルもない。“共有する!”ボタンなど、どこにもない。ビジネスの、新しいやり方が始まろうとしていたし、それは全面的な検証に値した。

数年たつと、誰も自分のプライバシーを心配していないことが、明らかになった(お怒りのコメントをどうぞ)。もちろん、心配する人もいた。ものすごく、深刻に。でも、数百万、数十億というユーザ数のレベルでは、大多数の人びとがGmailのプライバシー問題に無関心だった。Facebookに関してもそうだ。今では10億人もの人たちがFacebookに、自分のデータを広告主に売ることを許している。

Googleの場合は、Gmailがこれまでのメールソフトやメールサービスよりも優れていたから、ユーザはプライバシーのことなど忘れてしまった。メールがすごく便利になるなら、プライバシーを売ったっていいわ、という次第。

Gmailのプライバシー論争は下火になり、そしてむしろ、Gmailの犠牲者になったのはMicrosoftやYahooのメールだった。Gmailの今のユーザ数は4億2500万あまりで、Hotmail(約3億6000万)やYahoo Mailより多い。Outlook.comの2500万あまりのユーザのうち、昨年の立ち上げ時にGmailから移ってきた人はその1/3にすぎず、そのうち今何人が残っているかは分からない。Outlook.comでMicrosoftは、Gmailと互角に戦える足場を持ったわけだが、巧妙なマーケティング戦略により、プライバシー問題の再燃は起きなかった。

むしろそれは、土俵際の悪あがきに近い。

あるいは、溺れる者は藁をもつかむ、とも言う。

Microsoftは、ユーザがターゲット広告に関してプライバシーを気にしないのは、それを知らないからだ、と主張するかもしれない。“無知こそ幸せなり”だ。でも、ユーザはそのことを知るべきだ、と信ずるMicrosoftは、Gmailユーザを教育しようとする。

Scroogledはこう述べる:

あなたのメールは、あなたにしか用のないもの。しかしGoogleはそれを、自分たちのビジネスにしている。あなたがGmailのユーザでない場合でも、Gmailへ送られたあなたの個人的なメールを調べて、その内容を広告を売るために利用する。

企業による個人情報の扱いを人びとが気にしない本当の理由は、GoogleでもFacebookでも、ほかのどこかでも、実害が起きないからだ。Facebookへの投稿から、クビになったり逮捕されたりする人がたまにいるが、それはFacebookがあろうとなかろうと、いずれクビや逮捕につながる理由からだ。Facebookが守秘をしなかったから、ではない。

でも、MicrosoftがScroogledで嬉々として指摘しているように、個人情報の無断利用の最悪のケースは、それによって精度が向上するターゲット広告だ。

それはまさに、恐怖だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

3Dプリントされた弾倉のビデオが、破壊的大容量「Wiki兵器」を誇示している

今日(米国時間2/7)、兵器の未来を誇示するビデオがYouTubeで公開された。24歳の進取的ガンマニアは、自作の大容量30連発弾倉を3Dプリンターで製造した。このアマチュア設計「Wiki兵器」を広く知らしめるべく、24歳の反抗的デザイナーは、銃の設計図にニューヨーク州アンドリュー・クオモ知事に因んで「クオモ」と名付けた。同知事は最近、8発以上入る弾倉を禁止する法案に署名した。「彼[クオモ]はこの弾倉に結び付けらたがっている」とデザイナーのCody WilsonはTalking Points Memoに語った。「その関係を永遠のものにしてやろう」

Wilsonのプロジェクト、Defense Distributedは、ユーザー生成百科事典のWikipediaのような巨大武器オンラインカタログを推進したいと考えている。オープンの修正可能な無料オンライン設計図は、すでに10万回以上ダウンロードされているとTPMは伝えている。

3Dプリント兵器は、成長するアマチュア3Dプリンティング業界の人々から激しく反発され、その運動は「メーカー・ムーブメント」と呼ばれている。人気の3Dプリンターメーカーで、この運動の象徴でもあるMakerbotは、武器製造に対する厳重な禁止令を発行した。

3Dプリンター会社のStratasysは、Wilsonが同社からリースしていたプリンターを没収して彼を阻止しようとしたが、その後Wilsonは別のStratasysプリンターを購入した。

この種のオープンソース運動の分散化という特性を踏まえると、誰が彼らのコミュニティーを組識化しようと目論んでいるのかを特定するのは困難だ。「目的は今われわれがやっていることに関わるコミュニティの形成を促進することだ。Defense Distributedの役割は、コンセプトを証明し基本的情報の断片を提供して誰もが学べるようにすること。われわれは主としてソフトウェアの組織だと考えている」

Wikipediaも、まさか銃製造者たちの世界的運動インスパイアすることになろうとは夢にも思わなかっただろう。しかし、テクノロジーが容易に手に入るこの新しい世界では、〈あらゆる〉グループが、自分たちの思想を21世紀のために再構築できるようになる。

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(翻訳:Nob Takahashi)

Googleが独自の画像フォーマットWebPをChrome Web Storeでも使用

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Googleは、Webを速くするためなら何でもやる。Webページの送信量の半分以上が画像データだから、同社は数年前から独自の画像フォーマットWebPの開発に取り組んできた。Googleによると、画像データは、WebPによって、これまで多く使われていたPNGフォーマットよりも相当小さくなる。2011年にはこの新フォーマットをChromeやPicasa、Gmailなどで使い始めたが、今日(米国時間2/7)はそれを、Chrome Web Storeでも使う、と発表した

もちろんChrome Web Storeは、WebPにとって恰好の場所だ。ここのユーザは全員がChromeを使っているだろうから。そのほかのブラウザでWebPをサポートしているのは、今のところOperaだけだ。

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しかしもっと一般的にデベロッパやベンダたちからサポートされたいGoogleは、今日のブログ記事で、“WebPの圧縮率はこれまでのレガシーの画像フォーマットに比べて相当良い、多くの場合、圧縮後のファイルサイズが35%小さい”、とうったえている。そしてChrome Web Storeでは、宣伝用の大きなPNG画像がWebP化により約30%小さくなった、と言っている。このサイトの今の利用状況から計算すると、インターネット上の伝送量の節約は、一日あたり数テラバイトに達するそうだ。

そのため、Webページをロードする時間がこれまでより1/3近く短縮される。もちろん、Googleのねらいはそこにある。(一定時間内の広告表示数が増える。)

Googleは、デベロッパたちがWebPを前向きに検討してくれることを切望している(今のところあまり人気がない)。かなりの数の画像エディタがこのフォーマットをサポートしているが、まだまだWeb上の一般的な普及にはほど遠い。今Web上で人気トップの画像フォーマットはPNG、そして次位は古顔のGraphics Interchange Format(GIF)だ*。〔*: 円形や角丸のボタンなどを表示できないjpegは、数量的には少ない。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

短時間でも悲惨。Facebook Connectが多くのウェブサイトを中断させた

まったく困ったものだ。

AllThingsDをはじめ数々のサイトが報じたように、今日(米国時間2/7)の午後Facebook Connectの不具合によって、Huffington Post、Salon、MSNBC.com、CNN、Yelp、その他多くのサイトが深刻な事態に見舞われた。

どうやら、Facebookにログインした状態のユーザーがそれらのサイトを訪れると、Facebook.comにリダイレクトされエラーメッセージが表示されたようだ。Facebookをログアウトすれば解決する。

問題は迅速に修正され、Facebook広報が私宛に次の声明を送ってきた。「短い時間、Facebookにログイン中のユーザーがサードパーティーのサイトからFacebook.comへリダイレクトされるバグが発生しました。問題は直ちに修正され、Facebook経由のログインは通常どおり機能しています」

状況は解決したように見えるが、多くのパブリッシャーがFacebook Connect統合への不安を募らしたのではないかと私は思っている。一両日中にFacebookからさらに詳細な説明と謝罪がないようであれば、驚きである。

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(翻訳:Nob Takahashi)

ABI調査:AndroidおよびAppleの2社寡占に風穴は空くのか? 2013年14億台中Windows Phoneが4500万、BlackBerry 10は2000万ほどの見込み

Huawei Windows Phone 8今年はAndroid + iPhoneによる寡占状況に変化があるかもしれない。市場調査を行なっているABI Researchのレポートだ。レポートによると、スマートフォン市場全体でGoogleが57%を占め、AppleのiOSが5分の1ほど(21%)となるそうだ。両者を合わせたシェアは78%ということになる(Strategy Analyticsによると、昨年第4四半期では両者で92%のシェアを握っていた)。

もちろん78%が大きなシェアであることは言うまでもない。Windows Phone 8のMicrosoftや、BlackBerry 10のBlackBerryもそれぞれ数百万単位のデバイスを販売することとなると思われるが、シェアで見ると1桁のシェアに留まることになろう。Windows Phoneの方は3%、BlackBerry 10の方がさらにその半分と予測されている。

利用台数をもう少し詳しく見ると、Windows Phoneが4500万台でBlackBerry 10が2000万台だとしている。ABI ResearchのアナリストであるAapo Markkanen曰く「2013年はMicrosoftとBlackBerryも、若干の成長を遂げることになるのではないでしょうか」とのこと。2013年末時点でのスマートフォン台数は全体で14億台になると見込んでおり、Androidが8億台、iOSが3億台を占めることになりそうだとのこと。MicrosoftおよびBlackBerryの入り込む余地も残されているわけだ。

もちろん薔薇色の未来というわけではない。ABIで企業部門のディレクターを務めるDan Shey曰く、BlackBerryは企業と消費者の双方に対して強くアピールしていく必要があるとのこと。「BlackBerryとしては企業ユーザーをメインターゲットとして想定しています。しかしコンシューマー側からの支持も必要となるでしょう。Android、Apple、そしてWindows Phoneとの戦いに勝ち残って、個人利用者にもBB10を選択してもらう必要があります。そうでなければ昨今のBYOD(Bring your own device)傾向の中を勝ち残っていくのは厳しくなります」ということだ。

タブレットについてみると、ABIは2億6800万台が利用されることになるだろうと予測している。そのうち62%がiOS搭載機で、28%がAndroidになりそうだとのことだ。Windowsを搭載したものも、年末時点で550万台の普及が見込まれるとのこと。

ABIは、対2012年比でスマートフォンは44%の成長となり、タブレットの方は125%の成長を達成する見込みだとのこと。各種データはこちらで詳しく見ることが出来る。

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(翻訳:Maeda, H)