今年のスーパーボウル、人気CMトップ10はこれだ

昨夜のスーパーボウルはハラハラものだったが、今日の会話を独占するのはレイブンズの終了寸前のセーフティーでもジャコビー・ジョーンズの108ヤードキックリターンでもなく、広告についてだろう。

しかし、一番よかったのはどのCMだろうか?

[ビデオレコーダーの]TiVoを使用している匿名の3万世帯から集めた秒単位のデータを用いて、TiVoの調査分析部門がこのビッグゲームで最も視聴者を引きつけた広告を推定した。これは「通常再生」で見た人が何人いるか、広告の最中に視聴者数が増えたかを、前後15分間と比較することによって測定したものだ。

その結果、テク系ハードウェア会社は上位に入ることができなかった。ポール・ラッドとセス・ローゲンが登場したSamsungの広告はかなり面白かったが、トップ10には届かなかった。一方ブラックベリーの広告は、完全なゴミだった。

そして、タコ・ベルの、老人たちが子供の頃のように振舞うCM、”Live Mas”[もっと生きよう]が、今年のスーパーボウルで最も人を引きつけた広告だった。

また同調査は、ユーザー生成広告が成長傾向にあることを示しており、実際トップ10CMのうち3本に視聴者が参加していた。ドリトーズのCMが2本とアウディの愛らしい “Prom” CMだ。スーパーボウル前にCMを見ることもエンゲージメントを高める効果があり、トップ10中9本のCMは試合の前に公開されていた。

1. Taco Bell – “Viva Young”

2. Doritos – “Goat for Sale”

3. Hyundai – “Pick Your Team”

4. Doritos – “Fashionista Daddy”

5. GoDaddy.com – “Perfect Date”

6. M&M – “Anything for Love”

7. Skechers – “Man Vs. Cheetah”

8. Pepsi – “Pepsi Next Drink It To Believe It”

9. Audi – “Prom”

10. Volkswagen – “Get In. Get Happy.”

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(翻訳:Nob Takahashi)

政府の言う「あなたのデータは安全」は真実か?

Teten Govt security cartoon

【暗号オタクの妄想】
やつのノートPCは暗号化されている。100万ドルのクラスタコンピューターを作って解読しよう。
ダメだ4096ビットRSAだ
!クソッ、計画が台無しだ。

【実際に起きること】
やつのノートPCは暗号化されている。引っつかまえて、パスワードを教えるまでこの5ドルのレンチで殴ろう。了解。

編集部注:David Tetenは、ff Venture Capitalのパートナーで、Harvard Business School Alumni Angels of Greater New Yorkのファウンダー・会長。Twitterアカウントは@dteten

近代の暗号化システムは、理論的に、極めて安全性が高い。例えばAdvanced Encryption Standard(AES)は、あまりに高度なため現在知られているあらゆる攻撃方法は計算上実現不可能である。NSA(国家安全保障局)が最高機密データを256ビットAESで安全に保管できると考えるのも不思議ではない。

しかし、少々意外なことに、こうした暗号化システムの恩恵に預かるのは政府機関だけではない。たぶんあなたも。AESはAppleをはじめ多くの商業製品に採用されており、どうやら警察当局はこの動きを芳しく思っていないようだ。最近ワシントンDCで行われたDFRWSコンピューター科学捜査カンファレンスで、Ovie Carroll(司法省コンピューター犯罪・知的財産権部門サイバー犯罪研究所長)は次のように嘆いていた。「実は司法省の立場から言わせてもらうと、ドライブが暗号化されていると・・・犯罪操査はお手上げだ。ディスク全体が暗号化されたドライブの電源を抜かれればそこからデータを復旧するチャンスはない。

これで自分のデータは安全確実だと結論を下したくなるところだが、日々の新しい攻撃方法がそうでないことを証明している。要するに、こうした強力な暗号化システムにも関わらず、あらゆる攻撃が最終的に必要としているのは、IDとパスワードだけ、ソーシャルエンジニアリングやユーザーの不注意によって、プライベートな個人から入手可能な情報だ。数人のティーンエージャーが、誰かのAppleとGoogleとTwitterとAmazonのアカウントをものの数時間のうちにインターネット接続とスマートフォンだけで盗むことができるのに、あらゆる権力と資源を欲しいままにできる司法省が、それほどお手上げだということはとても信じられない。

地味ながら間違いなく手ごわいそのハッキングツールを使って、司法省は再三、被告にパスワードと暗号化されたファイルの開示を説得することにある程度成功していると言っている。しかも、ハッキング技術の高度化によって、ソフトウェアの脆弱性だけでなく、今やハードウェアさえも悪意ある侵入の危機に曝されている。データは保護されているものと犯罪者たちが思い込んでいるなら、万事うまくいくかもしれないが、われわれはそこまで無邪気ではいられない。まず自分のデータの脆弱性を認識しないことには、データを守るための適切な手順を踏み、それをアクセスしようとする政府機関の権限に疑問を投げかけることはできない(彼らは国民が、自分たちのデータに政府は手が届かないと信じ込んで欲しいと考えている)。

ある友人が私にこう言った。「オンラインビデオゲーム業界にいた頃を思いだす。当時お山の大将だったSony Online Entertainment(中でも社長のJohn Smedley)は、同社のMMO、EverQuestの発表数週間前にインタビューやイベントを行い、まるで計算したかのように、それが最悪のビジネスであり技術的にほぼ不可能なことだったと世界に発信していた。

「その意味はこうだ。あれはひどいビジネスではなかった。儲ったし、技術的に不可能でも何でもなかった。実際は、〈ずっと〉簡単に安くなるばかりだ。Smedleyはあらゆる手段を尽して他人が市場に参入するのを阻止しようとした」

司法省はドライブを暗号化すれば安全だと主張している。彼らは、暗号化されたドライブを電源が切られた後にアクセスすることは不可能だと言っている。これは全く真実ではない(本物の犯罪者を捕えるためにこの戦術を使うことには何ら反対しないが)。

理由は単純だ。政府は暗号を破ったり解読する必要がない。彼らは政府である。彼らは様々な方法を使ってアクセスコードを提出するよう説得するか、ソーシャルエンジニアリングで聞きだすことができるのだから。

このことは、一部の人々が地元政府機関の監視から逃がれるために、業務全体を海外に移すきっかけになった。しかし、 Distil.it(サーバーのグローバルネットワークを運営するベンチャーキャピタル会社)のCTO、Engin Akyolはこう考える。「このアプローチの問題は、米国の世界的影響力が大きいため、犯罪企業を受け入れて米国当局やインターポールから保護することによる政治的リスクを負うような先進国は事実上存在しないことだ」

データを暗号化することは、自爆式金庫を持つのと似ている。最も重要な文書は政府や他の人々の手に渡る前に破壊されるかもしれないが、他の生身の人間との関係を消去したり破壊することの方が難しい。20世紀後半にFBIがマフィアを捕えたのは、有罪の証拠資料が入った金庫をこじ開けたからではない。長時間の捜査や監視と法整備によるものだ。

同じ戦術はサイバースペースでも同じく有効であることが証明されつつある。

情報を提供してくれたRami Essaid(Distil.it、CEOと、調査に協力してくれたMatt Joyce (ダートマス大学コンピューター科学科学生)に感謝する

[コミック出典:xkcd

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(翻訳:Nob Takahashi)

MicrosoftはWindows 8タブレットのアプリのエコシステムの確立を急げ

Screenshot (4)

私はWindowsユーザーだが、外出するときにはMacBook ProかiPadを使っている。Windows環境にもこれらに匹敵する優秀なモバイル・デバイスがぜひとも欲しいと考えている。しかし発表からかれこれ3ヶ月になるが、いまだWindows 8タブレットは買いたくなる理由に乏しい。

満足なキーボードもついていない11インチのデバイスでOfficeを動かしたいユーザーはどれくらいいるだろう?

Microsoftの代弁者はOfficeが作動することをWindows 8タブレットの最大のセールスポイントとして挙げる。それは事実だ。そしてたぶん唯一の〔Windows 8タブレットを買うべき〕理由だろう。 しかし問題は本当にOfficeが必要なのかどうかだ。

考えつくかぎりのありとあらゆる機能を満載したワープロや表計算ソフトを満足なキーボードもついていない11インチのデバイスで動かしたいユーザーはどれくらいいるだろう? なるほど、そういうユーザーもいるかもしれないが、それならSurfaceタブレットよりウルトラブックの方がずっと目的にかなっている。

何度も繰り返されてきた注意だが、Surface RTにはWindoes RTが搭載されている。Windows RTはARMプロセッサ向けに書きなおされたOSで、標準の〔Intelプロセッサ向け〕WindowsソフトはSurface RTでは動作しない。ChromeもSpotifyもその他あらゆる標準Windowsプログラムがインストールできないのだ。さらに悪いことに、Microsoftのストアに並んでいるアプリはiOS/Androidのストアに較べてガラクタばかりだ(TechCrunchアプリもあるが、これもひどい)。Surfaceの信者でさえRedditでアプリに不満を漏らしているほどだ。

Screenshot (3)

一言でいえば、MicrosoftはSurface RTにエコシステムを与えず、立ち腐れさせようとしている。

「ウェブにアクセスできるだけでは十分ではない。どんなサイトもアプリ化してホームページに追加できなくてはならない」とMicrosoftは主張した。

2011年にRIM(現BlackBerry)がPlaybookをアプリなしでリリースして失敗したことをみてもわかるとおり、それは事実だ。1年後にBlackBerryがAndroidアプリが簡単に移殖できるようにしたことでやっとPlaybookに勢いがついてきた。BlackBerry 10 OSのリリースに際してはアプリの充実を図るために最大の努力が払われた。先週のローンチ時点ですでに7万のアプリが用意されている。Windows RTはリリース以来3月もたっているのに、依然アプリの数で負けている

BlackBerryがBB10のアプリを揃えるために力を入れてきたことはよく知られている。BBは人気アプリをBB10のためにポーティングしてもらうためデベロッパーに金を払ったと聞いている(その点ではMicrosoftも似たようなことをしているが)。またBBは社内で大量のリソースを振り向けてアプリの移殖を行ったようだ。BB10のエコシステムを成立させるためにBlackBerryはなりふりかまわずあらゆる努力をしているが、現代のモバイル・システムの価値はそのアプリの質と量によって決まるのだから当然のことだ。

私はSurface RTを好きになろうと務めてきた。しかしSurface RTのオーナーは今後も相当期間、劣悪なエコシステムに苦しめられることになりそうだ。Microsoftには自分の脚を撃つような真似を止めて早くRTオーナーの苦痛を軽減してもらいたい。

Surface RTのオーナーは今後も相当期間、劣悪なエコシステムに苦しめられることになりそうだ。

Surface RTのユーザーは本来のアプリの不足からジェイルブレーク(脱獄)を余儀なくされている。現在オープンソースのアプリをWindows RTにポーティングするためのコミュニティーもできている。しかし言うまでもなくそうしたアプリは公式のWindows Storeには登載されない。それにポーティングされるアプリはWindows 7以前の伝統的なアプリでタッチ・アプリではない。大部分のユーザーはそんな手間をかけるのに飽きてしまうだろう。

Screenshot (2)

iPadはハードウェアの能力だけであのような偉大なデバイスになったのではない。iPadを通じて新しいコンテンツにアクセスする道が大きく開かれたことが大きい。他のプレイヤーも自らの保有するコンテンツのポータルとして独自のデバイスを開発することのメリットに気づいた。最初の例はB&NのNook Colorだろう。その後、Amazon、 Google、BlackBerryが続いた。しかしMicrosoftは頑なにそれに続こうとしない。

Surface RTは、いやそれを言うならSurface Proも、ハードウェアとしては画期的だ。フルサイズのUSBポート、microSDスロットを備え、Proの場合にはWacomのファンタスティックなアクティブ・デジタイザー・スクリーンを装備している。未来からのマシンだ。しかしハードウェアの先へ進むと一挙に事情が変わる。特にWindowsRTの場合ARM専用マシンという制限からあらゆる魅力が失せてしまう。

Microsoftは消費者向けエレクトロニクス市場が新しいルールで動いていることをいまだに理解できていない。ウェブにアクセスできるだけではない十分でないのと同時に、ハードウェアだけでも十分ではないのだ。優秀なアプリを待って始めて消費者を満足させる体験を完結できる。それがiPadを始めAppleのすべてのモバイルデバイスがあのような成功を収めた理由だ。Androidがモバイル戦争の多くの局面で勝利しつつあるのも同じ理由だ。Microsoftがアプリのエコシステムを確立できないかぎりARMベースのSurface RTの行く手は明るくない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

アフガニスタンの英軍地上部隊が10cm x 2.5cmの無人ヘリを実戦投入

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英軍地上部隊は長さ10cm、幅2.5cmのミニ監視ドローンをアフガニスタンで実戦テスト中だ。「武装勢力の発砲地点を探索したり、開けた場所を横断する際に事前に危険の有無をチェックしたりするのに実に効果的なツールだ」と Christopher Petherbridge 軍曹が語っている

このBlack Hornet Nanoは見たところまったくもってオモチャのヘリだが、最高時速35kmで30分飛行することができる。遠隔操作の最大距離は800mほどだ。イギリスに本拠を置くMarlborough Communicationsは英国防省から2000万ポンド(3100万ドル)の契約を得てこの無人ヘリを160機供給した。

ヘリ自体を開発したのはノルウェーのProx Dynamicsで、事前のプログラムによりGPS情報を利用して自律飛行可能だ。

そのうちBlack Hornet Nanoが市販されたらクリスマスのプレゼントとして大人気になると思うがどうだろう?

〔こちらの記事には鮮明な写真あり。〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

Raspberry Piの25ドル版(モデルA)が、欧州でついに販売開始。その他地域での販売も「間もなく」

raspberry-pi-logo安くて手軽なRaspberry Piが、さらにお手軽になった。話題に登っていた25ドルのRaspberry PiモデルAが、ヨーロッパにてようやく販売開始となったのだ。より多くの子供たちにプログラミングに親しんでもらおうというミッションでRaspberry Piを開発したRaspberry Pi Foundationによると、このモデルAはまずヨーロッパでの発売を開始するとのこと。他の地域でも可及的速やかに販売を開始するそうだ。ディストリビューターであるRS ComponentsとPremier Farnell/element14は双方ともに新しいモデルの販売を行っていく。

モデルAは、今日までに100万台以上を売り上げた35ドルのモデルBよりも10ドル安い価格設定となっている(ちなみに15,000台はGoogleが買い上げ、イギリスの学童たちに寄贈された。低価格版となるモデルAでは、Ethernetポートが省かれ、USBポートはひとつとなり、そしてメモリも256MBとなっている(モデルBは512MB)。パーツを省いたことにより、モデルAの消費電力はモデルBの3分の2程度になっているようだ。バッテリー駆動や太陽電池による動作も視野に入ってくるだろう。ちなみにモデルB同様にXBMCを動作させることは可能で、この25ドルマシンをメディアセンターとして利用することもできる。

ヨーロッパ以外(アメリカを含む)の人も、RS ComponentsにてモデルAを購入することはできる。但し、コンプライアンス書類の手続きが必要で、発送に少々時間がかかってしまうとのこと。またFarnellの方は、現在進行中の書類手続きが完了すれば、ローカルサイトにモデルAがラインアップされることになっているとのことだ。

「ついに25ドルという低価格モデルを提供できるようになりました。Raspberry Piを開発した際の最初の価格目標が25ドルでした。利用者の皆さんが、いったいどのように使っていくのか、今から楽しみでなりません」とFoundationは言っている。

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(翻訳:Maeda, H)

ファッションコーディネイトアプリのiQONを運営するVASILYが3億円の資金調達を達成

資金調達の話題が続くが、ファッションコーディネイトアプリのiQONを運営しているVASILYが3億円の資金調達を完了したと発表した。その引受先はグロービス・キャピタル・パートナーズと、以前にもVASILYに投資している2社、伊藤忠テクノロジーとGMO VenturePartnersだ。グロービス・キャピタル・パートナーズはこれが新しく立ち上げた四号ファンドからの第一弾の案件となる。

iQONはファッションのコーディネイトのイメージをユーザーが作成して共有するサービスで、もともとはウェブサイトのみでサービスされていたものをモバイルアプリで展開したところ急速にユーザーの投稿を伸ばしている。すでにウェブサイトとモバイルアプリのユーザー比率は2:98でモバイルが圧倒的に多い。アプリのDL数は20万で、実際にコーディネイトを作ったりアイテムをお気に入りに登録したりといった何らかのアクションするユーザーは1日あたり1万2000人とまずまずの数字になっている。

ほかにも数字面では、これまでに作成されたコーディネイト数は累計でおよそ30万件、毎月1万件以上のコーディネイトが登録されて、お気に入りに登録される件数も月に100万を超えている。iQONはコーディネイトに使われているファッションアイテムをその販売元サイトで購入できるようになっているが、iQON経由で購入した月間の売上金額は昨年5月と昨年12月とを比較すると12倍も伸びているのだそうだ。12月は年末商戦で確かにECサイトの売上は単月比較では高くはなるが、とはいえこのサービスがビジネス面でも数字を伸ばしてきているのがわかる。

スタート時はウェブのサービスだったiQONだが今後もスマートフォンでの開発に力を入れていきたいと彼らは考えている。モバイルでのファッションのメディア領域ではまだ大きな勝ち組はいない。そういう意味で大きな資金調達をしたiQONがどのように成長するのかは興味深い。VASILYは今回の調達以前に1億4,000万円を調達している。

結局Chromebookは、それほどばかげたアイディアではなかった

2010年の始めにGoogleがLinuxベースのChrome OSを公開し、Chromebookのパイロットプログラム同じ年に開始した時、評論家の殆どが、Googleは「Microsoftに核爆弾を落とした」という本誌MG Sieglerの主張に同意しなかった。数年が過ぎた今、たしかにMicrosoftはChrome OSをあまり恐れているように見えない。しかし、出足は遅かったものの、Chrome OSの機運は徐々に高まっているようだ。

かねてからGoogleはChromebookの販売に関しては沈黙を守っており、主として大企業と教育市場に集中してきた。それは今現在Chrome OSエコシステムの明確なターゲット市場でもある。しかしAcerは、199ドルC7 Chromebookが同社の米国向け出荷台数の5~10%であると言っていることから、一部のChromebookが一般ユーザーにも渡っていることは明らかだ。

Acerはこの199ドルのWiFi専用機で高価値を売りにしている。Samsungも249ドルChromebookおよびフル装備の449ドル機を提供している。両社ともChromebookプログラムの早い時期からGoogleと提携している。しかし、ここへ来てLenovoも429ドルのThinkPad X131e Chromebookで参戦することになり今月中に発売される予定だ。Lenovoがこの市場に参入するからには、同社もChromebookの勢い感じているのは間違いない。

Features of Chromebooksローエンドでは、この価格がノートPCの代用としてChromebookの魅力を高めているの間違いない。400ドル前後から始まる通常のWindowsノートPCと比べても安っぽさを感じさせない。昨年Googleが、より伝統的なウィンドウ管理システムに切り換えて以来、Chrome OSの使用体験は、以前のChrome独自のルックスに嫌気がさしていた人たちにとっても、ずっと親しみやすくなったはずだ。

それでも、現在2000以上の学校でChromebookが使われており、このデバイスの真の市場は教育分野にありそうだ。昨年来、iPadよりChromebookを使いたいという話を何人かの教育関係者から聞いている(生徒たちの考えはおそらく逆だろうが)。明らかに低価格で、サービス契約と管理者用コンソールが付いていることだけでなく、フルキーボードと大画面は、多くの教員や学校管理者にとってこのデバイスを魅力的にしている。定期的に自動アップデートされ、ウィルスに対してかなり安全であることも、従来型ノートPCと比較した時のセールスポイントになる。もちろんGoogleにとっては、これらの子供たちの多くが、将来GmailやGoogle DriveのGoogleエコシステムで育っていくことを意味している。彼らが大学に行ったり勤めたりした時にも役に立つことはもちろんだ。

bagofappsGoogleがChrome OSを発表した時は、少々時期尚早だったのかもしれない。発表イベントでGoogleは、「ウェブのためのパソコン体験を考え直したい」と言った。しかし、WiFiや3G/4G通信は当時も今もまだ普遍的であるとは言えないため、Googleはオフライン機能やファイル管理機能をChrome OSに加えると同時に、Chromebookにも大容量ハードディスクを装備した。ウェブアプリは2010年当時まださほと強力ではなかったが、今はHTML5のおかげで伝統的デスクトップはそれほど必要ではなくなった。

Gooleはこれを長期的視野で見ているに違いない。近いうちにノートPC分野でWindowsやOS Xの市場シェアを脅かすことはなかろうが、この2年間でChrome OSが興味深いプラットフォームへと育ってきたことは確かだ。結局、自社ブラウザーをLinuxと軽装備ノートPCと組み合わせるというGoogleのアイディアは、それほどばかげていなかったということだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)

スーパーボール:レイブンズのファンがゲーム中にスマートフォンをファンブルする確率は、49ersファンより14%高い

日曜日(米国時間2/3)のスーパーボウルへの期待は高まるばかりだ。私はボルティモアについては語れないが、最近サンフランシスコに行った時、あれだけの人数の人々が同じチームのブランドを着ていているところを見るのは初めてだった。しかし、このビッグゲームの興奮に相当量のアルコールが加わると、あなたのスマートフォンは比較的な危険な状況に曝される。

SquareTrade(スマートフォンの保証延長サービスを提供する会牡)の最新レポートによると、レイブンズファンの27%が過去12ヵ月の間に電話機を損傷させたのに対して、49ersファンで事故にあったのは23%だった。

この調査によると、実はレイブンズのファンは、ビッグゲームになるとスマートフォンやタブレットを壊す率がさらに高くなる。SquareTradeによると、彼らはスーパーボールの対戦相手であるサンフランシスコより14%も不器用だ。

SquareTradeの保証プランシステムに記録された、全観戦スポーツ関連事故の中で、電話機の落下事故の18%が、同社言うところの「液中落下」、即ち携帯電話がトイレやこぼした飲み物等の中に行きついたケースだ。全落下事故の13%がビールの中に落ちた携帯電話というのはショッキングである。これは酔っぱらいとガジェット操作の相性の悪さを示すものだ。

僅差で続くのは、全事故の12%を占める、発作的激怒や感情によって起きた事故だ。この場合のデバイスは部屋を横断して直線的に投じられる。

要するに、テーブル上の電話機はどこかカオス状態から離れた場所にしまっておくことだ。ビッグプレーの後に、落下や、こぼれたビールや、発作的行動によってあなたのスマートフォンが痛手を受けないためには、それが最も確実な方法だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)

アドテクノロジーのDENNOOがシードラウンドの追加資金で合計200万ドルを調達

広告配信のDENNOOについては以前に記事にしている。DENNOOが開発するのは、実際に広告枠が表示された際にインプレッションをカウントしたり、広告枠が表示されている時間に基づいて広告配信の課金をしたりする技術で、まもなくその製品が可動するという。

そのDENNOOが新たな資金調達を実施したことを発表した。今回の資金調達は117万ドルで以前に調達した83万ドルとあわせて200万ドルのシードラウンドのファイナンスが終了したのだという。出資をしたのはニッセイキャピタル、サイバーエージェント・ベンチャーズに加えて新たな個人投資家が加わり、以前のラウンドでも投資をした元ヤフーの松本真尚氏、元電通でDistant Drums代表取締役の永田大輔氏も追加で出資している。

DENNOOは現在、日本で製品の開発を行っているが、企業としては北米に登記していて北米でのビジネスも視野にいれているためドル建ての資金調達になっている。共同創業者の梅田茂利氏と長山大介氏によれば、DENNOOの広告配信技術については以前に実施した試験配信でもある一定の評価を得られたと語っている。この2月には提携によって実際の広告の配信が始まるのだというが、それがどれだけ効果の高いものになり、ビジネスとなるのかは、実際にプロダクトが可動してから評価されるものだろう。

Apple、2012年Q4における携帯電話販売トップ5のうち3つを独占(NPDレポート)

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アメリカ国内における2012年第4四半期の携帯電話の売上げについて、トップ5のうちの3つをApple製品が占めたとのことだ。データをまとめたのはNPD Groupで、iPhone 5が首位、iPhone 4Sが3位、そしてiPhone 4が4位ということになっているようだ。また、全スマートフォンの中で最も売れたメーカーの称号もAppleが手にしたとのこと。2012年Q4におけるAppleデバイスの割合は39%で、サムスンは30%だったようだ。

2012年Q3比で、iPhone 4の売上げは79%の伸びを示した。またiPhone 4Sも43%の伸びとなった。ちなみに、2012年Q4における全iPhone売上げのうち、iPhone 5の割合は43%だった。これはキャリアからの統計データとも合致する値だ。サムスンの方も伸びており、2012 Q4では昨年同時期の21%からシェアを伸ばして30%を達成している。しかしサムスンの伸びはHTC等他のAndroidデバイスのシェアを奪ったもので、Appleのシェアに変化はない様子だ。

また、Net Applicationsは、iOSのトラフィックが大いに増加しているというレポートをリリースしている。それによるとiOSのシェアは増加しており、全モバイルOS中60.56%を占めるにいたっている。Androidの方は11月の28.02%からシェアを落とし、24.51%ということになっているようだ。つまるところ、iPhone 5のリリースにより、サムスンのGalaxy S IIIが築いたリードをすべて消し去ることとなったようだ。ところでAppleの達成した2012年における最高値は66%近くということになっている。それに比べるとAppleのシェアが低下していると見ることもできる。

ホリデーシーズンを含む第4四半期にて、Appleは4780万台のiPhoneと、2290万台のiPadを売り上げた。これによりアメリカ国内におけるスマートフォンおよびモバイルデバイスのシェアおよびトラフィックシェアのNo.1を堅持することとなった。また、Strategy Analyticsの統計によれば、生産台数でもアメリカ第一位の地位を取り戻したようだ(四半期ベース)。

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(翻訳:Maeda, H)

欧州宇宙機関が3Dプリントで月の土から月面基地を作る方法を研究

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ビルなどの建物を完全に3Dプリントだけで作る、という話がにぎわっているが、その種の野望はいつまでも地上だけにとどまってはいない。Phys.orgの記事によると、欧州宇宙機関(European Space Agency, ESA)とそのパートナーであるロンドンの設計事務所 Foster + Partnersが、生命維持能力のある月面基地を3Dプリントで作れないか、という研究に着手した。

もちろん、月塵だけでは建築素材にならないだろうから、研究者たちはその月面基地の耐久性を高める方法を模索している。月塵の代わりに実験では、酸化マグネシウムとその結合安定剤として塩を用いる。また月面上へ直接、押し出し成型を行う実験は、真空の中で行っている。

F+Pによる初期の概念設計では、荷重耐性の高い大きなドームを作り、その中をセル状(細胞状)の構造にすることによって、住民を環境中の放射能と流星塵から保護する。探究すべき実用上の問題が、まだすべて分かっているわけではないが、プリント工程そのものは、少なくとも地球上ではうまくいくようだ。

イギリスで3DプリンタのメーカーMonoliteを創業したEnrico Diniは、“弊社の現在のプリンタは押出能力が毎時2メートル、次世代機は毎時3.5メートルになる”、と言っている。彼によると、建物全体が完成するまでに要する時間は約1週間だ。月面上ではどうなるか、それはまだ未知数だが。

とはいえ、月そのものを使って月面基地を作るという考えは、一見途方もないようだが、同様のアイデアは実は前からある。たとえば80〜90年代に構想されたMars Direct計画は、同様の考え方に基づいて長期的な火星探検のための燃料を管理しようとする。そのやり方は、まず無人宇宙船を火星へ送り、船内の原子炉を使って火星の大気中の水素を‘加工’し、メタンと酸素を作る。のちに打ち上げる有人宇宙船が、帰還用の燃料としてそれを使う。宇宙旅行にとっては重量が最大の制約要因だから、居住環境を着地点にある素材だけで作れるなら、かなり楽に、ハワイ諸島やアラスカなみの永続的な飛び地を、はるか遠くの宇宙空間に作れるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

緊急速報: Twitterのパスワードを今すぐ変えなさい

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Twitterがハッカーの攻撃を受け、25万人のユーザに被害が及んだ。その25万名はTwitterから、パスワードを変えよというメールをもらった。こんなことは今回が初めてではないが、今度の被害は本格的だ。前回のような、誤報のメール洪水を伴うハッキングではない。

Twitterはブログでこう書いている:

今週発見した異常なアクセスパターンは、Twitterのユーザデータへの不法アクセスによるものだった。実行中の犯行も一件発見したが、それに関してはしばらくのちに、プロセスを遮断できた。しかし弊社のその後の調査によると、犯人たちは一定数のユーザ情報…ユーザ名、メールアドレス、セッショントークン、暗号化され擬装された状態のパスワード…にアクセスしていた。その数は、およそ25万名である。

これは、どういうこと? われわれにはまだよく分からないが、Twitterは、これが相当“高度な”ハックだと見なしている:

この犯行はアマチュアの仕事ではなかった。また、今回一度かぎりの犯行ではないと思う。犯人たちの手口はきわめて高度であり、弊社以外の企業や団体も最近同様の攻撃を受けたものと思われる。

おかげで、週末にやることができたね、Twitterさん。Twitterからメールが来たことを、まだ知らない人もきっといるよ。ぼくなんか、おかしなメールは全部、迷惑メールフィルタが捨ててしまうからね。

でも、実際に起きたわけだから、困ってしまう。しかし、人の不幸は蜜の味、とも言うよね。自分はハックされなかったから、自分がクールな人間じゃなくて、せっかくのスリルを味わえないのでつまらない、と言った友人もいる。

Twitterは次のような助言をしている。これは、ユーザからの非難を逸らすことが目的かもしれない:

国土安全保障省とセキュリティのエキスパートからの助言に基づき、ユーザにはご自分のコンピュータのブラウザ上でJavaをディスエーブルにすることを推奨する。

それよりも、あるいはそれに加えて、パスワードを変えるのだ。ハッキングされるスリルは、万人のものだからね。

[写真クレジット: Flickr]

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

緊急速報: Twitterのパスワードを今すぐ変えなさい

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Twitterがハッカーの攻撃を受け、25万人のユーザに被害が及んだ。その25万名はTwitterから、パスワードを変えよというメールをもらった。こんなことは今回が初めてではないが、今度の被害は本格的だ。前回のような、誤報のメール洪水を伴うハッキングではない。

Twitterはブログでこう書いている〔Twitter日本語ブログ〕:

今週発見した異常なアクセスパターンは、Twitterのユーザデータへの不法アクセスによるものだった。実行中の犯行も一件発見したが、それに関してはしばらくのちに、プロセスを遮断できた。しかし弊社のその後の調査によると、犯人たちは一定数のユーザ情報…ユーザ名、メールアドレス、セッショントークン、暗号化され擬装された状態のパスワード…にアクセスしていた。その数は、およそ25万名である。

これは、どういうこと? われわれにはまだよく分からないが、Twitterは、これが相当“高度な”ハックだと見なしている:

この犯行はアマチュアの仕事ではなかった。また、今回一度かぎりの犯行ではないと思う。犯人たちの手口はきわめて高度であり、弊社以外の企業や団体も最近同様の攻撃を受けたものと思われる。

おかげで、週末にやることができたね、Twitterさん。Twitterからメールが来たことを、まだ知らない人もきっといるよ。ぼくなんか、おかしなメールは全部、迷惑メールフィルタが捨ててしまうからね。

でも、実際に起きたわけだから、困ってしまう。しかし、人の不幸は蜜の味、とも言うよね。自分はハックされなかったから、自分がクールな人間じゃなくて、せっかくのスリルを味わえないのでつまらない、と言った友人もいる。

Twitterは次のような助言をしている。これは、ユーザからの非難を逸らすことが目的かもしれない:

国土安全保障省とセキュリティのエキスパートからの助言に基づき、ユーザにはご自分のコンピュータのブラウザ上でJavaをディスエーブルにすることを推奨する。

それよりも、あるいはそれに加えて、パスワードを変えるのだ。ハッキングされるスリルは、万人のものだからね。

[写真クレジット: Flickr]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Google Mapsの次の課題は個人化–“もっとおもしろい地図にしたい”

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Google MapsCrunchies 2012でベストモバイルアプリ賞を取ったばかりだが、授賞式の会場で、Google Mapsのモバイル担当ディレクターDaniel Grafを本誌のColleen Taylorがつかまえてインタビューした。Grafは、スクラッチからの〔==完全に新規の〕開発は彼とチームにとって他に例のないユニークな機会だった、と語った。そして彼は、Google Mapsの次のフロンティアは個人化(パーソナライゼーション)だ、と述べた。

Grafによると、Google Mapsに関しては2013年にやるべきことが山のようにある。“人が地図を使ってやれることは、もっとたくさんある。一度地図を見て、次にまた地図を見るとき、その二回は、同じ場所を同じ目的で見るかい? 見る場所が違えば、地図を見る目的も違うのではないかな”。

Googleはすでに、検索結果をかなり個人化している。だから地図の個人化は次のステップとして妥当だ。Google+でやってるような、レストランなどのお店を高輝度で表示するだけが、個人化ではないはずだ。

Grafは今年の仕事を詳しくは明かさなかったが、とくに前半が忙しいと言った。彼によれば今Googleは、ベーシックなユースケースがどれもダウンしているから、地図に関しても“もっとおもしろいこと”をしなければならない時期だ、という。

下のビデオが、そのインタビューだ:

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

残虐な皮肉: Egyptの大統領がTwitterをデモ弾圧に利用

[ツイート訳: なんとエジプトの大統領は、Twitterを使って声明を出している。保安部隊は国家資産を守るために断固たる行動を取る、とさ。]

皮肉な運命の巡り合わせ。エジプトの大統領Mohamed Morsiは、2011年にこの国を解放するために使われた、まさにそのメディア、Twitterを使って、今抗議活動を行っている数千の学生たちに軍の使用を予告し、彼らを威嚇している。“保安部隊は法の執行と国体の保護のため最大の決意をもって行動する”、と大統領の公式アカウントは、一連の1984的なアップデートをツイートした。“大統領府はこれらの破壊的行為が革命の原則とは無関係であり、平和的な表現中のたまたまの不法行為でもないことを確認する”(アラビア語からのGoogle Translateによる翻訳)。

破壊的な衝突が全国的に勃発しており、抗議のデモに参加した人たちは、選挙で選ばれた新大統領が民主主義の原則をより正しく遵守することを求めている。エジプトは独裁政権から民主主義へと移行したが、Morsiはその民主主義の忠実な守護者であることをやめ、司法は大統領の決定を覆すことができないと宣言して、国民に不安感を与える権力保持者となり、今や抗議者たちを強権をもって弾圧している。

アラブの春のシンボルだったエジプトの政変は、“Twitter革命”の一環として歓迎された。政府がインターネットへのアクセスをブロックしたため、この国におけるソーシャルメディアの力を危ぶむ声もあったが、TwitterやFacebook、YouTubeなどが世界中からの声援を運び、エジプトの人びとへの連帯を表明した。

しかし、この不安定な国では今、Morsiが民主主義のためのツールを悪用して、抗議者たちを安直に押さえつけようとしている。彼のツイートのストリームを、下のスクリーンショットでご覧いただこう:

د.محمد مرسي (MuhammadMorsi) on Twitter

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2013年のスマートフォン総台数は14億, 3位Windows Phoneは4500万, 4位BlackBerry 2000万

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ABI Researchが、世界のスマートフォンとタブレットの市場動向に関する2013年の予測を発表した。まず、ユーザが日常使用している総台数はスマートフォンが14億台、タブレットが2億6800万台、前者ではAndroidがリード、後者はAppleの支配が続く。MicrosoftとBlackBerryはささやかなシェアで市場に残るが、デベロッパにそっぽを向かれるほどの小ささではない。ABIの報告書は、“2頭の馬と2頭のポニーのレースだ”、と言っている。

ABIの数字がIDCStrategy AnalyticsGartnerなどのそれと違うのは、製品の出荷数ではなくて、ユーザの手元数に着目しているところだ。そこで、ABIによると、MicrosoftのWindows PhoneとBlackBerry 10は、小さくてもまだゲームを続けられるだけの力はある。

2013年の終わりには、世界中でWindows Phoneデバイスは4500万台、BlackBerry 10は2000万台がユーザの手中にある。そのマーケットシェアはそれぞれ、3.2%と1.4%だ。Androidは7億9800万(57%)、iOSは2億9400万(21%)だから、2頭のポニーはとても小さいが、でもデベロッパが手を出す気になるだけの数は維持している。消費者がスマートフォンに求めるものはアプリだから、この点は重要だ。

“MicrosoftとBlackBerryは、シェアが小さすぎてデベロッパが関心を向けず、それに伴って新しいアプリが登場せず、将来の売れ行きがさらにダウンすることを恐れていたが、弊社の見解としては、これだけのインストールベースがあれば両者は十分、ゲームに残れる”、ABIのアナリストAapo Markkanenがこう書いている。

Windows PhoneのハンドセットのトップメーカーであるNokiaとBlackBerry(旧社名RIMから社名を変更)二者は、これを読んで複雑な心境だろう。それは、行けるかもしれないという希望の兆候であると同時に、今のAndroidの勢いを見るかぎり、マーケットシェアが二桁になるのは近未来ではなさそうだ。相当長期間デベロッパの関心をつなぎ止めるためには、さらなる投資と労苦が必要だろう。

Markkanenは本誌TechCrunchの取材に対して、“現在の販売予測から見て、BBやWPのインストールベースでのシェアが向こう5年以内に二桁になることはない。伸びるとしても急激には伸びない。むしろ、二人の弱者が生き残りを賭けて食い合いをすることもありえる。市場は、よく言われる2頭の馬のレースではなく、3頭でも4頭でもない。2頭の馬と2頭のポニーのレースかもしれない”、と語った。

2013年のタブレットに関しては、IDCが今朝(米国時間1/31)、昨年の最終四半期に売れたタブレットの過半数がiOS製品だ、と報告した。ABIのユーザの手元数の数字でも、iPadは1億6600万台強の62%に対し、Androidタブレットはわずかに7500万台だ。Windowsタブレットは、今年の終わりで現用数が550万台、という予測である。

スマートフォンとタブレットは全体として今年も大きく売れ行き〜現用台数を伸ばすので、その大きな成長カーブには、MicrosoftやBlackBerryにとっての機会もある。ABIが予測する成長率は、スマートフォン44%、タブレット125%だ(対2012年比)。

画像: Flickr

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Google Nowがデスクトップでも可利用に?: Chromeのコードに通知センターが加わる

richNotification

Google Nowはたぶん、ぼくがAndroidを好きな理由の一つだ。だから、Chromiumの最新ビルドにノーティフィケーション(通知)センターが載ったというニュースは、すばらしい。先月のChromeのコードの変更はGoogle Nowのカードが近くChromeに載ることを示唆していたから、ノーティフィケーション(通知機能)と合わせると*、いよいよGoogle Nowはモバイル以外の世界にも広がっていくようだ。〔*: 新しいGoogle Nowカードが掲出されるとユーザには通知アラートが行く。だから両者はセット。〕

通知センターに関するコードの変化を見つけたのはフランスのデベロッパFrançois Beaufortだ(The Next Webより)。Google NowのカードがChromeに載るらしいと思わせる最初の変化を見つけたのも、彼だ。実際に動かしてみるには、Chromeのためのオープンソースの開発パイロットというかテストベッドのようなChromiumを使う必要がある。そして、ブラウザの構成パラメータchrome://flagsで”Enable Rich Notifications”オプションをonにする(通知をon)。こんな面倒なことをするより、Chromeの正規バージョンを待ちたいというユーザがほとんどだろう。しかもノーティフィケーションセンターには今はまだ、わずかなものしかないからね。

これまでの通知機能はGoogle Nowにとってあまり便利じゃなかった。ノーティフィケーションセンターの導入で、Chromeの通知機能が大幅に改良される。つまりiOSのNotification Centerみたいに、通知が一箇所で集中管理されるのだ。最新情報が一箇所にまとまっているから、ほかの仕事をしながらでもほんの一瞬で更新情報をチェックできる。とりわけ、Chromebookのユーザには便利だ。

Chromiumで試行したことのすべてが、その後の安定バージョンのChromeに載るわけではないが、でもこれは、Google Nowのリーチを広げていく長期的な戦略の一環だろう。とくに、デスクトップではモバイルよりも多くのユーザ情報を集められるから、Google Nowにとっても、栄養豊富な環境だ。それに、デスクトップユーザにGoogle Nowの味を教えると、モバイルでも使いたくなるだろう。Chromeが正規にサポートして当然、とも言える機能だよね。

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オープンソースのゲーム用バックエンドOpenKitが非公開ベータへ, さらに$100Kを調達

openkit

12月に発表された、モバイルゲーム用のバックエンドサービスOpenKitが、明日(米国時間2/1)から非公開ベータに入り、50名のデベロッパをそれに参加させる。

協同ファウンダのPeter Relanによると、先月このプロジェクトを発表したときには、コードはまだ1行も書いていなかった。やっていたのは、デベロッパの関心をさぐること。100名以上のデベロッパが登録ユーザになったら、プロジェクトをゴーしよう、と決めていた。実際には、初日に160名のデベロッパが登録し、今では500名だ。

OpenKitは、OpenFeintが閉鎖されたことへの答である面が大きい。OpenFeintはRelanもその協同ファウンダで、モバイルゲームのためのソーシャルなプラットホームだったが、Greeに買収された。Relanによると、とくにOpenFeintと関係なくても、2012年はデベロッパのロックインが大きなテーマだった。

そこでOpenKitは、“良いビジネスであり、かつ、デベロッパフレンドリな”プラットホームを作る試みだ。そのコードは、オープンソースプロジェクトとしてGitHubに置かれる。それにまた、ゲームデベロッパはいつでも、ユーザデータをOpenKitからエキスポートできる。そのコードとデータから、独自のバックエンドサービスを作ることすらできる。

Relanの説明では、明日ローンチする非公開ベータはいくつかの中核機能があるだけの、最小限のバージョンで、クラウドストレージ(そこからゲームをほかのデバイスにロード可能)とプレーヤーのスコアボードと、FacebookやTwitterを使った本人証明、などの機能がある。一般公開は2月の予定だが、最終的にはフリーミアムとして収益化を図る。ベーシックなツールはどれも無料だが、一定の回数以上使ったら、その後は有料になる。

Relanによると、OpenFeintのローンチのころとは状況が変わってしまい、当時いちばんリクエストが多かったのはプレーヤーのスコアボードだったが、今回多いのはクロスプラットホームなクラウドストレージだ。彼の見解では、そうなったのは、Androidのモバイルプラットホームとしての成熟のせいだ。OpenFeintのときは、デベロッパたちはiOSしか相手にしなかった。しかし今、OpenKitの登録ユーザ(デベロッパ)の80%が、クロスプラットホームな開発をしている。

OpenKitを最初から手がけているデベロッパは、Orange PixelのPascal Bestebroer、Flightless Ltd.のJohn O’ReillyとGreg Harding、Oyatsukai GamesのDavide Pasca、Vertex BlasterのWarner Skoch、Forzefield StudiosのManuel Martínez-Almeida、Around the Clock GamesのJason Tartaglia、PrePlay SportsのLachlan Laycock、Mighty Mighty Good GamesのDarren Sillet、Total MonkeryのRichard Weeks、そしてMassive FingerのLaurent Mascherpaだ。

OpenKitのチームはそれまで、JoypadのゲームコントロールSDKを作っていた。Relanがさらにまた10万ドルを投資したので、総資金額は20万ドルになった。

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“雑用コンビニ”(便利屋)Execの利用価値を訴求するインフォグラフィック「あなたの余命はあと9年」

Countdown Of Life

人生の大半がハムスターホィールであることを思い出させてくれて、Execさんありがとう。このインフォグラフィックの目的は、人生はとても短いから無駄なことをしているひまはない、日常の雑用はすべてExecにやらせなさい、とうったえることだ。でも、これを見た人は、人生をギブアップしたような気持になるかもしれない。食べることと寝ることと仕事と雑用をすべてさっ引(ぴ)くと、何も残らない。つまり、あなたはすでに死んでいる。

“家族や友だちと過ごすのもあと9年。遊ぶのも笑うのも泣くのも、恋をするのも海外旅行をするのも自分の情熱を追うのも、あと9年しかない”。と言われると、洗濯は自分でせずにアウトソースすべきだ、という気になるかもしれない。ぼく自身も、Execでは信じられないような体験をした。たとえば車をパーキングメーターのところに駐車したままにしておいたら、急に出張が発生して、そのときExecが車をうちまで持ってきてくれた。

しかしこのインフォグラフィックは、Execにお金を払ったら余命は9年より長くなる、とは言ってない。TaskRabbitやUber、Zaarly、それにExecなどの“雑用のコンビニ”サービス(便利屋サービス)は、お金と引き換えにあなたの時間を増やしてくれる。同時に、アメリカの所得格差の解消に貢献するかもしれない。高級車を買えないことはいい。でもExecは、生きる価値のあることを生きなさい、と言っている。

Infographic_House_Cleaning_Exec_Countdown

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意外にも、Facebookのニュースフィード広告はユーザーを逃がしていない

昨年Facebookは、モバイルのニュースフィードに広告を載せることによってユーザーを逃がすリスクを負った。しかし、Mark Zuckerbergにとって意外なことに、広告表示回数急増にもかかわらず、2012年のいいね!とコメントの減少はわずか2%だった。ユーザーは依然として忠誠であり、Q4決算報告会見でZuckerbergは、これをFacebookが提供している価値の証であると評した。

いったいユーザーはフィード広告をクリックしているのかか、そもそも気付いているのかどうかはともかく、彼らはそれが理由でFacebookを使わなくなってはいない。友達のコンテンツの間に宣伝広告を見せられることに文句を言う人は大勢いるが、どうやら彼らはそれを見すごすだけでアプリやブラウザーを閉じることはないようだ。

Zuckerbergによると、同社は広告が増えるとエンゲージメントが下がるかどうかを、念入りに注目していた。そうなることを予想さえしていたが、結果は違った。表示する記事の関連性を高めることによるニュースフィードの品質向上は、いいね!とコメントが約50%増えることに貢献した。広告によるエンゲージメントの低下はわずか2%だった。

これは、Facebookがもっと広告を見せてもよいことを意味しているのかもしれない。そうなればモバイル売上の成長を維持していける。今期モバイル広告売上は3.05億ドルに達し、広告売上全体の23%を占めた。前四半期はそれぞれ1.5億ドル、14%だった。真の評価は、果たしてFacebookがこれらの広告を、アプリや商品を見つけるのに役立つのでそれを見たユーザーはもっとFacebookを使うようになる、という状況にまで持っていけるかどうかだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)