Click Z Live Chicago-ソーシャルメディア管理ツールのHootsuiteが語る、B2Bのためのコンテンツマーケティング戦略。

コンテンツマーケティングの戦略を立てる際、B2Bの業界はより難しさがあるという声をよく聞きます。基本的な戦略はB2Cと通じるものがありますが、オーディエンスの種類や配信方法は特に気にかける必要がありそうです。コンテンツ作成の方法を含め、Hootsuite社が事例を交えて紹介してくれるセッションです。– SEO Japan

Focus B2B: Leveraging Kick Ass Content to Drive Profits
Speaker:Rob Begg, VP Enterprise Strategy, Hootsuite

コンテンツマーケティングの戦略

コンテンツマーケティング
コンテンツはカスタマージャーニーの全てのステージで必要。伝統的なマーケティングは人々に一方的に話すものであったが、コンテンツマーケティングは人々と語りあうものだ。また、本当のコンテンツマーケティングとは、Webサイトのためだけにあるのではなく、売上、顧客満足度、インフルエンサー、メディアへも影響を与える。

しかし、開始するのは難しい。。。
非常に混雑しており、ノイズも多いからだ。競合他社、ソーシャルメディア、伝統的なメディアを意識しながら、顧客の注意を引きつける必要がある。どうやって切り開くべきか?

エンゲージメントを創造するために
コンテンツを”会話”に変身させよう。ストーリー、経験、推進力が材料になる。基本概念は、驚きと喜びを与えるような経験とストーリーを集め、アクションとファンに刺激を与えることだ。また、ブランドの推進力と顧客ロイヤルティを構築するための永続的な行動を起こそう。

優れたコンテンツを作成すための3つのキー

1.オーディエンス
どのようなアクションが必要か?リード、共有、ブランド化、ソートリーダシップなどが挙げられる。また、ターゲットは誰か?バイヤーか、ユーザーか、それとも別の誰かか?コンテンツを作成する前に考えよう。

ターゲットのレベルは?
現場で働く人か?マネージャーレベルか?それとも役員か?それぞれコンテンツの内容は異なるはずだ。

ベル・カーブ
ビギナーにはシンプルな内容が好ましい。教材や用語集などが人気がある。ミドルクラスには教育的な内容だ。ベストプラクティスやホワイトペーパーがよいだろう。エキスパートには啓発的な内容だ。技術的に高いレベルの内容でもよいだろう。また、全てのステージにおいて、ケーススタディは好まれる。コンテンツの数は対象のクラスの人口によって異なる。当然、エグゼクティブ用のコンテンツの数は少なくなるだろう。

2.実行
コンテンツの作成はエナジーと投資が必要。ストーリー、意見、展望、問題点などをフックに作成しよう。その後、内容にあったフォーマットを決定する。

アイデアを集める
アイデアのリソースは以下のように多岐にわたる。思いついたものは全て書きとめよう。

会社内部・・・編集チーム、営業部、サポートチーム。
ソーシャル・・・トレンドトピック、質問、コミュニティー。
メディア・・・ニュース、検索、イベント。
業界・・・トレンド、競合他社、意見。

フォーマット
フォーマットも複数の選択肢がある。内容にあったものを選ぼう。

ブログ・・・意見、プロモーション、アドバイス、タイムリーな内容。
ビデオ・・・プロモーション、エンタメ系、ハウツー、ケーススタディ。
ライブ・・・ウェビナー、イベント、ポッドキャスト、チャット。
グラフィックやプレゼンテーション・・・ケーススタディ、データ、ハウツー。
掘り下げた内容・・・ケーススタディ、ホワイトペーパー。

戦術
動画は3分は必要とよく言われるが、短すぎてだめになることはない。個人的には90秒でも問題無いと考えている。そのコンテンツはスライドとドキュメントどちらが適しているかを検討しよう。また、モバイルではどう見えるべきかも確認する必要がある。

実行におけるポイント
何か目立つものをしよう。大きめのボリュームに、ドラムビートの音は効果的だ。また、コンテンツを作成する際は長めのコンテンツから作るようにしよう。その後、ウェビナーや動画、セールスの材料などに落としこむのだ。

3.配信
配信先も複数の選択肢がある。最適なものを選択しよう。
3-1.オウンド・・・Twitter、Facebook、Blog、LinkedInなどに投稿したコンテンツ。
3-2.アーンド・・・コミュニティ、授業員やパートナー、メディア。
3-3.ペード・・・・メディアのバナー、Eブックのダウンロード、イベント。

従業員の協力を得るために
いくつかのポイントを下記にまとめる。

・報酬ではなく、目的で動機づけをする。
・従業員の考えに沿ったリーダーシップのあるコンテンツを用意する。
・教育的な内容を含める。
・シンプルで簡単に共有できるコンテンツにする。
・従業員のアイデアを核にして、フロントにおく。
・大きな目標をインスパイアする。

コンテンツの作成後

測定方法
サイト上、ネットワーク、アナリティクスとCRMの3つがポイント。サイト上は、訪問数、ビュー数、エンゲージメントなどが指標。ネットワークは、シェア数、リツイート数、コメント数などが指標。アナリティクスとCRMは、アクション、リード、参照数などが指標。

チームについて
コンテンツのスペシャルチームを作る必要はない。それぞれの部門から集めて作っても非常に質の高いコンテンツを作成することができるだろう。

ケーススタディ
テレビドラマの”氷と炎の歌”をモチーフにした動画。100万以上のビュー、他媒体でのカバー、6万以上のコメントを獲得。インハウスで2週間ほどで作成。

最後に
・実際にある会話の一部となり、なにかおもしろいものを追加しよう。
・オーディエンスに関連するコンテンツを作成することを規律としよう。
・全員のアイデアが受け入れられる文化・雰囲気を作ろう。
・あなたのアイデアをオーディエンスに向けてテストし、必要があれば修正をしよう。
・最適な人を最適な場所に配置し、素早く動けるようにしよう。
・80/20ルールを適用しよう。多くは80をビジネス目的にしている。しかし、80を楽しむ
 ため、20をビジネスにリソースをさくことにしよう。

B2Bの場合、オーディエンスの種類と数に限りがあるということが一つの特徴として挙げられます。そこで、社内リソースやパートナーなどを活用し、業界知識のあるメンバーに、作成・配信を依頼するという方法を採用したようです。彼らのソーシャルアカウントなどを利用することで、必然的に業界に近しい人にリーチすることが可能なようです。また、オーディエンスのレベルや種類を考慮し、最適な内容で作成することも重要ですね。記事内で紹介した動画は非常にかっこよく、評判が良かったというのもうなずけます。この他にもYouTubeで沢山の動画を投稿しているので、動画作成の参考にしてみてはいかかでしょうか?– SEO Japan

Click Z Live Chicago-米大手求人サイトのMonsterが登場。インスピレーションとソリューションを提供するコンテンツの作成方法。

求人系の業界は日本のWebマーケットにおいて非常に競争力が高い業界ですが、アメリカでも同様のことが言えるでしょう。今回は、大手求人サイトのMonsterが自社のマーケティング方法を紹介するセッションです。コンテンツマーケティングのケーススタディとしてお楽しみいただければと思います。– SEO Japan

原題:Creating and Executing a Relevant and Effective Content Marketing Strategy
Speaker:Jeff Greenler, VP, Global Brand & Advertising, Monster

Monsterと戦略

コンテンツジャーニー
マーケティング部門だけではなく、企業レベルでのコンテンツ戦略の変遷が起こっている。

Monsterについて
オンラインでのリクルーティングサービスを開発。求人検索、レジュメのデータベース、求人のアラートを行った最初のサイト。

Monsterのコンテンツと3つのキープレイヤー
仕事(求人内容)と人々(応募者)がコンテンツになる。仕事は職種や価格帯などでカテゴライズする必要があり、人々はプロフィールがコンテンツのメイン。現在Monsterに登録されている仕事・人々以外の、全ての仕事・人々に拡大していく方法を模索。それらのコンテンツをMonsterという一つの場所にアグリゲートし、ソフトウェアによって仕事と人々をつなげることがMonsterの仕事。つまり、仕事・人々・ソフトウェアがMonsterにおける3つのキープレイヤーになる。

ビジネスの基盤が変化している
ソーシャルや他社サイトが台頭している。応募など、全てのプロセスをシームレスに、簡単に行うようにする必要がある。全体的な傾向を見ると、トラフィックと応募数は増加傾向にあり、ブランドの価値・重要度は以前よりも下がっている(その結果、スーパーボールでのCMを取りやめた)。現在は予算の90%を下記に説明するコンテンツマーケティングに投資している。

データトラッキングと分析
必要なデータをカテゴライズしている。会社情報や役職、応募者のレジュメなど、会社と仕事についての情報を提供し、会社がどんな人を探しているか、応募者がどんな仕事を探しているかを明らかにするようにしている。また、それら全てのデータをシングルユーザーのプロファイルに統合する。

マーケティングアプローチ
情報へのアクセスの価値を過大評価し、他者とのアクセスの価値を過小評価する傾向がある。そのため、我々はアクセスと相互作用に価値を置くことにしている。双方向、共有可能、高い価値、エンターテイメント、リアルタイムであることを大事にする。目的は、より多くの仕事と人にリーチし、Monsterにきてもらうことだ。

リーチすべきコミュニティーはどこか
18-24才のカテゴリーを伸ばす必要があると判断。つまりは、エントリーレベルの求人だ。ここのカテゴリーの非雇用率は全米の平均の2倍だ。また、平均収入は低く、負債が高いという現状がある。成長できる余地があるのだ。

しかし、多くの人が楽観的だ
68%の人が自分の将来における、自身の能力において楽観的だ。66%の人が自身が心配していることをサポートしてくれる会社での求人を求めている。また、65%が自身が学んだ領域にとどまっている。

その他のデータ
・お金が問題でない場合、アメリカ人が就きたいと思う仕事は、看護師や教師やアーティス
 トなど、他人を助ける職業。
・現在の仕事がキャリア(永続的なもの)かジョブ(一時的なもの)かで考えた場合、キャリア
 と答える人が62%いるが、実際は35%の人しかキャリア職を得ていない。
・受け身な人は明確なビジョンがなく、自身をコントロールする能力が乏しく、情熱も不足
 している。

Find Better
Monsterのアプローチは二つ。助けや希望(インスピレーション)とより良い仕事・会社(アクション)。メッセージは、”より良い場所は、ここではないどこかにある。それを探しに行こう。”

コンテンツはインスピレーションだ
我々のコンテンツは刺激を与えること、人々の信念・考えを壊すもの、人々を驚かすこと、オプションを与えるもの、人々に語りかけるものである必要がある。また、ネガティブは重要な要素。注意を喚起するとともに、ソリューションも提供する。

4つのキャンペーン

Cool Jobs
5年ほど前から開始したプロジェクト。ミュージシャン、フォーミュラワンなどとコラボレーションし、コンテンツを作成。Coolな仕事を紹介することで、より良い仕事への要求を刺激する。

Wake Up Call
現在の仕事に退屈している人へ、より良い仕事を探すための”モーニング・コール”を与える。Forbes紙でも取り上げられ、ブランドを”何かを発言する存在”から”何かを行う存在”の例とされ、人々のアクションを喚起させるものと紹介されている。

Pivot TV
18-34歳の”ミレニアル世代”をターゲットにしているメディアのPivot TVとのコラボレーション。深夜のニュース番組である、TakePart LiveにMonsterのスタッフを登場させ、様々な仕事を紹介する試み。

Project You
Pivot TVと同様、”ミレニアル世代”をターゲット。ソーシャルの情報とデータドリブンの経験を用い、自身についての発見やキャリア構築のためのアドバイスを提供する。専用サイトにFacebookのアカウントや個人情報の入力することでアカウントを作成する。質問に答えていくことで、自分を活かすことができるキャリアの発見をサポートする。個人のライフスタイル・人生と仕事を結びつける試み。

ブランド構築とまとめ

ブランド・アーキテクチャー
ブランド・アーキテクチャーは、ビジネスと製品の組織化とコミュニケーション方法を分類することで、ポートフォリオを作成する手助けとなる。我々が顧客からどう認知されたいかをベースとした、外部から内部を見るアプローチでもある。

ブランド・アーキテクチャーのための3つの質問
1.なぜ、Monsterはここにあるのか?目的はなにか?
2.Monsterができることはなんだろうか?
3.それをMonsterはどのように行うのだろうか?

Monsterの場合
我々は、世界中の人々と仕事をコネクトする。仕事があれば、そこがどんな場所であれ、我々はいる。人々がいれば、そこがどんな場所であれ、我々はいる。広告、Monsterのメディア・Twitterカード、ネットワークによって、リーチする。強力なレジュメ検索、優れたCRMによって、コネクトする。クラウド検索、優秀な分析、能力のマネジメントによって、ソリューションを提供するのだ。

まとめ
・自身のブランドと経験をターゲットに伝える方法を発見しよう。
・”人間”(らしく)あること。
・コンテンツはインスピレーションである。

求人サイトのコンテンツマーケティングということですが、求人情報やカテゴリページの最適化というわけではなく、ターゲット層へのインスピレーションとソリューションの提供をメインに行なっているようです。ネガティブな要素(現実)を提示し、注意を喚起すると同時に、自社サイトを利用した解決方法も提示しています。(9月に私達が参加した Content Marketing Worldでケビン・スペイシー氏が述べていた、”緊張”はストーリーにおける大事な要素である、という言葉を思い出しました。)
個人的にはCool Jobsが気に入りましたが、他にもRed Soxバージョンなどがあるため、興味のある方はご覧になっていてはいかかでしょうか?わくわくするような将来をユーザーに提供するコンテンツが多かったですが、ぜひとも目指してみたいですね。– SEO Japan

Click Z Live Chicago-ビデオマーケティングのケーススタディ。バイラルビデオの作成は可能なのか?

YouTubeがGoogleに迫る検索エンジンと言われて久しい中、動画をコンテンツマーケティングの一つとして取り組む企業も多いと思います。使い方によっては、訴求力が高い有益なコンテンツとなり、爆発的に人気を博す動画も登場しています。宣伝効果は高く期待できますが、そうした動画は割合としては非常に低いこともまた事実。今回のセッションでは実際のケーススタディを交えながら、バイラルビデオの効果と作成の可能性を探ります。– SEO Japan

原題:The Viral Video Paradox: How to Hit Viral Traffic by Producing Serial Video Content
Speaker:Abe Niederhauser, Director, Analytics & Advertising, Orabrush

バイラルビデオとは

作成した動画のYouTubeでのビュー数


Orabrush・・・・舌を掃除するためのブラシ。5千600万以上のビュー数を獲得。


Orapup・・・・・orabrushの犬用。3千3百万以上のビュー数を獲得。


Poo-Pourri・・・トイレの消臭剤。2千万ビュー数を獲得。

バイラルビデオ
上記の通り、多くのビュー数を獲得したバイラルビデオを我々は保持している。しかし、バイラルビデオを作ろうとする行為は、”老後の生活にくじ引きがあたることを計画する”ようなものだ。

より良い方法とは?
映画”MONEY BALL”のように行えないだろうか?マーケターとしてデータを使用し、テストを行うのだ。バイラルビデオではなく、データドリブンなアプローチを行えないだろうか?

バイラルビデオにおける問題点
・予測不可・・・意図的にバイラルビデオを作成できる人などいない。
・永続不可・・・バイラルビデオを作成したとしても、もう一つ作成できるとは限らない。
        また、バズが終了した後、セールスは下がるだろう。
・最適化不可・・バイラルは共有される能力の結果にすぎない。ビュー数に対する望んだ
        結果を得られるとは限らないのだ。

データドリブンアプローチの特徴
・予測可・・・一つの動画の広告のために投資した金額が何を意味するかを知ることができ
       る。
・継続可・・・得られる結果はバズに左右されない。長期間に渡り動画をプッシュすること
       も可能だ。
・最適化可・・あなたのゴール(例えば、売上)に合わせた動画を作成することができる。

ケーススタディ

Orabrushの例
YouTubeでの広告がOrabrushに投じた宣伝費の全てだ。つまり、他の外的要因は売上に影響していない。広告費は徐々に減少させたが、収益は増大。


*青字がトータルの売上。赤字がトータルの広告費。

Orapupの例
クラウドファウンディングのindiegogoで$62,572(目標は$40.000)を獲得。いろいろな期間で変更を加え、テストを行った。動画の内容を変えるときもあれば、サムネイルを変更するときなども。全体で55の動画バリエーション、245のランディングページのバリエーションを作成。広告費はある程度使ったが、収益のほうが上回った。


*青字が売上。赤字が広告費。

Poo-Pourriの例
Poo-PourriはYouTubeに動画をするまでは、オンラインでのビジネスを行っていなかった。様々なバリエーションの動画を投稿することでビュー数があがり、ブランド認知度が高まった。結果、今日においても売上の貢献につながっている。グラフを見ると、バイラルのとき、非常に購入数が上がった。


*青字が広告経由での購入数。赤字がトータルの購入数。

まとめ
作成した動画をバイラルにすることは簡単ではないが、広告を利用して同様の結果を得ることはできる。こうした動画は、すぐに満足したROIを獲得できるわけではないが、長期的に投資する理由はある。こうしたビデオを通じて、ブランドの確立を行うことができるのだ。

備考
・YouTubeはつまらなかったらスキップすることができる。長い動画でも構わない。
・常におもしろい内容である必要はない。教育的な動画も含めるべきだ。
・目的を設定しよう。購読者、シェア数、ビュー数、コメント、サイト訪問者、いいね、そ
 して、売上など。
・グローバルカスタマーにアプローチしよう。我々の場合、韓国のディストリビューターに
 依頼し、各国の言語で広告を掲載したりした。
・YouTubeの他、Facebookのターゲティングも効果がある。FacebookはYouTubeよりも
 コストがかかるが、特別なニッチの場合は、使用をおすすめする。

結論としては、バイラルビデオの計画的な作成は困難であるため、広告を交えながら長期的に使用することができる動画の作成を薦めていました。また、結果的にバズったとしても、ブームが終わると同時に売上が下がり、今後の使用も見込めないなどの問題点もありました。多くの人にリーチすることは望ましい限りですが、バイラルのみを目的にするのではなく、長期的で地道なプロモーションでブランドを構築していくことが大事だということです。どことなくSEOに通じる考えでもありますが、動画作成の際の参考としていただければ幸いです。– SEO Japan

Click Z Live Chicago-Expediaが仕掛けるコンテンツマーケティング。ユーザー作成のコンテンツが持つパワーとは。

最近は日本でもよく耳にする、大手旅行サイトのExpediaが登場。ユーザー作成のコンテンツを使用したキャンペーンの内容を紹介してくれています。競争力が非常に高い業界と言えますが、どのような取り組みを行っているのでしょうか?– SEO Japan

原題:Achieving Authenticity: User Generated Video Content Transforms Storytelling Power in Find Yours Campaign
Speaker:Noah Tratt, Global Senior Vice President Media Solutions, Expedia Inc

どうやって目立とう?

現状の分析
多数のWebサイトが存在している中、我々のコンテンツを目立たせるためにはどうすればよいだろうか?多くの旅行サイトを見てみると、それらが機能性に最適化していることに気づいた。

旅行はエモーショナルだ
そして非常にパーソナルでもある。リラックス目的、アドベンチャー目的など、旅行の目的は個人によって様々。

戦略的なコンテンツ
多くの旅行サイトでは、ブランド側の機能性重視の傾向と、消費者が望むコンテンツの間にギャップがある。Expediaはそのギャップを埋めようと試みた。ブランドは誰か”個人”と関わっていなければならない。旅行をよりパーソナルなものにすることで、ブランドをコミュニケーションへと育てる。

Whyを追求する
Whatは必要ない。(しかしながら、多くのブランドはWhatを提供している。)また、Howを提供しているブランドも多い。自慢のピザの秘密ソース、優れた電子機器の優秀なプロセッサーの説明コンテンツなどだ。ExpediaはWhyを追求した。つまりは、パーソナル化を進めたのだ。なぜ、旅行をするのか?ブランドはWhyを表す存在だ。

ブランドキャンペーンをパーソナルにする方法
User Generated Content(ユーザによって作成されたコンテンツ)を利用。YouTubeなど色々なプラットフォームで、我々を助けてくれるコンテンツを探している。旅行は非常にパーソナルなものだが、Webで探せばそれを感じることができる。

Find Yoursキャンペーン

Find Your Understanding
同性愛者の娘を持つ父親にフォーカスした動画。娘の結婚式のため、同性愛の結婚が認められている州への旅行の内容を紹介する。長時間のコンテンツであるが、非常に大きな反響があり、TEDBUSINESS INSIDERに取り上げられた。
*動画はTEDの記事内で閲覧できます。

Find Your Strength
がんの闘病者の女性をフォーカス。自身の経験をスピーチするため、カンファレンスに向かう旅行の内容を紹介。

Find Your Alberta
パートナーシップを採った例。カナダのalberta州を紹介するプロジェクト。認知度が低いことが課題であったが、ブロガーにコンテンツの作成を依頼し、動画などをサイトで紹介した。ソーシャルのフォロワーの増加に加え、25%以上のホテル予約の増加を実現。ブロガーによる動画の影響力を示す好例。

Find Your Spontaneity
アプリの紹介動画だが、一人の男性がそのアプリを利用し、当日に中国へ旅行してしまう内容。UGCではないが、多くのビュー数に加え、アプリのダウンロード数も増加。

Find Your Storybook
アメリカからイギリスへの旅行者を増加させるためのプロジェクト。ロスアンゼルス、サンフランシスコからの旅行者の増加を実現。

まとめ
・キュレーティングがキー。
・ブランドの強化。
・パートナーシップ。
・テストと学習。

注目すべきは、全てのコンテンツが一つのコンセプト(旅行のパーソナル化)を軸に作成されており、そのコンセプトも現状の分析からしっかり作られているという点にあると感じました。全ての企業が、これほどの規模とクオリティで作成することは難しいと思いますが、コンテンツマーケティングの手法としては通じるものがありますね。コンテンツマーケティングは全てインハウスで行っているとのことですが、参考になった方も少なくないのではないでしょうか?

ブログ最前線2014 : 1,000名調査で分かった成功するブログの秘訣

コンテンツマーケティングでブログの価値が改めて見直されている今日この頃。多数のブロガーにインタビューを取ってわかったブログの改善ポイントをまとめたお役立ち記事を今回は紹介します。海外調査がベースですが、日本でも導入できそうなティップスが満載。ちなみに英語のワード(単語)数が出てきますが、日本語の場合は2.5倍(1000ワードなら2500文字)で考えると妥当かと思います。 — SEO Japan

The State of Blogging 2014

人気の高いブログをチェックし、自分のブログのどこがいけないのか思い悩んだことはあるだろうか?

成功しているブロガーは、いとも簡単にブログをヒットさせているように見せる。

一生懸命仕事に励んでいるようには見えないものの、ブログの記事を投稿する度に、ソーシャルネットワークで大々的に取り上げられ、多くのコメントが寄せられる。

どんな方法を使っているのか気になるのではないだろうか?ブログに関するアドバイスに耳を傾け、推奨されている取り組みを全て実施しているものの、結果は、理想とは程遠い。

幸いにも、大勢のブロガーが同じ悩みを抱えている…

このポイントを説明する上で、うってつけの実話がある:

私が通販サイトのColumbia Houseで、あるプロモーションを行った際、最初の数回は、大当たりした。しかし、全く同じプロモーションを繰り返していると、パフォーマンスは下がっていった。オファーをアピールすればするほど、効果は落ちていく有様であった。

その理由は…

新鮮味が消えてしまったからだ。その結果、目立たなくなり、注目を集めることは出来なくなった。

ブログのアドバイスにも同じことが当てはまる。エキスパートの提案を実行に移すブロガーが増えるにつれ、時間の経過と共に、効果は薄くなっていく。

スターと比べるのではなく、仲間が実施している取り組みを精査して、集団から飛び出すために何をすればいいのか考えるべきである。

そこで役に立つのが、アンディー・クレストディナとOrbit Mediaが公開した「Blogger Survey」だ。この調査には、「ブログの現状 2014年版」と言う名称がピッタリ当てはまる。Orbit Mediaは、11問のシンプルな質問を1033名のブロガーに投げ掛け、普通のブロガーが何をしているのか明らかにしている。

ブログの現状 2014年版

Orbit Mediaの調査を基に、「ブログの現状 」を検証していく。これから紹介する3つの問いに対する大勢のブロガーの答えを精査すると、集団から一歩抜け出す上で効果的なヒントが浮かび上がってくる。

The State of Blogging 2014


1. ブログの記事は平均でどれぐらいの長さですか?

  • ブロガーの82%は、1000ワード以下の記事を作成している。Orbit Mediaによると、平均のワード数は800ワードである。
  • ブロガーの5%は、1500ワード以上の記事を作成する。

注記: SEOの面で理想的な記事の長さは、1500ワードとされている。

集団から抜け出す方法:

  • 記事を長くする。と言っても、1500ワードに到達するまで、ワード数を増やせば良いわけではない。
  • 余分なワードを減らす。その代わりに、オーディエンスが求めている有益なデータや分析結果を提供しよう。

2. どのぐらいの時間をかけて、通常の記事を書いていますか?

  • ブロガーの54%は、ブログの記事を書くために2時間(もしくは2時間以下)を割いている。
  • ブロガーの5%は、6時間以上を費やして、記事を作っている。

集団から抜け出す方法:

  • 記事を作成するための時間を増やす。つまり、リサーチ、検証、編集を徹底的に行う必要がある。意外にも、人気の高いブロガー達は、コンテンツを1本作成するために、長時間をかけている。

3. いつブログに取り組んでいますか?

  • ブロガーの50%は、平日の9時-17時にブログの作業を行っている。(そのうち、22%は勤務時間以外はブログから距離を置く)。会社のために、仕事として、あるいは、事業を支えるために、ブログの作業を行っている(例: 個人事業主)。
  • ブロガーの78%は、「自分の時間」にブログに取り組む(勤務時間外)。つまり、この人達にとって、ブログは、仕事とは一線を画した、個人的なアクティビティであり、また、勤務時間外に実施する必要がある。

集団から抜け出す方法:

  • 様々な時間帯で記事を作成してみる。最も自分に合う時間を見つけよう。
  • 様々な状況下で作業する訓練をする。いつ、どこで、インスピレーションやチャンスが訪れるか分からない。

ブログの人気を高める5つの簡単な解決策

集団から抜け出すには、平均的なブロガーよりも、多くの取り組みを行う必要がある。

1. オーディエンスのレーダーに映る頻度で記事を投稿する。

「どれぐらいの頻度で記事を投稿すればいいのか?」を問うブロガーは多い。

ブログの現状 2014年版によると:

  • ブロガーの54%は、少なくとも週に1本記事を投稿する。
  • ブロガーの26%は、月に1本(以下)を投稿する。(注記: この中には、その気になった時に記事を投稿すると答えた14%も含まれる。)

Hubspotによると、ブログから糸口を得るためには、週に2-3回記事を投稿すると良いようだ。

Easy Blogging Fixes - publishing frequency


Actionable Marketing Guideブログでは、私は、時間の経過と共に、投稿の頻度を変えていった。当初、高い頻度で記事を投稿していたものの、徐々に7-3本に減らしていった。

頻度が高いと、トラフィックは増えるものの、一匹狼のブロガーにとっては、良質な記事を作成するために必要な時間を確保するのは容易ではない点に気づいた。

簡単な解決策:

少なくとも週に1回、同じ曜日の同じ時間に投稿する。オーディエンスを増やすためには、ブログに力を入れる必要がある。

ブログはメディアのプラットフォームであるため、定期的に記事を投稿して、本気度を読者に見せるべきである。ただし、自らに課したスケジュールを絶対に守る必要がある。

どんなに退屈なビジネスであっても、このハードルを乗り越えられるはずだ。5つの基本的なコンテンツのフォーマットを用意してもらいたい。最低でも、顧客の疑問を集め、製品の使い方を説明し、顧客にスポットライトを当てる努力はしてほしい。

週に1本の記事を投稿することが出来ないなら、その他の配信方法を検討する。他のブログに寄稿する、または、特集記事を作る手がある。また、SlideShare等、別のフォーマットを試してみよう。

2. ブログに編集者を迎える。

大勢のブロガーは、「これはブログであり、なぜ編集者が必要なのか?オーディエンスはそんなこと気にしていないはずだ」と考えがちである。

本当だろうか?

ブログの現状 2014で明らかになった事実を知ってもらいたい:

  • ブロガーの73%は、編集者を用いていない。多数派に属していても、読者が喜んでいるとは限らない。
  • ブロガーの14%は正式に編集者を雇っている。このカテゴリーに該当するのは、編集者を雇う資金を持つ、本格的なブログ、– メディア、または、企業のいずれかのブログだと考えられる。

ブログの編集に関するブロガーの考え方とは異なり、Disruptive Communicationsが2013年に実施した調査によると、読者の43%はコンテンツ内の文法や表現を気にしている。また、読者の25%はコンテンツがあまりにも宣伝色が強いと感じている。

Disruptive Communications-Grammar-2013


編集は、アマチュアのブロガーとプロのブロガーを区別する。

ブロガーの調査に対するヘネケ・ドゥイスターマットのコメントでも指摘されているように、一部のブロガーは自力で巧みに編集している。 しかし、スキルと時間の双方が求められることを理解してもらいたい。

Social Media Examinerは、4週間に渡って、複数の人物がチェックするプロセスを採用している。これが、質の高さに貢献している。

簡単な解決策:

投稿する前のプロセスに、編集を導入する。

携帯電話での記事作成を含む、簡潔なコミュニケーションの利用が進んでおり、多少、文法の誤りを犯している可能性が高い(ちなみに、Heidi Cohenでは、出版経験を持つウェブマスターが記事をチェックしている)。

また、スペル & 文法チェックツールを使う手もあるが、完璧ではない。ミスを見逃してしまうと、コンテンツや画像の価値は下がってしまう。

別人に見てもらうと、このようなミスを拾い、さらに、意味が通っている点、そして、ブランドのイメージに反することを言っていない点をチェックしてもらえる。

他人に投稿をチェックしてもらっていないブロガーは非常に多く、集団から抜け出す方法として、これ以上シンプルなものは存在しない。

編集してもらうとコストが高くつくと思うかもしれないが、安く済ますことも出来る。以下に、財布に優しい編集の担い手を挙げていく。

  • 配偶者、パートナー、または、子供にコンテンツを見直してもらう。
  • 社内に編集のスキルを持つ人物がいるかどうか確認する。
  • 仲間のブロガーに編集してもらい、自分も相手のブログを編集する。アイデアを出し合う際にも、仲間のブロガーは役に立つ。
  • 英語またはジャーナリズムを学ぶ学生に少額のバイド代を払って、編集してもらう。

3. ブログの宣伝をレベルアップする。

記事の作成に力を入れるものの、エネルギーを使い果たし、広い範囲で配信する取り組みを怠るブロガーは多い。

ブログの現状 2014によると:

  • ブロガーの94%は、ソーシャルメディアを介してコンテンツをシェアしている。(個人的には、当然100%だと思っていた)
  • ブロガーの51%は、SEOを実施している。15名のSEOのエキスパートが推奨する取り組みを読んで、ブログのSEOを改善しよう)
  • ブロガーの35%は、Eメールを利用している。
  • ブロガーの15%は、インフルエンサーに接触している。
  • ブロガーの5%は、広告に資金を投じている。(Facebook広告等のネイティブ広告を含む)

基本: 大半のブロガーは、少なくとも1つの配信の形式を試している

ただし、全てのブロガーが上に挙げたメソッドを上手に活用しているとは言い難い。

ブログの記事の宣伝において、Social Triggersを運営するデレク・ハルパーンの右に出る者はいない。ハルパーンは、時間の8割をコンテンツの宣伝に、2割をコンテンツの作成に割くアプローチを推奨している。

簡単な解決策:

出来るだけ記事の宣伝に力を入れる。コンテンツを作ることに全力を注いだはずであり、自慢してもいいはずである。投稿する頻度は低くなるものの、コンテンツを存分に宣伝することが可能になる。

当然、「私を見て!今見て!とにかく見て!」とブログを大声でアピールするのではなく、バランスの取れた配信プランを策定する必要がある。

これから、ブログの配信に関する7つの簡単なアドバイスを紹介する。(完全版のリストには、The Beatlesにインスパイアされて作成された64点のアドバイスが掲載されている)

  1. ソーシャルシェアボタンを記事に加える。「友達にEメールで教える」選択肢を与える。(詳細は、ソーシャルメディアを使ってブログを宣伝する23の方法を参考にしてもらいたい)
  2. ソーシャルシェアの障害を取り除く。ClickToTweetやPinThis等のソーシャルシェアを楽に行うためのツールを記事に導入する。
  3. Yoast等のSEOプラグインをインストールする。専門家ではなくても、SEOの基礎を正しく実行することが出来る。
  4. Eメールを活用する。各ブログの記事に対して専用のEメールを作成する作業は手間がかかり、コストもかかると思うかもしれないが、Feedburner等の無料のツールを使って、メールを送信することが可能だ。
  5. フィードを提供する。RSSが、滅亡する運命にあることは百も承知だが、一部の読者は今でもRSSを愛用している。
  6. 記事の中で言及した人達に接触する。個人的な接触に敵うものはない。ソーシャルメディアでフォローされていると思い込むのは危険だ。
  7. ブログを支援する少額の予算を確保する。この予算を、特別なプラグイン、Facebookの広告、そして、PRに利用しよう。(ソーシャルメディアを使わずにブログを宣伝する方法を知りたい方は、このページで紹介している34点のアドバイスを参考にすると良いだろう)

4. ブログの投稿にテキスト以外のコンテンツのフォーマットを加える。

ブログのコンテンツを多様化しよう。ブログは、様々なコンテンツのフォーマットを形式する上で、うってつけのプラットフォームである。

以下に、ブログの現状 2014で明らかになった事実を挙げていく:

  • ブロガーの75%は、画像を1枚利用している。ここも、100%に到達していないことが意外であった。人間は、視覚を重視する生き物であり、画像は人間の注目を引きつける効果がある。
  • ブロガーの45%は、複数の画像を用いている。
  • ブロガーの31%は、リスト形式の記事を利用している。リストは、ブロガーにとって強力な武器である。
  • ブロガーの15%は、動画を利用している。
  • ブロガーの3%は、オーディオを利用している。

ブログの現状 2014版の結果は、Social Media Examinerの「2014 ソーシャルメディアマーケティング業界レポート」の結果と一致している。


State of Blogging 2014


簡単な解決策:

テキスト以外のフォーマットを使ってブログの投稿を強化する。

画像は簡単だ。大半のブロガーは、読者を引き込むために、画像を利用している。それだけで満足してもらいたくない。最低でも、スクリーンショットを掲載し、視覚的なプレゼン資料を用いて、テキストにスポットライトを当てる努力をしよう。読者は、アドバイスを求めている。

ブログを目立たせたいなら…

オーディエンスに話しかけよう。文字通り、話しかけるのだ。「そんなことは、既にブログで実施している」と言いたくなるかもしれないが、ポッドキャストを提供しているのだろうか?Social Media Examinerのマイク・ステルツナーは、数年前からポッドキャストの重要性を指摘してきた。Copyblogger等のサイトもポッドキャストの利用を始めている。

デレク・ハルパーン [Social Triggers] 曰く、[Smart Passive Income]を運営するパット・フリン]が、「読者の20%がiTunesでブログを見つけた」と言っていたようだ。

また、ハルパーン自身、ポッドキャストを1月上旬に初めてリリースしたところ、1月27日には、Social Triggersのトラフィックは、先月のトラフィックを43%上回る勢いを得ていた。

5. ゲスト投稿を用いてプラットフォームを拡大する。

ゲスト投稿(つまり、別のブログで記事を配信する取り組み)は、別のブログのオーディエンスに自分の名前を知ってもらう効果がある。(ちなみにこのブログはゲスト投稿を受け入れていない)

以下に、ブログの現状 2014によって判明した事実を掲載していく: (四捨五入しているため、100%にはならない)

  • ブロガーの42%は、ゲスト投稿を一度も行ったことがない。
  • ブロガーの32%は、自分のブログの取り組みにおいて、ゲスト投稿の占める割合が、5%以下と答えている。
  • ブロガーの16%は、自分のブログの取り組みにおいて、ゲスト投稿の占める割合が、5-25%と答えている。
  • ブロガーの6%は、自分のブログの取り組みにおいて、ゲスト投稿の占める割合が、25-50%と答えている。
  • ブロガーの5%は、自分のブログの取り組みにおいて、ゲスト投稿の占める割合が、50-100%と答えている。

質の高い記事を作成するには、時間と労力が必要になる。にも関わらず、無料で他のブログのために働く暇がある人など、いるのだろうか?

アンディー・クレストディナは、1週間に1本、別のウェブサイトに記事を提供することで、ブロガーとしての地位を確立し、レオ・ウィドリッヒは、ゲスト投稿を介して、BufferAppの顧客を0名から100,000名に増やすことに成功している。

簡単な解決策:

質の高いブログのために記事を作成し、自分のブログを軌道に乗せる。

難しそうに聞こえるかもしれないが、思っているほど難易度は高くない。これから、簡単な計算を用いて、説明していく。

Hubspotの推奨通りに、週に3本の記事を投稿していると仮定する。すると、平均で1年間に156本の記事を作っていることになる。

  • ブログの5%以上をゲスト投稿に当てる場合、記事を8本増やす必要がある。つまり、1ヶ月に~1本余分に記事を作れば良い。
  • ブログの25%以上をゲスト投稿に当てる場合、記事を年間で40本増やす必要がある。週に1本記事を増やす程度で済むが、容易ではないかもしれない。作成するブログの記事は33%増える計算になる。

1週間に1本記事を投稿している場合、1年間に52本の記事を作成することになる。

  • 記事を5%増やして、ゲスト投稿に当てるなら、3本記事を追加する必要がある。この場合、増える記事の本数は、四半期に1本以下となる。
  • 25%増やす場合、14本記事を加える。これでも、月に1本と少し増やす程度である。

一流のブログで記事を受け入れてもらうには、それ相応の努力が必要になる。ジョン・モローのようにゲスト投稿を成功させた人物の取り組みを、時間を割いて分析してみよう。

憧れるブロガーと関係を構築しておくと、ゲスト投稿に関連する作業を軽減することが出来る。

 

ブログの集団から抜け出すには…

確かに、余分に作業をこなさなければならない。

しかし、他のブロガー達が重視していない領域にスポットライトを当てると、この目標をより効率良く実現することが可能になる。

ブログの様々な取り組みをテストしていると、最も効果の高い取り組みが分かるようになる。

とりあえず、継続的に調整を行い、時代にの流れにマッチさせる必要がある点だけは、間違いない。

他に推奨したいブログに関するアドバイスがあれば、理由と共にコメント欄で教えてもらいたい。


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「The State Of Blogging 2014 [Research - Charts]」を翻訳した内容です。

英語圏の調査とはいえ、日本でも十分参考になるデータやアイデアが豊富な記事でした。私も週末再度読み直してSEO Japanの改善につなげたいと思います。。。とりあえずよくやるタイポミスは直したいですが 汗 — SEO Japan

CMW 2014-ケビン・スペイシー氏が登場!これからのコンテンツの姿。そして、マーケターは何をするべきか?

Content Marketing World 2014の締めくくりは、オスカー俳優のケビン・スペイシー氏の特別講演です。コンテンツの最高峰ともいえるハリウッドで華々しい経歴を持つ氏が、コンテンツに対する自身の考えを、熱く、披露しています。– SEO Japan

原題:Closing Keynote – Kevin Spacey
Speakers:Kevin Spacey (Award-winning Actor and Producer)

イントロダクション
皆様が考えていることをあててみよう。一体全体、ケビン・スペイシーがコンテンツマーケティングワールドにどうしているんだい?あたっているだろう?

私は俳優業の他に、ダイレクターとして、プロデューサーとしても働いている。自身の経験からいくつかお話しさせていただく。

私がずっと大事にしてきたことは、人間関係だ。人々といかに良い関係を作れるかが重要であり、コンテンツの目的も同様だと感じている。良いコンテンツは良いストーリーによってのみ、作成される。そのため、コンテンツクリエーターの目的は、より良いストーリーを作成し、それを人々に伝え、結果として良い関係を構築することとなる。

言うまでもなく、我々はすでにストーリーの価値を知っている。ストーリーは全てだ。より良いストーリーを語ることが仕事だ。その上で重要なキーを3つ伝えよう。

1.Conflict(摩擦、衝突、対立)
Conflictは緊張を産み、緊張は人々のストーリーへのエンゲージメントをもたらす。ストーリーの中では、キャラクターの判断がこの意味では重要になる。映画の中では、それぞれの役割を誰がどうするか?が鍵となる。リスクをとることと言っても良い。緊張はストーリーの中で必要な要素。

2.Authenticity(信頼性、真偽)
フィクションかノンフィクションという話ではない。そのストーリーが信頼できるものであるとユーザーに信じてもらえるかどうかということだ。オーセンティックなストーリーは人々の胸に響き、共感を産む。

フォルクスワーゲンの例を上げてみよう。彼らは、大きくて高価なアメリカ車に対抗すべく、小さくて安価だというメッセージを伝えた。フォルクスワーゲンのこのメッセージは、人々に、この車はどんなに小さい駐車場でも楽々と駐車できるはずだという真実をもたらすことに成功したのだ。

要は、コンテンツはマインドフルであるべきだということである。作成に妥協は許されないし、SEO目的でコンテンツを作成することでもないのだ。あなたのブランド、メッセージ、オーディエンスに正直でいよう。それに対する反応は情熱とパッションを伴ったものになるだろう。

3.Audience(聴衆、観客、オーディエンス)
ストーリーテリングの対象はオーディエンスしかいない。誰もクリックしないリンクなどは設置しない。オーディエンスがいないからだ。

オーディエンスを構築し、彼らが望むとおりにコンテンツをコントロールさせよう。オーディエンスはプラットフォームは気にしない。コンテンツしか気にしないのだ。

Twichという他人がプレイするビデオゲームを視聴できるサイトがある。また、Netflixはオンラインでのテレビの視聴を可能にした。これらは、新しいストーリーテリングの形であり、オーディエンスが望んでいるものだ。

我々は、今、非常に素晴らしい時代を生きている。様々なテクノロジーと新しいメディアが台頭している。誰もがインターネットでオーディエンスを魅了できる時代だ。Twitter、Facebookのファンページなどは代表例だ。この時代では、どれだけ投資したかではなく、あなたが何ができるかのみが問題である。

メッセージ
人々はストーリーを欲し、彼らにどこからでもリーチできる環境が整っている。人々がストーリーに熱中したいと感じていることは、何も新しいことではない。彼らにコンテンツを届ける方法が新しくなっているのである。

優れたコンテンツは金銭目的によって作られるのではなく、クリエイティブな思考によってのみ、作成される。まずは、何を話したいか、から始めよう。あなたのストーリーはどういったものだろうか?結果は気にしないでいい。

最後に、”Hunt or be hunted”(探求し、探求されよ)

ハリウッドスターのスピーチということで、今までのサクセスストーリーなどが話されると思っていましたが、コンテンツに対する熱いメッセージを語ってくれました。”Hunt or be hunted”という言葉がありましたが、優れたコンテンツを作成するために探求し、作成したコンテンツが人々に探求されるようにせよ、ということだと感じています。方法論やツールももちろん重要ですが、コンテンツ作成の一番のポイントは、彼のように真面目で熱い気持ちを持つことであり、それはこの先もずっと変わらないものなのかもしれません。– SEO Japan

CMW 2014-Mashable、BuzzFeed、Tumblrも参戦。ネイティブアドを大激論!

コンテンツマーケティングの新しい形態として、ネイティブアドに対する注目が高まっています。アメリカでも新しい形態であるため、概念としてはあるものの、一般的な定義は存在していません。Mashable、BuzzFeed、Tumblrなどの有名メディアが集結し、彼らのネイティブアドに対する考えを披露するセッションです。– SEO Japan

原題:The Hottest Term in Content Marketing: The Opportunities in Native Advertising
Speakers:
Mitch Joel(President,Twist Image)
Doug Kessler (Co-founder and Creative Director, Velocity Partners)
Brant McLean (Director of Brand Partnerships, Tumblr)
Stacy Martinet (Chief Marketing Officer, Mashable)
David Spiegel (VP of Brand Strategy & Social Publishing, Buzzfeed)

*記事内ではスピーカーを以下のように表記します。
 Mi=Mitch Joel(President,Twist Image)
 Do=Doug Kessler (Co-founder and Creative Director, Velocity Partners)
 Br=Brant McLean (Director of Brand Partnerships, Tumblr)
 St=Stacy Martinet(Chief Marketing Officer, Mashable)
 Da=David Spiegel (VP of Brand Strategy & Social Publishing, Buzzfeed)

Mi:ネイティブアドをどう定義しているか?ブランドがそれぞれのプラットフォームで記事を買うことがネイティブアドなのか?

St:単純な広告は非常に煩わしい。PR目的が強すぎる。Mashableの利用は50%以上がモバイルからのアクセス。コンテンツはすぐに消費される時代。こうしたことを考え、単純な広告は載せていない。

Mashableのコンテンツは優れたエディターとスタッフが作成している。ネイティブアドも同様だ。昔と比べ、多くのことは変わっていない。ネイティブアドの場合、ユーザーに、なぜこんなことを書いてるの?と思わせないことが大事。

Br:コンテンツはメッセージ。ブランドがユーザーにストーリーを語る。そして、ネイティブアドはただのメカニズム。ブランドがTumblrを信用し、そこにコンテンツを載せているだけだ。Tumblrはユーザーもブランドも公平に扱っている。

Da:多くのプレイヤーがいるから混乱しているのではないか。そのため、みんながこの流行語に適応しようと試みている。誰がネイティブなのだろうか?GoogleのSERP(検索結果)に表示されるテキストリンクはネイティブだ。なぜなら、ユーザーが期待していることそのものを提供しているから。

ユーザーが期待していること、は非常に重要なポイントだ。僕はネイティブメディアとスポンサードコンテンツは区別している。スポンサードコンテンツはPRの内容が濃すぎるからだ。

Do:Twitterの広告はネイティブだと思う。なぜなら、他のツイートと同じ形態をしているから。私にとってネイティブは環境によって定義が変わるものだと思う。

Mi:ネイティブアドの定義はそれぞれ異なるようだ。ネイティブアドをただの新しいコンテンツマーケティングの形態だと考えている人もいれば、新しいソーシャルメディアという認識を持っている人さえいる。新しいものが次々と生まれているが、我々はブランドに関わる何かに毎日さらされている。

Da:新しい技術に合わせ、常にリフレッシュはしている。インターネット初期から基本的なオペレーションは変わっていない。しかし、ソーシャルメディアの台頭により、人々のニュースへの関わり方が変わった。

Mi:Googleが新しい広告システムを作った。新しいプラットフォームを作った。その結果、伝統的なプリント業界を変えた。人々に関連性のある広告を表示するようになった。

St:マーケターにとって大事なことは、パフォーマンス(人々がそこでとる行動)の違いを認識すること。このプラットフォームはこれというように、プラットフォームによって、パフォーマンスが異なる。そして、パフォーマンスから生まれるゴールも異なる。

例えば、Googleでの表示とブランドキャンペーンでのパフォーマンスは全く異なる。この場合は編集能力が問題になる。変化に対応することは、我々のようなデジタルプリンターにとっても大変。5年前と今は状況が全く異なる。そして、今と5年後でも状況は違ってくる。

Do:大きなチャンスとも言える。しかし、ユーザー経験を考慮して、ブロードキャストする量や関連性などは考えなければならない。

Da:機会としては大きいが、より良い世界を作っていくことは大きな課題だ。顧客のインサイトは非常に多岐にわたる。そのため、メッセージの内容によってはムダになってしまう場合もある。大量のメッセージを送ることは簡単にはなったが、それだけで済む問題ではない。

Mi:ブランドにとっては何をするべきか決定するのが非常に難しいね。SEO目的の場合もあるし、ソーシャルでの拡散、その他もろもろある。

Do:基本的には、競争に勝って生き残るために、やりたいこと、やらなければいけないことになるね。

Da:メディアとブランド広告の違いは昔から言われていたね。ブランドはメッセージがあるし、かたや、パブリッシャーは表現したいものがある。

Mi:ブランドとエージェンシーについて。彼らはそれぞれプレーヤーだけど、どういった関係性を構築しているか?また、エージェンシーは未だに必要な存在か?

Br:エージェンシーが非常に助けになる場合はある。コカコーラと仕事をした時は、エージェンシーの存在が非常に助かった。

St:答えになるかわからないけど、ブランド、エージェンシー、パブリッシャー、みんなそれぞれのボイスを持っている。人々がどうコンテンツを消費しているかを分析し、どう彼らを動機づけるかが課題。

そのためにクリエイティブなサービスを提供する、という目的は一致している。それぞれの区別があやふやになっており、能力が重複していることも。逆を言えば、それぞれの立場にならなければいけないこともある。

Da:新しいことは、実は、なにもやっていない。メディアはクリエイティブなプラットフォームを提供しているだけ。一緒に働くことがベスト。誰が何を担当しているか。

エージェンシーはブランドの戦略を知っている。我々はネイティブとそのオーディエンスを知っている。一緒にやればいい。僕はエージェンシーと非常に深い関係で仕事をしているよ。

Mi:ネイティブアドの作成は複雑なプロセスのように思える。

Da:確かに。色々な役割があるため、多くの部署からスタッフが来ている。基本的にはプロジェクトごとに、小さいチームを作る。そのチームのメンバーには、エージェンシーはもちろん、外部のスタッフが加わることもある。

Mi:ブランドと一緒に働くことはどう?

St:上手くいった例はかなりある。Mashableはシェアが大事と考えている。Mashableを訪れた人がどのくらいシェアしたか、にフォーカスしている。また、私達はコミュニティに情熱を傾けている。

ブランドをいかにMashableのコミュニティとつなげるか。こうした基準を満たすことができれば、そのブランドとの仕事は上手くいったと考えている。

Br:コンテンツマーケティングによって、ブランドを語ることから、ブランドとどう関係しているかに変わった。我々の仕事は、ブランドとエージェンシーのために、コンテンツの意味を理解すること。

Tumblrにはキーインフルエンサーも多くいる。Tumblrで話されている話題の中で、例えば、ファッションが多いとして、そこからファッションのサイトなどに遷移することが多い。様々な話題を組み込んでコンテンツを作成し、Tumblrに載せる。非常に上手く行くやり方だと思う。

Mi:ソーシャルとの関係は?今の時代プラットフォームが沢山ある。

Da:まずはコンテンツを考える。そのコンテンツにあったプラットフォームを選ぶ。ソーシャルがネイティブアドを成功に導いた。BuzzfeedはFacebookと長い間連携している。

Br:あなたの顧客、オーディエンスがどこにいるかによってプラットフォームの決定が変わる。それぞれにとっての顧客がいるプラットフォームは異なる。この場合は上手くいくが、他は上手くいかないということもある。

それを把握するために、非常に大きなデータを分析している。彼らがどんな記事をシェアしているかなど。

St:まず、あなたのブランドのメッセージはなんだろうか?Facebook用とTumblr用でメッセージは異なるはずだ。次に、ビッグデータを活用しよう。どの部分のデータが必要かを特定する。

我々の場合、データサイエンティストがアルゴリズムを作成し、それを使うことでトレンドがわかるようになっている。その後、私達が、これはFacebook用これはTumblr用などを判断している。全てのプラットフォームが有益なデータを提供してくれている。

Mi:ペイド広告とコンテンツの違いは?

Do:どれが広告でどれがそうでないかについては、非常に敏感にしている。ユーザーテストを行い、彼らがどう判断するかを研究している。コメントで、広告だとわかるまではこの動画は好きだったな、というのがあったが、非常に興味深いと思う。

Br:Tumblrははっきりと区別している。ダラーマークをつけている。非常にシンプル。

St:透明性はもたせている。広告ととそうではないものに。それぞれのリーダーに説明しているので、理解してもらっていると信用している。

初回のトピックでまずはネイティブアドの定義から入りましたが、それぞれ異なる見解を持っているようでした。しかし、ネイティブアドがただの流行語であるという認識は一致しているようで、明確に定義をすることにはあまり価値を見出していないように感じました。また、スポンサードコンテンツと明確に区別していることも共通項のようです。これはおそらく、ユーザーの反応を考慮している結果でしょう。自社メディアへの投資がコンテンツマーケティングにおける一つの潮流であると思いますが、サードパーティへの投稿も、こうした形で広がりを見せるかもしれません。– SEO Japan

CMW 2014-あなたのコンテンツライブラリーを作成しよう

B2Bの企業にとっても、コンテンツマーケティングへの投資は年々高まっているようです。しかし、効果的にコンテンツマーケティングを行えている会社は意外と多くないのも現状のようです。今回のセッションはコンテンツマーケティングをより効果的なものにするための内容です。B2Bに限らず、B2Cの方も必見!– SEO Japan

原題:A to Z: Planning Your Content Library
Speaker:Ruth P Stevens(Author of Maximizing Lead Generation)

B2Bにおけるコンテンツマーケティングの費用と目的
93%のB2Bのマーケターがコンテンツマーケティングを行っていると回答。また、75%が2014年の予算は増えるだろうと回答。目的は、ソートリーダーシップの獲得、リードの発生、検索エンジンでのランキングなど。しかし、彼らはいくつかの課題を抱えている。

課題
コンテンツマーケティングが非常に効果的だと答えたマーケターはわずか14%。また、プロセスの中でも、コンテンツの作成が最も大きな課題となっている。このセッションではここの部分にフォーカスする。

マーケターが必要としていること
空虚なメッセージは単純に無視されてしまうため、意味を成さない。そのため、マーケターは自身がアドバイスのソースとなる必要がある。それは、プロモーションを目的としたコンテンツをより多く産み出すということではない。マーケットに耳を傾け、顧客が適切な判断を下せる手助けとなることだ。

コンテンツライブラリーを作成するための2ステップ
1.顧客の購買プロセスを特定する。
2.コンテンツの監査を行い、既存のコンテンツを精査する。

各プロセスの詳細を見てみよう。

1.顧客の購買プロセスを特定する。

購買プロセスの各段階を理解する
ランダムにアクセスするマーケティングを避ける上で非常に有効。顧客は、購入前に複数のステップを踏むことを理解しよう。これがあなたのコンテンツマーケティング戦略の土台となる。

バイイングロールを特定する
スペシャリストは、この製品が他と比べてどう優れているか、を気にする。ユーザーは簡単に使用できることを好む。こうした違いは、相手の役職でも特定可能だが、彼らがなにを行っているかで決めるべき。これらの役割を理解して、どうやって彼らとコンタクトを取るかを考える。その人の役割によって、ニーズや姿勢は異なるからである。

他の検討すべき要素
業界、会社規模、それぞれの段階でのあなたの目的など。どの段階においても、それぞれのバイイングプロセスにいる見込み客を次の段階に運ぶことが目標となり、購買決定まで導くことを目指す。そのため、彼らがどのメディアを利用しているかを特定し、適したメディアに適したコンテンツを設置する。

2.コンテンツの監査を行い、既存のコンテンツを精査する。

既存のコンテンツを特定し、ギャップを埋める
過去作成したウェビナー、プレスリリース、リサーチレポート、動画など。それぞれのコンテンツがどの段階のバイヤーに適しているかを特定する。適していない場合はどんなギャップが有るかを特定する。

一連のコンテンツを区分けする
基準は複数ある。例えば、対象で分ける場合は、ハウツーの内容、使用例の内容、他社との比較の内容などになる。マーケティングセグメントの場合は、ニッチか大企業かなど。非常に大きく、複雑なスプレッドシートになることが予想される。

検討すべき他の指標
そのコンテンツの作成者は誰か。そのコンテンツはすぐに公開できるか、それとも改良が必要か。コンテンツの長さによって投稿するプラットフォームが変わるため、コンテンツ量も重要。

スプレッドシートに落としこむ
多くの基準があるため判断が難しいかもしれないが、一番大事なことは、その分野でソートリーダーシップになれる要素があるかどうか、である。

コンテンツのタイプと購買プロセスをあてはめる
初期の段階
教育が必要であるため、コンテンツのタイプは、オンラインデモ、ホワイトペーパー、ケーススタディ、ウェビナーなどになる。

中期の段階
特徴を伝える必要が有るため、コンテンツのタイプは、セミナー、ライブデモ、技術的なホワイトペーパーなどになる。

後期の段階
答えを提供する必要が有るため、コンテンツのタイプは、技術的な比較、ケーススタディ、価格の比較、ハウツービデオなどになる。

アドバイス1:再利用のためにコンテンツを再デザインする
・それぞれのコンテンツから、Twitter用に短い文言を数個抜き出す。
・ブログポストを記事や別個のドキュメントに仕上げる。
・ホワイトペーパーの内容からウェビナーを作成する。
・動画をポッドキャストに落としこむ。
・ビデオの長さを調整し、異なるフォーマットに編集する。
など、一つのコンテンツを複数のチャネル・目的で使用する。

アドバイス2:効果と困難のバランスを考える
作成が困難でも効果が低いタイプのコンテンツもある。逆に、簡単に作成でき、効果の高いタイプもある。バランスを考えて作成しよう。

効果的なコンテンツマーケティングを行うためには、適切な人へ適切な内容を届けることと言えるでしょう。逆を言えば、そこを特定できていれば、既存のコンテンツを十分に活用することができそうです。細かい作業の積み重ねになりそうですが、これこそがコンテンツマーケティングの真髄かもしれませんね。– SEO Japan

CMW 2014-コンテンツマーケティングのためのソフトウェアの選び方

コンテンツマーケティングの需要と作業量が高まっている現状ですが、それを解決するためのベンダー数も増えているようです。数あるベンダーの中から自社にピッタリのベンダーを探すことは、大きな判断が求められますね。このセッションでは、既存のシステムとの統合も加え、コンテンツマーケティング用のソフトウェアを導入する際のアドバイスを提供しています。– SEO Japan

原題:The Content Marketing Software Landscape: Marketer Needs & Vendor Solutions
Speaker:Rebecca Lieb(Industry Analyst, Altimeter Group)

コンテンツマーケティングは非常に複雑になってきている
新しいツールやチャネルが毎日のようにできているし、ベンダーの数は非常に多い。スーパーマケットに訪れる客がそれぞれ肉、魚、野菜、を買うように、クライアントのニーズは異なる。調査によると、70%のマーケターが一貫したコンテンツマーケティングの戦略を立てられていない。

マーケットを複雑にしているトレンド
作ることへのプレッシャーは高まるばかり。その上で、今どこにいるか、これからどこに行くべきかの戦略が欠けている。また、コンテンツマーケターは単純にマーケットのデータだけを統合するだけでは不十分であるが、ファイナンスなどのソフトウェア、CRMなど企業全体のデータの統合ができていない。

多くのソリューションが存在している
個々のソリューションがコンテンツマーケティングにおける個々の問題のソリューションにフォーカスしている。統合は難しく、時間がかかる。現状、すべてをまかなうソフトウェアは存在しない。そのため、トータルで問題を解決するためには、いくつかのソリューションをコラボレートする必要がある。こうした技術的な決定は、実際に自分が使用するケースを想定することから始めるべき。

コンテンツマーケティングツールを決定するための3つのステップ
1.コンテンツマーケティングのためのツールを実際に使用するケースを想定する。
2.統合と今後の進化に関するプランを立てる。
3.実際に使用するケースを基に、ベンダーの特定と優先順位を決定する。

それぞれのステップの詳細はこれから説明する。

1.コンテンツマーケティングのためのツールを実際に使用するケースを想定する。

ツールを決定する上で考えるべき3つの課題
1.コンテンツ作成
どのようにしたらより多く、早く、コンテンツを作成することができるか。また、コンテンツ作成のためのアイデアを、どこで手に入れることができるか?

2.コンテンツ精査
何をトラッキングするべきか。その理由は何か。また、コンテンツマーケティングにより精通するためには、どうすればよいか。

3.コンテンツの運営
リアルタイムのオペレーションはどのように行うべきか?成果を測定するためにはどうすればよいか。

上記の課題をもう少し詳しく見てみよう。

1.コンテンツ作成
あなたの会社では、複数のチャネル用に高品質なコンテンツを定期的に作成するという課題を持っているだろうか?この場合は、コンテンツマーケティングにおける、基本的な問題を解決しなければならない。つまり、効果的、かつ、大規模にコンテンツを作成する必要があるという問題だ。

2.コンテンツ精査
あなたの会社では、コンテンツ作成の過程に問題を抱えていないだろうか?この課題が解決されれば、個々の役割は幅広くなり、企業レベルで知見が高まり、最適化が加速するだろう。戦略的にデータを用いる部分が重要になる。対象は、分析、監査、オーディエンスの特定、ペルソナの作成、チャネルの特定、コンテンツの再利用などになる。

3.コンテンツの運営
あなたの会社では、企業全体でのコンテンツの戦略を体系化し、全体に共有することを課題としていないだろうか?この場合は、コンプライアンスを保ちつつ、チャネル・メディア間を横断した、大規模なレベルでのコンテンツ作成の能力が求めれれる。

異なる要求をまとめる
コンテンツマーケティングに関わる全ての人、エンドユーザーからの要求をワークフローに落としこむ作業が必要。作業によっては担当者によって許可が必要な場合もある。

2.統合と今後の進化に関するプランを立てる。

統合のプランニング
使用する人々、プロセス、プラットフォームの全てを満たしているツールがあると答えたのはたったの10%。

統合の対象
1.システムとの統合
CMRなど、すでに使用しているシステムとの統合。

2.組織との統合
組織内部のコミュニケーションやネットワークとの統合。

3.プロセスとの統合
ワークフローが組み込まれるため、外部のパートナーのものも含まれる。

課題のある箇所と解決できるツールをマトリックスに
縦軸に解決するべきトピックを並べ、横軸に解決できるツールを並べる。必要のないトピック、解決できないツールには×を記載し、どのツールが最適化を決定する。

3.実際に使用するケースを基に、ベンダーの特定と優先順位を決定する。

基本となる考え
ツールのために、あなたの活動を改良することはできない。あなたは、あなたの活動に沿って、ツールを並べなければならない。

判定基準
使用するケースとそれぞれのサブカテゴリの優先順位を理解する。また、優先的に統合すべき部分を特定する。それらのニーズをチェックリストにし、優先順位を決定する手助けにする。

ベンダーの優先順位の決定
こちらの優先順位を満たすことができるベンダーを特定する。このリストは短いリストにするべき。大体3-4つが望ましい。全体の解決と各ポイントでの解決で区別すると分けやすい。それぞれのベンダーの名前と解決できる領域をグラフにして◯☓をつける。

ツールを使用する上でのアドバイス
1.スタッフを教育する
コンテンツ戦略の内容をスタッフに理解してもらうことで、ツールの使用率が上がる。

2.余剰を避ける
複数のツールが同一の機能を持っている状態はなるべく避ける。また、ツールセットの中には全く使わないものも含まれるため、注意する。

3.スピードのために構築する
リアルタイムのマーケティングではスピードが何よりも求められる。コンテンツの提供スピードを早めることができるツールを考慮に入れる。

4.サポートを考慮に入れる
ITに対する知識がないスタッフも多い。彼らにサポートをできる体制を用意しておく。

5.将来を視野に入れる
今は必要ないとしても、今後必要となる機能はなにか?モバイル、ローカライゼーション、ウェアラブル、ネイティブアドなどへの対応を検討。そのために、テクノロジーの情報は積極的に手に入れるべき。

どちらかと言えば、大企業向けのセッションだと感じましたが、ソフトウェア選びにも労力が必要ですね。しかし、しっかりとした戦略を作ることは、コンテンツマーケティングにとっても必要とされることなので、十分に検討する必要がありそうです。スポンサーブースにはSAPやOracle も参加していましたが、こうしたベンダーからのコンテンツマーケティングへの注目も高まっていると言えるでしょう。– SEO Japan

CMW 2014-あなたのコンテンツマーケティングをより効率的なものにするためのツール15選

レポートの作成や順位のトラッキングなど、SEOを効果的に行うために、ツールの存在は欠かせません。コンテンツマーケティングを効果的に行うためにも、自動化できる部分はツールに任せたいものですね。今回のセッションは、自らを”Social Media Tools Guy”と呼ぶ、Ian Cleary氏がとっておきのツールを紹介してくれています。– SEO Japan

原題:15 Content Marketing Tools to Make You a More Effective Content Marketer
Marketers Make
Speakers:Ian Cleary(Founder, RazorSocial)

1.リサーチ系

semrush 
デイリーベースで使えるツール。競合のTOP10に入っているキーワードがリスト化され、クリックするとより詳細なデータを取得できる。トラフィックのあるキーワードを特定し、競合サイトと同じ内容でより優れたコンテンツを作成しよう。

Buzzsumo 
ブログなどに最適。競合サイトのコンテンツを分析し、最もシェアされているコンテンツを特定できる。コンテンツを作成する前に、競合の分析を行い、いまから作るコンテンツがどの程度人気になるだろうか予測する。インフルエンサーにシェアされやすいコンテンツを作成しよう。

MozBar
競合のランクを確認。Moz独自のランクではあるが、このランクが上のほうがGoogleで上位表示される傾向。自らコンテンツを作成した場合は、そのランキングを確認する。

Open Site Exploer
バックリンクの分析。競合のサイトのバックリンクの中で、一番オーソリティのサイトはどこか?そこからリンクを貰っている競合のページはどこか?などを分析しよう。

ahrefs
バックリンクの分析。より詳細な情報。誰がリンクを張っているかなど。

LITTLE BIRD
インフルエンサーを特定するツール。適切な人をターゲットにしよう。あなたをフォローしていないインフルエンサーも表示してくれる。まずは、彼らにアプローチしてみよう。

GroupHigh 
ブロガーのデータベース。Facebookなどを含む、コンタクト情報も記載。また、彼らの最新の投稿もリスト化している。関連性のある記事を書いた場合は彼らに連絡しよう。

twitonomy
Twitterの分析ツール。インフルエンサーが誰と交流を持っているかを分析。

2.コンテンツ作成系

Picmonkey
フォトエディタのツール。

PIXLR
無料のフォトショップのようなツール。

LICEcap
フリーのアニメーション作成ツール。

Canva
無料のデザインツール。

PiktoChart
インフォグラフィックを容易に作成できるツール。$20-30で利用可能。

Keyword Tool
Googleサジェストの観点から関連性のある言葉を提示。ソーシャル観点も含む。コンテンツ作成に役立つ。

3.最適化ツール系

knowem
ソーシャルベースでコンテンツがどの程度最適化されているかを調べる。最適化のアドバイスやスコアの低い理由も与えてくれる。

OptinMonster
Eメールのコンバージョンを最適化するツール。Eメールの購読者は重要だ。ポップアップを幾つかテストしてどれがうまくいくかを確認。コンバージョンレートの確認も可能。

LeadPages
リード発生を最適化。一番トラフィックを生み出しているページはどこだ。

4.効果測定系

QuillEngage
サイトの簡単な分析結果を表示するフリーのツール。デイリーベースでの使用に最適。毎日の測定は簡単に行い、詳細が知りたかったらGoogleアナリティクスへ。

15選というタイトルでしたが、紹介されたツールはそれ以上ありましたね。我々にはおなじみのMozのツールも含まれていましたが、デザイン作成やインフルエンサー発見などのツールは初見のものが多かったです。これらのツールを駆使すればあなたも立派なコンテンツマーケターになれるかも??
– SEO Japan

CMW 2014-Googleはあなたのコンテンツをどのように見ているか?コンテンツマーケターが犯しやすい、10の過ち

コンテンツマーケティングを担当している人は、SEO担当者のみではありません。メディアや広報にあたる方も取り組んでいるケースがあるでしょう。彼らのためにSEOにおける過ちを、”The Art of SEO”の共同著者である、Stephan Spencer氏が説明してくれます。
– SEO Japan

原題:How Google Views Your Content: The 10 Most Common SEO Mistakes Content Marketers Make
Speakers:Stephan Spencer(Author of Google Power Search, and co-author of The Art of SEO)

SEOは子どもでもできる
私の娘はブロガーであり、SEOを行っている。14歳で始め、今では$5-30を毎日稼いでいる。

Googleがあなたのコンテンツをどう見ているか
自分が検索エンジンにどうコンテンツを見せているかを考えてみよう。キーワードの量は適切か?クローリングを妨げていないか?自然リンクを構築しているか?ソーシャルシグナルに傾倒していないか?常にフレッシュな状態に保っているか?

気をつけたい10個のミス
1.リンクではなく、”いいね”に注力している。
2.コンテンツを誤った場所に配置している。
3.間違ったオーディエンスをターゲットとしている。
4.パワーユーザーからのヘルプがない。
5.間違ったワードを使用している。
6.サイトが壊れている。
7.システマチックではない。
8.”知”を集めていない。
9.作業に注力している。
10.SEOのうわさに惑わされている。

上記の10個が気をつけていただきたいポイントである。それでは、それぞれの詳細を見てみよう。

1.リンクではなく、”いいね”に注力している
SEOはソーシャルメディアの戦略とは異なる。Googleはソーシャルシグナルをカウントしない。ソーシャルでの拡散は、ブロガーやインフルエンサーへの仲介役。最終的な目的は、あなたのメインサイトへのリンクを獲得していること。

2.コンテンツを誤った場所に配置している
コンテンツからリンクを張るためのファンタスティックなホーム(メインサイト)が必要。YouTubeは2番目の検索エンジンなので動画を置く場所としてはよい。しかし、リンクはno-follow。有名なサードパーティーのサイトへの掲載もよい。例えば、VICTORIA’S SECRET(アメリカの有名な下着ブランド)がBuzzFeedに記事を掲載し、メインサイトへリンクを張っている。自身のブログやサブドメインのサイトに掲載することはよいことだ。

3.間違ったオーディエンスをターゲットとしている。
ソーシャルでよく起きがちなミス。例えば、企業説明の長い動画をYouTubeではなく、Vimeoに投稿してしまうなど。

4.パワーユーザーからのヘルプがない。
Search Engine Landや有名なブロガーに取り上げてもらう。雪だるま式に拡散し、彼らのリーチ力はあなたの比ではない。例えば、Hoemoneyに掲載された記事は、”ビジネスカード”で2位に表示されている。

5.間違ったワードを使用している
“home loan”と”mortgage”(ともに住宅ローンの意)は、オーストラリアでは使用法が異なる。Googleトレンドやキーワードプランナーで確認し、使用されている(検索数がある)かどうかを確認する。

また、競合性の高いワードは避ける。例えば、”赤ちゃん 名前”だと非常に競合性が高いため、”赤ちゃん 名前 意味”などを検討してみる。これに関しては、Soovleがおすすめ。様々な検索エンジンでのオートコンプリートが一覧で見ることができる。

6.サイトが壊れている
サイト移転の際は302ではなく、301を使用する。サイトの廃止の場合も404ではなく、301を使用する。サイトのデザインを刷新する場合は注意すること。HTML、内部リンク構築などの内部要因や重複コンテンツの作成など。

以前は人気のあったサイトが、再デザインの際の不備などのために、アクセスできなくなっている場合がある。mentosintern.comtax rapなど。(検索結果に上位表示されているが、アクセスできない。)

7.システマチックでない
ワークフローは出来る限り自動化させるべき。リンクビルディングに関してはこの記事が参考になる。また、キャンペーンの管理などはpitch boxがオススメ。

8.”知”を集めていない
参考になるデータを集めていない場合もある。競合サイトからも学ぶことが多くある。どこからリンクを獲得しているのか?どんなキーワードがトラフィックを生み出しているのかなど。役に立つツールを幾つか紹介する。

MajesticSEO・・・バックリンクの分析など。
Voot・・・動画SEO(YouTube)で役立つ。
LinkResearchTools・・・リンクビルディングの諸々の作業を自動化。
Searchmetrics・・・エンタープライズSEOに最適。

9.作業に注力している
結果に注力するべきで、行った作業にフォーカスするべきでない。今、自分が行っているSEOの作業をリスト化して、ムダな作業が入っていないかを確認する。例えば、メタディスクリプションの最適化などしていないだろうか?Googleはメタディスクリプション内のキーワードはカウントしていないし、競合サイトから丸見えとなっている。

10.SEOのうわさに惑わされている
うわさは何かの事情で無意識的に作られてしまう。関連性はあるが、因果関係がない場合がほとんど。中には、セールストークとして、長く語られているものもある。基本概念として、SEOは常に実験が必要とされるサイエンスである、ということを忘れないで欲しい。参照記事を下記に載せておく。

36 SEO Myths That Won’t Die But Need To
36 More SEO Myths That Won’t Die But Need To
SEO Myths Reloaded: Clarifications, Consensus And Controversy
(上記、全てSearch Engine Landから参照。)

最後に
あなたのコンテンツマーケティングプログラムにおけるSEOで、明日行うことができることは何か?3つでいいから書き出してみよう。”象を食べるときは、一度に一噛みづつ”だ。(なにか困難なことを行う場合はゆっくりと注意深く行うべき、の意)

SEO担当者からすれば、比較的簡単な内容であったと感じていますが、SEOの担当でない場合は、見落としていた事項が多いかもしれませんね。コンテンツマーケティングとSEOは密接な関係にあるため、お互いの理解を深めることが重要です。そのために、相手がどういったことを知らないか、を学ぶために有意義なセッションであったと思います。
– SEO Japan

CMW 2014-コンテンツとインフルエンサーのマーケティングがあなたのビジネスを成長させる

コンテンツマーケティング界では十分なブランド認知のあるContent Marketing Institute社ですが、彼らが今日のポジションを確立するうえで、インフルエンサーとの活動が大きなカギとなっていたようです。このセッションでは、彼らがどういった戦略を立て、インフルエンサーを活用しているか、ケーススタディーとして紹介してくれています。
– SEO Japan

原題:Content + Influencer Marketing = A Powerful Way to Grow Your Business
Speakers:Lee Odden

コンテンツ作成における大きな課題
十分な量のコンテンツの作成。エンゲージを生むコンテンツの作成。様々な種類のコンテンツの作成。

購入者はエキスパートとインフルエンサーを信用している
消費者の85%が購入を検討する際、信用できる情報や人を探している。

仮説
こうしたインフルエンサーと仕事ができたらどうだろうか?メディアも惹きつけることができたら?ターゲットマーケットで影響のある人物は誰か?彼らと供にコンテンツを一緒に作成したら何が起こるか?

インフルエンサーと共同するための6つのステップ
ゴールの設定。インフルエンサーの特定。エンゲージとリクルート。コンテンツの開発。コンテンツの拡充。結果の測定。

インフルエンサーへのアプローチ
彼らがどうやってコンテンツを探すか?消費するうえで好きなタイプのコンテンツは何か?(動画?、ブログ?)どんなタイプのオファーがよいかを考える。

ゴールの特定
戦略、オーディエンス、ビジュアル、ROIにおける価値の創造、ソートリーダーシップとしての地位の確立、エンゲージ・トラフィック・シェア・リードの獲得、関係性の構築など。

インフルエンサーの特定
トピックの特定を行う。彼らはどうした存在として知られたいのか?その存在が、自分が行っているビジネスと関係があるのか?別の領域を目指している人であれば、どんなに影響力のある人であろうと、あなたのビジネスには向いていない。

ブランディビジュアル(brandividual)とインフルエンサーの違い
ブランディビジュアルは、簡単に言えば、有名な人。インフルエンサーはフォロワーが沢山いたり、影響をあたえることができる人。実際に彼のアドバイスによって行動を起こさない場合はインフルエンサーではない。

インフルエンサーを特定するためのツール
Traacker・・・インフルエンサーとの関係を1つのプラットフォームで管理する。トピックに合わせてインフルエンサーを特定しておく。
Buzzsumo・・・プロモートしたいトピックでの最適なインフルエンサーを探す。Rand Fishkin氏もおすすめ。
Keyhole・・・ハッシュタグベースで検索。あなたのブランドや競合者について語っている人を特定。

インフルエンサーの特定と評価基準
あなたのビジネスと関連性があるか?信用できる人物か?コンテンツの質と投稿頻度は十分か?彼らが作成したコンテンツのエンゲージメント率は高いか?

既に優秀な人だけに注力するべきではない
インフルエンサーと仕事をしても短い付き合い。誰かをインフルエンサーにできれば、一生の付き合い。

インフルエンサーへのエンゲージメント
ブログへのコメントやリツイートなど。彼らと関連性のあるコンテンツを作成してみる。インタビューをしてみる。何回も同じツイートを送るなどはやってはいけない。

インフルエンサーのリクルート
Eメールを送る場合、必ずCTA(Call To Action)を含める。過去の実績や、我々と仕事をしたらどうなるか?を伝える。刊行物などがあれば、ビジュアルの例を載せるのもいい。

コンテンツの開発と拡充
上記のインフルエンサーへのインタビューや、共同作成のコンテンツを開始。それらをeブックにまとめる。その後、ブログ、インフォグラフィック、業界紙などに落とし込む。さらには、マイクロコンテンツを作成し、そこからの流入も獲得する。

プロモーションのスケジュール
毎週やるもの、毎日やるものをカレンダーに記載し、スケジュール通りに行う。コンテンツは作成して終わりではない。

効果の測定
コンテンツと、インフルエンサーの行動の2つにわけて測定する。コンテンツは、トラフィック、シェア数、引用数、露出数など。インフルエンサーの行動は、シェア数(リンク)、コンテンツのパフォーマンス(インフルエンサー経由でどのくらい拡散したかなど)、自身のブログへの投稿など。

プロジェクト全体の結果
40を超えるブランドとインフルエンサーを獲得。Kraft Foods、DELL、Copybloggerなどを含む。

ブランドの構築
特定のトピックのインフルエンサーを使用して、そのトピックで有名になる。隣接する他のトピックに移り、そのトピックでも有名になる。継続してこの作業を行い、結果として、マーケティング界におけるブランドを構築。

プロジェクトを通して学んだこと
eブックはコンテンツマーケティングにおける一番の”燃料”。リードの発生は、コンテンツの育成を行うことで一番有効になる。インフルエンサーは恒久的に影響を及ぼす存在ではない。eブックは、インフルエンサーとの共同作成における、一つのタイプにすぎない。

アドバイス
・コンテンツのゴールとトピックを特定し、ツールを用いてインフルエンサーを特定すること。
・インフルエンサーはあなたのどんな問いに答えてくれるのか?コンテンツプランのマッピングを行おう。
・簡単な質問からはじめよう。関係性を構築することで将来への投資になる。

Kraft FoodsやCopybloggerなど、有名な企業も多く参加しています。CMIは彼らをこのイベントにただ招待しているのではなく、ブランド構築の段階からともに仕事をしていたようですね。まだ、コンテンツマーケティングという言葉が浸透する以前から彼らとの関係性を深め、お互いが利益となるイベントの開催までこぎつける。その手腕には脱帽するばかりでした。
– SEO Japan

CMW 2014-Copybloggerが伝授する、コンテンツマーケティングをあなたのビジネスに活かすための方法

SEO JapanでもおなじみのCoppybloggerが登場。コンテンツが生命線の彼らがどのようなシステムを構築しているか、どういったところがポイントになるか。ファウンダーのBrian Clark氏、自らのスピーチです。
– SEO Japan

原題:Writer, Producer, Director: How to Marry Content Marketing to Your Business Model
Speakers:Brian Clark(Founder & CEO Copyblogger), Jerod Morris(Director of Content Copyblogger Media)

コンテンツマーケティングの現状
なぜ必要かは知っている。どう行うか、にフォーカス。より大きな利益を生むために、コンテンツマーケティングを自身のビジネスモデルに組み込む方法が知りたい。

戦略、実行、改良
どのようにして利益に結びつけるか。どのようにしてその作戦を毎日実行するか。

戦略における3つのコア
1.Eメール、2.メディア、3.マッチの3つが核となる。メールは利益を生む魅力的な方法。メディアは組織を多角的にとらえるマインドセット。マッチはコンテンツの内容がビジネスと良い関連性があるかどうか。

1.Eメール
主要な方法。見込み客をターゲットにする。ユーザーが避けたい(すぐに捨てたい)ものではなく、読みたいものにする。セールスをピッチしようとする人が多すぎるが、それは好ましくない。

CopybloggerのEメール戦略が成功している理由として、ブランド認知度が高いことは大きな理由である。これは長年をかけて培ってきたもの。また、コミットメントを重視していることも大事なことだ。無料で有益な情報を与えているため、読者はCopybloggerのサイトに戻ってきてくれる。ユーザビリティを考え、ポップアップは使用しない。さらに、購読者のリストをウェビナーやポッドキャストなどの他のキャンペーンに統合する。リストがあれば異なった戦略で使用できる。

ソーシャル・ネットワークについては、彼らは確実にオーディエンスではあるが、製品を買う準備はまだできていない。検索も同様。しかし、今後のコンバージョンにつながるから重要ではある。ソーシャルの場合は売ることが目的ではない。エンゲージメントが目的。

2.メディア
既に構築している関係性のサークルの外の人を運んでくる効果がある。メディア会社のように作成することを心がけよう。コンテンツはオリジナルで競争力のあるものにしなければならない。ワインライブラリー(NJ州)のYouTube動画は好例。単なるブログではなく、デジタルマガジンとして捉え、プロモーションカレンダーやビジネスオブジェクトなどの概念を組み込む。ブログとして運用する場合は、もっとカジュアルで構わない。

3.マッチ
コンテンツはビジネスの目的・目標とマッチしなければならない。誰も読まないプレスリリースはメディアではない。コンテンツマーケターの仕事は、バイヤーを誰よりも知ること。

実行に必要な3つの役割
1.プロデューサー、2.ディレクター、3.タレント。テレビのようなもの。

1.プロデューサー
メディアとビジネスモデルをマッチさせる役割。コンテンツ作成者がセールスなどの部門と孤立している場合は非常に重要。誰がビジネスパーソンかを特定することが鍵。

2.ディレクター
プロデューサーと話し、どういったものを作りたいか具現化する。ストーリー作成と可視化が役割。

3.タレント
データ収集、ライター、写真家、全ての担当が重要。それぞれの担当をまとめ、一つの作品を作る。

改良
まずはトライする。それを改良しより良いものにしていくが、既存のコンテンツを破壊し、また新しいコンテンツを作成する。これを繰り返す。

見込みの高い顧客のリストを作成するため、登録制の魅力的なコンテンツを配布し、さらに彼らに向けて有益なコンテンツを別の形で提供する。自身のビジネスモデルの深い理解と、可能な限りのシステム化を行っているという印象がありました。スピーチの最後にWebセミナーのお知らせがありましたが、私の名前も近いうちにリストに追加されることになりそうです。
– SEO Japan

CMW 2014-GEとREIが取り組むコンテンツマーケティングのケーススタディー

言わずと知れたグローバル大企業のGEと、アウトドアブランドのREI。彼らが取り組んでいるコンテンツマーケティングの豊富な事例を紹介してくれるセッションです。ターゲットオーディエンスが広範囲にわたる企業ですが、どういったアプローチをしているのでしょうか?
– SEO Japan

*この記事は2つのセッションをまとめています。

原題:How GE Determines What Channels Make the Most Impact
Speaker:Katrina Craigwell(Global Manager, Digital Marketing, General Electric)

コンテンツマーケティングの3つの目的
ブランド認知、ソートリーダー、関係性の構築

プラットフォーム
それぞれの段階・目的で異なるプラットフォームを使用。インサイダー向けにはGEのレポート。消費者向けにはFacebookやTwitterなど。

コンテンツ作成の基準
ターゲットは、GEにとって重要なトピックに興味を持っている人。目的は、技術と革新を通じてより良い未来を創るというGEのコミットメントを深く理解してもらうこと。戦略は、科学と技術に関するわかりやすいコンテンツを作成し、GEへの興味へつながる扉を開けてもらうこと。

Instagramの活用例(#GEInstaWalk)
Instagramのインフルエンサーとファンを6人づつピックアップ。彼らに印象的な写真を撮ってもらい、Instagramに投稿してもらう。48時間で20万のソーシャルエンゲージメントを獲得。

動画はこちら

機械音での音楽作成の例
何千もの機械音を採取し、DJに依頼して音楽を作成。ダウンロード数は1,500万を超える。

動画はこちら

GEのグローバルリサーチ部門の例
YouTubeのクリエーターに依頼し、特殊なカメラを使ってスローモーションの動画を作成。非常に撥水性の高い特殊な素材に色のついた液体を落とし、その瞬間を撮影するなど。オーガニックで7百万以上のビューを獲得。

動画はこちら

春休みのキャンペーンの例(#springbreakit)
研究室にファンを招待し、色々な実験を行いながら動画を作成。140万以上のビューを獲得。さらに、ファンと話す機会は非常に得ることが難しいため、これも目的の一つだったりする。

動画はこちら

原題:How REI Moves Mountains with Disruptive Content Marketing
Speaker:Katrina Craigwell(Digital Engagement Program Manager REI)

REIについて
アウトドア用品を販売。リテラーもある。広い地域にリーチするべき人がいる。どうやってやるか?

ターゲットは?
アウトサイドで遊ぶことを好む人。スキーヤーなど、ペルソナを作成。顧客のライフサイクルを考える。

我々が行っていること
キャンプに実際に行き、そこで何が起こるかを知ることができる。インハウスでライターや写真家などを抱えている。作成現場ではフラット。ほとんど顔見知り。

役に立つコンテンツ
エデュケーションが目的。フラットタイヤの危険性など。Twitterで。

メンバー向けのコンテンツ
ホリデーキャンペーンなど、タグ付けを行う。エンゲージメントの獲得に非常に効果的。

美しいコンテンツ
自然の美しさを伝える。アウトドアで見ることができる美しい写真。新しいギアや商品のコンテンツだけでない。

ユーモアのあるコンテンツ
楽しいことも。例えば、椅子とクーラーボックスの即席ベッドで寝てしまっている写真。こうしたコンテンツはメモリアブルな瞬間となり、ユーザーが覚えていてくれるようになる。

教育目的の記事コンテンツ
アウトドアの教育者となるため。講座を開くこともある。ここ2年間はオンラインで発行。非常に強力。例えば、ジャケットのチャックの細かい違いについてのコンテンツなども掲載。非常にギークなことだが、こだわりのある人には喜ばれる。

教育目的のイラストレーション
インフォグラフィック。服装を図解で説明したり、アメリカの美しい場所を地図化したり。また、Pinterestでのシェアも狙う。

教育目的の動画コンテンツ
記事とは内容が似ている。インスピレーショナルな動画も作成。例えば、テントの貼り方や寝袋の使い方など。

測定基準
エンゲージメントは●●倍になった、などのように数値化を目指す。そのために、ハッシュタグをつけた人の数や、ソーシャルのシェア数、自社サイトをクリックしてくれた人の数などを用いる。

次は? 
ストーリーテリングに注力。ブログを作成予定。また、教育目的の動画数を増やすことや、インフルエンサーの育成も課題。また、既存のコンテンツを最適化や顧客ジャーニーの分析も進める。

作成数や方法はもちろん異なりますが、目標と目的を設定し、それに沿った内容のコンテンツを作成していることは共通しています。エンゲージメントを目的とし、長期的に計画をする。非常に基本的なことではありますが、真剣に取り組んでいる企業ほど、しっかりと押さえていると感じました。
– SEO Japan

CMW 2014-Kraft Foodsが語るコンテンツの価値とマーケティング戦略の再構築

2つ目のキーノートは世界的な食品・飲料会社のKraft Foodsから。このイベントを主催するContent Marketing Institute社から、2014年の”Content Marketer of the Year”に選ばれたJulie Fleischer氏がスピーカーです。コンテンツマーケティングに長年取り組んできた同社のスピーチだけに、否が応にも期待が膨らみます。
– SEO Japan

原題:The ROI on Content: How Kraft Learned the True Value of Their Content and Rebuilt Their Marketing Around It
Speaker:Julie Fleischer(Director, Data + Content + Media Kraft Foods)

広告は変化している
シングルのプラットフォームからグローバルオーディエンスに向けてメッセージを発信することが可能。従来のメディアはかつてのようなビジネスを行うことができなくなっている。マーケターは何をするべきか?答えは、コンテンツだ。エンゲージメントを生むことができる、というのが理由だ。

Kraftにとって
コンテンツはコアである。データ由来のコンテンツが特に。例えば、栄養に基づいたコンテンツなどがそれにあたる。また、英語とスペイン語で初心者用のレシピも作成している。コンテンツ内容は個人に焦点をあてる。(彼らが、いつ何をどこで買うかに注目している。)エンゲージメントは広告よりもコンテンツのほうが3倍も多く得ることができる。

20年前からの取り組み
Food&Familyという雑誌を発行。人々は、朝起きたら何を食べようかと考える。また、一日のうちのどこかで必ず、今夜の夕食をどうしようかと考える。こうした瞬間にアンサーを提供する。レシピや家族によい栄養を与えられる情報というのが、それになる。

コンテンツの価値
コンテンツを通じて、Kraftは1年間に10億以上のインプレッションを生み出している。この数字は、ターゲット広告に比べ、4倍のROIとなっている。ソーシャルは配布が無料であるという考えで多くのマーケターが取り組んでいるが、その中に価値を見い出せないコンテンツは作成するべきではない。

データとの融合
個人に焦点をあてた、大規模なデータをトラッキングしている。データマネジメントセンターとコンテンツは密接な関係にあり、ユーザーをセグメント化しないようにしている。コンテンツとデータはリンクされなければならない。

リアルタイムのデータ
コンシュマーは今この瞬間になにを見ているか。トレンドを見る。例えば、ローステッドポテトがPinterestでオーガニックに拡散されている場合、Kraftがこの分野でプロモートできないかと考える。

ラーニングラボ
コンテンツディストリビューションなどを分析。分析データを元にインサイト、ターゲット、モーメント、メッセージを決定。

関連性
あなたが言いたいことと、相手が興味があるところ。この2つのエリアが重なるところに関連性が生まれる。そして、そのエリアはあまり大きくはない。

コンテンツマーケティングは、アセット、コミュニティマネジメント、ソーシャルなどよりも比重が重い。
コンテンツマーケティングは、ファイスブックでもないし、コンテンツを毎日作ることでもないし、SEOでもない。

コンテンツの設計
コンテンツマーケティングは柔軟で拡張性のあるものするべき。ランドスケープは常に変化するものだから。また、効率性は常に考えなければならない。

コンテンツ作成のポイント
全てのデバイスで利用可能に。内容を個人化する。結果は正確に測定する。価値のあるコンテンツから、エンゲージメント率を増加させる。ファーストパーティデータの価値を重視する。インハウスリサーチツールの活用。オフプラットフォームでの広告の影響を増加させる。

メッセージ
早く動き、(既存の)ものごとをこわせ。
成功を予測・想像・期待する。
自分がやっていることを愛せ。あなたが愛していることをやれ。
成すことは完全よりも勝る。

世界中にターゲットを持つKraftですが、コンテンツ作成に関して非常に細分化を進めているところが印象的でした。戦略的に練られたコンテンツとともに広告を掲載することで、高いROIを獲得する。理想的なシステムを構築していますが、Kraftほどではないにしろ、自社のコンテンツのROIを高められるようにしたいものです。
– SEO Japan

CMW 2014-優れたストーリーテラーが即座に行動を喚起させるために行っていること

2014年9月8日から9月11日にかけて、オハイオ州クリーブランドで開催された、Content Marketing World 2014に参加してきました。このイベントのホストであるJoe Pulizzi氏のオープニングキーノートの次に登場したのは、ベストセラー作家のAndrew Davis氏。ストーリーテリングのパワーが大きな影響力を創り出すことについて語る、非常にエネルギッシュなスピーチでした。
– SEO Japan

原題:Inspired Content: How Brilliant Storytellers Create a Sudden Urge to Act
Speaker:Andrew Davis( Author of Brandscaping: Unleashing The Power of Partnerships )


ファネル
1898年に作られたセールスファネルのモデルを、現在も多くのマーケターが使用している。注意をひき、興味を持たせ、購買へとつながるプロセスをモデル化したものだ。ちょうネクタイ型、ミラードトライアングル型、クラウド型など、進化はしているが、基本的には同一のものだ。

新しい考え方。ここ10年で劇的に変化。
インターネットの黎明期はプトレマイオスの天動説のようなものだった。自分を中心に周りが動いていたため、Webサイトを構築し、人々をそこに呼び込んでいた。現在は、検索を中心とした世界が構築されており、ガリレオの地動説のそれに似ている。

あなたのWebサイトは既に世界の中心ではなくなっている。そして、全ての企業の課題は、その中心に少しでも近づくことである。

では、Googleが世界の中心なのか?
検索はGoogleだけではない。YelpやFacebookやAmazonもそれに加わるだろう。検索が中心となっている世界では、消費者の行動が複雑化しており、典型的なファネルのようなものではなくなっている。検索が繰り替えし、連続して行われているのだ。

ミートローフの例
今夜の夕食はミートローフにしようと思った。レストランを検索していたが、自分で作ろうと思い、レシピをAmazonで予約した。途中でミートローフの歴史が気になり調べていると、カロリーを把握したくなった。Facebookでミートローフを調べているグループと友達になり、最新のニュース記事も確認する。Twitter上で友人がミートローフについてつぶやいているかを確認しながら、先ほど予約したレシピ本をキャンセルした。最終的にはミートローフを題材とした音楽を調べるに至った。

Moment of InspirationとMoment of Purchase
Moment of Inspirationは行動を喚起するトリガー。上記の例ではミートローフ。ブランドがこの段階に存在していれば、消費者が購入を決定する、Moment of Purchaseまで導くことができる。この、MOIとMOPを繰り返すことで、ロイヤリティーループが形成される。

ストーリーテリングがMOIを創り出す。
多くのコンテンツがMOPの直前のために作成されている。しかし、実際はMOIのためのコンテンツ作成が重要だ。生肉の写真ではなく、ステーキの写真がMOIとなる。(そして、生肉の購買につながる。)

エンターテイメントのエグゼクティブのように考える。
ストーリーテリングは非常に困難である。映画のストーリーを組み立てるように考えるべきだ。ファインディング・ニモの影響で、クマノミを飼いたいと思う人が増え、水槽や餌の需要が高まる。バッドマンに登場したラッキーストライクも同様の例だ。価値のあるコンテンツは、あなたのサービスと製品の需要を飛躍的に高めることができる。

このような映画(コンテンツ)をあなたが作れたら、どうなるか?コンテンツ以上に消費者の文化に影響を与えることが出来るものはないのだ。

インスピレーションをつくるための4つのキー
1.サスペンスを構築する。
不安を生み出すことで、その先がどうなるかと結末が気になる。オーストラリアに本社を置く、グローバルなキッチングッズメーカーであるBrevilleが作成した動画、”Fat, Sick, and Nearly Dead“はその好例といえる。主人公であるJoeは医師も匙を投げるほどの肥満であったが、発電機とジューサーのみをしたがえ、3,000マイルの旅にでる。旅中、ジュースのみを摂取し、様々な人と出会う。物語の最後に彼は心身共に健康になるのだが、このムービーは多くの人に注目され、結果として同社のジューサーの売上に大きく貢献した。

2.魅力的に見せる。
有益なロジスティクスに関する情報を提供している、DC Velocity が作成した配送センターを紹介するビデオは非常に効果的だった。配送という一見地味な業界でも、例えば木材が生産された後どのように運ばれているかを魅力的に見せることで、多くの注目を浴びた。こちらの動画は、日本のNHKでも取り上げられ、アジアに進出出来る機会を得ることに成功した。

3.共感を得る。
IBMはWatsonというマシンをクイズ番組に出演させた。最新のテクノロジーが人間のように考えることができることを紹介するため、身近な存在としてアピール。多くの人が見ているテレビ番組に”出演”させることで、多くの人の共感を得ることに成功。

4.感情に訴える。
感情は行動を起こし、理由は決断を生む。デンマークのTV番組、Arvingerneは、母の死後、遺産相続を巡って家族の問題を扱うドラマだ。このドラマの放映後、弁護士への相続の相談を加速させた。感情に訴えるコンテンツは、人々のアクションを導く好例と言えよう。

あなたがMOIを作り出すことができたらどうなるか?
この二日間でその重要性を理解して欲しい。このスピーチで私があなたのモーメントオブインスピレーションをつくりだせたら幸せだ。

非常に濃い内容であったため、多くを掲載しました。スピーチの内容もさることながら、動きのあるカッコイイ資料、情熱的な話し方、ユーモアのある立ち振る舞いなど、非常に印象的なスピーチでした。このスピーチを聞いた多くの人が、コンテンツマーケティングへのインスピレーションを受けたと思います。こうしたスピーチを初回にもってくることで、このイベントへの期待は非常に高まったと感じました。
– SEO Japan

コンテンツキュレーションの基礎用語集100

少し前に日本で話題になったキュレーションという言葉、その後ニュースアプリやバイラルメディアが普及し、気づいてみたら日常的にキュレーションされた情報に囲まれている状況ですね。コンテンツマーケティングが重要な昨今、オリジナルコンテンツ以外にキュレーションを活用するアプローチも米国では盛んにおこなわれているようです。よく考えると当サイトSEO Japanもほぼキュレーションサイトでもあります。今回はコンテンツキュレーションの関連用語を整理して解説してくれた記事を見つけたのでその内容をご紹介。適切な日本語訳がなく英語のままにしているものが大半ですが、同じく大半は聞いたことがある言葉と思いますし、知識の再確認にはちょうど良いかも。
— SEO Japan


Ultimate Content Curation Glossary
コンテンツマーケティング、とりわけコンテンツのキュレーションにおいて、言葉は重要な鍵を握る。

そこで、この分野を学習する上で、総合的な用語集が必要になる。

コンテツキュレーションに関連する100の用語

そこで今回は、コンテンツキュレーションの取り組みを軌道に乗せるため、究極のコンテンツキュレーション用語集を紹介する(コンテンツキュレーションに関連する100の用語で構成)。

Ultimate Content Curation Glossary


  1. アグリゲーション コンテンツキュレーションの最初のステップであり、ウェブコンテンツの収集と分類を行うプロセスに当たる。一つの場所で、選び抜かれた、とりわけ関連性の高い情報を提供する。検索エンジンの結果が良い例だ。
  2. アグリゲート 具体的なトピックに関する情報の集まりであり、カテゴリーごとに分類される。通常、意見や関連する情報は加えられない。
  3. アーティクル 自分のメディア、もしくは、第三者のプラットフォームで配信するコンテンツを指す。
  4. Eブック オンライン版の書籍。コンピュータ、Eリーダー、スマートフォン、タブレットで読むことが出来る。印刷版が存在しないケースもある。
  5. Eメール (売り上げを伸ばすための)宣伝、行動、または、(行動に応じて顧客を魅了するための)誘導、そして、(顧客とコミュニケーションを取るための)ニュースレター等、各種の形式を可能にするコミュニケーションチャンネル。
  6. インタビュー 関心を持つ人物との会話。生で、あるいは、テキスト、オーディオ、もしくは、動画を通じて記録することが出来る。扱い方によっては、キュレーションの形式に該当する。
  7. インフォグラフィック データや情報を提示する視覚的なコンテンツ。複雑な情報を早く、そして、明確に提示することが目的。
  8. インフルエンサー 他の人に行動を起こす気を起こさせる人物。エキスパートやスターが該当する。
  9. ウェブサイト インターネット上の事業の本拠地。1ページで簡潔に説明するだけのシンプルなウェブサイトもあれば、製品を全て網羅するウェブサイトもある。
  10. エディトリアルカレンダー コンテンツの作成プロセスおよびキュレーションプロセスに役立つ。プロセスの全てのステップを網羅する。
  11. エバーグリーンコンテンツ 消費期限のない情報。時事、または、季節を意識した作品もある。FAQや基礎等が該当する。
  12. エピックコンテンツ 企業の地位の確立、そして、企業を目立たさせる効果のある主要なコンテンツ。オリジナルの作品でも、キュレートした作品でも良い。ジョー・プリッジの著書「Epic Content」から名前を取った。
  13. エンゲージメント ビジターが事業と情報をやり取りすることが出来るようにする。ソーシャルシェア、登録、問い合わせ、そして、購入が含まれる。
  14. オーディエンス 情報を求め、読むことを望む人達。
  15. オーディオ 音をベースとしたコンテンツ。朗読、音楽、その他のサウンドが該当する。
  16. オリジナルコンテンツ 自分/自社が作成した、もしくは、自分/自社が利用するためだけに作成を依頼した新しい情報。
  17. カスタマージャーニー 購入プロセスの別名。製品のニーズから購入に至るまでの購入サイクルの主な過程を分析する。
  18. 画像 写真、絵、インフォグラフィック、その他の写真以外の視覚素材が含まれる。
  19. カンファレンス 様々なプレゼンターが、講演、または、パネルとして情報をオーディエンスに提供するイベント。数日間にわたって行われることもある。
  20. 共同作成 新しいコンテンツを他の人と作成する活動。コンテンツキュレーションにおいては、要約の投稿に該当することが多い。
  21. 季節限定コンテンツ 特定の時期、または、定期的に行われるイベントを考慮して作られたコンテンツ。初年度は利用が少ないかもしれないが、翌年になっても、オーディエンスにとって有益である。
  22. キーワード 情報や分野を描写するために用いられるフレーズ。SEOにおいて特に重要。
  23. クラウドソース型コンテンツ インフルエンサー、顧客、一般市民等、自分以外の大勢の人達によって作成された情報。
  24. ケーススタディ 製品やサービスが別の顧客や組織の役に立った事例を提供する。具体的な成果を他社とシェアすることを望む顧客は少ない。
  25. 検索(SEO) 検索エンジンを使って、特定のコンテンツや記事を見つける力。検索結果に掲載される力を改善するためには、適切なキーワードを用いる必要がある。
  26. 購入プロセス(購入ファンネル、または、カスタマージャーニー) 顧客候補が、エンゲージメントを介して、製品を必要とする状態から、購入、購入後のサポート、そして、ファンになる経緯を描く。
  27. コーポレートコミュニケーション 従業員、顧客、投資家、メディア、政府、一般市民を含む、様々なオーディエンスに向けて企業が作り出す情報。
  28. コミュニティ生成コンテンツ(ユーザー生成コンテンツ: UGC) 顧客および世間が作成した情報。評価やレビューが特に有名。
  29. コールトゥアクション (CTA)マーケティングに埋め込まれた仕掛け。状況に照らし合わせて適切であり、顧客候補を次のステップに導く役目を担う。
  30. コンテキスト 情報が提示される状況。コンテンツキュレーターは、コンテンツを提示する方法および場所に関して、既存の情報の有用性を改善する。
  31. コンテンツキュレーション 優秀な編集者や博物館の館長のように、あるトピックにおいて、読者のニーズに対して最も適切な情報を集めるプロセス。コンテンツキュレーションは、情報の選択を超える取り組みである。最高のコンテンツの組み立て、分類、コメント、そして、提示を行う。
  32. コンテンツキュレーションソフトウェア コンテンツキュレーションを支援するテクノロジー。
  33. コンテンツキュレーター 組織内でコンテンツキュレーションを担当する人物。情報を集め、目録を作り、フォーマットを作り直して、アセットの利用を最大限に活かす。
  34. コンテンツアセット 特定の目的を達成するために作られた個別のコンテンツ。オンラインおよびオフラインを含み、幅広い形式のコンテンツを網羅する。
  35. コンテンツ管理システム(CMS) 個人、または、会社が、中心のインターフェースからオンラインの情報を作り、編集し、配信し、修正することが出来るソフトウェアの気取った呼び方。
  36. コンテンツのコンテキスト 特定のコンテンツの配置場所で決まる。プラットフォーム、ブランド、そして、用いられるデバイスが含まれる。キュレーターが選ぶ情報、書式設定、そして、タイトルが、コンテキストに貢献する。
  37. コンテンツ最適化 対象のオーディエンスに接触する能力を最大限に高めるため、情報に手を加える。編集、創造、検索、そして、テクノロジー等、様々なスキルを活用する。
  38. コンテンツ作成 情報やマーケティングの素材を作るプロセス。執筆、グラフィック、動画、オーディオ、テクノロジー等、広範なスキルを網羅することがある。
  39. コンテンツの絞り込み キーワード、ソース、日付、その他の特徴を基に情報を選別し、最も関連する情報を見つけ出す作業。
  40. コンテンツタイプ コンテンツを分類する手段。オーディエンスは5つの基本的なフォーマットを求めている — 製品の情報、顧客の疑問への答え、製品のHow To、様式、評価、レビュー。
  41. コンテンツ配信 自社メディア、ソーシャルメディア、もしくは、第三者のプラットフォームで情報を提供するプロセス。
  42. コンテンツ評価 組織の情報およびマーケティングの文書を集め、分類し、目録を作るプロセス。既存のアセットを有効活用し、利用不可能なコンテンツを改善する、もしくは、捨てることが目的だ。
  43. コンテンツフォーマット 情報が提示される仕組み。テキスト、画像、動画、オーディオ、プレゼンテーション、ライブ等。
  44. コンテンツの理解可能度 ターゲットのオーディエンスが、すぐに情報の意味を理解することが出来る力の度合い。この力は、コンテンツを見やすくする形式に左右される。
  45. コンテンツの要約 コンテンツのクリエイターが、作業に取り掛かる前に用意する文書。目標、オーディエンス、目的、そして、形式等、コンテンツの段取りを提示する。
  46. コンテンツマーケティング 必要以上に宣伝色を出すことなく、事業の目標を達成しつつ、顧客候補、顧客、そして、世間に対して、・購入の決定を後押しする、・製品の利用を強化する、そして、・楽しませる有益な情報を提供する。企業の中心となるブランドの要素を盛り込む。テキスト、動画、プレゼンテーション、オーディオ、Eブック、インフォグラフィック等、様々な形式のメディアを使って、各種のデバイスで、ブランド、もしくは、企業のストーリーを伝える。
  47. コンテンツマーケティング戦略 企業の情報を作り、最適化し、配信を行う取り組みの計画。効果的なコンテンツ戦略を実行するためには、人材と予算の双方が必要になる。
  48. 再利用 既存のコンテンツを再配信する、もしくは宣伝する行為。コンテンツの体裁を変えて、より多くの読者を集めることが出来るため、便利なアクティビティである。
  49. 視覚コンテンツ 画像を使って、注目を集める情報。写真、マンガ/コミック、イラスト、インフォグラフィック、動画、チャート、プレゼンテーション等の様々な形式が該当する。
  50. 視覚ノートテイキング 画像とテキストの利用を組み合わせて、ライブイベントの情報を記録する。
  51. 時系列 出来事、または、配信された時期を基にコンテンツをまとめる順番。
  52. 主要業績評価指数(KPI) 事業のパフォーマンスを計測する上で重要な基準。
  53. シンジケーション コンテンツを複数の異なるチャンネルで配信する。
  54. ソートリーダーシップ 特定の分野での個人、または、企業の見解を示し、分かち合う意図を持ったコンテンツ。
  55. ソーシャルコンテンツ コミュニティ(顧客、インフルエンサー、ソーシャルメディアのフォロワー、一般を含む)を巻き込んで、コンテンツを作成する。
  56. ソーシャルメディア 様々なテクノロジーによって、ユーザーは好きな時に、あらゆる方向でコミュニケーションを取ることが出来る。 リアルタイムの、もしくは、非同期的な情報のやり取り/コミュニケーションを可能にする。
  57. 第三者メディア 他の人または団体が所有する配信プラットフォーム。通常は、メディアサイトに言及する。
  58. タイトル 読者候補を情報の要点に引き寄せるためのヘッドライン。
  59. タグ付け ウェブコンテンツ内の関連するキーワードを使って、サイト内部および外部の検索エンジンを介して、コンテンツの発見と特定を促進する。
  60. 他人のコンテンツ(OPC) インフルエンサーおよび顧客を含む別の人が作成した情報。第三者のコンテンツの抜粋も該当する。他のサイトの情報を利用する前に、定められたルールに従わなければならない。
  61. 知的財産 コンテンツに関して用いられることが多い法律用語。
  62. チーフコンテンツオフィサー(COO) 重役レベルの職務。COOは、企業のコンテンツ、そして、コンテンツ戦略に対する責任を持ち、事業の目標に沿い、適切な成果を出す任務を追う。社内、そして、社外のコンテンツの双方が対象となる。
  63. チャート データを視覚的に提示する方法。数値の情報に息吹を与える上で有効である。
  64. チャンネル 特定のコンテンツがユーザーに提供されるプラットフォームを特定する。オンライン、もしくは、オフラインのチャンネルが存在する。
  65. 注釈 他の意見を加えて、オーディエンスの体験を向上する。
  66. 重複するコンテンツ インターネット上の別の場所に存在するコンテンツと全く同じコンテンツ。Googleは、重複するコンテンツを配信するとパブリッシャーにペナルティを与える。
  67. 著作権 知的財産を守る手段。
  68. デジタルアセット管理(DAM) メタデータの利用を介して、コンテンツを分類し、今後、コンテンツを見つけ、検索し、利用することが出来るようにするシステム。コンテンツの目録作りは、コンテンツキュレーターのにとって、非常に重要な役割である。
  69. 動画 視覚、および、聴覚の情報を同時に提示する形式のコンテンツ。スマートフォン等、録画の手段のコストが低下しているため、動画の利用は、増え続けている。
  70. 動的コンテンツ ビジターに関して既に把握している情報に応じて、ビジターに異なるメッセージを見せる。
  71. 配信 自社メディア、ソーシャルメディア、第三者のプラットフォーム、そして、オフラインでコンテンツを提供するアクティビティ。
  72. バージョニング (適切な場合)ユーザー、そして、自分以外のコンテンツクリエイターに、コンテンツの最新版を紹介する。特に、製品の使い方の説明、利用規約、その他の金銭上、および、法律に関わる情報に有用である。
  73. ハッシュタグ ソーシャルメディアで情報を分類し、選ぶ方法。
  74. フィード テクノロジーを介して情報を配信する手段。RSSフィード等。
  75. ブランド 有形・無形の要素を組み合わせて、消費者と感情的なつながりを作り出す、短く、識別可能なマーケティングのメッセージ。
  76. プレゼンテーション ライブのオーディエンス、または、バーチャルのオーディエンスへの講演。この形式のコンテンツは、視覚要素が強く、テキストの量は少ない傾向が見られる。PowerPointのようなソフトウェアを使って作成され、Slideshareを介して配信されることがある。
  77. ブログ 定期的にテキスト、画像、動画、オーディオ、プレゼン、PDFを含むコンテンツを配信する場所。基本的にブログは、コンテンツ管理システム(CMS)である。個人、または、企業がブログを利用する。
  78. プロモーショナルカレンダー 各種の販売およびマーケティングのメッセージの計画。特定の製品に対する顧客のニーズ、そして、祝日を考慮して作成される。
  79. プロモーション 売り上げをもたらす、もしくは、取引を成立させることを目指した、単刀直入なマーケティングのメッセージ。一年を通じて提供されることが多い。 通常のコンテンツとは区別するべきである。
  80. 分類 組織のコンテンツのアセットを全て記録する。その中には、オフラインのコンテンツも含まれる。コンテンツの評価、および、デジタルアセットの管理において、重要なステップである。
  81. 分類化 具体的な特性や特徴に応じて、コンテンツを割り当てる。カテゴリーは階層に分けられる。
  82. ペルソナ(マーケティングペルソナ) マーケティングペルソナの別名。
  83. 編成 既存の情報を順番に並べる。コンテンツキュレーション、もしくは、アグリゲーションにおいては、別のサイトの情報に付加価値を加える方法の一つとも言える。
  84. ポッドキャスト 独自のオーディオコンテンツを提供するためのチャンネル。マーケティングの観点で考えると、ポッドキャストは、ブランドに人間の声を与え、オーディエンスに語り掛ける力を持つと言える。
  85. ホワイトペーパー テキストの文書。B2Bの顧客候補を魅了するために、提供されることが多い。通常、比較的詳細な情報が与えられる。インタビュー、または、数名のエキスパートやインフルエンサーをキュレートした文書の場合もある。
  86. 複数の章から成るコンテンツの拡大版。著者は一名の場合もあれば、数名の著者が参加する本もある。一名の編集者が、数名の著者の作品をまとめることもある。
  87. マイクロサイト 1つ、または、複数の独立したページを持つ個別のサイト。マイクロサイトは、独自のURLを持つこともあれば、大きなウェブサイトの一部として提供されることもある。
  88. マーケティングペルソナ ターゲットのオーディエンスのイメージ。市場を質的、および、量的に理解した上で作り上げる必要がある。
  89. まとめ記事 各種のリソースから情報を集める。 関係者が出来上がった作品のシェアに協力してくれることが多いため、重宝する。
  90. メタデータ コンテンツを描写する情報。タイトル、ディスクリプション、タグ、キャプション、メディアを網羅する。
  91. メトリクス(測定基準) コンテンツマーケティングの効果を追跡する手法。事業の目標に一致させ、また、売り上げと経費を盛り込む必要がある。詳細は、53点の主要なコンテンツマーケティングのメトリクスを参考にしてもらいたい。
  92. メンテナンス コンテンツを最新の状態にして、重要なオーディエンスに対する関連性を維持するプロセス。継続的なプロセスの一環として行われることもあれば、定期的に行われることもある。
  93. モバイルアプリ スマートフォン、タブレット、あるいは、その他のデバイスを使って、ターゲットの絞られた情報や生産性向上サービスを提供する。有料のものもあれば、無料のものもある。
  94. ユーザー生成コンテンツ(UGC) コンテンツキュレーションにおいてデザートのような存在。ユーザー生成コンテンツのキュレーションは、トッピングに近い。顧客候補、顧客、ファン、一般人、そして、その承認が求められる。
  95. 予算 事業、部門、または、プロジェクトに割り当てられる資金と人材。通常、一定の期間、大方、一年間に対して定められる。
  96. ライセンストコンテンツ(ジンジケートコンテンツ) その他のメディア企業やサイトに情報を提供する。コンテンツを表示する企業に対して、情報、そして、詳細なコンテンツを提供する会社は、接触範囲を広げることが出来る。通常、料金が発生する。
  97. ライブイベント 様々な形式で行われる。一名による講演、または、カンファレンスが該当することもある。通常、キュレーターは、特定のトピックにおける数名のプレゼンターの講演をキュレートする。
  98. リード獲得 顧客候補を獲得するプロセス。通常、B2Bのマーケティングに適用される。
  99. リスト 番号順で情報を整理する手法。通常、最も重要な情報が一番最初に提供される。キュレーションにおいては、集団が提供した情報が盛り込まれることもある。
  100. レスポンシブデザイン 利用されるデバイスのサイズに適応するウェブサイトのレイアウト。コンテンツを作る前に、デバイスの利用を考慮すると良い。

今回は総合的なリストを作ることに力を入れたが、コンテンツのキュレーションは、進化を続けるコンテンツマーケティング計画にとって、欠かせない要素である。

このリストに加えるべきだと感じるキュレーション関連の用語をご存知なら、コメント欄で紹介してもらいたい。


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「The Ultimate Content Curation Glossary」を翻訳した内容です。

言葉自体は何となく聞いたことあるものばかりでしたが、どれも簡潔に言い切ってくれており読み進めると共に自身の頭の整理もできて良い記事でした。「コンテンツキュレーションは、情報の選択を超える取り組み」、SEO Japanもさらに志高く頑張っていきたいと思います。 — SEO Japan

2014年SEOランキング要素レポート – 「コンテンツは王様」の構図が明確に

米国サーチメトリクス社が毎年発表しているGoogleのランキング要素レポート。その詳細を解析し最新の順位決定要素の影響力を探った記事をサーチエンジンランドから。コンテンツが重要といわれる時代ですが、果たしてその真実は? — SEO Japan

searchmetrics-ranking-2014

SearchMetricsが、毎年恒例のSEO ランキング要素レポートの2014年版が完成し、ダウンロードすることが可能になったと告知した。

毎年、SearchMetricsは、この調査結果を公表しているが、2014年版は、100ページ近くに膨れ上がり、また、サイト滞在時間、直帰率、新鮮なリンクの本数等の要素が加えられ、今まで最もボリュームが大きいレポートとなった。

今回の調査では、「コンテンツが本当に王様」として君臨している可能性があることが判明した。SearchMetricsのマーカス・トバーは、コンテンツは「もはやSEOのオマケではなく、中心的な存在に成長した」とレポートの中で指摘している。

それでは、以下にレポート、そして、分析結果を示したチャートを掲載していく。このページからレポートをまるまるダウンロードすることも可能だ。

コンテンツ

  • コンテンツの質とランキングの間には計測可能な相関関係が存在する。この関係は、ワードの共起分析を主にベースとした2点の新しい要素「Proof
    Terms」(証拠となる用語)と「Relevant Terms」(関連する用語)によって、証明されている。
  • コンテンツが長くなる傾向が続いている。
  • 良質な内部リンク構造は不可欠な要素であり、最も軽視されたSEOの要素だと言える。

オンページのテクニカル SEO

  • オンページでは、キーワードが、今でもSEOに対する全体的なコンセプトの大事な部分を占め、タイトル、ディスクリプション、本文のコピー、H1、H2等でのバランスの取れた配置によって表される。言うまでもなく、キーワードスタッフィングは、回避する必要がある。ただし、トピックに対するキーワードを開拓し、総合的なコンテンツを生成するアプローチを目指す明確なトレンドが存在する。
  • サイトスピード(読み込み時間)は、ロボットにとって重要なパフォーマンスの要素である。
  • 良質なサイトアーキテクチャは、効果的なSEOを左右する。

被リンク

  • 被リンクの量、そして、とりわけ品質は、今でも重要だ。
  • キーワードの被リンクの本数は、相関関係は高まっているにも関わらず、減少傾向にある。
  • ブランドに対する被リンクのメカニスズムは、その他のSERPのURLとは異なる働きをするようだ(詳しくは「ブランドの要素」を参照)。

ソーシャルシグナル

  • 昨年と比べ、ソーシャルシグナルと上位のランキングとの相関関係が薄くなったこともあり、昨年から若干変わっている。
  • 平均的な値は少し高くなった。

ユーザーシグナル

  • 上位にランク付けされているサイトでは、クリックスルー率は高く、滞在時間は長い — 当たり前だと思うかもしれないが、多くのURLに特定された平均値を自分のサイトの最適化に対する基準として用いることが可能である。
  • 上位にランク付けされているURLの直帰率は低い。

ブランドの要素

  • 大きなブランドは特別扱いされているように見える。
  • 今年のレポートでは、ブランドの要素、そして、その定義を調整し、複雑化する影響と品質を反映させた。

総合ランキングチャート

searchmetrics-overall

関連する用語/Google+1/被リンクの本数/Facebookのシェアの数/Facebook総合/Facebookのコメント数/Pinterest/被リンクのURLのSEOにおけるビジビリティ/Facebookのいいね!の数/ツイート/rel=nofollowの被リンクの%/証拠となる用語/新たな被リンクの本数/新しいドメインからの被リンクの本数/キーワードの被リンクの%/アンカーとドメインのトップドメインレベルが同じ被リンクの%/内部リンクの本数/ストップワードの被リンクの%/本文内のキーワードの数/HTMLの長さ/テキストの文字の長さ/ワード数/サイトスピード/外部リンク内のキーワード/アンカーテキスト内のワード数/タイトル内のキーワードの位置(文字)/URLの長さ/タイトル内のキーワードの位置(ワード)/内部リンク内のキーワード/外部リンクの本数/同じ国からの被リンクの%/H2/画像の数/H1/ディスクリプション/動画の統合/タイトル内のキーワード/H2内のキーワード/ディスクリプション内のキーワード/URLがサブドメインではない/タイトルの文字数/URL内のキーワード/ドメイン名内のキーワード/AdSenseのブロック/H1内のキーワード/広告リンクの数/AdSense/(AdSenseを除いた)広告リンクの数

スピアマン相関関係 — Googleの検索結果を調査

ソーシャル/被リンク数/オンページ(テクニカル)/オンページ(コンテンツ)

コンテンツのランキング要素:

searchmetrics-onpage

サイトスピード/タイトル内のキーワードの位置(文字)/URLの長さ/タイトル内のキーワードの位置(ワード)/H2/H1/ディスクリプション/動画の統合/タイトル内のキーワード/ディスクリプション内のキーワード/URLがサブドメインではない/URL内のキーワード/Flash/ドメイン名内のキーワード

オンページテクニカルの要素:

Screen Shot 2014-09-08 at 2.19.18 PM

関連する用語/証拠となる用語/内部リンクの本数/本文内のキーワードの数/HTMLの長さ/テキストの文字の長さ/ワード数/外部リンク内のキーワード/センテンスの数/内部リンク内のキーワード/外部リンクの本数/画像の数/H2内のキーワード/フレッシュによる読みやすさ/タイトルの文字数/AdSenseのブロック/H1内のキーワード/広告リンクの本数/AdSense/(AdSenseを除いた)広告リンクの本数/TF-IDF

リンクのランキング要素

searchmetrics-links-factors

被リンクの本数/被リンクのURLのSEOにおけるビジビリティ/rel=nofollowの被リンクの%/新たな被リンクの本数/新しいドメインからの被リンクの本数/キーワードの被リンクの%/アンカーとドメインのトップドメインレベルが同じ被リンクの%/ストップワードの被リンクの%/アンカーテキスト内のワード数/同じ国からの被リンクの%

ソーシャルのランキング要素:

searchmetrics-social-factors

Google +1/Facebookのシェアの数/Facebook総合/Facebookのコメント数/Pinterest/Facebookのいいね!の数/ツイートの本数

インフォグラフィック:

seo-ranking-factors-2014

クリックスルー率/関連する用語/被リンクの本数/Google +1/Facebookのシェアの数/Facebook総合/Facebookのコメントの数/Pinterest/被リンクのURLのSEOにおけるビジビリティ/Facebookのいいね!の数/ツイートの本数/nofollowの被リンクの本数/証拠となる用語/新たな被リンクの本数/新しいドメインからの被リンクの本数/キーワードの被リンクの%/アンカーとドメインのトップレベルドメインが同じ被リンクの%/内部リンクの本数/ストップワードの被リンクの%/本文内のキーワードの数/HTMLの長さ/テキストの文字の長さ/ワード数/サイトスピード/外部リンク内のキーワード/アンカーテキスト内のワード数/タイトル内のキーワードの位置(文字)/URLの長さ/タイトル内のキーワードの位置(ワード)/内部リンク内のキーワード/滞在時間/外部リンクの本数/同じ国からの被リンクの%/H2/画像の数/H1/ディスクリプション/動画の統合/直帰率/タイトル内のキーワード/H2内のキーワード/ディスクリプション内のキーワード/URLがサブドメインではない/タイトルの文字数/URL内のキーワード/ドメイン内のキーワード/AdSenseのブロック/H1内のキーワード/広告リンクの本数/AdSense/(AdSenseを除いた)広告リンクの本数

GoogleのSERPで上位にランク付けされているサイトは、どのような共通点を持つのか、そして、ランキングの低いサイトとどのような違いがあるのか?

この問いに答えるため、SearchMetricsは、特定のサイトの存在と範囲を決め、1万点のキーワードの検索結果を分析し、トップ 30に対して算出した相関関係(スピアマン)とトップ 10を基にした平均値として結果を表した。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「SearchMetrics Released SEO Ranking Factors For 2014: Content Now Really King?」を翻訳した内容です。

被リンクの数もまだまだ重要要素であることには変わりがないようですね。コンテンツ系要素が上位に入っていますが、それ単体の力なのか、他の要素の影響力なのか(そういうコンテンツが被リンクを受けやすい、など)等、気になる点はありますし、単純に順位だけでは推し量れないレポートですね。もちろん今日のGoogleにおいては、何か特定の要素が圧倒的な影響力を持つ、ということはないのでしょうが。。。ただ最後のインフォグラフィック(クリックすると拡大表示されます)のトップに君臨するクリックスルー率、他の要素に比べて圧倒的でかなり関係あるのかな?という気になりました。この記事や元レポートでもそこまで深く解説されていないのですが、関係が深そうと思いつつ、良く考えると順位が高ければクリック率も自然と高まるのが必然ですし、素直にランキング要素の数値として捉えていいものか、という疑問は残りますが。

いずれにしても、大変貴重でありがたいリアルデータでした。 — SEO Japan

6,200万通のEメールを送信して学んだコンテンツマーケティングの活用法

複数の人気ウェブサービス&ブログを運営する天才ウェブマーケッターが、とあるブログで6,200万通以上のメールを送信してきた中で得たメールマーケティングとコンテンツマーケティングとの関係とは。意外とその効果が無視されがちなメールマーケティングですが、もしかするとコンテンツマーケティング成功のヒントが隠されているかもしれません。 — SEO Japan

email marketing

私はQuick Sproutを2007年4月17日に開設した。それ以来、18万4291のEメールアドレスを取得し、そのうちの12万6443は今でもアクティブである。このブログを始めてから、実に62,619,592本のメールを送信してきた。

随分多くのメールを送ったと思われるかもしれないが、実はそうでもない。ブログの投稿を書く度に、Eメールリストの登録者全員に送信している。また、毎週、Eメールリストの登録者全員にブログでは提供していないマーケティングに関連する情報を与えている。

要するに、私はEメールを使って、コンテンツマーケティングの取り組みを拡大しているのだ。そこで今回は、62,619,592本のEメールを送信することで得た、コンテンツマーケティングの教訓を紹介していく:

Eメールは大量のトラフィックをもたらす

Quick Sproutが、6月、Eメールからどれぐらいのトラフィックの得ていたのか想像してもらいたい。なんと、Eメール経由のビジターは8万3493名に達し、ブログのトラフィック全体の16.25%に当たる。大したことはないと思うかもしれないが、ビジターの質が高いため、重要な意味を持つ。Eメール経由のビジターは、特に強い関心を持っている(後程、この点を裏付けるデータを提供する)。

しかし、6月は、Quick Sproutにとっては、トラフィックが少なかった。なぜなら、ブログの記事のタイトルを考える作業に十分に時間を割かなかったためだ。そのため、その前の月と比べて、ブログパフォーマンスが落ちてしまった。7月に入り、私は新しい記事のタイトルを検討する作業に30分間を費やしており、Eメール経由のビジターは、10万9239名に達すると期待している。

ブログに定期的にトラフィックを呼び込みたいなら、Eメールアドレスを集める必要がある。ポップアップを通じて、収集するアプローチは、最も効果が高い。ポップアップを嫌う人は多いことは百も承知だが、このブログを介して得たEメールアドレスの81%が、ポップアップを通して、集まっている。

次に効果が高いのは、サイドバーのオプトインだが、ポップアップと比べると、効果は低い。あくまでも消極的にEメールアドレスを求め、尚且つ、大量のEメールアドレスを獲得したいなら、Hellobarの無料Eメール収集バーを利用すると良い。このバーをテストした際、Eメールの獲得率は約28%増加した

Eメールはコメントを増やす

6月、私のブログには3722本のコメントが新たに投稿された。そのうち、1860本は私が投稿したもので、残りの1862本は、読者の方々が投稿してくれたものだ。1862本のコメントのうち:

  • 209本は検索エンジン経由であった
  • 406本はソーシャルメディアサイトによってもたらされていた。
  • 581本は直接記事に投稿されていた。 /li>
  • 666本は、Eメールのトラフィックを経由していた。

Eメールを介したトラフィックは、全体の16.25%のみであったにも関わらず、コメント全体の35.7%を占めていた。購読する読者が、とりわけ忠誠心が高く、没頭しており、そして、意見を持っている何よりの証拠だ。

ブログのコメントを増やしたいなら、Eメールアドレスの獲得を検討する必要がある。コメントの数が多ければ多いほど、ウェブページに表示されるテキストは増え、その結果、検索エンジンから得られるロングテールのトラフィックは増えていく。

Eメールはソーシャルメディアのシェアを増やす

ソーシャルメディアのシェアを計測するのは、若干難しかった。ソーシャルメディアのボタンをクリックする回数を計測するのが、やっとであった。ソーシャルメディアの共有ボタンをクリックしても、投稿をシェアするとは限らない。それでも、シェアする意図を持っていることは明白だ。

いずれにせよ、興味深いデータが得られたので紹介していく。6月、ソーシャルメディアのボタンは、6552回クリックされた。以下に、各チャンネルがクリックされた回数を挙げていく:

  • 検索エンジンによって1445回のクリックがもたらされた。
  • ソーシャルメディアサイトによって1488回のクリックがもたされた。
  • ダイレクトトラフィックによって1372回のクリックが記録された。
  • Eメールのトラフィック経由で2247回のクリックがもたらされた。

ソーシャルメディアサイトからブログに来たなら、ソーシャルメディアのプロモーションボタンをクリックしてもらえる確率が高いと思う人は多い。私もその一人であった。

絶対的な数値ではないものの、この考えは、正しいと言える。しかし、Quick Sproutでのソーシャルメディアボタンのクリック数に関しては、Eメールのトラフィックが、ソーシャルメディアサイトに勝っていた。ソーシャルメディアよりも、Eメールから3倍多くのトラフィックが寄せられていることが原因である。

比率に関しては、ソーシャルメディアボタン全体の34.3%をEメールが占めていることになる。Eメール経由のビジターが、強い関心を持っていることが、コメントの多さからもうかがえる

Eメールが収益をもたらす

以前触れたことがあるが、Quick Sproutは赤字であった。しかし、Quick Sprout Universityのメンバーシップを販売することで、コストの一部を取り戻すことに成功した。

そして、売り上げの大部分を占めていたのは、Eメールであった

ブログの収益の44%はEメール、35%は検索のトラフィック、13%はダイレクトトラフィック、そして、8%はソーシャルメディアのトラフィックであった。

私だけではない。Social TriggersI Will Teach You to Be Rich等のブログも収益の大部分をEメールで賄っている。なぜなら、Eメールの購読者は、より忠誠心が高いからだ。時間を割いてEメールアドレスを提供し、Eメールを読んでいるなら、有料の製品も楽しんでくれる

結論

コンテンツマーケティングの取り組みを最大限に高めたいなら、Eメールアドレスを集める必要がある。トラフィックの増加だけでなく、コメントの本数、さらには、製品を販売しているなら、収益の増加にもつながるからだ。

Quick Sproutにおける最高の取り組みが、Eメール購読者の獲得であった。ブログを成功に導きたいなら、Eメールアドレスの収集を始めるべきだ。

最後に皆さんの意見を聞かせてもらいたい。これからEメールアドレスの獲得に着手してみてはいかがだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「What Sending 62,619,592 Emails Taught Me About Content Marketing」を翻訳した内容です。

SEO Japanもメール会員収集には取り組んでいませんので偉そうなことはいえないのですが 汗、サイト開設時から地道に取り組んでいれば今はそこそこの会員がいたかもしれませんし、ここに書かれているような活用もできたかもしれません・・・。ここに書かれている程の効果があるかはケースバイケースと思いますが、集客、エンゲージメント、コンバージョンどれも確実に効果はあると思います。新たにコンテンツマーケティングに取り組む方はメールマーケティングの同時活用も是非検討していただきたいですね。 — SEO Japan [G+]

HubSpot上場で考えるインバウンドマーケティングの実力

インバウンドマーケティングで有名なHubSpotがIPO申請を行ったようですね。当サイトでも創業者が運営するブログの記事を定期的に紹介していることもあり、その内容が気になったのですが、早速、SEO Japanでも別途翻訳紹介しているConvince & Convertの筆者がHubSpotの事業状況の分析、そして彼がインバウンドマーケティングについて思う所を記事にしてくれたので紹介します。 — SEO Japan

Copy of Add text 3 3 Is Inbound Marketing Actually Profitable or Just a Slogan

どの時点で、HubSpotの財務パフォーマンスが、インバウンドマーケティングの有効性を証明すると考えられるのだろうか?

昨日、「インバウンドマーケティング」と言う用語を作ったサイト、HubSpotが、IPOの申請を行った

IPO(株式公開)を申請する際、会社は「S-1」と呼ばれる文書を提出し、投資家に財務情報を提供する。これは、初めて、HubSpotの金銭面の状態を詳しくチェックする機会であり、実際に同社のS-1に慎重に目を通した結果、挑発的な疑問を私は持つようになった。

この文書を読めば、誰でも同じ疑問を持つ可能性がある。

Hubspotは、2006年に開設され、S-1には2009年から2014年の第2四半期までの財務情報がこと細かく記載されている。今でもスタートアップに分類されるものの、開設から8年間を経過し、そして、数回の資金調達を受けているため、かなり成熟したスタートアップだと言うことが出来るだろう。そのため、HubSpotが、いまだに多額の収益を失っている事実は、少々意外であった — 昨年、HubSpotは、7700万ドルの売上があったが、3400万ドルの赤字だった

たとえ設立してから8年が経過していても、様々な理由で、企業が赤字が続けている可能性はある。Amazonの収益(待っているので、リンクをクリックして実際に確認してもらいたい)に、この現実が如実に表れている。HubSpotにとっての、競合者、そして、切磋琢磨する同業者に該当する会社においても、この矛盾が起きている。例えば、2012年、ExactTarget(註:メールマーケテイングで有名なB2B企業)の収益は、2億9200万ドルの売上に対し、2100万ドルの赤字だった(その後、Salesforce.comに買収された)。また、Marketo(註:マーケティングオートメーションで有名なB2B企業)の2013年の収益は、9400万の売上に対し、4600万ドルの赤字であった。

しかし、HubSpotは、インバウンドマーケティングの有効性を信条に掲げている。それでは、S-1から、同社が採用するアプローチの有効性について、どのような事実が見えてくるのだろうか?

HubSpotの財務情報から、インバウンドマーケティングの有効性について、何が分かるのか?

そこで、私は同社の粗利益(収益-サービスを提供するために必要なコスト)を販売コストおよびマーケティングコストと比較してみた。すると、次の点が明らかにになった:

5211C626 FF43 4B60 AFA0 6AD2CBD0A637 Is Inbound Marketing Actually Profitable or Just a Slogan

HubSpotの粗利益 vs 販売コスト & マーケティングコスト(100万ドル単位)

2012年においては、正しい方向に向かっているように見えるものの、2013年になると、販売とマーケティングのコストが再び上がり、この傾向は2014年の前半も続いている。

私の意見を取り入れる前に、次の点に注意してもらいたい:

  1. 私はMBAを持ち、投資家であるものの、株の専門家ではない。
  2. かつてスタートアップを1社経営したことがある。あまりうまくいかなかった。
  3. HubSpotには友人が務めており、これから投げ掛ける問いは、私の友人を非難するものではない。私にとっては、掛け替えのない仲間である。

それでは、私の意見を聞いてもらいたい:

  • HubSpotは、インバウンドマーケティングの原則を土台にしている。
  • HubSpotは、間違いなくインバウンドマーケティングを世界で一番巧みに実施している企業である。同社のコンテンツマーケティングの質とスピードは、圧倒的であり、右に出る者はいないと言っても過言ではない。
  • HubSpotは、また、大量のディスプレイ広告、動画広告を含む、その他のタイプの広告でインバウンドマーケティングを補っている。
  • インバウンドマーケティングは、顧客獲得コストを削減するはずである。しかし、アウトバウンドマーケティングを追加したとしても(あるいは、これが原因かもしれない)、HubSpotの販売コスト & マーケティングコストは、引き続き、粗利益を上回っている。

挑発的な問いを投げ掛ける前に、S-1が販売とマーケティングを区別していない点を指摘しておく。つまり、マーケティングコストが増加していると断言することは出来ない — ただ単に顧客の獲得と維持にかかるコストが増えているだけなのかもしれない。また、HubSpotは、今でもスタートアップに分類され、スタートアップにおいて、顧客の獲得と維持が利益を減らす減少は、異常ではなく、むしろ、日常茶飯事である。その上、IPO直前に販売 & マーケティングのコストを増やすアプローチ自体もよく見られる。

しかし、いずれこの傾向を変える必要がある。インバウンドマーケティングに焦点を絞る会社に携わっているなら、HubSpotのパフォーマンスから、すぐに利益を得られるわけではない点を見出すことが出来る。

最後に、インバウンドとアウトバウンドのROIの差のデータも提供されていない。ただし、アウトバウンドマーケティングが必要される事実が、インバウンドマーケティングの限界を物語っている。

それでは、私の脳裏に浮かんだ疑問を提示する:

どの時点で、HubSpotの財務パフォーマンスが、インバウンドマーケティングの有効性を証明すると考えられるのだろうか?

この問いは、顧客が買いたいと思い、進んで料金を支払う製品をHubSpotが持っていることが前提である — インバウンドマーケティングと言えども上辺だけではやっていけない。

(上辺だけではなく)中身があり、顧客数が継続的に増加しているため、しっかりとした製品を提供していると仮定すると、どのような結論が導き出されるのだろうか?HubSpot自身が発表したインバウンドマーケティングの現状レポート(2013年版)によって、インバウンドのマーケッターにとって、ROI(投資に対する利益)の証明が難しいことが明らかになっている中(調査の参加者の25%が言及)、このデータをどのように解釈すれば良いのだろうか?

皆さんの意見を聞かせてもらいたいが、この疑問を問う目的が、HubSpotを非難することでも、インバウンドマーケティング自体を中傷することでもない点を理解してもらいたい。この記事を読み、内容に納得し、私の力を借りたいと思ってもらえれば幸いだ。それが、インバウンドマーケティング(おまけにコンテンツマーケティング)である。

ここでは、インバウンドマーケティングの一般的に信じられている能力に疑問を投げ掛ける会話を始めたい — 友人のジェイ・ベーアが言うように、この際、効果の誇大な宣伝は不要だ。インバウンドマーケティングの役割、そして、効果を正確に評価することを私は望む。

(情報公開: Hubspotは、ジェイ・ベーアが執筆した書籍「Youtility」で取り上げられており、また、同社はこの本のために宣伝目的の資料を提供している。ExactTargetは、Convince & Convertのスポンサーである。ジェイ・ベーアは、Marketoの2つのイベントで講演を行った。また、Amazonの株主でもある)


この記事は、Convince & Convertに掲載された「Is Inbound Marketing Actually Profitable or Just a Slogan」を翻訳した内容です。

特にこの数年は急成長して勝負をかけてきたHubSpotですし、赤字の財務状況は上の他者の事例見ても、米国のB2B系のテック企業にはよくあるパターンですから珍しくもないとは思いますが、確かにインバウンドマーケティングをあれだけ推奨し、その投資対効果を謳っていてこの数字では「自社はどうなのよ?」「アウトバウンドに相当お金をかけているのでは?それともインバウンドマーケティングに費用対効果が悪いのでは?」という突っ込みをしたくなるのはわからなくもないですけどね。SEO会社も電話営業すると「SEO会社が電話営業してるなんて矛盾してるだろ!」と突っ込まれますし笑(一応、弊社は特に電話営業はしていませんが)

ちなみにこんな記事を紹介してしまいましたが、インバウンドマーケティングにしてもコンテンツマーケティングにしてもその重要性と効果は誰以上に信じている私ですので誤解なきようお願いいたします。それより個人的には、この手のB2B企業のパターンとしてはIPOするにしろしないにしろ、最終的には大手企業の参加に収まることが一般的とは思いますが、HubSpotの場合、独特の企業文化を売りにしている点もありますから、求められる会社の持続的な成長、買収へのプレッシャー含め、IPO後のHubSpotの企業文化がどう変化していくのかが気になる点ではあります。 — SEO Japan [G+]