Google Inboxのベータ招待がeBayオークションで高値に

倍率なんと10倍だから、今ごろあなたは、GoogleのInboxアプリのベータを諦めてるかな? それとも、お金を払ってでも試したい?

eBayのユーザbpatel90が、そのオンラインオークションにベータへの招待を出品した。今それは、50ドルぐらいだ。

GoogleのInboxは発表されたばかりのモバイルアプリで、メールの扱い方をこれまでとはがらりと変えてしまう。今は人数を制限した招待制のベータだから、PlayのストアやApp Storeなどからはダウンロードできない。

このアプリを作ったのはかつてGmailを作った連中だが、Gmailとは似ても似つかぬものを志向している。どちらかというと、とてもおせっかいなGoogle Now的、そして部分的にはMailbox的でもある。

Inboxは、レシートとか予約とか、メールを自動的に種類別に分類するから、昔のをさかのぼって探すのが楽だ。また日付や時刻に基づいて重要なメールを見分け、それを高輝度で目立たせてくれる。仕事上の重要なメールを、見逃すおそれが少なくなる。

空港に向かってるときは、目的のフライトに関するお知らせメールなどを高輝度にする。フライトの出発時間が変更になったら、それもリアルタイムで知らせてくれる。またMailbox的に、ある種のメッセージを無視したり、メールからトゥドゥ(to-do)リストを作り、あなたの生産性アップのお手伝いをする。

とにかく機能がすごく豊富だから、ベータの招待をオークションに出せば高く売れる、と考えるやつがいても、おかしくはない。

誰しも、メールは嫌いだ。メールはインターネットの悲しき必要悪だ。だからメールの悩みを解消してくれる新しいアプリ(のベータの招待)は、eBayでどんどん高値が更新されるだろう、かな、果たして?

すでにそのアプリを持ってる人をTwitter上でいじめてもよい。こんなふうに:

昨日発表されたばかりのアプリについて、詳しく知らない人が多いのは当たり前だけど、詳しく知りたい人はGoogleの公式の発表声明を読むか、下のビデオを見るとよいだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Googleの新しいモバイルメールアプリInboxをテスト中―とてもよく出来ている

先ほど概要を紹介したGoogleのInboxメールアプリが入手できた。現在はGoogleのベータテスター招待プログラムによる限定公開だ。一般公開はしばらく先になるようだが、とりあえずこのアプリに対する私の第一印象を報告しておこう。

UIには最近Googleが全てのアプリに採用を進めているマテリアル・デザインが使われており、たいへん見やすい。アニメーションもよくできている。鮮やかな色づかいで、アプリのどこにいるのかが直感的に分かるようになっているのも良い。アイコンやコントロールはよく考えられていて使い方で迷うことはないだろう。

機能については、まだ個人用アカウントだけしかテストできていない。つまりGoogle Appsを通じたTechCrunchの業務用アカウントでは試していないので、そちらの膨大なトラフィックにさらされたときにこのアプリの使い勝手がどうであるかはまだ分からない。ただし個人用アカウントではメリットは即座に感じられた。まずGoogleは「本当の」メールとコンピュータが生成したメールを区別することができる。またその内容によってGmailアプリの場合と同様、各種のカテゴリーに分類してくれる。

こうした分類は色彩とアイコンによってひと目で分かるように表示される。必要なメールを処理したらカテゴリーごとに1回のスワイプで全部片付けられる。個別のメール、あるいは複数のメールをまとめて、Gmailのアーカイブに近い「処理済み(Done)」フォルダー、あるいは「後で(snooze)」フォルダーに送ったりできる。「後で」の場合には、再びメッセージが表示されるまでの時間を自由に設定できる(デフォールトの簡単設定もあるが、カスタムで個別設定もできる)。

このアプリは「インボックス」、 「あとで処理」、「処理済み」という3つのセクションに分かれている。セクションはプルアウトするサイドバー・メニューで選べる。メニューからはさらに新しいカテゴリーや従来のGmailのフォルダーにもアクセスできる。画面右下隅のプラス(+)アイコンをタップすると即座にメールやメモを書ける。また最近の連絡相手(最近メールをやりとりした相手)も表示される。

こアプリはとても役に立ちそうだというのが第一印象だ。こちらで何も特別な設定をしなくても対応が必要なメールが画面のトップに表示されるし、プラス・ボタンを押してスマート・メール作成機能を呼び出すと連絡が必要な相手が自動的にトップに表示されるのでいちいち相手のメールアドレスを探す必要がない。

「後で」と「処理済み」セクションの1スワイプ機能は非常に便利で、既存のGmailアプリやMailboxアプリよりも優れている。「後で」もいつ再表示させるかを細かく設定するのが非常に簡単なため、大いに役に立つ。

このアプリを本当に評価するためには業務用のアカウントで大量メールの処理をしてみなければならないが、Google InboxはiPhoneで私用のGmailアカウントを管理する限り、十分ネーティブGmailアプリのライバルになると感じられた。メール処理という非常に難しい分野でのスタートとしては大いに成功したといってよいだろう。

〔日本版:原文にアプリのスクリーンショットのスライドショーあり〕

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


企業のマーケティング目的のメールを最適化するSendwithusが$2.3Mを調達

メールマーケティングのSendwithusが、230万ドルのシード資金の獲得を発表した。Y Combinator出身の同社はこれまでシード資金を三回に分けて受け取っているのだが、その詳細は読者の役に立つ情報でもなさそうなので、ここでは省略しよう。

本社が今年の2月に同社を取り上げたときは、メールの文やタイトルの複数の案をA/Bテストで比較して、もっとも有効なのを決めて使う、といったサービスを提供していた。メールのデリバリそのものは、SendGridやMailgunなどにやってもらう。

協同ファウンダのMatt Harrisは、マーケティング目的のメールが“超退屈な話題”であることを認めるが、どの企業もそれをやっているし、顧客が実際に読むことも多い。しかし、“マーケターの多くはメールを軽視していて、真剣に扱わないことが多い”、とHarrisは言う。でもSendwithusを利用すると、マーケター自身が、デベロッパを経由せずに、自分でメッセージの複数の案をテストできる。また彼によると、大企業ではこの種のメールの事務(管理、作成、自動化…)が非常に粗略になっているので、Sendwithusがそれを完全に代行することもある。

最近Sendwithusは、グループ化〜個人化の機能を導入した。顧客データベースのデータを分類して、たとえば、アクチベーションのメールを受け取ったがまだアクチベートしていない人、などを抽出する。

“これによってユーザ企業は実質的にメールの個人化が簡単にできるようになり、効果を上げている”、とHarrisは言う。

実際に、ユーザ企業の売上はグループ化機能の利用を初めてから(これまでの8か月で)月商が従来の30%増となった。Sendwithusはその間に、2億5000万通のメールの最適化を行っている。

なおシードラウンドをリードしたのはBaseline VenturesのSteve Andersonで、これにSV Angel、Maiden Lane、Garry Tan、Alexis Ohanian、Paul Buchheit、Kevin Hale(Tan、Ohanian、Buchheit、Haleの4名は全員YCのパートナー)、Scott Banisterらが参加した。Sendiwthusの総調達額は260万ドルになる。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))