LEGO、いよいよ「NASAの女性たち」発売 ――宇宙開発のパイオニア女性を讃えて11月 1日出荷

LEGOはファインサイト、 LEGO Ideasから提案されたプロジェクトをいよいよ公式な製品として発売する。Women of NASA〔NASAの女性たち〕というパッケージにはNASAの宇宙開発におけるパイオニアとなった女性たち4人と貢献したプロジェクトのミニチュアがフィーチャーされる。

このLEGOセットはまず最初にMIT Newsの副編集長、Maia WeinstockがLEGO Ideasで昨年提案したものだ。プロジェクトはたちまち1万の支持者を集め、LEGOが正式に製品化するためのハードルを超えた。

今回のフィギュアとなった4人は以下のとおり。60年代にアポロ計画の船上搭載ソフトウェアを開発したコンピューター科学者のマーガレット・ハミルトン、ハッブル宇宙望遠鏡の開発に貢献したナンシー・グレース・ローマン、アメリカ初の女性宇宙飛行士、サリー・ライドとアメリカ初のアフリカ系女性宇宙飛行士、メイ・ジェイミソンだ。Weinstockが当初提案したリストには映画Hidden Figures〔邦題は『ドリーム』〕でも描かれているキャサリン・ジョンソン(マーキュリー計画、アポロ計画で軌道を計算した)も含まれていた。

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製品版ではキャサリン・ジョンソンが含まれていないが、LEGOによれば、関係者全員の承諾が得られなかったためという。ジョンソンと家族の承認を得る際になんらかの問題があったようだ。

キットはLEGOのGemma AndersonとMarie Sertillangesによってデザインされ、Weinstockのオリジナルのアイディアに非常に忠実だ。AndersonとSertillangesは再現にあたって細部にわたって膨大な調査を行った。たとえばフィギュアのサリー・ライドの名札には「Sally」とファーストネームしか書かれていないが、これはサリー・ライド自身の要望によって現実にもそうなっていたものという。

Women of NASA〔NASAの女性たち〕パッケージは11月1日から出荷され、価格は24.99ドルだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

UberのCEO Travis Kalanickが辞任、“株主一揆”に折れる

【抄訳】
このところ悩み多きUberのCEO Travis Kalanickは、彼が2009年にその創業に寄与したライドシェア企業から去ることになった。The New York Timesの記事によると、その辞任は、Uberの中心的な投資家たちの一部が率いた“株主一揆”の結果だ。

Kalanickの辞任は、Uberのスポークスパーソンも確認した。

その記事によると、Uberの上位投資家のうち、Benchmarkを含む5社が、CEOの即時退任を求める、“Moving Uber Forward”(Uberを前進させよう)と題する書簡を書いた。数時間の議論を経て、Kalanickは辞任に同意した。

Timesが入手したKalanickの声明文は、こう述べている: “私は世界の何よりもUberを愛しており、私の私生活における、この困難な時期において、Uberがさらなる抗争で迷走するよりも建設的方向に復帰するためには、私が辞任すべき、とする投資家たちの要請を受諾した”。

KalanickはUberの取締役会に残る、と取締役会の声明文は述べている:

“TravisはつねにUberファーストだった。これは勇敢な決断であり、彼のUberへの献身と愛の印(しるし)である。辞任することによって彼は個人的悲劇から回復する時間を作り、同時に会社には、Uberの歴史のこの新しい章を完全に引き受けるための余地を与える。われわれは今後も引き続き、取締役会で彼と共にお役に立っていく所存である。”

Kalanickはほんの先週に、元司法長官Eric Holderからの、Uberの悪質な企業文化に関する報告書の発表を受けて、休職すると発表したばかりだ。

【中略】

だから今日の彼の辞任という行動は、最近のスキャンダルの重みによってUberの中核的事業そのものが危殆に瀕する、と投資家たちが判断した結果だ。

中でも最大のダメージをもたらしたのは、同社におけるセクハラと差別に関する数々の報道だ。最後には被害者からの訴えを受けて外部からの調査も入り、最終的には20名以上が解雇されている

Uberはこれまで110億ドル以上の資金を調達し、最近の調達では評価額が700億ドルと報道されている。シリコンバレーの投資家たちは、もっとも激動の時期でさえ、創業者の方向性に従う姿勢を見せてきたが、最近の出来事はUberの安定性を脅(おびや)かす結果になり、彼らにとっても受け入れがたい状況となった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Hillary Clintonがあらゆる差別の撤回に向けてシリコンバレーの能力をおだてる

サンフランシスコで行われたPBWC(Professional BusinessWomen of California)のカンファレンスでHillary Clintonがシリコンバレーに、ダイバーシティ(diversity)とインクルージョン(inclusion)をもっと活発に、と訴えた*。その重要な鍵のひとつが、有給育児休暇の普及だ、とも言った。Clintonは、インクルージョンがうまくいってない企業の例としてセクハラ・スキャンダルのUberを挙げ、男女の給与差を廃したSalesForceを賞揚した。〔*: diversity, 多様性、主に性や人種による差別・排他性の廃止; inclusion, 統合化、主に障害、年齢、犯罪歴など人生の‘履歴’による差別の廃止。 〕

“未来志向を誇る企業でステレオタイプや偏見が蔓延しているのはひどい皮肉だ”、とClintonは述べた。“Uberのセクハラの例にように、そのことを社会に公言して一部の女性が直接的な敵意にさらされることもある”。

Clintonが挙げたのは、先月、Uberの元ソフトウェアエンジニアSusan Fowler Rigettiが会社で受けたセクハラについて書いたブログ記事が口コミで広まった結果、同社としては初めてのダイバーシティ報告書を作成公表せざるを得なくなった件だ。

“それは一時的な流行語や、‘やってます’にチェックを入れればすむ問題ではない”、とClintonは言う。“問題を解決するために重要なのは、企業におけるフェミニズムの尊重などではなく、至るところで具体的に女性の生活が改善されていくことだ”。

Clintonは、SalesforceとGapを、同一賃金や有給の育児/介護休暇を具体的に実践している企業の例として賞揚した。

“シリコンバレーが持つ優れたツールやクリエティビティをもってすれば、暗黙の偏見のような捉えにくい問題にも挑戦して、みなさんが選んだ議員たちを動かしていくこともできるはずだ”、と彼女は付言した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

映画「Hidden Figures」は、女の子たちをSTEMヒーローの道へと誘う

Girl goggles assembling electronics circuit at science center

【編集部注】著者のTracey Welson-Rossmanは 、技術職における男女格差を減らす活動を行う非営利団体TechGirlzの創業者である。

全ての世代の親たちが好んで使う格言に「あなたは食べているものになる(you are what you eat)」というものがある。同様の現象が職業選択の際にも起きることを指摘しておきたい。「あなたは見ているものになる」。

私が言いたいのは、私たちの多くが、多感なテーィンエイジャーの時代に影響を与えてくれた人に根ざす、キャリアや生涯を貫く情熱を持つということだ。おそらくそれは素晴らしい先生だったり、印象的な家族だったり、あるいは特に魅力的な映画やテレビのキャラクターだったりするだろう。

しかし残念ながら、映画の場合は、若い女の子たちのために強くて独立し魅力的な職業選択肢を示してくれる女性が登場することがとても少ないために、あまり社会に良い影響を及ぼしているとは言えない。まして科学や数学に興味を持つ女の子たちに、キャリアパスを示す女性主人公となると、その数はほとんど無いようなものだ。

これこそが、私が映画「Hidden Figures」のリリースに興奮している理由の1つだ。この映画はアフリカ系アメリカ人の数学者であるキャサリン・ジョンソンと、彼女の同僚であるドロシー・ヴォーンとメアリー・ジャクソンについての実際の物語を描き出すものだ。この女性たちは、多くの同僚たちと共に、ロシアを相手にした宇宙開発競争の最中、NASAの配下であるラングレー研究センターの一部門、West Area Computersに隔離されながら働いていた。彼らの仕事は、ジョン・グレンが米国の宇宙飛行士として初めて地球の軌道上を3周したことに直接貢献した。

これまでに私が話すことを見たり聞いたりしたたことがあるなら、メディアがハイテク業界のキャリアを描写する手法や、スマートな女性に対する社会の見方が、STEM関連分野でのキャリアを目指す女の子たちをとても少ないものにしているのだと、私が考えていることを知っているだろう。また私がテレビドラマ「Big Bang Theory 」の登場人物であるシェルドン・クーパーを、メディアによるSTEM職業人(特に技術職)への紋切り型の偏見(社会不適合で、パーカー(もしくはみすぼらしい服)を着た、白人男性たちによって占められている)の例として、呆れるくらいしつこく取り上げていることも知られているだろう。

ということで、私たちのボランティアたちや関わっている女の子たちが、Hidden Figuresの試写会に招かれたときには、私は少々緊張していた。私は、女性たちがその知性とSTEMに関連した貢献によって、重要な歴史上の人物として取り上げられる長編映画の登場を熱望していた。しかし、私はまた前述のシェルドン・クーパー役を演じていたジム・パーソンズが、映画の中に登場することにも気が付いた。ああ、この映画もまた、社会の共通の誤解に迎合することによって、その隠された強いメッセージを発信する、もう1つのハリウッド映画であることを運命付けられているのか?

映画やテレビ番組に、より多くの科学、技術、そして数学の女性リーダーを登場させることで、観ている女の子たちが自分自身の姿をその光の中に見出すことができるだろうか?

だが私は、映画がまさに待ち望んでいたものであったことを報告できることがとても嬉しい。これは本当に見る価値のある、魅力的なフィルムだ。映画の途中で、自発的な拍手で大いに盛り上がる観客たちの1人になれる経験など滅多にあるものではない!

そしてより深いレベルでも、描写は充実している。この映画の中で彼女たちは、華麗で活動的な母親、友人、そして同僚たちとして描かれている。重要なのは、当初彼らがその人種や性別故に、どれほど軽んじられていたかを描くことを躊躇していないところだ。しかしまた、宇宙に人間を送り出すという大きな目標が、こうした女性たちの能力に対する先入観を打ち砕いていく様子も描き出している。

私たちのグループは、参加する女の子たち、その母親たち、そしてボランティアで構成されているが、全員がこの映画の虜になった。彼らは、巨大な挑戦を乗り越えるために、女性たちがエンジニアや数学者としての能力を発揮し、その役割にスポットライトが当てられたこの映画を観ることを通じて、登場した女性たちの物語を知り、とても興奮した。以下に挙げるのは、映画を観た後の洞察に満ちた感想の一部だ:

「これは私の話です。それを信じて、同じようになるために、あなたもこの映画を観て下さい」。

「この映画は、エンジニアになりたいと願っている私の娘に、より一層の努力を決意させました」。

私は熱心な映画ファンとして、過去数年間で、強い女性主人公の数が増えているのは知っていた。しかしHidden Figuresで描かれたようなタイプの女性はまだ珍しい。私自身の考えや、女の子たちからの反応は脇に置くとしても、映画やテレビ番組に、より多くの科学、技術、そして数学の女性リーダーを登場させることで、観ている女の子たちが自分自身の姿をその光の中に見出すことができるだろうか?

2006年には女優のジーナ・デイビスが、この問いかけに正確に答えるために、Geena Davis Institute on Gender in Media(メディアにおけるジェンダーを考えるジーナ・デイビス研究所)を設立した。同研究所は、テレビや映画における女性キャラクターの差別的扱いにスポットライトを当て、その研究を後援している。2012年には、男女の役割や職業の描写を調べるために、映画、プライムタイムのテレビ番組、そしていくつかの子供番組の分析を行った。研究によって示されたのは、メデイア全体を通じてSTEMキャリアの描写は控えめであり、しばしばその他の分野に比べて物理学に重みがかけられているということだった。そしてスクリーン上でSTEMキャリアが描写されるとき、実世界の男女比に比べて圧倒的に高い比率で男性がその役に割当てられるのだ。研究全体の報告はここで読むことができる。

冒頭に挙げた私たちの格言に戻ろう。「あなたは見ているものになる」。Hidden Figuresは重要で啓発的な映画だが、これ1つだけで終わらせるわけにはいかない。このようなプロジェクトをもっと沢山実現していくことが大切だ。なぜならこれは若い女の子たちをSTEM関連のキャリアへと誘う強力な手段の1つなのだから。もし女の子たちのために、新しい針路を示したいのなら、ジーナ・デイビス研究所の研究で見つかった傾向を逆転させなければならない。

私はHidden Figuresが、業界の中で人びとが待ち望んでいた「目覚めの合図」となることを願うばかりだ。女の子たちに対するこの映画の影響を追跡することから始めよう。「ハンガー・ゲーム」と「メリダとおそろしの森」が世に出て以降、女性のアーチェリーに対する関心が高まっていることとの相関関係を研究した報告がある。どちらの映画も主人公は弓の使い手だ。研究によってわかったのは全国アーチェリー競技会への参加者数が前年に比べて倍増していることだ。きっとHidden Figuresの影響で、2018年に行われる調査までには、プログラミングコースを選択するアフリカ系アメリカ人の少女たちの、そして恐らく少女たち全般の数が劇的に増加するだろうと、私は確信している。

とはいえ、ボールを転がし続けるためにはどうすべきなのだろうか?エンターテイメントの中で強い女性のSTEM主人公の役割を、どうすれば増やしていけるかのアイデアを、共に考えて欲しい。ジョン・グレンは、キャサリン・ジョンソンを彼のチームの一員として信頼していた。彼は彼女がアフリカ系アメリカ人であることを全く気にしなかった。その仕事に最もふさわしいのが彼女だったというだけの話だ。これこそが、私たちが広く伝えなければならないメッセージだ。そうして行くことで、私たちは女性のコンピュータ科学者は例外ではなく普通のことなのだという認識に、社会を変えて行くことができる。ジョンソンの上司のアル・ハリスが言ったように。「私たちは皆でそこを目指すのだ、そうしなければ誰もそこには手が届かない」。

【訳注「Hidden Figures」という言葉には「隠されていた数字」(主人公たちが隔離された場所で数値計算の仕事をしていたことから)という意味の他に、「知られていなかった重要人物たち」という意味もある】

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(翻訳:Sako)

女性がCEOのGMがGirls Who Codeとパートナーして女性のための放課後コンピューティング教育事業に$250Kを助成

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GMが、STEM教育とその専門職分野における性差を解消する運動をしている非営利の全国団体Girls Who Code(GWC)(プログラミングする女の子)とパートナーして、GWCが展開している放課後事業に25万ドルを助成する。このClubと呼ばれる活動は、学校やコミュニティセンターなどを利用してコンピューティングなどの技術的スキルを教え、アメリカにおいてより多くの女性がハイテクの労働力に加わることを目指している。

GMのCEO Mary Barraはプレスリリースで、女性である自分のキャリアが成功したのは、大学は工学部、就職先の会社では技術者という経歴のおかげだ、と述べている。STEM教育の振興に関心を持つのも、そのせいだ。BarraとGWCのファウンダーでCEOのReshma Saujaniは、今日から始まるモーターショウ(North American Auto Show)で、自動車のインターネット接続や、自動運転、カーシェアリングなどの未来的な移動手段、などをテーマに、30名の生徒を対象にショウの会場で‘授業’を展開する。

AccentureとGWCが最近行った共同研究によると、コンピューティング分野で雇用されている労働者に占める女性の割合は、1995年の37%から今日の24%へと減少している。Barra とGMは、減少を増加に転ずる方法を模索している。今回のGMとGWCとの共同事業のようなものがもっと一般的なトレンドになれば、次の10年間で女性労働力三倍増も夢ではない。

GMからこの事業に参加するのは、カーシェアリング事業MavenのディレクターJulia Steyn、税務と会計監査担当VP Victoria McInnis、グローバル製造担当EVP Alicia Boler Davis、自動運転電気カー担当役員相当主席エンジニアPam Fletcher、などなどだ。さらにGMのもっと上の役員たちも、今年いっぱい、GWCのClubとその生徒たちに協力していく。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

プログラマの人的イメージ(白人、男)を変えるために女子プログラミング教育のNPO Girls Who Codeがモバイルゲームを利用

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女子をコンピュータサイエンスから遠ざけている大きな要因は、プログラマがもっぱら白人の男性である、という偏見的イメージだ。GoogleがGallupに依頼して行った調査の結果はそう言っている。そこで非営利団体Girls Who CodeはモバイルゲームのメーカーPixelberry Studiosとパートナーして、後者の売れ線ゲーム”High School Story”に、若い女子のプログラマに関するお話を入れてもらうことにした。

そのGabrielaという名前のプログラマは、”High School Story”では初めてのテク関連のキャラクターだ。Pixelberryによると、このゲームを合衆国の女子高生の30%以上がこれまでプレイしたそうだ。ストーリーは、Girls Who Codeを巣立った女の子たちがモデルになっている。そのストーリーではGabrielaが主役で、最後の決戦がハッカソンだ。そこでの目的は、モバイルアプリを作ること。これまでもHigh School Storyには、ネット上のいじめや、ボディーイメージ(body image, 身体像)*に関するストーリーがあった。〔*: body image, 自分の性的魅力の観点から自分の体やその部品を気にすること。〕

Girls Who CodeのCEO Reshma Saujaniのねらいは、プログラマに関するイメージを、狭いもの(白人男性)から広いもの(誰でも)に変えることだ。“女子たちに、プログラミングが自分のやりたいことを達成する手段であることを、理解させたい。コンピュータの伝統的文化像を変えて、それは女子にも作れる文化であり、むしろ女子に向いている創造的文化であることを伝えたい”、と彼女は語る。

“High School Story”はiOSとAndroidで遊べる無料のゲームだが、その中にアプリ内購入があって、自分を表すキャラクターのシャツを買ったりできる。今回のストーリーでは、それがGirls Who Codeの収益源になる。Girls Who Codeは合衆国の41の州で活動を展開しており、2012年の立ち上げ以来今日まで、1万名あまりの女子にプログラミングを教えた。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

自分が「どれだけいい男か」を判定するLuluのHow Dudeアプリ

自分が何歳に見えるか、Microsoftに尋ねるのにも飽きた人は、Luluのを試した見たらどうだろう。このHow Dude Do I Lookは、あなたの年格好ではなくて、あなたがどんだけ”いい男(dude)”*か?を(パーセンテージで)判定する。〔*: dude, 都市的でおしゃれでセンスの良い男。〕

Luluは先週、このプロジェクトをローンチした。CEOのAlexandra Chongによるとそれは、Microsoftの歳当てプロジェクトへの“オマージュ”として、かなり短時間でハックした。ChongはDisrupt NYで、TechCrunch TVのカメラに向かってプロジェクトを説明し、それはLuluが開発した性(男女)判定と顔認識の技術のデモだ、と述べた。同社のアプリでいちばん有名なのが、女の子が男の子を評価して点をつけるアプリだ。

この、‘いい男度テスト’も楽しい実験だし、ぼくなんか89点ももらっちゃったから、大満足だ。でも、こうやって異性に無遠慮に点をつけてしまうなんて、まあ、ジョークだからかろうじて楽しめる、ってところかな。たとえば、写真から男らしさを判定するのは良いとしても、LGBTの人たちはどうなるのか?

“Luluでは何もかも、開発途上なのよ”、とChongは応じた。“問題を、一つ一つつぶしていく。ジェンダーの識別も、ゲイの人たちをどうするのか、という問題意識から再スタートすべきね。もちろん、それもすでにうちのロードマップに載ってるわ”。

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テクノロジ業界と女性問題: YahooのMayerとFacebookのSandberg、正しいのはどっち?

読者のみなさん、こんにちわ。この記事は、Ellen Pao-Kleiner Perkins裁判(別記)の傍聴席でタイプしている。

でも、テク業界のトップクラスの女性役員二人が、ジェンダーの問題では、これほどまでに違っているのって、すごく面白いわよね。

今週だけを見ても、月曜日にはMediumのSteven Levyが、YahooのCEO Marissa Mayerの、非常に詳しいプロフィール記事を発表した。

Mayerは、自分が妊娠したときでも顔色一つ変えず、あの老舗インターネット企業の舵取りを続けた。Levyにはこう言っている: “私はぜったいにジェンダーカードを使わない。それを使うときは、そのこと自体が問題なのだ”。

対して、FacebookのCOO Sheryl Sandbergはどうか。彼女が旗を振っている#LeanInTogetherキャンペーンは、職場における男女平等を実現するためには男にやるべきことがある、と主張している。昨夜(米国時間3/5)、Sandbergは、Megyn KellyとともにFox Newsに出演した

その中で彼女らは、男が家事をするようになれば、ベッドルームももっと楽しい場所になる、という説を述べた。Sandbergは即席の造語で、“choreplay”(家事プレイね)、と言った。でも、もっと真剣な話としては、“女には「人に好かれて」かつ「有能であるべし」という(往々にして互いに矛盾しがちな)難題があるが、男は単純に「有能だから好かれる」だけだ”、とSandbergは述べた(そのときのビデオ。)〔—関連記事(1)(2)。〕

本当にススんでるのは、どっちだ? この記事のコメントで議論しよう。
〔訳注: 原文のコメントではこの記事の筆者Cutlerが、関連記事を紹介している。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


Google+でもジェンダーの表現が自由になった…Facebookよりも大幅に自由

今日(米国時間12/10)はGoogleにとって忙しい日だった…Hangoutsの、Android Wearの、Cardboard VRの、Cultural Institute(文化サービス)のアップデート、などなど盛りだくさん*。そして今日これまで本誌の記事になってなかったのが、Google+の重要な変更、LGBTユーザのためのジェンダーアイデンティティ(性的自己同一性)オプションが、さらに多様になったのだ。〔*: 今日(米国時間12/10)の本家TechCrunchには、Google記事が9本もある。異様に多い。〕

Googleによると、これからはソーシャルネットワーク上で“ジェンダーアイデンティティを表現する方法や種類を制限しない”。独自の表現のためには、数日後に展開される’custom’オプションを使うとよい。…以上を9to5Googleが特ダネで報じている

最近導入されたFacebookのジェンダー証明オプションは、50あまりのオプションを提供しているが、Google+では好きな代名詞を何でも使ってよい。‘明言しない’(decline to state)というオプションもあり、自分のジェンダーを公表したくなければしなくてよい。

Googleは“いろんな人びとやグループからアドバイスを頂いた”と言っているが、もちろんそれらの人たちを挙名してはいない。

Googleは前からゲイの権利を積極的に支持しており、この夏のGay PRIDE祝賀会に参加した合衆国の多くのテク企業の一つだった。またYouTubeも、LGBTのコミュニティを強力に支援してきた

先週はGoogle+でポストをピンできるようになったし、今日のアップデートも予定通りだ。最近はGoogleの創立メンバからGoogle+をこっぴどく批判されたけれどね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))