LINEがクループ通話に画面・YouTube共有機能を追加、スマホ6人、iPad9人の同時顔表示も可能に

LINEは5月3日、LINEのバージョン10.6.5で、ビデオ通話と音声通話に「みんなで見る」機能を追加したことを明らかにした。この機能により、グループ通話中にスマホの画面を共有できるようになる。5月4日からは、YouTube動画を共有できる機能も利用可能になる。なお利用できるのは、スマートフォン版のLINEのみ。

使い方は、グループ通話時に画面右下に表示される「みんなで見る」ボタンをタップし、「画面シェア」または「YouTube」を選択するだけでOK。「画面シェア」では、通販サイトなどウェブブラウザーの画面やアプリの画面、「YouTube」ではYouTubeの動画・音声コンテンツを共有することが可能だ。なお、YouTubeを共有する場合は、共有したい動画をその場で検索するか、動画のURLをあらかじめコピーしてビデオ通話に参加すればいい。後者の場合は、自動的にコピーしたURLが通話中の画面下に表示される。LINEでは、使い方を説明したウェブページも用意している。

そのほか、グループ通話の表示機能も強化された。iPhoneやAndroid端末ではビデオ通話時に1画面に同時表示できる顔が4人から6人に増えたほか、iPadであれば9人までOK。任意の人をダブルタップすれば、画面上に大きく表示することもできる。なおグループ通話機能では最大200人の同時接続が可能で、画面をスクロールすればすべての通話参加者の顔を確認可能だ。

さらに音声通話中は、通話参加者のアイコンを最大9人ぶんを一覧できるGrid view、縦方向にリスト表示するList viewから選べるようになる。もろろんスクロールすれば、表示されていないほかの参加のアイコンも確認できる。なお、通話している人はアイコンの周囲が緑の枠に囲まれるので、誰が発言しているか判別しやすい。

全国的な外出自粛要請の中、PCを使ったZoomでの会議や飲み会などが人気だが、LINEでつながっている友達同士ならLINEのグループ通話のほうがより簡単に会議や飲み会を開催できるだろう。

Microsoft Skype、デスクトップ版がリニューアル――UIが若返り新機能も追加

今年に入ってMicrosoftはSkypeのアップデートを開始した。これはSlackやFacebook Messenger、Snapchatなどのライバルが有力となってきたこを受け、メディアの共有などソーシャルコミュニケーションのツールとしての能力の強化に重点を置いたものだ。今日(米国時間10/30)、Skypeのl新しいデスクトップ版が正式公開された。プラットフォームはMac、Windows 10(2016年11月アップデート以降)、 Windows 8、Windows 7、Linuxが利用できる。

アプリはこの8月からプレビュー版が公開されていた。このテスト期間にMicrosoftはユーザーのフィードバックを取り入れて優先すべき機能を選択したようだ。

たとえば、SkypeがSnapchatのStoriesに対抗して用意したHighlights機能は評判が悪かったらしく、今回のデスクトップ版には含まれていない。機能の選択はデスクトップ版ユーザーからの直接の報告をベースに行われたという。Microsoftでは一定期間で消えるメッセージのHighlightsを追加したい考えだが、今回のデスクトップ版に含めることは諦めた(モバイル・アプリには含まれている)。

そのかわりデスクトップ版Skypeにはステータス表示が戻ってきた。これによりおなじみの「ムード」、「取り込み中」、「プレゼンス」などを公開できるようになった。

新しいデスクトップ版Skypeにはもちろん多数の新機能が追加されている。デザインが根本的にアップデートされたのがまず目立つ。カラフルになり大きく若返った印象だ。たとえばグループ会話では参加メンバーそれぞれのメッセージがブルー、オレンジ、ピンクなどで色分けされ、絵文字アイコンで返信することもできるようになった。このあたりはおおむねFacebook Messengerに似たUIだ。

絵文字によるリアクションはビデオ会議中でも有効だ。相手が発言しているときに絵文字を送ると、相手の窓に絵文字が短時間大きく表示される。 こうした機能はプロフェッショナルやビジネス・パーソン向けというよりもっと若いユーザー層を意識しているのだろう。

新しいSkypeではテーマが変更できる(デフォールトは黒バックでTwitterYouTubeで最近人気らしい)。また連絡相手のリストをカスタマイズすることもできる。連絡相手を最近会話した相手、未読、ステータスなどをキーにソートして表示できる。またひんぱんに利用するグループをピン留めすることができる。

生産性をアップするために有用な機能の一つはメディア・ギャラリーで、チャット中で共有されたリンクやファイルをまとめて管理できる。これはメディアのタイプによってソートできるので便利だ。ファイル共有はクラウドを利用し、300MBまでのファイルをSkypeのチャット中で送信できる。

今のソーシャル・アプリでは当然だが、@mentionsというスタイルでメンションが可能であり、チャット中で相手の注意を引くことができる。ライバルのSlackやMessengerと同様、Skypeでもボットやアドインを使って効率アップを図れる。たとえばHipmunk、Expedia、StubHubなどのボットを導入してチケットを予約できる。MicrosoftのScoopボットで最新ニュースを、Giphyで人気のGIFチャット中で共有することも可能だ。アドインではイベントやお金の管理などさまざまなタスクが実行できる(ボットはそれぞれのサイトから利用を開始できるが、アドインは現在のところSkype Insidersからのみインストールできる)。

Microsoftでは現在のSkypeのアクティブ・ユーザー数を公開していない。つまり昨年月間アクティブ・ユーザー3億を記録したと発表して以後、さほど劇的な成長はしていないのだろう(ちなみにビジネス・コミュニケーションでSkypeの最新かつもっとも手強いライバルのSlackは9月に月間アクティブ・ユーザーが600万になったことを発表している。つまりSkypeはSlackほどクールなアプリではないかもしれないが、依然としてサイズは巨大だ。

Microsoftが発表した数字によれば、SkypeのAndroidアプリの総数は10億回を超え、2006年以来のビデオ通話は2兆分、現在のユーザーは毎日30億分のビデオ通話を行っているという。

新しいSkype for desktopは自動アップデートないしマニュアルでダウンロードでインストールできる。Windows 10(2016年11月アップデート以降)のユーザーに対しては今後さらに新機能を追加したバージョンがリリースされる。

〔日本版〕新しい日本語版Skype for DesktophaはWindowsストアから入手できる(Skype 12.7.597.0)。左サイドバー上部のユーザー・プロフィールをクリックすると設定その他のメニューが開く。テーマの変更は設定メニューを開き、下にスクロールして「モードの選択」から行う。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

暗号化コミュニケーションのSignalにビデオ通話機能が加わる

After subsequent leaks of emails by WikiLeaks and suspected Russian hacks of the Democratic National Convention (DNC) the Clinton campaign is said to advise campaign members to use a messaging app approved by Edward Snowden called Signal. The app uses data encryption to send messages only readable by the designated receiver. (Photo by Jaap Arriens/NurPhoto via Getty Images)

暗号化コミュニケーションプラットフォームのSignalを開発するOpen Whisper Systemsは現地時間14日、同アプリで暗号化ビデオ通話のオープンβを公開すると発表した。Signalはこれまでにも、完全に暗号化されたend-to-endのチャットと音声通話機能を提供していた。しかし、今回そこにビデオ通話機能が伝わったことで、情報漏えいを避けたコミュニケーションがより簡単になった。また、Open Whisper Systemsは同時に既存の音声通話機能のアップデートも発表している。

Edward Snowden氏から全面的な支持を受けるSignalは、これまでに幅広いユーザーを獲得している。情報漏えいの危険性がある地域にいるユーザーは、このアプリのセキュリティ機能を利用することで、より安全でセキュアなコミュニケーションが可能となる。しかし、Signalを利用するユーザーはアクティビストやジャーナリストだけではない。セキュリティ志向の高い一般のユーザーは、Signalを使ってよりカジュアルなコミュニケーションを楽しんでいる ― そこでは、GIFなど比較的センシティブではないコンテンツがやり取りされているのだ。

このビデオ通話機能が、SignalほどセキュアでないAppleのFaceTimeやGoogleのHangoutsと同程度のパフォーマンスをもつのであれば、広範なユーザーのニーズを満たすことになるだろう。そこに到達するまでに、Open Whisper Systemsは開発者がSignalをプロダクトに組み込みやすくするようなアプリのアップデートを続けていくという。

iOS10に搭載されたCallKitでは、ユーザーはロック画面から直接かかってきた電話を受け取ることができる。iPhoneでは、Signalによる通話も同様にネイティブなかたちで受け取ることが可能だ。しかし不幸にも、この統合機能によって脆弱性が生まれる可能性もある。iPhoneでは通話時間や通話先がiCloudと同期されるようになっているからだ。ただし、利便性よりセキュリティを重視するユーザーは、iPhoneの設定からこの機能を無効にすることもできる。

Open Whisper Systems創業者のMoxie Marlinspike氏は、ビデオ通話の暗号化は技術的にはそこまで困難ではないと話す。この新機能を実現するために必要だったのは、Signalがこれまで培ってきたセキュリティ技術を単に有効活用することだけだったという。

「ある意味では、リアルタイムな暗号化はとても単純な技術でもあります」とMarlinspike氏は説明する。「通話は、言うなればわずかな時間だけ継続する同期コミュニケーションであり、その特徴によって通話の暗号化はより簡単なものとなるのです」。

今回のアップデートから追加された暗号化ビデオ通話のβ版を試すには、Signalの詳細設定で「video calling beta」を有効化すればいい。ただし、相手もこの機能を有効化していないと通話することができないので、注意が必要だ。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter

突如ブレークしたビデオトランシーバーアプリMarco Poloの噂でシリコンバレーはもちきり

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ベンチャーコミュニティで私たちの耳に段々大きく聞こえてくる噂があった、それがこのビデオトランシーバーアプリMarco Poloだ。

投資家たちは突然、このアプリに高い興味を興味を持ち始めた ‐ と私たちは聞いている ‐ 若者たちの間で人気が高まっているようなのだ。私たちはこれまでにも、こうしたストーリーを知っている。最近ではmusical.lyで目にした。アプリもリリースされてしばらく時間が経っていたのだが、ここに来て突如として爆発的に広がった。そのことにより、その開発会社は5億ドルの評価の下に、GGVやGreylockといった企業から1億ドルを調達した。

こういうことだ ‐ アプリケーションはリリースされて1年以上経過していたようだ、そして長い間注目されていなかった。それが、突如ブーン!:

マルコ・ポーロ

そして、Android上では、それはさらにクレイジーだ:

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おそらくここには、グロースハッキングの仕掛けが潜んでいるのだろう、あるRedditユーザーはこのアプリが、連絡先のすべてに大量のテキストメッセージを送ったことを指摘ししている。Twitterでも、いくつか苦情が出ているように見える。そして連絡先に対してスパムのような動作をすることに言及して、複数のネガティブなレビューがApp Storeに載せられていたりもする。しかし、いずれにせよ、シリコンバレーはそれについて喧しく噂をしている最中だ。

現時点で私たちが言えることは、Marco Poloは、TapstackとミックスしたようなSnapchat的雰囲気を持っているように見えるということだ(とはいえApp Storeページによれば、メッセージは消滅しない)。ビデオ会話を開始するには、ユーザーは友人の顔をタップすれば良い。そしてビデオクリップが相手に送られるので、相手はすぐに反応することもできれば、空き時間にそれを開くこともできる。こうして、ビデオをお互いにずっとやり取りし続けることができる。もちろん当然だが、画像加工のフィルターもある。

これは無名だったと言ったが、それは本当にそうだったのだ。ざっとGoogle検索をしてみても、このアプリを取り上げたものはほとんどない(CNETのホットアプリチャートで取り上げられたものと、YouTube上のいくつかの動画ブログを除いては)。このアプリの生涯を簡単に知ることができるようなものは、本当に存在していない。それなのに、このアプリは、App Store上で★4.5のレーティングと1万件のレビューを持ち、コンスタントに追加も受けている。Androidでは、やはり★4.5のレーティングと、なんと5万以上のレビューが付いているのだ。

marcopolo2アプリは2012年に設立されたJoya Communicationsという会社のフラッグシップアプリのようである。またJoyaは昨年、Battery VenturesとAltos Venturesから、500万ドルを調達したようだ

投資家のコミュニティで話し始めれば、どこかの時点で、このアプリの話が会話の中に現れるだろう。それはおそらく「ああ、あそこは上手くやってるって聞いてるよ」とか「いったいこれはどこから来たんだ」といったようなものになるだろう。実際のところ、私たちにもよくわからないのだ、しかしそれは目の前にあって、勢いを増しているようだ。

しかし、このアプリに関する人びととの会話を通して、私たちは他のちょっとした噂話を聞いた:初期のUber投資家とBenchmarkのパートナーBill Gurleyが資金を入れているというものだ。ということで、明らかに、私たちが見ていない、大きなものとなる可能性かビジネスモデルが動いているに違いない(もちろん、何かが変わったり、私たちがそれを聞いてから何の進展もなかったりする可能性もある。現時点で、Gurleyはコメント要求に対してまだ回答を返してきていない、そしてJoya Communicationsもウェブサイトを通した問い合わせに反応していない)。

ともあれ、私たちはこの件に関して沢山の人と話を重ねており、ここで起きていることにとても興味をそそられている。もし読者が、このアプリに関する情報を耳にすることがあれば、lynley@techcrunch.com宛にタレコミをお願いしたい(どさくさ紛れに、Marco Poloの代替アプリの売り込みには使わないように)。皆さんよろしく。

名前のありません

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(翻訳:Sako)