モバイル ファースト インデックスを開始します

本日、Google は 1 年半の慎重な実験とテストの結果、モバイル ファースト インデックスのベストプラクティスに準拠したサイトの移行を開始したことを発表します。

これまで、Google のクロール、インデックス、ランキング システムでは、主にデスクトップ版のコンテンツが使用されてきました。そのため、その内容がモバイル版と大きく異なる場合、モバイル検索ユーザーに問題が発生する可能性がありました。 モバイル ファースト インデックスとは、モバイル版のページをインデックスやランキングに使用し、主にモバイル ユーザーが探しているものを見つけやすくすることを意味します。

検索結果の提供に使用するインデックスは引き続き 1 つのままです。 メインのインデックスとは別の「モバイル ファースト インデックス」はありません。 歴史的にデスクトップ版のコンテンツがインデックスされてきましたが、今後はモバイル版のコンテンツを使用していきます。
モバイル ファースト インデックスに移行しているサイトは、Search Console で通知します。 サイト所有者は、スマートフォンの Googlebot からのクロールが大幅に増加することに気づくでしょう。 さらに Google は検索結果と Google のキャッシュ ページにモバイル版のページを表示します。
Search Console でのメッセージ例(英語の場合)


Google がモバイル コンテンツを特定する方法の詳細については、デベロッパー向けドキュメントをご覧ください。 レスポンシブ ウェブデザインやダイナミック サービングを使用しているサイトでは、一般的にモバイル ファースト インデックスが設定されています。AMP ページと非 AMP ページを持つサイトの場合、モバイル版の非 AMP ページをインデックスします。

最初のローンチのタイミングで適用されなかったとしても、慌てる必要はありません。 モバイル ファースト インデックスは、コンテンツのランキング方法ではなく、コンテンツの集め方に関するものです。コンテンツが モバイル ファースト インデックスによって集められたものであったとしても、その他の方法で集められたコンテンツやデスクトップ版のコンテンツに比べてランキング優位性があるというわけではありません。 さらに、デスクトップ版のコンテンツのみをお持ちの場合でも、コンテンツは引き続きインデックスされます。

一方で、Google ではモバイル フレンドリーなコンテンツを引き続き推奨しています。 私たちは、インデックスのすべてのコンテンツ(デスクトップであろうとモバイルであろうと)を評価して、それがモバイルフレンドリーであるかどうかを判断します。2015 年以降、この評価によって、モバイルで検索しているユーザーは、モバイルフレンドリーなコンテンツを検索結果からより簡単に見つけられるようになりました。 これに関連して、2018 年 7 月初めより、表示に時間のかかるコンテンツは、デスクトップとモバイルの両方の検索結果に悪影響が出ることが、最近発表されました

要点をまとめると:
  • モバイル インデックスを、より広範に展開します。 この方法でインデックスされたとしても、ランキング優位性はなく、モバイル フレンドリーの評価とは独立して動作します。
  • モバイル フレンドリーなコンテンツは、モバイル検索結果の成果を上げる方法を検討しているウェブマスターにとって役立ちます。
  • コンテンツを高速に読み込むことは、モバイルとデスクトップ両方のユーザーにとってより良い成果を上げる方法を検討しているウェブマスターにとっては、依然として役立ちます。
  • いつものように、ランキングには多くの要素を使用します。 他の多くの信号が最も関連性の高いコンテンツであると判断した場合は、モバイルフレンドリーでないコンテンツや、読み込みが遅いコンテンツをユーザーに表示することがあります。

Google はこの変更を慎重に確認して評価し続けます。 ご不明な点がございましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまたはイベントでご質問ください。

ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します

検索ユーザーはできるだけ早く質問に対する回答を見つけたいと考えています。研究(英語)では、ユーザーはページの読み込み速度を非常に気にかけていることがわかっています。 読み込み速度はこれまでもランキング シグナルとして使用されていましたが、それはデスクトップ検索を対象としていました。 そこで 2018 年 7 月よりページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することを本日みなさんにお伝えしたいと思います。

この ”Speed Update” (と私たちは呼んでいます)は、ユーザーに本当に遅い体験を提供しているようなページについてのみ影響し、ごくわずかな割合のクエリにしか影響しません。 そのページがどのような技術を用いて制作されたかに関係なく、すべてのページに同じ基準を適用します。 検索意図は依然として非常に強いシグナルですので、魅力的で検索クエリと関連性の高いコンテンツは、ページの読み込み速度が遅くても高い順位に掲載される場合もあります。

サイト制作に関わるみなさまには、パフォーマンスがそのページのユーザー体験にどのように影響するかを広く考え、そしてさまざまなユーザー エクスペリエンスの指標を考慮することをおすすめします。 ページがこの新しいランキング要素の影響を受けるかどうかを直接示すツールはありませんが、ページのパフォーマンスを評価するために使用できるリソースは次のようなものがあります。
  • Chrome のユーザー エクスペリエンス レポートは、ウェブ上の人気のあるサイトを Chrome ユーザーが実際に閲覧した際の、ユーザー エクスペリエンスの主な指標に関する一般公開データセットです。
  • Lighthouse は、ウェブページの品質(パフォーマンスやアクセシビリティなど)を監査するための自動化されたツールで、Chrome Developer Tools の機能の一部として提供されています。
  • PageSpeed Insights は、Chrome のユーザー エクスペリエンス レポートのデータを利用してページがどのくらいのパフォーマンスを発揮しているかを示し、その最適化を提案するツールです。
ご質問やご意見がございましたら、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムでお知らせください。

モバイル ファースト インデックスに向けてサイトを準備するためのヒント

Google がモバイル ファースト インデックスの実験を開始することを発表した約 1 年前、この取り組みの進捗状況については追ってサイト運営者の皆様にお知らせすることを約束し、この数か月間、ハングアウト オンエアによるオフィスアワーPubcon などのカンファレンスで発表を行ってきました。

概要を説明すると、Google の現在のクロール、インデックス登録、ランキングのシステムは、主にデスクトップ版のコンテンツを見ています。ただし、デスクトップ版とモバイル版でコンテンツが大きく異なる場合、この方法ではモバイル検索に不都合が生じる可能性があります。モバイル ファースト インデックスは、インデックス登録とランキングの決定についてモバイル版のコンテンツを使用することで、ユーザー(主にモバイル ユーザー)が探している情報を見つけやすくするための仕様です。この変更後は、スマートフォン用 Googlebot によるクロール回数が大幅に増え、検索結果に表示されるスニペットや Google のキャッシュ ページ内のコンテンツにはモバイル版のページのものが使用されるようになります。

昨年のブログでご説明したように、レスポンシブ ウェブ デザインを採用しているサイトや動的な配信(デスクトップ版と同等のコンテンツとマークアップをすべて含んでいる)を正確に実装しているサイトに関しては、通常は特に何もする必要はありません。ここでは、モバイル ファースト インデックスに向けてサイトを確実に準備していただけるよう、いくつかのヒントをご紹介します。
  • モバイル版のサイトでも、高品質で重要なコンテンツを揃えるようにします。テキスト、画像(alt 属性を設定)、動画などを、通常のクロールやインデックス登録が可能な形式で準備します。
  • インデックス登録やユーザーが使いやすい検索機能を実現するためには、構造化データが重要です。モバイル版とデスクトップ版の両方のサイトに構造化データを追加するようにしましょう。モバイル ページの構造化データの URL はモバイル版にアップデートしましょう。
  • メタデータはモバイル版と デスクトップ版のどちらのサイトにも必要です。インデックス登録や検索結果の表示の際に、メタデータがコンテンツについてのヒントとなります。タイトル、メタ ディスクリプションなどは、モバイル版と PC 版の両方のサイトの全ページで同じ内容にしましょう。
  • モバイル用の別の URL を使用するサイトでは、モバイル版とデスクトップ版をリンクするための既存の rel=canonical 要素と rel=alternate 要素をそのまま使用します。
  • モバイル用 URL の hreflang リンクを確認します。国際化対応のために link rel=hreflang 要素を使用する場合は、モバイル用 URL とデスクトップ用 URL 間のリンク要素を個別に設定します。モバイル用 URL の hreflang では、別の言語や地域のバージョンのモバイル用 URL を指定する必要があります。デスクトップ用 URL の場合も同様にして hreflang リンク要素を使用します。
  • サイトをホストするサーバーについて、クロール速度が上がった場合に対応できるだけの容量があることを確認します。これは、モバイル版のサイトを別のホスト(たとえば m.example.com)から配信している場合に必要です。レスポンシブ ウェブ デザインを採用しているサイトや動的な配信を行っているサイトには関係ありません。
Google では上記の基準に基づいて、モバイル ファースト インデックスに対応しているかどうかをサイトごとに評価し、準備が整ったサイトから移行していく予定です。このプロセスは、ごく一部のサイトに対してすでに開始されており、検索チームが経過を注意深く観察しています。

モバイル ファースト インデックスの導入については、今後も慎重に取り組んでまいります。Google では、このように時間をかけて進めていくことで、ウェブマスターの皆様にモバイル ユーザー向けのサイトを準備していただけると考えています。そのため、モバイル ファースト インデックスのロールアウトを完了する時期についても、現在のところ特に定めていません。ご不明な点などございましたら、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムライブイベントなどでお知らせください。

モバイル専用サイトからレスポンシブ サイトに移行する方法

レスポンシブ ウェブ デザインを導入するサイトが増えるにつれて、ウェブマスターの方々の間で、モバイル用に別途設定する URL(英語)からレスポンシブ ウェブ デザインの利用に移行することへの関心が高まっています。ここでは、あなたのサイトが Google の検索結果でよいパフォーマンスが出せるよう、別々の URL から 1 つのレスポンシブ URL へ移行する際のおすすめの方法をいくつかご紹介します。

Googlebot にわかりやすい形でレスポンシブ サイトに移行する

レスポンシブ サイトの準備ができたら、移行時に考慮するべきポイントはひとつです。サイトの URL はデスクトップ向けバージョンでは変わらないので、必要な作業は、モバイル用の URL からレスポンシブ ウェブ デザインの URL への 301 リダイレクトを設定することだけです。

詳しい手順は次のとおりです。

  1. レスポンシブ サイトの準備をします。
  2. これまでお使いのモバイル用 URL からレスポンシブ バージョン(新しいページ)への 301 リダイレクトを設定します。このリダイレクトは、URL ごとに(モバイル用の各 URL からレスポンシブ URL に対して個々に)行う必要があります。
  3. 条件付きのリダイレクトや Vary HTTP ヘッダーなど、モバイル用 URL 固有の設定をサイトで利用していた場合は、すべて削除します。
  4. レスポンシブ URL については、rel=canonical を設定してその URL 自体を指すようにすること(自己参照型の正規 URL)をおすすめします。

現在、動的な配信を利用している場合は、レスポンシブ デザインへの移行にあたって、リダイレクトの追加や変更を行う必要はありません。

レスポンシブ ウェブ デザインに移行するメリット

レスポンシブ サイトに移行すると、今後のメンテナンスやレポート作成が簡単になります。すべてのページについて別々の URL を管理する必要がなくなるだけでなく、さまざまな手段や技術(国際化のための hreflang、高速化を実現する AMP、検索機能の向上に役立つ構造化データなど)も取り入れやすくなります。

ご不明な点などがありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムをご利用ください。

フィーチャーフォン用のクロールとインデックスが変わります

フィーチャーフォン」のような機能が限定されたモバイル端末は、コンテンツの表示に特別なマークアップやトランスコーダーを必要とします。しかし、WAP や WML を使ってフィーチャーフォン対応のコンテンツを提供するウェブサイトはかなり減ってきています。Google ではこうした状況を鑑み、フィーチャーフォン向けコンテンツのクロール方法を以下のように変更しました(注: 今回の変更はスマートフォン向けコンテンツには影響しません)。

1. フィーチャーフォン用 Googlebot の廃止

今後は、フィーチャーフォン用のユーザー エージェントを検索のクロールに使用しないことになりました。

2. 「handheld」リンク アノテーションを使用してフィーチャーフォン向けコンテンツを動的に配信

一部のサイトでは、フィーチャーフォン向けのコンテンツを、ユーザーのユーザー エージェントに基づいて動的に配信しています。この設定を認識するための方法として、次のようなフィーチャーフォン用の自己参照型代替 URL リンクを、デスクトップ向けやスマートフォン向けのページに追加していただくことになりました。
<link rel="alternate" media="handheld" href="[現在のページの URL]" />

以前のガイダンスでは、「vary: user-agent」HTTP ヘッダーを使用する方法のみを紹介していましたが、今回の変更に合わせてフィーチャーフォン ページの作成に関するドキュメント(英語)を更新しました。お手数をおかけしますが、このリンク要素をサイトに追加していただきますようお願いいたします。Google がこのリンク要素を認識しユーザーにとって適切だと判断すれば、引き続きフィーチャーフォン用の URL が検索結果に表示されます。

3. Search Console のフィーチャーフォン ツールを廃止

フィーチャーフォン用 Googlebot を廃止するということは、フィーチャーフォン用の特別なサイトマップ拡張機能、Fetch as Google のフィーチャーフォン オプション、フィーチャーフォン用のクロールエラーは必要なくなります。一方、サイトマップとその他のサイトマップ拡張機能(動画Google ニュースなど)、Search Console のその他の Fetch as Google オプションは引き続きサポートします。


今回の変更は、影響を最小限に留めることを心がけました。ほとんどのサイトはフィーチャーフォン向けのコンテンツを配信していないため、これらの変更の影響を受けるサイトは限られるはずです。一方、フィーチャーフォン向けコンテンツを配信しているサイトの運営者様におかれましては、世界中のフィーチャーフォン ユーザーが引き続きコンテンツを快適に利用できるようご協力いただけますと幸いです。

ご質問がありましたら、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。

モバイル ファースト インデックスに向けて

最近では、Google 検索を使用しているほとんどのユーザーは、モバイル端末から検索を行うようになりました。しかし依然として、Google のランキング システムは、主にデスクトップ版のコンテンツを用いてユーザーとの関連性を評価しています。この方法では、モバイル版のページのコンテンツがデスクトップ版のページのそれよりも少ないケースにおいて、問題が発生します。なぜなら、モバイル検索ユーザーが実際に見ているページを Google のアルゴリズムは評価していないからです。

そこでユーザーにとってさらに価値ある検索結果を提供するために、Google ではモバイル ファーストのインデックス登録に向けた実験を開始しています。Google 検索のインデックスは、サイトやアプリについての単一のインデックスとして存続しますが、将来的に Google のアルゴリズムはモバイル版のコンテンツを主に使用するようになります。つまり、ページのランキングを決定したり、構造化データを理解したり、検索結果にスニペットを表示する際も、モバイル版のコンテンツが使用されるようになります。もちろん、Google のインデックスがモバイル版のコンテンツで形成されるようになっても、デスクトップ端末かモバイル端末かに関わらず、すべてのユーザーに素晴らしい検索体験を提供し続ける点は変わりません。

この変更は Google のインデックス登録に関する重要な変更であり、慎重に取り組むべき課題であると私たちは考えています。そのため、今後数カ月にわたって小規模の実験を入念に行い、素晴らしいユーザー体験を提供していると自信をもって判断した時点でより広範囲にわたって変更を反映していきます。まだ始まったばかりですが、モバイル重視のインデックスに向けてウェブマスターの皆さまが取り組める項目をご紹介しますので、参考にしてください。
  • レスポンシブデザイン動的な配信を行っているサイトで、主要なコンテンツやマークアップがモバイル版とデスクトップ版で同一である場合は、何も変更する必要はありません。
  • 主要なコンテンツやマークアップがモバイル版とデスクトップ版で異なるようなサイトの設定を行っている場合、いくつか変更を検討してみてください。
  • 構造化データ マークアップがデスクトップ版とモバイル版の両方で配信されるようにします。
  • 構造化データ マークアップの同一性を確認するには、構造化データ テストツールにデスクトップ版とモバイル版の両方の URL を入力し、出力結果を比較します。
  • モバイルサイトへ構造化データを追加する際は、それぞれのドキュメント特有の情報に関係のないマークアップを大量に追加するのは控えます。
  • robots.txt テスターを使用してモバイル版のコンテンツに Googlebot がアクセス可能であることを確認します。
  • rel="canonical" リンク要素を変更する必要はありません。デスクトップとモバイルのそれぞれの検索ユーザーにとって適切な結果を表示するために、Google はそれらのリンク要素を引き続き使用します。
  • Search Console でデスクトップ版のサイトしか確認していないサイト所有者は、モバイル版のサイトの追加および確認を行ってください
  • デスクトップ版のサイトしか存在しない場合、Google は引き続きデスクトップ版のサイトをインデックスします。モバイルユーザーエージェントを使用してアクセスする際も問題ありません。
    • デスクトップ ユーザーにとって使いやすいサイトは、壊れたり不完全なモバイルサイトよりも、モバイルユーザーにとって好ましい場合があります。モバイルサイトを作成する際は、サイトが完成し準備が整ってから公開することをおすすめします。
    ご不明な点などございましたら、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムライブ イベントなどでお知らせください。全ての質問に対して個別にお答えできるわけではありませんが、頂いたフィードバックには目を通しております。また、今回の変更はある程度の時間を要すると私たちは考えています。システムの移行に関して進展がありましたら、また皆さまにご報告します。

    ウェブマスター フォーラムに寄せられた AMP に関する質問をご紹介します!

    Google ウェブマスター セントラルでは、ここ数週間にわたって、 Accelerated Mobile Pages を詳しく紹介する記事を投稿してきましたが、お役に立ちましたでしょうか。一連の投稿では以下のような話題を取り上げました。

    また、Google 検索で AMP を使用し始めるにあたって、さまざまな質問がウェブマスター フォーラムに寄せられています。ここでは、特に寄せられることの多い質問を取り上げます。

    Q:サイトに追加する AMP ページの作成を検討しています。AMP にはどのようなメリットがありますか。また、どのようなサイトやページが AMP に適していますか。

    ユーザーは待つのが嫌いです。コンテンツがすばやく読み込まれることを望んでいます。AMP 形式を使用してモバイル端末にコンテンツをすばやく読み込むことで、サイトやページの魅力をさらに高めることができます。ある研究によると、コンテンツの読み込みに 3 秒以上かかると、40% のユーザーが他のページに移動することがわかっています。The Washington Post では、AMP の採用により記事の読み込み時間を 88% 短縮した結果、モバイル検索からのリピーターが 23% 増えました。

    AMP 形式は、あらゆるタイプの静的なウェブ コンテンツ(ニュース、レシピ、映画情報、製品ページ、レビュー、動画、ブログなど)で大きな効果を発揮します。

    Q: Search Console にログインすると、既に問題を解決したはずの AMP ページのエラーが表示されます。これらのエラーがまだ表示されるのはなぜですか。

    これは、AMP ページに加えた変更が Search Console に反映されるまでに 1 週間ほどかかることによるものです。詳しくは、こちらの投稿(英語)をご覧ください。Google の Webmaster Trends Analyst、John Mueller が、Search Console の待ち時間の問題について解説しています。

    Q: 作成した AMP ページが Google 検索に表示されません。どうしたらよいですか。

    Google 検索に表示されるのは、有効な AMP ページのみです。新しいコンテンツが常に有効であることを確認しましょう。AMP ページが有効かどうかを確認するには、AMP HTML Web ValidatorChrome または Opera の拡張機能、cron ジョブなどによる自動処理を使用してください。

    また、基本的には、AMP ページに schema.org 構造化データを含めることをおすすめします(JSON-LD を推奨)。特にニュース パブリッシャーの場合は重要で、有効なマークアップ プロパティが含まれているニュース コンテンツは、Google 検索結果のトップニュース内に表示される可能性があります。構造化データをテストするには、構造化データ テスト ツールをお試しください。

    他にご不明な点などございましたら、下のコメント欄または Google+ の Google ウェブマスター コミュニティからお問い合わせください。フィードバックもお待ちしています。質問がある場合は、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿してください。

    顧客のサイトを AMP 化するための 8 つのヒント

    Google は、Accelerated Mobile Pages のサポートを拡大することを発表しました。今回は、顧客のウェブサイトを AMP 化(AMPlify)する際に考慮すべき 8 つの項目を紹介します。顧客からの問い合わせが来る前にしっかり準備しておきましょう。

    1. 簡単に始められる

    メジャーなコンテンツ管理システム(CMS)を使用しているサイトであれば、プラグインをインストールするような感覚で簡単に AMP ページを作成できます。カスタム HTML を使用しているサイトや、ゼロから作成したサイトの場合は、別途開発が必要になります。

    2. どんなサイトにも効果的なわけではない

    AMP は、あらゆるタイプの静的なウェブ コンテンツ(ニュース、レシピ、映画情報、製品ページ、レビュー、動画、ブログなど)で大きな効果を発揮します。一方、動的で双方向性を重視した単一ページのサービス(地図の経路案内、メール、ソーシャル ネットワークなど)にはあまり効果的ではありません。

    3. サイト全体を AMP 化(#AMPlify)する必要はない

    既存のサイトに AMP ページ を追加する場合は、記事や製品ページ、ブログ投稿など、シンプルな静的コンテンツのページから少しずつ追加しましょう。これらはいわば「末端」のページで、ユーザーがプラットフォームや検索結果を通じてアクセスするページですので、少し変更を加えるだけで AMP のメリットを存分に活かすことができます。この方法なら、サイトのトップページや、ナビゲーションなどを含んでいるページのように、AMP 以外の高度な動的機能が含まれているページを変更する必要はありません。

    一方、コンテンツが充実したウェブサイトをゼロから作成する場合は、最初からサイト全体を AMP化することを検討してください。ゼロから AMP サイトを構築する場合は、こちらのスタートガイドをご覧ください。

    4. AMP プロジェクトはオープンソースにより進化を続けている

    サイトで使用している機能が AMP の仕様でまだサポートされていない場合は、GitHub で機能をリクエストすることを検討してください。また、コンポーネントを自分で設計することも可能です。

    5. AMP ページを特定の場所に表示するために追加要件を満たさなければならない場合がある

    AMP ページが Google の検索結果に表示されるための要件は、そのページの AMP HTML が有効であることのみです。しかし、AMP を統合した一部のサービスでは、それ以上の要件を満たさなければならない場合があります。たとえば、AMP ページを Google トップニュースに表示するためには、構造化データを使って Article マークアップとして AMP ページをマークアップする必要があります。

    6. 検索結果のランキングに影響はない

    有効で表示可能な AMP ページが含まれているかどうかは、検索結果ページでのサイトのランキングには一切影響しません。違いは、サイトに AMP 版が含まれていると、検索結果に The AMP logo アイコンが追加されることです。

    7. AMP に対応した Google 検索結果は世界中に拡大

    Google では、今後数週間にわたって AMP の検索結果を世界中に拡大する予定です。ニュース性の高い最新の AMP コンテンツを表示するトップニュース カルーセルは、すでにさまざまな国と言語で利用できます。

    8. サポートを求めることができる

    不明な点を解決するために役立つリソースを用意しています。

    #AMPlify に関して一番役に立ったヒントはどれでしたか?下のコメント欄または Google+ の Google ウェブマスター コミュニティからフィードバックをお願いします。質問がある場合は、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿してください。

    Accelerated Mobile Pages の問題を効率的にチェックするには

    AMP ページが Google 検索に表示されるためには、そのページが正しく実装されていなければなりません。つまり、Accelerated Mobile Pages でサイトを AMP 化(#AMPlify)した後も、ページの状態を定期的に確認することが重要になります。

    AMP ページを実装する際に、ページにエラーが含まれていると、そのページは Google 検索のインデックスに登録されません。また、エラーにはなっていなくても、ページに警告が含まれていることがあります。たとえば、要素が推奨された方法に従っていない場合や、将来的にエラーになる可能性がある場合です。

    Google Search Console は、どの AMP ページにエラーが含まれているかを確認できる無料のサービスです。Search Console で問題のあるページの URL を特定できたら、以下のツールのいずれかを使用して検証エラーの詳細を簡単に確認できます。

    1. ブラウザ デベロッパー ツール

    デベロッパー ツールを使用して検証するには:

    1. ブラウザで AMP ページを開きます。
    2. URL の最後に「#development=1」を追加します(例: http://localhost:8000/released.amp.html#development=1)。
    3. Chrome DevTools Console を開いて検証エラーを確認します。

    Developer Console には、エラーが以下のように表示されます。

    2. AMP ブラウザ拡張機能

    AMP ブラウザ拡張機能(ChromeOpera に対応)を使用すると、無効な AMP ページを簡単に特定してデバッグできます。ブラウザでサイトを表示すると、拡張機能が AMP ページにアクセスし、各ページが有効かどうかを判別します。

    Red AMP icon indicating invalid AMP document.AMP ページ内にエラーがある場合は、拡張機能のアイコンが赤色になり、見つかったエラーの数が表示されます。
    Green AMP icon indicating valid AMP document.AMP ページ内にエラーがない場合は、アイコンが緑色になります。警告がある場合はその数が表示されます。
    Blue AMP icon indicating AMP HTML variant if clicked.ページが AMP でなくても、AMP 版が存在することがわかっている場合は、アイコンが青色になってリンクアイコンが表示されます。拡張機能のアイコンをクリックすると AMP 版のページにリダイレクトされます。

    拡張機能を追加することにより、アイコンをクリックするだけで、ページにどんなエラーや警告があるかわかるようになるわけです。それぞれの問題について、原因となっているソースの行番号と列番号、そして、何が問題かを示すメッセージが表示されます。さらに詳しい説明がある場合は、[Learn more] をクリックすると ampproject.org の該当ページが表示されます。

    3. AMP Web Validator

    AMP Web Validator は、AMP ページの有効性を検証するためのシンプルなウェブ インターフェースです。validator.ampproject.org からアクセスできます。

    このツールを使用するには、AMP の URL を入力するか、ソースコードをコピーして貼り付けます。エラーがある場合は、行と行の間にエラー メッセージが表示されます。AMP Web Validator 上で直接編集すると再検証が行われ、その変更によって問題が解決するかどうかがすぐわかります。

    AMP ページの状態を確認するうえで、どの方法が一番使い勝手が良かったでしょうか。下のコメント欄または Google+ の Google ウェブマスター コミュニティからフィードバックをお願いします。質問がある場合は、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿してください。

    Google Search Console をサイトの AMP 化にも活用しましょう

    AMP ページをサイトに実装したばかりという方は、Search Console を使用して、どの AMP ページが Google に検出されインデックスに登録されているか確認してみましょう。

    Search Console は、Google 検索結果におけるサイトのパフォーマンスを監視、管理するのに役立つ無料のサービスです。Accelerated Mobile Pages も Search Console で管理できます。AMP ページは、Search Console に登録していなくても Google 検索結果に表示されますが、Search Console に登録することで、どの AMP ページが検索結果の表示対象になっているかを把握できるようになります。

    Search Console を使用するには、無料のアカウントを作成するか、こちらからログインしてサイトの所有権を確認します。

    Search Console でサイトを設定したら、[検索での見え方] > [Accelerated Mobile Pages] をクリックして Accelerated Mobile Pages レポートを開くと、Google がどの AMP ページを検出しインデックス登録したかを確認できます。次に例を示します。

    このレポートには AMP 関連の問題が一覧表示されるため、インデックス登録されなかった AMP ページの問題を特定し解決に向けて取り組むことができます。

    また、Google 検索での AMP ページのパフォーマンスは、Search Console の検索アナリティクス レポートで確認できます。このレポートを見ると、AMP ページがどのクエリで検索結果に表示されたかがわかります。AMP ページの指標を他の結果と比較したり、AMP ページの表示状況が時間の経過とともにどう変化したかを確認できます。

    AMP ページの指標(クリック数、インプレッション数など)を表示するには、[検索での見え方] > [検索での見え方でフィルタ] > [AMP] を選択します。

    (注: Google によるページのクロールは一定期間ごとに実施されます。Search Console アカウントを作成したばかりであるか、または AMP ページを実装したばかりである場合、まだページがクロールされていない可能性があります。スケジュール設定されたクロールを待つか、クロールをリクエストしてください。)

    Search Console で AMP ページを管理してみて気付いたことがありましたら、下のコメント欄または  Google+ の Google ウェブマスター コミュニティからフィードバックをお願いします。質問がある場合は、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿してください。

    Accelerated Mobile Pages を始めるには

    Accelerated Mobile Pages に関心はあるけれど、どうやって始めたらよいかわからない方もいらっしゃるでしょう。サイトの AMP バージョンを作成して瞬時に読み込まれるようにするのは思ったほど難しくはありません。

    WordPressDrupalはてな などのコンテンツ管理システム(CMS)をお使いの場合は、プラグインをインストールして有効化するのと同じくらい簡単に AMP をセットアップできます。ただし、AMP ページを作成する手法が CMS ごとに若干異なりますので、詳しい作成手順につきましては開発元にご確認ください。

    一方、サイトにカスタム HTML を使用していたり、AMP の仕組みについて詳しく知りたい場合は、 AMP コードラボ(英語)をお試しください。初めての AMP ページを作成する手順を、解説に沿って実際にコードを修正しながら体験できます。コードラボでは、以下に示す AMP の基礎を学ぶことができます。

    • AMP によって、モバイルウェブのユーザー体験がどのように改善されるか
    • AMP ページの基本
    • AMP の制限
    • AMP ウェブ コンポーネントが、ウェブサイトによくある問題を解決する方法
    • 作成した AMP ページを検証する方法
    • AMP ページを Google 検索のために準備する方法

    基礎を習得できたら、高度なコンセプトのコードラボに取り組むことをおすすめします。

    コードラボを試された方、サイトに AMP プラグインを追加された方は、下のコメント欄または Google+ の Google ウェブマスター コミュニティからフィードバックをお願いします。質問がある場合は、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿してください。

    AMP について #AMPlify キャンペーン スタート!

    近年、モバイルサイトにおいては、コンテンツが瞬時に表示されることへの期待がますます高まっていますが、実際には読み込みに数秒かかってしまうサイトも多いようです。読み込みに 3 秒以上かかると 40% の人がサイトの閲覧を諦める、という調査結果も決して大げさな話ではありません。Google では、ユーザーのモバイル端末にできるだけ素速くコンテンツを届けることを目標に、Accelerated Mobile Pages(AMP)プロジェクト開始しました。AMP プロジェクトは、あらゆる人々のモバイルウェブ体験を改善するオープンソース の取り組みです。

    Accelerated Mobile Pages は、読み込みを高速化しさらに快適なユーザー 体験を追求するため、さまざまな技術的手法を活用してコンテンツをほぼ瞬時に読み込めるようにした HTML ページです。

    今年後半には、AMP ページを実装しているサイトがモバイルでの Google 検索結果ページ全体で表示されるようになり、AMP ページの表示される機会が拡大する予定です。これは、e コマース、エンターテイメント、旅行、レシピなど、あらゆる種類のサイトが対象です。AMPProject.org の「参加者」ページでは、既に AMP コンテンツを実装しているサイトを紹介しています。AMP ページを実際に見るにはデモ(g.co/ampdemo)をお試しください。AMP 版のページには The AMP logo が付いています。

    Google 検索における AMP の拡大に先立ち、Google ではこれから数週間にわたって役立つ関連情報を投稿し、各サイトの #AMPlify を支援していきます。Google+Twitter では、ハッシュタグ #AMPlify をフォローしてください。

    既に AMP ページを作成された方は、下のコメント欄または Google+ の Google ウェブマスター コミュニティからフィードバックをお願いします。質問がある場合は、お気軽にウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿してください。

    モバイル ユーザーが簡単にコンテンツにアクセスできるようにするために

    Google 検索の目標は、ユーザーがどのデバイスから検索している場合でも、質問に対する最適な答えをすぐに見つけられるようにすることです。このたび Google では、ユーザーがもっと簡単にコンテンツを見つけられるようにするため、モバイル検索結果に 2 つの変更を加えることにしました。

    モバイル検索結果をシンプルに

    2 年前、Google では、モバイル検索結果にスマホ対応ラベルを追加しました。このラベルを見ることで、テキストやコンテンツを拡大しなくても読むことができ、また、タップ ターゲットが程よい間隔で配置されているなど、モバイル フレンドリーなページかどうかを一目で判断できるようになりました。それ以降、エコシステムは徐々に発展し、今ではモバイル検索結果に表示されるページの 85% に、スマホ対応ラベルが表示されるようになりました。それを受け、このたび Google では、検索結果の表示項目を整理してスマホ対応ラベルの表示を停止することにしました。ただし、スマホ対応の基準は、今後もランキング要素として適用されます。また、Search Console のモバイル ユーザビリティ レポートモバイル フレンドリー テストも引き続き提供します。モバイル フレンドリー要素がページに及ぼす影響の評価にお役立てください。

    ユーザーが探しているコンテンツを簡単に見つけられるように

    多くのモバイルページが、テキストやコンテンツを拡大しなくても読みやすくなっている一方で、煩わしいインタースティシャルが表示されるページを見かけることも多くなっています。元々のコンテンツはページ上に存在しており、Google によるインデックス登録も可能なのですが、見た目にはコンテンツがインタースティシャルによって覆い隠されてしまうのです。検索結果をタップしたのに、すぐには期待していたコンテンツにアクセスできないのでは、ユーザーもイライラするでしょう。

    煩わしいインタースティシャルが表示されるページは、すぐにコンテンツにアクセスできるページに比べユーザー エクスペリエンスが低くなります。画面が小さいモバイル端末であればなおさらです。Google では、モバイル検索時のユーザー体験をさらに高めるため、ユーザーがモバイル検索結果からページに遷移した際、すぐにコンテンツにアクセスできないようなページを、2017年1月10日より、これまでよりも低く掲載する可能性があります。

    コンテンツにアクセスしにくくなる手法についていくつか例を挙げておきましょう。

    • ユーザーが検索結果からページに移動した直後やページを閲覧している最中に、メインのコンテンツを覆い隠すようにポップアップを表示する。
    • スタンドアロン インタースティシャルを表示して、それを閉じないとメインのコンテンツにアクセスできないようにする。
    • スクロールせずに見える部分がスタンドアロン インタースティシャルのように見えるレイアウトを使用して、インラインのメインのコンテンツはスクロールしないと見えないようにする。
    コンテンツにアクセスしにくくなるインタースティシャルの例
    煩わしいポップアップの例煩わしいスタンドアロン インタースティシャルの例 1煩わしいスタンドアロン インタースティシャルの例 2

    一方、正しく使うことで、新しいランキング要素の影響を受けない手法についても例を挙げておきます。

    • 法律上の必要性に基づいて表示されているように見えるインタースティシャル(Cookie の使用、年齢確認など)。
    • 一般公開されていないコンテンツ(そのためインデックス登録ができない)を有するサイトが表示するログイン ダイアログ。たとえば、メール サービスのように個人的なコンテンツが含まれる、有料のコンテンツであるためインデックス登録できない、などの場合が考えられます。
    • 画面スペースから見て妥当な大きさで、簡単に閉じることのできるバナー。ここで言う妥当な大きさとは、たとえば Safari や Chrome に表示されるアプリ インストール バナー程度の大きさです。
    正しく使うことで、新しいランキング要素の
    影響を受けないインタースティシャルの例
    Cookie の使用に関するインタースティシャルの例年齢確認のインタースティシャルの例画面スペースから見て妥当な大きさのバナーの例

    以前、モバイルアプリのインストールをすすめるインタースティシャルをチェックするランキング要素を導入しました。その後も開発を続ける中で、より一般的なインタースティシャルにも対象を広げる必要性を感じました。そこでランキング要素の重複を避けるため、モバイル フレンドリー テストからアプリ インストール インタースティシャルのチェックを削除し、新しい要素に組み込むことにしました。

    もちろんこの新しいランキング要素は、ランキングに使用する何百もの要素の一つに過ぎません。検索クエリの意図は引き続き重要なランキング要素ですので、関連性の高いコンテンツを含む優れたページであれば、今後も上位にランキングされる可能性があります。ご不明な点やフィードバックなどありましたら、ウェブマスター フォーラムにてお聞かせください。

    AMP 化しよう: Google モバイル検索における AMP ページへのリンク機能のプレビュー

    2016 年にもかかわらず、モバイルでのウェブの閲覧は依然としてとても遅く、ユーザーは速くページを読み込めないというだけで閲覧を諦めてしまうという事実は信じがたいものがあります。私たち、そして多くのウェブ業界の人間にとって、何かしらの変化が必要であることは明らかでした。これこそ、私たちがモバイル ウェブの体験を改善するために Accelerated Mobile Pages というオープンソース プロジェクトを主導してきた理由です。

    半年ほど前に、モバイル用の Google 検索の結果のページ内にある「トップニュース」枠内で AMP 対応ページの表示を始め、多くの方々に AMP ページを体験していただいています。それ以来、世界的に信じられないほど多くのサイトが AMP を適用し、ニュース サイトだけでなく、e コマース、エンタメ、旅行、レシピなどの様々な業界でも適用されてきました。今日まで、1 億 5000 万以上の AMP ドキュメントが Google のインデックスに存在しており、毎週 400 万の新規の AMP ドキュメントが追加されています。この結果を受けて、本日、Google は「トップニュース」枠だけでなく、全検索結果に対して AMP のサポートを拡大し、その開発者プレビューを公開いたします。


    混乱を避けるために説明しますが、これはサイトの検索ランキングを変更するものではありません。メディアやコンテンツ提供者による AMP の適用事例が増え、私たちもユーザーの皆様により簡単にこの表示が速いウェブ体験にアクセスしてもらえるようにしたいと考えていました。開発者プレビューでは、AMP 版があるページの検索結果には のラベルが表示されます。このラベルが付いた結果をタップすると、対応する AMP ページが AMP ビューア内に表示されます。

    開発者プレビューでの AMP ページの表示

    g.co/ampdemo にアクセスして、みなさんの端末で試してみましょう。開発者プレビューにアクセスし、実際に「フレンチトースト レシピ」といったクエリや好きな曲の歌詞を検索すると、AMP ページでどれほど素早いモバイル ウェブ体験が可能になるかを実感できることと思います。AMP プロジェクトの公式サイトにある 「関係者一覧」 のページをご覧いただけば、どのようなサイトがすでに AMP 対応をしているかを垣間見ることができます。

    日本でも、アメーバ、楽天、リクルート、朝日新聞、産経新聞、日刊スポーツ、毎日新聞をはじめとする多くのサイトが AMP のページを提供しています。

    ユーザー、開発者、サイト運営者のみなさまからより多くのフィードバックを得て、今年の後半にはより広い範囲で私たちがより良い検索体験を提供できるよう、まずはプレビューとしてこの機能を公開します。また「AMP 化」に興味があるみなさまが AMP ページの実装方法を学び、その AMP ページがプレビュー上でどのように表示されるか確認する時間を十分に確保したいとも考えています。そして、AMP ページを作るだけでなく、多くの方々に AMP プロジェクトに参加や貢献していただければ幸いです。

    みなさんと一緒にウェブの高速化をしながら、多くのフィードバックが寄せられることを楽しみにしています。また、いつものように、質問はウェブマスター フォーラムまでお寄せください。

    新しいモバイル フレンドリー テスト ツール

    モバイルを重視する Google にとって、モバイル ユーザーがアクセスしやすく、使いやすいサイトが増えるのはとても喜ばしいことです。こうしたサイトがさらに増えるよう、このたび Google では新しいモバイル フレンドリー テスト ツールをリリースしました。

    新しいツールは、Search Console のモバイル ユーザビリティ レポートのリンクから、または直接 https://search.google.com/search-console/mobile-friendly から利用できます。

    更新版のツールでは今後、新機能が徐々に追加される予定です。以前のモバイル フレンドリー テストに代わって皆様にお使いいただけるものと期待しています。

    ご自身のウェブサイトや興味のあるサイトで、新しいツールをぜひお試しください。ご意見やご感想がございましたら、以下のコメント欄やウェブマスター ヘルプ フォーラムでお気軽にお問い合わせください。

    ウェブをさらにモバイル フレンドリーにするための取り組み

    どんな端末を使用していても、的確で関連性の高い検索結果が表示されるべきだ、と Google は考えています。スマートフォン、パソコン、タブレットのどれを使用していても、検索結果は的確で見やすいものであるべきです。そこで、Google では昨年より、サイトがモバイル フレンドリーかどうかをモバイル検索でのランキング要素の一つとして使用し始めました。この 5 月からは、当該ランキング要素の効果を高めるアルゴリズムのアップデートを段階的におこなっていきます。このアップデートにより、モバイルでも見やすいページが検索結果でさらに多く表示されるようになります。

    サイトがすでにモバイル フレンドリーである場合は、今回のアップデートによる影響はありません。モバイル フレンドリー サイトについてサポートが必要な場合は、モバイル フレンドリー テストウェブマスター向けモバイルガイドを確認されることをおすすめします。なお、検索クエリの意図は引き続き重要なランキング要素となります。そのため、モバイル フレンドリーではなくてもページのコンテンツの質が高ければ、関連性の高い優れたコンテンツとして今後もランキングされることがあります。

    ご不明な点がありましたら、ウェブマスター プロダクト フォーラムをご覧ください。

    多言語による AMP NewsLab オフィスアワーを実施します。

    Accelerated Mobile Pages (AMP) は、業界全体で推し進められているグローバルな取り組みです。大小あらゆる規模のパブリッシャーとともに、より高速化されたモバイル ウェブの実現を目指しています。

    これまで英語圏の皆さまに対しては、AMP オフィスアワーを実施し、大変ご好評をいただいてきましたが、一方で、英語が母国語でない皆さまがいることも、私たちは理解しています。

    そこで、今後 2 週間にわたり、新しいオフィスアワー シリーズを多言語にて実施していきます。これにより、皆さまはご自身の母国語で AMP について学ぶことができます。実施予定の言語は、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ブラジリアン ポルトガル語、ロシア語、インドネシア語、そして日本語です。オフィスアワーでは、Google のプロダクト マネージャーやテクニカル マネージャー、そしてエンジニアが、それぞれの言語で皆さまからの AMP に関する質問にお答えします。

    AMP の技術的な仕様や様々なコンポーネントに関してもお話していきたいと思いますが、まずは、 AMP とは何かということや、どのように機能するのかについて改めて紹介していく予定です。ご質問をお持ちの方は、以下のイベント ページ上の Q&A アプリより投稿することができます。投稿された質問はオフィスアワーの中で私たちがお答えしていきます。また、イベント終了後は、 News Lab の YouTube ページで、それぞれのオフィスアワーを視聴することができます。

    下記のスケジュールをご確認の上、ぜひオフィスアワーへご参加ください。

    • 日本語
    • フランス語
    • イタリア語
    • Introduction to AMP - 3月8日 15:00 CET
      Luca Forlin, Head of International Play Newsstand Partnerships
    • AMP Anatomy - 3月15日 15:00 CET
      Flavio Palandri Antonelli, AMP Software Engineer
    • ドイツ語
    • Introduction to AMP - 3月9日 17:00 CET
      Nadine Gerspacher, Partner Development Manager
    • AMP Anatomy - 3月18日 16:00 CET
      Paul Bakaus, Developer Advocate
    • スペイン語
    • Introduction to AMP - 3月9日 14:30 CET
      Demian Renzulli, Technical Solutions Consultant
    • AMP Anatomy - 3月16日 14:30 CET
      Julian Toledo, Developer Advocate
    • ブラジリアン ポルトガル語
    • ロシア語
    • インドネシア語

    Accelerated Mobile Pages プロジェクトについて — 導入ガイド日本語版を本日公開しました

    この記事は、本日 Google Developers Japan ブログに投稿された記事のクロスポストです。

    スマートフォンとタブレットは、人々が情報と接する方法を大きく変えました。今日、多くの人がスマートフォンを使って、たくさんのニュースや新しいコンテンツに触れています。世界中のメディアやコンテンツ提供者が、モバイル ウェブを通じて読者に記事やコンテンツを提供していますが、そのユーザー体験は、残念ながら理想的ではない場合もよくあります。

    ある調査では、ページの読み込みに 3 秒以上かかると、40% のユーザーがそれ以上の閲覧をやめてしまうことがわかっています。これは、コンテンツ提供者にとっては、広告や定期購読による収益化の機会を失うことも意味します。

    Google は、世界中のコンテンツ提供者、テクノロジー企業との議論をもとに、Accelerated Mobile Pages(AMP)というオープンソース プロジェクトを 2015 年 10 月に公表しました。これは、モバイル ウェブの表示を飛躍的に向上させることを目指すプロジェクトです。Google は、動画、アニメーション、美しいグラフィックス表現をそなえたウェブページが、スマートな広告とうまく共存しつつ、瞬時に表示されるようにしたいと考えています。また、同じコードが複数のプラットフォームやデバイスで動作することで、ユーザーが利用しているのがスマートフォン、タブレット、その他のモバイル端末のいずれであってもコンテンツが瞬時に表示されるようにしたいと考えています。

    本日、 AMP 導入ガイドの日本語版 PDF を公開しました。技術資料等も順次公開しており、安定版の仕様書などは AMP プロジェクトの公式ページ内でご参照いただけます。また、GitHub のレポジトリでは最新版の実装や提案中の機能を確認できますし、問題がある場合にはこちらのイシュー トラッカーよりご報告ください。オープンソース プロジェクトですので、ソース コードを直接ご提供いただく Pull Request も歓迎しています。

    現在、AMP には New York Times や BBC をはじめとするパートナーが世界的に参加を表明しており、日本でも、朝日新聞、産経新聞、日刊スポーツ、毎日新聞、株式会社イード、マイナビニュース、BLOGOS をはじめとする多くのメディアやコンテンツ提供者が AMP への対応を準備しています。また、Ameba や LINE を含むサービスが、サービス内のコンテンツ ページを AMP に対応させる他、外部ウェブページへのリンク時に AMP 版が存在する場合は、AMP 版にリンクするなどの対応を予定しています。一方 Google では、先日 Inside Search ブログ(英語)でもお伝えしたように、Google の検索結果から AMP ページが表示されるようになります。

    AMP プロジェクトは、すべての人にとってモバイル ウェブの体験をより速く、優れたものにすることを目指しています。このオープンなプロジェクトが、情報が自由に流通していくための一助となることを期待しています。関係者のみなさまのご理解とご協力をお願いいたします。

    Search Console における AMP エラー レポートのプレビュー

    Google ではこのたび、Accelerated Mobile Pages(AMP)を実装するニュース コンテンツが増えてきていることから、Search Console でエラー レポートのプレビューを提供し、近く公式にローンチされる AMP へ皆様が対応できるようサポートします。また、皆様からの早期のフィードバックをいただけるようお願いいたします。このレポートは、[検索での見え方] の [Accelerated Mobile Pages] でご覧いただけます。また、このレポートは、ウェブサイト全体の AMP の実装に関する問題を見つけやすくすることを目的としています。Google 検索において AMP の利用を開始するには、該当するページに対応する有効な AMP ページを作成し、そのページが schema.org の NewsArticle マークアップを使用していることを確認して、ページ同士を適切にリンクする必要があります。

    AMP エラー レポートでは、サイトの全体的な状態の概要を確認できますし、さらに特定のタイプのエラーや URL について個別に確認することもできます。このプロセスによって、よくある問題をすばやく特定でき、サイトでの AMP の実装に関する問題を体系的に解決することが可能になります(必要な作業は、該当ページに使用するテンプレートやプラグインの調整程度で済む可能性があります)。

    AMP についてや、AMP があなたのサイトに適しているかについて関心をお持ちの場合は、検索における AMP のデモのプレビューやAMP の仕組みの詳細、AMP のスタートガイドをご覧ください(リンク先はすべて英語)。あなたのサイトに AMP が適していると思われるなら、CMS にプラグインをインストールするだけで簡単に AMP を実装できる可能性があります。ご利用の CMS の提供元にご確認ください。ただし、Google 検索ではまだ AMP を公式にローンチしていないため、準備にはまだ多少の時間が必要となります。お使いの CMS やプラグインの提供元にフィードバックをお送りいただき、対応をしばらくお待ちください。最新情報について詳しくは、AMP プロジェクトのブログ(英語)をご覧ください。

    この取り組みはまだ始まったばかりで、AMP エラー レポートの最初の一歩に過ぎません。このレポートは近日中に改善される予定ですので、皆様からのフィードバックをお待ちしております。ご利用いただいたうえでのご意見やご感想がございましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。

    望まない不正なモバイル リダイレクトを検出して除去する

    端末の種類に応じて少し異なるコンテンツを表示することは、多くの場合問題ありません。たとえば、スマートフォンの小さな画面に合わせて最適化するために、画像などの一部のコンテンツを変更することもあるでしょう。また、ウェブサイトのメニューをナビゲーション ドロワー(詳しくはこちら)にすると、モバイルでの閲覧が簡単になります。このように、ユーザーのための修正が正しく実装されている場合は何ら問題ありません。

    モバイル限定のリダイレクトについても同様です。ユーザー体験を改善するためにモバイルユーザーをリダイレクトする(たとえば example.com/url1 から m.example.com/url1 にリダイレクトする)ことは、ほとんどの場合ユーザーのためになります。一方、モバイル ユーザーを異なるコンテンツへ不正にリダイレクトすることは、悪いユーザー体験であるだけでなく、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反する行為です。

    苛立たしい体験: PC とモバイルの検索結果に同じ URL が表示され、PC でその検索結果をクリックするとページが正常に表示されるが、スマートフォンで同じ検索結果をタップすると無関係なページにリダイレクトされる。

    モバイル限定の不正なリダイレクトを実装したのは誰?

    ウェブマスター自身が、不正と認識しつつもモバイルユーザーにリダイレクト ルールを適用している場合があります。これはウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に対する典型的な違反であり、Google ユーザーの体験に悪影響を及ぼしている場合は手動による対策の対象となります(この記事の最後の章を参照してください)。

    一方、サイト所有者の知らないうちにモバイル限定の不正なリダイレクトが発生している場合もあります。

    • モバイルユーザーのみをリダイレクトする広告スキーム
      ディスプレイ広告や収益化コンテンツに組み込まれたスクリプトなどによって、ウェブマスターの知らないうちにモバイルユーザーが完全に別のサイトにリダイレクトされる場合があります。
    • サイトがハッキングされた結果として発生したモバイル リダイレクト
      その他のケースとしては、ウェブサイトがハッキングされており、スパム行為を行っているドメインにモバイルユーザーのみがリダイレクトされている場合もあります。

    サイトでの不正なモバイル リダイレクトを検出するには

    1. スマートフォンでサイトにアクセスしてリダイレクトされるかどうか確認する
      スマートフォンの Google 検索結果からサイトにアクセスして、モバイル ユーザーのエクスペリエンスを確認することをおすすめします。デバッグの際にデスクトップ ブラウザでモバイル エミュレーションを行うと、各種端末をまとめてテストできて便利です。たとえば ChromeFirefoxSafari などのブラウザから簡単にエミュレーションできます(Safari の場合は、「メニューバーに “開発” メニューを表示」機能を有効にする必要があります)。
    2. ユーザーの声を聞く
      ユーザーには、サイトが本来とは異なる形で表示されているかもしれません。モバイルユーザーの体験に関する問題を察知するには、常にユーザーの不満に耳を傾けることが重要です。
    3. サイトのアナリティクス データでユーザーのアクティビティを観察する
      モバイルユーザーの行動に異常がある場合、ウェブサイトのアナリティクス データをよく観察することで検出できます。たとえば、モバイルユーザーの平均サイト滞在時間は気をつけて見ておくべき指標です。モバイルユーザーの滞在時間が以前に比べ極端に短くなった場合、モバイル限定のリダイレクトが発生している可能性があります。

    モバイルユーザーの行動に大きな変化があった場合にすぐ気付けるよう、Google アナリティクスの通知を設定しておくことをおすすめします。たとえば、モバイルユーザーのサイト滞在時間が急に短くなった場合や、モバイルユーザーのアクセスが急に減った場合に警告する通知を設定できます(ただし、これらの指標が大きく変化したからといって、必ずしも不正なモバイル限定のリダイレクトが発生しているとは限りません)。

    モバイル ユーザーが不正にリダイレクトされていることを検出しました。私が設定したものではありません。どうしたらよいですか?

    1. サイトがハッキングされていないかどうか確認する
      Search Console のセキュリティの問題を確認します。ハッキングされている場合は、ここに何らかの情報が表示されています。
      ハッキングされたサイトの典型的な症状や、ハッキングされたサイトの事例も参考にしてください。
    2. サイト上のサードパーティのスクリプトや要素を調査する
      サイトがハッキングされていない場合は、サードパーティのスクリプトや要素がリダイレクトを発生させていないか調査することをおすすめします。この調査は次の手順で行います。
      1. リダイレクト元のページから、自分で管理していないサードパーティのスクリプトや要素を 1 つずつ削除します。
      2. 1 つのスクリプトまたは要素を削除するたびに、携帯端末またはエミュレーションでサイトからのリダイレクトがなくなったかどうか確認します。
      3. 不正なリダイレクトの原因となっているスクリプトまたは要素を特定できたら、それをサイトから削除することを検討します。また、そのスクリプトまたは要素の提供元と問題の解決にあたってください。

    不正なモバイル リダイレクトについて最後にお伝えしたいこと

    検索エンジンのクローラに表示されるコンテンツとは異なるコンテンツを表示するために意図的にユーザーをリダイレクトする行為は、Google ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反しています(詳しくは不正なリダイレクトをご覧ください)。Google サーチ クオリティ チームでは、ユーザーに高品質な検索結果を提供するため、このようなサイトの URL を Google のインデックスから削除するなどの対策を講じています。手動による対策を講じる際には、Search Console を通してサイト所有者にメッセージを送信します。Search Console アカウントを正しく設定されているか確認するようにしてください。

    知らない間にユーザーがリダイレクトされてしまうのを防ぐには、ユーザー トラフィックをどのように処理するかを明確にしている広告主を選ぶようにします。オンライン広告スペースを信頼できる広告主に提供したいとお考えの場合は、広告ネットワークに参加するにあたっての業界推奨の方法がありますので参考にしてください。手始めに、Trustworthy Accountability Group(Interactive Advertising Bureau, IAB)の Inventory Quality Guidelines をご覧になることをおすすめします。モバイル ソリューションを活用して高品質のユーザー エクスペリエンスを提供しながら、コンテンツを収益化する方法はたくさんあります。ぜひこれらを上手く活用してください。

    モバイル限定のリダイレクトについてご意見、ご不明な点などございましたら、Google ウェブマスター フォーラムに投稿してください。