折り畳みスマホGalaxy Foldが使用1日でディスプレイに問題発生、現在調査中

先週、Samsung(サムスン)からGalaxy Foldがようやく発売された。改良版の目的はただひとつ、ディスプレイが壊れないようにすることだった。実際、私自身もこの問題にはついては何千語も記事を書いてきた

しかし新しいFoldにも小さな問題が起きてしまった。使用し始めて1日後、デバイスをポケットから取り出すとロック画面のチョウチョの2枚の羽の真ん中あたりに小さな斑点が見えるのに気づいた。原色が入り混じった不定形のシミで記事トップの画像がそれだ。下にクローズアップの写真も貼っておいた。はっきりした写真を撮るのに苦労する程度の小さなもので直径は1センチもなかった。

close foldそもそもFoldが出直さざるを得なかった前回の折り畳みディスプレイの欠陥(片側が真っ暗になるなど)に比べれば、今回現れたシミはそれほど大きな問題ではない。ではあっても使用開始から27時間でこれでは愉快ではない。私はデバイスをコンクリートに落としたり、水没させたり、踏みつけたり、その他サムスンがしてはいけないと警告しているような行為は何ひとつしていない。

いずれにせよサムスンは私のデバイスを(おそらくは韓国で)分解して詳細に原因を調査中だ。なにか判明すれば報告する。

サムスンはGlaxy Foldの使用にあたって注意を促していた。今回のバージョンの発表に先立ってビデオを発表し「取り扱いはやさしくしてください」と呼びかけていた。Foldに付属している注意書きによれば以下のようなことをしてはいけないという。

  • ディスプレイ表面に強い圧力をかける
  • 畳む際にカギのような異物を挟み込む
  • 水、埃にさらす
  • 標準のスクリーン保護シートの上にさらに保護シートを貼る
  • デバイスをクレジットカードや医療機器などの近くに置く

しかし私はそういうことは何ひとつした覚えがない(水を飲ませたり真夜中を過ぎてエサをやったこともない)。仔細に点検しても保護ラミネートには傷や凹みは見られなかったのでいったい何が起きたのか見当がつかない。

通常のスクリーン交換は149ドル(約1万6000円)だが、「ガイドラインに従った正常な使用にともなう故障」と判斷されれば無料で修理してもらえるかもしれない。

この故障がごくまれなもので、単に私が不運だったのかどうかも今のところ不明だ。今週末には多数のFoldが北米で利用され始めるからこの点についてもさらに情報が得られるだろう。

ハイテク機器のレビューを仕事にしていればこうした問題はどうしてもおきてしまうことを知っている。新しいヘッドフォンが空き缶を叩くような不快な音をたててるので交換してもらったこともある。初期ロットには製造上の不具合が起きがちだ。なんらかの製造上の欠陥であれば多くの場合、保証の対象となる。

今回の問題については無料修理の対象となるか149ドルの追加出費となるかも含めサムスンの対応が判明次第報告する。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Motorola Razrが縦に折り畳みで復活か?

MotorolaのRazrは上のスクリーンショットのようなデザインで近くリバイバルするかもしれない。Weibo他のオンラインに新しいRazrのものだとするリーク画像が流れて注目を集めている。ディスプレイはGalaxy Foldとは逆に縦に畳む方式で、オリジナルのRazrにたいへんよく似た外観となっている。

折り畳みテクノロジーのユースケースとしては他のデザインより納得性が高い。Galaxy Foldなどは「広げるとタブレットになるスマートフォン」であるのに対して、Motorolaのデザインは「広げるとスマートフォンになるコンパクトなデバイス」を目指しているようだ。

価格については依然として不明だが、ウォールストリートジャーナルは「市販される場合、1500ドル前後になるだろう」と観測していた。 つまりこのデザインで実際の製品としてリリースされるかどうかはまだ分からない。.

折りたたみディスプレイはサムスンのGalaxy Foldがパイオニアだった。市販に先立ってジャーナリストにテスト機が配られたが、一部はわずか数日で不具合を生じてしまった。Samsungは初期ロットの不良を確認し出荷をキャンセルした。

リーク画像が流れた後もMotorolaはリリースに関する情報を発表していない。サムスンのトラブルを考えると、Motorolaが実機の出荷に関して慎重な姿勢を取っているのは理解できる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

折り畳みスマホGalaxy Foldの出荷は延期、初期ロットの不良を確認

Galaxy Foldはディスプレイの不具合により正式出荷が延期されるという今朝の報道をSamsung(サムスン)は先ほど確認した。TechCrunchに届いた同社の声明によれば、4月26日の今週金曜日に予定されていた出荷はキャンセルされるという。

今回の声明でも新たな出荷予定日などの詳細は不明だ。同社でも事態の解明に務めている最中で、いつ出荷が開始できるかわからないというのが正直なところなのだろう。初期サンプルのリリースと同時に折り畳み画面に問題が起きたという複数のレビューが報じられていた。不具合は一部のユニットに限られており、例えば私が現在使っているFoldは正常に作動している。しかしもともと数が少なかった初期ロットで数例の故障が報告されるというのは重大な懸念を招くものだ。

サムスンは声明で「新た出荷時期は数週間のうちに発表される」と述べている。声明のトーンがやや防御的なのは同社の置かれた状況を考えればやむを得ない。ともあれ同社は「一部ユニットに欠陥があった」ことは認め、次のように述べている。

報じられた不具合に関する当社の調査でこれまで判明したところでは、ディスプレイの不具合は折り畳みヒンジの上下の露出部分に関連している可能性が認められた。また一例ではデバイス内に入り込んだ物質がディスプレイのパフォーマンスに影響していた。

スマートフォンの未来を示すはずの折り畳み方式のデバイスが出だしでつまずくのはサムスンだけでなく業界全体にとって痛い。しかし同社はこれまでも広報上の惨事をなんとかくぐり抜けてきた。Galaxy Note 7のバッテリー発火事故は収益にほとんど悪影響を及ぼさなかった。これは当時、同社の半導体部品事業が堅調だったためだ。

今回は一般への出荷開始前に不具合を発見できたのは不幸中の幸いだろう。今のところ発見された欠陥がどれほどの範囲に影響を与えるものなのかは不明だ。正式出荷以前のプレプロダクションモデルに品質上の問題が頻繁に発見されることもよく知られている。しかし、声明の字句は慎重ながら、Galaxy Foldの画面問題は、当初同社が主張していたような「誤ってプロテクターレイヤーを剥がせばディスプレイは正常に作動しなくなる」というだけではなかったことを認めている。

TechCrunchでは今年始めの発表以来、サムスンがGalaxy Foldを予定どおりのスケジュールで出荷できるかどうか懸念を抱いていた。同社はCES 2011以降、折り畳みディスプレイのテクノロジーをことあるごとに紹介していた。しかし今年のMWCカンファレンスでのFoldの発表に実機が登場しなかったことことで、4月26日というアグレッシブな出荷予定が守れるのかどうかウォッチャーの間に懸念を生じさせていた。

サムスンの声明の重要な部分は以下のとおり。

報じられた不具合に関する当社の調査でこれまで判明したところでは、ディスプレイの不具合は折り畳みヒンジの上下の露出部分に関連している可能性が認められた。また一例ではデバイス内に入り込んだ物質がディスプレイのパフォーマンスに影響していた。

当社ではディスプレイの保護機能をさらに強化する措置を取ることとした。またユーザーが誤ってプロテクターレイヤーを取り去り作動に重大な影響を与えることがないよう、折り畳みディスプレイの使用およびメンテナンス方法についての周知方法を改善する。【略】

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Galaxy Foldの画面折り曲げテスト動画が公開

Samsung(サムスン)の折りたたみスマートフォン「Galaxy Fold」はまだ謎が多い。2月のアンパックイベントにて公開された同端末は、MWCではガラスの向こう側に鎮座していた。

そしてSamsungが本日公開した動画では、Galaxy Foldをストレステストにかけている様子が確認できる。

Samsungによれば、Galaxy Foldのディスプレイは20万回の開閉動作に耐えられるとしている。これはおよそ、5年間で1日に100回折りたたんだ回数に相当する。

動画では、Samsungなどのメーカーがどのようにして耐久回数を決定しているのかが見て取れる。同社によれば、この機械を使えば約1週間で20万回の折り曲げ試験が実施できるそうだ。なんにせよ、製品をこの手に取る日が楽しみである。

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(文/塚本直樹 Twitter

Samsungが折りたためるGalaxy Foldを発表、機能も価格も超プレミアム

Samsungの折りたたみスマートフォンのプロトタイプを始めて見たのは去年のデベロッパー向けカンファレンスの壇上だったが、そのときは実際にも比喩的にも製品は闇に包まれていた。柔軟なディスプレイを用いており、折りたためることしか分からなかった。

予告どおり、今日(米国時間2/20)のS10カンファレンスでGalaxy Foldが発表され、今回はかなり詳細を知ることができた。もちろん今回の発表はGalaxyファミリーのアップデートがテーマだった。しかしGalaxy FoldはSamsungがモバイル・デバイスのメーカーとして先頭を走り続ける決意を明らかにした点で強い関心を集めた。

折りたたみスマートフォンを世界で最初に量産したのは中国のメーカー、Royoleだった。しかしこのFlexPieに対する市場の反応は暖かいものとは言えなかった。Samsungが折りたたみフォンを発表すると予告したとき、FlexPieを教訓として、フォームファクターが決定的に重要になるということを認識していたはずだ。

Galaxy Foldは折りたたまれた状態では4.6インチのディスプレイとなる。これはフロント側の4分の3を占める。広げた状態ではディスプレイは7.3インチのミニタブレットのサイズになる。SamsungはAndroid開発チームの協力を得て、ソフトウェアも折りたたみに最適化している。


FoldのOSで重要な点は「アプリの継続作動」だ。折りたたんだ状態でアプリを起動した後でスマートフォンを広げても作動は中断されない。Foldを広げてタブレット状態にしたときには3つのアプリを同時に立ち上げることができる。

デバイスの中央にはSamsungが独自に開発したヒンジがセットされ、数十万回の開閉に耐えるという。本体には2個のバッテリーがヒンジの両側に搭載されている。トータルで4380mAhの容量がある。RAMは12GB、ストレージは512GBと大きい。

デザインもたいへんスマートだ。Samsungは長くベストセラーを続けているGalaxyファミリーのデザイン水準をFoldでも維持しようと十分に時間をかけたようだ。Foldは新しいS10と並べて置いても見劣りしない。ただし壇上のデモでは光の加減で折りたたみが行われる部分に薄く線が見えることがあった。まだ実機を手にしていないのでこれが実際の使い勝手に影響するかどうについては判断を控えたい。

Foldに搭載されているカメラは2台でも3台でもなく、なんと6台だ。ありとあらゆる場所にカメラが埋め込まれている。背面に3台、折り畳みの内側に2台、それにフロントカメラが1台という構成で、デバイスがどんな状態であってもカメラが機能するようデザインされている。

機能もデザインもプレミアムなFoldだが、さすがに価格もプレミアムだ。というかプレミアム以上かもしれない。Appleが1000ドルのスマートフォンを発表したときわれわれは驚いたものだったが、Foldはその2倍だ。最低価格が1980ドルだという。2台分の役割を果たせるスマートフォンだというが、価格も他社のフラグシップモデルの2倍だ。来るべき5G版の価格については情報がないが、安くはあるまい。住宅ローン方式で銀行から融資を受ける必要がありそうだ。

Galaxy Foldは4月26日から出荷される。カラーバリエーションはブラック、シルバー、グリーン、ブルーだ。ヒンジ部分のカラーは自由にカスタマイズできる。このデバイスは私が想像していたよりはるかに先に進んでいた。来週パルセロナで開催されるMWC(Mobile World Congress)にも出展されるので、さらに詳しい情報が得られるものと期待している。

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滑川海彦@Facebook Google+

TCLのリーク画像、折りたたみスマホの奇妙な将来を示唆?

「折りたたみ」と名がつくプロダクトは、奇妙なものになりそうだ。CNETが入手した、中国TCLのリークされたレンダリング画像を見てほしい。これらの奇妙かつ興味深い、2つのタブレットと3つのスマートフォンは折りたたみ可能で、そのうち一つは腕に巻き付けることができる。また、タブレットもスマートフォンも外向き、あるいは内向きにも曲げられる点も注目だ。

確かに、これらのレンダリング画像の折りたたみ端末が製品化されれば、スマートフォンのデザインを新しく興味深い方向へと進化させるだろう。もちろん、現段階で確定している情報はなく、また初期の折りたたみスマートフォンが顧客の関心を引くことができるかどうかも、まだわからない。

我々は、来週から開催されるMWC 2019(モバイル・ワールド・コングレス)や、今週水曜日に開催されるサムスンのイベントにて、より多くの動向に触れることになるだろう。また、サムスンはGalaxyシリーズの折りたたみスマートフォンの詳細を公開すると期待されている。現時点で市場に投入された折りたたみスマートフォンは中国Royaleの「FlexPai」だけで、その完成度も高くはなかった。

TCLはあまり一般に知られているブランドではないが、TV製品やアルカテル、Palm、BlackBerryブランドの端末の製造などで、ディスプレイ業界にて経験のあるメーカーだ。

今回のレンダリング画像は、折りたたみ製品を開発しているすべての企業が、現在検討しているスタンダードなものだろう。現時点でわかることは、スマートフォン業界は定番となる折りたたみ端末のデザインをまだ見つけておらず、またその定番も時代と共に変化するということだ。

 

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

明日のS10イベントで公開されるSamsungの折りたたみスマホの名前がリーク

Samsungは明日サンフランシスコで開催されるビッグイベントで魅力的な外観の折りたたみスマートフォンを公開すると約束している。 昨年の11月のデベロッパー・カンファレンスですでに短い動画が披露された。しかしこのプロダクトがどういう名前になるのかについては今まで情報がなかった。

これはSamsungにとってまったく新しいカテゴリーの製品だ。したがってこれまでの製品命名システムを踏襲する必要はないはずだ。一時、Galaxy Fという製品名が候補として挙げられたが、評判が悪かった。しかし今日(米国時間2/19)、有力なツイートがあった。

リーク情報提供の常連、Evan Blass(最近ではS10のリークが記憶に残る)によれば、新製品はGalaxy Foldと命名されるという。悪くないかもしれない。Galaxy Fよりましなのは確かだ。正直、Glaxy FではFワードを連想させ、下品なからかいの対象にされるに決まっている。

ではたぶん製品名はGalaxy Foldとなるのだろう。どんなプロダクトなのか、詳しいことは明日判明する。来週バルセロナで開催されるMWCも折りたたみスマートフォンの新製品のラッシュになるのは間違いない。

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