Algorithmiaのプラットホームにより企業が自分たちの機械学習モデルを管理しデプロイできる

Algorithmiaという名前のスタートアップが、オンラインのマーケットプレースを開始しました。何のマーケットプレースでしょう? そう、正解です。アルゴリズム屋だからアルゴリズムに決まっています。そして、デベロッパーたちがここに出品するアルゴリズムは、顔認識や感情分析などなど、機械学習関連のものがとても多かった。

そこで、ML/AIがブームであることに気づいた同社は今日(米国時間11/15)、その方向への次の一歩を踏み出し、データサイエンティストが自分で機械学習のモデルを管理/デプロイできて、社内でモデルの共有もできる、というサービスを立ち上げた。

それは基本的に、MLのモデルを動かすために同社が作ったインフラストラクチャやサービスの一部を利用する、新しいプロダクトだ。Algorithmiaの協同ファウンダーでCTOのKenny Danielが、今日の発表声明で述べている: “Tensorflowがオープンソースでも、そのスケーリングは違う。今ではほとんどすべての研究開発事業に、データの収集とデータの整理、そしてそれによるモデルの構築が伴っている。Algorithmiaはこれまでの5年間を費やして、それらのモデルをユーザーが実際に動かしてみるためのインフラストラクチャを構築してきた”。

この新しいサービスでは、データサイエンティストが自分の好きな言語とフレームワークでモデルを作り、それをAlgorithmiaのクラウド(CODEXプラットホーム)またはオンプレミスのアーキテクチャを使ってホストする。そのために同社は、そのサービスの二つのバージョンを提供している: モデルを同社のクラウドでホストするためのServerless AI Layerと、サービスを任意のパブリックまたはプライベートなクラウドでホストするためのEnterprise AI Layerだ。

クラウドとオンプレミスどちらも、gitを使ってモデルを加えたり、モデルを社内で他と共有したり、パーミッションや認可を扱ったりできる。また、モデルのデプロイに必要なDevOpsのすべても扱う。

ここ数か月同社は、登録したエンタープライズ顧客たちによりこのサービスのベータを行っている。それには、同社のサービスを使って自分たちのモデルをホストしたいと考えている政府省庁もいくつか含まれる。

“Algorithmiaがアメリカの政府省庁に力を与えることによって、そのAI層に新しい能力を迅速にデプロイしている”、とCIAの投資部門In-Q-TelのKatie Grayは語る。“そのプラットホームがセキュリティとスケーラビリティとリソースの見つけやすさを担保するので、データサイエンティストは問題解決に専念できる”。

今年半ばにAlgorithmiaはシリーズAで1050万ドルを調達したが、そのラウンドをリードしたのはGoogleが新たに作った、AIに特化したベンチャーファンドだった。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Algorithmia―研究者とスタートアップをつなぐユニークなアルゴリズムのマーケットプレイス

Algorithmiaは昨年8月に240万ドルの資金を調達したスタートアップだが、強力なアルゴリズムを発明した研究者とソフトウェアのデベロッパーを結びつけるマーケットプレイスのプライベート・ベータテストを開始した。

このマーケットプレイスにはすでに機械学習、音声画像処理、コンピュータビジョンなど800のアルゴリズムが登録されており、デベロッパーのさまざまなニーズに応じられるようになっている。

このサイトにアルゴリズムを登録した発明者は、そのアルゴリズムの利用者から料金を受取ることができる。Algorithmiaではアルゴリズムの募集にあたって懸賞金システムを用意している。ソフトウェアのデベロッパーが特定の機能を果たすアルゴリズムを募集すると、その分野に詳しい研究者が、料金を取り決めた上で、スクラッチで開発を始めるという仕組みだ。

このサービスに登録されたアルゴリズムのデモとして、サイトにはウェブ・クローラーの動作をシミュレートするアプリが公開されている。これには7人の研究者のアルゴリズムが利用されているという。クローラーの動作はビジュアル化され、ノードの重要性に基いて色分けされる。ノードごとのページランクも一覧表示される。

〔日本版〕Algorithmiaのデモは、デモとは思えない強力なアプリで、興味深い情報が得られる。 http://jp.techcrunch.com/ などと入力してMap Siteボタンを押すとトップドメインから順次下位ノードをクロールする。デフォールトでは20段階先までクロールする。紫色がもっともページランクの高いノードとなる。マウスをホバーさせるとURLが表示され、クリックするとリンク先内容がサムネールで表示される。 http://www.yahoo.co.jp/ のような巨大サイトを20段階クロールするのには数十秒かかるが、ダイナミックなビジュアルを見ているだけでも面白い。またサイトの構造がよくわかる。 クロールを5,6段階に制限すると個別のノードが見やすくなる。

画像:Algorithmia

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+