マクナルドが米国の一部都市でBeyond Meatの植物由来肉を使ったMcPlantバーガーを発売

2021年2月にBeyond Meatとの契約を発表したMcDonald’s(マクドナルド)は、米国時間10月14日の朝、植物由来のBeyond Meatを使ったバーガーの販売を2021年11月から一部店舗で開始すると発表した。

11月3日に登場するMcPlantバーガーは、同社の8つの店舗(テキサス州アービングとキャロルトン、アイオワ州シーダーフォールズ、ルイジアナ州ジェニングスとレイクチャールズ、そしてカリフォルニア州エルセグンドとマンハッタンビーチなど)で販売される。

いまだ初期段階であるため、マクドナルドは今回の販売をBeyond製パテの「テスト」と呼ぶ。その原料は、豆や米、ポテトなどの植物だ。2021年10月に同様のテストをスウェーデンやデンマーク、オランダ、オーストリア、英国 / アイルランドなどで行っている。

マクドナルドによると「そのパテは、トマトとレタス、ピクルス、玉ねぎ、マヨネーズ、ケチャップ、マスタード、そしてアメリカンチーズのスライスと一緒に挟まれる。味はマクドナルドの象徴的なものです。なぜならそれはマクドナルドのバーガーだからだ」。この最後の文章は、人によって反応がまちまちかもしれない。

同社によると、今後のMcPlantには植物由来のチキンやポーク、それに卵も使っていきたいという。

Beyond Meatは2021年2月に、Yum Brandsと提携している。同社の傘下にはKFCやPizza Hut、Taco Bellなどがある。競合するImpossible Foodsは、Burger KingやStarbucks、 White Castleなどと契約している。

画像クレジット:McDonald’s

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(文:Brian Heater、翻訳:Hiroshi Iwatani)

Beyond Meatの植物由来「チキン」テンダーが食料品店に登場

Beyond Meat(ビヨンド・ミート)はこの夏、植物由来の「チキン」テンダーをレストランで提供し始めたが、小売店での販売も開始したことで、まもなく家庭でも「チキン」テンダーを楽しめるようになる。この5ドル(約550円)のテンダーは、10月から一部の市場に限られるが、Walmartをはじめとする主要な食料品店で販売される。Beyond Meatsは、2021年後半には販売を拡大する予定だ。

Beyond Meatsによると、このテンダーは、実際の鶏肉を使ったものよりも飽和脂肪が50%少なく、遺伝子組み換え作物、抗生物質、ホルモン、コレステロールも含まれていない。同社では、チキンテンダーの味と食感を再現するために、大豆ベースのレシピではなく、ソラマメを使用している。調理済みのチキンテンダーは、10分以内に温めることができるという。

Beyond Meatのチキンテンダーは、Walmartの他、Jewel-Osco、Safeway NorCal、Harris Teeter、Giant Foods、ShopRiteの一部の店舗でも販売を開始する。一方で、同社は、ウォルマートでの販売もさらに強化するとしている。1300以上の店舗でBreakfast Sausage Pattiesが販売さる他、さらに多くの店舗でBeyond MeatballsとBeyond Beef Crumblesが販売される予定だ。

植物性代替肉のエコシステムにおいて、2021年9月は忙しい月だった。Beyond Meatの競合であるImpossible(インポッシブル)社は、数週間前から「チキン」ナゲットのレストランでの販売を開始した。また、Impossible社は、今秋、同社の豚挽き肉をレストランで提供することを発表した。

編集部注:本稿の初出はEngadget

画像クレジット:Beyond Meat

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(文:Kris Holt、翻訳:Yuta Kaminishi)

Beyond Meatが植物ベースのチキンテンダーを米国のレストラン400店で展開

Beyond Meat(ビヨンドミート)は米国時間7月8日、新しい植物ベースのChicken Tenders(チキンテンダー)を米国のレストラン400店で展開すると発表した。この新商品のニュースは人工肉大手であるカリフォルニア州拠点の同社が引き続き成長している中でのものだ。同社はすでにWalmartの店舗やTaco Bellの店舗へ進出し、2020年は中国でも積極的に展開した。

似ている名前を冠しているにもかかわらず、Chicken TendersはこれまでのChicken Stripsとは異なる、とBeyond Meatは話す。Chicken TendersはBeyond Meatの広く人気を博しているBeyond Burgerパティよりも前に登場したが、他の商品に比べて人気がなかったために2019年に打ち切りになっていた。

新しいChicken Tendersは主にソラマメとエンドウマメからできていて、1食分あたり14グラムのタンパク質が含まれ、飽和脂肪酸は普通のチキンテンダーより40%少ない。Beyond Meatは、コレステロール、抗生物質、ホルモンを含んでいないと話し、これは大手鶏肉生産社の多くが口にできないことだ。

「当社のすべてのプロダクトと同様、当社のChicken Tendersはすばらしい味と卓越した食体験、そして豊かな栄養を提供します」とCIOのDariush Ajami(ダリウシュ・アジャミ)氏はプレスリリースで述べた。「イノベーションがBeyond Meatの真髄です。Beyond Chicken Tendersは人々と地球にとってより良い、画期的で美味しい選択肢を創造するという当社のミッションの最新例です」。

発表されたBeyond Chicken Tenders取扱店舗に全国展開チェーンは含まれていない。提供は7月8日から始まり、取扱店舗の一部リストは以下の通りだ。

  • Bad Mutha Clucka
  • Bird Bird Biscuit
  • Blissful Burgers
  • Burger Patch
  • Detroit Wing Company
  • Dog Haus
  • Duke’s on 7
  • Epic Burger
  • Fire Wings
  • Flyrite Chicken
  • JAILBIRD
  • Melt Bar and Grilled
  • Milwaukee Burger Company
  • Next Level Burger / Next Level Clucker
  • Nuno’s Tacos & Vegmex Grill
  • Plant-Based Pizzeria
  • Plow Burger
  • Pub 819
  • Romeo’s Pizza
  • Sarpino’s Pizza
  • Stanley’s Northeast Bar Room
  • Syberg’s
  • The Bar Draft House
  • The Block Food & Drink
  • The Howe Daily Kitchen & Bar
  • Toppers Pizza
  • Verdine

変わった名前のチキン料理提供レストランが多いものだ。

人工鶏肉マーケットでは競争が激しくなっている。ナゲット製造業社のSimulateは6月、競合相手に追いつくために5000万ドル(約55億円)のシリーズBラウンドを発表している

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カテゴリー:フードテック
タグ:Beyond Meat植物由来肉レストランアメリカ

画像クレジット:Beyond

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(文:Brian Heater、翻訳:Nariko Mizoguchi

植物性由来肉のBeyond Meatが中国に初の生産工場を開設

Beyond Meatがスターバックスのメニューとして中国でデビューしてから約1年、カリフォルニアの植物ベースのタンパク質企業は上海近くに生産施設を開設し、中国のサプライチェーン資源を活用し、製品の二酸化炭素排出量を削減する可能性を求めて、上海近郊に生産施設を開設した。

上海から85km離れた嘉興市に位置するこの工場は、Beyond Meatにとって米国外で初めてのエンド・ツー・エンドの製造施設になるとNASDAQに上場している同社は、米国時間4月7日の発表で述べた。

この1年で、Beyond MeatやEat Justなどの外国企業の進出に加えて、Hey MaetやStarfieldなどの国内スタートアップへの資本注入が相次ぎ、中国の代替タンパク質市場における競争は激化した。

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Beyond Meatは、競走を恐れていない。中国の代替タンパク質業界に関するTechCrunchの記事に感想を求められた同社代表者は「Beyond Meatが競合他社について考慮していることは何もない」と述べている。

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中国には食肉代替製品に対する巨大でまだ満たされていない市場があるだけでなく、中国自身が植物性タンパク質の主要なサプライヤーでもある。中国の食肉代替製品のスタートアップは最初から原価の有利性を享受し、また増加するミドルクラスの味覚をより反映した消費者製品の支援を競う投資家たちの関心にも事欠かない。

そのため中国に何らかの製造施設を持つことは、中国市場に真剣に取り組んでいる外国勢にとってほとんど必須の前提条件だ。以前、Teslaは安い電気自動車を提供するために上海にGigafactoryを作った。生産の地域化はまた、サプライチェーンの短縮により企業の持続可能性目標の達成を助ける。

Beyond Meat自身の言葉によると、嘉興の工場は中国国内の生産と流通を迅速させ、かつ大規模化できるだけでなく、Beyond Meatの原価構造と事業の持続可能性を改善するという。

この米国のフードテック大手はローカライゼーションに真剣で、中国では同社の旗艦製品であるバーガーのパティと豚挽肉の模造製品を販売するが、後者は世界最大の豚肉消費国向けに特別に製造されている。大豆と米を主原料とする豚挽肉もどきはさまざまな中国料理に使用でき、同社の上海とロサンゼルスのチームのコラボレーションの成果でもある。

嘉興の工場は製造だけでなく、中国市場向けの新製品の研究開発も行う。またBeyond Meatは2021年、ヨーロッパ初となる自社生産工場も設ける。

Beyond Meatの創業者でCEOのEthan Brown(イーサン・ブラウン)氏は「中国には長期的な成長を期待する地域としての本格的な投資を行う」と述べている。「この新しい製造施設は、私たちが中国の消費者に人間と地球の両方にとって良い植物由来のおいしいタンパク質を届けようと努力することによって、価格と持続可能性の両方を目標に近づける役割を果たすでしょう」。

Beyond Meatの製品は中国主要都市のスターバックスやKFC、AlibabaのスーパーマーケットであるHema、およびその他の小売店で販売されている。

カテゴリー:フードテック
タグ:Beyond Meat中国植物由来肉タンパク質

画像クレジット:Beyond Meat China

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(文:Rita Liao、翻訳:Hiroshi Iwatani)

植物由来代替肉のビヨンド・ミート株が急騰、ウォルマートでの扱い増加で

米国時間3月10日、Beyond Meat(ビヨンド・ミート)の株価が急騰した。Walmart(ウォルマート)が肉なしプロテインパティ、ソーセージ、ボールメーカーとの関係を強化したことを受けたものだ。

Walmartの900店舗がBeyond Meatのホットイタリアンソーセージとビーフレスバーガーパーティーパックを取り扱うことになった。「牛肉はどこですか?」と聞きたくない雑食主義者派やベジタリアンやヴィーガンでグリル好きの人々のためのお楽しみだ。

Beyond MeatのWallmart店舗での流通増は、2020年来2度目の生産量拡大であり、植物由来代替肉市場の独占を目指す同社の野望の一環だ。

同社の食料品は現在2万8000店舗で販売されており、フードサービスでも先を行っている。最近Yum! Brands(ヤム・ブランズ)とMcDonald’s(マクドナルド)との取引契約を発表した。

投資家はニュースに反応し、この日Beyond Meatの株価は3.16%高の4.28ドルで引けた。

「Walmartとともに成長を続け、Walmartの顧客においしくて身体にいい当社の植物由来製品を提供できる機会を得られたことをを大変うれしく思っています」とBeyond Meatの最高成長責任者であるChuck Muth(チャック・ムース)氏は語る。「これまで以上に多くの家庭が当社製品の購入を続け、より頻繁に買ってもらえるようになることを踏まえ、高まる需要に答えるべく生産と流通を強化していくことを楽しみにしています」。

2015年にさかのぼるWalmartとの結びつきも大きいが、同社が最近発表したMcDonald’sおよびYum! Brandsとの綿密に練られた提携の注目度はその比ではない。Yum! BrandsはKFC(ケンタッキーフライドチキン)他2つのフランチャイズを支ええる会社で、 米国で最も偉大なヒップホップ・ファストフード賛歌を公開して話題になった。

2021年2月下旬、Beyond MeatはYum! BrandsとMcDonald’sと、KFC、Pazza Hut(ピザハット)、Taco Bell(タコベル)に加えあのMcDonald’sともプロテインメニューアイテムを共同開発する計画を明らかにした。

Yum!との契約には、KFCのBeyond Fried Chickenテスト販売の拡大も含まれている。また、Beyond Italian Sausage PizzaとGreat Beyond Pizzaの全米販売開始によって、植物由来肉ピザを全国で導入した最初のピザチェーンになった、と当時の声明で同社は述べていた。

McDonald’sの発表は、以前ファストフード巨人がMcPlant(マックプラント)サンドイッチを発売した時に発表した提携内容に肉づけするものだ。当時はまだ契約の詳細を公表できなかったため、McPlantにおけるBeyond製品の詳細は明らかにされていなかった。

チキン、ポーク、卵製品などの植物由来メニュー項目が拡大されたMcPlantプラットフォームに登場した、と同社は2021年2月に発表した。

「新しいMcPlantプラットフォームは、お客様がMcDonald’sを訪れた時により多くの選択肢を提供するためにあります」とMcDonald’sの執行副社長・最高サプライチェーン責任者、Francesca DeBiase氏は当時語った。「Beyond Meaとtともにこの分野でイノベーションを起こすのが楽しみです。そしてこの戦略的提携を結ぶことは、美味しくて高品質な植物由来メニューアイテムをお客様に提供するための重要な一歩です」。

Beyond Meatのブランド戦略担当者たちにとっては忙しい一年だ。同社はPepsico(ペプシコ)とも、プロテインを強化したスナックと飲料を開発するために、PLANeT Partershipという残念な名前のジョイントベンチャーを立ち上げる契約を結んだ。

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カテゴリー:フードテック
タグ:Beyond MeatWalmart

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(文:Jonathan Shieber、翻訳:Nob Takahashi / facebook

ペプシコとビヨンドミートが植物由来の新しい食品・飲料のためにイケていない名前の合弁会社を設立

甘い飲み物、脂っこいチップス、(奇妙かもしれないが)オートミール、フムス、ガスパチョ を提供するPepsiCo(ペプシコ)は、植物由来のタンパク質食品を提供する上場企業のBeyond Meat(ビヨンド・ミード)と提携し、植物由来の食品と飲料を消費者に売り込むために、かっこ悪い名前のジョイントベンチャー「PLANeT Partnership」を立ち上げた。

PLANeT PartnershipはBeyond Meatの技術とタンパク質の消化力、PepsiCoのマーケティング力と製造能力を組み合わせて、新しいスナックや飲料で世界市場を席巻するという。

どちらが、何を、どこで、いつ、どのようにといった金銭的条件や厄介な詳細を両社とも明らかにしていないが、合弁事業の運営は新たに設立されたPLANeT Partnershipを通じて管理されるとだけ述べている。

(企業がネーミングやブランディングに力を入れて事業を運営しているのなら、Impossible Foodsは心配する必要はないだろう……。大文字の使い方とブランディングは、英語への冒涜だとしか言いようがない)

「植物由来のタンパク質はより持続可能な食糧システムを構築し、人々と地球のための積極的な力となるための取り組みにおける新たなフロンティアであり、より栄養価の高い製品の拡大されたポートフォリオに対する消費者の需要を満たしながら、私たちにとって刺激的な成長の機会でもあります」と、PepsiCoのグローバルチーフコマーシャルオフィサーであるRam Krishnan(ラム・クリシュナン)氏は声明の中で述べている。

PepsiCoはこの新しいジョイントベンチャーを宣伝する発表の中で、LAY’Sのチップス、Sabra Snack Cups、Alvalleのインスタントドリンクのガスパチョ、QuakerのBreakfast flats、Gatorade Juicedなど、同社のスナックに関するイノベーションの歴史に言及した。

同社はまた、PopCornersを製造するBFY Brands、SodaStreamを製造するSodaStream、ベークドフルーツと野菜のチップスを製造するBareSnacksを買収した。

この取引は最近のBeyond Meatにとって非常に大きな提携であり、新しいメニューアイテムでコラボレーションするはずだったMcDonald’s(マクドナルド)との奇妙で失敗に終わった発表に続くものだ。

カテゴリー:フードテック
タグ:PepsiCoBeyond Meat

画像クレジット:Bryce Durbin / TechCrunch

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

タコベルも新メニューでBeyond Meatの代替肉を採用、Beyond株急上昇中

TacoBell(タコベル)がメニューの新しい品目にBeyond Meat(ビヨンド・ミート)の代替肉を採用するというニュースで、Beyond Meatの株価が急上昇中だ。

米国時間1月14日の朝、2022年にテストされる新メニューにBeyond Meatの代替肉を採用するとタコベルが発表した後、Beyond Meatの株価は17.13ドルから13.67%アップして142.48ドルになった

メキシカンファストフードの大手チェーンであるTacoBellは、Yum Brandsのグループ企業だが、これまでベジタリアン向けアイテムの開発を単独で行ってきた。Beyond Meatとの提携は新路線となる。

TacoBellの北米事業担当プレジデントのJulie Felss Masino(ジュリー・フェルス・マシノ)氏は2019年にCNBCの番組でこう述べている

TacoBellは、さまざまなオプションを検討してきました。Beyond MeatともImpossible Foodsとも会いました。我々のイノベーションの責任者はこの分野の全員を知っています。同時に全員が我々を知っています。ともあれ私たちが誇りに思っているのはTacoBellは57年前からベジタリアンフードを提供していることです。

結局、TacoBellは南カリフォルニアのBeyond Meatのプロダクトを最良の代替タンパク質だと決めたようだ。タコベルのグローバル最高食品イノベーション責任者であるLiz Matthews(リズ・マシューズ)氏は、「私たちは長い間、ベジタリアン分野でもリーダーでしたが、2021年は菜食主義者、野菜好きだけでなく普段肉食の人たちにも喜ばれる肉なしのメニューを増やしました」と述べた。

TacoBellの米国におけるメニューには30以上のベジタリアン向けアイテムが掲載されているが、これまで代替肉を使用したものはなかった。ライバルの多くが競って代替肉を使ったメニューを発表している中、この分野におけるTacoBellの出遅れが目立っていた。

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カテゴリー:フードテック
タグ:代替肉 / 植物由来肉TacoBellBeyond Meat

画像クレジットPatrick T. Fallon/Bloomberg / Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

植物由来肉のBeyond Meatがビヨンド・バーガーの新バージョン2種を発表

Beyond Meat(ビヨンド・ミート)は米国時間11月16日、Beyond Burgers(ビヨンド・バーガー)の2つの新バージョンの発売を発表した。

​新しいメニューは2021年に店頭に並ぶ予定だが、ロサンゼルスで行われる2日間のポップアップイベントでも提供される予定だ。

ビヨンド・バーガーの新しいパティは、低脂肪のパティと高脂肪のパティを提供することで市場の牛肉への需要を反映するようにデザインされており、市場の肉パティ以上の 「最も肉質的」で 「最もジューシー」 な同ブランドのパティになると、Beyond Meatは約束している。

声明によると、低脂肪パティのオプションは80 / 20ビーフよりも飽和脂肪が50%少なく、総脂肪が35%少ないとのことで、どちらのハンバーガーもカロリーが少なく、牛肉の微量栄養素プロファイルに匹敵するビタミンやミネラルが追加されている。

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

代替肉のByond Meatが売上で大幅な予測割れ、フードサービスと消費者需要が減少

Beyond Meat(ビヨンドミート)がMcDonald’s(マクドナルド)との提携で開発したMcPlant(マックプラント)バーガーも、第3四半期決算の売上がアナリスト予測を大きく下回ったことによる株価下落を防ぐには十分ではなかった。

大幅な期待割れに、株価は市場閉鎖後に29%近く下落した。米国時間11月10日の決算報告で同社は売上9440万ドル(約99億円)、1株あたり損失28セントを報告、アナリスト予測は売上1億3280万ドル(約139億2000万円)、1株あたり損失5セントだった。

「この決算は、パンデミックが始まり新型コロナウイルス(COVID-19)蔓延の衝撃と不確定性が当社の売上に本格的に影響を与え、その結果収支報告書全体に影響を与えた初めての四半期を反映したものです」とBeyond Meatのプレジデント兼CEOであるEthan Brown(イーサン・ブラウン)氏は声明で述べた。「第2四半期に、消費者による記録的な小売店での購入と冷凍庫保存が新型コロナによるステイホームなどの政策によるフードサービス事業の悪化を相殺したのと異なり、消費者の買い溜めのロングテール効果に当社フードサービス顧客全体の不調が重なり、第3四半期の結果は予想を下回るものになりました」。

画像クレジット:Google Finance

同社の第3四半期の純損失は1930万ドル(約20億2000万円)で、1年前は410万ドル(約4億3000万円)の純利益だった。一般株1株あたり純損失は31セント、前年同期は1株あたり6セントだった。

不調な業績にも関わらず、Beyond Meatは事業拡大を進行中で、ペンシルベニア州で新たに工場を買収し、中国、欧州でも拡大を図っている。他のデータは事業の成長を示唆していることも、ブラウン氏は指摘した。

「パンデミックによる膨大な破壊にも関わらず、当社は世帯普及率、購入価格、購買頻度、リピート率といった重要指標で安定した成長を続けています。当社ブランドの売上成長は依然として他社をしのぎ、流通を拡大しながらも、四半期の対前年比成長速度は伸びています」。

Beyond Meatの第3四半期決算報告は、マクドナルドの植物由来バーガーの詳細発表で株価が乱高下した1日を締めくくった。Beyond Meatの株価は、マクドナルドがMcPlantの開発における自社の役割を誇張したことで当初は下落した。実際にはBeyond Meatとの共同開発であるとCNBCに提供された声明(未訳記事)に書かれている。Beyond Meat株は反発したが、市場閉鎖後には第3四半期決算のために再度下落した。

ブラウン氏は、マクドナルドが当初の発表からBeyond Meatを外す決定をしたことにもめげず、同社に忠節を尽くした。

「マクドナルドとの関係は極めて良好で実に強力です」とブラウン氏が投資家会見で語った。「McPlantプラットフォームを一般的なものとして紹介した彼らの判断を尊重します。私たちはさまざまな分野で同社と一緒に仕事をしています」。

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カテゴリー:フードテック
タグ:Beyond Meat代替肉

画像クレジット:Beyond Meat

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

代替肉のBeyond Meatがパック入りミートボールを全米で発売

米国の食品会社は誰も必要とはしていないが、誰もが欲しがるかもしれないマーケティングイノベーションがお気に入りだ。代替肉のBeyond Meatもそれを楽しんでいるようで、その同社が今週、全米の食料品店で「Beyondミートボール」を発売する。

同社の発表によると、この製品はブレンドしたイタリアンスパイスで風味付けされていて、チーズをかけたスパゲティにトッピングできるという。

このミートボールは、本物の肉に比べると飽和脂肪酸とナトリウムが30%少ない。Whole Foods、Stop & Shop、Sprouts, Harris Teeter、Kroger、Albertsonsで購入でき、10月前半にはさらに多くの店舗で販売すると発表されている。

えんどう豆由来タンパク質などで作られたこの代替肉ミートボールの希望小売価格は、12個入りで6.99ドル(約740円)だ。

Beyond Meatには「クックアウト・クラシック」ブランドとして朝食用ソーセージとバーガーのラインナップがすでにある。新製品のミートボールは、同社の製品を置いている全米2万6000の店舗でさらに売場を獲得するためのものだ。

Beyond Meatの最高マーケティング責任者であるStuart Kronauge(スチュアート・クロナージ)氏は「遺伝子組み換え生物や合成成分を含まない、おいしくて栄養豊富な植物性の肉に対する消費者の需要が高まる中で、Beyondミートボールを発売することを楽しみにしている。我々の最新のイノベーションを全米の小売店で販売でき、たいへん嬉しい。我が社のファンは、Beyondミートボールの素晴らしい味と便利さに喜ぶだろう」と語る。

マーケティングキャンペーンの一環として、9月16日にニューヨークとロサンゼルスのBeyondミートボールポップアップショップで、ミートボールスパゲティまたはミートボールヒーローサンドイッチを無料で提供する。

Beyondミートボールを食べたい人は、在庫があるうちにレストラン予約サイト「Resy」のThe Beyond Meatball ShopのLAまたはNYCのページで受け取り時刻を予約する必要がある。

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タグ:Beyond Meat

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(翻訳:Kaori Koyama)