VMwareがかつて同社をスピンアウトしたPivotalを買収か

米国時間8月14日、VMwareがソフトウェア開発プラットホームPivotal Softwareを買収する話し合いに入っていることを確認した。Pivotalは、オープンソースのCloud Foundryプラットホームを商用化したサービスで最もよく知られている。買収の提案ではVMwareがPivotalの既発行クラスA株式のすべてを1株あたり15ドルで取得するとなっており、Pivotalの現在の株価よりも相当大きな上げ幅となる(この発表で株価は上がったが)。

Pivotalの株価は、2018年4月のIPO以来低迷している。同社はの起源はEMC Corporation(今のDellEMC)とVMwareからの2012年のスピンアウトで、Cloud Foundryにフォーカスしたサービスを提供することが目的だった。Cloud Foundryはオープンソースのソフトウェア開発プラットホームで、今やFortune 500社の多くが採用している。そしてこれらの企業の多くが、PivotalにCloud Foundryのサポートを任せている。Dell自身もVMwareとPivotalの大株主であり、またVMwareにもこれまですでにPivotalの所有権があって、Pivotalのサービスを顧客に売っている。というわけで今回の買収劇には、ウロボロスのような趣きがある。

Pivotalのメインプロダクトは一貫してCloud Foundryサービスだが、関連するコンサルティングサービスも提供している。上場以来業績はやや回復したが、Pivotalはこの前の四半期でも3170万ドルの損失を計上した。株価はIPO時の半分近くに下がっているが、VMwareが申し出た1株15ドルは、同社のIPO価格と同額だ。

VMwareの買収でPivotalの旅は終わるが、それはPivotal自身が期待した旅ではない。しかしVMwareはPivotalやDellEMC、IBM、SAP、SuseなどとともにCloud Foundry Foundationのプラチナ会員なので、Pivotalのプラットホームの背後にあるオープンソースのエコシステムに対するVMwareのサポートに大きな変化はないだろう。

しかし、この買収が実際に実現するのかという疑問もある。VMwareは両社が話し合いに入っていることは認めるが、同時にこうも言っている。「話し合いが合意に達する保証はない。また最終的な合意に達するまではVMwareはこの件に関してこれ以上情報を提供する意思がない」。これはいかにも弁護士が書いた文章だが、ここまで来たら買収が成立しない方がむしろ意外だ。

最近のVMwareは買収を熱心に進めているが、その全体的な構図の中にPivotalはうまく収まる。今年初めにはアプリケーションパッケージャーのBitnamiを買収し、昨年はHeptioを買収した。後者は、Kubernetesを作った3人のうち2人が立ち上げたスタートアップで、Kubernetesは今やエンタープライズのクラウドデプロイメントの新たな基盤だ。そういう積み上げの上に今回のPivotal Cloud Foundryの買収案件がある。

画像クレジット: Pivotal

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

DigitalOceanがBitnamiとパートナー、100種以上の有力Webアプリケーションを簡単にインストール

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シンプルなホスティングサービスとして人気のDigitalOceanが、このたびBitnamiパートナーして、複雑なアプリケーションのインストールをさらにシンプルにした。

DigitalOceanのユーザはBitnamiを2ヶ月間無料で利用できる。これによりインストールが単純化されるアプリケーションは、WordPressやGhost、Drupalなどベーシックなもののほかに、バージョンコントロールのGitLabやElasticsearch、SugarCRMなどの複雑なアプリケーションもOKだ。

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これまでDigitalOceanは、そのアプリケーションディレクトリに、WordPress、Drupal、MongoDB、Docker、それにLAMP/LEMPスタックなど、およそ25のアプリケーションを加えてきた。しかし初期から急成長が続いた同社は、サービスの技術的側面のスケールアップに追われ、プロダクトとしての充実は後回しになりがちだった。そのため同社のアプリケーションカタログは成長が遅く、今日まで一貫して、ベーシックなものにとどまっていた。

DigitalOceanの協同ファウンダでCMOのMitch Wainerが今日の発表声明の中で、次のように述べている: “Bitnamiは、今市場にあるアプリケーションローンチパッドの中でいちばんシンプルだ。弊社のクラウドインフラもシンプルを追求し、ソフトウェアデベロッパの仕事ができるかぎり容易になるために、複雑で余計なものをなるべく省いてきた。”。

なお、アプリケーションのライブラリはDigitalOceanとBitnamiで一部重複しているが、Bitnamiのライブラリの方がよりロバストで、しかも、デベロッパに提供するオプションもより幅広い、という。

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Google Cloud Launcherで、よく使われる120あまりのオープンソースパッケージを素早くデプロイできる

GoogleとBitnamiが今日、GoogleのCloud Platformで立ち上げる新しい機能により、デベロッパは120あまりのポピュラーなオープンソースアプリケーションをCloud Platformへデプロイできる。GoogleとBitnamiがパックした120あまりのアプリケーションには、WordPress、Drupal、Redis、MongoDB、Gitlab、Djangoなどのほか、RubyやLAMPアプリケーション、Puppetなどのためのインフラストラクチャスタックも含まれる。

Googleが言うようにVMベースのソリューションをセットアップするとき、デベロッパはサービスのさまざまな部位を構成するために多くの時間を費やす。しかしこのCloud Launcherを利用すると、必要なアプリケーションやサービスを指定するだけで、数クリックでその作業が完了する。

GoogleのプロダクトマネージャVarun Talwarが今日の発表声明の中でこう述べている: “デベロッパは設計やコーディングに時間を割くべきであり、ライブラリを見つけてデプロイしたり、依存性を調整したり、バージョニングの問題を解決したり、ツール類を構成したり、といった作業は、デベロッパの貴重な時間を奪う”。

Googleはこれらのパッケージの多くを今後、同社のCloud Monitoringサービスに統合する予定だ。

なおGoogleはすでに、Casandra、MongoDB、Drupal、Joomlaなど一連の人気アプリケーションに関しては、これと同様の”click-to-deploy“(クリックツーデプロイ)サービスを提供している。今回の新しいサービスは、この既存の機能にBitnamiのパッケージを足したもののようだ。

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BitNamiのパッケージングスタックに開発環境としてのMongoDBが加わる–AWSベースのサービスのスケール要求に対応

メジャーなソフトウェアのローカルな使用環境や開発環境をセットアップしてくれるインストーラ/パッケージャサービスBitNamiのサポートソフトに、MongoDBの開発環境が加わった。このMongoDBスタックによりデベロッパは、人気の高いNoSQLデータベースの上でスケーラビリティに富むWebアプリケーションを構築できるようになる。そのスタックは来週から可利用になり、デベロッパは、オンプレミスやAmazon Web Services(AWS)、Windows Azureなどにおけるアプリケーションの展開と管理ができる。

このY Combinator出身スタートアップの新しいスタックにはNode.jsが統合され、ローカルな開発のためのネイティブのインストーラや仮想マシン、あるいはAmazonやWindows Azureなどクラウドコンピューティングプラットホームのためのクラウドテンプレートとして、BitNamiのアプリストアから無料で入手できる。そのパッケージには、以下のものが含まれ、これらは“MEAN”〔普通の, 平均的の〕スタックとも呼ばれる:

• MongoDB
• Node.js
• WebサーバApache
• Git
• PHP (オプション)
• RockMongo (オプション)
• AngularJS
• Express
• PHPとNode.js用Mongoドライバ

これらふつうの成分以外に、MongoDBスタックにはそのほかのプログラミング言語を加えることもできる。COOのErica Bresciaは今日のSkypeインタビューで、たとえばRuby on Railsを使っている顧客はBitNamiのPythonスタックとMongoDBスタックをインストールしたりするだろう、と述べた。

同社自身のクラウドホスティングサービスもあり、それはAmazonの上で動き、クラウド内のアプリケーションを管理するための、自動バックアップ、内蔵モニタリングなどの機能がある。

さらに来週は、DreamFactoryと共に新しいライブラリをローンチする。DreamFactoryは、オープンソースのモバイルバックエンドプラットホームだ。

2012年にBitNamiはAWSの重要なパートナーとなり、新たなマーケットプレースのローンチで協力した。今BitNamiのスタックは80種あり、アプリケーションデベロッパがそのマーケットプレースでサービスとしてオペレートするために必要な部位を提供している。AWS MarketplaceでBitNamiが提供しているスタックは、WordPress、Drupalなど数ダースのアプリケーションで、利用時間に対して課金している。

さきほどのBresciaによると、Amazon Web Servicesへ展開されているBitNamiのアプリケーションは2012年で前年比98%増え、2013年には160%の増加が予想される。AWSの上でアプリケーションが使われる時間は、1億時間を超えると予測されている。

BitNamiが最近、アプリケーションの開発や管理に関わるおよそ3600名を対象に調査をしたところ、当然のような結果が得られた。多くの人がパブリッククラウドを利用しており、とくに小企業の方が大企業よりもクラウドアプリケーションを使う傾向がある。

その調査の結果でいちばん意外だったのは、AWSの次に多く使われているクラウド展開で、AWSに次ぐ二位はプライベートクラウドの27%、その次がGoogle Compute Engineの16%、Microsoft AzureとVMware Cloudが共に11%となった。Rackspaceは8%だった。とくに意外なのは、GoogleがAzureよりも好結果であることだ。一般にクラウドウォッチャーたちは、クラウドサービスとしてはAzureの方が強い、Googleの成長は鈍足、と思っていたはずなのだ。

Webとモバイルの到来により、アプリケーションのマーケットプレースが各所で栄えているが、BitNamiもその多くのプロバイダの一つだ。ほかにたとえばAppDirectはデベロッパに、同プラットホームを使っているリセラーパートナーへの接続チャネルを提供している。同社のモデルでは、デベロッパは技術を売っているパートナーにAPIの利用で結びつく。そこでサービスの重要なエンドポイントは、アイデンティティとプロビジョニングと課金である。同社は最近900万ドルを調達し、Cloud Foundryとパートナー、そしてStanding Cloudを買収した。後者は、クラウドサービスで使うアプリケーションをパッケージして、それらのアプリケーションの展開と管理に伴う複雑性を緩和する(その面倒を肩代わりする)。…というとBitNamiのサービスとそっくりであり、どちらも、今アプリケーションのマーケットプレースが、成長市場に向けてサービスを開発し売っていくためのプラットホームになりつつあることを示す典型的な例だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))