アマゾンがBlinkの屋外用セキュリティカメラをアップデート、長時間駆動と双方向通話が可能に

Google(グーグル)がスマートホーム関連の発表で注目を集める中、Amazon(アマゾン)もBlinkブランドの最新アウトドア向けセキュリティカメラ「Blink XT2」を発表した。

Blink XT2ではいくつかの機能追加と値下げが実施されている。製品価格は90ドル(約9900円)と、すでに屋外向けカメラとして手頃だったオリジナルモデル(Blink XT1)から25%も廉価だ。

新モデルは単3電池2本で2年間の動作が可能だ。Amazonによれば、録画専用で使用すれば2年間でBlink XT1より2倍の使用時間を得られるという。これは新チップのおかげだが、動作期間は使い方に左右される。つまり、モーションアクティブ記録機能を利用すれば、より長期間利用できる。さらに、不審者を追い払うのに役立つであろう双方向の会話機能も追加された。

また、モーションセンシングは誤動作を防ぐために改善されている。この手のカメラにとって、この問題は悩みの種だ。

Blink XT2は米国市場では5月22日に、そしてカナダでは今夏に発売される。製品はすでに予約を受け付けており、「Blink Sync Module」モデルの価格は100ドル(約1万1000円)だ。

Amazonは2017年後半にBlinkを買収したが、これはスマートホーム製品ラインアップを拡張し、Nest買収後のGoogle(グーグル)に対抗するためだった。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

家庭や職場でも正確な視力測定を行えるようにするBlink

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視力の悪い人はきっと同意してくれるだろうと思う。自分の視力にぴったりのコンタクトレンズや眼鏡を手に入れると、「はっきり見える」世界の素晴らしさに感動してしまう。ただし、「はっきり見える」視力を手に入れるための視力検査は、時間もかかるし面倒なものだ。さらに、検眼医は眼に異常がないかを確認するために、1時間ほどもかけて決まりきった検査をひと通り行うことになってもいる。こうした検査は、実際のところかなり面倒なものだ。

そうした状況をなんとかしようと、MIT Media Labから登場してきたのがBlinkだ。

最初の頃は、適した眼鏡を選ぶための、3Dプリントで製作したスマートフォン用アドオンを扱っていた。しかしそこから発展を続け、本格的な視力検査のフルセットをオンデマンドで提供できるようになった。

スマートフォン用アプリケーションとさまざまな器具(小さなスーツケースにおさまってしまうコンパクトさだ)を使って、Blinkは家庭でも本格的視力検査を行えるようにしている。ファウンダーによれば、Blinkは検眼医の部屋にある2万ドルほどもする器具を持ち運び可能にしたものであるとのこと。

Blinkでの検査を申し込むと、検査担当者(Blinkでは「visioneer」と呼んでいる)が希望者の元を訪問する。そして視力検査表などを準備し、通院状況やメガネやコンタクトレンズの利用状況、さらには眼病の経験があるかどうかなどの問診を行う。そしていよいよ実際の視力検査を始め、データは検査担当者のもつタブレットに入力される。

視力測定用のデバイスはNetraと名付けられており、動作はすべて機械式となっている。ここにスマートフォンをはめ込んで、スマートフォンのレンズとコンピューティング能力を利用して検査を行うわけだ。測定装置の外観はあるでSamsung Gear VRのようだ。しかしバーチャルな世界でのゲーム環境を提供するのではなく、視力検査マシンとして機能する。Netraを使ったテストと、視力検査表の可読状況などを総合してカルテが作成される。

視力の確認ができると、その視力に応じたレンズを体感できるNetropterという装置を試すことになる。これはフォロプター(ターレット式検眼器)を小型化したものだ。眼科医でフォロプターやさまざまな検眼器を使うよりも簡単に矯正成果を確認することができる。

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尚、Blinkは検眼医を代替するものではない。眼鏡購入のための処方箋に必要な情報を得るという目的のために考案されたものだ。

「行うのは視力検査であり、眼科検診を行うものではありません」と、Blink側も強調している。

テストで得た情報は、提携している検眼医に送られる。ここで10分程度の時間でデータをチェックして、そして処方箋が用意されるという仕組みだ。処方箋はメールで送られ、この情報に基づいて眼鏡を購入することができる。コンタクトレンズへの対応も準備中であるとのこと。

テストには75ドルかかるが、家族や職場仲間と一緒に受ける場合には割引料金も用意されている。

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(翻訳:Maeda, H

ブリンクする小さなプログラマブルUSBライトBlink(1), バージョン2がKickstarterに登場

1年前にローンチしてKickstarterの人気者になったBlink(1)が、またKickstarterに戻ってきた。USBスロットに差し込んでコマンドでブリンクさせるだけの製品だが、今は25ドルの出資約束で売っている。アップデートの内容はUSB 3.0のサポートと、両面LED、そしてデザインの改良だ。

Kickstarterにプロジェクトのバージョン2をこんなに早く、しかも成功裏に載せた例をほかに知らないが、とにかく、今度のBlink(1)はChromebooksなどサポートする機種が増え、IFTTTが改良された。両面LEDにより、片方でステータスを示し、他方でほかのプログラムからの入力を示す、といったことができる。ハンサムなメタルとプラスチックのケースを着た点滅ライトが、マルチタスクになったのだ。

最初のBlink(1)は、持ってるけどいまだに、やりたいことが見つからない。でも今回のも必ず買って、やはり用途で迷い、そのうち、デスクの上のガラクタの中に紛れ込んでしまうだろう。でもなにしろこいつは、オープンソースのインジケータであり、アラームやセンサなどの警報器であり、あるいは、外は今暑いよ、とか荷物が遅れずに着いたよ、などを教えてくれるシステムでもある。また、サーバファームを抱えている人には、だめになったマシンや停止したジョブを教えてくれるだろう。

今回の目標金額は28000ドルで、すでに9000ドルに達している。発売は10月の予定だ。しかも完全にオープンソースだから、独自のブリンクを自作したり、筐体も作れる。楽しくてかわいくてそれほど高くもないデバイスだが、ぼくと違ってやる気のある人にとっては、実用性も万点だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


OperaがGoogleのエンジン採用の初バージョンをリリース–便利な独自機能による差別化に専念

Operaが今日(米国時間5/28)同社初のChromiumをベースに使ったWindowsとMac用デスクトップブラウザOpera Nextの、プレビューバージョンをローンチした。同社がブラウザのエンジンを自社製からGoogle製に切り替えることを発表したのは今年の2月だった。Googleのエンジンなので、SPDYプロトコルなどもサポートされるが、それだけでなくOpera独自の新機能もいくつかある。

たとえば、ショートカットをフィルタしソートしてフォルダに収めておけるSpeed Dialのタブページが新しくなった。また、ChromeのようにURLと検索クェリが一つのバー(アドレスバー)に統一された。UIのデザインも一新され、モダンなルックスになった。

ユーザがカスタマイズできるニュース発見機能が加わり、“あなたは椅子の背もたれに体を預けたまま、あなたがとくに関心のある国別地域別などに分類された最新ニュースをブラウザ上の一箇所でまとめて見ることができる”、ということになった。それは、Google Newsにカテゴリーによるフィルタ機能をつけたものだ(アート、食べ物、テクノロジ、などなど)。ニュースを選ぶOperaのアルゴリズムは未知だが、使ってみるとまあまあニュースの集め方は妥当だし、Pinterestふうのレイアウトによりニュースを素早くスキャンできる。

“Stash(隠し金庫)”ビューという機能が新たにサポートされた。それは、URLバーのハートのアイコンを押して、今見てるページを素早くブックマークし、あとでその隠し金庫に入れておいた複数のページを1ページ内に小さなサイズで全部表示して比較検討できる、というものだ*。ショッピングとか旅行の下調べのときに便利、と同社は言っている。下の画像が、その例だ。〔*: 余計な訳注: マルチタブやマルチウィンドウは比較検討作業がとてもやりにくいので、このStash機能は全ブラウザがサポートしてほしい…消費目的だけでなく調査作業のときにはほとんど必須だ!。〕

つまり、Googleのレンダリングエンジンに切り換えたことによってブラウザが高速になり、また自社製エンジンという重荷がなくなって、他のブラウザと差別化できる独自機能により専念できるようになった、というプラスの効果が見える。

ただし、なくなった機能もある。Turboモードはあるが(”off-road mode”と改名)、Opera Notes、Link、タブのサムネイルなどなど、Operaファンにとっておなじみの機能がいくつかない。将来復帰するのかも、分からない。

Opera Mail

またこのバージョンから、Operaはメールクライアントを単独のアプリケーションとして切り離した。今ではそれはスタンドアロンのプロダクトとして入手できる。すごく軽いメールクライアントだから、最近のスタートアップたちのメールプロダクトに比べても優れていると思う。またメッセージにラベルを付けたり、添付ファイル(ドキュメント、画像、ビデオ、オーディオファイルなど)のあるメールだけをフィルタする機能もある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


BlinkとServoとRust: ブラウザの次の進化の方向性が見えてきた

先週は、ぼくのようにブラウザを追っているブロガーにとっておもしろい週だった。週の終わりには、Internet Explorer 11がWebGLとSPDYをサポートするらしい、という話も聞いた。その前の火曜日にはMozillaがメールで、MozillaのCTO Brendan Eichへの電話インタビューの可能性を打診してきた。その話題は次世代のブラウザエンジンServoと、それが書かれているプログラミング言語Rustだ。しかしMozilla Researchが単独でこれらを手がけているのではなく、この、マルチコアプロセッサと異種混成的なアーキテクチャ向けに最適化されている新型エンジンをAndroidとARMに実装する作業には、Samsungが協力しているのだった。MozillaはこれまでServoについてあまり何も発表しなかったから、今こうやって大きく発表することは少々意外だ。

おもしろいことに、GoogleのChromeのチームが話をしたいと言ってきたのも、先週の火曜日だ。おかしなことに、そのときの広報の連中は、いつもと違って、詳しい話を何もしない(通常は、何の話かぐらいは事前に教えてくれる)。Googleのエンジニアリング担当VP Linus UpsonとOpen Web PlatformのプロダクトマネージャAlex Komoroskeは、WebKitをフォークしてWebKitベースの独自のレンダリングエンジンBlinkをローンチする、と言った。ぼくは自分が話を聞き間違っていないか気になって、何度も彼らに念を押した。WebKit開発の外部の人間ににとっては、GoogleがWebKitの本流を去るという話を、にわかには信じられない。一般的にWebKitは、ChromeとSafariのおかげでデスクトップとモバイルで大成功した、と見られている。それを独自フォークする理由が、思い当たらない。

でもBlinkは正しい

だからGoogleのWebKitフォークは先週のいろんな発表やリークの中で、いちばん話題になった。Googleはフォークの理由を純粋に技術的なものと言うが、WebKitは今でもAppleとGoogleが仲良くやっている数少ないものの一つだから、政治的動機も疑われる。しかもWebKitへのコード貢献量は、このところGoogleが最大なのに。

今後の成り行きを予言するのは早すぎるが、ぼく自身はかなり楽観的だ。たしかに、Webデベロッパが自分のコードを試験すべきレンダリングエンジンが一つ増えてしまう。でもChromeのチームによれば、それは彼らにとって“苦渋の決断”だった。Googleはレンダリングのスピードを上げたいが、WebKitは今いろんなブラウザで使われている。だから、WebKit本流における抜本的な改作は難しい。

Chromeのチームは、“ブラウザが複数あることと同じく、レンダリングエンジンも複数あった方が、今後の健全なイノベーションを刺激し、オープンなWeb全体のエコシステムの健康にとって良い”、と考えている。たしかに、そのとおりだろう。2008年にChromeが突然現れてから、ほかのブラウザのイノベーションは加速した。当時の競争の中心は、高速なJavaScriptエンジンの開発だった(そしてWebKitを使っているブラウザも、JavaScriptエンジンはそれぞれ違っていた)。BlinkとServoという新しい馬が走り出した今は、レンダリングエンジンも重要な競争の要素になり、そしてその競争は、より速くてより安定的なブラウザを求めるユーザとデベロッパに利益をもたらす。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))