Facebook、Oculusに自社ロゴを付加するというNYT記事を否定

Facebookは、同社が20億ドルで買収したOculusのハードウェアに自社ロゴを付加するというNew York Times情報筋の主張を正式に否定した。

New York TimesのNick WingfieldとVindu Goelはこう書いている、「同契約に関わったが公開発言を禁じられている人物によると、Facebookは将来Oculusのハードウェアをデザイン変更し、Facebookのインターフェースとロゴを付加して再ブランド化する計画だと話した」。

Facebookのある広報担当者は私に、これは「真実ではなく当社とOculusとの関係の精神にも反する」と語った。NYTの情報筋は、Oculusのバーチャルリアリティー(VR)ヘッドセット、Riftのことを言っていると思われる。実際にはOculusに標準インターフェースというものはなく、様々なゲームや映像体験が実行されている。FacebookはいかなるVRナビゲーションシステムも披露したことがない。したがって、FacebookがOculusを独自「インターフェース」で「再ブランド化」するという発想はあまり意味をなさない。

FacebookはOculusに独立運用させると言っており、InstagramとWhatsApp ― 同社による他の2大買収先 ― で実行あるいは予定していることと同じだとも言った。それでもKickstarterのOculus支援者たちの買収に対する苦情は収まっていない。

FacebookがOculusを独立にしておくと言っても、それは親会社が全く関与しないという意味ではない。研究開発資金、技術者、雇用等でOculusを支援するものと思われる。FacebookがInstagramを強力に後押ししたやり方だ。

[Image via The Daily Dot]

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Oculus買収の動機を探る―Facebookが買ったのは来るべきバーチャル世界だ

Facebookが拡張現実のハードウェア・メーカー、Oculus VRを買収するという意外な展開に驚きの声が上がっている。Oculusがこれほど早い時期に買収されたことに対する嫉妬の混じった反感から、Facebookがバーチャル・リアリティーを使っていったい何をするつもりなのかという不機嫌なコメントまで反応はさまざまだ。

しかし最初に確認しておかねばならないが、Facebookのニュースフィードがバーチャル空間に展開されるなどというのはあまりに近視眼的な考えだ。誰かがニュースフィードをOculusで表示する仕組みを作るかもしれないが、そんなことはFacebookのビジョンとは無関係だ。Facebookの最終目的はゲームへの利用ですらない。もちろんOculusをめぐる当初の動きはゲームが中心となるだろう。Oculusがゲームへの応用を考えないとしたらその方がおかしい。

しかし、いかに巨大な市場であるにせよ、ゲームは最終目的ではない。Oculus Riftを中心としたプラットフォームを作ろうとしているのだというのは正しいが、それでもビジョンの半分にすぎない。

Facebookが最初にスタートした当時、現在のコンピューティング環境はまだその片鱗すら見せていなかった。当時のFacebookのコンピューティング環境とはデスクトップ上のウェブ世界であり、Facebookはその世界でいかようにも自由に振る舞うことができた。

そこにモバイル化の波が押し寄せ、大混乱が始まった。当初Facebookは対応にもたついたものの、大慌てでiOS版、Android版の開発にとりかかり、数年でかなり良いものを作ることに成功した。しかしモバイル化の地殻変動に対応するにはスマートフォンやタブレット使いやすいアプリを作るだけでは十分ではないことが明らかとなってきた。この地殻変動を起こしているのはインターネットの巨人―Apple、Microsoft、Amazon、Google―であって、その中にはFacbookは入っていなかった。

Facebookがインターネットのメジャー・プレイヤーでありたいならば(マーク・ザッカーバーグはもちろんそう望んでいるだろう)、Facebookに欠けているのはユーザーに直接つながるチャンネルだった。

AppleにはiOS、GoogleにはAndroid、Amazonには独自にカスタマイズしたAndroidであるFireOS、MicrosoftにはWindowsPhoneがある。

だがFacebookには? 

世界最大のソーシャルネットワークであり、世界でもっとも価値のある会社の一つであるFacebookが、その10億人のユーザーと会話するために他人の支配するチャンネルを使わねばならない。

タッチ・インターフェイスをメインとするモバイル環境はすでに成熟段階を迎えているので、後発プレイヤーがまったく新たなOSを作って割り込む余地はほとんどない(Samsungのように巧みに抜け穴を通ってAndroidを改造する余地は残っているにせよ)。

Facebookはモバイル世界によく順応して、十分な利益を上げている。しかしOculusを20億ドルで買収した真の動機は、没入的ゲームでもなければ友だちとバーチャル空間でチャットできるようにすることでもない。

Facebookのビジョンは、ハードウェア、OS、インターフェイスを総合したFacebook独自の次世代チャンネルの確立にある。

多くの専門家が予測するとおり、拡張現実は次世代のマン・マシン・インターフェイスの中核となるだろう。そして今度はFacebookはそこから閉めだされることはない。Facebookはいわばこの世界への「早期特別入場券」を入手したことになる。バーチャル・リアリティー・コンピューティングの波が押し寄せたとき、Facebookはその先頭に立っていたいのだ。

私の推測では、Facebookはモバイル、デスクトップを含めてすべての既存OSと互換性のあるバーチャル・リアリティー・チャンネルを作り上げるつもりだろう。どの既存OSからでもFacebookのVR世界にアクセスできるようになれば、逆に既存OSの重要性は薄れる。

人々がデスクトップを使う時間よりモバイルを使う時間の方が多くなったことにわれわれは驚いているが、Facebookは人々が現実の現実で過ごす時間より拡張現実で過ごす時間の方が長くなる時代に備えている。

最新のOculus Riftヘッドセットはモバイル・デバイスで使われているのとほぼ同様のハードウェアに大型のバーチャル・ディスプレイを組み合わせている。これほど高機能のハードウェアがこれほど小型化、軽量化されるとはわずか10年前には想像すら不可能だった。ではネットワークに接続したVRディスプレイが10年後にどれほど進歩を遂げているか考えてみるとよい。またクラウド・コンピューティングの発達も目覚ましいものがある。これらが結びついたとき、インターネットのユーザー体験は根本的に変わるはずだ。

われわれが仕事、交友、余暇の大きな部分をバーチャル世界で過ごすようになったらどうなるだろう? そんな生活は想像できない、いや、まっぴらだと感じる人も多いだろう。しかしこれは空想ではない。大いに有り得る未来なのだ。もちろん数年で実現はしないだろう。何十年も続く変化かもしれない。しかしそういう長期的なビジョンこそGoogleにGlassを作らせ、不老不死を研究させているものだ。Oculus買収はザッカーバーグもそうした遠大なビジョンに賭けるリーダーの一人であることを示したといえるだろう。

コンピューティングの次の革命が、ヘッドセットをかけたり外したりすることによってバーチャル世界に自由に出入りすることを可能にするものであるなら、Facebookは安い買い物をしたことになる。

画像: Shutterstock graphic

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Facebookの20億ドルOculus買収は、最後の5日間に起きた

Facebookの20億ドルのOculus買収は、比較的短期間に起きたことであり、交渉はサンフランシスコで行われたゲーム・デベロッパーズ・カンファレンスの最後の5日間に行われたと、本件に詳しい筋が語った。

これまでにMark Zuckerbergが、Oculusの南カリフォルニアオフィスを訪ねたのは、今年一度立ち寄った時だけだ。彼は同社のDK2、セカンド・デベロップメント・キットで遊んだ。

Spark CapitalとMatrix PartnersはOculusの1600万ドルのシリーズAラウンドを、Andreessen Horowitzは7500万ドルのシリーズBラウンドをそれぞれリードし、3社で等しく株を分け合っていると情報源は言っている。本誌はこの買収における内部収益率(IRR)が、シリーズA投資家の歴史の中で最大級だと、複数の筋から聞いている。

ベンチャーキャピタリストのMarc Andreessenは、Facebookの取締役でもあり、今回の交渉には参加しなかった。

「理由は何であれ、彼には信条がある」と契約に関わった筋は言った。Oculusのヘッドセットは、すでに7万5000個が開発キット用に注文されている、とZuckerbergは投資家向会見で言った。

Zuckerbergは、Oculusは全く新しいポストPC、ポストモバイルプラットフォームの象徴だと感じていると説明した。

実際、他の契約交渉では早期の動きが遅かったZuckerbergは、おそらく先手を取る必要があると感じたのだろう。

自前のモバイルOSを持たないFacebookは、垂直戦略を進めるためにスタンドアロンのモバイルアプリを作ったり、サードパーティーアプリを横断するソーシャルレイヤーを作ったりしてきた。しかし、携帯電話はアドレス帳でもつながっているため、Snapchatなどのライバルが急速に成長し何億というユーザーを集めた。

190億ドルのWhatsApp買収に詳しい別の筋によると、同社のメッセージサービスにおけるリーダーシップによって、ZuckerbergはWhatsApp買収を少なくとも2年前から迫られていた。しかし、両社共今年になるまで真剣に考えていなかったため、その間にWhatsAppは5億ユーザーを蓄積し、著しく高い値札がつく結果となった。

「われわれが、10億ドル規模の買収をこのペースで続けるとは思わないでいただきたい」とZuckerbergは会見で言った。「WhatsAppは、将来10億人とつながる稀な会社の一つだと考えており、それは非常に価値が高い。同じく、次期主要コンピューティング・プラットフォーム候補というものも多くはない。このOculusという会社は、その点で明らかに他をリードしている」

Instagram買収と同様に、FacebookはOculusが独立して運用することを約束している。Instagramは今や月間アクティブユーザー数2億人に達し、Zuckerbergはその契約を、同社が数十億ドル規模の戦略的買収を成功させる能力を持つことを示す一例だと言った。

しかし、InstagramやWhatsApp買収と異なり、OculusはFacebookが手を染めたことのない代物だ。モバイルチームが端末メーカーと提携したことはあるが、Facebookがハードウェアを直接扱ったことはない。

「Oculusの連中は明確なロードマップを持っている。唯一変わるとすれば、Facebookが彼らの市場参入を早める手伝いをできることだけだ」と、契約をリードしたMatrixのパートナー、Antonio Rodriguezは言った。「Markが前の2社で証明したのは、彼が買収後も完全独立に運営させるやり方だ」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Facebookはモバイルゲームで敗北した。だから自前のバーチャルリアリティーを持つためにOculusを買った。ゲームだけではない

Facebookは、ウェブ上のゲーミング・キャンバスで莫大な成功を収めたが、モバイルゲームの収益に関しては、プラットフォームオーナーのApple(iOS)とGoogle(Android)に締め出されている。次のビッグなゲーミングプラットフォームを逃がすまいと、Facebookは今日、バーチャルリアリティー(VR)ヘッドセット、RiftのメーカーであるOculus VRを現金および株式20億ドルで買収すると発表した。そして同社は、長期的にVRをゲームに留まらずリアルな人間同志の対面のシミュレーションに使うことを考えている。

もしAppleかGoogleにOculusを買われていれば、モバイルゲーミングの大失敗をまたまた繰り返すところだった。

ウェブでは、FacebookのキャンバスはZyngaをはじめとする大物デベロッパーを大量に引き込んだ。同社の個人データと成長の機会が魅力だったからだ。見返りとして、Facebookはデベロッパーがアプリ内購入で得た収益の30%を税金として徴収することができた。

しかしモバイルでは、AppleとGoogleがアプリストアを支配してる。30%の税金を得るのは彼らだった。Facebookは、HTML 5ゲーミング・プラットフォームの提供を試みたが失敗に終った。ウェブゲームがネイティブゲームに比べて大きく見劣りしたためだ。結局Facebookは、「ソーシャルレイヤー」へと追いやられ、ログイン、シェア、および広告を、ゲームデベロッパーに提供している。同社はParseを買収して、〈サービスとしてのモバイルバックエンド〉も選択肢に加えた。しかし、支配するのはやはりiOSとAndroidだった。

Oculusを買収したことによって、立場は逆転するかもしれない。バーチャルリアリティー機器向けに開発をしたいテベロッパーは、Facebookのドアを叩かなくてはならず、今度はAppleとGoogleが置いてきぼりを食うかもしれない。

アップデート:Facebookが具体的にどうOculusを収益化するかについて、CEO Mark Zuckerbergは投資家向けの会見でこう言った。「われわれがハードウェア会社でないことは明らかだ。ハードウェアで利益を上げるつもりは長期的にはない・・・しかし、もしわれわれがこれを、人々がコミュニケーションをとり、バーチャルズッズを買うネットワークにして、いずれ広告を出すことも考えられれば・・・それがビジネスの基盤になるだろう」]

当面Facebookは、Oculusの運営を独立にしてゲームに集中させる。それによって、この買収がFacebookのミッションである世界をよりオープンでつながったものにすることと、無関係に感じる人々もいるだろう。おそらくそれが、Facebookの株価を下げている理由だ。しかしZuckerbergは、将来的にVRがもっとはるかに広く使われると信じている。

「ゲームの後、われわれはOculusを様々な体験のプラットフォームにするつもりだ。試合のコートサイドで楽しむ人々や、世界中の教室で生徒と先生が勉強したり、医者と対面して問診を受けているところを想像してほしい ― 自宅でゴーグルを着けるだけで。これこそが新しいコミュニケーション・プラットフォームだ。心から楽しむことによって、実生活で無限の空間と体験を人々と共有できる。友達とオンラインで、ある瞬間を共有するだけでなく、体験や冒険そのものを共有するのだ」

アップデート:Zuckerbergは投資家向け会見でこう語った、「Oculusは、史上最もソーシャルなプラットフォームになる可能性を持っている」。さらに彼は、Facebookは人々がバーチャルリアリティーを喜んで使うようになり、人々の生活の重要な部分として次の重要なコンピューティング・プラットフォームになることを期待していると言った。]

いずれの発言も、Oculusが、人々をできるだけ生き生きとつなげるというFacebook長期戦略の中心となり得ることを表している。しばしば同サービスに向けられる批判に、Facebookは人々をつなげるのではなく実際には狐立させている、というものがある。ニュースフィードをスクロールしていくことは、友達と顔を合わせて話したり笑ったりするのと同じではない。しかしOculusによって、いつかFacebookは、あなたに愛する人が隣にいるように感じさせてくれるかもしれない ― たとえどんなに離れていても。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Facebook株、Oculus Rift買収発表後の時間外取引で下落

ウォール街は気に入らなかったようだ。Facebookがバーチャルリアリティーのスタートアップ、Oculus Riftの買収を発表した後、同社の株価(NASDAQ:FB)は下がっている。現在株価は始値の64.25ドルを下回り、時価総額で15~18億ドル相当を失った。

この下げ幅は、FacebookがWhatsAppの買収を発表した時よりも、明らかに大きいく

今日(米国時間3/24)の株式市場終了から約1時間半後、FacebookはOculus Riftを20億ドルで買収する計画を発表した。世界をよりオープンでつながれたものにするという目標を掲げるFacebookは今、次世代プラットフォームに焦点を当てる位置についた。Oculus Riftは、次の世代を担う可能性を持つバーチャルリアリティーの最前線にいる。

Facebookはモバイル・テクノロジーの導入で遅れをとった。VRが大物になるようなら、これを逃がすわけにはいかない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook