Wear OSではGoogle Fit以外のタイルも利用可能に

Google(グーグル)は米国時間5月1日、ちょっと目を引くWear OSの新機能を発表した。Googleは、この機能を「タイル」と呼んでおり、いろいろな情報を左方向へのスワイプで切り替えて表示できる。たとえば、今いる場所の天気予報、ニュースの見出し、カレンダーにある次のイベント、運動量の目標と心拍数、それからWear OSの内蔵タイマーなど、ツールの画面も含まれる。

すでに最新バージョンのWear OSでは、1回のスワイプ操作で表示できる一種のタイル表示が実現されていた。ただし、それはGoogle Fitの画面に限られていた。今後は、スワイプするたびに、いろいろなタイルが次々と表示されるようになるはずだ。

こうしたタイルにはデフォルトの順番というものが設定されているが、それもユーザーがカスタマイズできる。そのためには、タイルを長押ししてから、左右にドラッグして順番を入れ替えるだけでいい。Googleでは、徐々にタイルの種類も増やす予定となっている。

この新たなタイル機能は、今後数ヶ月のうちに、Wear OSを採用したすべてのスマートウォッチで利用可能となる。ただし、デバイスの種類によっては、一部の機能が利用できないこともある。たとえば、心拍数のモニタ機能がないデバイスでは、当然ながらそのタイルは表示されない。

全体的に見て、今回のアップデートは、Wear OSというプラットフォームにとって理にかなったもののように思える。というのも、これで4種類の操作の明確な区分けが完成したからだ。つまり、下向きのスワイプでは設定、上向きのスワイプでは通知、右向きスワイプではGoogle Assistant、そして左向きスワイプではタイルが、それぞれ表示される。これまでのように、左方向スワイプでGoogle Fitしか表示されないのは、変に偏った機能のように感じられるものだった。このアップデートで、それも解消されたわけだ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

フィットネストラッキングアプリGoogle FitがiOSにやってきた

米国時間4月24日、Googleは2014年からリリースされているフィットネストラッキングアプリ「Google Fit」が、iOSプラットフォームへと進出したと発表した。

かなりの時間をおいてのiOSへの移植となったGoogle Fit。これまで同アプリのデータをiPhoneで取得するには、Wear OSアプリの特別なセクションを利用する必要があった。またWear OSデバイスなしには、このセクションは利用できなかったのだ。

もしAndroid版のGoogle Fitを利用したことがあれば、iOS版もかなり類似していることに気づくだろう。アプリではMove Minutes(通常の運動)とHeart Point(ハードな運動)がフォーカスされており、また運動に応じた異なるアクティビティをピックアップすることもできる。さらに、アプリはSleep CycleやNike Run Club、HeadspaceなどのApple Healthと連係したアプリと同期させることもできる。

Gooleのスポークスマンによれば、実際のところすべての運動のデータはApple(アップル)の「ヘルスケア」アプリか、Wear OS搭載スマートウォッチから取得されるそうだ。

Apple Health自体で運動のデータは取得できるので、どれだけのiOSユーザーがGoogle Fitに乗り換えるのかは不明だ。それでも、Googleの競合プラットフォームにもサービスを展開する方針には好感が持てる。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Google Fitにホーム画面化など新機能追加――呼吸エクササイズはWear OSオンリー

健康づくりのためのAndroidアプリ、Google Fitのアクティビティ・トラッキング機能が強化された。今日(米国時間1210)のマイナー・アップデートは日常使っているユーザーには大いに意味がある。

新機能のいくつかは、FitのウィジェットをAndroidスマートフォンのホーム画面に設定できるといった基本的なものだが、トラッキング機能の追加やアクティビティアクティビティ・ログの項目拡大などは重要な新機能だ。呼吸エクササイズが可能になったがこれは当面Wear OSだけの機能になる。

Google Fitアプリは今年に入って大きくリニューアルされた。このときGoogleは「強めの運動」に点数を与えるHeart Pointsを導入した、これによって単に運動の持続時間だけでなく強度も記録できるようになった。

こうしたデータはもちろんマニュアルで記録することも可能だが、デバイスを身に着けているかぎり自動的に記録できる。またユーザーはHeart Pointsの得点目標に自分で調整を加えることもできる。

今回導入されたもう一つの機能は「強めの運動:」とは逆の呼吸エクササイズだ。 これはユーザーが心身を落ち着かせたいときに行う運動だ。理由ははっきりしないが、Googleはこの機能をまずWear OSに導入した。もしWear OSウォッチを持っていない場合は、別の方法で自分を落ち着かせる方法を考える必要がある。

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滑川海彦@Facebook Google+

Googleもついにフィットネス・アプリをローンチ―Play Storeで公開中

Googleが自製のフィットネス・アプリをPlay Storeに公開した。今年6月のGoogle I/Oデベロッパー・カンファレンスで発表されたAndroidデバイス向けのGoogle Fit SDKを利用したモデルケースとなる。このフィットネス・アプリはごくシンプルだが、ユーザーのヘルス、フィットネス情報を一箇所に集めて簡単に閲覧、共有できる機能を備えている。

Google Fitアプリはデバイスのセンサーを利用して歩行、ジョギング、サイクリングなどの活動をモニタして記録する。ユーザーは身長と体重、それに自動的にモニタされない運動をマニュアルで入力することができる。 Android Wearスマートウォッチのようなデバイスを利用すれば心拍データもインポートできる。Appleのヘルス・アプリのライバルといえるが、UIはシンプルさを最優先してしており、アプローチとしては対照的だ。

Google Fitはまたウェブ上にFitの専用ページを用意しており、ユーザーはこのページで自分のデータを表示したり設定を変更したりできる。今後はGoogle Fitをプラットフォームとしてサードパーティーのデベロッパーが開発に参加し、さまざまな機能が追加されていくことになるだろう。次世代のAndroid OS、5.0 Lollipopとそれを搭載した新しいデバイスのリリースが来週に予定されている。おそらくはヘルス関連でもなんらかのニュースがありそうだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Fitness関連アプリケーションの利用率は、他ジャンルを87%上回る速度で成長中

最近リリースされたFlurry Analyticsのレポートによると、2014年になって、健康およびフィットネス分野のアプリケーションが他ジャンルのものと比べて急速に伸びているのだそうだ。調査は6,800のiPhoneおよびiPadアプリケーションを通じて行われた。その調査によると、全体の利用率の伸びが33%であるのに対し、健康およびフィットネス分野のものは62%の伸びを示しているのだそうだ(セッション数比較)。成長速度が、他ジャンルのアプリケーションに比べて87%上回る計算になる。

AppleおよびGoogleも、フィットネス系アプリケーションとウェアラブルを連携させるエコシステムの拡大を目指している。HealthKitGoogle Fitを通じて、ウェアラブルデバイスのデータは簡単にシェアできるようになり、さらにそのデータを加工するアプリケーションなどが作りやすくなる方向性がある。

今年の後半になれば、そうしたプラットフォームを活用したプロダクトが登場することとなり、さらに関連アプリケーションの開発が進むことになるだろうと思われる。但しAppleはiOS 8で利用可能となるHealthKitおよびHealthの登場を待つだけでなく、最新の広告では、既に利用可能な健康管理ないしフィットネス関連のアプリケーションを紹介している。

Flurryのレポートでは、健康およびフィットネス分野アプリケーションの利用者につき、さらに詳細な分析を試みている。それによると中年女性が主要なターゲットであると言えそうで、全体の平均よりも3倍の頻度でこの分野のアプリケーションを利用していることがわかる。主要利用者層のうち62%が女性で、とくに25歳から54歳の層が平均より多く利用している。

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(翻訳:Maeda, H