Android版デビューから1週間。VineがGoogle PlayにてInstagram超え

Vineの利用者拡大のペースが非常に速いことはあちこちで言われていることだ。Twitterのアナウンスでも、Android版をリリースする時点で、既に1300万ダウンロードを記録していたとのことだった。ちなみにそのアナウンスがあったのは1週間ほど前のことだった。それからVineは、さらに普及速度をあげてGoogle Playにてソーシャルアプリケーション部門でトップとなり、無料アプリケーション部門でNo.4となった。ちなみにInstagramはNo.5だ。

尚、スマートフォンを使わず、動画GIFや、あるいは人々の注目を集めているものが、そもそも気に入らないという人に説明しておこう。Vineは今年の1月にTwitterがリリースしたアプリケーションだ。ビデオ版Instagramと呼ぶ人もいる。録画-一時停止をしながら6秒間のビデオを撮影してアップロードすると、その動画がループ再生されるというものだ。登録したムービーはメールやソーシャルネットワークでシェアすることができる。

短期間における広がり方はまさに注目に値するものだ。リリース後数日でApp StoreのNo.1となり、1週間のうちにSocialCamの2倍も普及して、いろいろなビデオ共有アプリケーションを圧倒することとなった。

以来、開発チームは、フロントカメラも利用できるようにするなどの機能アップに努め、新機能の追加を行なってきた。そして今の隆盛を迎えているわけだ。

NYTのNick Biltonが数日前にツイートしたところによれば、VineのTwitter上での共有数がInstagramを上回るというような自体もあったとのこと。データのソースはTopsyによる分析データだ。

これには、Instagramが自らのInstagram.comのサイトへの訪問者を増やそうとして、Twitter Cardの利用を停止したことの影響もあるものと思われる。但し、Instagramの利用者が、Twitterでどのように表示されるかということを考えてTwitterへの公開を控えているということもないと思われ、そればかりがVine躍進の理由というわけではないだろう。

Instagram云々というよりも、Vineのエコシステムが今まさに生まれようとしているときであり、Vine利用者が自分のコンテンツを見てもらう舞台を整えようとして、積極的にTwitter上での投稿共有を行なっているという理由の方が説得力がある。そして徐々に市民権を得始めた段階で、Android版がリリースされたというのももちろん大きい。それでTwitter上での共有数がついにInstagramを上回り、そしてさらに多くの利用者を獲得し始めているというわけだ。

VineはApple App StoreおよびGoogle Playからダウンロードすることができる。

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(翻訳:Maeda, H)


ギネス記録の高速入力を実現するSwype、日本語にも対応してついにPlayストアに登場

2010年3月に、Swypeはごく限定的なプライベートベータとしてスタートした。スワイプして文字を入力するという驚くべき(今では多くの入力システムで同じ仕組みを採用というか模倣している)仕組みを備えていた。以来、多くの端末にプレインストールされたり、一般公開ベータとして徐々に普及していった。そして1億ドルにて買収されることとなったのだった。いろいろな動きを見せてきたのだが、それでもこれまでβ版であると主張し続けてきた(まるでGoogleのようだ)。

そのSwypeがついに、Google Playストアにてデビューすることとなった。

公開されたのは2種類で、ひとつは無料のトライアルバージョンとなっており、30日間動作するようになっている。もうひとつの方は99セント(日本では99円)の有料版で、こちらはもちろんずっと動作するものだ。将来的には1本にまとめる予定だとのこと。とりあえずアプリケーション内購入の仕組みを実装することによる問題の発生を避けたかったということのようだ。また99セントというのは近々改定する可能性もあるらしい。

2010年6月からベータ版として提供されてきていて、多くの人がインストールしてきていた。しかしベータ版の導入にはいろいろ手間がかかっていた。当初はメールアドレスなどの登録も必要だった(しばらくの後には無用となった)し、予め外部サイトからのアプリケーションダウンロードを可能にしておく必要があった。申し込みからダウンロードまでが完了すると、ようやくダウンロードしたインストーラーを起動して、そして種々設定が行われるという仕組みになっていたのだった。もちろん難しくて手も足も出ないというほどではなかったが、Playストアかで「インストール」をタップするのに比べれば、遥かに困難な道程ではあった。

ようやくPlayストアデビューとなったわけだが、SwypeがOEMによって工場出荷時からインストールされるようにと動いている間に、SwiftKey、SlideIT、ないしShapeWayなどがコンシューマー向けの類似プロダクトをリリースする事態となっている。またAndroid自身も4.2で同様のスワイプ入力をサポートしている。

Playストアデビューが遅すぎたのではあるまいか? あるいはそうなのかもしれない。しかしSwype自身はあまり気にしていないようでもある。

「少し遅かったかもしれませんね。もう少し早く出せれば良かったかもしれません」とNuanceのMobile Product部門VPであるAaron Sheedyがインタビューで述べていた。「しかしスマートフォンはこれからますます普及していくことになりそうです。老若男女を問わずスマートフォンを使う時代が到来しつつあります。Swypeはサポート言語も数多く、世界中のマーケットで受け入れられてもいます。ちなみにサポート言語の数は62言語に及び、またいくつかの方言もサポート対象としています(訳注:日本語にも対応しています)」とのこと。

また、実のところは「遅すぎる」こともさほど問題視してはいないのかもしれない。SamsungやNokiaとのOEMによるSwypeのライセンス販売によって多くの売り上げを上げているのだ。そこから入る売り上げが、最も大きな収入源となっている。

(いったいAppleがこうしたSwype風入力システムを採用するのはいつになるのかと気を揉んでいる人も多いことだろう。Swypeによれば、実のところ毎月のようにAppleの担当者とは会っているのだとのこと。しかしAppleがどうするつもりなのかについては、まだ何も決まっていないようだ)。

ベータ段階からSwypeを使っていたのなら、今回の正式版もこれまで同様に使うことができるだろう。ベータテスト参加者に提供されてきていたさまざまな機能も、今回のリリースにて実装されている。

  • “Living Language”:自動的に新しいトレンドワードを追加してくれる(たとえばシンガポールで利用している場合、Singlishの単語も追加してくれる)。
  • Smart Touch:つい隣接したキーボードに触れてしまうことが多いようなケースでも、Swypeが自動的に適切なキー入力がどちらであったのかを判定する。
  • Smart Editor:入力する文字列によって、利用する単語の予測も行うが、句読点を入力した際には全文を通して入力した単語の確認を行うようになっている。もし文脈的におかしな単語が確定されていたら、その部分にアンダーラインが引かれ、タップにより修正できるようになる。

30日間無料版はこちらから、有料版はこちらからダウンロードできる。

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(翻訳:Maeda, H)


アプリのSEO、iOS App StoreよりもGoogle Playにチャンスあり

この記事はApp StoreやGooglePlayのSEOためのツールを提供するSearchManの柴田尚樹氏(@shibataism)による寄稿記事。

63%のユーザーがアプリを探す際に検索しているというデータが示す通り、App Store SEOは、アプリ開発者にとって欠かすことが出来ないマーケティングの手段になりつつある。iOS App Storeでは、AppleがChompを買収して以降、度々、検索エンジンのアルゴリズムが変更されているとのことだ。SearchManでは「少なくても2カ月に1度」程度大規模なアルゴリズム変更を検知している。また、iOS 6以降、iOS App Storeの検索結果では、1画面あたり1アプリしか表示されず、アプリ開発者たちからの批判が相次いだ。

これまで、App Store SEOというと、iOS App Storeばかりが話題になっていたが、SearchManはこの度、Google Play / Androidにも対応を開始した。現時点では、日本、アメリカのGoogle Playストアにある70万以上のアプリの検索順位を毎日分析している。SearchManでは、昨年末頃からAndroid対応を希望するアプリ開発社が急激に増えた。特に、日本のアプリ開発社からの要望が多く、これは、Google Playでの売上が日本で急成長しているという点にも合致する。

以下に、SearchManによる、iOS App StoreとGoogle Play(Android)のApp Store SEOの比較を掲載する。これを見る限り、Google Playの方がApp Store SEO経由でのダウンロード獲得に大きなチャンスがあると言えるだろう。

1)Google Playストアの方が、より多くのアプリを検索結果に表示する

  1. 1ページあたりのアプリ数が多い:Google Playストアは、検索結果画面の1ページあたり7、8個のアプリが表示される。他方、iPhoneは1アプリ、iPadでは6アプリだ。
  2. 検索結果を深堀りするのが簡単:Google Playストアは、画面をタップすることなく、フリックするだけで、下方向に無限にスクロールできる。他方、iOSでは、検索結果を追加で読み込むのにタップが必要となる。

2)Google Playストアの方が、同じクエリに対して、より多くのアプリがヒットする

  1. Google Playの方がヒット数が多い:ビックキーワードで検索すると、検索ヒット数がGoogle Playの方が圧倒的に多い。
  2. 類似語を用いたクエリ拡張:ある検索クエリに対して、Google Playの方が、類似語等への拡張をより積極的に行なっているようだ(たとえば、photoというクエリが入力された場合に、photo、photos、写真……と解釈する)。これは、Googleが検索エンジンの会社であることを考えれば想像に難くない。
  3. 自動スペル補正:Google Playの方が、ミススペルをより賢く自動的に補正する。これもGoogleが検索エンジンの会社であるからなせる業だろう。

3)Google PlayにおけるApp Store SEOへの先行投資は今がチャンス

  1. 競争が少ない:アプリ数はApp Storeとほぼ同数だが、アプリ開発社は(Androidアプリは、レビュー審査が無いにも関わらず)iOSアプリをより頻繁にアップデートしている。
  2. 課金チャンスの増大: Google Playは、ユーザーのクレジットカードが登録されていないことが課題だったが、日本ではキャリア課金によってこの問題が克服されつつある。結果として、Google Playでの売上が日本で急成長している。

4)Google Playの方が、App Store SEOを簡単に実行できる

  1. レビュー審査が不要: iOS App Storeでは、アプリ名、iTunesキーワード変更する際に審査が必要だが、Google Playでは不要。
  2. Google PlayにはiTunesキーワードに相当するものが存在しない: Google Playは、iTunesキーワードに相当する「隠しキーワード」が存在しない。iOSアプリでは、アプリ名、アプリ説明文以外に、カンマ区切り100文字でiTunesキーワードを注意深く選ぶ必要がある。このiTunesキーワードは、SEO上、非常に大きなウェイトを占めており、アプリ開発社はこれを選ぶのに神経を研ぎ澄ませる必要がある。
  3. アプリ説明文のウェイトが大きい: 上記のようにiTunesキーワードに相当するものが存在しないため、Google Playでは、アプリ説明文のSEOに占める割合が、App Storeよりも大きいということはよく知られている。

結論としては、現時点でGoogle Play SEOに少しばかりの時間を投資するのは、理にかなっている。SearchManでは、iOSアプリでもGoogle Playアプリでも同じように、時間をかけずにSEO対策が行えるようなツールを提供している。SearchManが提供している「検索知名度ランキング」はこちらから、例えば「パズル&ドラゴンズ」のキーワード分析はこちらから見られる。アプリ開発社は、会員登録を行うことでより詳細でカスタマイズされたSEO分析、SEO改善が行える。


2013年Q1、アプリストア総売上22億ドル、ダウンロード134億回、Google、Appleの2社寡占が続く

AppleのApp StoreとAndroid用Google Playは、依然として世界のモバイルアプリをリードしており、BlackBerryとMicrosoftのWindows Phoneは「水をあけられた挑戦者」から抜けられない。今日(米国時間4/8)のCanalysによると、2013年Q1にトップ4アプリストア合計で、134億ダウンロード、有償アプリ、アプリ内購入、および購読で売上22億ドルを記録した。しかし、Googleは世界最大のスマートフォンプラットフォームとして以前からAppleをリードしているにもかかわらず、こと収益化となるとAppleが未だに文句なしのリーダーだ。全ダウンロードの51%(68億回)がGoogle Playだが、AppleのApp Storeは全売上の74%(16億ドル)を占めている。

ダウンロード数に関して、AppleはGoogleにさほど大きく離されてはおらず約40%。BlackBerryとMicrosoftは依然として1桁パーセントに留まっている。Canalysの上級アナリスト、Tim ShepherdがTechCrunchに伝えたところによると、GoogleとAppleの差は、Androidの世界スマートフォン市場での支配状態が続く限り、広がっていくだろうという。

しかし売上でGoogleが追いつくにはまだまだ時間がかかりそうだ。Appleの74%に比べて、Googleは「20%足らず」だと彼は言う。それ以外は1桁だ。

ダウンロード数では前四半期から11%伸びており、売上では約9%増だ。市場別で見ると北米は売上が8%増、ダウンロード6%増、ヨーロッパ西部ではそれぞれ8%、10%の増加だった。

このAppleとGoogleのプラットフォームへの集中は、他社にとって端末でSamsung/AndroidとAppleに立ち向かうのが大変なだけでなく、コンテンツに関しても同じことが言えることを意味している。

これは挑戦者たちにとってあまり良いニュースではない。彼らは自分たちのハードウェアの魅力を高めるために、それぞれのアプリストアに大きく力を注いでいる。例えば、デベロッパーに協力して重要なアプリを比較的小さい市場に投入してもらう、あるいは有名アプリを新しいプラットフォームにもたらすキャンペーンなどだ。(有名なところでは、InstagramをWindows Phoneに載せるようNokiaが取り組んだ)。

それでも、アプリ数の差異はデベロッパーがどのプラットフォームに力を注ぐかの指標の一つだ。AppleとGoogleは50万アプリを大きく越えているが、BlackBerryは10万本前後だ。

このアプリ数の多さが示すもう一つの重要なポイントは、より一般的なウェブ利用と釣り合いを保っていることだ。モバイルウェブがオープンでチャンスが大きいかどうかに関わらず、モバイル端末でアプリが主要なアクセス手段である限り、それがデベロッパーの判断基準になる。タッチスクリーンの世界では最初の入口はアイコンのようであり、ハードウェアをフル活用した体験は、今後も消費者にとって必須だろう。

困難な状況とあまり期待のできない数字をよそに、Canalysは今でもBlackBerryとMicrosoftにはそれぞれ状況を改善するチャンスがあると見ている。

「AppleのApp StoreとGoogle Playは、未だに世界アプリストアの重鎮だ。一方BlackBerry WorldとWindows Phone Storeは、今は大きく離されているものの、やは無視できない存在である」とShepherdは語った。

Canalysは、これらの後発アプリストアが、南アフリカ、ブラジル、インドネシアのように未だ成長の余地のある未成熟市場にどう取り組むかによって、チャンスはあると見ている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


Google Playが初めての店舗大改装へ, より明るくGoogle Now的に

Googleはこのところ猛烈に忙しかったようだが、しかしReaderの廃止(とインターネット上の怒りの爆発)や新サービスGoogle Keepの展開などをやりながら同時に同社は、AndroidのためのストアであるGoogle Playの模様替えをやっていたようだ。と主張するのはDroid-Lifeの連中だが、どうやら彼らはGoogle PlayストアのAndroidアプリのまだリリースされていないバージョン4.0を入手〜インストールしたらしい。

Google Playストアのモバイルの方のデザインは2012年7月が初お目見えで、その後細かい手直しはいろいろあったが、基本的にはほとんど変わっていない。もしもこの4.0が本物なら、初めての大改装になる。どのアプリにも使われていた陰気な黒とダークグレーはなくなり、昔のAndroid Marketのころのような明るい色が戻ってきた。全体的に、前よりもすっきりしているし、‘店内’がより広く見える。

Google PlayストアのデザインはGoogle Nowのそれに似てきた。大きな画像を使い、斜体のテキストが多い。しかもアプリの並び方が従来のふつうのリストでなく小さなカードになった。これまたGoogle PlayのデベロッパがGoogle Nowのデザインを真似たらしい部分だ。でもNowとPlayのデザインを統一してGoogleはこれから何をする気だろう? たしかにGoogle NowとGoogle PlayはAndroid体験の要(かなめ)だから、ひょっとすると今度はAndroid全体がこんなデザインになるのかもしれない。

4.0の正式リリースの日程などは、まだ発表がない。でもこれは、I/Oカンファレンスに添える花の一つかもしれない。しかし一方では、今やモバイルの大物となったFacebookは、Androidに関してGoogle Playをバイパスしてアップデートなどを提供したいらしい。だからGoogleは早めにアップデートをリリースしてほかを従わせる、という手なのかもしれない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google Playが初めての店舗大改装へ, より明るくGoogle Now的に

Googleはこのところ猛烈に忙しかったようだが、しかしReaderの廃止(とインターネット上の怒りの爆発)や新サービスGoogle Keepの展開などをやりながら同時に同社は、AndroidのためのストアであるGoogle Playの模様替えをやっていたようだ。と主張するのはDroid-Lifeの連中だが、どうやら彼らはGoogle PlayストアのAndroidアプリのまだリリースされていないバージョン4.0を入手〜インストールしたらしい。

Google Playストアのモバイルの方のデザインは2012年7月が初お目見えで、その後細かい手直しはいろいろあったが、基本的にはほとんど変わっていない。もしもこの4.0が本物なら、初めての大改装になる。どのアプリにも使われていた陰気な黒とダークグレーはなくなり、昔のAndroid Marketのころのような明るい色が戻ってきた。全体的に、前よりもすっきりしているし、‘店内’がより広く見える。

Google PlayストアのデザインはGoogle Nowのそれに似てきた。大きな画像を使い、斜体のテキストが多い。しかもアプリの並び方が従来のふつうのリストでなく小さなカードになった。これまたGoogle PlayのデベロッパがGoogle Nowのデザインを真似たらしい部分だ。でもNowとPlayのデザインを統一してGoogleはこれから何をする気だろう? たしかにGoogle NowとGoogle PlayはAndroid体験の要(かなめ)だから、ひょっとすると今度はAndroid全体がこんなデザインになるのかもしれない。

4.0の正式リリースの日程などは、まだ発表がない。でもこれは、I/Oカンファレンスに添える花の一つかもしれない。しかし一方では、今やモバイルの大物となったFacebookは、Androidに関してGoogle Playをバイパスしてアップデートなどを提供したいらしい。だからGoogleは早めにアップデートをリリースしてほかを従わせる、という手なのかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


YouTube、有料音楽サービスを準備中

youtube

YouTubeは定期購読モデルによる音楽サービスの提供を考えていることを認めた。Fortuneは「ユーザーが広告なしで曲を再生することができるかもしれない」と報じた。サービスの開始は今年中を予定しているもようだ。

世界最大のビデオ・ストリーミング・サービスであるYouTubeは運営をもっぱらバナー広告の販売に頼っている。ビデオの開始時に挿入される広告収入からレコード会社への著作権料を支払っているわけだ。

YouTubeはForbesの記事に対してコメントを発表し、 有料音楽サービスを準備していることを認めたが広告が表示されなくなるという点については否定した。

噂や推測についてはコメントしないのがわれわれの方針ですが、この件については、広告収入に加えて有料サービスによる収入を希望するコンテンツの所有者もいるため準備を進めているところです。

YouTubeは本格的な音楽プロバイダへのステップアップを計画しているように感じられる。私自身、ある曲を今すぐ聞きたくなったらまずYouTubeに行く。たしかに音質、画質はベストではないかもしれないが急場をしのぐ役には十分たつ。有料サービスとなれば高音質の曲が提供されるだろうし、そうなればYouTubeもWarner Music(ストリーミングで曲を提供している)なみのハイレベルな音楽サービスとなる。

Googleはすでに多数の音楽の著作権保有者と契約を結んでいる。昨年11月には世界最大の音楽著作権協会の1つ、Armoniaと契約を交わし、35カ国の550万曲が利用できるようになった。

長期的に見るなら、GoogleはYouTubeとGoogle Playも連携も図るつもりかもしれない。昨年11月にGoogleはiTunes Matchに対抗して、scan and matchという機能をリリースした。ユーザーは2万曲についてローカルの音楽コレクションをGoogleのクラウドからモバイルデバイスのストリーミングさせて楽しむことができる。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+