アップル発表イベント「Unleashed(パワー全開)」でアナウンスされた内容まとめ

前回の大きな発表会から数週間しか経っていないが、Apple(アップル)はすでに次のイベントを開催した。

前回のイベントでは、iPhoneとApple Watchが中心だった。今回は?新しいチップ、新しいAirPods、そして新しいMacBook Proが主役だった。

ライブで見られなかった方のために、何が発表されたか要点をまとめてみた。

新しいAirPods

画像クレジット:Apple

ベースレベル(つまりProでない)AirPodsがアップグレードされる。新しい外観、空間オーディオのサポート、音楽や通話をコントロールするProラインの「フォースセンサー」、耐汗耐水性能の向上などだ。Appleによると、バッテリー駆動時間も改善され、1回の充電での駆動時間が5時間から6時間になったとのこと。新たにMagSafeでの充電に対応する。

第3世代のAirPodsは、本日より179ドル(国内税込価格2万3800円)で予約注文が可能、来週から出荷される。

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M1 ProとM1 Max

Appleは、2020年に独自の高速チップ「M1」を発表して人々の度肝を抜いた。今回、同社は「M1 Pro」と「M1 Max」という2つの新しいM1チップを発表し、さらにその性能を高めた。

Apple によれば、M1 ProのCPUはオリジナルのM1に比べて最大70%高速で、GPUスピードは最大2倍、32GBのユニファイドメモリ、200GB/sのメモリ帯域幅を備えている。

一方、M1 Maxでは、ユニファイドメモリが64GBにアップしている。M1 Pro、M1 Maxともに、CPUは最大10コア、GPUはProが最大16コア、Maxが最大32コアをサポートしている。

両プロセッサとも、非常に速くなることは間違いない。

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新しいMacBook Pro

画像クレジット:Apple

この新しいチップを有効に利用するために、Appleは新世代のMacbook Proを発表した。そして、MacBook Proの最近の変更点のうち、反発が多かったものについていくつか、同社にしては珍しく巻き戻す決断をした。

ハイライトは次の通り。

  • サイズは16インチと14インチの2種類
  • MagSafeが復活!Touch Barは廃止!SDカードスロットやHDMIなどのポートを搭載!
  • 120HzのProMotionに対応し、よりスムーズなスクロールを実現
  • このモデルでおそらく最も議論されるであろう点は、カメラ部分のノッチだ。これにより画面を少し大きくすることが可能だが、しかしそれは、ノッチデザインを意味する
  • カメラは1080pにアップグレードされ、Appleは低照度下での2倍のパフォーマンスを約束している
  • オーディオシステム全体が見直され、ツィーターとウーファーがより大きくなり、オーディオの忠実度が向上している。
  • 14インチモデルは1999ドル(税込23万9800円)から、16インチモデルは2499ドル(税込29万9800円)から

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その他の発表

  • SiriにApple Musicでテーマ別のプレイリストを再生させることができるようになった。例えば、リラックスするためのプレイリスト、ディナーパーティー用のプレイリスト、ハイキング用のプレイリストなどだ
  • Appleは、Apple Musicで新しく、月額5ドル(日本では480円)の「ボイスプラン」を提供する。基本的には、従来のインターフェイスを捨ててSiriだけで楽曲をリクエストしたいユーザーのための安価なプランだ
  • HomePod miniに、ダークブルー、オレンジ、イエローの3色の新色が追加された

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アップルのHomePod miniに新色イエロー、オレンジ、ブルー登場

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(文:Greg Kumparak、翻訳:Aya Nakazato)

アップルのHomePod miniに新色イエロー、オレンジ、ブルー登場

おそらく誰もHomePodの登場は、期待していなかっただろう。現在、Appleの主要なスマートホームデバイスとなったこのminiに新色が登場する。

今回イベントで、Appleはこの小型スマートスピーカーにイエロー、オレンジ、ブルーのバージョンを追加。この新色は、従来のブラックとホワイトに加えて、それぞれのバージョンと同様に99ドルで販売される。miniの新バージョンは、ホリデーシーズンに間に合うよう、11月に発売される予定だ。

もちろん、Apple MusicのSiriに特化した月額5ドルのボイスプランとの連携も可能だ。

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(文:Brian Heater、翻訳:Katsuyuki Yasui)

Apple TVにHomePod miniをスピーカーにするなどのアップデート

噂されていたセットトップボックスとHomePodを組み合わせたApple TVデバイスはWWDCのキーノートでは登場しなかったが、Apple TVの体験を向上させる機能はいくつか発表された。その1つはHomePod miniに関することだ。2021年秋から、HomePod miniをApple TV 4Kのスピーカーとして選択できるようになる。他に、家族全員の好みに合う番組を見る方法やFaceTimeでの同時視聴など、Apple TVに関するソフトウェアのアップデートも紹介された。

同時視聴の機能は実際にはFaceTimeのアップデートの一環で、FaceTime通話中に音楽やテレビ、画面共有をストリーミングできるようになる。Apple TVアプリはSharePlayというこの新しい機能に対応したアプリの1つだ。Apple TVアプリには「あなたと共有」という新しい行も登場し、友だちが共有している番組や映画が表示される。

「メンバー全員」という機能では、Apple TVのインターフェイス内でメンバー全員の好みに基づいて番組や映画が紹介される。家族と一緒に今夜見る映画を決めたりするのに最適だ。また、誰が見ているかに応じて提案を調整できる。

iPadに対応した新しいApple TVウィジェットも提供が開始されている。

Apple TVのスピーカーとしてHomePod miniを設定して再生すると「豊かでバランスの取れたサウンド」と「透き通るほどクリアな会話」が届けられるとAppleは説明した。

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タグ:AppleWWDC 2021WWDCApple TVHomePod miniFaceTime

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(文:Sarah Perez、翻訳:Kaori Koyama)

Appleが初代HomePodの販売を終了、好評のminiに注力

Appleは初代HomePodを4年間で製造中止にした。同社によると、20220年発売されたHomePod miniの生産を継続し、フォースするという。より大きなHomePodはより良い音空間を提供したが、miniは非常に好評を博しており、明らかに大きなHomePodに課せられたタスクを明らかに達成している。(特にこのサイズにしては)サウンドは非常に安定しており、Appleのアシスタント機能であるSiriを利用することもできる。

初代HomePodは、Appleが5年以上かけて開発したオーディオエンジニアリングの偉業だった。その開発のために、Appleのチームはクパチーノにある本社近くに、学術用以外では米国で最大級のものを含む12の無響室を備えた世界最高水準の開発環境を整えていた。発売前にこのセンターを訪れたが、Appleが信じられないほど複雑な一連のツイーターとウーファーを使った音空間を構築するために、特別な努力をしたことに注目している。

しかし、その上には、Appleらしいエクストラマイル・ゼリーがたっぷりとかけられています。Appleによると、最大のテストチャンバーは米国最大級のもので、パッドの上に設置され、外部から吊るされており、オーディオの純度テストを汚染するものは何もありません。これらの試験室では、スピーカーの音響特性だけでなく、小さなキャビネットにハイエクスカーションのサブウーファーを搭載した場合に生じる問題を考慮し、軽減するための工夫が施されています。さらに、電子部品(結局、中にコンピュータが搭載されている)からのハムノイズを分離し、最終的な出力に現れないようにノイズを絶縁・制御するための小さなチャンバーもあります。

2018年にレビューしてみたところ、今までに作られた中で最高の家庭用スピーカーの1つだと思った。ブーンと響くベースと内部のツイーターアッセンブリーの形状の良さ、音質に一切干渉しないように特殊な形状をした布製のカバー、壁などの障害物による音声の形を感知して、それを補うように出力を調整している点など、まさに、スピーカーには「手間を惜しまない」という言葉がぴったりだった。

当時、このスピーカーに対する主な不満は349ドル(約3万8000円)という価格で、これはホームスピーカー市場の最上位に位置し、特にホームアシスタントを内蔵した製品のものではなかった。299ドル(日本では税別3万2800円)に値下げしたことで、その点は多少緩和さたが、それでもこのクラスの価格帯では最上位に位置していた。2020年に発売されたAppleのHomePod miniは、好評を博している。TechCrunchのBrian Heaterは、99ドル(日本では税別1万800円)という価格の割には「驚くほど大きな音」が出ると述べている。

関連記事:Apple HomePod Miniレビュー、もっと早く登場していたら、小さな躯体で驚くサウンドを楽しめる

AppleはTechCrunchに対してHomePodの製造中止について声明を発表している。

HomePod miniは2020年秋の登場以来、驚異的なサウンド、インテリジェントなアシスタント、スマートホームコントロールをたった99ドルで提供し、ヒット商品になっている。我々はHomePod miniに力を入れている。オリジナルのHomePodは販売は終了するが、Apple Online Store、Apple Retail Store、Apple Authorized Resellerで在庫がある間は販売を続ける。AppleはHomePodユーザーに対して、Apple Careを通じてソフトウェアのアップデートとサービスおよびサポートを提供する。

既存のHomePodsの販売は継続されるが、Appleのウェブサイトではすでにスペースグレイの在庫がなくなっている(3月13日現在、日本ではホワイトも販売されている)。また、既存のHomePodsのサポートは継続して行われる。Appleは今後、miniに賭けているようだが、同社はリビングルームに「本当に信じられない」音を集中させるのではなく、すべての部屋を「十分に良い」音で満たしたいと考えているのかもしれない。HomePodは、マルチスピーカー構成ではあるが、ホームシアターの完全な代替品として機能するレベルには達していない。

HomePodの研究・開発の努力は、AirPodsのSpatial AudioなどにつながったAppleの高度なオーディオレンダリングシステムを通じて、ある意味で受け継がれていくだろう。私は自宅のHomePodをとても気に入っているため、まだMiniを追加していない。在庫がなくなるぎりぎりまで探してみるのもいいかもしれない。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleHomePodHomePod mini

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(文:Matthew Panzarino、翻訳:TechCrunch Japan)

Apple HomePod Miniレビュー、もっと早く登場していたら、小さな躯体で驚くサウンドを楽しめる

HomePod Miniが数年前に登場していたらスマートスピーカーマーケットはかなり違うものになっていたかもしれない、という気がしてならない。見たところこのデバイスはさほど革新的ではないが、Apple(アップル)が約3年前のオリジナルモデルの立ち上げ時とかなり異なるアプローチをとっていることを否定するのは不可能だ。

アップルは、ハードウェアのコストに敏感な企業ではない。「アップル税」というような言葉は何もないところから湧き出しはしない。しかしここ数年で同社は、クリエイティブ系のプロという同社が従来得意としてきた顧客以外のユーザーにアピールしようと、そのアプローチを軟化させてきた。iPhoneやApple Watchでは、エントリーレベルのユーザーに積極的にアピールしてきた。そしてスマートスピーカーでもその路線を踏襲したまでのことだ。

Echo DotとGoogle / Nest  Home miniが、それらを展開している各社にとってよく売れているスマートスピーカーであるという事実を踏まえ、HomePod Miniの発売はほとんど不可避のものだった。そしていま、アップルは世界のスマートスピーカーマーケットの一角を取り込もうとしている。現在はAmazon(アマゾン)とGoogle(グーグル)がそれぞれ40%のシェアを持っている。HomePodにとっては苦戦となるが、Miniはこれまでで最も強いプッシュとなる製品だ。

2018年初めに(遅れて)発売されたHomePodは多機能だった。しかし安いという人は皆無だ。349ドル(約3万6500円)という価格はアマゾンとグーグルの最も高いモデルよりも数百ドル高かった(日本では現在、税別3万2800円)。HomePodはプレミアムデバイスで、まさしくそれが売りだった。音楽は常にアップルの哲学の基礎であり、そしてHomePodはそれを表現する、同社の手抜きなしの製品だった。

画像クレジット:Brian Heater

Matthew(マシュー)は David Foster Wallacesqueの「4行」レビューに「アップルのHomePodは明らかにこれまでで最高のサウンドのスマートスピーカーだ。このクラスのどのスピーカーより、セパレーションやベースのレスポンスが改善され、7年間におよぶアップルの努力に報いるニュアンスと繊細さを備えている」と書いた。

マシューは限定的なSiriの機能を嘆く一方で、「驚くほど多機能で、徹底して感動的だ」とした。概して、HomePodはそうあるべきという点で素晴らしいものに仕上がった。しかし世界で最も売れているスマートスピーカーになる、ということは決してなかった。この価格では無理だ。その代わり、単にスマートアシスタントを利用できるようにするデバイスではなく、全体としてスマートスピーカーはどうあるべきかを業界に示すことになった。したがって、アマゾンとグーグルの直近のプロダクトにおける最大の関心事はサウンドだ。

主にアマゾンとグーグルはよりサウンドにフォーカスするようになり、アップルは価格を気にするようになった。しかし企業がどこかで妥協したといっているのではない。単純に「Apple Echo Dot」という話でもない。HomePod Miniはそれでも多くの点でユニークなアップル製品だ。その価格にしては比較的プレミアムな体験を提供するのにフォーカスしている。

99ドル(日本では税別1万800円)という価格もポイントだ。どちらかというと懐に優しいタイプより、スタンダードのAmazon EchoとGoogle Nestと競合する。Amazon EchoとGoogle Nestはおおよそ半分の値段で、いずれも頻繁に、そしてかなり割引される。実際、それらデバイスのカテゴリーはリーダー不在に近い状態となりそうだ。スマートスピーカーは、スマートアシスタントをユーザーの家庭に送り込むすごく安い方法だ。アップルはそうしたアプローチにさほど関心はないようだ。少なくとも当面はそうだ。アップルはいいスピーカーを売りたいのだ。

HomePod Miniは驚くほどいいスピーカーだ。価格においてだけではなく、サイズ的にもそうなのだ。Miniは新しいEcho Dotとほぼ同じ大きさで、おおよそソフトボール大だ。ただし、この2つのスピーカーのデザインにはいくつかの鍵となる違いがある。まず最初に、アマゾンは完全円球デザインを邪魔しないように、Echoのステータスリングをデバイスの底に移した。一方、アップルは単純にトップ部分を切り落とした。このデザインが何を連想させるか考え、浮かんだのがネットを被せられたリンゴだ。

画像クレジット:Brian Heater

このMiniのデザインは、オリジナルHomePodの流れを汲んでいる。Siriが起動しているときは上部のライトがオーロラの光を放つ。また、タッチ操作できる音量ボタンがあり、表面をタップして音楽の再生・一時停止操作もできる。グーグルやアマゾンのここ数世代のプロダクトで主流だったファブリックスタイルの表面ではなく、MiniはフルサイズのHomePodと同様、オーディオ伝導性のあるメッシュ状の素材で覆われている。

他のスマートスピーカーと異なり、Miniのカラーは白とグレーで、目立たせるというより調和する感じだ。もちろんHomePodよりずいぶん小さいことで、用途をかなり広げている。筆者はアップルが送ってきた2つのMiniの1つを自宅の机に置いて使ってきたが、理想的なサイズだ。硬いプラスティックでできている底にはアップルのロゴが入っている。

Miniには取り外し不可の長いファブリックケーブルがついている。ユーザーがコードを取り外すことができ、必要に応じて交換できればよかったのだが。しかしケーブルの端子はUSB-Cで、かなり便利だ。また20W電源アダプターも付いてくる。AUX端子が搭載されていないのは残念だが、驚くことではない。スタンダードのHomePodにもない。

画像クレジット:Brian Heater

アマゾンは新しいEchoを前向きスピーカーに変更した一方で、アップルは360度サウンドを継続している。どちらを好むかはスピーカーをどこに置くかにもよるが、このモデルはより万能型だ。特に1日中、スピーカーの前に座っているわけではない場合はそうだろう。筆者はこれまでさまざまなスマートスピーカーを使ってきたが、アップルが3.3インチのデバイスで可能にしたサウンドに本当に感激している。

このサイズにしては完全でクリア、そして驚くほどパワフルだ。もちろんステレオペアを作れば、その性能は倍になる。箱から出して、ペアリングするのは簡単だ。2台のデバイスを家の中の同じ部屋でセットアップすると、ペアリングしたいか聞いてくる。その後は、どちらが右チャンネル、あるいは左チャンネルを担当するのかを決める。もし音楽を広範に流したいのなら、それぞれのスピーカーを異なる部屋に配置することでマルチルームオーディオになる。そしてあなたは「Hey SIri、キッチンで音楽を流して」「Hey SIri、あらゆるところで音楽を」などというだけでいい。想像できただろうか。

実際、iPhoneを使ってのセットアップ作業はかなりシンプルだ。AirPodsのペアリングとよく似ている。スピーカーの近くにスマホを置くと、セットアップ作業の間、お馴染みの白いポップアップが部屋の選択や音声認識をオンにするなどの操作を案内する。

Miniは結構大きな音を出す。しかしクリアサウンドと本当に大きな音量を求めているなら、オリジナルのHomePodのような大型の(そして値段の高い)ものを検討することを強くすお勧めする。ただ、クイーンズにある筆者のワンベッドルームの家のリビングにはMiniはバッチリで、部屋のどの角度からも素晴らしい音が聴ける。

スマートアシスタントに関しては、Siriはベーシックなタスクをこなす。アップル独自のエコシステムを使えるようにするいくつかの仕掛けもある。例えばSiriに画像をiPhoneに送るよう頼むと、SiriはBingの結果を使って対応する。ただし、実際のところ、スマートホームアシスタントに関してはアマゾンとグーグルがかなり先に進んでいて、アップルはまだ遅れをとっている。

画像クレジット:Brian Heater

しかしながら、最新の重要な進歩もいくつかある。特に Home / HomeKitに関してだ。直近のiOSアップデートではいくつかのスマートホーム更新があった。14.1ではHomePods用のインターコム機が加わり、14.2では同機能が他のデバイスでも使えるようになった。なので、「Hey SIri、みんなにインターコム。夕食の用意ができた」というと、その言葉がさまざまなデバイスに送られる。この機能はアマゾンとグーグルが提供しているものと似ているが、事前録音されたユーザーの声のスニペットをデバイスに送ることで幅広いアップル製品で使えるようになっている。

このシステムはHomeKit対応のデバイスで使える。AlexaとGoogleアシスタント対応のものに比べるとその数は少ないが、増えつつある。対応するスマートホームデバイスのリストはここでチェックできる。

画像クレジット:Brian Heater

音楽が大音量で流れていても音声認識の音声への反応はかなりいい。Siri以外にもデバイスとやりとりする方法はいくつかある。音楽を再生・一時停止するにはトップ部分を1回タップする。トラックを進めるにはダブルタップ、前のトラックに戻るにはトリプルタップだ。しばらくタッチすることでSiriを起動できる。他のスマートスピーカーと異なり、マイクをオフにする物理的ボタンはない。オフにするようSiriに頼むこともできない。デバイスは「Hey SIri」というトリガーだけを聞いていて、オーディオは保存されない。しかし、さらなる安心感を得るのにスピーカーオフの機能があればいい。

またAirPlay 2を使ってiPhoneから音楽を操作することもできる。これは筆者の好きな方法だ。というのも、筆者は音楽のことになるとややうるさい。音楽操作のためにはAirPlayボタンを押す必要がある。それか、U1チップ(iPhone11以降)を使っているハンドオフ機能を最大限活かすために単にHomePod Miniの近くでiOSデバイスを持つこともできる。これはすてきな小技だ。

しかし、Apple MusicよりもSpotifyに慣れている人間として筆者が少しつまずいたのは、HomePodに音楽を流すように命令すると、1つのストリームとしてすべてのApple Musicリスニングセッションを扱うのではなく、最後に声で再生をリクエストしたものを選ぶようになっていることだ。筆者はこの点では、Spotifyの統一されたクロスデバイスアプローチを好む。

画像クレジット:Brian Heater

とはいえ、iOS 14.2の追加でユーザーの集められたリスリング履歴(アップルのポッドキャストと音楽)を、HomeアプリにあるHomePodを長押ししてアクセスできる1つのストリームに持ってこれる。すると、アルバムやポッドキャストを自動的にスマートスピーカーに送るためにタップできるようになる。

結局、筆者はこの小さなスマートスピーカーとの時間をかなり楽しんだ。前述したように、もしアップルが最初のHomePodとともにMiniを立ち上げていたらどうなっていただろうと考えずにはいられない。アップルがマーケットシェアを独占するには至っていなかっただろうが、Miniはアマゾンとグーグルのリード分を取り込んでいたかもしれない。アップルは、おそらく正しい製品にするために、時間をかけた。それはもちろん理解できることだ。同社はこれまで、急いで商品化に走るタイプの企業では決してなかった。だからこそHomePod Miniは素晴らしいものになっている。

関連記事:2021年のスマートスピーカー市場は21%成長の予想、安価なHomePod miniがアップルの市場拡大に貢献か

カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleHomePod miniスマートスピーカーレビュー

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(翻訳:Mizoguchi

アップルのHomePodの新機能「インターコム」で家庭内ボイスメッセージが実現

Apple(アップル)は米国時間10月13日、発売されたばかりのHomePod Miniを含む、HomePodシリーズで利用できる新機能「Intercom(インターコム)」を発表した。インターコムはAlexaの「アナウンス」機能と同様に、HomePodのオーナーがスマートスピーカーや他のアップルデバイスを活用して、家族全員と一度にコミュニケーションをとる手段だ。

ユーザーはiPhoneやiPad、Apple Watch、Mac、さらにはAirPodsとCarPlayによりインターコムを使用できる。この機能はすでにアップルのエコシステムに購入している家庭にとって、最もメリットのあるものとなる。

インターコムではアップルがデモしたように、親は下階にあるアップルデバイスを使って外出の時間だと家族に伝え、家族は近くにあるアップルデバイスを使って返信できる。

インターコムを使用する場合、ユーザは「Hey Siri, tell everyone…」と言ってから、送信したいメッセージを続ける。メッセージの受信者は「Hey Siri, reply…」と応答することになる。

原則的には、すべてのデバイスにメッセージが届くわけではない。アップルによると、インターコムのメッセージは家庭のHomePodスピーカーとユーザーのAirPodsで再生され、個人のデバイスには代わりに通知が表示されるという。

アップルが自社のエコシステムを活用して、インターコムのような機能を展開する能力は、すでに同様の機能を自社のスマートスピーカーとディスプレイに提供しているライバルかつ市場をリードするAmazon(アマゾン)やGoogle(グーグル)に対する、スマートスピーカー分野における競争上の優位性を証明できるかもしれない。

HomePod miniは99ドル(約1万1000円)という価格設定で、より購入しやすくなっている。また消費者は、アップルが音声録音の処理方法に関してプライバシーをサポートしていることから、製品を購入しようとするかもしれない。

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Apple iPhone Eventカテゴリー: ハードウェア
タグ: AppleApple iPhone EventHomePod miniHomePod

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(翻訳:塚本直樹)

ライブ配信を見逃した人のためのアップル新iPhone発表イベントまとめ、iPhone 12シリーズ、HomePod mini、MagSafe復活

9月のイベントから1カ月弱でApple(アップル)はまたビッグイベントを開催した。誰もが今度こそは新しいiPhoneが登場すると期待していたはずだ。期待は裏切られず、アップルはiPhone 12を4モデル発表した。また新しいHomePod miniもリリースされた。

イベントをライブで見なかった読者のために発表の内容を簡単にまとめておこう(詳しくは私たちの個別記事を参照)。

HomePod Mini

画像クレジット:Apple

アップルは新しいHomePod Miniの紹介からイベントをスタートさせた。名前のとおりこれはHomePodスマートスピーカーのミニ版だ。

Home Pod miniの狙いは、消費者に複数買わせて家のあちこちに配置してもらうことのようだ。アップルはまずSiriのスマートホーム機能の説明から始め、続けてインターコムという新機能を紹介した。ユーザーは他のHomePodをはじめiPhone、Apple Watch、CarPlayからHome Podに音声メッセージを送ることができる。また1部屋にHome Podを2台置けば、自動的にステレオ再生が設定されるとという。

HomePod Miniは日本では1万800円(税別)、カラーバリエーションは標準サイズのHome Podと同じく、ホワイトとスペースグレーの2種類だ。予約受付は11月6日から開始され、出荷は11月16日からスタートする。

iPhone 12シリーズ4モデル

iPhone 12シリーズ(画像クレジット:Apple)

アップルは新しいiPhoneを1種類のみならず4モデルも発表した

機種が多くなり、製品構成がややわかりにくくなったかもしれない。アップルがイベントで発表したiPhoneは、12 Mini(7万4800円〜)、12(8万5800円〜)、12 Pro(10万6800円~)、12 Pro Max(11万7800円〜)の4モデルだ(いずれも日本での価格、税別)。どのモデルも驚くほどではないが少しずつ改善され、少しずつ大きくなり、少しずつ価格が高くなっている。簡単に各モデルを比較してみよう。

セールスポイントはすべてのモデルで5G接続をサポートする点であり、それに加えてディスプレイも改良された。カメラは超広角がサポートされ、広角に夜間モードが追加された。筐体のデザインは、以前のiPhone 4、5を思わせるフラットな側面となっている。

iPhone 12 Miniのディスプレイは5.4インチ、12は6.1インチ、12 Proは12と同サイズの6.1インチだが、筐体がステンレス製となる(他のモデルはアルミ製)。またカメラアレイに12メガピクセルの望遠カメラが搭載される。12 Pro Maxは6.7インチの大型ディスプレイとLiDARセンサーを備える。これにより低照度状態でも高速で精密にフォーカスを合わせることが可能となり、また室内を3Dスキャンすることができるという。

新しいiPhoneのディスプレイにはCorningと提携して開発されたCeramic Shieldテクノロジーが使われている。アップルによれば、従来のモデルと比べて4倍の落下耐久性があるという。iPhone 12、12 Miniのカラーバリエーションはブルー、グリーン、レッド、ホワイト、ブラックの5色だ。一方、12 Pro、12 Pro Maxはブルー、ゴールド、ブラック、ホワイトとなっている。

IPhone 12の全モデルはアップル製のA14 Bionicを搭載する。これは2020年8月に発表されたiPad Airと同じチップだ。

iPhone 12、12 mini、12 Pro各モデルとも予約受付が開始されているが、Pro Maxの予約は11月6日からとなる。また、アップルは価格を下げてiPhone 11の販売を続けると発表している(詳細はアップルサイトを参照)。

MagSafe

iPhone 12 Proシリコーンケース、MagSafeレザーウォレット(画像クレジット:Apple)

MagSafeが復活した。少なくともこの名前は復活した。

以前のMacノートの充電システムから名前を借りたものだが、iPhoneのMagSafeは無線充電器にiPhoneを載せると、自動的に最適な位置に密着する。これはMagSafe対応のiPhoneケース、クレジットカードホルダーなども同様だ。

MagSafe Duoは折りたたみ式でiPhoneとApple Watchを同時に充電できる。またBelkinなどのサードパーティがMagSafe対応の製品を準備中だと発表された。

MagSafe Duo Charger(画像クレジット:Apple)

充電アダプター、イヤフォンは同梱されず

しばらく前から噂として出ていたが、公式に確認された。アップルは今後イヤフォン、充電アダプターを同梱しない。同社は理由として環境に対する負荷を挙げているが、同時に、互換性ある充電器などが市場に「無数に出ている」とも述べている。ただし新しいiPhoneにはUSB-CとLightningの変換ケーブルは同梱される。

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滑川海彦@Facebook

アップルがスマートスピーカー新製品「HomePod mini」を11月6日発売

アップルがスマートスピーカー新製品「HomePod mini」を11月6日発売

アップルがスマートスピーカー新製品「HomePod mini」を11月6日発売

Apple(アップル)は10月14日、スマートスピーカー新製品「HomePod mini」を発表した。価格は税抜1万800円。発売は11月6日予定。本体色はホワイトとスペースグレイの2色。

HomePod miniは、音声アシスタントSiriを搭載するHomePodファミリーの新製品。高さ84.3×幅97.9mmの球形デザインを採用しており、重量は345gとなっている。

アップルがスマートスピーカー新製品「HomePod mini」を11月6日発売

コンパクトなデザインながら、Apple設計のフルレンジドライバーを内蔵しており、ネオジム磁石と一対のフォースキャンセリングパッシブラジエーターを備え、深い低音域とクリアな高音域を実現するという。

さらに、Appleが設計したアコースティックウェーブガイドにより、音の流れをスピーカーの底部に導き、底部から音を響かせることで、360度の臨場感あふれるオーディオを楽しめるようにしている。またこれにより、HomePod miniを部屋のどこに置いても一貫したサウンドを聴けるそうだ。

大音量のサウンドを実現するために、Apple S5チップを搭載。再生する音楽の特性を解析し、複雑なチューニングモデルを適用して音量を最適化し、ダイナミックレンジの調整を行い、そしてドライバーとパッシブラジエーターの動きをリアルタイムで制御する。

アップルがスマートスピーカー新製品「HomePod mini」を11月6日発売

また「Hey Siri」という呼びかけを3つのマイクアレイでを聞き取り、4つ目の内向きのマイクがスピーカーからの音を分離することで、音楽再生時の音声検出を向上させた。

このほか、複数のHomePod miniを同期させることで、音楽やPodcastを複数の部屋にストリーミング可能。ひとつの部屋に2台のHomePod miniを置くと、ステレオペアとして音声コンテンツを再生できるようになる。

HomePod miniは、インターコム機能もサポート。家に2台以上のHomePodシリーズを置くと、同機能機能を使って家族同士で声のやり取りが行える。Siriに話しかけるだけで、メッセージが家中に、または部屋ごとに届けることができる。Siriへの音声コマンドだけで、消灯・室温の調整・ドアの施錠など、スマートホームアクセサリーとの連携も行える。

アップルがスマートスピーカー新製品「HomePod mini」を11月6日発売

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