iPhone Xは11/3からAppleストア店頭にも並ぶ――ただし品薄で行列は必至

iPhone Xの発売に関して品薄になる可能性が指摘されていた。しかし今朝(米国時間10/24)、Appleはプレスリリースを発表し、この超プレミアム・スマートフォンがAppleストアの店頭にも並ぶことを約束した。出荷日当日の朝、予約なしの飛び込みでもXを買えるということだ。しかしAppleでは「早い時間に来店することをお勧めする」としている。つまり行列しろということだろう。

Appleの「お勧め」はこの1000ドルのiPhoneが当初品薄になるという情報が正しかったことを裏付ける。先週われわれも報じたように、Appleでは11月3日のローンチ日に200万台から300万台を用意できる見込みだ。
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Xはベゼルが事実上ゼロで、手ブレ防止機能つきのカメラ2台が装備されるなど他のiPhoneに比べてさまざまな部分がグレードアップされている。正面向きカメラには顔認証でアンロックできるFace IDが初めて採用された。Xにはユーザーの表情を読み取ってリアルタイムで3Dアニメに変換するAnimoji機能もある。

Xの生産台数が不足しそうな理由はサプライチェーンにあるという。画期的な新デザインのためメーカーは苦労しているらしい。こういう高価な製品を衝動買いしたくないユーザーは今週金曜、午後12:01からAppleサイトで予約をするとよい〔日本での予約受付開始は10月27日(金)午後4時01分から〕

iPhone Xへの需要はいくつかの理由で制限されそうだ。ひとつは上に述べた製造上の困難と高価格だが、Appleがリリース時期を他のモデルと大きくずらしたことも一因となる。iPhone 8が市場に出てからすでに1か月たつ。Appleは製造の難しさを考慮してこの時期としたのだろうが、iPhone 8はXの販売台数にかなり食い込んだはずだ。

Appleストアに並んで店頭で買うのが品薄のiPhone Xを入手するのにいちばん早い方法だろう。もちろんdパパがAppleで働いていれば別だが。

〔日本版〕Appleでは日本でも「11月3日(金)より店頭での販売を開始」するとしているが用意できる台数は少ない見込み。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

斬新な機能部位の多すぎるiPhone Xは発売後の最初の週末に十分な量を供給できないらしい

KGI SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuoによると、Appleからもうすぐ出るはずのiPhone Xは、今だにサプライチェーンの制約に直面しているらしい。11月3日の発売までに200万から300万台を確保できるようだが、それでは需要に十分対応できない。

Apple自身は数字を公表しないが、昨年のiPhone 6sの場合は最初の週末に1300万台売れ、iPhone 6は1000万台、iPhone 5s/5cは900万台だった。すでに発売されたiPhone 8のせいでiPhone Xの需要はややそがれると思うが、それでも200万〜300万の当初在庫では、多くのお客さんをがっかりさせるだろう。

iPhone Xは、これまでのiPhone新製品に比べて斬新な機能や部位が多い。これまでのAppleは、そういう最先端の部分を、サプライヤーの生産能力が十分大きいときに実装していたが、iPhone Xでは複数の部品がサプライチェーンのネックになっている。

KGI Securitiesによると、たとえばアンテナには可撓性のPCBを使うようだが、それは彼らが作り慣れているPCBではない。だからAppleは、同社の量的に厳しい要求を満たすサプライヤーを見つけるのに苦労したはずだ。このパーツはMurataがメインのサプライヤーになる予定だったが、一社で何千万は無理だったようだ。Appleが新たに見つけたサプライヤーは、発注が遅れたぶん納品が遅れる。

カメラに関しては、センサーごとに使用する回路基板が異なる。そのほかのスマートフォンメーカーは、カメラ用の回路基板といえば一つだが、Appleの独特な設計はサプライチェーンにとってチャレンジだ。

そしてiPhone Xは、前面に大量のセンサーを載せている。画面上部のノッチのところには 小さなKinectがある。赤外線のドットのネットワークを投射して、その反射によりユーザーの顔の3Dマップを作るための部位もある。このドットプロジェクターも、量産できるサプライヤーが簡単には見つからなかったようだ。

iPhone Xの予約受付は太平洋時間10月27日の午前0時に始まる。どうしてもほしい人は、予約に遅れるべきではない。数分遅れただけで、数週間待たされる可能性もある。

その数週間の間に生産量は上がるだろうが、Appleストアへ行ってiPhone Xをすぐ買える状態になるまでに数か月はかかりそう、という雰囲気もある。2週間後の四半期決算報告でTim Cookが、サプライチェーンの問題について何と言うか、楽しみだね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AppleのFace IDには、ひとつの顔情報しか登録できない

AppleのFace IDは、1台の端末につきひとつの顔情報しか登録できないようになっているようだ。少なくとも、当初はそのようになっている様子。先日の発表イベントにて、多くの人が問い合わせを行ったようだ。TechCrunchもこの情報を確認している。読者の方もすでにご存知のことではあるのかもしれないが、重要なポイントであると思われるので、記事でもご報告しておく次第だ。

Face IDが、ひとつの顔情報の登録にしか対応しないというのは、ごくあたりまえのことのようにも聞こえる。指紋情報を確認するための指は何本もあるが、顔はひとつしかないものだからだ。指は複数あるものだし、また端末の向きや、しまっておくポケットによっても認証に利用する指が異なることはあり得る。そうしたケースに応じて、Touch IDでは複数の指を登録することができるようになっているわけだ。

ただ、自分の指紋情報を複数登録するだけでなく、たとえば恋人や子供の指紋情報を登録して利用している人も多い。指紋認証情報は5つまで登録できるようになっているわけで、自分の分を2、3登録して、あとは別の人ように利用するということも可能なわけだ。

「顔はひとつしかないのだから」というFace IDの運用ポリシーのもとでは、これまでのように複数人で使いまわすという行為が面倒なものとなる。たとえば恋人に使わせたい場合には、まず自分でカメラの前でにっこり笑ってから恋人に手渡すといった手間が必要になる。それがいやだという場合、パスコードを共有する必要が出てくる。パスコードの共有は、指紋認証に比べてちょっとめんどうくさいといったレベルのものではあるかもしれない。しかし多少ではあっても手間がかかることに間違いはない。しかも、頻繁にアクセスするのでなければ、パスコードを忘れてしまうというのもありそうな話だ。

Face IDを、iPadなど他デバイスに拡張していく場合にはさらに問題になるだろう。iPadはiPhone以上に、複数人で共有して使うことが多いデバイスだからだ。使い方にもよる話ではあるが、iPhone 8を選ぶのか、それともiPhone Xを選ぶのか、あるいはiPhoneではないデバイスが欲しくなるのかにも影響し得る話だと思うが、いかがだろうか。

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(翻訳:Maeda, H

今日のAppleイベントをビデオでおさらい――Watch3、iPhone 8/8 Plus/X

今日(米国時間9/12)、Appleは多数のガジェットを発表した。プレゼンのビデオを見損なった皆さんのために下にまとめてみた。

AppleはApple Watch Series 3、4K Apple TV、iPhone 8、iPhone 8 Plusに加えて噂のiPhone X(10周年記念なので「テン」と発音する)を発表した。

Appleのいつも流儀でイベントのプレゼンでは多数のビデオが流れた。いくつかはストレートなCMだが、優れたデザインを強調するものやデバイスが開発された裏のシーンなども含まれている。

こうしたビデオはプレゼンの中でもたいへんよくできた部分になっていた。そういうわけで下のビデオを見ると時間とエネルギーの相当な節約になるかもしれない。

Apple Watch Series 3

上はWatchのユーザーの声を集めたもの。下はストレートなCM


iPhone 8

iPhone X

 

最初と最後はストレートCM。中段のビデオではジョニー・アイブがXの優れた部分を詳しく解説。



新しい4K Apple TVについてはこちら

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

新しいiPhoneのプレミアム・モデルの正式名称を発見?

AppleのiPhoneイベントは明日に迫ったが、リーク情報はまだまだインターネットを賑わしている。

最新の噂のテーマは新しいiPhoneの正式名称だ。最高価格のプレミア・モデルは何と呼ばれるのだろうか? またAppleがこれまでのように‘s’モデルを発表し続けるのかどうかにも関心が集まっている。

新iPhoneはディスプレイのサイズを拡大するためホームボタンを廃止し、アンロックには指紋IDと顔認識を用いるという。このモデルはiOS 11のファームウェア内ではD22と呼ばれている。

しかしあるデベロッパーがファームウェアを丹念に調べ上げ、この最高価格モデルの商品名はiPhone Xだと発見した。

一部のジョークのように iPhone Ferrariではなかったのは残念。これ以外の2モデルはそれぞれiPhone 8iPhone 8 Plusと呼ばれるという。この点でAppleはiPhone 7s/7s Plusのリリースとはスタイルを変えてきた。デベロッパーのSteve Troughton-SmithSteveのツイートによれば新しいモデル名は以下のとおりだという。

AppleはiPhoneについて‘s’の命名サイクルを完全に放棄したのだろうか? 実はTechCrunchの編集長、Matthew Panzarinoは、iPhone 6sと6s Plusが発表された2015年に、旧モデルをマイナーアップデートして‘s’として発売するのは止めるべきだという記事を書いている。

新しいプレミアムiPhoneは1000ドル以上になるという噂だ。それほど高価なデバイスを売ろうとするのであればiPhone Xというモデル名もうなずける。価格を納得させるのに名称は重要だ。

画像:TIMOTHY A. CLARY/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

次期iPhone最上位機種は1000ドル以上か―OLED採用、メモリも改良との情報

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次期iPhoneに関する情報が飛び交う季節になった。最新の情報によると、次のiPhoneは1000ドル以上になるだろうという(少なくとも最上位モデルの場合)。

もちろんこれはさほど大きな変化ではない。現在でもiPhoneの最上位機種は900ドルを超えている。しかしFast Companyのレポートによれば、AppleはディスプレイをLCDからOLEDに変更するという。

これはiPhoneの製造コストがアップすることを意味する。またこのレポートは情報源の話として次世代iPhoneのメモリもアップグレードされると伝えている。これもコストの上昇要因だ。

次のアップデートでiPhoneは10年目を迎える。そこでAppleはこれをiPhone X〔テン〕と呼ぶだろいうという観測が根強い。

噂によれば、次期フラグシップモデルは 5.8インチで、現在のiPhone 7 Plusよりわずかに大きい。

これまでの戦略は多少変更され、次期iPhoneは現在のiPhone 7(4.7インチ)、iPhone 7 Plus(5.5インチ)と同サイズの2機種も同時に発売されるという。これらはそれぞれiPhone 7S、iPhone 7S Plusと呼ばれるという観測だ。

台湾のKGI Securitiesのアナリスト、Ming-Chi Quo〔郭明錤〕は昨年11月に  「iPhone 8(あるいはiPhone X)だけにOLEDディスプレイが採用される」と書いている

筐体がやや大きくなり新ディスプレイが採用されるという点から、新iPhoneは背面もガラス製になり、側面はアルミからステンレスに変更されるという噂だ。

情報によると、いちばん大きな変更はAppleがついにホームボタンを廃止し、ディスプレイの下にタッチ式インターフェースを装備するという。情報源によれば、次期iPhoneは物理的なボタンを一切持たないという。ボリューム/ロックについても側面の金属ベルトに接触感応式の部分が設けられるようだ。

もちろんAppleは次期iPhoneについて今年の秋と想定されている製品発表まで何も語らないはずだ。以上の情報は公式なものではない。しかしOLEDが採用されるという情報が事実なら、購入予定者は銀行の通帳をもう一度チェックした方がいいかもしれない―価格は少々アップするはずだ。

〔日本版〕「郭明錤」の繁体字表記は台湾の科技新報のページから。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+