夕食はロボットにお任せ、レストランロボットと風変わりなドロイド

私は2022年初めのCESに向けて計画を進めてきたが、おそらく今週中には白紙に戻りそうだ。呆れるほど多数の紫外線消毒ロボットの売り込みがなくなることに奇妙な寂しさも感じるものの、一方では最新変異株(オミクロン)の急増の中で、ショーに直接参加することの是非を検討していたのだ。最終的には、今回はラスベガスに参加しないことにしたが、数週間以内にはお伝えすることがたくさん出てくると思う。

ほぼ2年前のCESとそれに続く私たちのロボットセッションが、私が直接参加した最後のイベントであったことに気づいて、とても奇妙な心持ちがしている。ロボットセッションをオーガナイズして、TechCrunchのCESへの取り組みを主導する役割を果たしてきた私は、これらの決定を軽く考えることはとてもできない。

そして、特にロボットの評価に関しては、直接会議に参加することにはまだ個人的なメリットがあると感じている。Zoom(ズーム)を通してロボットの見栄えを良くしようとしても限界があるからだ。

どちらかといえば、こうしたことすべてが、ロボットシステムの本格的な採用が、非常に近くて同時にまだ遠いものだということを痛感させる。ちなみに私は、来年のCESに向けて、本当に多数のロボットの売り込みを受けたと言っても構わない。今回のショーは、来年の動き全体を占うものになるようにデザインされている。それらは、消費者向けから産業用途まで、そしてその間のすべてのものをも幅広く含んでいる。

パンデミックが業界の興奮と投資を加速させたことは間違いないが、実際の導入スピードはカテゴリーによって大きく異なる。年末の他の記事でこれまで見てきた2つの例は、かなり進んでいる。これまでの製品と同様に、倉庫ならびにフルフィルメントのロボットは現在とても現実的なものだ。最近オンラインで何かを購入したのなら、ロボットがラインのどこかの時点で製品の入手を手伝ってくれた可能性がかなり大きい。

配達ロボットはさらに難しい。たくさんのパイロットプロジェクトが存在しているが、住んでいる地域によっては(特に大学キャンパスの近くにいる場合には)、そのうちの1台が自分向けの出前でなくても近くを走っているのを見たことがあるかもしれない。一般に、歩道は倉庫よりも管理されていない場所であり、規制上の煩雑な手続きを経て世に出す必要があるため、資金調達の成否にかかわらず、明日の朝ロボットで歩道が溢れかえっているようなことはないだろう。

今週は、そうしたロボットが配達しているかどうかはともかく、対象となる食べ物を、実際に作っているのは誰なのか、あるいは「何」なのかについて話したいと思う。

画像クレジット:Paul Marotta / Getty Images for TechCrunch

細かい話に入る前に、iRobot(アイロボット)の共同創業者でCEOのColin Angle(コリン・アングル)に、過去1年間のロボット業界を振り返り、来年の予測をしてもらえるようお願いした。

2021年のロボット / AI / 自動化のトレンドを定義したのは何でしたか?2021年には、倉庫の自動化、自動運転技術、そしてもちろん排泄物検出がブレークスルーをもたらしました。2021年は、自動化への大規模な投資が功を奏し、2020年をほぼ超えたオンラインショッピングの驚異的な増加が、目覚ましい年となりました。中米をターゲットにした自動運転トラックのテレビコマーシャルを実際に見ました。これは本当に起こっていることなのでしょうか?そして私は、ロボットの真空掃除機にまつわる汚くてめったに議論されない課題の1つが、手頃な価格で信頼性の高い視覚的物体認識の出現によって、過去のものになったと言えることを誇りに思っています。2021年はロボットにとって変革の年だったといっても過言ではないでしょう。

2022年はこれらのカテゴリーで何が起きるのでしょう?2022年に入ってからは、人々が待ち望んでいたスマートホームの本当の進歩を目にできたらと思います。現在のバージョンのスマートホームでは、複雑過ぎますし、使いやすさが貧弱過ぎます。しかし、経験を最優先するエコシステムを生み出し、能力とシステムのシンプルさにも優れ、成長を始めることができるツールが登場しつつあります。そこで私は、2022年が、一般の人々の間で業界が加速し続ける年になるだけでなく、私たちの日常生活へのロボットの思慮深い統合に重要な前進が見られる年になることを期待しています。非常に多くの面で勢いが増しているのを見られるのはエキサイティングです!

さて、私の長年の輝かしいキャリアの中では最も不快な話題転換ではあるが、排泄物の検出から食事の準備に話題を移すことにしよう(会社が「読者が減ったのは何故だ」と聞いてきたときのためにここにメモとして残しておく)。

Los Angeles Timesのテストキッチンで2009年3月11日に撮影された、レンガのオーブンから取り出されたマルゲリータピザの画像(写真クレジット:Anne Cusack/Los Angeles Times via Getty Images)

この1年はロボットによる食品調理にとって大きな年だった。パンデミックが発生する前は、この分野に関与した著名なスタートアップは極めて稀だった。特にZume Robotics(ズームロボティックス)などを含む一部の企業は、業界から去っていった。しかし、ロボット分野対するベンチャーキャピタルの大規模な流入に伴って、レストランビジネスの自動化が進んでいる。その主な2つ理由は、この2年で骨身に沁みて理解できているはずだ。第一に、米国では人材が大幅に不足しているということ。第二に、ロボットは病気になることはなく、人びとを病気にすることもないということだ。

もし私が、食品ロボットの現状を4ワードで要約しなければならないとすると、次のようになる。

  • ピザ
  • ボウル(日本でいうどんぶり物)
  • ファーストフード(1ワードにまとめてズルをした)
  • キオスク(売店)

画像クレジット:Picnic

最初の2つがリストの一番上にあるのは同じ理由だ。食品を自動化する場合には、人気があって、比較的均一なものである必要がある。もちろん、さまざまなトッピングはあるものの、ロボットにとっては、ピザを作ることは、生地、ソース、チーズ、トッピング、調理、繰り返しといった、かなり簡単な経験なのだ。Picnic(ピクニック)やXRobotics(エックスロボティックス)のような企業は、Zumeが中断したものを引き継ごうとしている。

関連記事:XRoboticsはピザロボットの夢を諦めず正式発表に漕ぎ着ける、1時間で最大150枚、20種類以上のトッピングに対応

画像クレジット:Spyce

ボウルはピザ同様の領域を埋める。それらは近年人気が高まっていて、かなり基本的なテンプレートが確立している。サラダやキノア(食用の実)などのトッピングやベースのバリエーションがあるとしても原理はかなり単純だ。したがって、カリフォルニアを拠点とするファストカジュアルサラダチェーンのSweetgreens(スイートグリーンス)が、MITのスピンアウトであるSpyce(スパイス)を買収して、先の8月に登場したことはおそらく驚くようなことではない。この動きは、2月にサラダ製造ロボット会社Chowbotics(チャウボティックス)を買収したDoorDash(ドアダッシュ)による類似の買収に続いたものだ。

Miso(ミソ)は現在ファーストフードレースをリードしていて、数多くの大きなパートナーシップが発表されている。同社のハンバーガーフリッピング(パテ焼)ならびにフライクッキング(揚げ物)ロボットは、まだ人間のキッチンスタッフを完全に置き換えることはできないものの、世代を重ねるにつれて、ますます能力を高めている。

画像クレジット: Nommi

一方、キオスクは、主に人間を作業工程から外すように設計されている。この解決策は、前述の労働力不足のおかげで、ますます勢いを増している。システムと人間の相互作用は、主に材料投入、メンテナンス、および注文に限定されている。しかし、適切な技術があれば、Nommi(ノミー)のようにボタンを押すだけで簡単に新鮮な食材を調理することができる。たとえば最近行われたNommiとC3との提携では、Iron Chef(料理の鉄人)の森本正治氏の料理が、24時間年中無休の調理マシンに採用されている。

関連記事:ハンバーガーをひっくり返すロボット「Flippy」の能力が向上、調理前後の作業を追加

今週は、クリスマスということもあり、ニュースの流れは多少ゆっくりとしている。とはいえ私たちは、Hyundai(ヒョンデ、現代自動車)がCESのために何を準備しているのかを垣間見ることができた。Hyundaiは、Boston Dynamics(ボストンダイナミクス)の買収を含め、ロボットへの取り組みを実際に倍増させている。新しいMobile Eccentric Droid(MobED、モバイルエキセントリックドロイド)は、あらゆる意味でプラットフォームだ。それは文字通りのもので、中央に台になる部分を備えた四輪移動装置だ。また、電話会議から荷物の配達、スマートな乳母車まで、さまざまな機能を収容することができる。

画像クレジット:Hyundai

その安定化技術について、Hyundaiは次のようにいう。

偏心機構による姿勢制御システムは、地表状態に応じて各車輪の高さを調整することで、体の姿勢も安定させます。MobEDの12インチ空気タイヤは、さらに衝撃や振動を吸収するのに役立ちます。

一方、Tiger Globalはその派手な支出を続けている。今週同社は、カリフォルニア州パサデナを拠点とするElementary(エレメンタリー)のために3000万ドル(約34億3000万円)のシリーズBを主導した。Fika Ventures、Fathom Capital、Riot VC、Toyota Venturesも参加したこのラウンドによって、このマシンビジョンスタートアップの総資本は4750万ドル(約54億3000万円)になった。創業者のArye Barnehama(アーリエ・バーナハマ)CEOはTechCrunchに次のように語った。

製造業と物流は、パンデミックの前にすでに始まっていて、パンデミックの最中に大幅に増加した大規模な人手不足を経験しています。企業が、高価で見つけるのが難しいエンジニアリング人材に頼らずに、自動化を続けようとする中で、ノーコードAIソリューションを提供できる私たちのビジネスは拡大してきました。

インドを拠点とするロジスティクスロボティクス企業Unbox Roboticsの700万ドルのシリーズAラウンドは、3one4 Capitalによって主導された。Sixth Sense VenturesとRedstart Labsもラウンドに参加し、SOSVを含む多くの既存の投資家も参加した。同社によれば、調達した資金は採用、技術開発、そして新しい領域への拡大に向けられるとのことだ。

画像クレジット:Getty Images

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(文: Brian Heater、翻訳:sako)

掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがスマート空気清浄機メーカーAerisを買収

ちょうど1週間前、我々はiRobot(アイロボット)のAmazon(アマゾン)との協業に関連して、同社のスマートホームの野望について議論していた。iRobotは、スマートホームのミッシングリンクとしてのRoomba(ルンバ)の可能性を引き出すことを目指して、過去2、3年の間に少しずつその計画を明らかにしてきた。

そして米国時間11月18日、同社はHEPA空気清浄機で知られるスイスのAeris Cleantec AGを買収するという、ちょっと意外な次のステップを踏み出した。この買収は、最初のロボット掃除機を発表してから約20年が経過した今、家庭内の清掃という同社の中核を成すフォーカスに合致したものと言える。

CEOのColin Angle(コリン・アングル)氏はリリースでこう述べている。「本日発表されたAerisの買収は、iRobotの戦略における重要なステップであり、対応可能なマーケット全体を拡大し、製品ポートフォリオを多様化することで、消費者のみなさまに家をより清潔で健康的に保つための新しい方法を提供するものです。特に、パンデミックによって、より清潔で健康的な家庭を維持することの価値に対する消費者意識が高まっていることから、Aerisの製品の成長ポテンシャルを高く評価しています。また、当社のGenius Home Intelligenceプラットフォームと家庭用ロボットの既存のエコシステムを活用して、iRobotの体験を空気清浄機にもたらすことができる可能性にも期待しています」。

先週話していたように、iRobotのルンバ以外の成功したラインのほとんどが、2012年にBraava(ブラーバ)、2019年にRoot(ルート)を買収したことを含め、買収から派生していることは特筆すべき点だ。

空気清浄機は、パンデミックの影響で、この2年間で非常に重視されるようになったトピックであることは間違いない。しかし、それ以前にも、コネクテッドホームフィルターなどの登場により、このカテゴリーは活況を呈していた。Aerisの主力製品である「Lite」と「3-in-1 Pro」には、デバイスの状態を監視したり、複数の接続された機器を制御したりするためのスマートフォンアプリが搭載されている。

最後の部分には、iRobotの大きな計画を垣間見ることができる。独自のスマートスピーカーを持たないiRobotは、接続されたビーコンとしての役割を果たす、何らかのスマートホームデバイスを探していることは間違いない。それは、高価ではあるが、空気清浄機のようなものになるかもしれない。将来的には、ルンバのドッキングステーションにAerisの浄化技術が組み込まれるかもしれない。

iRobotによると、この取引はすでに終了しており、同社はAerisに7200万ドル(約82億2000万円)の現金を支払ったという。「この最初の現金対価に加えて、取引には、Aerisが2022年に一定の目標を達成した場合、ささやかな業績ベースのアーンアウト条項が含まれています」とのこと。

画像クレジット:iRobot

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(文:Brian Heater、翻訳:Aya Nakazato)

さらに賢くなったロボット掃除機「ルンバ」、ペットの排泄物は避けて飼い主に報告

Roomba(ルンバ)は、明らかに世界で最も普及しているロボットの1つだが、最も賢いロボットの1つだったわけではない。とはいえ、全体的に見れば、それは大きな問題ではない。このトップセラーの掃除機は、自分のやるべきことに関しては優秀な仕事をする。それはつまり、床をきれいにするということだ。しかし、ロボット工学者の仕事に終わりはない。iRobot(アイロボット)がその注目とリソースの大半をこの分野に注いできたことには理由がある。この会社は事実上すべての時代を、非常に特殊なタスクを実行するロボットの能力を向上させることに費やしてきた。

そして今回は、搭載したセンサーを使って、家の中のエリアやレイアウト、掃除に余計に時間がかかる領域などを記憶することができるようになった。

「継続的な学習機能が有効になっているので、あなたが家の中で何かを変えると、Roombaはそれを理解します」と、iRobotのColin Angle(コリン・アングル)CEOは、TechCrunchに語った。

「今まで開けたことのないドアを開けたら、ルンバはそこを探索します。ソファを移動させれば、家の中が以前とは少し違っていることを理解し、それを承知します。収集した情報はどんどん豊かになっていきます」。

画像クレジット:iRobot

もう1つの大きな進化は、特定の物体を識別して避けるようになったことだ。同社はこれまでに何百もの物体を識別する作業を行ってきたが、まずは2つの具体的な問題領域から着手している。コードとウンチだ。理由はそれぞれ大きく異なるものの、どちらもロボット掃除機にとって大きな問題となる。どちらの場合も、手やヒザをついて後処理をしなければならなくなるのは嫌だろう。

ウンチ(poop)に関しては、iRobotはそれを頭文字とする保証を付けた。Pet Owner Official Promise(P.O.O.P.、ペット飼い主公式契約)と呼ばれるこの保証は、動物の排泄物を轢いてしまった「Roomba j7+」を交換するというものだ(本キャンペーンは、購入から1年間有効で、交換製品のみを対象とする。限られた地域でのみ実施され、追加の規約と条件が適用される。詳細はこちらをご覧いただきたい)。

「Google(グーグル)で検索すると、ロボットが動物のウンチを轢いてしまったというあまり愉快ではない例が見られます」と、iRobotで製品管理ディレクターを務めるHooman Shahidi(フーマン・シャヒディ)氏はいう。「私たちはこの問題をお客様と一緒に解決しました。動物のウンチを発見したら、それを避けて、お客様にお知らせします」。

画像クレジット:iRobot

アングル氏は次のように付け加えた。「人を家に送って何百ものウンチのモデルを作っていた頃は、ロボット工学者としての輝かしいキャリアはまったく忘れられていたかもしれません。人を送り込んで、ウンチの模造品を撮影・作成しました。何万枚のさまざまな形の模造ウンチの画像が必要だったかはわかりませんが、これは明らかにデモコードではありません。オシッコは無理です。3次元的な要素が必要ですが、しかしロボットは識別して避けることができると我々は信じています」。

3つ目の改良は、ユーザーの行動にシステムを適合させるスケジューリングだ。例えば、留守中に自動的に掃除をしたり(携帯電話の位置情報をトリガーとして利用する)、人がいる部屋は避けるようにすることができる。ロボットが家の中を移動する必要がある場合は、静かに走行し、実際に作業を開始する時間になるまで起動しない。清掃時間の目安を表示し、ユーザーに作業時間がどれだけ掛かるかを知らせることもできるようになった。

Roomba j7は、米国およびカナダでは、649ドル(約7万1000円)という価格で販売されている。Roombaが集めたゴミを収容しておけるコンパクトなクリーニングベースが付属する「j7+」は849ドル(約9万3000円)だ。欧州でも販売されており、来年には他の市場にも展開が予定されている。一方、バージョンアップしたソフトウェア「Genius 3.0」は、同社の他のコネクテッド・ロボットにOTAアップデートで提供される予定だ。

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画像クレジット:iRobot

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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

「ルンバ」などロボット掃除機の国内出荷台数が400万台を突破、2023年までに全国普及率10%目指す

ロボット掃除機「ルンバ」などを提供するアイロボットジャパンは2月17日、同社が提供するロボット掃除機の国内累計出荷台数が昨年末の時点で400万台を突破したと発表した。これは同社が提供するルンバと床拭きロボット「ブラーバ」を合計した数字だ。

アイロボット・コーポレーションは2月10日に2020年通期の決算発表を行ったばかり。同社のグローバル全体での売上高は14億3040万ドル(約1516億円)で、前年比の成長率は18%だった。2017年以降、4年連続で10%を超える成長を続けている。日本市場での売上高も順調で、前年比20%の成長率を記録した。

アイロボットジャパンはその好調の要因について「世界的にインターネット販売が好調だったのに加え、日本では政府からの特別給付金や巣ごもり需要など、コロナ禍における消費トレンドが販売を後押しした」としている。

同社は「ロボット掃除機 一家に一台」をスローガンに掲げ、2023年までに全国世帯普及率を10%にすることを中期の経営目標としている。2020年1月に総務省が発表した資料によれば、日本の世帯数は約5907万世帯だ。今回発表された400万台という数字は出荷台数であり販売台数ではないので少し注意が必要だが、仮に累計出荷台数イコール各世帯への普及台数と仮定すると、現在の普及率は6.7%となる。ちなみに、読者のみなさんのイメージを膨らませるために補足すると、400万という数字は神奈川県(438万世帯)や大阪府(434万世帯)の世帯数に近い数字だ。

また、本日アイロボットジャパンはルンバの最新機種である「ルンバ i3」シリーズも発表している。同機種の詳細はこちらの記事で読むことができる。ロボット掃除機に興味がある読者のみなさんにはぜひご覧いただきたい。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:iRobot

アイロボットが自動ゴミ収集機付属で10万円以下の掃除ロボ「ルンバi3」発表、数カ月はゴミ捨て不要

アイロボットが自動ゴミ収集機付属で10万円以下の掃除ロボ「ルンバi3」発表、最大60日分のゴミを収納

アイロボットは、10万円以下のロボット掃除機「i3」シリーズを2月26日に発売します。価格は自動ゴミ収集機のクリーンベースが付属するi3+で9万9800円(税込、以下同)、クリーンベース付属しないi3は6万9800円。全国のアイロボット認定販売店がアイロボット公式ストアが取り扱います。

クリーンベースは、掃除が終わるとルンバ本体のダスト容器のゴミをクリーンベース内の密封型紙パックに自動で排出する仕組み。約60日分のゴミをためておけるため、数か月間はゴミ捨てが不要になる点をうたっています。

アイロボットが自動ゴミ収集機付属で10万円以下の掃除ロボ「ルンバi3」発表、数カ月はゴミ捨て不要

クリーンベースが付属する「ルンバ i3+」

クリーンベース付きのルンバといえば、上位機種にあたるルンバi7+が12万9880円で販売中ですが、ロボット掃除機としては高価なのが購入時のハードルとなっていました。

それに加え、これまではクリーンベースが付くルンバi7+とクリーンベースが付かないe5(4万9800円)の間の価格帯を埋めるモデルがなく、e5では物足りないが、i7では高価すぎる、という消費者の声に応えたというのが今回のトピックといえます。

飛行機のクラスでいうとプレミアムエコノミーのような「最高にちょうどいいルンバ」をラインナップの中心におくことで幅広いユーザーに対応できる(アイロボット)としています。

クリーンベースが付属する「ルンバ i3+」

他モデルとの違い

吸引力については、AeroVac搭載の600シリーズ比で10倍にアップ。ルンバ上位機種に搭載されている「AeroForce 3段階クリーニングシステム」を踏襲しつつ、ゴム製のデュアルアクションブラシとパワーリフト吸引で、微細なゴミやカーペットの毛まで取り除けるとしています。

アイロボットが自動ゴミ収集機付属で10万円以下の掃除ロボ「ルンバi3」発表、数カ月はゴミ捨て不要

今回のモデルはコスパを重視したこともあり、光学センサー(カメラ)を搭載していないため、間取りを把握したり家具を認識することはできませんが、フロアトラッキングセンサーをはじめとする各種センサーの精度が増したため、カメラなしでもクリーンマップ(清掃エリア全体の地図)を作れるそうです。

また、新たに搭載したリアクティブセンサーにより、立ち往生を回避できるほか、特に汚れやゴミが多かった場所では、ダートディテクトモードに切り替わり、重点的に清掃をしてくれます。

本体のデザインを刷新したのもポイントです。アイロボットが実施した調査によると、一般家庭のインテリアは織物のようなファブリック調のデザインを多用するような傾向があるとのこと。そのため、これまでのルンバよりも指紋がつきにくい加工を施し、家のインテリアに馴染むようなデザインに仕上げたそうです。

アイロボットが自動ゴミ収集機付属で10万円以下の掃除ロボ「ルンバi3」発表、数カ月はゴミ捨て不要

ファブリック調のデザインになった

ルンバとブラーバが連動

iRobot HOMEアプリを使うことで、清掃する部屋の選択や、スケジュール設定などの細かなカスタマイズができるほか、外出先から清掃を開始することも可能です。清掃完了時にはスマートフォンに通知が届き、清掃状況の確認もできます。

また、iRobot Geniusユーザーの清掃習慣を学習し、花粉の時期や、ペットの毛が抜け変わる時期には清掃回数を増やすなど最適な掃除方法を提案してくれます。

清掃を終えると床拭きロボット「ブラーバ ジェット m6」に通知、すぐに拭き掃除を始める機能も加わりました。

iRobot HOMEアプリを使って『ルンバでリビングとキッチンを掃除したあと、ブラーバでキッチンのみを水拭き』などといった設定も可能になり、掃除機掛けの後に拭き掃除をするといったことも手軽に行えます。

スマートスピーカーとの連動も可能で、Google アシスタントや Amazon Alexa対応のスマートスピーカーに話しかけるだけでルンバを操作できます。

サブスクで試してから買うのもアリ

前述の通り、今回のルンバi3シリーズの価格は10万円以下になりましたが、一度、試してから買ってみたいという方には「ロボットスマートプラン+」への加入がおすすめです。

本プランは、家電レンタル「Rentio」とアイロボットジャパンが協業したサブスクリプションサービスで、「おためし2週間コース」と「あんしんコース」という2つのプランを選べます。

おためし2週間コースは、2週間のレンタル終了後に同型の製品を公式オンラインストアで購入すると、おためし2週間コースの料金相当額をキャッシュバックするもの。高価なルンバでも実質無料でレンタルできるようなイメージです。

おためし2週間コースでi3+を選ぶと3980円、i3の場合は2980円となります。

一方、「あんしん継続コース」では、36か月間の保証はそのままに、返品可能時期が12か月以降から6か月以降へと短縮されています。こちらはサービス名のとおり、長期間、使う人に向けたサービスです。

あんしん継続コースでi3+を選ぶと3080円、i3の場合は2180円となります。

(Source:アイロボットEngadget日本版より転載)

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タグ:iRobot(企業)ブラーバRoomba / ルンバ(製品・サービス)日本(国・地域)

Swiftも学習可能、掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがプログラミングロボ「Root」で教育市場参入

Swiftでも学習可能、掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがプログラミングロボ「Root」で教育市場参入

アイロボットジャパン合同会社は1月19日、ロボット掃除機ルンバをモチーフとしたプログラミングロボット「Root」(ルート)発表した。発売は2月19日予定。iRobot(アイロボット)公式オンラインストア価格は税込2万9800円。同社公式オンラインストアまたはiRobot Education認定販売代理店で購入できる。

また同社は、「みんなでRoot! プロジェクト」参加校の募集をRoot専用サイト「iRobot Education」上で開始した(申し込みページ)。全国の小学校を対象にRootを配布するもので、1校につき6台、合計1000台のロボットを無償提供する(応募期間は2月28日まで。先着順となっており、既定数量に達し次第終了)。参加校には自作のカリキュラムや作品を発表するイベントなどインタラクティブな展開も視野に入れており、2022年に「Rootサミット」の開催を予定している。

Swiftでも学習可能、掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがプログラミングロボ「Root」で教育市場参入

iRobotは、2009年よりSTEM(科学、技術、工学、数学)教育に取り組んでおり、日本でも2017年からルンバの実機を使ったプログラミング教室を開催してきた。その中で、Rootを導入し「iRobot Education」という教育に特化したプログラムを誕生させたという。すでに日本の小学校でのパイロット授業を実施済みで、iRobot Educationでは、すでに教育指導案なども公開している。

Swiftでも学習可能、掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがプログラミングロボ「Root」で教育市場参入Swiftでも学習可能、掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがプログラミングロボ「Root」で教育市場参入Rootは、ルンバのようなバンパーや段差センサーに加えて、カラーセンサー、光センサーなどを内蔵。中央部に付属ペンを挿すと絵を描けるほか、全8音階と音符の種類を設定することで音楽を奏でられる。7色の色も発光可能だ。また、Root底面のマグネットにより、ホワイトボード上で垂直走行させることもできる。

Swiftでも学習可能、掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがプログラミングロボ「Root」で教育市場参入Swiftでも学習可能、掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがプログラミングロボ「Root」で教育市場参入Swiftでも学習可能、掃除ロボ「ルンバ」のiRobotがプログラミングロボ「Root」で教育市場参入本体サイズは幅13.4×奥行き14.9×高さ4.5cmで、重量は約0.49kg。バッテリー駆動時間は最大稼働時間5時間で、バッテリー充電時間が3時間。インターフェイスとしてUSB Type-Cを採用しており、拡張可能としている。

またRootは、無料でダウンロード・利用できる専用アプリ「iRobot Coding」でプログラミングを行うことで、走る・光る・描く・音を奏でるといったことが可能。PCの場合は、ウェブブラウザー(Chrome、Edge)で「iRobot Education」にアクセスすることで利用可能。Android版iOS版アプリも用意されている。それぞれすでに公開済みで、Root実機がない状態でもiRobot Coding内のシミュレーターを使ってプログラミング後の動作を確認できるよう配慮されている。

言語設定を日本語にすることで、ひらがなによる表示になる

言語設定を日本語にすることで、ひらがなによる表示になる

iRobot Codingは、学習者の習熟度に合わせて3レベルを用意しており、それぞれ「グラフィック・ブロック」、「ハイブリッド・ブロック」、「フル・テキスト・ブロック」でプログラミングを行える。

レベル1では、Rootの動きを表すイラストが描かれたグラフィック・ブロックをドラッグ&ドロップしながら、コーディングの基礎となる論理的スキルを学べる。レベル2は、グラフィック・ブロックとテキストで書かれたコーディングスクリプトを組み合わせる(ハイブリッド・ブロック)形で、コーディングの流れを習得可能。

レベル1では、Rootの動きを表すイラストが描かれたグラフィック・ブロックをドラッグ&ドロップしていく

レベル1では、Rootの動きを表すイラストが描かれたグラフィック・ブロックをドラッグ&ドロップしていく

レベル2。グラフィック・ブロックとテキストで書かれたコーディングスクリプトを組み合わせる

レベル2。グラフィック・ブロックとテキストで書かれたコーディングスクリプトを組み合わせる

レベル3は、一般的なプログラミングに該当するモードで、本格的にコマンドや構文を入力していく(フル・テキスト・ブロック)。プログラミング言語としてはSwift(スウィフト)を採用しているという。PythonとJavaScriptを扱うことも検討しているようだ。

レベル3は、一般的なプログラミングに該当するモード。プログラミング言語Swift(スウィフト)を採用

レベル3は、一般的なプログラミングに該当するモード。プログラミング言語Swift(スウィフト)を採用

iRobot Codingで作成したデータは、クラウド上にアップロードしておくことが可能。学校で作ったデータを自宅でダウンロードして、さらにプログラミングするといったことも行える。またこの際、友人などとシェアするためのコードが発行され、お互いに見せ合うこともできるようになっている。

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タグ:iRobot(企業)STEM教育(用語)プログラミング(用語)RootRoomba / ルンバ(製品・サービス)日本(国・地域)

iRobot Roomba i7+のドッキングステーションの一部に液体によるショートのおそれ

掃除機ロボットの大手iRobotが、Roomba i7+の一部のオーナーにドッキングステーションのクリーンベース(自動ゴミ収集機)が誤作動してショートするの可能性があると指摘した。同社によると、この懸念は「非常に稀なケース」に起因しており、クリーンベース内に液体が混入したときに起こるという。

同社はTechCrunchに対して「一部のRoomba i7+のクリーンベースに不具合があり、掃除機本体が液体を集めてそれをクリーンベースの装置に排出したときに、危険が生じる可能性がある。iRobotの掃除機は、乾燥した床やカーペットから汚れやゴミを清掃するためにのみ設計されており、液体を集めるために使うべきではない」と述べている。

iRobotでは、およそ22万2000台がこの問題の影響を受ける可能性があると考えている。その大多数である約21万台は、北米で販売された。メールやアプリの通知がユーザーに送られており、問題への注記を喚起している。同社は影響を受けたシリアル番号の製品を持つユーザーには、交換用の電源コードまたはクリーンベースを送る予定だ。

Roomba i7+は2018年に発売された。このシステムには、Roombaのオンボードビンを自動的にクリーニングしてくれるドッキング機能に加えて、スマートマッピングにおけるいくつかの重要な進歩があった。

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タグ:iRobotRoomba

画像クレジット:Brian Heater

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

iRobot共同創設者ヘレン・グレイナー氏がロボットガーデニングのスタートアップTertillのCEOに就任

ボストンを拠点とするロボット・ガーデニングのスタートアップであるTertill(未訳記事)は、米国時間9月29日の朝、Helen Greiner(ヘレン・グレイナー)氏をCEO兼会長に任命したことを発表した。グレイナー氏は、iRobot(アイロボット)の共同創設者として広く知られている。1990年にMIT人工知能研究室で一緒だったRodney Brooks(ロドニー・ブルックス)氏、長年iRobotのCEOを務めるColin Angl(コリン・アングル)氏とともに、iRobotを立ち上げた。

グレイナー氏はごく自然にTertillに収まっているように見える。このスタートアップは、2017年、創設間もないころにTechCrunch主催の最初のロボティクスイベントに登場し、Roomba(ルンバ)との直接的な類似性を示した。それは、大人気のiRobotのロボット掃除機によく似た形状のロボットだが、掃除するのはカーペットに散らばったゴミではなく、庭の雑草だ。

Tertill(前Franklin Robotics)の共同創設者たちは、ルンバの発明者に名を連ねるiRobotの初期の従業員でもあった。2017年にKickstarterキャンペーンで現れたこの製品は、基本的にはソーラーパーワーで動く除草機だ。ユーザーの庭で暮らし、定期的に草を刈ってくれる。

グレイナー氏は、ドローンメーカーであるCyPhy Works(サイファイ・ワークス)を創設し、最近までそのCEOを務め、米国陸軍のアドバイザーも務めているが、新しいポジションは体に馴染むとTechCrunchに話している。

 画像クレジット:Tertill

「私はユーザーでもあります」と彼女は話す。「Kickstarterで初期の1台を購入しました。庭で使っているので、私がやりたくない仕事をこれが見事に片付けてくれることをよく知っています。私は、より多くのロボットを人々の手に届けられる機会を探していました。まずはすでに商品化され、他のロボットにはできない仕事をすることから熱烈なユーザー基盤を有するTertillのようなロボットから始めます。それは、これまで私が行ってきたことと、人々が欲しがっていたものとの間に相乗効果を生み出す素晴らしい仕事です」。

同社は現在までに、最初のKickstarterで集めた30万ドル(約3170万円)に加え、100万ドル(約1億600万円)の資金を調達している。グレイナー氏が将来の計画や資金調達について語るのは時期尚早だが、同社はTertillを今後の屋外用ロボットソリューションの足がかりとして見ていると話していた。iRobotが提唱してきた、ルンバを中心とした家庭エコシステムから、それほどかけ離れた計画にはならない。

「ルンバは現在、北米の真空掃除機市場の20%を占めています」とグレイナー氏。「私たちがスタートした当時から見れば、驚異的です。しかし、潮が満ちれば、すべてのボートも上がってきます。そこで誰もが考えるでしょうが、別の仕事をするロボットを作らなければいけません。長い目で見れば、そうした思想的リーダーや技術者と一緒にできる仕事や用事は山ほどあります。私たちはTertillに限定しません。あらゆる方面に進出します」。

カテゴリー:ロボティクス

タグ:Tertill iRobot Roomba

画像クレジット:Image Credits: Brian Heater

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(翻訳:金井哲夫)

掃除ロボのルンバと水拭きロボのブラーバでAIによる掃除提案やスケジュール掃除、音声操作が可能に

既報のとおり、掃除ロボットの「ルンバ」、水拭きロボットの「ブラーバ」のソフトウェアアップデートが国内でも発表された。

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「iRobot Genius」と呼ばれる今回のアップデートでは、ルンバi7や同i9などのロボット掃除機、水拭きロボットのブラーバジェットM6などで動作する。

具体的には、専用アプリ「iRobot Home」アプリに、AIによる掃除の提案や掃除スケジュールのパーソナライズ機能などが搭載される。ルンバは室内のマッピング機能が備えているが、今回のアップデートによりダイニングルームやキッチンなどの大まかなエリアではなく、テーブルやキッチンカウンターなどごみの溜まりやすい場所を細かく指定して掃除できる。GoogleアシスタントやAmazon Alexa経由での音声操作にも対応する。「ねえグーグル、ルンバでソファの周りを掃除して」といった使い方が可能だ。外出時に自動的にルンバやブラーバを始動させることもできる。

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ネット接続したiRobotのルンバが「Genius」アップデートでさらにスマートに

iRobotはここ数年の間、同社のロボット掃除機をよりスマートにすることに注力してきた。インターネットへの接続やスマートホームの統合、よりスマートな掃除などに重点を置いていたため、その間、新しいハードウェアの発表はあまり行われていなかった。今回の最新アップデートはこの3つすべてにに取り組んでいるが、そのメインはスマートな掃除となる。

Roomba(ルンバ)に対して懐疑的な人たちにとって、そのインテリジェンスは障害となっていた。このロボット掃除機はこれまで、一定のパターンと物理的な障害物を頼りにして、ベストな掃除をしてきた。しかし今週追加された「Genius Home Intelligence」は、既存のロボットによる掃除の効率を最適化するための多くの機能をもたらしている。

関連記事:iRobot’s new Roomba knows where it’s going(未訳記事)

その機能は同社のHomeアプリのアップデートからアクセスでき、 Roomba i7やi9などのロボット掃除機、モップであるBraava Jet M6など、すべてのiRobotの接続デバイスで動作する。細かいアップデートもいろいろあり、例えばユーザーの生活習慣や好みに合わせた掃除スケジュールのパーソナライズなどが用意されている。テーブルやキッチンカウンターなど、ごみの溜まりやすい場所をターゲットにでき、「ルンバ、ソファの周りを掃除して」という音声コマンドで動作させることも可能だ。

関連記事:iRobotが芝刈りロボット「Terra」の発売を無期延期

スケジュールは夕食後や就寝時などを指定できるだけでなく、例えばあなたが家を出たら掃除を始めて、帰宅時には充電器に戻っているという使い方もできる。さらに季節によって掃除の仕方を変えたり、ロボットの「立入禁止場所」を指定したりもできる。

このニュースは、マサチューセッツ州ベッドフォードを拠点とするiRobotにとってやや厳しい年に発表された。2020年4月には芝刈り機ロボットであるTerraを2020年には発売しないと発表し、同社は「最優先化」で全世界の人員を5%削減している。同社は不調を新型コロナウイルス(COVID-19)のせいにしたが、このパンデミック中には産業用オートメーション企業が多くの関心を集めたていた。

この「Genius Home Intelligence」機能は今週から提供される。

カテゴリー:ハードウェア

タグ:iRobot Roomba

画像クレジット:iRobot

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa