ライカ、決定的瞬間のためのCLストリートキットを発売

Leicaの高価——だが魅力的——なCLは、中古のトヨタカローラ以上払うことなく手に入るオリジナルライカにいちばん近いカメラだ。昨年発売されたこのCLは、事実上Mシリーズの機能削減モデルで、この一年間レビューで激賞されている。そしてクリスマスシーズンの今、LeicaはCLとズミクロンTL 23 mm/F2 レンズをセットにしたStreet Kitを発売した。このフラットパンケーキ・レンズは「報道写真で実証済みの35 mm相当」レンズで、中央ヨーロッパの暗い路地をさまよいながら撮るストリートショットにも十分だ。

そして悪いニュース。Leicaは伝統的に最高の出来栄えのカメラ機器を最高の価格で提供してきたが、これも例外ではない。おそらく次のミレニアムまで使い続けられるであろうカメラを手に入れられる特権を、わずか4195ドルで買うことができる。これはMシリーズよりかなり安いが、あなたのスマホについているカメラと比べると相当高い。このパッケージはカメラとレンズを別々に買うよりも800ドル以上安い。

ともあれ、堅牢で念入りに仕上げられた美しいカメラのセットが、今も存在しているところを見るのは嬉しいものだ。それに、フォトグラフィックアートの創造には、この入場料を払う価値があると思わないだろうか? Leica愛好家のアンリ・カルティエ=ブレッソンはこう言っている、 “Au fond, ce n’est pas la photo en soi qui m’interesse. Ce que je veux c’est de capter une fraction de seconde du reel.”[つまるところ、私の興味は写真そのものにはない。やりたいのは現実の一瞬を切り取ることだ]。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ソビエトのカメラメーカー「Zenit」が帰ってきた!

20世紀のソビエト製クローンカメラに詳しい人なら、Zenitをご存知だろう。Krasnogorsky Zavoiが作ったNikon/Leicaのクローンは、鉄のカーテンの向こうの人気者だったが、Lomoと同じく人気ブランドとして報いを得ることはなかった。同社は2005年にカメラ製造を中止したが、数十年に渡って東欧写真界を席巻し、ジェームズ・ボンドを思わせるようなライフル風のスナイパーカメラも作った。

このたび、Leicaとの提携によって、Zenitが帰ってきた。

カメラはLeica M Type 240プラットフォームがベースだが、昔のZeitのルックスと動作を再現するための変更が加えられている。レンズはZenitar 35 mm / f 1.0で純ロシア製だ。デジタル処理なしでボケやソフトフォーカスを使える。

Leica Mプラットフォームの仕様は、24MBフルフレームCMOSセンサー、3インチ LCD画面、HDビデオ録画、ライブビューフォーカス、0.68倍ビューファインダー、ISO 600、および3 fps連続撮影などだ。米国、ヨーロッパ、およびロシアで今年中に入手できるようになる。

過去に帰る特権を得るために必要なコストはいくらか? これまでのLeica Mの化身が何かのヒントになるとすれば、5900~7000ドルと予測する。私の家には古いフィルム式Zenitsが何台か転がっているのだが。いくつかデジタル部品を継ぎ足して、究極のフランケンZenitを作れないかと考えている。

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LightがSoftBankのリードで$121Mを調達、ユニークなカメラ技術をまずスマートフォンで実証へ

レンズが16あるカメラで独自の撮像技術に固執するLightが、SoftBankの大型ファンドVision FundからシリーズDで1億2100万ドルの巨額を調達することになった。

このラウンドをリードしたのがVision Fundで、およそ1億ドルをSoftBankが確保した。ほかに、カメラの名門Leica Camera AGが参加した。今日(米国時間7/18)の発表によると、Lightのこれまでの調達総額はほぼ1億8600万ドルになる。

Lightはその初めての製品L16を予価1950ドルで発表し、それを2017年に発売した。そのカメラは16個のレンズを使って52メガピクセルの画像を撮り、感動的な結果を作り出した。しかも、たぶんいちばんの注目は、L16がとても小さくてスマホなどの携帯端末やそのほかの携帯型の機器装置にぴったり便利であることだ。

サイズが小さいことと、スマートフォンの写真ブーム、両者が合わさるとこうなっても不思議ではない。製品の詳細は不明だが、Lightによると、同社のモバイル技術はOEMからのライセンスで、そこはLightのカメラを搭載したスマートフォンを9月に出す予定だ。

同社の声明は、こう言っている: “今の時代には、ポケットタイプの、インターネットに接続されたカメラが、世界を三次元の超人的な詳細さで再構築し、車はまわりの物をセンサー不要で感知でき、そしてロボットは針の小さな穴に自力で糸を通せる”。

今の、裏面に最大7つのカメラを載せられる同社のスマートフォンは、それが発売されたら“モバイル写真の概念を根底から揺るがす”そうだ。

そしてLeicaとのパートナーシップは、Lightの技術を利用した消費者向けカメラを共同開発するためだ。ただしこれについては、スマートフォンのカメラ以上に現状は漠然としている。

今度の新しい資金は、モバイルへ向かうものだろう。同社によると、最初は消費者製品に向けられた同社の技術は、今後セキュリティやロボット、自動車、航空機、工業画像技術などの分野に利用されていくだろう。

このような拡張意欲は、SoftBankのVision Fundのビジョンによく符合する。それは、世界のトップクラスのテクノロジー企業を糾合して、それらのシナジーを促進する、というビジョンだ。すでにチップメーカーのARMNvidiaもこのファンドに支援されているから、Lightもそういう集合体の仲間として多くの機会を望めるだろう。

下のビデオは、LightnのCEO Dave Grannanのインタビューだ。彼はCES 2016でL16を披露した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

互いに愛しあうLeicaとHuaweiがドイツに共同研究所を開設、具体的なプロジェクトはまだ不明

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iPhone 7がデュアルレンズをクールなものにする以前に、…いや、違う、最初にクールにしたのがHuaweiとLeicaだ(そしてその他大勢がそれをダサいものにした)。彼らのコラボレーションの果実P9がけっこうよく売れたので、両社はもっと真剣な関係を求めた。一緒に新居に引っ越すことを。それはつまり、ドイツに作る共同研究所だ。

両社がWetzlar(ウェッツラー, ヴェツラー)に作るMax Berek Innovation Labは、主に画像技術に関する研究を行うが、ほかにVRやARの技術にも取り組む。Huaweiは4月にシンプルなヘッドセットを発表してVRの世界に一歩踏み込んだが、本格的なVR事業の展開のためにはLeicaのレンズ技術が大いに貢献するだろう。

LeicaとHuaweiのあいだには、もうすぐ子どもが生まれるだろう。それはカラー/モノクロ兼用システムかもしれないし、多焦点距離カメラかもしれない。誰も予想しなかったものかもしれない。それらが、この新しい研究所から生まれるのだ。

BerekはLeicaの初期の技術者の一人で、最初のLeicaレンズは彼が作った。彼は、1949年に亡くなった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ライカがインスタントカメラを発表。セルフィーモードも

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Sofortは異端のカメラだ。高級カメラメーカーの作った300ドルのインスタントカメラは、Instagramロゴのリアルバージョンのように見える。価格は、同機が使用してるInstax技術を開発した日本のフジフィルム製品よりずっと高いが、何といってもLeicaなので、プレミアムな値付けには驚かない。

カメラは様々な撮影モードを備えている。中でも注目すべきはセルフポートレート(これはライカらしく気取った言い方にしたセルフィーのこと)で、セルフタイマー機能も内蔵している。カメラの正面には正方形の鏡があるので、自撮りする際に顔を見ることができる。他に、マクロ、アクション、人物、パーティー等のモードがある。

数々のオートモードに加えてマニュアル機能もあり、ピントや明るさを調整できる。LeicaはSofort用に自社ブランドのフィルムも販売するる。モノクロとカラーの2種類があり、「暖いクリーム色」のフレームは、伝統のPolaroid製品へのオマージュにちがいない。

カメラ、フィルムとも11月からLeicaストアおよびディーラーで販売される予定。

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レビュー:ライカX-Uは値の張るアドベンチャーカメラ

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何ごとにもはじめがある ― ドイツの名門カメラメーカー、Leicaにとってさえ。それは同社初の、水中撮影可能な防水カメラだ。これを可能にするために、いくつかの妥協はあったが、最終的に ― 殆どすべてにおいて ― ライカならではの仕上がりだ。

レビュー機の価格:Leicaの正規販売店で3295ドル

基本仕様

  • 16.2 メガピクセル CMOS APS-Cセンサー
  • Leica Summilux 23mm f/1.7 ASPHレンズ(35mmカメラの35mm相当)
  • 3″ TFT LCDモニター、解像度約92万ピクセル
  • 11点コントラストベース・オートフォーカス
  • 5枚/秒の連続撮影
  • シャッター速度、30秒~1/2000秒
  • ISO 100~12,500
  • 1080p HD ビデオ、30fps
  • 水中で利用可能
  • 1600 mAh バッテリー
  • 質量 22.4oz/635g

使用記

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私の個人的なライカカメラの体験は、Qに遡る。次がSLで、私はこのドイツ製カメラの品質に何か抵抗できない魅力を感じた。画像にも美的にも。実は、私のライカカメラ体験は10年にも満たない3年だが ― そもそも私は19歳 ― 他のフルフレームあるいはクロップセンサーカメラを経験したことのある人なら、誰でも違いが〈わかる〉だろう。

しかし実際のところ、X-Uはライカコミュニティーに対するサービスである。このブランドのファンにとってこの種のカメラは存在していなかった。

とはいえ、Leica X-Uはあなたの一眼レフやミラーレスの代わりにはならない。事実、他のどのカメラの座を奪うものでもない ― これは、防水、防塵機能を備えた一種のアクションカメラである。

オートフォーカスとシャッターも最速ではなく、実際それは私を悩ませるX-U唯一の欠点だ。また、ビューファインダーがないためフォトグラファーの目は3インチのスクリーンに限られる(光学アクセサリーをお薦めする)。さらにはこの価格で4Kに対応しておらずフルフレームカメラでもないので、まさしく特殊なアイテムと言えるだろう。この種のカメラを必要とするためには、よほどプール撮影が好きでなくてはならない。

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さて、X-U本来の使い方 ― アドベンチャー/アクションカメラ ― となると、私はライカカメラとしての短所にずっと寛容になる。しかし実際のところ、X-Uはライカコミュニティーに対するサービスである。なぜならこのブランドのファンにとってこの種のカメラは存在しなかったからだ。しかし裏を返せば、それ以外の人たちにとってX-Uは「単なる高価なカメラ」であり、おそらくそれは間違っていない。

ともあれ、下の作品はすべてX-Uで撮った(サイズ以外)未加工の写真だ。

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画質は、X-Uが実はLeica X Typ 113を防水ケースに入れたものと考えるとすばらしい。焦点位置の正確な調整はできないが、オートフォーカスが働くとすばらしい画像を作る。X-Uのオートホワイトバランスも殆どの状況で有効だ。

35 mmは常にちょうどいい焦点距離であり、液晶の撮影グリッドを使うとフレーミングも楽だ。

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ビデオは別の話だ。このカメラは静止画の方がずっと向いているので、次のジャック・イヴ・クストーになろうとする必要はない。私はたまにしかビデオ機能を使わない。1080p、30フレームでとりたてて良いところもないからだ。

総評

20160606_115100X-Uに最終判決を下すのは難しい。スペックから見て高すぎるカメラだが、品質、耐久性、およびブランドが、様々な場面でX-Uを救っている。

開けるのが困難なバッテリー、私の好みよりも遅く感じるオートフォーカスシステム(マニュアルフォーカスはない)、そして小さなバッテリーは、必要以上に売るのを難しくしている。OlympusやPentaxの同等製品は何分の一かの値段で買える。

もちろん、アドベンチャーカメラのライバルたちに、あの「ライカ感」はない。しかし改めて言うが、そもそもX-Uからフル装備のライカは感じられない。それでも、これは重宝するカメラだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook