日本交通ホールディングスとディー・エヌ・エー(DeNA)は2月4日、両社それぞれが運営しているタクシー配車サービスの、JapanTaxiとMOVを4月1日に統合することで合意した。今後DeNAは、日本交通ホールディングスとともにJapanTaxiの筆頭株主となり、社名も変更予定とのこと。今回の事業統合によって配車可能な車両数は約10万台となる。また、全国に展開しているJapanTaxiの営業エリアに加え、東京、神奈川、京阪神に展開しているMOVの営業エリアが加わることで大都市圏でのサービスの利便性が向上すると考えられる。
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DeNAのタクシー配車サービス「MOV」が大阪・京都で営業開始、神奈川ではAI探客を年内利用可能に
ディー・エヌ・エーは7月8日、同社が提供するタクシー配車サービス「MOV」の営業エリアを大阪府と京都府に広げた。兵庫県でも秋ごろにサービスを開始予定だ。
大阪府では、近鉄タクシー、国際興業大阪、新大阪タクシの3事業者と連携。大阪市域エリア(大阪・堺・東大阪・八尾・守口・門真・吹田・豊中の各市)、北摂エリア(池田・箕面・茨木・高槻・摂津の各市と島本町)、河南エリア(松原・藤井寺・柏原・羽曳野、富田林・河内長野・大阪狭山の各市と南河内郡の各町村)で利用可能になる。
京都府では、アオイグループ(アオイ自動車、ギオン自動車)、ぞうさんタクシーグループ(洛東タクシー、ホテルハイヤー)、比叡タクシー、帝産京都自動車、都タクシーグループ(都タクシー、西都交通、都大路タクシーの9事業者と提携。営業エリアは、京都市(右京区旧京北町地域を除く)、向日市、長岡京市、大山崎町、久御山町、八幡市、宇治市、城陽市、宇治田原町、井手町、和束町、精華町、木津川市、京田辺市、笠置町、南山城村となっている。
大阪と京都でのサービス開始に併せて、特別キャンペーンも実施する。キャンペーン期間は7月21日19時まで。具体的には、大阪市・京都市内で走行する「MOV」の特別ラッピングが施されたタクシーを見つけてTwitterに投稿すると、抽選で2名にタクシー1カ月無料クーポンが当たる。配車依頼したタクシーが特別ラッピングの車の場合は、タクシー料金が無料(大阪市内、京都市内の乗降のみ)になるほか、MOVオリジナルグッズがもらえる。さらに、MOVの公式Twitterアカウント(@mov_dena)をフォローしたうえで、同アカウントの固定ツイートをリツイートをすると、抽選で1000名に1000円ぶんのタクシー料金割引クーポンがもらえる。
神奈川県では、AIを活用してタクシーの需給予測をしながら経路をナビゲーションするシステム「AI探客ナビ」(仮称)を年内に提供開始する。AI探客ナビでは、運⾏中のタクシー⾞両から収集するプローブデータ(⾃動⾞が⾛⾏した位置や⾞速などの情報を⽤いて⽣成された道路交通情報)とタクシー需要に関連する各種データ(気象、公共交通機関の運⾏状況、イベント、商業施設などのPOI 情報、道路ネットワーク構造など)を解析し、乗務員をリアルタイムかつ個別に利用者が多い場所へ誘導する機能。
これまでは経験値や事前の情報収集が必要だった効率的な利用者の獲得を、AI探客ナビで実現できるわけだ。ちなみに神奈川県は、MOVが旧サービス名称である「タクベル」時代から営業エリアとしている地域だ。
そのほか同社は、東京都内で日清職人の「どん兵衛」コラボして注目を集めた「0円タクシー」のように、企業・店舗・行政など協力して新しい移動体験を創出するプロジェクト「PROJECT MOV」を今後も展開予定とのこと。
2018年最高・最悪ガジェット記事が1位(2018年12月ランキング)
2018年にアクセス数の多かった記事を月別に紹介していく年末企画。12月30日までのアクセスは「2018年の最高&最悪のガジェットまとめ」が1位だった。
この記事で最高のガジェットとして登場したのは、スマートスクリーンの「Google Home Hub」、スクリーンがビルトインされた349ドルのジンバル「DJI Osmo Pocket」、そしてスタンドアロンのVRヘッドセット「Oculus Go」など。一方、最悪として紹介したのは、スマートフォンとして復活した「Palm」、1293ドルのスマートフォン「Red Hydrogen One」、スマートスクリーンの「Facebook Portal」など。最悪ガジェットに選ばれた製品は、発展途上で今後進化する可能性があるものの、現時点では期待値を大幅に下回ったことで評価が低くなってしまった。
12月20日公開ながら、ホンダジェットエリート(HondaJet Elite)の記事が3位にランクイン。実はTechCrunchは、同機の国内初の個人オーナーとなった千葉功太郎氏がジェネラルパートナーを務めるDrone Fundに招待されるかたちで発表会に参加した。「千葉さん、どこにいるのかな?」と会場を探していたのだが、まさかファーストデリバリーの相手が千葉氏だったとは。
4位にランクインした記事にも注目だ。「タクベル」からサービス名称を変えた「MOV」はタクシー配車アプリとしては後発だが、企業とタイアップして地域限定ながら高速料金や迎車料金を含むタクシー代を無料にするというゼロ円タクシーを開発。話題性は抜群だった。このタクシーが走行するだけで商品の宣伝となり、実際に乗車した人は車内でその商品を激推しされる。ゼロ円タクシーのファーストスポンサーとなった日清食品にとっても費用対効果の高い施策になったはずだ。
1位 2018年の最高&最悪のガジェットまとめ
2位 Google Pixel SlateがOSの課題を浮き彫りにする
3位 ホンダジェットの国内第一顧客は、千葉功太郎氏、堀江貴文氏、山岸広太郎氏と発表
4位 ゼロ円タクシーも登場!DeNAのタクシー配車サービス「MOV」始動
5位 NORADのサンタクロース追跡サービスは政府が閉鎖しても継続する
DeNAのタクシー配車アプリ「MOV」 がタクシー無線・配車システムと2019年に連携
ディー・エヌ・エーは12月14日、2019年中に同社のタクシー配車アプリ「MOV」(モブ)と配車システムの連携を目指す計画を発表した。タクシーの配車システムなどを開発している、システムオリジン、⻄菱電機、JVCケンウッドとの共同開発となる。具体的には、システムオリジンの電話受付・配⾞システム「テレハイAVM」、⻄菱電機のタクシー配車システム「AMCOSS」、JVCケンウッドの配⾞システム「CABmee」とMOVが連携可能となる。
MOVは、ユーザーが配車を依頼するとタクシー車内の乗務員専用端末に配車依頼が直接かかる「アプリ連携方式」を採用しており、電話配車などで使っている無線機システムなどとは独立しているのが特徴。タクシー事業者は無線機システムの入れ替えタイミングなどの影響を 受けずに「MOV」を導入できる。さらに「MOV」はタクシーメーターと連携して実空車情報をリ アルタイムに反映可能なので、タクシー事業者は従来の電話配車と重複することなく追加の配車依頼を受けられるという。
今回の取り組みは、MOVと3社の無線機システムを連携させることで、MOVの乗務員専用タブレットでMOVアプリ経由と電話経由の配車依頼の一元管理を目指すもの。タクシー事業者は、既存の無線機システムと「MOV」の配車システムを併用できるほか、無線機システム用に必要な車載端末をMOVの乗務員専用タブレットに置き換えて導入コストが圧縮することも可能だ。タクシー乗務員は、電話配車とアプリ配車で別々の端末を操作する必要がなくなる。なお、MOV用乗務員専用タブレットについてはレンタル料がかかる見込みだ。
ゼロ円タクシーも登場!DeNAのタクシー配車サービス「MOV」始動
ディー・エヌ・エーは、新世代タクシーの配車アプリ「MOV」(モブ)のサービスを東京都内で開始した。そして、そのサービス第1弾として乗客の利用料金(迎車料金+運賃+有料道路通行料)が無料になる「0円(ぜろえん)タクシー」の走行もスタートしている。
MOVの前身は「タクベル」で、神奈川県タクシー協会の協力のもと、2018年4月に横浜、川崎エリアでサービスを開始。同県内で提供エリアと提携タクシー会社を拡大してきたが、東京都内への進出を機にサービス名をMOVに変更した。
「0円タクシー」は、契約スポンサーと「MOV」の広告宣伝費によって乗客が支払う利用料金を無料にするフリービジネスモデル。スポンサーは、「MOV」で配車できるタクシーの車体ラッピングや、車内での自社商品、サービスの宣伝などが可能になる。乗客は無料でタクシーを利用できるだけでなく、スポンサーの新商品や新サービスなどの情報をいち早く入手、体験できるのも特徴だ。
「0円タクシー」の初回スポンサーは、日清食品の「日清のどん兵衛」に決定。都内の対象エリアで50台の運行を順次開始するという。車内の専用タブレットでは日清食品がこの冬新しく提案する「日清のどん兵衛 天ぷらそば」にたまごを入れてさらにおいしくする「ツキを『招く』月見そば」の プロモーション動画が流れる。
「MOV」アプリを起動すると、周辺を空車で走行中の「0円タクシー」のアイコンが表示され、タクシー会社選択画面から「0円タクシー by 日清のどん兵衛」を選択することで利用可能だ。なお12月26日から31日までの期間限定で「0円タクシー by 日清のど ん兵衛」に乗車すると「日清のどん兵衛 天ぷらそば」がプレゼントされる。
配車可能エリアは、東京・渋谷区、新宿区、港区、中央区、千代田区付近で、運行可能エリアは東京23区全域。運行時間は7時から22時、運行期間は12月31日のまでとなる。なお、アプリ経由以外では「0円タクシー by 日清のどん兵衛」には乗車できないので注意。
MOVとしては、2019年2月からはタクシー車内の乗客向けて後部座席にタブレットを設置。将来的には「MOV」で配車をしたユーザーだけでなく、QRコード決済機能や最適なコンテンツを配信するための性別・年代推定機能、提供コンテンツ拡充などを実施予定とのこと。
さらに今後、AIを活用してタクシーの需給予測をしながら経路をナビゲーションするシステム「AI探客ナビ(仮称)」も導入予定とのこと。運行中のタクシー車両から収集するプローブデータ(自動車が走行した位置や車速などの情報を用いて生成された道路交通情報)とタクシー需要に関連する各種データ(気象、公共交通機関の運行状況、イベント、商業施設などのPOI 情報、道路ネットワーク構造など)を解析し、乗務員をリアルタイムかつ個別にユーザーが待つ通りまで誘導する仕組みだ。タクシーの運転手は目的地入力をすることなく、この「AI探客ナビ(仮称)」に従って走行することで、効率的に乗客を探せるという。