NFTに仮想通貨は不要だが仮想通貨にはNFTが必要

スクリーンショットでも保存できるデジタルアートに何億円も払うのは、観光に行ってビルが立ち並ぶ通りをうろうろするようなものだ、と感じるようなもので、ほとんどの人は理解できないだろう。Google(グーグル)の画像やストリートビューで簡単にアクセスできるのだから、魅力がないのも当然だ。

この例えは、非代替性トークン(NFT)が突然注目を集めていることにまつわる困惑について、大まかにではあるが適切に説明していると言える。ブロックチェーンで構築されるこのトークンは、デジタル資産に唯一無二の価値をもたらす。つまり、スクリーンショットで保存できる芸術作品でも、オリジナル作品を所有しているのは1人だけということだ。このようなことが実現したこともあり、デジタルアーティストであるBeeple(ビープル)は、自分の作品を数日前に6900万ドル(約75億円)で売却した。

このトピックがStartups Weekly(スタートアップ・ウィークリー)ニュースレターに掲載されるのは、このことが初期段階と後期段階にあるスタートアップの勢いが増している仮想通貨の動きに影響を与えるかもしれないためだ。私が今週Equity(エクイティ)で論じたように、NFTが普及することで、平均的なビットコイン保有者だけでなく仮想通貨にあまりなじみのない人でも、通貨の保有を検討するようになる可能性がある。NFTを販売するプラットフォームでは通常、仮想通貨(通常はイーサリアム)を使って購入することが必要になる。このことを、人間には所有している資産を保護して、その資産をずっと所有していたいという欲求が備わっている一方で、人生には何が起こるかわからないという事実と合わせて考えてみよう。デジタルアーティストのビープルが作品を売却して6900万ドル(約75億円)を手に入れたという出来事は、大きな金額が動くニュースとなったのは確かだが、これはつまり、仮想通貨の支持者と仮想通貨資産に関するトピックが、一般大衆の話題となったことを示しているのだ。

分散型ネットワークに活路を見いだすオーナーシップが主流になるというのはメタコミュニケーション的であるし、ブロックチェーンとNFTが同じように使いやすくなり、その実力を発揮するまでにはまだ時間がかかるということもはっきりさせておきたい。そうではあっても、NFTが普及するのかという点は考えたくなるものだ。

これはただのスクリーンショットの話ではない。画素の集合体であるデータが、非常に高い価値を持つ可能性があるのだ。ビルが立ち並ぶ通りではなく、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムになるのだ。日常生活で触れるモノが持っている特有の一面を見いだすことは、消費者にとって魅力的であるとともに、クリエイターにとってもすばらしい話だろう。

このニュースレターの続く部分では、業界で優位に立っているCoupang(クーパン)の競争力の他、収益面をサポートするNASDAQ(NASDAQ)のような存在になることを目指しているスタートアップ、さらにはグーグルに立ち向かうグーグルの開発者について扱う。今週の私のコメントとテック関連のニュースについては、私のTwitterアカウント@nmasc_をフォローしていただければと思う。

「韓国のAmazon」が上場を果たす

韓国のAmazon(アマゾン)と呼ばれることもあるクーパンが、3月第2週から公開株式市場に上場し、取引が始まった。3月11日の時点で、同社の価値は920億ドル(約10兆円)と評価されている

クーパンは創設にあたり、韓国には米国のUPSやFedEx(フェデックス)のようなサードパーティー物流企業が存在していないことに気づいていた。競争がなかったわけではないが、エンド・ツー・エンドの物流企業を構築して膨大な価値を生み出す可能性を確かに存在していた。

収益面をサポートするNASDAQのような存在

Pipe(パイプ)が発するメッセージは魅力的だ。パイプはベンチャーキャピタルを避け、投資ラウンドに名前を付けることはしないが、目標は収益面をサポートするNASDAQのような存在になることだと語る。契約の年間価値に対して一定レートを支払う投資家とSaaS企業との間を同社が取り持つことで、企業が収益を事前に獲得する方法を整備することを最初から目標としていた。毎月継続的に発生する収益を、年間を通して継続的な収益にするものだ。

このスタートアップは3月第2週の資金調達イベントで5000万ドル(54億円)を調達したことは注目に値する。TechCrunchのMary Ann Azevedo(メアリー・アン・アセベド)によれば、2021年の第1四半期には数千万ドル(数十億円)がこのプラットフォームで取引されたという。

画像クレジット:Bryce Durbin

Googleの開発者がGoogleを打ち負かすことは可能か

今週当社が主催したメインのエクイティショーで、参加者3人はさまざまなニュースについて話し合った。その内容は、反トラストに立ち向かうスタートアップとの出会いで数カ月前に掲載した内容へと自然に発展していった。

Neeva(ニーヴァ)は、Googleの広告エンジンの作成者を含む元グーグル社員のチームが設立した注目のスタートアップだ。エピソードの内容は盛りだくさんで、私たちもベストを尽くしたので、ぜひプログラムを聴いて自分がナターシャやダニーを支持するのか、アレックスを支持するのかを考えてみて欲しい。

その他のニュース

画像クレジット:TechCrunch

カテゴリー:その他
タグ:NFT

画像クレジット:TechCrunch/Bryce Durbin

原文へ

(文:Natasha Mascarenhas、翻訳:Dragonfly)

NFT(非代替性トークン)がアート界にもたらす劇的な変革とインクルーシブな未来

デジタルコレクティブル(デジタル版のコレクターズアイテム)は今、大きな変化のときを迎えている。2021年2月、Beeple(ビープル)というアーティストのデジタルアート作品が、デジタルアート専門のオンラインマーケットプレイスNifty Gateway(ニフティ・ゲートウェイ)に出品され、660万ドル(約7億2000万円)で売れた。また、米ロックバンドLinkin Park(リンキン・パーク)のMike Shinoda(マイク・シノダ)氏は最近、オンラインマーケットプレイスのZora(ゾラ)で楽曲クリップを発売した。さらに、Dapper Labs(ダッパー・ラブズ)が運営するNBA Top Shot(NBAトップ・ショット)では、試合中のNBA選手の写真や動画1万631点のうちのたった1点を購入するために、20万人以上が何時間も順番待ちをした。

これらは、ブロックチェーンを利用したデジタル資産、別名「NFT(非代替性トークン)」を売買できるマーケットプレイスの例である。数週間前にNBA Top Shotを始めたばかりの筆者にとって、NFTはまったく未知の世界だ。そこで筆者は、NFTクリエイター数人に連絡を取って、NFTについて詳しく教えてもらった。またその際に、この分野の展望や全体的なポテンシャルに関する意見も語ってもらった。

「NFTとは『真の所有者と来歴が確認できるデジタル資産』のことだ、と説明できると思う。NFTは、その出どころを追跡でき、一度に1人しか所有できない資産だ」。そう語ったのはRonin the Collector(ローニン・ザ・コレクター)だ。

例えばNBAのStephen Curry(ステファン・カリー)選手が3点シュートを決めた瞬間を収めた動画など、自分のコンピューターに無料でダウンロードできる短い動画ファイルになぜお金を払う人がいるのか、疑問に思ったことがある人は、筆者の他にもたくさんいると思う。

ローニンは次のように説明する。「それを進んで認めるかどうかは別として、人間は本質的に『モノを所有したい』という欲求を持っているものだ。モノを所有することは人間として生きていくうえで欠かせないことだと思う。何かを所有するということは、何かとつながるということであり、それが生きる理由につながる。物を所有することには独特のの意義があるんだ。それに、所有していれば、例えばそれが動画なら、好きなだけ何度も視聴できる。でも、それを売れるかどうかはまた別の問題だ」。

その動画がNFTであるなら、売ることができる。例えば、CryptoSlam(クリプトスラム)を見ると2021年2月にLeBron James(レブロン・ジェームズ)選手のダンクシュート動画を20万8000ドル(約2270万円)で購入したユーザーがいたことがわかる。Top Shotのマーケットプレイス取引高は先月、約5000万ドル(約54億4600万円)に達した。さらに先週は、24時間の間に3700万ドル(約40億3000万円)以上を売り上げた日があった。これもCryptoSlamの情報だ。

これほど爆発的な人気を集めている理由は、パンデミックのせいでコンピューターを使用する時間が否応なく増えたことと、使い始めるのが簡単であることだとローニンはいう。例えばTop Shotの場合、筆者のような「超」初心者でも非常に簡単に登録できるようになっており、仮想通貨ウォレットを持つ必要はなく、クレジットカードが使える。これはNifty Gatewayも同じだ。

しかし、ローニンによると、Top ShotとNifty Gatewayは例外らしい。大抵のNFTプラットフォームは、Ethereum(イーサリアム、ETH)と呼ばれる仮想通貨のウォレットを持っていないと利用できない。Audius(オーディウス)でクリプト戦略を統括しているCooper Turley(クーパー・ターリー)氏は、TechCrunchへの寄稿記事の中で「つまりコレクターは、Coinbase(コインベース)などの仮想通貨取引所を通じてETHを購入し、それを、長い文字列と数字からなる自己管理ウォレット用アドレスに送信しないと、NFTプラットフォームを利用できない」と書いている。

関連記事:デジタル資産「NFT」を今、フォローすべき理由

それこそまさに、筆者が(少なくとも個人としては)NFTの世界に飛び込めない理由だ。大抵のプラットフォームにおいて使い始めるまでのハードルが高いことは、以前からNFT業界の課題だった、とローニンはいう。

ローニンは次のように説明する。「どのNFTプロジェクトも、今やっと『使いやすさ』に注目し始めたばかりだ。これはまさにぎりぎりのタイミングだったと思う。Clubhouse(クラブハウス)で最近一番興味深いと感じたルームは、世界中の注目を集めているNFTプラットフォームをどうやってうまく発展させていくか、というトピックについて話し合っているものだった。Top Shotのように、使い始めるのも登録も簡単で、気軽にアイテムを購入できるサービスが出てきている。クレジットカードは必要だが、仮想通貨は不要で、誰もがオンラインで利用できる環境になり、まさにそのタイミングで、Beepleのデジタルアート作品が300万ドル(約3億2700万円)で売れた。これがきっかけで、全世界が突然、NFTに注目し始めた」。

しかし、NFTの領域においてTop Shotよりもさらに大きくて興味深いのは、NFTアートの世界だ。Sirsu(サースー)というアーティスト名で活動するAmeer Carter(アミール・カーター)氏は、2020年の夏に友人のすすめでNFTの世界に足を踏み入れたという。同氏は、始めてすぐに、このテクノロジーには大変革を引き起こす可能性があると感じたそうだ。

「文字どおり不朽のクリエイティブ作品を生み出せるようになったと感じた」と同氏はTechCrunchに語った。

とはいえ、アート界には昔から黒人や有色人種のアーティストを歓迎しない傾向があり、NFTの世界ではその傾向が特に顕著だ、とカーター氏は語る。旧来のアート界はエリート主義で、カーター氏自身も正統派のアートを学んだ経歴を持っているにも関わらず、旧来のアート界に参入することはできなかったという。

「努力が足りなかったわけではないんだ」とカーター氏はいう。

何人ものアートキュレーターが作品を気に入ってくれたが、どのキュレーターも「(カーター氏の)作品は、系統化して学術的に確立させられるものではない」と話した、とカーター氏は語る。NFTは、カーター氏のようなアーティストが、これまでは手が届かなかった方法で自分のアート作品を創作、共有することを可能にするテクノロジーだ。

カーター氏はこう続ける。「NFTは、アート作品を創作、共有できる環境を提供してくれる、非常にオープンで利用しやすいプラットフォームだ。私が目指すのは、アーティストが作品を発表できるそのような環境を整え、彼らの創作能力を強化することだ。売れない芸術家が経験する苦悩を取り除くのが私の使命である。私は、アートは安っぽいものではない。アートとは豊かなものだ。生活を豊かにして、生きがいを与えてくれるものだと思う」。

しかし、黒人のアーティストがすでに行ったことを、白人のアーティストがまるで自分が初めて試みたかのように見せて手柄を横取りしていく事例を目にするようになった、とカーター氏は語る。

ブロックチェーンを使った作品を初めて生み出したアーティストたちと、そのようなアーティストたちより著名であることを利用して「初めてブロックチェーンを使ってアート作品を生み出したのは自分たちだ」と周りに思い込ませようとしているアーティスト達がおり、この2つのグループの間で攻防が続いている、とカーター氏は説明する。

例えば、Connie Digital(コニー・デジタル)やHarrison First(ハリソン・ファースト)などの黒人アーティストは、ブロックチェーンを使ったファン向けのソーシャルトークンを初めて導入したアーティストたちの例だ。

「彼らこそアルバム、EP、シングル曲をNFTとして初めて売り出したアーティストたちだ。しかし、最近になってBlau(ブラウ)がNFTのアルバムを発表すると、人々はBlauこそがNFTでアルバムを売り出した最初のアーティストだと言い出した。本当は違うのに。しかし、『誰が初めて行ったか』という評判は、大きな話題として取り上げられるかどうか、大きな売り上げを達成するかどうかに左右される。それは今も昔も変わらない。より大きな注目を集めた方が『初めて試みた』というタイトルを手にする。私が興味深いと思うのは、NFTの場合はその来歴を文字通り追跡できて、Blauが最初ではないことを示す動かぬ証拠がある、ということだ」。

カーター氏はこのような現象を見て、自分がNFTのアーキビスト(保存価値のある情報を査定、整理、管理し、閲覧できるよう整える専門職)にならなければと思ったという。

カーター氏は次のように述べる。「私は必ずしも歴史家ではないが、NFTの分野に深く関われば関わるほど、私がNFT専門のアーキビストとしての役割を果たすことが緊急に必要だと感じるようになった。分散型で誰もが使える仕組みの中であっても、私たちのようなアーティストの存在が文化的な意味で消し去られないようにするためだ」。

カーター氏がBlacksneakers(ブラックスニーカーズ)のような黒人アーティストの作品をアーカイブするためにThe Well(ザ・ウェル)を立ち上げている理由の1つはそこにある。The Wellは、黒人アーティストが安全だと感じ、サポートを得られ、不当に搾取されない環境で自分のNFTをミント(創出)できるプラットフォームとしても機能する予定だ。

画像クレジット:Black Sneakers via SuperRare

現在利用されているさまざまなプラットフォームでは、ウェブサイトやソーシャルメディアにおけるプロモーションの面で、全体的に白人アーティストの方が黒人アーティストよりも優遇されているように感じる、とカーター氏はいう。

「黒人アーティストにも、アーティストとして成長し、進歩するそのようなチャンスを得る権利がある。それなのに、チャンスを手にしているのは、多くの自称アーティストばかりだ」と同氏は述べる。

カーター氏は、黒人アーティストにチャンスを提供することはNifty GatewayやSuperRare(スーパーレア)をはじめとするプラットフォームの義務だと言っているわけではない。同氏が指摘したいのは、そのようなプラットフォームには、黒人アーティストがよりよいチャンスをつかめる環境を整える力がある、という点だ。

それは、カーター氏がThe Well Protocol(ザ・ウェル・プロトコル)で目指している目標の1つでもある。同氏は、6月19日の奴隷解放記念日にローンチ予定のThe Wellを通じて、NFT作品のアーティスト、コレクター、キュレーター向けのインクルーシブなエコシステムを築きたいと考えている。作品を発表するにはいつもTwitterを使うしかないと感じているアーティストに、彼らを全面的にサポートして作品を増やしていくためのエコシステムを提供したい、と同氏は語る。

「どこを見ても、黒人ではないアーティストはメディアで好意的に評価されたり、ニュース番組で取り上げられたりしている。一方、黒人アーティストは彼らほど頻繁に注目されることはなく、同じ土俵に上がって競争する機会が少ない。私は、真の意味で公平な環境を築こうとしている。つまり、私たちが躍進していけるツールとエコシステムを作り上げていく」。

「アートは富裕層だけのもの、と考える時代は終わりにしたい」とカーター氏はいう。

同氏はこう続ける。「私たちには、そのような考え方を完全に覆せるだけの力がある。私たちの取り組みを機能させるには、検討を何度も、何度も、そう何度も重ね、協力して動く必要がある。しかし、すでにNFTを使っているアーティストを、金に物を言わせて排除しようとする者がNFTの世界に入ってきたら、私たちの目的は達成できない。アーティストが成長できる環境を整えるためのプラットフォームに、そのような輩を参入させてはならないんだ。概して不安をあおり、一部のアーティストをプラットフォームから排除しようとするような人を私たちの取り組みに関わらせることはできない」。

NFTを単に投資目的のコレクティブルだとみなさないことも重要だ、とカーター氏は述べる。

「一獲千金を狙ってNFTの売買を始める人ばかりだが、それは間違っている。NFTの取引にはアーティストの人生とキャリアがかかっているのだ」とカーター氏はいう。

ローニンによると、大きな注目を集め始めたNFTだが、今はまだアーリーアダプション(初期採用)の段階であるため、まだNFTの売買を始めていない人も焦る必要はない、とのことだ。

ローニンは次のように説明する。「正直なところ、そのアーリーアダプション期でさえ本格的に始まったとは言えないと思う。安定した取引が全体的に行われるようになってはじめて、アーリーアダプション期を過ぎたと言える。今はまだアルファ版のような段階だ」。

ローニンがこのようにいうのは、これから5年後、あるいは10年後には、NFTの可能性が今とは比べものにならないほど広がっていると考えているからだ。例えば、ローニンは将来的にVR、AR、XRを超えるNFTエクスペリエンスを実現しようとしているアーティストに会ったことあるという。

「そのアーティストが私と組んで仕事をしようと言ってくれて、とてもワクワクしたよ。アドバイザーの役目を仰せつかった。彼女はこのテクノロジーで世界を変えることができると思う」とローニンはいう。

それこそまさに、ローニンがNFTに大きな魅力を感じている理由だ。このテクノロジーには、人々の生活を変え、世界を変える力がある、とローニンは語る。

「NFTは誰もが自由に使い始めることができ、大きな夢を描くことや、その夢を実現させる方法を見つけることを可能にするテクノロジーだと思う。AR、VR、モバイル、インターネット、何でもアリだ。あらゆるものを使って、空間、時間、生活の中に存在する壁を越えるNFTエクスペリエンスを創造できる。NFTはそれほど強力なテクノロジーだ。人々はNFTにもっと注目すべきだと思う」とローニンはいう。

今後はブロックチェーンをつなげて「NFTをビットコイン、イーサリアム、WAXFlowなどで実現できるようにすることがかなり重要になってくる」とローニンは予想している。

カーター氏は、The Wellの取り組みにより、インクルーシブな前例を確立して、NFTへの門戸を広げたいと考えている。また、カーター氏が、初めてでもスムーズにNFTを作り始められるようアーティストをサポートするMint Fund(ミント・ファンド)を立ち上げようとしてることも注目に値する。NFTを制作するには、Ethereumネットワークの混雑具合に応じて50ドル~250ドル(約5400円~2万7000円)の費用がかかるのだが、NFT初心者のアーティストの場合はMind Fundがこの費用を負担して、NFTという新しい世界に踏み込む手助けをする仕組みだ。

「すぐに行動を起こし、適切なタイプのコミュニティ主導型アプローチでMind Fundを実現しなければ、機を逃してしまう。そうなると、単に『うまくいかなかった』では済まない、悲惨な結果になってしまう。持つ者がさらに富を得る一方で持たざる者はさらに貧しくなるという悪循環に再び陥って抜け出せなくなる。現在の経済とシステムにおいて常に最善の方法で富を再分配する方法を見つけなければならない。それを見つけられなければ終わりだ。少なくとも私はそう考えている」とカーター氏は語る。

NFTを制作するにはかなりのエネルギーが必要とされるため、それが生態系に与える影響についても議論が行われている。カーター氏によると、この点については現在、2つの意見があるという。1つは、NFTの創出は生態系に大きなダメージを与えるという意見、もう1つは、生態系への悪影響はミンターの責任ではなく「ミントだけでなく(ブロックチェーンに関わる)他のさまざまな処理を行うためにすでに構築されたシステム上でミントする」ことについて、ミンターが責めを負うべきではない、という意見だ。

カーター氏は、前者の意見が正しいかもしれないとは思うが、現時点では単に批判が飛び交っているだけの状態だ、という。

「私たちミンターは、このような批判によって全体的に困惑させられて『これ以上は身動きが取れない』と考えてはならない」とカーター氏は述べる。

カーター氏はまた、作品をまとめて印刷、出荷することにもエネルギーが必要であると指摘する。

カーター氏は次のように説明する。「私がミントした作品1点を販売する場合と、例えば印刷版1000部を20ドル(約2200円)で販売するのにかかる場合の、エネルギーコストと排出量を比べる必要がある。後者の場合、1000部をそれぞれ別の場所に販売し、それらを1000件の異なる住所に配送することになる。これが正しい比較方法かどうかはわからない。現時点でこのような計算をすることにあまり興味はない」。

最終的にはこの分野における再生可能エネルギー源の利用量を増やし、より革新的なハードウェアを使用することが必要だとカーター氏は考えている。

「そのような革新的なハードウェアの開発、生産にも再生可能エネルギーを使う必要がある。つまり、フレームワーク全体としてカーボンネガティブになることを目指すべきだ。ミンティングだけでなくマイニングや製作に至るまで、可能な限りカーボンニュートラルまたはカーボンネガティブにする必要がある。これはサイクル全体として取り組むべき課題だ」とカーター氏は付け加えた。

関連記事
BeepleのNFT作品が75億円で落札、アート界に変革の兆し
double jump. tokyoとスクウェア・エニックスが「ミリオンアーサー」NFTコンテンツ開発で協業
コインチェックが「NFT」を取引できるマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」を3月24日開始
イラスト作品をNFTアートとして発行できる「NFT Studio」が3月22日公開予定、クレジットカード決済で購入可能
TwitterのCEOが約3億円でサービス初ツイートを売ったツイートNFTマーケットプレイス「Valuables」とは
デジタル資産「NFT」を今、フォローすべき理由

カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:NFTコラムアートcrypto art

画像クレジット:TechCrunch/Bryce Durbin

原文へ

(文:Megan Rose Dickey、翻訳:Dragonfly)

NFT(非代替性トークン)をフェミニストのために使うバンドPussy Riotが「サイファーパンク」の力を示す

最近では、誰も彼もが非代替性トークン(NFT)を販売しているように思われるが、 Pussy Riot(プッシー・ライオット)の創設メンバーであるNadezhda Tolokonnikova(ナジェージダ・トロコンニコワ)氏は、ハイプ・サイクルを超えた戦略を立てている数少ない人物の1人だ。

「私はその前から仮想通貨を使っていました」と、トロコンニコワ氏はTechCrunchに語り、プッシー・ライオットのメンバーが2015年頃からブロックチェーン技術に興味を持っていたことに言及した。「マーシャ(プッシー・ライオット創設者の1人であるMasha Alyokhina[マーシャ・アルヨキナ])は銀行口座の問題を抱えていました。彼女が銀行口座を開設する度に、政府はその口座を閉鎖してしまうのです。それは彼女がお金の一部を抗議活動に使っていたからです。今、彼女は自分のクレジットカードすら持つことができません」。

トロコンニコワ氏は2021年3月、グループの最新シングル「Panic Attack(パニック・アタック)」のために制作されたミュージックビデオを4部に分けたNFTを公開し、数千万円相当の資金を集めている。彼女によると、これらの利益は東欧にある社会的規範に違反した女性のための秘密のシェルターに寄付されるとのこと。

「この領域の女性は、いまだにモノとして扱われています。汚名の烙印を押されているのです。彼女たちの多くは同性愛者であったり、見知らぬ人に微笑むようなことをして、家族全員の恥とされています。もし、このシェルターの場所を公表したら、見つけて破壊しようとする人が出てくるでしょう」と、トロコンニコワ氏はいう。「活動家として、どの政府にもコントロールされていないツールを見るのはとてもエキサイティングなことです」。

今回のNFTの取り組みを、2021年5月にリリースが予定されているプッシー・ライオット初のスタジオアルバム「Rage(レイジ)」の宣伝と片づけることは簡単かもしれない。さらに、プッシー・ライオットが使用しているNFTプラットフォーム「Foundation(ファンデーション)」は、プッシー・ライオットを検閲したり、購入者がNFTを閲覧や取引することを困難にする可能性がある。暗号資産作品とそれに対応する仮想通貨の収益は、民間企業のプラットフォームではなく、クリエイターの個人的なウォレットに保持されている場合にのみ、検閲に耐えることができる。

一方、トロコンニコワ氏は「この技術への関心は長く続いている」と述べ、性差別的な権力構造を覆すために暗号ツールを活用する方法をすでに模索していると語る。プッシー・ライオットは、活動家に仮想通貨を寄付するだけでなく、フェミニストアーティストのEthereum(イーサリアム)取引手数料を負担するNFT奨学金プログラムを後援している。

「今のところ、活動家や政治的な芸術作品のためだけに使っています」と、彼女はいう。「プッシー・ライオットのコミュニティを教育するようなことにも使っています。私たちはNFTをより低価格で利用できるようにする方法を検討しています」。

アラバマ州バーミンガムでパフォーマンスを行うプッシー・ライオットのナジェージダ・トロコンニコワ氏(画像クレジット:David A. Smith/Getty Images)

その一方でプッシー・ライオットは、障害を持つ人々のためのアバンギャルドなファッションで知られるViktoria Modesta(ヴィクトリア・モデスタ)氏など、他のNFTアーティストとのコラボレーションも進めている。トロコンニコワ氏の視点によると、NFTは女性アーティストが伝統的なアートの世界から認知されるための方法を提供するという。プッシー・ライオットはパフォーマンスアートやデジタルアートを中心に活動していたため、従来のギャラリーやコレクターが彼女の作品を真剣に見ることはほとんどなかった。しかし今では、暗号化された作品によって、美術館ギャラリーが注目している。

「これは多くのアーティストにとって、キャリアの中で初めて、アーティストとして認識されるようになるという画期的な出来事です」と、トロコンニコワ氏は語っている。「以前は、プッシー・ライオットの一員として、講演料やイベントなどによる収益を、パフォーマンスアートの資金に充てていました。私はアートに対して直接お金をもらったことはありません。今はNFTの活動に集中し、真剣に取り組んでいます」。

NFTブームでブレイクしたスターの多くは、Beeple(ビープル)として知られるMike Winkelmann(マイク・ウィンケルマン)氏やTrevor Jones(トレヴァー・ジョーンズ)氏のように、従来の実績や長年のプロとしての経験を持つ白人男性だが、トロコンニコワ氏のような女性は、暗号資産のエコシステムで急成長しているセグメントだ。仮想通貨取引所の調査によると、集計されたユーザーのうち女性が占める割合は、地域によっておよそ15%から50%となっている。Metapurse(メタパース)やShe256Meta Gamma Delta(メタ・ガンマ・デルタ)などの組織も、女性のためのメンターシップや資金提供の機会を提供している。

関連記事:ビットコインを機関投資家に届ける起業家たち

「Metapurseはすでにこのような活動を行っていますが、私たちは自分たちの小さな一歩を踏み出して、より多くの女性やクィアのアーティストをこのスペースに呼び込みたいと思っています」と、トロコンニコワ氏は言い、次のように締め括った。「それはクリエイターズマーケットというビジネスにすばらしいツールが提供されているということだと私は思います。これはアートのためだけではありません。クリエイターの力を高めてくれます」。

関連記事
BeepleのNFT作品が75億円で落札、アート界に変革の兆し
double jump. tokyoとスクウェア・エニックスが「ミリオンアーサー」NFTコンテンツ開発で協業
コインチェックが「NFT」を取引できるマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」を3月24日開始
イラスト作品をNFTアートとして発行できる「NFT Studio」が3月22日公開予定、クレジットカード決済で購入可能
TwitterのCEOが約3億円でサービス初ツイートを売ったツイートNFTマーケットプレイス「Valuables」とは

カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:NFTロシア暗号資産

画像クレジット:Pussy Riot and AR creator Asad J. Malik

原文へ

(文:Leigh Cuen、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

TwitterのCEOが約3億円でサービス初ツイートを売ったツイートNFTマーケットプレイス「Valuables」とは

米国時間の2021年3月22日、Twitterの共同創設者でCEOを務めるJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏は最初のツイートのNFTをおよそ291万ドル(約3億1500万円)で販売した。ドーシー氏のツイートによると、その後、販売で得た資金は非営利団体Give Directlyに寄付したという。

このニュースを見て、ツイートのNFTを売買できるマーケットプレイスに興味を持った人もいるのではないだろうか。NFTとは「非代替性トークン」のことで、ツイートをNFTにすることにより、ツイートに固有の価値を与え、売買できるようになる技術のことだ。

ツイートをNFTにすることで、自分のこれまでのツイートを、3億円とはいわずとも、いくらかで売ったり、好きなツイートを買ってコレクションにしたりできるようになる。なので今回、ドーシー氏がツイートの販売に使った、Cent運営のツイートNFTマーケットプレイス「Valuables」について紹介したい。

Valuablesを使うには、まずMetamaskという暗号資産を扱うためのウォレットを設定し、サービスと連携する必要がある。もう少し詳しく説明すると、Metamaskはブラウザの拡張機能として使えるイーサリアムとERC20準拠のトークンを保管するウォレットのことだ。対応ブラウザはGoogle Chrome、Mozilla Firefox、Brave、 Microsoft Edgeで、スマートフォン向けにはiOSとAndroidアプリを提供している。

Metamaskをブラウザにインストールし、ウォレットの設定ができたら、Valuablesのサイトにアクセスし、サービスと連携する。後はTwitterアカウントを連携することでValuablesが利用できるようになる。

ジャック・ドーシー氏のツイートの入札画面

Valuablesのユーザーは、オークション形式で買いたいツイートに入札することができる。入札の締め切りは特になく、ツイートの保有者が入札を承認した時点でツイートのNFTが発行され、売買が成立する仕組みだ。購入したツイートはプロフィールページの「Collected」の一覧に表示される。購入ツイートは再販することも可能だ。

Valuablesユーザーではない人のツイートにも入札することはでき、入札したことはTwitterでツイートすることで保有者に知らせる。入札する際、入札額がValuablesによりエスクローされるため、少なくとも入札額分のイーサリアムをあらかじめウォレットに入れておく必要がある。ツイートの保有者が入札を承認しない場合は、入札後24時間以降からキャンセルできる。キャンセル時にエスクローされた額がウォレットに戻る。

落札額の5%がValuablesの手数料となる。再販の場合は、販売額の87.5%が販売者、10%がツイートの製作者、2.5%がValuablesに分配される。Valuablesの仕組みや使い方はそう複雑ではないものの、残念ながら、今のところ日本語対応はしていない。

2020年12月9日にローンチしたValuables。ローンチ直後から人気を集め、12月19日のCentのブログでは、24時間内の入札数が100以上、入札額は4500ドル(約48万円)を超えたと伝えている。NBAがバスケットボールの試合の1場面をNFTで販売するサイト「TOPSHOT」を立ち上げたり、NFTアートが約75億円で落札されたり、NFTは今最も注目を集めているトピックだ。今回紹介したツイートの売買のように、今後もっと身近なNFTのユースケースも登場してくるかもしれない。

関連記事:BeepleのNFT作品が75億円で落札、アート界に変革の兆し

カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:NFTジャック・ドーシーValuables

インフルエンサーマーケティングのBitStarとフィナンシェがNFT事業で協業開始

フィナンシェとBitStarがNFT事業で協業、クリエイターのNFT発行・流通・プロモーションを支援

ブロックチェーン技術を利用したクラウドファンディングサービス「FiNANCiE」(フィナンシェ。Android版iOS版)を提供するフィナンシェは3月22日、YouTuberなどインフルエンサーマーケティング事業を展開するBitStar(ビットスター)とNFT事業において協業すると発表した。クリエイターやインフルエンサーなどのNFT発行・流通・プロモーションをワンストップで支援する体制を構築する。

同提携により、BitStarのパートナーであるクリエイター・コンテンツホルダー・事業者向けに、フィナンシェは、「クリエイターへのNFT発行支援・運用管理」(フィナンシェおよび外部ネットワーク両方利用)、「国内・海外のメディア連携・プロモーションなどの支援、NFTマーケティング支援」といったNFT事業支援を予定している。

またフィナンシェ独自の対応として、同社サービスFiNANCIEと海外のNFTマーケットと両方での展開が可能。国内ファンに向けては、FiNANCiEサービス内で日本円決済で、また海外ファンに対しては主要なNFTマーケットと連携し提供することで、より多くの収益機会を生み出せるとしている。

フィナンシェとBitStarがNFT事業で協業、クリエイターのNFT発行・流通・プロモーションを支援

2014年7月設立のBitStarは、これまで国内最大規模のエージェンシーとして4000名を越えるインフルエンサーをネットワーク化し、また最も成長率の高いプロダクションとして200名を越える所属インフルエンサーを支援してきた。今後インフルエンサー向けに様々なサービス提供をしていく中で、NFTにも注目し新たな支援内容を追求するという。

2019年1月設立のフィナンシェは、サービス開始時から100名(グループ含む)以上のトークン発行と販売を支援。NFTならではの演出や企画のアドバイス、さらには売出における国内外マーケティングやプロモーション支援もワンストップで提供する。

ブロックチェーン技術を活用したクラウドファンディングのFiNANCiEでは、夢を実現したいスポーツチーム・インフルエンサー・アーティスト・アイドルがトークン(FTおよびNFT)を発行・販売可能。夢を支援したいサポーターを募集し、夢の実現に向けてサポーターと一緒に歩める新世代のトークン発行型ファンディングサービスという。

またNFT事業においては、共通仕様の策定を発表した「Oct-pass」の推進をはじめ、加盟しているブロックチェーンコンテンツ協会や関係各社とも連携して進め、健全な市場拡大に寄与する予定としている。

関連記事
ここ数週間で爆発的な人気のNFTのマーケットプレイスOpenSeaがA16Zから約25億円調達
イラスト作品をNFTアートとして発行できる「NFT Studio」が3月22日公開予定、クレジットカード決済で購入可能
コインチェックが「NFT」を取引できるマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」を3月24日開始
double jump. tokyoとスクウェア・エニックスが「ミリオンアーサー」NFTコンテンツ開発で協業
国内NFT市場形成に向けdouble jump.tokyo、CryptoGames、スマートアプリが業務提携、NFT発行から販売まで支援
湘南ベルマーレが国内初のプロサッカークラブトークン発行、クラブファンディング開始
原宿発アイドル「神宿」がアルバム発売記念にブロックチェーン利用のNFTデジタルコレクションカード発行
異なるブロックチェーンやアプリ間でNFTを相互利用するための共通仕様「Oct-Pass」を策定開始
インフルエンサープラットフォームのBitStarがシリーズDラウンドで10億円を調達

カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:NFT / 非代替性トークン(用語)Oct-Pass(用語)Bitstar(企業)フィナンシェ(企業)ブロックチェーン(用語)日本(国・地域)

インフルエンサーマーケティングのBitStarとフィナンシェがNFT事業で協業開始

フィナンシェとBitStarがNFT事業で協業、クリエイターのNFT発行・流通・プロモーションを支援

ブロックチェーン技術を利用したクラウドファンディングサービス「FiNANCiE」(フィナンシェ。Android版iOS版)を提供するフィナンシェは3月22日、YouTuberなどインフルエンサーマーケティング事業を展開するBitStar(ビットスター)とNFT事業において協業すると発表した。クリエイターやインフルエンサーなどのNFT発行・流通・プロモーションをワンストップで支援する体制を構築する。

同提携により、BitStarのパートナーであるクリエイター・コンテンツホルダー・事業者向けに、フィナンシェは、「クリエイターへのNFT発行支援・運用管理」(フィナンシェおよび外部ネットワーク両方利用)、「国内・海外のメディア連携・プロモーションなどの支援、NFTマーケティング支援」といったNFT事業支援を予定している。

またフィナンシェ独自の対応として、同社サービスFiNANCIEと海外のNFTマーケットと両方での展開が可能。国内ファンに向けては、FiNANCiEサービス内で日本円決済で、また海外ファンに対しては主要なNFTマーケットと連携し提供することで、より多くの収益機会を生み出せるとしている。

フィナンシェとBitStarがNFT事業で協業、クリエイターのNFT発行・流通・プロモーションを支援

2014年7月設立のBitStarは、これまで国内最大規模のエージェンシーとして4000名を越えるインフルエンサーをネットワーク化し、また最も成長率の高いプロダクションとして200名を越える所属インフルエンサーを支援してきた。今後インフルエンサー向けに様々なサービス提供をしていく中で、NFTにも注目し新たな支援内容を追求するという。

2019年1月設立のフィナンシェは、サービス開始時から100名(グループ含む)以上のトークン発行と販売を支援。NFTならではの演出や企画のアドバイス、さらには売出における国内外マーケティングやプロモーション支援もワンストップで提供する。

ブロックチェーン技術を活用したクラウドファンディングのFiNANCiEでは、夢を実現したいスポーツチーム・インフルエンサー・アーティスト・アイドルがトークン(FTおよびNFT)を発行・販売可能。夢を支援したいサポーターを募集し、夢の実現に向けてサポーターと一緒に歩める新世代のトークン発行型ファンディングサービスという。

またNFT事業においては、共通仕様の策定を発表した「Oct-pass」の推進をはじめ、加盟しているブロックチェーンコンテンツ協会や関係各社とも連携して進め、健全な市場拡大に寄与する予定としている。

関連記事
ここ数週間で爆発的な人気のNFTのマーケットプレイスOpenSeaがA16Zから約25億円調達
イラスト作品をNFTアートとして発行できる「NFT Studio」が3月22日公開予定、クレジットカード決済で購入可能
コインチェックが「NFT」を取引できるマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」を3月24日開始
double jump. tokyoとスクウェア・エニックスが「ミリオンアーサー」NFTコンテンツ開発で協業
国内NFT市場形成に向けdouble jump.tokyo、CryptoGames、スマートアプリが業務提携、NFT発行から販売まで支援
湘南ベルマーレが国内初のプロサッカークラブトークン発行、クラブファンディング開始
原宿発アイドル「神宿」がアルバム発売記念にブロックチェーン利用のNFTデジタルコレクションカード発行
異なるブロックチェーンやアプリ間でNFTを相互利用するための共通仕様「Oct-Pass」を策定開始
インフルエンサープラットフォームのBitStarがシリーズDラウンドで10億円を調達

カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:NFT / 非代替性トークン(用語)Oct-Pass(用語)Bitstar(企業)フィナンシェ(企業)ブロックチェーン(用語)日本(国・地域)