Facebookで大統領候補を支持できるようになった

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今日(米国時間10/18)Facebookは、ユーザーが大統領候補を支持できる新機能を公開した。これでこの選挙に関する辛辣なコメントがますますニュースフィードに溢れることだろう。いいね。

やり方はこうだ。まず候補者のFacebookページへ行き ― そう、これにはジル・スタインやゲーリー・ジョンソン等の第三者候補たちも含まれている。誰も無視されていない ― 左カラムの “Endrorsements”[支持]をクリックし、応援する投稿をして支持を表明する。Facebookのヘルプセンターに支持の方法が詳しく説明[英語]されている。自分の支持内容は候補者ページの訪問者全員に公開することもできるし(もちろん、対立候補のページに落書きするためにこれを乱用する人などいない)、友達や家族だけに見せることもできる。

Facebookはこの機能を、州選挙や地方選挙等にも広げていく計画のようだ ― 同社によると、支持を受け付けるためには、Facebookページのカテゴリーを「政治家、政治家候補者、または政府関係者」に変更するだけでよい。

さらにFacebookは、候補者ページに「Issues[問題]」タブを追加し、今年Google検索が導入した、様々な問題に対する候補者の立場を検索結果のすぐ下に表示する機能に対応している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

大統領候補は誰がいい? IBMのWatson Electionsがあなたの気分に基づいて決めてくれる

ここまでの大統領選レースに悲しみ、怒り、喜び、混乱しているあなた。もし、誰に投票すべきか本当に迷っているなら、IBMが教えてくれるかもしれない。あなたの気分に応じて。

Watson Electionsは、IBMのスーパーコンピューターにとって驚くほど稀政治関連アプリケーションの一つで、あたなの気に一番合った候補者を選んでくれる。今日(米国時間5/8) ニューヨークのブルックリンで行われたTechCrunch Disruptハッカソンのステージでデビューを飾った。

もしあなたが今、怒ってむかついているなら、ドナルド・トランプがいいだろう。怒りがやや少なく、ただ悲しいだけなら、バーナー・サンダースがぴったりだ。

もちろん、今が本当に幸せな人にも、トランプは期待に答えてくれる。

Watson Electionsは、自然言語処理を利用して、各候補者が報道で語った言葉に基づいて彼らの全体的ムードを判断する。例えば、ヒラリー・クリントンはあらゆる感情表現が低く、これは彼女の中立的な言葉のためだ。

IBMの研究者、Nikos AnerousisとJinho Hwangのふたりは、ハッカソンで徹夜した後にこのアプリケーションを完成させた。

彼らは、あといくつかアプリに機能を追加したいと私に言った。その一つは、候補者が嘘をついているかどうか。あるいは、有権者の感情に基づいて、最終的に誰が当選するかを予測すること。

アプリが有効かどうかを確認するためには、まだ多くの仕事が残っている。なにしろ、一晩でひねりだされたプログラムだ。

「こうしたモデルに必要なのは、正確なトレーニングセットだ。結果を検証し、何が正しいかを確認する必要がある」とAnerousisは言った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

米大統領選、最大のテーマはヘルスケア制度―主要候補の提案を検討する

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Hixme共同ファウンダー

子供が生まれることになり、私はこの数週間、病院で長い時間を過ごした。妻が重労働にあえぐ間、長時間待合室で座っている私は病院のスタッフを観察する時間があった。

そこで気づいたのはスタッフ駐車場にポルシェをはじめとするスマートなスポーツカーがいかに数多く駐められているかだった。この人々はおそらく6桁(10万ドル以上)のサラリーを受け取っているに違いない。専門家の調査によると、内科医の平均年収は30万ドルだという。

患者、来客の駐車場に目を移すと、ホンダ・シビックやら、フォード・フュージョンやら、その他ありとあらゆる安い車が目につき、医師を始めとするヘルスケア・スタッフと一般アメリカ人との間の所得ギャップがさらに拡大していることに気づかざるを得なかった。

オバマ大統領によりオバマケアと呼ばれる国民皆保険が導入された際に、民間保険会社はそろって「この世の終わりだ」と騒ぎたてたが、実際には保険会社の株価も売上も順調にアップを続けた。これがわが国の大手保険会社の収益増大の実態だ。

保険会社の好調を支える原資はいったいどこから来ているのか? 保険加入者の支払う保険料だ。それは最大25%もアップした。消費者の負担は急増している。有力HMO(病院と健康保険を総合的に提供する健康維持組織)の)カイザー・パーマネンテの調査部門によれば、 2010年以來、保険料の急増とペースを合わせて平均的労働者の控除可能医療費は約3倍になっている。これはインフレ率、給与所得のアップ率の7倍にもなる。

【中略】

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以下は現在大統領選予備選に参加している有力候補のヘルスケアに関する提案を私なりに要約、評価したものだ。

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  • ドナルド・トランプ:驚くべき事実かもしれないが、選挙戦を戦っている候補者の中で、民主党と共和党が妥協可能なもっとも現時的なヘルスケア・プランを提案しているのはトランプだ。トランプはACA〔オバマケア〕を廃止しようとはしておらず、不合理な罰則や税制を取り除こうとしている。トランプの主張は煎じ詰めれば、「誰もが費用を負担できるような万人向けのヘルスケアが必要だ」ということになる。ただしトランプのプランには「全員のためのメディケア」が含まれていない。

  • テッド・クルス:ヘルスケアの観点からするとクルスの主張は驚くべきものだ。クルスはオバマケアを廃止することは可能であり、そうしなければならないと信じている。しかしわれわれはその結果がアメリカの経済と市民生活に及ぼす影響を考えてみなければならない。何万という人々が突如ガンの治療に保険が適用されないと通告され、とても支払えないような巨額の医療費を請求されることになる。たとえ共和党が議会の多数派であってもこのような提案が実施される可能性はゼロに近いだろう。

  • マルコ・ルビオ:長年にわたってオバマケア反対の急先鋒だったことを考えればルビオがオバマケアの廃止を主張しているのは驚くにあたらないだろう。その立場は、ヘルスケアから一切の政府補助を取り除き、その代わりに所得税の還付金を交付すべきだというものだ。また現在連邦政府の権限が強いことを改め州の自主性を強化せよと主張している。保険加入者が現在の適用を維持しながら、オバマケアを廃止するという点で、これが共和党でもっとも抜本的な提案とみられる。

  • バーニー・サンダース:「話がうますぎる」と評される野心的な改革プランが提案されている。カイザーの調査によればオバマケアの国民の支持率は高い 。これに対してサンダースはACA(オバマケア)を政府が直営するメディケアで置き換えることを提案して集票を狙っている。この国民皆保険制度はサンダースの自他ともに認める民主社会主義者としての諸政策の一環だ。もしこの提案が実現すれば最大の被害者となる保険会社、製薬会社からの潤沢な資金提供を受ける反対派の絶好の攻撃目標となりそうだ。また政府が国民のヘルスケアに関与することを快く思わない共和党主流派やリバタリアンも反対するだろう。

  • ヒラリー・クリントン:一言でいえば「現状維持」に尽きる。一時はヘルスケア改革の旗手だったクリントンだが、ゼロからその再演をすることには興味を失っているようだ。ただしACA制定の原動力の一人だったクリントンがその廃止を主張する可能性はない。クリントンが当選した場合、ACAは現状のままと考えられる。

ヘルスケア改革の次世代はインフォームド・コンシューマーか?

Affordable Care Act〔オバマケア〕に対する個人的な感情がどうあれ、この制度がアメリカ史上で初めて医療を万人のものとしたことは認めざるを得ないだろう。出生前の状況や過去の雇用歴がどうあれ、誰もが自分と家族を健康保険に加入させることができるようになった。アメリカ人を全体として見た場合、この新しい医療へのアクエスを否定することはないだろう

【中略】

大統領選の結果がどうであっても、ヘルスケアはアメリカの最重要課題の一つだ。ここで重要なのは費用を負担する一般消費者が医療システムに関する正しい知識を持つこと、あるいは医療システムに関して賢い消費者となるよう正しい教育をすることが維持可能なヘルスケア制度を確立するうえで以前にも増して重要になっていると思われる。

画像: Nemanja Cosovic/Shutterstock (IMAGE HAS BEEN MODIFIED)

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

TechCrunch Disrup NY:大統領候補、カーリー・フィオリーナ、テクノロジーによる政治の変革を訴える

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今日(米国時間5/5)、ニューヨークで開催中のTechCrunch Disrupのステージに共和党から大統領候補に名乗りを挙げたカーリー・フィオリーナが登場した。 「アメリカン・アイドル〔人気リアリティーショー〕に人々が毎週携帯電話から何回投票するか皆さんは知っているだろうか? 市民、特に若い市民がアメリカの大統領に対してアメリカン・アイドルに対するのと同様に対話するようになったらすばらしいはずだ」とフィオリーナは問いかけた。

テクノロジーの世界でフィオリーナは1999年から2005年にかけてHPのCEOを務めたことで知られている。大統領選に立候補するにあたってフィオリーナは、「現代のテクノロジーによって政府を再構想する」ことをモットーに掲げている。最近、ストリーミング・アプリのPeriscopeを使って若い有権者にそのことを訴えた。「テクノロジーはディスラプトを起こす力だ。われわれは政治の現状を打ち壊すのにテクノロジーの力を用いるべきだ」とフィオリーナは語った。

「シリコンバレーでの経験は世界がどう動いているかについて深い洞察を与えてくれた。私はそれををホワイトハウスで活かしたい」という。

テクノロジーはディスラプトを起こす力だ。われわれは政治の現状を打ち壊すのにテクノロジーの力を用いるべきだ

— カーリー・フィオリーナ

ただし、フィオリーナの在任期間中、HPでは大規模なレイオフが行われ、Compaqとの合併に失敗し、売上は大幅にダウンした。また彼女は気難しいリーダーで、ウォルター・ヒューレット(HPの共同ファウンダーのウォルター・ヒューレットの息子)を含む一部の取締役と激しく衝突したと言われている。実否はともあれ、女性CEOは経営スタイルについてこのような批判を受けることが多い。

しかしフィオリーナは「HPを停滞からリーダーへと活気づけた。政治では事実はあいまいだが、事実と数字はきわめて明白だ」と自賛した。

フィオリーナは2005年に大きな話題になった取締役会による自身の解任の理由を、一部の取締役の情報リーク、不況、そして変革への抵抗によるものだと説明した。「現状を打ち破り変革を主導しようとすると敵を作ってしまう。これは人間の本性によるものだ」という。

事実当時は他のテクノロジー企業のCEOにとっても環境は非常に厳しかった。Fiorinaはドットコムバブルの絶頂の頃にCEOに就任し、2000年代初期のバブルが破裂した期間を通じてHPを指揮しなければならなかった。とはいえ、Fiorinaの経営者としての実績は「最悪のもののひとつ」だとする声は強い。

「現在はテクノロジー・バブルの再来だと思うか?」という質問に対してフィオリーナは「環境が〔当時と〕同じだとは思わないが、多少の類似点はある。テクノロジー産業は多少泡だっているかもしれない。しかし私が問題にしているのは物理的世界からデジタル世界への30年から40年はかかるはずの変貌だ」と述べた。

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その長期的課題のひとつが最近のFCC〔連邦通信委員会〕によるインターネット中立性を担保する裁定だ。テクノロジー業界を始めとして多くの人々が大手インターネット接続業者による差別的なシステム―金を払えば高速接続が提供される―の構築を許すべきでないとしているのに対して、フィオリーナはFCCの裁定は政府による自由競争への介入だと主張する。「FCCが作った400ページにも上るインターネットへの規制をすべて白紙に戻す」つもりだと述べた。

フィオリーナは自身のテクノロジー産業での経験がホワイトハウスで必須のものだととして、「政府はテクノロジー産業のイノベーションを規制しようとすべきではない」と述べた。

フィオリーナは自身のサイトとソーシャルメディアで昨日大統領選に立候補すると正式に発表した。しかしHPでの経営者として実績への疑問、混戦模様の共和党の大統領予備選など今後の展望には楽観を許さないものがある。お得意のはずのテクノロジー分野でもcarlyfiornia.orgというドメインの取得に失敗し、自称「フィオリーナにレイオフされた怒れる市民」にいたずらサイトを作るのを許してしまった。

「関連ありそうなドメイン名を全部買うわけにはいかない。しかし買っておけばよかったかも」とフィオリーナは述べた。

Fiorinaはテクノロジー産業での経験が自分を大統領にもっともふさわしい候補にしている固く信じている。 最後にTechCruchのサラ・レインに「副大統領になるつもりはあるか?」と尋ねられ「私が男だったらそういう質問をするだろうか?」といったんは問い返した後、「私は大統領以外の職を目指していない。私は勝利するつもりだし、その職にふさわしい能力があると考えている」と答えた。

〔原文に全インタビューのビデオあり〕

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+